JP2000294812A - 光電変換素子及びその製造方法 - Google Patents
光電変換素子及びその製造方法Info
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Abstract
と、光電変換層3と、第二電極層4とを有する光電変換
素子であって、前記第一電極層2における前記凹凸面2
Aは、表面に凹凸が形成された凹凸層22の表面形状に
基づいて形成され、前記凹凸層22の下地に、該凹凸層
よりもエッチングされにくい材料からなる下地層21を
備えている。
Description
いて好適な光電変換素子及びその製造方法に関する。
シリコンゲルマニウム、シリコンカーバイド等の非晶質
半導体材料を用いた光電変換素子として、ガラス基板上
に、SnO2,ITO,ZnO等の透光性且つ導電性を
有する材料からなる透明電極層と、非晶質半導体からな
り内部にpin接合等の半導体接合を有する光電変換層
と、銀やアルミニウム等の高反射性の導電性材料からな
る裏面電極層と、を積層し、ガラス基板側から光を入射
する構造のものが知られている。斯かる構造の光電変換
素子を、以下では便宜上順タイプの光電変換素子と呼ぶ
こととする。
が施されたステンレス板、アルミニウム板等の金属板、
或いはポリイミド等の樹脂フィルムからなる基板上に、
高反射性の導電性材料からなる裏面電極層、非晶質半導
体からなる光電変換層及び透明電極層を積層し、基板と
は反対側から光を入射する構造のものもある。斯かる構
造の光電変換素子を、以下では便宜上逆タイプの光電変
換素子と呼ぶこととする。
従来光電変換特性を向上させるために、透明電極層の表
面に凹凸面が設けられ、そしてこの凹凸面上に光電変換
層が形成されている。
凸面の形状は、光電変換層を構成する材料の種類に応じ
て略決まっており、非晶質半導体を用いた場合には、山
と谷との間の高さが2000〜6000Åの凹凸面とす
ることが好ましい。
する透明電極層として、熱CVD法により形成されたS
nO2膜が用いられている。
2膜の表面には、膜形成時に形成温度、原料ガスの流量
或いは圧力等の形成条件を適宜制御することにより、上
述した最適な形状を有する凹凸面が形成される。
面を有するSnO2膜を透明電極層として用い、その凹
凸面上に光電変換層を形成することで、光電変換特性の
向上を図っている。
は、透明電極層は光電変換素子上に形成されており、こ
の光電変換層の特性は約300℃以上の高温では低下す
る。従って、透明電極層を熱CVD法により形成するこ
とができない。このため、逆タイプの光電変換素子にお
いては、裏面電極層を構成する金属を高温で形成し、金
属を凝集させることにより裏面電極層の表面に凹凸面を
形成している。
光電変換素子の場合、熱CVD法を用いたSnO2膜の
形成においては形成温度を500℃程度の高温とする必
要があるために、製造コストの増大を招く。
明電極層を形成すると、基板中に含まれる不純物の拡散
により透明電極層の特性が劣化する。斯かる不純物の拡
散による悪影響を防止するためには、極めて不純物量の
少ないガラスを基板として用いる、或いはガラス基板の
表面にSiO2膜等の不純物拡散防止膜を形成した後に
透明電極層を形成する、といった方法が考えられるが、
いずれの方法も光電変換素子の製造コストを増大させ
る。さらに、SnO2膜の形成を500℃程度の高温で
行う必要があるために、基板としてはこの形成温度に対
して耐熱性を有するものを使用する必要がある。このた
め、プラスチックや樹脂フィルム等の耐熱温度の低い安
価な基板を使用することができず、製造コストの増大を
招く。また、プラスチックや樹脂フィルム等の可撓性の
基板を用いた可撓性の光電変換素子には最適な形状の凹
凸面を有する透明電極層を適用することができない。こ
のため、可撓性の光電変換素子においては良好な光電変
換特性が得られない。加えて、熱CVD法によるSnO
2膜の形成は基板表面での熱化学反応を利用するため
に、形成されたSnO2膜の表面状態はガラス基板の表
面状態や形成装置内の状態に大きな影響を受ける。従っ
て、最適な形状の凹凸面を備える透明電極層を歩留まり
良く形成するためには、基板の維持管理や形成装置の保
守等を厳密に行う必要があり、維持管理に要するコスト
が増加するために光電変換素子の製造コストの増大を招
く。
SnO2膜を透明電極層として用いる従来の順タイプの
光電変換素子によれば、製造コストの増大を招き、また
可撓性の光電変換素子においては良好な光電変換特性が
得られない、という課題がある。
は、金属を凝集させて凹凸面を形成するため、前述した
ような最適な形状を有する凹凸面が得られず、このため
良好な光電変換特性が得られない、という課題がある。
し、安価で光電変換特性の優れた光電変換素子及びその
製造方法を提供することを目的とする。
ために、本発明光電変換素子は、表面に凹凸面が形成さ
れた第一電極層と、光電変換層と、第二電極層とを有す
る光電変換素子であって、前記第一電極層は、表面に凹
凸が形成された凹凸層を有し、該凹凸層の下地に、該凹
凸層よりもエッチングされにくい材料からなる下地層を
備えることを特徴とする。
における谷の部分が、前記下地層の表面と略同じ位置
に、揃って形成されていることを特徴とし、前記凹凸層
の表面に形成された凹凸における山と谷の間の高さが、
前記凹凸層の厚さと略等しいことを特徴とする。
らなり、前記凹凸層の表面に形成された凹凸における山
と谷の間の高さが2000Å〜6000Åの範囲である
ことを特徴とする。
とする。
前記下地層が、前記凹凸層よりも高い結晶性を有するこ
とを特徴とする。
つ前記下地層がSnO2またはITOからなることを特
徴とする。
合に、前記下地層が前記凹凸層よりもドーパント濃度の
少ないZnOからなることを特徴とし、前記下地層が前
記凹凸層よりも高い形成温度で形成されたZnOからな
ることを特徴とし、前記下地層が前記凹凸層よりも低い
反応圧力で形成されたZnOからなることを特徴とし、
前記下地層が前記凹凸層よりも小さい印加電力で形成さ
れたZnOからなることを特徴とする。
下地層よりもエッチングされ易い材料からなる出発膜を
積層する工程と、該出発膜にエッチング処理を施すこと
により、表面に凹凸を有する凹凸層とする工程と、を備
え、前記凹凸に基づいた凹凸面を有する第一電極層を形
成すると共に、前記凹凸面上に光電変換層及び第二電極
層を形成する工程を備えることを特徴とする。
て、前記凹凸の谷の部分が前記下地層の表面と略同じ位
置になるように、前記エッチング処理を施すことを特徴
とし、前記光電変換層を非晶質半導体から形成すると共
に、前記凹凸層における凹凸の山と谷の間の高さが20
00〜6000Åとなる厚さに、前記出発膜を形成する
ことを特徴とする。
0Åとすることを特徴とする。
基板であることを特徴とする。
ら形成すると共に、前記凹凸層を前記下地層よりも結晶
性の小さい層から形成することを特徴とする。
2から形成し、前記凹凸層をZnOから形成すると共
に、前記エッチング処理をHCl水溶液又はCH3CO
OH水溶液を用いて施すことを特徴とする。
ると共に、該下地層よりも高い形成温度で形成したZn
Oから前記凹凸層を形成することを特徴とし、下地層よ
りも高い反応圧力で形成したZnOから前記凹凸層を形
成することを特徴とし、下地層よりも大きい印加電力で
形成したZnOから前記凹凸層を形成することを特徴と
する。
℃程度以下の温度で形成することを特徴とする。
いて説明する。
解決するために、まずスパッタ法或いは蒸着法等の方法
を用いて比較的低温(200℃程度以下)の条件で出発
膜を形成する。次いで、この出発膜の表面に、化学的エ
ッチング法或いは物理的エッチング法等の方法でエッチ
ング処理を施すことにより、表面に凹凸を有する凹凸層
を形成する。そして、この凹凸層により、或いはこの凹
凸層上にさらに別の層を積層することにより、凹凸層表
面の凹凸形状に基づいて形成された凹凸面を備える透明
電極層或いは裏面電極層を形成する。尚、凹凸層の形成
にあたっては、上述のスパッタ法或いは蒸着法等の方法
に限らず、200℃程度以下の比較的低温の形成温度で
形成できる方法であれば他の形成方法を用いても良い。
いて説明する前に、まず本発明の発明者らが行った予備
検討の結果について説明する。
造断面図である。同図において、1はガラスからなる基
板、2は透光性を有する第一電極層、3は非晶質半導体
からなる光電変換層、4はAgからなる第二電極層であ
る。
1上に、DCスパッタ法を用いて形成温度200℃で膜
厚約1μmのZnO膜を形成した。ZnO膜の形成にあ
たっては、5wt%のGaをドーパントとして含むZn
Oターゲットを用いた。そして、室温で0.5%のHC
l水溶液中に約20秒間浸漬することによりエッチング
を施し、表面に凹凸を有する凹凸層とした。そして、本
検討例においては、この凹凸層から第一電極層2を構成
した。従って、第一電極層2の表面には、凹凸層の凹凸
からなる凹凸面2Aが形成されている。
ラズマCVD法を用いてpin型の各非晶質半導体層を
積層し、光電変換層3を形成した。さらに、光電変換層
3上にスパッタ法を用いてAgからなる第二電極層4を
形成した。
より形成したSnO2膜を用いて、最適な形状の凹凸面
2Aを有する第一電極層2を形成した以外は上記と同様
にして光電変換素子を形成した。
特性を、AM1.5,100mW/cm2,25℃の条
件で測定した。測定の結果を表1に示す。尚、測定結果
は比較例の光電変換素子の光電変換特性の値を1.0と
し、検討例の光電変換特性の値は相対値で示している。
よれば、比較例の素子に対して全てのパラメータが低下
しており、特に曲線因子(F.F.)の低下が大きく、
その結果光電変換効率が低下している。
調べるために、検討用の光電変換素子における第一電極
層2の凹凸面2Aの形状をSEMを用いて観察した。そ
の結果得られた断面形状の模式図を図2に示す。
おける凹凸面2Aには局所的に大きな凹部が存在してお
り、凹凸が第一電極層2の表面全体に均一に形成されて
いないことがわかる。また凹凸の山と谷との間の高さを
測定したところ、2500ű2000Åと±80%も
のバラツキがあった。これらの結果、光電変換素子の特
性が低下したものと考えられる。
きる原因は以下のように推察される。
成されたZnO膜は多結晶状態となっており、各結晶粒
の粒界には非晶質状態の領域が存在している。斯かる多
結晶状態のZnO膜をHCl水溶液に浸漬すると、エッ
チング速度の速い非晶質状態の領域から選択的にエッチ
ングされる。従って、膜厚方向に非晶質状態の領域が連
続して深くまで存在する部分があると、その部分は深く
エッチングされるために、図2に示す如く局所的に深い
凹部が形成されるものと推察される。
者らが発明した本発明の実施の形態について、以下に説
明する。 (第一の実施の形態)図3は本発明の第一の実施の形態
に係わる順タイプの光電変換素子の構造を示す、素子構
造断面図である。尚、同図において図1と同一の機能を
呈する部分には同一の符号を付している。
用の光電変換素子と異なる点は、透光性を有する第一電
極層2を、基板1側に配された下地層21と、光電変換
層3側に配される凹凸層22とから構成した点にある。
また、本実施形態にあっては、第一電極層2の凹凸面2
Aは、凹凸層22の表面に形成された凹凸から構成され
る。
はガラスで構成される基板1側から入射するために、上
記下地層21及び凹凸層22は共に、光電変換層3内で
吸収され得る波長の光に対して高い透光性を有する材料
から構成される。
2は導電性を有する必要があるため、SnO2,IT
O,ZnO等の透光性導電材から構成される。
電性であっても、絶縁性であっても良い。従って、下地
層21は、SnO2,ITO,ZnO等の透光性導電材
やSiO2,SiN,TiO2,Al2O3等の透光性の絶
縁物等の中から適宜選択される材料により構成すること
ができる。
層21が凹凸層22よりもエッチングされにくい材料か
ら構成される。
層22の凹凸は、出発膜にエッチング処理を施すことに
より形成される。エッチング処理はエッチング溶液を用
いたウェットエッチングにより行っても良く、或いはエ
ッチングプラズマを用いたドライエッチングにより行っ
ても良い。エッチング溶液或いはエッチングプラズマの
種類は、出発膜の材料に応じて適宜選択される。
O,SnO2等の透光性導電材から構成されている。こ
れらの材料は多結晶構造を有していることから、エッチ
ング処理の際に、結晶粒界に存在する非晶質状態の領域
から選択的にエッチングされる。
分が存在し、他の部分よりも早い速度でエッチングされ
たとしても、このエッチングの進行は下地層21表面に
達した段階で抑制される。
におけるエッチングの進行が下地層21にて抑制されて
いる間に、他の部分のエッチングが進行し、下地層21
の表面にまで達することとなる。
の全面にわたって略同程度の凹凸高さを有する凹凸面2
Aを得ることができる。
部分が下地層21の表面と略同じ高さに揃って形成され
るため、凹凸面2Aの山と谷の間の高さは、エッチング
後の凹凸層22の厚さ、即ち下地層21表面から凹凸層
22における山の頂上部までの高さと等しくなる。従っ
て、エッチング後の凹凸層22の厚さを、光電変換素子
の特性向上に最適な2000〜6000Åの範囲とする
ことで、光電変換特性の向上を図ることができる。尚、
このようにエッチング後の凹凸層22の厚さを2000
〜6000Åの範囲とするためには、エッチング前の出
発膜の厚さを3000〜7000Åの範囲とすれば良
い。
は、熱CVD法を用いずスパッタ法或いは蒸着法等の方
法を用いて200℃程度以下の比較的低温の条件で形成
されている。従って、従来よりも形成温度を低減するこ
とができ、製造コストの低減を図れる。また、プラスチ
ック或いは樹脂フィルム等の耐熱性のそれ程高くない安
価な基板の使用が可能となり、コストの低減が図れる。
さらに、プラスチックや樹脂フィルム等の可撓性の基板
を使用できることから、優れた光電変換特性を有する可
撓性の光電変換素子を提供できる。
の異なる下地層21及び凹凸層22は、例えば5wt%
のGaをドーパントとして含むZnOターゲットを用い
たスパッタ法を用い、その形成条件を調整することによ
り形成することができる。
力、印加電力を変化させて形成したZnO膜を0.5%
のHCl水溶液を用いて室温にてエッチングし、夫々の
エッチング速度を測定した結果を示す特性図である。
を高くすることによりエッチング速度を低下させること
ができ、反応圧力を低くすることによりエッチング速度
を低下させることができ、印加電力を小さくすることに
よりエッチング速度を低下させることができる。
下地層21を該凹凸層22よりも高い温度で形成したZ
nOから構成することにより、凹凸層22よりもエッチ
ングされにくい下地層21を設けることができる。
地層21を該凹凸層22よりも低い反応圧力で形成した
ZnOから構成することにより、凹凸層22よりもエッ
チングされにくい下地層21を設けることができる。
下地層21を該凹凸層22よりも小さい印加電力で形成
したZnOから構成することにより、凹凸層22よりも
エッチングされにくい下地層21を設けることができ
る。
る下地層21及び凹凸層22は、ドーパント濃度の異な
るZnOを用いても構成することができる。
されているGa、Al2O3のドーパント濃度を変化させ
た場合のZnOのエッチング速度の変化を示す特性図で
ある。尚、エッチングは0.5%のHCl水溶液を用い
て室温にて行った。
することにより、エッチング速度を低下させることがで
きる。また、同じドーパント濃度でもAl2O3を用いる
ことによりGaを用いたものよりもエッチング速度を低
下させることができる。
下地層21を該凹凸層22よりも低いドーパント濃度
(ドーパント濃度が0の場合も含む)で形成したZnO
から構成することにより、凹凸層22よりもエッチング
されにくい下地層21を設けることができる。
ZnOから構成し、下地層21を該凹凸層22と同じド
ーパント濃度のAl2O3がドープされたZnOから構成
することにより、凹凸層22よりもエッチングされにく
い下地層21を設けることができる。
おける結晶成分の割合を透過電子顕微鏡(TEM)にて
測定したところ、結晶性が高いほどエッチング速度が遅
く、エッチングされにくいことがわかった。従って、凹
凸層が結晶性を有する場合には、下地層の結晶性を凹凸
層よりも高くすると良い。尚、ここで、結晶性の評価
は、TEMにより断面観察を行った際の、(格子像を示
す領域の面積)/(格子像を示さない領域の面積)で行
い、この比が大きいものほど結晶性が高いことを意味し
ている。
同じエッチング溶液又はエッチングプラズマに対して、
異なるエッチング速度を呈する材料から構成するように
しても良い。例えば、ZnOはHCl水溶液又は又はC
H3COOH水溶液によりエッチングされるが、Sn
O2,ITOはこれらのエッチング溶液ではエッチング
されない。従って、下地層21をSnO2又はITOか
ら構成し、凹凸層22をZnOから構成することができ
る。
21のエッチング速度の差は10Å/sec以上である
ことが好ましい。従って、上述した形成温度、反応圧
力、印加電力或いはドーパント濃度等の条件を変化させ
て凹凸層22及び下地層21を形成するにあたっては、
エッチング速度の差が10Å/sec以上となるように
条件を変化させることが好ましい。
ング速度を変化させる場合には、Al2O3をドーパント
として用いたZnOよりもGaをドーパントとして用い
たZnOの方がエッチング速度を大きく変化させること
ができる。従って、Gaをドーパントとして用い、その
ドーパント濃度を変化させる方が、凹凸層22と下地層
21とのエッチング速度の差を大きくできるので好まし
い。 (実施例1)以下に、上記第一実施形態に係る光電変換
素子の実施例について説明する。
パッタ法を用いて形成温度200℃で厚さ約5000Å
のZnOからなる下地層21を形成し、次いでこの下地
層21上に形成温度100℃で厚さ約5000ÅのZn
O膜を形成した。尚、凹凸層及び下地層を構成するZn
O中にはいずれもGaがドープされており、共に導電性
を有している。また、形成温度以外の条件は共に印加電
力が200W、反応圧力が5mTorrである。 そし
て、上記ZnO膜及び下地層が積層形成されたガラス基
板を、室温で0.5%HCl水溶液中に20秒間浸漬
し、ZnO膜表面にエッチング処理を施して凹凸層22
を形成した。図4に示す如く、上記条件にて形成したZ
nO膜のエッチング速度は約150Å/秒であり、下地
層のエッチング速度は約50Å/秒である。そして、以
上のようにエッチング処理を施した後の表面状態をSE
M写真にて観察したところ、基板表面の全域にわたって
2500ű200Åの略均一な凹凸高さを有する凹凸
を形成することができた。 (実施例2)実施例1にて形成された凹凸層22上に、周
知のプラズマCVD法を用いてp型のa−SiC層、真
性のa−Si層及びn型のa−Si層を順次積層して光
電変換層3を形成した後に、スパッタ法を用いてAgか
らなる第二電極層4を形成し、図3に示す構造の光電変
換素子を形成した。この光電変換素子の光電変換特性を
AM1.5、100mW/cm2、25℃の条件で測定
した。その結果、従来の熱CVD法により形成した、凹
凸面を有する厚さ約7000ÅのSnO2を用いた光電
変換素子の光電変換効率を1として、Voc(開放電
圧)1.01,Isc(短絡電流)1.04,曲線因子
(F.F.)1.01,光電変換効率1.06と、従来
より光電変換効率を6%向上させることができた。
は、本願発明を用いることにより従来よりもサイズの大
きな凹凸構造を有する凹凸面を均一に形成できたことに
因り、入射光をより有効に利用でき短絡電流を増大でき
たことによるものと推察される。
000Å〜6000Åとすると、十分な導電性が得られ
ない場合がある。この場合には下地層21を導電性の材
料から構成すれば良い。このように下地層21も導電性
の材料から構成すると、第一電極層2の導電性を十分高
く維持することができ、該層2の抵抗成分の増加に因る
光電変換特性の低下を抑制することができる。 (第二の実施の形態)次に、本発明の第二の実施形態に
係る順タイプの光電変換素子について、図8に示す素子
構造断面図を参照して説明する。
凹凸層22が基板1上に直接形成されており、そして該
凹凸層22上に透光性の導電層23が形成されている点
にある。
%のHCl水溶液に対するエッチング速度が極めて遅
い。従って、本実施形態においては基板1が実施形態1
における下地層21と同等の役割を果たし、凹凸層22
に形成される凹凸の谷の部分は、基板1表面と略同じ高
さに揃って形成される。従って、斯かる構成の光電変換
素子にあっても、第一実施形態と同様の効果を奏する。
の高さと略等しくなるため、該層22における導電性が
低下する。そこで、この導電性の低下を補うために、本
実施形態にあっては、透光性を有する導電層23を設け
ている。
一実施形態と同様の効果を奏する。
層2をいずれも2層構造としてが、これに限らず3層以
上の構造としても良い。
22の光電変換層3側に、さらに透光性を有する導電層
を設けるようにしても良い。斯かる構成によれば、上記
導電層が電極として機能するために、凹凸層22が導電
性を有する必要がなく、絶縁性の材料から構成すること
ができる。
21の基板1側に透明層を設けるようしても良い。そし
て、この透明層を、基板1の屈折率と下地層21屈折率
との中間の屈折率を有する材料から構成することによ
り、基板1と下地層21界面で生じる光の反射を低減す
ることができ、光の利用効率をより一層向上させること
ができる。 (第三の実施の形態)次に、本発明の第三の実施の形態
に係る逆タイプの光電変換素子について、図9に示す素
子構造断面図を参照して説明する。
ステンレス板、アルミニウム板等の金属板或いは遮光性
の樹脂フィルムから構成されている。32は第一電極
層、33は非晶質半導体からなる光電変換層、34は透
光性を有する第二電極層である。第二電極層34は、例
えばSnO2,ITO,ZnO等の透光性導電材から構
成される。
が、基板31側に配される下地層32Aと、凹凸層32
Bとを有しており、さらに凹凸層32Bの表面に高反射
性金属からなる反射層32Cを有している。また、下地
層32Aが凹凸層32Bよりもエッチングされにくい材
料から構成される。そして、第一電極層32の表面に
は、凹凸層32B表面の凹凸形状に基づいて形成された
凹凸表面32Dが形成されている。
の様にして形成することができる。
に、SiO2からなる下地層32Aを形成する。次い
で、該下地層32A上に、膜厚3000〜7000Åの
ZnO膜をスパッタ法で形成する。そして、このZnO
膜にHCl水溶液を用いてエッチング処理を施す。斯か
るエッチング処理により、前述の第一及び第二実施形態
と同様に、凹凸高さが2000〜6000Åの凹凸を有
する凹凸層32Bが形成される。さらに、この凹凸層3
2B上にAgからなる反射層32Cを形成する。この反
射層32Cの厚さは5000Å〜1μmが好ましい。1
μmより厚いと、凹凸面32Dの凹凸高さが小さくな
り、また5000Åより薄いと反射率が低下するために
光電変換特性が低下する。
上に、プラズマCVD法を用いて光電変換層33を形成
し、さらにスパッタ法を用いてITOからなる第二電極
層34を形成することにより、本実施形態の光電変換素
子を製造することができる。
電変換素子において基板側に設けられる第一電極層の表
面形状を、最適な形状を有する凹凸面とすることができ
る。従って、金属の凝集を利用して凹凸面を形成してい
た従来の光電変換素子よりも、光電変換特性を向上させ
ることができる。
のエッチングにHCl水溶液を用いたが、エッチング溶
液の種類は出発膜と下地層の種類に応じて適宜選定すれ
ば良い。また、エッチングプラズマによるドライエッチ
ング法を用いても良いことは言うまでもない。
変換素子に適用した場合においては、光電変換特性の向
上に最適な形状の凹凸面を有する第一電極層を、スパッ
タ法或いは蒸着法等の方法を用いて200℃程度以下の
比較的低温の形成温度で提供することができる。従っ
て、製造コストの低減を図れる。また、プラスチック等
の耐熱性のそれ程高くない安価な基板の使用が可能とな
り、コストの低減が図れる。さらに、プラスチック等の
可撓性の基板を使用できることから、優れた光電変換特
性を有する可撓性の光電変換素子を提供できる。
適用した場合においては、光電変換特性の向上に最適な
形状の凹凸面を有する第一電極層を提供することができ
る。従って、従来よりも光電変換特性を向上させること
ができる。
子の素子構造断面図である。
式図である。
の素子構造断面図である。
%HCl水溶液に対するエッチング速度を示す特性図で
ある。
%HCl水溶液に対するエッチング速度を示す特性図で
ある。
%HCl水溶液に対するエッチング速度を示す特性図で
ある。
の、0.5%HCl水溶液に対するエッチング速度を示
す特性図である。
の素子構造断面図である。
の素子構造断面図である。
換層、4…第二電極層、21…下地層、22…凹凸層
Claims (22)
- 【請求項1】 表面に凹凸面が形成された第一電極層
と、光電変換層と、第二電極層とを有する光電変換素子
であって、 前記第一電極層は、表面に凹凸が形成された凹凸層を有
し、 該凹凸層の下地に、該凹凸層よりもエッチングされにく
い材料からなる下地層を備えることを特徴とする光電変
換素子。 - 【請求項2】 前記凹凸層の表面に形成された凹凸にお
ける谷の部分が、前記下地層の表面と略同じ位置に、揃
って形成されていることを特徴とする請求項1記載の光
電変換素子。 - 【請求項3】 前記凹凸層の表面に形成された凹凸にお
ける山と谷の間の高さが、前記凹凸層の厚さと略等しい
ことを特徴とする請求項1又は2記載の光電変換素子。 - 【請求項4】 前記光電変換層が非晶質半導体からな
り、前記凹凸層の表面に形成された凹凸における山と谷
の間の高さが2000Å〜6000Åの範囲であること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光電変
換素子。 - 【請求項5】 前記下地層が基板であることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換素子。 - 【請求項6】 前記凹凸層が結晶性を有し、且つ前記下
地層が、前記凹凸層よりも高い結晶性を有することを特
徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換素
子。 - 【請求項7】 前記凹凸層がZnOからなり、且つ前記
下地層がSnO2またはITOからなることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換素子。 - 【請求項8】 前記凹凸層がZnOからなり、且つ前記
下地層が前記凹凸層よりもドーパント濃度の少ないZn
Oからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載の光電変換素子。 - 【請求項9】 前記凹凸層がZnOからなり、且つ前記
下地層が前記凹凸層よりも高い形成温度で形成されたZ
nOからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載の光電変換素子。 - 【請求項10】 前記凹凸層がZnOからなり、且つ前
記下地層が前記凹凸層よりも低い反応圧力で形成された
ZnOからなることを特徴とする請求項1乃至4のいず
れかに記載の光電変換素子。 - 【請求項11】 前記凹凸層がZnOからなり、且つ前
記下地層が前記凹凸層よりも小さい印加電力で形成され
たZnOからなることを特徴とする請求項1乃至4のい
ずれかに記載の光電変換素子。 - 【請求項12】 下地層上に、該下地層よりもエッチン
グされ易い材料からなる出発膜を積層する工程と、 該出発膜にエッチング処理を施すことにより、表面に凹
凸を有する凹凸層とする工程と、 を備え、前記凹凸に基づいた凹凸面を有する第一電極層
を形成すると共に、 前記凹凸面上に光電変換層及び第二電極層を形成する工
程を備えることを特徴とする光電変換素子の製造方法。 - 【請求項13】 前記凹凸層を形成する工程において、
前記凹凸の谷の部分が前記下地層の表面と略同じ位置に
なるように、前記エッチング処理を施すことを特徴とす
る請求項12記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項14】 前記光電変換層を非晶質半導体から形
成すると共に、前記凹凸層における凹凸の山と谷の間の
高さが2000〜6000Åとなる厚さに、前記出発膜
を形成することを特徴とする請求項12又は13記載の
光電変換素子の製造方法。 - 【請求項15】 前期出発膜の厚さを3000〜700
0Åとすることを特徴とする請求項12乃至14記載の
光電変換素子の製造方法。 - 【請求項16】 前記下地層が基板であることを特徴と
する請求項12乃至15のいずれかに記載の光電変換素
子の製造方法。 - 【請求項17】 前記下地層を結晶性を有する層から形
成すると共に、前記凹凸層を前記下地層よりも結晶性の
小さい層から形成することを特徴とする請求項12乃至
15のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項18】 前記下地層をITO又はSnO2から
形成し、前記凹凸層をZnOから形成すると共に、前記
エッチング処理をHCl水溶液又はCH3COOH水溶
液を用いて施すことを特徴とする請求項12乃至15の
いずれかに記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項19】 前記下地層をZnOから形成すると共
に、該下地層よりも高い形成温度で形成したZnOから
前記凹凸層を形成することを特徴とする請求項12乃至
15のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項20】 前記下地層をZnOから形成すると共
に、該下地層よりも高い反応圧力で形成したZnOから
前記凹凸層を形成することを特徴とする請求項12乃至
15のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項21】 前記下地層をZnOから形成すると共
に、該下地層よりも大きい印加電力で形成したZnOか
ら前記凹凸層を形成することを特徴とする請求項12乃
至15のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項22】 少なくとも前記凹凸層を、200℃程
度以下の温度で形成することを特徴とする請求項12乃
至21のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。
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