JP2000310086A - サッシ窓 - Google Patents

サッシ窓

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JP2000310086A
JP2000310086A JP11127651A JP12765199A JP2000310086A JP 2000310086 A JP2000310086 A JP 2000310086A JP 11127651 A JP11127651 A JP 11127651A JP 12765199 A JP12765199 A JP 12765199A JP 2000310086 A JP2000310086 A JP 2000310086A
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Manabu Wada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な断熱性能を選択でき、かつコストを抑
えることができるサッシ窓を提供すること。 【解決手段】 上枠41、下枠12および左右の縦枠を
四周枠組みした窓枠2に、互いに断熱性能が異なり、か
つ複層ガラスを保持する保持溝の開口寸法L6が同一と
された障子5〜9から選択された障子を組み合わせてサ
ッシ窓を形成する。断熱性能が異なる障子5〜9を適宜
選択して窓枠2に組み込むことで、断熱性能の異なるサ
ッシ窓を容易に製造でき、コストも低減できる。各障子
5〜9は、保持溝の開口寸法L6が同一であるため複層
ガラスを共通化できる。従って、ガラスやガスケット等
の部品の種類を少なくでき、組立間違いや発注間違い等
も少なくでき、製造、在庫管理等のコストを低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられる
引違い窓、片引き窓、開き窓、辷り出し窓、上げ下げ
窓、内開き窓、外開き窓等の各種サッシ窓に係り、特に
断熱性能を向上させたサッシ窓に関する。
【0002】
【背景技術】近年の建物においては、快適な生活空間を
形成し、かつ冷暖房に使用するエネルギーを減少させて
省エネルギー化をはかるために、外壁や建具等における
断熱性能が重視されている。このため、建物の窓を構成
するサッシ窓としても、断熱性能を有する断熱サッシが
用いられることが増えてきている。
【0003】ところで、断熱サッシとしては、設置され
る地域の違いや、建物において設置される位置、例えば
建物の南面に設置される場合や北面に設置される場合と
で日当たりなどの影響で環境が異なるため、要求される
断熱性能も様々であった。さらに、施主によって要望さ
れる内部意匠や価格なども異なるため、断熱サッシとし
ても様々な種類のものが用意されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱性
能、内部意匠、価格などが異なる断熱サッシを製造する
場合には、断熱サッシを構成する部材、部品、ガラスな
どの種類が多くなり、在庫管理や物流管理などが煩雑に
なり、コストも高くなるという問題があった。さらに、
断熱サッシは、施主の要望に対応して設置されることが
多いため、販売店などで組み立てられることが多い。こ
のため、断熱サッシを組み立てる販売店では、ガラスの
大きさや種類、ガスケット等の部品の種類が多いと、組
立間違いや発注間違いなどを引き起こしやすく、その
分、手間が掛かるとともに、組立コストも高くなるとい
う問題があった。
【0005】特に、断熱サッシに組み込まれることが多
い複層ガラスは、単板ガラスに比べて高価であり、製作
にも時間が掛かるため、組立間違いや発注間違いをした
場合のコストが非常に高くなってしまうという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、様々な断熱性能を選択で
き、かつコストを抑えることができるサッシ窓を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のサッシ
窓は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした窓
枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面
材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッシ窓であ
って、前記障子は、互いに断熱性能が異なり、かつ面材
を保持する保持溝の開口寸法が同一とされた2種類以上
の障子から選択された障子であることを特徴とするもの
である。
【0008】この際、前記各障子に組み込まれた面材の
高さ寸法および幅寸法が、各障子においてそれぞれ同一
とされていることが好ましい。また、面材としては、単
板ガラスなども利用できるが、複層ガラスであることが
好ましい。
【0009】このようなサッシ窓においては、断熱性能
が異なる障子を適宜選択して窓枠に組み込むことで、断
熱性能の異なるサッシ窓を容易に製造することができ、
コストも低減できる。さらに、各障子は、面材の保持溝
の開口寸法が同一であるため、この障子に組み込む面
材、例えば複層ガラスを共通化することができる。この
ため、ガラスやガスケット等の部品の種類を少なくで
き、組立間違いや発注間違い等も少なくでき、在庫管理
や物流管理なども簡易になるため、製造、在庫管理等の
コストを低減することができる。
【0010】また、各障子で面材の高さ寸法がそれぞれ
同一とされ、かつ各面材の幅寸法もそれぞれ同一とされ
ていれば、ガラス等の面材を各障子で共通化でき、製
造、在庫管理等のコストをより低減することができる。
【0011】この際、前記各障子の框の見付け幅寸法お
よび見付け高さ寸法から面材のかかり代を引いた値が、
各障子で同一とされていればよい。このように設計すれ
ば、各障子の框の見付け寸法が同一でなくても、同一の
面材を保持させることができる。その上、各障子におい
て各框の見付け寸法が同一であれば、面材の保持構造や
窓枠との納まり等を共通化でき、これによりガスケット
やシール材等の部品も共通化でき、製造コスト等をより
一層低減することができる。
【0012】また、面材として、複層ガラスを用いれ
ば、単板ガラスを用いた場合よりも断熱性能を向上する
ことができる。さらに、障子を選択できるため、メーカ
ーが障子の組立完成品を製作し、販売店が完成品の中か
ら所定のものを選択することもできるため、トータルコ
ストをダウンでき、かつ発注ミスによる無駄も無くすこ
とができる。
【0013】また、前記障子としては、(a)前記各框
を、非鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内
外部材を連結する断熱部材とから構成した障子、(b)
前記各框を、非鉄金属製の室外部材と、樹脂製の断熱性
部材からなる室内部材とから構成した障子、(c)前記
各框を、非鉄金属製の室外部材と、木製の断熱性部材か
らなる室内部材とから構成した障子、(d)前記各框
を、樹脂で形成した障子、(e)前記各框を、非鉄金属
で形成した障子、又は、(f)前記各框を、木製とした
障子、から選択されたものであることが好ましい。
【0014】このような(a)〜(f)の6種類の障子
から適宜選択するようにすれば、断熱性能や意匠が少し
ずつ異なるサッシ窓を形成することができ、建物の立地
地域、環境、窓の設置位置等に合わせた最適なサッシ窓
を施主等が選択して設定でき、施主の様々な要求にも容
易に対応することができる。
【0015】また、前記窓枠は、互いに断熱性能が異な
る2種類以上の窓枠から選択された窓枠であることが好
ましい。障子だけではなく、窓枠側も断熱性能が異なる
窓枠を適宜選択し、断熱性能の異なる各障子と適宜組み
合わせることで、様々な断熱性能のサッシ窓を容易に製
造することができる。
【0016】この際、前記各窓枠における各枠の見付け
寸法は、それぞれ同一とされていることが好ましい。各
窓枠における枠の見付け寸法が同一であれば、例えば、
建物躯体側への取付構造や障子との納まり等を共通化で
き、施工作業を軽減でき、製造、在庫管理等のコストも
低減することができる。
【0017】この際、前記窓枠は、(A)前記各枠を、
非鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内外部
材を連結する断熱部材とから構成した窓枠、(B)前記
各枠を、非鉄金属製の室外部材と、樹脂製の断熱性部材
からなる室内部材とから構成した窓枠、(C)前記各枠
を、非鉄金属製の室外部材と、木製の断熱性部材からな
る室内部材とから構成した窓枠、(D)前記各枠を、樹
脂で形成した窓枠、(E)前記上枠および縦枠を非鉄金
属で形成し、下枠を非鉄金属製の室内部材および室外部
材と、この室内外部材を連結する断熱部材とから構成し
た窓枠、又は、(F)少なくとも前記下枠を、非鉄金属
製の室内部材、中間部材、室外部材と、この室外部材お
よび中間部材を連結する第1断熱部材と、中間部材およ
び室内部材を連結する第2断熱部材とから構成した窓
枠、から選択されたものであることが好ましい。
【0018】このような(A)〜(F)の6種類の窓枠
から適宜選択するようにすれば、断熱性能や内部意匠が
さらに異なるサッシ窓を形成することができ、施主の様
々な要求にもより一層容易に対応することができる。
【0019】また、前記窓枠において、障子を閉めた際
に室内側に露出する露出面部が、断熱性カバーで被覆さ
れていることが好ましい。窓枠の露出面部を断熱性カバ
ーで被覆すれば、窓枠での結露を抑えることができ、窓
枠における断熱性能をより高めることができる。
【0020】さらに、本発明のサッシ窓を引違い窓用に
用いる場合には、前記各障子を室外側の外障子および室
内側の内障子で構成し、前記各窓枠には前記外障子およ
び内障子をガイドする室外側および室内側の2条のレー
ルをそれぞれ設け、これらの2条のレール芯間の寸法を
各窓枠間で同一とすればよい。
【0021】このようなサッシ窓は、2条のレール芯間
の寸法を各窓枠間で同一としているので、各障子を交換
して組み込むことができる。従って、窓枠及び障子を自
由に組み合わせて引違い窓を構成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。なお、各図面においては図面を
見やすくするために、窓枠や障子等の主要な構成部材に
は断面を示すハッチングを省略して記載している。
【0023】本実施形態は、引違い窓に本発明を適用し
たものであり、図1に示すように、窓枠として、(A)
各枠が断熱形材で構成されたアルミ形材断熱窓枠11
0、(B)各枠がアルミ材と樹脂製断熱性部材との複合
材で構成されたアルミ樹脂複合窓枠120、(C)各枠
がアルミ材と木製断熱性部材との複合材で構成されたア
ルミ木複合窓枠130、(D)各枠が樹脂材で形成され
た樹脂窓枠140、(E)上枠および縦枠がアルミ材で
構成され、下枠が断熱形材で構成されたアルミ形材断熱
窓枠2、(F)少なくとも下枠が、非鉄金属製の室内部
材、中間部材、室外部材と、この室外部材および中間部
材を連結する第1断熱部材と、中間部材および室内部材
を連結する第2断熱部材とで構成されたアルミ形材2重
断熱窓枠160、の6種類の窓枠からアルミ形材断熱窓
枠2のみが選択されて用意されている。
【0024】また、障子としては、(a)各框が断熱形
材で構成されたアルミ形材断熱障子5、(b)各框がア
ルミ材と樹脂製断熱性部材との複合材で構成されたアル
ミ樹脂複合障子6、(c)各框がアルミ材と木製断熱性
部材との複合材で構成されたアルミ木複合障子7、
(d)各框が樹脂材で形成された樹脂障子8、(e)各
框がアルミ製であるアルミ障子9、の5種類の障子が用
意されている。なお、障子として、(f)各框が木製と
された木製障子170を加えて用意してもよい。
【0025】そして、本実施形態では、建物にサッシ窓
として設置する場合には、図2に示すように、その建物
の立地条件や意匠の施主の要望等から窓枠2と、障子5
〜9の内から選択された1つの障子とを組み合わせて引
違いのサッシ窓を構成している。
【0026】図3および図4は、(E)アルミ形材断熱
窓枠2と、(a)アルミ形材断熱障子5とを組み合わせ
たサッシ窓10の縦断面図および横断面図である。断熱
窓枠2は、上枠41、下枠12と左右両端の縦枠43と
を四角枠状に接合して形成されている。
【0027】上枠41および左右両端の縦枠43は、非
鉄金属であるアルミを押出成形によって一体成形したア
ルミ形材で構成されている。また、下枠12は、非鉄金
属であるアルミ製の室外部材12Aと、アルミ製の室内
部材12Bと、これらの室外部材12Aおよび室内部材
12Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部材12Cとで
構成されている。
【0028】なお、下枠12は、樹脂注入方式で製造さ
れている。すなわち、前記室外部材12Aおよび室内部
材12Bは、それぞれアルミの押出成形によって一体成
形されており、この一体成形された枠12の凹状のウレ
タン注入ポケット14にウレタン樹脂を注入して硬化さ
せた後に、前記室外部材12Aおよび室内部材12Bの
連結部をカッター等で切断して分離することで下枠12
を製造している。なお、下枠12は、合成樹脂製の帯板
状の断熱部材を各室内外部材間に1枚以上配置してかし
めて連結して構成したものを用いてもよい。
【0029】上枠41の下面には、外レール16が垂設
され、この外レール16の室内側には断熱性カバー22
1が取り付けられている。また、上枠41には、断熱性
カバー221を介して内レール17用の部材がビス止め
されている。これにより、内レール17部分は室内側に
露出するが、断熱性カバー221が介在されていること
で上枠41からの熱の伝達が抑えられている。
【0030】下枠12の上面には外、内の各下レール1
8,19が立設されている。また、上下枠41,12の
室外側には網戸レール20がそれぞれ設けられている。
【0031】一方、断熱窓枠2内に配置される(a)ア
ルミ形材断熱障子5は、室外側に配置されて外側のレー
ル16,18でガイドされる外障子5Aと、室内側に配
置されて内側のレール17,19でガイドされる内障子
5Bとを備えている。このため、前記断熱部材12C
は、内障子5Bの室内側に沿って形成されている。
【0032】これらの各障子5A,5Bは、上框51,
52と、下框53,54と、左右の竪框55,56と、
外召合せ框57および内召合せ框58とをそれぞれ四角
枠状に組んで構成されている。そして、各框51〜58
の内周面には、複層ガラス29がガスケット30を介し
て嵌合されている。
【0033】各框51〜56は、それぞれアルミ製の室
外部材51A〜56Aと、アルミ製の室内部材51B〜
56Bと、これらの室外部材51A〜56Aおよび室内
部材51B〜56Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部
材51C〜56Cとで構成されている。このうち、外障
子5Aの下框53は、高さ寸法が大きいため、2本の断
熱部材53Cで室外部材53A、室内部材53Bを連結
している。
【0034】また、外障子5Aの外召合せ框57は、図
4に示すように、複層ガラス29が保持される2つのガ
ラス保持辺57A,57Bのうち、室内側に配置される
保持辺(室内部材)57Bを保持辺(室外部材)57A
側から断熱するように、断熱部材57Cが配置されてい
る。一方、内障子5Bの内召合せ框58も同様に、複層
ガラス29が保持される2つのガラス保持辺58A,5
8Bのうち、室外側に配置される保持辺(室外部材)5
8Aを保持辺(室内部材)58B側から断熱するよう
に、断熱部材58Cが配置されている。
【0035】また、各上框51,52には、前記上レー
ル16,17を挟み込む摺動片31が嵌入され、各下框
53,54には、前記下レール18,19上を転動する
戸車32が回転自在に支持されている。また、これらの
障子5A,5Bの室外側には、網戸レール20でガイド
された網戸33がレール20に沿って移動可能に配置さ
れている。
【0036】さらに、窓枠2において各障子5A,5B
を閉めた際に室内側に露出する露出面部(見えがかり
部)には、断熱性カバーがそれぞれ取り付けられてい
る。
【0037】すなわち、上枠41には前記断熱性カバー
221が取り付けられ、下枠12には断熱性カバー20
3,204が取り付けられ、各縦枠43にはそれぞれ断
熱性カバー205,206が取り付けられている。
【0038】断熱性カバー221は、上枠41の内レー
ル17からの室内側部分の室内側露出面部を被覆するよ
うに取り付けられている。なお、上枠41は額縁210
の下面(室内側表面)までは延長されていないが、断熱
性カバー221は額縁210の下面まで延長されてい
る。
【0039】断熱性カバー203は、下枠12の各内レ
ール19の室内側部分に取り付けられ、断熱部材12C
および室内部材12Bの各開口内面側、つまり室内側に
露出する露出面部をそれぞれ被覆している。なお、室内
部材12Bは膳板211の上面(室内側表面)まで延長
され、断熱性カバー203もこの室内部材12Bの延長
部分を完全に被覆するように延長されている。
【0040】断熱性カバー204は、前記内レール19
の室外側に配置されている。他の断熱性カバー221,
203は各枠41,12の全長に渡って設けられている
のに対し、断熱性カバー204は外障子5Aを閉めた際
に外障子5Aが配置される部分、つまり下枠12の全長
の約半分の部分に配置されている。そして断熱性カバー
204には軟質のヒレ204Aが室外側に向けて一体に
形成され、外障子5Aを閉めた際に外障子5Aの室内面
に圧接してシールするように構成されている。
【0041】断熱性カバー205は、一方の縦枠43に
おいて内障子5Bの戸先側の竪框56と対向した位置に
設けられたガイド片13Dの室内側部分に取り付けら
れ、ガイド片13Dの室内面側、つまり内障子5Bを閉
めた際に室内側に露出する露出面部をそれぞれ被覆して
いる。断熱性カバー206は、他方の縦枠43において
外障子5Aの戸先側の竪框55の室内面にほぼ沿った位
置に設けられた突部13Eの室内側部分に取り付けら
れ、外障子5Aを閉めた際に室内側に露出する露出面部
をそれぞれ被覆している。
【0042】なお、縦枠43は額縁212の内面(室内
側表面)までは延長されていないが、断熱性カバー20
5,206は額縁212の内面まで延長されている。各
断熱性カバー221,203〜206は、それぞれビス
等で各枠41,12,43に固定されている。
【0043】なお、図5に示すように、断熱性カバー2
03は、室内側端縁が室内部材12Bに係合され、室外
側端縁に形成された凹溝に断熱性カバー204を固定す
るビス207の先端を係合させることで固定されてい
る。また、断熱性カバー203の室内側端縁には、軟質
のヒレ203Aが形成されており、このヒレ203Aが
膳板211に圧接することで室内側の空気が断熱性カバ
ー203の下面側つまり室内部材12B側に侵入しない
ようにシールしている。
【0044】なお、図5に示すように、断熱窓枠2の見
込み寸法(室内外方向の寸法)はL1とされている。ま
た、外障子5Aの戸車32(レール16,18の芯位
置)から外障子5Aの室外面までの寸法はL2とされ、
戸車32から外障子5Aの室内面(上枠41,下枠1
2,縦枠43の室内面)までの寸法はL3とされてい
る。
【0045】さらに、外障子5Aの戸車32(レール1
6,18の芯位置)から外障子5Aの外召合せ框57の
室内面(煙返し部分)までの寸法はL4とされ、内障子
5Bの戸車32(レール17,19の芯位置)から内障
子5Bの内召合せ框58の室外面(煙返し部分)までの
寸法はL5とされている。
【0046】また、各障子5A,5Bのガラス開口部分
の開口寸法はL6とされ、外レール16,18と内レー
ル17,19との間の寸法はL7とされている。これら
の各寸法L1〜L7は、実施にあたって適宜設定される
が、本実施形態ではL1は約70mm、L2は12.2m
m、L3は19.8mm、L4は24.8mm、L5は1
4.7mm、L6は26mm、L7は36.7mmとされてい
る。なお、これらの各寸法L1〜L7は、後述する各障
子6〜9でも同一である。また、各障子5〜9における
複層ガラス29の高さ寸法(縦寸法)は各々同一とさ
れ、かつ幅寸法(横寸法)も各々同一とされている。さ
らに、各障子5〜9における各框の見付け寸法もそれぞ
れ同一とされている。
【0047】次に、(E)アルミ形材断熱窓枠2と
(b)アルミ樹脂複合障子6とを組み合わせたサッシ窓
40について、図6の縦断面図および図7の横断面図を
参照して説明する。なお、以下の説明において前記サッ
シ窓10の各構成要素と同一あるいは相当構成要素には
同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0048】アルミ形材断熱窓枠2は、サッシ窓10と
同一のものである。また、断熱窓枠2内に配置される
(b)アルミ樹脂複合障子6は、室外側に配置されて外
側のレール16,18でガイドされる外障子6Aと、室
内側に配置されて内側のレール17,19でガイドされ
る内障子6Bとを備えている。
【0049】これらの各障子6A,6Bは、上框61,
62と、下框63,64と、左右の竪框65,66と、
外召合せ框67および内召合せ框68とをそれぞれ四角
枠状に組んで構成されている。
【0050】各框61〜66,68は、それぞれアルミ
製の室外部材61A〜66A,68Aと、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等の合成樹脂製で形成されて断熱性を有する室内
部材61B〜66B,68Bとを接合して構成されてい
る。外召合せ框67は、アルミ製の形材で構成されてい
る。
【0051】なお、各框61〜66,68の室外部材6
1A〜66A,68Aには、複層ガラス29を保持する
2つのガラス保持辺が形成されている。そして、前記室
内部材61B〜66B,68Bは、このガラス保持辺を
含めて各室外部材61A〜66A,68Aが室内側の露
出しないように、ビスや係合により取り付けられてい
る。
【0052】以上、本実施形態におけるアルミ形材断熱
窓枠2と障子5〜9との組み合わせのうちの2つの例を
説明したが、他の組み合わせも同様な構成となる。すな
わち、サッシ窓としては、上記2つのサッシ窓10,4
0のほかに、図8,9に示すように、(E)アルミ形材
断熱窓枠2と(c)アルミ木複合障子7とを組み合わせ
たサッシ窓80、図10,11に示すように、(E)ア
ルミ形材断熱窓枠2と(d)樹脂障子8とを組み合わせ
たサッシ窓90、図12,13に示すように、(E)ア
ルミ形材断熱窓枠2と(e)アルミ障子9とを組み合わ
せたサッシ窓100が構成できる。
【0053】なお、各サッシ窓80,90,100にお
いて、アルミ形材断熱窓枠2は共通なため、各障子7,
8,9の特徴部について説明する。サッシ窓80を構成
するアルミ木複合障子7は、外障子7Aおよび内障子7
Bからなる。各障子7A,7Bは、図8,9に示すよう
に、アルミ樹脂複合障子6と同様に、上框71,72
と、下框73,74と、左右の竪框75,76と、外召
合せ框77および内召合せ框78とをそれぞれ四角枠状
に組んで構成されている。
【0054】各框71〜76,78は、それぞれアルミ
製の室外部材71A〜76A,78Aと、木製の室内部
材71B〜76B,78Bとを接合して構成されてい
る。外召合せ框77は、アルミ製の形材で構成されてい
る。また、各障子7A,7Bのガラス開口部分の開口寸
法はL6であり、つまり他の障子5,6と同一とされて
いる。
【0055】また、サッシ窓90を構成する樹脂障子8
は、外障子8Aおよび内障子8Bからなる。各障子8
A,8Bは、図10,11に示すように、上框81,8
2と、下框83,84と、左右の竪框85,86と、外
召合せ框87および内召合せ框88とをそれぞれ四角枠
状に組んで構成されている。
【0056】各框81〜88は、それぞれ樹脂製部材で
構成されている。この際、強度を保ちつつ軽量化、低コ
スト化するために、各框81〜88は中空形状に形成さ
れており、その中空部には必要に応じて金属製の補強材
等が挿入される。また、各障子8A,8Bのガラス開口
部分の開口寸法はL6と他の障子5〜7と同一とされて
いる。
【0057】サッシ窓100を構成するアルミ障子9
は、外障子9Aおよび内障子9Bからなる。各障子9
A,9Bは、図12,13に示すように、上框91,9
2と、下框93,94と、左右の竪框95,96と、外
召合せ框97および内召合せ框98とをそれぞれ四角枠
状に組んで構成されている。
【0058】アルミ障子9は、各框91〜98がそれぞ
れアルミなどの非鉄金属で構成された一般的な障子であ
る。なお、各障子9A,9Bのガラス開口部分の開口寸
法はL6と他の障子5〜8と同一とされている。
【0059】このような本実施形態においては、サッシ
窓を設置する建物を建てる地域や環境、建物におけるサ
ッシ窓の設置箇所、意匠等を考慮して、窓枠2に適切な
障子5〜9を組み合わせて各サッシ窓10,40,8
0,90,100を構成すればよい。例えば、通常は、
耐久性やコストパフォーマンスに優れた(a)アルミ形
材断熱障子5を選択すればよいが、内壁の色に合わせて
障子の色を選択したい場合には、比較的カラーリングの
自由度が高い樹脂製の室内部材61B〜68Bを用いた
(b)アルミ樹脂複合障子6を選択すればよい。また、
施主が木の内装を求める場合には、(c)アルミ木複合
障子7を選択すればよいし、断熱性能がより高いものを
求める場合には、(d)樹脂障子8を選択すればよい。
さらに、温暖な地方で断熱性能がそれほど求められない
場合には、(e)アルミ障子9を選択しても良い。
【0060】なお、断熱性能は障子5〜9を交換するこ
とで調整できる。また、障子5〜9は、もともと窓枠2
に対して着脱可能であるから、窓枠2が既に設置されて
いるサッシ窓において、障子5〜9を適宜交換して断熱
性能を変化させてもよい。
【0061】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 1)5種類の障子5〜9を用意し、これらの各障子5〜
9と窓枠2とを自由に組み合わせて5種類のサッシ窓1
0,40,80,90,100を構成できるので、意
匠、特に内部意匠や断熱性能の異なる各種のサッシ窓を
容易に構成することができる。このため、従来に比べて
各建物や建物における窓の設置位置、さらには施主の要
望に合わせた断熱性能や意匠のサッシ窓を容易に設定す
ることができる。この結果、アルミなどの非鉄金属のみ
で構成された一般の窓枠や障子に比べてコストが高い断
熱窓枠2や障子5〜8を最小限必要な分だけ用いること
ができ、断熱性能に見合った安価なサッシ窓を提供する
ことができる。従って、従来の断熱サッシ窓ではコスト
的に見合わなかったために一般的なサッシ窓を用いてい
た地方においても、それほどコストを増加させることな
く断熱性能を向上させたサッシ窓を用いることができ
る。このため、建物における冷暖房効果を向上できて省
エネルギー化も図ることができるとともに、結露の発生
も押さえることができる。
【0062】2)各障子5〜9は、ガラス開口部分の開
口寸法L6が同一とされているため、ガラス開口内に設
置されるガスケット30や複層ガラス29を同一のもの
にすることができる。このため、ガラス29やガスケッ
ト30等の部品の種類を少なくでき、組立間違いや発注
間違い等も少なくでき、在庫管理や物流管理なども簡易
になるため、製造、在庫管理等のコストを低減すること
ができる。
【0063】3)どの障子5〜9でも、窓枠2に取り付
けることができるため、例えば障子5が取り付けられて
いた建物であっても、後から障子5を他の障子6〜9に
交換して断熱性能や意匠を変えたサッシ窓を構成するこ
とができる。特に、障子5〜9はもともと窓枠2から取
り外しできるようにされているため、簡単に交換するこ
とができ、既設のサッシ窓の断熱性能も簡単にかつ安価
に変更することができる。
【0064】4)さらに、障子5〜9を選択できるた
め、メーカーが障子5〜9の組立完成品を製作し、販売
店が完成品の中から所定のものを選択することで通常の
施主の要望に対応することができる。このため、販売店
が障子を組み立てる必要が無くなり、大量生産などによ
ってトータルコストをダウンでき、かつ発注ミスによる
無駄も無くすことができる。
【0065】5)障子5〜9を交換する際に、窓枠2は
交換する必要がないため、交換作業を容易に行えてコス
トも低減できる。また、各障子5〜9に対応して専用の
窓枠を製造する必要が無く、窓枠は1種類用意すれば良
いため、部品種類を少なくできてコストを低減できる。
【0066】6)窓枠2の露出面部には断熱性カバー2
03〜206、221が被覆されているので、窓枠2で
の結露を抑えることができ、窓枠2における断熱性能も
高めることができる。
【0067】7)上枠41や縦枠43は、額縁210,
212の室内面には延長されておらず、断熱性カバー2
21,205,206のみを延長しているので、断熱性
カバー221,205,206の額縁210,212の
室内面に延長された部分には上枠41や縦枠43が直接
接触せず、枠材からの熱伝達を抑えることができる。こ
のため、仮に上枠41や縦枠43が外気で冷やされた場
合でも、断熱性カバー221,205,206の室内側
端部には熱が伝達されにくいため、結露の発生を抑える
ことができる。
【0068】8)一方、断熱窓枠2の下枠12は、膳板
211の室内面まで延長されているが、断熱部材12C
を介在させて室外部材12Aと室内部材12Bとの熱伝
達を抑えているため、室内部材12Bによって断熱性カ
バー203が冷やされることがほとんどなく、結露発生
を抑えることができる。さらに、断熱性カバー203に
は、軟質樹脂製のヒレ203Aを設けているので、ヒレ
203Aを膳板211に接触させてその隙間をシールす
ることができる。このため、室内の空気が下枠12の室
内部材12B側に流入することを防止でき、結露発生を
より一層抑えることができる。
【0069】9)断熱性カバー203〜206,221
を、額縁210、膳板211、額縁212の室内側表面
まで延長しているので、額縁210、膳板211、額縁
212と窓枠2との接触ラインが断熱性カバー203〜
206,221で被覆されて室内側に露出しないので意
匠性を向上できる。
【0070】10)各障子5〜9で外障子5A〜9Aの戸
車32から外障子5A〜9Aの室外面までの寸法L2を
同一にしているので、外障子5A〜9Aの室外側に配置
される網戸33も共通のものが利用でき、コストをより
低減できる。さらに、各障子5〜9で戸車32から外障
子5A〜9Aの室内面までの寸法L3と、各レール16
〜18間の寸法L7とを同一にしているので、断熱性カ
バー204のヒレ204Aとの接触圧も一定にでき、確
実なシール性能を確保することができる。また、各障子
5〜9で外召合せ框57,67および内召合せ框58,
68の煙返し部分までの寸法L4,L5をそれぞれ同一
としているので、外障子5A〜9Aと内障子5B〜9B
とを自由に組み合わせることもできる。
【0071】11)各サッシ窓10,40,80,90,
100で共通の窓枠2を用いているので、サッシ窓を取
り付ける躯体側の構成(納まり)、例えばサッシ窓内部
の仕上げ材に対する取付構造や、外壁材に対する取付構
造等をどのサッシ窓10,40,80,90,100で
も共通にすることができる。このため、どのサッシ窓1
0,40,80,90,100においても、設計や施工
が簡単になって作業性を向上でき、コストも低減するこ
とができる。
【0072】12)一つの建物において南面および北面等
で取り付けるサッシ窓の種類を、要求される断熱性能な
どに応じて異ならせた場合でも、取付構造や意匠を共通
化することができ、施工性がよく、外観や内観も統一さ
れた建物を構成することができる。従って、一つの建物
においても、環境の異なる南面、北面等の各部分に最適
なサッシ窓を適宜選択して設置することができる。
【0073】13)アルミ樹脂複合障子6においては、断
熱性の室内部材61B〜68Bに中空部を形成している
ため、断熱性能をより一層向上することができる。同様
に、アルミ形材断熱障子5の上框51、下框53、内召
合せ框58の各室内部材51B,53B,58Bには中
空部が形成されているので、断熱性能をより一層向上す
ることができる。
【0074】14)各ガラス29の高さ寸法および幅寸法
をそれぞれ同一にしているので、各障子5〜9で同一の
ガラス29を用いることができ、ガラス29の製造や在
庫管理等のコストをより低減することができる。その
上、各障子5〜9で各框の見付け寸法をそれぞれ同一に
しているので、ガラス29の保持構造や窓枠2との納ま
り等を共通化でき、これによりガスケット30やシール
材、各種断熱性カバー等の部品も共通化でき、製造コス
ト等をより一層低減することができる。
【0075】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れない。例えば、前記実施形態では、窓枠として(E)
アルミ形材断熱窓枠2を用いていたが、図1に示すよう
に、(E)アルミ形材断熱窓枠2以外の、(A)各枠が
断熱形材で構成されたアルミ形材断熱窓枠110、
(B)各枠がアルミ材と樹脂製断熱性部材との複合材で
構成されたアルミ樹脂複合窓枠120、(C)各枠がア
ルミ材と木製断熱性部材との複合材で構成されたアルミ
木複合窓枠130、(D)各枠が樹脂材で形成された樹
脂窓枠140、(F)少なくとも下枠が、非鉄金属製の
室内部材、中間部材、室外部材と、この室外部材および
中間部材を連結する第1断熱部材と、中間部材および室
内部材を連結する第2断熱部材とで構成されたアルミ形
材2重断熱窓枠160、から選択された窓枠を用いても
よい。
【0076】具体的には、アルミ形材断熱窓枠110
は、図14に示すように、下枠12のみではなく、上枠
11や縦枠も、アルミなどの非鉄金属製の室外部材11
Aおよび室内部材11Bとこれらの各部材を連結する断
熱部材11Cとで構成されたものである。なお、上枠1
1には、適宜、断熱性カバー201,202も取り付け
られている。
【0077】また、アルミ樹脂複合窓枠120は、上枠
121、下枠122、縦枠が、それぞれアルミなどの非
鉄金属製の室外部材121A,122Aと、樹脂製の室
内部材121B,122Bとで構成されたものである。
さらに、アルミ木複合窓枠130は、上枠131、下枠
132、縦枠が、それぞれアルミなどの非鉄金属製の室
外部材131A,132Aと、木製の室内部材131
B,132Bとで構成されたものである。
【0078】樹脂窓枠140は、上枠141、下枠14
2、縦枠が、それぞれ樹脂製とされたものである。ま
た、アルミ形材2重断熱窓枠160は、図15に示すよ
うに、上枠161および下枠162が、それぞれアルミ
などの非鉄金属製の室外部材161A,162A、室内
部材161B,162B、中間部材161D,162D
と、これらの各部材をそれぞれ連結する第1断熱部材1
61E,162E、第2断熱部材161F,162Fと
で構成されたものである。なお、上枠161には、前記
実施形態と同様に、内レール17や断熱性カバー221
も取り付けられている。また、アルミ形材2重断熱窓枠
160としては、少なくとも下枠162に2重の断熱部
材162E,162Fが設けられていればよく、上枠、
縦枠は、断熱部材が無いもの、断熱部材が1つのもの、
断熱部材が2つのもののいずれでもよい。これらの各窓
枠110,120,130,140,160において
も、各レール芯間の寸法はL7と共通化されており、各
障子5〜10を適宜組み合わせることができるように構
成されている。さらに、各窓枠2,110,120,1
30,140における各枠の見付け寸法もそれぞれ同一
とされている。
【0079】このような各種の窓枠2,110,12
0,130,140,160を揃えておき、適宜各障子
5〜10と組み合わせるようにすれば、断熱性能や意匠
の異なるサッシ窓を適宜構成することができ、施主の要
望や設置環境などに応じて適切な断熱性能や意匠のサッ
シ窓を選択することができる。さらに、各窓枠2,11
0,120,130,140における各枠の見付け寸法
を同一にしているので、建物躯体側への取付構造や障子
との納まり等を共通化できて施工作業等も軽減でき、製
造、在庫管理等のコストも低減できる。
【0080】また、アルミ形材断熱窓枠や障子として
は、図16に示すように、アルミ、鉄等の金属製の室外
部材151A,152Aと、室内部材151B,152
Bとを別々に成形し、ポリプロピレン等の合成樹脂やガ
ラス繊維強化樹脂等で予め形成された帯板状の断熱材1
51C,152Cを、室外部材151A,152Aおよ
び室内部材151B,152B間に1枚以上配置し、前
記断熱材151C,152Cの両端縁を室外部材151
A,152Aおよび室内部材151B,152Bの固定
片間に配置し、固定片をかしめ用ローラ等を用いてかし
めて断熱材151C,152Cに食い込ませることで室
内外部材を連結して上枠151,下枠152、縦枠を構
成したものを用いてもよい。また、図15のアルミ形材
2重断熱窓枠160における第1,2断熱部材161
E,162E,161F,162Fを、この帯板状の断
熱材で形成してもよい。
【0081】さらに、窓枠は、前記各窓枠2,110,
120,130,140,160の内の1種類のみを用
意してもよいし、2種類以上の断熱窓枠を設けてもよ
い。また、障子5〜9も、前記実施形態のように5種類
すべてを用意する必要はなく、少なくとも2種類以上用
意すればよい。また、障子として、木製障子170を加
えて用意してもよい。要するに、本発明は、少なくとも
2種類以上の障子と、1種類以上の窓枠とを用意し、こ
れらの各障子および窓枠を適宜組み合わせることでサッ
シ窓の断熱性能や意匠を異ならせることができるように
構成されていればよい。
【0082】さらに、前記実施形態では、引違い窓とし
て用いられるサッシ窓について説明したが、本発明は、
引違い窓以外の片引き窓、開き窓、辷り出し窓、縦辷り
出し窓、上げ下げ窓、内開き窓、外開き窓等の窓枠と障
子とを有する各種サッシ窓に適用することができる。こ
の際、各種窓枠や障子は、各種窓を構成する際に自由に
組み合わせることができるように、窓の種類に応じて設
定される共通化すべき構成、例えば引違い窓においては
窓枠のレール芯間の寸法と各障子の戸車間の寸法を同一
にする構成であり、他の窓においては例えば各障子の見
込み幅が同一である等の構成を合わせておけばよい。
【0083】さらに、各窓枠や障子の断熱部材以外の部
分はアルミやステンレス等の非鉄金属で形成されていれ
ばよく、具体的な材質は設置する建物周りの環境等に応
じて適宜選択すればよい。
【0084】また、前記各障子5〜9には、複層ガラス
29を配置していたが、単板ガラスを配置してもよく、
これらも断熱性能などを考慮して設定すればよい。さら
に、網入りガラスを用いた複層ガラス29を配置しても
よい。この際、各障子5〜9のガラス開口寸法L6は共
通化されているため、単板ガラスや網入りガラスを有す
る複層ガラス29を設置する場合には、各ガスケット3
0でその幅寸法を調整すればよい。
【0085】さらに、各障子5〜9における框の見付け
寸法は同一のものに限らないし、ガラス29の高さ寸法
や幅寸法も同一のものに限らない。例えば、図17の
(A)〜(C)に示すように、室内側幅寸法が寸法W、
縦枠43の室内見付け幅寸法が寸法Aとされている各窓
枠2に、框見付け寸法が異なる各障子5A,5Bを組み
込むには、各竪框55、56および召合せ框58の見付
け寸法b1〜b3、c1〜c3と、面材であるガラス2
9の見付け寸法WG1〜WG3とを足した寸法を同一に
する必要がある。すなわち、(2b1+c1+2WG
1)=(2b2+c2+2WG2)=(2b3+c3+
2WG3)にすればよい。そして、各ガラス29の見付
け寸法WG1〜WG3は、ガラス29の幅寸法Gから各
かかり代d1〜d3を引いた値、つまりWG1=(G−
2d1)、WG2=(G−2d2)、WG3=(G−2
d3)である。
【0086】従って、(2b1+c1+2G−4d1)
=(2b2+c2+2G−4d2)=(2b3+c3+
2G−4d3)となり、各Gが同一であるためには、
(2b1+c1−4d1)=(2b2+c2−4d2)
=(2b3+c3−4d3)となればよい。すなわち、
同一寸法のガラス29を用いる場合には、各障子5にお
いて、各框55,56,58の見付け寸法から各ガラス
29のかかり代d1〜d3を引いた値が同一になるよう
に設計すればよく、各框55,56,58の見付け寸法
b1〜b3やc1〜c3は同一寸法でなくてもよい。な
お、各ガラス29の左右位置はセッティングブロック5
9を配置して決められている。このため、各セッティン
グブロック59の幅寸法が同一になるように、各ガラス
29のかかり代d1〜d3が設定されていれば、セッテ
ィングブロック59を同一種類にできてコストを低減で
きる点で好ましい。
【0087】このような寸法設定は、高さ寸法について
も同様である。例えば、図18の(A)〜(C)に示す
ように、縦辷り出し窓において、室内側高さ寸法が寸法
H、上枠311の室内側の見付け寸法が寸法A1、下枠
312の見付け寸法がA2とされている各窓枠310
に、見付け寸法が異なる各障子330を組み込むには、
上框331、下框332の見付け寸法e1〜e3、f1
〜f3と、面材であるガラス29の見付け寸法HG1〜
HG3とを足した寸法を同一にする必要がある。すなわ
ち、(e1+f1+HG1)=(e2+f2+HG2)
=(e3+f3+HG3)にすればよい。そして、各ガ
ラス29の見付け寸法HG1〜HG3は、ガラス29の
高さ寸法G2から各かかり代m1〜m3,n1〜n3を
引いた値、つまりHG1=(G2−m1−n1)、HG
2=(G2−m2−n2)、HG3=(G2−m3−n
3)である。
【0088】従って、(e1+f1+G2−m1−n
1)=(e2+f2+G2−m2−n2)=(e3+f
3+G2−m3−n3)となり、各G2が同一であるた
めには、(e1+f1−m1−n1)=(e2+f2−
m2−n2)=(e3+f3−m3−n3)となればよ
い。すなわち、同一寸法のガラス29を用いる場合に
は、各障子5において、各框331,332の見付け寸
法から各ガラス29のかかり代m1〜m3、n1〜n3
を引いた値が同一になるように設計すればよく、各框3
31,332の見付け寸法e1〜e3やf1〜f3は同
一寸法でなくてもよい。なお、各ガラス29の上下位置
はセッティングブロック340を配置して決められてい
る。このため、各ガラス29のかかり代m1〜m3,n
1〜n3に応じて各セッティングブロック340の高さ
寸法を調整すればよい。
【0089】さらに、高さや幅寸法が他のガラス29に
比べて小さいガラスを組み込んだ障子は、その分、框の
見付け寸法を大きくすることなどでガラスを保持できる
ようにすればよい。要するに、障子としては、最低限、
窓枠に対して交換可能に構成されていればよく、その他
の部分の寸法などは適宜設定することができる。また、
各窓枠2,110,120,130,140における枠
の見付け寸法も同一のものに限らない。この場合も、例
えば枠の躯体側への取付構造を適宜変更することで、見
付け寸法の異なる窓枠を用いることもできる。要する
に、窓枠としては、最低限、各障子5〜9が組み込み可
能に構成されていればよい。
【0090】
【発明の効果】このような本発明のサッシ窓によれば、
断熱性能の異なる2種類以上の障子から選択してサッシ
窓を形成できるため、様々な断熱性能を選択でき、かつ
コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるサッシ窓の組み合わせを示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるサッシ窓の組み合
わせを示す図である。
【図3】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱窓
枠と(a)アルミ形材断熱障子とを組み合わせたサッシ
窓を示す縦断面図である。
【図4】図3に示すサッシ窓の横断面図である。
【図5】図3に示すサッシ窓の下枠部分を示す拡大断面
図である。
【図6】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱窓
枠と(b)アルミ樹脂複合障子とを組み合わせたサッシ
窓を示す縦断面図である。
【図7】図6に示すサッシ窓の横断面図である。
【図8】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱窓
枠と(c)アルミ木複合障子とを組み合わせたサッシ窓
を示す縦断面図である。
【図9】図8に示すサッシ窓の横断面図である。
【図10】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱
窓枠と(d)樹脂障子とを組み合わせたサッシ窓を示す
縦断面図である。
【図11】図10に示すサッシ窓の横断面図である。
【図12】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱
窓枠と(e)アルミ障子とを組み合わせたサッシ窓を示
す縦断面図である。
【図13】図12に示すサッシ窓の横断面図である。
【図14】本発明の変形例において選択可能な窓枠を示
す図である。
【図15】本発明の変形例において選択可能なアルミ形
材2重断熱窓枠を示す図である。
【図16】アルミ形材断熱窓枠の変形例を示す図であ
る。
【図17】本発明の変形例を示す模式図である。
【図18】本発明の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
2…アルミ形材断熱窓枠、5…アルミ形材断熱障子、6
…アルミ樹脂複合障子、7…アルミ木複合障子、8…樹
脂障子、9…アルミ障子、170…木製障子、5A〜9
A…外障子、5B〜9B…内障子、10,40,80,
90,100…サッシ窓、110…アルミ形材断熱窓
枠、120…アルミ樹脂複合窓枠、130…アルミ木複
合窓枠、140…樹脂窓枠、160…アルミ形材2重断
熱窓枠、11,41,121,131,141,15
1,161…上枠、12,122,132,142,1
52,162…下枠、43…縦枠、51,52,61,
62,71,72,81,82,91,92…上框、5
3,54,63,64,73,74,83,84,9
3,94…下框、55,56,65,66,75,7
6,85,86,95,96…竪框、57,67,7
7,87,97…外召合せ框、28,58,68,7
8,88,98…内召合せ框、29…複層ガラス、30
…ガスケット、32…戸車、201〜206,221…
断熱性カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 学 宮城県仙台市泉区歩坂町45−37 Fターム(参考) 2E014 AA03 BA02 BA05 BA08 BB01 BB02 BD03 BD08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記障子は、互いに断熱性能が異なり、かつ面材を保持
    する保持溝の開口寸法が同一とされた2種類以上の障子
    から選択された障子であることを特徴とするサッシ窓。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサッシ窓において、 前記各障子に組み込まれた面材の高さ寸法および幅寸法
    が各障子においてそれぞれ同一とされていることを特徴
    とするサッシ窓。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のサッシ窓において、 前記各障子の框の見付け幅寸法および見付け高さ寸法か
    ら面材のかかり代を引いた値が、各障子で同一とされて
    いることを特徴とするサッシ窓。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記障子に組み込まれる面材は、複層ガラスであること
    を特徴とするサッシ窓。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記障子は、(a)前記各框を、非鉄金属製の室内部材
    および室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材
    とから構成した障子、(b)前記各框を、非鉄金属製の
    室外部材と、樹脂製の断熱性部材からなる室内部材とか
    ら構成した障子、(c)前記各框を、非鉄金属製の室外
    部材と、木製の断熱性部材からなる室内部材とから構成
    した障子、(d)前記各框を、樹脂で形成した障子、
    (e)前記各框を、非鉄金属で形成した障子、又は、
    (f)前記各框を、木製とした障子、から選択されたも
    のであることを特徴とするサッシ窓。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記窓枠は、互いに断熱性能が異なる2種類以上の窓枠
    から選択された窓枠であることを特徴とするサッシ窓。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のサッシ窓において、 前記各窓枠の枠の見付け寸法がそれぞれ同一とされてい
    ることを特徴とするサッシ窓。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載のサッシ
    窓において、 前記窓枠は、(A)前記各枠を、非鉄金属製の室内部材
    および室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材
    とから構成した窓枠、(B)前記各枠を、非鉄金属製の
    室外部材と、樹脂製の断熱性部材からなる室内部材とか
    ら構成した窓枠、(C)前記各枠を、非鉄金属製の室外
    部材と、木製の断熱性部材からなる室内部材とから構成
    した窓枠、(D)前記各枠を、樹脂で形成した窓枠、
    (E)前記上枠および縦枠を非鉄金属で形成し、下枠を
    非鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内外部
    材を連結する断熱部材とから構成した窓枠、又は、
    (F)少なくとも前記下枠を、非鉄金属製の室内部材、
    中間部材、室外部材と、この室外部材および中間部材を
    連結する第1断熱部材と、中間部材および室内部材を連
    結する第2断熱部材とから構成した窓枠、 から選択されたものであることを特徴とするサッシ窓。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記窓枠において障子を閉めた際に室内側に露出する露
    出面部が断熱性カバーで被覆されていることを特徴とす
    るサッシ窓。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のサッ
    シ窓において、 前記障子は、室外側の外障子および室内側の内障子を備
    えて構成され、前記窓枠には前記外障子および内障子を
    ガイドする室外側および室内側の2条のレールがそれぞ
    れ設けられ、これらの2条のレール芯間の寸法が各窓枠
    間で同一とされていることを特徴とするサッシ窓。
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