JP2000296530A - 型内発泡成形品 - Google Patents

型内発泡成形品

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JP2000296530A
JP2000296530A JP11107978A JP10797899A JP2000296530A JP 2000296530 A JP2000296530 A JP 2000296530A JP 11107978 A JP11107978 A JP 11107978A JP 10797899 A JP10797899 A JP 10797899A JP 2000296530 A JP2000296530 A JP 2000296530A
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mold
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Iwao Nohara
岩男 野原
Tomio Nakajima
富男 中嶋
Kiyotaka Ida
清孝 井田
Masahiko Samejima
昌彦 鮫島
Yoshiyuki Kobayashi
喜幸 小林
Kenji Yamaguchi
健二 山口
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Daisen Industry Co Ltd
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Daisen Industry Co Ltd
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の各部における充填密度が適正に確保
された品質のよい型内発泡成形品を提供する。 【解決手段】ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形
方法によって得られる型内発泡成形品であって、その成
形品の各部における密度を平均密度の±5%以内に設定
したものであり、複雑形状度合を1.1以上に設定した
もの、成形品の薄肉部の肉厚を10mm〜3mmに設定
したもの、あるいは成形品の薄肉部の厚さ方向に配置さ
れるビーズの個数を3個以下に設定したものなど、形状
が複雑であったり薄肉部を有するものに具体化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型内発泡成形方法
によって得られるポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡
成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを
型内にて加熱、発泡、融着させて発泡成形品を製作する
型内発泡成形装置において、コア型とキャビティ型とで
形成される成形空間内への原料ビーズの充填は、基本的
には成形空間への空気の流れに乗せて行われ、代表的な
ものとして、クラッキング充填法、加圧充填法、圧縮充
填法が挙げられる。
【0003】クラッキング充填法は、コア型並びにキャ
ビティ型に配置されたコアベントやコアベントホールな
どの通気孔からだけでは、充填時に使用する空気を充分
に排気できないときに採用する方法で、充填時に、コア
型とキャビティ型とを完全に型閉めせず(クラッキン
グ)、例えば成形品の底肉厚の10%だけ開けておき、
コア型とキャビティ型間の隙間からも充填時に使用する
空気を排出する方法である。この充填方法では、原料ビ
ーズの充填後にコア型とキャビティ型とを型閉めする関
係上、クラッキング隙間分だけ成形品の底部の密度が他
の部分より高くなる。また、成形品形状が複雑になる
と、原料ビーズの充填の推進力となる空気の流れが、キ
ャビティ内各部で変動することにより、結果として原料
ビーズの充填密度も各部で変動する。
【0004】加圧充填法は、充填する原料ビーズを予め
空気加圧された原料タンク内に貯留しておき、型閉めし
た状態で成形空間を大気解放し、その差圧を用いて成形
空間内に原料ビーズを充填する方法である。充填時に成
形空間内に流れ込んだ空気は、コア型並びにキャビティ
型に配置されたコアベント或いはコアベントホールより
排気される。この充填方法では、成形品形状が複雑にな
ると前記したクラッキング充填法と同様に充填密度が成
形空間の各部で変動する。圧縮充填法は、充填する原料
ビーズを予め空気加圧された原料タンク内に貯留してお
き、型閉めした状態で、成形空間内を原料タンクと同圧
或いは低い圧に空気加圧した状態で、成形空間内に原料
ビーズを充填する。原料タンクと成形空間内は、充填中
設定値に制御されている。この充填方法でも成形品形状
が複雑になると前記したクラッキング充填、並びに加圧
充填と同様に充填密度が成形空間の各部で変動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、成形空間の各部
における充填密度の変動を小さくする方法としては、充
填器の使用本数を増やすことが行われている。しかし、
充填器の使用本数を増やすにも限界があり、また、瞬間
的な空気圧低下、成形空間からの空気排気が充分行えな
くなる等、却って充填密度の変動を引き起こす結果とな
ることもある。このため、充填器の使用本数、充填器の
配置は、金型設計者にとっては悩みの種であり、また試
行錯誤的要素が非常に多く、標準化が非常に困難な分野
であった。特に、充填器から離れた部分や、幅の狭い有
底な部分などに対する原料ビーズの充填密度は低くなり
易く、これらの難充填部に対する充填密度を適正値にす
るためには、全体的に充填密度を高くする必要があり、
均一密度の時と比較して、成形品重量が重くなる。
【0006】また、成形面から考えてみると、加熱では
充填密度の低い部分の十分な融着を得るために、原料ビ
ーズをより大きく発泡させることが必要となり、加熱蒸
気圧を上げる方向にする必要がある。さらに、冷却では
充填密度の低い部分に応じて加熱蒸気圧を上げるため
に、充填密度の高い部分が過剰な加熱となり、発泡圧力
が通常の成形よりも高くなる。この高い発泡圧力を離型
可能な発泡圧力まで下げるために長い時間を要し、成形
サイクルが長くなり生産性を落とす。更には、加熱・冷
却時の成形品各部の発泡圧力が不均一になることから離
型性が悪く、また充填性が悪いことから、生産性や収率
が低下するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、ポリオレフィン系合成樹
脂の型内発泡成形方法により、成形品の各部における充
填密度が適正に確保された品質のよい型内発泡成形品を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の型内発泡成形品
は、ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法によ
って得られる型内発泡成形品であって、その成形品の各
部における密度を平均密度の±5%以内に設定したもの
である。このような成形品は、従来成形困難であると考
えられていたが、例えば、単位時間当たりの供給量を調
整手段により調整しながら、ポリオレフィン系合成樹脂
からなる原料ビーズをコア型とキャビティ型とで形成さ
れる成形空間内に、成形空間内への充填用の空気の流れ
に乗せて供給しつつ、成形空間に連通する少なくとも3
つの空気圧調整部の内圧を制御手段によりそれぞれ独立
にあるいはいずれかの組合せにより制御しながら、成形
空間内に供給される空気を空気圧調整部を経て成形空間
外に排出することで、成形空間内に原料ビーズを充填す
る方法により実現できる。このように構成すると、成形
時における加熱、冷却のサイクルタイムを短縮できると
ともに、成形品を軽量に構成しつつ薄肉部などにおける
強度、剛性を十分に確保することが可能となる。
【0009】成形品の各部における密度を平均密度の±
5%以内に設定することが好ましいと考えられる成形品
の具体的構成としては、請求項2に記載のように、成形
品の表面積を体積で除算して得られる数値を複雑形状度
合と定義し、この複雑形状度合を1.1以上に設定した
ものや、請求項3に記載のように、成形品の薄肉部の肉
厚を10mm〜3mmに設定したものや、請求項4記載
のように、成形品の薄肉部の厚さ方向に配置されるビー
ズの個数を3個以下に設定したものなど、形状が複雑で
あったり薄肉部を有するものが応用される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1、図2に示すよう
に、型内発泡成形装置1は、対向配置されたコア型2及
びキャビティ型3と、コア型2とキャビティ型3とで形
成される成形空間4内に原料ビーズ5を充填するための
ビーズ充填手段と、成形空間4内に充填された原料ビー
ズ5を蒸気により加熱、発泡、融着させる蒸気供給手段
と、成形品を冷却するための冷却手段とを備えている。
蒸気供給手段及び冷却手段は周知の構成のものなので、
その詳細な説明を省略する。
【0011】コア型2及びキャビティ型3は、枠状フレ
ーム10と裏板11とを有するハウジング12にそれぞ
れ取り付けられ、コア型2及びキャビティ型3の背面側
には、成形空間4への原料ビーズ5の充填時に、原料ビ
ーズ5とともに供給される空気を圧力調整しながら排出
するための空気圧調整部30、31が形成されている。
この空気圧調整部30、31は、原料ビーズ5の加熱、
発泡、融着時には、成形空間4へ蒸気を供給するための
蒸気室として機能し、成形品の冷却時には、コア型2及
びキャビティ型3に対して背面側から冷却水を噴霧する
ための冷却室として機能する。
【0012】コア型2及びキャビティ型3には、図1、
図3に示すように、コアベント13やコアベントホール
14からなる通気孔15が形成され、成形空間4と空気
圧調整部30、31とは通気孔15を介して連通されて
いる。コアベント13は、図3、図4に示すように、コ
ア型2及びキャビティ型3に形成した取付孔16に装着
される部材であって、底面に原料ビーズ5の直径よりも
小径な貫通孔17a或いは細い溝穴17bを複数形成し
た有底な筒体のことであり、コアベントホール13は、
図3に示すように、コア型2及びキャビティ型3に形成
した、原料ビーズ5の直径よりも小径な貫通孔のことで
ある。
【0013】コア型2及びキャビティ型3の外縁部には
フランジ部2a、3aが形成され、フランジ部2a、3
a間には型閉めした状態でコア型2とキャビティ型3間
のクリアランス18を介して成形空間4に連通する空気
圧調整部32が形成されている。コア型2とキャビティ
型3間のクリアランス18は、原料ビーズ5の直径より
も小さく設定され、原料ビーズ5の充填時に、原料ビー
ズ5とともに成形空間4に供給される空気のみが通過し
て、原料ビーズ5が成形空間4に残留するように構成さ
れている。クリアランス18はコア型2及びキャビティ
型3の全周に亙って形成してもよいし、必要部分にのみ
局部的に設けてもよい。また、図5に示すように、クリ
アランス18及び空気圧調整部32を複数(図例では2
つ)に区画してもよい。
【0014】コア型2には、幅の狭い有底な難充填部1
9が形成されている。但し、原料ビーズ5が充填され難
い部分であれば、キャビティ型3側に形成されている部
分であっても、図1に示す部分以外の部分であっても、
難充填部19と同様に取り扱える。例えば、図1に示す
クリアランス18付近のように、充填器21から離間し
た遠隔部も、原料ビーズ5が充填され難い場合には、難
充填部19と同様に取り扱える。また、難充填部を有し
ない金型に対しても本発明を同様に適用できる。
【0015】ビーズ充填手段は、成形空間4内に空気の
流れに乗せて原料ビーズ5を供給する原料ビーズ供給手
段と、原料ビーズ5とともに成形空間4内に供給される
空気を成形空間4外に排出する4系統の空気排出手段
と、これら4系統の空気排出手段をそれぞれ独立に制御
する制御手段とを備えている。原料ビーズ供給手段につ
いて説明すると、図1に示すように、原料ビーズ5を貯
留するための原料タンク20が設けられ、原料タンク2
0には途中部に吸気管P1が接続され、吸気管P1の途
中部には吸気弁V1が介装され、吸気弁V1を制御する
ことで、原料タンク20の内圧が調整される。
【0016】キャビティ型3側の裏板11には成形空間
4に開口する充填器21が取付けられ、充填器21は充
填管22を介して原料タンク20に接続され、原料タン
ク20に充填された原料ビーズ5は空気の流れに乗せて
充填器21から成形空間4内へ供給されるように構成さ
れている。充填器21には充填エア供給管P2が接続さ
れ、充填エア供給管P2の途中部に介装した充填エア弁
V2により、適正圧力の充填エアが供給されるような構
成となっている。
【0017】また、原料タンク20に付設のシャッター
23と充填管22との間に調整エア供給管P7が接続さ
れ、調整エア供給管P7の途中部に介装した調整エア弁
V7により、充填管22に対して適正圧力の調整エアが
供給されるような構成となっている。この調整エア供給
管P7と調整エア弁V7とで調整手段が構成され、調整
手段により、原料ビーズ5は調整エアで希釈されなが
ら、原料タンク20から充填管22に供給される。ま
た、調整エアの供給量を変えることで、充填管22に対
し供給される原料ビーズ5の単位時間当たりの供給量、
つまり後述する最終希釈度合が調整される。但し、スク
リューコンベア等の供給手段により原料タンク20から
充填管22に対して原料ビーズ5を供給することも可能
であり、この場合には、調整エア弁V7及び調整エア供
給管P7を省略し、スクリューコンベアの回転速度を変
えることでことで、成形空間4に対する原料ビーズ5の
単位時間当たりの供給量を調整することになる。
【0018】空気排出手段について説明すると、コア型
2背面の空気圧調整部30と、キャビティ型3背面の空
気圧調整部31と、コア型2とキャビティ型3のフラン
ジ部2a、3a間に形成される空気圧調整部32には排
気管P3〜P5がそれぞれ接続され、排気管P3〜P5
の途中部には排気弁V3〜V5がそれぞれ介装されてい
る。難充填部19の奥部には排気管P6が接続され、排
気管P6の途中部には排気弁V6が介装されている。こ
の難充填部19に関しては排気弁V6よりも上流側の排
気管P6内に空気圧調整部33が形成されている。
【0019】そして、空気圧調整部30と排気管P3と
排気弁V3、空気圧調整部31、排気管P4と排気弁V
4、空気圧調整部32と排気管P5と排気弁V5、空気
圧調整部33と排気管P6と排気弁V6により4系統の
空気排出手段が構成されている。但し、空気圧調整部3
2を備えた空気排出手段と、空気圧調整部33を備えた
空気排出手段の一方は省略してもよい。また、空気圧調
整部30〜32の少なくとも1つを複数の空間に区画し
て、これら複数の空間をそれぞれ空気圧調整部とした複
数系統の空気排出手段を設けてもよい。更に、難充填部
19が複数存在する場合には、これら複数の難充填部に
排気管をそれぞれ接続してなる複数系統の空気排出手段
を設けてもよい。
【0020】前記排気弁V3〜V6をそれぞれ独立に制
御する図示外の制御手段が設けられ、原料ビーズ5の充
填時には、この制御手段により排気弁V3〜V6が自動
制御されて、空気圧調整部30〜33の内圧がそれぞれ
独立にあるいはいずれかの組合せにより調整される。こ
のビーズ充填手段では、充填エア弁V2を操作して、充
填エア供給管P2から充填器21に充填エアを供給する
ことにより、充填管22内に原料タンク20から成形空
間4に向かう空気の流れを作り、この流れに乗せて原料
ビーズ5を充填するように構成されている。このため、
原料タンク20及び空気圧調整部30〜33の内圧は、
原料タンク20の内圧が空気圧調整部30〜33の内圧
以上に設定されていれば、大気解放状態、減圧状態、加
圧状態のいずれの状態に設定してもよい。
【0021】原料ビーズ5の素材としては、製作する成
形品の使用条件などに応じてポリオレフィン系合成樹脂
材料からポリエチレンやポリプロピレン、これらを主成
分とするコポリマーなどを選択すればよいが、ポリスチ
レン系合成樹脂材料や、これらの合成樹脂材料の共重合
体なども採用可能である。原料ビーズ5の発泡倍率は、
原料ビーズ5の素材にもよるが、3〜150倍の範囲内
が好ましい。具体的には、ポリスチレン系合成樹脂材料
からなる原料ビーズにおいては3〜100倍、好ましく
は3〜80倍、ポリオレフィン系合成樹脂材料からなる
原料ビーズにおいては、3〜90倍、好ましくは3〜6
0倍のものが好適に利用できる。また、粒径は1〜10
mmの範囲のものが好適に利用できる。ポリスチレン系
合成樹脂に対してポリオレフィン系合成樹脂は柔らかく
柔軟性があり、かつガス透過性も高いことから前述のご
とき成形方法によって良好な充填性を示すのである。ま
た、原料ビーズ(予備発泡された粒子)の形状はポリオ
レフィン系合成樹脂の方がバラツキが多く、ポリスチレ
ン系合成樹脂からなる原料ビーズよりも金型への充填性
が劣るのが一般的な傾向であることからしても、ポリオ
レフィン系合成樹脂からなる原料ビーズの方が前述また
は後述のごとき成形方法によって良好な充填性を示すの
であり、本発明の型内発泡成形品を得ることができるの
である。
【0022】次に、前記型内発泡成形装置1を用いた原
料ビーズ5の充填方法の一例について説明する。なお、
PP原料ビーズとしては、融点約142℃、MFR約
8.5、1粒重量約1.3mgである住化ノーブレン
(商品名)を平均45倍に発泡させたものを使用した。
先ず、コア型2とキャビティ型3を型閉めし、原料タン
ク20内を予め空気加圧するとともに、空気圧調整部3
0〜33及び成形空間4を予め空気加圧する。この時の
空気圧調整部30〜33及び成形空間4内の圧力の程度
は、充填の難易度によって調整されるべきである。
【0023】次に、充填器21のフィラ、シャッター2
3、充填エア弁V2、調整エア弁V7を開け原料ビーズ
5の充填を開始する。充填エア弁V2における充填エア
圧力は、原料タンク20の内圧より少なくとも2kg/
cm2 以上高く、且つ絶対値で4kg/cm2 以上に設
定する。
【0024】充填中は、原料ビーズ5は、原料タンク2
0内の圧縮空気、及び調整エア弁V7からの圧縮空気、
並びに充填エア弁V2からの圧縮空気で希釈されながら
成形空間4内に流入する。このとき成形空間4に流入す
る空気と原料ビーズ5との容積比は、成形空間4に供給
される空気の容積を原料ビーズ5の容積で除算して得ら
れる数値を最終希釈度合と定義すると、最終希釈度合は
5以上、好ましくは10〜50になるように設定され
る。原料ビーズ5の最終希釈度合が50よりも大きい
と、原料ビーズ5の単位時間あたりに充填される量が低
下するため、充填に時間を要し、成形サイクルタイムが
延びるとともに、エア消費量が多くなるという問題があ
る。また、最終希釈度合が10よりも小さいと、充填管
22、充填器21あるいは成形空間4中で原料ビーズ5
同士の接触或いは衝突回数が増加するため、原料ビーズ
5の充填を妨げる抵抗が増加するという問題があり、ま
た原料ビーズ5が空気の流れを阻害するため、充填が良
好に行えないという問題があるので、10〜50に設定
することが好ましい。但し、スクリューコンベア等の供
給手段により原料ビーズ5を供給する場合には、最終希
釈度合が所望の値になるように、スクリューコンベアの
回転速度を制御して、成形空間4に対する原料ビーズ5
の単位時間当たりの供給量を設定することになる。
【0025】こうして、成形空間4内に流入した圧縮空
気は、通気孔15及びクリアランス18を通って空気圧
調整部30〜33の圧力を上昇させる。この時、空気圧
調整部30〜33の圧力を排気弁V3〜V6を用いて個
別にあるいはいずれかを組合せて制御することにより、
原料ビーズ5の充填され難い部分に対して、先に原料ビ
ーズ5を充填して、成形品の各部における密度のバラツ
キを抑制したり、充填密度を適正に確保することができ
る。
【0026】例えば、空気圧調整部30〜33の内圧が
設定圧以上になったときに排気弁V3〜V6を開放する
ように構成するとともに、設定圧を空気圧調整部30>
空気圧調整部31>空気圧調整部32>空気圧調整部3
3とすれば、先ず排気弁V6が開放されて難充填部19
に対して原料ビーズ5が充填され、難充填部19への原
料ビーズ5の充填が略完了して、空気圧調整部30〜3
2の内圧が高くなると、排気弁V5が開放されて、成形
空間の外縁部に原料ビーズ5が充填される。こうして設
定圧の小さいものから順番に排気弁が開放されて、成形
空間4に原料ビーズ5が充填されることになる。また、
別の制御方法としては、充填工程を4つに分け、第1の
工程では排気弁V6のみを使用して空気圧調整部33の
空気圧力を制御し、第2の工程では排気弁V5、V6を
用いて空気圧調整部32、33の空気圧力を制御し、第
3の工程では排気弁V4〜V6を用いて空気圧調整部3
1〜33の空気圧力を制御し、第4工程では、排気弁V
3〜V6を用いて空気圧調整部30〜33の空気圧力を
制御しつつ、原料ビーズ5を成形空間4内に順次充填す
る。
【0027】こうして、原料ビーズ5を充填した後、充
填器21のフィラを閉めるとともに調整エア弁V7を閉
め、充填エアを用いて充填器21並びに充填管22内に
残っている原料ビーズ5を原料タンク20に戻し、その
後充填エア弁V2並びにシャッター23を閉めることで
充填サイクルは終了し、加熱、冷却、離型の一連の通常
成形工程を順次行って、所定成形品を得ることになる。
【0028】このようにして成形した成形品は、例えば
成形品の表面積を体積で除算して得られる複雑形状度合
が1.1以上、好ましくは1.2以上、さらに好ましく
は1.3以上になる複雑な形状のものや、肉厚が10m
m〜3mm、好ましくは8〜3mm、さらに好ましくは
6〜3mmの薄肉部を有するものや、成形品の薄肉部の
厚さ方向に配置されるビーズの個数が3個以下のものな
ど、従来充填困難であると考えられていたような成形品
であっても、各部における密度が平均密度の±5%以
内、好ましくは±4%以内、より好ましくは±3%以内
に設定された密度のバラツキの少ない品質のよい成形品
となる。上述のごとく本発明の成形品は肉厚部と薄肉部
を共有するような複雑形状の成形品において、本来の効
果を発揮するのであり、工業的に有用なものが多い。
【0029】次に、前記充填方法により原料ビーズ5を
充填して成形した成形品の品質評価試験について説明す
る。図6、図7に示ような形状の成形品40を製作する
に当たり、原料ビーズ5の充填法として、クラッキング
充填法、加圧充填法、圧縮充填法により原料ビーズ5を
充填した場合と、本発明の充填方法により原料ビーズ5
を充填した場合の4つ充填方法で、原料ビーズ5を充
填して4種類の成形品40を製作し、図7に示すよう
に、成形品40の仕切壁41の先端部42と途中部43
と基端部44における密度をそれぞれ測定して、表1に
示すような結果を得た。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すように、従来の充填法により原
料ビーズ5を充填して製作した成形品では、仕切壁41
の基端部44から先端部42側へ行くに従って密度が低
下しているのに対し、本発明の充填方法により原料ビー
ズ5を充填して製作した成形品では、略一様な密度にな
っていることが判る。つまり、本発明の充填方法では、
密度のバラツキの少ない品質の良い成形品を製作できる
ことが判る。また、従来の成形品では、密度の低い部分
においても十分な強度が得られるように、密度の低い部
分を基準に成形品の設計を行う必要があり、成形品が重
たくなると言う問題があるが、本発明の成形品では、成
形品の各部における密度が略一様になるので、成形品の
強度を十分に確保しつつ、成形品を軽量に構成でき、し
かも原料ビーズ5の使用量を少なくして成形品の製作コ
ストを低減できる。
【0032】尚、本実施例では、成形品の各部における
密度が一様になるように、空気圧調整部30〜33の内
圧を調整したが、局部的に強度を高めたい部分における
原料ビーズ5の充填密度を高めることも可能である。ま
た、成形品40以外の各種形状の成形品を成形する場合
においても、本発明を勿論適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る型内発泡成形品によれ
ば、成形品の各部における密度が平均密度の±5%以内
に設定されているので、成形時における加熱、冷却のサ
イクルタイムを短縮できるとともに、成形品を軽量に構
成しつつ薄肉部などにおける強度、剛性を十分に確保す
ることが可能となる。
【0034】具体的には、請求項2記載のように、成形
品の表面積を体積で除算して得られる数値を複雑形状度
合と定義し、この複雑形状度合を1.1以上に設定した
ものや、請求項3記載のように、成形品の薄肉部の肉厚
を10mm〜3mmに設定したものや、請求項4記載の
ように、成形品の薄肉部の厚さ方向に配置されるビーズ
の個数を3個以下に設定したものは、形状が複雑であっ
たり薄肉部を有し、従来成形困難であると考えられてい
たが、成形品の各部における密度を平均密度に対して±
5%以内に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 型内発泡成形装置の縦断面図
【図2】 図1のII−II線断面図
【図3】 通気孔付近の縦断面図
【図4】 コアベントの正面図
【図5】 他の型内発泡成形装置の図2相当図
【図6】 成形品の斜視図
【図7】 成形品の縦断面図
【符号の説明】
1 型内発泡成形装置 2 コア型 2a フランジ部 3 キャビ
ティ型 3a フランジ部 4 成形空
間 5 原料ビーズ 10 枠状フレーム 11 裏板 12 ハウジング 13 コアベ
ント 14 コアベントホール 15 通気孔 16 取付孔 17a 貫通孔 17b 溝孔 18 クリアランス 19 難充填
部 20 原料タンク 21 充填器 22 充填管 23 シャッ
30 空気圧調整部 31 空気圧
調整部 32 空気圧調整部 33 空気圧
調整部 P1 吸気管 V1 吸気弁 P2 充填エア供給管 V2 充填エ
ア弁 P3 排気管 V3 排気弁 P4 排気管 V4 排気弁 P5 排気管 V5 排気弁 P6 排気管 V6 排気弁 P7 調整エア供給管 V7 調整エ
ア弁 40 成形品 41 仕切壁 42 先端部 43 途中部 44 基端部
フロントページの続き (72)発明者 中嶋 富男 岐阜県中津川市駒場町2番25号 株式会社 ダイセン工業内 (72)発明者 井田 清孝 岐阜県中津川市駒場町2番25号 株式会社 ダイセン工業内 (72)発明者 鮫島 昌彦 大阪府摂津市鳥飼西5−3−31−104 (72)発明者 小林 喜幸 奈良県北葛城郡王寺町藤井1−111−1 (72)発明者 山口 健二 大阪府三島郡島本町若山台2−3−36− 202 Fターム(参考) 4F212 AA03 AG20 UA01 UB01 UC06 UF01 UF30 UF31 UF34 UF49 UK09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成
    形方法によって得られる型内発泡成形品であって、その
    成形品の各部における密度を平均密度の±5%以内に設
    定したことを特徴とする型内発泡成形品。
  2. 【請求項2】 成形品の表面積を体積で除算して得られ
    る数値を複雑形状度合と定義し、前記型内発泡成形品の
    複雑形状度合が1.1以上に設定されたものである請求
    項1記載の型内発泡成形品。
  3. 【請求項3】 前記成形品の薄肉部の肉厚を10mm〜
    3mmに設定した請求項1又は2に記載の型内発泡成形
    品。
  4. 【請求項4】 前記成形品の薄肉部の厚さ方向に配置さ
    れるビーズの個数を3個以下に設定した請求項1〜3の
    いずれかに記載の型内発泡成形品。
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