JP2000297676A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
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Abstract
吸気同期噴射から吸気非同期噴射へ切り替えることがで
き、機関回転が不安定化しない内燃機関の燃料噴射制御
装置の提供。 【解決手段】 燃料が重質燃料であると判定された場合
(t2)、エンジン始動後においては吸気同期噴射を一
時的(t2〜t3)に実行した後、吸気非同期噴射(t
3)に移行している。吸気同期噴射は一時的なものであ
り、冷却水温等には依存していないので必要時に迅速に
吸気同期噴射から吸気非同期噴射へ切り替えられる。そ
して吸気非同期噴射への移行時(t3)に一時的に燃料
増量を行っている。このため吸気非同期噴射に移行した
直後に一時的に吸気中の燃料濃度が稀薄状態になること
を阻止でき、エンジンの出力の低下が防止でき、機関回
転の安定性が維持される。
Description
射制御装置に関し、特に燃料の性質に応じて燃料噴射時
期を調整するものに関する。
めに吸気管内に燃料を噴射した場合、噴射された燃料は
吸気管内壁や吸気バルブ等に付着する。この時、内燃機
関が冷間時であった場合には、この付着した燃料の蒸発
が十分でなく、その後の吸気行程にて十分な燃料量が燃
焼室に供給されない問題がある。特に、燃料が揮発性の
低い重質燃料(例えば、オクタン価を高めるためにアン
チノック剤を添加するなどにより揮発性が低下した燃
料)である場合にはこの問題が顕著に現れ、良好な空燃
比制御を実行することができず、内燃機関の回転が不安
定となることがある。
め、燃料の性質を判定し、燃料が重質燃料であれば、内
燃機関の冷却水温が低いほど燃料噴射時期を吸気行程に
近づけて噴射する燃料噴射制御が提案されている(特開
平3−194149号公報)。すなわち、冷却水温が最
も低い時には燃料噴射時期を吸気行程に同期させること
により、燃料噴射と同時に燃焼室内に重質燃料を吸入さ
せ、吸気管内壁や吸気バルブなどに付着するのを防止し
ている。
では、吸気非同期噴射に完全に移行できるのは十分に冷
却水温が上昇した後である。このため、実際には吸気管
内壁や吸気バルブ等の温度が十分に迅速に燃料を蒸発で
きる状態に達しているのにもかかわらず、冷却水温に依
存しているため、早期に吸気非同期噴射に戻せない。し
たがって、長期にわたって燃料噴射が遅れる事態とな
り、燃焼までの燃料ミストの気化時間が不足して、長期
にわたって燃料消費率や排気浄化率等の内燃機関の性能
上の問題を生じるおそれがある。
させずに、比較的短い時間で吸気同期噴射を実行した後
に、直ちに吸気非同期噴射に移行することが考えられ
る。しかし、このようにした場合には吸気管内壁や吸気
バルブ等の温度が十分迅速に燃料を蒸発できる状態に達
していないことがある。このような場合には吸気非同期
噴射に移行した直後において一時的に吸気中の燃料濃度
が稀薄状態になる。このため内燃機関の回転が不安定化
し、アイドル回転数の低下や加速時のもたつきを発生さ
せるおそれがある。
も、必要に応じて迅速に吸気同期噴射から吸気非同期噴
射へ切り替えることが可能であるとともに、内燃機関の
回転が不安定化することがない内燃機関の燃料噴射制御
装置の提供を目的とするものである。
の燃料噴射制御装置は、吸気通路内に燃料を噴射するこ
とにより混合気を形成して燃焼室に供給する内燃機関に
用いられる燃料噴射制御装置であって、燃料が重質燃料
か否かを判定する燃料判定手段と、前記燃料判定手段に
より燃料が重質燃料であると判定された場合、内燃機関
の始動後の期間において、燃料噴射を吸気行程に同期し
て行う吸気同期噴射を一時的に実行し、その後、燃料噴
射を吸気行程より前に行う吸気非同期噴射に移行する燃
料噴射時期制御手段と、前記燃料噴射時期制御手段によ
る吸気同期噴射から吸気非同期噴射への移行に伴って、
一時的に内燃機関に対して出力増加処理を行う出力増加
手段とを備えたことを特徴とする。
であると判定された場合では、内燃機関の始動後の期
間、例えばアイドリングなどの期間において、燃料噴射
を吸気行程に同期して行う吸気同期噴射を一時的に実行
し、その後、燃料噴射を吸気行程より前に行う吸気非同
期噴射に移行している。
であり、冷却水温等には依存していない。したがって必
要に応じて迅速に吸気同期噴射から吸気非同期噴射へ切
り替えることが可能である。
噴射への移行に伴い、出力増加手段は一時的に内燃機関
に対して出力増加処理を行っている。このため、吸気非
同期噴射に移行した直後に一時的に吸気中の燃料濃度が
稀薄状態になる状況下でも、内燃機関に対して出力増加
処理が行われることにより、回転の安定性が維持され
る。
置は、請求項1記載の構成に対して、前記出力増加手段
は、前記出力増加処理を終了する場合には、出力増加量
を徐々に減少する処理を経て、出力増加を解消すること
を特徴とする。
は出力増加量を徐々に減少するように処理しているの
で、急に出力増加量が消滅した場合のように内燃機関の
回転にショックが生じることが無く、請求項1の作用効
果に加えて、内燃機関の回転の安定化に一層寄与でき
る。
置は、請求項1または2記載の構成に対して、前記出力
増加手段は、前記出力増加処理として内燃機関に対して
一時的に燃料噴射量の増量を行うことを特徴とする。
な燃料噴射量の増量処理が挙げられる。このことによ
り、請求項1または2の作用効果を生じさせることがで
きる。請求項4記載の内燃機関の燃料噴射制御装置は、
請求項1〜3のいずれかの構成に加えて、内燃機関の負
荷状態を検出する負荷状態検出手段を備え、前記出力増
加手段は、前記負荷状態検出手段にて検出される内燃機
関の負荷状態が出力増加基準値よりも大きい場合には、
内燃機関に対する出力増加処理を実行しないことを特徴
とする。
荷状態が出力増加基準値よりも大きい場合には、内燃機
関に対する出力増加処理を実行しない。これは、吸気流
量が大きい等の状態により内燃機関の負荷が大きくなっ
ている場合、例えばアイドリング状態でなくなっている
場合には、吸気同期噴射から吸気非同期噴射への切り替
えにより生じる燃料濃度の希薄化は内燃機関の回転安定
性に与える影響の割合が極めて小さくなるからである。
効果に加えて、不要な制御を停止することで、余分な燃
料を噴射したり、その他の出力増加処理を実行すること
が避けられる。
置は、請求項1〜4のいずれかの構成に加えて、内燃機
関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記燃料
判定手段は、吸気同期噴射と吸気非同期噴射との間の切
り替えの際における、前記回転数検出手段にて検出され
る内燃機関の回転数の挙動に基づいて、燃料が重質燃料
か否かを判定することを特徴とする。
かのタイミングにおいて行われる吸気同期噴射と吸気非
同期噴射との間の切り替えの際における、回転数検出手
段にて検出される内燃機関の回転数の挙動に基づいて、
燃料が重質燃料か否かを判定することができる。例え
ば、吸気同期噴射と吸気非同期噴射との間の切り替えの
際における内燃機関の回転数の位置、回転数変化の程
度、あるいは回転数変動の増減などの検出により燃料の
性質を判定できる。
の作用効果に加えて、特別に燃料の蒸発性等の測定をす
る装置を設けなくても燃料が重質燃料か否かを判定する
ことができる。
置は、請求項5記載の構成に加えて、前記燃料噴射時期
制御手段は、内燃機関の始動直後に短時間の吸気同期噴
射を実行した後、吸気非同期噴射に移行し、該移行時に
前記燃料判定手段により燃料が重質燃料であると判定さ
れた場合に吸気同期噴射を一時的に再開した後に、吸気
非同期噴射に戻すことを特徴とする。
同期噴射から吸気非同期噴射に移り、その後、この移行
時に燃料判定手段により燃料が重質燃料であると判定さ
れた場合には、吸気同期噴射を一時的に再開した後、吸
気非同期噴射に戻すように噴射時期を制御している。こ
のことにより、請求項1〜4の作用効果を生じることが
できる。
噴射から吸気非同期噴射に移行するタイミングにて、請
求項5記載の燃料判定手段を起動して燃料の性質を判定
することができるので、特別に燃料の性質を調査する時
間を設けなくてもよい。このため請求項5記載の作用効
果に加えて、始動後迅速に燃料の種類に対処した燃料噴
射時期を設定でき、一層内燃機関の回転安定性に寄与で
きる。
置は、請求項6記載の構成に対して、前記燃料噴射時期
制御手段は、吸気同期噴射を一時的に再開する際に、燃
料噴射時期を徐々に吸気同期状態に変更することを特徴
とする。
ら吸気非同期噴射に移行した場合に、始動直後に一旦急
上昇した内燃機関回転数が急速に低下する。そして、次
に吸気同期噴射が一時的に再開されることから、アクセ
ルペダルの踏み込みに関係なく2度目の急激な回転数の
上昇が生じる場合がある。このような現象は運転フィー
リングの悪化につながるおそれがある。
一時的に再開する際に、燃料噴射時期を徐々に吸気同期
状態に変更している。このため、2度目の急激な回転数
の上昇が抑制される。したがって、請求項6の作用効果
とともに、運転フィーリングを維持することができる。
置は、請求項6または7の構成に加えて、前記燃料噴射
時期制御手段により吸気同期噴射を一時的に再開する際
に、一時的に内燃機関に対して出力減少処理を行う出力
減少手段を備えたことを特徴とする。
噴射を一時的に再開する際に、一時的に内燃機関に対し
て出力減少処理を行うことにしても、前記請求項7にて
述べた2度目の急激な回転数の上昇が抑制される。した
がって、請求項7と同様の作用効果を生じる。
置は、請求項8記載の構成に対して、前記出力減少手段
は、前記出力減少処理を終了する場合には、出力減少量
を徐々に減少する処理を経て、出力減少を解消すること
を特徴とする。
は出力減少量を徐々に減少するように処理しているの
で、急に出力減少量が消滅した場合のように内燃機関の
回転にショックが生じることが無く、請求項8の作用効
果に加えて、内燃機関の回転の安定化に一層寄与でき
る。
装置は、請求項8または9記載の構成に対して、前記出
力減少手段は、前記出力減少処理として内燃機関に対し
て一時的に吸入空気量の減量を行うことを特徴とする。
な吸入空気量の減量処理が挙げられる。このことによ
り、請求項8または9の作用効果を生じさせることがで
きる。
た発明が適用されたガソリンエンジンとその燃料噴射制
御装置との概略構成を表すブロック図である。内燃機関
としてのガソリンエンジン(以下単にエンジンと称す
る)1は、シリンダブロック1aおよびシリンダヘッド
1bを備えている。このシリンダブロック1aは燃焼室
1cを含む気筒を複数(本実施の形態では4個)備えて
いる。
には、エアクリーナ3から吸気通路4に吸入される空気
が流れる。各気筒毎に設けられたインジェクタ5は、吸
気通路4を構成する吸気マニホールドへ燃料を噴射す
る。そして、それら吸入空気と燃料との混合気は、各気
筒毎に設けられた吸気バルブ6により吸気ポート2が開
かれるときに、燃焼室1c内に導入される。
が作動することにより、燃焼室1cにて混合気が爆発・
燃焼してピストン8が作動し、エンジン1の駆動力が得
られる。その後、各気筒毎に設けられた排気バルブ9に
より排気ポート10が開かれるときに、既燃焼ガスが排
気として燃焼室1cから排気通路11に放出され、更に
触媒12により浄化されて外部へ排出される。
バルブ13は、アクセルペダル(図示略)の操作によっ
て作動し、吸気通路4を開閉する。このスロットルバル
ブ13の作動により、吸気通路4に対する吸入空気量Q
が調節される。なお、このスロットルバルブ13に並列
状態で吸気迂回通路30aが設けられている。吸気迂回
通路30aの途中には、アイドルスピードコントロール
(以下、ISCと称する)を実行するためのISCバル
ブ(以下、ISCVと称する)30が設けられている。
このISCV30の開度により、主にアイドリング時に
おいて吸気迂回通路30aを介して燃焼室1cに供給さ
れる吸入空気量Qが調整されることにより、アイドリン
グ時のエンジン回転数が制御される。
センサ31は、吸気通路4に吸入される空気の温度(吸
入空気温度)THAを検出し、その温度に応じた信号を
出力する。エアクリーナ3の近傍に設けられたエアフロ
ーメータ32は、吸気通路4における吸入空気量Qを検
出し、その吸入空気量Qに応じた信号を出力する。スロ
ットルバルブ13の近傍に設けられたスロットルセンサ
33は、スロットルバルブ13の開度(スロットル開
度)TAを検出し、その開度に応じた信号を出力する。
このスロットルセンサ33は、スロットルバルブ13が
全閉となった状態も検出する。
素センサ34は、排気中に残存する酸素濃度Oxを検出
し、その濃度に応じた信号を出力する。シリンダブロッ
ク1aに設けられた水温センサ35は、シリンダブロッ
ク1aを冷却するために流れる冷却水の温度(冷却水温
度)THWを検出し、その温度に応じた信号を出力す
る。
に印加されるべき点火信号を分配する。イグナイタ15
はエンジン1のクランク角度の変化に同期してディスト
リビュータ14へ高電圧を出力する。各点火プラグ7の
点火タイミングはイグナイタ15における高電圧の出力
タイミングにより決定される。
数センサ36は、ディストリビュータ14に内蔵される
ロータ(図示略)の回転に基づいてエンジン回転数NE
に応じたパルス信号を出力する。同じくディストリビュ
ータ14に設けられた気筒判別センサ37は、ロータの
回転に基づきエンジン1のクランク角度の基準位置を検
出し、その検出に応じた信号を出力する。
は前述した各種センサ等31〜37から出力される信号
を入力する。ECU41はこれらの入力信号に基づき、
各インジェクタ5、イグナイタ15およびISCV30
を制御する。
1は中央処理装置(CPU)42、読み出し専用メモリ
(ROM)43、ランダムアクセスメモリ(RAM)4
4およびバックアップRAM45およびタイマカウンタ
46等を備える。ECU41はこれら各部42〜46
と、外部入力回路47と、外部出力回路48等とをバス
49により接続してなる論理演算回路を構成する。ここ
で、ROM43は燃料噴射制御、点火時期制御あるいは
ISC等の各種制御に必要な制御プログラム等を予め記
憶する。RAM44はCPU42の演算結果等を一時記
憶する。バックアップRAM45は必要なデータを電源
オフ時においても保存する。タイマカウンタ46は、各
種制御における動作タイミング等を計時により決定して
いる。外部入力回路47はバッファ、波形整形回路およ
びA/D変換器等を含み、各種センサ等31〜37から
出力される信号を入力する。外部出力回路48は駆動回
路等を含み、各インジェクタ5、イグナイタ15および
ISCV30に対して必要なタイミングで必要な駆動信
号を出力している。
力する各種センサ等31〜37からの信号に基づき、空
燃比制御を含む燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、点
火時期制御およびISC等を実行するために、各インジ
ェクタ5、イグナイタ15およびISCV30を制御す
る。
ータ32や酸素センサ34などにより検出されるエンジ
ン1の運転状態に応じて各インジェクタ5から噴射され
る燃料量を制御し、燃焼室1cに対して好適な燃料濃度
の混合気を供給している。
ジン1の運転状態や燃料の性質に応じて各インジェクタ
5から燃料が噴射される時期を制御している。本実施の
形態では、特に、エンジン1の始動後に必要に応じて吸
気同期噴射と吸気非同期噴射とを選択して実行してい
る。
1の運転状態に応じて各点火プラグ7における放電時期
を制御している。また、ISCにおいては、エンジン1
がアイドリング状態にある際に、エンジン回転数をエン
ジン1の運転状態に応じた適切な状態に制御している。
とく、エンジン1が吸気行程にある状態で吸気通路4へ
各インジェクタ5から燃料を噴射させることにより、各
インジェクタ5から噴射された燃料が直ちに吸気の流れ
により燃焼室1cに流入するようにする噴射時期制御で
ある。また、吸気非同期噴射とは、図3に示すごとく、
エンジン1が吸気行程に入る前に各燃焼室1cに通じる
吸気通路4へ各インジェクタ5から燃料を噴射させるこ
とにより、その後、吸気通路4において蒸発した燃料
を、吸気行程における吸気の流れにより燃焼室1cに流
入するようにする噴射時期制御である。
る各種制御のうち、燃料噴射量と燃料噴射時期との制御
を行う燃料噴射制御の処理内容について図4のフローチ
ャートに示す。ECU41はこの処理を時間周期で実行
する。なおフローチャート中の個々の処理ステップを
「S〜」で表す。
31〜37等の検出信号に基づき、例えば吸入空気温度
THA、吸入空気量Q、スロットル開度TA、冷却水温
度THW、エンジン回転数NEおよび後述する噴射量の
増量補正値B等の各値をそれぞれ読み込む(S10
0)。
パラメータTHA,Q,TA,THW,NE,B等の値
に基づき、エンジン1の運転状態に応じた基本燃料噴射
量TAUの値を算出する(S110)。
に設定されているか、あるいは吸気非同期噴射に設定さ
れているかが判定される(S130)。この吸気同期噴
射か吸気非同期噴射かの設定は、エンジン1の始動時か
ら始動後にかけて、後述するごとく本燃料噴射処理と並
行して実行されている噴射時期設定処理に基づいて設定
されている。
ば、噴射時期Tθとして吸気行程に含まれる時期Ta
(例えば、ATDC60°)が設定される(S14
0)。また、吸気非同期噴射が設定されていれば、噴射
時期Tθとして排気行程に含まれる時期Tb(例えば、
BTDC75°)が設定される(S150)。なお、ス
テップS140またはS150において、更にエンジン
1の運転状態や基本燃料噴射量TAUに応じて、噴射時
期Tθに補正を行ってもよい。
により噴射時期Tθが設定されると、次に、ステップS
110にて求めた基本燃料噴射量TAUに対して必要な
補正を行って実燃料噴射量τを求める(S160)。
噴射がインジェクタ5からなされるように、これらのデ
ータに対応する制御データを外部出力回路48の駆動回
路にセットする(S170)。
的に燃料噴射制御処理は繰り返されて、エンジン1の運
転状態に応じた適切な燃料噴射量と燃料噴射時期にて燃
焼が制御される。
期噴射か吸気非同期噴射かの判断を決定する始動時噴射
時期設定処理を説明する。始動時噴射時期設定処理のフ
ローチャートを図5および図6に示す。本処理はイグニ
ッションスイッチをオンする毎に1回実行される処理で
ある。
数NE等の上昇を判定することによりエンジン1が始動
したか否かが判定される(S220)。始動していない
間は(S220で「NO」)、ステップS220の判定
を繰り返して始動待ちとなる。
ES」)、噴射時期として吸気同期噴射が設定される
(S222)。そしてこの吸気同期噴射の設定からS0
秒経過したか否かが判定される(S224)。S0秒経
過していなければ(S224で「NO」)、再度、ステ
ップS224の判定を繰り返す。このことにより、S0
秒間の時間待ちを行う。なお、S0秒は短時間であり、
例えば1秒が設定される。
(S224で「YES」)、次に噴射時期として吸気非
同期噴射が設定される(S230)。そして次にエンジ
ン回転数NEが重質燃料判定回転数NE0より小さいか
否かが判定される(S240)。冷間始動時においては
吸気非同期噴射の際には、燃料が揮発性の低い重質燃料
である場合にエンジン回転数NEが極めて低く落ち込む
が、前記重質燃料判定回転数NE0はこの低エンジン回
転数NE状態を判定するための値である。
O」)、次にステップS230にて吸気非同期噴射を開
始してからS秒経過したか否かが判定される(S25
0)。S秒としては例えば数十秒の値が設定される。S
秒経過していなければ(S250で「NO」)、再度ス
テップS240に戻ってエンジン回転数NEと重質燃料
判定回転数NE0との比較を行う。
ば(S250で「YES」)、重質燃料である場合に生
じるエンジン回転数NEの落ち込みがないとして、この
まま始動時噴射時期設定処理を終了する。すなわち、重
質燃料は用いられていないものとして、燃料噴射時期は
始動後、直ちに吸気非同期噴射に設定されることにな
る。
なれば(S240で「YES」)、重質燃料が使用され
ていると推定できるので、次に燃料噴射時期を吸気同期
噴射に戻し(S260)、エンジン回転数NEのこれ以
上の低下を阻止する。そして、吸気同期噴射状態でC秒
経過したか否かが判定される(S270)。C秒として
は例えば20〜40秒程度の時間が設定される。C秒経
過していなければ(S270で「NO」)、再度ステッ
プS270に戻る。すなわち、C秒間の時間待ちを行
う。
S」)、重質燃料であっても冷間始動直後のような急速
なエンジン回転数NEの低下は無くなることから、次に
噴射時期に吸気非同期噴射が設定される(S280)。
加基準値M0より小さいか否かが判定される(S29
0)。エンジン負荷としては例えばエアフローメータ3
2により検出される吸入空気量Qあるいはスロットルセ
ンサ33により検出されるスロットル開度TAを用い
る。
期の切り替えに伴うエンジン回転数NEの落ち込みはほ
とんど問題が無く、後述するエンジン回転数NEの落ち
込みを防止するための燃料増量は不要である。このこと
から、エンジン負荷≧M0である場合には(S290で
「NO」)、このまま始動時噴射時期設定処理を終了す
る。
90で「YES」)、次に、前述した燃料噴射制御処理
のステップS160にて行われる基本燃料噴射量TAU
に対する増量補正に用いられる増量補正値Bに初期値B
0を設定する(S300)。そして、増量補正値Bの設
定から微小時間ΔTが経過したか否かが判定される(S
310)。ΔTが経過していなければ(S310で「N
O」)、ステップS310の判定処理を繰り返す。すな
わちΔTの時間待ちを行う。
S」)、次に増量補正値Bを次式1に示すごとく漸減量
b分減量する(S320)。
0)。B>0であれば(S330で「NO」)、再度ス
テップS310,S320の処理を繰り返す。したがっ
て、以後、B>0である限り(S330で「NO」)、
すなわち燃料噴射量に増量分が実質的に存在する限り、
ステップS310,S320の処理が実行されて、b/
ΔTの速度で増量補正値Bが少なくなる。
「YES」)、始動時噴射時期設定処理を終了する。図
7は燃料が重質燃料であった場合の始動時噴射時期設定
処理の一例を示すタイミングチャートである。
動して吸気同期噴射が行われ(S222)、始動後の時
刻t1にて、吸気非同期噴射に切り替わる(S23
0)。更に吸気非同期噴射になった直後(時刻t2)に
エンジン回転数NEが重質燃料判定回転数NE0よりも
低下する(S240で「YES」)。このため再度吸気
同期噴射に戻る(S260)。
期噴射が継続し、時刻t3にて終了する(S270で
「YES」)。そして、吸気非同期噴射に切り替わる
(S280)。この時点では、吸気同期噴射から吸気非
同期噴射に切り替わっても、エンジン回転数NEの急激
な低下はないが、時刻t3直後に一点鎖線で示すごと
く、空燃比の一時的な希薄化によりある程度のエンジン
回転数NEの低下が生じる。
に切り替わったタイミング(時刻t3)に燃料噴射量を
増量し空燃比を維持し、エンジン回転数NEを維持す
る。図8は燃料が軽質燃料、すなわち十分に揮発性が高
い燃料であった場合の始動時噴射時期設定処理の一例を
示すタイミングチャートである。
ンジン1が始動して吸気同期噴射が行われ(S22
2)、始動後の時刻t11にて、吸気非同期噴射に切り
替わる(S230)。しかし、吸気非同期噴射になった
直後においてもエンジン回転数NEは重質燃料判定回転
数NE0より低下することがない(S250で「YE
S」)。このため吸気非同期噴射のままとなる。
250が燃料判定手段としての処理に相当し、ステップ
S220〜S230,S260〜S280が燃料噴射時
期制御手段としての処理に相当し、ステップS300〜
S330が出力増加手段としての処理に相当する。
下の効果が得られる。 (イ).始動時噴射時期設定処理では、燃料が重質燃料
であると判定された場合(S240で「YES」)、エ
ンジン1の始動後の期間においては吸気同期噴射を一時
的(C秒間)に実行し(S260,S270)、その
後、吸気非同期噴射(S280)に移行している。この
ように吸気同期噴射は一時的なものであり、エンジン1
の冷却水温等には依存していない。したがって必要に応
じて迅速に吸気同期噴射から吸気非同期噴射へ切り替え
る(S280)ことが可能である。
噴射への移行に伴い、一時的にエンジン1に対して燃料
増量による出力増加処理(S300〜S330)を行っ
ている。このため、吸気非同期噴射に移行した直後に一
時的に吸気中の燃料濃度が稀薄状態になることを阻止で
き、エンジン1の出力の低下が防止できる。このことに
よりエンジン回転の安定性が維持される。
0)を終了する場合には燃料増量分を徐々に減少するよ
うに処理している。このため、急に増量補正値Bが消滅
することがなく、エンジン回転にショックが生じること
が無い。したがって、エンジン回転の安定化に一層寄与
できる。
80)、エンジン1の負荷状態(ここでは吸入空気量
Q)が出力増加基準値M0よりも大きい場合(S290
で「NO」)には、エンジン1に対する出力増加処理
(S300〜S330)を実行していない。これは、エ
ンジン1の負荷が大きくなっている場合には、吸気同期
噴射から吸気非同期噴射への切り替えにより生じる燃料
濃度の希薄化がエンジン1の回転安定性に与える影響の
割合は、極めて小さくなるからである。
分な燃料を噴射することがなく、かつエミッションへの
悪影響を防止することができる。 (ニ).燃料の種類の判定は、吸気同期噴射から吸気非
同期噴射への切り替えの際(S230)における、エン
ジン回転数の挙動(ここではエンジン回転数の位置)に
基づいて行っている。このことにより、特別に燃料の蒸
発性等の測定をする装置を設けなくても燃料が重質燃料
か否かを判定することができ、エンジン1の重量化、大
型化を招くことがない。
非同期噴射に移行するタイミングにて(S230)、エ
ンジン回転数の位置を調査して燃料の性質を判定してい
る。このため、特別に燃料の性質を調査する時間を設け
なくてもよい。したがって、始動後迅速に燃料の種類に
対処した燃料噴射時期を設定でき、一層エンジン1の回
転安定性に寄与できる。
に示したステップS260の処理の代わりに図9に示す
ごとくの処理(ステップS410〜440)を行う点
が、前記実施の形態1とは異なる。他の構成は実施の形
態1と基本的には同じである。このことにより、実施の
形態2では、噴射時期が吸気非同期噴射の回転角位相か
ら吸気同期噴射の回転角位相に徐々に変更される。
プS240にて「YES」となり、重質燃料が用いられ
ていると推定されると、次に、図9に示すごとく噴射時
期に吸気同期噴射が設定される(S410)。この処理
は前記実施の形態1のステップS260と同じである。
ただし、本実施の形態2では、最初は吸気同期噴射タイ
ミングとして設定される回転位相で表した時期Taに
は、吸気非同期噴射タイミングとして設定される時期T
bと同じタイミングが設定されている。したがって、単
に噴射時期に吸気同期噴射を設定しても(S410)、
実質的には吸気非同期噴射状態である。
すごとく微小角度dT分の遅角処理がなされる(S42
0)。
ここではATDC60°(クランク角度)以降のタイミ
ングとなっているか否かが判定される(S430)。ま
だ、Ta<ATDC60°であれば(S430で「N
O」)、次にステップS420の処理から微小時間ΔT
が経過したか否かが判定される(S432)。ΔTが経
過していなければ(S432で「NO」)、ステップS
432の判定処理を繰り返す。すなわちΔTの時間待ち
をする。
S」)、再度ステップS420の遅角処理が行われる。
以後、ステップS430で「NO」と判定されている限
り、ステップS432の時間待ち処理とステップS42
0の遅角処理とが行われて、図4のステップS140に
て設定される吸気同期噴射のタイミングは、dT/ΔT
の速度で徐々に、実質的に吸気同期噴射が行われるタイ
ミングに近づく。
(S430で「YES」)、時期TaにはATDC60
°が設定されて(S440)、図6に示したステップS
270の処理に移る。これ以降の処理は前記実施の形態
1の処理と同じである。
図10のタイミングチャートに示す。時刻t20〜t2
2までは、前記実施の形態1と同様に推移する。しか
し、重質燃料であると判定されると(S240で「YE
S」:時刻t22)、燃料噴射時期は一瞬にして吸気非
同期噴射から吸気同期噴射に戻るのではなく、徐々に吸
気非同期噴射から吸気同期噴射に戻って行く(時刻t2
2〜t23)。時刻t23以後は前記実施の形態1と同
様に推移する。
〜S230,S410〜S440,S270,S280
が燃料噴射時期制御手段としての処理に相当する。他は
前記実施の形態1で述べたごとくである。
下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)〜(ホ)の効果を生
じる。 (ロ).重質燃料では、始動直後に吸気同期噴射から吸
気非同期噴射に移行した場合(時刻t21)に、始動直
後に一旦急上昇したエンジン回転数が低下する。そし
て、次に吸気同期噴射が一時的に再開(時刻t22)さ
れるが、単に吸気非同期噴射から吸気同期噴射に移行し
たのではエンジンの種類によってはアクセルペダルの踏
み込みに関係なく、図10に一点差線で示すごとく2度
目の急激な回転数の上昇が生じる場合がある。
的に再開する際(時刻t22)に、燃料噴射時期を徐々
に吸気同期状態に変更している(S410〜S44
0)。このため、図10に実線で示すごとく2度目の急
激な回転数の上昇が抑制される。したがって運転フィー
リングを維持することができる。
の形態2とは、更に図11に示すごとくの吸入空気量減
量制御が行われる点が異なる。他の構成は実施の形態2
と同じである。この吸入空気量減量制御は、噴射時期が
吸気非同期噴射から吸気同期噴射に一時的に戻る際に、
ISCV30の開度を減少補正することにより、吸入空
気量の減量を行う処理である。
ダルが戻されていれば、前記実施の形態2の処理と並行
にISCが実行されている。このISCではISCV3
0の開度がフィードバック制御されることによりエンジ
ン回転数NEが適切な値に調整される。図11に示した
吸入空気量減量制御は、このISCにおいて用いられて
いるISCV30の開度をフィードバック制御とは別に
一時的に減少させる処理である。
テップS410が実行されたタイミングで開始される処
理である。処理が開始されると、まず減量補正値Aに初
期値A0が設定される(S510)。次に減量補正値A
の設定から微小時間ΔTが経過したか否かが判定される
(S520)。ΔTが経過していなければ(S520で
「NO」)、ステップS520の処理を繰り返す。すな
わちΔTの時間待ちが行われる。
S」)、次に次式3に示すごとく、減量補正値Aが微小
値dA分減少される(S530)。
0)。A>0であれば(S540で「NO」)、再度ス
テップS520に戻り、前回ステップS530にて減量
補正値Aが減少設定されてからΔTが経過するまでの時
間待ちが行われ(S520)、再度減量補正値Aが減少
設定される(S530)。
Tの速度で次第に減少して行く。このことにより、並行
して実行されているISCにおいて、ISCV30の開
度に対する減少補正が次第に小さくなって行く。そし
て、A≦0となれば(S540で「YES」)、減量補
正値Aに0が設定されて(S550)、処理を終了す
る。
のタイミングチャートに示す。本実施の形態3の場合
は、始動後に重質燃料であることが判明すると、吸気非
同期噴射から吸気同期噴射に次第に切り替える(時刻t
32〜t33)。この切り替わり時においては、同時に
ISCV30の開度を一時的に減少させて、出力を一時
的に低下させている。
〜S550が、出力減少手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得
られる。
(ロ)の効果を生じる。 (ロ).本実施の形態3では、前記実施の形態2の場合
と同様に、吸気同期噴射を一時的に再開する際(時刻t
32〜t33)に、燃料噴射時期を徐々に吸気同期噴射
状態に変更している(S410〜440)。そして、こ
れと同時にISCにて制御されているISCV30の開
度を一時的に減量補正している。このことから、ISC
のフィードバック制御では迅速に対応できない2度目の
急激な回転数の上昇を、一層効果的に抑制することがで
きる。したがって運転フィーリングを一層良好に維持す
ることができる。
噴射から吸気非同期噴射への切り替えの際におけるエン
ジン回転数の値にて判定した。これ以外に、例えば、同
じ切り替え時におけるエンジン回転数の低下幅あるいは
エンジン回転数変動の増加の程度により判定してもよ
い。
吸気非同期噴射から吸気同期噴射に一時的に戻す際に、
噴射時期を徐々に変更するとともに、吸入空気量の一時
的低下を行ったが、これ以外に、噴射時期は瞬間的に変
更し、吸入空気量のみ一時的に低下するようにしてもよ
い。このようにしても、2度目の急激な回転数の上昇が
抑制され、運転フィーリングを維持することができる。
また、これ以外の出力減少処理として、燃料噴射量を一
時的に減量してもよく、あるいは点火時期を一時的に遅
角させてもよい。
場合に吸気同期噴射から吸気非同期噴射に戻す場合、燃
料噴射量を一時的に増量していたが、これ以外に、IS
CV30の開度を増量補正して一時的に吸入空気量を増
量してもよい。
は直接エンジン負荷を調査していたが、この代わりに、
アイドリング状態であるか否かにより、エンジン負荷の
程度を判定してもよい。すなわち、アイドリング状態で
あれば、ステップS290にて「YES」と判定して、
出力増加処理(S300〜S330)に移り、アイドリ
ング状態でなければ、ステップS290にて「NO」と
判定して処理を終了するようにしてもよい。
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
吸気行程に同期して行う吸気同期噴射を一時的に実行す
るとともに、その後、燃料噴射を吸気行程より前に行う
吸気非同期噴射に切り替える内燃機関の燃料噴射制御装
置であって、燃料が重質燃料か否かを判定する燃料判定
手段と、前記燃料判定手段により燃料が重質燃料である
と判定された場合、吸気同期噴射が実行中であれば吸気
同期噴射を延長し、既に吸気非同期噴射に移行されてい
た場合には吸気同期噴射を一時的に再開する燃料噴射時
期制御手段と、前記燃料噴射時期制御手段により延長さ
れたあるいは一時的に再開された吸気同期噴射の終了の
際に、一時的に内燃機関に対して出力増加処理を行う出
力増加手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の燃
料噴射制御装置。
加処理として内燃機関に対して一時的に吸入空気量の増
量を行うことを特徴とする請求項1、2または(1)記
載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
少処理として内燃機関に対して一時的に燃料噴射量の減
量を行うことを特徴とする請求項8または9記載の内燃
機関の燃料噴射制御装置。
加えて、内燃機関がアイドリング状態か否かを検出する
アイドリング状態検出手段を備え、前記出力増加手段
は、前記アイドリング状態検出手段にて内燃機関がアイ
ドリング状態ではないと検出された場合には、内燃機関
に対する出力増加処理を実行しないことを特徴とする内
燃機関の燃料噴射制御装置。
装置においては、燃料噴射時期制御手段は、燃料が重質
燃料であると判定された場合では、内燃機関の始動後の
期間、例えばアイドリングなどの期間において、燃料噴
射を吸気行程に同期して行う吸気同期噴射を一時的に実
行し、その後、燃料噴射を吸気行程より前に行う吸気非
同期噴射に移行している。このように、吸気同期噴射は
一時的なものであり、冷却水温等には依存していない。
したがって必要に応じて迅速に吸気同期噴射から吸気非
同期噴射へ切り替えることが可能である。そして、この
吸気同期噴射から吸気非同期噴射への移行に伴い、出力
増加手段は一時的に内燃機関に対して出力増加処理を行
っている。このため、吸気非同期噴射に移行した直後に
一時的に吸気中の燃料濃度が稀薄状態になる状況下で
も、内燃機関に対して出力増加処理が行われることによ
り、回転の安定性が維持される。
置においては、請求項1記載の構成に対して、前記出力
増加手段は、前記出力増加処理を終了する場合には、出
力増加量を徐々に減少する処理を経て、出力増加を解消
することとしている。このように出力増加処理を終了す
る場合には出力増加量を徐々に減少するように処理して
いるので、急に出力増加量が消滅した場合のように内燃
機関の回転にショックが生じることが無く、請求項1の
効果に加えて、内燃機関の回転の安定化に一層寄与でき
る。
置においては、請求項1または2記載の構成に対して、
前記出力増加手段は、前記出力増加処理として内燃機関
に対して一時的に燃料噴射量の増量を行うこととしてい
る。このように出力増加処理としては、一時的な燃料噴
射量の増量処理が挙げられる。このことにより、請求項
1または2の効果を生じさせることができる。
置においては、請求項1〜3のいずれかの構成に加え
て、内燃機関の負荷状態を検出する負荷状態検出手段を
備え、前記出力増加手段は、前記負荷状態検出手段にて
検出される内燃機関の負荷状態が出力増加基準値よりも
大きい場合には、内燃機関に対する出力増加処理を実行
しないこととしている。このように出力増加手段は、内
燃機関の負荷状態が出力増加基準値よりも大きい場合に
は、内燃機関に対する出力増加処理を実行しない。これ
は、吸気流量が大きい等の状態により内燃機関の負荷が
大きくなっている場合、例えばアイドリング状態でなく
なっている場合には、吸気同期噴射から吸気非同期噴射
への切り替えにより生じる燃料濃度の希薄化は内燃機関
の回転安定性に与える影響の割合が極めて小さくなるか
らである。このため、請求項1〜3のいずれかの効果に
加えて、不要な制御を停止することで、余分な燃料を噴
射したり、その他の出力増加処理を実行することが避け
られる。
置においては、請求項1〜4のいずれかの構成に加え
て、内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備
え、前記燃料判定手段は、吸気同期噴射と吸気非同期噴
射との間の切り替えの際における、前記回転数検出手段
にて検出される内燃機関の回転数の挙動に基づいて、燃
料が重質燃料か否かを判定することとしている。このよ
うに燃料判定手段としては、いずれかのタイミングにお
いて行われる吸気同期噴射と吸気非同期噴射との間の切
り替えの際における、回転数検出手段にて検出される内
燃機関の回転数の挙動に基づいて、燃料が重質燃料か否
かを判定することができる。例えば、吸気同期噴射と吸
気非同期噴射との間の切り替えの際における内燃機関の
回転数の位置、回転数変化の程度、あるいは回転数変動
の増減などの検出により燃料の性質を判定できる。この
ことにより、請求項1〜4のいずれかの効果に加えて、
特別に燃料の蒸発性等の測定をする装置を設けなくても
燃料が重質燃料か否かを判定することができる。
置においては、請求項5記載の構成に加えて、前記燃料
噴射時期制御手段は、内燃機関の始動直後に短時間の吸
気同期噴射を実行した後、吸気非同期噴射に移行し、該
移行時に前記燃料判定手段により燃料が重質燃料である
と判定された場合に吸気同期噴射を一時的に再開した後
に、吸気非同期噴射に戻すこととしている。このように
始動直後に短時間行われた吸気同期噴射から吸気非同期
噴射に移り、その後、この移行時に燃料判定手段により
燃料が重質燃料であると判定された場合には、吸気同期
噴射を一時的に再開した後、吸気非同期噴射に戻すよう
に噴射時期を制御している。このことにより、請求項1
〜4の効果を生じることができる。しかも、このよう
に、始動直後に吸気同期噴射から吸気非同期噴射に移行
するタイミングにて、請求項5記載の燃料判定手段を起
動して燃料の性質を判定することができるので、特別に
燃料の性質を調査する時間を設けなくてもよい。このた
め請求項5記載の効果に加えて、始動後迅速に燃料の種
類に対処した燃料噴射時期を設定でき、一層内燃機関の
回転安定性に寄与できる。
置においては、請求項6記載の構成に対して、前記燃料
噴射時期制御手段は、吸気同期噴射を一時的に再開する
際に、燃料噴射時期を徐々に吸気同期状態に変更するこ
ととしている。重質燃料では、始動直後に吸気同期噴射
から吸気非同期噴射に移行した場合に、始動直後に一旦
急上昇した内燃機関回転数が急速に低下する。そして、
次に吸気同期噴射が一時的に再開されることから、アク
セルペダルの踏み込みに関係なく2度目の急激な回転数
の上昇が生じる場合がある。このような現象は運転フィ
ーリングの悪化につながるおそれがある。しかし、本請
求項7では、吸気同期噴射を一時的に再開する際に、燃
料噴射時期を徐々に吸気同期状態に変更している。この
ため、2度目の急激な回転数の上昇が抑制される。した
がって、請求項6の効果とともに、運転フィーリングを
維持することができる。
置においては、請求項6または7の構成に加えて、前記
燃料噴射時期制御手段により吸気同期噴射を一時的に再
開する際に、一時的に内燃機関に対して出力減少処理を
行う出力減少手段を備えている。このように、出力減少
手段にて、吸気同期噴射を一時的に再開する際に、一時
的に内燃機関に対して出力減少処理を行うことにして
も、前記請求項7にて述べた2度目の急激な回転数の上
昇が抑制される。したがって、請求項7と同様の効果を
生じる。
置においては、請求項8記載の構成に対して、前記出力
減少手段は、前記出力減少処理を終了する場合には、出
力減少量を徐々に減少する処理を経て、出力減少を解消
することとしている。このように出力減少処理を終了す
る場合には出力減少量を徐々に減少するように処理して
いるので、急に出力減少量が消滅した場合のように内燃
機関の回転にショックが生じることが無く、請求項8の
効果に加えて、内燃機関の回転の安定化に一層寄与でき
る。
装置においては、請求項8または9記載の構成に対し
て、前記出力減少手段は、前記出力減少処理として内燃
機関に対して一時的に吸入空気量の減量を行うこととし
ている。このように出力減少処理としては、一時的な吸
入空気量の減量処理が挙げられる。このことにより、請
求項8または9の効果を生じさせることができる。
び燃料噴射制御装置の概略構成を表すブロック図。
ク図。
グの説明図。
制御処理のフローチャート。
射時期設定処理のフローチャート。
射時期設定処理のフローチャート。
った場合の始動時噴射時期設定処理の一例を示すタイミ
ングチャート。
った場合の始動時噴射時期設定処理の一例を示すタイミ
ングチャート。
て行われる始動時噴射時期設定処理のフローチャート。
あった場合の始動時噴射時期設定処理の一例を示すタイ
ミングチャート。
にて行われる吸入空気量減量制御処理のフローチャー
ト。
あった場合の始動時噴射時期設定処理および吸入空気量
減量制御処理の一例を示すタイミングチャート。
ダヘッド、1c… 燃焼室、2…吸気ポート、3…エア
クリーナ、4…吸気通路、5…インジェクタ、6…吸気
バルブ、7…点火プラグ、8…ピストン、9…排気バル
ブ、10…排気ポート、11…排気通路、12…触媒、
13…スロットルバルブ、14…ディストリビュータ、
15…イグナイタ、30…アイドルスピードコントロー
ルバルブ(ISCV)、30a…吸気迂回通路、31…
吸気温センサ、32…エアフローメータ、33…スロ
ットルセンサ、34…酸素センサ、35…水温センサ、
36…回転数センサ、37…気筒判別センサ、41…電
子制御ユニット(ECU)、42…中央処理装置(CP
U)、43…読み出し専用メモリ(ROM)、44…ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)、45… バックアッ
プRAM、46…タイマカウンタ、47…外部入力回
路、48…外部出力回路、49…バス。
Claims (10)
- 【請求項1】 吸気通路内に燃料を噴射することにより
混合気を形成して燃焼室に供給する内燃機関に用いられ
る燃料噴射制御装置であって、 燃料が重質燃料か否かを判定する燃料判定手段と、 前記燃料判定手段により燃料が重質燃料であると判定さ
れた場合、内燃機関の始動後の期間において、燃料噴射
を吸気行程に同期して行う吸気同期噴射を一時的に実行
し、その後、燃料噴射を吸気行程より前に行う吸気非同
期噴射に移行する燃料噴射時期制御手段と、 前記燃料噴射時期制御手段による吸気同期噴射から吸気
非同期噴射への移行に伴って、一時的に内燃機関に対し
て出力増加処理を行う出力増加手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
置。 - 【請求項2】 前記出力増加手段は、前記出力増加処理
を終了する場合には、出力増加量を徐々に減少する処理
を経て、出力増加を解消することを特徴とする請求項1
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項3】 前記出力増加手段は、前記出力増加処理
として内燃機関に対して一時的に燃料噴射量の増量を行
うことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の
燃料噴射制御装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの構成に加え
て、内燃機関の負荷状態を検出する負荷状態検出手段を
備え、 前記出力増加手段は、前記負荷状態検出手段にて検出さ
れる内燃機関の負荷状態が出力増加基準値よりも大きい
場合には、内燃機関に対する出力増加処理を実行しない
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの構成に加え
て、内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備
え、 前記燃料判定手段は、吸気同期噴射と吸気非同期噴射と
の間の切り替えの際における、前記回転数検出手段にて
検出される内燃機関の回転数の挙動に基づいて、燃料が
重質燃料か否かを判定することを特徴とする内燃機関の
燃料噴射制御装置。 - 【請求項6】 前記燃料噴射時期制御手段は、内燃機関
の始動直後に短時間の吸気同期噴射を実行した後、吸気
非同期噴射に移行し、該移行時に前記燃料判定手段によ
り燃料が重質燃料であると判定された場合に吸気同期噴
射を一時的に再開した後に、吸気非同期噴射に戻すこと
を特徴とする請求項5記載の内燃機関の燃料噴射制御装
置。 - 【請求項7】 前記燃料噴射時期制御手段は、吸気同期
噴射を一時的に再開する際に、燃料噴射時期を徐々に吸
気同期状態に変更することを特徴とする請求項6記載の
内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項8】 請求項6または7の構成に加えて、 前記燃料噴射時期制御手段により吸気同期噴射を一時的
に再開する際に、一時的に内燃機関に対して出力減少処
理を行う出力減少手段を備えたことを特徴とする内燃機
関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項9】 前記出力減少手段は、前記出力減少処理
を終了する場合には、出力減少量を徐々に減少する処理
を経て、出力減少を解消することを特徴とする請求項8
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項10】 前記出力減少手段は、前記出力減少処
理として内燃機関に対して一時的に吸入空気量の減量を
行うことを特徴とする請求項8または9記載の内燃機関
の燃料噴射制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10771699A JP3780740B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10771699A JP3780740B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000297676A true JP2000297676A (ja) | 2000-10-24 |
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ID=14466145
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10771699A Expired - Fee Related JP3780740B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
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