JP2000293814A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JP2000293814A
JP2000293814A JP11100655A JP10065599A JP2000293814A JP 2000293814 A JP2000293814 A JP 2000293814A JP 11100655 A JP11100655 A JP 11100655A JP 10065599 A JP10065599 A JP 10065599A JP 2000293814 A JP2000293814 A JP 2000293814A
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thin film
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JP11100655A
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Hitoshi Sato
仁 佐藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な磁気信号を高精度に記録再生する。 【解決手段】 磁気コアを構成する下層コアとしての中
間磁気シールド層10、非磁性層としての第5の非磁性
層11、及び上層コア層18を順次積層して形成する。
このとき、上層コア層18を構成する上層ポール13及
びバックヨーク17を、それぞれの幅Tw0,Tw1がT
1/Tw0≦1.2を満たすように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜形成工程によ
ってヘッド素子を構成する各構成要素を積層形成された
薄膜ヘッドに関し、詳しくは上層コア層が上層ポールと
バックヨークとにより構成された薄膜ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドは、例えばハードディスク装
置等の磁気記録再生装置に搭載され、磁気記録媒体に対
して記録信号の記録及び/又は再生(以下、記録再生と
いう。)を行うものである。磁気ヘッドとしては、従来
より、磁気コアにコイルを巻き付けた、いわゆるバルク
型磁気ヘッドが最も多く利用されてきた。しかしなが
ら、バルク型磁気ヘッドは、微細な加工を施して作製す
ることに限界があり、記録信号の高記録密度化等に対応
して、小型化することが困難であった。
【0003】そこで、磁気ヘッドとしては、薄膜形成工
程によって作製され、基板上に下層コア層と、非磁性層
と、上層コア層とが順次積層されてなる、いわゆる薄膜
磁気ヘッドが利用されるようになってきている。薄膜磁
気ヘッドは、薄膜形成工程によってヘッド素子を構成す
る各構成要素が形成されるために、小型化して記録信号
の高記録密度化に対応することができる。
【0004】また、薄膜磁気ヘッドは、微小な記録信号
に対して記録再生を行うために、上層コア層が上層ポー
ルとバックヨークとにより構成された、いわゆるステッ
チドポール構造を有するように作製される。このステッ
チドポール構造を有する薄膜磁気ヘッドは、非磁性層上
で、磁気記録媒体が摺動する摺動面側の位置に、上層ポ
ールを微小な柱状形状で形成される。次に、例えば薄膜
コイル等のように、ヘッド素子を構成する他の各構成要
素が形成され、その後、上層ポールの上部にバックヨー
クが形成されてなる。すなわち、ステッチドポール構造
を有する薄膜磁気ヘッドは、上層ポールが、他の各構成
要素が形成される以前で、上層コア層の形成面に段差が
少ない段階で形成されてなる。
【0005】これにより、薄膜磁気ヘッドは、上層ポー
ルが高精度に形成され、記録再生を行うトラック幅が高
精度に且つ細く形成されてなる。したがって、薄膜磁気
ヘッドは、微小な記録信号を高精度に記録再生すること
が可能となり、高記録密度化に対応することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄膜磁気ヘ
ッドは、上述したようにステッチドポール構造を有する
場合に、上層ポールとバックヨークとの接合部に段差が
生じてしまう。薄膜磁気ヘッドは、下層コア層、非磁性
層、及び上層ポールによって磁気ギャップが構成されて
おり、この磁気ギャップに生じる漏れ磁界によって磁気
記録媒体に対して記録再生を行う構成とされているが、
この段差が生じた部位でも漏れ磁界が生じてしまい、高
精度な記録再生を行うことが困難となってしまうといっ
た問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上層ポールとバックヨ
ークとの接合部に生じる段差による影響を低減して、高
精度な記録再生を行うことが可能な薄膜磁気ヘッドを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄膜磁気ヘ
ッドは、基板上に少なくとも下層コア層と、非磁性層
と、上層コア層とが順次積層されてなる。上記上層コア
層は、トラック幅を規制する上層ポールと、この上層ポ
ール上に形成されたバックヨークとにより構成されてい
る。上記上層ポール及びバックヨークは、磁気記録媒体
の摺動面に露出するトラック幅方向の幅をそれぞれTw
0,Tw1とするとき、Tw1/Tw0≦1.2を満たすよ
うに形成されている。
【0009】以上のように構成された薄膜磁気ヘッド
は、上層ポールとバックヨークとがそれぞれの幅を制御
されていることによって、これらの接合部の段差で記録
再生時に生じる漏れ磁界の影響を低減することができ、
高精度な記録再生を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、図
1及び図2に示すような薄膜磁気ヘッド1(以下、薄膜
ヘッド1という。)について説明する。
【0011】薄膜ヘッド1は、薄膜形成工程によって形
成され、例えばアルチック(アルミナ−チタンカーバイ
ト)等の硬質の非磁性材料により略平板状に形成された
基板2上に、磁気抵抗効果を利用して磁気記録媒体に記
録された信号を再生する再生ヘッド部と、この再生ヘッ
ド部上に形成されて、磁気記録媒体に信号を記録するイ
ンダクタンス型の記録ヘッド部とを備える。
【0012】再生ヘッド部は、基板2上に形成された第
1の非磁性層3と、この第1の非磁性層3上で高さをそ
れぞれ略同一に形成された下部磁気シールド層4及び第
2の非磁性層5と、これら下部磁気シールド層4及び第
2の非磁性層5上に形成された第3の非磁性層6と、こ
の第3の非磁性層6上に形成された磁気抵抗効果素子7
(以下、MR素子7という。)及び一対の電極8と、こ
の第3の非磁性層6上に形成された第4の非磁性層9と
を備える。
【0013】記録ヘッド部は、第4の非磁性層9上に形
成された中間磁気シールド層10と、この中間磁気シー
ルド層10上に形成された第5の非磁性層11と、この
第5の非磁性層11上に形成されたデプス規制膜12、
上層ポール13、及び第6の非磁性層14と、この第6
の非磁性層14上に形成された薄膜コイル15と、この
薄膜コイル15を覆うように形成された第7の非磁性層
16と、この第6の非磁性層16上に形成されるととも
に、薄膜コイル15の略中心で中間磁気シールド層10
と略接するように形成されたバックヨーク17とを備え
る。
【0014】薄膜ヘッド1においては、再生ヘッド部及
び記録ヘッド部を構成する各構成要素が外方に臨んで略
同一面を構成し、記録媒体の摺動面とされている。すな
わち、薄膜ヘッド1においては、この面に磁気記録媒体
が摺動されて、この磁気記録媒体に対して信号の記録再
生が行われる。また、再生ヘッド部は、MR素子7が磁
気記録媒体の摺動面に対して平行にセンス電流が供給さ
れる構造となっており、いわゆる横型MRヘッドとして
構成されている。
【0015】記録ヘッド部は、上層ポール13とバック
ヨーク17とによって上層コア層18が構成されてな
る。記録ヘッド部は、中間磁気シールド層10と上層コ
ア層18とによって磁気コアが形成されるとともに、こ
れら中間磁気シールド層10と上層コア層18との間に
第5の非磁性層11が配されていることにより、磁気記
録媒体の摺動面で磁気ギャップが形成されてなる。言い
換えると、薄膜ヘッド1は、中間磁気シールド層10と
上層コア層18とが、それぞれ記録ヘッド部の下層コア
と上層コアとを構成している。
【0016】また、記録ヘッド部は、上層コア層18の
摺動面に露出する幅によってトラック幅を規定される。
そのため、上層コア層18は、摺動面側に小さく形成さ
れた上層ポール13と、この上層ポール13に接して形
成されたバックヨーク17とによって構成されている。
これにより、記録ヘッド部は、トラック幅が高精度に規
制されてなる。また、記録ヘッド部には、上層ポール1
3の摺動面から後端側に、デプス規制膜12が非磁性材
料によって形成されていることによって、磁気ギャップ
の深さ(デプス)が規制されている。これにより、記録
ヘッド部は、磁気記録媒体に対して記録再生を行うため
の漏れ磁界を、効率よく生成することができる。
【0017】なお、薄膜ヘッド1は、上層コア層18上
に、この上層コア層18及び第5の非磁性層11等を保
護する目的で、保護層が形成されていてもよい。
【0018】以上のように構成された薄膜ヘッド1は、
磁気記録媒体に記録された信号を再生する際に、図示し
ない電源から一対の電極8を介して、MR素子7に対し
てセンス電流が供給される。また、図示しない検出機構
によって、このMR素子7の電圧値が検出される。MR
素子7は、磁気抵抗効果を有する膜構造で形成されてい
るために、その抵抗値が磁気記録媒体からの信号磁界に
応じて変化する。このため、薄膜ヘッド1においては、
MR素子7に対してセンス電流を供給すると、MR素子
7の抵抗値の変化に基づいて電圧値が変化する。すなわ
ち、この薄膜ヘッド1は、MR素子7の電圧値の変化を
検出することによって、磁気記録媒体からの信号磁界を
検出する構成とされている。
【0019】また、この薄膜ヘッド1は、磁気記録媒体
に磁気信号を記録する際に、記録ヘッド部の薄膜コイル
15に対して、記録する信号に応じた電流が供給され
る。薄膜ヘッド1には、薄膜コイル15によって発生す
る磁界により、中間磁気シールド層10と上層コア層1
8とによって構成された磁気コアに磁束が流れる。これ
により、薄膜ヘッド1では、中間磁気シールド層10、
第5の非磁性層11及び上層コア層18により構成され
た磁気ギャップに漏れ磁界が発生する。薄膜ヘッド1
は、この漏れ磁界を磁気記録媒体に対して印加すること
によって、磁気信号を記録する。
【0020】ところで、薄膜ヘッド1は、図3に示すよ
うに、バックヨーク17の幅Tw1が上層ポール13の
幅Tw0と比較して幅広に形成されており、Tw1/Tw
0≦1.2を満たすように形成されている。なお、図3
は、薄膜ヘッド1を摺動面側からみた磁気ギャップ付近
の要部拡大端面図である。また、薄膜ヘッド1は、磁気
ギャップの厚みとなる第5の非磁性層11の厚み方向、
すなわち、図3中矢印A方向に磁気記録媒体が摺動す
る。言い換えると、Tw0及びTw1は、それぞれ上層ポ
ール13及びバックヨーク17の磁気記録媒体の摺動面
に露出するトラック幅方向の幅である。ただし、薄膜ヘ
ッド1は、例えばハードディスク装置等に搭載されて、
円盤状記録媒体に対して円弧状に移動動作するアームの
先端部に取り付けられた場合等には、磁気記録媒体の摺
動方向が第5の非磁性層11の厚み方向と若干ずれる場
合もあり得る。
【0021】薄膜ヘッド1は、後述する製造工程で説明
するように、上層ポール13及びバックヨーク17の幅
を等しくして形成することが困難である。したがって、
バックヨーク17は、上層ポール13と比べて幅広に形
成されてなる。ところが、薄膜ヘッド1は、バックヨー
ク17の幅Tw1が上層ポール13の幅Tw0と比較して
広い場合に、これらの接合部に生じる段差で、磁気コア
に流れる磁束が漏れてしまう。そのため、薄膜ヘッド1
は、磁気ギャップに生じる漏れ磁界だけでなく、上層ポ
ール13及びバックヨーク17の接合部で生じる漏れ磁
界によっても磁気録媒体に対して記録再生を行ってしま
うことになる。この場合に、薄膜ヘッド1は、微細な磁
気信号を正確に記録再生することができなくなり、高記
録密度化に対応した磁気ヘッドとすることが困難とな
る。
【0022】しかしながら、薄膜ヘッド1は、上層ポー
ル13及びバックヨーク17が、Tw1/Tw0≦1.2
を満たすように形成されていることによって、これらの
接合部での段差に生じる漏れ磁界の影響を低減されてい
る。これにより、薄膜ヘッド1は、微細な磁気信号を正
確に記録再生を行うことができ、高記録密度化に対応し
て高精度な記録再生を行うことができる。
【0023】つぎに、上述した薄膜ヘッド1の製造方法
について説明する。なお、以下の説明では、薄膜ヘッド
1を構成する各構成要素並びにその材料、大きさ、薄膜
及び成膜手法等について具体的な例を挙げるが、本発明
は以下の例示に限定されるものではない。本発明に係る
薄膜ヘッド1は、目標とする用途及び性能に応じて、従
来から用いられている各種薄膜形成工程により、製造す
ることができる。
【0024】薄膜ヘッド1を製造する際には、先ず、例
えばアルチック等の硬質の非磁性材料により略平板状に
形成された基板材を用意し、この基板材の主面に対して
鏡面研磨加工を施す。基板材は、最終的に薄膜ヘッド1
の基板2となるものであり、主面上に薄膜ヘッド1の各
構成要素が薄膜形成工程によって順次形成される。
【0025】次に、基板材の主面上の全面に、第1の非
磁性層3を成膜する。第1の非磁性層3は、例えばAl
23やSiO2等の非磁性絶縁材料によってスパッタリ
ング等の手法により成膜する。また、本実施の形態にお
いては、第1の非磁性層3の表面が平滑となるように、
成膜後に鏡面研磨加工を施した。
【0026】次に、第1の非磁性層3上に、下部磁気シ
ールド層4を成膜する。下部磁気シールド層4は、具体
的には、センダスト(Fe−Al−Si合金)、Fe−
Si−Ru−Ga合金、Fe−Ta−N合金等の金属材
料を用いて成膜する。また、下部磁気シールド層4は、
磁気記録媒体の摺動面に対して垂直な方向に向けて、所
定の幅で形成する。具体的には、例えば、センダストを
3〜5μm程度の厚みで成膜し、レジストパターンを形
成した後、ドライエッチング法によって不要なセンダス
トを除去することによって、下部磁気シールド層4を成
膜する。
【0027】次に、下部磁気シールド層4が成膜された
第1の非磁性層3上の主面に、第2の非磁性層5を成膜
する。第2の非磁性層5は、第1の非磁性層3と同様
に、非磁性絶縁材料によって成膜する。次に、第2の非
磁性層5に対して研磨加工を施して、この第2の非磁性
層5に埋め込まれた下部磁気シールド層4を露出させ、
これら下部磁気シールド層4と第2の非磁性層5とが同
一面を構成するように、加工する。
【0028】次に、同一面を構成する下部磁気シールド
層4及び第2の非磁性層5上の全面に、第3の非磁性層
6を成膜する。第3の非磁性層6は、第1の非磁性層3
と同様に、非磁性絶縁材料によって成膜する。
【0029】次に、第3の非磁性層6上に、MR素子7
をスパッタリング等の薄膜形成手法により成膜する。M
R素子7は、具体的には、例えば、膜厚約5nmのTa
層、膜厚約43nmのNi−Fe−Nb層、膜厚約5n
mのTa層、膜厚約40nmのNi−Fe層及び膜厚約
1nmのTa層を、以上の順序でスパッタリングにより
順次成膜して形成する。なお、MR素子7を構成する各
層の材料及びその膜厚は、以上の例に限定されるもので
はなく、薄膜ヘッド1の使用目的等に応じて適切な材料
を選択し、適切な膜厚に設定するようにすればよい。
【0030】また、MR素子7は、略矩形形状に形成
し、その長手方向が薄膜ヘッド1において磁気記録媒体
の摺動面となる一側に沿うように形成する。さらに、M
R素子7は、その長手方向の長さが、下部磁気シールド
層4の幅よりも短くなるように形成する。
【0031】次に、MR素子7の両端部に、一対の電極
8を薄膜状に成膜する。電極8は、導電性材料を用い
て、例えば、蒸着法、スパッタリング法等の手法により
成膜する。また、電極8は、略矩形形状に形成し、MR
素子7の長手方向に対して垂直な方向に向けて、このM
R素子7の両端部にそれぞれ成膜する。
【0032】次に、MR素子7及び一対の電極8が形成
された第3の非磁性層6上の全面に、第4の非磁性層9
を成膜する。第4の非磁性層9は、第1の非磁性層3と
同様に、非磁性絶縁材料によって成膜する。
【0033】次に、第4の非磁性層9上に、例えばNi
Fe合金等のように良好な軟磁気特性を示す材料によっ
て、鍍金法、スパッタリング法等の手法により中間磁気
シールド層10を成膜する。また、中間磁気シールド層
10は、磁気記録媒体の摺動面に対して、MR素子7の
長手方向の長さよりも大となるような幅で成膜する。
【0034】次に、中間磁気シールド層10が形成され
た第4の非磁性層9上の全面に、第5の非磁性層11を
成膜する。第5の非磁性層11は、第1の非磁性層11
と同様に、非磁性絶縁材料によって成膜する。第5の非
磁性層11の成膜後に、この第5の非磁性層11に対し
て研磨加工を施して平坦化を行う。
【0035】次に、第5の非磁性層11上で、磁気記録
媒体の摺動面から僅かに後退した位置に、非磁性材料に
よってデプス規制膜12を形成する。デプス規制膜12
は、磁気ギャップの摺動面からのデプスを規制すること
によって、この磁気ギャップからの漏れ磁界の発生効率
を向上させる機能を有している。
【0036】次に、第5の非磁性層11上に、良好な軟
磁気特性を示す材料によって上層ポール13を形成す
る。この上層ポール13の形成工程においては、先ず、
形成面上の全面に対して鍍金下地膜を成膜し、フレーム
鍍金法を用いて上層ポール13を高精度に位置決めして
形成する。また、上層ポール13は、その一端がデプス
規制膜12に乗る位置に形成する。なお、本実施の形態
においては、NiFe合金によって厚みが3μmとなる
ように上層ポール13を形成した。なお、上層ポール1
3は、フレーム鍍金法によって形成することに限定され
るものではなく、例えば、蒸着法やスパッタリング法等
の各種PVD法によって形成してもよい。
【0037】次に、第5の非磁性層11上に、第6の非
磁性層14を成膜する。第6の非磁性層14は、第1の
非磁性層3と同様に、非磁性絶縁材料によって成膜す
る。その後、この第6の非磁性層14に研磨加工を施す
ことによって、上層ポール13の上端面を露出させる。
【0038】次に、第6の非磁性層14上に、導電性材
料によって薄膜コイル15を形成する。薄膜コイル15
は、例えばCu等の導電性材料によってスパッタリング
等の手法により成膜する。また、薄膜コイル15は、後
述するように、バックヨーク17と中間磁気シールド層
10との突合せ部を略中心として、スパイラル状に形成
する。
【0039】次に、薄膜コイル15を覆うように、第7
の非磁性層16を成膜した後、スパイラル状に形成され
た薄膜コイル15の略中心部と、上層ポール13が形成
されている位置とで、この第7の非磁性層16を除去す
る。
【0040】次に、第7の非磁性層16から露出した上
層ポール13上に、バックヨーク17を形成する。バッ
クヨーク17は、良好な軟磁気特性を示す材料によって
スパッタリング等の手法により成膜する。また、バック
ヨーク17は、上層ポール13に接して形成されるとと
もに、スパイラル状に形成された薄膜コイル15の略中
心部で、第5の非磁性層11を介して中間磁気シールド
層10に突き合わされる。これにより、上層ポール13
とバックヨーク17は、薄膜ヘッド1に上層コア層18
を構成する。また、薄膜ヘッド1において、中間磁気シ
ールド層10及び上層コア層18は、磁気コアを構成す
る。そして、薄膜ヘッド1においては、この磁気コアの
バックギャップとなるバックヨーク17と中間磁気シー
ルド層10との突合せ部に、薄膜コイル15がスパイラ
ル状に捲回されていることによって、記録ヘッド部が構
成されてなる。
【0041】このバックヨーク17の形成工程において
は、バックヨーク17の幅Tw1を上層ポール13の幅
Tw0と一致させて、これらの接合部に段差が生じない
ようにすることが望ましい。しかしながら、上層ポール
13及びバックヨーク17を同一の幅で形成し、中心軸
を完全に一致させて形成することは非常に困難であり、
可能であるとしても、磁気ヘッド1の製造費用や加工時
間が増大してしまい、生産効率の観点から望ましいもの
とはいえない。そこで、バックヨーク17の幅Tw1
上層ポール13の幅Tw0よりも僅かに幅広に形成する
ことで、これら上層ポール13とバックヨーク17とを
確実に突き合わせるようにしている。
【0042】また、このバックヨーク17の形成工程に
おいては、このバックヨーク17の幅Tw1が上層ポー
ル13の幅Tw0に対して、Tw1/Tw0≦1.2を満
たすように中心軸を合わせて形成する。これにより、薄
膜ヘッド1は、記録再生時に、これら上層ポール13及
びバックヨーク17の接合部での段差に生じる漏れ磁界
の影響を低減された磁気ヘッドとなる。したがって、薄
膜ヘッド1は、微細な磁気信号を正確に記録再生を行う
ことができ、高記録密度化に対応して高精度な記録再生
を行うことができるようになる。
【0043】なお、このバックヨーク17の形成工程の
後に、このバックヨーク17を覆うようにして保護層を
形成してもよい。
【0044】薄膜ヘッド1の製造工程においては、上述
したように、基板材上にヘッド素子を構成する各構成要
素が積層して形成された後、この基板材を薄膜ヘッド1
の形状となるように切断することによって、最終的に薄
膜ヘッド1が完成する。なお、基板材状には、薄膜ヘッ
ド1をマトリクス状に多数形成することが望ましい。こ
れにより、多数の薄膜ヘッド1を薄膜形成工程によって
一度に製造することができ、生産効率を向上させること
ができる。
【0045】本発明に係る薄膜ヘッド1の製造方法は、
上述したように、上層ポール13及びバックヨーク17
のそれぞれの幅Tw0,Tw1が、Tw1/Tw0≦1.2
を満たすように形成することによって、高記録密度化に
対応して高精度な記録再生を行うことができる薄膜ヘッ
ド1を製造することができる。また、トラック幅を規制
する上層ポール13を、第5の非磁性層11上に、ヘッ
ド素子を構成する他の構成要素を形成する前の段階で形
成することから、この上層ポール13を高精度に形成す
ることができる。
【0046】なお、上述の説明において、薄膜ヘッド1
は、記録ヘッド部で磁気信号を記録し、再生ヘッド部で
磁気信号を再生する構成としたが、本発明は、このよう
な構成に限定されるものではない。本発明は、例えば、
上述した薄膜ヘッド1における再生ヘッド部を備えずに
構成されて、記録ヘッド部の磁気ギャップで磁気信号の
記録及び再生を行う薄膜磁気ヘッドに適用するとしても
よい。
【0047】つぎに、上述した薄膜ヘッド1における上
層ポール13及びバックヨーク17のそれぞれの幅と記
録再生特性との関係について説明する。なお、以下の説
明では、上述した薄膜ヘッド1と同様にして薄膜ヘッド
を作製した場合の記録再生特性について調べるために、
磁気コアの数値シミュレーションを行った実験例につい
て説明する。
【0048】実験例1 実験例1では、磁気コアの磁路長さを30μm、上層ポ
ール13の幅、すなわちトラック幅を1.3μm、第5
の非磁性層11の厚み、すなわち磁気ギャップの長さを
0.25μm、薄膜コイル15の巻き数を8ターンとし
た。また、この実験例1では、上層ポール13及びバッ
クヨーク17の幅の比(Tw1/Tw0)が2.00とな
るように形成した場合について、数値シミュレーション
を行った。また、磁気記録媒体の保磁力Hcを3100
(Oe)、磁気記録媒体のエネルギBr・tを0.5m
emu/cm2とし、この薄膜ヘッドと磁気記録媒体と
のスペーシングの厚みは40nmであるとした。なお、
このスペーシングの厚みは、磁気記録媒体の保護膜の厚
み5nm、ヘッドリセス5nm、及び薄膜ヘッドの磁気
記録媒体からの浮上量30nmの合計である。
【0049】この実験例1の数値シミュレーションの結
果、磁気記録媒体に記録された信号波形の再生波形を図
4に示す。なお、図4(a)は、記録された信号波形
を、再生ヘッドによって記録トラックを合わせて読み取
った場合、すなわちオントラックで読み取った場合を示
す。また、図4(b)は、記録された信号波形を、再生
ヘッドが記録トラックからずれた位置で読み取った場
合、すなわちオフトラックして読み取った場合を示す。
【0050】図4に示す結果から、実験例1の薄膜ヘッ
ドで磁気記録媒体に信号を記録した場合には、記録信号
の波形の後端部に、この記録信号とは無関係な小さな波
形がノイズとして記録されてしまうことがわかる。この
小さな波形は、上層ポール13及びバックヨーク17の
接合部で生じる漏れ磁界によって記録されたものである
と考えられる。また、再生ヘッドがオフトラックした場
合に、記録信号の出力波形が減少するのに対して、接合
部の漏れ磁界で記録されたノイズの減少はみられず、相
対的にノイズ量が増大してしまうことが分かる。
【0051】実験例2〜8 実験例2〜8では、バックヨーク17の幅Tw1を変え
て上層ポール13及びバックヨーク17の幅の比(Tw
1/Tw0)を変化させ、その他のパラメータは上述した
実験例1と同様にして数値シミュレーションを行った。
【0052】上述した実験例1〜8の結果を以下の表1
にまとめて示す。表1には、バックヨーク17の幅Tw
1、上層ポール13及びバックヨーク17の幅の比(T
1/Tw0)、及び信号波形のピークに対するノイズ波
形のピークの比を示す。
【0053】
【表1】
【0054】また、表1に示した結果をグラフにまとめ
て図5に示す。図5に示す結果から、薄膜ヘッドは、上
層ポール13及びバックヨーク17の幅の比(Tw1
Tw0)が1.00に近づくほど、ノイズ波形が小さく
なることが分かる。これは、上層ポール13及びバック
ヨーク17の接合部での段差が小さくなることによっ
て、この段差で生じる漏れ磁界が小さくなり、磁気記録
媒体に記録されるノイズが減少するためであると考えら
れる。
【0055】一般に、薄膜ヘッドは、信号は径のピーク
に対するノイズ波形のピークの比が−15dB程度以下
であれば、良好な記録再生を行うことができる。したが
って、図5から分かるように、上層ポール13及びバッ
クヨーク17の幅の比(Tw1/Tw0)が1.2以下で
あるときに、良好な記録再生を行うことができる。
【0056】ここで、上述した実験例4の場合の磁気記
録媒体に記録される信号波形を、再生したときの波形
を、図6に示す。なお、図6(a)は、図4(a)と同
様に、再生ヘッドによってオントラックで読み取った場
合を示す。また、図6(b)は、再生ヘッドがオフトラ
ックして読み取った場合を示す。図6に示す結果から、
信号波形のピークに対するノイズ波形のピークの比が−
15dB程度であるときに、再生時に読み取られるノイ
ズが十分に小さくなることが分かる。
【0057】したがって、薄膜ヘッドは、上層ポール1
3及びバックヨーク17の幅Tw0,Tw1が、Tw1
Tw0≦1.2を満たすときに、良好な記録再生を行う
ことができるといえる。これにより、薄膜ヘッドは、高
記録密度化に対応して微小な記録信号を記録再生する場
合であっても、上層ポール13及びバックヨーク17の
接合部で記録されるノイズ信号を低減することができ、
記録信号を高精度に記録再生することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る薄膜
磁気ヘッドは、上層ポールとバックヨークとが、それぞ
れの幅を制御されて形成されていることによって、これ
らの接合部の段差で記録再生時に生じる漏れ磁界の影響
を低減することができる。したがって、高記録密度化に
対応して、微小な記録信号を高精度に記録再生すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜ヘッドの摺動面側からみた要
部拡大端面図である。
【図2】同薄膜ヘッドを示す断面図である。
【図3】同薄膜ヘッドの磁気ギャップ近傍を示す要部拡
大端面図である。
【図4】同薄膜ヘッドの望ましくない形態によって磁気
記録媒体に記録された信号波形を再生した再生波形を示
す図である。
【図5】同薄膜ヘッドの上層ポール及びバックヨークの
幅の比と、記録されるノイズ量との関係を示す図であ
る。
【図6】同薄膜ヘッドの望ましい形態によって磁気記録
媒体に記録された信号波形を再生した再生波形を示す図
である。
【符号の説明】
1 薄膜ヘッド、10 中間磁気シールド層、11 第
5の非磁性層、13上層ポール、17 バックヨーク、
18 上層コア層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも下層コア層と、非磁
    性層と、上層コア層とが順次積層されてなる薄膜磁気ヘ
    ッドであって、 上記上層コア層は、トラック幅を規制する上層ポール
    と、この上層ポール上に形成されたバックヨークとによ
    り構成され、 上記上層ポール及びバックヨークは、磁気記録媒体の摺
    動面に露出するトラック幅方向の幅をそれぞれTw0
    Tw1とするとき、 Tw1/Tw0≦1.2 を満たすように形成されていることを特徴とする薄膜磁
    気ヘッド。
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