JP2000319121A - 化粧用ゲル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方法 - Google Patents
化粧用ゲル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】物性を損なうことなく人体に優しい素材であっ
て紫外線吸収能などの他の優れた機能を有する化粧用ゲ
ル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】精錬された絹繊維材料を、30重量%以上
60重量以下の濃度の塩化カルシウム水溶液に溶解した
のち、この溶解液を透析して塩を除去して得られたシル
ク溶液を酸を用いてpHを調整してゲル化した。
て紫外線吸収能などの他の優れた機能を有する化粧用ゲ
ル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】精錬された絹繊維材料を、30重量%以上
60重量以下の濃度の塩化カルシウム水溶液に溶解した
のち、この溶解液を透析して塩を除去して得られたシル
ク溶液を酸を用いてpHを調整してゲル化した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌へのなじみや保
湿性など使用感に優れた化粧用ゲル状物およびこのゲル
状物に用いるシルクゲルの製造方法に関する。
湿性など使用感に優れた化粧用ゲル状物およびこのゲル
状物に用いるシルクゲルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化学合成系ゲルあるいは天然抽出
系ゲルを主成分として含む化粧用ゲル状物が、髭剃用化
粧品、入浴剤、全身用化粧品、毛髪用化粧品等の素材と
して汎用されている。因みに、ゲルという物質はコンニ
ャクや心太の様な「プルプル」「プヨプヨ」した物質の
ことを言う。このプルプルした特徴はゲルが高分子網目
の隙間に大量の液体(主として水)を貯め込む事が出来
る性質のために生まれる。すなわちゲルはそれを構成し
ている成分が殆ど液体でありながら固体のように形を維
持することができる物質を言う。
系ゲルを主成分として含む化粧用ゲル状物が、髭剃用化
粧品、入浴剤、全身用化粧品、毛髪用化粧品等の素材と
して汎用されている。因みに、ゲルという物質はコンニ
ャクや心太の様な「プルプル」「プヨプヨ」した物質の
ことを言う。このプルプルした特徴はゲルが高分子網目
の隙間に大量の液体(主として水)を貯め込む事が出来
る性質のために生まれる。すなわちゲルはそれを構成し
ている成分が殆ど液体でありながら固体のように形を維
持することができる物質を言う。
【0003】このようなゲルは、多量の水を吸収する物
質として紙オムツや砂漠の緑地化の保水剤として利用さ
れているとともに、我々の身体の中にも見つけることが
できる。たとえば、目の硝子体やアキレス腱等はゲルそ
の物であり、胃の表面もゲルの様な物質で覆われてい
る。また、皮膚が外界から異物の侵入を防ぐバリア機能
を有しているのは皮膚の角質層にあるゲル状構造である
細胞間脂質の存在によるものである。もし、アトピー性
の皮膚炎や皮膚の乾操化によって、この細胞間脂質のゲ
ル構造が破壊されたり、ゲルが損傷を受けると細菌やカ
ビ等、皮膚表面に常在する異物が容易に皮膚内部に侵入
してしまう。
質として紙オムツや砂漠の緑地化の保水剤として利用さ
れているとともに、我々の身体の中にも見つけることが
できる。たとえば、目の硝子体やアキレス腱等はゲルそ
の物であり、胃の表面もゲルの様な物質で覆われてい
る。また、皮膚が外界から異物の侵入を防ぐバリア機能
を有しているのは皮膚の角質層にあるゲル状構造である
細胞間脂質の存在によるものである。もし、アトピー性
の皮膚炎や皮膚の乾操化によって、この細胞間脂質のゲ
ル構造が破壊されたり、ゲルが損傷を受けると細菌やカ
ビ等、皮膚表面に常在する異物が容易に皮膚内部に侵入
してしまう。
【0004】そこで、たとえば大量の水分を保持できる
ゲルを含んだ化粧用ゲル状物等の保湿効果を有する成分
を外部から皮膚に塗布することは破壊した細胞間脂質を
回復させるのに効果的であるといえる。しかし、化学合
成系ゲルは、皮膚に対して刺激等の安全性に問題があっ
たり、十分な使用感が得られない場合がある。
ゲルを含んだ化粧用ゲル状物等の保湿効果を有する成分
を外部から皮膚に塗布することは破壊した細胞間脂質を
回復させるのに効果的であるといえる。しかし、化学合
成系ゲルは、皮膚に対して刺激等の安全性に問題があっ
たり、十分な使用感が得られない場合がある。
【0005】一方、天然抽出系ゲルは、ヒトの皮膚に
親和性が高く安全性が高い、吸着性に優れており、た
とえば皮膚に蓄積している垢を吸着するばかりでなく、
毛穴につまった老廃物も取り除き皮膚の新陳代謝を高め
る作用を有する、通気性に優れ皮膚呼吸を妨げない、
保湿性に優れており皮膚に潤いを与える作用を有す
る、細胞の活性化を促進し皮膚の創傷治癒力を助ける
等の優れた性質を有し、ヒアルロン酸,エラスチン,コ
ラーゲン,DNA等の動物系のもの、アロエ,紫紺,海
藻等の植物系のもの、粘土等の鉱物系のものが、従来よ
り化粧品の素材として使われている。
親和性が高く安全性が高い、吸着性に優れており、た
とえば皮膚に蓄積している垢を吸着するばかりでなく、
毛穴につまった老廃物も取り除き皮膚の新陳代謝を高め
る作用を有する、通気性に優れ皮膚呼吸を妨げない、
保湿性に優れており皮膚に潤いを与える作用を有す
る、細胞の活性化を促進し皮膚の創傷治癒力を助ける
等の優れた性質を有し、ヒアルロン酸,エラスチン,コ
ラーゲン,DNA等の動物系のもの、アロエ,紫紺,海
藻等の植物系のもの、粘土等の鉱物系のものが、従来よ
り化粧品の素材として使われている。
【0006】しかしながら、これらの従来の天然抽出系
ゲルは、上記のような優れた性質を有しているものの、
動物や植物等から抽出する必要があり、ゲルとしての性
質を発揮させるには、その製造工程が煩雑であったり、
天然素材が本来有する特性を損なったり、製造中に変性
する恐れがあり、その使用は制限される。
ゲルは、上記のような優れた性質を有しているものの、
動物や植物等から抽出する必要があり、ゲルとしての性
質を発揮させるには、その製造工程が煩雑であったり、
天然素材が本来有する特性を損なったり、製造中に変性
する恐れがあり、その使用は制限される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、物性を損なうことなく容易に製造するこ
とができ、人体に優しい素材であって紫外線吸収能など
の他の優れた機能を有する化粧用ゲル状物およびこのゲ
ル状物に用いるシルクゲルの製造方法を提供することを
目的とする。
事情に鑑みて、物性を損なうことなく容易に製造するこ
とができ、人体に優しい素材であって紫外線吸収能など
の他の優れた機能を有する化粧用ゲル状物およびこのゲ
ル状物に用いるシルクゲルの製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる化粧用ゲル状物(以下、「ゲ
ル状物」とのみ記す)は、主成分としてシルクゲルを含
むようにした。本発明のゲル状物は、皮膚への安全性を
考慮すると、請求項2のように、pHが3.0〜6.0
に調整されていることが好ましい。
るために、本発明にかかる化粧用ゲル状物(以下、「ゲ
ル状物」とのみ記す)は、主成分としてシルクゲルを含
むようにした。本発明のゲル状物は、皮膚への安全性を
考慮すると、請求項2のように、pHが3.0〜6.0
に調整されていることが好ましい。
【0009】また、本発明のゲル状物は、できるだけシ
ルクゲルのみが好ましいが、シルクゲル以外に、必要に
応じて化粧素材として用いる保湿剤,油剤,色素,香
料,界面活性剤,増粘剤,防腐剤,香料,酸化防止剤,
中和剤,キレート剤,PH調整剤,溶媒等を同時に配合
することができる。
ルクゲルのみが好ましいが、シルクゲル以外に、必要に
応じて化粧素材として用いる保湿剤,油剤,色素,香
料,界面活性剤,増粘剤,防腐剤,香料,酸化防止剤,
中和剤,キレート剤,PH調整剤,溶媒等を同時に配合
することができる。
【0010】一方、本発明にかかるシルクゲルの製造方
法は、精錬された絹繊維材料を、無機酸塩水溶液に溶解
したのち、この溶解液を透析して塩を除去して得られた
シルク溶液を酸を用いてゲル化する工程を備えている構
成とした。
法は、精錬された絹繊維材料を、無機酸塩水溶液に溶解
したのち、この溶解液を透析して塩を除去して得られた
シルク溶液を酸を用いてゲル化する工程を備えている構
成とした。
【0011】上記本発明のシルクゲルの製造方法におい
て、絹繊維材料としては、特に限定されず、家蚕あるい
は野蚕いずれから得られた絹繊維でも構わないが、たと
えば、選除繭,製糸工程から出る屑,製織工程から出る
屑等の副蚕糸,蛹を抜き取った後の繭,切り繭,真綿,
シルクノイル,シルクラップ,シルクスライバー等の加
工品、,絹織物の裁断屑,絹編物の裁断屑等が挙げられ
るが、副蚕糸,切り繭,裁断屑等の従来廃棄処分されて
いたものを用いることがコスト的に見て好ましい。
て、絹繊維材料としては、特に限定されず、家蚕あるい
は野蚕いずれから得られた絹繊維でも構わないが、たと
えば、選除繭,製糸工程から出る屑,製織工程から出る
屑等の副蚕糸,蛹を抜き取った後の繭,切り繭,真綿,
シルクノイル,シルクラップ,シルクスライバー等の加
工品、,絹織物の裁断屑,絹編物の裁断屑等が挙げられ
るが、副蚕糸,切り繭,裁断屑等の従来廃棄処分されて
いたものを用いることがコスト的に見て好ましい。
【0012】なお、「野蚕」とは、鱗シ目カイコガ科ヤ
ママユガ科に属する昆虫を意味し、−般に用語「野蚕」
はこのような昆虫の総称として用いられ、一般的に「カ
イコ」と呼ばれて絹繊維産業を支えてきた昆虫である
「家蚕」とは、分類学上、区別されている。このような
「野蚕」としては、たとえば、天蚕,サクサン,エリサ
ン,タサールサン,ムガサン,ヨナグニサン,クリキュ
ウラ,アナフェ等が挙げられる。
ママユガ科に属する昆虫を意味し、−般に用語「野蚕」
はこのような昆虫の総称として用いられ、一般的に「カ
イコ」と呼ばれて絹繊維産業を支えてきた昆虫である
「家蚕」とは、分類学上、区別されている。このような
「野蚕」としては、たとえば、天蚕,サクサン,エリサ
ン,タサールサン,ムガサン,ヨナグニサン,クリキュ
ウラ,アナフェ等が挙げられる。
【0013】絹繊維材料の精錬は、セリシン,脂肪,ろ
う,その他の夾雑物や、製糸や製織の際に用いた油剤,
のり剤やその他の処理剤を除去するために行われ、通
常、アルカリあるいは洗剤を用いて行われる。精錬に用
いられる用いられるアルカリとしては、強アルカリでは
絹を傷めるため、炭酸ナトリウム,重炭酸ナトリウム,
ケイ酸ナトリウム,リン酸ナトリウムなどが用いられ
る。
う,その他の夾雑物や、製糸や製織の際に用いた油剤,
のり剤やその他の処理剤を除去するために行われ、通
常、アルカリあるいは洗剤を用いて行われる。精錬に用
いられる用いられるアルカリとしては、強アルカリでは
絹を傷めるため、炭酸ナトリウム,重炭酸ナトリウム,
ケイ酸ナトリウム,リン酸ナトリウムなどが用いられ
る。
【0014】無機酸塩水溶液としては、シルク自体を変
性させず、溶解させることができれば、特に限定され
ず、たとえば、カルシウム,マグネシウム,亜鉛等の塩
酸塩,硝酸塩,チオシアン酸塩の水溶液が挙げられ、中
でも請求項4のように、30重量%以上60重量以下の
濃度の塩化カルシウム水溶液を用いることが好ましい。
ゲル化の時に使用する酸としては、特に限定されない
が、たとえば、請求項5のように、クエン酸,酒石酸,
コハク酸,フマル酸,グリコール酸等の有機酸、塩酸,
リン酸等の無機酸が挙げられる。
性させず、溶解させることができれば、特に限定され
ず、たとえば、カルシウム,マグネシウム,亜鉛等の塩
酸塩,硝酸塩,チオシアン酸塩の水溶液が挙げられ、中
でも請求項4のように、30重量%以上60重量以下の
濃度の塩化カルシウム水溶液を用いることが好ましい。
ゲル化の時に使用する酸としては、特に限定されない
が、たとえば、請求項5のように、クエン酸,酒石酸,
コハク酸,フマル酸,グリコール酸等の有機酸、塩酸,
リン酸等の無機酸が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明のシルクゲルの製造方法の1例を
以下に工程順に説明する。
しく説明する。本発明のシルクゲルの製造方法の1例を
以下に工程順に説明する。
【0016】 家蚕あるいは野蚕から生じた副蚕糸等
の(選除繭、製糸工程からでるくず、製織工程から出る
屑)、蛹を抜き取った後の繭、或いは加工品である真
綿、シルクノイル、ラップ、スライバー、又は絹織物や
絹編み物の裁断屑等の絹繊維材料を炭酸ナトリウム水溶
液等の精錬液に浸漬して精錬する。 精錬後、絹繊維材料よく温水で洗浄した後、乾燥す
る。
の(選除繭、製糸工程からでるくず、製織工程から出る
屑)、蛹を抜き取った後の繭、或いは加工品である真
綿、シルクノイル、ラップ、スライバー、又は絹織物や
絹編み物の裁断屑等の絹繊維材料を炭酸ナトリウム水溶
液等の精錬液に浸漬して精錬する。 精錬後、絹繊維材料よく温水で洗浄した後、乾燥す
る。
【0017】 この絹繊維材料を煮沸した30重量%
以上60重量%以下の濃度の塩化カルシウム水溶液に徐
々に溶解させ、3重量%以上5重量%以下の濃度のシル
ク溶液を調製する。 このシルク溶液を透析膜又はホロファイバー型ダイ
アライザー(中空糸濾過装置)等で透析して十分に脱塩
する。
以上60重量%以下の濃度の塩化カルシウム水溶液に徐
々に溶解させ、3重量%以上5重量%以下の濃度のシル
ク溶液を調製する。 このシルク溶液を透析膜又はホロファイバー型ダイ
アライザー(中空糸濾過装置)等で透析して十分に脱塩
する。
【0018】 脱塩後、クエン酸、酒石酸,コハク
酸,フマル酸,グリコール酸等の有機酸又は塩酸,リン
酸等の無機酸を用いてPH3〜6に調整したのち、この
状態で静置してシルクゲルを得る。すなわち、pH調整
後、シルク水溶液が徐々にゲル化し始め、数日でゲル化
が完了する。
酸,フマル酸,グリコール酸等の有機酸又は塩酸,リン
酸等の無機酸を用いてPH3〜6に調整したのち、この
状態で静置してシルクゲルを得る。すなわち、pH調整
後、シルク水溶液が徐々にゲル化し始め、数日でゲル化
が完了する。
【0019】このようにして得られたシルクゲルは、化
粧用基材等の用途に従来から使用されてきた絹フィブロ
イン水溶液やフィブロイン粉末と同様に適度な吸湿性や
保湿性、皮膚や毛髪に対する優れた親和性や保護作用等
の特性を有している。しかも、ゲル状をしているため、
取扱い性に優れるとともに、優れた感触を備えている。
すなわち、このゲルの感触を活かした化粧剤の素材とし
て有効に利用することができる。また、シルクゲルは、
単独で化粧用ゲル化物として使用することができるが、
適宜ホモジナイザー等でゲルを細かく磨り潰し、必要に
応じて化粧素材として用いる保湿剤,油剤,色素,香
料,界面活性剤,増粘剤,防腐剤,香料,酸化防止剤,
中和剤,キレート剤,PH調整剤,溶媒等を添加されて
化粧用ゲル化物となる。
粧用基材等の用途に従来から使用されてきた絹フィブロ
イン水溶液やフィブロイン粉末と同様に適度な吸湿性や
保湿性、皮膚や毛髪に対する優れた親和性や保護作用等
の特性を有している。しかも、ゲル状をしているため、
取扱い性に優れるとともに、優れた感触を備えている。
すなわち、このゲルの感触を活かした化粧剤の素材とし
て有効に利用することができる。また、シルクゲルは、
単独で化粧用ゲル化物として使用することができるが、
適宜ホモジナイザー等でゲルを細かく磨り潰し、必要に
応じて化粧素材として用いる保湿剤,油剤,色素,香
料,界面活性剤,増粘剤,防腐剤,香料,酸化防止剤,
中和剤,キレート剤,PH調整剤,溶媒等を添加されて
化粧用ゲル化物となる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
る。
【0021】(実施例1)家蚕の切り繭100gを1重
量%の炭酸ナトリウム水溶液2リットルに入れてよくか
き混ぜる。30分の煮沸を行った後、水を加えてよく洗
浄し洗浄、脱水を5回繰り返した。
量%の炭酸ナトリウム水溶液2リットルに入れてよくか
き混ぜる。30分の煮沸を行った後、水を加えてよく洗
浄し洗浄、脱水を5回繰り返した。
【0022】さらに2リットルの水を入れて15分間煮
沸したのち、水洗脱水し80℃で1日乾燥し精練を完了
した。精練後のシルク繊維を煮沸した40重量%塩化カ
ルシウム水溶液に少量ずつ攪拌しながら溶解させ、シル
ク繊維が全て溶解した後、常温まで冷却させた。
沸したのち、水洗脱水し80℃で1日乾燥し精練を完了
した。精練後のシルク繊維を煮沸した40重量%塩化カ
ルシウム水溶液に少量ずつ攪拌しながら溶解させ、シル
ク繊維が全て溶解した後、常温まで冷却させた。
【0023】このシルク溶液を透析膜に入れ、十分量の
純水中で2日間透析し、脱塩を行った。脱塩後のシルク
溶液中のシルクタンパク質濃度をビュウレット法で測定
し、純水を加えて3重量%のタンパク濃度になるように
調整した。次にクエン酸の飽和水溶液を添加してPHを
5.0に調整し、シルク溶液をゲル化させた。
純水中で2日間透析し、脱塩を行った。脱塩後のシルク
溶液中のシルクタンパク質濃度をビュウレット法で測定
し、純水を加えて3重量%のタンパク濃度になるように
調整した。次にクエン酸の飽和水溶液を添加してPHを
5.0に調整し、シルク溶液をゲル化させた。
【0024】ゲル化が完全に終了したら得られたシルク
ゲルをホモジナイザーを用いてすり潰して化粧剤として
調製した。このようにして得られたシルクゲルと、比較
のための寒天ゲル(比較例1)、アロエゲル(比較例
1)、ヒアルロン酸ゲル(比較例1)、粘土ゲル(比較
例1)のそれぞれについて官能特性試験を実施し、その
結果を表1に示した。
ゲルをホモジナイザーを用いてすり潰して化粧剤として
調製した。このようにして得られたシルクゲルと、比較
のための寒天ゲル(比較例1)、アロエゲル(比較例
1)、ヒアルロン酸ゲル(比較例1)、粘土ゲル(比較
例1)のそれぞれについて官能特性試験を実施し、その
結果を表1に示した。
【0025】なお、官能特性試験は、各ゲルを手の皮膚
の部分に塗布した時の「肌なじみ」「保湿性」の使用感
を10名のパネラーによって以下の評価尺度で評価し、
平均値をそれぞれの評点とした。
の部分に塗布した時の「肌なじみ」「保湿性」の使用感
を10名のパネラーによって以下の評価尺度で評価し、
平均値をそれぞれの評点とした。
【0026】
【表1】
【0027】表1から、本発明のシルクゲルは、従来の
化粧用ゲルに比べ肌へのなじみおよび保湿性のいずれに
おいても優れていることがよく分かる。
化粧用ゲルに比べ肌へのなじみおよび保湿性のいずれに
おいても優れていることがよく分かる。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかる化粧用ゲル化物は、以上
のように、絹繊維材料を塩化カルシウム水溶液および酸
を用いてゲル化して得られたシルクゲルを主成分として
含んでいるので、なじみや保湿性など使用感に優れた化
粧剤を提供することができる。しかも、ゲルであるた
め、その優れた感触を活かした化粧剤とすることができ
る。
のように、絹繊維材料を塩化カルシウム水溶液および酸
を用いてゲル化して得られたシルクゲルを主成分として
含んでいるので、なじみや保湿性など使用感に優れた化
粧剤を提供することができる。しかも、ゲルであるた
め、その優れた感触を活かした化粧剤とすることができ
る。
【0029】また、本発明にかかるシルクゲルの製造方
法は、上記化粧用ゲル化物として使用することができる
シルクゲルを容易、かつ、安定して製造することができ
る。
法は、上記化粧用ゲル化物として使用することができる
シルクゲルを容易、かつ、安定して製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB101 AB281 AC291 AC301 AD451 AD452 DD41 EE06 EE12 FF01
Claims (5)
- 【請求項1】主成分としてシルクゲルを含む化粧用ゲル
状物。 - 【請求項2】pHが3.0〜6.0に調整されている請
求項1に記載の化粧用ゲル状物。 - 【請求項3】精錬された絹繊維材料を、無機酸塩水溶液
に溶解したのち、この溶解液を透析して塩を除去して得
られたシルク溶液を、酸を用いてゲル化する工程を備え
ているシルクゲルの製造方法。 - 【請求項4】無機酸塩水溶液として30重量%以上60
重量以下の濃度の塩化カルシウム水溶液を用いる請求項
3に記載のシルクゲルの製造方法。 - 【請求項5】酸が、クエン酸,酒石酸,コハク酸,フマ
ル酸,グリコール酸,塩酸,リン酸からなる群より選ば
れた少なくとも1種である請求項3または請求項4に記
載のシルクゲルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11133605A JP2000319121A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 化粧用ゲル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11133605A JP2000319121A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 化粧用ゲル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000319121A true JP2000319121A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15108719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11133605A Pending JP2000319121A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 化粧用ゲル状物およびこのゲル状物に用いるシルクゲルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000319121A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005112747A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Kanebo Ltd | ジェル状組成物及びその製造方法 |
| JP2005187434A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Kanebo Ltd | ジェル状組成物及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP11133605A patent/JP2000319121A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005112747A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Kanebo Ltd | ジェル状組成物及びその製造方法 |
| JP2005187434A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Kanebo Ltd | ジェル状組成物及びその製造方法 |
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