JP2000315030A - 定着器 - Google Patents

定着器

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JP2000315030A
JP2000315030A JP11123081A JP12308199A JP2000315030A JP 2000315030 A JP2000315030 A JP 2000315030A JP 11123081 A JP11123081 A JP 11123081A JP 12308199 A JP12308199 A JP 12308199A JP 2000315030 A JP2000315030 A JP 2000315030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトに皺が生じ難いとともにその長寿命化
を図り、記録材の厚みに応じて定着条件を変化させるこ
となく、比較的厚手の記録材に対してもトナー画像を良
好に定着させる。 【解決手段】 加熱される無端ベルト10に圧接される
加圧ローラ20と、その圧接部Nにおいて無端ベルトを
内方から支持するバックアップローラ30とを備え、加
圧ローラとバックアップローラとのうち少なくとも一方
のローラが弾性層を有し、加圧ローラとバックアップロ
ーラとの軸間が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて用紙等の記録材にトナー画像を形成することのでき
るプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置
に用いられる定着器に関する。特に、そのローラの支持
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いて用紙等の
記録材上にトナー画像を形成する画像形成装置は、回転
駆動される感光体と、この感光体に露光して表面に静電
潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してト
ナー画像となす現像手段と、そのトナー画像を記録材に
転写させる転写手段と、この転写手段によりトナー画像
が転写された記録材を通過させつつ加熱して記録材上に
トナー画像を定着させる定着器とを有している。
【0003】定着器は、通常、熱源を有する定着ローラ
と、これに圧接されている加圧ローラとを有しており、
これら両ローラの圧接部によって、通過する記録材を挟
圧しつつ加熱し、記録材上のトナー画像を記録材上に溶
融定着させるようになっている。このような定着器にお
いては、従来、一方のローラ(通常は定着ローラ)の軸
をフレームに回転可能に固定し、他方のローラ(通常は
加圧ローラ)の軸をバネ等からなる付勢手段で前記一方
のローラに向けて付勢して両ローラを圧接させていた。
すなわち、両ローラの軸間は固定されてはいなかった。
【0004】一方、ローラを加熱する方式の定着器であ
ると、その初期的な加熱に長時間を要することから、無
端ベルトを加熱する方式とすることで、その初期的加熱
時間を短縮した定着器(ベルト定着器)が知られてい
る。
【0005】図5はベルト定着器の第1例を示す図であ
る(特開平9−138600号公報)。このベルト定着
器は、無端状の耐熱ベルト6と、このベルト6をその内
側から支持するローラ7a,7bと、ベルト6を加熱す
るローラ8と、ベルト6の外周面に接する加圧ローラ9
とを有している。加圧ローラ9は、その軸9aがバネ9
bで前記ローラ7aに向けて付勢されており、これによ
って加圧ローラ9とローラ7aとがベルト6を介して圧
接されている。したがって、両ローラ9,7aの軸間は
固定されてはいない。この定着器では、加圧ローラ9が
モータMで矢印a方向に回転駆動され、ベルト6が加圧
ローラ9に従動し、各ローラ7a,7b,8がベルト6
に従動する。トナー画像が形成された記録材は、ベルト
6と加圧ローラ9との圧接部(ニップ部)Nに矢印bで
示すように供給され、圧接部Nを通ることでトナー画像
が加熱溶融されて記録材上に定着させられる。
【0006】図6はベルト定着器の第2例を示す図であ
る(特開昭61−10179号公報)。このベルト定着
器は、加熱される無端ベルト1と、この無端ベルト1に
圧接される圧力ロール2と、その圧接部Nにおいて無端
ベルト1を内方から支持する非回転マンドレル3と、無
端ベルト1を加熱する回転可能な管加熱器4とを備えて
いる。非回転マンドレル3にはカムフォロア3aが設け
られているとともに、そのカムフォロア3aと当接する
カムCが設けられており、このカムCの作動で、前記圧
接部Nに所望の圧力を生じさせるようになっている。こ
の定着器では、圧力ロール2が回転駆動されることで、
無端ベルト1が圧力ロール2に従動し非回転マンドレル
3上を移動する。トナー画像が形成された記録材は、前
記圧接部Nを通ることでトナー画像が加熱溶融されて記
録材上に定着させられる。なお、この定着器は、記録材
上のトナーが無端ベルト1の表面に転移してしまうとい
う現象(いわゆるオフセット現象)を防止するために、
無端ベルト1の表面に離型剤としてシリコーンオイル等
の離型オイルを塗布するオイル塗布ローラ5を備えてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】<課題1>一方のロー
ラに対して他方のローラを、バネ等からなる付勢手段で
圧接させた従来の定着器では、両ローラの軸間が固定さ
れてはおらず、軸間が変動するため、両軸間の平行度を
確保することが困難であった。このため、例えば図7に
示すように、一方のローラAと他方のローラBとの間の
平行度が低くなると、両ローラの圧接部Nにおけるロー
ラAによる記録材の搬送方向FAとローラBによる搬送
方向FBとの間に大きなズレが生じ、このズレによって
記録材に皺が生じることがあるという問題があった。ま
た、両軸間が変動するため、例えば比較的厚手の記録材
が両ローラの圧接部を通過する際には、前記他方のロー
ラBが記録材の厚みに応じて一方のローラAから離間す
るように移動することとなる。したがって、前記圧接部
Nにおける圧接力および圧接部Nの幅(記録材の通過方
向における長さ)Wは、比較的薄手の記録材が通過する
場合と比較的厚手の記録材が通過する場合とで、それほ
ど変化しないこととなる。一方、比較的厚手の記録材
は、その熱容量も大きいことから、これにトナー画像を
良好に定着させるためには、より多くの熱量を付与する
必要がある。そこで、従来の定着器では、比較的厚手の
記録材が通過する際には、定着温度を上げたり、定着速
度(両ローラによる記録材の搬送速度)を遅くすること
によって、より多くの熱量を付与するようにし、比較的
厚手の記録材に対する定着不良の発生を防止していた。
すなわち、従来の定着器では、記録材の厚みに応じて、
定着条件(定着温度および/または定着速度)を変化さ
せなければならないという問題もあった。
【0008】<課題2>例えば図5に示した従来のベル
ト定着器においては、ローラ7aに対して加圧ローラ9
をバネ9bで圧接させていたので、両ローラの軸間が固
定されておらず、軸間が変動するため、両軸間の平行度
を確保することが困難であった。また、図6に示した従
来のベルト定着器においては、非回転マンドレル3がカ
ムCの作動で、図6において上下動する構成となってい
るので、非回転マンドレル3と圧力ロール2との間の間
隔が固定されておらず、したがって、非回転マンドレル
3と圧力ロール2との間の平行度を確保することが困難
であった。このため、図7を参照して説明した場合と同
様、一方のローラA(この場合ローラ7aまたは非回転
マンドレル3)と他方のローラB(この場合加圧ローラ
9または圧力ロール2)との間の平行度が低くなると、
両ローラの圧接部NにおけるローラAによるベルト6ま
たは1(図5,図6参照)の搬送方向FAとローラBに
よる搬送方向FBとの間に大きなズレが生じ、このズレ
によってベルト6(または1,以下同じ)に皺が生じた
り、ベルト6が破損しやすくなってしまうという問題が
あった。また、ベルト6が破損しないまでも、ベルト6
に対してこれをその幅方向(例えば図7矢印FS方向)
へ移動させようとする力が常に作用するために、ベルト
6の表面が劣化し易くなって、ベルトの寿命が短くなっ
てしまうという問題があった。さらに、両軸間が変動す
るため、前述したように、記録材の厚みに応じて、定着
条件(定着温度および/または定着速度)を変化させな
ければならないという問題もあった。
【0009】本発明の第1の目的は、上記課題1を解決
し、記録材に皺が生じ難く、また、記録材の厚みに応じ
て定着条件(定着温度および/または定着速度)を変化
させることなく、比較的厚手の記録材に対してもトナー
画像を良好に定着させることのできる定着器を提供する
ことにある。第2の目的は、上記課題2を解決し、ベル
トに皺が生じ難いとともにその長寿命化を図ることがで
き、また、記録材の厚みに応じて定着条件(定着温度お
よび/または定着速度)を変化させることなく、比較的
厚手の記録材に対してもトナー画像を良好に定着させる
ことのできる定着器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の定着器は、少なくとも一方のロ
ーラが弾性層を有する一対のローラを互いに圧接させ、
その圧接部に、トナー画像が形成された記録材を通して
そのトナー画像を記録材上に定着させる定着器であっ
て、前記一対のローラの軸間が固定されていることを特
徴とする。
【0011】上記第2の目的を達成するために請求項2
記載の定着器は、加熱される無端ベルトと、この無端ベ
ルトに圧接される加圧ローラと、その圧接部において前
記無端ベルトを内方から支持するバックアップローラと
を備えているとともに、前記加圧ローラとバックアップ
ローラとのうち少なくとも一方のローラが弾性層を有
し、前記圧接部に、トナー画像が形成された記録材を通
してそのトナー画像を加熱溶融して記録材上に定着させ
る定着器であって、前記加圧ローラとバックアップロー
ラとの軸間が固定されていることを特徴とする。
【0012】
【作用効果】請求項1記載の定着器によれば、互いに圧
接させられた一対のローラのその圧接部を、トナー画像
が形成された記録材が通過することによって、そのトナ
ー画像が記録材上に定着させられる。前記一対のローラ
の軸間は固定されており、少なくとも一方のローラが弾
性層を有しているので、両ローラ間の圧接力は、前記弾
性層の収縮による反作用によって得られる。そして、前
記一対のローラの軸間は固定されているので、両軸間の
平行度を容易に確保することが可能となる。このため、
両ローラの圧接部における両ローラによる記録材に対す
る搬送方向に大きなズレが生じなくなり、結果として、
記録材に皺が生じ難くなる。また、両軸間が固定されて
いて変動しないため、比較的厚手の記録材が両ローラの
圧接部を通過する際には、前記弾性層が記録材の厚みに
応じて、より大きく収縮することとなる。したがって、
前記圧接部における圧接力および圧接部の幅(図7のW
参照)は、比較的薄手の記録材が通過する場合に比べ
て、比較的厚手の記録材が通過する場合の方が大きくな
る。このため、比較的厚手の記録材が前記圧接部を通過
する際には、この記録材に対しては、より大きな圧接力
(ローラが加熱ローラである場合には熱も)が、より長
時間付与されることとなる。したがって、この請求項1
記載の定着器によれば、記録材の厚みに応じて、特別に
定着条件を変化させることなく、比較的厚手の記録材に
対してもトナー画像を良好に定着させることが可能とな
る。以上のように、この請求項1記載の定着器によれ
ば、記録材に皺が生じ難くなると同時に、記録材の厚み
に応じて定着条件を変化させることなく、比較的厚手の
記録材に対してもトナー画像を良好に定着させることが
可能となる。
【0013】請求項2記載の定着器によれば、加熱さ
れ、バックアップローラで内方から支持された無端ベル
トと加圧ローラとの圧接部を、トナー画像が形成された
記録材が通過することによって、そのトナー画像が記録
材上に定着させられる。前記加圧ローラとバックアップ
ローラとの軸間は固定されており、少なくとも一方のロ
ーラが弾性層を有しているので、両ローラ間の圧接力す
なわち無端ベルトと加圧ローラとの圧接力は、前記弾性
層の収縮による反作用によって得られる。そして、前記
加圧ローラとバックアップローラとの軸間は固定されて
いるので、両軸間の平行度を容易に確保することが可能
となる。このため、両ローラの圧接部における両ローラ
による無端ベルトに対する搬送方向に大きなズレが生じ
なくなり、結果として、ベルトに皺が生じ難くなるとと
もに、ベルトの破損も生じ難くなる。したがって、ま
た、ベルトに対してこれをその幅方向(例えば図7矢印
FS方向)へ移動させようとする力も生じ難くなるた
め、ベルトの表面が劣化し難くなって、ベルトの寿命が
伸びることとなる。さらに、加圧ローラとバックアップ
ローラとの軸間が固定されていて変動しないため、例え
ば比較的厚手の記録材が両ローラの圧接部を通過する際
には、前記弾性層が記録材の厚みに応じて、より大きく
収縮することとなる。したがって、前記圧接部における
圧接力および圧接部の幅(図7のW参照)は、比較的薄
手の記録材が通過する場合に比べて、比較的厚手の記録
材が通過する場合の方が大きくなる。このため、比較的
厚手の記録材が前記圧接部を通過する際には、この記録
材に対しては、より大きな圧接力、および熱が、より長
時間付与されることとなる。したがって、この請求項2
記載の定着器によれば、記録材の厚みに応じて、特別に
定着条件を変化させることなく、比較的厚手の記録材に
対してもトナー画像を良好に定着させることが可能とな
る。以上のように、この請求項2記載の定着器によれ
ば、ベルトに皺が生じ難くなるとともにその長寿命化を
図ることができ、また、記録材の厚みに応じて定着条件
を変化させることなく、比較的厚手の記録材に対しても
トナー画像を良好に定着させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
定着器の第1の実施の形態を示す概略斜視図である。
【0016】この定着器は、加熱される無端ベルト10
と、この無端ベルト10に圧接される加圧ローラ20
と、その圧接部Nにおいて無端ベルト10を内方から支
持するバックアップローラ30とを有しており、無端ベ
ルト10と加圧ローラ20との圧接部Nによって、通過
する記録材Sを挟圧しつつ加熱して、トナー画像を記録
材S上に溶融定着させるようになっている。この実施の
形態の定着器は、無端ベルト10を加熱する加熱手段と
しての加熱ローラ40を有しており、無端ベルト10
は、バックアップローラ30と加熱ローラ40との間に
張架されている。
【0017】これら無端ベルト10、加圧ローラ20、
バックアップローラ30、および加熱ローラ40を回転
させるための駆動ローラとしては、いずれのローラも用
いることができるが、この実施の形態では、加圧ローラ
20を駆動ローラとして用いている。すなわち、加圧ロ
ーラ20は、この定着器が組み込まれる画像形成装置本
体に設けられた駆動手段としての駆動ギア60によって
回転駆動され、無端ベルト10、バックアップローラ3
0、および加熱ローラ40が従動するようになってい
る。具体的には、加圧ローラ20に対して無端ベルト1
0およびバックアップローラ30が圧接されていること
により、無端ベルト10およびバックアップローラ30
が加圧ローラ20に従動し、無端ベルト10が加熱ロー
ラ40に巻き掛けられていることにより、加熱ローラ4
0が無端ベルト10に従動するようになっている。
【0018】無端ベルト10は、薄肉金属製のベルト基
材(例えばニッケルの電鋳ベルト)の表面に、記録材お
よびトナーに対する剥離性に優れた表層(例えばシリコ
ーンゴム層)を形成したものである。
【0019】バックアップローラ30は、金属製の芯材
31(図2(a)参照)と、この芯材31の表面に設け
られた比較的肉厚の弾性層32(図2(a)参照)とを
有しており、芯材31の軸31aが軸受部材33で定着
器のフレーム50の側板51に対して回転可能に支持固
定されている。弾性層32は、シリコーンゴムを例えば
7mm程度の厚さで設け、さらにその表面には低摩擦層
32aを設けてある。低摩擦層32aは、例えば、弾性
層32の表面にPFAチューブを被せることで形成す
る。
【0020】加熱ローラ40は、熱伝導性に優れた材料
(例えばアルミニウム)でパイプ状に形成されており、
その内部に熱源であるハロゲンランプ41が配置されて
いる。この加熱ローラ40は、無端ベルト10の巻掛け
部において無端ベルト10を急速に加熱することが可能
である。この実施の形態の加熱ローラ40はテンション
ローラとして構成されており、その軸受け部材42を介
し、図示しない適宜の付勢手段で無端ベルト10の張り
方向に付勢されている。
【0021】加圧ローラ20は、パイプ状の熱伝導性に
優れた芯材(例えば鉄管)21(図2(a)参照)と、
この芯材21の表面に設けられた弾性層22(図2
(a)参照)と、この弾性層22の表面に形成された、
記録材およびトナーに対する剥離性に優れた表層22a
とを備え、芯材21の内部に熱源であるハロゲンランプ
23が配置されている。弾性層22は、前記バックアッ
プローラ30の弾性層32に比べて肉薄とするか、また
はバックアップローラ30の弾性層32よりも硬い材料
で形成する。この実施の形態では、弾性層22は、シリ
コーンゴムを例えば1mm程度の厚さで設け、さらにそ
の表層22aとしてフッ素ラテックスをコーティングし
てある。加圧ローラ20は、定着器のフレーム側板51
に対して軸受け部材24(図2(a)参照)で回転可能
に支持固定されており、端部に設けられたギア25が前
述した駆動ギア60と噛み合っていることによって回転
駆動される。
【0022】以上のように、この実施の形態では、加圧
ローラ20とバックアップローラ30との軸間がフレー
ムの側板51で固定されている。すなわち、加圧ローラ
20およびバックアップローラ30は、その半径方向へ
は移動不能に取り付けられており、加圧ローラ20の弾
性層22および前記バックアップローラ30の弾性層3
2の弾性力で無端ベルト10を介して加圧ローラ20と
バックアップローラ30とが圧接されている。その圧接
部Nは、バックアップローラ30の弾性層32が加圧ロ
ーラ20の弾性層22よりも肉厚で変形し易い(または
柔らかくて変形し易い)ことから、バックアップローラ
30側に凸状に形成される。
【0023】この実施の形態の定着器によれば、次のよ
うな作用効果が得られる。加熱され、バックアップロー
ラ30で内方から支持された無端ベルト10と加圧ロー
ラ20との圧接部Nを、トナー画像が形成された記録材
Sが通過することによって、そのトナー画像が記録材S
上に定着させられる。加圧ローラ20とバックアップロ
ーラ30との軸間は固定されており、少なくとも一方の
ローラ(この場合両ローラ)が弾性層を有しているの
で、両ローラ間の圧接力すなわち無端ベルト10と加圧
ローラ20との圧接力は、弾性層の収縮による反作用す
なわち弾性層の弾性力によって得られる。
【0024】そして、加圧ローラ20とバックアップロ
ーラ30との軸間は固定されているので、両軸間の平行
度を容易に確保することが可能となる。このため、両ロ
ーラ20,30の圧接部Nにおける両ローラによる無端
ベルト10に対する搬送方向に大きなズレが生じなくな
り、結果として、ベルト10に皺が生じ難くなるととも
に、ベルト10の破損も生じ難くなる。したがって、ま
た、ベルト10に対してこれをその幅方向(図1矢印F
S参照)へ移動させようとする力も生じ難くなるため、
ベルト10の表面が劣化し難くなって、ベルト10の寿
命が延びることとなる。
【0025】さらに、加圧ローラ20とバックアップロ
ーラ30との軸間が固定されていて変動しないため、例
えば比較的厚手の記録材が両ローラの圧接部Nを通過す
る際には、前記弾性層が記録材の厚みに応じて、より大
きく収縮することとなる。したがって、圧接部Nにおけ
る圧接力および圧接部Nの幅(図7のW参照)は、比較
的薄手の記録材が通過する場合に比べて、比較的厚手の
記録材が通過する場合の方が大きくなる。このため、比
較的厚手の記録材が圧接部Nを通過する際には、この記
録材に対しては、より大きな圧接力、および熱が、より
長時間付与されることとなる。したがって、この実施の
形態の定着器によれば、記録材の厚みに応じて、特別に
定着条件を変化させることなく、比較的厚手の記録材に
対してもトナー画像を良好に定着させることが可能とな
る。
【0026】以上のように、この実施の形態の定着器に
よれば、ベルト10に皺が生じ難くなるとともにその長
寿命化を図ることができ、また、記録材Sの厚みに応じ
て定着条件を変化させることなく、比較的厚手の記録材
に対してもトナー画像を良好に定着させることが可能と
なる。
【0027】<第2の実施の形態>図2は本発明に係る
定着器の第2の実施の形態を示す概略図で、(a)は側
面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図である。
図2において、上記第1の実施の形態と同一部分あるい
は相当する部分には同一の符号を付してある。
【0028】この実施の形態の特徴は、ローラの軸間を
固定する定着器を容易に組み立てることができるように
するために、フレーム50の側板51を2つの側板5
2,53に分割した点にある。一方の側板52はバック
アップローラ30を支持するためのもので、その軸受け
部材33を支持するための穴52aが設けられている。
他方の側板53は加圧ローラ20を支持するためのもの
で、その軸受け部材24を支持するためのU形状の穴5
3aが設られている。これら側板52,53には、位置
決めピン54が挿入される穴52b,53bと、位置決
め用のフランジ52c,53cとが設けられている。一
方のフランジ52cには、ねじの挿入口52c1が設け
られているとともに、他方のフランジ53cには、ねじ
穴53c1が設けられている。また、一方の側板52に
はねじ穴52dが設けられているとともに、他方の側板
53にはねじの挿入口53dが設けられている。
【0029】この定着器を組み立てるには、他方の側板
53のU形状の穴53aに上方から加圧ローラ20を図
示のようにセットし、バックアップローラ30が予め装
着された一方の側板52を上方から装着する。この際、
先ず、両側板52,53における位置決めピン54用の
穴52b、53b同士を合わせてこれにピン54を圧入
する(この時点では加圧ローラ20とバックアップロー
ラ30とは軽く当接している状態、すなわち図(a)に
示す状態からピン54を中心として一方の側板52が時
計方向へ多少回動している状態となっているが、この状
態は図示していない)。次いで、ピン54を中心として
一方の側板52を図において反時計方向へ回動させ、加
圧ローラ20とバックアップローラ30とを圧接させつ
つ両側板のフランジ52c、53c同士を当接させ、ね
じ55でフランジ52c,53c同士を締め付ける。こ
れによって両側板52,53同士の位置決めおよび連結
がなされ、両ローラ20,30の軸間が固定されること
となる。その後、ねじ56で両側板52,53同士を図
2(b)に示すように締め付けることで定着器の組立が
完了する。
【0030】以上のようにこの実施の形態によれば、両
ローラ20,30の軸間を容易に固定することができ
る。なお、この実施の形態によっても、前述した第1の
実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0031】<第3の実施の形態>図3は本発明に係る
定着器の第3の実施の形態を示す概略側面図である。同
図において、上記第1の実施の形態と同一部分あるいは
相当する部分には同一の符号を付してある。
【0032】この実施の形態の特徴は、ローラの軸間を
固定する定着器をさらに容易に組み立てることができる
ようにすべく、フレームの側板56(一方のみ図示)に
対して、バックアップローラ30の軸受け部材33を支
持する穴56aと、加圧ローラ20の軸受け部材24を
支持する穴56bと、この穴56bに連なっていて、加
圧ローラ20の外径よりも大きな径を有する挿通穴56
cとを設けた点にある。
【0033】この定着器を組み立てるには、先ず、側板
56にバックアップローラ30を図示のようにセットす
る。次いで、軸受け部材24を装着した状態の加圧ロー
ラ20を前記挿通穴56cに挿入し、その軸受け部材2
4を穴56bに向けて移動させてこの穴56bに嵌合さ
せる。その後、図示しない適宜の抜け防止部材を側板5
6に取り付けて軸受け部材24の前記穴56bからの抜
けを防止する。これによって、両ローラ20,30の軸
間が固定され、定着器の組立が完了する。
【0034】以上のようにこの実施の形態によれば、両
ローラ20,30の軸間を容易に固定することができ
る。なお、この実施の形態によっても、前述した第1の
実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0035】<第4の実施の形態>図4は本発明に係る
定着器の第4の実施の形態を示す概略斜視図である。同
図において、上記第1の実施の形態と同一部分あるいは
相当する部分には同一の符号を付してある。
【0036】この定着器は、内部に熱源を有する定着ロ
ーラ60と、この定着ローラ60に圧接される加圧ロー
ラ20とを有しており、これら両ローラの圧接部Nによ
って、通過する記録材Sを挟圧しつつ加熱して、トナー
画像を記録材S上に溶融定着させるようになっている。
これら定着ローラ60および加圧ローラ20を回転させ
るための駆動ローラとしては、いずれのローラも用いる
ことができるが、この実施の形態では、加圧ローラ20
を駆動ローラとして用いている。すなわち、加圧ローラ
20は、この定着器が組み込まれる画像形成装置本体に
設けられた駆動手段としての駆動ギア60によって回転
駆動され、定着ローラ60が加圧ローラ20に従動する
ようになっている。定着ローラ60は、パイプ状の熱伝
導性に優れた芯材(例えば鉄管)61と、この芯材61
の表面に設けられた弾性層62と、この弾性層62の表
面に形成された、記録材およびトナーに対する剥離性に
優れた表層62aとを備え、芯材61の内部に熱源であ
るハロゲンランプ63が配置されている。弾性層62
は、シリコーンゴムを例えば7mm程度の厚さで設け、
さらにその表層62aとしてPFAチューブを被せてあ
る。定着ローラ60は、芯材61が軸受部材64で定着
器のフレーム50の側板51に対して回転可能に支持固
定されている。
【0037】加圧ローラ20の構成は、前述した第1の
実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。な
お、加圧ローラ20の固定構造としては、図2に示した
構造または図3に示した構造も採用することができる。
【0038】この実施の形態では、加圧ローラ20と定
着ローラ60との軸間がフレームの側板51で固定され
ている。すなわち、加圧ローラ20および定着ローラ6
0は、その半径方向へは移動不能に取り付けられてお
り、加圧ローラ20の弾性層22(図2(a)参照)お
よび前記定着ローラ60の弾性層62の弾性力で加圧ロ
ーラ20と定着ローラ60とが圧接されている。その圧
接部Nは、定着ローラ60の弾性層62が加圧ローラ2
0の弾性層22よりも肉厚で変形し易い(または柔らか
くて変形し易い)ことから、定着ローラ60側に凸状に
形成される。
【0039】この実施の形態の定着器によれば、次のよ
うな作用効果が得られる。互いに圧接させられた一対の
ローラ20,60のその圧接部Nを、トナー画像が形成
された記録材Sが通過することによって、そのトナー画
像が記録材S上に定着させられる。一対のローラ20,
60の軸間は固定されており、少なくとも一方のローラ
が弾性層を有しているので、両ローラ20,60間の圧
接力は、前記弾性層の収縮による反作用によって得られ
る。
【0040】そして、一対のローラ20,60の軸間は
固定されているので、両軸間の平行度を容易に確保する
ことが可能となる。このため、両ローラ20,60の圧
接部Nにおける両ローラ20,60による記録材Sに対
する搬送方向に大きなズレが生じなくなり、結果とし
て、記録材Sに皺が生じ難くなる。また、両軸間が固定
されていて変動しないため、比較的厚手の記録材が両ロ
ーラ20,60の圧接部Nを通過する際には、前記弾性
層が記録材Sの厚みに応じて、より大きく収縮すること
となる。したがって、圧接部Nにおける圧接力および圧
接部Nの幅(図7のW参照)は、比較的薄手の記録材が
通過する場合に比べて、比較的厚手の記録材が通過する
場合の方が大きくなる。このため、比較的厚手の記録材
が圧接部Nを通過する際には、この記録材に対しては、
より大きな圧接力(ローラが加熱ローラである場合には
熱も)が、より長時間付与されることとなる。したがっ
て、この実施の形態の定着器によれば、記録材Sの厚み
に応じて、特別に定着条件を変化させることなく、比較
的厚手の記録材に対してもトナー画像を良好に定着させ
ることが可能となる。
【0041】以上のように、この実施の形態の定着器に
よれば、記録材Sに皺が生じ難くなると同時に、記録材
Sの厚みに応じて定着条件を変化させることなく、比較
的厚手の記録材に対してもトナー画像を良好に定着させ
ることが可能となる。
【0042】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の定着器によれば、記録材
に皺が生じ難くなると同時に、記録材の厚みに応じて定
着条件を変化させることなく、比較的厚手の記録材に対
してもトナー画像を良好に定着させることが可能とな
る。
【0044】請求項2記載の定着器によれば、ベルトに
皺が生じ難くなるとともにその長寿命化を図ることがで
き、また、記録材の厚みに応じて定着条件を変化させる
ことなく、比較的厚手の記録材に対してもトナー画像を
良好に定着させることが可能となる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着器の第1の実施の形態を示す
概略図。
【図2】本発明に係る定着器の第2の実施の形態を示す
概略図で、(a)は側面図、(b)は図(a)における
b−b断面図。
【図3】本発明に係る定着器の第3の実施の形態を示す
概略側面図。
【図4】本発明に係る定着器の第4の実施の形態を示す
概略図。
【図5】従来技術の説明図。
【図6】従来技術の説明図。
【図7】従来技術の説明図。
【符号の説明】
S 記録材 10 無端ベルト 20 加圧ローラ(回転体) 22 弾性層 30 バックアップローラ 32 弾性層 60 定着ローラ 62 弾性層 N 圧接部 S 記録材
フロントページの続き (72)発明者 田中 博 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 吉岡 研二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA02 AA06 AA23 BA11 BB04 BB15 BB30 BB34 BB38 BB39

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方のローラが弾性層を有す
    る一対のローラを互いに圧接させ、その圧接部に、トナ
    ー画像が形成された記録材を通してそのトナー画像を記
    録材上に定着させる定着器であって、 前記一対のローラの軸間が固定されていることを特徴と
    する定着器。
  2. 【請求項2】 加熱される無端ベルトと、この無端ベル
    トに圧接される加圧ローラと、その圧接部において前記
    無端ベルトを内方から支持するバックアップローラとを
    備えているとともに、前記加圧ローラとバックアップロ
    ーラとのうち少なくとも一方のローラが弾性層を有し、
    前記圧接部に、トナー画像が形成された記録材を通して
    そのトナー画像を加熱溶融して記録材上に定着させる定
    着器であって、 前記加圧ローラとバックアップローラとの軸間が固定さ
    れていることを特徴とする定着器。
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