JP2000310302A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

油圧式オートテンショナ

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JP2000310302A
JP2000310302A JP11119003A JP11900399A JP2000310302A JP 2000310302 A JP2000310302 A JP 2000310302A JP 11119003 A JP11119003 A JP 11119003A JP 11900399 A JP11900399 A JP 11900399A JP 2000310302 A JP2000310302 A JP 2000310302A
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喜久也 市石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工が容易で、高精度が要求される周面を精
度良く仕上げることができ、コストダウンを図ることが
できる油圧式オートテンショナを提供する。 【解決手段】 油圧式オートテンショナ10は、ケーシ
ング11と内筒17とプランジャ8とリターンスプリン
グ31とを備える。内筒17を、被圧入部15に圧入さ
れる有底カップ部17bと円筒状のシリンダ部17aと
に分割形成し、両者17a、17bを圧入して結合す
る。プランジャ8を、シリンダ部17aに進入するピス
トン部18と取付部19とに分割形成し、両者18,1
9を圧入又はかしめにより結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端環状の平ベル
ト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の伝動部材に適
度な張力(テンション)を自動的に与えるための油圧式
オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図6に示すような油
圧式オートテンショナ50を提案した(特開平10−1
41453号公報、特開平10−325448号公
報)。その有底筒状のケーシング51の内周下部には縮
径した被圧入部52が設けられ、被圧入部52の内周面
とケーシング51の内底面とには油溝53が凹設され、
被圧入部52には有底の内筒54の下端部が圧入固定さ
れている。ケーシング51の開口端部から内筒54の円
筒状のシリンダ部54aには、プランジャ55の下部の
棒状のピストン部55aがクリアランスをもって上下摺
動可能に進入している。プランジャ55の上部の取付部
55bには、環状のカラー56がドライベアリング57
を介して回動可能に設けられている。
【0003】内筒54の底壁54bとピストン部55a
の下端面との間には高圧油室58が形成され、内筒54
の外周面とケーシング51の内周面との間には低圧油室
59が形成されている。高圧油室58と低圧油室59と
は、底壁54bの連通孔60に設けられた逆止弁61を
介して、低圧油室59から高圧油室58への一方向に連
通可能となっている。
【0004】プランジャ55の上部に取り付けられたス
プリングカバー62と、被圧入部52の上面に設置され
たスプリングシート63との間には、リターンスプリン
グ64が圧縮状態で装着され、プランジャ55を上方へ
付勢している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記油圧式
オートテンショナ50にも次のような問題があった。 内筒54及びプランジャ55は、粗鋼材を冷間鍛造
加工した後、機械加工して製作される。しかし、内筒5
4は円筒状のシリンダ部54aと底壁54bとを一体的
に含む一体物であり、また、プランジャ55はピストン
部55aと取付部55bとを一体的に含む一体物であっ
たため、いずれも、鍛造型が複雑になるとか、鍛造加工
及び機械加工が難しいとか、高精度が要求されるシリン
ダ部54aの内周面やピストン部55aの外周面を精度
良く仕上げるのが難しいとか、従ってコストが高くなる
とかという問題があった。
【0006】 ケーシング51は軽量化のためにアル
ミニウム合金材で形成され、内筒54は耐久性のために
鋼材で形成されており、通常、前者は後者に対して軟質
である。このようなアルミニウム合金材よりなる被圧入
部52に鋼材よりなる内筒54を圧入しただけでは、リ
ターンスプリング64による反発力に耐えられず、ケー
シング51から内筒54が抜けるおそれがあるため、圧
入に加えてかしめを実施する必要があった。
【0007】 アルミニウム合金材よりなる被圧入部
52の上面では、リターンスプリング64を受けると磨
耗したり傷付いたりするため、鋼材よりなるスプリング
シート63を設置する必要があった。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解決し、加工
が容易で、高精度が要求される周面を精度良く仕上げる
ことができ、コストダウンを図ることができる油圧式オ
ートテンショナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、次のような手段
をとった。 (1)有底筒状のケーシングと、該ケーシングの内周下
部の被圧入部に圧入固定される内筒と、該内筒に進入す
るプランジャと、該プランジャを付勢するリターンスプ
リングとを備えた油圧式オートテンショナにおいて、前
記内筒を、前記被圧入部に圧入される有底カップ部と、
前記プランジャが進入する円筒状のシリンダ部とに分割
形成し、該有底カップ部にシリンダ部を圧入して結合し
たことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
【0010】ここで、有底カップ部は、上縁から外周へ
フランジ状に伸びてリターンスプリングを受けるスプリ
ングシート部を備えることが好ましい。
【0011】また、有底カップ部とシリンダ部とは、特
定の材料に限定されないが、共に鋼材で形成したものが
好ましい。
【0012】(2)有底筒状のケーシングと、該ケーシ
ングの内周下部の被圧入部に圧入固定される内筒と、該
内筒に進入するプランジャと、該プランジャを付勢する
リターンスプリングとを備えた油圧式オートテンショナ
において、前記プランジャを、前記内筒に進入するピス
トン部と、前記ケーシングの外部へ延びる取付部とに分
割形成し、該ピストン部と取付部とを圧入又はかしめに
より結合したことを特徴とする油圧式オートテンショ
ナ。
【0013】ここで、リターンスプリングの反発力がピ
ストン部にはかかるが取付部にはかからないよう構成す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油圧式オートテン
ショナを具体化した二つの実施形態例について、図1〜
図5を参照して説明する。これらの油圧式オートテンシ
ョナは、無端環状の平ベルト、Vベルト、歯付ベルト、
チェーン等の伝動部材に適度な張力を自動的に与えるた
めの汎用品である。油圧式オートテンショナと伝動部材
との間の構造は、特に限定されない。
【0015】[第一実施形態]まず、図1〜図3に示す
第一実施形態の油圧式オートテンショナ10は、有底筒
状のケーシング11を備え、ケーシング11の下面に一
体形成された取付部12には、環状のカラー13がドラ
イベアリング14を介して回動可能に設けられている。
ケーシング11の内周下部には縮径した被圧入部15が
設けられ、被圧入部15の内周面とケーシング11の内
底面とには油溝16が凹設されている。ケーシング11
は、軽量化のためにアルミニウム合金材で形成されてい
る。
【0016】ケーシング11内には、ケーシング11の
内径より一回り小さい外径をもつ有底の内筒17の下端
部が被圧入部15に圧入固定されている。本実施形態の
内筒17は、被圧入部15に圧入固定される有底カップ
部17bと、円筒状のシリンダ部17aとに分割形成さ
れ、シリンダ部17aは有底カップ部17bに圧入され
て結合されている。有底カップ部17bは、上縁から外
周へフランジ状に伸びて後述するリターンスプリング3
1を受けるスプリングシート部17cを一体的に備えて
いる。シリンダ部17aと有底カップ部17b及びスプ
リングシート部17cとは、耐久性のために共に鋼材で
形成されている。
【0017】ケーシング11の開口端部から内筒17の
シリンダ部17aには、プランジャ8の下部に設けられ
た丸棒状のピストン部18が摺動のために必要最小限の
クリアランス30をもって上下摺動可能に進入してい
る。プランジャ8の上部であってケーシング11の外部
へ延びる取付部(ヘッド部)19には、環状のカラー1
3がドライベアリング14を介して回動可能に設けられ
ている。本実施形態のプランジャ8は、ピストン部18
と取付部19とに分割形成されている。ピストン部18
は、最上部に縮径した丸棒状の圧入部18aを一体的に
備え、その直ぐ下に環状溝18bが形成されている。取
付部19は、最下部に下面の開口した筒部19aを一体
的に備えるとともに、その直ぐ上に段付きフランジ部1
9bを一体的に備えている。そして、ピストン部18と
取付部19とは、圧入部18aが筒部19aに圧入され
て結合されている。また、筒部19aの下端外周には膨
径部19cが形成され、該膨径部19cが後述するスプ
リングカバー29の圧入時に内側へ押圧されることによ
り、筒部19aの下端が環状溝18b内にかしめられて
いる。ピストン部18は、耐久性のために鋼材で形成さ
れ、取付部19は軽量化のためにアルミニウム合金材で
形成されている。
【0018】シリンダ部17aの内周面と有底カップ部
17bの内底面とピストン部18の下端面との間には高
圧油室23が形成され、シリンダ部17aの外周面とケ
ーシング11の内周面との間には低圧油室24が形成さ
れている。高圧油室23と低圧油室24には適量のオイ
ルが入れられている。高圧油室23と低圧油室24と
は、有底カップ部17bの底壁に設けられた連通孔26
とその高圧油室23側に設けられた逆止弁25と前記油
溝16とを介して、低圧油室24から高圧油室23への
一方向に連通可能となっている。また、高圧油室23と
低圧油室24とは、シリンダ部17a・ピストン部18
間のクリアランス30を介して、高圧油室23から低圧
油室24へオイルがリークし得るようになっている。
【0019】プランジャ8の筒部19aには、ケーシン
グ11の開口に進入した長めの外側筒29aと、筒部1
9aの外周に圧入された短めの内側筒29bと、両筒の
上端部を塞ぐ天井部29cとが一体形成されたスプリン
グカバー29が、該圧入により固定されている。天井部
29cの下面と、被圧入部15の上面に位置する前記ス
プリングシート部17cとの間には、リターンスプリン
グ31が圧縮状態で装着され、プランジャ8を上方へ付
勢している。ケーシング11の開口端部内周の段付き部
には、スプリングカバー29の外筒に摺接するシールリ
ング20が装着され、該シールリング20は同開口端部
内周の溝に嵌着されたストッパリング22に下方から係
止して抜けないようになっている。21はシールリング
20のインサート金具である。
【0020】32はプランジャ8からケーシング11の
開口端部を被いケーシング11の外周にまで配される樹
脂製のダストカバーであり、ケーシング11の外周に配
された筒部33と、該筒部33の上端を塞ぐプレート状
の蓋部34とが一体に形成されている。蓋部34の内周
縁は段付きフランジ部19bと天井部29cとの間に挟
持され、ダストカバー32はプランジャ8と共に上下動
するようになっている。
【0021】以上のように構成されたオートテンショナ
10によれば、次の効果が得られる。 内筒17及びピストン部18は、粗鋼材を冷間鍛造
加工した後、機械加工して製作される。内筒17は、円
筒状のシリンダ部17aと有底カップ部17bとに分割
形成され、また、プランジャ8はピストン部18と取付
部19とに分割形成されているため、いずれも、鍛造型
が簡単になるとか、鍛造加工及び機械加工が容易になる
とか、高精度が要求されるシリンダ部17aの内周面や
ピストン部18の外周面を精度良く仕上げるのが容易に
なるとか、従ってコストダウンを図ることができるとか
という利点がある。また、取付部19はダイカスト成形
によりさらに容易に製作することができる。
【0022】 アルミニウム合金材よりなるケーシン
グ11に鋼材よりなる有底カップ部17bを圧入固定し
ているが、有底カップ部17bにスプリングシート部1
7cを設けているため、有底カップ部17bがリターン
スプリング31の反発力によって被圧入部15から抜け
るおそれはない(むしろ被圧入部15側へ押圧され
る)。そして、リターンスプリング31の反発力は有底
カップ部17bとシリンダ部17aとの間にかかるが、
鋼材よりなる有底カップ部17bに鋼材よりなるシリン
ダ部17aを圧入しているので、その反発力に耐えるこ
とができ、有底カップ部17bからシリンダ部17aが
抜けるおそれがなく、圧入に加えてかしめを実施する必
要がない。
【0023】 有底カップ部17bにスプリングシー
ト部17cを一体的に設けているため、従来のように、
別部品のスプリングシートを設置する必要がない。
【0024】 ピストン部18と取付部19とは、圧
入部18aが筒部19aに圧入されて結合されていると
ともに、筒部19aの下端が環状溝18b内にかしめら
れて結合強度を高めているため、圧入部18aがリター
ンスプリング31の反発力によって筒部19aから抜け
るおそれはない。また、そのかしめは、図3(a)
(b)に示すように、スプリングカバー29の内側筒2
9bを筒部19aの外周に圧入する時に、内側筒29b
が膨径部19cを内側へ押圧することにより自動的に行
われるので、工程が増えない。
【0025】[第二実施形態]次に、図4及び図5に示
す第二実施形態の油圧式オートテンショナ40は、プラ
ンジャ8の構成において、第一実施形態と相違するもの
である。本実施形態のプランジャ8も、ピストン部18
と取付部19とに分割形成されている。しかし、ピスト
ン部18は、最上部に上面の開口した筒部18cを一体
的に備えるとともに、その上縁外周に膨径部18dを一
体的に備えている。取付部19は、最下部に縮径した丸
棒状の圧入部19dを一体的に備えるとともに、その直
ぐ上に段付きフランジ部19bを一体的に備えている。
そして、ピストン部18と取付部19とは、圧入部19
dが筒部18cに圧入されて結合されている。また、ス
プリングカバー29の内側筒29bと天井部29cとの
境に設けられた平面部29d(図5(a))又はテーパ
ー面部29e(図5(b))が、膨径部18dに下方か
ら当接して係止し、スプリングカバー29が取付部19
を上方へ押さないようになっている。
【0026】このように、本実施形態では、リターンス
プリング31の反発力がピストン部18にはかかるが取
付部19にはかからないよう構成されているので、ピス
トン部18と取付部19とは、圧入部19dと筒部18
cとの圧入のみ(又はかしめ手段のみでもよい)による
結合で足り、抜けるおそれがない。
【0027】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係る油圧式
オートテンショナによれば、加工が容易で、高精度が要
求される周面を精度良く仕上げることができ、コストダ
ウンを図ることができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る油圧式オートテン
ショナの縦断面図である。
【図2】図1のII−II線における横断面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係る油圧式オートテン
ショナの縦断面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【図6】従来の油圧式オートテンショナの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
8 プランジャ 10 油圧式オートテンショナ 11 ケーシング 12 取付部 15 被圧入部 16 油溝 17 内筒 17a シリンダ部 17b 有底カップ部 17c スプリングシート部 18 ピストン部 18a 圧入部 18b 環状溝 18c 筒部 18d 膨径部 19 取付部 19a 筒部 19b フランジ部 19c 膨径部 19d 圧入部 23 高圧油室 24 低圧油室 29 スプリングカバー 29a 外側筒 29b 内側筒 29c 天井部 29d 平面部 29e テーパー面部 31 リターンスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 健吉 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 Fターム(参考) 3J049 AA01 AA02 AA03 AA08 BB13 BB26 BB35 BC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状のケーシングと、該ケーシング
    の内周下部の被圧入部に圧入固定される内筒と、該内筒
    に進入するプランジャと、該プランジャを付勢するリタ
    ーンスプリングとを備えた油圧式オートテンショナにお
    いて、前記内筒を、前記被圧入部に圧入される有底カッ
    プ部と、前記プランジャが進入する円筒状のシリンダ部
    とに分割形成し、該有底カップ部にシリンダ部を圧入し
    て結合したことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記有底カップ部は、上縁から外周へフ
    ランジ状に伸びてリターンスプリングを受けるスプリン
    グシート部を備える請求項1記載の油圧式オートテンシ
    ョナ。
  3. 【請求項3】 前記有底カップ部とシリンダ部とが、共
    に鋼材で形成したものである請求項1又は2記載の油圧
    式オートテンショナ。
  4. 【請求項4】 有底筒状のケーシングと、該ケーシング
    の内周下部の被圧入部に圧入固定される内筒と、該内筒
    に進入するプランジャと、該プランジャを付勢するリタ
    ーンスプリングとを備えた油圧式オートテンショナにお
    いて、前記プランジャを、前記内筒に進入するピストン
    部と、前記ケーシングの外部へ延びる取付部とに分割形
    成し、該ピストン部と取付部とを圧入又はかしめにより
    結合したことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  5. 【請求項5】 前記リターンスプリングの反発力がピス
    トン部にはかかるが取付部にはかからないよう構成した
    請求項4記載の油圧式オートテンショナ。
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