JP2000291657A - 静圧気体軸受 - Google Patents
静圧気体軸受Info
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スロット絞り形式の静圧空気軸受を簡単に製
作できると共に実用に供することができるようにする。 【解決手段】 回転軸1及びその回転軸1と一体的に設
けられたスラスト板2に対向する軸受面18,23を有
し、回転軸1及びスラスト板2と軸受面18,23の間
に形成された軸受隙間12,14に向けてスロット隙間
20,25から圧縮空気を噴出させることにより、回転
軸1及びスラスト板2を非接触状態に保持したジャーナ
ル軸受13及びスラスト軸受15の静圧気体軸受におい
て、スロット隙間20,25が開口した軸受面18,2
3を黒鉛で形成する。
作できると共に実用に供することができるようにする。 【解決手段】 回転軸1及びその回転軸1と一体的に設
けられたスラスト板2に対向する軸受面18,23を有
し、回転軸1及びスラスト板2と軸受面18,23の間
に形成された軸受隙間12,14に向けてスロット隙間
20,25から圧縮空気を噴出させることにより、回転
軸1及びスラスト板2を非接触状態に保持したジャーナ
ル軸受13及びスラスト軸受15の静圧気体軸受におい
て、スロット隙間20,25が開口した軸受面18,2
3を黒鉛で形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静圧気体軸受に関
し、例えば主に精密加工、精密検査などに使用される高
精度のエアスピンドル又はエアスライドに組み込まれた
静圧気体軸受に関する。
し、例えば主に精密加工、精密検査などに使用される高
精度のエアスピンドル又はエアスライドに組み込まれた
静圧気体軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、静圧空気軸受の絞り形式には、
複数の小径穴(以下、給気孔と称す)により絞りを働か
せる自成絞り、給気孔にポケットを設けることで負荷能
力を向上させるオリフィス絞り、軸受面に給気孔と連通
する溝を形成することで負荷能力を向上させる表面絞
り、通気性のある多孔質材料の流体抵抗により絞りを働
かせる多孔質絞りなどがある。
複数の小径穴(以下、給気孔と称す)により絞りを働か
せる自成絞り、給気孔にポケットを設けることで負荷能
力を向上させるオリフィス絞り、軸受面に給気孔と連通
する溝を形成することで負荷能力を向上させる表面絞
り、通気性のある多孔質材料の流体抵抗により絞りを働
かせる多孔質絞りなどがある。
【0003】これら絞り形式の一つとしてスロット絞り
があり、この種の静圧空気軸受の一例を図6(a)
(b)に示す。この静圧空気軸受は、回転軸1に一体に
設けられたスラスト板2を軸受隙間3を介して非接触支
持するスラスト軸受4であり、このスラスト軸受4はケ
ース5に取り付けられている。
があり、この種の静圧空気軸受の一例を図6(a)
(b)に示す。この静圧空気軸受は、回転軸1に一体に
設けられたスラスト板2を軸受隙間3を介して非接触支
持するスラスト軸受4であり、このスラスト軸受4はケ
ース5に取り付けられている。
【0004】このスラスト軸受4は二つの軸受部材4a
と4bからなり、前述したスラスト板2と対向する軸受
面6を有する。これら二つの軸受部材4aと4bを接合
することにより、一方の軸受部材4bが有する隔壁7で
もって軸受面6に開口するスロット隙間8を形成すると
共にその隔壁7に隣接して給気室9を形成する。
と4bからなり、前述したスラスト板2と対向する軸受
面6を有する。これら二つの軸受部材4aと4bを接合
することにより、一方の軸受部材4bが有する隔壁7で
もって軸受面6に開口するスロット隙間8を形成すると
共にその隔壁7に隣接して給気室9を形成する。
【0005】このスラスト軸受4では、空気供給口10
から圧縮空気を供給すると、空気は給気室9を通過し円
周上に設けられた幅数ミクロンから数十ミクロンのスロ
ット隙間8で絞られた後、軸受面6に対向するスラスト
板2との間の軸受隙間3へと噴出される。このようにス
ラスト軸受4は、スロット隙間8でもって絞りを働かせ
るものである。
から圧縮空気を供給すると、空気は給気室9を通過し円
周上に設けられた幅数ミクロンから数十ミクロンのスロ
ット隙間8で絞られた後、軸受面6に対向するスラスト
板2との間の軸受隙間3へと噴出される。このようにス
ラスト軸受4は、スロット隙間8でもって絞りを働かせ
るものである。
【0006】給気孔を有する絞り形式では点給気となる
のに対し、スロット絞りでは線給気となるため、軸受隙
間内に入った空気は、スラスト軸受の場合、その半径方
向の一様な流れとなり、ジャーナル軸受の場合、その軸
方向の一様な流れとなり、給気の広がりがなく負荷能力
が高くなる。また、多孔質軸受では絞りが材料内の連通
孔の不均一さや目詰まりの不均一さに依存するという欠
点があるが、スロット絞りではその問題もない。
のに対し、スロット絞りでは線給気となるため、軸受隙
間内に入った空気は、スラスト軸受の場合、その半径方
向の一様な流れとなり、ジャーナル軸受の場合、その軸
方向の一様な流れとなり、給気の広がりがなく負荷能力
が高くなる。また、多孔質軸受では絞りが材料内の連通
孔の不均一さや目詰まりの不均一さに依存するという欠
点があるが、スロット絞りではその問題もない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うにスロット絞りには優れた利点があるにもかかわら
ず、静圧空気軸受としてはあまり実用化されていないと
いうのが現状である。その理由は以下の通りである。
うにスロット絞りには優れた利点があるにもかかわら
ず、静圧空気軸受としてはあまり実用化されていないと
いうのが現状である。その理由は以下の通りである。
【0008】一般に、スロット絞り以外の絞り形式の場
合、静圧空気軸受を構成する軸受部材には加工性に優れ
た銅合金が使用され、軸受面を精密に仕上げる必要があ
るため、その軸受面を研削加工するようにしている。図
7に示すように銅合金で製作された軸受部材4a,4b
により形成された軸受面6を研削加工すると、スロット
隙間8が幅数ミクロンから数十ミクロンと狭いために、
軸受部材4a,4b間に形成されたスロット隙間8が研
削加工時のばりやかえりで目詰まり(図中a部分)して
しまう。
合、静圧空気軸受を構成する軸受部材には加工性に優れ
た銅合金が使用され、軸受面を精密に仕上げる必要があ
るため、その軸受面を研削加工するようにしている。図
7に示すように銅合金で製作された軸受部材4a,4b
により形成された軸受面6を研削加工すると、スロット
隙間8が幅数ミクロンから数十ミクロンと狭いために、
軸受部材4a,4b間に形成されたスロット隙間8が研
削加工時のばりやかえりで目詰まり(図中a部分)して
しまう。
【0009】その結果、空気がスロット隙間8を通過す
ることができなくなり、静圧空気軸受として使用できな
くなってしまう。なお、目詰まりの発生を防止するため
に研削加工後に精度良く組み立てる方法も考えられる
が、組立が困難であり実用的でない。つまり、スロット
絞りを静圧空気軸受に採用するには、製作が困難である
という欠点を有する。
ることができなくなり、静圧空気軸受として使用できな
くなってしまう。なお、目詰まりの発生を防止するため
に研削加工後に精度良く組み立てる方法も考えられる
が、組立が困難であり実用的でない。つまり、スロット
絞りを静圧空気軸受に採用するには、製作が困難である
という欠点を有する。
【0010】そこで、本発明は前述した問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とするところは、スロット
絞り形式の静圧空気軸受を簡単に製作できると共に実用
に供することができるようにすることにある。
提案されたもので、その目的とするところは、スロット
絞り形式の静圧空気軸受を簡単に製作できると共に実用
に供することができるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】スロット絞り形式の静圧
空気軸受を製作可能とするためには、その軸受面を研削
加工してもスロット隙間が目詰まりしない材料とする必
要がある。また、万一、回転軸と静圧空気軸受が接触し
た場合でも静圧空気軸受の損傷を軽減するために耐焼付
き性の良好な材料とする必要もある。
空気軸受を製作可能とするためには、その軸受面を研削
加工してもスロット隙間が目詰まりしない材料とする必
要がある。また、万一、回転軸と静圧空気軸受が接触し
た場合でも静圧空気軸受の損傷を軽減するために耐焼付
き性の良好な材料とする必要もある。
【0012】そこで、前述した目的を達成するため、本
発明は、スロット隙間が開口した軸受面を持つ軸受部材
を黒鉛で形成したことを特徴とする。ここで、黒鉛は、
脆性材料であるので研削加工時にばりやかえりが発生し
ないためスロット隙間が目詰まりせず、さらに、耐焼付
き性も銅合金と比較して良好である。
発明は、スロット隙間が開口した軸受面を持つ軸受部材
を黒鉛で形成したことを特徴とする。ここで、黒鉛は、
脆性材料であるので研削加工時にばりやかえりが発生し
ないためスロット隙間が目詰まりせず、さらに、耐焼付
き性も銅合金と比較して良好である。
【0013】但し、黒鉛は弾性係数が小さく変形しやす
い。一般に静圧空気軸受では供給する圧縮空気の圧力を
大きくすることで負荷能力を向上させるが、スロット隙
間を有するスラスト軸受4(図6参照)を構成する軸受
部材4a,4bを黒鉛で製作し、空気供給口10から供
給する圧縮空気の圧力を徐々に大きくしていくと、スロ
ット隙間8を形成するために給気室9と軸受隙間3との
間に設けられた隔壁7が給気室9での圧力と軸受隙間3
での圧力の差によって図8に示すように変形する可能性
がある。仮に隔壁7が変形すると、絞りの効果が変化す
る上、軸受面精度も劣化することから軸受性能が著しく
劣化する虞がある。
い。一般に静圧空気軸受では供給する圧縮空気の圧力を
大きくすることで負荷能力を向上させるが、スロット隙
間を有するスラスト軸受4(図6参照)を構成する軸受
部材4a,4bを黒鉛で製作し、空気供給口10から供
給する圧縮空気の圧力を徐々に大きくしていくと、スロ
ット隙間8を形成するために給気室9と軸受隙間3との
間に設けられた隔壁7が給気室9での圧力と軸受隙間3
での圧力の差によって図8に示すように変形する可能性
がある。仮に隔壁7が変形すると、絞りの効果が変化す
る上、軸受面精度も劣化することから軸受性能が著しく
劣化する虞がある。
【0014】また、スロット隙間8を形成する方法とし
て、一方の軸受部材4bの外径面11aと11b 〔図
6(b)参照〕の半径寸法差が所望のスロット隙間8と
なるように精度良く加工した後、一方の軸受部材4bを
他方の軸受部材4aに焼嵌め、圧入又はボルトにより固
定する方法がある。ところが、軸受部材4aと4bの接
触面が黒鉛であると接触部位が変形しやすく、スロット
隙間8の寸法も変化して所望の軸受性能が得られない可
能性がある。
て、一方の軸受部材4bの外径面11aと11b 〔図
6(b)参照〕の半径寸法差が所望のスロット隙間8と
なるように精度良く加工した後、一方の軸受部材4bを
他方の軸受部材4aに焼嵌め、圧入又はボルトにより固
定する方法がある。ところが、軸受部材4aと4bの接
触面が黒鉛であると接触部位が変形しやすく、スロット
隙間8の寸法も変化して所望の軸受性能が得られない可
能性がある。
【0015】そこで、本発明では、軸受部材を黒鉛で構
成すると共にその軸受部材の一部を黒鉛よりも弾性係数
が大きい材料で構成したことにより、軸受部材の変形を
抑制する。すなわち、静圧空気軸受の軸受面を黒鉛で形
成したことにより、その軸受面を研削加工してもスロッ
ト隙間の目詰まりが発生しない。また、黒鉛は弾性係数
が小さい材料であるために変形しやすいが、軸受部材の
一部を黒鉛よりも弾性係数が大きい材料で構成したこと
により、その軸受部材の変形を抑制することができる。
成すると共にその軸受部材の一部を黒鉛よりも弾性係数
が大きい材料で構成したことにより、軸受部材の変形を
抑制する。すなわち、静圧空気軸受の軸受面を黒鉛で形
成したことにより、その軸受面を研削加工してもスロッ
ト隙間の目詰まりが発生しない。また、黒鉛は弾性係数
が小さい材料であるために変形しやすいが、軸受部材の
一部を黒鉛よりも弾性係数が大きい材料で構成したこと
により、その軸受部材の変形を抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る静圧空気軸受の実施
形態を以下に詳述する。
形態を以下に詳述する。
【0017】図1に示す実施形態は、回転軸1を軸受隙
間12を介して非接触支持するジャーナル軸受13と、
回転軸1に一体に設けられたスラスト板2を軸受隙間1
4を介して非接触支持するスラスト軸受15であり、ジ
ャーナル軸受13はハウジング16に、スラスト軸受1
5はそのハウジング16及びケース17にそれぞれ取り
付けられている。
間12を介して非接触支持するジャーナル軸受13と、
回転軸1に一体に設けられたスラスト板2を軸受隙間1
4を介して非接触支持するスラスト軸受15であり、ジ
ャーナル軸受13はハウジング16に、スラスト軸受1
5はそのハウジング16及びケース17にそれぞれ取り
付けられている。
【0018】前述したジャーナル軸受13は材質を黒鉛
とした軸受部材13a,13bから構成されており、前
述した回転軸1と対向する軸受面18を有する。これら
二つの軸受部材13aと13bを接合することにより、
一方の軸受部材13bが有する隔壁19でもって軸受面
18に開口するスロット隙間20を形成すると共に、そ
の隔壁19に隣接して給気室21を形成する。
とした軸受部材13a,13bから構成されており、前
述した回転軸1と対向する軸受面18を有する。これら
二つの軸受部材13aと13bを接合することにより、
一方の軸受部材13bが有する隔壁19でもって軸受面
18に開口するスロット隙間20を形成すると共に、そ
の隔壁19に隣接して給気室21を形成する。
【0019】このジャーナル軸受13では、空気供給口
22から圧縮空気を供給すると、空気は給気室21を通
過し円周上に設けられた幅数ミクロンから数十ミクロン
のスロット隙間20で絞られた後、軸受面18に対向す
る回転軸1との間の軸受隙間12へと噴出される。この
ようにジャーナル軸受13は、スロット隙間20でもっ
て絞りを働かせながら、回転軸1を空気の圧力で非接触
支持する。
22から圧縮空気を供給すると、空気は給気室21を通
過し円周上に設けられた幅数ミクロンから数十ミクロン
のスロット隙間20で絞られた後、軸受面18に対向す
る回転軸1との間の軸受隙間12へと噴出される。この
ようにジャーナル軸受13は、スロット隙間20でもっ
て絞りを働かせながら、回転軸1を空気の圧力で非接触
支持する。
【0020】同様に、スラスト軸受15は材質を黒鉛と
した軸受部材15a,15bから構成されており、前述
したスラスト板2と対向する軸受面23を有する。これ
ら二つの軸受部材15aと15bを接合することによ
り、一方の軸受部材15bが有する隔壁24でもって軸
受面23に開口するスロット隙間25を形成すると共
に、その隔壁24に隣接して給気室26を形成する。
した軸受部材15a,15bから構成されており、前述
したスラスト板2と対向する軸受面23を有する。これ
ら二つの軸受部材15aと15bを接合することによ
り、一方の軸受部材15bが有する隔壁24でもって軸
受面23に開口するスロット隙間25を形成すると共
に、その隔壁24に隣接して給気室26を形成する。
【0021】このスラスト軸受15では、空気供給口2
2から圧縮空気を供給すると、空気は給気室26を通過
し円周上に設けられた幅数ミクロンから数十ミクロンの
スロット隙間25で絞られた後、軸受面23に対向する
スラスト板2との間の軸受隙間14へと噴出される。こ
のようにスラスト軸受15は、スロット隙間25でもっ
て絞りを働かせながら、スラスト板2を空気の圧力で非
接触支持する。
2から圧縮空気を供給すると、空気は給気室26を通過
し円周上に設けられた幅数ミクロンから数十ミクロンの
スロット隙間25で絞られた後、軸受面23に対向する
スラスト板2との間の軸受隙間14へと噴出される。こ
のようにスラスト軸受15は、スロット隙間25でもっ
て絞りを働かせながら、スラスト板2を空気の圧力で非
接触支持する。
【0022】これらジャーナル軸受13及びスラスト軸
受15は、それぞれの軸受部材13a,13b,15
a,15bを黒鉛で製作していることから、軸受部材1
3a,13b,15a,15bをハウジング16及びケ
ース17に取り付けた後に軸受面18,23を研削加工
で仕上げることが可能で、研削加工によってスロット隙
間20,25が目詰まりすることもない。また、黒鉛は
潤滑性が良好なので、過負荷などによって回転軸1と軸
受面18,23が接触しても、重大な損傷は生じない。
受15は、それぞれの軸受部材13a,13b,15
a,15bを黒鉛で製作していることから、軸受部材1
3a,13b,15a,15bをハウジング16及びケ
ース17に取り付けた後に軸受面18,23を研削加工
で仕上げることが可能で、研削加工によってスロット隙
間20,25が目詰まりすることもない。また、黒鉛は
潤滑性が良好なので、過負荷などによって回転軸1と軸
受面18,23が接触しても、重大な損傷は生じない。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態を図2に示
す。この実施形態は、スロット絞り形式のスラスト軸受
27であり、三つの軸受部材27a,27b,27cか
ら構成され、軸受部材27bと27cは焼嵌め、接着等
により一体になっている。軸受面28を形成した軸受部
材27a,27bは材質を黒鉛としているが、残りの軸
受部材27cは黒鉛よりも弾性係数が大きい材料、例え
ばステンレスを使用している。
す。この実施形態は、スロット絞り形式のスラスト軸受
27であり、三つの軸受部材27a,27b,27cか
ら構成され、軸受部材27bと27cは焼嵌め、接着等
により一体になっている。軸受面28を形成した軸受部
材27a,27bは材質を黒鉛としているが、残りの軸
受部材27cは黒鉛よりも弾性係数が大きい材料、例え
ばステンレスを使用している。
【0024】図2に示すように軸受部材27bと27c
により形成された隔壁29は、その軸受面28側を黒鉛
の軸受部材27bとし、給気室30側を黒鉛よりも弾性
係数が大きい材料であるステンレスの軸受部材27cで
構成したことにより、負荷能力を向上させるために圧縮
空気の圧力を大きくしたことにより給気室30での圧力
と軸受隙間14での圧力の差が大きくなっても、その圧
力差による隔壁29の変形を抑制することが可能である
(図7では隔壁7が変形している)。
により形成された隔壁29は、その軸受面28側を黒鉛
の軸受部材27bとし、給気室30側を黒鉛よりも弾性
係数が大きい材料であるステンレスの軸受部材27cで
構成したことにより、負荷能力を向上させるために圧縮
空気の圧力を大きくしたことにより給気室30での圧力
と軸受隙間14での圧力の差が大きくなっても、その圧
力差による隔壁29の変形を抑制することが可能である
(図7では隔壁7が変形している)。
【0025】また、図2の実施形態では、軸受部材27
b,27cが共にスロット隙間31を形成するための外
径面32aを有しているが、一方の軸受部材27cが必
ずしもスロット隙間31を形成する必要はなく、例えば
図3に示す第3の実施形態のような構造でもよい。
b,27cが共にスロット隙間31を形成するための外
径面32aを有しているが、一方の軸受部材27cが必
ずしもスロット隙間31を形成する必要はなく、例えば
図3に示す第3の実施形態のような構造でもよい。
【0026】この実施形態では、スラスト軸受33を、
三つの軸受部材33a,33b,33cで構成し、軸受
面34を形成した軸受部材33a,33bを黒鉛で構成
する。一方、隔壁35の一部を構成する軸受部材33c
を黒鉛よりも弾性係数が大きい材料(例えばステンレ
ス)としたことにより、前述した隔壁35の変形は小さ
くすることが可能である。なお、この場合、スロット隙
間36は一つの軸受部材33bのみで形成されている。
三つの軸受部材33a,33b,33cで構成し、軸受
面34を形成した軸受部材33a,33bを黒鉛で構成
する。一方、隔壁35の一部を構成する軸受部材33c
を黒鉛よりも弾性係数が大きい材料(例えばステンレ
ス)としたことにより、前述した隔壁35の変形は小さ
くすることが可能である。なお、この場合、スロット隙
間36は一つの軸受部材33bのみで形成されている。
【0027】本発明の第4の実施形態を図4に示す。こ
の実施形態のスラスト軸受37は、四つの軸受部材37
a〜37dから構成されている。
の実施形態のスラスト軸受37は、四つの軸受部材37
a〜37dから構成されている。
【0028】軸受面38を形成した軸受部材37a,3
7bは材質を黒鉛としているが、残りの軸受部材37
c,37dは例えばステンレスを使用している。このス
ラスト軸受37は、軸受部材37aを軸受部材37dに
取り付け、さらに軸受部材37bを軸受部材37cに取
り付けた後、軸受部材37cを軸受部材37dに焼嵌め
することにより製作される。
7bは材質を黒鉛としているが、残りの軸受部材37
c,37dは例えばステンレスを使用している。このス
ラスト軸受37は、軸受部材37aを軸受部材37dに
取り付け、さらに軸受部材37bを軸受部材37cに取
り付けた後、軸受部材37cを軸受部材37dに焼嵌め
することにより製作される。
【0029】このように軸受部材37cと37dの接触
面をステンレスで形成したことにより、軸受部材37c
と37dの接触部位における変形を抑制することがで
き、所望のスロット隙間39を精度良く、容易に製作で
きる。
面をステンレスで形成したことにより、軸受部材37c
と37dの接触部位における変形を抑制することがで
き、所望のスロット隙間39を精度良く、容易に製作で
きる。
【0030】この第4の実施形態では、軸受部材37b
と37cとでスロット隙間39の片側に隔壁40を形成
した構造のものであるが、図5に示す第5の実施形態の
ように黒鉛からなる軸受部材37a' ,37bとステン
レスからなる軸受部材37c,37d' とで構成し、軸
受部材37bと37c、及び軸受部材37a' と37
d' とでスロット隙間39の両側に隔壁40,41を形
成した構造であってもよい。
と37cとでスロット隙間39の片側に隔壁40を形成
した構造のものであるが、図5に示す第5の実施形態の
ように黒鉛からなる軸受部材37a' ,37bとステン
レスからなる軸受部材37c,37d' とで構成し、軸
受部材37bと37c、及び軸受部材37a' と37
d' とでスロット隙間39の両側に隔壁40,41を形
成した構造であってもよい。
【0031】ここで、前述した図2や図4、図5の実施
形態のように軸受部材27c,37c,37d,37
d' の材質をステンレスとした場合、回転軸の回転やモ
ータの発熱による影響などで軸受温度が上昇すると、黒
鉛とステンレスの熱膨張係数の差が大きい(一般的に黒
鉛の熱膨張係数は3×10-6〜7×10-6[/℃]、ス
テンレスの熱膨張係数は11×10-6〜36×10
-6[/℃]程度である)ためにスロット隙間31が変化
したり、軸受面精度の劣化が生じる可能性がある。
形態のように軸受部材27c,37c,37d,37
d' の材質をステンレスとした場合、回転軸の回転やモ
ータの発熱による影響などで軸受温度が上昇すると、黒
鉛とステンレスの熱膨張係数の差が大きい(一般的に黒
鉛の熱膨張係数は3×10-6〜7×10-6[/℃]、ス
テンレスの熱膨張係数は11×10-6〜36×10
-6[/℃]程度である)ためにスロット隙間31が変化
したり、軸受面精度の劣化が生じる可能性がある。
【0032】そこで、前述した軸受部材27c,37
c,37d,37d' の材質としてステンレスの代わり
に黒鉛と熱膨張係数の近い材質である、例えばインバー
合金やセラミック等の材質とすることにより、軸受温度
が上昇した場合でも安定した軸受性能が得られるように
することも可能である。なお、一般的に黒鉛の熱膨張係
数が3×10-6〜7×10-6[/℃]程度であることか
ら、熱膨張係数が8×10-6[/℃]以下の材質を軸受
部材27cに使用すればよい。
c,37d,37d' の材質としてステンレスの代わり
に黒鉛と熱膨張係数の近い材質である、例えばインバー
合金やセラミック等の材質とすることにより、軸受温度
が上昇した場合でも安定した軸受性能が得られるように
することも可能である。なお、一般的に黒鉛の熱膨張係
数が3×10-6〜7×10-6[/℃]程度であることか
ら、熱膨張係数が8×10-6[/℃]以下の材質を軸受
部材27cに使用すればよい。
【0033】以上で説明した第2〜第5の実施形態で
は、本発明をスラスト軸受に適用した場合について説明
したが、本発明はこれに限定されることなく、第2〜第
5の実施形態のような構造をジャーナル軸受に適用する
ことも可能である。また、前述した第1〜第5の実施形
態では、スロット隙間を軸受面の円周上に沿って連続的
に形成した環状のものであるが、本発明はこれに限定さ
れることなく、スロット隙間を軸受面の円周上に沿って
非連続的に形成したスリット状のものであってもよい。
は、本発明をスラスト軸受に適用した場合について説明
したが、本発明はこれに限定されることなく、第2〜第
5の実施形態のような構造をジャーナル軸受に適用する
ことも可能である。また、前述した第1〜第5の実施形
態では、スロット隙間を軸受面の円周上に沿って連続的
に形成した環状のものであるが、本発明はこれに限定さ
れることなく、スロット隙間を軸受面の円周上に沿って
非連続的に形成したスリット状のものであってもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、スロット絞りを有する
静圧空気軸受の軸受面を黒鉛で形成したことにより、そ
の軸受面を研削加工で仕上げる場合であっても、黒鉛が
脆性材料で研削加工時にばりやかえりが発生しないため
スロット隙間が目詰まりせず、さらに、耐焼付き性も従
来の銅合金と比較して良好で、静圧気体軸受の製作が容
易となってコスト低減も図れる。
静圧空気軸受の軸受面を黒鉛で形成したことにより、そ
の軸受面を研削加工で仕上げる場合であっても、黒鉛が
脆性材料で研削加工時にばりやかえりが発生しないため
スロット隙間が目詰まりせず、さらに、耐焼付き性も従
来の銅合金と比較して良好で、静圧気体軸受の製作が容
易となってコスト低減も図れる。
【0035】また、軸受面を黒鉛で形成された静圧気体
軸受において、スロット隙間を形成するために給気室と
軸受隙間との間に設けられた隔壁を、黒鉛と黒鉛よりも
弾性係数が大きい材料で構成したことにより、負荷能力
の向上のために供給する圧縮空気の圧力を大きくして
も、隔壁の変形を効果的に抑制することができ、軸受性
能の劣化を防止でき、さらに、より圧力の高い気体を供
給することが可能となることで軸受性能の向上が図れ
る。
軸受において、スロット隙間を形成するために給気室と
軸受隙間との間に設けられた隔壁を、黒鉛と黒鉛よりも
弾性係数が大きい材料で構成したことにより、負荷能力
の向上のために供給する圧縮空気の圧力を大きくして
も、隔壁の変形を効果的に抑制することができ、軸受性
能の劣化を防止でき、さらに、より圧力の高い気体を供
給することが可能となることで軸受性能の向上が図れ
る。
【0036】さらに、スロット隙間を形成するための二
つの軸受部材の接合部を、互いに黒鉛よりも弾性係数が
大きい材料で構成したことにより、スロット隙間を精度
良くかつ安定して製作することができ、従来の銅合金や
黒鉛同士の接触嵌合品に起こりやすい接触部の変形防止
も可能となる。なお、黒鉛よりも弾性係数が大きい材料
として、黒鉛の熱膨張係数と同等の材料を選定すれば、
軸受温度が上昇した場合でも軸受性能の著しい劣化を防
ぐことができる。
つの軸受部材の接合部を、互いに黒鉛よりも弾性係数が
大きい材料で構成したことにより、スロット隙間を精度
良くかつ安定して製作することができ、従来の銅合金や
黒鉛同士の接触嵌合品に起こりやすい接触部の変形防止
も可能となる。なお、黒鉛よりも弾性係数が大きい材料
として、黒鉛の熱膨張係数と同等の材料を選定すれば、
軸受温度が上昇した場合でも軸受性能の著しい劣化を防
ぐことができる。
【図1】本発明の第1の実施形態でジャーナル軸受及び
スラスト軸受を示す断面図
スラスト軸受を示す断面図
【図2】本発明の第2の実施形態でスラスト軸受を示す
断面図
断面図
【図3】本発明の第3の実施形態でスラスト軸受を示す
断面図
断面図
【図4】本発明の第4の実施形態でスラスト軸受を示す
断面図
断面図
【図5】本発明の第5の実施形態でスラスト軸受を示す
断面図
断面図
【図6】(a)は静圧気体軸受の従来例でスラスト軸受
を示す平面図(b)は(a)の断面図
を示す平面図(b)は(a)の断面図
【図7】図6(b)の部分拡大でスロット隙間が目詰ま
りした状態を示す断面図
りした状態を示す断面図
【図8】図6(b)の部分拡大で軸受部材の隔壁が変形
した状態を示す断面図
した状態を示す断面図
1 可動部(回転軸) 2 可動部(スラスト板) 12 軸受隙間 13 静圧気体軸受(ジャーナル軸受) 14 軸受隙間 15 静圧気体軸受(スラスト軸受) 18 軸受面 20 スロット隙間 23 軸受面 25 スロット隙間
Claims (4)
- 【請求項1】 可動部と対向する軸受面を形成した軸受
部材を備え、その軸受部材の軸受面に開口するスロット
隙間から、軸受面と可動部間の軸受隙間に向けて圧縮気
体を噴出させることにより、可動部を非接触状態に保持
した静圧気体軸受において、前記軸受部材を黒鉛で形成
したことを特徴とする静圧気体軸受。 - 【請求項2】 前記軸受部材は給気室側と軸受隙間側と
の間に位置する隔壁を有し、その隔壁の軸受隙間側を黒
鉛で、かつ、給気室側を黒鉛よりも弾性係数が大きい材
料で構成したことを特徴とする請求項1記載の静圧気体
軸受。 - 【請求項3】 前記軸受部材は、黒鉛よりも弾性係数が
大きい材料同士を互いに嵌合させたことにより形成され
ていることを特徴とする請求項2記載の静圧気体軸受。 - 【請求項4】 前記黒鉛よりも弾性係数が大きい材料と
して、熱膨張係数が8×10-6[/℃]以下の材料を選
定したことを特徴とする請求項2又は3記載の静圧気体
軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11095204A JP2000291657A (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | 静圧気体軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11095204A JP2000291657A (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | 静圧気体軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000291657A true JP2000291657A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14131230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11095204A Withdrawn JP2000291657A (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | 静圧気体軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000291657A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107725592A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-02-23 | 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 | 一种环形狭缝节流的气浮转台 |
| CN116292630A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-06-23 | 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 | 一种全狭缝节流静压气体支承径向止推轴承 |
-
1999
- 1999-04-01 JP JP11095204A patent/JP2000291657A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107725592A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-02-23 | 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 | 一种环形狭缝节流的气浮转台 |
| CN116292630A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-06-23 | 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 | 一种全狭缝节流静压气体支承径向止推轴承 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |