JP2000302544A - 誘電体セラミックスおよび誘電体セラミックスコンデンサ - Google Patents

誘電体セラミックスおよび誘電体セラミックスコンデンサ

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JP2000302544A
JP2000302544A JP11112839A JP11283999A JP2000302544A JP 2000302544 A JP2000302544 A JP 2000302544A JP 11112839 A JP11112839 A JP 11112839A JP 11283999 A JP11283999 A JP 11283999A JP 2000302544 A JP2000302544 A JP 2000302544A
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capacitor
dielectric ceramic
dielectric
ceramics
electrode
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JP11112839A
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English (en)
Inventor
Naoto Fukazawa
直人 深澤
Kenji Okamoto
健次 岡本
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い交流絶縁耐電圧を有し、交流印加時に発
生する部分放電電圧の高い、電力変換器用ノイズフィル
タに好適な、セラミックスコンデンサを提供する。 【解決手段】 主成分が、Ba,Ti,Ca,Zn,N
b,Mnの各酸化物および複合酸化物からなるBaTi
O3系セラミックスを原料とし、全体重量を100wt
%として、BaTiO3:87〜90wt%,BaZr
O3:4〜6wt%,CaTiO3:2〜3wt%,Zn
TiO3:2〜3wt%,Nb2O5:0.5〜1.5w
t%,Mn3O4:0〜0.08wt%,BaCO3:
0.4〜0.6wt%,カオリナイト:0〜0.4wt
%という重量比で、これらの成分を混合粉砕し、成形,
焼成して誘電体セラミックスを得る。この誘電体セラミ
ックスを樹脂によりモールドする際に、リード線を電極
のエッジ部から少なくとも0.3mm以上離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータなど
の電力変換器を構成する半導体スイッチ素子のスイッチ
ング動作に伴って発生するスイッチングノイズを濾波す
る電力変換器のノイズフィルタに用いて好適な接地用誘
電体セラミックスコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、インバータなどの電力変
換器を構成する半導体スイッチ素子のスイッチング動作
は、キャリア周波数が数kHzから十数kHz程度とし
たパルス幅変換(PWM)された駆動信号に基づいて行
われる。そして、このスイッチング動作により十数kH
z以上の周波数成分のスイッチングノイズが、この電力
変換器から発生する。
【0003】近年、上記スイッチングノイズの周波数成
分の内の百kHz以上の成分が外部機器に与える悪影響
を抑制することを目的に、当該する電力変換器に様々の
法的規制が敷かれた。この法的規制に対応するために、
電力変換器用ノイズフィルタをこの電力変換器に設置し
ている。
【0004】従来のこの種の電力変換器用ノイズフィル
タとしては、フェライト、非晶質合金、結晶合金などか
らなるコアに電線を巻回してなる単体のリアクトルと、
フィルムやセラミックスチップなどからなる単体のコン
デンサとを、相間、接地間に接続して構成したものがあ
り、このフィルタにより前記半導体スイッチ素子のスイ
ッチング動作に伴って発生するスイッチングノイズを濾
波するようにしている。
【0005】特に、接地用コンデンサは高い交流の絶縁
耐電圧が必要とされるため、容量の大きなフィルムコン
デンサをシリーズに繋ぎ、個々のコンデンサにかかる電
圧を低下させて用いたり、容量の小さなコンデンサを並
列に接続して回路を形成したりしており、最適なコンデ
ンサがなかった。特に、接地コンデンサは、インバータ
の仕様からAC3000V×1Sの交流絶縁耐電圧(Br
eak Down Voltage;以下、BDV(AC)と記す)を満
たす必要があり、高誘電率でかつ厚さが薄い誘電体シー
トで上記のBDV(AC)特性を満たすのは困難であっ
た。
【0006】また、コンデンサに交流が印加された時に
発生する部分放電電圧の高いコンデンサはなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、上
記従来の問題点を解決した、より小型薄型で、製造コス
トの低い、電力変換器用ノイズフィルタに用いて好適な
セラミックスコンデンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、スイッチングノイズを濾波す
るノイズフィルタを構成するコンデンサに用いる誘電体
セラミックスであって、その主成分が、Ba,Ti,C
a,Zn,Nb,Mnの各酸化物および複合酸化物から
なるBaTiO3系セラミックスを原料とし、全体重量
を100wt%として、BaTiO3:87〜90wt
%,BaZrO3:4〜6wt%,CaTiO3:2〜3
wt%,ZnTiO3:2〜3wt%,Nb2O5:0.
5〜1.5wt%,Mn3O4:0〜0.08wt%,B
aCO3:0.4〜0.6wt%,カオリナイト:0〜
0.4wt%という重量比で、これらの成分が混合粉砕
された後、成形,焼成されてなることを特徴とする。
【0009】この請求項1の発明の目的は、電力変換器
を構成する半導体スイッチ素子のスイッチング動作に伴
って発生するスイッチングノイズを濾波するために備え
た複数個のLとCの組み合わせを有する電力変換器用ノ
イズフィルタに用いられる接地コンデンサ用高耐電圧小
型コンデンサに用いて好適な誘電体セラミックスを提供
することにある。
【0010】BaTiO3セラミックスの比誘電率は、
キューリー温度付近(約120℃)では6000〜70
00にもなる。しかし、このセラミックスをコンデンサ
にそのまま用いると、このセラミックスは圧電性も有す
るために、BDV(AC)特性は非常に低かった。電力
変換器用のノイズフィルタに用いられるセラミックスの
仕様としては、誘電率が3000程度、BDV(AC)
は実行値で3kV以上に耐えられることが必要である。
BDV(AC)に関して言えば、板厚を厚くすればよい
が、一方、板厚を厚くすると、コンデンサとしての容量
が低下する。さらに、小型化のためには、なるべく板厚
は薄いことが好ましい。すなわち、BDV(AC)の電
界強度は高いことが要望される。
【0011】本発明のコンデンサ用のセラミックスは、
BaTiO3を基本にして、その高い誘電率を保持しつ
つ、Ca,Zr,Nb,Mnの酸化物および複合酸化物
を添加し、なるべく小さな粒径で緻密に焼成し、交流の
耐電圧特性を向上させ(BDV(AC)を≧6kV/m
m,誘電率を≧3000)、誘電率の温度特性を改善す
る。また、焼成温度の低温化によって、製造の低コスト
化も図っている。
【0012】また、コンデンサ自身の端子外装間の絶縁
性、難燃性を考慮するとともに、モールド樹脂のポット
ライフをも考慮すると、コンデンサの外被モールドとし
ては、フィラー入りのエポキシ粉体モールドが低コスト
で実用的である。しかし、このモールドを用いた場合、
コンデンサの細部まで粉体樹脂を充填するのが困難であ
った。特に、部分放電が発生しやすいAg電極エッジ部
と電極面から水平に出したリード線の下には樹脂が入り
こまず、部分放電電圧が低かった。
【0013】これに対して、本発明では、セラミックス
コンデンサから引き出したリード線と電極エッジ部との
距離を離すことにより、部分放電消滅電圧を≧1kV以
上にしている。この構成を限定したコンデンサが、本発
明の請求項2である。すなわち、本発明の請求項2の誘
電体セラミックスコンデンサは、スイッチングノイズを
濾波するノイズフィルタを構成するコンデンサであり、
請求項1の誘電体セラミックスの両側部に電極が形成さ
れ、これらの電極にリード線が接続され、前記誘電体セ
ラミックスが樹脂によりモールドされてなる誘電体セラ
ミックスコンデンサであって、前記リード線が、前記誘
電体セラミックスの電極のエッジ部から少なくとも0.
3mm以上離れて、固定されていることを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。参照図面の図1には、本発明にかかるセラミック
スコンデンサ5からなる電力変換器用ノイズフィルタ全
体の回路図を示す。本発明のコンデンサ5は、アースE
に接続される接地用コンデンサである。図中の符号6は
リアクトルである。また、図2および図3は、発明のセ
ラミックスコンデンサの上面図および断面図であり、リ
ード線3の取り出し方法を示している。図2および図3
において、符号1は誘電体セラミックス、2はAg電
極、3はリード線、4はモールド樹脂である。
【0015】(実施例1)純度99%以上の複合酸化物
BaTiO3,BaZrO3,CaTiO3,ZnTiO3
と、酸化物Nb2O5,Mn3O4,BaCO3と、焼結助
剤としてのSiO2およびAl2O3と、を主成分とする
カオリナイト(蛙目粘土(特KH))を、セラミックス
の原料分として、準備した。
【0016】これらを表1に示す配合比で配合混合し、
ボールミルによる湿式粉砕により、48時間にわたって
粉砕混合を行い、1μm以下に微粉砕した。そして、ポ
リビニルブチラールなどのバインダを添加し、スプレー
ドライヤーにより流動性の高い造粒粉を作った。
【0017】この造粒粉を一定量とり、金型に入れて成
形圧1〜2ton/cm2でプレス成形した。本実施例
では、φ40mmの金型に入れ、厚さ1mmにプレス成
形した。そして、1150℃〜1350℃の範囲で焼成
し、約φ32mm、厚さ0.8mmの誘電体セラミック
スを作った。
【0018】図2および図3に示すように、得られた誘
電体セラミックス1の両面にφ30mmのAg電極2を
厚さ5〜15μmになるようにスクリーン印刷し、65
0℃で焼き付けた。次に、予備ハンダしたリード線3、
3を両面のAg電極2にそれぞれハンダ付けした。
【0019】そして、その後、誘電体セラミックスの全
体をエポキシ系の樹脂で被覆してモールド4とした。
【0020】このようにして得た誘電体セラミックスコ
ンデンサの誘電率と温度特性,そしてBDV(AC)を
評価した。また、誘電体セラミックス1を切断し、その
断面を研磨し、断面をSEMで観測して粒径を測定し
た。これらの測定結果を、表2に示す。
【0021】なお、添加したBaZrO3は、セラミッ
クスの加熱製造時のキューリー温度を低温側に下げるた
めのシフターである。
【0022】BaTiO3セラミックスの比誘電率は、
キューリー温度付近(約120℃)では6000〜70
00にもなる。このセラミックスを、そのままコンデン
サーに用いると、温度特性が悪いのと圧電性が大きいこ
とのために、BDV(AC)特性は非常に低い。
【0023】本発明においては、このBDV(AC)特
性としては、6kV/mm以上を目的としている。この
値では、実際には0.5mmの厚さのセラミックスで、
3kVACに耐えることが可能であり、薄いため、小さ
な電極形状で大きな静電容量を確保することができる。
また、誘電率は3000以上、温度特性はXB規格を目
指している。
【0024】そのため、本発明では、BaZrO3をキ
ューリー温度を低温側に動かすshiftorとして添加し、
温度特性を平坦化するためにdepressorとしてCaTi
O3を添加している。また、焼結温度を下げることを主
目的にZnTiO3,カオリナイトを主成分とする蛙目
粘土を添加している。
【0025】また、絶縁抵抗を向上させるために、主に
還元防止目的に、Nb2O5とMn3O4を添加している。
これらの添加物と過剰なBaCO3は、低温焼成,粒界
絶縁の向上に寄与している。表2に示した誘電体セラミ
ックス1の特性は、出発原料全体の微妙な配合比の結果
であり、表1以外にも種々の配合比を検討したが、表1
中の○印の重量配合比が、フィルタ用コンデンサに用い
るための特性を満足していた。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】(実施例2)実施例2は、上記実施例1の
誘電体セラミックス1にAg電極2を印刷し、リード線
3を付ける時、図2および図3に示すように、誘電体セ
ラミックス1の両面のAg電極2の末端部分から0.3
mm以上の距離Xだけリード線3を離すことを、特徴と
している。
【0029】一般に、接地用コンデンサ5自身の端子外
装間の絶縁性、難燃性を考慮し、かつモールド樹脂4の
ポットライフを考慮すると、フィラー入りのエポキシ粉
体モールドが低コストで実用的である。しかし、このモ
ールド材を用いた場合、従来は、細部まで粉体樹脂を充
填するのが困難であった。従来のコンデンサのモールド
楮では、特に、部分放電が発生しやすいAg電極2の末
端部分(エッジ部)と電極面から水平に出したリード線
3の下には樹脂が入りこまず、そこに小さな空隙がで
き、また、リード線の誘電体セラミックスに対する沿面
距離も短くなるため、部分放電開始と消滅電圧が低かっ
た。
【0030】そこで、本発明では、図3に示すように、
リード線3を電極2のエッジ部より離してモールドする
ことにより、部分放電電圧を低減することが可能になっ
た。
【0031】この実施例2では、日本ペルノックス製 P
CE282GREY 4Aをモールド樹脂とし使い、次のような粉体
流動槽に数回ディッピングする工程により、モールドし
た。
【0032】モールド工程;第1予熱(140℃×1.
5min)→樹脂にディッピング→第2予熱(140℃
×1.5min)→樹脂にディッピング→第3予熱(1
40℃×1.5min)→樹脂にディッピング→アフタ
ーキュアー(140℃×1.5min)→キュアー(1
50℃×1hr)。
【0033】このモールド作成の際に、リード線3と電
極2のエッジ部までの距離Xを変えて試験した。その結
果、0.3mm以上の距離をとれば、リード線3の直下
のAg電極2のエッジ部に空隙が生じずに、モールドが
可能になり、部分放電消滅電圧が≧1kVACにするこ
とが可能であることが、判明した。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、薄い誘電体セラミッ
クスでも高いBDV(AC)特性を得ることが可能であ
り、セラミックスコンデンサの薄型小型化につながる。
また、薄い誘電体セラミックスを使うことにより、コン
デンサとして大きな静電容量を得ることが可能になる。
【0035】また、リード線を電極のエッジ部より離し
て固定することにより、電極のエッジ部にモールドの空
隙ができず、1kVAC以上の部分放電電圧を得ること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により実現される電力変換用ノイズフィ
ルタの一例の回路図である。
【図2】本発明に係る誘電体セラミックスコンデンサの
上面図である。
【図3】本発明に係る誘電体セラミックスコンデンサの
断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体セラミックス 2 Ag電極 3 リード線 4 モールド樹脂 5 接地用コンデンサ(セラミックスコンデンサ) 6 リアクトル E アース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G031 AA04 AA06 AA11 AA12 AA14 AA19 AA26 AA40 BA09 5E001 AB01 AC09 AE00 AE02 AE03 AE04 AF00 AF03 AG01 AH01 AH05 AH09 AJ01 AJ02 AJ03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチングノイズを濾波するノイズフ
    ィルタを構成するコンデンサに用いる誘電体セラミック
    スであって、 その主成分が、Ba,Ti,Ca,Zn,Nb,Mnの
    各酸化物および複合酸化物からなるBaTiO3系セラ
    ミックスを原料とし、全体重量を100wt%として、
    BaTiO3:87〜90wt%,BaZrO3:4〜6
    wt%,CaTiO3:2〜3wt%,ZnTiO3:2
    〜3wt%,Nb2O5:0.5〜1.5wt%,Mn3
    O4:0〜0.08wt%,BaCO3:0.4〜0.6
    wt%,カオリナイト:0〜0.4wt%という重量比
    で、これらの成分が混合粉砕された後、成形,焼成され
    てなることを特徴とする誘電体セラミックス。
  2. 【請求項2】 スイッチングノイズを濾波するノイズフ
    ィルタを構成するコンデンサであり、請求項1の誘電体
    セラミックスの両側部に電極が形成され、これらの電極
    にリード線が接続され、前記誘電体セラミックスが樹脂
    によりモールドされてなる誘電体セラミックスコンデン
    サであって、 前記リード線が、前記誘電体セラミックスの電極のエッ
    ジ部から少なくとも0.3mm以上離れて、固定されて
    いることを特徴とする誘電体セラミックスコンデンサ。
JP11112839A 1999-04-20 1999-04-20 誘電体セラミックスおよび誘電体セラミックスコンデンサ Pending JP2000302544A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1724244A4 (en) * 2004-03-05 2007-12-05 Ube Industries AGGREGATE OF DIELECTRIC PARTICLES, WITH LOW TEMPERATURE SINTERABLE DIELECTRIC CERAMIC COMPOSITION THEREFORE, PRODUCED WITH LOW TEMPERATURE, DIELECTRIC CERAMICS
JPWO2014156410A1 (ja) * 2013-03-26 2017-02-16 日本碍子株式会社 誘電体磁器組成物及び複合セラミックス構造体
CN116120058A (zh) * 2023-03-15 2023-05-16 北京工业大学 一种兼具高储能性能和负电容温度系数的介电陶瓷材料及制备

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