JP2000299958A - 水中電動機 - Google Patents

水中電動機

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JP2000299958A
JP2000299958A JP11104907A JP10490799A JP2000299958A JP 2000299958 A JP2000299958 A JP 2000299958A JP 11104907 A JP11104907 A JP 11104907A JP 10490799 A JP10490799 A JP 10490799A JP 2000299958 A JP2000299958 A JP 2000299958A
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seal
fitted
end plate
underwater motor
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JP11104907A
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Inventor
Kenichi Koshiba
謙一 小柴
Yoshiyuki Itaya
芳之 板谷
Masahiko Miyazaki
政彦 宮崎
Goro Kawaguchi
五朗 川口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接構造を用いることなく水密性が得られる
とともに、分解が容易でリサイクルし易い構造を有する
水中電動機を得る。 【解決手段】 円筒状の枠体3と、この枠体3の内周に
嵌着された固定子鉄心1と、この枠体3の両端部内周に
嵌着された環状の端板4および5と、この端板4、5の
内周に嵌着された円筒状のキャン6から成るステータ組
立体において、端板4および5の外周及び内周に形成さ
れたシール溝4a、4b、5a、5bにシール部材20
を装着するとともに、枠体3とキャン6を塑性変形して
形成したシール押え部3a、3b、6a、6bによって
シール部材20の全周を押圧することにより、シール部
材20がシール溝4a、4b、5a、5bとシール押え
部3a、3b、6a、6bに密着し、端板4、5と枠体
3およびキャン6間がシールされて、水密性が確保され
るよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステータ部がキ
ャン構造を有する水中電動機、より好ましくは、封液形
の水中電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来の水中電動機の一例として
封液形水中電動機の構造を示す。図4において、1は固
定子鉄心、2は固定子鉄心1に巻装された固定子巻線、
3は内周面に固定子鉄心1が嵌着された円筒状の枠体、
であり、固定子鉄心1は枠体3に栓溶接により水密に接
合、固定され、枠体3内での回転および軸方向への移動
が防止されている。また、4および5は枠体3の両端部
に各々水密に溶接された端板、6は固定子鉄心1の内周
面に嵌着されるとともに、両端部が端板4、5の内周に
水密に溶接されたキャンであり、固定子鉄心1、固定子
巻線2、枠体3、端板4、5及びキャン6により、水密
構造を有するステータ組立体7が構成されている。
【0003】また、8は端板4に嵌挿、ネジ止めされた
負荷側ブラケット、9は端板5に嵌挿、ネジ止めされた
反負荷側ブラケット、8aは負荷側ブラケット8の側端
に形成された中空状ボス部、9aおよび9bは反負荷側
ブラケット9の両側端に形成された中空状ボス部、10
は固定子鉄心1と対を成す回転子鉄心、11は回転子鉄
心10に嵌着された回転子軸、12および13は、それ
ぞれ、中空状ボス部8aおよび中空状ボス部9aの内周
面に嵌着された低硬度材の銅合金で形成された円筒状の
軸受体であり、軸受体12および13により、回転子軸
11が回転可能に径方向に支承されている。さらに、回
転子軸11の反負荷側ブラケット9側にはスラスト円板
14aが配設され、スラスト円板14aと相対して配置
されているスラスト受14bおよびスラスト受14bを
角度自在に支承しているスラスト受支え14cとともに
スラスト軸受14を構成し、回転子軸11を軸方向に支
承している。
【0004】さらに、枠体3と端板4、5及び負荷側ブ
ラケット8並びに反負荷側ブラケット9とによって構成
された外被15内には、負荷側ブラケット8及び反負荷
側ブラケット9に設けられた液体注入孔16から例えば
不凍液を含んだ清水よりなる液体17が注入され、この
液体17は回転子軸11と負荷側ブラケット8との間に
配置されたオイルシール18により軸封されるととも
に、反負荷側ブラケット9の中空ボス部9bの内周に装
着された調圧装置19によって熱膨張による液体17の
体積変化が吸収されることにより、その圧力が過大とな
らないよう調整されている。
【0005】なお、この図4に示された封液形水中電動
機の動作は、通常の誘導電動機と全く同様であり、固定
子巻線2に交流電流を流すことにより回転子鉄心10に
は誘導電流が発生し、この誘導電流と上記交流電流によ
って固定子鉄心1に発生した磁界との相互作用により、
回転子鉄心10とこれに嵌着された回転子軸11が回転
し、電動機として動作する。また、水中電動機には外部
から水深に応じた水圧が作用するが、ステータ組立体7
が溶接構造により水密に保持されているため、内部に収
納された固定子巻線2の絶縁性等には影響がなく、水中
においても安定した動作が得られるといった特徴を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来の封液形水中電動機においては、枠
体3と端板4および5が溶接によって接合されているた
め、製造に当たって溶接設備が必要になる他、ステータ
組立体7の溶接部分に焼けが発生するため、製品の外観
が悪くなるといった問題点があった。また、枠体3と固
定子鉄心1を栓溶接によって固定するため、枠体3に穴
を開ける必要があり、溶接の不良によってこの穴からス
テータ組立体7の内部に水が浸入し、ステータ組立体7
の水密構造が破壊されるといった不具合が発生すること
もあった。さらには、これらの枠体3、端板4、5およ
び固定子鉄心1が溶接によって固定されているため、修
理時や廃却時の分解が困難で、リサイクルの妨げになる
といった問題点もあった。
【0007】これに対して、例えば、特開平6−261
487号公報には、ロータ部として、円筒状の回転子キ
ャンの両端部内周に嵌挿された回転子側板の外周にシー
ル溝を形成し、このシール溝内にシール部材を装着して
前記回転子キャンの内周面と接触させることにより溶接
構造を用いないで水密性を確保するとともに、前記回転
子側板の外端、外周側に設けたテーパ部に沿って前記回
転子キャンを内周側に折り曲げることにより前記回転子
キャンと前記回転子側板を結合した水中電動機の例が開
示されている。
【0008】しかしながら、この従来例においては、前
記回転子キャンの内周面と前記シール部材を接触させて
水密性を確保しているため、前記回転子キャンの内周面
や前記シール溝の面粗度および寸法を精密に仕上げる必
要があり、加工コストや生産性の点で不利であるととも
に、前記シール部材と前記回転子キャンの密着度や寸法
精度のばらつきに起因して水密性にもばらつきが生じ易
いといった問題点があった。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、第1の目的は、溶接設備が不
要で、簡単な加工により信頼性の高い水密構造が得られ
るとともに、加工後の外観もきれいなステータ組立体を
有する水中電動機を提供することを目的とする。
【0010】また、この発明の第2の目的は、分解が容
易で、リサイクルし易い構造を有するステータ組立体を
備えた水中電動機を提供することを目的とする。
【0011】また、この発明の第3の目的は、水密性を
確保するための加工とステータ組立体の各要素を結合す
るための加工を同時に行うことにより、加工工程の数が
削減でき、生産性の高い構造のステータ組立体を有する
水中電動機を提供することを目的とする。
【0012】さらに、この発明の第4の目的は、固定子
鉄心と枠体との接合部の水密構造の信頼性が高いステー
タ組立体を有する水中電動機を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る水中電動
機は、上記の目的を達成するために、筒状の枠体と、前
記枠体の内周に嵌着され固定子巻線が巻装された固定子
鉄心と、前記枠体の両端部内周に嵌着された環状の端板
と、前記端板の内周に嵌着されたキャンとを備えるとと
もに、前記端板の外周および内周に形成されたシール溝
にシール部材を装着し、前記シール部材を前記枠体およ
び前記キャンを塑性変形して形成したシール押え部によ
り押圧して前記端板と前記枠体および前記キャンとを水
密に結合したステータ組立体、を備えたものである。
【0014】また、この発明に係る水中電動機は、前記
端板の外周に穴部を形成するとともに、前記穴部に前記
枠体を塑性変形して形成した突起を嵌め込み、前記端板
と前記枠体との相対的な回転運動を防止するよう構成し
たものである。
【0015】さらに、この発明に係る水中電動機は、前
記シール溝の外側にテーパ部を設けたものである。
【0016】また、この発明に係る水中電動機は、前記
シール部材に角形断面を有するシールリングを用いたも
のである。
【0017】また、この発明に係る水中電動機は、前記
固定子鉄心の外周に穴部を形成するとともに、前記穴部
に前記枠体を塑性変形して形成した突起を嵌め込み、前
記固定子鉄心を前記枠体内の所定位置に固定したもので
ある。
【0018】さらに、この発明に係る水中電動機は、前
記枠体と前記固定子鉄心をシーム溶接により接合したも
のである。
【0019】また、この発明に係る水中電動機は、封液
形水中電動機のステータ部に前記ステータ組立体を用い
たものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1である封液形水中電動機の構成を示す断
面側面図である。図1において、1は固定子鉄心、2は
固定子鉄心1に巻装された固定子巻線、3は内周面に固
定子鉄心1が嵌着された円筒状の枠体、4および5は各
々枠体3の両端部内周に水密に結合された環状の端板、
6は固定子鉄心1の内周面に嵌着されるとともに、両端
部が端板4、5の内周に水密に結合された円筒状のキャ
ンであり、固定子鉄心1、固定子巻線2、枠体3、端板
4、5及びキャン6により、水密構造を有するステータ
組立体7が構成されている。
【0021】また、8は端板4に嵌挿、ネジ止めされた
負荷側ブラケット、9は端板5に嵌挿、ネジ止めされた
反負荷側ブラケット、8aは負荷側ブラケット8の側端
に形成された中空状ボス部、9aおよび9bは反負荷側
ブラケット9の両側端に形成された中空状ボス部、10
は固定子鉄心1と対を成す回転子鉄心、11は回転子鉄
心10に嵌着された回転子軸、12および13は、それ
ぞれ、中空状ボス部8aおよび中空状ボス部9aの内周
面に嵌着された低硬度材の銅合金で形成された円筒状の
軸受体であり、軸受体12および13により、回転子軸
11が回転可能に径方向に支承されている。さらに、回
転子軸11の反負荷側ブラケット9側にはスラスト円板
14aが配設され、スラスト円板14aと相対して配置
されているスラスト受14bおよびスラスト受14bを
角度自在に支承しているスラスト受支え14cとともに
スラスト軸受14を構成し、回転子軸11を軸方向に支
承している。
【0022】なお、枠体3と端板4、5及び負荷側ブラ
ケット8並びに反負荷側ブラケット9とによって構成さ
れた外被15内には、負荷側ブラケット8及び反負荷側
ブラケット9に設けられた液体注入孔16から例えば不
凍液を含んだ清水よりなる液体17が注入され、この液
体17は回転子軸11と負荷側ブラケット8との間に配
置されたオイルシール18により軸封されるとともに、
反負荷側ブラケット9の中空ボス部9bの内周に装着さ
れた調圧装置19によって熱膨張による液体17の体積
変化が吸収されることにより、その圧力が過大とならな
いよう調整されている。
【0023】図2には、この実施の形態1における、枠
体3と端板4、5の水密結合部分の詳細を示す。図2
(a)は、図1のA部を拡大した断面側面図であり、図
2(a)に示すように、この実施の形態1においては、
端板4の外周及び内周に、それぞれ、シール溝4a、4
bが2本ずつ全周に形成されており、シール溝4a、4
bの各々にはシール部材として角形形状断面を有するニ
トリルゴムから成るシールリング20を装着するととも
に、シールリング20を全周にわたって押圧するように
枠体3およびキャン6をそれぞれ内周側および外周側に
塑性変形させてシール押え部3a、6aが形成され、こ
うして、シールリング20がシール溝4a、4b内で変
形し、シール溝4a、4bと対応するシール押え部3
a、6a間を充填することによって枠体3およびキャン
6と端板4が水密に結合されるよう構成されている。な
お、上記説明では、端板4について説明したが、端板5
と枠体3についても全く同様の構成を有しており、シー
ル溝5a、5bとシールリング20およびシール押え部
3b、6bにより、端板5と枠体3が水密に結合されて
いる。
【0024】また、図2(b)には、図2(a)中のB
−Bでの断面図を示す。図2(a)および(b)に示す
ように、この実施の形態1においては、端板4、5の外
周に、それぞれ、1個の穴部4c、5cが形成され、枠
体3を塑性変形して形成した突起3c、3dを穴部4
c、5c内に突出させることにより、枠体3と端板4、
5間の相対的な回転を防止するよう構成している。
【0025】さらに、図3には、この実施の形態1にお
ける、枠体3と固定子鉄心1との固定方法の詳細を表す
ものとして、図1中のC−C面での断面図を示す。図3
に示すように、この実施の形態1においては、固定子鉄
心1の外周に3個の穴部1a、1b、1cを円周方向に
等間隔に形成するとともに、この穴部1a、1b、1c
に対応して枠体3を塑性変形させて突起3e、3f、3
gを形成し、枠体3に対して固定子鉄心1の位置を固定
し、固定子鉄心1の軸方向への移動や回転を防止するよ
う構成している。
【0026】次に、この実施の形態1の動作について説
明する。図1において、固定子巻線2に交流電流を流す
と回転子鉄心10には誘導電流が発生し、この誘導電流
と上記交流電流によって固定子鉄心1に発生した磁界と
の相互作用により、回転子鉄心10とこれに嵌着された
回転子軸11が回転し、電動機として動作する。また、
水中電動機には外部から水深に応じた水圧が作用する
が、ステータ組立体7がシール溝4a、4b、5a、5
bとシール押え部3a、3b、6a、6bおよびシール
リング20により水密に保持されているため、内部に収
納された固定子巻線2の絶縁性等には何ら影響がなく、
さらに、この実施の形態1に示したような封液形水中電
動機においては、外被15内に液体17が封入されてい
るため、外部の水圧による電動機の変形が小さくなっ
て、上記したシールリング20を用いた構造によっても
十分な水密性が確保でき、水中においても安定した動作
が得られる。
【0027】以上のように、上記に示した実施の形態1
によれば、端板4、5の外周および内周に形成したシー
ル溝4a、4b、5a、5bにシールリング20を装着
し、枠体3およびキャン6を塑性変形して形成したシー
ル押え部3a、3b、6a、6bによりシールリング2
0の全周を押圧して、枠体3とキャン6および端板4、
5間の水密構造を実現するよう構成するとともに、枠体
3に形成した突起3c、3dを端板4、5の外周に設け
た穴部4c、5c内に嵌め込むことにより、枠体3と端
板4、5との相対的な回転運動を防止するよう構成し、
さらに、固定子鉄心1の外周に形成した穴部1a、1
b、1cと枠体3を塑性変形させて形成した突起3e、
3f、3gとにより、枠体3に対して固定子鉄心1を固
定するよう構成したため、ステータ組立体7の組立てに
おいて溶接設備が全く不要になるとともに、溶接加工を
用いないため、溶接による焼け等が発生せず、外観も良
好な水中電動機が得られる効果がある。
【0028】また、ステータ組立体7に溶接部分がない
ため、修理時や廃却時等にステータ組立体7を分解する
ことがきわめて容易になり、リサイクルに適した水中電
動機が得られる効果がある。
【0029】さらに、枠体3およびキャン6を塑性変形
させる際に、カシメや絞り、あるいは、転造加工等の簡
易な加工方法が利用できるとともに、端板4、5の回り
止めのための突起3c、3dの加工と水密構造を確保す
るためのシール押え部3a、3b、6a、6bの加工、
または固定子鉄心1を固定するための突起3e、3f、
3gの加工を枠体3に対して同時に行うことができ、加
工工程数が削減され、生産性が向上する効果もある。
【0030】また、この実施の形態1によれば、枠体3
およびキャン6を塑性変形させた形成したシール押え部
3a、3b、6a、6bによりシール部材20の全周を
押圧、変形して水密性を確保するよう構成したため、シ
ール押え部3a、3b、6a、6bとシール部材20お
よびシール溝4a、4b、5a、5bの密着性が高まっ
て信頼性の高い水密構造が得られるとともに、シール溝
4a、4b、5a、5bや枠体3およびキャン6のシー
ル部材との接触面の面粗度や寸法を高精度に仕上げる必
要がなくなり、コストや生産性に優れた水中電動機が得
られる効果がある。
【0031】また、シール押え部3a、3b、6a、6
bをシール溝4a、4b、5a、5b内に嵌め込むこと
よって、水密性の確保と同時に、枠体3およびキャン6
の軸方向の位置も固定されるため、新たな軸方向位置の
固定手段や加工が不要となり、加工工程が簡素化できる
効果もある。
【0032】さらに、この実施の形態1では、枠体3に
形成した突起3c、3dを端板4、5の外周に設けた穴
部4c、5c内に嵌め込むことにより、枠体3と端板
4、5との相対的な回転運動を防止するよう構成したた
め、運転中に枠体3が端板4、5に対して回転し、この
結果シールリング20がシール押え部3a、3bやシー
ル溝4a、5aと擦れ合って摩耗し、水密性が低下する
ことを防止でき、水中電動機の寿命が伸びる効果があ
る。
【0033】また、固定子鉄心1の外周に形成した穴部
1a、1b、1cと枠体3を塑性変形させて形成した突
起3e、3f、3gとにより、枠体3に対して固定子鉄
心1を固定するよう構成したため、栓溶接で固定する場
合に比べて、枠体3に穴を設ける必要がなく、溶接不良
によって水が組立体7の内部に浸入する恐れがないため
水密性に対する信頼性が向上する効果がある。
【0034】なお、上記の説明においては、ステータ組
立体7の組立ての全工程において溶接を用いない例につ
いて説明したが、端板4、5と枠体3およびキャン6の
水密結合、枠体3と端板4、5との回り止め、ならび
に、枠体3と固定子鉄心1との固定の各々の工程におい
て、上記した加工方法を個別に実施しても上記と同様の
効果が得られることはいうまでもない。
【0035】また、シールリング20の断面形状は、シ
ール押え部3a、3b、6a、6bの塑性変形に伴って
シールリング20がシール溝4a、4b、5a、5bと
シール押え部3a、3b、6a、6bに密着するような
形状であれば特に限定されないが、好ましくは、上記実
施の形態1において示したようなシール溝4a、4b、
5a、5bに嵌合する角形の断面形状とし、シール押え
部3a、3b、6a、6bがシールリング20の平形部
を押圧するよう構成すれば、シールリング20とシール
溝4a、4b、5a、5bおよびシール押え部3a、3
b、6a、6bの密着性が向上し、確実に水密性を保つ
ことができる。また、シールリング20の材質として
は、実施の形態1で使用したニトリルゴムの他、耐環境
性に優れたシリコンゴム等を用いてもよい。
【0036】さらに、図2(a)に示すようにシール押
え部3a、3b、6a、6bの塑性変形に伴ってシール
リング20がシール溝4a、4b、5a、5b内に隙間
なく変形するよう構成すれば、より水密性が高まるとと
もに、図2(a)のシール溝4aおよび5aのように、
シール溝4a、5aの外側にテーパ部を設け、シール押
え部3a、3bの塑性変形に伴ってシールリング20が
このテーパ部に沿って変形するよう構成すれば、シール
リング20とシール溝4a、5aおよびシール押え部3
a、3bの接触面積が増大し、さらに水密性が向上する
効果がある。
【0037】また、上記実施の形態1では、端板4およ
び5の外周に穴部4c、5cを、それぞれ1個ずつ設け
た例を示したが、複数設けても良く、この場合、一層確
実に回転防止が図られる効果がある。
【0038】さらに、上記実施の形態1においては、固
定子鉄心1と枠体3とを円周方向に設けた穴部1a、1
b、1cと突起3e、3f、3gにより固定した例を示
したが、これらの穴部と突起を軸方向に設けても良く、
さらには、複数の穴部と突起を軸および円周方向に設け
てもよい。
【0039】また、例えば、固定子鉄心1の端部外周を
枠体3にシーム溶接(全周溶接の必要はない)してもよ
く、この場合も、枠体3に栓溶接のための穴を設ける必
要がないので、上記実施の形態1と同様に、水密構造の
信頼性を高く保つことができる効果がある。
【0040】以上、上記の説明においては封液形の水中
電動機を例に説明したが、ステータ組立体7が水密構造
を有する電動機であれば封液形でなくとも全く同様の効
果を奏するものであり、さらに、本発明に係る水中電動
機は、水中で使用される電動機のみを意味するものでは
なく、油や溶媒のような液体中あるいはゲル状の物質中
等で使用される電動機を総称するものである。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0042】端板の外周および内周に形成されたシール
溝にシール部材を装着するとともに、それぞれ前記端板
の外周および内周に嵌着された枠体およびキャンを塑性
変形して形成したシール押え部によって前記シール部材
を押圧し、前記端板と前記枠体および前記キャンとを水
密に結合することにより、水密構造を有するステータ組
立体を構成したので、前記端板と前記枠体および前記キ
ャンとの水密結合加工に溶接設備が不要になるととも
に、溶接による焼け等が発生せず、外観も良好な水中電
動機が得られる効果がある。
【0043】また、前記端板と前記枠体および前記キャ
ンとの結合に溶接部を有しないため、修理時や廃却時等
にステータ組立体の分解が容易となり、リサイクルに適
した水中電動機が得られる効果がある。
【0044】また、前記端板の外周に穴部を形成すると
ともに、前記穴部に前記枠体を塑性変形して形成した突
起を嵌め込み、前記端板と前記枠体との相対的な回転運
動を防止するよう構成したため、前記シール押え部や前
記シール溝との摩擦による前記シール部材の摩耗を防止
でき、水密性の低下を防止できる効果がある。
【0045】さらに、前記突起の加工と前記シール押え
部の加工を同一工程で実施することが可能となり、加工
工程数が減少し、生産性が向上する効果もある。
【0046】また、前記シール溝の外側にテーパ部を設
けたため、前記シール部材と前記シール溝および前記シ
ール押え部との接触面積が増大し、水密性が向上する効
果がある。
【0047】また、前記シール部材に角形断面を有する
シールリングを用いたため、前記シール部材と前記シー
ル溝および前記シール押え部の密着性が向上し、確実に
水密性を保つことができる。
【0048】さらに、前記固定子鉄心の外周に穴部を形
成するとともに、前記穴部に前記枠体を塑性変形して形
成した突起を嵌め込むことにより、前記固定子鉄心を前
記枠体内の所定位置に固定するよう構成したため、溶接
不良によるステータ組立体への水の浸入の恐れがなくな
り、水密性に対する信頼性が向上する効果がある。
【0049】また、前記枠体と前記固定子鉄心をシーム
溶接により接合するよう構成したため、溶接不良によっ
て穴からステータ組立体へ水が浸入することがなくな
り、水密性に対する信頼性が向上する効果がある。
【0050】また、封液形水中電動機のステータ部に前
記ステータ組立体を用いたため、前記ステータ組立体の
水密性に対する信頼性が一層向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構造を示す断面側
面図。
【図2】 この発明の実施の形態1の枠体と端板の水密
結合部分および回り止め部分の詳細を示す断面図。
【図3】 この発明の実施の形態1の枠体と固定子鉄心
との固定方法の詳細を示す断面図。
【図4】 従来の封液形水中電動機の構造を示す断面側
面図。
【符号の説明】
1 固定子鉄心 1a、1b、1c 穴部 2 固定子巻線 3 枠体 3a、3b シール押え部 3c、3d 突起 3e、3f、3g 突起 4 端板(負荷側) 4a、4b シール溝 4c 穴部 5 端板(反負荷側) 5a、5b シール溝 5c 穴部 6 キャン 6a、6b シール押え部 7 ステータ組立体 20 シールリング(シール部材)
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 政彦 佐賀県多久市南多久町長尾3898 多久電機 株式会社内 (72)発明者 川口 五朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H605 AA02 AA08 BB06 CC01 CC02 DD16 DD32 DD35 DD37 GG03 GG04 5H611 AA03 PP01 QQ00 UA04 UB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の枠体と、前記枠体の内周に嵌着さ
    れ固定子巻線が巻装された固定子鉄心と、前記枠体の両
    端部内周に嵌着された環状の端板と、前記端板の内周に
    嵌着されたキャンとを備えるとともに、前記端板の外周
    および内周に形成されたシール溝にシール部材を装着
    し、前記シール部材を前記枠体および前記キャンを塑性
    変形して形成したシール押え部により押圧して前記端板
    と前記枠体および前記キャンとを水密に結合したステー
    タ組立体、を備えたことを特徴とする水中電動機。
  2. 【請求項2】 前記端板の外周に穴部を形成するととも
    に、前記穴部に前記枠体を塑性変形して形成した突起を
    嵌め込み、前記端板と前記枠体との相対的な回転運動を
    防止するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の水中電動機。
  3. 【請求項3】 前記シール溝の外側にテーパ部を設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水中
    電動機。
  4. 【請求項4】 前記シール部材に角形断面を有するシー
    ルリングを用いたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の水中電動機。
  5. 【請求項5】 前記固定子鉄心の外周に穴部を形成する
    とともに、前記穴部に前記枠体を塑性変形して形成した
    突起を嵌め込み、前記固定子鉄心を前記枠体内の所定位
    置に固定したことを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の水中電動機。
  6. 【請求項6】 前記枠体と前記固定子鉄心をシーム溶接
    により接合したことを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の水中電動機。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の前記ステータ組立体を
    備えたことを特徴とする封液形水中電動機。
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