JP2000317835A - 半導体の平坦化加工方法および装置 - Google Patents

半導体の平坦化加工方法および装置

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JP2000317835A
JP2000317835A JP11126734A JP12673499A JP2000317835A JP 2000317835 A JP2000317835 A JP 2000317835A JP 11126734 A JP11126734 A JP 11126734A JP 12673499 A JP12673499 A JP 12673499A JP 2000317835 A JP2000317835 A JP 2000317835A
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Kunio Harada
邦男 原田
Masabumi Kanetomo
正文 金友
Akihiro Furukawa
明広 古川
Souichi Katagiri
創一 片桐
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茂夫 森山
Takayasu Furukawa
貴康 古川
Shigeo Otsuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い平坦化能力を継続して発揮できる、安価で
メンテナンス性に優れた研磨加工方法および装置を提供
する。 【解決手段】砥石29の回転中心近傍から最外周縁近傍
まで揺動運動するアーム8に、ドレッシング工具12と
ブラッシング工具19を各々独立に回転および砥石29
面に対して鉛直方向に上下動させる構成とし、ドレッシ
ング工程およびブラシドレッシング工程を同時にまたは
選択的に独立して実施可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路の製
造過程などで用いられる研磨加工方法および装置に係
り、特に継続して高精度な研磨加工を実現する加工方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化、高集積化に伴
い、配線層および絶縁層を積み重ねた配線の多層化が必
要とされている。この場合、半導体ウェハの表面に凹凸
が生じることは避けられず、回路パターンを露光転写す
る際、焦点深度の浅い光学系では焦点を合せられず、解
像不良となる。この解決手段として、配線工程終了後に
絶縁膜を形成させ、この絶縁膜を平坦に研磨加工するこ
とで、前述した露光不良を避ける平坦化加工がなされ
る。以上の背景から、半導体デバイスの製造プロセスの
一つとして、半導体ウェハの精密な平坦化加工技術の開
発が急がれている。
【0003】従来の平坦化加工手段として、化学機械研
磨加工法(CMP)がある。CMPでは、例えば薄いシ
ート状にした発泡ウレタン樹脂の研磨パッドを定盤上に
貼り付けて回転させ、上記研磨パッド上に研磨スラリと
呼ばれる研磨液を供給した状態で、弾性のあるスポンジ
層を介してウェハホルダに保持した半導体ウェハを、上
記研磨パッドに押圧させることによって、上記半導体ウ
ェハ上の絶縁膜を平坦に加工する。この方法は遊離砥粒
加工方法とも呼ばれる。
【0004】しかしながらCMP加工法は、平坦化能力
がパターン寸法に依存する、消耗品コストが高い、研磨
パッドが短寿命であるなど、様々な開発課題があること
が指摘されている。
【0005】このようなCMP加工法の問題点を解消す
る技術として、砥石を用いた固定砥粒研磨加工方法によ
る平坦化加工の概念がW09710613に開示されて
いる。砥石を用いた平坦化加工は、CMPにおける研磨
パッドの代わりに酸化セリウム等からなる砥粒を含む砥
石を用いることを特徴としており、パターン寸法に依存
せず安定した平坦化が可能であるほかに、高価な研磨ス
ラリを使用せずに加工できることなどから、CMPと比
較して低コストである、平坦化能力に優れる、などの効
果が期待できる。
【0006】特願平10−226872にはこの優れた
平坦化能力を維持するために、砥石表面のドレッシング
(目立て)およびブラッシングまたはブラッシングの代
わりに超音波を用いた表面処理手段が有効であることが
記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は砥石を
用いた固定砥粒研磨加工手段において、高い平坦化能力
を継続して発揮すべく、ドレッシングおよびブラッシン
グ工程を単一の機械で実行可能な、安価でメンテナンス
性に優れた平坦化加工方法および装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、ドレ
ッシング工程およびブラッシング工程を、同時にあるい
は選択的に独立して実施可能とするために、ドレッシン
グ工具とブラッシング工具を、それぞれ独立に回転可能
な同心軸に取り付け、かつ上記ドレッシング工具とブラ
ッシング工具をそれぞれ独立に砥石面の研磨面に接触さ
せる駆動手段および上記ドレッシング工具とブラッシン
グ工具を、上記砥石面の研磨面の回転中心近傍から最外
周縁近傍まで揺動運動させるための共通のアーム上に取
り付けたことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の装置において、消耗品であ
るドレッシング工具の脱着は、単一のねじの正逆転で実
行可能とし、同様に消耗品であるブラシドレッシング工
具の保持は、永久磁石を用いた磁気吸着力によって行う
ことで、脱着性を向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例のド
レッシング手段およびブラッシング手段(以下ではこれ
ら両者の手段を総称して単にドレッサと呼称する)を搭
載した平坦化加工装置の縦断面図を示しており、図2は
その上面図を示している。図において、1は加工装置本
体、2はモータ、3はハウジング、4は各部の軸受け、
5は揺動軸、6a、6bはテーパ板、7a、7bはテー
パ板、8はアーム、9はモータ、10aは送りネジ、1
0bはナット、11は直動案内、12はドレッシング工
具、13はスピンドル回転軸、14はハウジング、15
は球面座、16a、16bはプーリ、17はベルト、1
8はモータ、19はブラッシング工具、22はピン、2
3はハウジング、24はモータ、25a、25bは歯
車、26はてこ、27はエアシリンダ、28は六角穴付
きボルト、29は砥石、30はハウジング、31はモー
タ、32は定盤、33は被加工基板(半導体ウェハ)、
34はウェハ研磨ホルダ、35は研磨アーム、36は保
持部材、37は蓋、38はブラシ回転軸である。
【0011】以下本明細書において、同一符号を用いた
部材は同等の機能を有する部材であることを示してい
る。なお、本発明はドレッサに関するものであり、加工
装置に付随する他設備について詳細に言及するものでは
ない。
【0012】ドレッサは加工装置本体1と回転自在な軸
受け4を介して保持された揺動軸5にドレッシング工具
12の砥石29への切込を行う切込駆動用の送りネジ1
0a、送りネジ用ナット10b、切り込み駆動用のモー
タ9、直動案内11(図2に表示)を配し、直動案内1
1を介してドレッシング工具12およびブラッシング工
具19を備えたアーム8を配した構成から成っている。
以下本明細書において切込駆動用の送りネジ10a、切
り込み駆動用のモータ9、直動案内11を総称して切込
駆動部と呼称することとする。砥石定盤32上には平坦
化性能に優れた砥石29が接着されており、回転自在な
軸受け4を介して加工装置本体1と結合している。
【0013】ドレッシング工具12はスピンドル回転軸
13に結合しており、スピンドル回転軸13は回転自在
な軸受け4を介してハウジング14に保持されており、
ハウジング14は球面座15を介してアーム8に結合さ
れている。以下本明細書ではこれらを総称してスピンド
ル部と呼称することとする。スピンドル回転軸13の他
端にはプーリ16aが固定されており、ベルト17を介
してスピンドル回転用のモータ18に固定されているプ
ーリ16bと結合している。
【0014】ドレッシング工具12と同軸となる位置に
上記ドレッシング工具12を囲むように環状のブラッシ
ング工具19を配しており、同様にブラッシング工具1
9は回転自在な軸受け4を介してハウジング23に保持
し、ハウジング23はブラッシング工具19回転用のモ
ータ24と歯車25a,25bを介して結合している。
以下本明細書ではこれらの部材を総称してブラシ部と呼
称することとする。
【0015】ブラッシング工具19はドレッシング工具
12とは独立に砥石29の研磨面に対して上下に動作で
きるようになっている。本実施例では、ハウジング23
はてこ26の一端に結合され、他方はエアシリンダ27
と回転自在な軸受け4を介して結合している。てこ26
は回転自在な軸受け4を介してアーム8と結合してい
る。ブラッシング工具19は、エアシリンダ27の上下
駆動に伴ってアーム8と結合している軸受け4を支点と
して上下駆動する。
【0016】ドレッシング工程は、以下の手順を採る。
砥石29がモータ31によって回転している状態で切り
込み駆動部を駆動させ、ドレッシング工具12を砥石2
9表面に接触するまで下降させる。この際、ドレッシン
グ工具12はモータ18によって回転させている状態が
望ましい。ドレッシング工具12と砥石29が接触後、
切り込み駆動部をさらに駆動して1μmだけドレッシン
グ工具12が砥石29に切り込むように下降させる。こ
の状態で揺動軸5により砥石29の中心近傍から最外周
縁まで上記ドレッシング工具を反復揺動運動させること
で、砥石29表面のドレッシング(目立て)工程が終了
する。
【0017】ドレッシング工程と同様の動作でブラッシ
ング工程も並行して実施できる。エアシリンダ27に圧
縮空気を供給し、回転自在な軸受け4を支点に円弧運動
させ、ブラッシング工具19を砥石29表面に接触させ
る。上記エアシリンダ27に供給する圧縮空気の圧力を
調整することで、ブラッシング工具19と砥石29の押
圧力を制御することができる。この時ブラッシング工具
19はモータ24によって回転させている状態が望まし
い。この状態で揺動軸5により、ブラッシング工具19
を、砥石29の中心近傍から最外周縁まで反復揺動運動
させることで、砥石29表面のブラッシング工程が終了
する。
【0018】半導体ウェハ33の加工は以下の手順で行
われる。半導体ウェハ33をウェハ研磨ホルダ34の下
面に加工面が下側になるように吸着固定する。ウェハ研
磨ホルダ34は研磨アーム35と結合しており、砥石2
9とウェハ研磨ホルダ34を互いに回転させた状態で半
導体ウェハ33を砥石29に押圧する。上述した半導体
ウェハ33の加工工程は、前述したドレッシング工程お
よびまたはブラッシング工程後、または工程中並行して
行う。
【0019】以上述べたように、ドレッシング工具12
とブラッシング工具19を同じアーム8に保持された、
二つのそれぞれ独立に回転可能な同心軸に取り付け、砥
石29に対するドレッシング工程およびブラッシング工
程を同時にまたは独立に選択して実施することができる
構成とすることによって、砥石29の種類によってドレ
ッシング条件、ブラッシング条件を最適に制御すること
が可能となる。このことから、安定して活性化した砥石
29表面を常時維持できる。すなわち安定した平坦化能
力を発揮させることができる。またドレッシング工具1
2とブラッシング工具19を同じアーム8に保持させた
ことによって、加工装置の小型化および低コスト化が実
現できる。
【0020】ドレッシング工程では砥石29の表面を研
削するが、研削後の砥石29の加工形状は半導体ウェハ
33の平坦化に大きく影響をおよぼす。従ってドレッシ
ング工具12の砥石29に対する傾きの調整が必須とな
る。ドレッシング工具12の回転中心の砥石29に対す
る傾きは、ドレッシング後の砥石29表面を富士山状と
し、また揺動運動の際の揺動軸5の傾きは上記砥石29
表面をすり鉢状とすることが判っている。
【0021】第1の実施例に示す装置は、これらの調整
を簡単に行える構成となっている点に第2の特徴があ
る。すなわち、切り込み駆動部を揺動軸5に積載したこ
とによって、揺動軸5の傾きのみを調整することによっ
て、ドレッシング後の砥石29の表面状態が上記すりば
ち状とならないように調整できる。
【0022】これに対して、従来一般によく用いられて
きた、切り込み駆動部に揺動軸5を積載した構成では、
直動案内11の傾き調整と揺動軸5の傾きの2個所を調
整しなければならない。また当然のことながらそれらを
保持する部材、例えばハウジング3や保持部材36にも
高精度な加工が要求される。
【0023】本発明の第1の実施例によれば、直動案内
11の保持部材36、揺動軸5のハウジング3には高精
度な加工を必要とせずに、ハウジング3の砥石29に対
する傾きのみ調整すればよい。直動案内11が砥石29
に対して傾斜しながら上下運動を行っても、影響を及ぼ
すのは絶対切り込み量のみであり、この問題は切込モー
タ9への指示値とドレッシング工具12の上下量をあら
かじめ測定しておくことによって容易に補正することが
できる。
【0024】揺動軸5の傾きの調整手段は一般的によく
使用されるシム、球面座などを用いても構わないが、本
実施例では互いに傾斜した一対のテーパ板6a、6b、
7a、7bを2組、位相を90度ずらしてハウジング3
と加工装置本体1の間に配している。一方のテーパ板6
aを加工装置本体1に結合し、他方のテーパ板6bをも
う一組のテーパ板7aと回転可能なように配する。テー
パ板7aはハウジング3と結合しているもう一方のテー
パ板7bに対して回転可能に配する。
【0025】テーパ板7a、7bをハウジング3と固定
した状態でテーパ板6bを回転させることで、回転角度
とテーパ角度に応じた量だけハウジング3すなわち揺動
軸5がロール方向に傾く。ロール方向の傾き調整後、テ
ーパ板6a、6bを固定し、もう一組のテーパ板7aを
回転させる。これによって揺動軸5はピッチ方向に傾
く。以上の操作を行うことで、砥石29に対する揺動軸
5のピッチとロールの傾きが所望の鉛直精度となるよう
に調整することが可能となり、さらにハウジング3と加
工装置本体1との結合面積が広く取れることから結合部
の剛性も向上できる。
【0026】次にドレッシング工具12の傾きの調整で
あるが、ドレッシング工具12は、回転自在な軸受け4
を介してハウジング14に保持されており、ハウジング
14は球面座15を介してアーム8に結合している。ド
レッシング工具12の傾きの調整は、揺動軸5と同様に
砥石29に対して所望の鉛直精度が得られるように球面
座15を調整することで得られる。従って、アーム8に
は特に高精度な加工を必要としない。ここでも揺動軸5
と同様に6a,6bのようなテーパ板を用いて構わない
が、スピンドル部の軽量化および狭い場所での調整の容
易さから、本実施例では球面座15を採用している。こ
れによって砥石29に対するドレッシング工具12のピ
ッチ、ロールの傾きが調整可能となる。
【0027】以上述べてきたように、切込駆動部を揺動
軸5とスピンドル部の間に配することで、高精度な部品
加工を必要とせずに剛性を損なうことなく安価な部品構
成でドレッシング工具12の砥石29に対する傾きの微
調整を容易に実現することができる。
【0028】図3は図1に示した第1の実施例のスピン
ドル部およびブラシ部を抜粋した縦断面図を示してい
る。
【0029】ドレッシング工具12は消耗品であり、適
切な時期に交換作業を行う必要がある。またドレッシン
グ工具12は高精度な回転精度を必要とする。故にドレ
ッシング工具12の着脱の際に無理な外力がスピンドル
回転軸13に印加されると回転精度が再現されなくな
り、その結果ドレッシング後の砥石29表面の平坦性が
得られなくなるなどの問題を誘発する。
【0030】本実施例ではこの交換作業を無理なくかつ
容易にできる。すなわち、ドレッシング工具12は凸状
のテーパ軸としており、ドレッシング工具12を取り付
けるスピンドル回転軸13にはドレッシング工具12の
凸状のテーパ軸と嵌合する凹状のテーパ穴を設ける。ド
レッシング工具12の凸状のテーパ軸の端面にはねじ穴
を設けておく。スピンドル回転軸13は回転自在な軸受
け4を介してハウジング14に保持されており、ハウジ
ング14とアーム8は前述した球面座15を介して結合
している。
【0031】スピンドル回転軸13内部には、ドレッシ
ング工具12の凸状のテーパ軸に設けたネジ穴と嵌合す
る六角穴付きボルト28を収納しており、六角穴付きボ
ルト28のネジ頭側に六角穴付きボルト28を回転する
六角レンチ(図示せず)が挿入できる程度の穴を有した
蓋37で覆っている点に特徴がある。
【0032】本実施例におけるドレッシング工具12の
交換手順は以下の手順を採る。ドレッシング工具12の
砥石が固着されていない側面を保持しながら、六角穴付
きボルト28をレンチ(図示せず)を用いてゆるめる方
向に回転させる。ドレッシング工具12はドレッシング
工具12とスピンドル回転軸13のテーパ同士で嵌合し
ているため。六角穴付きボルト28を緩めただけの操作
ではスピンドル回転軸13から脱離しない。さらに六角
穴付きボルト28をゆるめると、やがて六角穴付きボル
ト28のネジ頭が蓋37と干渉する。この状態からさら
に六角穴付きボルト28を緩める操作を継続すると、六
角穴付きボルト28はドレッシング工具12をスピンド
ル回転軸13から離す方向に力を発生させる。従ってド
レッシング工具12は重力によって自由落下し、スピン
ドル回転軸13から取り外せる。
【0033】次にドレッシング工具12をスピンドル回
転軸13に装着する手順は以下の手順で行う。ドレッシ
ング工具12をスピンドル回転軸13に挿入する。前述
した六角穴付きボルト28をレンチ(図示せず)を用い
て締める方向に回転することによって、ドレッシング工
具12は徐々に上方に引っ張り上げられ、スピンドル回
転軸13のテーパ穴と嵌合させることで、ドレッシング
工具12のスピンドル回転軸13への装着は完了する。
ドレッシング工具12は常時六角穴付きボルト28でス
ピンドル回転軸13と締結されているため、衝撃、嵌合
不良などの不具合などでドレッシング工具12が落下す
ることはない。
【0034】以上述べてきたように、スピンドル回転軸
13内部に六角穴付きボルト28を封入するだけの単純
な構成で、レンチ(図示せず)一本の操作で無理な外力
をスピンドル回転軸13に印加することなくドレッシン
グ工具12の着脱が容易に行え、さらに万一にもドレッ
シング工具12が落下する事故を未然に防ぐことができ
る。従ってドレッシング工具12の交換後も安定した砥
石29のドレッシング工程を行うことができる。
【0035】上記ブラッシング工具19は消耗品であ
り、適切な時期に速やかに交換作業を行う必要があるこ
とから、ブラッシング工具19の着脱も容易に行える構
成とする必要がある。本実施例では、ブラッシング工具
19とブラシ回転軸38の結合に、図3のように永久磁
石20用いた磁気吸着力を利用している。
【0036】ブラッシング工具19のブラシ回転軸38
結合面に磁性材料21を取り付ける。本実施例では防錆
処理を施したマルテンサイト系のステンレスを使用して
いる。この磁性材料21は、ブラッシング工具19を取
り外した後、新しいブラッシング工具19に再利用す
る。他方ブラシ回転軸38には永久磁石20を埋め込ん
でいる。
【0037】本実施例では高価なリング状の永久磁石で
はなく、安価な棒状の永久磁石20を複数個円周上に配
した構成としている。これによって所望の吸着力を棒状
の永久磁石20の数量を調整することによって得ること
ができる。
【0038】また本実施例ではブラッシング工具19の
回転止としてピン22をブラシ回転軸38に圧入してお
り、ブラッシング工具19には、ピン22が挿入するピ
ン穴を設けている。本構成とすることによって、永久磁
石20による吸着力は、ブラッシング工具19の自重を
保持できるに足る力であればよく、磁気吸着力を強める
特別な磁気回路を形成する必要はない。
【0039】ブラッシング工具19が砥石29に押圧さ
れる際の、ブラッシング工具19と砥石29の摩擦によ
って生じるブラッシング工具19の回転力は、ブラシ回
転軸38とブラッシング工具19に嵌合したピン22が
担うことになるため、ブラッシング工具19がブラッシ
ング工程中に離脱することはない。本実施例ではブラッ
シング工具19の自重に対して300gfの吸着力が発
生する構成としており、片手でもブラッシング工具19
の着脱が容易に行える。
【0040】以上述べてきたブラッシング工具19の着
脱手段によれば、ブラッシング工具19の着脱を工具類
を使用せずに実施でき、しかも安価な永久磁石20と磁
性材料22の組み合わせ以外に特別な磁気回路を必要と
しないため安価である。
【0041】図4は本発明の別のドレッサを示した縦断
面図であり、図5はその平面図を示している。本実施例
では、ドレッシング工具12の切込駆動部を、スピンド
ル部に限定した構成としている点が第1の実施例と異な
っている。スピンドル部およびブラシ部の構成は第1の
実施例と同等であり、主要部品のみに符号を付してい
る。
【0042】すなわち、本実施例ではスピンドルハウジ
ング14に嵌合している球面座15に直接直動案内11
および送りネジ10a、送りねじ用ナット10bを取り
付けている。揺動軸5の傾き調整手段とドレッシング工
具12の傾き調整手段は第1の実施例と同様の手順で行
う。本実施例によれば、ドレッシング工具12の砥石2
9に対する傾きの調整の容易さを損なうことなく、ドレ
ッシング工具12の切込駆動をスピンドル部に限定して
行うことで、アーム8の構造を著しく簡略化できること
から、ドレッサ自体の小型化、軽量化および低コスト化
が計られる。
【0043】図6は本発明の別の実施例であるドレッサ
のスピンドル部分のみを抜粋した縦断面図である。図6
において、ブラッシング工具19の代わりに超音波発生
器40を配している点がこれまでの実施例と異なる。超
音波発生器40とハウジング23の結合は、前述したブ
ラッシング工具19とブラシ回転軸38の結合手段と同
様に永久磁石20と磁性材21の間に生じる磁気吸着力
で行う手段を採る。ハウジング23には直動案内11が
3個所に配されており、各々にアーム8に固定されたレ
ール39が挿入される。またハウジング23はエアシリ
ンダ27を介してアーム8に保持されている。
【0044】超音波発生器40を使用するには、エアシ
リンダ27を駆動し、超音波発生器40を保持している
ハウジング23が直動案内11をガイドとしてレール3
9に沿って所定の位置まで下降させて行う。超音波発生
器40を使用しない時は、エアシリンダ27を駆動し、
アーム8側に退避させておく。ブラッシング工具19の
代わりに超音波発生器40を用いる構成とした場合、ア
ーム8の構造が著しく簡略化されることから、ドレッサ
自体の小型化、軽量化および低コスト化が計られる。
【0045】以上述べてきたドレッサは固定砥粒加工法
に適用した例に限定しているが、本発明を従来の遊離砥
粒加工法にも適用できることは言うまでもない。また本
発明によるドレッサを備えた加工装置は、半導体素子を
はじめ液晶表示素子やマイクロマシン、磁気デイスク基
板、光デイスク基板、およびフレネルレンズ等の微細な
表面構造を有する光学素子の製造などにも適用すること
ができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ドレッシング工具とブ
ラッシング工具を同じアーム上に取り付け、砥石に対す
るドレッシング工程およびブラッシング工程を同時にま
たは独立に選択して実施することができる構成とするこ
とによって、砥石の種類によってドレッシング条件、ブ
ラッシング条件を最適に制御することが可能となること
から、安定して活性化した砥石表面を常時維持できる。
すなわち安定した平坦化能力を発揮することができる。
【0047】また消耗品であるドレッシング工具および
ブラッシング工具の着脱を容易に行える構成とすること
によって、優れたメンテナンス性を実現しており、ドレ
ッシング工具とブラッシング工具を同じアーム内に収納
したことによって、加工装置の小型化および安価化が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のドレッサを備えた平坦
化加工装置の縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施例のドレッサを備えた平坦
化加工装置の上面図。
【図3】本発明の第1の実施例のドレッサにおけるスピ
ンドル部の縦断面図。
【図4】本発明の第2の実施例のドレッサを備えた平坦
化加工装置の縦断面図。
【図5】本発明の第2の実施例のドレッサを備えた平坦
化加工装置の上面図。
【図6】本発明の第3の実施例のドレッサにおけるスピ
ンドル部の縦断面図。
【符号の説明】
1…加工装置本体、2…モータ、3…ハウジング、4…
軸受け、5…揺動軸、6a、6b…テーパ板、7a、7
b…テーパ板、8…アーム、9…モータ、10a…送り
ネジ、10b…ナット、11…直動案内、12…ドレッ
シング工具、13…スピンドル回転軸、14…ハウジン
グ、15…球面座、16a、16b…プーリ、17…ベ
ルト、18…モータ、19…ブラッシング工具、20…
永久磁石、21…磁性材、22…ピン、23…ハウジン
グ、24…モータ、25a、25b…歯車、26…て
こ、27…エアシリンダ、28…六角穴付きボルト、2
9…砥石、30…ハウジング、31…モータ、32…定
盤、33…半導体ウェハ、34…ウェハ研磨ホルダ、3
5…研磨アーム、36…保持部材、37…蓋、38…ブ
ラシ回転軸、40…超音波発生器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金友 正文 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 古川 明広 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 片桐 創一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 森山 茂夫 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 古川 貴康 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 大月 繁夫 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 Fターム(参考) 3C047 AA06 AA31 BB01 BB12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥粒を結合・保持させた砥石の研磨面に被
    加工物となる基板表面を押し付け、上記砥石と基板とを
    相対運動させながら上記被加工物表面を平坦化する方法
    において、上記砥石の研磨面のドレッシングと、上記研
    磨面のブラッシングまたは超音波洗浄とを同時に行うこ
    とを特徴とする平坦化加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の平坦化加工方法において、
    上記ドレッシングの工具として回転型のダイヤモンド砥
    石を、上記ブラッシングの工具として回転型のブラシを
    用い、上記両者の工具を各々独立に回転可能な同心軸に
    取り付け、かつ上記両者の工具を各々同時もしくは独立
    に砥石の研磨面に対して接触させることを可能としたこ
    とを特徴とする平坦化加工方法
  3. 【請求項3】請求項1記載の平坦化加工方法において、
    前記ドレッシング工具として回転型のダイヤモンド砥石
    を、上記超音波洗浄の工具として超音波発生器を用い、
    上記ドレッシング工具と超音波発生器を同軸上に配し、
    かつ上記両者の工具を同時もしくは各々独立に前記砥石
    の研磨面に対して鉛直方向に上下動可能とし、上記研磨
    面のドレッシングサを行うことを特徴とする平坦化加工
    方法。
  4. 【請求項4】砥粒を結合・保持させた砥石の研磨面に被
    加工物となる基板表面を押し付け、上記砥石と基板とを
    相対運動させながら上記被加工物表面を平坦化する装置
    において、上記研磨面のドレッシングを行う手段と、上
    記研磨面のブラッシングを行う手段と、上記ドレッシン
    グ手段およびブラッシング手段を各々独立に駆動する手
    段を有することを特徴とする平坦化加工装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の平坦化加工装置において、
    上記ドレッシングを行う工具として回転型のダイヤモン
    ド砥石を、上記ブラッシングを行う工具として上記ドレ
    ッシング手段の砥石を囲むように配した回転型ブラシを
    備え、上記両者の工具をそれぞれ同心軸上に配した独立
    に回転可能な軸に取り付け、かつ上記ドレッシング工具
    とブラッシング工具を各々独立に上記砥石の研磨面に対
    して接触させることが可能な駆動手段を有してなること
    を特徴とする平坦化加工装置
  6. 【請求項6】請求項5記載の平坦化加工装置において、
    上記ドレッシングを行う工具として回転型のダイヤモン
    ド砥石を、上記ブラッシングを行う工具に変えて超音波
    発生器を備え、上記両者の工具をそれぞれ同心軸上に配
    した軸に取り付け、かつ上記ドレッシング工具と超音波
    洗浄器を同時もしくは各々独立に上記砥石の研磨面に対
    して接触または接近せしめる駆動手段を有してなること
    を特徴とする平坦化加工装置
  7. 【請求項7】請求項5記載のドレッシング工具およびブ
    ラッシング工具と、上記両者の工具を上記砥石の研磨面
    の回転中心近傍から最外周縁近傍まで反復揺動駆動させ
    る揺動部と、上記揺動部に結合され、上記ドレッシング
    工具を上記砥石に定寸で切込駆動可能な切込駆動部と、
    上記ドレッシング工具を回転するスピンドル部と、上記
    ブラシを回転するブラシ駆動部または上記ブラシを回転
    および上記砥石に押接させるブラシ駆動部とを備えたこ
    とを特徴とする平坦化加工装置。
  8. 【請求項8】請求項4ないし7のいずれか記載の平坦化
    加工装置において、上記砥石の研磨面のドレッシング後
    の加工形状を、上記ドレッシング工具の回転軸と上記揺
    動部の回転軸を各々独立に傾斜せしめることで制御する
    手段を設けたことを特徴とする平坦化加工装置。
  9. 【請求項9】請求項4ないし8のいずれか記載の平坦化
    加工装置において、上記スピンドル部が、上記ドレッシ
    ング工具と上記ドレッシング工具を保持する凸状のテー
    パ軸と、上記凸状のテーパ軸が挿入可能な凹状のテーパ
    穴を有する回転軸と、上記回転軸を回転可能な軸受けを
    介して保持する保持台とからなり、上記凸状のテーパ軸
    の一端にネジ穴を設け、上記ネジ穴に嵌合するネジを上
    記回転軸内部に上記スピンドル部外部から回転可能に封
    入した構成からなることを特徴とする平坦化加工装置
  10. 【請求項10】請求項4ないし9のいずれか記載の平坦
    化加工装置において、上記ブラシまたは超音波発生器
    を、上記ブラシまたは超音波発生器を保持する軸に対し
    て、磁力を用いて保持せしめたことを特徴とする平坦化
    加工装置。
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