JP2000295012A - 非放射性誘電体線路 - Google Patents

非放射性誘電体線路

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JP2000295012A
JP2000295012A JP11098563A JP9856399A JP2000295012A JP 2000295012 A JP2000295012 A JP 2000295012A JP 11098563 A JP11098563 A JP 11098563A JP 9856399 A JP9856399 A JP 9856399A JP 2000295012 A JP2000295012 A JP 2000295012A
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conductor plate
line
electromagnetic wave
radiative
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Chikao Kume
千佳夫 久米
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立性に優れ、誘電体線路の固定性に優れた
非放射性誘電体線路を提供することを目的とする。 【解決手段】 平板状の基部導体板2と、基部導体板2
に対向して平行に配設された平板状の対向導体板3と、
基部導体板2と対向導体板3の間に介設され断面がLS
Mモードで電磁波が伝搬可能な形状に形設された誘電体
線路4と、を備えた非放射性誘電体線路4であって、誘
電体線路4の基部導体板2及び/又は対向導体板3に当
接する面上に突設された1乃至複数の突起部5,6と、
基部導体板2及び/又は対向導体板3に形設され突起部
5,6と嵌合する1乃至複数の固定穴と7,8を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非放射性誘電体線
路に関し、例えば、ミリ波等の波長の短いLSMモード
の伝送に好適に用いられる非放射性誘電体線路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、使用周波数のλの1/2以下
の一対の平行平板導体の間に誘電体ストリップを介装し
構成した誘電体線路が知られている。
【0003】平行平板導体の間隔が使用周波数の波長λ
/2以下の場合、電磁波は遮断され平行平板導体の間に
進入できないが、平行平板導体の間に誘電体線路をする
ことで、誘電体線路に沿って電磁波は伝搬され、平行平
板導体の遮断効果によりその放射は抑えられ、非放射性
誘電体線路が構成される。このような、非放射性誘電体
線路では、電磁波の伝搬モードとしてLSMモードとL
SEモードとの2つのモードがあり、電磁波の伝搬には
損失の小さいLSMモードが使用される。また、上記の
ような非放射性誘電体線路においては、誘電体線路とし
てテフロン、ポリスチレン等の誘電率の大きい物質が用
いられる。
【0004】以下に、このような従来の非放射性誘電体
線路について説明する。
【0005】図10は従来の非放射性誘電体線路の斜視
破断面図である。
【0006】図10において、101,102は上下に
平行に配設された金属平板からなる導体板、103〜1
06は導体板101,102の4隅にを両導体板が平行
となるように支持する固定用ネジ、107は導体板10
1,102の間に介設されLSMモードの電磁波を伝搬
する誘電体線路である。固定用ネジ103〜106は導
体板101の四隅に貫設された固定ネジ貫通用穴に貫通
され、導体板102の四隅に穿設されたネジ穴に螺嵌さ
れる。
【0007】以上のように構成される従来の非放射性線
路を組み立てる場合、まず、誘電体線路107を導体板
102上の所定位置に配置し、次に導体板101を誘電
体線路107の上に被せ、次いで固定用ネジ103,1
04,105,106を導体板101,102のネジ穴
に螺嵌し導体板102のネジ穴部に嵌合させる。最後
に、導体板101及び導体板102の間隔を平行に保ち
ながら固定用ネジ104,105,106,107を廻
し、導体板101,102及び固定用ネジ103を固定
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の非放射性誘電体線路では、以下のような課題を有して
いた。
【0009】(1)平行の配設された導体板間に誘電体
線路を配置する際に、誘電体線路の位置決めが極めて困
難であり、誘電体線路により複雑な配置の線路を構成す
る場合に多くの労力を要する。
【0010】(2)導体板間に誘電体線路の固定するた
めに接着剤が用いられる場合もあるが、誘電体線路に用
いられるテフロンは極めて接着性が悪く、誘電体線路の
固定性が悪いので、振動や衝撃で線路位置がずれて非放
射性誘電体線路を組み合わせた回路の性能に劣下を生じ
る。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、組立性に優れ、誘電体線路の固定性に優れた非放射
性誘電体線路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の非放射性誘電体線路は、平板状の基部導体板
と、基部導体板に対向して平行に配設された平板状の対
向導体板と、基部導体板と対向導体板の間に介設され断
面がLSMモードで電磁波が伝搬可能な形状に形設され
た誘電体線路と、を備えた非放射性誘電体線路であっ
て、誘電体線路の基部導体板及び/又は対向導体板に当
接する面上に突設された1乃至複数の突起部と、基部導
体板及び/又は対向導体板に形設され突起部と嵌合する
1乃至複数の固定穴と、を備えた構成より成る。
【0013】この構成により、組立性に優れ、誘電体線
路の固定性に優れた非放射性誘電体線路を提供すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この目的を達成するために本発明
の請求項1に記載の非放射性誘電体線路は、平板状の基
部導体板と、基部導体板に対向して平行に配設された平
板状の対向導体板と、基部導体板と対向導体板の間に介
設され断面がLSMモードで電磁波が伝搬可能な形状に
形設された誘電体線路と、を備えた非放射性誘電体線路
であって、誘電体線路の基部導体板及び/又は対向導体
板に当接する面上に突設された1乃至複数の突起部と、
基部導体板及び/又は対向導体板に形設され突起部と嵌
合する1乃至複数の固定穴と、を備えた構成としたもの
であり、この構成により、非放射性誘電体線路を製造す
る際の組み立て時において、誘電体線路の位置合わせが
容易となるとともに、組み立て後の衝撃による位置ずれ
が抑制されるという作用が得られる。
【0015】ここで、突起部は円柱状、多角柱状、円錐
状、多角錐状、先端が半球状に形成された柱状等に形成
される。
【0016】また、突起部及び固定穴は、誘電体線路に
1乃至複数個突設されるが、誘電体線路の両端付近の基
部導体板及び/又は対向導体板に各々一つづつ突設する
のが好適である。組み立て時の誘電体線路の位置決めや
組み立て後の誘電体線路の固定が確実になるとともに、
突起部の数も最小限にであるため、誘電体線路の生産も
容易であり、非放射性誘電体線路を伝搬する電磁波の損
失も最小限に押さえることが可能であるからである。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の非放射性誘電体線路であって、前記突起部及び前記固
定穴は、断面の遮断周波数が誘電体線路を伝搬する電磁
波の周波数よりも高い遮断周波数となるように形成され
た構成としたものであり、この構成により、突起部から
誘電体線路内を伝搬する電磁波が漏れることはないた
め、電磁波漏れによる損失が生じないという作用が得ら
れる。
【0018】ここで、突起部は、断面の形状が、誘電体
線路を伝搬する電磁波の周波数よりも高い遮断周波数と
なるように形成されるが、その寸法等の条件は、突起部
の形状、材質により異なるため、個々の場合による。
【0019】一例として、突起部の形状が角柱の場合、
突起部の断面形状の寸法を、誘電体線路を伝搬する電磁
波の伝搬方向の長さaと、誘電体線路を伝搬する電磁波
の伝搬方向と垂直な方向の長さbとで規定すれば、突起
部を伝搬する電磁波の伝搬定数γは、TEモード、TM
モード共に(数1)のようになる。
【0020】
【数1】
【0021】但し、m,nは同時に0とならない整数で
ある。従って、突起部の遮断周波数fc’は、γ=0の
条件より、(数2)のようになる。
【0022】
【数2】
【0023】突起部の遮断周波数が低くなるのは、TE
10モードの時であり、このときの突起部の遮断周波数
c’(1,0)は、(数3)のようになる。
【0024】
【数3】
【0025】従って、突起部の形状は、遮断周波数
c’(1,0)が、誘電体線路を伝搬する電磁波の周
波数fcよりも高くなるような寸法a,bで形成するこ
とが好ましい。
【0026】また、他の例として、突起部の形状が円柱
の場合、突起部の断面形状の寸法を突起部の半径aで規
定すれば、突起部を伝搬する電磁波の伝搬定数γは、T
Eモードでは(数4)のようになる。
【0027】
【数4】
【0028】但し、m,nは同時に0とならない整数で
あり、q(n,m)=βcはn次のベッセル関数の方程
式Jn’(βc・a)=0の解であり、εは誘電体の誘
電率、μは透磁率である。従って、突起部の遮断周波数
c’は、γ=0の条件より、(数5)のようになる。
【0029】
【数5】
【0030】突起部の遮断周波数が低くなるのは、誘電
体線路と突起部との境界部分で電磁界が一致する場合の
最低次数のモードであり、TE11モードの時である。
このときの突起部の遮断周波数fc’(1,1)は、
(数6)のようになる。
【0031】
【数6】
【0032】従って、突起部の形状は、遮断周波数
c’(1,1)が、誘電体線路を伝搬する電磁波の周
波数fcよりも高くなるような寸法aで形成することが
好ましい。
【0033】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の非放射性誘電体線路であって、突起部は、誘電
体線路が基部導体板と接触する面又は対向導体板と接触
する面の中心線L1上に形設された構成としたものであ
り、この構成により、誘電体線路に沿って伝搬する電磁
波の作る電界は、中心線L1に対して左右対称に形成さ
れているため、誘電体線路に沿って伝搬する電磁波の電
界が中心線L1に対して非対称となることがなく、電磁
波のLSMモードからLSEモードへ変換する量(モー
ド変換量)が小さくなり、伝搬損失を抑えることができ
るという作用が得られる。
【0034】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れか一項に記載の非放射性誘電体線路であって、突
起部は、円柱状に形成され、固定穴は、突起部と嵌合す
る円筒状に形成された構成としたものであり、この構成
により突起部の断面の形状を円形とすることにより、誘
電体線路の加工が容易となるという作用が得られる。
【0035】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
の何れか一項に記載の非放射性誘電体線路であって、誘
電体線路及び突起部は、電磁波の伝搬方向に垂直な断面
の形状が、断面内にあり誘電体線路の中心軸を通り突起
部の中心を通る中心線L1及び/又は断面内にあり誘電
体線路の中心軸を通り中心線L1に垂直な中心線L2に
対し、線対称となる形状に形成された構成としたもので
あり、この構成により以下のような作用が得られる。
【0036】誘電体線路の中心線L1上の断面形状が、
誘電体線路の中心線L1,L2に対して上下、左右対称
となるため、誘電体線路を軸方向に伝搬する電磁波の電
界も中心線L1,L2に対して上下対称、左右対称とな
る。従って、誘電体線路を軸方向に伝搬する電磁波の電
界の上下左右の非対象性がないために、LSMモードか
ら電界が金属平板と垂直に形成されるLSEモードへの
変換が起こらず、LSMモードのまま電磁波は突起付誘
電体線路中を伝搬し、これによる損失が抑えられる。
【0037】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0038】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における非放射性誘電体線路の分解斜視破断面図で
あり、図2(a)は図1の誘電体線路のA方向から見た
側面図であり、図2(b)は図1の誘電体線路のB方向
から見た側面図であり、図2(c)は図1の誘電体線路
の下面側からみた平面図である。
【0039】図1及び図2において、1は非放射性誘電
体線路、2,3はそれぞれ金属平板からなる基部導体板
及び対向導体板、4は基部導体板2と対向導体板3の間
に介設された高誘電率の誘電体からなる誘電体線路、4
aは基部導体板2に当接する誘電体線路4の接触面、
5,6は誘電体線路4の下面両端部に突設された円柱状
の突起部、7,8は基部導体板2の上面に穿設され各々
突起部5,6が嵌合する固定穴、aは誘電体線路4の高
さ、bは誘電体線路4の幅である。
【0040】非放射性誘電体線路1において、電磁波は
Aに平行な方向に伝搬する。突起部5,6は同じ形状に
形成されており、その形状は、突起部5及び突起部6の
遮断周波数が、誘電体線路4を伝搬する電磁波の周波数
よりも高くなるように形成される。
【0041】誘電体線路4は、その高さaが伝搬する電
磁波の波長λの1/2よりも短く形成される。
【0042】以上のように構成された本実施の形態1の
非放射性誘電体線路について、以下電磁波を入射した場
合における電磁波の伝搬について説明する。
【0043】図3は図1の非放射性誘電体線路の突起部
付近のA方向から見た断面図であり、図4は図3の突起
部付近の拡大図である。
【0044】電磁波は図3及び図4に示した断面に垂直
な方向に伝搬する。
【0045】図3及び図4において、2は基部導体板、
3は対向導体板、4は誘電体線路、5は突起部であり、
これらは図1及び図2と同様のものである。
【0046】10は電磁波の電気力線、11は電磁波の
伝搬方向に垂直な断面内にあり誘電体線路4の中心軸を
通り突起部5の中心を通る中心線、L2は電磁波の伝搬
方向に垂直な断面内にあり誘電体線路4の中心軸を通り
中心線11に垂直な中心線、Eは中心線L2上の電場の
方向、12は中心線11上における電界強度である。
【0047】非放射性誘電体線路では、電界は、2牧の
基部導体板2と対向導体板3との中心面に集中し基部導
体板2,3近辺は極めて小さくなる。電界強度の小さな
金属接触面に突起を設けたために、非放射性誘電体線路
に電磁波を伝搬させた際の突起部5(及び突起部6)に
よる損失は小さい。また、伝搬する電磁波の周波数に対
して誘電体線路4の突起部5(及び突起部6)の断面の
遮断周波数を高くなるようにしたために、突起部5(及
び突起部6)に向けて電界が若干広がるものの、突起部
5(及び突起部6)から漏れることはない。そのため、
突起部5(及び突起部6)からの電磁波漏れによる損失
が起こらない。
【0048】以上のように本実施の形態1の非放射性誘
電体線路によれば、上記構成とすることにより、非放射
性誘電体線路1の組立時において、基部導体板2の固定
穴7,8の位置に誘電体線路4の突起部5,6を嵌合さ
せ、誘電体線路4を基部導体板2上に配置し、次に、対
向導体板3を基部導体板2と平行となるように配置す
る。誘電体線路4の突起部5と固定穴7、突起部6と固
定穴8の位置を対応させることにより、誘電体線路4の
配置が簡単にかつ正確にできるようになる。また、衝撃
等による誘電体線路4の位置ずれ防止される。更に、誘
電体線路4の突起部5,6断面および基部導体板2の固
定穴7,8の形状を円形とすることにより、基部導体板
2の加工が容易となる。また、突起部5及び突起部6に
向けて電界が若干広がるものの、突起部5及び突起部6
から漏れることはないため、電磁波漏れによる損失が生
じない。
【0049】(実施の形態2)本実施の形態2において
は、突起部5,6が誘電体線路4の下面両端付近の中心
軸上に突設され、それに対応して基部導体板2上の固定
穴7,8の位置が配設されている点において、実施の形
態1と異なる。他の構成については実施の形態1と同様
であるため、説明は省略する。
【0050】図5は本発明の実施の形態2の非放射性誘
電体線路の突起部付近の断面図である。
【0051】図5において、2は基部導体板、3は対向
導体板、4は誘電体線路、5は突起部、7は固定穴であ
る。
【0052】10’は誘電体線路4に沿って伝搬する電
磁波の電気力線、L1は電磁波の伝搬方向に垂直な断面
内にあり誘電体線路4の中心軸を通り突起部5の中心を
通る中心線、L2は電磁波の伝搬方向に垂直な断面内に
あり誘電体線路4の中心軸を通り中心線L1に垂直な中
心線、Eは中心線L2上の電場の方向、12’は中心線
L1上における電界強度である。
【0053】誘電体線路4に沿って伝搬する電磁波の作
る電界は、中心線L1に対して左右対称に形成されてい
るため、誘電体線路4に沿って伝搬する電磁波の電界が
中心線L1に対して左右非対称となることがなく、電磁
波のLSMモードからLSEモードへ変換する量(モー
ド変換量)が小さくなり、伝搬損失小さい非放射性誘電
体線路を実現できる。
【0054】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3における非放射性誘電体線路の分解斜視破断面図で
あり、図7(a)は図6の誘電体線路のA方向から見た
側面図であり、図7(b)は図6の誘電体線路のB方向
から見た側面図であり、図7(c)は図6の誘電体線路
の下面側からみた平面図である。
【0055】図6及び図7において、1は非放射性誘電
体線路、2は基部導体板、3は対向導体板、4は誘電体
線路、4aは接触面であり、これらは図1及び図2と同
様のものであるので、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0056】5a,6aは誘電体線路4の下面の前端付
近及び後端付近に突設された円柱状の突起部、5b,6
bは誘電体線路4の上面の前端付近及び後端付近に突設
された円柱状の突起部、7a,8aは基部導体板2の上
面に穿設され突起部5a,6aに嵌合する固定穴、7
b,8bは対向導体板3の下面に穿設され突起部5b,
6bに嵌合する固定穴、aは誘電体線路4の高さ、bは
誘電体線路4の幅である。
【0057】突起部5aと突起部6aはその中心軸が電
磁波進行方向に垂直な同一の面上に位置し、電磁波進行
方向からみて、誘電体線路4に対して上下対称かつ左右
対称に配設されている。突起部5bと突起部6bもまた
その中心軸が電磁波進行方向に垂直な同一の面上に位置
し、電磁波進行方向からみて、誘電体線路4に対して上
下対称かつ左右対称に配設されている。
【0058】図8は図6の非放射性誘電体線路の突起部
付近のA方向から見た断面図である。
【0059】図8において、2は基部導体板、3は対向
導体板、4は誘電体線路、5a,5bは突起部、7a,
7bは固定穴、Eは電場の方向である。
【0060】15は誘電体線路4に沿って伝搬する電磁
波の電気力線、L1’は電磁波の伝搬方向に垂直な断面
内にあり誘電体線路4の中心軸を通り突起部5a,5b
の中心を通る中心線、L2は電磁波の伝搬方向に垂直な
断面内にあり誘電体線路4の中心軸を通り中心線L1’
に垂直な中心線、Eは中心線L2上の電場の方向、17
は中心線L1’上における電界強度である。
【0061】誘電体線路4の中心線L1’上の断面形状
が、誘電体線路4の中心線L1’,L2に対して上下、
左右対称となるため、誘電体線路4を軸方向に伝搬する
電磁波の電界も中心線L1’,L2に対して上下対称、
左右対称となる。従って、誘電体線路4を軸方向に伝搬
する電磁波の電界の上下左右の非対象性がないために、
LSMモードから電界が金属平板と垂直に形成されるL
SEモードへの変換が起こらず、LSMモードのまま電
磁波は突起付誘電体線路中を伝搬する。
【0062】図9は実施の形態3及び従来の非放射性誘
電体線路の伝搬損失の計算例を表す図である。
【0063】この計算例においては、実施の形態3及び
従来の非放射性誘電体線路1の誘電体線路4は、幅bが
2.5mm、高さa(金属平板間隔)が2.25mmの
長方形の断面とし、長さを20mmとした。実施の形態
3の非放射性誘電体線路1(突起付誘電体線路)は、誘
電体線路4の上下面中心線上の両端部付近に半径0.5
mm、長さ0.5mmの円柱状の突起部5a,5b,6
a,6bを設けた。誘電体線路4の誘電率εは2.2、
tanδ(δは誘電損失の損失角)は0.001とし
た。横軸は周波数、縦軸は損失である。Aは従来の非放
射性誘電体線路の損失であり、Bは実施の形態3の非放
射性誘電体線路1の損失である。AとBとは完全には一
致はしないが、実施の形態3の非放射性誘電体線路1の
場合において、大きな損失なしに誘電体線路中を電磁波
が伝搬できる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の非放射性誘電体線
路によれば以下のような有利な効果を得ることができ
る。
【0065】請求項1に記載の発明によれば、非放射性
誘電体線路を製造する際の組み立て時において、誘電体
線路の位置合わせが容易で生産性に優れ、組み立て後の
衝撃による位置ずれが防止され固定性に優れた非放射性
誘電体線路を提供することができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、突起部か
ら誘電体線路内を伝搬する電磁波が漏れることはないた
め、電磁波漏れによる損失が生じないため、損失の少な
い非放射性誘電体線路を提供することができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、誘電体線
路に沿って伝搬する電磁波の作る電界は、中心線L1に
対して左右対称に形成されているため、誘電体線路に沿
って伝搬する電磁波の電界が中心線L1に対して非対称
となることがなく、電磁波のLSMモードからLSEモ
ードへ変換する量(モード変換量)が小さくなり、伝搬
損失の小さい非放射性誘電体線路提供することができ
る。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、誘電体線
路の加工が容易で生産性に優れた非放射性誘電体線路を
提供することができる。
【0069】請求項5に記載の発明によれば、誘電体線
路を軸方向に伝搬する電磁波の電界の上下左右の非対象
性がないため、LSMモードから電界が金属平板と垂直
に形成されるLSEモードへの変換が起こらず、LSM
モードのまま電磁波は突起付誘電体線路中を伝搬し、損
失の少ない非放射性誘電体線路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における非放射性誘電体
線路の分解斜視破断面図
【図2】(a)図1の誘電体線路のA方向から見た側面
図 (b)図1の誘電体線路のB方向から見た側面図 (c)図1の誘電体線路の下面側からみた平面図
【図3】図1の非放射性誘電体線路の突起部付近のA方
向から見た断面図
【図4】図3の突起部付近の拡大図
【図5】本発明の実施の形態2の非放射性誘電体線路の
突起部付近の断面図
【図6】本発明の実施の形態3における非放射性誘電体
線路の分解斜視破断面図
【図7】(a)図6の誘電体線路のA方向から見た側面
図 (b)図6の誘電体線路のB方向から見た側面図 (c)図6の誘電体線路の下面側からみた平面図
【図8】図6の非放射性誘電体線路の突起部付近のA方
向から見た断面図
【図9】実施の形態3及び従来の非放射性誘電体線路の
伝搬損失の計算例を表す図
【図10】従来の非放射性誘電体線路の斜視破断面図
【符号の説明】
1 非放射性誘電体線路 2 基部導体板 3 対向導体板 4 誘電体線路 4a 接触面 5,5a,5b,6,6a,6b 突起部 7,8,7a,8a,7b,8b 固定穴 10,10’,15 電気力線 11,L1,L1’ 中心線 L2 中心線 12,12’,17 電界強度 a 高さ b 幅 E 電場の方向 101,102 導体板 103,104,105,106 固定用ネジ 107 誘電体線路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の基部導体板と、前記基部導体板に
    対向して平行に配設された平板状の対向導体板と、前記
    基部導体板と前記対向導体板の間に介設され断面がLS
    Mモードで電磁波が伝搬可能な形状に形設された誘電体
    線路と、を備えた非放射性誘電体線路であって、前記誘
    電体線路の前記基部導体板及び/又は前記対向導体板に
    当接する面上に突設された1乃至複数の突起部と、前記
    基部導体板及び/又は前記対向導体板に形設され前記突
    起部と嵌合する1乃至複数の固定穴と、を備えたことを
    特徴とする非放射性誘電体線路。
  2. 【請求項2】前記突起部及び前記固定穴は、断面の遮断
    周波数が前記誘電体線路を伝搬する電磁波の周波数より
    も高い遮断周波数となるように形成されたことを特徴と
    する請求項1に記載の非放射性誘電体線路。
  3. 【請求項3】前記突起部は、前記誘電体線路が前記基部
    導体板と接触する面又は前記対向導体板と接触する面の
    中心線L1上に形設されたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の非放射性誘電体線路。
  4. 【請求項4】前記突起部は、円柱状に形成され、前記固
    定穴は、前記突起部と嵌合する円筒状に形成されたこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の非放
    射性誘電体線路。
  5. 【請求項5】前記誘電体線路及び前記突起部は、電磁波
    の伝搬方向に垂直な断面の形状が、前記断面内にあり前
    記誘電体線路の中心軸を通り前記突起部の中心を通る中
    心線L1及び/又は前記断面内にあり前記誘電体線路の
    中心軸を通り前記中心線L1に垂直な中心線L2に対
    し、線対称となる形状に形成されたことを特徴とする請
    求項1乃至4の何れか一項に記載の非放射性誘電体線
    路。
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