JP2000292629A - 光ファイバグレーティングおよび光通信システム - Google Patents
光ファイバグレーティングおよび光通信システムInfo
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Abstract
くい放射型光ファイバグレーティングを提供する。 【解決手段】 中心部の第1のコア1と、この第1のコ
アの外周に設けられ、かつこの第1のコア1よりも低屈
折率の第2のコア2とからなるコアと、このコアの外周
に設けられ、かつ前記第2のコア2よりも低屈折率のク
ラッド3とからなる屈折率分布を有する光ファイバにグ
レーティング部を形成して光ファイバグレーティングと
する。
Description
方向に周期的な摂動が形成されてなる放射型の光ファイ
バグレーティングとこれを用いた光通信システムに関
し、特に被覆樹脂をその外表面に設けても、光学特性が
変化しにくい光ファイバグレーティングとこれを用いた
光通信システムに関する。
イバの長さ方向に周期的な摂動が形成されてなる光ファ
イバ型デバイスであって、特定モード間の結合を発生さ
せることにより、波長フィルタとして作用するものであ
る。光ファイバグレーティングはその結合モード間の関
係によって、反射型と放射型とに分類することができ
る。
方向、その逆方向を負の方向とする。反射型光ファイバ
グレーティングは、コアを正の方向に伝搬するモード
と、コアを負の方向に伝搬するモードとを結合させるこ
とによって、特定波長域の光を反射させる特性が得られ
るようにしたものである。放射型光ファイバグレーティ
ングは、コアを伝搬するモードとクラッドを伝搬するモ
ードを結合させることによって、特定波長域の光をコア
外に放射して減衰させる特性が得られるようにしたもの
である。
期的な摂動は、コアの屈折率を変化させたり、コア径を
変化させて導波構造を変化させたりする方法などによっ
て形成することができる。最も一般的な光ファイバグレ
ーティングの製造方法は、フォトリフラクティブ効果
(フォトセンシティブ効果という場合もある)により、
コアの屈折率を変化させる方法である。フォトリフラク
ティブ効果とは、例えばドーパントとしてゲルマニウム
が添加された石英ガラスに、波長240nm付近の紫外
光を照射すると、前記石英ガラスの屈折率の上昇が観測
される現象のことである。
製造工程を説明する概略構成図である。図中符号11は
光ファイバであり、この光ファイバ11は、その中心部
のコア11aと、このコア11aの外周に設けられたク
ラッド11bとからなる。この光ファイバ11は、例え
ば光の波長1.55μmにおいて単一モード動作をする
シングルモード光ファイバである。そして、通常この光
ファイバ11の周囲には合成樹脂からなる被覆が施され
て光ファイバ素線とされているので、この図に示されて
いるのは、予めグレーティング部13を形成する部分の
被覆が除去されているものである。
ニウムが添加された石英ガラスからなる。ゲルマニウム
は通常酸化ゲルマニウムとして石英ガラスに添加され
る。前記クラッド11bは、不純物を無視できる程度に
実質的に純粋な石英ガラス(以下純石英ガラスという)
からなる。以下、純石英ガラス、あるいはドーパントが
添加された石英ガラスを主成分とするものを石英系ガラ
スということがある。符号12は位相マスクであり、こ
の位相マスク12の片面には、所定の周期で複数の格子
12aが形成されている。
ず上述のようにグレーティング部13を形成する部分の
被覆を除去した光ファイバ11を設置する。そして光フ
ァイバ11の側面から位相マスク12を介して、紫外光
レーザ発生装置(図示せず)から波長240nmの紫外
光を照射する。前記紫外光レーザ発生装置としては、K
rFエキシマレーザなどが用いられる。すると、位相マ
スク12の格子12aによって紫外光が回折し、+1次
回折光と−1次回折光とが干渉して干渉縞を生じ、この
干渉縞を生じた部分の光ファイバ11のコア11aの屈
折率がフォトリフラクティブ効果によって変化し、コア
11aとクラッド11bとの間の比屈折率差が変化す
る。この結果、光ファイバ11の長さ方向にそって、コ
ア11aの屈折率の周期的な変化(比屈折率差の周期的
な変化)が形成されたグレーティング部13が得られ
る。
決定するのは、コア11aの屈折率の変化の周期を表す
グレーティング周期である。このグレーティング周期が
短周期の場合は反射型として動作し、長周期の場合には
放射型として動作する。このため、反射型光ファイバグ
レーティングのことを短周期光ファイバグレーティン
グ、放射型光ファイバグレーティングのことを長周期光
ファイバグレーティングとよぶ場合がある。
これと結合させる相手のモードの伝搬定数をβiとする
と、これらのモード間で光ファイバグレーティングを介
して結合を生じるための条件は、以下の式(1) β1−βi=2π/Λ …式(1) で表される。この式(1)においてΛはグレーティング
周期である。
向を正値に、逆方向を負値にとることとする。例えば反
射型光ファイバグレーティングの場合、β1を入射波、
βiを反射波とすると、β1の絶対値とβiの絶対値は
等しいので、前記式(1)は以下の式(2) 2β1=2π/Λ …式(2) のようになり、さらにグレーティング周期Λは、以下の
式(3) Λ=π/β1 …式(3) で表される。
度のオーダなので、グレーティング周期Λは非常に小さ
い値をとる必要がある。具体的には、コア径約10μ
m、コア−クラッド間の比屈折率差が約0.35%の波
長1.55μm伝送用石英ガラス系光ファイバに、波長
244nmのKrFエキシマレーザを用いてグレーティ
ング部13を形成する場合、このグレーティング部13
のグレーティング周期Λを約0.5μmとすると、ある
特定モードの入射波をほぼ100%反射光として反射す
る光ファイバグレーティングを構成することができる。
イバグレーティングの動作を示す説明図である。図10
(b)と図10(c)は、それぞれ反射型光ファイバグ
レーティングの波長−阻止率特性と、波長−透過損失特
性を示すグラフである。すなわち、光ファイバ11に入
射する入射光のうち特定モードの特定波長域の光がグレ
ーティング部13にて反射されて反射光となる。そし
て、図10(b)、図10(c)に示すように、この反
射光となった特定波長域が損失した出射光が得られる。
図10(b)、図10(c)に示すように反射型光ファ
イバグレーティングにおいては、比較的急峻な損失ピー
クが得られる特徴がある。
ングは、反射型光ファイバグレーティングと比較して、
グレーティング周期Λが長いものである。グレーティン
グ周期Λが長いということは、前記式(1)において、
結合に関与するモードβ1、βi間の伝搬定数差が極め
て小さいことを示す。この結果、同じ方向に伝搬するふ
たつのモード間の結合を発生させることができる。放射
型のグレーティング周期は一般に数十〜数百μmとされ
る。
ティングの動作を示す説明図である。光ファイバ11に
入射する入射光のうち特定モードが、グレーティング部
13にてクラッド11bを伝搬するモードと結合して速
やかに減衰する。この結果、前記クラッド11bを伝搬
するモードに結合した特定波長帯域の光が損失した出射
光が得られる。
間の比屈折率差が約0.35%の波長1.55μm伝送
用石英ガラス系光ファイバに、波長244nmのKrF
エキシマレーザを用いてグレーティング周期400μ
m、グレーティング長約20mmのグレーティング部1
3を形成すると、図11(b)に示すグラフのような、
放射型光ファイバグレーティングの波長−透過損失特性
が得られる。このように、放射型光ファイバグレーティ
ングにおいては、比較的なだらかな損失ピークが得られ
る特徴がある。
テムにおいて、光源、光検出器、光増幅器、光ファイバ
などの光デバイスが有する波長依存性を平坦化するのに
用いることができる。つまり、これらの光デバイスを通
過した光の利得−波長特性が波長依存性を有する場合、
特に利得が大きい波長の光を光ファイバグレーティング
を用いて損失を与えることによって平坦化し、前記波長
依存性を小さくすることができる。
は、光増幅器を有する光通信システムにおいて、波長多
重伝送を行う場合に有効である。図12(a)は、光フ
ァイバグレーティングを利用した光通信システムの一例
を示す概略構成図であって、図中符号14は光増幅器、
符号15は光ファイバグレーティングである。図12
(b)は利得−波長特性の一例を示すグラフである。
エルビウム添加光ファイバ増幅器がよく用いられる。図
12(b)にはエルビウム添加光ファイバ増幅器の利得
−波長特性の一例が曲線Aにて示されており、波長15
35nm、1558nm付近に利得のピークが存在して
いることがわかる。このように波長依存性を有する特性
は、波長多重伝送のように複数波長の光を同時に伝送す
る場合には、伝送波長によて利得のばらつきを生じるた
め、好ましくない。
実質的損失を有する光ファイバグレーティング15を組
み合わせれば、図12(b)に示す曲線Bのように、1
0nm以上の波長幅にわたって利得を平坦化した波長平
坦化領域Cが得られ、非常に波長平坦度の高い光通信シ
ステムを構成することができる。
しては、フォトリフラクティブ効果を利用して製造する
ものの他に、例えば以下のような構成のものが提案され
ている。
る。光ファイバ11は、その長さ方向の一部が第1ブロ
ック16と第2ブロック17に挟まれている。前記第1
ブロック16と第2ブロック17とのそれぞれの対峙面
16a、17aには、これらに挟まれる光ファイバ11
の長さ方向にそって、周期的な凹凸が形成されている。
これらの凹凸によって、光ファイバ11には、その側面
からその長さ方向に対して直交方向の応力が加えられて
いる。この結果光ファイバ11は蛇行した波状となり、
この部分がグレーティング部13Aとなっている。
周期的なマイクロベンド(小さな曲がり)によって、電
磁界分布と屈折率分布が変化している。そしてこの作用
によって、コアを伝搬するモードをクラッドが伝搬する
モードに結合する放射型光ファイバグレーティングとし
て動作するようになっている。
ラクティブ効果を利用しない第2の例の放射型光ファイ
バグレーティングの製造方法の例を手順を追って示す説
明図である。この第2の例は特開平7−333453号
公報に開示された技術である。
aとクラッド18bとを備えた光ファイバ18を用意す
る。ついで、図14(b)に示すように、この光ファイ
バ18の表面に、切り欠き部18cを長さ方向に所定間
隔で、複数形成する。この切り欠き部18cにおいて
は、クラッド18bの外径が小さくなっている。また、
このとき図中一点鎖線で示されているファイバ軸は、直
線状となっている。
せると、ガラスの表面張力の効果により光ファイバ18
の表面がなめらかになる。このとき前記ファイバ軸はほ
ぼ正弦状に蛇行した状態となり、図14(c)に示すよ
うな光ファイバグレーティング19を形成することがで
きる。
通常シングルモード光ファイバが用いられる。光通信シ
ステムには一般にシングルモード光ファイバが用いられ
ているので、シングルモード光ファイバを用いた光ファ
イバグレーティングは通信システム内に組み込むのに好
適である。シングルモード光ファイバのコアを伝搬する
モードは基本モード(最低次モード)のみであり、ひと
つしかない。したがって放射型光ファイバグレーティン
グにおいては、前記基本モードを特定のクラッドを伝搬
するモードに結合させることになる。
するモードにおいて、基本モード(最低次モード)に対
して、コアを伝搬するこれ以外のモードを高次モードと
し、クラッドを伝搬するモードを放射モードとする。さ
らに、コアを正の方向に伝搬する基本モードと高次モー
ドをまとめて伝搬モードとよぶ。したがって、シングル
モード光ファイバにおいては基本モードと放射モードと
が存在する。一方マルチモード光ファイバにおいては、
コアに複数の伝搬モードを有するので、基本モードと高
次モードと放射モードが存在する。
た放射型光ファイバグレーティングにおいては、以下の
ような問題がある。すなわち、光ファイバは石英系ガラ
スなどの脆弱な材料からなるため、その表面を合成樹脂
などで被覆して保護する。ところがグレーティング部の
上に被覆樹脂を施すと、放射モードは光ファイバの表面
近くに達しているので、この光ファイバの表面に接して
いる被覆樹脂の存在によって、放射モードの伝搬状態が
変化してしまう。このように結合に関与する放射モード
の伝搬状態が変化することによって、放射型光ファイバ
グレーティングの光学特性が変化してしまうのである。
コアの外周に設けられた前記コアよりも低屈折率のクラ
ッドとからなるシングルモード光ファイバを伝搬するモ
ードの正規化伝搬定数と屈折率分布との関係の一例を示
すグラフである。このグラフの縦軸は正規伝搬定数、横
軸は光ファイバの径を示している。また、実線で示され
ているのは、シングルモード光ファイバの屈折率分布で
ある。前記正規化伝搬定数とは、各モードの伝搬定数を
kで除した値である。kは2π/λであり、λは光の波
長である。
りも高次の複数のモード(シングルモード光ファイバに
おいては放射モード)のそれぞれの伝搬定数をβ2,
…,βi,…と記す。βiは、この光ファイバにグレー
ティングとした際に基本モードと結合させる放射モード
の伝搬定数とする。すると、前記式(1)より、以下の
式(4) Λ=2π/(β1−βi)…式(4) を満たすように、グレーティング周期Λを設定すればよ
いことになる。
ファイバの表面に被覆樹脂を施したときの屈折率分布と
正規化伝搬定数との関係の一例を示すグラフである。図
中、屈折率分布は実線で示されている。図16からわか
るように、クラッドに接している被覆樹脂においても光
が伝搬する。この被覆樹脂を伝搬するモードの伝搬定数
はβjで表されている。
被覆樹脂を設ける前とでは光の伝搬状態が変化し、本来
結合に関与する放射モードの正規化伝搬定数βi/k
は、図16においては、βi’/kの位置に変化し、β
とβi’との伝搬定数差が小さくなる。この結果、式
(4)の関係を満たすようなグレーティング周期Λでこ
の光ファイバにグレーティング部を形成しても、基本モ
ードは伝搬定数βi’を有する放射モードと結合する。
このため基本モードを所望の伝搬定数βiを有する放射
モードと結合させることができなくなり、設計時に予想
した光ファイバグレーティングの光学特性が得られなく
なる。ここで、所望の光ファイバグレーティングの光学
特性を実現させるには、図15に示す場合よりも伝搬定
数差が大きいモード間での結合を発生させなくてはなら
ない。このため、グレーティング周期Λをより小さくす
る必要があり、さらに高い精度での製造が要求される。
−透過損失特性の一例を示すもので、実線は被覆樹脂を
設ける前の特性を示し、破線は被覆樹脂を設けた後の特
性を示している。このグラフに示すように、被覆樹脂を
設ける前後では透過損失特性が変化している。したがっ
て、光ファイバグレーティングの設計においては、被覆
樹脂の影響を考慮する必要が生じ、またその製造におい
ては被覆樹脂の厚さを精密に制御する必要が生じる。
用いて放射型光ファイバグレーティングとした場合に
は、上述の被覆樹脂に起因する問題は発生しにくいと考
えられる。マルチモード光ファイバを用いた場合、コア
を伝搬する基本モードを同じコアを伝搬する高次モード
に結合させれば、高次モードはクラッドにまで到達して
いないので、このクラッドに隣接する被覆樹脂による影
響は受けないからである。しかしながら、従来のマルチ
モード光ファイバに放射型光ファイバグレーティングと
なるようにグレーティング部を形成すると、マルチモー
ド光ファイバの基本モードと他の多数の高次モード、す
なわち、これらの伝搬モード間で複数のランダムな結合
が生じて、特定波長域のみを減衰させる特性を得るのは
困難である。このため従来マルチモード光ファイバを用
いた放射型光ファイバグレーティングは検討されていな
い。
は、被覆樹脂を設ける前後で光学特性が変化しにくい放
射型光ファイバグレーティングを提供することである。
に、本発明においては以下のような解決手段を提案す
る。第1の発明は、中心部の第1のコアと、この第1の
コアの外周に設けられ、かつこの第1のコアよりも低屈
折率の第2のコアとからなるコアと、このコアの外周に
設けられ、かつ前記第2のコアよりも低屈折率のクラッ
ドとからなる光ファイバにグレーティング部が形成され
たことを特徴とする光ファイバグレーティングである。
第2の発明は、中心部の第1のコアと、この第1のコア
の外周に設けられ、かつこの第1のコアよりも低屈折率
の中間部と、この中間部の外周に設けられ、かつこの中
間部よりも高屈折率で、かつ前記第1のコアよりも低屈
折率の第2のコアとからなるコアと、このコアの外周に
設けられ、かつ前記第2のコアよりも低屈折率のクラッ
ドとからなる光ファイバにグレーティング部が形成され
たことを特徴とする光ファイバグレーティングである。
これらの光ファイバグレーティングは、コアを伝搬する
伝搬モードを複数有し、これらの伝搬モードのうち、最
低次モード(基本モード)を他の伝搬モード(高次 モ
ード)に結合させることによって、光フィルタとしての
特性が得られるものである。また、前記第1あるいは第
2の発明に記載の光ファイバグレーティングの少なくと
も入射側にシングルモード光ファイバを接続して光通信
システムを構成すると好ましい。すなわち本発明の光フ
ァイバグレーティングは、光通信システムにおいて、光
源、光検出器、光増幅器、光ファイバなどの光デバイス
が有する波長依存性を平坦化するのに用いることができ
る。その光通信システムは、光源とこれに接続された光
ファイバ伝送路と、この光ファイバ伝送路中に挿入され
た光増幅器と、前記光ファイバ伝送路からなる出射光を
検出する光検出器からなる基本構成とされる。本発明の
光ファイバグレーティングは、そのグレーティング周期
が正確に一定であってもよいし、グレーティング周期が
長さ方向で変化するチャープトグレーティングであても
よい。本発明の光ファイバグレーティングのグレーティ
ング周期は、50〜2000μmとされる。
ティングの製造方法について実施形態例を示し、具体的
な製造条件の検討とともに製造手順をおって詳細に説明
する。 [第1の実施形態例]図1は、第1の実施形態例に用い
る光ファイバの屈折率分布を示すグラフであって、横軸
は光ファイバの径を示し、縦軸は屈折率を示している。
R1はこの光ファイバの屈折率分布を示している。この
光ファイバは、中心部の第1のコア1と、この第1のコ
ア1の外周に設けられ、かつこの第1のコア1よりも低
屈折率の第2のコア2と、この第2のコア2の外周に設
けられ、かつこの第2のコア2よりも低屈折率のクラッ
ド3から構成された階段状の屈折率分布を有している。
加された石英ガラス、第2のコア2は純石英ガラス、ク
ラッド3はフッ素が添加された石英ガラスから形成され
ている。また、本出願人が特願平8−84113号にお
いて提案したように、第1のコア1にゲルマニウムとと
もにホウ素を添加すると、屈折率の温度依存性を調整す
ることができる。また、第2のコア2はゲルマニウム、
フッ素などの少量のドーパントを添加した石英ガラスか
ら構成してもよい。純石英ガラスは軟化温度が高いの
で、通常直径数十mmのファイバ母材(プリフォーム)
を加熱、線引きして光ファイバとする際に、加工温度を
高温にする必要がある。しかし、これらのドーパントを
添加することによって前記軟化温度を低下させることが
できるので、加工温度が比較的低くなり、作業性が向上
する。
ア1の相対屈折率差(以下、第1のコアの相対屈折率差
と記す)、Δ23はクラッド3を基準とした第2のコア
2の相対屈折率差(第2のコアの相対屈折率差と記す)
を示している。また、2aは第1のコア1の径、2bは
第2のコア径、2cはクラッド3の径(光ファイバの外
径)を示している。
〜2.0%、第2のコアの相対屈折率差Δ23は0.0
7〜0.5%とされる。また第1のコア径2aは4〜1
0μmである。第2のコア径2bは、第1のコア径2a
の2〜5倍程度に設定される。光ファイバ外径(クラッ
ド径)2cは約125μmとされる。
ファイバのモード分布を示すグラフであって、横軸は光
ファイバの径を示し、縦軸はモード分布(屈折率分布)
を示している。M1は基本モードのモード分布を示し、
M2は高次モードのモード分布を示している。このモー
ド分布からわかるように、基本モードは最も高い屈折率
を有する第1のコア1に選択的に分布する。そして複数
の高次モードは、第1のコア1あるいは第2のコア2に
分布している。
コア1と第2のコア2とからなり、この光ファイバはコ
アに複数の伝搬モード(基本モードと複数の高次モー
ド)を有するマルチモード光ファイバである。この光フ
ァイバにおいて、第1のコア1には基本モードが選択的
に分布するが、そのモードフィールド形状は、その前後
に接続される光ファイバと同様であることが望ましい。
しかし、この要請は必須のものではなく、光ファイバグ
レーティングの前後に接続される光ファイバのモードフ
ィールド形状が異なる場合は、例えば、光ファイバのコ
アに含まれるドーパントを接続前、もしくは接続後に適
当な温度、例えば1300〜1900℃の温度で加熱す
ることにより拡散させて、モードフィールド径を拡大し
て接続損失を低減することもできる。何れにしても、モ
ードの振る舞いの観点から、第1のコア1に主として電
磁界分布(フィールド)の主要部分を置くところの基本
モードに関しては、通常のシングルモード光ファイバと
同様の動作をすることが必要である。
ドが伝搬可能なように設計するが、モード数を適当な数
に制限し、伝搬モード間でモード結合が簡単生じないよ
うに設計する。通常のマルチモード光ファイバでは、モ
ード数は非常に多く、いわゆる直線偏波モード(Lineal
y Polarized Mode:LPモード)を数えても、数十〜数
百のモードが1本の光ファイバ中を伝搬可能である。そ
こで、本発明においては、モード数は、LPモードでカ
ウントしてせいぜい5程度に制限する。もし、図2に示
されているようなふたつの偶対称モード間の結合を利用
した光ファイバグレーティングを作製する場合は、せい
ぜい、総LPモード数として3つ(LP01、LP11、L
P02)あればよく、長周期光ファイバグレーティングの
動作には、LP01とLP02のふたつの偶対称モード間の
結合を利用することになる。
を有する光ファイバの設計の一例の、コアにおけるモー
ドの分散曲線を示したもので、この設計例の第1のコア
の相対屈折率差Δ13は0.80%、第2のコアの相対
屈折率差23は0.12%である。また、このグラフの
横軸の正規化周波数Vは、以下の式 V=k・b・n1√(2Δ) で与えらる。ここで、kは今考えている光の真空中にお
ける位相定数差で、k=2π/λで与えられる。bは図
1における第2のコアの半径b、n1はコアのピーク屈
折率である。また、Δはコアのピーク屈折率n1とクラ
ッドの屈折率n2から、以下の式 Δ=(n1−n2)/n1 で与えられる。グラフの縦軸の正規化伝搬定数序数B
は、以下の式で与えられる。 B=(β−kn2)/(n1k−n2k) ここで、βはモードの伝搬定数である。
規化伝搬序数差ΔBが0.03以上確保されていれば、
特に問題はないと思われる。ΔBは、以下の式 ΔB=(βi−βj)/(n1k−n2k) で与えられる。ここで、βi、βjは結合を与えるモード
の伝搬定数である。
たフォトリフラクティブ効果を利用し、光ファイバグレ
ーティングを書き込むことによってLP01とLP02との
間の結合を生じさせたい場合は、少なくともその波長に
おいて、Vが10程度必要であり、20程度でも良好な
結果が得られるまた、この図には書かれていないが、さ
らにVを大きくしてLP01とLP03との間の結合を与え
ることも可能である。この場合、コア内を伝搬可能なモ
ード数はかなり増加する。それでも、上述のように定義
したモード間の正規化伝搬定数差ΔBがそれなりに維持
されていれば(例えば0.03程度)、グレーティング
を書き込まない状態で大きなモード結合が生じることは
ないであろう。
した光ファイバグレーティングを光通信システムに組み
込んで使用するにおいては、図5(a)に示すように、
その入射側と出射側に通常の光通信に用いられるシング
ルモード光ファイバ5,5を接続した構成とするのが一
般的である。光ファイバグレーティング4(グレーティ
ング部4a)は、伝搬モードのうち、基本モード(最低
次モード)と、他の伝搬モードのうち、第2のコア2を
伝搬する選択された所望の高次モードとを結合させるよ
うに設計する。
ティング周期は、放射型光ファイバグレーティングとな
るように例えば50〜2000μmの範囲とされる。ま
たグレーティング周期は、その周期が正確に一定であっ
てもよいし、周期が長さ方向に変化するチャープトグレ
ーティングであってもよい。おおよそ一定である場合に
は、この周期のばらつきが±15%程度であるものとす
る。またグレーティング部4aのグレーティング長は、
例えば約8〜30mmの範囲とされる。本発明の光ファ
イバグレーティングの光学特性は、このようなパラメー
タを調整することによって適宜変更可能である。
ルモード光ファイバ5を配置することによって、光ファ
イバグレーティング4の第1のコア1に入射する光のほ
とんどを基本モードとすることができ、この光ファイバ
グレーティング4をほぼ通常のシングルモード光ファイ
バを用いた光ファイバグレーティングと同様に扱うこと
ができる。
バ5のコアを伝搬する基本モードは、光ファイバグレー
ティング4の第1のコア1を選択的に伝搬し、続いて出
射側のシングルモード光ファイバ5のコアを伝搬し、出
射光として基本モードが選択的に取り出される。このと
き光ファイバグレーティング4においては、基本モード
と高次モードとの結合が生じ、特定波長域が損失した光
となる。そして、結合に関与した高次モードは光ファイ
バグレーティング4の第2のコア2を主として伝搬し、
出射側のシングルモード光ファイバ5においてはクラッ
ドに入射して減衰する。
ち、グレーティング部4aの後方(出射側)に、所定の
長さのグレーティングが形成されていない部分を確保
し、かつ、この部分に適当な曲がりを加えることによっ
て、積極的に高次モードの損失を与えることができる。
図5(b)は、この状態を示した模式図であって、図中
符号4bは、光ファイバグレーティング4において、グ
レーティング部4aの後方に曲がりを加えた曲がり部で
ある。このように曲がり部4bを設けることによって、
さらに光ファイバグレーティング4の後方に通常のシン
グルモード光ファイバ5を接続しても、このシングルモ
ード光ファイバ5に入射する光には高次モードが存在し
ない。その結果、伝搬速度の異なる高次モードが基本モ
ードに結合するといった問題は生じない。このようにし
て、特定波長域の光を減衰可能な波長フィルタの特性が
得られる。
ファイバにおいては、図1に示すように基本モードと結
合する高次モードは第2のコア2に留まりクラッド3
(光ファイバ表面)には到達していない。したがって、
この光ファイバグレーティング4の表面に被覆樹脂を設
けても、高次モードはこの被覆樹脂に影響されることが
ない。この結果、被覆樹脂を設けてもその前後で光学特
性が変化しにくい光ファイバグレーティングを構成する
ことができる。したがって、被覆樹脂の影響を考慮しな
いで設計することができるので、設計が容易となり、さ
らには被覆樹脂の厚さを精密に制御する必要がないの
で、製造操作も簡便になる。また、コアを伝搬するモー
ドどうしを結合させるので、モード間の伝搬定数差Δβ
を小さくすることができる。このため通常のコアを伝搬
する基本モードとクラッドを伝搬する放射モードとを結
合させるシングルモード光ファイバを用いた光ファイバ
グレーティングよりも、グレーティング周期を長くする
ことができる。このため、製造における精度が幾分低く
てもよく、操作性が向上する。また、グレーティング周
期を変更することによって、第2のコア2を伝搬する高
次モードとクラッド3を伝搬する放射モードとの結合、
前記高次モードと他の高次モードとの結合、あるいは第
1のコア1を伝搬する基本モードと前記放射モードとの
結合などを実現させることができ、より複雑なモード間
の結合動作を行わせことができる光ファイバグレーティ
ングを提供することができる可能性がある。
通常のステップ型マルチモード光ファイバを用いたもの
であると仮定し、入射側と出射側にシングルモード光フ
ァイバ5,5を接続して使用すると仮定する。すると、
通常のマルチモード光ファイバにおいては、基本モード
と高次モードのモード分布が定まっていないので、基本
モードとともに高次モードが光ファイバグレーティング
のコアの中心付近に分布することになる。この結果、基
本モードに結合した高次モードが、本来減衰すべきであ
るにも関わらず、出射側に接続されたシングルモード光
ファイバ5のコアに入射し、伝搬する可能性がある。そ
の結果、特定波長域の光を損失させる光フィルタとして
の特性が得られなくなる。
有するものは、マルチモード光ファイバであっても、通
常のものとは動作が異なっている。このため、グレーテ
ィング部を形成すると、光フィルタとしての特性が得ら
れるとともに、被覆樹脂を設けてもその光学特性が変化
しにくい優れた効果を有するものである。
ングは、第1のコア1の長さ方向に摂動を形成すること
によって得られる。例えば第1のコア1をゲルマニウム
を添加した石英ガラスから形成することによって、図9
に示すようにフォトリフラクティブ効果を利用して、K
rFエキシマレーザなどから波長240nmに紫外光レ
ーザビームを位相マスク12を介して照射して、光ファ
イバの長さ方向に所定の周期で第一のコア1の屈折率の
周期的な変化を形成する。
軟化させ、この光ファイバをその長さ方向に延伸する
と、この加熱部において光ファイバは縮径される。光フ
ァイバを局所的に加熱して延伸する操作を光ファイバの
長さ方向に所定の周期で間欠的に繰り返せば、この光フ
ァイバの縮径に伴って、第1のコア1の径も縮小される
ため、光ファイバの長さ方向に第1のコア1の径の周期
的な変化を形成することができる。
この加熱部にその長さ方向に圧縮力をかけると、この加
熱部が拡径され、この拡径された部分の第1のコア1の
径もこれに伴って拡大される。このような拡径部をその
長さ方向に所定の周期で間欠的に形成することによっ
て、光ファイバの長さ方向に第1のコア1の径の周期的
な変化を形成することができる。
周期で間欠的に加熱すると、この加熱部のドーパントが
拡散される。例えば第1のコア1に添加されていたドー
パントは第2のコア2に拡散し、第1のコア1の径が拡
大される。このような第1のコア1の径が拡大された部
分を光ファイバの長さ方向に所定の周期で複数形成し、
グレーティング部を構成することができる。
に応力が残留した光ファイバを用意し、この残留応力を
光ファイバの長さ方向に所定の周期で局所的に解放する
ことによってグレーティング部とすることもできる。す
なわち、第1のコア1,第2のコア2,クラッド3のそ
れぞれを構成する材料が異なるため、これらの固化温度
は異なっている。したがって、例えばファイバ母材を加
熱して軟化させ、線引きして光ファイバとするにおい
て、前記第1のコア1,第2のコア2,クラッド3が固
化して光ファイバとなる際に、光ファイバ内に前記固化
温度の差に起因する歪みが生じる。このとき特に断面積
が小さい第1のコア1に選択的に応力が残留する。この
ような光ファイバを、局所的に加熱して軟化させると、
この加熱部において第1のコア1の残留応力を解放する
ことができる。この残留応力を解放した部分において
は、第1のコア1の屈折率が変化する。したがって、こ
の残留応力の解放部を光ファイバの長さ方向に所定の周
期で複数形成することによってグレーティング部とする
ことができる。
効果を明確にする。 (製造実施例1)図1に示す屈折率分布を有する光ファ
イバを用いて光ファイバグレーティングとした。この光
ファイバに係る具体的な数値を表1に示す。
ニウムが添加された石英ガラス、第2のコア2は純石英
ガラス、クラッド3はフッ素が添加された石英ガラスか
らなるものである。そして、図9に示すフォトリフラク
ティブ効果を利用した方法を採用し、光ファイバ11の
被覆を除去した部分にグレーティング部13を形成し
た。このときのグレーティング周期は約600μm、グ
レーティング長は約15mmとした。
−透過損失特性は、図3において実線で示したように、
従来のシングルモード光ファイバを用いた放射型光ファ
イバグレーティングと同様の波長−透過損失特性が得ら
れた。ついで被覆を除去してグレーティング部13を形
成した部分の表面に常温硬化型シリコーン樹脂を薄く塗
布して被覆樹脂とした。このときの波長−透過損失特性
を図3中破線で示した。被覆樹脂を設けた前後では、厳
密にはピークの波長の変化において0.1nm程度の差
がある程度で、ほとんど同じ特性が得られることが確認
できた。
ファイバグレーティングの第2の実施形態例に用いる光
ファイバの屈折率分布とモード分布を示すグラフであ
る。破線R2は屈折率分布を示すものである。
と、この第1のコア6の外周に設けられ、かつこの第1
のコア6よりも低屈折率の中間部7と、この中間部7の
外周に設けられ、かつこの中間部7よりも高屈折率で、
かつ前記第1のコア6よりも低屈折率の第2のコア8
と、この第2のコア8の外周に設けられ、かつこの第2
のコア8よりも低屈折率のクラッド9とからなる。
1のコア6はゲルマニウムが添加された石英ガラス、中
間部7はフッ素が添加された石英ガラス、第2のコア8
は純石英ガラス、クラッド9はフッ素が添加された石英
ガラスからなる。第1のコア6にはゲルマニウムととも
にホウ素を添加すると屈折率の温度依存性を調整するこ
とができる。また、第2のコア8はゲルマニウム、フッ
素などの少量のドーパントを添加した石英ガラスから構
成してもよい。
ア6の相対屈折率差(以下、第1のコアの相対屈折率差
と記す)、Δ89はクラッド9を基準とした第2のコア
8の相対屈折率差(第2のコアの相対屈折率差と記す)
を示している。また、2dは第1のコア6の径、2eは
第2のコア8の内径、2fは第2のコア8の外径、2g
はクラッド9の径(光ファイバの外径)を示している。
5〜2.0%、第2のコア8の相対屈折率差Δ89は
0.3〜1.5%、第1のコア6の径2dは4〜12μ
mであって、通常のシングルモード光ファイバのコア径
とほぼ同じにすることもできる。第2のコア8の内径2
eは10〜35μm、第2のコア8の外径2fは12〜
40μm、光ファイバ外径(クラッド9の径)2gは約
125μmとされる。
し、M4は高次モードのモード分布を示している。この
モード分布からわかるように、基本モードは最も高い屈
折率を有する第1の第1のコア6に選択的に分布する。
そして高次モードは第2のコア8にかなりのエネルギー
が分布しており、この点が図1,図2に示される第1の
実施形態例に用いられる光ファイバとは異なっている。
この光ファイバは、第1のコア6と第2のコア8からな
るコアに複数の伝搬モードを有するマルチモード光ファ
イバである。
部を形成する前には、第1のコア6と第2のコア8との
間にはほとんどモード間の結合がおこらないように、す
なわち、基本モードは第1のコア6に選択的に分布する
ように設計されていると好ましい。この光ファイバにつ
いても、図7と同様に、コアにおけるモードの分散曲線
を用いてその振る舞いを示すことができる。図8は、図
4に示した屈折率分布を有する光ファイバの一設計例の
モードの分散曲線を示したものである。この例におい
て、第1のコア6の相対屈折率差Δ69は0.61%、
第2のコア8の相対屈折率差Δ89は0.31%、クラ
ッド9を基準にした中間部7の相対屈折率差は0.05
%である。また、第1のコア6の径2dを1としたと
き、第2のコア8の内径2eは2.8、第2のコア8の
外径2fは3.9である。
リフラクティブ効果を利用して書き込むことによって、
基本モードとLP02モードとの間の結合を発生させる場
合は、LP02モードが少なくとも安定に存在する必要が
ある。図8において、通常のシングルモード光ファイバ
は、Vを10以下に設定し、LP01モードのみがコアに
存在するように設計する。しかし、本発明においては、
凡そ15程度のVを選択することにより、明確にLP02
モードを存在させる。その結果、伝搬モード間で結合を
起こさせることができる。また、上述の階段状の屈折率
分布の場合も同様であるが、光ファイバグレーティング
を図13、図14に示したように、光ファイバの中心軸
に対して非対称性の摂動を付与してグレーティング部を
構成する場合は、基本モードから結合すべき相手のモー
ドは、LP11モードのような奇対称モードとなる。よっ
て、Vの値は10程度でもよいことになる。何れにして
も、以上の説明は個々の屈折率分布に対して成立するも
のであるが、光ファイバの屈折率分布構造に変更があっ
てもこのような分散曲線を作成すれば設計可能である。
定性的には、第1のコア6の径2dに対して第2のコア
8の内径2eを3〜5倍に、第2のコア8の外径2fを
4〜10倍程度に設定する。また、コアの屈折率として
は、第1のコア6の相対屈折率差Δ69に対して、第2
のコア8の相対屈折率差Δ89を0.5〜0.9倍程度
にとることができる。よって、設計の自由度は大きい。
した光ファイバグレーティングとした場合、その動作は
第1の実施形態例とほぼ同様であって、伝搬モードのう
ち、第1のコア6を伝搬する基本モード(最低次モー
ド)が、他の伝搬モード、すなわち第2のコア8を伝搬
する特定の高次モードと結合することによって放射型光
ファイバグレーティングとして動作する。そして、実質
的には基本モードに関してはシングルモード光ファイバ
を用いた光ファイバグレーティングと同様の動作をする
ものである。特にこの光ファイバにおいて、高次モード
は第2のコア8を選択的に伝搬するようになっている。
よって、結合に関与する高次モードは、そのモード分布
によって限定されず、基本モードと所望の高次モードと
を結合させれば、光フィルタとしての特性が得られる。
する。 (製造実施例2)図4に示す屈折率分布を有する光ファ
イバを用意した。この光ファイバに係る具体的な数値を
表2に示す。
ニウムが添加された石英ガラス、第2のコア8は純石英
ガラス、中間部7とククラッド9はフッ素が添加された
石英ガラスからなるものである。
てグレーティング部を形成し、光ファイバグレーティン
グを得た。このときのグレーティング周期は約650μ
m、グレーティング長は約30mmとした。このような
光ファイバグレーティングの入射側と出射側にシングル
モード光ファイバを接続して、その波長−透過損失特性
を測定したところ、図6に示すグラフが得られ、従来の
シングルモード光ファイバを用いた光ファイバグレーテ
ィングと同様の特性が得られることがわかった。つい
で、製造実施例1と同様に被覆樹脂を施した後、波長−
透過損失特性を調べたところ、図6に示すグラフとほと
んど同様の結果が得られ、被覆樹脂を設けても光学特性
が変化しにくいことが確認できた。
グは、図12(a)に示すように、光増幅器14と組み
合わせ、この光増幅器14の利得の波長依存性を平坦化
するのに用いることができる。製造実施例1、2の光フ
ァイバグレーティングを用いて、それぞれ図12(a)
に示す光通信システムを構成したところ、図12(b)
に示すグラフと同様に、波長平坦化領域Cを形成するこ
とができた。したがってこの光ファイバグレーティング
は、光通信システムにおいて、光源、光検出器、光増幅
器、光ファイバなどの光デバイスが有する波長依存性を
平坦化するのに有効な特性を有する光ファイバ型デバイ
スであることが確認できた。
下のような効果を得ることができる。本発明の光ファイ
バグレーティングにおいては、基本モードと結合する高
次モードは、光ファイバ表面には到達しておらず、光フ
ァイバの表面に被覆樹脂を設けても、高次モードはこの
被覆樹脂に影響されることがない。この結果、被覆樹脂
を設けてもその前後で光学特性が変化しにくい光ファイ
バグレーティングを構成することができる。したがっ
て、被覆樹脂の影響を考慮しないで設計することができ
るので、設計が容易となり、さらには被覆樹脂の厚さを
精密に制御する必要がないので、製造操作も簡便にな
る。さらには、コアを伝搬するモードどうしを結合させ
るので、モード間の伝搬定数差を小さくすることができ
る。このため通常のコアを伝搬するモードと放射モード
とを結合させるシングルモード光ファイバを用いた光フ
ァイバグレーティングよりもグレーティング周期を長く
することができ、製造における精度が幾分低くてもよ
く、製造操作性が向上する。また、本発明の光ファイバ
グレーティングは、基本モードの伝搬に関しては、従来
のシングルモード光ファイバを用いたものと同様の動作
をするため、通常のシングルモード光ファイバを用いた
通信システムに組み込むことが容易である。また、グレ
ーティング周期を変更することによって、第2のコアを
伝搬する高次モードと放射モードとの結合、高次モード
と他の高次モードとの結合、あるいは第1のコアを伝搬
する基本モードと放射モードとの結合などを実現させる
ことができ、より複雑なモード間の結合動作を行わせこ
とができる光ファイバグレーティングを提供することが
できる。
ーティングに用いる光ファイバの屈折率分布を示すグラ
フである。
分布を示すグラフである。
ーティングにおいて、被覆樹脂塗布前と塗布後の波長−
透過損失特性を示すグラフである。
ーティングに用いる光ファイバのモード分布と屈折率分
布を示すグラフである。
分布を示すグラフである。
レーティングの入射側と出射側にシングルモード光ファ
イバを接続して、その波長−透過損失特性を測定したグ
ラフである。
の設計の一例におけるモードの分散曲線を示したグラフ
である。
の設計の一例におけるモードの分散曲線を示したグラフ
である。
光ファイバグレーティングの製造工程を説明する概略構
成図である。
ィングの動作を示す説明図、図10(b)は反射型光フ
ァイバグレーティングの波長−阻止率特性を示すグラ
フ、図10(c)は反射型光ファイバグレーティングの
波長−透過損失特性を示すグラフである。
ィングの動作を示す説明図、図11(b)は放射型光フ
ァイバグレーティングの波長−透過損失特性を示すグラ
フである。
グを利用した光通信システムの一例を示す概略構成図、
図12(b)は利得−波長特性の一例を示すグラフであ
る。
おいて、フォトリフラクティブ効果によってコアの屈折
率を周期的に上昇させて製造するもの以外の第1の例を
示す概略構成図である。
ァイバグレーティングにおいて、フォトリフラクティブ
効果によってコアの屈折率を周期的に上昇させて製造す
るもの以外の第2の例の製造方法を示す説明図である。
に設けられた前記コアよりも低屈折率のクラッドとから
なるシングルモード光ファイバを伝搬するモードの正規
化伝搬定数と屈折率分布との関係の一例を示すグラフで
ある。
表面に被覆樹脂を施したときの屈折率分布と正規化伝搬
定数との関係の一例を示すグラフである。
特性の一例を示すグラフである。
3…第1のコアの相対屈折率差、Δ23…第2のコアの
相対屈折率差、R1…屈折率分布、M1…基本モードのモ
ード分布、M2…高次モードのモード分布、2a…第1
のコア径、2b…第2のコア径、2c…光ファイバ外径
(クラッド径)、4…光ファイバグレーティング、4a
…グレーティング部、5…シングルモード光ファイバ、
6…第1のコア、7…中間部、8…第2のコア、9…ク
ラッド、R2…屈折率分布、M3…基本モードのモード分
布、M4…高次モードのモード分布、Δ69…第1のコ
アの相対屈折率差、Δ89…第2のコアの相対屈折率
差。
Claims (3)
- 【請求項1】 中心部の第1のコアと、この第1のコア
の外周に設けられ、かつこの第1のコアよりも低屈折率
の第2のコアとからなるコアと、 このコアの外周に設けられ、かつ前記第2のコアよりも
低屈折率のクラッドとからなる光ファイバにグレーティ
ング部が形成されたことを特徴とする光ファイバグレー
ティング。 - 【請求項2】 中心部の第1のコアと、この第1のコア
の外周に設けられ、かつこの第1のコアよりも低屈折率
の中間部と、この中間部の外周に設けられ、かつこの中
間部よりも高屈折率で、かつ前記第1のコアよりも低屈
折率の第2のコアとからなるコアと、 このコアの外周に設けられ、かつ前記第2のコアよりも
低屈折率のクラッドとからなる光ファイバにグレーティ
ング部が形成されたことを特徴とする光ファイバグレー
ティング。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光ファ
イバグレーティングの少なくとも入射側にシングルモー
ド光ファイバを接続したことを特徴とする光通信システ
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097067A JP2000292629A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 光ファイバグレーティングおよび光通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097067A JP2000292629A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 光ファイバグレーティングおよび光通信システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000292629A true JP2000292629A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14182309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11097067A Pending JP2000292629A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 光ファイバグレーティングおよび光通信システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000292629A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007123477A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Fujikura Ltd | 光増幅用ファイバ及び光増幅器 |
| US7362939B2 (en) | 2001-12-13 | 2008-04-22 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber for long period grating, long period grating component and manufacturing method of the same |
| JP2009111022A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Fujikura Ltd | ポンプコンバイナ及び光増幅装置 |
| JP2010008900A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Osaka Prefecture Univ | 長周期ファイバグレーティングデバイス |
| JP2018036339A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 日本電信電話株式会社 | 光ファイバケーブル |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP11097067A patent/JP2000292629A/ja active Pending
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| JP2010008900A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Osaka Prefecture Univ | 長周期ファイバグレーティングデバイス |
| JP2018036339A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 日本電信電話株式会社 | 光ファイバケーブル |
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