JP2000309817A - 転炉吹錬方法 - Google Patents

転炉吹錬方法

Info

Publication number
JP2000309817A
JP2000309817A JP27948499A JP27948499A JP2000309817A JP 2000309817 A JP2000309817 A JP 2000309817A JP 27948499 A JP27948499 A JP 27948499A JP 27948499 A JP27948499 A JP 27948499A JP 2000309817 A JP2000309817 A JP 2000309817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten steel
converter
lime
hmsi
tcao
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27948499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4140939B2 (ja
Inventor
Takayasu Hara
隆康 原
Takahiro Yamaguchi
貴弘 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP27948499A priority Critical patent/JP4140939B2/ja
Publication of JP2000309817A publication Critical patent/JP2000309817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4140939B2 publication Critical patent/JP4140939B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 転炉吹錬において終点溶鋼P(燐)を適正に
制御するために必要とする石灰投入量の決定。 【解決手段】 石灰投入量計算式又は石灰投入量計計算
手順を表す関数、TCaO=F(HMSi、HMP、T
E、PE、CE、x1、・・、xm+Δa)、但し、T
CaO:転炉装入銑鉄当たりの換算石灰(CaO総量)
原単位、HMSi:溶銑珪素濃度、HMP:溶銑燐濃
度、TE:転炉終点溶鋼温度、PE:転炉終点溶鋼燐濃
度又は後工程溶鋼燐濃度、CE:転炉終点溶鋼炭素濃
度、x1、・・、xm:その他の要因、Δa:吹錬チャ
ージ実績を用いて、チャージ毎に更新される学習項、の
前記TE、PE、CEにそれぞれ目標値を代入し、HM
Si、HMP、x1、・・、xmにはそれぞれの要因の
実績値または予定値を代入して、石灰投入量を決定して
吹錬し、各吹錬後に、TCaO、HMSi、HMP、x
1、・・xmの実績値とTE、PE、CEの推定値で、
Δaを更新。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉吹錬方法に関
し、特に、転炉吹錬において終点溶鋼P(燐)を適正に
制御するために必要とする石灰投入量を決定する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、転炉吹錬においては、吹錬終
了時点での溶鋼温度、溶鋼炭素(C)濃度および溶鋼燐
(P)濃度を適正に制御することが重要な課題である。
この内、溶鋼温度および溶鋼C濃度を制御する方法につ
いては、各種スタティック制御、ダイナミック制御が多
数提案され、実用化されている。また、燐(P)に関し
ては、特公昭58−36644号公報に開示されている
ように、冷却材投入量調整によりPを制御する方法、ま
た特公昭58−39202号公報、特開平4−4161
1号公報、特開平4−187709号公報に開示されて
いるように、サブランス中間測定後に軌道修正を行うこ
とにより燐(P)を制御する方法が提案されている。ま
た前述の各方法とは別に、吹錬初期に投入するトータル
石灰量(投入石灰量)を適正化することにより、終点溶
鋼燐(P)を適正に制御する方法については、有効な方
法は提案されておらず、固定的な基準を用いて石灰投入
量を決定するか、また現場の経験と勘に頼ってその都
度、基準に修正を加えて石灰投入量を決定し投入してい
るのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の転炉吹錬方法
は、以上のように構成されているため、次のような課題
が存在していた。すなわち、このような従来法の内、固
定的な石灰基準により石灰投入量を決定する方法を採用
した場合には、次のような課題が存在していた。すなわ
ち、石灰投入量を決定する因子は、溶銑珪素濃度、溶銑
燐濃度、終点溶鋼目標温度、終点燐濃度目標値、終点炭
素濃度目標値、主原料配合割合、炉体溶損状況、底吹き
羽口状況、ランスノズル状況など多岐に渡り、これらの
因子の全ては把握できないのみならず、全ての組み合わ
せに対する最適な基準を作成するのが不可能であるた
め、石灰投入量が最適とならなかった。また、石灰基準
を基に現場において、経験と勘で石灰投入量を変更する
方法もあるが、この方法を採用した場合にも、その石灰
投入量に個人差が生じ、石灰投入量も最適とならなかっ
た。そのため、過剰な石灰投入の場合はコスト上昇とな
り、過小な石灰投入の場合は燐(P)成分値の規格外
れ、又は燐(P)成分外れを防止するため終点溶鋼炭素
(C)の吹き下げ、スラグFeO濃度の上昇に伴うコス
ト上昇を引き起こすという課題が発生していた。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、吹錬状況の変化に応じて、
最適な石灰投入量の精度を高めることにより、P外れを
防止し、石灰原単位を削減するようにした転炉吹錬方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による転炉吹錬方
法は、転炉吹錬において、石灰投入量計算式又は石灰投
入量計算手順を表す関数 TCaO=F(HMSi,HMP,TE,PE,CE,
x1,……,xm+Δa) 但し、 TCaO:転炉装入銑鉄当たりの換算石灰(CaO総
量)原単位、 HMSi:溶銑珪素濃度、 HMP :溶銑燐濃度、 TE :転炉終点溶鋼温度、 PE :転炉終点溶鋼燐濃度又は後工程溶鋼燐濃度、 CE :転炉終点溶鋼炭素濃度、 x1,……,xm :その他の要因、 Δa :吹錬チャージ実績を用いて、チャージ毎に更
新される学習項、 の前記TE,PE,CEにそれぞれ終点溶鋼温度目標
値、終点溶鋼燐濃度目標値又は後工程溶鋼燐濃度目標
値、終点溶鋼炭素濃度目標値をそれぞれ代入し、前記H
MSi,HMP,x1,……,xmにはそれぞれの要因
の実績値または予定値を代入して、石灰投入量を決定し
て吹錬を行い、各吹錬終了後には、前記TCaO,HM
Si,HMP,x1,……,xmの実績値およびTE,
PE,CEの推定値を用いて、前記Δaの値を更新する
転炉吹錬方法である。また、前記TE,PE,CEの推
定値は、サブランス中間測定結果を用いたダイナミック
制御モデル式又は終点成分推定式に転炉終点までの実績
値を代入して得た値とする方法である。また、前記TC
aOを一定のHMSiに補正して前記Δaの値を更新す
る方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による転
炉吹錬方法の好適な実施の形態について説明する。ま
ず、本発明者は、現場の操業データを解析した結果、石
灰投入量決定に関する最適転炉操業とは、「過剰脱燐と
ならない範囲内で、後工程で問題を生じないまで終点溶
鋼炭素(C)を上昇する」操業であると考えた。従っ
て、直近の吹錬状況変化を考慮した上で、後工程で問題
を生じない程度まで上昇した終点溶鋼炭素(C)目標
と、過剰脱燐とならない程度の適正な終点溶鋼燐目標を
実現する石灰投入量を決定する手順を与えればよいこと
が明らかとなった。この石灰投入量決定手順であるが、
従来法のような固定的な基準では、様々な要因の変化や
その他の吹錬状況変化に対応することができないため、
石灰基準式を作成し、これを脱燐に関する式と決め、こ
の学習項を追加して、これをチャージ終了毎に実績デー
タを用いて更新する方法とした。このような制御式に関
して学習を行う方法は、スタテック制御の終点温度制御
モデル・終点溶鋼炭素(C)制御モデルや、ダイナミッ
ク制御の各種モデル式においては、一般に広く使用され
ている。しかしながら、石灰投入量の決定については、
従来、数値で表せない原因不明の吹錬状況の変化に応じ
て石灰投入量を変化させる操業が最適な操業である、と
いう認識がなく、また、スタティック制御においては、
脱燐式が制御モデルの中に含まれていないことも有り、
石灰投入基準への学習項の追加は成されてない。本発明
者は、石灰投入基準がいかなるものであろうとも、それ
がそのまま脱燐(P)制御式とできることに着目し、本
発明を完成したものである。従って、転炉吹錬におい
て、石灰投入量計算式又は石灰投入量計算手順を表す関
数 TCaO=F(HMSi,HMP,TE,PE,CE,
x1,……,xm+Δa) 但し、 TCaO:転炉装入銑鉄当たりの換算石灰(CaO総
量)原単位、 HMSi:溶銑珪素濃度、 HMP :溶銑燐濃度、 TE :転炉終点溶鋼温度、 PE :転炉終点溶鋼燐濃度又は後工程溶鋼燐濃度、 CE :転炉終点溶鋼炭素濃度、 x1,……,xm :その他の要因、 Δa :吹錬チャージ実績を用いて、チャージ毎に更
新される学習項、 の前記TE,PE,CEにそれぞれ終点溶鋼温度目標
値、終点溶鋼燐濃度目標値又は後工程溶鋼燐濃度目標
値、終点溶鋼炭素濃度目標値をそれぞれ代入し、前記H
MSi,HMP,x1,……,xmにはそれぞれの要因
の実績値または予定値を代入して、石灰投入量を決定し
て吹錬を行い、各吹錬終了後には、前記TCaO,HM
Si,HMP,x1,……,xmの実績値およびTE,
PE,CEの推定値を用いて、前記Δaの値を更新し
た。ここで、TE,PE,CEの推定値として、サブラ
ンス中間測定結果を用いたダイナミック制御モデル式ま
たは終点成分推定式に転炉終点までの実績値を代入して
得られた値を採用する方法である。さらに、この場合の
前記Δaの値の更新は、溶銑珪素濃度の大幅な変動影響
を防止するため、前記TCaOを一定のHMSiに補正
して更新することが好ましい。なお、前述したように最
適転炉操業は「過剰脱燐とならない範囲内で、後工程で
問題を生じないまで終点溶鋼炭素(C)を上昇する」操
業であることにより、終点溶鋼燐濃度目標は燐(P)の
規格外れを起こさない程度の数値とし、終点溶鋼炭素濃
度目標値は後工程で問題を生じない程度まで上昇した終
点溶鋼炭素(C)を目標値とすればよい。本発明による
転炉吹錬方法においては、前述のように、学習項を含ん
だ石灰投入量計算式を用いて適正な石灰投入量を決定す
るため、燐(P)濃度の制御精度が向上し、燐(P)成
分規格外れを起こさない範囲内で溶鋼燐(P)濃度を上
昇させることが可能となる。これにより、必要石灰量を
低減でき、トータルコストを最小化することができる。
本出願人は、本発明に関連した発明を、先に特願平9−
279146号で提案している。その内容は、本発明法
の学習(Δaの更新)時点において、TE,PE,CE
として推定値ではなく、実績値を用いる方法であった。
しかし、本発明法を用いる方がさらに効果が大きい。そ
の理由を述べる。終点Cと終点温度を制御する従来のダ
イナミック制御においては、経験的に次のようなことが
言える。例えば、同一条件、同一石灰量にて吹錬を行っ
た場合、CE(終点C)=0.07%を狙って結果的に
CE=0.07%で吹き止まった場合と、CE=0.1
0%を狙って結果的にCE=0.07%で吹き止まった
場合は、明らかにPE(終点P又は後工程P)レベル
(期待値、平均値)は異なる。後者の方がPEレベルは
高い。しかし、CE=0.07%を狙って結果的にCE
=0.07%で吹き止まった場合と、CE=0.07%
を狙って結果的にCE=0.10%で吹き止まった場合
でも、狙いがCE=0.07%ならそれに相当する酸素
を使用しており、CEが高く止まっていても、スラグは
十分に酸化されており、十分な脱燐能力を有するためで
あると考えられる。中間測定後の燐濃度の推定において
は、実績CEの情報は有用ではなく、それよりも、サブ
ランス中間測定時点から、どれだけの量の酸素と冷却材
を使用したかの方が有用な情報であるわけである。終点
P推定式の解析において、終点C分析値の値を使用しよ
うと使用しまいと、終点P推定精度はほとんど変わらな
いことからもこれが言える。すなわち、同一吹錬条件、
同一石灰投入量のもとでは、実績PEは、実績CEとよ
りも、推定CE(従来制御の自動吹止なら基本的に推定
CE=目標CEである)との方が強い相関を持つ。した
がって、投入石灰量を計算する式の学習項Δaの更新
(学習)においても、CEとしては、実績値よりも推定
値を用いる方が精度が良くなるのである。TEについて
も、同様のことが言える。本来ならTE(終点温度)が
高いと燐分配が悪化し、PE(P)も高くなるはずであ
るが、低い目標温度に対して高い実績温度が得られた場
合は、それは鉄が多量に酸化されたためである可能性が
強く、PEレベルは目標通り低い温度で吹き止まった場
合と殆ど変わらない。このため、換算石灰投入量を計算
する式の学習項Δaの更新(学習)においても、実績T
E値よりも推定TE値を用いる方が精度が良くなる。P
Eについては、CEやTEのようなことは言えないが、
PE,CE,TEのいずれについても、次のようなこと
も言える。スタティック制御モデル式は、通常、転炉吹
錬の終点を制御する形の式になっている。しかし、サブ
ランス中間測定以後は、スタティック制御は使用され
ず、ダイナミック制御式で制御が行われる。これを考え
ると、スタティック制御とは実質的にはサブランス中間
測定までを適正に制御するものである。したがって、学
習を行う場合も、中間測定後の予測不可能な誤差分は差
し引いて、学習を行うことが望ましい。言い換えると、
中間測定までの誤差分のみを学習するわけである。すな
わち、中間測定時点での情報を用いた推定値を用いて学
習項Δaの更新を行えばよいことになる。したがって、
中間測定時点でのTE,PE,CEの推定値を用いて学
習を行った方が学習が安定することになる。以上の理由
により、本発明では、先に特願平9−279146号と
異なり、学習に使用するTE,PE,CEの値について
は、実績値でなく、ダイナミック制御式を用いた推定値
を使用することとしている。これにより、図1及び図2
に示されたように、先に特願平9−279146号に比
べても精度向上が得られ、石灰使用量、Pのバラツキが
低減される。
【0007】
【実施例】以下に、本発明による転炉操業の1実施例に
ついて説明する。まず、石灰投入基準の考え方について
説明する。石灰基準は、次の脱燐平衡式、熱バランス
式、物質収支式を連立して解くことにより求められる。
具体的な各計算式は次の通りである。
【0008】(1)式:脱燐平衡式 log((P25)/PE2/(T.Fe)5)=a1・
log((CaO)+a2・(MgO)+a3・(T.
Fe))+a4/TE+a5
【0009】(2)式:熱バランス式 TE=b1・CaO+b2・CaCO3+b3・MgC
3+b4・SV・(T.Fe)+b5・HMSi+b
6・SORE+G(x1,……,xn)+b7
【0010】(3)式:スラグ中(T.Fe)の関係式 (T.Fe)=c1・CE+c2・(SiO2)+c3
/TE+c4
【0011】(4)式:P物質収支式 10・(HMP・HMR+CMP・CMR+SCP・S
CR)=0.429・(P25)・SV+d1/[P] 0.429はP25中の含有率の化学量論的係数であ
る。
【0012】(5)式:Si物質収支式 0.467・(SiO2)・SV=10・(HMSi・
HMR+CMSi・CMR)+0.023・SORE 0.467はSiO2中Siの含有率の化学量論的係
数、0.023はSORE中Siの含有率である。
【0013】(6)式:CaO物質収支式 (CaO)・SV/100=TCaO+0.1・SOR
E 0.1はSORE中のCaO含有率である。
【0014】(7)式:MgO物質収支式 (MgO)・SV/100=0.15・MgCO3+e
1 0.15は生ドロマイト中のMgO含有率
【0015】(8)式:スラグ量計算式 SV・(100−1.29(T.Fe))/100=
2.14・(HMSi・HMR+CMSi・CMR)+
TCaO+0.15・MgCO3+0.15・SORE
+e1+f1
【0016】(9)式:換算石灰量計算式 TCaO=0.95・CaO+0.55・CaCO3
0.34・MgCO3 0.95、0.55、0.34はそれぞれの各原料中の
石灰純分比率
【0017】ここで、 (CaO) :スラグ中CaO濃度(%) 計算式 (SiO2) :スラグ中SiO2濃度(%) 計算式 (MgO) :スラグ中MgO濃度(%) 計算式 (T.Fe) :スラグ中のT.Fe濃度(%) 計算式 (P25) :スラグ中のP25濃度(%) 計算式 PE :転炉終点溶鋼燐濃度(%) 目標値、推定値 TE :転炉終点溶鋼温度 (℃) 目標値、推定値 CE :転炉終点溶鋼炭素濃度(%) 目標値、推定値 HMSi :溶銑珪素濃度 (%) 実績値 HMP :溶銑燐濃度 (%) 実績値 CMSi :冷銑珪素濃度 (%) 実績値 CMP :冷銑燐濃度 (%) 実績値 SCP :鋼屑燐濃度 (%) 実績値 HMR :溶銑率 (%) 実績値 CMR :冷銑率 (%) 実績値 SCR :鋼屑率 (%) 実績値 CaO :生石灰原単位(Kg/T−主原料) 計算式 CaCO3 :石灰石原単位(Kg/T−主原料) 固定量 MgCO3 :生ドロマイト原(Kg/T−主原料) 計算式 SORE :焼結鉱原単位(Kg/T−主原料) 計算式 TCaO :換算石灰原単位(Kg/T−主原料) 計算式 SV :スラグ量原単位(Kg/T−主原料) 計算式 G(・) :実数値関数
【0018】前述の各計算(1)〜(9)式の関係式の
構築にあたっては、本出願人が用いている185ton
転炉の操業データを用いて、主に重回帰により関係式中
の係数を決定した。計算(1)〜(9)式の関係式にお
いて、HMSi,HMP,CMSi,CMP,SCP,
HMR,CMR,SCRは実績値、PE,TE,CEは
それぞれの目標値を代入し、CaCO3,MgCO3を固
定の量とすれば未知数が(T.Fe),(SiO2),
(CaO),(MgO),(P25),CaO,TCa
O,SORE,SVの9個で式が9個あるため、これを
解くことにより、終点温度、終点炭素濃度、RH処理開
始前燐濃度を目標値とするために必要な主石灰量が求め
られる。上記計算は非常に煩雑で現場で計算するのには
適しないので、簡単のため、上記手法で得られた解とと
もに以下の近似式を作成し、それを用いた。(HMSi
≧0.2%で使用可能な近似式)
【0019】石灰投入量は溶銑珪素濃度に対して曲線的
に変化するため、近似式はHMSiに対して累乗関数と
した。 TCaO=g1・(HMSi)g2・[g3−g4・(F’(CE/10) − F’(g5))+g6・(TE−g7)+g8・(HMP−g9) +g10・ (g11−PE)+x1+………,xm+Δa/g12] (10) ここで、 Δa:吹錬チャージ実績を用いて、チャージ毎に更新さ
れる学習項、 F’:後述の実数値関数、である。 なお、石灰石投入量=20Kg/トン−主原料、生ドロ
マイト投入量=10Kg/トン−主原料に固定して考え
ている。以上のような計算式に、鋼種ごとに予め設定さ
れた終点目標温度、終点目標炭素、RH処理開始前燐濃
度、および溶銑珪素濃度と溶銑燐濃度の実績値を代入す
ることによって適正な換算石灰量が計算でき、これによ
り終点溶鋼燐濃度を適正な範囲に高精度に制御すること
ができた。なお、学習に用いるTE,PE,CEの推定
値を求めるためには、特開平4−187709号公報に
開示されたダイナミックモデル式を用いて推定値を求め
た。
【0020】すなわち、 温度モデル式 …(1a) TE=0.81TS+13.6ΔO2−2.58・ΔSORE/WCH +0.27HMR−77.8/F’(100・CS)+247.0+学習項
【0021】 酸素モデル式 …(2a) ΔO2/WCH=F’(100・CE)−F’(100・CS) −0.12・ΔSORE/WCH+0.017・TCaO/WCH −0.012・SORE/WCH−0.005・CaCO3/WCH −0.22・CaF2/WCH+0.35+学習項 但し、Cを次のように区分してF’(C)を求めた。0
<C<5(10-2%)のとき F’(C)=−0.928C+12.93 5<C<25(10-2%)のとき F’(C)=0.73*1n(C)−0.13C+2
3.7/C+3.1 (但し、Inは自然対数) 25<C(10-2%)のとき F’(C)=−0.11C+5.7
【0022】 燐モデル式 …(3a) PE=(0.10HMSi+0.093HMP−1.13・O2/PiG −0.39・ΔO2/WCH−0.14・SORE/WCH −0.59・ΔSORE/WCH−0.36HMR −0.37CaF2/WCH−0.019TCaO/PiG +0.15(100・CS)−0.12CMR+0.12TS −87.1)/1000+学習項 但し、 TE :溶鋼の転炉終点溶鋼温度 (℃) TS :溶鋼の中間温度 (℃) O2 :中間測定までの酸素量(Nm3) ΔO2 :中間測定後の酸素量(Nm3) SORE :冷却材量(Kg) ΔSORE :中間測定後の冷却材量(Kg) CE :溶鋼の転炉終点溶鋼炭素含有量(%) CS :中間測定時の溶鋼の炭素含有量(%) WCH :主原料(トン)、 HMR :溶銑率(%) CaCO3 :石灰石(Kg)、 HMSi :溶銑珪素 (10-2%) PE :溶鋼の終点燐(10-3%) PiG :銑鉄(トン) CMR :冷銑率(%)、 HMP :溶銑燐 (10-3%) CaF2 :蛍石(Kg) なお、冷却材としては焼結鉱を用いた。これら、(1
a)、(2a)、(3a)式のTE,PE,CE以外の
変数に全て実績値を代入して、TE,PE,CEについ
て解いたものをTE,PE,CEの推定値とした。但
し、溶鋼の終点炭素含有量であるCEについては、計算
を簡単に導くため、(2a)式をF’(100・CE)
について解き、推定値とする。学習項Δaの更新は、ま
ずHMSi,HMP,x1,……,xmの実績値および
TE,PE,CEの推定値をそれぞれ(10)式に代入
することにより得られる換算石灰原単位の計算値、TC
aO(cal)および実際に投入した換算石灰原単位、
TCaO(R)を以下の式を用いて一定のHMSiに補
正する。 補正TCaO(cal)=TCaO(cal)・g12/(g1・(HMSi )g2)……(11) 補正TCaO(R)=TCaO(R)・g12/(g1・(HMSi)g2) ……(12) 上式より得られる補正TCaO(cal)および補正T
CaO(R)の差より(10)式の学習項Δaを学習更
新する。
【0023】
【発明の効果】本発明による転炉吹錬方法は、以上のよ
うに構成されているため、終点燐制御精度が向上し、燐
成分の規格外れ比率を上昇させることなく、燐成分の平
均値を上昇させることが可能となった。また、TCaO
の計算値および実績値を一定のHMSiに補正して学習
項Δaを更新することにより、HMSiが変動してもそ
れに対応した学習を行うことが可能である。さらに、終
点温度、後工程溶鋼燐濃度のRH脱ガス装置への入鍋時
のPについては、実績値でなく、ダイナミックモデル式
による推定値を用い、また終点Cの代わりにダイナミッ
クモデルのF(CE)値を用いることにより、ダイナミ
ック制御で避けられなかった終点のバラツキを無視する
ことができるようになり、石灰投入量の計算値のバラツ
キを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法と本発明法との燐(P)外れ率の比較を
示す特性図である。
【図2】従来法と本発明法との燐(P)濃度分布の比較
を示す特性図である。
【符号の説明】
TE 転炉終点溶鋼温度 PE 転炉終点溶鋼燐濃度又は後工程溶鋼燐濃度 CE 転炉終点溶鋼炭素濃度 x1,……,xm その他の要因 Δa チャージ毎に更新される学習項

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転炉吹錬において、石灰投入量計算式又
    は石灰投入量計算手順を表す関数 TCaO=F(HMSi,HMP,TE,PE,CE,
    x1,……,xm+Δa) 但し、 TCaO:転炉装入銑鉄当たりの換算石灰(CaO総
    量)原単位、 HMSi:溶銑珪素濃度、 HMP :溶銑燐濃度、 TE :転炉終点溶鋼温度、 PE :転炉終点溶鋼燐濃度又は後工程溶鋼燐濃度、 CE :転炉終点溶鋼炭素濃度、 x1,……,xm :その他の要因、 Δa :吹錬チャージ実績を用いて、チャージ毎に更
    新される学習項、 の前記TE,PE,CEにそれぞれ終点溶鋼温度目標
    値、終点溶鋼燐濃度目標値又は後工程溶鋼燐濃度目標
    値、終点溶鋼炭素濃度目標値をそれぞれ代入し、前記H
    MSi,HMP,x1,……,xmにはそれぞれの要因
    の実績値または予定値を代入して、石灰投入量を決定し
    て吹錬を行い、各吹錬終了後には、前記TCaO,HM
    Si,HMP,x1,……,xmの実績値およびTE,
    PE,CEの推定値を用いて、前記Δaの値を更新する
    ことを特徴とする転炉吹錬方法。
  2. 【請求項2】 前記TE,PE,CEの推定値は、サブ
    ランス中間測定結果を用いたダイナミック制御モデル式
    又は終点成分推定式に転炉終点までの実績値を代入して
    得たことを特徴とする請求項1記載の転炉吹錬方法。
  3. 【請求項3】 前記TCaOを一定のHMSiに補正し
    て前記Δaの値を更新することを特徴とする請求項1記
    載の転炉吹錬方法。
JP27948499A 1999-02-22 1999-09-30 転炉吹錬方法 Expired - Lifetime JP4140939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27948499A JP4140939B2 (ja) 1999-02-22 1999-09-30 転炉吹錬方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4300699 1999-02-22
JP11-43006 1999-02-22
JP27948499A JP4140939B2 (ja) 1999-02-22 1999-09-30 転炉吹錬方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000309817A true JP2000309817A (ja) 2000-11-07
JP4140939B2 JP4140939B2 (ja) 2008-08-27

Family

ID=26382745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27948499A Expired - Lifetime JP4140939B2 (ja) 1999-02-22 1999-09-30 転炉吹錬方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4140939B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233312A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Jfe Steel Kk 転炉吹錬制御方法
JP2009052109A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sumitomo Metal Ind Ltd 転炉吹錬制御方法及び転炉吹錬制御システム
JP2012167365A (ja) * 2011-01-28 2012-09-06 Jfe Steel Corp 生石灰濃度予測装置及び吹錬制御方法
JP2013133484A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Jfe Steel Corp 転炉精錬方法
CN115240784A (zh) * 2022-07-15 2022-10-25 重庆钢铁股份有限公司 基于成分相关性的铁水碳回归分析方法
CN115652022A (zh) * 2022-09-27 2023-01-31 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 一种电弧炉投料自动控制方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233312A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Jfe Steel Kk 転炉吹錬制御方法
JP2009052109A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sumitomo Metal Ind Ltd 転炉吹錬制御方法及び転炉吹錬制御システム
JP2012167365A (ja) * 2011-01-28 2012-09-06 Jfe Steel Corp 生石灰濃度予測装置及び吹錬制御方法
JP2013133484A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Jfe Steel Corp 転炉精錬方法
CN115240784A (zh) * 2022-07-15 2022-10-25 重庆钢铁股份有限公司 基于成分相关性的铁水碳回归分析方法
CN115652022A (zh) * 2022-09-27 2023-01-31 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 一种电弧炉投料自动控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4140939B2 (ja) 2008-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN114854929B (zh) 一种转炉喷吹co2钢液成分与温度实时动态预测的方法
JP2000309817A (ja) 転炉吹錬方法
JP2012136767A (ja) 転炉りん濃度推定方法
JP6825348B2 (ja) 溶銑予備処理方法、溶銑予備処理制御装置、プログラム及び記録媒体
JP2751800B2 (ja) 製鋼プロセスにおける溶鋼温度管理方法
CN113961865A (zh) 一种大型转炉精确控制tsc阶段调温剂加入量的方法
KR101008072B1 (ko) 전로정련방법
US4043801A (en) Method of simultaneously controlling temperature and carbon content of molten steel at the end-point in oxygen top-blown converter
JPH11117013A (ja) 転炉吹錬方法
JP4807895B2 (ja) 転炉の主原料配合方法
JP4048010B2 (ja) 転炉および溶銑予備処理容器におけるりん平衡状態の推定方法
JP7319538B2 (ja) 転炉吹錬制御装置、転炉吹錬制御方法およびプログラム
JP2004035986A (ja) 転炉操業ガイダンスモデル
CN110570911A (zh) 一种aod静态计算模型的编制方法
JP2015010267A (ja) 吹錬制御方法及び吹錬制御装置
JP4421314B2 (ja) 溶銑の精錬でのスラグ量の決定方法
CN106498113A (zh) 一种82b钢的转炉冶炼工艺
JP6064520B2 (ja) 吹錬制御方法及び吹錬制御装置
JP2621613B2 (ja) 上底吹転炉における終点炭素濃度制御法
JP2724365B2 (ja) 高炉の操業方法
JPH0533029A (ja) 転炉操業における主原料装入量の決定方法
JPS6246606B2 (ja)
JPH06264129A (ja) 転炉製鋼の終点制御方法
JPH05171244A (ja) 転炉における最低溶銑配合率の推定方法
JPH07268433A (ja) 転炉製鋼の終点制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060310

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080609

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4140939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term