JP2000296578A - 建築・土木用複合防水シートの製造方法 - Google Patents

建築・土木用複合防水シートの製造方法

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JP2000296578A
JP2000296578A JP11145375A JP14537599A JP2000296578A JP 2000296578 A JP2000296578 A JP 2000296578A JP 11145375 A JP11145375 A JP 11145375A JP 14537599 A JP14537599 A JP 14537599A JP 2000296578 A JP2000296578 A JP 2000296578A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のポリ塩化ビニルシートを使用した複合防
水シートのポリ塩化ビニルのもつ本質的な欠陥を改良
し、且つリサイクルが可能な複合防水シートを提供す
る。 【構成】繊維性基材シートの少なくとも一方の面に置換
基として或いは添加剤として塩素を含まないポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー若しくはエチレン−酢酸ビ
ニル共重台体或いはポリオレフィン系樹脂から成る群か
ら選択された熱可塑性合成樹脂のシートを積層し一体化
し、希望により、熱可塑性合成樹脂のシートの表面に所
定の模様の紋を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合防水シートに関
する。より詳細に述べれば、本発明は、使用後、リサイ
クル可能で、且つ焼却処分しても周辺環境に悪影響を与
えない複合防水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水シートとしては、ゴム製、ポ
リ塩化ビニル製、或いはアスファルトフェルト、ターポ
リンフェルト等使用目的に応じて各種の材料から製造さ
れている。
【0003】中でも、繊維製基布にポリ塩化ビニルシー
トを接着して一体化した複合シートが、主として安価、
製造の容易さ等の理由で河川、海岸の護岸工事、ゴルフ
場等の人工池の造成等土木資材用として広く使用されて
いる。
【0004】然しながら、ポリ塩化ビニル製シートは、
耐寒性,耐光老化性、重量等ポリ塩化ビニルの属性とし
ての欠陥の他に、環境を破壊する等の理由のため、使用
後簡単には焼却処分をすることが出来ない、或いはリサ
イクルして再利用することができない等の欠点がある。
【0005】
【解決すべき課題】従って、解決すべき課題は、従来の
ポリ塩化ビニルシートを使用した複合防水シートでは、
ポリ塩化ビニルのもつ本質的な欠陥を改良することがで
きなかったことである。
【0006】解決すべき更なる課題は、従来のポリ塩化
ビニルシートを使用した複合防水シートのポリ塩化ビニ
ルのもつ本質的な欠陥を改良し、且つリサイクルが可能
な複合防水シートを提供することができなっかたことで
ある。解決すべき他の更なる課題及び利点は以下逐次明
らかにされる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
ポリ塩化ビニルの持つ本質的な欠陥、即ち、耐寒性,耐
光老化性に劣ること、軽量化が難しいこと、使用後リサ
イクルが不可能である等の欠点を改良する材料を策定し
た。その結果、たとえば、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOと略
記する場合がある)或いはエチレン−酢酸ビニルの共重
合体(以下、EVAという)等の熱可塑性合成樹脂をポ
リ塩化ビニルに代えて使用することを検討した。
【0008】従って、本明細書で使用する用語「熱可塑
性合成樹脂」は、ポリオレフィン系樹脂若しくはポリオ
レフィン系熱可塑性エラストマー或いはエチレン−酢酸
ビニルの共重合体と定義する。尚、本発明は、ポリ塩化
ビニルの使用を積極的に排除するものである。
【0009】本発明で使用するポリオレフィン系樹脂
は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン或いはプロピレンと他の重合性単量体との共重合体、
たとえば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン
・1−ブテン共重合体、プロピレン・1−ヘキセン共重
合体、プロピレン・4−メチル・1−ペンテン共重合体
等が例示される。ただし、これらのポリオレフィン系樹
脂は、従来から公知の樹脂であるので、さらに詳細に解
説をしなくても、当業者のよく理解するところである。
【0010】本発明で使用するTPOは、ポリプロピレ
ン等オレフィン系の熱可塑性樹脂から成るマトリックス
中に、架橋したゴム粒子が分散されている熱可塑性エラ
ストマーで、熱可塑性樹脂とゴムの性質を併せ持つ材料
である。ゴムと違って、加硫工程という煩わしい工程を
必要とせず、ポリエチレン或いはポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂と同じ成形加工ができるので製造上
も有利である。さらに、TPOは、耐候性にも優れ、ポ
リ塩化ビニルと比較しても比重が小さいので軽量性に優
れて、更にリサイクルが可能である。
【0011】本発明で使用するTPOは、各社から種々
のタイプ、或いグレードのものが製造されているが、た
とえば、アドバンスドエラストマーシステムズ株式会社
製の「サントプレーン(登録商標名)」、住友化学株式
会社製の「住友TPE(商品名)」等の製品群の中から
適宜選択できる。
【0012】本発明で使用するエチレン−酢酸ビニルの
共重合体は、従来から公知の樹脂であるので、さらに詳
細に解説をしなくても、当業者のよく理解するところで
ある。
【0013】従って、課題を解決するための手段である
本発明は、繊維性基材シートの少なくとも一方の面に、
ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
及びポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから成る群
から選択された熱可塑性合成樹脂のシートが積層され一
体化されて成る複合防水シートである。
【0014】さらに、上記課題を解決するための手段
は、所定の紋模様を彫刻した紋ロールと加圧ロールとか
ら構成された少なくとも一対のロールと押出機とを連結
して配設し、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体及びポリオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーから成る群から選択された熱可塑性合成樹脂を押出機
から前記一対のロールの間隙にシート状に押出し、一方
繊維性基材シートを前記一対のロールの間隙に導入し、
両者を積層すると同時に基材シート上に前記熱可塑性合
成樹脂シートを圧着すると同時に前記熱可塑性合成樹脂
シートの表面に所定の模様の紋を形成することか成る複
合防水シートを製造する方法である。
【0015】本発明の複合防水シートに使用される繊維
性基材シートは、天然繊維、合成繊維、或いは無機繊維
の織物、編物、不織布、フェルト等その用途、目的に応
じて任意に選択できる。防水シートという特殊用途から
耐食性、耐久性等を考慮すると、合成繊維、或いは無機
繊維の基材シートが好ましい。特に、ポリオレフィン系
繊維製の基材シートを使用した場合は、塩素無含有オレ
フィン系熱可塑性合成樹脂シートとの接着性が向上する
という効果が奏効されるので好ましい。
【0016】従来、複合防水シートは、紋付け工程及び
貼合工程の二工程で製造していたところが、本発明によ
って一工程で製造可能となる。
【0017】本発明の複合防水シートを製造する装置
は、紋ロールと加圧ロールの一対のロールから構成さ
れ、ロール間の間隙を任意に調整可能とした紋付装置
と、前記ロール間隙に塩素無含有オレフィン系熱可塑性
合成樹脂を押出すノズルを対向させた押出装置と、前記
押出しノズルの下方に配置されていて基材シートを案内
するガイドロールと、紋付装置を通過したシートを案内
するガイドロール及び巻取装置とから構成されている。
【0018】以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。
【実施例1】実施例1で使用した装置は、主として紋付
装置と押出装置とから構成されている。紋付装置は、位
置を固定させた加圧ロールと、所定の紋模様を彫刻した
上下に可動な紋ロールを対向させた一対のロールから構
成した。加圧ロールは、基材シートに接するように下方
に配設し、紋ロールは、オレフィン系熱可塑性合成樹脂
シートが接するように上方に配設した。紋付装置のロー
ルは、各々直径300mm×幅2400mmの寸法で、
共に内部を冷却水が通水する構造とし、ロール開閉ネジ
により、紋ロールを上下に移動させてロールの間隙を調
整した。
【0019】押出装置は、直径110mmの2軸押出機
に直径90mm、長さ1500mmのスクリューダイ式
シートダイを 結し、スクリューを内蔵した加熱筒の先
端にハンガーダイヘッドを連結した。ハンガーダイヘッ
ドの流路は、加熱筒から円筒状に流入した溶融樹脂がシ
ート状に拡がるようにコートハンガー形に設け、チョッ
パー及びリップの開閉調整ネジにより、所望する厚さに
調整できえる構成にした。ガイドロールは、リップの下
方で、基材シートに触れずに通過できる位置に設け、ま
たガイドロールは、紋付けロールと同速回転となるよう
に回転速度を調節した。
【0020】実施例1で使用する装置を上述したような
構成にしたので、押出装置から押出される溶融樹脂が、
タイコロールから送り出される基材シート上に積層さ
れ、同時に紋付装置のロール間隙に導かれ、同装置内で
加圧・水冷されて圧着されると同時に、塩素無含有ポリ
オレフィン系樹脂シートの表面に所定の紋模様が形成さ
れ、ガイドロールを経て巻取装置に巻取られる。
【0021】厚さ10mm、幅2000mmのポリオレ
フィン系繊維製の不織布フェルトから成る基材シートを
タイコロールから巻き戻しながらガイドロールを介して
紋付装置のロール間隙を通過させ、さらにガイロールを
経て巻取装置の芯棒に一定の張力を保持した状態でセッ
トした。
【0022】次いで、下記の配合から成るポリプロピレ
ン樹脂配合物を、押出成形機に投入し加熱筒内で150
〜230℃に加熱して溶融状態にし、ロール間隙を1.
5mmに調整したリップから押し出して、一定の速度で
巻き取られ移動している基材シートの表面に積層しなが
ら紋付装置のロール間隙に連続的に送り込んだ。
【0023】紋付装置内に送り込まれた基材シートは、
一定の速度で巻き取られているので、紋付装置内で20
〜40℃に冷却されたロール間を通過する際、加圧・水
冷されて基材シートと圧着されると同時に、ポリプロピ
レン樹脂シートの表面に所定の紋模様が形成され、冷却
固化された後、巻き取られ、複合防水シートが得られ
た。ポリプロピレン樹脂配合物 重量部 ポリプロピレン(株)トクヤマ製 100 酸化防止剤 1 ステアリン酸カルシウム 0.5 顔料 1
【0024】
【実施例2】実施例1においてポリプロピレン樹脂配合
物に代えて下記の配合のEVA樹脂配合物を使用した。EVA樹脂配合物 重量部 EVA(住友化学社製) 100 酸化防止剤 1 ステアリン酸カルシウム 0.5 顔料 2
【0025】EVA樹脂配合物を、押出成形機に投入し
加熱筒内で120〜180℃に加熱して溶融状態にした
ことを除いて実施例1と同じ手順を繰り返して、ポリオ
レフィン系繊維製基材シートとEVAシートが積層され
一体化された複合防水シートを得た。
【0026】
【実施例3】実施例1においてポリプロピレンに代えて
住友化学株式会社製のポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー(TPO)である住友TPE(商品名)4552
を使用した。住友TPE(商品名)4552は、マトリ
ックスとしてのポリプロピレンに架橋ゴム粒子が分散さ
れた熱可塑性エラストマーで、230℃で溶融し、ショ
アーAが50のゴム弾性を有し、防水シートの材料とし
ての適性を有する材料である。
【0027】TPO配合物 重量部 住友TPE4552 100 ステアリン酸アミド 1 顔料 1
【0028】上記のTPO配合物を、押出成形機に投入
し加熱筒内で231℃に加熱して溶融状態にしたことを
除いて実施例1と同じ手順を繰り返して、ポリオレフィ
ン系繊維製基材シートとTPO配合物シートが積層され
一体化された複合防水シートを得た。
【0029】
【発明の効果】上述したように、本発明は、繊維性基材
シートの表面に、ポリ塩化ビニルに代えてポリオレフィ
ン系樹脂若しくはエチレン−酢酸ビニル共重合体或いは
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等熱可塑性合成
樹脂のシートが積層され一体化されたものであるので、
ポリ塩化ビニル欠点であった耐寒性、耐熱老化性、耐光
性、軽量性が改良され、且つリサイクルが可能になり環
境問題にも資することができ、さらに、紋付工程と圧着
工程が一工程で可能となり、繊維性基材シートと熱可塑
性合成樹脂のシートは、接着剤を使用せずに熱融着で接
着させるので、接着剤を使用する際に付随する幾つかの
欠陥が解消される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月21日(2000.1.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 建築・土木用複合防水シートの製造方
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築・土木用複合防
水シートの製造方法に関する。より詳細に述べれば、本
発明は、特定の熱可塑性エラストマーシートと繊維性基
材シートを圧着すると同時に前記熱可塑性エラストマー
シートの表面に所定の模様の紋を形成することか成る、
使用後、リサイクル可能で、且つ焼却処分しても周辺環
境に悪影響を与えない建築・土木用複合防水シートを製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築・土木用防水シートとして
は、ゴム製、ポリ塩化ビニル製、或いはアスファルトフ
ェルト、ターポリンフェルト等使用目的に応じて各種の
材料から製造されたいる。
【0003】中でも、繊維製基布にポリ塩化ビニルシー
トを接着して一体化した複合シートが、主として安価、
製造の容易さ等の理由で河川、海岸の護岸工事、ゴルフ
場等の人工池の造成等土木資材用として広く使用されて
いる。
【0004】然しながら、ポリ塩化ビニル製シートは、
耐寒性,耐光老化性、重量等ポリ塩化ビニルの属性とし
ての欠陥の他に、環境を破壊する等の理由のため、使用
後簡単には焼却処分をすることが出来ない、或いはリサ
イクルして再利用することができない等の欠点がある。
【0005】
【解決すべき課題】従って、解決すべき課題は、従来の
ポリ塩化ビニルシートを使用した複合防水シートでは、
ポリ塩化ビニルのもつ本質的な欠陥を改良することがで
きなかったことである。
【0006】解決すべき更なる課題は、従来のポリ塩化
ビニルシートを使用した複合防水シートのポリ塩化ビニ
ルのもつ本質的な欠陥を改良し、且つリサイクルが可能
な複合防水シートを提供することができなっかたことで
ある。解決すべき他の更なる課題及び利点は以下逐次明
らかにされる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
ポリ塩化ビニルの持つ本質的な欠陥、即ち、耐寒性,耐
光老化性に劣ること、軽量化が難しいこと、使用後リサ
イクルが不可能である等の欠点を改良する材料を策定し
た。その結果、ある特定の熱可塑性エラストマー(以
下、TPOと略記する場合がある)をポリ塩化ビニルに
代えて使用することを検討した。
【0008】本発明で使用するTPOは、ポリプロピレ
ンから成るマトリックス中に、架橋したゴム粒子が分散
されている熱可塑性エラストマーで、熱可塑性樹脂とゴ
ムの性質を併せ持つ材料である。
【0009】本発明で使用するTPOは、ゴムと違っ
て、加硫工程という煩わしい工程を必要とせず、ポリエ
チレン或いはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂
と同じ成形加工ができるので製造上も有利である。さら
に、TPOは、耐候性にも優れ、ポリ塩化ビニルと比較
しても比重が小さいので軽量性に優れて、更にリサイク
ルが可能である。
【0010】本発明で使用するTPOは、各社から種々
のタイプ、或いグレードのものが製造されているが、た
とえば、住友化学株式会社製の「サントプレン(登録商
標)」、日本ポリオレフィン株式会社製の「オレフレッ
クス(登録商標)」等の製品群の中から適宜選択でき
る。
【0011】さらに、上記課題を解決するための手段
は、所定の紋模様を彫刻した紋ロールと加圧ロールとか
ら構成された少なくとも一対のロールと押出機とを連結
して配設し、TPOを押出機から前記一対のロールの間
隙にシート状に押出し、一方繊維性基材シートを前記一
対のロールの間隙に導入し、両者を積層すると同時に基
材シート上に前記TPOシートを圧着すると同時に前記
TPOシートの表面に所定の模様の紋を形成することか
成る複合防水シートを製造する方法である。
【0012】本発明の建築・土木用複合防水シートに使
用される繊維性基材シートは、天然繊維、合成繊維、或
いは無機繊維の織物、編物、不織布、フェルト等その用
途、目的に応じて任意に選択できる。建築・土木用防水
シートという特殊用途から耐食性、耐久性等を考慮する
と、合成繊維、或いは無機繊維の基材シートが好まし
い。特に、ポリオレフィン系繊維製の基材シートを使用
した場合は、塩素無含有オレフィン系熱可塑性合成樹脂
シートとの接着性が向上するという効果が奏効されるの
で好ましい。
【0013】従来、建築・土木用複合防水シートは、紋
付け工程及び貼合工程の二工程で製造していたところ
が、本発明によって一工程で製造可能となる。
【0014】本発明の建築・土木用複合防水シートを製
造する装置は、紋ロールと加圧ロールの一対のロールか
ら構成され、ロール間の間隙を任意に調整可能とした紋
付装置と、前記ロール間隙にTPOを押出すノズルを対
向させた押出装置と、前記押出しノズルの下方に配置さ
れていて基材シートを案内するガイドロールと、紋付装
置を通過したシートを案内するガイドロール及び巻取装
置とから構成されている。
【0015】以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。
【実施例1】
【0016】下記の配合によって熱可塑性エラストマー
配合物を製造した。”住友TPE4552”(商品名)
は、住友化学株式会社製のTPOで、マトリックスとし
てポリプロピレンに架橋ゴム粒子が分散されたもので、
230℃で溶融し、ショアーA硬度が50のゴム弾性を
有し、防水シートの材料としての適正を有する材料であ
る。
【0017】TPO配合物 重量部 住友TPE 4552 100 ステアリン酸アミド 1 顔料 1
【0018】実施例で使用した装置は、主として紋付装
置と押出装置とから構成されている。紋付装置は、位置
を固定させた加圧ロールと、所定の紋模様を彫刻した上
下に可動な紋ロールを対向させた一対のロールから構成
した。加圧ロールは、基材シートに接するように下方に
配設し、紋ロールは、TPOシートが接するように上方
に配設した。紋付装置のロールは、各々直径300mm
×幅2400mmの寸法で、共に内部を冷却水が通水す
る構造とし、ロール開閉ネジにより、紋ロールを上下に
移動させてロールの間隙を調整した。
【0019】押出装置は、直径110mmの2軸押出機
に直径90mm、長さ1500mmのスクリューダイ式
シートダイを連結し、スクリューを内蔵した加熱筒の先
端にハンガーダイヘッドを連結した。ハンガーダイヘッ
ドの流路は、加熱筒から円筒状に流入した溶融TPOが
シート状に拡がるようにコートハンガー形に設け、チョ
ッパー及びリップの開閉調整ネジにより、所望する厚さ
に調整できえる構成にした。ガイドロールは、リップの
下方で、基材シートに触れずに通過できる位置に設け、
またガイドロールは、紋付けロールと同速回転となるよ
うに回転速度を調節した。
【0020】実施例で使用する装置を上述したような構
成にしたので、押出成形機に投入され加熱筒内で231
℃に加熱されて溶融状態で押出された溶融TPOが、タ
イコロールから送り出される厚さ10mm、幅2000
mmのポリオレフィン系繊維製の不織布フェルトから成
る基材シート上に積層され、同時に紋付装置のロール間
隙に導かれ、同装置内で加圧・水冷されて圧着されると
同時に、TPOシートの表面に所定の紋模様が形成さ
れ、ガイドロールを経て巻取装置に巻取られる。
【0021】紋付装置内に送り込まれた基材シートは、
一定の速度で巻き取られているので、紋付装置内で20
〜40℃に冷却されたロール間を通過する際、加圧・水
冷されて基材シートと圧着されると同時に、TPOシー
トの表面に所定の紋模様が形成され、冷却固化された
後、巻き取られ、建築・土木用複合防水シートが得られ
た。
【0022】
【発明の効果】上述したように、本発明は、繊維性基材
シートの表面に、ポリ塩化ビニルに代えて、ポリプロピ
レンから成るマトリックス中に架橋したゴム粒子が分散
されている熱可塑性エラストマーのシートが積層され一
体化されたものであるので、ポリ塩化ビニルの欠点であ
った耐寒性、耐熱老化性、耐光性、軽量性が改良され、
且つリサイクルが可能になり環境問題にも資することが
できる。さらに、紋付工程と圧着工程が一工程で可能と
なり、繊維性基材シートと、ポリプロピレンから成るマ
トリックス中に架橋したゴム粒子が分散されている熱可
塑性エラストマーのシートは、接着剤を使用せずに熱有
着で接着させるので、接着剤を使用する際に付随する幾
つかの欠陥が解消される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D018 DA03 4F100 AK03B AK07 AK68B AL09B AT00A BA02 DG01A DG15A EA021 EC012 EH172 EJ192 EJ402 EK06 GB90 HB00 HB00B JB16B JD05 JL00 JL16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維性基材シートの少なくとも一方の面
    に、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
    合体及びポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから成
    る群から選択された熱可塑性合成樹脂のシートが積層さ
    れ一体化されて成る複合防水シート。
  2. 【請求項2】所定の紋模様を彫刻した紋ロールと加圧ロ
    ールとから構成された少なくとも一対のロールと押出機
    とを連結して配設し、 ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
    及びポリオレフィン系熱可塑性エラストマーから成る群
    から選択された熱可塑性合成樹脂を押出機から前記一対
    のロールの間隙にシート状に押出し、一方繊維性基材シ
    ートを前記一対のロールの間隙に導入し、両者を積層
    し、同時に、基材シート上に前記熱可塑性合成樹脂シー
    トを圧着すると同時に前記熱可塑性合成樹脂シートの表
    面に所定の模様の紋を形成することか成る複合防水シー
    トを製造する方法。
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KR100483722B1 (ko) * 2002-03-18 2005-04-15 극동크리트 주식회사 재생 폴리염화비닐방수시트를 포함하는 이중 폴리염화비닐방수용시트 및 이용한 복합방수공법.
JP2008169576A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Bridgestone Corp 防水施工法
JP2015189281A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 フクビ化学工業株式会社 ウィング車両用防水シート、及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008169576A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Bridgestone Corp 防水施工法
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