JP2000297429A - 現場打ちコンクリート杭の施工方法 - Google Patents

現場打ちコンクリート杭の施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔底のスライム処理を簡単、かつ隅々まで行
うことができる現場打ちコンクリート杭の施工方法を提
供することである。 【解決手段】 現場打ちコンクリート杭用の孔2の底部
に小孔4を削孔し、該小孔4内にスライム6を沈積させ
つつ、前記孔2内に鉄筋籠5を建て込み、前記小孔4か
らトレミー管8でスライム6を吸い上げてコンクリート
9を孔2内に打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現場打ちコンクリート杭を施工する際に
削孔の孔底処理として、一次孔底処理と二次孔底処理を
行う。前記一次孔底処理は、削孔完了直後と沈殿待ち終
了後に、底ざらいバケットでスライムを除去する。また
二次孔底処理は、鉄筋籠建て込み後およびコンクリート
打設直前に、図4の(1)に示すように、水中ポンプ方
式あるいはエアリフト方式により孔底21のスライム2
2を除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
スライムの除去方法では、スライムが孔底面にかなり広
く沈積しているため、水中ポンプなどでは除去しにくか
った。特に、図4の(2)に示すように、拡底杭の削孔
では特殊機械などでスライムを処理する必要があるた
め、隅々まで除去することが難しかった。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、孔底のスライム処理を簡
単、かつ隅々まで行うことができる現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、請求項1の発明が、現場打ちコンクリート
杭用の孔の底部に小孔を削孔し、該小孔内にスライムを
沈積させつつ、前記孔内に鉄筋籠を建て込み、前記小孔
からトレミー管でスライムを吸い上げてコンクリートを
孔内に打設することを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、小孔に集めたス
ライムをトレミー管で吸い上げるので、スライムを施工
順序に沿って少しも残すことなく簡単に除去することが
できる。
【0007】また請求項2の発明が、現場打ちコンクリ
ート杭用の孔の底部に小孔を削孔し、該小孔内に、スラ
イム収容筒の上部に水中ポンプを設け、該水中ポンプで
スライムをスライム収容筒に集積するスライム除去装置
を挿入し、該スライム除去装置によりスライムをスライ
ム収容筒内に集積しつつ、前記孔内に鉄筋籠を建て込ん
だ後、前記スライム除去装置を引き上げてコンクリート
を打設することを特徴とする。
【0008】請求項2の発明によれば、スライムをスラ
イム収容筒に集めて簡単に除去することができるととも
に、スライムを孔底から撤去した後もスライム収容筒に
入れたままで廃棄処理することができる。
【0009】また請求項3の発明が、請求項1または2
において、現場打ちコンクリート杭用の孔の底部は、中
央部側に10〜30の角度で傾斜していることを特徴と
する。
【0010】請求項3の発明によれば、底部が中央部側
に10〜30の角度で傾斜したことにより、底部に沈下
したスライムが小孔に集積しやすくなる。
【0011】また請求項4の発明が、請求項2におい
て、前記スライム除去装置は間欠運転することを特徴と
する。
【0012】請求項4の発明によれば、スライム除去装
置の間欠運転によって、孔底に沈下したスライムがスラ
イム収容筒に収容しやすくなる。
【0013】また請求項5の発明が、請求項2におい
て、前記スライム収容筒は、複数の収容筒ユニットが着
脱自在に接合されて構成されていることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明によれば、スライム収容筒
の長さを小孔の深さに応じて簡単に変えることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の現場打ちコンクリ
ート杭の施工方法(以下施工方法という)の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は第1の実施の形態の
施工方法の断面図である。
【0016】まず、図1の(1)に示すように、地盤1
に掘削機で所定の孔径および深さの現場打ちコンクリー
ト杭用の孔(以下杭孔という)2を削孔し、該杭孔2内
に安定液を入れて孔壁を保護する。この杭孔2の孔底3
は中央部に向かって20度に傾斜し、該中央部に25c
m径で、長さが4mの小孔4を掘削し、底ざらいバケッ
トで一次スライム処理をする。このように小孔4を杭孔
2の中央部に設けたのでスライムが集めやすくなる。
【0017】次に、孔径などを確認した後に、同図の
(2)に示すように、鉄筋籠5をクレーン10で吊り上
げて杭孔2内に建て込むが、安定液中に浮遊しているス
ライム6は順次沈下して小孔4に堆積する。また孔底3
に沈下したスライムも、そこから小孔4に滑り込んで集
められるようになる。また地盤の土質性状によっては鉄
筋籠を建て込む直前に、再度底ざらいバケットによるス
ライム処理を行うと効果が大きくなる。
【0018】次に、同図の(3)に示すように、頭部に
サクションポンプ7を備えたトレーミー管8を杭孔2内
に挿入して、小孔4に沈積したスライム6を吸い上げ
る。この小孔4には沈下したほとんどのスライム6が堆
積しているため、簡単に除去することができるが、例え
少し残ったとしても杭の支持力や強度に及ぼす影響は小
さい。
【0019】このように小孔4からスライム6を除去し
たら、トレミー管8からサクションポンプ7を取り外
し、コンクリート9を杭孔2内に打設すると、孔底3に
小杭11aが形成された現場打ちコンクリート杭11が
構築される。
【0020】なお、孔底3の傾斜、小孔4の径や長さ
は、上記のものに限定されるものではなく、杭孔2の大
きさおよび地盤1に性状に応じて変えることもでき、例
えば、小孔4が25cmで、長さが8m程度であれば、
ほとんどのスライム処理は可能である。
【0021】次に、図2に基づいて第2の実施の形態の
施工方法について説明する。この実施の形態において
は、図3に示すような、スライム除去装置を使用する。
このスライム除去装置12は、スライム収容筒13と、
この上部に設けた水中ポンプ14と、該水中ポンプ14
の周囲に設けた集積板15とから構成されている。
【0022】スライム収容筒13は複数の収容筒ユニッ
ト16が接続されて構成され、該収容筒ユニット16を
継ぎ足したり、取り外したりして長さの調整ができるよ
うになっている。この収容筒ユニット16は、水は通す
がスライムは通さないメッシュシート17で外面が覆わ
れ、上面と底面とには他の収容筒ユニット16と連通す
る孔18が開いているが、スライム収容筒13の最下端
における収容筒ユニット16は上面にだけ孔18が開い
ている。
【0023】また、スライム収容筒13における最上端
の収容筒ユニット16には水中ポンプ14の吐出口14
aが接続されて、ここからスライム収容筒13内にスラ
イム6が吐き出されるようになっている。したがって、
スライム6はスライム収容筒13における最下端の収容
筒ユニット16から堆積し、順次上方の収容筒ユニット
16に堆積するようになっている。
【0024】このようなスライム収容筒13はスライム
6が満杯になったら、水中ポンプ14を取り外して、そ
のまま廃棄することもできるが、収容筒ユニット16同
士を分解して、その中からスライム6を除去した後に、
洗浄して再使用することもできる。
【0025】このようなスライム除去装置12を用いた
施工方法は、まず図2の(1)に示すように、地盤1に
掘削機で所定の孔径および深さの杭孔2を削孔し、該杭
孔2内に安定液を入れて孔壁を保護する。この杭孔2の
孔底3は中央部に向かって20度に傾斜し、前記中央部
に25cm径で、長さが4mの小孔4を掘削し、底ざら
いバケットで一次スライム処理をする。このように小孔
4を杭孔2の中央部に設けたのでスライムが集めやすく
なる。
【0026】次に、同図の(2)に示すように、スライ
ム除去装置12をケーブル19で杭孔2内に吊り降ろ
し、小孔4内に落とし込んで集積板15で上部開口部を
覆う。また孔径調査をする場合は、(3)に示すよう
に、調査装置12aにスライム除去装置12を吊り下げ
て小孔4に設置することにより、吊り下げ工程は特に必
要としない。
【0027】次に、同図の(4)に示すように、鉄筋籠
5をクレーン10で吊り上げて杭孔2内に建て込むが、
安定液中に浮遊しているスライム6は順次沈下して集積
板15に堆積する。また孔底3に沈下したスライム6
も、そこから集積板15に滑り込んで集められる。
【0028】次に、同図の(5)に示すように、スライ
ム除去装置12の水中ポンプ14が間欠運転して集積板
15のスライム6をスライム収容筒13内に収容し、し
ばらくの間水中ポンプ14が間欠運転を続けると集積板
15上のスライム6が全てスライム収容筒13内に収容
される。この間欠運転は地盤の土質性状、杭径の大きさ
や杭の長さによって変更することができ、一般的には5
分間隔で1分間運転するようになる。
【0029】この集積板15には沈下したほとんどのス
ライム6が集積しているため、スライム収容筒13に収
容することが簡単にできる。そしてスライム6で満杯に
なったスライム除去装置12を、ケーブル19で引き上
げるとともに、鉄筋籠5を杭孔2内に建て込む。この鉄
筋籠5の建て込みと、スライム除去装置12の回収はス
ライムの残存状況によって決めることができる。また鉄
筋籠5の建て込みは後工程にした方が作業はしやすくな
るが、スライム除去が不十分の場合は、ケーブル9処理
をしながら鉄筋籠5を建て込むことにより、トレミー管
8の設置直前までスライム処理ができる。また引き上げ
られたスライム6はスライム収容筒13内に入れたまま
で廃棄するため廃棄処理が簡単にできる。
【0030】このように孔2からスライム除去装置12
を撤去したら、同図の(6)に示すように、トレミー管
8を杭孔2内に挿入してコンクリート9を打設すると、
小杭11aが形成された現場打ちコンクリート杭11が
構築される。
【0031】なお、孔底3の傾斜および小孔4の径や長
さは、上記のものに限定されるものではなく、杭孔2の
大きさおよび地盤1に性状に応じて変えることもでき
る。
【0032】
【発明の効果】小孔に集めたスライムをトレミー管で吸
い上げるので、スライムを施工順序に沿って少しも残す
ことなく簡単に除去することができる。
【0033】小孔にスライムを集めることができるの
で、二次処理で杭孔の中心部のみのスライム処理が可能
となる。特に、拡底部がある場合は、先端部のスライム
が小孔に集まってくるので効果は大きい。
【0034】スライムをスライム収容筒で簡単に除去す
ることができるとともに、スライムを孔底から除去した
後もスライム収容筒に入れたままで廃棄処理することが
できる。
【0035】底部が中央部側に10〜30の角度で傾斜
したことにより、底部に沈下したスライムが小孔に集積
しやすくなる。
【0036】スライム除去装置の間欠運転によって、孔
底に沈下したスライムがスライム収容筒に収容しやすく
なる。
【0037】スライム収容筒の長さを小孔の深さに応じ
て簡単に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の施工方法の断面図である。
【図2】第2の実施の形態の施工方法の断面図である。
【図3】(1)はスライム除去装置の正面図、(2)は
同斜視図である。
【図4】(1)および(2)は従来の施工方法の断面図
である。
【符号の説明】
1 地盤 2 杭孔 3、21 孔底 4 小孔 5 鉄筋籠 6、22 スライム 7 サクションパイプ 8 トレミー管 9 コンクリート 10 クレーン 11 コンクリート杭 12 スライム除去装置 13 スライム収容筒 14 水中ポンプ 15 集積板 16 収容筒ユニット 17 メッシュシート 18 孔 19 ケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場打ちコンクリート杭用の孔の底部に
    小孔を削孔し、該小孔内にスライムを沈積させつつ、前
    記孔内に鉄筋籠を建て込み、前記小孔からトレミー管で
    スライムを吸い上げてコンクリートを孔内に打設するこ
    とを特徴とする現場打ちコンクリート杭の施工方法。
  2. 【請求項2】 現場打ちコンクリート杭用の孔の底部に
    小孔を削孔し、該小孔内に、スライム収容筒の上部に水
    中ポンプを設け、該水中ポンプでスライムをスライム収
    容筒に集積するスライム除去装置を挿入し、該スライム
    除去装置によりスライムをスライム収容筒内に集積しつ
    つ、前記孔内に鉄筋籠を建て込んだ後、前記スライム除
    去装置を引き上げてコンクリートを打設することを特徴
    とする現場打ちコンクリート杭の施工方法。
  3. 【請求項3】 現場打ちコンクリート杭用の孔の底部
    は、中央部側に10〜30の角度で傾斜していることを
    特徴とする請求項1または2に記載の現場打ちコンクリ
    ート杭の施工方法。
  4. 【請求項4】 前記スライム除去装置は間欠運転するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の現場打ちコンクリート
    杭の施工方法。
  5. 【請求項5】 前記スライム収容筒は、複数の収容筒ユ
    ニットが着脱自在に接合されて構成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の現場打ちコンクリート杭の施
    工方法。
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