JPH09243848A - 光ファイバおよびファイバ型回折格子 - Google Patents

光ファイバおよびファイバ型回折格子

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JPH09243848A
JPH09243848A JP8047513A JP4751396A JPH09243848A JP H09243848 A JPH09243848 A JP H09243848A JP 8047513 A JP8047513 A JP 8047513A JP 4751396 A JP4751396 A JP 4751396A JP H09243848 A JPH09243848 A JP H09243848A
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JP
Japan
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refractive index
core
diffraction grating
region
optical fiber
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Application number
JP8047513A
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English (en)
Inventor
Masumi Ito
真澄 伊藤
Maki Ikechi
麻紀 池知
Tadashi Enomoto
正 榎本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70408Interferometric lithography; Holographic lithography; Self-imaging lithography, e.g. utilizing the Talbot effect

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外光照射により、反射率の十分大きなファ
イバ型回折格子を形成できる光ファイバを提供する。 【解決手段】 本発明の光ファイバは、酸化ゲルマニウ
ムが添加された石英ガラスから成り、第1の屈折率と第
1の外径を有するコア100と、コア100に密着し
て、コア100の周囲に形成され、第1の外径の3倍以
上の径である第2の外径を有し、酸化ゲルマニウムが添
加された石英ガラスから成り、屈折率が径方向で減少せ
ず、少なくとも一部で増加する屈折率分布を有する第1
の領域を備えるクラッド210とを備える。この光ファ
イバに、側面から紫外光干渉縞の照射によって、照射領
域内のコア100とクラッド200の第1の領域とに干
渉縞の縞間隔を周期とする屈折率の変化による回折格子
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定部位の屈折率
を周期的に変化させて回折格子を作り込む光ファイバお
よび回折格子が作り込まれたファイバ型回折格子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光学部品の一種として回折格子が作り込
まれたものには種々の態様のものがあるが、光通信シス
テム等に利用する場合には、特に、他の光ファイバとの
接続が容易で、かつ挿入損失を低くするために回折格子
が作り込まれた光ファイバ型のものが好適である。
【0003】こうした回折格子を有する光ファイバとし
ては、例えば特開昭62−500052号公報に記載の
ものが知られている。これは、酸化ゲルマニウムを添加
して高屈折率のコアを形成した石英系光ファイバに強力
な紫外光を照射することより、コアに周期的な屈折率変
化を生じさせ、回折格子を形成したファイバ型回折格子
である。
【0004】そして、石英系光ファイバは、(i)酸化
ゲルマニウムを添加して高屈折率のコアとなるべき部分
と、(ii)酸化ゲルマニウムを実質的に含まない低屈折
率のクラッドなる部分とを備える光ファイバ母材を加熱
線引して作製される。そして、こうした光ファイバ母材
は、CVD法、MCVD法、OVD法、あるいは、ロッ
ドインチューブ法などの周知の方法によって製造され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回折格子が作り込まれ
た光ファイバは、理想的には、反射率Rとして、 R=tanh2(L・π・ΔnUV/λ) …(1) ここで、R:反射率 L:コア内に作り込まれた回折格子長 ΔnUV:紫外光に対する屈折率変化(光誘起屈折率変
化) λ:反射波長 のように、回折格子長(コア内において、屈折率が周期
的に変化している領域の長さ)と光誘起屈折率変化に依
存した反射率を備える。
【0006】しかし、紫外光の照射により生じたコアの
屈折率変化により、光ファイバの導波構造が変化する。
この導波構造の変化には、光の伝搬領域の径であるモー
ドフィールド径(MFD)の変化と、光の伝搬モードの
変化がある。
【0007】紫外光を照射して、酸化ゲルマニウムが添
加されたコアの所定部分の屈折率を周期的に変化させた
場合に、上記の従来の光ファイバのクラッドには酸化ゲ
ルマニウムが添加されていないので、紫外光を照射して
もコアにおける屈折率変化に対して実質的な屈折率変化
は発生しない。
【0008】したがって、導波構造として見た場合に、
モードフィールド径が周期的に変化する導波構造とな
る。この導波構造においては、クラッドへの漏れ光が発
生する。この漏れ光は、クラッドを伝搬するので、従来
から得られていたファイバ型回折格子のように、回折格
子がコア部のみに形成されているのでは、クラッドへの
漏れ光は反射されず、ファイバ型回折格子としての反射
率が(1)式から低減することとなり充分な反射率を得
ることができない。
【0009】本発明は、上記を鑑みてなされたものであ
り、紫外光照射により回折格子を書き込んで、反射率の
十分大きなファイバ型回折格子を形成できる光ファイバ
を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、十分大きな反射率を有す
るファイバ型回折格子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ファイバ型
回折格子の反射率の向上には、導波方向においてモード
フィールド径の変化を低減するため、コアのみならずク
ラッドのコア周辺部にも回折格子を形成することが有効
であることを見出した。そして、石英系ガラスの所定部
分に、紫外光照射によって回折格子を形成するには、こ
の所定部分に酸化ゲルマニウムを添加することが有効で
あるとともに、回折格子が形成されるクラッドのコア周
辺部の径方向に関する屈折率分布の形状に適当な形状が
あることを見出した。
【0012】すなわち、請求項1の光ファイバは、
(a)酸化ゲルマニウムが添加された石英ガラスから成
り、第1の屈折率と第1の外径を有するコアと、(b)
コアに密着して、コアの周囲に形成され、第1の外径の
3倍以上の径である第2の外径を有し、酸化ゲルマニウ
ムが添加された石英ガラスから成り、屈折率が径方向で
減少せず、少なくとも一部では増加する屈折率分布を有
する第1の領域を備えるクラッドと、を備えることを特
徴とする。
【0013】請求項1の光ファイバによれば、側面から
の紫外光干渉縞の照射によって、照射領域内のコアとク
ラッドの第1の領域とに干渉縞の縞間隔を周期とする屈
折率の変化による回折格子が形成される。
【0014】この結果として得られるファイバ型回折格
子では、紫外光が照射されて屈折率が増大したコアの部
分の周囲のクラッドの第1の領域でも屈折率が増大して
いるので、局所的なコアの屈折率と径方向に関するその
周辺部のクラッドの屈折率との比で決まる局所的なモー
ドフィールド径の導波方向に関する変化が低減され、漏
れ光が低減される。
【0015】また、第1の領域の外径はコアの外径の3
倍以上あり、光ファイバの光の伝搬領域はコアの外径の
3倍以下となることが一般的であるので、請求項1の光
ファイバから上記のようにして作製されたファイバ型回
折格子によれば、回折格子の形成領域が光の伝搬領域の
大部分をカバーすることができ、モードフィールド径の
導波方向に関する変化の低減による漏れ光の低減の効果
を伝搬光の大部分に及ぼすことができる。
【0016】また、光の伝搬モードには、1次モードと
高次モードとがあり、1次モード光はコア内を伝搬する
が、高次モードは容易にクラッドへ抜けて行く。したが
って、高次モードが回折格子を伝搬すると、漏れ光とな
り反射率の低下の原因となるほか、伝搬光の各種のモー
ド同士の結合が発生し、所定の波長以外の波長の光も反
射することになる。こうした高次モードの伝搬は、クラ
ッドの屈折率分布が径方向で減少する場合に顕著に現れ
る。
【0017】請求項1の光ファイバから上記のようにし
て作製されたファイバ型回折格子によれば、クラッドの
屈折率は光の伝搬領域の大部分を占める領域で、屈折率
が径方向に関して減少せず、少なくとも一部では増加す
るので、回折格子中の高次モードの伝搬が有効に低減さ
れ、所定波長の光を効率良く反射できるとともに、所定
波長以外の波長の光の反射を低減する。
【0018】請求項2の光ファイバは、請求項1の光フ
ァイバにおいて、クラッドが第1の領域に密着し、第1
の領域の周囲に形成された第2の領域を更に備え、第1
の領域の屈折率分布は径方向について単調増加であると
ともに、第2の領域の屈折率は第1の領域の最大屈折率
以上の屈折率を有することを特徴とする。
【0019】請求項2の光ファイバの側面からの紫外光
干渉縞の照射によって、照射領域内のコアとクラッドの
第1の領域とに干渉縞の縞間隔を周期とする屈折率の変
化による回折格子を形成して得られるファイバ型回折格
子では、回折格子形成部の第1の領域における径方向で
の屈折率が単調に増大し、かつ、第1の外側の第2の領
域の屈折率が第1の領域の最大屈折率以上の屈折率を有
するので、高次モードの伝搬を効率良く抑制できる。
【0020】請求項3の光ファイバは、請求項1の光フ
ァイバにおいて、第1の領域にはフッ素が更に添加され
ていることを特徴とする。
【0021】請求項1の光ファイバによれば、屈折率低
下材であり、添加濃度の制御が容易、すなわち、屈折率
の制御が容易なフッ素が第1の領域に添加されるので、
第1の領域への屈折率増大材である酸化ゲルマニウムが
添加していても所望の屈折率のクラッドの第1の領域を
実現することができる。
【0022】請求項4の光ファイバは、請求項1の光フ
ァイバにおいて、第1の領域の各部位の酸化ゲルマニウ
ムの添加濃度は、いずれの部位においても前記コアの酸
化ゲルニウムの添加濃度以下であることを特徴とする。
【0023】紫外光の照射前後におけるコアの屈折率と
クラッドのコア周辺部の屈折率との比を略同一とするこ
とが、モードフィールド径の軸方向における変化を起こ
させないためには好ましい。
【0024】酸化ゲルマニウム添加の石英ガラスの紫外
光照射による屈折率変化が高々10-3程度、かつ、コア
とクラッドとの屈折率差が1程度であることを鑑みれ
ば、コアへの酸化ゲルマニウムの添加濃度と第1の領域
への酸化ゲルマニウムの添加濃度は同程度であることが
好ましい。しかしながら、コアの屈折率が第1の領域の
屈折率よりも高いので、第1の領域への酸化ゲルマニウ
ムの添加濃度がコアへの酸化ゲルマニウムの添加濃度よ
りも高ければ、紫外光の照射前後におけるコアの屈折率
とクラッドのコア周辺部の屈折率との比が必ず不一致と
なる。
【0025】したがって、第1の領域の各部位の酸化ゲ
ルマニウムの添加濃度は、いずれの部位においても前記
コアの酸化ゲルニウムの添加濃度以下であることが好ま
しい。
【0026】請求項5のファイバ型回折格子は、(a)
酸化ゲルマニウムが添加された石英ガラスから成り、第
1の屈折率と第1の外径とを有し、所定部部分に光の伝
搬方向に沿って屈折率が所定の周期で変化する回折格子
を備えるコアと、(b)コアに密着して、コアの周囲に
形成され、第1の外径の3倍以上の径である第2の外径
を有し、酸化ゲルマニウムが添加された石英ガラスから
成り、屈折率が径方向で減少せず、少なくとも一部では
増加する屈折率分布を有し、前記コアの前記所定部分の
周囲部に光の伝搬方向に沿って屈折率が前記所定の周期
で変化する回折格子を備える第1の領域を備えるクラッ
ドとを備えることを特徴とする。
【0027】請求項5のファイバ型回折格子は、請求項
1の光ファイバの所定部分に、側面から紫外光干渉縞を
照射して作製されるファイバ型回折格子である。したが
って、上述のように、請求項5のファイバ型回折格子に
よれば、所定波長の光を効率良く反射できるとともに、
所定波長以外の波長の光の反射を低減する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。なお、図面の説明にあたって
同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略
する。
【0029】(第1実施形態)図1は、本発明の光ファ
イバの第1実施形態の構成図である。図1に示すよう
に、この光ファイバは、(a)酸化ゲルマニウムが添加
された石英ガラスから成り、屈折率n1を有するコア1
00と、(b)コア100に密着して、コア100の周
囲に形成され、コア100の外径の3倍以上の外径を有
し、コアへの添加濃度以下の添加濃度であって、径方向
で増大する添加濃度の酸化ゲルマニウムと略一定濃度の
フッ素とが添加された石英ガラスから成り、コア100
との界面での屈折率がn2であり、外周面での屈折率が
n3であるクラッド210とを備える。
【0030】本実施形態の光ファイバの所定領域に紫外
光が照射されて、回折格子300が形成され、本発明の
第1実施形態のファイバ型回折格子が得られる。
【0031】紫外光の照射は、以下のホログラフィック
法や位相格子法によって行われる。
【0032】図2は、ホログラフィック法による回折格
子の形成の説明図である。図2に示すように、干渉機構
740を用いて干渉空間750を生成するように、光源
730から出射された紫外光を干渉させ、この干渉空間
750に光ファイバを設置する。光源730は、SHG
(高調波発生器)アルゴンレーザやKrFエキシマレー
ザ等であり、所定波長を有するコヒーレントな紫外光を
出射する。干渉機構740は、ビームスプリッタ741
及びミラー742,743で構成されている。ビームス
プリッタ741は、光源730からの紫外光を二つの分
岐光に二分岐させる。ミラー742及び743は、ビー
ムスプリッタ741からの分岐光をそれぞれ反射し、光
ファイバの軸方向に対して所定角度θ1 ,θ2 でそれぞ
れ入射して共面ビームとして相互に干渉させる。コア1
00および内層クラッド210は、上述したように酸化
ゲルマニウムがドープされており、紫外光の照射により
屈折率が変化する。なお、二つの分岐光の入射角度θ1
及びθ2 は相互に補角であり、これらの和(θ1 +θ
2 )は180°になる。
【0033】図3は、位相格子法による回折格子の形成
の説明図である。図3に示すように、光ファイバを位相
格子760に隣接して設置し、光源730から出射され
た紫外光を位相格子760表面の法線方向に対して所定
角度θで入射させる。光源730は、SHGアルゴンレ
ーザやKrFエキシマレーザ等であり、これらは所定波
長を有するコヒーレントな紫外光を出射する。位相格子
760は、所定周期で格子を配列して形成されている。
コア190および内層クラッド291は、上述したよう
に酸化ゲルマニウムがドープされており、紫外光の照射
により屈折率が変化する。
【0034】図4は、本発明の第1実施形態のファイバ
型回折格子における屈折率分布の説明図である。図4で
は、紫外光の非照射部の径方向の屈折率分布と、紫外光
の最大照射部の径方向の屈折率分布を例示している。図
4から、紫外光の照射による純石英ガラスに対する比屈
折率差の変化が10-3程度であり、純石英ガラスの屈折
率が1程度であることから、コア100の屈折率とクラ
ッド210の屈折率との比が各軸方向の点において略一
定となることが確認される。
【0035】図4に示すファイバ型回折格子は、入力し
た所定波長の光を回折格子部で反射するが、クラッド2
10の外径はコア100の外径の3倍以上であり、紫外
光照射前のクラッド210の屈折率分布を径方向で増大
させることとしたので、回折格子部に入射した所定波長
の光を効率良く反射するとともに、高次モードの光の伝
搬を抑制するので、所定波長以外の波長の光の反射が抑
制される。
【0036】(第2実施形態)図5は、本発明の光ファ
イバの第2実施形態の構成図である。図2に示すよう
に、この光ファイバは、(a)酸化ゲルマニウムが添加
された石英ガラスから成り、屈折率n1と外径aを有す
るコア100と、(b)コア100に密着して、コア1
00の周囲に形成され、外径b(>3a)を有し、コア
への添加濃度よりも低い添加濃度の酸化ゲルマニウムと
フッ素とが添加された石英ガラスから成り、径方向で単
調に増加する屈折率n2(r)を有する内層クラッド2
20と、(c)内層クラッド220に密着して、内層ク
ラッド220の周囲に形成され、外径125μmを有
し、n2(b/2)よりも高い屈折率n3(r)を有す
る石英径ガラスから成る外層クラッド230とを備え
る。
【0037】本実施形態の光ファイバの所定領域に紫外
光が照射されて、回折格子が形成され、本発明の第2実
施形態のファイバ型回折格子が得られる。
【0038】紫外光の照射は、第1実施形態と同様にホ
ログラフィック法や位相格子法によって行われる。
【0039】図6は、本発明の第2実施形態のファイバ
型回折格子の構成図である。図6では、紫外光の非照射
部の径方向の屈折率分布と、紫外光の最大照射部の径方
向の屈折率分布を例示している。図6から、紫外光の照
射による純石英ガラスに対する比屈折率差の変化が10
-3程度であり、純石英ガラスの屈折率が1程度であるこ
とから、コア100の屈折率と内層クラッド220の屈
折率との比が各軸方向の点において略一定となることが
確認される。
【0040】図6に示すファイバ型回折格子は、入力し
た所定波長の光を回折格子部で反射するが、クラッド2
10の外径はコア100の外径の3倍以上であり、紫外
光照射前の内層クラッド220の屈折率を径方向で単調
増加とし、外層クラッド230の屈折率を内層クラッド
のどの部位よりも高くしたので、回折格子部に入射した
所定波長の光を効率良く反射するとともに、高次モード
の光の伝搬を抑制するので、所定波長以外の波長の光の
反射が抑制される。
【0041】
【実施例】本発明者は、上記の実施形態に基づいて、以
下のような、光ファイバを製造し、この光ファイバを使
用してファイバ型回折格子の製造を実施し、反射率を測
定した。
【0042】図7は、ファイバ型回折格子の反射率測定
を行うシステムの構成図である。図7に示すように、こ
のシステムは、光源870、ファイバ型回折格子及び光
スペクトルアナライザ890を光カプラ880で光結合
して構成されている。
【0043】光源70は通常の発光ダイオード等であ
り、ファイバ型回折格子における反射波長λR を有する
光成分を含む光を出射する。光カプラ880は通常の溶
融延伸型ファイバカプラであり、光源870からの入射
光をファイバ型回折格子に出力すると共にファイバ型回
折格子からの反射光を光スペクトルアナライザ890に
出力する。光スペクトルアナライザ890は、ファイバ
型回折格子からの反射光における波長と光強度との関係
を検出する。なお、ファイバ型回折格子の開放端は、マ
ッチングオイル860中に浸されている。このマッチン
グオイル860は、通常の屈折率整合液であり、不要な
反射光成分を除去している。
【0044】図7のシステムによれば、光源870から
出射された光は、光カプラ880を介してファイバ型回
折格子に入射する。ファイバ回折格子では、回折格子3
00が特定波長の光成分を反射する。ファイバ型回折格
子から出射された光は、光カプラ880を介して光スペ
クトルアナライザ890で受光される。光スペクトルア
ナライザ890では、波長と光強度とからなるファイバ
型回折格子の反射スペクトルが検出される。
【0045】図8は、実施例の光ファイバの構成図であ
る。図8に示すように、この光ファイバは、(a)ゲル
マニウムが6重量%の濃度で添加された石英ガラスから
成り、純石英に対する比屈折率差Δn1が約0.35%
のコア101と、(b)ゲルマニウムが0〜6重量%で
径方向で線形に変化する濃度で、フッ素が1.62重量
%の濃度で添加された石英ガラスから成り、純石英に対
する比屈折率差Δn2が−0.6〜−0.25%で径方
向で線形に変化する、コア101の外径の略7倍の外径
の内層クラッド222と、(c)実質的に石英ガラスの
みから成るコア101の外径の略15倍の外径の内層ク
ラッド232とを備える。
【0046】この光ファイバに、図2に示したホログラ
フィック法または図3に示した位相格子法により、1.
55μmに反射波長を有する回折格子を形成し、ファイ
バ型回折格子を得た。図9は、このファイバ型回折格子
における屈折率分布の説明図である。図9では、紫外光
の非照射部の径方向の屈折率分布と、紫外光の最大照射
部の径方向の屈折率分布を例示している。
【0047】図9のファイバ型回折格子の反射率の波長
依存性を図7のシステムで測定した。図10は、本実施
例におけるファイバ型回折格子の反射率の波長依存性の
測定結果を示すグラフである。
【0048】図10から、本実施例におけるファイバ型
回折格子の反射率は、1.55μmの波長の光に関して
は略100%であり、かつ、1.0〜1.6μmの波長
範囲において1.55μmの反射率ピーク以外の回折格
子に起因した損失ピークは見出されなかった。
【0049】本発明者は、上記の実施例と比較するた
め、以下のような比較例のファイバ型回折格子を製造
し、反射率を測定した。
【0050】図11は、第1実施例の光ファイバの構成
図である。本実施例は第1実施形態に関する実施例であ
る。図11に示すように、この光ファイバは、(a)ゲ
ルマニウムが6重量%の濃度で添加された石英ガラスか
ら成り、純石英に対する比屈折率差Δn1が約0.35
%のコア101と、(b)実質的に石英ガラスのみから
成り、コア101の外径の略15倍の外径のクラッド2
13とを備える。
【0051】この光ファイバに、図2に示したホログラ
フィック法または図3に示した位相格子法により、1.
55μmに反射波長を有する回折格子を形成し、ファイ
バ型回折格子を得た。図12は、このファイバ型回折格
子における屈折率分布の説明図である。図12では、紫
外光の非照射部の径方向の屈折率分布と、紫外光の最大
照射部の径方向の屈折率分布を例示している。
【0052】図12のファイバ型回折格子の反射率の波
長依存性を図7のシステムで測定した。図13は、本実
施例におけるファイバ型回折格子の反射率の波長依存性
の測定結果を示すグラフである。
【0053】図13から、本実施例におけるファイバ型
回折格子の反射率は、1.55μmの波長の光に関して
は略90%であり、かつ、1.0〜1.6μmの波長範
囲において、1.55μmの反射率ピーク以外に短波長
側に反射率ピークが観測された。これは、回折格子にお
いて1次モードから高次モードに変換された光が反射さ
れた結果と推測される。
【0054】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の光
ファイバは、クラッドのコア側の領域であって、外径が
コアの外径の3倍以上の領域に酸化ゲルマニウムを添加
するととに、クラッドの酸化ゲルマニム添加領域では、
径方向で屈折率が減少せず、少なくとも一部で増加する
屈折率分布としたので、この光ファイバの側面から紫外
光の干渉縞を照射することにより、所定の波長の光の反
射率が十分大きく、所定の波長以外の波長の反射を抑制
したファイバ型回折格子を作製することができる。
【0055】また、本発明のファイバ型回折格子によれ
ば、酸化ゲルマニウムが添加されたコアの所定部分と、
その周辺のクラッドのコア側の領域であって、外径がコ
アの外径の3倍以上の酸化ゲルマニウム添加添加領域に
回折格子を形成したので、所定の波長の光の反射率が十
分大きく、所定の波長以外の波長の反射を抑制して光を
伝搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光ファイバの構成図で
ある。
【図2】ホログラフィック法による回折格子書き込みの
説明図である。
【図3】位相格子法による回折格子書き込みの説明図で
ある。
【図4】本発明の第1実施形態のファイバ型回折格子の
構成図である。
【図5】本発明の第2実施形態の光ファイバの構成図で
ある。
【図6】本発明の第2実施形態のファイバ型回折格子の
構成図である。
【図7】ファイバ型回折格子の反射率測定システムの構
成図である。
【図8】本発明の実施例の光ファイバの構成図である。
【図9】本発明の実施例のファイバ型回折格子の構成図
である。
【図10】実施例におけるファイバ型回折格子の反射率
の波長依存性の測定結果を示すグラフである。
【図11】比較例の光ファイバの構成図である。
【図12】比較例のファイバ型回折格子の構成図であ
る。
【図13】比較例におけるファイバ型回折格子の反射率
の波長依存性の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
100、101…コア、210,213…クラッド、2
20,222…内層クラッド、230,232…外層ク
ラッド、300…回折格子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化ゲルマニウムが添加された石英ガラ
    スから成り、第1の屈折率と第1の外径を有するコア
    と、 前記コアに密着して、前記コアの周囲に形成され、前記
    第1の外径の3倍以上の径である第2の外径を有し、酸
    化ゲルマニウムが添加された石英ガラスから成り、屈折
    率が径方向で減少せず、少なくとも一部では増加する屈
    折率分布を有する第1の領域を備えるクラッドと、 を備えることを特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記クラッドは、前記第1の領域に密着
    し、前記第1の領域の周囲に形成された第2の領域を更
    に備え、 前記第1の領域の屈折率分布は径方向について単調増加
    であるとともに、前記第2の領域の屈折率は、前記第1
    の領域の最大屈折率以上の屈折率を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記第1の領域はフッ素が更に添加され
    ている、ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  4. 【請求項4】 前記第1の領域の各部位の酸化ゲルマニ
    ウムの添加濃度は、いずれの部位においても前記コアの
    酸化ゲルニウムの添加濃度以下である、ことを特徴とす
    る請求項1記載の光ファイバ。
  5. 【請求項5】 酸化ゲルマニウムが添加された石英ガラ
    スから成り、第1の屈折率と第1の外径とを有し、所定
    部部分に光の伝搬方向に沿って屈折率が所定の周期で変
    化する回折格子を備えるコアと、 前記コアに密着して、前記コアの周囲に形成され、前記
    第1の外径の3倍以上の径である第2の外径を有し、酸
    化ゲルマニウムが添加された石英ガラスから成り、屈折
    率が径方向で減少せず、少なくとも一部では増加する屈
    折率分布を有し、前記コアの前記所定部分の周囲部に光
    の伝搬方向に沿って屈折率が前記所定の周期で変化する
    回折格子を備える第1の領域を備えるクラッドと、 を備えることを特徴とするファイバ型回折格子。
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