JP2000311313A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2000311313A
JP2000311313A JP11117121A JP11712199A JP2000311313A JP 2000311313 A JP2000311313 A JP 2000311313A JP 11117121 A JP11117121 A JP 11117121A JP 11712199 A JP11712199 A JP 11712199A JP 2000311313 A JP2000311313 A JP 2000311313A
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magnetic tape
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JP11117121A
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Nobuyuki Nagai
信之 永井
Yoshiteru Kabaya
美輝 蒲谷
Tadashi Osue
匡 尾末
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MRヘッドの摩耗と偏摩耗とを共に低減する
ことにより、このMRヘッドをヘリカルスキャン方式の
再生用磁気ヘッドとして適用することを可能とし、高密
度且つ適切な信号の記録再生を行う。 【解決手段】 記録媒体として、ポリエチレンテレフタ
レートよりなるベースフィルムを有する磁気テープTを
用い、再生用の磁気ヘッド素子として、NiZnフェラ
イトをシールド材として用いたシールド型のMRヘッド
20を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式により磁気テープに記録された磁気信号を再生する
磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転磁気ヘッド装置の外周面
に磁気テープを斜めに巻き付け、回転ドラムの回転に伴
って移動する磁気ヘッド素子を磁気テープ上に斜めに摺
動させて、この磁気テープに対する信号の記録又は再生
を行うようにした、いわゆるヘリカルスキャン(Helica
l Scan:斜め走査)方式の記録再生装置が提案されてい
る。
【0003】このヘリカルスキャン方式の記録再生装置
においては、磁気ヘッド素子が、走行する磁気テープ上
を高速で摺動して信号の記録及び再生を行うので、磁気
テープと磁気ヘッド素子との相対摺動速度が速く、デー
タ転送レートの向上が実現されている。
【0004】近年、このヘリカルスキャン方式の記録再
生装置において、再生用の磁気ヘッド素子として、ハー
ドディスク装置等において再生用の磁気ヘッド素子とし
て使用されている磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子(以
下、MRヘッドという。)を用いる技術が提案されてい
る。
【0005】MRヘッドは、磁気抵抗効果素子(以下、
MR素子という。)の磁気抵抗効果を利用して磁気記録
媒体に記録された信号を読み取る磁気ヘッド素子であ
り、例えば、軟磁性体よりなる一対の基板がギャップを
介して接合一体化され、ギャップ中に磁気抵抗効果を発
揮するMR素子が薄膜形成されてなる。このMRヘッド
は、薄膜形成されるMR素子の幅によりトラック幅が決
定されるので、狭トラック化が容易であると共に、MR
素子が磁気記録媒体と対向する面から露出しているので
再生感度が高いという特徴を有している。
【0006】ヘリカルスキャン方式の記録再生装置にお
いては、再生用の磁気ヘッド素子として以上のような特
徴を有するMRヘッドを用いることにより、記録トラッ
クの狭トラック化を実現して、より高密度で信号の記録
再生を行うことが期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘリカ
ルスキャン方式の記録再生装置において、再生用の磁気
ヘッド素子としてMRヘッドを用いた場合、以下のよう
な問題が生じる。すなわち、MRヘッドは、これまでの
ヘリカルスキャン方式の記録再生装置において再生用磁
気ヘッド素子として一般的に用いられてきたインダクテ
ィブ型の磁気ヘッド素子に比べて、摩耗が生じやすいと
いう問題がある。
【0008】ハードディスク装置においては、このMR
ヘッドを磁気ディスク上に浮上させた状態で信号の読み
出しを行うようにしているので、MRヘッドの摩耗はあ
まり問題とならないが、ヘリカルスキャン方式の記録再
生装置においては、磁気ヘッド素子が磁気テープ上を高
速で摺動するため、MRヘッドの摩耗を低減させる対策
を講じる必要がある。
【0009】MRヘッドの摩耗を低減させるためには、
MR素子を挟持する一対の基板として、磁気テープに対
する耐摩耗性が良好な材料を選択することが考えられる
が、MR素子を挟持する一対の基板として硬度があまり
に高いものを用いると、MR素子と一対の基板との摩耗
量の差、すなわち、偏摩耗が大きくなってしまう。
【0010】MRヘッドの偏摩耗が進行すると、バイア
ス状態やMR素子の抵抗値等が変化してしまい、出力の
変動、波形非対称、再生感度低下、バルクハウゼンノイ
ズの発生等、種々の問題が生じることになる。
【0011】そこで、本発明は、再生用磁気ヘッド素子
として用いるMRヘッドの摩耗と偏摩耗とを共に低減
し、より高密度で信号の記録再生を適切に行うことがで
きる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリエチレンテレフタ
レートを用いたベース材を有する磁気テープを記録媒体
として用い、NiZnフェライトをシールド材として用
いたシールド型の磁気抵抗効果型磁気ヘッド素子を再生
用の磁気ヘッド素子として用いることにより、ヘリカル
スキャン方式で磁気テープに記録された信号を再生する
場合でも、再生用磁気ヘッド素子の摩耗と偏摩耗とを共
に低減することができることを見出した。
【0013】本発明に係る磁気記録再生装置は、以上の
ような知見に基づいて創案されたものであって、ベース
材としてポリエチレンテレフタレートが用いられた磁気
テープを所定の経路で走行させるテープ走行系と、回転
ドラムに少なくとも再生用の磁気ヘッド素子が搭載さ
れ、この再生用の磁気ヘッド素子を上記磁気テープ上に
摺動させて、上記磁気テープに記録された磁気信号を読
み出す回転磁気ヘッド装置とを備え、上記再生用の磁気
ヘッド素子として、NiZnフェライトをシールド材と
して用いたシールド型の磁気抵抗効果型磁気ヘッド素子
が用いられていることを特徴としている。
【0014】この磁気記録再生装置においては、ベース
材としてポリエチレンテレフタレートが用いられた磁気
テープが記録媒体として用いられる。この磁気テープ
は、テープ走行系に案内されて、所定の経路で走行す
る。
【0015】そして、この磁気記録再生装置において
は、テープ走行系に案内されて走行する磁気テープ上を
回転ドラムに搭載された磁気ヘッド素子が摺動する。こ
れにより、磁気テープに記録された磁気信号が読み出さ
れる。磁気テープ上を摺動する再生用の磁気ヘッド素子
としては、NiZnフェライトをシールド材として用い
たシールド型の磁気抵抗効果型磁気ヘッド素子が用いら
れる。
【0016】本発明に係る磁気記録再生装置は、以上の
ように、ポリエチレンテレフタレートを用いたベース材
を有する磁気テープを記録媒体として用い、NiZnフ
ェライトをシールド材として用いたシールド型の磁気抵
抗効果型磁気ヘッド素子を再生用の磁気ヘッド素子とし
て用いるようにしているので、再生用磁気ヘッド素子の
摩耗と偏摩耗とを共に低減しながら、磁気テープに記録
された磁気信号を適切に読み出すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】本発明を適用した記録再生装置の一例を図
1に示す。図1に示すように、この記録再生装置1は、
筐体2内のベースに固定されて設けられた固定ドラムと
この固定ドラムに対して回転可能に設けられた回転ドラ
ムとを有する回転磁気ヘッド装置10と、磁気テープT
の送り側リール及び巻き取り側リールを回転させる一対
の回転軸3,4と、磁気テープTの走行を案内する複数
のガイドピン5とを備えている。そして、この記録再生
装置1は、筐体2内に設けられたカセット装着部に磁気
テープTを収納したテープカセット6が装着されると、
このテープカセット6から磁気テープTを引き出して、
この磁気テープTをガイドピン5に沿って回転磁気ヘッ
ド装置10の外周面に巻き付けた状態で走行させ、回転
磁気ヘッド装置10により、走行する磁気テープTに対
して磁気信号の記録再生を行うように構成されている。
【0019】回転磁気ヘッド装置10は、図2に示すよ
うに、円柱状の固定ドラム11と回転ドラム12とを有
し、例えば回転ドラム12が図示しないモータの回転軸
に取り付けられて、この回転軸を回転中心として回転す
るようになされている。
【0020】固定ドラム11には、その外周面に、磁気
テープTが回転磁気ヘッド装置10に摺接する際の姿勢
を維持するためのテープガイド溝13が形成されてい
る。このテープガイド溝13は、モータの回転軸と直交
する方向に対して所定の角度で傾斜するように形成され
ている。磁気テープTは、このテープガイド溝13に沿
って回転磁気ヘッド装置10の外周面に巻き付けられる
ことにより、モータの回転軸と直交する方向に対して所
定の角度で傾斜した状態で、回転磁気ヘッド装置10の
外周面に沿って走行する。
【0021】また、回転ドラム12には、その外周面に
て開口する窓部14が形成されている。そして、回転ド
ラム12には、この窓部14を介して外方にやや突出す
るように、磁気ヘッド素子20が取り付けられている。
この磁気ヘッド素子20は、回転ドラム12が回転する
ことにより、回転ドラム12の回転中心を中心とする円
軌道を描いて移動する。これにより、回転磁気ヘッド装
置10の外周面に沿って斜めに走行する磁気テープT上
を、回転ドラム12に取り付けられた磁気ヘッド素子2
0が斜めに摺動することになる。
【0022】本発明を適用した記録再生装置1におい
て、再生用の磁気ヘッド素子20としては、磁気抵抗効
果を利用して磁気テープTに記録された磁気信号を読み
出す磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子(以下、MRヘッ
ド20という。)が用いられる。
【0023】この記録再生装置1において再生用磁気ヘ
ッド素子として用いられるMRヘッド20は、図3及び
図4に示すように、第1の磁気シールド基板21と、こ
の第1の磁気シールド基板21上に、アルミナ等よりな
る非磁性非導電性膜(以下、第1のギャップ22とい
う。)を介して形成された磁気抵抗効果素子(以下、M
R素子23という。)と、このMR素子23上に、アル
ミナ等よりなる非磁性非導電性膜(以下、第2のギャッ
プ膜24という。)を介して接合された第2の磁気シー
ルド基板25とを備えている。
【0024】第1及び第2の磁気シールド基板21,2
5は、磁気シールド部材としての機能とガード材として
の機能を兼ね備えるものであり、例えば、ヌープ硬度が
7×102kg/mm2〜1×103kg/mm2程度のN
iZnフェライトが略長方形の薄板状に形成されてな
る。そして、この第1及び第2の磁気シールド基板2
1,25は、その上部端面がテープ摺動面21a,25
aとされており、このテープ摺動面21a,25aは、
所定の曲率を有する円弧状の曲面とされている。
【0025】また、この第1及び第2の磁気シールド基
板21,25は、それぞれのテープ摺動面21a,25
aと略垂直な一面を突き合わせ面として、これら突き合
わせ面間に第1及び第2のギャップ膜22,24を介し
てMR素子23を挟持した形で接合一体化されている。
【0026】このMRヘッド20において、第1及び第
2の磁気シールド基板21,25の突き合わせ面間の距
離、すなわち、第1及び第2のギャップ膜22,24に
より構成されるシールド間ギャップのギャップ幅があま
り大きいと、図5に示すように、第1及び第2の磁気シ
ールド基板21,25の摩耗量とMR素子23の摩耗量
との差である偏摩耗が大きくなってしまう。したがっ
て、シールド間ギャップのギャップ幅は、絶縁性が確保
できる範囲でできるだけ小さくされていることが望まし
く、例えば、0.3μm以下程度に設定されることが望
ましい。
【0027】MR素子23は、磁気抵抗効果によって磁
気テープTからの信号を検出するものである。すなわ
ち、MR素子23は、このMR素子23を流れる電流の
方向と磁気テープTからの磁界によって磁化された方向
とのずれ角が変わることによって、抵抗値が変化する。
MRヘッド20は、このMR素子23の抵抗値変化を検
出することにより、磁気テープTに記録された信号を読
み取るようにしている。
【0028】MR素子23は、例えば、磁気抵抗効果を
有するパーマロイ等よりなる軟磁性膜とこの軟磁性膜に
SALバイアス方式によってバイアス磁界を印加するた
めのSAL膜とが積層されてなり、一端部がテープ摺動
面21a,25aから外部に露呈するように、第1のギ
ャップ膜22上に薄膜形成されている。SAL膜は、磁
気抵抗効果を有する軟磁性膜にバイアス磁界を印加する
ことにより、検出信号の直線性を高める働きをする。な
お、本発明に係るMRヘッド20は、SALバイアス方
式のMR素子23を用いたものに限定されるものではな
く、例えば、スピンバルブ膜や超格子GMR膜、グラニ
ュラGMR膜等を用いて、巨大磁気抵抗効果によって磁
気テープTからの信号を検出するものであってもよい。
【0029】また、このMRヘッド20において、第1
のギャップ膜22上には、MR素子23に隣接した位置
に、このMR素子23の磁区を単磁区化するための一対
の永久磁石膜26が設けられている。また、MRヘッド
20には、MR素子23にセンス電流を供給するための
一対の導体部27が、一方の端部が一対の永久磁石膜2
6を介してMR素子23と接続された形で設けられてい
る。また、この一対の導体部27の他方の端部上には、
外部回路と接続される外部接続端子28が設けられてい
る。
【0030】以上のように構成されるMRヘッド20
は、回転磁気ヘッド装置10の回転ドラム12に取り付
けられ、回転ドラム12の回転に伴って回転しながら、
走行する磁気テープT上を高速で摺動し、ヘリカルスキ
ャン方式でこの磁気テープTに記録された信号を読み出
す。
【0031】MRヘッド20は、従来ヘリカルスキャン
方式の記録再生装置において再生用の磁気ヘッド素子と
して用いられてきたインダクティブ型の磁気ヘッド素子
と比較して、狭ギャップ化が容易であり、また、高い再
生出力が得られるという特徴を有している。したがっ
て、記録再生装置1は、再生用の磁気ヘッド素子として
MRヘッド20を適用することにより、高密度記録に対
応しながら、且つ記録再生特性の向上を図ることができ
る。
【0032】このMRヘッド20においては、上述した
ように、第1及び第2の磁気シールド基板21,25の
材料として、ヌープ硬度が7×102kg/mm2〜1×
103kg/mm2程度のNiZnフェライトが用いられ
ている。このような第1及び第2の磁気シールド基板2
1,25は、磁気テープT上を摺動することにより適度
に摩耗するので、MRヘッド20は、MR素子23と第
1及び第2の磁気シールド基板21,25との摩耗量の
差、すなわち、偏摩耗を低減することができる。
【0033】本例の記録再生装置1において、記録媒体
として用いられる磁気テープTは、例えば、図6に示す
ように、ベースフィルム31上に、磁気記録膜32が例
えば蒸着等の方法により形成され、更に、磁気記録膜3
2上に、カーボン保護膜33及び滑剤層34が形成され
てなる。また、この磁気テープTにおいて、ベースフィ
ルム31の裏面側には、バックコート層35が形成され
ている。
【0034】この磁気テープTにおいて、ベースフィル
ム31としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)よりなり、弾性率が、4×1010dyne/cm2
〜7×1010dyne/cm2程度のものが用いられ
る。このベースフィルム31は、図7に示すように、そ
の内部及び表面にフィラーと呼ばれる微粒子が含有さ
れ、表面に適度な突起が形成されていることが望まし
い。磁気テープTは、ベースフィルム31の表面に適度
な突起が形成され、MRヘッド20が摺動する面上にこ
の突起が現れてこの面が微細な凹凸形状とされることに
より、MRヘッド20が摺動したときにMRヘッド20
との間に過大な摩擦力が生じることを防止して、安定的
な走行性と耐久性とを確保することができる。
【0035】ところで、以上のように凹凸形状とされた
磁気テープTの表面上にMRヘッド20を摺動させた場
合には、磁気テープTの表面の突起がMRヘッド20を
研磨するように働く場合があるが、この磁気テープTの
表面突起による研磨力は、磁気テープTの弾性率を小さ
くすることにより緩和することができる。本例の記録再
生装置1において、記録媒体として用いられる磁気テー
プTは、ベースフィルム31として、弾性率が比較的小
さいポリエチレンテレフタレートよりなるフィルムが用
いられているので、表面突起による研磨力を緩和して、
MRヘッド20の摩耗及び偏摩耗を低減することができ
る。
【0036】ここで、以上のように構成される記録再生
装置1により磁気テープTに記録された磁気信号を再生
する動作について説明する。
【0037】この記録再生装置1により、磁気テープT
に記録された磁気信号を再生する際は、先ず、磁気テー
プTを収納したテープカセット6が、筐体2内のカセッ
ト装着部に装着される。このとき、一対の回転軸3,4
が、テープカセット6の送りリール及び巻き取りリール
の中心部にそれぞれ挿通される。そして、カセット内か
ら磁気テープTが引き出され、複数のガイドピン5によ
り形成される筐体2内のテープ走行経路上にセッティン
グされる。これにより、磁気テープTは、その走行経路
の中途部において、回転磁気ヘッド装置10の外周面
に、例えば180度の巻き付け角で斜めに巻き付けられ
た状態とされる。
【0038】次に、巻き取りリールの中心部に挿通され
た回転軸3が回転駆動されることにより巻き取り側リー
ルが回転し、磁気テープTが走行経路上を所定の速度で
走行する。また、回転磁気ヘッド装置10の回転ドラム
12が、モータの回転駆動に伴い回転する。これによ
り、回転磁気ヘッド装置10の回転ドラム12に取り付
けられたMRヘッド20が、走行する磁気テープT上を
斜めに摺動し、この磁気テープTに記録された磁気信号
を読み出す。
【0039】MRヘッド20により読み出された信号
は、回転ドラム12と固定ドラム11との間に設けられ
たロータリートランスを介して固定ドラム11側に交流
伝送された後、筐体2内のベースの裏面側に設けられた
回路基板上に構成された信号処理回路に供給され、再生
信号として外部に出力される。
【0040】
【実施例】本発明の効果を確認すべく、以下のような実
験を行った。すなわち、実際に以下に示すMRヘッドを
回転ドラムに搭載して、このMRヘッドを以下に示す磁
気テープ上に摺動させ、所定時間経過後のMRヘッドの
摩耗の状態と偏摩耗の状態とを評価した。
【0041】(実施例)先ず、実施例として、ヌープ硬
度が8.63×102kg/mm2のNiZnフェライト
よりなる一対の磁気シールド基板を備えたMRヘッドを
回転ドラムに搭載すると共に、ベースフィルムが弾性率
4.5×1010dyneのポリエチレンテレフタレート
(PET)よりなる磁気テープをテープ走行系にセッテ
ィングし、回転ドラムを回転そうさせることにより上記
MRヘッドを上記磁気テープ上に摺動させ、24時間経
過後のMRヘッドの摩耗の状態及び偏摩耗の状態を評価
した。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】(比較例1)また、比較例1として、ベー
スフィルムが弾性率8.0×1010dyneのポリエチ
レンナフタレート(PEN)よりなる磁気テープを用い
た以外は実施例と同じ条件として、MRヘッドを磁気テ
ープ上に摺動させ、24時間経過後のMRヘッドの摩耗
の状態及び偏摩耗の状態を評価した。結果を表1に合わ
せて示す。
【0044】(比較例2)また、比較例2として、一対
の磁気シールド基板が、ヌープ硬度6.56×102
g/mm2のMnZnフェライトよりなるMRヘッドを
用いた以外は実施例と同じ条件として、MRヘッドを磁
気テープ上に摺動させ、24時間経過後のMRヘッドの
摩耗の状態及び偏摩耗の状態を評価した。結果を表1に
合わせて示す。
【0045】(比較例3)また、比較例3として、一対
の磁気シールド基板が、ヌープ硬度2.06×103
g/mm2のAlTiCよりなるMRヘッドを用いた以
外は実施例と同じ条件として、MRヘッドを磁気テープ
上に摺動させ、24時間経過後のMRヘッドの摩耗の状
態及び偏摩耗の状態を評価した。結果を表1に合わせて
示す。
【0046】表1に示す結果から、実施例ではMRヘッ
ドの摩耗量と偏摩耗量とが共に許容範囲内に抑えられて
いるのに対し、比較例1〜3では、摩耗量と偏摩耗量の
いずれかが許容範囲を超えてしまっていることが分かっ
た。
【0047】比較例1では、磁気テープのベースフィル
ムとして、弾性率が8.0×1010dyneのポリエチ
レンナフタレート(PEN)を用いたために、この磁気
テープのMRヘッドに対する研磨力が変化し、偏摩耗量
が許容範囲を超えてしまったものと考えられる。
【0048】また、比較例2では、MRヘッドの一対の
磁気シールド基板として、ヌープ硬度が6.56×10
2kg/mm2のMnZnフェライトを用いたために、磁
気シールド基板の硬度が不足して、摩耗量が増大してし
まったものと考えられる。
【0049】また、比較例3では、MRヘッドの一対の
磁気シールド基板として、ヌープ硬度が2.06×10
3kg/mm2のAlTiCを用いたために、磁気シール
ド基板とMR素子との硬度の差が大きくなりすぎて、偏
摩耗量が許容範囲を超えてしまったものと考えられる。
【0050】以上の結果から、再生用磁気ヘッドとし
て、一対の磁気シールド基板がNiZnフェライトより
なるMRヘッドを用いると共に、記録媒体として、ベー
スフィルムがポリエチレンテレフタレートよりなる磁気
テープを用いることにより、ヘリカルスキャン方式によ
りこの磁気テープに記録された信号を読み出す場合であ
っても、MRヘッドの摩耗量と偏摩耗量とを共に低減す
ることができることが分かった。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録再生装置は、ポリ
エチレンテレフタレートを用いたベース材を有する磁気
テープを記録媒体として用い、NiZnフェライトをシ
ールド材として用いたシールド型の磁気抵抗効果型磁気
ヘッド素子を再生用の磁気ヘッド素子として用いるよう
にしているので、再生用磁気ヘッド素子の摩耗と偏摩耗
とを共に低減することができる。したがって、本発明に
係る磁気記録再生装置によれば、ヘリカルスキャン方式
で磁気テープに記録された磁気信号を磁気抵抗効果型の
磁気ヘッド素子で読み出すようにした場合に問題とされ
る磁気ヘッド素子の摩耗や偏摩耗に起因する弊害を有効
に解消して、ヘリカルスキャン方式の再生用磁気ヘッド
素子としての磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子の適用を
可能とし、高密度記録を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にを適用した記録再生装置の概略構成を
示す模式図である。
【図2】上記記録再生装置が備える回転磁気ヘッド装置
の斜視図である。
【図3】上記回転磁気ヘッド装置が備えるMRヘッドの
一例を示す縦断面図である。
【図4】上記MRヘッドの分解斜視図である。
【図5】MRヘッドに偏摩耗が生じた状態を説明するた
めの模式図である。
【図6】上記記録再生装置において記録媒体として用い
られる磁気テープの断面図である。
【図7】上記磁気テープの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、3,4 回転軸、5 ガイドピン、
10 回転磁気ヘッド装置、20 MRヘッド、21
第1の磁気シールド基板、22 第1のギャップ膜、2
3 MR素子、24 第2のギャップ膜、25 第2の
磁気シールド基板、T 磁気テープ、31 ベースフィ
ルム、32 磁気記録膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾末 匡 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA02 BA18 BB08 CA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース材としてポリエチレンテレフタレ
    ートが用いられた磁気テープを所定の経路で走行させる
    テープ走行系と、 回転ドラムに少なくとも再生用の磁気ヘッド素子が搭載
    され、この再生用の磁気ヘッド素子を上記磁気テープ上
    に摺動させて、上記磁気テープに記録された磁気信号を
    読み出す回転磁気ヘッド装置とを備え、 上記再生用の磁気ヘッド素子として、NiZnフェライ
    トをシールド材として用いたシールド型の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド素子が用いられていることを特徴とする磁
    気記録再生装置。
JP11117121A 1999-04-23 1999-04-23 磁気記録再生装置 Withdrawn JP2000311313A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11117121A JP2000311313A (ja) 1999-04-23 1999-04-23 磁気記録再生装置

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