JP2000295742A - 取付孔用止め具 - Google Patents

取付孔用止め具

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JP2000295742A
JP2000295742A JP11098105A JP9810599A JP2000295742A JP 2000295742 A JP2000295742 A JP 2000295742A JP 11098105 A JP11098105 A JP 11098105A JP 9810599 A JP9810599 A JP 9810599A JP 2000295742 A JP2000295742 A JP 2000295742A
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JP
Japan
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mounting hole
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wire
branch
piece
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JP11098105A
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Inventor
Osamu Tamura
修 田村
Hiroyoshi Nagai
宏佳 永井
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Tyton Company of Japan Ltd
Original Assignee
Tyton Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な形態でハーネスなどの線材を結束又は
位置決めすることのできる取付孔用止め具を提供する。
取付孔にアンカーを挿着して取付ける取付孔用止め具に
おいて、比較的小さな挿入力でアンカーを挿着できるよ
うにする。 【解決手段】 線材結束片20が、線材8を取り囲むル
ープ部22の1箇所を分割して一対の開閉片23,24
を具備し、開閉片23,24を連結するための係合機構
25,28を有する。取付孔に挿着するアンカー6を有
する。アンカー6は、分岐部6aと係合爪6bとを有
し、係合爪6bの先端が分岐部6aの分岐点6cを越え
て突き出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジンルーム内のハーネス等を結束ないし位置決めする
ような場合に好適に使用される取付孔用止め具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の取付孔用止め具としては、例え
ば図21、図22に示すようなプラスチック製のものが
知られている。
【0003】この取付孔用止め具は、可撓性のバンド体
1とそのバンド体1が抜出し不能に挿通される挿通口2
とを備えた線材結束部3に、取付孔4に挿着されるアン
カー5が設けられたものであって、アンカー5は、一対
の脚片5a,5aと脚片5a,5aの先端から両側へ鋭
角に折り返された一対の係合爪5b,5bとで構成され
ており、係合爪5b,5bは脚片5a,5aよりも短く
なっている。
【0004】この取付孔用止め具のアンカー5を取付孔
4へ挿入すると、図21に示すように、係合爪5b,5
bが内側へ押されて脚片5a,5aとの夾角が小さくな
るように弾性変形しながら、脚片5a,5aが互いに接
触した状態で取付孔4を通過し、係合爪5b,5bが取
付孔4を通り抜けると、図22のように係合爪5b,5
bが元の状態に弾性的に復元して、それらの先端が取付
孔4の周縁部4aに係合し、この止め具が抜出し不能に
取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付孔用止め具のようにアンカー5の係合爪5b,5b
が脚片5a,5aよりも短いものは、アンカー5を取付
孔4へ挿入するときに、アンカー5の脚片5a,5aが
内側へ押されて互いに接触し、挿入に伴って係合爪5
b,5bと脚片5a,5aとの夾角が減少するように弾
性変形して係合爪5b,5bの先端が取付孔4の内周面
4bを強く押圧するため、大きい挿入力が必要となり、
特に小径の取付孔には挿入し難い。そのため、取付孔用
止め具を取付けることのできる取付孔の大きさに大きな
制約が生じ、大きな孔から小さな孔まで広範な種類の取
付孔に取り付けられるというものではなかった。
【0006】しかも、図22に示すようにアンカー5を
取付孔4に挿着したとき、線材結束部3と係合爪5b,
5bの先端との間隔が取付孔4の周縁部4aの厚さより
も大きい場合は、取付孔用止め具にガタツキが生じ、逆
に、線材結束部3と係合爪5b,5bの先端との間隔が
取付孔4の周縁部4aの厚さよりも小さい場合は、アン
カー5を挿着して取付孔用止め具を取付けることができ
ないという問題があった。
【0007】本発明は以上の事情の下でなされたもので
あって、比較的小さな挿入力でアンカーを取付孔に挿着
して取付けることができ、しかも、大きな孔から小さな
孔まで広範な種類の取付孔に取付けることのことのでき
る取付孔用止め具を提供することを目的としている。
【0008】また、本発明は、様々な形態でハーネスな
どの線材を結束又は位置決めすることのできる取付孔用
止め具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る取付孔用止
め具は、取付孔に挿着されるアンカーを有し、そのアン
カーは、弾性変形可能な分岐部とその分岐部の各先端か
ら鋭角に折り返された弾性変形可能な係合爪とを有し、
各係合爪の先端が分岐部の分岐点を越えて突き出してい
る。
【0010】この取付孔用止め具において、係合爪を取
付孔に挿入すると、分岐部の分岐点が取付孔を通過する
までは、係合爪と分岐部が内側へ押されて両者の夾角が
小さくなるように弾性変形するので、分岐部の先端が接
触して挿入されるが、分岐点が取付孔を通過して係合爪
を内側へ押す力が係合爪の先端側に作用すると、分岐部
が両側へ弾性的に拡開して挿通されるようになる。従っ
て、分岐点が取付孔を通過するまでは、取付孔に対する
係合爪の押圧力が係合爪と分岐部の夾角の減少に伴って
漸増するが、分岐点が取付孔を通過した後は押圧力がほ
とんど増加しないので、比較的小さな挿入力でアンカー
を挿通することができる。そして、係合爪が取付孔を通
り抜けると、係合爪がその弾性により元の状態に復元
し、係合爪の先端が取付孔の周縁部に係合する。
【0011】本発明に係る取付孔用止め具において、上
記各係合爪の先端に対向する弾性変形可能な押さえ片を
有していることが望ましい。このようなものでは、上記
のように係合爪の先端が取付孔の周縁部に係合したとき
には、押さえ片と係合爪とによって取付孔の周縁部が弾
性的に挟持されるので、取付孔用止め具がガタツキなく
取り付けられ、押さえ片の弾性変形が許容される範囲内
で取付孔の周縁部の厚みが変化しても、それに対応して
押さえ片が弾性変形して取り付けられるようになる。
【0012】本発明においては、上記アンカーに、線材
を結束又は位置決めすることに役立つ様々な要素が連設
される。それらの要素の具体例を以下に列挙する。 (1)線材を取り囲むループ部の1箇所を分割すること
によって形成された一対の分割端部に上記ループ部を開
閉する一対の開閉片が具備され、それらの開閉片を連結
するための係合機構を有する線材結束片(図1〜図9の
各実施形態のもの)。 (2)互いに絡めることによって線材を抱持する一対の
アーム部を有する線材結束片(図10及び図11の実施
形態のもの)。 (3)線材を弾圧挟持する線材結束片(図12〜図14
の実施形態のもの)。 (4)線材を取り囲むループ部の1箇所を分割すること
によって形成された一対の分割端部に、上記ループ部の
内側に向かって傾斜しかつ根元に弾性を備えた揺動支点
を有しかつ上記ループ部を開閉する一対の開閉片が具備
されてなる線材結束片(図15及び図16の実施形態の
もの)。 (5)線材を結束するための結束用部材が連結される連
結部(図17及び図18の実施形態のもの)。 (6)取付孔を具備する板面と共働して線材を挟持する
挟持片(図19及び図20の実施形態のもの)。
【0013】これらの各要素の作用については、以下の
実施形態についての説明によって明らかになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は線材8と共に示した本発明
の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図2は線材
8と共に示した同止め具の一部破断側面図、図3、図
4、図5は同止め具のアンカーの動作説明図である。
【0015】この取付孔用止め具は、例えば6,6−ナ
イロン等の強靭な合成樹脂にて一体成形されたものであ
り、円板状といった平坦な形状に形成されているベース
部10の表側に線材8を結束又は位置決めすることに役
立つ要素として線材結束片20を備え、そのベース部1
0の裏側に後述する取付孔4(図3〜図5参照)に挿着
されるアンカー6を備えている。
【0016】線材結束片20は、ベース部10に連設さ
れた首部21と、この首部21に連設された可撓性を有
するループ部22と、ループ部22の1箇所を分割する
ことによって形成された一対の分割端部22a,22b
に具備された一対の開閉片23,24とを備えている。
一方側開閉片23は、鋸歯状の係合爪25を有する主片
26とその主片26の根元から分岐されて上記係合爪2
5に対向された突出片27とを有しているのに対し、他
方側開閉片24も、鋸歯状の係合爪28を有する主片2
9とその主片29の根元から分岐されて上記係合爪28
に対向された突出片31とを有しており、各係合爪2
5,28が係合機構を形成している。
【0017】この線材結束片20は、各開閉片23,2
4が図示のように離れているときには、それらの相互間
で開いている隙間を通してハーネスなどの線材8をルー
プ部22に嵌め込んでその線材8をループ部22で取り
囲ませることが可能である。そして、図1矢印aのよう
に、一方側開閉片23と他方側開閉片24とを手指で掴
み、一方側開閉片23の主片26と突出片23との隙間
に他方側開閉片24の主片29を押し込むと共に、他方
側開閉片24の主片29と突出片31との隙間に一方側
開閉片23の主片26を押し込むようにすると、各主片
26,29の係合爪25,28同士が係合してループ部
22が閉じ、そのループ部22に通されたハーネスなど
の線材8が結束又は位置決めされるようになっている。
なお、各主片26,29の係合爪25,28同士を係合
させてループ部22を閉じたときは、一方側開閉片23
の主片26と突出片23とが他方側開閉片24の主片2
9を弾圧挟持し、他方側開閉片24の主片29と突出片
31とが一方側開閉片23の主片26を弾圧挟持するの
で、係合爪25,28の係合による連結が容易に解除さ
れてしまうという事態は起こらない。
【0018】アンカー6は、弾性変形可能な二股部6a
と、この二股部6aの先端から両側へ鋭角に折り返され
た左右一対の弾性変形可能な係合爪6b,6bとからな
り、係合爪6b,6bは二股部6aより長く形成されて
いるため、係合爪6b,6bの先端が二股部6aの分岐
点6c越えてベース部10側へ突き出している。また、
上記ベース部10の左右両側から斜め下向きに一対の押
さえ片7,7が突設されている。
【0019】これらの係合爪6b,6bの先端には、後
述する取付孔4に挿着したとき取付孔4の周縁部4aに
係合する段部6d,6dと、取付孔4の内周面に当接す
る突起6e,6eが形成されている。双方の係合爪6
b,6bの突起6e,6eは左右方向で相対向する位置
に形成されているではなく、一方の突起6eが前寄り
に、他方の突起6eが後寄りに形成されている。そし
て、これに対応して、ベース部10の裏側のアンカー付
根部6fには、アンカー6を取付孔4へ挿入する際に上
記の突起6e,6eが当たらないように逃がすための凹
欠部6g,6gが前後に位置をずらせて形成されてい
る。
【0020】以上のような構成の取付孔用止め具は、ア
ンカー6を取付孔4に挿着し、線材結束片20で線材8
を結束又は位置決めするという形態で使用される。
【0021】アンカー6を取付孔4に図3の矢印Y1の
ように挿入すると、図3に示すようにアンカー6の二股
部6aの分岐点6cが取付孔4を通過するまでは、アン
カーの係合爪6b,6bと二股部6aが内側へ押され、
係合爪6bと二股部6aとの夾角が小さくなるように弾
性変形しながら、二股部6aの先端が互いに接触した状
態で挿入されるため、取付孔4に対する係合爪6b,6
bの押圧力は、夾角の減少に伴って漸増する。
【0022】しかし、図4の矢印Y2のようにさらに挿
入することにより、分岐点6cが取付孔4を通過して、
係合爪6b,6bを内側へ押す力が係合爪6b,6bの
上記分岐点6cよりも先端側へ突き出した部分に作用す
ると、二股部6aが両側へ弾性的に拡開するため、係合
爪6bと二股部6aとの夾角がそれ以上小さくならない
で挿通されるようになる。したがって、取付孔4に対す
る係合爪の押圧力はほとんど増加しなくなり、比較的小
さな挿入力でアンカー6を最後まで取付孔4へ挿通する
ことができる。
【0023】そして、図5の矢印Y3のようにさらに挿
入することにより、係合爪6b,6bが取付孔4を通り
抜けると、アンカー6がほぼ元の状態に弾性的に復元
し、係合爪6b,6b先端の段部6d,6dが取付孔4
の周縁部4aに裏面側から係合すると共に、押さえ片
7,7が取付孔4の周縁部4aの表面を押圧して、取付
孔4の周縁部4aが押さえ片7,7と係合爪6b,6b
によって表裏から弾性的に挟持されるため、取付孔用止
め具はガタツキなく抜出し不能に取付孔4に取付けられ
る。それと同時に、係合爪6b,6bの先端の突起6
e,6eが取付孔4の内周面に当接するため、アンカー
6が取付孔4と同心的に位置決めされた状態で取付孔用
止め具が取付けられることになる。
【0024】この取付孔用止め具では、押さえ片7,7
の弾性変形が許容される範囲内で取付孔4の周縁部4a
の厚みが変化しても、それに対応して押さえ片7,7が
弾性変形してガタツキなく取付けることが可能となる。
また、この取付孔用止め具のように凹欠部6g,6gが
形成されていると、アンカー6を取付孔4へ挿入すると
きに、係合爪6b,6bの先端の突起6e,6eが該凹
欠部6g,6gに入り込んで逃げるため、双方の係合爪
6b,6bの先端間の間隔が一層小さくなるように双方
の係合爪6b,6bが内側に向かって弾性変形可能とな
り、より一層小径の取付孔4にもアンカー6を挿着して
取付けることが可能となる。
【0025】この取付孔用止め具は、ハーネス以外の線
材、たとえば一般的な電気配線などの結束や位置決めに
も用いることができる。
【0026】上記実施形態では、ベース部10を円板状
に形成し、この円板状のベース部10が取付孔4を覆い
隠す盲蓋としての作用を発揮するようにしてあるけれど
も、このベース部10は円板状に限定されるものではな
い。また、一対の押さえ片7,7をベース部10からの
その両側に延び出させてウイング状にしてあるけれど
も、押さえ片をベース部10の周囲の90°おきの4箇
所に設けたり、それより多い箇所に設けたりしてもよ
い。さらに、押さえ片を下拡がり形状のフランジ状に形
成しておいてもよく、その場合には、アンカー6を取付
孔4に挿入するときに押さえ片が弾性変形しやすくなる
ように、フランジ状の押さえ片の周方向の複数箇所に切
り目や切込みなどを形成しておいてもよい。また、押さ
え片を、ベース部10に設けておく必要は必ずしもな
い。すなわち、アンカー6の係合爪6b,6bに対向す
る弾性変形可能な押さえ片を有するものであればよい。
【0027】図6は線材8と共に示した本発明の他の実
施形態による取付孔用止め具の正面図、図7は線材8と
共に示した同止め具の側面図である。
【0028】この止め具は、円板状といった平坦な形状
に形成されているベース部10の表側に線材8を結束又
は位置決めすることに役立つ要素として線材結束片40
を備え、そのベース部10の裏側にアンカー6を備えて
いる。
【0029】線材結束片40は、ベース部10に連設さ
れた首部41と、この首部41に連設された可撓性を有
する正面視略矩形のループ部42と、ループ部22の1
箇所を分割することによって形成された一対の分割端部
42a,42bに具備された一対の開閉片43,44と
を備えている。一方側開閉片43は、その根元に弾性を
備えたヒンジ部45を備えかつ先端に外向きの係合爪4
6を有するのに対し、他方側開閉片44は、その根元に
弾性を備えたヒンジ部47を備えかつ先端に内向きの係
合爪48を有しており、各係合爪46,48が係合機構
を形成している。
【0030】この線材結束片40は、各開閉片43,4
4が離れているときには、それらの相互間で開いている
隙間を通して線材8をループ部42に嵌め込むことが可
能である。そして、図6のように、一方側開閉片43の
係合爪46と他方側開閉片44の係合爪48とを互いに
係合させることによってループ部42が閉じ、そのルー
プ部42に通された線材8が結束又は位置決めされるよ
うになっている。なお、各開閉片43,44の係合爪4
6,48同士を係合させてループ部42を閉じたとき
は、一方側開閉片43がそのヒンジ部45により外向き
に弾発付勢されており、かつ、他方側開閉片44がその
ヒンジ部47により内向きに弾発付勢されていることに
よって、係合爪46,48の係合による連結が容易に解
除されてしまうという事態は起こらない。
【0031】図8は線材8と共に示した本発明のさらに
他の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図9は線
材8と共に示した同止め具の側面図である。
【0032】この止め具は、円板状といった平坦な形状
に形成されているベース部10の表側に線材8を結束又
は位置決めすることに役立つ要素として線材結束片50
を備え、そのベース部10の裏側にアンカー6を備えて
いる。
【0033】線材結束片50は、ベース部10に連設さ
れた首部51と、この首部41に連設された可撓性を有
する正面視略矩形のループ部52と、ループ部52の1
箇所を分割することによって形成された一対の分割端部
52a,52bに具備された一対の開閉片53,54と
を備えている。一方側開閉片53は係合爪55を有する
のに対し、他方側開閉片54は、一方側開閉片53を外
側に押圧するための押圧面56を有する。また、他方側
開閉片54の押圧面56に間隔を隔てて対向された係合
爪57を備える突片58が上記ベース部10に連設され
ており、この突片58とループ部52の一方の分割端5
2aの近傍箇所とに把手部59a,59bが設けられて
いる。この線材結束片50においては、各係合爪55,
57が係合機構を形成している。
【0034】この線材結束片50は、各開閉片53,5
4が図示のように離れているときには、それらの相互間
で開いている隙間を通して線材8をループ部52に嵌め
込むことが可能である。そして、把手部59a,59b
を手指で掴み、図8の矢印bのように一方側開閉片53
を押圧面56と突片58側の係合爪57との隙間に差し
込むことによりその係合爪55と突片58側の係合爪5
7とを互いに係合させるとループ部52が閉じ、そのル
ープ部52に通された線材8が結束又は位置決めされる
ようになっている。なお、各係合爪55,57を係合さ
せてループ部52を閉じたときは、一方側開閉片53の
係合爪55が突片58側の係合爪57から容易に外れな
いように、他方側開閉片54の押圧面56が一方側開閉
片53を押圧して突片58側へ押し付ける。そのため、
係合爪55,57の係合による連結が容易に解除されて
しまうという事態は起こらない。
【0035】図10は線材8と共に示した本発明のさら
に他の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図11
は線材8と共に示した同止め具の側面図である。
【0036】この止め具は、円板状といった平坦な形状
に形成されているベース部10の表側に線材8を結束又
は位置決めすることに役立つ要素として板片状に形成さ
れた一対のアーム部61,62を備え、そのベース部1
0の裏側にアンカー6を備えている。
【0037】一対のアーム部61,62は、首部63を
介してベース部10に連設されている。これら一対のア
ーム部61,62は互いに対称形状になっており、首部
63に近い部分が外側へ膨らみ出た結束部61a,62
aとして形成され、それらの各結束部61a,62aに
つながった先端側の部分が内側へ凹入した絡み部61
b,62bとして形成されており、さらに、先端部に球
状の掛止用頭部64,65が設けられている。
【0038】一対のアーム部61,62の各絡み部61
b,62bが互いに離れているときには、それらの相互
間で開いている隙間を通して線材8をそれらの間に嵌め
込むことが可能である。そして、一対のアーム部61,
62の弾性に抗し、一方側アーム部61の絡み部61b
を他方側アーム部62の絡み部62bに交差させて図1
0に仮想線で示したように両者を絡ませると、一対のア
ーム部61,62が閉じ、線材8が結束部61a,62
aにより抱持されて結束又は位置決めされるようになっ
ている。なお、各絡み部61b,62bを絡ませたとき
には、アーム部61,62の弾性復元力によって頭部6
4,65が仮想線のように互いに掛止して絡み状態が容
易に解かれないようになる。このものにおいて、絡み部
61b,62bの絡み状態を人為的に解除すると、各絡
み部61b,62bが互いに離れてその相互間の隙間を
通して線材8を取り出すことが可能である。
【0039】図12は線材8と共に示した本発明のさら
に他の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図13
は線材8と共に示した同止め具の側面図である。
【0040】この止め具は、円板状といった平坦な形状
に形成されているベース部10の表側に線材8を結束又
は位置決めすることに役立つ要素として線材8を弾圧挟
持する線材結束片70を備え、そのベース部10の裏側
にアンカー6を備えている。
【0041】線材結束片70は、ベース部10に連設さ
れた2つの円弧状の挟持片71,71を備えていて、こ
れらの挟持片71,71は互いに対称な関係に配備され
ている。72,72は各挟持片71,71に設けられた
案内片であり、これらの案内片72,72によって線材
8を各挟持片71,71に押し込みやすくしてある。
【0042】このものにおいて、案内片72に線材8を
押し当てながら挟持片71の内側に、線材8をその挟持
片71の弾性に抗して押し込むと、それだけで線材8が
挟持片71によって弾圧挟持される。また、線材8を人
為的に挟持片71から引き出すこともできる。
【0043】図14は線材8と共に示した本発明のさら
に他の実施形態による取付孔用止め具の正面図であり、
この実施形態は、挟持片71を1つだけ設け、その挟持
片71の両端に案内片72,72を設けたものであり、
他の事項は図12及び図13で説明したものと同様であ
る。したがって、同一部分に同一符号を付してある。な
お、挟持片を3つ以上設けてもよい。
【0044】図15は線材8と共に示した本発明のさら
に他の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図16
は線材8と共に示した同止め具の側面図である。
【0045】この止め具は、円板状といった平坦な形状
に形成されているベース部10の表側に線材8を結束又
は位置決めすることに役立つ要素として線材結束片80
を備え、そのベース部10の裏側にアンカー6を備えて
いる。
【0046】線材結束片80は、ベース部10に連設さ
れた首部81と、この首部41に連設された可撓性を有
する正面視略矩形のループ部82と、ループ部22の1
箇所を分割することによって形成された一対の分割端部
82a,82bに具備された一対の開閉片83,84と
を備えている。一方側開閉片83は、その根元に弾性を
備えた揺動支点85を備えて内側に向かって傾斜してい
る。他方側開閉片84も、その根元に弾性を備えた揺動
支点86を備えて内側に向かって傾斜している。そし
て、一方側開閉片83と他方側開閉片84とが共働して
ループ部82を開閉するようになっている。
【0047】この線材結束片80では、各開閉片83,
84が図15のように閉じている状態で、各開閉片8
3,84をそれらの弾性に抗して内側へ弾性変形させな
がらその外側から線材8をループ部82の内側へ押し込
むと、図示のように線材8がループ部82に取り囲まれ
てその線材8が結束又は位置決めされる。
【0048】図17は線材8と共に示した本発明のさら
に他の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図18
は線材8と共に示した同止め具の側面図である。
【0049】この止め具は、円板状といった平坦な形状
に形成されているベース部10の表側に線材8を結束又
は位置決めすることに役立つ要素として連結部90を備
え、そのベース部10の裏側にアンカー6を備えてい
る。
【0050】連結部90は、図示していないナイロン6
6などで成形された強靱な合成樹脂製の結束バンドや針
金、紐などの各種の結束用部材を通すことのできる孔部
91を有している。したがって、この連結部10の孔部
91に通した結束用部材でハーネスなどの線材(不図
示)を結束したり位置決めしたりすることが可能であ
る。なお、結束用部材の一例である上記結束バンドとし
ては、たとえば、可撓性のバンド体とそのバンド体が抜
出し不能に挿通される挿通孔とを備えたものなどがあ
る。
【0051】図19は線材8と共に示した本発明のさら
に他の実施形態による取付孔用止め具の正面図、図20
は線材8と共に示した同止め具の側面図である。
【0052】この止め具は、取付孔4を具備する板面4
cと共働してハーネスなどの線材8を弾性的に挟持する
円弧状の挟持片100に、アンカー6が一体に連設され
ている。この止め具では、たとえば、線材8を挟持片1
00に保持させた状態で、アンカー6を取付孔4に挿着
すると、線材8が板面4cと挟持片100とによって弾
性的に挟持してその線材が結束又は位置決めされる。
【0053】図6から図20までで説明したそれぞれの
取付孔用止め具において、アンカー6はすべて図1及び
図2で説明したものと同じ形状及び構造を持っている。
したがって、図3〜図5で説明したアンカー6の作用
は、図6から図20までに示されているアンカー6につ
いても同様に発揮される。このため、図6〜図20の各
止め具において、アンカー6の詳細な構造や作用などに
ついての説明は省略した。
【0054】また、図6から図18までで説明したそれ
ぞれの取付孔用止め具において、押さえ片7はすべて図
1及び図2で説明したものと同じ形状及び構造を持って
いる。したがって、図5などで説明した押さえ片7の作
用は、図6から図18までに示されている押さえ片7に
ついても同様に発揮される。このため、図6〜図18の
各止め具において、押さえ片7の詳細な構造や作用など
についての説明は省略した。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、様々な形態でハーネス
やその他の線材を結束したり位置決めすることが可能に
なる。
【0056】また、本発明によれば、比較的小さな挿入
力で取付孔用止め具のアンカーを取付孔に挿着して抜出
し不能に取り付けることができ、取付孔が小さい場合で
も取付けが可能になるので、大きな孔から小さな孔まで
広範な種類の取付孔に取り付けられるようになる。その
結果、取付孔の大きさに応じて別々の取付孔用止め具を
用いる場合に比べてコストダウンを達成しやすくなる。
【0057】さらに、押さえ片を有するものでは、押さ
え片の弾性変形が許容される範囲内で取付孔の周縁部の
厚みが変化してもガタツキなく取付孔用止め具を取付け
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による取付孔用止め具の正面
図である。
【図2】図1の止め具の側面図である。
【図3】図1の止め具のアンカーの動作説明図であっ
て、取付孔にアンカーを途中まで挿入した状態を示すも
のである。
【図4】図1の止め具のアンカーの動作説明図であっ
て、取付孔にアンカーを更に深く挿入した状態を示すも
のである。
【図5】同取付孔用止め具のアンカーの動作説明図であ
って、取付孔にアンカーを挿着し終えた状態を示すもの
である。
【図6】本発明の他の実施形態による取付孔用止め具の
正面図である。
【図7】図6の止め具の側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用止
め具の正面図である。
【図9】図8の止め具の側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用
止め具の正面図である。
【図11】図10の止め具の側面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用
止め具の正面図である。
【図13】図12の止め具の側面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用
止め具の正面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用
止め具の正面図である。
【図16】図15の止め具の側面図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用
止め具の正面図である。
【図18】図17の止め具の側面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態による取付孔用
止め具の正面図である。
【図20】図19の止め具の側面図である。
【図21】従来例の動作説明図である。
【図22】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
4 取付孔 4c 板面 6 アンカー 6a 分岐部 6b 係合爪 6c 分岐点 7 押さえ片 8 線材 22,42,52,82 ループ部 22a,22b,42a,42b,52a,52b,8
2a,82b 分割端部 23,24 43,44,53,54,83,84 開
閉片 25,28,46,48,55,57 係合爪(係合機
構) 20,40,50,80 線材結束片 61,62 アーム部 70 線材結束片 85,86 揺動支点 90 連結部 100 挟持片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を取り囲むループ部の1箇所を分割
    することによって形成された一対の分割端部に上記ルー
    プ部を開閉する一対の開閉片が具備され、それらの開閉
    片を連結するための係合機構を有する線材結束片に、取
    付孔に挿着されるアンカーが一体に連設され、そのアン
    カーは、弾性変形可能な分岐部とその分岐部の各先端か
    ら鋭角に折り返された弾性変形可能な係合爪とを有し、
    各係合爪の先端が分岐部の分岐点を越えて突き出してい
    ることを特徴とする取付孔用止め具。
  2. 【請求項2】 互いに絡めることによって線材を抱持す
    る一対のアーム部を有する線材結束片に、取付孔に挿着
    されるアンカーが一体に連設され、そのアンカーは、弾
    性変形可能な分岐部とその分岐部の各先端から鋭角に折
    り返された弾性変形可能な係合爪とを有し、各係合爪の
    先端が分岐部の分岐点を越えて突き出していることを特
    徴とする取付孔用止め具。
  3. 【請求項3】 線材を弾圧挟持する線材結束片に、取付
    孔に挿着されるアンカーが一体に連設され、そのアンカ
    ーは、弾性変形可能な分岐部とその分岐部の各先端から
    鋭角に折り返された弾性変形可能な係合爪とを有し、各
    係合爪の先端が分岐部の分岐点を越えて突き出している
    ことを特徴とする取付孔用止め具。
  4. 【請求項4】 線材を取り囲むループ部の1箇所を分割
    することによって形成された一対の分割端部に、上記ル
    ープ部の内側に向かって傾斜しかつ根元に弾性を備えた
    揺動支点を有しかつ上記ループ部を開閉する一対の開閉
    片が具備されてなる線材結束片に、取付孔に挿着される
    アンカーが一体に連設され、そのアンカーは、弾性変形
    可能な分岐部とその分岐部の各先端から鋭角に折り返さ
    れた弾性変形可能な係合爪とを有し、各係合爪の先端が
    分岐部の分岐点を越えて突き出していることを特徴とす
    る取付孔用止め具。
  5. 【請求項5】 線材を結束するための結束用部材が連結
    される連結部に、取付孔に挿着されるアンカーが一体に
    連設され、そのアンカーは、弾性変形可能な分岐部とそ
    の分岐部の各先端から鋭角に折り返された弾性変形可能
    な係合爪とを有し、各係合爪の先端が分岐部の分岐点を
    越えて突き出していると共に、各係合爪の先端に対向す
    る弾性変形可能な押さえ片を有することを特徴とする取
    付孔用止め具。
  6. 【請求項6】 上記各係合爪の先端に対向する弾性変形
    可能な押さえ片を有する請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5のいずれかに記載した取付孔用
    止め具。
  7. 【請求項7】 取付孔を具備する板面と共働して線材を
    挟持する挟持片に、取付孔に挿着されるアンカーが一体
    に連設され、そのアンカーは、弾性変形可能な分岐部と
    その分岐部の各先端から鋭角に折り返された弾性変形可
    能な係合爪とを有し、各係合爪の先端が分岐部の分岐点
    を越えて突き出していることを特徴とする取付孔用止め
    具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230347A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Calsonic Kansei Corp ハーネスクリップ構造
JP2010172168A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Toyo Kosan Kk ワイヤハーネス結束具
WO2018193948A1 (ja) * 2017-04-21 2018-10-25 林テレンプ株式会社 照明装置付き内装部材

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