JP2000305460A - シュリンクラベル - Google Patents

シュリンクラベル

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JP2000305460A
JP2000305460A JP11115520A JP11552099A JP2000305460A JP 2000305460 A JP2000305460 A JP 2000305460A JP 11115520 A JP11115520 A JP 11115520A JP 11552099 A JP11552099 A JP 11552099A JP 2000305460 A JP2000305460 A JP 2000305460A
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shrink label
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olefin polymer
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Hideaki Umeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れ、十分な耐ボイル性及び耐レト
ルト性を有するシュリンクラベルを得る。 【解決手段】 シュリンクラベルは、ベースフィルムの
少なくとも一方の面に印刷層が設けられたシュリンクラ
ベルであって、前記ベースフィルムが、ガラス転移温度
(Tg)が80〜150℃の範囲にある非晶性環状オレ
フィン系重合体からなる層を少なくとも表面に有する一
軸又は二軸配向フィルムで構成され、且つ前記ベースフ
ィルムを90℃の温水中に10秒間浸漬したときの主配
向方向Xにおける熱収縮率が15〜50%である。ベー
スフィルムは、プロピレン系重合体からなる中心層と、
該中心層の両面に積層されたガラス転移温度(Tg)が
80〜150℃の範囲にある非晶性環状オレフィン系重
合体からなる表面層とで構成されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器等に熱収縮に
より装着されるシュリンクラベル、特に、ボイル(煮
沸)又はレトルト(高温、高圧殺菌)処理に付される容
器用として好適なシュリンクラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】飲料や食品には、殺菌のため、約100
℃の熱湯で処理するボイル処理や、100〜125℃程
度の熱水や蒸気で処理するレトルト処理を施すものがあ
る。このような飲料や食品用の容器等に装着されるシュ
リンクラベルとして、エチレン−プロピレンランダム共
重合体又はこれに石油樹脂を加えた樹脂組成物で形成さ
れたベースフィルムの少なくとも片面に印刷を施したも
のが用いられている。
【0003】しかし、このシュリンクラベルは、(1)
耐ボイル性、耐レトルト性が十分でない、(2)光沢が
劣り、印刷が美しく仕上がらない、(3)熱収縮の際、
収縮速度が遅い上、熱源を離すと緩みが生じ、フィット
性(密着性、締め付け性)に劣る、(4)有機溶剤によ
るシールができず、ヒートシールや超音波シールを施す
ため、シール部に皺が発生しやすいなどの課題を有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐熱性に優れ、十分な耐ボイル性及び耐レトル
ト性を有するシュリンクラベルを提供することにある。
本発明の他の目的は、優れた光沢を有すると共に、熱収
縮の際のフィット性に優れ、しかも溶剤により容易にシ
ールできるシュリンクラベルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、ベースフィルムを特
定のポリマーからなる層を有するフィルムで構成し、且
つベースフィルムの熱収縮率を特定の範囲に設定する
と、高い耐熱性、光沢及びフィット性が得られるだけで
なく、溶剤シールが可能となることを見出し、本発明を
完成した。
【0006】すなわち、本発明は、ベースフィルムの少
なくとも一方の面に印刷層が設けられたシュリンクラベ
ルであって、前記ベースフィルムが、ガラス転移温度
(Tg)が80〜150℃の範囲にある非晶性環状オレ
フィン系重合体からなる層を少なくとも表面に有する一
軸又は二軸配向フィルムで構成され、且つ前記ベースフ
ィルムを90℃の温水中に10秒間浸漬したときの主配
向方向Xにおける熱収縮率が15〜50%であるシュリ
ンクラベルを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、必要に応じて図
面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明のシュリ
ンクラベルの一例を示す概略断面図、図2は本発明のシ
ュリンクラベルの他の例を示す概略断面図である。図3
は図1のシュリンクラベルを被装着物(容器)に装着す
る際の状態を示す斜視図である。なお、同一の部材や部
分には同一の符号が付されている。
【0008】図1のシュリンクラベル1は、ベースフィ
ルム2と、ベースフィルム2の一方の面に設けられた印
刷層3とで構成されており、該ベースフィルム2は、ガ
ラス転移温度(Tg)が80〜150℃の範囲にある非
晶性環状オレフィン系重合体からなる一軸又は二軸配向
フィルムで構成されている。
【0009】前記非晶性環状オレフィン系重合体には、
(A)エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィンと
少なくとも1種の環状オレフィンとの共重合体(以下、
「環状オレフィン共重合体」と称することがある)、及
び(B)環状オレフィンの開環重合体又はその水添物が
含まれる。
【0010】前記重合体(A)及び(B)における環状
オレフィンとしては、例えば、ビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(ノルボルネン)、テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、ヘキ
サシクロ[6.6.1.13,6.1 10,13.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、オクタシクロ[8.8.
0.12, 9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、ペンタシクロ[6.6.
1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン、ヘプ
タシクロ−5−イコセン、ヘプタシクロ−5−ヘンイコ
セン、トリシクロ[4.3.0.12, 5]−3−デセ
ン、トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−ウンデセ
ン、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7
9,14]−4−ペンタデセン、ペンタシクロペンタデカ
ジエン、ペンタシクロ[4.7.0.12,5.08,13
9,12]−3−ペンタデセン、ノナシクロ[9.10.
1.14,7.113,20.115,18.02 ,10.012,21.0
14,19]−5−ペンタコセンなどの多環式環状オレフィ
ン等が挙げられる。これらの環状オレフィンは、環に、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル基などのエス
テル基、メチル基などのアルキル基、ハロアルキル基、
シアノ基、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよ
い。
【0011】前記環状オレフィン共重合体(A)は、例
えば、前記α−オレフィンと環状オレフィンとを、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒中、いわ
ゆるチーグラー触媒や前記メタロセン触媒などの触媒を
用いて重合することにより得ることができる。このよう
な環状オレフィン共重合体(A)は市販されており、例
えば、商品名「アペル」(三井化学(株)製)などが使
用できる。
【0012】前記環状オレフィンの開環重合体又はその
水添物(B)は、例えば、前記環状オレフィンを、モリ
ブデン化合物やタングステン化合物を触媒としたメタセ
シス重合(開環重合)に付し、通常、得られたポリマー
をさらに水添することにより製造できる。このような重
合体(B)は市販されており、例えば、商品名「アート
ン」(日本合成ゴム(株)製)、商品名「ゼオネック
ス」(日本ゼオン(株)製)などが使用できる。
【0013】好ましい非晶性環状オレフィン系重合体
は、前記環状オレフィン共重合体(A)である。なかで
も、エチレンとビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン(ノルボルネン)又はテトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセンとの共重合体が好まし
く、特にエチレン含有量が60〜85モル%(とりわけ
70〜80モル%)の範囲のものが好ましい。
【0014】非晶性環状オレフィン系重合体のガラス転
移温度(Tg)は、80〜150℃であり、好ましくは
90〜130℃程度である。ガラス転移温度が80℃未
満では耐熱性に劣り、また150℃を超えるとラベルが
脆くなりやすい。
【0015】前記非晶性環状オレフィン系重合体は単独
で又は2種以上混合して使用できる。ベースフィルム2
は、さらに必要に応じ、溶剤シール性等を損なわない範
囲で他のポリマーを少量含んでいてもよく、また、ボイ
ル処理やレトルト処理時等におけるフィルム同士の融着
を防止するため、無機微粒子を含んでいてもよい。
【0016】前記無機微粒子としては、例えば、シリ
カ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどの無機
酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸
塩;ケイ酸カルシウム、ガラスビーズ、タルク、クレ
ー、マイカなどのケイ酸塩などが挙げられる。無機微粒
子の平均粒径は、例えば1〜10μm、好ましくは3〜
7μm程度である。無機微粒子の量は、前記ベースフィ
ルム2(非晶性環状オレフィン系重合体からなる層)の
構成成分全量に対して、例えば0.05〜0.50重量
%、好ましくは0.08〜0.30重量%程度である。
ベースフィルム2の厚みは、例えば30〜80μm、好
ましくは40〜60μm程度である。
【0017】本発明において、ベースフィルムは、必ず
しも前記非晶性環状オレフィン系重合体からなる層のみ
で構成されている必要はなく、前記非晶性環状オレフィ
ン系重合体からなる層を少なくとも表面に有していれば
よい。
【0018】例えば、図2に示されるシュリンクラベル
11は、ベースフィルム12と、ベースフィルム12の
一方の面に設けられた印刷層3とで構成されており、該
ベースフィルム12は、プロピレン系重合体からなる中
心層4と、該中心層4の両面に積層されたガラス転移温
度(Tg)が80〜150℃の範囲にある非晶性環状オ
レフィン系重合体からなる表面層5,5で構成されてい
る。このようなラベルでは、表面層5,5を前記非晶性
環状オレフィン系重合体で形成するため、該非晶性環状
オレフィン系重合体の利点を生かせるとともに、高価な
非晶性環状オレフィン系重合体の使用量を低減でき、コ
スト的に有利となる。
【0019】前記プロピレン系重合体としては、プロピ
レンを構成モノマーとして含む重合体、例えば、エチレ
ン−プロピレンランダム共重合体などが挙げられる。こ
のエチレン−プロピレンランダム共重合体において、エ
チレンとプロピレンの比率は、例えば、前者/後者(重
量比)=2/98〜5/95程度である。
【0020】前記中心層4は、いわゆるタッキファイ
ヤ、例えば、石油樹脂、テルペン系樹脂、ロジン系樹
脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン樹脂などを含ん
でいてもよい。これらのタッキファイヤの量は、中心層
4の構成成分全量に対して、例えば5〜30重量%程度
である。中心層4の厚みは、例えば25〜75μm、好
ましくは35〜55μm程度である。
【0021】表面層5,5を構成する非晶性環状オレフ
ィン系重合体としては、前記と同様のものを使用でき
る。表面層5,5は、さらに必要に応じ、溶剤シール性
等を損なわない範囲で他のポリマーを少量含んでいても
よく、また、ボイル処理やレトルト処理時等におけるフ
ィルム同士の融着を防止するため、無機微粒子を含んで
いてもよい。無機微粒子の種類、平均粒径は前記と同様
である。無機微粒子の量は、前記表面層5,5(非晶性
環状オレフィン系重合体からなる層)の構成成分全量に
対して、例えば0.05〜0.50重量%、好ましくは
0.08〜0.30重量%程度である。表面層5,5の
厚みは、それぞれ、例えば0.5〜5μm、好ましくは
1〜4μm程度である。
【0022】前記ベースフィルム2又は表面層5のうち
印刷層3側の表面には、印刷性を向上させるため、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの慣
用の表面処理を施してもよい。また、ベースフィルム
2、中心層4、表面層5,5には、必要に応じて、滑
剤、充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯
電防止剤、難燃剤、着色剤などの各種添加剤を添加して
もよい。
【0023】なお、前記ベースフィルム2、中心層4及
び表面層5,5はそれぞれ複数の層で構成することもで
きる。また、中心層4と表面層5,5との間に、剛性、
自然収縮性等を損なわない範囲で他の樹脂層を設けても
よく、ベースフィルム2、表面層5の表面には、損傷防
止等のため、アクリル系樹脂などからなるオーバーコー
ト層を設けてもよい。
【0024】本発明におけるベースフィルムは、単層フ
ィルムや積層フィルムを製造する際に用いられる慣用の
方法、例えば、押出法、共押出法などにより製造でき
る。例えば、図1に示されるベースフィルム2は、ベー
スフィルム2を形成する樹脂を含む樹脂組成物をTダイ
を備えた押出機を用いて溶融押出しし、冷却ロールによ
り冷却した後、延伸処理することにより得ることができ
る。また、図2に示されるベースフィルム12は、中心
層4を形成する樹脂を含む樹脂組成物と、表面層5,5
を形成する樹脂を含む樹脂組成物とを、Tダイを備え、
合流方式がフィードブロック2種3層型の押出機を用い
て溶融押出しし、冷却ロールにより冷却した後、延伸処
理することにより得ることができる。図2に示されるベ
ースフィルム12では、中心層4及び表面層5,5が何
れもオレフィン系重合体で形成されているので、接着剤
を用いることなく積層が可能であるが、必要に応じて接
着用の層を介在させてもよい。なお、Tダイに代えて環
状ダイを用いることもできる。
【0025】延伸は、テンター方式、チューブ方式の何
れの方式で行うこともできる。延伸処理は、通常、10
0〜180℃程度の温度で、幅方向(横方向;TD方
向)に4〜8倍、好ましくは5〜7倍程度延伸すること
により行われる。なお、必要に応じて、例えば長さ方向
(縦方向;MD方向)にも、低い延伸倍率(例えば1.
5倍程度以下)で延伸処理を施すことができる。本発明
におけるベースフィルムには、このように、一方向のみ
に延伸された一軸配向フィルム、及び主に一方向に延伸
され、且つ該方向と直交する方向に若干延伸された二軸
配向フィルムが含まれる。こうして得られるベースフィ
ルム2,12は、幅方向(主に延伸処理を施した方向)
に配向性を有し、該方向に熱収縮性を示す。
【0026】本発明のシュリンクラベルでは、前記ベー
スフィルム2,12を90℃の温水中に10秒間浸漬し
た後の主配向方向X(主に延伸処理を施した方向;前記
の場合幅方向)における熱収縮率(以下、「熱収縮率
A」という場合がある)が15〜50%、好ましくは1
8〜40%程度である。本発明では、ベースフィルムが
このような物性を有するため、低温、低熱量で熱収縮が
可能である。このため、例えば、湾曲面を有する容器に
も簡易にしかも密着性よく装着できる。なお、熱収縮率
Aは下記式で表される。 熱収縮率A(%)=[{(方向Xの元の長さ)−(方向
Xの浸漬後の長さ)}/(方向Xの元の長さ)]×10
0 前記熱収縮率Aは、ベースフィルム2や中心層4、表面
層5,5を構成する樹脂の種類、延伸倍率等の延伸条件
などを適宜選択することにより調整できる。
【0027】本発明のシュリンクラベル1,11は、上
記のようにして得られたベースフィルム2,12の少な
くとも一方の面に、グラビア印刷等の慣用の印刷法によ
り所望の画像、文字を印刷して印刷層3を形成すること
により製造できる。そして、印刷層3を形成した後、通
常、所望の幅の長尺帯状に切断し、例えば印刷面を内側
にして、ベースフィルム2のうち前記方向Xが周方向と
なり、ベースフィルム2,12の前記方向Xと直交する
方向Yが長さ方向となるように筒状に丸め、両端辺を溶
剤や熱融着等で接着した後、必要に応じて所望の長さに
切断することにより、筒状のシュリンクラベルとするこ
とができる。
【0028】前記印刷層3を形成する際の印刷インキと
しては、特に限定されず、慣用の印刷インキを使用でき
るが、ボイル処理やレトルト処理時において色の変化の
少ないインキ、例えば、反応型のウレタン系インキを用
いるのが好ましい。この反応型ウレタン系インキには、
ビヒクルを構成する樹脂として、ポリイソシアネートプ
レポリマー硬化剤と、ポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリ
オールなどのポリオールとを組み合わせて用いる2液型
のインキが含まれる。
【0029】本発明のシュリンクラベルの好ましい態様
では、印刷層3を内側とし、前記方向Xが周方向となる
ように筒状に形成され、有機溶剤でセンターシールされ
ている。このようなラベルは、円筒状胴部を有する容器
に容易に装着できると共に、ヒートシールされたラベル
のように皺が生じることがなく、また光沢に優れ、美麗
な外観を呈する。
【0030】前記有機溶剤としては、例えば、ペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンな
どの炭化水素;塩化メチル、塩化メチレン、クロロホル
ム、塩化エチル、1,2−ジクロロエタン、塩化プロピ
ルなどのハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどの鎖状又は環状エーテル;アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン;酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステルなどが挙げ
られる。これらの中でも、沸点が20〜70℃程度、特
に25〜50℃程度の有機溶媒が作業性等の点で好まし
い。
【0031】本発明のシュリンクラベルでは、ベースフ
ィルムが、前記非晶性環状オレフィン系重合体からなる
層を少なくとも表面に有しているため、従来のベースフ
ィルムをプロピレン系重合体で形成する場合と比較し
て、耐熱性が高く、耐ボイル性、耐レトルト性に優れ
る。また、優れた光沢を有し、透明性も良好であるた
め、印刷が美麗である。さらに、熱収縮の際、収縮速度
が速い上、熱源を離した後、経日しても緩むことがな
く、フィット性(密着性、締め付け性)に優れる。加え
て、前記非晶性環状オレフィン系重合体が非晶性且つバ
ルキーな基を有するためか、有機溶剤により容易にシー
ルできる。このため、皺などが生じにくく見栄えが良好
である。さらに、腰が強いため、製造ライン速度を速め
ることができ、生産性を向上できると共に、薄肉化でき
るのでコストダウンも可能である。
【0032】上記のようにして得られた筒状のシュリン
クラベル1,11を自動ラベル装着装置に供給し、必要
な長さに切断した後、通常内容物を充填した被装着物6
(例えば、PETボトルなどのプラスチック製又はガラ
ス製の瓶状容器など)に連続的に被嵌し、所定温度(例
えば、80〜90℃程度)のスチームトンネルや熱風ト
ンネルを通過させて熱収縮させることにより、該シュリ
ンクラベル1,11を被装着物6に装着できる。この
際、被装着物6に被嵌したラベルは熱収縮するので、被
装着物6の肩部の形状などにも適合して密着する。な
お、ガラス瓶のように耐熱性のある容器に本発明のシュ
リンクラベルを装着し、内容物を充填後、ボイル処理や
レトルト処理を施しても、ラベルの耐熱性が良好である
ため、外観が損なわれない。
【0033】
【発明の効果】本発明のシュリンクラベルは、ベースフ
ィルムの少なくとも表面が特定の樹脂で構成され、且つ
ベースフィルムの熱収縮率が特定の範囲に設定されてい
るため、耐熱性に優れ、十分な耐ボイル性及び耐レトル
ト性を有するとともに、良好な光沢を有し、熱収縮の際
のフィット性に優れ、しかも溶剤により容易にシールで
きるという効果を奏する。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0035】実施例1 非晶性環状オレフィン系重合体(商品名「アペルAPL
6509」、密度1.02g/cm3、Tg80℃、三
井化学(株)製)100重量部と、無機微粒子(無定形
シリカ、平均粒径2〜3μm)0.5重量部との混合物
を、押出機を用いてTダイから温度280℃で押出し、
次いで110℃で幅方向(TD方向)に3.4倍テンタ
ー延伸することにより厚み40μmのベースフィルムを
得た。このベースフィルムから10cm×10cm(幅
方向(TD方向)の長さ×長さ方向(MD方向)の長
さ)の試験片を切り取り、この試験片を90℃の温水中
に10秒間浸した後、ベースフィルムの幅方向(TD方
向)の長さを測定し、前記式により熱収縮率Aを求めた
ところ、42%であった。前記で得られたベースフィル
ムの一方の表面に反応型ウレタン系インキを用いて8色
からなるデザインのグラビア印刷を施して印刷層を形成
するとともに、他方の面に損傷防止のためにアクリル系
樹脂からなるオーバーコート層を形成し、ロール状に巻
回した。得られた印刷ロールを所定の幅にスリットして
複数個のロール状物とした後、各ロール状物を巻き戻
し、ベースフィルムの幅方向(TD方向)が周方向とな
るように筒状に丸めて両端部を有機溶剤(テトラヒドロ
フラン)で接着し、長尺筒状のシュリンクラベル連続体
を得た。このシュリンクラベル連続体を自動ラベル装着
装置に供給し、各ラベルに切断した後、ガラス製の72
0ml容器に被嵌し、スチームトンネル(温度90℃)
を通過させて熱収縮させることにより、前記容器に装着
した。その結果、装着仕上がりは良好であり、またこの
容器に内容物を充填した後、レトルト処理(120℃、
30分)を施しても何ら問題がなかった。
【0036】実施例2 市販のエチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレ
ン含有量4.2重量%)(a1)と、非晶性環状オレフィ
ン系重合体(商品名「アペルAPL6509」、密度
1.02g/cm3、三井化学(株)製)100重量部
と無機微粒子(球状シリカ、平均粒径1.5μm)0.
5重量部との混合物(b1)とを、合流方式フィードブロ
ック2種3層型の押出機を用いてTダイから温度280
℃で共押出しし、次いで100℃で幅方向(TD方向)
に6.0倍テンター延伸することにより、(b1)/(a
1)/(b1)の層構成を有する厚み60μm(中心層(a
1)の厚み:52μm、表面層(b1)の厚み:各4μ
m)のベースフィルムを得た。このベースフィルムから
10cm×10cm(幅方向(TD方向)の長さ×長さ
方向(MD方向)の長さ)の試験片を切り取り、この試
験片を90℃の温水中に10秒間浸した後、ベースフィ
ルムの幅方向(TD方向)の長さを測定し、前記式によ
り熱収縮率Aを求めたところ、46%であった。前記で
得られたベースフィルムの一方の表面に反応型ウレタン
系インキを用いて8色からなるデザインのグラビア印刷
を施して印刷層を形成するとともに、他方の面に損傷防
止のためにアクリル系樹脂からなるオーバーコート層を
形成し、ロール状に巻回した。得られた印刷ロールを所
定の幅にスリットして複数個のロール状物とした後、各
ロール状物を巻き戻し、ベースフィルムの幅方向(TD
方向)が周方向となるように筒状に丸めて両端部を有機
溶媒(酢酸エチル)で接着し、長尺筒状のシュリンクラ
ベル連続体を得た。このシュリンクラベル連続体を自動
ラベル装着装置に供給し、各ラベルに切断した後、ガラ
ス製の720ml容器に外嵌し、熱風トンネル(温度1
50℃)を通過させて熱収縮させることにより、前記容
器に装着したところ、装着性、仕上がりはともに良好で
あった。この容器に内容物を充填し、レトルト処理(1
25℃、20分)を施したところ、全く問題がなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュリンクラベルの一例を示す概略断
面図である。
【図2】本発明のシュリンクラベルの他の例を示す概略
断面図である。
【図3】図1のシュリンクラベルを被装着物に装着する
際の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,11 シュリンクラベル 2,12 ベースフィルム 3 印刷層 4 中心層 5 表面層 6 被装着物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E095 AA07 BA01 4F100 AA01B AA01D AA01H AA20H AK03B AK03D AK07C AK25 AK51A AR00A BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10D BA13 CA23B CA23D CB01 CC03A DE01B DE01D DE01H EJ38 GB90 HB31A JA03 JA05B JA05D JA12B JA12D JJ03 JL01 JN21 YY00 YY00B YY00D YY00H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの少なくとも一方の面に
    印刷層が設けられたシュリンクラベルであって、前記ベ
    ースフィルムが、ガラス転移温度(Tg)が80〜15
    0℃の範囲にある非晶性環状オレフィン系重合体からな
    る層を少なくとも表面に有する一軸又は二軸配向フィル
    ムで構成され、且つ前記ベースフィルムを90℃の温水
    中に10秒間浸漬したときの主配向方向Xにおける熱収
    縮率が15〜50%であるシュリンクラベル。
  2. 【請求項2】 ベースフィルムが、プロピレン系重合体
    からなる中心層と、該中心層の両面に積層されたガラス
    転移温度(Tg)が80〜150℃の範囲にある非晶性
    環状オレフィン系重合体からなる表面層とで構成されて
    いる請求項1記載のシュリンクラベル。
  3. 【請求項3】 非晶性環状オレフィン系重合体からなる
    層中に、平均粒径1〜10μmの無機微粒子が0.05
    〜0.20重量%含まれている請求項1又は2記載のシ
    ュリンクラベル。
  4. 【請求項4】 印刷層が反応型ウレタン系インキにより
    形成されている請求項1〜3の何れかの項に記載のシュ
    リンクラベル。
  5. 【請求項5】 方向Xが周方向となるように筒状に形成
    された請求項1〜4の何れかの項に記載のシュリンクラ
    ベル。
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