JP2000319422A - 積層フィルム及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

積層フィルム及びそれを用いた液晶表示装置

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JP2000319422A
JP2000319422A JP11133552A JP13355299A JP2000319422A JP 2000319422 A JP2000319422 A JP 2000319422A JP 11133552 A JP11133552 A JP 11133552A JP 13355299 A JP13355299 A JP 13355299A JP 2000319422 A JP2000319422 A JP 2000319422A
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liquid crystal
crystal display
organic layer
display device
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JP11133552A
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Hideki Goto
英樹 後藤
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックフィルム液晶表示装置に用いら
れる透明導電性フィルムに、低抵抗値の透明導電膜と無
機バリア性を持つ無機質膜を、実用上十分な密着力をも
って付与することである。 【解決手段】 ガラス転移温度が120℃以上で実質的
に非晶質であり、フィルム厚み200μmでのリターデ
ーション値が15nm以下である透明な高分子フィルム
の少なくとも片側に有機層、無機バリア層、透明導電薄
膜層を設けた積層フィルムにおいて、上記有機層がイソ
シアヌレート構造を有する積層フィルムである。 ま
た、上記の積層フィルムを用いて製作された液晶表示装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に用い
られる透明導電性フィルム用の積層フィルムに関するも
のであり、更に積層フィルムを用いた液晶表示装置であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエーテルスルホンフィル
ムなどの表面に、インジウムと錫の酸化物薄膜などを、
スパッタリングなどの方法により積層した透明導電性フ
ィルムが、フィルム液晶表示装置の透明電極基板用材料
として使用されている。当初は主に電卓、ページャーな
ど表示面積が比較的小さい小型液晶表示装置として使用
されていたが、最近では、主に携帯電話、メールフォ
ン、携帯情報端末など中型の表示素子に使用されてお
り、表示面積が拡大する傾向にある。これに伴い、基板
に対する品質要求も一層厳しいものとなっており、透明
導電膜の低抵抗化や、層間密着力の向上、異方導電性フ
ィルムによる外部接続の信頼性は不可欠な要素である。
【0003】しかし、従来の積層フィルムを用いて低抵
抗値の透明導電膜を成膜しようとすると、透明導電膜の
成膜時や液晶表示装置組立工程中に、透明導電膜にクラ
ックが生じるという不具合が発生し、充分な特性を満足
できなかった。
【0004】また、フィルム液晶表示装置は液晶をフィ
ルム基板で密封して構成されるが、液晶表示装置の層構
成は完全に対称ではない場合があり、ガラスと違ってフ
ィルム自体に充分な剛性が無い場合には、液晶表示装置
組立時や、組立後の加熱処理、吸湿処理時に反りが発生
するという問題がある。この様な不具合を解決するため
に、液晶表示装置を金属枠に固定したり、フィルム基板
にガラス基板と同等の剛性を持たせて、反りが発生しな
いような対策を施すのが有効であるが、いずれの方法で
も種々の異質な膜を積層した液晶表示装置については、
基板の各層の界面に大きな内部応力が働くことになり、
積層フィルムの層界面で剥離が生じる問題があり、液晶
表示装置の表示面積の拡大に伴いその影響は益々大きく
なっている。
【0005】さらに、液晶表示装置の面積が拡大するに
伴い、異方導電性フィルムによる外部接続が不可欠な技
術となっている。ガラス基板の場合と異なり、フィルム
基板の場合は接続工程で透明導電膜にクラックが入った
り、接続部分の密着力が充分でないため長期信頼性が不
足し、実用に値しないといった問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチックフィルム液晶表示装置に用いられる透明導電性
フィルムに、低抵抗値の透明導電膜と無機バリア性を持
つ無機質膜を、実用上十分な密着力をもって付与するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ガラス転移温度が120
℃以上で実質的に非晶質であり、フィルム厚み200μ
mでのリターデーション値が15nm以下である透明な
高分子フィルムの少なくとも片側に有機層、無機バリア
層、透明導電薄膜層を設けた積層フィルムにおいて、上
記有機層がイソシアヌレート構造を有する積層フィルム
である。また、上記の積層フィルムの有機層に無機フィ
ラーを含む積層フィルムである。更に好ましい形態とし
ては、上記有機層が高分子フィルムの両側に形成され、
有機層の表面抵抗値が1×102から1×1012Ω/□
の範囲にある積層フィルムである。また、上記の積層フ
ィルムを用いて製作された液晶表示装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】ガラス転移温度が120℃以上
の、実質的に非晶性である高分子フィルムの樹脂として
は、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリサルホ
ン、ポリエーテルサルホン、環状ポリオレフィン等があ
げられる。ガラス転移温度が120℃以上であるのは、
組立工程中の加熱処理工程で高温で加熱でき、信頼性の
高い液晶表示装置等の製品を得る事が可能なためであ
る。なお、本発明の高分子フィルムの中には高分子シー
トも含まれる。
【0009】これらの樹脂のフィルムを得るには溶融押
出成膜法や溶剤キャスト法等が可能であるが、溶剤キャ
スト法は異物を濾過したり、リターデーションを小さく
するには有利だが、生産性が低く、溶剤が残留する問題
があり、特に肉厚のもので残留溶剤の問題が大きく、溶
融押出成膜が好ましい。溶融押出成膜法はリターデーシ
ョンを小さくすることが難しいと言われているが、成膜
条件を精密に管理することで可能である。
【0010】なお、リターデーションとは、高分子のよ
うに分極率が方向性を持つ物質中を進む光が直交する二
方向の偏波に分かれて進む場合にフィルムを通り抜ける
間に二偏波の伝達距離がずれる度合いを表しており、偏
光を解消する作用がある。液晶表示装置の多くは偏光を
利用しており、素材としてはリターデーションは全くな
いことが望ましいが、実用的には15nm以下であれば
表示品位の低下は感知されない。これらの点より、前述
の樹脂の中でも、ポリエーテルサルホンと環状ポリオレ
フィンが好ましい。
【0011】ベースフィルムとなる高分子フィルムの少
なくとも一方の面に、イソシアヌレート構造を有する有
機層を形成する。有機層は高分子フィルムの片側だけで
も良いが、積層フィルムの反りなどの特性を考えると有
機層は高分子フィルムの両側に形成することが好まし
い。イソシアヌレート化合物としては、例えば、ビス
(アクリロキシエチル)ヒドロキシエチル イソシアヌ
レート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレー
ト、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)
イソシアヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イ
ソシアヌレートや、これらの変性体、混合物などが挙げ
られるが、その他イソシアヌレート構造を有するもので
有れば、特に限定されるものでない。これらの中でイソ
シアヌレート化合物として好ましいものはトリス(アク
リロキシエチル)イソシアヌレートである。
【0012】イソシアヌレート化合物は三次元構造とな
っていることが好ましく、三次元硬化物を得る方法とし
ては、一般的にエポキシ基、アクリル基、イソシアネー
ト基などの反応性基を有するモノマーを付加反応や縮合
反応により三次元的に硬化させるか、オリゴマーまたは
ポリマーを多官能化合物と反応させて硬化物を得る方法
などがある。生産性を最優先させ、更に得られた三次元
硬化物の耐熱性、耐溶剤性が実用レベルであるために
は、アクリル変性化合物を、ラジカル硬化させる方法が
好ましい。ラジカル反応は反応速度が速く、生産性を上
げるのに非常に有効な手段である。ラジカルは、光や熱
で発生させることができ、硬化性、硬化温度、生産安定
性などを考慮して適時選定することが可能である。
【0013】しかし、アクリル変成化合物をラジカル硬
化させる系は、エポキシ化合物などの硬化系と比較して
一般に硬化収縮が大きいため内部応力が大きくなりやす
い。積層フィルムの層間密着性を上げるには、この内部
応力を低減する事が不可欠であるが、この様な理由か
ら、ラジカル硬化系は密着性に関しては必ずしも良好で
なかった。
【0014】また液晶表示装置組立工程中で必要な耐熱
性や耐溶剤性を付与するためには架橋密度を有る程度大
きくする必要があるが、架橋密度を上げようとすればす
るほど、硬化収縮の影響が大きくなり密着性は低下し
て、液晶表示装置としての特性を満足することは非常に
困難であった。本発明はこの問題を解決するのに、イソ
シアヌレート構造を有する化合物を用いることで、実質
上充分な架橋密度を有するにも関わらず硬化収縮を小さ
く、液晶表示装置としての層間密着性、耐熱性、耐溶剤
性などの特性をバランス良く得ることが可能となったこ
とを見出したものである。
【0015】生産性の面では若干劣るものの、イソシア
ヌレート構造を有する三次元硬化物はラジカル硬化方法
以外の方法で得ることも可能である。但しこの場合もイ
ソシアヌレート化合物を用いることが、密着性向上に不
可欠な要素となる事にかわりはない。
【0016】また有機層を積層するにあたっては、界面
活性剤、レベリング材などを必要に応じて添加しても良
い。
【0017】高分子フィルムを液晶表示装置の電極用フ
ィルムとして用いると、フィルム自体に十分な剛性が無
い場合などには、液晶表示装置組立時や、組立後の加熱
処理、吸湿処理時に反りが発生する問題がある。そこで
有機層に無機フィラーを添加することで、その反りを低
減する効果があることを見出した。無機フィラーの添加
により高分子フィルムまたはシートにおいても剛性が大
きくなるために、反りの低減効果が発現する。
【0018】無機フィラーは可視光領域での透明性を損
なわない粒径と添加量であれば特に制限されるものでは
ないが、好ましくは平均粒径として0.01〜1ミクロ
ン、樹脂中の添加量として1〜80重量%である。平均
粒径として0.01ミクロン未満であれば、粒子が凝集
して分散性が悪くなったり表面抵抗値が高くなる問題が
あり、平均粒径として1ミクロンを越えると表示物とし
て機能上良くない。また、樹脂中の添加量として、1重
量%未満であれば反り低減の効果はなく、80重量%を
越えると耐屈曲性が低下するという問題がある。無機フ
ィラーとしては、例えばシリカ、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛等公知のフィラーを用いることが出
来る。
【0019】続いて、バリア性を有する無機バリア層を
形成するが、有機層の上に無機バリア層を形成すること
が好ましい。バリア性付与は、無機質のバリア性の有す
る物質を塗布や蒸着等の手段で形成する方法を取ること
が出来る。
【0020】従来の技術では、バリア性の物質がポリビ
ニルアルコールやポリ塩化ビニリデン等の樹脂の場合
は、生産性が良く設備や技術の完成度の高い塗布方式が
採られるが、樹脂のバリア性は温度・湿度により影響を
受けるため完全とは言えないという問題がある。一方金
属酸化物やガラスを無機バリア性物質として、蒸着等の
技術によりプラスチックフィルムに積層することが検討
され、生産性、設備、技術の面で実用レベルに来てい
る。また塗布方式により、バリア性物質として優れてい
る金属酸化物やガラスをプラスチックフィルム基板に形
成することも可能である。具体的には、酸化珪素、酸化
アルミなど公知のものが使用できる。なお、無機バリア
層の上には必要に応じて保護層を積層しても良い。
【0021】続いて、透明導電性を有する薄膜を積層
(透明導電薄膜層)する。透明導電薄膜層は有機層の上
か、無機バリア層の上に成膜するのが好ましく、バリア
性の要求値や製品コストなどの条件に応じて適時選択す
る。透明導電薄膜層としては、インジウム、錫、アンチ
モン、亜鉛、カドミウム等の酸化物や、それらの複合
体、金、銀、パラジウム等の公知の金属を用いることが
でき、特に限定されるものでは無いが、液晶表示装置に
は通常はインジウム錫酸化物(ITOという)が用いら
れる。透明導電性を有する薄膜の積層方法は、蒸着、ス
パッタリング、イオンプレーティング、プラズマCVD
等公知の方法があげられるが、通常は、透明導電薄膜層
の薄膜を積層する場合はスパッタリングが採用される。
【0022】更に有機層は最外層にも用いることが出来
る。最外層の有機層に無機フィラーを添加した場合に
は、液晶表示装置の表示品位に影響しない範囲で、表面
に非常に微細な凹凸を施すことが可能となる。高分子フ
ィルムの表面に微細な凹凸を設けると、摩擦係数が低減
するため、生産速度を上げることが可能である。また摩
擦により発生する帯電を低減する効果も付与される。
【0023】さらに有機層の表面抵抗値が1×102
ら1×1012Ω/□であると、さらに帯電防止による生
産性向上に効果がある。高分子フィルムは絶縁物である
ため、液晶表示装置組立時や、組立後の取り扱い時に帯
電しやすく、液晶表示装置組立時の異物混入原因となっ
たり搬送性が低下して、生産性が著しく低下する問題が
ある。この問題を解決するためには、上記の表面凹凸に
加えて、有機層の表面抵抗値が1×102から1×10
12Ω/□とするのが良い。表面抵抗値が1×102より
小さい場合表面抵抗値上問題はないが処方構成上達成が
難しく、1×1012より大きい場合は帯電防止の効果は
なくなる。この有機層は必ずしも最外層に積層される必
要はなく、積層フィルムの層構成の中間層に位置しても
充分帯電防止効果が得られる。なお、表面抵抗値はアド
バンテスト製超高抵抗/微小電流計(R8340)にレ
ジスティビティ・チェンバ(R12702B)を接続し
て測定した。
【0024】なお、上記の表面抵抗値を得るためには導
電性のある無機フィラー、導電性高分子、界面活性剤な
どを添加すれば良く、例えば無機フィラーとして、酸化
錫、インジウム錫酸化物、5酸化アンチモンを、導電性
高分子としてはポリアセチレン、ポリパラフェニレン、
ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリチ
アジル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルベンジル
型カチオン、ポリアクリル酸型カチオンを、帯電防止剤
としてはポリ(オキシエチレン)アルキルアミン、ポリ
(オキシエチレン)アルキルアミド、ポリ(オキシエチ
レン)アルキルエーテル、ポリ(オキシエチレン)アル
キルフェニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、アルキルスルホネート、アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、ア
ルキルホスフェート、4級アンモニウムクロライド、4級
アンモニウムサルフェート、4級アンモニウムナイレー
ト、アルキルベタイン型化合物、アルキルイミダゾイン
型化合物、アルキルアラニン型化合物を用いるのが好ま
しい。
【0025】また無機フィラーを用いて、有機層を着色
したり、反射防止効果を付与することも可能であり、必
要に応じて適時選択することが可能である。
【0026】積層フィルムの構成としては、例えば、高
分子フィルム(A)+有機層(B)+無機バリア層
(C)+透明導電薄膜層(D)、有機層(B)+高分子
フィルム(A)+有機層(B)+無機バリア層(C)+
透明導電薄膜層(D)、有機層(B)+無機バリア層
(C)+有機層(B)+高分子フィルム(A)+有機層
(B)+透明導電薄膜層(D)、有機層(B)+無機バ
リア層(C)+有機層(B)+高分子フィルム(A)+
有機層(B)+無機バリア層(C)+有機層(B)+透
明導電薄膜層(D)等があるが、特にこれらに限定され
るものではない。
【0027】本発明の積層フィルムを液晶表示装置の透
明導電フィルムとして用いることが出来る。この透明導
電フィルムを用いた液晶表示装置は、ガラスを基板とし
て用いた液晶表示装置と比較して軽くかつ割れないと言
う利点がある。積層フィルムを用いて液晶表示装置を製
作する方法は公知の方法を用いることが出来る。
【0028】
【実施例】<実施例1>ポリエーテルサルホンフィルム
(住友ベークライト製スミライトFS−5300、ガラ
ス転移温度223℃、厚み200μm、リターデーショ
ン10nm)の両面に、イソシアヌレート化合物として
トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート30重
量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
2重量部、チバスペシャルティケミカルズ製のイルガキ
ュア651を1重量部、酢酸ブチル65重量部を混合し
た塗布液を、グラビアコーターにより、乾燥厚み3μm
となるよう塗布し硬化させた。さらに、バリア性を有す
る酸化珪素膜を蒸着により一層設けた後(厚さ0.1μ
m)、その表面に最初の工程でポリエーテルサルホンフ
ィルムに塗布した塗布液と同じものを、リバースコータ
ーにより乾燥厚み3μmとなるように塗布し、硬化させ
た。
【0029】次に、この酸化珪素膜の裏面の有機層の上
に、インジウム錫酸化物を用いてスパッタリングによ
り、透明導電薄膜層を表面抵抗が40Ω/□、全光線透
過率が80%となるように形成した。このようにして得
られた透明導電フィルムを用いて、プラスチックフィル
ム製液晶表示装置を作成した。80℃高温保存、60℃
95%RH高温高湿保存試験を行ったが、1000時間
経過後も、液晶表示装置を構成する積層フィルムを引き
剥がす剥離試験において、剥離強度が1000g/cm
以上で、剥離面がシール材の凝集剥離であり、充分に実
用レベルを維持していた。更に、異方導電性フィルムに
よる外部接続特性においても、接続抵抗値の上昇や、密
着力の低下などの不具合は無かった。このことは、積層
フィルムの層間密着性や、低抵抗透明導電薄膜層の信頼
性が、プラスチックフィルム製の液晶表示装置作成工程
における、熱、薬品、曲げ、外部端子接続等の処理によ
っても損なわれなかったことを示している。
【0030】<実施例2>実施例1のイソシアヌレート
化合物をヒドロキシエチルイソシアヌレートとして用
い、UV架橋開始材を添加する代わりにジフェニルメタ
ンジイソシアネート20重量部を用いた以外は実施例1
と同様にしてプラスチックフィルム製液晶表示装置を作
成した。80℃高温保存、60℃95%RH高温高湿保
存試験を行ったが、1000時間経過後も、液晶表示装
置を構成する積層フィルムを引き剥がす剥離試験におい
て、剥離強度が1000g/cm以上で、剥離面がシー
ル材の凝集剥離であり、充分に実用レベルを維持してい
た。更に、異方導電性フィルムによる外部接続特性にお
いても、接続抵抗値の上昇や、密着力の低下などの不具
合は無かった。
【0031】<実施例3>実施例1において透明導電薄
膜層を積層する前に、実施例1と同様の酸化珪素層及び
有機層を各1層積層した以外は実施例1と同様にしてプ
ラスチックフィルム製液晶表示装置を作成した。このプ
ラスチックフィルム製液晶表示装置は実施例1と同等の
効果が得られた。
【0032】<実施例4>実施例1において、酸化珪素
層上に積層した有機層の表面に、透明導電薄膜層を積層
してフィルムを作成したところ、実施例1と同等の効果
が得られた。
【0033】<実施例5>実施例1において透明導電薄
膜層を積層する前に、実施例1と同様の酸化珪素層を積
層した以外は実施例1と同様にしてプラスチックフィル
ム製液晶表示装置を作成した。このプラスチックフィル
ム製液晶表示装置は実施例1と同等の効果が得られた。
【0034】<実施例6>実施例1において、有機層に
粒径20nmの酸化珪素フィラーを10重量部添加して
積層フィルムを作成した。80℃高温保存、60℃95
%RH高温高湿保存試験を行ったが、1000時間経過
後で、液晶表示装置の反りは2mm以下であり充分に実
用レベルを維持していた。また表面には0.1μm以下
の微細な凹凸が形成され、これにより摩擦係数が低下
し、フィルムの搬送性が著しく向上した。なおフィラー
を添加しても透明導電薄膜層成膜後の全光線透過率は8
0%を維持していた。
【0035】<実施例7>実施例1において、有機層に
粒径100nmの酸化錫フィラーを10重量部添加して
積層フィルムを作成した。有機層の表面抵抗値は1×1
8Ω/□であり、実施例6の構成での1×1014Ω/
□に対して表面抵抗値は減少した。その結果、帯電量が
減少して液晶表示装置組立時の付着異物量が減少した。
【0036】<比較例1>実施例1において、有機層を
高分子フィルムに形成しなかった以外は、実施例1と同
様にしてプラスチックフィルム製液晶表示装置を作成し
た。このプラスチックフィルム製液晶表示装置は組立工
程中で透明導電薄膜層と酸化珪素膜が部分的に剥離し
て、実用に値しなかった。
【0037】<比較例2>実施例1の有機層のイソシア
ヌレート化合物をジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レートに変更した以外は、実施例1と同様にしてプラス
チックフィルム製液晶表示装置を作成した。このプラス
チックフィルム製液晶表示装置は高温高湿保存試験にお
いて、480時間でシール樹脂部分で剥がれが生じてい
ることが判明した。透明導電薄膜層をエッチング除去し
た面同士を、エポキシ樹脂で接着しピールテストを行っ
たところ、50g/cm程度の剥離強度しか無く、剥離
面を調べたところ、透明導電薄膜層とポリエーテルスル
ホンフィルム上の有機層の間で剥がれていた。
【0038】<比較例3>実施例1の有機層のイソシア
ヌレート化合物をウレタンオリゴマーのアクリレート化
合物に変更した以外は、実施例1と同様にしてプラスチ
ックフィルム製液晶表示装置を作成した。このプラスチ
ックフィルム製液晶表示装置は高温高湿保存試験におい
て、480時間でシール樹脂部分で剥がれが生じている
ことが確認された。透明導電薄膜層をエッチング除去し
た面どうしを、エポキシ樹脂で接着しピールテストを行
ったところ、50g/cm程度の剥離強度しか無く、剥
離面を調べたところ、透明導電薄膜層とポリエーテルス
ルホンフィルム上の有機層の間で剥がれていた。
【0039】
【発明の効果】本発明により、低抵抗値の透明導電膜と
無機バリア性を持ち、実用上十分な密着力、耐熱性を有
する積層フィルムが得られ、本積層フィルムを用いて製
作されたプラスチック製の液晶表示装置は信頼性が高く
表示機能に優れた液晶表示装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の断面図である。
【図2】本発明による一実施例の断面図である。
【図3】本発明による一実施例の断面図である。
【符号の説明】
A・・・高分子フィルム B・・・有機層 C・・・無機バリア層 D・・・透明導電薄膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 303 G09F 9/35 303 // C08L 79/00 C08L 79/00 Fターム(参考) 2H090 JA07 JA09 JB03 JB13 JC07 JD11 JD17 LA01 4F071 AA14 AA31 AA48 AA50 AA62 AA64 AA86 AB06 AB17 AF35Y AF36Y AH12 AH16 BB02 BB06 BC01 BC10 BC12 4F100 AA00C AA20C AH03B AK01A AK01E AK52B AK52H AK54A AK54E AK55A AK55E AK80B BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA13 CA02B CC00B EH66C GB41 JA05A JA05E JA12A JA12E JD02C JG01D JG04B JJ03 JK06 JM02D JN01A JN01D JN01E JN30A JN30E YY00A YY00B YY00E 4J002 BB011 BG072 BJ001 BM001 BQ001 CE001 CF161 CG011 CH071 CM051 CN031 CN061 DA076 DA116 DE096 DE106 DE136 DE146 DJ016 GF00 GP00 GQ00 5C094 AA14 AA33 AA36 AA38 BA43 DA06 DA13 EA05 EB02 FA02 FB01 FB02 FB03 FB12 FB15 GB10 JA05 JA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が120℃以上で実質的
    に非晶質であり、フィルム厚み200μmでのリターデ
    ーション値が15nm以下である透明な高分子フィルム
    の少なくとも片側に有機層、無機バリア層、透明導電薄
    膜層を設けた積層フィルムにおいて、上記有機層がイソ
    シアヌレート構造を有することを特徴とする積層フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 ガラス転移温度が120℃以上で実質的
    に非晶質であり、フィルム厚み200μmでのリターデ
    ーション値が15nm以下である透明な高分子フィルム
    の少なくとも片側に有機層、無機バリア層、透明導電薄
    膜層を設けた積層フィルムにおいて、上記有機層がイソ
    シアヌレート構造を有し、無機フィラーを含有すること
    を特徴とする積層フィルム。
  3. 【請求項3】 該有機層が該高分子フィルムの両面に設
    けられている請求項1または2記載の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 該有機層の表面抵抗値が1×102から
    1×1012Ω/□の範囲にある請求項1または2記載の
    積層フィルム。
  5. 【請求項5】 該イソシアヌレート構造有するものとし
    てトリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレートであ
    る請求項1または2記載の積層フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の積層フィルムを
    用いて製作された液晶表示装置。
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