JP2000300021A - 移植機における苗載方法および苗載部構造 - Google Patents

移植機における苗載方法および苗載部構造

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JP2000300021A
JP2000300021A JP11109501A JP10950199A JP2000300021A JP 2000300021 A JP2000300021 A JP 2000300021A JP 11109501 A JP11109501 A JP 11109501A JP 10950199 A JP10950199 A JP 10950199A JP 2000300021 A JP2000300021 A JP 2000300021A
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seedling
seedlings
seedling mounting
molded mat
mounting table
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Takashi Funo
隆 布野
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール状に巻き取った長尺成型マット苗を移
植するにあたり、正巻き状に巻き取った長尺成型マット
苗を、ロール苗繰出部を備えない苗載台に載置して移植
することを可能にする。 【解決手段】 苗載台11の長さを大きく越えない範囲
で長尺に形成した成型マット苗1を予めロール状(正巻
き状)に巻取り、しかる後、ロール状の成型マット苗1
を、苗載台11の上側から転がして苗載面11b上に略
平面状に展開させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺成型マット苗
を移植する移植機における苗載方法および苗載部構造の
技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種成型マット苗は、略標準
化された寸法(幅30cm×長さ60cm)の育苗箱を
用いて育苗成型し、しかる後、移植機の苗載台に載置し
て圃場に移植するが、前記標準寸法の成型マット苗は、
数枚を苗載台に直列状に載置し得る長さに形成されてい
るため、苗補給時の苗運搬回数が多くなる許りでなく、
苗を継目で掻取る頻度が高くなる不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、苗載台長さを
大きく越える長大な帯状苗を育苗すると共に、該帯状苗
を予め逆巻き状態で巻き取ってロール苗を形成した後、
該ロール苗を、苗載台に設けられるのロール苗繰出部に
セットして移植するシステムが既に提案されている。そ
して、このロール苗移植システムでは、前記帯状苗を巻
取る際に、葉茎部が苗送り方向とは反対方向に倒伏した
状態で繰出されるように帯状苗を逆巻き状に巻き取って
いるが、この場合には、巻取済みの帯状苗に押されて巻
取終端方向に倒伏しようとする葉茎部を無理に巻取始端
方向に倒伏させながら巻取る必要があるため、巻取作業
に手間がかかる許りでなく、葉茎部を傷めて移植後の成
育に悪影響を及ぼす可能性があり、しかも、苗載台には
前記ロール苗繰出部を設ける必要があるため、苗載部構
造が複雑になる不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、移植機に設けられる苗載台の苗載
面に成型マット苗を載置するにあたり、前記苗載台長さ
を大きく越えない範囲で長尺に形成した成型マット苗を
予めロール状に巻取り、しかる後、ロール状の成型マッ
ト苗を、苗載台の上側から転がして苗載面上に略平面状
に展開させることを特徴とするものである。つまり、長
尺な成型マット苗をロール状に巻取るものでありなが
ら、成型マット苗をロール状態のまま苗載台に載置する
ことなく、略平面状に展開して載置するため、苗載台に
ロール苗繰出部を設ける必要がない。また、成型マット
苗を、葉茎部が無理なく倒伏するように正巻き(追い巻
き)しても、苗載台の上側から転がして苗載面上に展開
させれば、葉茎部が反苗送り方向に倒伏して移植爪運動
軌跡に干渉しないため、苗を逆巻きにしていたロール苗
移植システムに比して苗の巻取作業を簡略化することが
できる許りでなく、葉茎部を傷めて移植後の成育に悪影
響を及ぼす不都合も回避することができる。また、成型
マット苗を苗載面に沿って下方に案内する苗載台と、苗
載面の対向位置で成型マット苗の浮上りを規制する苗押
え体と、苗載台の下端部で成型マット苗から適数本の苗
を掻取って圃場に移植する移植爪とを備える移植機にお
いて、前記苗載台長さを大きく越えない範囲で長尺に形
成した成型マット苗を予めロール状に巻取ると共に、該
ロール状の成型マット苗を、苗載台の上側から転がして
苗載面上に略平面状に展開させるにあたり、前記苗押え
体を、苗載面に近接する苗押え姿勢と、苗載面から離間
する退避姿勢とに変姿自在に構成すると共に、苗押え体
を退避姿勢に保持する退避ロック手段を設けたことを特
徴とするものである。つまり、苗押え体が退避姿勢に保
持された状態でロール状の成型マット苗を苗載台上部か
ら転がすことができるため、苗補給時に成型マット苗と
苗押え体とが干渉する不都合がない許りでなく、苗押え
体を手で退避保持する場合に比して作業性および作業効
率を向上させることができる。また、苗載面に対する苗
押え体の退避量を、苗載台の上側で大きく、下側で小さ
くしたことを特徴とするものである。つまり、苗載台上
部からロール状の成型マット苗を転がした場合のロール
径変化を考慮して苗押え体の退避量を設定しているた
め、最小限の退避量で苗との干渉を回避することがで
き、その結果、苗押え体を必要以上に退避させるように
した場合の如く、苗載部が大型化したり、構造が複雑に
なる不都合を回避することができる。また、成型マット
苗を苗載面に沿って下方に案内する苗載台と、該苗載台
の下端部で成型マット苗から適数本の苗を掻取って圃場
に移植する移植爪とを備える移植機において、前記苗載
台長さを大きく越えない範囲で長尺に形成した成型マッ
ト苗を苗載面に略平面状に載置するにあたり、前記苗載
台に、成型マット苗の上端側を折返し状に保持する折返
し保持手段を設けたことを特徴とするものである。つま
り、成型マット苗の上端側が苗載面から食み出す場合に
は、食み出す部分を折返し状に保持することができるた
め、苗載台を延長形成しなくても苗補給時に長尺成型マ
ット苗の苗継ぎを行うことができ、その結果、長尺成型
マット苗を略平面状に載置するものでありながら、苗載
台の大型化を回避することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つ
を図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田
植機(移植機)2の苗載台11に載置して移植する成型
マット苗であって、該成型マット苗1は、所定寸法の育
苗箱(図示せず)に苗床資材1aを敷き、ここに所定量
の種籾を播種した後、所定期間育苗して生産されるもの
であるが、本発明の成型マット苗1は、苗載台11と略
同等の長さ(苗載台長さよりも少し長いもの、短いもの
を含む)を限度として、標準規格(幅30cm×長さ6
0cm)の成型マット苗の1.5倍或いは2倍に成型し
てもよく、本実施の形態では150cm(標準規格の約
2.5倍)の長尺に形成されている。即ち、苗補給時の
苗運搬回数や苗の継目を減らすべく成型マット苗1を長
尺に形成するにあたり、苗載台11の長さを大きく越え
ない範囲で長尺にしたため、苗載台11に略平面状に載
置することができ、その結果、苗をロール状態で苗載台
に載置するロール苗移植システムの様に、苗載台11に
ロール苗繰出部を設けることが不要になって苗載台11
の大型化や構造の複雑化を回避することができるように
なっている。
【0006】前記苗床資材1aとしては、粉砕した籾殻
を汎用のバインド材で型成形した人工マットを用いてお
り、そのため上記バインド材の混入量等に応じて成型マ
ット苗1の引張強度、曲げ強度、剪断強度等を任意に調
節することができるようになっている。つまり、成型マ
ット苗1を長尺にしたものでありながら、必要な引張強
度を確保することができるため、変形によって継目に隙
間ができる等の不都合がなく、また、適度な曲げ強度お
よび剪断強度を確保することによって、成型マット苗1
を運搬性に優れるロール状態で取り扱うことができると
共に、良好な掻取りを行うことが可能になる。
【0007】また、前記成型マット苗1を予め巻き取っ
てロール状にし、該ロール状の成型マット苗1を苗載台
11に略平面状に載置して移植するにあたり、成型マッ
ト苗1を、葉茎部が無理なく倒伏するように正巻き状
(追い巻き状)に巻き取っており、そのため、葉茎部が
巻取り始端側に倒伏する様に苗を逆巻きにしていたロー
ル苗移植システムに比して、苗の巻取作業を簡略化する
ことができると共に、葉茎部を傷めて移植後の成育に悪
影響を及ぼす不都合を回避することができるようになっ
ている。
【0008】一方、3は前記乗用田植機2の走行機体4
に昇降リンク機構5を介して連結される植付部であっ
て、該植付部3は、昇降リンク機構5に着脱自在に連結
されるホルダフレーム6、該ホルダフレーム6にローリ
ング自在に連結される植付部フレーム7、該植付部フレ
ーム7に一体的に組付けられるドライブケース(図示せ
ず)、該ドライブケースから後方に突出する複数のプラ
ンタケース9、該プランタケース9の上方に左右方向を
向いて配設されるエプロン10、該エプロン10に沿っ
て左右移動自在な前述の苗載台11、該苗載台11の下
端部から苗を掻取って田面に植付ける移植爪12、田面
を滑走するフロート13等を備えている。
【0009】前記苗載台11は、植付部3に前高後低状
の傾斜姿勢で配設されており、その後面には、上下方向
を向く複数のガイドリブ(凸部)11aで仕切られた植
付条数分(例えば5条分)の苗載面11bが形成されて
いる。つまり、各苗載面11bに載置される成型マット
苗1を、左右のガイドリブ11aで横ずれを規制しなが
ら下方の移植爪12に向けて供給ガイドするが、苗載台
11全体は、ドライブケースに組込まれる苗載台横送り
機構(図示せず)の作動に伴って左右方向に往復移動す
るように構成されている。
【0010】14は前記プランタケース9の後端部に組
付けられるロータリケースであって、該ロータリケース
14は、両端部に一対の移植爪12を備えると共に、自
らの回転に伴って一対の移植爪12を所定の軌跡に沿っ
て回転運動させる遊星ギヤ機構(図示せず)を内装して
いる。即ち、移植爪12は、エプロン10に形成される
掻取口に所定寸法だけ入り込んで成型マット苗1の下端
部から適数本の苗を掻取る掻取行程と、田面に突入して
掻取苗を放出する植付行程との間を循環的に回転運動す
るようになっている。
【0011】15は前記苗載台11の各苗載面11bに
沿って設けられる縦送り機構であって、該縦送り機構1
5においては、下側の駆動ローラ16と上側の従動ロー
ラ17との間に、突起付き幅広ベルトからなる縦送りベ
ルト18を懸回すると共に、駆動ローラ軸16aを、ラ
チェット機構(図示せず)を介して縦送りレバー(図示
せず)に連動連結している。つまり、苗載台11が横送
り端に達すると、ドライブケース側に設けられる縦送り
駆動カム(図示せず)が縦送りレバーを叩き上げるよう
に構成されており、そして、縦送りレバーが叩き上げら
れた場合には、ラチェット機構を介して連動連結される
駆動ローラ16が所定量回転するのに伴い、縦送りベル
ト18の張り側(苗接触側)が所定の送り量だけ下動し
て成型マット苗1をエプロン10に向けて強制的に縦送
りするようになっている。
【0012】19は前記苗載台11の苗載側に対向して
並設される苗押え体であって、該苗押え体19は、苗載
台11の下端側で成型マット苗1の浮上りを規制する下
側苗押え20、苗載台11の中間部で成型マット苗1の
浮上りを規制する中間苗押え21、苗載台11の上端側
で成型マット苗1の浮上りを規制する上側苗押え22等
を苗押えステー23に組付けて構成されるが、該苗押え
ステー23の下端部は、苗載台11の下端部に立設され
る苗押えブラケット24にステー支軸23bを介して前
後揺動自在に支持される一方、苗押えステー23の上端
部には、苗押え体19を機体側から退避揺動操作するた
めの握り部23aが形成され、さらに、苗押えステー2
3の中間部には、支軸25を支点として前後揺動自在
で、かつ上端部が握り部23aの近傍まで延出する退避
ロック解除レバー26が設けられている。
【0013】27は前記苗載台11の中間部に立設され
る退避ロックプレートであって、該退避ロックプレート
27には、前記退避ロック解除レバー26の基端部に設
けられるロックピン26aが上方から係合可能な複数の
係合溝27aが形成されている。即ち、前記苗押え体1
9を苗載台11の苗載面11bから退避させるべく揺動
操作した場合に、退避ロック解除レバー26の自重揺動
に伴ってロックピン26aが係合溝27aに自動的に係
合するように構成し、該係合作用に基づいて苗押え体1
9を退避姿勢に保持する一方、退避ロック解除レバー2
6を後方に揺動操作すると、ロックピン26aが係合溝
27aから外れて苗押え体19の苗押え姿勢への復帰揺
動が許容されるようになっている。
【0014】ところで、前記苗押え20、21、22の
うち、下側苗押え20および中間苗押え21は、線材を
曲げ加工して形成されるが、上側苗押え22は、左右方
向を向くローラ支軸28で回動自在に支持されるローラ
部材を用いて構成されている。つまり、上側苗押え22
は、成型マット苗1上を転がりながら浮上り規制を行う
が、苗載台11に載置した成型マット苗1が苗載面11
bの上端から食出す場合には、該食出し部を上側苗押え
22に巻き付けて折返し状に保持すことができると共
に、該折返し部を上側苗押え22の転動に伴って円滑に
繰り出すことができるようになっている。尚、前記上側
苗押え22の外周面には、左右方向に所定間隔を存して
複数の溝部22aが形成されており、該溝部22aによ
って葉茎部の押し倒しを可及的に回避するようになって
いる。
【0015】29は前記ローラ支軸28の両端部を支持
する左右一対の苗押えブラケットであって、該苗押えブ
ラケット29間には、複数の補強ステー30が上下方向
に所定間隔を存して並列状に架設されているが、さらに
補強ステー30には、上端側が前記上側苗押え22の溝
部22aに入り込む細長状のプレート31が左右方向に
所定間隔を存して複数並設されている。つまり、補強ス
テー30およびプレート31は、上側苗押え22の外周
に沿って折り返された成型マット苗1の上端側が苗載面
11b側に垂れ下がることを規制する垂れ下がり規制部
材として機能しており、さらにプレート31は、中間苗
押え21の取付部材にも兼用されている。
【0016】さらに、31、32は前記苗押え体19に
設けられる苗送り機構であって、該苗送り機構31、3
2のうち、上側苗送り機構31は、苗押えステー23の
中間部にアーム基端部が第一アーム支軸(支軸25)を
介して前後揺動自在に支持される第一揺動アーム33、
該第一揺動アーム33の先端部にアーム中間部が第二ア
ーム支軸34aを介して前後揺動自在に支持される第二
揺動アーム34、該第二揺動アーム34の両端部に苗送
り支軸35a、36aを介して苗送り方向回転自在に支
持される上下一対の苗送り円盤35、36、該苗送り円
盤35、36にそれぞれ一体的に設けられるプーリ35
b、36b、該プーリ35b、36b間に懸回される駆
動ベルト37、前記第一揺動アーム33を苗載面側に付
勢する弾機38等で構成されている。そして、外周部に
喰い込み歯を有する苗送り円盤35、36は、弾機38
の付勢力で成型マット苗1に喰い込み状に接当して苗の
浮上りや横ずれを規制するが、下側苗送り円盤36は、
前記縦送りベルト18の上部対向位置に配置されるた
め、縦送りベルト18のスリップを防止しつつ積極的に
回転すると共に、駆動ベルト37を介して上側苗送り円
盤35を同期的に回転させるようになっている。つま
り、縦送りベルト18が設けられていない部分(上側苗
送り円盤36の配設位置)でも成型マット苗1を強制的
に縦送りすることが可能になり、その結果、縦送りベル
ト18の苗送り負荷を分散して良好な苗送りを行うこと
が可能になる。
【0017】一方、下側苗送り機構32は、苗押えステ
ー23の下端側にアーム支軸39aを介して前後揺動自
在に支持される揺動アーム39、該揺動アーム39の先
端部に支軸40aを介して苗送り方向回転自在に支持さ
れる苗送り円盤40、前記揺動アーム39を苗載面側に
付勢する弾機41等で構成されている。そして、外周部
に喰い込み歯を有する苗送り円盤40は、弾機41の付
勢力で成型マット苗1に喰い込み状に接当して苗の浮上
りや横ずれを規制するが、前記縦送りベルト18の下部
対向位置に配置されるため、縦送りベルト18のスリッ
プを防止しつつ積極的に回転するようになっている。
尚、42は揺動アーム39に一体的に突設される強制退
避バーであって、該強制退避バー42は、苗押え体19
を退避操作した場合に、左右の退避ロックプレート27
に突設されるストッパステー43に接当するのに伴い、
揺動アーム39を後方に強制的に揺動させるため、下側
苗送り機構32を苗押えステー23の下端側退避量より
も大きく退避させることができ、しかも、前記下側苗押
え20の下端側は、揺動アーム39の先端部に係着され
ているため、揺動アーム39の強制揺動に連動して下側
苗押え20も苗載面11bから大きく退避させることが
できるようになっている。
【0018】次に、前記成型マット苗1を苗載台11に
載置する方法を説明する。但し、成型マット苗1として
は、前述したように予め正巻き状に巻き取ったロール状
のものを用意し、また、苗切れ時に補給される予備苗
は、苗載台11の上端部に形成される予備苗収容部44
に収容されているものとする。
【0019】さて、作業始めにおいては、苗押え体19
を苗載面11bから退避させた状態で、各条の苗載面1
1bにそれぞれ一枚の成型マット苗1を平面状に載置
し、しかる後、苗押え体19を苗押え姿勢に戻して移植
作業を開始することになるが、成型マット苗1を苗載面
11に平面状に載置するにあたり、本発明においては、
ロール状の成型マット苗1を、苗載台11の上端側から
転がして苗載面11bに平面状に展開させるようになっ
ている。即ち、葉茎部が無理なく倒伏するように正巻き
状に巻き取ったものであっても、上記の如く苗載面11
bに展開した場合には、葉茎部が反苗送り方向に倒伏す
るため、苗掻取位置で葉茎部が移植爪運動軌跡に干渉す
る不都合を回避することができるようになっている。
【0020】ところで、上記の様に成型マット苗1を苗
載面11bに載置するにあたり、苗載面11bから退避
させた苗押え体19を、退避ロック解除レバー26およ
び退避ロックプレート27で退避姿勢に保持することが
できるため、上側から転がした成型マット苗1が苗押え
体19に干渉する不都合がない許りでなく、苗押え体1
9を手で退避保持する場合に比して作業性および作業効
率を向上させることが可能になる。
【0021】また、退避姿勢に保持された苗押え体19
の退避量は、苗載台11の上部からロール状の成型マッ
ト苗1を転がした場合のロール径変化を考慮し、苗載台
11の上側で大きく、下側で小さくなるように設定され
ているため、最小限の退避量で成型マット苗1との干渉
を回避することができる。つまり、苗押え体19の下端
部を揺動自在に支持する程度の簡単な構成で良好な退避
動作を行うことができるため、苗押え体19を必要以上
に退避させるようにした場合の如く、植付部3が大型化
したり、構造が複雑になる不都合を回避することができ
るようになっている。
【0022】また、苗補給を行う場合には、予備苗収容
部44からロール状の成型マット苗1(予備苗)を取り
出すと共に、該ロール状の成型マット苗1を前述した様
に苗載台11の上側から転がして平面状に展開し、これ
を残り苗に継ぎ足すが、このとき、補給した成型マット
苗1が苗載面11bの上端から食出す場合には、該食出
し部を上側苗押え22の外周に沿って折り返せすことが
でき、そして、この折返し部は、上側苗押え22の転動
に伴って順次円滑に繰り出されることになる。つまり、
苗載台11を延長形成しなくても、苗補給時に長尺な成
型マット苗1を苗継ぎすることができるため、長尺な成
型マット苗1を苗載台に平面状に載置するものでありな
がら、苗載台11の大型化を回避することができるよう
になっている。
【0023】叙述の如く構成されたものにおいて、苗載
台11の苗載面11bに成型マット苗1を載置するにあ
たり、前記苗載台11の長さを大きく越えない範囲で長
尺に形成した成型マット苗1を予めロール状に巻取り、
しかる後、ロール状の成型マット苗1を、苗載台11の
上側から転がして苗載面11b上に略平面状に展開させ
るため、成型マット苗1をロール状態のまま苗載台11
に載置する場合の如く、苗載台11にロール苗繰出部を
設ける必要がない許りでなく、繰出不良に伴うトラブル
の発生もない。しかも、成型マット苗1は、葉茎部が無
理なく倒伏するように正巻きしても、苗載台11の上側
から転がして苗載面11b上に展開させれば、葉茎部が
反苗送り方向に倒伏して移植爪運動軌跡に干渉しないた
め、苗を逆巻きにしていたロール苗移植システムに比し
て苗の巻取作業を簡略化することができる許りでなく、
葉茎部を傷めて移植後の成育に悪影響を及ぼす不都合も
回避することができる。
【0024】また、ロール状の成型マット苗1を、苗載
台11の上側から転がして苗載面11b上に略平面状に
展開させるにあたり、苗載面11bの対向位置で成型マ
ット苗1の浮上りを規制する苗押え体19を、苗載面1
1bに近接する苗押え姿勢と、苗載面11bから離間す
る退避姿勢とに変姿自在に構成すると共に、苗押え体1
9を退避姿勢に保持する退避ロック機構(退避ロック解
除レバー26、退避ロックプレート27等)を設けたた
め、苗押え体19が退避姿勢に保持された状態でロール
状の成型マット苗1を苗載台11の上部から転がすこと
ができ、その結果、苗補給時に成型マット苗1が苗押え
体19に干渉する不都合がない許りでなく、苗押え体1
9を手で退避保持する場合に比して作業性および作業効
率を向上させることができる。
【0025】また、苗載面11bに対する苗押え体19
の退避量を、苗載台11の上側で大きく、下側で小さく
したため、苗載台11の上部からロール状の成型マット
苗1を転がした場合のロール径変化に適合した最小限の
退避量を設定することができ、その結果、苗押え体19
を必要以上に退避させるようにした場合の如く、植付部
3が大型化したり、構造が複雑になる不都合を回避する
ことができる。
【0026】また、長尺に形成した成型マット苗1を苗
載面11bに略平面状に載置するにあたり、成型マット
苗1の上端側を上側苗押え22の外周に沿って折返し状
に保持することができるようにしたため、苗載台11を
延長形成しなくても良好な苗次を行うことができ、その
結果、長尺な成型マット苗1を略平面状に載置するもの
でありながら、苗載台11の大型化を回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】苗載台の側面図である。
【図4】同上部分平面図である。
【図5】成型マット苗を載置した状態を示す苗載台の側
面図である。
【図6】本発明の苗載方法を示す苗載台の概略側面図で
ある。
【符号の説明】
1 成型マット苗 2 乗用田植機 3 植付部 4 走行機体 11 苗載台 11b 苗載面 12 移植爪 15 縦送り機構 19 苗押え体 22 上側苗押え 44 予備苗収容部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移植機に設けられる苗載台の苗載面に成
    型マット苗を載置するにあたり、前記苗載台長さを大き
    く越えない範囲で長尺に形成した成型マット苗を予めロ
    ール状に巻取り、しかる後、ロール状の成型マット苗
    を、苗載台の上側から転がして苗載面上に略平面状に展
    開させることを特徴とする移植機における苗載方法。
  2. 【請求項2】 成型マット苗を苗載面に沿って下方に案
    内する苗載台と、苗載面の対向位置で成型マット苗の浮
    上りを規制する苗押え体と、苗載台の下端部で成型マッ
    ト苗から適数本の苗を掻取って圃場に移植する移植爪と
    を備える移植機において、前記苗載台長さを大きく越え
    ない範囲で長尺に形成した成型マット苗を予めロール状
    に巻取ると共に、該ロール状の成型マット苗を、苗載台
    の上側から転がして苗載面上に略平面状に展開させるに
    あたり、前記苗押え体を、苗載面に近接する苗押え姿勢
    と、苗載面から離間する退避姿勢とに変姿自在に構成す
    ると共に、苗押え体を退避姿勢に保持する退避ロック手
    段を設けたことを特徴とする移植機における苗載部構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、苗載面に対する苗押
    え体の退避量を、苗載台の上側で大きく、下側で小さく
    したことを特徴とする移植機における苗載部構造。
  4. 【請求項4】 成型マット苗を苗載面に沿って下方に案
    内する苗載台と、該苗載台の下端部で成型マット苗から
    適数本の苗を掻取って圃場に移植する移植爪とを備える
    移植機において、前記苗載台長さを大きく越えない範囲
    で長尺に形成した成型マット苗を苗載面に略平面状に載
    置するにあたり、前記苗載台に、成型マット苗の上端側
    を折返し状に保持する折返し保持手段を設けたことを特
    徴とする移植機における苗載部構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200254A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Daisaku Wakamatsu ロール苗搭載樋付田植機と内部導光ロール苗。
JP2019010061A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 井関農機株式会社 歩行型苗移植機

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JP2012200254A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Daisaku Wakamatsu ロール苗搭載樋付田植機と内部導光ロール苗。
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