JP2000308253A - 電源供給制御装置および電源供給制御方法 - Google Patents

電源供給制御装置および電源供給制御方法

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JP2000308253A
JP2000308253A JP11109676A JP10967699A JP2000308253A JP 2000308253 A JP2000308253 A JP 2000308253A JP 11109676 A JP11109676 A JP 11109676A JP 10967699 A JP10967699 A JP 10967699A JP 2000308253 A JP2000308253 A JP 2000308253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過熱遮断機能によるサーマルFETのオフ状
態をできる限り早く検出して、過熱状態によって受ける
サーマルFETの熱的ストレスを低減し、熱的寿命の短
縮を防止し得る電源供給制御装置および電源供給制御方
法を提供すること。 【解決手段】 過熱遮断機能付きFET(サーマルFE
T)15が高温状態に置かれたことにより過熱遮断機能
が働いて、サーマルFET15が通電状態となっていな
い状態で、マイコン23から駆動回路21に供給される
PWM制御信号の電圧レベルが“H"レベルから“L"レ
ベルとなる直前のタイミングで、シャント抵抗25を流
れる負荷電流を電流検出回路17から得て、該負荷電流
の電流値が略0[V]であるとき、マイコン23はPW
M制御信号の供給を停止し、サーマルFET15はマイ
コン23のプログラムにより過熱遮断のラッチ状態を維
持し続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源供給制御装置お
よび電源供給制御方法に係り、過電流や過熱に対する保
護機能を備え、制御信号に応じた半導体スイッチのスイ
ッチング制御により、電源から負荷への電力供給を制御
する電源供給制御装置および電源供給制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体スイッチを備えた電源供給
制御装置としては、例えば図8に示すようなものがあ
る。本従来例の電源供給制御装置は、自動車で用いられ
るヘッドライトやパワーウィンドウの駆動モータ等の各
負荷にバッテリからの電源を選択的に供給して、各負荷
への電力の供給を制御する装置である。
【0003】同図において、本従来例の電源供給制御装
置100は、電源101の出力電圧VBを負荷103に
供給する経路中に、シャント抵抗104およびサーマル
FET102のドレイン(D)−ソース(S)を直列接
続して備えた構成である。また本装置100は、シャン
ト抵抗104を流れる電流(以下、負荷電流と称す)を
検出してハードウェア回路によりサーマルFET102
の駆動を制御するドライバ105と、スイッチ107が
オン状態中にドライバ105を制御するためのPWM
(パルス幅変調)制御信号をドライバ105に供給する
マイコン(CPU)109とを備えて構成されている。
【0004】半導体スイッチとしてのサーマルFET1
02は、温度センサ(図示せず)を備え、サーマルFE
T102が過電流等により規定の温度(例えば、150
℃)以上まで上昇した場合には、ゲート(G)に“H"
レベルの電位が印加されている状態であっても、内蔵す
るゲート遮断回路によってサーマルFET102を強制
的にオフ制御させる過熱遮断機能を備えている。このよ
うにしてオフ制御されたサーマルFET102は、その
後温度が下がってもゲート(G)に“L"レベルの電位
が印加されるまで過熱遮断状態を維持する。
【0005】また、ゲート(G)−ソース(S)間に
は、ゲート(G)−ソース(S)間を一定の電圧レベル
に保ってゲート(G)に過電圧が印加されようとした場
合にこれをバイパスしてサーマルFET102の損傷を
防止するツェナーダイオードZD1が接続されている。
【0006】また、ドライバ105は、コンパレータ1
11と駆動回路113とを備えている。コンパレータ1
11は、シャント抵抗104を流れる負荷電流を検出し
て、この電流が過電流である旨を示す信号を出力する過
電流検出回路である。また、駆動回路113は、マイコ
ン109からのPWM制御信号およびコンパレータ11
1からの信号に基づいて、抵抗115および内蔵抵抗1
25を介してサーマルFET102のゲート(G)に駆
動信号を供給することによってサーマルFET102の
駆動を制御する回路である。すなわち、サーマルFET
102の駆動をコンパレータ111の過電流検出によっ
てハード制御する構成である。
【0007】このようにしてサーマルFET102の駆
動が制御され、例えば、負荷103またはサーマルFE
T102のドレイン(D)−ソース(S)間の短絡故障
または不完全短絡故障等によって生じた過電流が経路に
流れようとしても、駆動回路113によってサーマルF
ET102をオフ制御して、本装置100の過電流保護
機能を実現している。
【0008】このような過電流保護を行うにあたって、
コンパレータ111は、検出したシャント抵抗104に
よる電圧降下分の電位差が判定値(過電流遮断値)を超
えたとき、“H"レベルの電位を持った信号を駆動回路
113に供給する。このとき、駆動回路113はサーマ
ルFET102をオフ制御するための駆動信号をサーマ
ルFET102に供給する。その後、負荷電流が低下し
てシャント抵抗104による電圧降下分の電位差が判定
値(復帰電流値)を下回ると、コンパレータ111は
“L"レベルの電位を持った信号を駆動回路113に供
給する。このとき、駆動回路113はサーマルFET1
02をオン制御するための駆動信号をサーマルFET1
02に供給する。
【0009】また、本従来例の電源供給制御装置100
における図9は、(a)PWM制御信号、(b)サーマ
ルFET102の温度および(c)負荷電流の経時変化
を説明する説明図である。同図に示すように、サーマル
FET102が過熱保護のためにオフ制御(過熱遮断)
されている状態において、PWM制御信号の電圧レベル
が“H"レベル(ON)から“L"レベル(OFF)にな
ったとき、サーマルFET102の過熱遮断状態は解除
されてしまう。そして、再びPWM制御信号の電圧レベ
ルが“H"レベル(ON)となったときは、サーマルF
ET102は再びオン制御となるため、再び過熱遮断状
態となってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例の電源供給制御装置100では、サーマルFET10
2の温度が十分に低下していない状態において、PWM
制御信号の電圧レベルが再び“H"レベル(ON)とな
ったときは、サーマルFET102の温度が再び規定以
上まで上昇してしまう。したがって、デッドショート等
によって過電流が連続的に流れようとする場合は、PW
M制御信号の電圧レベルが“H"レベルとなるたびにサ
ーマルFET102が比較的高温な状態におかれるた
め、サーマルFET102に熱的ストレスを頻繁に受け
てしまい、熱的寿命に短時間で達してしまうという問題
点があった。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、過熱遮断機能によるサーマルFET
のオフ状態をできる限り早く検出して、過熱状態によっ
て受けるサーマルFETの熱的ストレスを低減し、熱的
寿命の短縮を防止し得る電源供給制御装置および電源供
給制御方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る電源供給制御装置は、オン
制御、オフ制御を繰り返し行う制御信号によってスイッ
チング制御され、電源から負荷への電力供給を制御する
半導体スイッチと、前記半導体スイッチが所定の温度に
達したときに、前記半導体スイッチをオフ制御する過熱
遮断手段と、前記半導体スイッチに流れようとする電流
を検出する電流検出手段と、前記制御信号がオン制御か
らオフ制御へ遷移する前に、前記電流検出手段によって
得られた検出結果に基づいて前記制御信号の供給を制御
する制御手段と、を備えたものである。
【0013】また、請求項2に係る電源供給制御装置
は、請求項1に記載の電源供給制御装置において、前記
負荷に印加されている電圧を検出する電圧検出手段を備
え、前記制御手段は、前記制御信号がオン制御からオフ
制御へ遷移する前に、前記電流検出手段によって得られ
た検出結果および前記電圧検出手段によって得られた検
出結果から、当該電源供給制御装置が通常状態である
か、前記半導体スイッチが前記過熱遮断手段によってオ
フ制御された過熱遮断状態であるか、或いは前記負荷が
オープン状態であるかを判断するものである。
【0014】請求項3に係る電源供給制御装置は、請求
項1または2に記載の電源供給制御装置において、前記
電流検出手段によって得られた検出結果または前記電圧
検出手段によって得られた検出結果は、前記制御信号が
オン制御からオフ制御へ遷移する直前の結果である。
【0015】また、本発明の請求項4に係る電源供給制
御方法は、オン制御、オフ制御を繰り返し行う制御信号
によって半導体スイッチをスイッチング制御して、電源
から負荷への電力供給を制御し、前記半導体スイッチが
所定の温度に達したときは過熱遮断手段が前記半導体ス
イッチをオフ制御する電源供給制御方法において、前記
半導体スイッチに流れようとする電流を検出する電流検
出ステップと、前記制御信号がオン制御からオフ制御へ
遷移する前に、前記電流検出ステップによる検出結果に
基づいて、前記制御信号の供給を制御する制御ステップ
と、を備えたものである。
【0016】また、請求項5に係る電源供給制御方法
は、請求項4に記載の電源供給制御方法において、前記
負荷に印加されている電圧を検出する電圧検出ステップ
と、前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する前
に、前記電流検出ステップによる検出結果および前記電
圧検出ステップによる検出結果から、電源供給制御装置
が通常状態であるか、前記半導体スイッチが前記過熱遮
断手段によってオフ制御された過熱遮断状態であるか、
或いは前記負荷がオープン状態であるかを判断する判断
ステップと、を備えたものである。
【0017】さらに、請求項6に係る電源供給制御方法
は、請求項4または5に記載の電源供給制御方法におい
て、前記電流検出ステップによって得られた検出結果ま
たは前記電圧検出ステップによって得られた検出結果
は、前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する直
前の結果である。
【0018】本発明の請求項1に係る電源供給制御装置
および請求項4に係る電源供給制御方法では、オン制
御、オフ制御を繰り返し行う制御信号によってスイッチ
ング制御され電源から負荷への電力供給を制御する半導
体スイッチに流れようとする電流が、電流検出手段によ
って検出される(電流検出ステップ)。そして、制御手
段は、前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する
前の、電流検出手段によって得られた検出結果に基づい
て制御信号の供給を制御している(制御ステップ)。特
に、制御手段(制御ステップ)は制御信号の供給を継続
または停止して制御するようにすれば、半導体スイッチ
が所定の温度に達して過熱遮断状態となったとき、制御
信号の供給が停止されるので、半導体スイッチが高温状
態に頻繁に置かれることがなくなり、半導体スイッチが
受ける熱的ストレスが減少するため、半導体スイッチの
熱的寿命を延ばすことが可能となる。
【0019】また、請求項2に係る電源供給制御装置お
よび請求項5に係る電源供給制御方法では、負荷に印加
されている電圧を検出する電圧検出手段(電圧検出ステ
ップ)を備え、制御手段は、制御信号がオン制御からオ
フ制御へ遷移する前の、電流検出手段(電流検出ステッ
プ)によって得られた検出結果および電圧検出手段(電
圧検出ステップ)によって得られた検出結果から、通常
状態、前記半導体スイッチの過熱遮断状態または前記負
荷のオープン状態のいずれであるかを判断している(判
断ステップ)。したがって、半導体スイッチまたは負荷
の状態を正確に知ることができるため、故障に対する処
置が行いやすい。
【0020】さらに、請求項3に係る電源供給制御装置
および請求項6に係る電源供給制御方法では、電流検出
手段によって得られた検出結果または電圧検出手段によ
って得られた検出結果は、制御信号がオン制御からオフ
制御へ遷移する直前の結果である。したがって、検出見
落としを極力少なくすることが可能となるため、半導体
スイッチまたは負荷の状態をできる限り確実に早く検出
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電源供給制御装置
および電源供給制御方法の実施の形態例について、〔第
1の実施形態〕、〔第2の実施形態〕の順に図1乃至図
7を参照して詳細に説明する。ここで、図1は本発明の
第1の実施形態の電源供給制御装置の回路構成図、図2
は半導体スイッチ(サーマルFET15)の詳細な回路
構成図、図3は(a)PWM制御信号、(b)負荷電
流、(c)サーマルFETのゲート(G)−ソース
(S)間電圧VGSおよび(d)サーマルFETの温度の
継時変化を説明する説明図、図4は(a)PWM制御信
号、(b)サーマルFETの温度および(c)負荷電流
の経時変化と、(d)負荷電流の検出タイミングとを説
明する説明図、図5は第1の実施形態の電源供給制御装
置が行う電源供給制御方法を説明するフローチャート、
図6は本発明の第2の実施形態の電源供給制御装置の回
路構成図、図7は第2の実施形態の電源供給制御装置が
行う電源供給制御方法を説明するフローチャートであ
る。
【0022】なお、以下の説明では、例えば自動車で用
いられるヘッドライトやパワーウィンドウの駆動モータ
等の各負荷にバッテリからの電源を選択的に供給して、
各負荷への電力の供給を制御する電源供給制御装置およ
び電源供給制御方法に適用した実施の形態例について説
明するが、本発明はこのような形態に限定されるもので
はなく、電源から負荷への電力供給をスイッチング制御
する電源供給制御装置および電源供給制御方法であれば
どのような形態であっても適用可能である。
【0023】〔第1の実施形態〕本発明の第1の実施形
態の電源供給制御装置について、図1を参照して説明す
る。本実施形態の電源供給制御装置10は、主に、電源
11と、負荷13と、特許請求の範囲の半導体スイッチ
に該当するサーマルFET15と、電流検出手段に該当
する電流検出回路17と、過電流検出回路19と、駆動
回路21と、制御手段に該当するマイコン(CPU)2
3と、シャント抵抗25とを備え、電源11の出力電圧
VBを負荷13に供給する経路中に、シャント抵抗25
およびサーマルFET15のドレイン(D)−ソース
(S)を直列接続して備えた構成である。
【0024】まず、電源11は、略12[V]の電圧値
を持った直流電力を供給するバッテリである。次に、負
荷13は、例えばヘッドライトやパワーウィンドウの駆
動モータ等であり、スイッチ27をオン動作することに
よって機能する。ユーザ等によってスイッチ27がオン
状態とされると電源11から負荷13に電力が供給され
るため、負荷13が稼動する。
【0025】次に、半導体スイッチとしてのサーマルF
ET15は、より詳しくは図2に示すような構成となっ
ている。図2において、サーマルFET15は、制御用
FET124と、内蔵抵抗125と、温度センサ121
と、ラッチ回路122と、制御用FET124のゲート
遮断回路としての特許請求の範囲の過熱遮断手段に該当
する過熱遮断用FET123とを備えて構成されてい
る。
【0026】これらの構成要素を備えたサーマルFET
15は、制御用FET124またはサーマルFET15
が規定以上の温度(例えば、150℃)まで上昇したこ
とが温度センサ121によって検出された場合には、ゲ
ート(G)に“H"レベルの電位が印加されている状態
であっても、その旨の検出情報がラッチ回路122に保
持され、過熱遮断用FET123がオン動作となること
によって、制御用FET124を強制的にオフ制御する
過熱遮断機能を備えている。このようにしてオフ制御さ
れたサーマルFET15は、その後温度が下がってもゲ
ート(G)に"L“レベルの電位が印加されるまで過熱
遮断状態を維持する。
【0027】より詳しくは、温度センサ121は4個の
ダイオードが縦続接続されてなり、実装上、温度センサ
121は制御用FET124の近傍に配置形成されてい
る。サーマルFET15(制御用FET124)の温度
が上昇するにつれて温度センサ121の各ダイオードの
抵抗値が減少するので、FETQ51のゲート電位が
“L“レベルとされる電位まで下がると、FETQ51
がオン状態からオフ状態に遷移する。これにより、FE
TQ54のゲート電位がサーマルFET15のゲート制
御端子(G)の電位にプルアップされ、FETQ54が
オフ状態からオン状態に遷移して、ラッチ回路122に
“1"がラッチされることとなる。このとき、ラッチ回
路122の出力が“H"レベルとなって過熱遮断用FE
T123がオフ状態からオン状態に遷移するので、制御
用FET124のゲート(TG)の電圧レベルが“L"
レベルとなって、制御用FET124がオン状態からオ
フ状態に遷移して、過熱遮断されることとなる。
【0028】また、サーマルFET15のゲート(G)
−ソース(S)間には、ツェナーダイオードZD1が接
続されており、ゲート(G)−ソース(S)間を一定の
電圧レベル(例えば、12V)に保って、ゲート(G)
に過電圧が印加されようとした場合にこれをバイパスし
てサーマルFET15の損傷を防止する。また、該ツェ
ナーダイオードZD1の電流制限用として、駆動回路1
1の出力端子とサーマルFET15のゲート(G)との
間に電流制限抵抗22を設置している。
【0029】次に、電流検出回路17は、第1の差動増
幅器171および第2の差動増幅器173を備えて構成
されており、シャント抵抗25を流れる電流(以下、負
荷電流と称す)を検出している。該電流検出回路17
は、所定の抵抗値を持ったシャント抵抗25による電圧
降下分の電位差をまず第1の差動増幅器171で差動増
幅し、さらに第1の差動増幅器171から出力された信
号を第2の差動増幅器173で差動増幅する。このよう
にして差動増幅された信号は、A/D変換器29でA/
D変換されマイコン23に供給される。
【0030】次に、過電流検出回路19は、負荷13ま
たはサーマルFET15のドレイン(D)−ソース
(S)間の短絡故障(デッドショート等)または不完全
短絡故障等によって生じた過電流を検出するコンパレー
タ191を有している。該コンパレータ191は、図3
に示すように、シャント抵抗25による電圧降下分の電
位差が判定値(過電流遮断値)を超えたとき、“H"レ
ベルの電位を持ったの信号を駆動回路21に供給する。
また、その後、シャント抵抗25を流れる負荷電流が低
下して電位差が判定値(復帰電流値)を下回ったとき
は、“L"レベルの電位を持った信号を駆動回路21に
供給する。このように、サーマルFET15が過電流遮
断機能によりオフ制御されている状態から再びオン制御
されるタイミングに遅延を設けることで、サーマルFE
T102の遮断をラッチし続けることなく制御してい
る。なお、過電流遮断電流値と復帰電流値との間にヒス
テリシスを設けた理由としては、例えば、過電流検出回
路19がノイズによって実際とは異なる負荷電流の電流
値がマイコン23に入力されたときは、マイコン23が
所望しない動作を行ってしまうというように、ノイズに
よる誤動作を防ぐために設定されている。
【0031】次に、駆動回路21は、コレクタ側が電位
VPに接続されたソーストランジスタ211と、エミッ
タ側が接地電位(GND)に接続されたシンクトランジ
スタ213とを直列接続して備え、マイコン23からの
PWM(パルス幅変調)制御信号に基いて、ソーストラ
ンジスタ211およびシンクトランジスタ213をオン
/オフ制御することによってソーストランジスタ211
のエミッタまたはシンクトランジスタ213のコレクタ
から“H"または“L"レベルの電位を持った信号を出力
して、サーマルFET15を駆動制御する。なお、図1
中のシンクトランジスタ213のコレクタに印加される
電位VPは、昇圧のために用いられるチャージポンプ
(図示せず)の出力電圧である。
【0032】また、駆動回路21は、コンパレータ19
1から“L"レベルの電位を持った信号が供給されたと
きは、サーマルFET15をオン制御する信号をサーマ
ルFET15に供給し、コンパレータ191から“H"
レベルの電位を持った信号が供給されたときは、マイコ
ン23からのPWM制御信号にかかわらず、サーマルF
ET15をオフ制御する信号をサーマルFET15に供
給する。
【0033】さらに、マイコン23は、設定によりPW
M(パルス幅変調)制御信号を駆動回路21に供給す
る。また、該マイコン23は、電流検出回路17によっ
て検出されたシャント抵抗25を流れる負荷電流を常時
モニタしている。また、PWM制御信号、サーマルFE
T15の温度および負荷電流の経時変化と、負荷電流の
検出タイミングとを説明する図4に示すように、PWM
制御信号の電圧レベルが“L"レベル(OFF)となる
直前の負荷電流の電流値を得る。このとき得られた電流
値が略0[V]であれば、マイコン23はPWM制御信
号の供給を停止する。以後、マイコン23は、電源11
の切り離し等による電源リセットや、修理工場でのサー
ビスツール等による過熱遮断状態の設定解除などの特別
な処置が行われるまで、PWM制御信号の供給停止状態
を維持する。すなわち、マイコン23はプログラムによ
りソフト的にサーマルFET15の過熱遮断のラッチ状
態を維持し続けることとなる。
【0034】次に、以上説明した本実施形態の電源供給
制御装置10の回路構成を踏まえて、図5を参照して電
源供給制御方法を説明する。まず、ステップS501で
は、マイコン23から出力されたPWM制御信号の電圧
レベルが“H"レベル(ON)から“L"レベル(OF
F)となる直前のタイミングで、シャント抵抗25を流
れる負荷電流を検出する。次にステップS503に進
み、マイコン23はこの負荷電流の電流値が略0[A]
であるかを調べる。ここで電流値が略0[A]のときは
ステップS505に進み、マイコン23はPWM制御信
号の供給を停止する。一方、電流値が略0[A]ではな
い所定値以上のときはステップS507に進み、マイコ
ン23は駆動回路21にPWM制御信号を供給し続け、
ステップS501に戻ってPWM制御信号の電圧レベル
が再び“H"レベルから“L"レベルとなる直前のタイミ
ングで負荷電流を検出する。
【0035】以上のように、本実施形態の電源供給制御
装置および電源供給制御方法10によれば、シャント抵
抗25を流れる負荷電流を検出して、該負荷電流の電流
値が略0[A]であれば、マイコン23はPWM制御信
号の供給を停止して、マイコン23のプログラムにより
ソフト的に過熱遮断状態のラッチが維持される。このよ
うに、サーマルFET15は高温状態に頻繁に置かれる
ことがなくなるため、サーマルFET15の受ける熱的
ストレスが減少し、サーマルFET15の熱的寿命を延
ばすことができる。また、PWM制御信号の供給の停止
以後、マイコン23は、電源の切り離しやラッチ状態解
除の特別処置が修理工場などで行われるまで、プログラ
ムによりソフト的にサーマルFET15のこの状態をラ
ッチし続けている。このため、例えばノイズ等によって
サーマルFET15のゲート(G)または制御用FET
124のゲート(TG)に“H"レベル相当の電位が印
加されてサーマルFET15がオン状態になることがな
いため、確実にラッチ状態を維持することができる。ま
た、ラッチ状態をソフト的に維持することにより、ラッ
チ状態解除方法をシステム毎に独自に設定することがで
きる。
【0036】また、マイコン23は、PWM制御信号の
電圧レベルが“H"レベルから“L"レベルとなる直前の
タイミングで負荷電流の電流値を検出する。なお、マイ
コン23のプログラムの関係上、負荷電流検出タイミン
グと、PWM制御信号が“H"レベルから“L"レベルと
なるタイミングとの時間差はプログラムの順番上避けら
れないが、負荷電流を検出する処理およびPWM制御信
号を“H"レベルから“L"レベルにする処理をプログラ
ムの順番上近くすれば、検出見落としを極力少なくする
ことができるため、サーマルFET15のオフ状態をで
きる限り確実に早く検出することができる。
【0037】〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態
の電源供給制御装置および電源供給制御方法について、
図6および図7を参照して説明する。ここで、図6は、
本実施形態の電源供給制御装置を示す回路構成図であ
り、図7は、本実施形態の電源供給制御装置が行う電源
供給制御方法を説明するフローチャートである。なお、
図6において、第1の実施形態(図1)と重複する部分
には同一の符号を附して説明を省略する。
【0038】図6において、本実施形態の電源供給制御
装置60は、図1に示した第1の実施形態の構成に加え
て、サーマルFET15のソース(S)と負荷13との
接続点の電位(以下、負荷電圧と称す)をA/D変換器
29′を介してマイコン23に取り込む構成、すなわ
ち、特許請求の範囲にいう電圧検出手段が追加されたも
のである。この電圧検出手段により、マイコン23は負
荷電圧を常時モニタしており、第1実施形態の電源供給
制御装置10と同様に、PWM制御信号の電圧レベルが
“H"レベルから“L"レベルとなる直前に電流検出回路
17から負荷電流を、また電圧検出手段から負荷電圧を
得て、得られた負荷電流の電流値および負荷電圧の電圧
値から、当該電源供給制御装置60が通常状態である
か、サーマルFET15が過熱遮断状態であるか、或い
は負荷13がオープン状態(以下、負荷オープン状態と
称す)であるかを判断する。該判断結果が通常状態であ
る場合はPWM制御信号の供給を継続する。また、サー
マルFET15が過熱遮断状態の場合はPWM制御信号
の供給を停止し、マイコン23のプログラムによりソフ
ト的に過熱遮断状態のラッチが維持されることとなる。
また、負荷オープン状態の場合にもPWM制御信号の供
給を停止するが、ユーザ等に負荷オープン状態である旨
を知らせるために別途表示手段(図示せず)等を用いて
その旨を表示(以下、負荷オープン表示と称す)させ
る。なお、負荷オープン状態がユーザ等に報知されれば
良く、表示手段の代わりに音声出力手段を用いても良い
し、或いは表示手段および音声出力手段の組み合わせで
作用することも考えられる。
【0039】次に、本電源供給制御装置60における電
源供給制御方法を、図7を参照して説明する。まず、ス
テップS701では、マイコン23から出力されたPW
M制御信号の電圧レベルが“H"レベルから“L"レベル
となる直前のタイミングで負荷電流および負荷電圧を検
出する。次にステップS703に進み、マイコン23は
この負荷電流の電流値が略0[A]であるかを調べる。
ここで電流値が略0[A]ではない所定値以上であると
きにはステップS705に進み、マイコン23は駆動回
路21にPWM制御信号を供給し続ける。一方、電流値
が略0[A]であるときには次のステップS707に進
み、マイコン23はPWM制御信号の供給を停止する。
次に、ステップ709に進み、負荷電圧の電圧値が略1
2[V]であるかを調べることによって、負荷13がオ
ープン状態かを調べる。ここで、負荷オープン状態と判
断されたときはステップS711に進み、表示手段等を
用いてユーザ等に負荷オープン状態である旨を表示す
る。一方、負荷オープン状態ではないと判断されたとき
は、ステップを終了する。
【0040】以上のように、本実施形態の電源供給制御
装置および電源供給制御方法によれば、シャント抵抗2
5を流れる負荷電流およびサーマルFET15のソース
(S)側の負荷電圧を検出することにより、マイコン2
3は、通常状態、サーマルFET15の過熱遮断状態ま
たは負荷オープン状態のいずれかを、電源電圧や温度変
動に影響されずに検出することができる。また、該判断
結果によってPWM制御信号の継続または停止などの制
御または負荷オープン表示を行っている。したがって、
本実施形態においては、第1の実施形態の電源供給制御
装置および電源供給制御方法による効果に加えて、サー
マルFET15の過熱遮断状態と負荷オープン状態とを
区別して、負荷オープン状態の場合にはその旨をユーザ
等に通知して、当該電源供給制御装置の状況に応じた対
処が可能となる。
【0041】なお、本実施形態の変形例として、サーマ
ルFET15のソース(S)側の負荷電圧をコンパレー
タで受けて、基準電圧と比較して“H"レベルまたは
“L"レベルの電圧を持った信号をマイコン23に供給
する構成により、電圧検出手段を実現しても良い。この
場合には、図7のステップS707において、「負荷電
圧の電圧レベルが“H"レベルか?」というステップに
置きかえる必要がある。
【0042】また、以上説明した実施形態に係る電源供
給制御装置の回路構成においては、FETにNチャネル
型のものを使用したが、本発明に係る電源供給制御装置
の回路構成はこれに限定されるものではなく、Pチャネ
ル型のものを使用しても良い。但し、各FETのゲート
電位が“L"/“H"レベルに逆転することに伴う回路変
更が必要となる。また、FETの代わりにIGBT(In
sulated Gate BipolarTransistor)を使用することも可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源供給
制御装置および電源供給制御方法によれば、オン制御、
オフ制御を繰り返し行う制御信号によってスイッチング
制御され電源から負荷への電力供給を制御する半導体ス
イッチに流れようとする電流が、電流検出手段によって
検出される。そして、制御手段は、前記制御信号がオン
制御からオフ制御へ遷移する前の、電流検出手段によっ
て得られた検出結果に基づいて制御信号の供給を制御し
ている。特に、制御手段は制御信号の供給を継続または
停止して制御するようにすれば、半導体スイッチが所定
の温度に達して過熱遮断状態となったとき、制御信号の
供給が停止されるので、半導体スイッチが高温状態に頻
繁に置かれることがなくなり、半導体スイッチが受ける
熱的ストレスが減少するため、半導体スイッチの熱的寿
命を延ばすことができる。
【0044】また、本発明によれば、負荷に印加されて
いる電圧を検出する電圧検出手段を備え、制御手段は、
制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する前の、電流
検出手段によって得られた検出結果および電圧検出手段
によって得られた検出結果から、通常状態、前記半導体
スイッチの過熱遮断状態または前記負荷のオープン状態
のいずれであるかを判断している。したがって、半導体
スイッチまたは負荷の状態を正確に知ることができるた
め、故障に対する処置が行いやすいという効果を呈す
る。
【0045】さらに、本発明によれば、電流検出手段に
よって得られた検出結果または電圧検出手段によって得
られた検出結果は、制御信号がオン制御からオフ制御へ
遷移する直前の結果である。したがって、検出見落とし
を極力少なくすることが可能となるため、半導体スイッ
チまたは負荷の状態をできる限り確実に早く検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電源供給制御装置を
示す回路構成図である。
【図2】半導体スイッチの詳細な回路構成図である。
【図3】(a)PWM制御信号、(b)負荷電流、
(c)サーマルFETのゲート(G)−ソース(S)間
電圧VGSおよび(d)サーマルFETの温度の継時変化
を説明する説明図である。
【図4】(a)PWM制御信号、(b)サーマルFET
の温度および(c)負荷電流の経時変化と、(d)負荷
電流の検出タイミングとを説明する説明図である。
【図5】第1の実施形態の電源供給制御装置が行う電源
供給制御方法を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図7】第2の実施形態の電源供給制御装置が行う電源
供給制御方法を説明するフローチャートである。
【図8】従来の電源供給制御装置を示す回路構成図であ
る。
【図9】従来の技術の(a)PWM制御信号、(b)サ
ーマルFET102の温度および(c)負荷電流の経時
変化とを示す説明図である。
【符号の説明】
11 電源 13 負荷 15 サーマルFET 17 電流検出回路 19 過電流検出抵抗 21 駆動回路 22 電流制限抵抗 23 マイコン 25 シャント抵抗 27 スイッチ 29 A/D変換器 61 導線 121 温度センサ 122 ラッチ回路 123 過熱遮断用FET 124 制御用FET 125 内蔵抵抗 171 第1の差動増幅器 173 第2の差動増幅器 191 コンパレータ 211 ソーストランジスタ 213 シンクトランジスタ ZD1 ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/687 H03K 17/687 A Fターム(参考) 5G004 AA04 AB02 BA03 BA04 DA02 EA01 5G053 AA01 AA02 BA01 BA04 BA06 CA02 EA01 EA04 EC03 5H730 AA20 AS00 BB11 BB57 DD04 DD28 FD41 FD61 FF09 FG05 XX03 XX04 XX15 XX19 XX26 XX38 XX43 5J055 AX15 AX34 AX36 AX56 AX64 BX16 CX13 CX20 CX28 DX09 DX13 DX14 DX22 DX53 DX54 EX01 EX02 EX04 EX06 EX10 EX11 EX23 EY01 EY12 EY13 EZ07 EZ08 EZ10 EZ23 EZ24 EZ31 EZ39 EZ43 EZ57 FX04 FX05 FX07 FX13 FX21 FX31 GX00 GX01 GX03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン制御、オフ制御を繰り返し行う制御
    信号によってスイッチング制御され、電源から負荷への
    電力供給を制御する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチが所定の温度に達したときに、前記
    半導体スイッチをオフ制御する過熱遮断手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する前に、
    前記電流検出手段によって得られた検出結果に基づい
    て、前記制御信号の供給を制御する制御手段と、を備え
    たことを特徴とする電源供給制御装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷に印加されている電圧を検出す
    る電圧検出手段を備え、 前記制御手段は、前記制御信号がオン制御からオフ制御
    へ遷移する前に、前記電流検出手段によって得られた検
    出結果および前記電圧検出手段によって得られた検出結
    果から、当該電源供給制御装置が通常状態であるか、前
    記半導体スイッチが前記過熱遮断手段によってオフ制御
    された過熱遮断状態であるか、或いは前記負荷がオープ
    ン状態であるかを判断することを特徴とする請求項1記
    載の電源供給制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電流検出手段によって得られた検出
    結果または前記電圧検出手段によって得られた検出結果
    は、前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する直
    前の結果であることを特徴とする請求項1または2記載
    の電源供給制御装置。
  4. 【請求項4】 オン制御、オフ制御を繰り返し行う制御
    信号によって半導体スイッチをスイッチング制御して、
    電源から負荷への電力供給を制御し、前記半導体スイッ
    チが所定の温度に達したときは過熱遮断手段が前記半導
    体スイッチをオフ制御する電源供給制御方法において、 前記半導体スイッチに流れようとする電流を検出する電
    流検出ステップと、 前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する前に、
    前記電流検出ステップによる検出結果に基づいて、前記
    制御信号の供給を制御する制御ステップと、を備えたこ
    とを特徴とする電源供給制御方法。
  5. 【請求項5】 前記負荷に印加されている電圧を検出す
    る電圧検出ステップと、 前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷移する前に、
    前記電流検出ステップによる検出結果および前記電圧検
    出ステップによる検出結果から、電源供給制御装置が通
    常状態であるか、前記半導体スイッチが前記過熱遮断手
    段によってオフ制御された過熱遮断状態であるか、或い
    は前記負荷がオープン状態であるかを判断する判断ステ
    ップと、を備えたことを特徴とする請求項4記載の電源
    供給制御方法。
  6. 【請求項6】 前記電流検出ステップによって得られた
    検出結果または前記電圧検出ステップによって得られた
    検出結果は、前記制御信号がオン制御からオフ制御へ遷
    移する直前の結果であることを特徴とする請求項4また
    は5記載の電源供給制御方法。
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