JP2000307585A - 複数の装置が配列された機械のシリアル通信システム - Google Patents

複数の装置が配列された機械のシリアル通信システム

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JP2000307585A JP11147011A JP14701199A JP2000307585A JP 2000307585 A JP2000307585 A JP 2000307585A JP 11147011 A JP11147011 A JP 11147011A JP 14701199 A JP14701199 A JP 14701199A JP 2000307585 A JP2000307585 A JP 2000307585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紡績機械に代表されるような、信号の伝達を必
要とする複数の装置が配列された機械において、各局の
装置と親局の統括コントローラの間で信号を伝送するた
めの、低コストで簡単に構成できる通信システムを提供
することにある。 【解決手段】信号伝達を必要とする複数の装置が配列さ
れた機械において、所定台数の装置群に対応する長さに
分割された信号線が、装置群毎に沿って設置され、信号
線と装置の1台1台が、ドライブ/レシーブ回路を介し
て接続され、また分割された信号線と次段の信号線が、
双方向のレシーブ/ドライブ回路を介して順次繰返して
接続されており、そしてデータ信号の送信権を示す制御
信号によってデータ信号線の空き状態の確認、さらに制
御信号とデータ信号の伝達方向の制御を行なって、デー
タ信号を送信出力するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ制御モ
ータによってスピンドルを直接駆動する方式のリング精
紡機、ダブルツイスタなどの紡績機械で代表される複数
の装置が配列された機械のシリアル通信システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図1〜図4は従来技術を示す。従来技術
の機械例として紡績機械の中のリング精紡機を取り上げ
る。スピンドル数が480錘の機械は全長が約20m、
1024錘の機械は全長が約40mである。これらの数
のスピンドルが、全長にわたって機械の左右に取付けら
れたスピンドルレールに配列されている。
【0003】図1は、紡績機械で代表される従来の機械
とその信号伝達システムの構成例を示す。スピンドルレ
ール1に配列される各スピンドル2に取付けられた個別
モータ3が、1台または所定の複数台毎に1台ずつ備え
られた個別インバータ7によって駆動されるスピンドル
直接駆動システムのリング精紡機である。配線システム
は、交流電源を直流低電圧に変換する電圧変換手段4の
二次側から個別インバータ7に電力を供給する給電シス
テム14と、機械の統括コントローラ5から個別インバ
ータ7に送られる制御信号12と個別インバータ7から
統括コントローラ5に送られる状態信号13の信号伝達
システムで構成されている。
【0004】図2は、図1の制御信号12と状態信号1
3が並列の信号伝達システムで構成される従来例を示
す。制御信号12には速度指令12aや運転開始/停止
指令12bやモータ保持指令12cがあり、状態信号1
3にはエラー信号13aがある。図2は速度指令12a
がアナログ信号の場合を示す。速度指令12aはディジ
タル信号にすることもできる。図2では、各信号におい
て負荷となるレシーブ回路数が出力側のドライブ回路の
能力を超えないように、所定の間隔で、レシーブ回路と
ドライブ回路を持つ中継回路6が必要になる。図2のよ
うに速度設定信号12aをアナログ信号で送る場合、各
インバータ回路が持つ制御回路の基準電圧のバラツキ
が、スピンドル間の速度のバラツキとなって現れてく
る。これを解決するために速度設定信号12aをディジ
タル信号にすると、配線本数が非常に多くなってしま
う。またこれら各信号に対しても中継用のレシーブ回路
とドライブ回路が必要となる。
【0005】図3は、図1の制御信号12と状態信号1
3が多局間シリアル通信システムとしてのローカルネッ
トワーク(LAN)、具体的にはイーサネットによって
シリアルデータ伝送される構成の従来例を示す。このイ
ーサネットは、伝送媒体にツイストペア線(11)また
は同軸ケーブル11を用い、ドライブ回路とレシーブ回
路のI/O回路9を介して各局8を伝送媒体に接続する
双方向伝送システムである。ツイストペア線には差動型
の、同軸ケーブルには同軸用の専用ドライブ回路9−1
(図4)とレシーブ回路9−2(図4)が用いられる。
ツイストペア線の特性インピーダンスは約100オーム
であるため、終端抵抗Rとして100オームを接続し、
同軸ケーブルの場合は、その特性インピーダンスである
50オームの終端抵抗を接続する。
【0006】イーサネットで、駆動できるケーブル長は
500メートル位である。1セグメントに接続できる局
数は、100局である。局数を増やすには、リピータ1
0と呼ばれる専用中継装置によって、1セグメントの伝
送ケーブルを増設する。リピータ10は、双方向ドライ
ブ/レシーブ回路の他、伝送方向制御やシリアル/パラ
レル変換とパラレル/シリアル変換によるデータ信号1
1のデューティ整形の機能を持っている。最大接続局数
は、イーサネットで1024局とされている。
【0007】各局8(7)は、通信制御用のマイコン回
路8a、通信制御用LANコントローラLSI回路8b
及びl/Oインタフェース回路8cで構成され、ケーブ
ルとの間にはドライブ回路とレシーブ回路から成るI/
O回路9がある。図3では、機械に配列された個別イン
バータ7装置がネットワークの各局8に相当しており、
個別インバータ7を制御するマイコン回路7a(8a)
が通信制御(データの送受信制御)も管理している。
【0008】図4に各局8とI/O回路9の機能ブロッ
ク図を示す。通信制御には、シリアルデータ送受信制御
(制御部8b1、送受信レジスタ部8b2、送信シフト
レジスタ部8b4、受信シフトレジスタ部8b6)、通
信データ群をプリアンブル、アドレス、フレームチェッ
クシーケンスなどをデータに付加した最大1526バイ
トの1つのパケットにまとめるパケット生成処理(送信
パケット生成処理部8b3)、受信したパケットを各デ
ータに分解し、検査するパケット検査処理(受信パケッ
ト検査処理部8b5)、受信側でフレームをチェックす
るフレームチェック処理(制御部8b1)、シリアル通
信データの各ビットを局のクロックに同期させるビット
同期の確立制御(ビット同期確立制御部8c1)、アク
セス時にデータが衝突しないように送信権を要求し、確
保するアクセス制御(制御部8b1)などがある。
【0009】制御部8b1で行われるアクセス制御とし
ては、CSMA/CD方式とトークンパシング方式が用
いられている。CSMA/CD方式は、直接、データ信
号線10上のパケット(送信データ群)の有無を検出
(キャリア検出という)し、無ければパケットの送信を
開始するというもので、他局から殆ど同時に送信される
ことがあるため、双方のパケットの衝突が発生する可能
性がある。このため、衝突検出(衝突検出部ec2)を
行なって衝突があれば、データ信号線11上のパケット
を無効にするためのデータ破壊信号を出力して、パケッ
トを破壊してフレームエラーにしてしまい、乱数に基づ
くランダムな待ち時間後、再び最初から送信手続きをや
り直すようにしている(衝突回復処理部8b7)。簡単
な制御手順であるが、伝送密度を上げようとすると衝突
頻度が高くなって頭打ちになる欠点がある。トークンパ
シング方式は、パケット送信前に各局とトークン信号を
やり取りして、各局からの送信要求が無いことを確認し
てからパケットの送信を開始するというものである。制
御が複雑で、トークン信号のやり取りに時間がかかるた
め、短いデータ群の送信には不向きである。
【0010】これらはいずれも、1つのツイストペア線
や同軸ケーブルで張られた、数百メートルから数キロメ
ートルに及ぶネットワーク網において、(イーサネット
の場合)72バイトから1526バイトのデータ群を伝
送するのに適した汎用性のある通信プロトコルである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す並列の信号
システムは、多くの配線本数と多くの中継回路6が必要
になるため、これらを実装するシステムが複雑になり、
寸法が大きくなって、機械への設置が容易でなくなると
共に部品のコスト高及び組立のコスト高を招くことにな
る。
【0012】図3に示すようなシリアル通信システムの
イーサネットは、各々の構成要素もその役割に沿って汎
用性を持っているものである。代表例とした紡績機械に
おいて、機械全長が約40m程度で、機械の左右に配置
された1000局乃至100局もある個別インバータ7
の装置と親局の統括コントローラ5の間で少量のデータ
信号を双方向に伝送する目的に、イーサネットは構成要
素や通信プロトコルが過剰仕様であり、実装が困難であ
ると共に大幅なコスト高を招いてしまう。
【0013】本発明が解決しようとする課題は、紡績機
械に代表されるような、信号の伝達を必要とする複数の
装置が配列された機械において、各局の装置と親局の統
括コントローラの間で信号を伝送するための、低コスト
で簡単に構成できる通信システムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の構成上
の特徴と作用効果を示す。信号伝達を必要とする複数の
装置が配列された機械において、所定台数の前記装置群
に対応する長さに分割された、少なくとも1本ずつの電
線が、所定台数の前記装置群毎に沿って設置され、前記
電線の信号線と所定台数の前記装置群の1台1台が、少
なくとも前記装置に信号が伝達される方向のレシーブ回
路を介して接続されており、分割された前記電線の信号
線と次段の前記電線の信号線が少なくとも次段に信号が
伝達される方向のレシーブ回路とドライブ回路を介して
直接的または間接的に接続され、同様に順次繰返して接
続されることを特徴としており、機械の増設などの単位
ブロックでの装置数量に関連させた長さに電線を分割し
て、機械の構成を規則性あるものにできるので、部品の
標準化や組立作業の効率を高める作用効果がある。さら
に、同軸ケーブルやツイストペア線を使わない不平衡伝
送路であっても、また不平衡型ドライブ回路であって
も、信号の伝達波形の乱れが整形できる程度の長さに電
線を分割して、中継用のレシーブ回路とドライブ回路を
通すことによって、正しいデータ信号を高速に伝達でき
る作用効果がある。
【0015】請求項2の発明の構成上の特徴と作用効果
を示す。請求項1の構成上の特徴と作用効果に加えて、
前記電線の信号線と所定台数の前記装置群の1台1台
が、前記電線側に信号が伝達される方向のドライブ回路
を介して接続されており、分割された前記電線の信号線
と次段の前記電線の信号線が、次段から信号が伝達され
る方向のレシーブ回路とドライブ回路を介して直接的ま
たは間接的に接続され、分割された前記電線と次段の前
記電線の間にあって、信号伝達方向の判別と伝達方向の
ドライブ回路のゲートを開く制御を行なう方向判別/制
御手段を有し、同様に順次繰返して接続されることを特
徴としており、請求項1と反対方向の信号の伝達におい
ても、同軸ケーブルやツイストペア線を使わない不平衡
伝送路であっても、また不平衡型ドライブ回路であって
も、信号の伝達波形の乱れが整形できる程度の長さに電
線を分割して、中継用のレシーブ回路とドライブ回路を
通すことによって、正しいデータ信号を高速に伝達でき
る作用効果がある。
【0016】方向判別/制御手段は、信号伝達方向の判
別と伝達方向のドライバのゲートを開く制御を行なう
が、ハードウェアの論理回路によってそれを行なっても
よい。これによれば、双方向の分割された電線による不
平衡回路の伝送にもかかわらず、高速な伝送を実現でき
る作用効果がある。
【0017】また、電線にドライブ回路とレシーブ回路
を介して接続される装置群の中の1つが、伝達の方向判
別/制御手段を兼ねるようにし、次段の電線と接続する
ドライブ回路とレシーブ回路がこの装置に接続されるよ
うに構成してもよい。これによれば、機械と装置の構成
をさらに規則性あるものにでき、部品の標準化や組立作
業の効率をさらに高めることができる作用効果がある。
【0018】請求項3の発明の構成上の特徴と作用効果
を示す。請求項2の構成上の特徴と作用効果に加えて、
前記電線の信号が、少なくとも1つのデータ信号とデー
タ信号の送信権を示す少なくとも1つの制御信号を有
し、前記装置がデータ信号の送信前に、前記制御信号に
よってデータ信号線の空き状態を確認し、前記制御信号
を出力してからデータ信号を送信し、さらに前記方向判
別/制御手段が前記制御信号の伝達方向を判別して、前
記制御信号とデータ信号の伝達方向のドライブ回路のゲ
ートを開く制御を行なうことを特徴としている。具体的
なアクセス手順は、データ信号線が空き状態にあるかど
うかを、データ信号を送信しようとする装置自身が任意
のパターン信号を制御信号線に仮出力し、その信号をル
ープバックして読取った信号が一致していれば他の装置
からの送信権の要求が無いと判断し、伝達方向のドライ
ブ回路のゲートを開いてデータを送信するもので、これ
によって、CSMA/CD方式のようなデータの衝突
や、トークンパシング方式のような制御の複雑さや処理
時間の問題がなく、僅かな時間で簡単に判別することが
でき、確実にデータ信号の伝送ができるという作用効果
がある。
【0019】請求項4の発明の構成上の特徴と作用効果
を示す。請求項1乃至3の構成上の特徴と作用効果に加
えて、少なくとも1本の前記電線が信号線で、別にコモ
ン線を有する不平衡回路(伝送路)で、ドライブ回路、
レシーブ回路が低電圧の論理回路であることを構成上の
特徴としており、不平衡伝送路には、同軸ケーブルやツ
イストペア線を使わず、普通の電線を使用するため、ま
たドライブ回路、レシーブ回路には単一電圧の制御電源
であればよく、装置の制御電源と共用するため、低コス
トなシステムを構成できる作用効果がある。
【0020】請求項5の発明の構成上の特徴と作用効果
を示す。請求項1乃至4の構成上の特徴と作用効果に加
えて、前記電線が裸線で構成され、前記電線の1つ1つ
が少なくとも複数の前記装置に分岐接続される部分を除
いて絶縁樹脂製ケースで絶縁されて、かつ保持される構
造を特徴としており、電線として絶縁被覆線を使用する
場合のような、各装置に分岐接続する部分で新たに端子
台を置いて、電線を切断し、絶縁被覆を剥して接続する
といった効率の悪い作業を避けて、裸線にあけた穴など
にプラグまたはコンタクトを差込むなどの方法で接触さ
せることによって、組立配線作業性を大幅に良くするこ
とができ、また絶縁樹脂製ケースは、裸線の絶縁と保持
及び装置の実装に適した形状の成形品にできるため、組
立作業性をさらに良くする作用効果がある。
【0021】請求項6の発明の構成上の特徴と作用効果
を示す。前記した複数の装置が配列された機械とは、機
械の左右で、全長にわたって取付けられたスピンドルレ
ールに配列される複数のスピンドルと、前記スピンドル
毎に取付けられて前記スピンドルを個別に直接駆動する
複数の個別モータと、前記個別モータを所定台数毎に1
台で制御する複数のインバータが配列された紡績機械で
あることを特徴としており、請求項1乃至5に記載した
作用効果と同様の作用効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】各図を参照しながら、本発明の実
施の形態(以下、実施例という)について説明する。図
5は、実施例の各装置とシリアル通信システムの全体構
成を示す。図6は、実施例の通常局の回路構成例を示
し、図7は、その回路の制御信号とデータ信号の送信タ
イムチャートを示す。図8は、実施例の中継局の信号伝
達方向判別/制御手段の回路構成例を示し、図9は、そ
の回路の制御信号のタイムチャートを示す。図10は、
実施例の中継局の信号伝達方向判別/制御手段の別の回
路構成例を示し、図11は、その回路の制御信号のタイ
ムチャートを示す。図12は、紡績機械における実施例
の信号伝達システムと個別インバータ装置の実装例を示
す。
【0023】図5で、実施例の全体構成を説明する。実
施例の機械は、スピンドルレール1に配列される各スピ
ンドル2に取付けられた個別モータ3が、1台または所
定の複数台毎に1台ずつ備えられた個別インバータA7
(以下、A8とも記す)によって駆動されるスピンドル
直接駆動システムのリング精紡機である。個別インバー
タA8のマイコン回路A8aはインバータ制御と同時に
局としての通信制御も行なっている。配線システムは、
電力を供給する給電システム14と信号伝達システムA
11がある。信号伝達システムA11では、双方向デー
タ信号線A11aが1本と双方向の制御信号A11bが
1本及びコモン線A11cが1本の計3本が布線されて
いる。直流低電圧電源線は個別インバータA8a内で電
源回路を持つこともできるので、必須ではない。信号線
は、ドライブ回路の駆動できる負荷回路数と配線インピ
ーダンス等による波形の乱れと機械の構成上の都合その
他で決まる適切な長さに分割されている。以下、分割さ
れた信号線をセグメントと言う。コモン線と電源線は分
割してもしなくてもよい。電源電圧や回路動作の安定の
ためには分割しない方が好ましいことが多い。分割部の
2つのセグメント間には、伝達方向判別/制御とドライ
ブ容量確保のための中継回路を持つ局が必要である。本
発明では伝達方向判別/制御が簡単で、またドライブ回
路を不平衡型論理回路で構成できるので、個別インバー
タA8aの装置内に設けてマイコン回路A8aやI/O
回路A8bを共用している(以下この個別インバータを
中継局とも言う)。
【0024】図6と図7で、実施例の通常局の回路構成
及び制御信号とデータ信号の送信タイムチャートを説明
する。図6は1つのセグメントに接続される複数の個別
インバータA8の1つを示す(これを以下、通常局とも
言う)。マイコン回路A8aは、制御信号線A11aと
データ信号線A11bと双方向に信号をやり取りするた
め、各々にドライブ回路A822、A842とレシーブ
回路A811、A831で接続されている。ドライブ回
路は、NPNトランジスタのエミッタ接地オープンコレ
クタ出力形の回路で、他(局)のドライブ回路とワイヤ
ードオア接続されている。レシーブ回路は、ヒステリシ
ス入力特性を持つている。セグメント間の伝送機能を持
たない通常局では、各信号入力のクロック信号による同
期確立制御(同期確立制御回路A814、A834)を
マイコン内臓回路を利用する方が、構成が簡単になって
良い。
【0025】制御信号A811aは、データ信号を送信
したい局が、他局の制御信号の有無によってデータ信号
線A811bの空き状態を確認し、またこの信号を出力
して送信権の要求を行ない、送信権が確定した後は送信
中信号として出力し続けるための信号である。データを
送信したい局aは、制御信号線上の信号の有無を確認し
て、信号が無ければ、少なくとも全ての局に伝達される
最大伝達時間ta以上のt1時間中、信号有の“1”レ
ベルを出力し、少なくとも全ての局から伝達される最大
伝達時間ta以上のt2時間中、信号無の“0”レベル
を出力するという条件を満たす任意のパターンの送信権
要求信号(制御信号)を出力し、ループバックして読取
る。他の局bが、殆ど同時に送信権要求信号を出力すれ
ば、局a(b)が“0”レベルを出力している時に、局
b(a)からの信号“1”レベルが局aに入力されて、
出力した送信権信号のパターンとその入力信号読取りパ
ターンが一致しなくなる。この時は、局a(b)はラン
ダムな時間をおいた後、再度送信権要求の手続きを行な
う。他局から送信権要求が無く、送信権が確定すれば、
その後も局aは制御信号を送信中信号として出力し続
け、シリアルデータ送信を始める。データ送信が終った
後、制御信号の出力を停止する。万一データ信号の衝突
が発生した場合、受信局でフレームエラー或いはサムチ
ェックエラーが検出されて送信局にエラー情報が伝送さ
れ、再度送信されることになる。タイムチャートは正論
理表記しているが、信号線上は負論理であるため、信号
有の“1”は“Low”のレベルであり、信号無の
“0”は“High”のレベルである。
【0026】図8と図9で、実施例の中継局の信号伝達
方向判別/制御手段の回路構成とそのタイムチャートを
説明する。制御信号A11aとデータ信号A11bは、
各々の左右の信号線セグメントの間を双方向のレシーブ
回路とドライブ回路によって中継されている。右方向に
伝達される制御信号A11a(図9に示す局aが出力す
る送信権a)を例にして図8で説明する。プラグA8p
1から入力した制御信号A11aは、レシーブ回路A8
11を通った後、同期確立制御回路A814でクロック
信号H01のタイミングに整えられてマイコンに読込ま
れる(信号H14)と同時に、右伝達制御信号ゲート制
御信号H17で開かれたゲートを通過して、ドライブ回
路によってプラグA8p2を経由し右側信号線に送り出
される。このゲートは、右方向に伝達するこの制御信号
が左方向に伝達される信号よりも先に入力しているとい
う条件、先入信号優先条件(図9)に基づいてマイコン
制御によって開閉されており、このマイコン制御は、割
込み入力処理によって高速に実行されている。先に述べ
た最大伝達時間taをできるだけ短くして、送信権の確
認を短い時間で速やかに処理できるようにしている。
【0027】データ信号の伝達のゲート制御H37、H
47は、制御信号のゲート制御信号H17、H27によ
って行なう。例えば右伝達データ信号ゲート制御信号H
37を、先に述べた右伝達制御信号ゲート制御信号H1
7と同一信号にする。図7に示すデータ送信可能期間T
2において、その伝達データ信号はハードウェア回路を
通過するだけとなり、高速にデータが伝送できる。
【0028】先入信号優先条件を図9で説明する。右方
向に伝達される制御信号A11aの送信権a(A8p1
入力)信号は、左方向に伝達される制御信号の送信権b
(A8p2入力)信号より先入の信号であり、マイコン
で認識されてゲートが開かれてA8p2信号として出力
される。遅れて入力された左方向に伝達される制御信号
の送信権b(A8p2入力)信号は、先入の送信権a信
号がある間はマイコンに認識されず、ゲートは開かれな
い。送信権a信号が無くなった後ゲートが開かれ、A8
p1信号として出力される。次に再び入力された送信権
a信号は、同様に送信権b信号がある間、ゲートは開か
れない。送信権b信号が無くなった後ゲートが開かれ、
A8p2信号として出力される。このように先入信号優
先条件にしたがって、伝達方向の判別/制御が行われ
る。
【0029】送信権の確認の期間が終った後は、正常で
あれば複数の局が送信権信号を出力することはないが、
万一の誤動作が発生して、中継局の両側の信号線上でデ
ータ送信可能期間T2に異なる局の送信データ信号が存
在した場合、その中継局はデータ信号線に任意のデータ
破壊信号を出力して、受信局にフレームエラーあるいは
サムチェックエラーを強制的に検出させ、再送信要求の
手続きをとらせるようにする。
【0030】図10と図11で、実施例の中継局の信号
伝違方向判別/制御手段の別の回路構成とそのタイムチ
ャートを説明する。図10の回路構成は、図8のマイコ
ン回路のソフトウェアで制御していた伝達方向判別制御
をハードウェア回路で行うことによって、より高速に伝
達するもので、最大伝達時間taを大幅に短縮できる。
制御信号A11aとデータ信号A11bは、各々の左右
の信号線セグメントの間を双方向のレシーブ回路とドラ
イブ回路によって中継されている。右方向に伝達される
制御信号A11a(図11に示す局aが出力する送信権
a)を例にして図10で説明する。プラグA8p1から
入力した制御信号A11aは、レシーブ回路A811を
通った後、同期確立制御回路A814でクロック信号J
01のタイミングに整えられてマイコンに読込まれる
(信号J14)と同時に、右伝達ゲート禁止信号J26
と右伝達ゲート制御信号J17で開かれた2つのゲート
を通過して、ドライブ回路によってプラグA8p2を経
由し右側信号線に送り込まれる。これらのゲートは、右
方向に伝達するこの制御信号が反対方向に伝達される信
号よりも先に入力しているという先入信号優先条件(図
11)に基づいてハードウェア回路によって開閉制御さ
れるので、高速に伝達される。マイコン回路のソフトウ
ェア制御で、20〜30マイクロ秒程度かかる1つの中
継局の通過時間が、TTLハードウェア回路では200
〜300ナノ秒程度に短くできる。右伝達ゲート禁止信
号J26は、左方向に伝達される信号が先に入力されて
いる時に右への信号伝達が禁止されるゲート条件であ
る。右伝達ゲート制御信号J17は右方向に伝達する自
分自身の信号による廻り回路を防止するためのタイミン
グ調整のゲート条件である。また、微分回路A815と
F/F回路A816はこれらのゲート信号を作る回路で
ある。
【0031】図11のタイミングチャートは図9と基本
的に同じで、先入信号優先条件に従って信号が伝達され
ることを示すものである。ハードウェア回路で行うゲー
ト信号を作る微分回路のパルスのタイミングを追記して
いる。
【0032】送信権信号によってゲートが開かれたデー
タ信号線上で送信されるデータ群の構成は、機械の用途
に適した構成でよい。通常は、データの種類、送信バイ
ト数、送信元アドレス、送信先アドレス、エラーチェッ
クシーケンスなどで構成される。
【0033】図12で紡績機械における実施例の信号伝
達システムと個別インバータ装置の実装例を示す。図1
2は、信号線の分割部にあたる中継局としての機能を持
つ個別インバータと個別モータ部の実装を示している。
信号伝達システムは4本の裸電線A11で成り、各々制
御信号線A11a、データ信号線A11b、コモン線A
11c、電源線A11dが絶縁樹脂製ケースA21に納
められて、絶縁保持されている。その上から、個別イン
バータA8の基板に実装されたプラグA8pを裸電線A
11に接触するようにして、個別インバータA8装置が
取付けられている。さらにその上から絶縁樹脂製ハウジ
ングA22が取付けられている。
【0034】図12の信号伝達システムと個別インバー
タ装置が使われる機械は、各スピンドルに取付けられた
個別モータが1台または所定の台数毎に1台ずつ備えら
れた個別インバータによって駆動されるスピンドル直接
駆動システムのリング精紡機である。
【発明の効果】本発明が係る紡績機械のスピンドル直接
駆動システムによれば、紡績機械に代表されるような、
信号の伝達を必要とする複数の装置が配列された機械に
おいて、各局の装置と親局の統括コントローラの間で信
号を伝送するための、低コストで簡単に構成できる通信
システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紡績機械で代表する従来の機械とその信号伝達
システムの構成例を示す。
【図2】制御信号と状態信号が並列の信号伝達システム
で構成される従来例を示す。
【図3】ローカルネットワークLAN(イーサネット)
によってデータが伝送される構成の従来例を示す。
【図4】イーサネットにおける各局とI/O回路の機能
ブロック図を示す。
【図5】本発明の実施例の各装置とシリアル通信システ
ムの全体構成を示す。
【図6】実施例の通常局の回路構成例を示す。
【図7】実施例の制御信号とデータ信号の送信タイムチ
ャートを示す。
【図8】実施例の中継局の信号伝達方向判別/制御手段
の回路構成例を示す。
【図9】図8の回路の制御信号のタイムチャートを示
す。
【図10】実施例の中継局の信号伝達方向判別/制御手
段の別の回路構成例を示す。
【図11】図10の回路の制御信号のタイムチャートを
示す。
【図12】紡績機械における実施例の信号伝達システム
と個別インバータ装置の実装例を示す。
【符号の説明】
1 :スピンドルレール 2 :スピンドル 3 :個別モータ 4 :電圧変換手段 5 :統括コントローラ 6 :中継回路 7 :個別インバータ 7a :マイコン回路(インバータ制御用と通信制御
用を兼ねる) 8 :(イーサネットの)各局(または機械の各装
置) 8a :マイコン回路(通信制御用とインバータ制御
用を兼ねる) 8b :LANコントローラLSI回路 8b1 :制御部 8b2 :送受信レジスタ部 8b3 :送信パケット生成処理部 8b4 :送信シフトレジスタ部 8b5 :受信パケット検査処理部 8b6 :受信シフトレジスタ部 8b7 ;衝突回復処理部 8c :I/Oインタフェース回路 8c1 :ビット同期確立制御部 8c2 :衝突検出部 8c3 :差動型出力部 8c4 :差動型入力部 9 :(イーサネットの)I/O回路 9−1 :ドライブ回路 9−2 :レシーブ回路 9−3 :衝突検出ローパスフィルタ 10 :(イーサネットの)リピータ(専用中継装
置) 11 :(双方向シリアル)データ信号(線) 12 :制御信号(線) 13 :状態信号(線) 14 :給電システム 以下、「A××」は「実施例の……」を表わし、「H×
×」は「実施例の図8の方向判別/制御手段の……」を
表わし、「J××」は「実施例の図10の方向判別/制
御手段の……」を表わすものとする。 A7 :個別インバータ A7a :マイコン回路(インバータ制御用と通信制御
用を兼ねる) A8 :各局(または機械の各装置) A8a :マイコン回路(通信制御用とインバータ制御
用を兼ねる) A8b :I/O回路(及び図10のように方向判別/
制御手段などのI/O制御回路を含む場合もある) 以下「A81×」「A82×」は、「制御信号用……」
を表わす。 A811:レシーブ回路(または右伝達信号レシーブ回
路) A812:マイコン出力信号ドライブ回路(または右方
向ドライブ回路) A813:右伝達信号ドライブ回路 A814:ビット同期確立制御回路1(または右伝達信
号ビット同期確立回路) A815:(右伝達信号の)微分回路1 A816:(右伝達信号の)フリップフロップ(F/
F)回路1 A821:レシーブ回路(または左伝達信号レシーブ回
路) A822:マイコン出力信号ドライブ回路(または左方
向ドライブ回路) A823:左伝達信号ドライブ回路 A824:ビット同期確立制御回路2(または左伝達信
号ビット同期確立回路) A825:(左伝達信号の)微分回路2 A826:(左伝達信号の)フリップフロップ(F/
F)回路2 以下「A83×」「A84×」は、「データ信号用…
…」を表わす。 A831:レシーブ回路(または右伝達信号レシーブ回
路) A832:マイコン出力信号ドライブ回路(または右方
向ドライブ回路) A833:右伝達信号ドライブ回路 A834:ビット同期確立制御回路3(または右伝達信
号ビット同期確立回路) A841:レシーブ回路(または左伝達信号レシーブ回
路) A842:マイコン出力信号ドライブ回路(または左方
向ドライブ回路) A843:左伝達信号ドライブ回路 A844:ビット同期確立制御回路4(または左伝達信
号ビット同期確立回路) A8p :信号線接続用プラグ A8p1:データ信号線接続用ブラグ(または左データ
信号線接続用プラグ) A8p2:右データ信号線接続用プラグ A8p3:制御信号線接続用プラグ(または左制御信号
線接続用プラグ) A8p4:右制御信号線接続用プラグ A8p5:コモン線接続用プラグ A11 :双方向伝送(裸)線 A11a:(双方向シリアル)制御信号(線) A11b:(双方向シリアル)データ信号(線) A11c:コモン線 A11d:低電圧(制御)電源線 A21 :絶縁樹脂製ケース A22 :ハウジング H01 :クロック信号 H12 :(右方向の)マイコン出力制御信号 H13 :右伝達制御信号 H14 :制御信号入力(または右伝達制御信号入力) H17 :右伝達制御信号ゲート制御(信号) H22 :(左方向の)マイコン出力制御信号 H23 :左伝達制御信号 H24 :左伝達制御信号入力 H27 :左伝達制御信号ゲート制御(信号) H32 :(右方向の)マイコン出力データ信号 H33 :右伝達データ信号 H34 :データ信号入力(または右伝達データ信号入
力) H37 :右伝達データ信号ゲート制御(信号) H42 :(左方向の)マイコン出力制御信号 H43 :左伝達データ信号 H44 :左伝達データ信号入力 H47 :左伝達データ信号ゲート制御(信号) J01 :クロック信号 J02 :クリア信号 J12 :(右方向の)マイコン出力制御信号 J13 :右伝達制御信号 J14 :右伝達制御信号入力 J15 :右伝達制御信号入力微分 J16 :左伝達ゲート禁止(信号) J17 :右伝達ゲート制御(信号) J22 :(左方向の)マイコン出力制御信号 J23 :左伝達制御信号 J24 :左伝達制御信号入力 J25 :左伝達制御信号入力微分 J26 :右伝達ゲート禁止(信号) J27 :左伝達ゲート制御(信号) J32 :(右方向の)マイコン出力データ信号 J33 :右伝達データ信号 J34 :右伝達データ信号入力 J42 :(左方向の)マイコン出力データ信号 J43 :左伝達データ信号 J44 :左伝達データ信号入力

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号の伝達を必要とする複数の装置が配列
    された機械において、所定台数の前記装置群に対応する
    長さに分割された、少なくとも1本ずつの電線が、所定
    台数の前記装置群毎に沿って設置され、前記電線の信号
    線と所定台数の前記装置群の1台1台が、少なくとも前
    記装置に信号が伝達される方向のレシーブ回路を介して
    接続されており、分割された前記電線の信号線と次段の
    前記電線の信号線が、少なくとも次段に信号が伝達され
    る方向のレシーブ回路とドライブ回路を介して直接的ま
    たは間接的に接続され、同様に順次繰返して接続される
    ことを特徴とする複数の装置が配列された機械のシリア
    ル通信システム。
  2. 【請求項2】前記電線の信号線と所定台数の前記装置群
    の1台1台が、前記電線側に信号が伝達される方向のド
    ライブ回路を介して接続されており、分割された前記電
    線の信号線と次段の前記電線の信号線が、次段から信号
    が伝達される方向のレシーブ回路とドライブ回路を介し
    て直接的または間接的に接続され、分割された前記電線
    と次段の前記電線の間にあって、信号伝達方向の判別と
    伝達方向のドライブ回路のゲートを開く制御を行なう方
    向判別/制御手段を有し、同様に順次繰返して接続され
    ることを特徴とする請求項1に記載した複数の装置が配
    列された機械のシリアル通信システム。
  3. 【請求項3】前記電線の信号が、少なくとも1つのデー
    タ信号とデータ信号の送信権を示す少なくとも1つの制
    御信号を有し、前記装置がデータ信号の送信前に、前記
    制御信号によってデータ信号線の空き状態を確認し、前
    記制御信号を出力してからデータ信号を送信し、さらに
    前記方向判別/制御手段が前記制御信号の伝達方向を判
    別して、前記制御信号とデータ信号の伝達方向のドライ
    ブ回路のゲートを開く制御を行なうことを特徴とする請
    求項2に記載した複数の装置が配列された機械のシリア
    ル通信システム。
  4. 【請求項4】少なくとも1本の前記電線が信号線で、別
    にコモン線を有する不平衡回路で、ドライブ回路及びレ
    シーブ回路が低電圧の論理回路であることを特徴とする
    請求項1乃至3に記載した複数の装置が配列された機械
    のシリアル通信システム。
  5. 【請求項5】前記電線が裸線で構成され、前記電線の1
    つ1つが少なくとも複数の前記装置に分岐接続される部
    分を除いて絶縁樹脂製ケースで絶縁されて、かつ保持さ
    れる構造を特徴とする請求項1乃至4に記載した複数の
    装置が配列された機械のシリアル通信システム。
  6. 【請求項6】前記した複数の装置が配列された機械と
    は、機械の左右で、全長にわたって取付けられたスピン
    ドルレールに配列される複数のスピンドルと、前記スピ
    ンドル毎に取付けられて前記スピンドルを個別に直接駆
    動する複数の個別モータと、前記個別モータを所定台数
    毎に1台で制御する複数のインバータ装置が配列された
    紡績機械であることを構成上の特徴とする請求項1乃至
    5に記載した複数の装置が配列された機械のシリアル通
    信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020011861A (ko) * 2000-08-02 2002-02-09 무라타 기카이 가부시키가이샤 단추 구동형 섬유기계의 모터구동 시스템

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