JP2000301668A - 多層積層体及びその製造方法 - Google Patents
多層積層体及びその製造方法Info
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Abstract
成形性が良好な基材と生分解性樹脂との多層積層体及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 (A)基材層と、(B)低融点生分解性
樹脂層及び(C)低融点生分解性樹脂より少なくとも1
0℃高い融点を有する高融点生分解性樹脂層との少なく
とも3層からなり、(B)層を介して(C)層を積層し
てなる多層積層体である。
Description
材、植生素材、梱包材、食品包装など多方面の分野に好
適に用いられる、基材との接着性に優れ、特に押出ラミ
ネーションによる成形性が良好な基材と生分解性樹脂と
の多層積層体及びその製造方法に関する。
するため、ゴミ処理問題などの環境対策の面で注目を集
めている。特に、生分解性樹脂と紙あるいは織布等の生
分解性基材からなる積層体は、農業資材、土木資材、植
生資材、梱包材の分野でポリエチレンなどのポリオレフ
ィン等を用いた積層体に代わる新材料として開発が進め
られている。積層体を製造する方法としては、従来から
押出ラミネーションが一般に用いられている。
性樹脂は、ポリエチレンなどのポリオレフィンと比較す
ると基材との接着性に劣っていたり、成形加工性、特
に、長時間連続成形時の製膜安定生に欠ける面があっ
た。また、接着性改善のために成形温度を上げるとネッ
クイン特性が悪化したり、冷却ロールへラミネート膜が
取られてしまうなど安定的に成形できない等の問題があ
った。本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであ
り、基材との接着性及びネックイン特性に優れ、特に押
出ラミによる成形性が良好な基材と生分解性樹脂との多
層積層体及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
を重ねた結果、基材に融点の異なる2種の生分解性樹脂
をラミネートして少なくとも3層とすることにより上記
目的を達成しうることを見いだし、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(A)基材層と、(B)低融点生分解性樹脂層及び
(C)低融点生分解性樹脂より少なくとも10℃高い融
点を有する高融点生分解性樹脂層との少なくとも3層か
らなる多層積層体を提供するものである。また、本発明
は、(A)基材層に(B)低融点生分解性樹脂を介して
(C)高融点生分解性樹脂を溶融共押出ラミネートする
ことを特徴とする多層積層体の製造方法を提供するもの
でもある。
ては、生分解性を有する膜状物または酸化される膜状物
及び60℃以下の温度において加水分解を受ける膜状物
であればよく、好ましい例として、クラフト紙、板紙、
上質紙、ダンボール紙等の各種紙、木綿、羽毛等の天然
繊維または生分解性樹脂から作られた布地、織布、不織
布、ネット等があげれる。その他に膜状にした木材ある
いは木材チップ、セロファンフィルム、アルミあるいは
鉄等の金属箔及び金属板等も用いてもよい。基材の厚み
に関しては、特に限定するものはないが、基材がロール
状に巻かれていることが好ましい。
然界において少なくとも分解の一過程で生物、特に微生
物が関与して低分子化合物に分解される樹脂が上げられ
る。具体例としては、微生物により生物合成される樹
脂、ポリ乳酸系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、グリ
コールと脂肪族ジカルボン酸を主成分とする脂肪族ポリ
エステル等が挙げられる。市販ないし試作されている例
を挙げると、日本モンサント社製「バイオポール」、三
井化学社製「レイシア」、島津製作所社製「ラクテ
ィ」、ダイセル化学社製「プラクセル」、昭和高分子社
製「ビオノーレ」等が挙げられる。これらの脂肪族ポリ
エステルに特殊な加工技術を用いて澱粉を混練したブレ
ンド物も用いることができる。市販例としては、日本合
成化学社製「マタービー」、チッソ社製「ノボン」等が
ある。さらに、ベンゼン環やシクロ環を含む生分解性樹
脂、例えば、市販例としてBASF社「エコフレック
ス」等も好適に用いられる。これらの樹脂は1種でもよ
く、2種以上を混合して用いてもよい。
ルボン酸を主成分とする脂肪族ポリエステルが好まし
い。グリコール類としては、例えばエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、デカメチレングリコール等が挙げられ、これらは併
用してもよい。また、脂肪族ジカルボン酸(またはその
無水物)としてはコハク酸、アジピン酸、スベリン酸、
セバシン酸、ドデカン酸、無水コハク酸、無水アジピン
酸等が挙げられ、これらは併用してもよい。上記グリコ
ールと脂肪族ジカルボン酸は任意の組み合わせでもよ
い。
酸が主成分であるが、少量の他成分、例えば3官能また
は4官能の多価アルコール、オキシカルボン酸または多
価カルボン酸を併用することが好ましい。3官能の例と
しては、トリメチロールプロパン、グリセリンまたはそ
の無水物、リンゴ酸、トリメシン酸、プロパントリカル
ボン酸、無水トリメリット酸等が挙げられる。また、4
官能の例としてはペンタエリトリット、クエン酸、無水
ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水
物、シクロペンタンテトラカルボン酸無水物等が挙げら
れる。多官能成分の共重合割合は、3官能化合物では多
くとも5モル%、好ましくは0.3〜3モル%である。
また、4官能化合物は多くとも3モル%、好ましくは
0.2〜2モル%である。多官能成分がこれより多い場
合はエステル化反応中にゲル化する危険性が著しく増大
する。
ップリング剤によりさらに高分子量化したものでもよ
い。カップリング剤としては、ジイソシアナート、オキ
サゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物等が挙げられ
る。ジイソアイアナートを用いた場合、ポリエステルポ
リマーはウレタン結合を介して連鎖構造を形成する。一
方、例示した他の化合物の場合、エステル結合を介して
連鎖構造を形成する。好ましいものの具体例としては、
上記ビオノーレ#1000(ポリブチレンサクシネー
ト)、#3000(ポリブチレンサクシネートアジペー
ト)及び#6000(ポリエチレンサクシネート)が挙
げられる。
(以下「(B)成分」と略すこともある)としては、融
点が40〜180℃であることが好ましく、特に55〜
150℃がより好ましい。(B)成分の融点が40℃未
満では成形加工時の冷却固化が困難な上、夏季における
保管時に剥離や外観不良等が発生する可能性がある。一
方、180℃を超えると、例えば芳香族成分を非常に多
く含むものとなり生分解性の点から好ましくない。
(以下「(C)成分と略すこともある)としては、融点
が80〜220℃であることが好ましく、特に100〜
180℃がより好ましいが、(B)成分の融点より少な
くとも10℃以上高い融点を有することが必要である。
融点差としては、好ましくは15〜80℃であり、特に
20〜50℃がより好ましい。融点差が10℃未満では
ロール取られや膜揺れ等の成形不安定現象の改良及び接
着強度の改善効果が不十分であるので好ましくない。ま
た、(C)成分の融点が80℃未満では成形時にロール
取られや膜揺れ等の成形不安定現象が起こりやすくな
る。一方、220℃を超えると生分解性が遅くなりすぎ
るので好ましくない。さらに、(B)成分と(C)成分
との融点差が100℃を超えると共押出成形性、特に各
層の膜厚分布が不均一になる傾向があるので好ましくな
い。
層に(B)層を介して(C)層を共押出ラミネートする
ことにより得ることができる。共押出ラミネートはTダ
イより押し出された溶融樹脂を紙等の基材と熱時圧着し
て積層体とする公知の方法である。(B)層と(C)層
との厚み割合は通常10〜90:90〜10であり、好
ましくは30〜70:70〜30である。
所望により当該技術分野において通常用いられる添加
剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、帯電防止剤、難燃剤、結晶化促進剤、充填剤等を本
発明の特性を損なわない範囲で添加してもよい。具体的
には、酸化防止剤としてはp−t−ブチルヒドロキシト
ルエン、p−t−ブチルヒドロキシアニソール等のヒン
ダードフェノール系酸化防止剤;熱安定剤としてはトリ
フェニルホスファイト、トリラウリルホスファイト、ト
リスノリルフェニルホスファイト等;紫外線吸収剤とし
てはp−t−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2,
4,5−トリヒドロキシブチロフェノン等;滑剤として
はステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム等;帯電防止
剤としてはN,N−ビス(ヒドロキシエチル)アルキル
アミン、アルキルアミン、アルキルアリルスルホネー
ト、アルキルスルフォネート等;難燃剤としてはヘキサ
ブロモシクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプ
ロピル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエ
ーテル等;結晶化促進剤としてはポリエチレンテレフタ
レート、ポリ−トランスシクロヘキサンジメタノールテ
レフタレート等;無機充填剤としては炭酸カルシウム、
シリカ、酸化チタン、タルク、マイカ、硫酸バリウム、
アルミナ等、さらに有機充填剤としては木粉、もみが
ら、新聞紙等の古紙、各種デンプン(アルファー化した
デンプン等構造を変化させたものも含む)、セルロース
等が挙げられる。
明する。なお、融点はJIS K7121に準拠し、示
差走査型熱量計(パーキンエルマー社製DSC−7)を
用いて測定した。ネックイン特性は共押出ラミネート時
のネックインの程度により次の4段階で評価した。 ◎ ・・・・ ネックインが120mm未満 ○ ・・・・ ネックインが120〜150mm未満 △ ・・・・ ネックインが150〜180mm未満 × ・・・・ ネックインが180mm以上 連続成形性は100m/分の速度で1時間以上連続成形
して問題ないものを○とし、連続成形できないものを×
とした。成形時の発煙は次の3段階で目視により評価し
た。 ○ ・・・・ 発煙が少ない。 △ ・・・・ 発煙が若干ある。 × ・・・・ 発煙が多い。 密着性は積層体を手で引き裂いたときの状態を次の3段
階で評価した。 ○ ・・・・ ラミネート膜の糸引きがなく、かつラミネー
ト膜のみの剥離が起こらない状態。 △ ・・・・ ラミネート膜の糸引きが多く、かつラミネー
ト膜は部分的に界面剥離する状態。 × ・・・・ ラミネート膜が切れず伸びを生じ、かつラミ
ネート膜が界面剥離する状態。 生分解性は10cm×20cmに裁断した積層体を、窓
口にポリエチレン製ネットを備えたステンレス製型枠に
挟んで、深さ10cmの土中に埋め2年後に掘り起こし
目視により下記の基準で評価した。 ○ ・・・・ 生分解性樹脂の方が基材よりも分解が進んで
いる状態。 △ ・・・・ 生分解性樹脂より基材の方が分解が進んでい
る状態。
2)を用いた。生分解性樹脂として、融点が113℃で
あるビオノーレ#1003(昭和高分子社製)(以下
「樹脂1」という)、融点が114℃であるビオンーレ
#1903(同社製)(以下「樹脂2」という)、融点
が144℃であるバイオポールD411(モンサント社
製)(以下「樹脂3」という)、融点が60℃であるプ
ラクセル−H7(ダイセル化学社製)(以下「樹脂4」
という)及び融点が170℃であるラクティー1012
(島津製作所社製))(以下「樹脂5」という)を用い
た。
℃であるポリエステル樹脂(以下「樹脂6」という)も
用いた。80Lの反応器を窒素置換した後、1,4−ブ
タンジオール17.4kg、コハク酸17.3kg、ア
ジピン酸5.4kg及びトリメチロールプロパン126
gを仕込んだ。窒素気流中で190〜210℃の温度で
3.5時間保持し、さらに窒素を停止して20〜2mm
Hgの減圧下で3.5時間保持して、脱水縮合による重
合反応を行った。次いで、窒素気流中、常圧において、
触媒としてテトライソプロポキシチタン2.0g添加し
て、210〜220℃に昇温し、15〜0.2mmHg
の減圧下に6.5時間保持して脱グリコール反応を行
い、ポリエステルプレポリマー(収量;34.8kg)
を得た。さらに、該反応器に抗酸化剤(チバガイギー社
製、イルガノックスB225)35g及び滑剤としてス
テアリン酸カルシウム35.2gを加えて30分攪拌を
続けた。攪拌を続けながら、ヘキサメチレンイソシアナ
ート261gを添加し、160〜190℃で2時間保持
し、カップリング反応を行ってポリエステル樹脂を得
た。
示されている樹脂をモダンマシナリー社製2種2層共押
出成形機(ダイス幅;800mm、マルチマンニホール
ドタイプ共押出ラミネーター)を用いてラミ厚トータル
30μmの積層体を速度100m/分で作製した。成形
時のダイス中央部真下の樹脂温度を表1に示す。また、
成形時のネックイン特性、連続成形性及び発煙状況を評
価した。さらに、得られた各積層体について生分解性を
評価した。以上の結果を表1に示す。なお、比較例1、
2、5及び6は(B)層のみを積層し、(C)層は設け
なかった。また、比較例1〜4はいずれもロール取られ
がひどく連続成形が困難であった。
に優れ、特に押出ラミによる成形性が良好であるので、
農業資材、土木資材、植生素材、梱包材、食品包装など
多方面の分野に好適に用いられるので有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)基材層と、(B)低融点生分解性
樹脂層及び(C)該低融点生分解性樹脂より少なくとも
10℃高い融点を有する高融点生分解性樹脂層との少な
くとも3層からなり、(B)層を介して(C)層が積層
されてなる多層積層体。 - 【請求項2】 生分解性樹脂が脂肪族ポリエステルであ
る請求項1記載の多層積層体。 - 【請求項3】 基材がクラフト紙、上質紙、ダンボール
紙、天然繊維からなる織布または不織布からなる群から
選ばれる1種である請求項1または請求項2記載の多層
積層体。 - 【請求項4】 (A)基材層に(B)低融点生分解性樹
脂を介して(C)高融点生分解性樹脂を共押出ラミネー
トすることを特徴とする多層積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11499299A JP4307624B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 多層積層体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11499299A JP4307624B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 多層積層体及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000301668A true JP2000301668A (ja) | 2000-10-31 |
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ID=14651647
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11499299A Expired - Lifetime JP4307624B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | 多層積層体及びその製造方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP4307624B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-04-22 JP JP11499299A patent/JP4307624B2/ja not_active Expired - Lifetime
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|---|---|
| JP4307624B2 (ja) | 2009-08-05 |
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