JP2000299627A - 負荷電流微分検出・制御回路 - Google Patents

負荷電流微分検出・制御回路

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JP2000299627A
JP2000299627A JP2000035736A JP2000035736A JP2000299627A JP 2000299627 A JP2000299627 A JP 2000299627A JP 2000035736 A JP2000035736 A JP 2000035736A JP 2000035736 A JP2000035736 A JP 2000035736A JP 2000299627 A JP2000299627 A JP 2000299627A
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semiconductor element
circuit
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current
electrode
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JP2000035736A
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Shunzo Oshima
俊藏 大島
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な負荷電流の増加時のみにおいて、高速
に電流を遮断出来る負荷電流微分検出・制御回路を提供
する。 【解決手段】 第1、第2,第3半導体素子QA,Q
B,QCと、第1及び第3半導体素子QA,QCに入力
端子を接続した第1の比較器CMP1と、第1の比較器
CMP1の出力端子に接続された抵抗R22と、この抵
抗R22に接続されたコンデンサC23と、第3半導体
素子QCに第1の主電極、抵抗R22に制御電極を接続
し、第2の主電極に第2の接地抵抗R24を接続した第
5半導体素子Q21と、第2半導体素子QBに第1の主
電極、第5半導体素子Q21の第2の主電極に制御電極
を接続した第4半導体素子Q22とから少なくともな
る。異常電流の時間微分di/dtが所定値以上の場合
のみ、第1半導体素子QAをオン/オフ制御して電流振
動を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩やかな負荷電流
の変化には応答せず、急激な負荷電流の変化のみに応答
する負荷電流の時間変化の検出可能な回路、即ち負荷電
流微分検出・制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示す異常電流検出・制御回路は、
自動車においてバッテリからの電源を選択的に各負荷に
供給して、負荷への電力供給を温度センサ内蔵スイッチ
ング素子QFにより制御する回路である。図5に示す異
常電流検出・制御回路は、出力電圧VBを供給する電源
101にシャント抵抗RSの一端が接続され、その他端
に温度センサ内蔵スイッチング素子QFのドレイン端子
Dが接続されている。更に、温度センサ内蔵スイッチン
グ素子QFのソース端子Sには、負荷102が接続され
ている。ここで、負荷102としては、自動車のヘッド
ライトやパワーウィンドウの駆動モータ等々該当する。
図5に示す異常電流検出・制御回路は、更に、シャント
抵抗RSを流れる電流を検出して温度センサ内蔵スイッ
チング素子QFの駆動を制御するドライバ901と、ド
ライバ901でモニタした電流値に基づいて温度センサ
内蔵スイッチング素子QFの駆動信号をオン/オフ制御
するA/D変換器902及びマイコン(CPU)903
とを備えている。
【0003】図5に示す異常電流検出・制御回路の第1
半導体素子として動作する温度センサ内蔵スイッチング
素子QFは、図6に示すようなモノリシックパワーIC
の構造を有している。即ち、主MOSトランジスタQ
M、抵抗RG、温度センサ121、ラッチ回路122及
び過熱遮断用MOSトランジスタQSを、同一半導体チ
ップ上に搭載しており、温度センサ内蔵スイッチング素
子QFの接合温度が規定以上の温度まで上昇した場合に
は、同一半導体チップ上に集積化されたゲート遮断回路
によって温度センサ内蔵スイッチング素子QFを強制的
にオフ制御する過熱遮断機能を備えている。つまり、主
MOSトランジスタQMが規定以上の温度まで上昇した
ことが温度センサ121によって検出された場合には、
その旨の検出情報がラッチ回路122に保持され、ゲー
ト遮断回路としての過熱遮断用MOSトランジスタQS
がオン動作となることによって、主MOSトランジスタ
QMを強制的にオフ制御する。ここで、温度センサ12
1はポリシリコン等で構成した4個のダイオードが直列
接続されてなり、温度センサ121は主MOSトランジ
スタQMの近傍に集積化されている。主MOSトランジ
スタQMの温度が上昇するにつれて温度センサ121の
4個のダイオードの順方向降下電圧が低下し、nMOS
トランジスタQ51のゲート電位が“L”レベルとされ
る電位まで下がると、nMOSトランジスタQ51がオ
ン状態からオフ状態に遷移する。これにより、nMOS
トランジスタQ54のゲート電位が温度センサ内蔵スイ
ッチング素子QFのゲート制御端子Gの電位にプルアッ
プされ、nMOSトランジスタQ53がオフ状態とな
り、nMOSトランジスタQ52がオフ状態からオン状
態に遷移して、ラッチ回路122に“1”がラッチされ
ることとなる。このとき、ラッチ回路122の出力が
“H”レベルとなって過熱遮断用MOSトランジスタQ
Sがオフ状態からオン状態に遷移するので、主MOSト
ランジスタQMの真のゲートTGとソースS間が短絡
されて、主MOSトランジスタQMがオン状態からオフ
状態に遷移して、過熱遮断されることとなる。
【0004】図5において、ZD1は温度センサ内蔵ス
イッチング素子QFのゲート端子Gとソース端子S間を
12Vに保って、スイッチング素子QFに集積化された
主MOSトランジスタQMの真のゲートTGに過電圧が
印加されようとした場合にこれをバイパスさせるツェナ
ーダイオードである。ドライバ901は、電流モニタ回
路としての差動増幅器911,913と、電流制限回路
としての差動増幅器912と、チャージポンプ回路91
5と、マイコン903からのオン/オフ制御信号及び電
流制限回路からの過電流判定結果に基づき、内部抵抗R
Gを介して温度センサ内蔵スイッチング素子QFの真の
ゲートGを駆動する駆動回路914を備えて構成されて
いる。シャント抵抗RSの電圧降下に基づき差動増幅器
912を介して、電流が判定値(上限)を超えたとして
過電流が検出された場合には、駆動回路914によって
温度センサ内蔵スイッチング素子QFをオフ動作とし、
その後電流が低下して判定値(下限)を下回ったら温度
センサ内蔵スイッチング素子QFをオン動作させる。一
方、マイコン903は、電流モニタ回路(差動増幅器9
11,913)を介して電流を常時モニタしており、正
常値を上回る異常電流が流れていれば、温度センサ内蔵
スイッチング素子QFの駆動信号をオフすることにより
温度センサ内蔵スイッチング素子QFをオフ動作させ
る。なお、マイコン903からオフ制御の駆動信号が出
力される前に、温度センサ内蔵スイッチング素子QFの
温度が規定値を超えていれば、スイッチング素子QF自
身の過熱遮断機能によって温度センサ内蔵スイッチング
素子QFはオフ動作となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の異常電流検出・制御回路にあっては、電流検出を行
うために電力の供給経路に直列接続されるシャント抵抗
RSを必要とした構成であり、近年の負荷の大電流化に
より、シャント抵抗の熱損失が無視出来ないという問題
点がある。
【0006】また、上述の過熱遮断機能や過電流制御回
路は、負荷102や配線にほぼ完全な短絡状態が発生し
て大電流が流れる場合には機能するが、ある程度の短絡
抵抗を持つ不完全短絡などのレアショートを発生して小
さい短絡電流が流れた場合には機能せず、電流のモニタ
回路を介してマイコン903により異常電流を検出して
温度センサ内蔵スイッチング素子QFをオフ制御するし
かなく、このような異常電流に対するマイコン制御によ
る応答性が悪いという事情もあった。
【0007】また、シャント抵抗RSやA/D変換器9
02、マイコン903等が必要であるため、大きな実装
スペースが必要であり、またこれらの比較的高価な物品
により装置コストが高くなってしまうという問題点もあ
る。
【0008】更に、自動車のパワーウィンドウの駆動の
ように、摩擦係数が徐々に経時変化することによる負荷
電流の増大と、パワーウィンドウに腕が挟まれた場合の
ように急激な負荷電流の増大とを瞬時に識別し、事故を
未然に防ぐような動作の可能な過電流制御回路は知られ
ていない。
【0009】本発明の目的は、上記従来の問題点や事情
を解決することにあり、簡単な構成で、緩やかな負荷電
流の変化には応答せず、急激な負荷電流の変化のみに応
答する負荷電流の時間微分di/dtの検出が可能な回
路、即ち負荷電流微分検出・制御回路を提供することに
ある。
【0010】本発明の他の目的は、電流検出を行うため
に電力の供給経路に直接接続されるシャント抵抗を不要
として装置の熱損失を抑えることのできる負荷電流微分
検出・制御回路を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、ある程度の短
絡抵抗を持つ不完全短絡などのレアショートが発生した
場合や負荷電流の時間微分di/dtを検出して、時間
微分di/dtが大きい場合のみに高速応答出来る負荷
電流微分検出・制御回路を提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、集積化が容易
で、安価な負荷電流微分検出・制御回路を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、第1、第2の主電極及び制御電極とを有す
る第1半導体素子と、第1半導体素子の第1の主電極、
制御電極にそれぞれ接続された第1の主電極、制御電極
と、第2の主電極とを有する第2半導体素子と、第1半
導体素子の第1の主電極、制御電極にそれぞれ接続され
た第1の主電極、制御電極と、第2の主電極とを有する
第3半導体素子と、第1半導体素子の第2の主電極に第
1の入力端子を接続し、第3半導体素子の第2の主電極
に第2の入力端子を接続した第1の比較器と、第1及び
第2半導体素子のそれぞれの第2の主電極間電圧を比較
する第2の比較器と、第2の比較器の出力に応じて、第
1乃至第3半導体素子のそれぞれの制御電極に制御電圧
を供給する駆動回路と、第2半導体素子の第2の主電極
に第1の信号端子を、第3半導体素子の第2の主電極に
第2の信号端子を、第1の比較器の出力端子に第3の信
号端子を接続した電流上昇率識別回路とを少なくとも有
する負荷電流微分検出・制御回路であることを特徴とす
る。そして、本発明の特徴に係る負荷電流微分検出・制
御回路は、第1半導体素子の第2の主電極に接続される
負荷に流れる電流の時間微分を検知して、時間微分値が
所定の値以上の場合のみについて第1半導体素子をオン
/オフ制御して電流振動を生成し、この電流振動によ
り、第1半導体素子の導通状態を遮断する。ここで、第
1乃至第3半導体素子としては、MOSFETやMOS
静電誘導型トランジスタ(SIT)等のMOSトランジ
スタ(絶縁ゲート型トランジスタ:IGT)が使用可能
である。また、エミッタスイッチド・サイリスタ(ES
T)、MOS制御サイリスタ(MCT)等のMOS複合
型デバイスやIGBT等の他の絶縁ゲート型パワーデバ
イスが使用可能である。これらの半導体素子はnチャネ
ル型でもpチャネル型でもかまわない。また「第1主電
極」とは、IGBTにおいてはエミッタ電極又はコレク
タ電極のいずれか一方、MOSFETやMOSSIT等
のMOSトランジスタにおいてはソース電極又はドレイ
ン電極のいずれか一方を意味する。「第2主電極」と
は、IGBTにおいては上記第1主電極とはならないエ
ミッタ電極又はコレクタ電極のいずれか一方、MOSト
ランジスタにおいては上記第1主電極とはならないソー
ス電極又はドレイン電極のいずれか一方を意味する。即
ち、第1主電極が、エミッタ電極であれば、第2主電極
はコレクタ電極であり、第1主電極がソース電極であれ
ば、第2主電極はドレイン電極である。また、「制御電
極」とはIGBT及びMOSトランジスタのゲート電極
を意味することは勿論である。
【0014】本発明の負荷電流微分検出・制御回路を構
成する第1半導体素子として例えばパワーMOSFET
を使用した場合、電力供給経路の一部を成すパワーMO
SFETの端子間電圧(ドレイン−ソース間電圧)は、
オフ状態からオン状態へ遷移する際の(例えば、nチャ
ネル型FETの場合の立ち下がり)電圧特性において、
電力供給経路及び負荷のインピーダンス、即ち、経路が
持つ配線インダクタンス並びに配線抵抗及び短絡抵抗に
基づく時定数に応じて変化する。例えば、短絡が発生し
ていない通常動作では所定電圧以下に速やかに収れんす
るが、完全短絡が発生している場合には所定電圧以下に
ならない。また、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡
が発生している場合には、所定電圧に収れんするもの
の、収れんするまでに長い時間を要する。
【0015】本発明の負荷電流微分検出・制御回路は、
このようなオフ状態からオン状態に遷移する際の過渡的
な半導体素子の電圧特性を利用している。つまり、第1
半導体素子の端子間電圧と第2半導体素子の端子間電圧
(基準電圧)との差を検出することによって、電力供給
経路の一部を成す第1半導体素子の端子間電圧(即ち、
電力供給経路の電流)が正常状態から逸脱している程度
を判定する際に、その正常状態から逸脱している程度が
急激な変化であるか穏やかな変化であるかを考慮して、
急激な変化であると判断された場合のみについて第1半
導体素子の導通状態を遮断する。即ち、電流の変化が穏
やかであれば、カレントミラー回路を構成する第1半導
体素子の第2の主電極の電位と、第2半導体素子の第2
の主電極の電位とが等しくなるが、急激な変化の場合
は、このカレントミラー回路の電位の一致が取れないよ
うにすることにより、第1半導体素子の導通状態を遮断
するものである。本発明の負荷電流微分検出・制御回路
においては、電流検出を行うために電力の供給経路に直
列接続される従来のようなシャント抵抗は不要である。
また、完全短絡による過電流のみならず、ある程度の短
絡抵抗を持つ不完全短絡などのレアショートが発生した
場合の異常電流をも、電流の時間微分(電流上昇率)d
i/dtを考慮して簡単に検出可能である。
【0016】具体的には、本発明の負荷電流微分検出・
制御回路に用いる「電流上昇率識別回路」は、第3の信
号端子に一端が接続されるダイオードと第1の抵抗との
直列回路に並列接続された第2の抵抗とからなる並列回
路と、並列回路の他端と接地電位の間に接続されたコン
デンサと、第1の信号端子に第1の主電極を接続し、第
2の主電極と接地電位との間に第1の接地抵抗を接続し
た第4半導体素子と、第2の信号端子に第1の主電極、
並列回路の他端に制御電極を接続し、第2の主電極を第
4半導体素子の制御電極に接続し、更に、第2の主電極
と接地電位との間に第2の接地抵抗を接続した第5半導
体素子とから構成すれば良い。ここで、第2の抵抗を可
変抵抗としても良く、コンデンサを可変コンデンサとし
ても良い。
【0017】本発明の負荷電流微分検出・制御回路に用
いる「第1半導体素子」は、温度センサと、この温度セ
ンサに接続されたラッチ回路と、このラッチ回路に制御
電極を接続した過熱遮断用トランジスタと、この過熱遮
断用トランジスタに制御電極を接続した主トランジスタ
とからなる温度センサ内蔵スイッチング素子で構成する
ことが可能である。
【0018】更に、第1半導体素子の第2の主電極、温
度センサに接続されたオン/オフ回数積算回路を有する
ようにしても良い。こうすれば、このオン/オフ回数積
算回路により、第1半導体素子のオン/オフ制御回数が
所定回数に達したときに、第1半導体素子をターンオフ
するように構成出来る。
【0019】本発明の負荷電流微分検出・制御回路に用
いる第1、第2及び第3半導体素子は、互いに単位長さ
(単位チャネル幅)当たりの伝達コンダクタンスが等し
い半導体素子とすれば良い。そして、第1半導体素子の
定格電流容量は、nを2以上の正の整数として、第2及
び第3半導体素子の定格電流容量のn倍であるようにし
て、カレントミラー回路を構成すれば良い。
【0020】なお、電流上昇率識別回路の第4半導体素
子をnpn型バイポーラトランジスタで、第5半導体素
子をpnp型バイポーラトランジスタで構成することが
可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態としての負荷電流微分検出・制御回路を説明
する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分
には同一又は類似の符号を付している。
【0022】本発明の実施の形態に係る負荷電流微分検
出・制御回路は、図1に示すように、入力用端子T1に
接続された第1の主電極、出力用端子T3に接続された
第2の主電極及び制御電極とを有する第1半導体素子Q
Aと、第1半導体素子QAの第1の主電極、制御電極に
それぞれ接続された第1の主電極、制御電極と、第2の
主電極とを有する第2半導体素子QBと、第1半導体素
子QAの第1の主電極、制御電極にそれぞれ接続された
第1の主電極、制御電極と、第2の主電極とを有する第
3半導体素子QCと、第1半導体素子QAの第2の主電
極に第1の入力端子を接続し、第3半導体素子QCの第
2の主電極に第2の入力端子を接続した第1の比較器C
MP1と、第1及び第2半導体素子のそれぞれの第2の
主電極間電圧を比較する第2の比較器CMP2、第2の
比較器CMP2の出力に応じて、第1乃至第3半導体素
子QA,QB,QCのそれぞれの制御電極GA,GB,
GCに制御電圧を供給する駆動回路111と、第2半導
体素子QBの第2の主電極SBに第1の信号端子T27
を、第3半導体素子QCの第2の主電極SCに第2の信
号端子T26を、第1の比較器CMP1の出力端子に第
3の信号端子T25を接続した電流上昇率識別回路31
1とから少なくともなるパワーICである。ここで、電
流上昇率識別回路311は、第3の信号端子T25に一
端が接続されるダイオードD21と第1の抵抗R21と
の直列回路に並列接続された第2の抵抗R22とからな
る並列回路と、並列回路の他端と接地電位(GND)の
間に接続されたコンデンサC23と、第1の信号端子T
27に第1の主電極を接続し、第2の主電極と接地電位
との間に第1の接地抵抗R25を接続した第4半導体素
子Q22と、第2の信号端子T26に第1の主電極、並
列回路の他端に制御電極を接続し、第2の主電極を第4
半導体素子Q22の制御電極に接続し、更に、第2の主
電極と接地電位との間に第2の接地抵抗R24を接続し
た第5半導体素子Q21とから構成されている。
【0023】このような回路構成により、本発明の実施
の形態としての負荷電流微分検出・制御回路は、出力用
端子T3に接続される負荷102に流れる異常電流の時
間微分di/dtを検知して、時間微分値が所定の値以
上の場合のみについて第1半導体素子(第1半導体素
子)QAをオン/オフ制御して電流振動を生成し、この
電流振動の回数を積算することにより、入力用端子T1
と出力用端子T3との間の導通状態を遮断する。そし
て、本発明の実施の形態に係る負荷電流微分検出・制御
回路は、第1半導体素子(パワーデバイス)QAと、こ
の第1半導体素子QAを遮断する制御回路とを同一基板
上に集積化したパワーICの構成をしている。
【0024】電流振動の回数を積算するために、本発明
の負荷電流微分検出・制御回路は、図2に示すオン/オ
フ回数積算回路304を更に有している。即ち、このオ
ン/オフ回数積算回路304は、負荷に異常が発生した
ときに、一定時間後(回数積算が所定回数に達した
後)、第1半導体素子QAを遮断できる回路である。オ
ン/オフ回数積算回路304は、図6のノードN51、
及び図1のノードN52,N53,N54,N55,N
56に接続されている。この構成により、例えば、パワ
ーウインドに挟み込み等の負荷異常が発生し、負荷電流
が急増したときには、第1半導体素子QAがオン/オフ
動作する。第1半導体素子QAをオン/オフ動作させる
ことにより、モータ駆動力を制限する。そして、挟み込
み状態が一定時間継続したら、負荷102に相当するモ
ータを停止させて、パワーウインドのガラスの上昇によ
る挟み込み力の増大を防止することが出来る。
【0025】オン/オフ回数積算回路304において、
図6のノードN51には、ダイオードD32が接続され
ている。そして、このダイオードD32には、nMOS
トランジスタQ31が接続され、nMOSトランジスタ
Q31のゲート電極と接地電位(GND)間には、コン
デンサC31及び抵抗R33が並列接続されている。図
1のノードN53には、抵抗R30が接続され、この抵
抗R30とnMOSトランジスタQ31の間には、抵抗
R31が接続されている。図1のノードN55とnMO
SトランジスタQ31のゲート電極との間には、pnp
型バイポーラ・トランジスタQ32,Q34及び抵抗R
32とからなる直列接続回路が挿入されている。pnp
型バイポーラ・トランジスタQ32のベース電極と抵抗
R31間には、抵抗R36と逆流阻止用ダイオードD3
1とからなる直列接続回路が挿入されている。pnp型
バイポーラ・トランジスタQ34のベース電極と接地電
位(GND)間には、抵抗R35とnpn型バイポーラ
・トランジスタQ33とからなる直列接続回路が挿入さ
れている。図1のノードN54は、pnp型バイポーラ
・トランジスタQ32のコレクタ電極とpnp型バイポ
ーラ・トランジスタQ34のエミッタ電極の接続点に接
続されている。そして、更に、ノードN54とnpn型
バイポーラ・トランジスタQ33のベース電極間には、
ツェナーダイオードZD31,抵抗R34,及びダイオ
ードD33とからなる直列接続回路が挿入されている。
そして、npn型バイポーラ・トランジスタQ33のベ
ース電極・エミッタ間には、抵抗R37が接続されてい
る。
【0026】図2に示すオン/オフ回数積算回路304
は、オン/オフ動作している場合は、ゲート駆動オフの
とき、第1半導体素子QAのソース電極に電位が発生す
るので、これを検出して、継続時間を積算する。ゲート
駆動オフのときは、pnp型バイポーラ・トランジスタ
Q32がターンオンする。このとき、第1半導体素子Q
Aのソース電極に電位が発生すると、ツェナーダイオー
ドZD31,抵抗R34,ダイオードD33及び抵抗R
37とからなる直列接続回路を介して接地電位(GN
D)に電流が流れ、npn型バイポーラ・トランジスタ
Q33がターンオンする。npn型バイポーラ・トラン
ジスタQ33がターンオンすると、pnp型バイポーラ
・トランジスタQ34がターンオンする。pnp型バイ
ポーラ・トランジスタQ34がターンオンすれば、pn
p型バイポーラ・トランジスタQ32,Q34、抵抗R
32、及びコンデンサC31とからなる直列接続回路を
介して接地電位(GND)に電流が流れ、コンデンサC
31が充電される。
【0027】nMOSトランジスタQ31のゲート電位
は最初はしきい値以下なのでオフ状態にあるが、コンデ
ンサC31の充電に伴ってゲート電位が上昇するとnM
OSトランジスタQ31はオン状態に遷移する。nMO
SトランジスタQ31がオン状態に遷移すると、図6に
示した温度センサ121のアノード側のノードN51が
引き下げられるので、高温状態と同じ条件となって過熱
遮断用MOSトランジスタQSがオン状態に遷移して、
第1半導体素子QAを遮断する。
【0028】本発明の負荷電流微分検出・制御回路を構
成するパワーICとしては、種々の形態が採用可能であ
る。例えば、第1乃至第3半導体素子QA,QB,Q
C、第1及び第2の比較器CMP1,CMP2及び駆動
回路111を同一半導体チップ110上に集積化して、
モノリシック・パワーICの構成でも良い。更に、第1
乃至第3半導体素子QA,QB,QC、、第1及び第2
の比較器CMP1,CMP2、駆動回路111及び電流
上昇率識別回路311を、すべて同一半導体チップ11
0上に集積化すれば、極めて軽量・小型なモノリシック
・パワーICが実現出来る。或いは、第1乃至第3半導
体素子QA,QB,QC、第1及び第2の比較器CMP
1,CMP2、及び駆動回路111を同一の半導体チッ
プ110上に集積化し、電流上昇率識別回路311を、
この半導体チップとは異なる他の半導体チップ311上
に集積化し、半導体チップ110及び他の半導体チップ
311を同一の回路基板(実装基板)上に実装した、マ
ルチチップモジュール(MCM)の構成やハイブリッド
ICの構成でもかまわない。この場合、回路基板(実装
基板)として、セラミック、ガラスエポキシ等の絶縁性
基板や絶縁金属基板等が使用可能である。入力用端子T
1及び出力用端子T3は、回路基板(実装基板)上の実
装配線の上に、ボンディングワイヤ等で1次実装の形で
接続しても良く、半導体チップ110をセラミック基板
上にマウントし、このセラミック基板上の配線にボンデ
ィングワイヤ等で接続した後に、半田付け等の2次実装
の形で実装配線と接続しても良い。また、ハイブリッド
ICとしては、第1乃至第3半導体素子QA,QB,Q
C、第1及び第2の比較器CMP1,CMP2、及び駆
動回路が同一の半導体チップ110上にモノリシックに
集積化し、第4半導体素子Q22及び第5半導体素子Q
21を、個別素子として、同一の回路基板(実装基板)
上に、半導体チップ110と共に実装する構成でもかま
わない。
【0029】また、必ずしも、第1乃至第3半導体素子
QA,QB,QC、第1及び第2の比較器CMP1,C
MP2、及び駆動回路のすべてが同一の半導体チップ1
10上にある必要はない。例えば、第1乃至第3半導体
素子QA,QB,QCを個別素子として、回路基板(実
装基板)上に、第1及び第2の比較器CMP1,CMP
2、及び駆動回路が集積化された半導体チップ110と
共に実装する構成でもかまわない。例えば、第1半導体
素子(第1半導体素子)QAが、100Aクラスから数
1000Aクラス以上の大電力用デバイスであれば、放
熱設計上、第1半導体素子QAは、個別素子として、独
立に実装した方が好ましい場合がある。
【0030】本発明の負荷電流微分検出・制御回路の第
1半導体素子(パワーデバイス)QAとしては、感熱遮
断機能を有した半導体スイッチング素子が好ましい。こ
の感熱遮断機能を有した第1半導体素子QAとしては、
例えば、図6に示した温度センサ内蔵スイッチング素子
QFと等価な回路構成の個別素子を用いることも可能で
ある(但し、この場合、第1半導体素子QAは、厳密に
は、個別素子というよりも、図6に示した回路構成のモ
ノリシック・パワーICである。)。従って、この第1
半導体素子QAを、第1半導体素子QAの制御回路を搭
載した他の半導体チップと共に、回路基板(実装基板)
に実装したハイブリッドICの構成でもかまわない。
【0031】ハイブリッドICの構成では、回路基板
(実装基板)の入力用リード端子等を介して、入力用端
子T1に、電源電圧VBが、電源101から供給され
る。また、出力用リード端子等を介して、出力用端子T
3に、所定の負荷102が接続される。また、モノリシ
ックICの構成であれば、セラミック基板等を有したパ
ッケージの入力用リード端子等を介して、入力用端子T
1に電源電圧VBが電源101から供給され、出力用リ
ード端子等を介して、出力用端子T3に所定の負荷10
2が接続される。これらのハイブリッドICやモノリシ
ックICにおいて、更に樹脂モールドや、金属ケースを
用いても良いことは勿論である。
【0032】なお、本発明の負荷電流微分検出・制御回
路を構成するモノリシックパワーICにおいては、感熱
遮断機能に必要な回路素子のレイアウト構成は、半導体
チップ上の表面配線の幅や素子分離領域の構造を含めた
総合的なレイアウト設計により定められる。つまり、図
6に示す感熱遮断機能に必要な回路素子は、図2に示し
たオン/オフ回数積算回路304等の他の機能に必要な
回路素子のレイアウトと共に同一半導体チップ上に最適
化される。なお、オン/オフ回数積算回路304を具備
した場合は、第1半導体素子QAに、必ずしも、温度セ
ンサは必須ではないので、単純な個別素子でも良い。
【0033】さて、本発明の負荷電流微分検出・制御回
路に用いる第1半導体素子QAとしては、例えば、DM
OS構造、VMOS構造、或いはUMOS構造のパワー
MOSFETやこれらと類似な構造のMOSSITが使
用可能である。また、ESTやMCT等のMOS複合型
デバイスやIGBT等の他の絶縁ゲート型パワーデバイ
スが使用可能である。更に、常にゲートを逆バイアスで
使うのであれば、接合型FET、接合型SITやSIサ
イリスタ等も使用可能である。いずれにしても、第1半
導体素子QAは、nチャネル型でもpチャネル型でもか
まわない。従って、図1に示す本発明の実施の形態に係
るパワーICは、nチャネル型及びpチャネル型の両方
が存在する。
【0034】以下においては、同一半導体チップ110
上に、図1に示すような第1半導体素子QA等の所定の
回路素子が、モノリシックに集積化されたnチャネル型
パワーICについて説明する。即ち、第1半導体素子Q
Aは、例えば、図6に示すような主素子(パワーデバイ
ス)QM、この主MOSトランジスタQMの真のゲート
に接続した抵抗RG、温度センサ121、温度センサ1
21にゲートを接続したnMOSトランジスタQ51、
このnMOSトランジスタQ51の出力側に接続された
ラッチ回路122及びラッチ回路122の出力側にゲー
トを接続した過熱遮断用MOSトランジスタQSを具備
した半導体チップ110上の回路である。従って、第1
半導体素子QAの第1及び第2主電極は、それぞれ、こ
の第1半導体素子QAを構成する主素子(パワーデバイ
ス)の第1及び第2主電極領域に接続されている。「第
1主電極領域」とは、IGBTにおいてエミッタ領域又
はコレクタ領域のいずれか一方、パワーMOSFETや
パワーMOSSIT等のパワーMOSトランジスタにお
いてはソース領域又はドレイン領域のいずれか一方を意
味する。「第2主電極領域」とは、IGBTにおいては
上記第1主電極領域とはならないエミッタ領域又はコレ
クタ領域のいずれか一方、パワーMOSトランジスタに
おいては上記第1主電極領域とはならないソース領域又
はドレイン領域のいずれか一方を意味する。即ち、第1
主電極領域が、エミッタ領域であれば、第2主電極領域
はコレクタ領域であり、第1主電極領域がソース領域で
あれば、第2主電極領域はドレイン領域である。また、
「制御電極」とはIGBT及びパワーMOSトランジス
タのゲート電極を意味することは勿論である。第1半導
体素子QAと同様な電流電圧特性を有する第2及び第3
半導体素子QB,QCについても、同様に「主電極」及
び「制御電極」が定義される。この第1半導体素子QA
の主素子QMは、例えば、複数個のユニットセル(単位
セル)が並列接続されたマルチ・チャネル構造のパワー
デバイスを採用すれば良い。
【0035】主素子QMとして、図6に示すようなMO
Sトランジスタが用いられている場合を例に説明する。
図6においては、過熱遮断用MOSトランジスタQSの
出力側に主素子(主MOSトランジスタ)QMの真のゲ
ートが接続されている。主MOSトランジスタQMは、
複数個のユニットセル(単位セル)が並列接続されたマ
ルチ・チャネル構造のパワーMOSトランジスタであ
る。そして、この主MOSトランジスタ(パワーデバイ
ス)QMに並列接続されるように、第2及び第3半導体
素子QB,QCが、隣接する位置に配置されている。こ
の結果、第1半導体素子QAと第2及び第3半導体素子
QB,QCとが、同一半導体チップ110上に集積化さ
れている。この第2及び第3半導体素子QB,QCに
は、温度センサ、ラッチ回路或いは過熱遮断用MOSト
ランジスタQS等の基準デバイスを過熱遮断するための
回路は必須ではない。第2及び第3半導体素子QB,Q
Cが、第1半導体素子QA(主MOSトランジスタQ
M)と同一プロセスで、隣接位置に配置されているの
で、温度ドリフトやロット間の不均一性の影響による互
いの電気的特性のバラツキを除去(削減)できる。第2
及び第3半導体素子QB,QCの電流容量が主MOSト
ランジスタQMの電流容量よりも小さくなるように、第
2及び第3半導体素子QB,QCを構成する並列接続の
ユニットセル数を調整している。例えば、第2及び第3
半導体素子QB,QCのユニットセル数1に対して、第
1半導体素子QA(主MOSトランジスタQM)のユニ
ットセル数nを1000となるように構成することによ
り、第2及び第3半導体素子QB,QCと第1半導体素
子QAのチャネル幅Wの比を1:n(n=1000)と
している。また、温度センサ121は、第2及び第3半
導体素子QB,QC及び第1半導体素子QAの上部に形
成された層間絶縁膜の上部に堆積されたポリシリコン薄
膜からなるpn接合ダイオード等で構成されている。即
ち、複数個のポリシリコンダイオードが直列接続された
温度センサ121が、主MOSトランジスタQMのチャ
ネル領域の近傍の位置に集積化されている。
【0036】このような構成において、主MOSトラン
ジスタQMの接合温度が上昇し、半導体チップ110の
表面の温度が上昇すれば、この温度上昇に従い、温度セ
ンサ121の順方向降下電圧が低下する。即ち、複数個
直列接続されたダイオードの両端の電圧が降下するの
で、nMOSトランジスタQ51のゲート電位が“L”
レベルとされる電位まで下がり、nMOSトランジスタ
Q51がオン状態からオフ状態に遷移する。これによ
り、nMOSトランジスタQ54のゲート電位が第1半
導体素子QAのゲート制御端子Gの電位にプルアップさ
れ、nMOSトランジスタQ54がオフ状態からオン状
態に遷移して、ラッチ回路122に“1”がラッチされ
ることとなる。このとき、ラッチ回路122の出力が
“H”レベルとなって過熱遮断用MOSトランジスタQ
Sがオフ状態からオン状態に遷移する。この結果、主M
OSトランジスタQMの真のゲートTGとソースS
が短絡されて、主MOSトランジスタQMがオン状態か
らオフ状態に遷移し、第1半導体素子QAの過熱遮断動
作が完了することとなる。
【0037】本発明の負荷電流微分検出・制御回路は、
より具体的には、図1に示すように、第2及び第3半導
体素子QB,QC、抵抗R1,R2,R5,R14,R
G,ツェナーダイオードZD1、ダイオードD1、第2
の比較器CMP2、駆動回路111、第1半導体素子Q
Aの第2の主電極(ソース電極)に第1の入力端子を接
続し、第3半導体素子QCの第2の主電極(ソース電
極)に第2の入力端子を接続した第1の比較器CMP1
とを、第1半導体素子QAと共に同一半導体基板(半導
体チップ)110上にモノリシックに搭載している。図
1において、ZD1は第1半導体素子QAのゲート端子
Gとソース端子S間を12Vに保って、主MOSトラン
ジスタQMの真のゲートTGに過電圧が印加されようと
した場合にこれをバイパスさせるツェナーダイオードで
ある。更に半導体チップ110の周辺部には、第1の比
較器CMP1の第2の入力端子に接続された入/出力端
子T16、第1の比較器CMP1の出力端子に接続され
た入/出力端子T15、第2半導体素子QBの第2の主
電極(ソース電極)に接続された入/出力端子T17及
び駆動回路111の入力端子に接続された入/出力端子
T2等が、ボンディングパッドとして配置されている。
これらのボンディングパッドは、シリコン酸化膜(Si
膜)、PSG膜、BPSG膜、シリコン窒化膜(S
)等の層間絶縁膜の上に設けられた、厚さ1乃
至10μmのアルミニウム(Al)膜、若しくはアルミ
ニウム合金膜であり、金(Au)若しくはアルミニウム
のボンディングワイヤで、回路基板上の実装配線に接続
されている。
【0038】図1に示すように、入/出力端子T15に
は、電流上昇率識別回路311の第3の信号端子T25
が接続されている。そしてこの第3の信号端子T25に
は、ダイオードD21と第1の抵抗R21との直列回路
に並列接続された第2の抵抗R22とからなる並列回路
が接続されている。この並列回路の他端と接地電位(G
ND)との間には、コンデンサC23が接続されてい
る。更に、入/出力端子T16に、電流上昇率識別回路
311の第2の信号端子T26が接続されている。第2
の信号端子T26には、第1の主電極、並列回路の他端
に制御電極を接続し、第2の主電極と接地電位との間に
第2の接地抵抗R24を接続した第5半導体素子Q21
が設けられている。そして、入/出力端子T17には、
電流上昇率識別回路311の第1の信号端子T27が接
続されている。第1の信号端子T27には、第1の主電
極、第5半導体素子Q21の第2の主電極に制御電極を
接続し、第2の主電極と接地電位との間に第1の接地抵
抗R25を接続した第4半導体素子Q22が配置されて
いる。入/出力端子T2には抵抗R10及びスイッチS
W1が接続されている。
【0039】既に述べたように、本発明の負荷電流微分
検出・制御回路としては、種々の形態が採用可能であ
る。従って、入/出力端子T15,16,17と信号端
子T25,26,27との間は種々の形態での接続が可
能である。例えば、電流上昇率識別回路311を含め
て、すべてを同一半導体チップ110上に集積化したモ
ノリシックパワーICの構造においては、これらは半導
体チップ上のアルミニウム(Al)やアルミニウム合金
(Al−Si,Al−Cu−Si)等の金属配線で接続
される。一方、マルチチップモジュール(MCM)の構
成やハイブリッドICの構成では、入/出力端子T1
5,16,17と信号端子T25,26,27との間
は、ボンディングワイヤ、或いは実装配線を介して接続
される。このように、採用するパワーICの形態に応じ
て、電流上昇率識別回路311を構成するダイオードD
21、抵抗R21〜25,コンデンサC23、半導体素
子Q21,Q22は、そのすべて、又は一部が半導体チ
ップ110の上に、モノリシックに集積化される。モノ
リシックに集積化する場合は、ダイオードD21や、半
導体素子Q21,Q22は、半導体チップ110の表面
に所定のpn接合構造を構成すれば良く、抵抗R21〜
25は、ポリシリコン抵抗でも、拡散抵抗でもかまわな
い。
【0040】なお、電流上昇率識別回路311を構成す
る第5半導体素子(pnp型バイポーラ・トランジス
タ)Q21及び第4半導体素子(npn型バイポーラ・
トランジスタ)Q22は、不飽和領域で動作するように
バイアスされている。
【0041】そして、この本発明の実施の形態に係るパ
ワーICは、ユーザ等が、図1に示した入/出力端子T
2に接続されたスイッチSW1をオンさせることにより
機能する。ブラックボックス111として示し、詳細な
回路構成の図示を省略しているが、駆動回路111に
は、コレクタ側がチャージポンプ305から供給された
電位VPに接続されたソーストランジスタ(npn型バ
イポーラ・トランジスタ)と、エミッタ側が接地電位
(GND)に接続されたシンクトランジスタ(npn型
バイポーラ・トランジスタ)とを直列接続して備えてい
る。従って、スイッチSW1のオン/オフ切換えによる
切換え信号に基づき、駆動回路111は、ソーストラン
ジスタ及びシンクトランジスタをオン・オフ制御して、
第1乃至第3半導体素子QA,QB,QCのそれぞれの
制御電極にこれらを駆動制御する信号を出力する。バイ
ポーラ・トランジスタの代わりにMOSトランジスタで
駆動回路111を構成しても良い。電源101の出力電
圧(電源電圧)VBは、例えば12Vで、チャージポン
プ305の出力電圧VPは、例えばVB+10Vであ
る。
【0042】図1に示すように、第1半導体素子QAの
第1主電極(ドレイン電極)と第2及び第3半導体素子
QB,QCの第1主電極(ドレイン電極)とはすべて共
通の入力用端子T1に接続され同電位に維持されてい
る。例えば、第1乃至第3半導体素子QA,QB,QC
が、DMOS構造、VMOS構造、或いはUMOS構造
等の縦型構造であれば、p型基板中に設けられた共通の
n型埋め込みドレイン領域で、同電位にすることが出来
る。そして、p型シンカー領域により表面に導き出し、
アルミニウム(Al)等の金属配線で、共通の入力端子
T1となるボンディングパッドまで導けば良い。第1乃
至第3半導体素子QA,QB,QCが、平面型(横型)
のMOSトランジスタであれば、アルミニウム(Al)
等の金属配線で互いに接続し、更に、共通の入力端子T
1となるボンディングパッドまで導けば良い。第1の接
地抵抗R25及び第2の接地抵抗R24のそれぞれの抵
抗値は、第2及び第3半導体素子QB,QCと第1半導
体素子QMのチャネル幅Wの比を考慮して選定すれば良
い。また、第1の比較器CMP1の“+”入力端子に接
続されるノードN1の電位V及び“−”入力端子に接
続されるノードN2の電位Vの大小の関係が重要とな
る。第2の接地抵抗R24の抵抗値は、V=Vの場
合において、第5半導体素子Q21のエミッタ電流が、
第1半導体素子のドレイン電流IDQAの1/1000
となり、ドレイン電流IDQAの動作範囲内の最大電流
でも第5半導体素子Q21が飽和しないように選定され
る。第2の接地抵抗R24の抵抗値として大きな値が選
定できれば、制御精度は高くなる。逆に、第2の接地抵
抗R24の抵抗値として小さな値を選定すると、制御精
度は低くなる。この第1の接地抵抗R25及び第2の接
地抵抗R24の設定により、第1半導体素子QAに異常
動作の過負荷電流が流れたときと同じドレイン−ソース
間電圧VDSを第2及び第3半導体素子QB,QCに発
生させることが出来る。
【0043】第1半導体素子QAの第1主電極(ドレイ
ン電極)と第2主電極(ソース電極)間には抵抗R1と
抵抗R2との直列回路が接続されている。図1に示す第
2の比較器CMP2の“+”入力端子には、第1半導体
素子QAの主電極間電圧(ドレインD−ソースS間電
圧)VDSを抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電圧が抵
抗R5を介して供給されている。また、第2の比較器C
MP2の“−”入力端子には、第2半導体素子QBのソ
ース電圧VSが供給されている。つまり、“+”入力端
子の信号レベルVが“−”入力端子の信号レベルV
より高い場合には、第2の比較器CMP2の出力は、
“H”レベルとなり、駆動回路111は、ゲートGA,
GB,GCに電圧を供給する。逆に、“+”入力端子の
信号レベルV が“−”入力端子の信号レベルVより
低い場合には、第2の比較器CMP2の出力は、“L”
レベルとなり、駆動回路111は、ゲート駆動をオフす
る。なお、後述のように、第2の比較器CMP2は一定
のヒステリシスを持っている。
【0044】図4は、第1半導体素子QAに着目した、
概念的な等価回路図である。第1半導体素子としての第
1半導体素子QAの等価回路を、等価電流源g
、ドレイン抵抗rd、ゲート・ソース間容量
GS、ゲート・ドレイン間容量CGD及びドレイン・
ソース間容量CDSを用いて簡略化して示している。こ
こで、g は、第1半導体素子QAの伝達コンダクタン
スである。この第1半導体素子QAの等価回路を使用し
た場合、電源101から負荷102への電力供給経路
は、図4に示すような回路として表される。負荷102
には電力供給経路の配線インダクタンスL0と配線抵抗
R0とが含まれる。
【0045】本発明の負荷電流微分検出・制御回路の第
2半導体素子QBと第1半導体素子QA(主MOSトラ
ンジスタQM)のチャネル幅Wの比を1:n(n=10
00)としてカレントミラー回路を構成する場合は、
(第1半導体素子のドレイン電流IDQA)=1000
×(第2半導体素子のドレイン電流IDQB)となる。
従って、第1半導体素子QAのドレイン電流としてI
DA=5A、第2半導体素子QBのドレイン電流として
DQB=5mAがそれぞれ流れているときは、第1半
導体素子QA及び第2半導体素子QBのそれぞれのドレ
イン−ソース間電圧VDSと真のゲート−ソース間電圧
TGSは一致する。即ち、VDSA=V SB、V
TGSA=VTGSBとなる。ここで、VDSA,V
DSBはそれぞれ第1半導体素子QA,第2半導体素子
QBのドレイン−ソース間電圧であり、V TGSA,V
TGSBはそれぞれ第1半導体素子QA,第2半導体素
子QBの真のゲート−ソース間電圧である。
【0046】第1の接地抵抗R25を流れる電流値で、
第2半導体素子QBの第2の主電極SBと接地間の電圧
を割った値が、第2半導体素子QBに接続される基準抵
抗Rrとなる。従って、第2半導体素子QBの導通状態
で、基準抵抗Rrは変化する。この基準抵抗Rrは、第
4半導体素子Q22が不飽和領域で動作するので、第1
の接地抵抗R25の値より大きくなる。
【0047】次に、3極管特性(オーミック特性)領域
における本発明の負荷電流微分検出・制御回路の動作に
ついて説明する。第1半導体素子QAがオン状態に遷移
すると、ドレイン電流IDQAは回路抵抗で決まる最終
負荷電流値を目指して立ち上がって行く。また、第1半
導体素子QAの真のゲート−ソース間電圧V
TGSAは、ドレイン電流IDQAで決まる値を取り、
ドレイン−ソース間電圧VDSAの低下によるコンデン
サ容量CGDのミラー効果でブレーキをかけられなが
ら、これも立ち上がって行く。V=Vの場合、第2
の接地抵抗R24における電圧降下は、負荷電流I
DQAに比例し、第4半導体素子Q22は、第2の接地
抵抗R24と第5半導体素子Q21との接続点の電位を
もとに、エミッタフォロアとして動作する。従って、R
24=R25とすると、第1の接地抵抗R25の電圧降
下は、第2の接地抵抗R24の電圧降下よりも、第4半
導体素子Q22のベース−エミッタ間電圧VBE分だけ
低下する。従って、IDQA/1000よりもよりも、
若干少な目の電流が第2半導体素子QBに流れることに
なる。
【0048】また、第1半導体素子QAの真のゲート−
ソース間電圧VTGSAは、ドレイン電流IDQAの増
加に応じて大きくなって行く。
【0049】 VDSA=VTGSA+VTGD ・・・・・(1) VDSB=VTGSB+VTGD ・・・・・(2) の関係があるから、 VDSA−VDSB=VTGSA−VTGSB =(IDQA−n×IDQB)/g ・・・・・(3) となる。但し、gは第1半導体素子QAの伝達コンダ
クタンス、nは第1半導体素子QAと第2半導体素子Q
Bとのチャネル幅の比である。従って、ドレイン−ソー
ス間電圧の差VDSA−VDSBを検出することによ
り、ドレイン電流の差(IDQA−n×IDQB)を得
ることが出来る。
【0050】第2半導体素子QBのドレイン−ソース間
電圧VDSBは、抵抗R14を介して、第2の比較器C
MP2の“−”入力端子に入力される。また、第1半導
体素子QAのドレイン−ソース間電圧VDSAはR1と
抵抗R2で分圧した値Vが、抵抗R5を介して、第2
の比較器CMP2の“+”入力端子に入力される。即
ち、 V=VDSA×R1/(R1+R2) ・・・・・(4) が第2の比較器CMP2の“+”入力端子に入力される
ことになる。負荷側が正常状態の場合は、(Rr/n)
<Rとなって、V<VDSBとなり、第1半導体素子
QAは、オン状態を維持する。ここで、Rは負荷抵抗の
値である。負荷側が過負荷になると、(Rr/n)>R
となり、更に、V>VDSBとなると、3極管特性領
域で、第1半導体素子QAがターン・オフする。第1半
導体素子QA及び第2半導体素子QBのそれぞれのソー
ス電位をVSA、VSBとすると、第1半導体素子QA
がオフ後、ソース電位VSA、VSBは、GNDに向か
って低下して行くので、VDSA,VDSBとも増加す
る。ソース電位VSA、V が、GND電位に至る前
に、V<VDSBの条件が成立して、再び第1半導体
素子QAがターン・オンする。第1半導体素子QAは、
オン状態に遷移した直後は、5極管特性領域(ピンチオ
フ領域)にあり、その後3極管特性領域に向かってオン
状態を続けて行き、V>VDSBになるとターンオフ
する。これが、オン/オフ動作の1サイクルである。一
旦ターンオフすると、オフ状態を維持し、逆に、一旦タ
ーンオンすると、オン状態を維持するのは、負荷回路の
インダクタンスによる。負荷回路のインダクタンスは、
電流が変化するときは、抵抗と等価な働きをする。電流
が減少しているときは、インダクタンス等価抵抗の符号
はマイナスとなって、負荷側抵抗を減少させる。一方、
電流が増加するときは、インダクタンス等価抵抗の符号
がプラスとなって、負荷側抵抗を増大させる。このため
に、第1半導体素子QAが、一旦ターンオフすると、オ
フ状態を維持し、ターンオンすると、オン状態を維持す
ることになる。基準回路の第2半導体素子QB側は、第
1の接地抵抗R25(=Rr)が負荷抵抗Rよりはるか
に大きいので、インダクタンス効果は無視出来るほど小
さい。このため、第2半導体素子QB側は、純抵抗回路
として動作すると考えて良い。
【0051】なお、第2の比較器CMP2では、ダイオ
ードD1と抵抗R5でヒステリシスが形成されている。
第1半導体素子QAがオフ状態に遷移したとき、駆動回
路111のシンクトランジスタによりゲート電位は接地
され、ダイオードD1のカソード側電位は、VSA
0.7V(ツェナーダイオードZD1の順方向電圧)に
なるので、ダイオードD1が導通する。この結果、抵抗
R1→抵抗R5→ダイオードD1の経路で電流が流れ、
第2の比較器CMP2の“+”入力端子の信号レベルV
は、駆動回路111がオン制御しているときの上述の
(4)式の値より大きくなる。従って、オフ状態に遷移
した直後より小さい、特定のドレイン−ソース間電圧の
差VDSA−VDSBまで第1半導体素子QAはオフ状
態を維持するが、その後、更にVDSAが大きくなるこ
とにより、第2の比較器CMP2の“+”入力端子の信
号レベルVが、VDSBより小さくなり、第2の比較
器CMP2の出力は“L”レベルから“H”レベルに変
化する。従って、第1半導体素子QAは再びオン状態に
遷移させられることとなる。なお、ヒステリシス特性の
付け方にはいろいろな方法があるが、これはその一例で
ある。
【0052】第1半導体素子QAがオフ状態に遷移する
ときのドレイン−ソース間電圧V SAをしきい値V
DSAthとすると、次式が成立する。つまり、 VDSAth−VDSB=R2/R1×VDSB ・・・・・(5) である。3極管特性領域における過電流判定値は(5)
式で決まることになる。
【0053】次に、5極管特性領域における動作につい
て説明する。配線が正常な状態で、第1半導体素子QA
がオン状態に遷移すると、第1半導体素子QAは連続的
にオン状態を維持することとなる。このため、真のゲー
ト−ソース間電圧VTGSA、VTGSBがピンチオフ
電圧に達した後は、第1半導体素子QA,第2半導体素
子QB,第3半導体素子QCとも5極管特性領域で動作
する。本発明の負荷電流微分検出・制御回路において
は、第2半導体素子QBと第1半導体素子QA(主MO
SトランジスタQM)のチャネル幅Wの比を1:nとし
てカレントミラー回路を構成しているので、第2半導体
素子QBのオン抵抗RDS(ON)Bは、第1半導体素
子QAのオン抵抗RDS(ON)Aのn倍である(R
DS(ON) =n・RDS(ON)A)。一方、同一
バイアス条件ならば、第2半導体素子QBのドレイン電
流IDQBは、第1半導体素子QAのドレイン電流I
DQAの1/n倍である(IDQB=(1/n)・I
DQA)。5Aクラスの半導体素子の代表的なオン抵抗
DS(ON)を参考にすれば、例えば、第1半導体素
子QAのオン抵抗RDS(ON)Aを、ゲート−ソース
間電圧VGS=10Vのとき、RDS(ON)A=30
mΩであると仮定出来る。n=1000とすれば、この
場合、第2半導体素子QBのオン抵抗RDS(ON)B
は、30Ωとなる。従って、 VDSB=IDQB×RDS(ON)B =5[mA]×30[Ω]=0.15[V] ・・・・・(6) VDSA=IDQA×30[mΩ] ・・・・・(7) VDSA−VDSB=30[mΩ]×(IDQA−5[A]) ・・・・・(8) である。
【0054】また、負荷に異常が発生して、ドレイン電
流IDQAが増加すると(8)式の値が大きくなり、過
電流判定値を超えると第1半導体素子QAをオフ状態に
遷移させる。この場合、ピンチオフ点を経由して、上記
の3極管特性領域での動作状態を経て、オフ状態へ遷移
する。そして、図1に示したダイオードD1と抵抗R5
とによるヒステリシスにより、一定時間経過後に、第2
の比較器CMP2の“+”入力端子の信号レベルV
DSBより小さくなり、第2の比較器CMP2の出力
は“L”レベルから“H”レベルに変化して、第1半導
体素子QAを再びオン状態に遷移させることとなる。こ
うして、第1半導体素子QAはオン状態及びオフ状態へ
の遷移を繰り返して、最終的に遮断に至る。なお、遮断
に至る前に、負荷が正常に復帰すれば、第1半導体素子
QAは連続的にオン状態を維持するようになる。
【0055】本発明の負荷電流微分検出・制御回路は、
図1に示すように、第1半導体素子QA中を流れる電流
のほぼ1/nに相当した電流を、第2及び第3半導体素
子QB,QCに流すカレントミラー回路の並列接続で構
成されている。これらの第2及び第3半導体素子QB,
QCにはそれぞれ不飽和領域で動作するようにバイアス
されたnpn型バイポーラ・トランジスタ(第4半導体
素子)Q22とpnp型バイポーラ・トランジスタ(第
5半導体素子)Q21が接続されている。そして、第1
の比較器CMP1は、負荷102を流れるドレイン電流
の変化が緩やかな場合は、その“+”入力端子に供給さ
れる電位V及び“−”入力端子に供給される電位V
がほぼ一致するように(V=V)動作する。一方、
負荷102を流れるドレイン電流が急激に増加した場合
は、V<Vとなるような動作をする。この場合、コ
ンデンサC23の存在により、電流上昇率di/dtの
大小でその振るまいが異なる。即ち、 (イ)負荷102を流れる電流の電流上昇率di/dt
が大きいとき:例えば、自動車のパワーウィンドウに腕
が挟まれた時のように、負荷102を流れる電流が急激
に上昇した場合を考える。このとき、第1半導体素子Q
Aのドレイン−ソース間電圧VDSAが上昇し、ノード
N1の電位VがノードN2の電位Vより低い値にな
れば、第1の比較器CMP1は“L”レベルを出力す
る。しかし、第1の比較器CMP1の出力端子にはダイ
オードD21と第1の抵抗R21との直列回路に並列接
続された第2の抵抗R22とからなる並列回路が接続さ
れ、更にこの並列回路と接地電位(GND)との間には
コンデンサC23が接続されているので、コンデンサC
23が抵抗R22を介して放電しなければ、pnp型バ
イポーラ・トランジスタ(第5半導体素子)Q21のベ
ース電位は下がらない。このため、第1の比較器CMP
1の出力が“L”レベルとなっても、pnp型バイポー
ラ・トランジスタ(第5半導体素子)Q21のベース電
位は、直ちに下がらず、従って、npn型バイポーラ・
トランジスタ(第4半導体素子)Q22のベース電位
も、コンデンサC23が放電するまで上昇しない。即
ち、第2半導体素子QBのソースSBの電位は、R22
・C23に依存した所定の時定数τの間はほぼ一定であ
る。しかし、第1半導体素子(第1半導体素子)QAの
ドレイン電流IDQAは急激に増加し続けるので、
(4)式により与えられるVは増加し、ついには第2
半導体素子QBのドレイン−ソース間電圧VDSBより
大きくなる。この結果、第2の比較器CMP2の出力は
“H”レベルから“L”レベルに変化して、第1半導体
素子(第1半導体素子)QAをオフ状態に遷移させ、電
流振動が開始し、最終的に、第1半導体素子(第1半導
体素子)QAをオフ状態に固定する。
【0056】(ロ)負荷102を流れる電流の電流上昇
率di/dtが小さいとき:例えば、自動車のパワーウ
ィンドウが摩耗等により徐々に重くなり、負荷102を
流れる電流が緩やかに上昇した場合を考える。負荷10
2を流れる電流が増加して、ノードN1の電位Vが、
ノードN2の電位Vより低下すれば、第1の比較器C
MP1は“L”レベルを出力する。第1の比較器CMP
1の出力端子にはダイオードD21と第1の抵抗R21
との直列回路に並列接続された第2の抵抗R22とから
なる並列回路が接続され、更にこの並列回路と接地電位
(GND)との間にはコンデンサC23が接続されてい
るが、コンデンサC23が抵抗R22を介して放電する
速度よりも、負荷102を流れる電流の電流上昇率di
/dtが小さければ、時定数τ以内に、pnp型バイポ
ーラ・トランジスタ(第5半導体素子)Q21のベース
電位が下がる。この結果、pnp型バイポーラ・トラン
ジスタ(第5半導体素子)Q21のコレクタ電流が増大
し、npn型バイポーラ・トランジスタ(第4半導体素
子)Q22のベース電位も上昇する。従って、第2半導
体素子QBのソースSBの電位は時定数τを有して低下
し、ドレイン−ソース間電圧VDSBが上昇する。従っ
て、(4)式により与えられるVの上昇率を補償出来
るので、第2の比較器CMP2の出力は“H”レベルを
維持することが出来る。このため、電流の電流上昇率d
i/dtが小さいときは、電流振動が開始せず、正常動
作を維持する。
【0057】なお、第1の比較器CMP1の出力が
“L”レベルからH”レベルに遷移するときは、ダイオ
ードD21を電流が通過するので、第1の抵抗R21の
値を十分小さくしておけば、コンデンサC23は瞬時に
充電出来、従って、第1の比較器CMP1ノード(入力
端子)N1,N2の電位にずれが発生せず、第2半導体
素子QBのソースSBの電位は、変化に短時間で応答す
る。
【0058】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示
の一部を成す論述及び図面はこの発明を限定するもので
あると理解すべきではない。この開示から当業者には様
々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとな
ろう。
【0059】例えば、図3に示すような、電流上昇率識
別回路312を用いることも可能である。即ち、図3に
示す電流上昇率識別回路312は、第3の信号端子T3
5に一端が接続されるダイオードD21と第1の抵抗R
21との直列回路に並列接続された可変抵抗(第2の抵
抗)R32とからなる並列回路と、並列回路の他端と接
地電位(GND)の間に接続された可変コンデンサC3
3と、第1の信号端子T37に第1の主電極を接続し、
第2の主電極と接地電位との間に第1の接地抵抗R25
を接続した第4半導体素子Q22と、第2の信号端子T
36に第1の主電極、並列回路の他端に制御電極を接続
し、第2の主電極を第4半導体素子Q22の制御電極に
接続し、更に、第2の主電極と接地電位との間に第2の
接地抵抗R24を接続した第5半導体素子Q21とから
構成されている。電流上昇率識別回路312以外の部分
については、図1と同様なので、重複する説明を省略す
る。
【0060】図3に示す電流上昇率識別回路312にお
いて、第3の信号端子T35に接続される並列回路に含
まれる第2の抵抗を可変抵抗R32としておけば、任意
の時定数τが選択出来る。或いは、第3の信号端子T3
5に接続される並列回路に接続されるコンデンサを可変
コンデンサC33とすれば、任意の時定数τが選択出来
る。従って、負荷102を流れる電流の電流上昇率di
/dtが種々雑多な値を取る場合であっても、それに最
適な電流遮断機能を持たせることが可能である。
【0061】図3に示す電流上昇率識別回路312の構
成は時定数τが連続的に変化出来るものであるが、複数
の第2の抵抗及びコンデンサを用意し、スイッチで切り
変えることにより、離散的な時定数τの値を選択するこ
とも可能である。即ち、対象とする負荷の特性、使用環
境等に応じてしきい値となる電流上昇率di/dtを変
更することにより、本発明の負荷電流微分検出・制御回
路の汎用性を高めることが可能となるこのように、本発
明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含む
ことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記
の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項に
よってのみ定められるものである。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で、緩やか
な負荷電流の変化には応答せず、急激な負荷電流の変化
のみに応答し、過電流を遮断出来る負荷電流微分検出・
制御回路を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る負荷電流微分検出・
制御回路の回路構成図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る負荷電流微分検
出・制御回路に用いるオン/オフ回数積算回路の回路構
成図である。
【図3】本発明の更に他の実施の形態に係る負荷電流微
分検出・制御回路の回路構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る負荷電流微分検出・
制御回路の第1半導体素子に着目した概念的等価回路図
である。
【図5】従来の半導体スイッチの回路構成図である。
【図6】温度センサ内蔵スイッチング素子の回路構成図
である。
【符号の説明】
101 電源 102 負荷 110 半導体チップ 111 駆動回路 301 過電流検出部 302 電流Enable部 304 オン/オフ回数積算回路 305 チャージポンプ部 306 遮断ラッチ回路 311,312 電流上昇率識別回路 C31, コンデンサ C33 可変コンデンサ CMP1 第1の比較器 CMP2 第2の比較器 D1,D31,D32,D33 ダイオード QA,QF 第1半導体素子 QB 第2半導体素子 QC 第3半導体素子 Q21 第5半導体素子 Q22 第4半導体素子 Q31 MOSトランジスタ Q32,Q34 pnp型バイポーラ・トランジスタ Q33 npn型バイポーラ・トランジスタ RG 内部抵抗 R1,R2,R5,R21〜R23,R30〜R37
抵抗 R24 第2の接地抵抗 R25 第1の接地抵抗 R32 可変抵抗 T1,T2,T3,T14〜T18 入出力端子 T27,T37 第1の信号端子 T26,T36 第2の信号端子 T25,T35 第3の信号端子 ZD1,ZD31 ツェナーダイオード
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/687 H03K 17/687 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2の主電極及び制御電極とを有す
    る第1半導体素子と、 前記第1半導体素子の第1の主電極、制御電極にそれぞ
    れ接続された第1の主電極、制御電極と、第2の主電極
    とを有する第2半導体素子と、 前記第1半導体素子の第1の主電極、制御電極にそれぞ
    れ接続された第1の主電極、制御電極と、第2の主電極
    とを有する第3半導体素子と、 前記第1半導体素子の第2の主電極に第1の入力端子を
    接続し、前記第3半導体素子の第2の主電極に第2の入
    力端子を接続した第1の比較器と、 前記第1及び第2半導体素子のそれぞれの第2の主電極
    間電圧を比較する第2の比較器と、 前記第2の比較器の出力に応じて、前記第1乃至第3半
    導体素子のそれぞれの制御電極に制御電圧を供給する駆
    動回路と、 前記第2半導体素子の前記第2の主電極に第1の信号端
    子を、前記第3半導体素子の前記第2の主電極に第2の
    信号端子を、前記第1の比較器の出力端子に第3の信号
    端子を接続した電流上昇率識別回路とから少なくともな
    り、前記第1半導体素子の第2の主電極に接続される負
    荷に流れる電流の時間微分を検知して、時間微分値が所
    定の値以上の場合のみについて前記第1半導体素子をオ
    ン/オフ制御して電流振動を生成し、この電流振動によ
    り、前記第1半導体素子の導通状態を遮断すること特徴
    とする負荷電流微分検出・制御回路。
  2. 【請求項2】前記第1半導体素子、前記第2半導体素
    子、前記第3半導体素子、前記第1比較器、前記第2比
    較器及び前記駆動回路が同一半導体基板上に集積化され
    ていることを特徴とする請求項1記載の負荷電流微分検
    出・制御回路。
  3. 【請求項3】前記電流上昇率識別回路は前記第3の信号
    端子に一端が接続される、ダイオードと第1の抵抗との
    直列回路に並列接続された第2の抵抗(R22,R3
    2)とからなる並列回路と、 前記並列回路の他端と接地電位の間に接続されたコンデ
    ンサと、 前記第1の信号端子に第1の主電極を接続し、第2の主
    電極と接地電位との間に第1の接地抵抗を接続した第4
    半導体素子と、 前記第2の信号端子に第1の主電極、前記並列回路の他
    端に制御電極を接続し、第2の主電極を前記第4半導体
    素子の制御電極に接続し、更に、前記第2の主電極と接
    地電位との間に第2の接地抵抗を接続した第5半導体素
    子とからなることを特徴とする請求項1記載の負荷電流
    微分検出・制御回路。
  4. 【請求項4】前記第2の抵抗は可変抵抗であり、前記コ
    ンデンサは可変コンデンサであることを特徴とする請求
    項3記載の負荷電流微分検出・制御回路。
  5. 【請求項5】前記第1半導体素子の近傍に配置された温
    度センサと、 該温度センサに接続されたラッチ回路と、 該ラッチ回路に制御電極を接続した過熱遮断用トランジ
    スタと、 該過熱遮断用トランジスタに制御電極を接続した主トラ
    ンジスタと、 前記第1半導体素子の第2の主電極、前記温度センサに
    接続されたオン/オフ回数積算回路とを更に有し、該オ
    ン/オフ回数積算回路は、前記第1半導体素子のオン/
    オフ制御回数が所定回数に達したときに、前記第1半導
    体素子をターンオフすることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項記載の負荷電流微分検出・制御回路。
  6. 【請求項6】前記第1、第2及び第3半導体素子は、互
    いに単位チャネル幅当たりの伝達コンダクタンスが等し
    い半導体素子であることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか1項記載の負荷電流微分検出・制御回路。
  7. 【請求項7】前記第1半導体素子の定格電流容量は、n
    を2以上の正の整数として、前記第2及び第3半導体素
    子の定格電流容量のn倍であることを特徴とする請求項
    6記載の負荷電流微分検出・制御回路。
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