JP2000296577A - 貴金属箔シートおよびその製造方法 - Google Patents

貴金属箔シートおよびその製造方法

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JP2000296577A
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metal foil
sheet
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foil
resin film
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Shizuo Asano
志津雄 浅野
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HAKUICHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箔打ちをして展延させた金、銀、白金などの
貴金属箔を繊細な図柄に切り抜けるようにすること 【解決手段】 展延させた貴金属箔の一方の面に熱可
塑性樹脂フィルムを積層させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、箔打ちをして展延させた金、
銀、白金などの貴金属箔を装飾用に加工しやすくした貴
金属箔シートに関するものであり、陶磁器やガラス製品
の装飾にも好適に利用することができる。
【0002】
【従来技術とその問題点】貴金属製の箔は、和服、木工
品、書画、陶磁器、ガラス製品、七宝などを制作する場
合の装飾材料として使用されている。しかしながら、展
延させた貴金属箔は、 0.1〜10μ程度の厚さとなってい
るため、箔自体を図柄に合わせてカッターやハサミで直
接切ることは至難の業であり、特殊な技能が要求されて
いるが、技能に習熟している者であっても繊細な図柄箔
を得ることができないのが現状である。一般的には、二
つ折りした紙の間に箔を挟み箔を紙ごと切り取って貴金
属箔図柄が形成されるが、箔を固定することができな
い、この方法でも繊細な図柄箔を得ることはできない。
上記の方法によって図柄箔が形成されても、箔はその肉
厚が極めて薄いものであるため、温度や湿気などの影響
を受けて容易にカールしてしまうため、その取り扱いは
極めてやっかいである。
【0003】
【技術的課題】本発明は、箔打ちをして展延させた金、
銀、白金などの貴金属箔を繊細な図柄に切り抜けるよう
にすることを課題としたものである。
【0004】
【技術的手段】この技術的課題を解決するための技術的
手段は、展延させた貴金属箔の一方の面に熱可塑性樹脂
フィルムを積層させること、である。貴金属箔は熱可塑
性樹脂フィルムを積層させたシートとなっているため
に、温度や湿気に起因する丸まり現象が発生することは
ない。しかもそのまま手で取り扱うことができるため、
図柄に応じて自由に貴金属箔シートをカットすることが
できる(請求項1参照)。
【0005】図柄に合わせてカットされた図柄シート
は、そのまま接着剤などを使用して製品に接着させるこ
とができる。この場合フィルム面を内側にして接着させ
ることが望ましい。この図柄シートは、陶磁器について
は釉薬を利用して接着して焼成し、ガラス製品にあって
はそのまま密着させて加熱させることになる。七宝の場
合には粉末釉薬の上において加熱するが、図柄シートに
水を添加して置いた位置からずれないようにしておくこ
とが望ましい。陶磁器、ガラス製品、七宝などに図柄を
表す場合には、積層させている熱可塑性樹脂フィルムは
熱によって容易に除去させることができ、金属箔だけが
製品の表面に固着したり釉薬や製品ガラス内に沈み込ん
だりして製品と一体化することになる。なお、フィルム
が溶融してしまうため、接着させる際にはフィルム面を
内側にしても外側にしてもよい。また、フィルム面に図
柄の下絵を描いて切り抜くことも可能となる。
【0006】また、第二の技術的手段は、基材シート上
に水溶性接着剤層、熱可塑性樹脂層と展延させた貴金属
箔とを順次積層させること、である。この構成の箔シー
トは、基材シート上に水溶性接着剤層を介して貴金属箔
を積層させた熱可塑性フィルムを積層させたものである
が、第一の技術的手段における貴金属箔シートより、基
材シートを積層した分だけしっかりした箔シートとな
り、一層繊細な図柄をカットすることができるし、カッ
ティングマシンによって図柄をカットしたり、あるいは
プレス機を使用して図柄を打ち抜くことも可能となる
(請求項2参照)。
【0007】この箔シートでは、水に浸すなどして接着
剤を溶解し、熱可塑性フィルムを積層させ部分を基材シ
ートから分離させて第一の技術的手段における貴金属箔
シートを得ることができる(請求項7参照)。熱可塑性
フィルムを積層させた貴金属箔シートを基材シートから
分離させる前に基材シートごと図柄に合わせてカットし
て図柄シートを形成し、図柄シートの水溶性接着剤層を
溶解させ、図柄状の貴金属箔シートを得ることができる
(請求項8参照)。
【0008】上述した技術的手段において、熱可塑性樹
脂膜上に貴金属箔を積層するに際しては、積層した貴金
属箔面からアイロンなどを利用して加熱押圧することに
よって容易に密着させることができる。この熱可塑性樹
脂としては公知の樹脂を使用することができる。陶磁器
の焼成時やガラス成形時の高い温度によって樹脂が溶融
する際に発生するガスが製品に影響を与えないために
は、セルロース系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ブチラー
ル系樹脂から選択することが好ましい(請求項3参
照)。また、この樹脂の膜厚は、カット作業、装飾面の
形態、貼り付け作業、樹脂を溶融除去するか否かなどを
勘案して設計されるが、陶磁器、七宝、ガラスなどに繊
細な図柄を表す場合には、 5〜30μ程度の膜厚のものを
使用すると作業性が良い。なお、貴金属箔自体の厚み
は、樹脂膜の両面に貴金属箔を積層させたり、あるいは
樹脂膜上に貴金属箔を積層させたものを重ね合わせたり
して調整することかできる。
【0009】また、貴金属箔は打ち延ばされたものであ
るため、部分的には多くのピンホールが自然に発生して
いるが、場所によってはピンホールのない部分も存在す
る。その部分で形成された図柄箔が陶磁器などに貼着さ
れて焼成されると釉薬などから発生するガスなどによっ
て膨らんだり浮き上がったりする可能性がある。この膨
らみや浮きを防止するためには、第一、第二の技術的手
段によって得られる貴金属箔シートや箔シートの段階
で、貴金属箔に微細な孔を多数形成しておくことが望ま
しい(請求項4参照)。箔の微細な孔は,レーザー光線
を利用してピンホールを容易に形成することもできる
が、固い毛を有する例えば金属ブラシやサンドペーパー
などを押しつけることによって単純にしかも経費をほと
んど掛けずにピンホールを形成することができる。
【0010】請求項1に係る貴金属箔シートや請求項2
に係る箔シート、さらには図柄状カットしたこれらのシ
ートにおける貴金属箔面上に接着剤層を設けておくと、
これらのシートの取り扱いに利便性をもたせることがで
きる。貴金属箔シートや箔シート全面に形成した場合に
はそのまま使用する他、この状態で図柄状にカットして
使用することができる。また、貴金属箔シートや箔シー
トにおいて貴金属面に図柄状に接着剤を塗布し、そのま
ま製品や半製品に接着させた後ブラシなどで余分な箔を
除去することよって、貴金属箔図柄を完成させることか
できる(請求項5参照)。陶磁器に使用する場合には釉
薬に有機バインダーを混入した接着剤を使用することが
望ましい(請求項5参照)。貴金属箔と熱可塑性樹脂と
は剥離不能に密着している訳ではないため、金属箔側か
ら箔を図柄状に掻きとって樹脂膜上に貴金属箔による図
柄を形成するも可能となり、製品に接着させた後樹脂膜
を除去して貴金属による図柄を表現することができる。
なお、積層している貴金属箔とは異なる色に熱可塑性樹
脂を着色しておくと、貴金属箔膜がいずれの面であるの
かを明確に認識できるため、図柄形成時の取り扱いを容
易にすることができる。
【0011】
【本発明の効果】貴金属箔を繊細な図柄に切り抜ける結
果、陶磁器、七宝、ガラス製品などにおける金属による
図柄表現を多様化させることができ、より繊細で美しい
貴金属図柄の製品が得られ、釉薬の中に貴金属箔模様を
沈み込ませる釉裏金彩や釉裏銀彩の技法も一層効果的に
表現することができる。
【0012】
【実施の形態】図1は、基材シートとしての紙1の表面
に、水溶性接着剤としてのデキストリン膜層2、10μの
厚さのポリアクリレート樹脂フィルム3を順次積層し、
次いでその上に5μの厚みに展延させた金箔4を積層
し、金箔側から熱プレスをかけて密着させたシート5の
断面図である。このシート5をそのまま水に浸漬すると
デキストリン膜2が溶解してポリアクリレート樹脂フィ
ルム3に金箔4を積層させた金箔シートを得ることがで
きる。金箔は樹脂フィルム3によって補強されているた
め、そのまま通常の紙やフィルムと同様に取り扱うこと
ができる。
【0013】基材シートとして紙を使用しているが、こ
のシートは貴金属箔シートにした段階で剥離されている
ため、樹脂フィルムを使用しても良いし、不織布を使用
することもできる。なお、水溶性接着剤を溶解させる前
に図柄に合わせてカットする場合には、基材シートはカ
ットの容易な素材を選択しておく必要がある。水溶性接
着剤としては、デキストリンのほか、カルボキシメチル
セルローズ、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレンオキサイト、メチルセ
ルローズ、ビスコースなどを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金箔シートを担持させたシートの断面図
【符号の説明】
1紙(基材シート)、 2デキストリン膜(水溶性接着
剤)、 3ポリアクリレート樹脂フィルム、 4金箔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 33/00 B32B 33/00 B44C 1/14 B44C 1/14 1/165 1/165 C G 3/02 3/02 Z Fターム(参考) 3B005 EA04 EB01 EC11 FA02 FA03 FB13 FB45 FC02Y FC08Y FC12Y FE22 FF00 FF01 FG12Y FG20Z 4F100 AB24A AB33A AJ03G AJ04B AJ04G AK01B AK23B AK25B AR00D AT00C BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D CB00 DC11A DG10C GB90 HB00 JB16B JL11D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 展延させた貴金属箔の一方の面に熱可塑
    性樹脂フィルムを積層させた貴金属箔シート。
  2. 【請求項2】 基材シート上に水溶性接着剤層、熱可塑
    性樹脂層、展延させた貴金属箔とを順次積層させた貴金
    属箔シート。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂がポリアクリル系樹脂、ブ
    チラール系樹脂、セルロース系樹脂から選択される請求
    項1又は2に記載の貴金属箔シート。
  4. 【請求項4】 貴金属箔に微細な孔を多数形成した請求
    項1又は2に記載の貴金属箔シート。
  5. 【請求項5】 貴金属箔の表面に接着剤層を設けた請求
    項1、2又は4に記載の貴金属箔シート。
  6. 【請求項6】 接着剤が釉薬に有機バインダーを混入し
    たものである請求項5に記載の貴金属箔シート。
  7. 【請求項7】基材シート上に水溶性接着剤層、熱可塑性
    樹脂層と展延させた貴金属箔とを順次積層させた積層シ
    ートを形成した後、水で水溶性接着剤を溶解して基材シ
    ートを剥離する貴金属箔シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 図柄に合わせてカットした後水溶性接着
    剤を溶解して基材シートを剥離する請求項7に記載の貴
    金属箔シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020185736A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 貴子 石黒 透かし彫り又は切り絵工芸品及びその製造方法
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