JP2013161902A - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 p型コンタクト層80の上に、結晶部分PC12と非結晶部分PC13とが混合している混合層PC11をスパッタリングにより形成する混合層形成工程を行う。これにより、結晶部分PC12は、p型コンタクト層80の表面81の一部81aを覆っている。非結晶部分PC13は、p型コンタクト層80の表面81の残部81bと、結晶部分PC12の凸形状部分PC12aとを覆っている。その後、シュウ酸エッチングにより、混合層PC11から、非結晶部分PC13を除去する非結晶部分除去工程を行う。これにより、p型コンタクト層80の表面81の残部81bおよび結晶部分PC12の凸形状部分PC12aが露出する。そして、さらに、混合層PC14を形成する。
【選択図】図2
Description
本実施例に係る半導体発光素子の製造方法により製造される発光素子100を図1により説明する。発光素子100は、フェイスアップ型の半導体発光素子である。発光素子100は、III 族窒化物半導体から成る複数の半導体層を有する。
本実施例に係る半導体素子の製造方法では、凹凸形状のあるp電極P1を形成する凹凸形状形成工程に特徴がある。ここでは、半導体発光素子の製造方法について説明する。
有機金属気相成長法(MOCVD法)により、各半導体層の結晶をエピタキシャル成長させた。まず、サファイア基板10をMOCVD炉の内部に配置する。サファイア基板10に、低温バッファ層20と、n型コンタクト層30と、n型ESD層40と、n型SL層50と、MQW層60と、p型クラッド層70と、p型コンタクト層80と、をこの順序で形成する。これにより、サファイア基板10に各半導体層の形成された積層体90が形成される。そして、MOCVD炉から積層体90を取り出す。なお、積層体90に複数の工程が施される。その度に、積層体90に形成されているものは変化する。しかしながら、説明の便宜上、積層体90ということとする。
次に、凹凸形状形成工程を行う。凹凸形状形成工程は、p型コンタクト層80を下地層としてその上にp電極P1を形成する。これにより、p電極P1を形成された積層体90が形成される。この凹凸形状形成工程については、後に詳しく述べる。
次に、p電極P1を形成した積層体90にn電極N1を形成する。そのために、レーザー等で積層体90の一部を抉って、n型コンタクト層30を光取り出し面の側に露出させる。そして露出したn型コンタクト層30の上にn電極N1を形成する。n電極N1として、n型コンタクト層30の側からW層、Ti層、Au層をこの順に形成した。なお、このn電極形成工程と、凹凸形状形成工程とは、実施する順番を入れ替えてもよい。以上により、発光素子100が得られた。
本実施例では、図1に示した積層体90の表面にp電極P1を形成する凹凸形状形成工程に特徴がある。したがって、ここで凹凸形状形成工程について説明する。この導電層を形成する工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程と、凹凸層形成工程と、加熱工程と、パターニング工程とを有している。以下、順番に説明する。
続いて、積層体90に混合層を形成する。そのために、積層体90をスパッタリング用真空チャンバーに入れる。そして、スパッタリングにより、図2に示すように、p型コンタクト層80の上に混合層PC11を形成する。p型コンタクト層80は、スパッタリングにより混合層PC11を形成するための下地層である。
酸素 1.0 %
膜厚 1000 Å
成膜圧力 0.4 Pa
成膜速度 3 Å/sec
酸素 0.1〜1.0 %
膜厚 1000〜5000 Å
成膜圧力 0.1〜0.4 Pa
成膜速度 2〜10 Å/sec
続いて、図2の混合層PC11から非結晶部分PC13を除去する。ここでは、シュウ酸エッチングを行う。そのために積層体90をシュウ酸槽の中に浸漬する。ここで、結晶部分PC12は、シュウ酸に溶解しにくい。一方、非結晶部分PC13は、シュウ酸に溶解しやすい。同じ材質でも、原子間の結合力が、結晶部分PC12では大きく、非結晶部分PC13では小さいからである。
次に、非結晶部分PC13を除去した後の積層体90を、再びスパッタリング用真空チャンバーの中に入れる。そして、図3のようにp型コンタクト層80の上に結晶部分PC12が形成されている状態で再びスパッタリングを行う。
次に、混合層PC14形成後の積層体90を加熱炉の内部に入れる。そして、積層体90を加熱する。そのときの炉内温度は、700℃である。この炉内温度は、200℃以上800℃以下の範囲内であるとよい。これにより、混合層PC14が、結晶化する。つまり、結晶部分PC12および非結晶部分PC15は、図5に示すような、一体の結晶層PC16となる。結晶層PC16は、凹凸形状Z10の形成された結晶化ITOである。そして、結晶層PC16の形成された積層体90を加熱炉から取り出す。
そして、凹凸形状形成後に、結晶層PC16を形成後の積層体90に各種のパターニングを行う。そのために、塩化鉄系エッチングを行う。以上により、p電極P1を形成した積層体90が得られた。
本実施例の半導体発光素子の製造方法により製造された発光素子100は、図5に示すように、凹凸形状Z10の形成されたp電極P1を有している。p電極P1の凸形状の高さは、必ずしも揃っていない。また、レーザーの走査痕やマスクの痕も残っていない。ただし、後述するレジストマスク工程を行った場合には、平坦部がマスクの痕として残る。それでも、pパッド電極を形成する領域以外の領域には、マスクの痕はない。
5−1.スパッタリングの条件
本実施例では、凹凸層形成工程で行うスパッタリングの条件を、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成される条件とした。つまり、表1や表2に示した条件を用いた。しかし、この工程では凹凸層が形成されれば、混合層を形成する必要はない。つまり、非晶質層や結晶層を形成してもよい。そのため、非晶質層を形成するスパッタリング条件や結晶層を形成するスパッタリング条件を用いてもよい。
本実施例では、p電極P1として、透明な導電性酸化物であるITOを用いた。しかし、ITOの他に、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 の透明な導電性酸化物を用いることができる。これらの導電性酸化物についても、供給ガスとして、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることにより、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成できることに変わりないからである。
本実施例では、混合層形成工程で形成する混合層PC11の材質と、凹凸層形成工程で形成する非結晶部分PC15の材質とは、同じ材質のものとした。しかし、結晶部分PC12と、非結晶部分PC15とで、異なる材質のものを用いてもよい。その場合には、図4のような形状をした2層の導電性透明膜が形成されることとなる。そして、これらの層の材質として、ITO、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 のうちから、2種類を選択すればよい。
非結晶部分除去工程の前に、レジストマスクを形成するレジストマスク形成工程を行ってもよい。レジストマスクを形成することにより、p電極P1に平坦部を形成することができる。例えば、pパッド電極を形成する箇所として、平坦部を形成すると良い。
以上詳細に説明したように、本実施例の発光素子100の製造方法では、凹凸形状形成工程に特徴がある。この凹凸形状形成工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程とを有する。混合層形成工程では、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層を形成する。そして、非結晶部分除去工程では、非結晶部分を除去してp型コンタクト層を部分的に露出させる。そして、再度混合層を形成することにより、凹凸形状の形成されたp電極P1を形成することができる。
本実施例の凹凸形状形成工程は、非結晶層形成工程と、加熱工程と、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程と、パターニング工程とを有する。以下、これらの各工程について説明する。
まず、積層体90をスパッタリング用真空チャンバーの内部に入れる。そして、スパッタリングにより、図6に示すように、積層体90のp型コンタクト層80の上に非結晶層PC21を形成する。非結晶層PC21は、非晶質のITOからなる層である。そして、非結晶層PC21を形成した積層体90をスパッタリング用真空チャンバーから取り出す。
次に、非結晶層PC21の形成された積層体90を加熱炉に入れる。そして、積層体90を加熱する。これにより、非結晶層PC21も加熱される。その炉内温度は、700℃である。また、炉内温度については、200℃以上800℃以下の範囲内で変えてもよい。これにより、非結晶層PC21は結晶化する。そして、非結晶層PC21は、図7に示すように、結晶層PC22となる。つまり、p型コンタクト層80の上に結晶層PC22が形成される。そしてその積層体90を加熱炉から取り出す。これらの非結晶層形成工程および加熱工程は、結晶層PC22を形成するための結晶層形成工程である。
次に、結晶層PC22の形成された積層体90を再びスパッタリング用真空チャンバーに入れる。そして、スパッタリングにより、図8に示すように、結晶層PC22の上に混合層PC23を形成する。ここで、混合層PC23を形成するための下地層は、結晶層PC22である。混合層PC23の材質は、結晶層PC22の材質と同じITOである。このときのスパッタリングの条件は、表1の場合と同様である。または、表2の範囲内で変えてもよい。これにより、結晶層PC22の上に結晶部分PC24と非結晶部分PC25とが形成される。
次に、混合層PC23の形成された積層体90をシュウ酸槽に入れる。このシュウ酸エッチングにより、実施例1の場合と同様に、非結晶部分PC25が除去される。前述したようにシュウ酸は弱酸性である。そのため、結晶部分PC24はほとんど溶けない。そのため、図9に示すように、下地層である結晶層PC26の表面282の残部282bと、結晶層PC27の凸形状部分PC27aとが露出する。結晶層PC26、PC27は、結晶化されたITOである。
そして、凹凸形状形成後に、結晶層PC26、PC27を形成後の積層体90に各種のパターニングを行う。そのために、塩化鉄系エッチングを行う。以上により、p電極P1を形成した積層体90が得られた。
本実施例の半導体発光素子の製造方法により製造された発光素子100は、図9に示すように、凹凸形状Z20の形成されたp電極P1を有している。p電極P1の凸形状の高さは、必ずしも揃っていない。また、レーザーの走査痕やマスクの痕も残っていない。ただし、後述するレジストマスク工程を行った場合には、平坦部がマスクの痕として残る。それでも、pパッド電極を形成する領域以外の領域には、マスクの痕はない。
3−1.導電性酸化物
本実施例では、p電極P1として、透明な導電性酸化物であるITOを用いた。しかし、ITOの他に、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 の透明な導電性酸化物を用いることができる。これらの導電性酸化物についても、供給ガスとして、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることにより、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成できることに変わりないからである。
本実施例では、非結晶層形成工程で形成する非結晶層PC21の材質と、混合層形成工程で形成する混合層PC23の材質とは、同じ材質のものとした。しかし、非結晶層PC21と、混合層PC23とで、異なる材質のものを用いてもよい。その場合には、図9のような形状をした2層の導電性透明膜が形成されることとなる。そして、これらの層の材質として、ITO、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 のうちから、2種類を選択すればよい。
非結晶部分除去工程の前に、レジストマスクを形成するレジストマスク形成工程を行ってもよい。レジストマスクを形成することにより、p電極P1に平坦部を形成することができる。例えば、pパッド電極を形成する箇所として、平坦部を形成すると良い。
本実施例では、非結晶層形成工程により非結晶層PC21を形成し、加熱工程によりその非結晶層PC21を結晶層PC22とした。しかし、これらの工程の代わりに、非結晶層PC21を形成することなく、直接に結晶層PC22を形成してもよい。そのためには、例えば、真空チャンバー内の温度を100℃以上400℃以下として、その条件下で結晶層PC22を形成することとすればよい。
以上詳細に説明したように、本実施例の発光素子100の製造方法では、凹凸形状形成工程に特徴がある。この凹凸形状形成工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程とを有する。混合層形成工程では、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層を形成する。そして、非結晶部分除去工程では、非結晶部分を除去して下地層の結晶層を部分的に露出させる。これにより、凹凸形状の形成されたp電極P1を形成することができる。
本実施例の凹凸形状形成工程では、非結晶層形成工程と、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程と、加熱工程と、パターニング工程とを有する。以下、これらの各工程について説明する。
まず、積層体90をスパッタリング用真空チャンバーの内部に入れる。そして、スパッタリングにより、図10に示すように、積層体90のp型コンタクト層80の上に非結晶層PC31を形成する。ここで、非結晶層PC31は、後の混合層形成工程で下地層とするための層である。非結晶層PC31は、非晶質のITOからなる層である。これは、通常のスパッタリング条件により行う。この通常のスパッタリング条件はもちろん公知である。
次に、図11に示すように、非結晶層PC31の形成された積層体90に混合層PC32を形成する。混合層PC32の材質は、非結晶層PC31の材質と同じITOである。その際のスパッタリングの条件は、表1に示した条件と同様である。もしくは、表2に示した範囲から選んでもよい。これにより、非結晶層PC31を下地層としてその上に結晶部分PC33および非結晶部分PC34が形成される。
次に、混合層PC32の形成された積層体90をシュウ酸槽に入れる。このシュウ酸エッチングにより、実施例1の場合と同様に、非結晶部分PC34が除去される。前述したようにシュウ酸は弱酸性である。そのため、結晶部分PC33はほとんど溶けない。
次に、非結晶層PC35および結晶部分PC33の形成された積層体90を加熱炉に入れる。そして、その積層体90を加熱する。これにより、非結晶層PC53および結晶部分PC33も加熱される。その炉内温度は、700℃である。また、炉内温度については、200℃以上800℃以下の範囲内で変えてもよい。これにより、図13に示すように、非結晶層PC35および結晶部分PC33は、一体の結晶層PC36となる。結晶層PC36の表面には、もちろん、凹凸形状Z30が形成されている。そして、結晶層PC36の形成された積層体90を加熱炉から取り出す。
そして、凹凸形状形成後に、結晶層PC36を形成後の積層体90に各種のパターニングを行う。そのために、塩化鉄系エッチングを行う。以上により、p電極P1を形成した積層体90が得られた。
本実施例の半導体発光素子の製造方法により製造された発光素子100は、図13に示すように、凹凸形状Z30の形成されたp電極P1を有している。p電極P1の凸形状の高さは、必ずしも揃っていない。また、レーザーの走査痕やマスクの痕も残っていない。ただし、後述するレジストマスク工程を行った場合には、平坦部がマスクの痕として残る。それでも、pパッド電極を形成する領域以外の領域には、マスクの痕はない。また、凹部X31が深く形成されているため、凹凸形状Z30の凹凸は他の実施例に比べて大きい。
3−1.導電性酸化物
本実施例では、p電極P1として、透明な導電性酸化物であるITOを用いた。しかし、ITOの他に、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 の透明な導電性酸化物を用いることができる。これらの導電性酸化物についても、供給ガスとして、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることにより、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成できることに変わりないからである。
本実施例では、非結晶層形成工程で形成する非結晶層PC31の材質と、混合層形成工程で形成する混合層PC32の材質とは、同じ材質のものとした。しかし、非結晶層PC31と、混合層PC32とで、異なる材質のものを用いてもよい。その場合には、図12のような形状をした2層の導電性透明膜が形成されることとなる。そして、これらの層の材質として、ITO、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 のうちから、2種類を選択すればよい。
非結晶部分除去工程の前に、レジストマスクを形成するレジストマスク形成工程を行ってもよい。レジストマスクを形成することにより、p電極P1に平坦部を形成することができる。例えば、pパッド電極を形成する箇所として、平坦部を形成すると良い。
以上詳細に説明したように、本実施例の発光素子100の製造方法では、凹凸形状形成工程に特徴がある。この凹凸形状形成工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程とを有する。混合層形成工程では、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層を形成する。そして、非結晶部分除去工程では、結晶部分PC33を残して、上層の非結晶部分PC34と、下地層の非結晶部分PC31の一部とを除去する。そして、加熱して結晶化することにより、凹凸形状の形成されたp電極P1を形成することができる。
本実施例の凹凸形状形成工程では、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程と、半導体エッチング工程と、凹凸層形成工程と、加熱工程と、パターニング工程とを有する。以下、これらの各工程について説明する。
まず、積層体90をスパッタリング用真空チャンバーの中に入れる。次に、スパッタリングにより、図14に示すように、p型コンタクト層80を下地層としてその上に混合層PC41を形成する。その際のスパッタリングの条件は、表1の条件と同様である。もしくは、表2の範囲の条件を用いてもよい。これにより、p型コンタクト層80の上に結晶部分PC42と非結晶部分PC43とが形成される。
次に、混合層PC41の形成された積層体90をシュウ酸槽に入れる。このシュウ酸エッチングにより、実施例1の場合と同様に、非結晶部分PC43が除去される。前述したようにシュウ酸は弱酸性である。そのため、結晶部分PC42はほとんど溶けない。そのため、p型コンタクト層80の上に図15に示すような結晶部分PC42が残留する。そして、p型コンタクト層80の表面481の残部481bと、結晶層PC42の凸形状部分PC42aとが露出する。
次に、結晶部分PC42の残留している積層体90をエッチング液槽に入れる。エッチング液槽には、例えば、TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)が入っている。もしくは、これ以外の公知のエッチング液を用いてもよい。
次に、凹凸形状の形成された積層体90を、再びスパッタリング用真空チャンバーの中に入れる。そして、スパッタリングにより、積層体90のp型コンタクト層80の上に混合層PC44を形成する。
次に、混合層PC44を形成された積層体90を加熱炉に入れる。そして、その積層体90を加熱する。これにより、結晶部分PC42および非結晶部分PC45も加熱される。その炉内温度は、700℃である。また、炉内温度については、200℃以上800℃以下の範囲内で変えてもよい。これにより、図18に示すように、結晶部分PC42および非結晶部分PC45は、一体の結晶層PC46となる。結晶層PC46の表面には、もちろん凹凸形状Z40が形成されている。そして、結晶層PC46の形成された積層体90を加熱炉から取り出す。
そして、凹凸形状形成後に、結晶層PC46を形成後の積層体90に各種のパターニングを行う。そのために、塩化鉄系エッチングを行う。以上により、p電極P1を形成した積層体90が得られた。
本実施例の半導体発光素子の製造方法により製造された発光素子100は、図18に示すように、凹凸形状Z40の形成されたp電極P1を有している。p電極P1の凸形状の高さは、必ずしも揃っていない。また、レーザーの走査痕やマスクの痕も残っていない。ただし、後述するレジストマスク工程を行った場合には、平坦部がマスクの痕として残る。それでも、pパッド電極を形成する領域以外の領域には、マスクの痕はない。
3−1.スパッタリングの条件
本実施例では、凹凸層形成工程で行うスパッタリングの条件を、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成される条件とした。つまり、表1や表2に示した条件を用いた。しかし、この工程では凹凸層が形成されれば、混合層を形成する必要はない。つまり、非晶質層や結晶層を形成してもよい。そのため、非晶質層を形成するスパッタリング条件や結晶層を形成するスパッタリング条件を用いてもよい。
本実施例では、p電極P1として、透明な導電性酸化物であるITOを用いた。しかし、ITOの他に、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 の透明な導電性酸化物を用いることができる。これらの導電性酸化物についても、供給ガスとして、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることにより、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成できることに変わりないからである。
本実施例では、混合層形成工程で形成する混合層PC41の材質と、凹凸層形成工程で形成する非結晶部分PC45の材質とは、同じ材質のものとした。しかし、結晶部分PC42と、非結晶部分PC45とで、異なる材質のものを用いてもよい。その場合には、図17のような形状をした2層の導電性透明膜が形成されることとなる。そして、これらの層の材質として、ITO、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 のうちから、2種類を選択すればよい。
非結晶部分除去工程の前に、レジストマスクを形成するレジストマスク形成工程を行ってもよい。レジストマスクを形成することにより、p電極P1に平坦部を形成することができる。例えば、pパッド電極を形成する箇所として、平坦部を形成すると良い。
本実施例では、半導体エッチング工程によりp型コンタクト層80をエッチングすることとした。しかし、成長基板としてGaN基板を用いた場合には、本実施例と同様の工程により、GaN基板に凹凸形状を形成することができる。そのため、GaN基板を用いたフリップチップにも、適用することができる。
以上詳細に説明したように、本実施例の発光素子100の製造方法では、凹凸形状形成工程に特徴がある。この凹凸形状形成工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程と、凹凸層形成工程とを有する。混合層形成工程では、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層を形成する。そして、非結晶部分除去工程では、非結晶部分を除去してp型コンタクト層を部分的に露出させるとともに、そのp型コンタクト層の露出部分をもエッチングして、p型コンタクト層に凹部を形成する。そして、凹凸層形成工程では、凹部の形成されたp型コンタクト層および結晶部分に、さらに、スパッタリングを行うことで凹凸層を形成する。これにより、凹凸形状の形成されたp電極P1を形成することができる。
本実施例に係る半導体発光素子の製造方法により製造される発光素子200を図19に示す。発光素子200は、III 族窒化物半導体から成る層を有する。図19に示すように、発光素子200は、サファイア基板210に、低温バッファ層220と、n型コンタクト層230と、n型ESD層240と、n型SL層250と、MQW層260と、p型クラッド層270と、p型コンタクト層280とがこの順序で形成されたものである。また、n型コンタクト層230には、n電極N2が形成されている。p型コンタクト層80には、p電極P2が形成されている。
2−1.凹凸形状形成工程
サファイア基板210の一方の面に、後述するように結晶層Lを形成する。この結晶層Lの表面には、もちろん、凹凸形状が形成されている。
次に、結晶層Lを形成済みのサファイア基板210をMOCVD炉の内部に入れる。サファイア基板210における結晶層Lの形成されていない側の面に、低温バッファ層220と、n型コンタクト層230と、n型ESD層240と、n型SL層250と、MQW層260と、p型クラッド層270と、p型コンタクト層280とを、この順で形成する。これにより、積層体290が形成される。
次に、積層体290にp電極P2およびn電極N2を形成する。n電極N2については、実施例1のn電極N1の形成方法と同様に形成すればよい。
本実施例の凹凸形状形成工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程とを有する。したがって、以下、各工程について説明する。
まず、サファイア基板210を、スパッタリング用真空チャンバーの内部に入れる。そして、図20に示すように、サファイア基板210を下地層としてその上に混合層PC51を形成する。その際のスパッタリングの条件は、表1の場合と同様である。また、表2の範囲内で条件を選んでもよい。これにより、サファイア基板210の上に結晶部分PC52と非結晶部分PC53とが形成される。
次に、混合層PC51の形成されたサファイア基板210をシュウ酸槽に入れる。このシュウ酸エッチングにより、実施例1の場合と同様に、非結晶部分PC53が除去される。前述したようにシュウ酸は弱酸性である。そのため、結晶部分PC52はほとんど溶けない。そのため、図21のように、結晶部分PC52の凸形状部分PC52aおよびサファイア基板210の表面581の残部581bが露出する。
本実施例の半導体発光素子の製造方法により製造された発光素子200は、図21に示すように、凹凸形状Z50の形成されたサファイア基板210を有している。結晶層Lの凸形状の高さは、必ずしも揃っていない。また、レーザーの走査痕やマスクの痕も残っていない。
5−1.導電性酸化物
本実施例では、結晶層Lとして、透明な導電性酸化物であるITOを用いた。しかし、ITOの他に、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 の透明な導電性酸化物を用いることができる。これらの導電性酸化物についても、供給ガスとして、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることにより、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層が形成できることに変わりないからである。
本実施例では、サファイア基板210に結晶層Lを形成する凹凸形状形成工程を行った後に、半導体層形成工程および電極形成工程を行った。しかし、これらの工程の順序を入れ替えてもかまわない。凹凸形状形成工程を、半導体層形成工程の後であって電極形成工程の前に行うこととしてもよい。また、電極形成工程の後に凹凸形状形成工程を行うこととしてもよい。
本実施例では、結晶層Lを凹凸形状とした。しかし、露出しているサファイア基板210にエッチングを施すことにより、図22に示すように、サファイア基板210の露出している露出箇所に凹部を形成することとしてもよい。つまり、非結晶部分除去工程の後に、サファイアエッチング工程を行うこととすればよい。
以上詳細に説明したように、本実施例の発光素子200の製造方法では、凹凸形状形成工程に特徴がある。この凹凸形状形成工程は、混合層形成工程と、非結晶部分除去工程とを有する。混合層形成工程では、結晶部分と非結晶部分とが混合した混合層を形成する。そして、非結晶部分除去工程では、非結晶部分を除去してサファイア基板210を部分的に露出させる。これにより、サファイア基板210に凹凸形状の形成された発光素子200を形成することができる。
20、220…低温バッファ層
30、230…n型コンタクト層
40、240…n型ESD層
50、250…n型SL層
60、260…MQW層
70、270…p型クラッド層
80、280…p型コンタクト層
90、290…積層体
100、200…発光素子
81、281、282、381、481、581…表面
81a、281a、282a、381a、481a、581a…一部
81b、281b、282b、381b、481b、581b…残部
N1、N2…n電極
P1、P2…p電極
PC11、PC14、PC23、PC32、PC41、PC44、PC51…混合層
PC12、PC24、PC33、PC42、PC52…結晶部分
PC13、PC15、PC25、PC34、PC43、PC45、PC53…非結晶部分
PC16、PC22、PC26、PC27、PC36、PC46、L…結晶層
PC21、PC31、PC35…非結晶層
PC12a、PC27a、PC33a、PC42a、PC52a…凸形状部分
Z10、Z20、Z30、Z40、Z50、Z60…凹凸形状
Claims (19)
- 発光層から発せられる光を取り出す光取り出し面を凹凸形状とする凹凸形状形成工程を有する半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
スパッタリングにより、下地層に、前記下地層の一部を覆う複数の凸形状部分を有する結晶部分と、前記下地層の残部および前記結晶部分を覆う非結晶部分と、が混合している混合層を形成する混合層形成工程と、
エッチングにより、前記混合層から前記非結晶部分を除去して前記下地層の残部および前記結晶部分の凸形状部分を露出させる非結晶部分除去工程と、
を有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記混合層形成工程で形成される前記混合層の材質が、
透明な導電性酸化物であること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記導電性酸化物は、
ITO、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 のいずれか1つであること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記混合層形成工程は、
不活性ガスに、体積比で0.1%以上1.0%以下の範囲内の酸素ガスを混合した混合ガスを供給ガスとして用いてスパッタリングを行うこと
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記非結晶部分除去工程では、
酸性溶液を用いてウェットエッチングを行うこと
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項5に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記非結晶部分除去工程では、
前記酸性溶液として、シュウ酸を用いること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記混合層形成工程は、
p型コンタクト層を下地層として混合層を形成する工程であり、
前記非結晶部分除去工程は、
前記p型コンタクト層の残部および前記結晶部分を露出させる工程であり、
前記p型コンタクト層の残部および前記結晶部分に凹凸層を形成する凹凸層形成工程を有すること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸層は、
前記混合層と同じ材質の非結晶層であり、
前記凹凸層形成工程の後に、
前記結晶部分および前記凹凸層を200℃以上800℃以下の範囲内の温度で加熱して前記結晶部分および前記凹凸層を一体の結晶層とする加熱工程を有すること、
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸層は、
ITO、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 のいずれか1つであって前記混合層と異なる材質から成る層であること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
前記混合層形成工程の前に、p型コンタクト層の上に結晶層を形成する結晶層形成工程を有し、
前記混合層形成工程では、
前記結晶層を前記下地層として前記下地層と同じ材質の混合層を形成すること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項10に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記結晶層形成工程は、
前記p型コンタクト層の上に非晶質の非結晶層を形成する非結晶層形成工程と、
前記非結晶層を200℃以上800℃以下の範囲内の温度で加熱して結晶層とする加熱工程と、
を有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項10に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記結晶層形成工程は、
前記p型コンタクト層の上に100℃以上400℃以下の範囲内の温度で結晶層を形成する工程であること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
非晶質の非結晶層を前記下地層として形成する非結晶層形成工程と、
前記非結晶層と同じ材質の混合層を形成する混合層形成工程と、
前記非結晶層の一部および前記非結晶部分を除去する非結晶部分除去工程と、
前記非結晶層の残部および前記結晶部分を加熱して一体の結晶層とする加熱工程と、
を有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
III 族窒化物半導体層を前記下地層として混合層を形成する混合層形成工程と、
前記混合層から前記非結晶部分を除去して前記III 族窒化物半導体層の残部および前記結晶部分を露出させる非結晶部分除去工程と、
エッチングにより、露出している前記III 族窒化物半導体層の残部を溶解して凹部を形成する半導体エッチング工程と、
前記結晶部分および前記凹部に凹凸層を形成する凹凸層形成工程と、
を有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項14に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
前記結晶部分および前記凹凸層を200℃以上800℃以下の範囲内の温度で加熱して前記結晶部分および前記凹凸層を一体の結晶層とする加熱工程を有すること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記混合層形成工程では、
サファイア基板を前記下地層として混合層を形成し、
前記非結晶部分除去工程では、
前記非結晶部分を除去することにより前記サファイア基板の残部および前記結晶部分を露出させること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項16に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
前記非結晶部分除去工程の後に、
エッチングにより、露出している前記サファイア基板の露出箇所を凹部とするサファイアエッチング工程を有すること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項7から請求項15までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記凹凸形状形成工程は、
前記凹凸形状の形成後に、
パターニングを行うパターニング工程を有すること
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。 - 請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法において、
前記混合層形成工程では、
形成する前記混合層の膜厚を1000Å以上5000Å以下の範囲内とし、
成膜圧力を0.1Pa以上0.4Pa以下の範囲内とし、
スパッタリングレートを2Å/sec以上10Å/sec以下の範囲内とすること、
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。
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