JP2000320475A - 容積形流体機械 - Google Patents

容積形流体機械

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JP2000320475A
JP2000320475A JP11131300A JP13130099A JP2000320475A JP 2000320475 A JP2000320475 A JP 2000320475A JP 11131300 A JP11131300 A JP 11131300A JP 13130099 A JP13130099 A JP 13130099A JP 2000320475 A JP2000320475 A JP 2000320475A
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cylinder
fluid machine
wall
slider
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Hirokatsu Kosokabe
弘勝 香曽我部
Kunihiko Takao
邦彦 高尾
Masahiro Takebayashi
昌寛 竹林
Isao Hayase
功 早瀬
Hiroaki Hatake
裕章 畠
Shigetaro Tagawa
茂太郎 田川
Kenji Tojo
健司 東條
Takeshi Kono
雄 幸野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/06Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents of other than internal-axis type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール式流体機械よりも加工・組立性が
容易で高性能・低コストな容積形流体機械を提供するこ
と。 【解決手段】 平面形状が連続した曲線で構成される内
壁を有するシリンダ内でディスプレーサが旋回運動する
ことにより複数の吐出ポートから作動流体を吐出する容
積形流体機械において、ディスプレーサの旋回半径がシ
リンダとディスプレーサの移動線接触部の形状に沿って
可変となる駆動手段を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポンプ、圧
縮機、膨張機等に係り、特に容積形流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】古くから容積形の流体機械として、円筒
状のシリンダ内をピストンが往復運動を繰り返すことに
より作動流体を移動させるレシプロ式流体機械、円筒状
のシリンダ内を円筒状のピストンが偏心回転運動するこ
とにより作動流体を移動させるロータリ式(ローリング
ピストン型)流体機械、端板上に直立した渦巻状のラッ
プを有する一対の固定スクロール及び旋回スクロールを
噛み合わせ、旋回スクロールを旋回運動させることによ
り作動流体を移動させるスクロール式流体機械が知られ
ている。
【0003】レシプロ式流体機械は、その構造が単純で
あることから製作が容易でかつ安価であるという利点が
ある反面、吸入終了から吐出終了までの行程が駆動軸の
回転角で180°と短く、吐出過程の流速が速くなるた
め圧力損失の増加による性能低下という問題、及び、ピ
ストンを往復させる運動を必要とするため駆動軸系の不
釣合慣性力を完全にバランスさせることができず振動や
騒音が大きいという問題がある。
【0004】また、ロータリ式流体機械は、吸入終了か
ら吐出終了までの行程は駆動軸の回転角で360°であ
るため吐出過程の圧力損失が増加するという問題はレシ
プロ式流体機械に比べ少ないものの、軸1回転に1回吐
出するものであるためガス圧縮トルクの変動が比較的大
きくレシプロ式流体機械同様振動と騒音の問題がある。
【0005】さらに、スクロール式流体機械は、吸入終
了から吐出終了までの行程が駆動軸の回転角で360°
以上と長い(空調用として実用化されているものは通常
900°程度)ため吐出過程の圧力損失が小さく、か
つ、一般に複数の作動室が形成されるため1回転中のガ
ス圧縮トルクの変動も小さく振動及び騒音が小さいとい
う利点がある。しかし、ラップ噛み合い状態での渦巻状
のラップ間のクリアランスや、端板とラップ歯先間のク
リアランスの管理が必要で、そのために精度の高い加工
を施さねばならず加工費用が高価になるという問題があ
る。また、吸入終了から吐出終了までの行程が駆動軸の
回転角で360°以上と長く、圧縮過程の期間が長けれ
ば長いほど内部漏れが増加するという問題があった。
【0006】ところで、作動流体を移動させるデイスプ
レ−サが作動流体が吸入されたシリンダに対して相対的
に自転運動せずにほぼ一定の半径で公転運動、すなわち
旋回運動することにより作動流体を搬送する容積型機械
の一種が特開昭55−23353号公報(文献1)、米
国特許2112890号公報(文献2)、特開平5−2
02869号公報(文献3)及び特開平6−28075
8号公報(文献4)に提案されている。ここに提案され
ている容積形流体機械は、複数の部材(ベーン)が中心
より放射状に延びている花びら形状を有するディスプレ
ーサと、このディスプレーサとほぼ相似形の中空部を有
するシリンダとから構成され、このディスプレーサがこ
のシリンダ内を旋回運動することによって、作動流体を
移動させるものである。
【0007】上記文献1乃至文献4に示された容積形流
体機械は、レシプロ式のように往復運動する部分を持た
ないため、駆動軸系の不釣り合いをバランスさせること
ができる。このため振動が小さく、さらに、ディスプレ
ーサとシリンダ間の相対滑り速度が小さいので摩擦損失
を比較的少なくできるといった特長を備えている。
【0008】しかしながら、ディスプレーサを構成する
複数のベ−ンとシリンダとによって形成される個々の作
動室の吸入終了から吐出終了までの行程が、駆動軸の回
転角θcで約180°(210゜)と短い(ロ−タリ式
の約半分でレシプロ式と同程度)ため、吐出過程におけ
る流体の流速が速くなり圧力損失が増加して性能が低下
する問題がある。また、これら文献に示された流体機械
では、個々の作動室の吸入終了から吐出終了までの駆動
軸の回転角が小さく、作動流体の吐出が終了してから次
の(圧縮)行程が始まる(吸入終了)までの時間的なず
れ(タイムラグ)が存在していることとなり、吸入終了
から吐出終了までの作動室が駆動軸周りに偏って形成さ
れるようになるため力学的なバランスが悪く、圧縮され
た作動流体からの反力としてディスプレーサに、ディス
プレーサ自身を回転させようとする自転モ−メントが過
大に作用し、ベ−ンの摩擦や摩耗といった信頼性上の問
題が起こりやすいという欠点がある。
【0009】以上のような問題点を解決した容積形流体
機械としては、本発明者らが提案した特開平9―268
987がある。これは、ディスプレーサ及びシリンダと
の間に形成される複数の空間のうち、吸入が終了し、吐
出が終了するまでの行程となっている空間の数の最大値
が特定数となるようにシリンダ内壁面及びディスプレー
サ外壁面を形成することにより、流体損失の低減を図っ
たものである。しかしながら、シリンダとディスプレー
サとのシール点における作動流体の内部漏れ低減や部品
の組立性及び信頼性向上に対しては充分な考慮がなされ
ていなかった。
【0010】なお、スクロール式流体機械では固定スク
ロールと旋回スクロールのラップ間の内部漏れを低減す
る手段として、旋回スクロールの径方向外側方向への移
動を許容し、固定スクロールのラップと旋回スクロール
のラップを封止接触する機構が知られている。例えば、
特許公報第2689659号(文献5)、特許公報第2
690810号(文献6)等。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記文献5、文献6に
示されたスクロール式流体機械の内部漏れ低減機構は、
駆動軸が可動部材である旋回スクロールを貫通せず、圧
縮要素部の片側で駆動軸を支持する片持ちタイプの構造
への適用例であり、可動部材の両側を軸受で支持する両
持ち構造には機構的に構造が複雑で適用が難しいととも
に、加工コストの上昇を招く欠点がある。また、旋回ス
クロールの自転防止にはオルダムリング等が一般に採用
されており、前記内部漏れ低減機構とは別機構となって
おり、加工工数や部品点数が増えコスト上昇要因になっ
ている。
【0012】本発明の第1の目的は、スクロール式流体
機械よりも加工、組立性が容易で、かつ、低コストで内
部漏れを効果的に低減した高性能の容積形流体機械を提
供することにある。
【0013】本発明の第2の目的は、ディスプレーサに
働く自転モ−メントを極限まで低減し、高信頼性の容積
形流体機械を提供することにある。
【0014】本発明の第3の目的は、安価な旋回半径可
変手段を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、端板
間にディスプレーサとシリンダとを配置し、前記シリン
ダ中心と前記ディスプレーサ中心を合わせたとき前記シ
リンダ内壁面及び前記ディスプレーサ外壁面により1つ
の空間が形成され、前記ディスプレーサ及び前記シリン
ダとの位置関係を旋回位置においたときは複数の空間が
形成される容積形流体機械において、前記ディスプレー
サの公転運動の半径が実働運転時に前記シリンダ内壁面
と前記ディスプレーサ外壁面の移動線接触部の形状に沿
って変化する駆動手段を具備することにより達成され
る。
【0016】上記第2の目的は、端板間に平面形状が連
続した曲線で構成される内壁を有するシリンダと、この
シリンダの内壁に対向するように設けられた外壁を有
し、旋回運動したとき前記内壁とこの外壁と前記端板に
より複数の空間を形成するディスプレーサとを備えた容
積形流体機械において、前記ディスプレーサを旋回運動
させて作動流体を圧縮したときに前記ディスプレーサの
駆動軸受にかかる軸受荷重の一部を、前記ディスプレー
サと前記シリンダのシール点の密封力として作用させる
駆動手段を具備し、且つ前記ディスプレーサに作用する
自転モーメントの方向が切り替わる交番のモーメントと
なるように前記シリンダ内壁及び前記ディスプレーサ外
壁の平面形状を構成することにより達成される。
【0017】上記第3の目的は、端板間に平面形状が連
続した曲線で構成される内壁を有するシリンダと、この
シリンダの内壁に対向するように設けられた外壁を有
し、旋回運動したとき前記シリンダ内壁とこの外壁と前
記端板とにより複数の空間を形成するディスプレーサ
と、このディスプレーサを駆動する駆動軸とを備えた容
積形流体機械において、外径面の一部を切り欠いた形の
平面部が形成された偏心部を有する駆動軸と前記駆動軸
の平面部に係合して摺動し、前記ディスプレーサ駆動軸
受にかかる荷重を支承するための油膜圧力発生部を有す
る略弓形の部分円筒形状のスライダを設けることにより
達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の特徴は以下
の実施形態によりさらに明確になる。以下、本発明の一
実施形態を図を用いて説明する。まず、本発明の一実施
形態である旋回形流体機械の構造を図1乃至図3を用い
て説明する。図1(a)は本発明の1実施形態である容積
形流体機械を圧縮機として用いた場合における密閉形圧
縮機の要部を示す縦断面図((b)のA-A断面図)、(b)は
(a)のB-B矢視で圧縮室を形成している状態を示す平面
図、図2は容積形圧縮要素の作動原理図、図3は本発明
の1実施形態である容積形流体機械を圧縮機として用い
た場合における密閉形圧縮機の縦断面図である。
【0019】図1において、密閉容器3内には、容積形
圧縮要素1及びこれを駆動する電動要素2(図示なし)
が収納されている。容積形圧縮要素1の詳細を説明す
る。図1(b)には同一輪郭形状が3組組み合わされた3
条ラップが示されている。シリンダ4の内周形状は、中
空部が120°(中心o’)毎に同一の形状が表れるよ
うに形成されている。この個々の中空部の端部には、内
方に向かって突出する複数(この場合は3条ラップであ
るので3つ存在する)の半島状のベ−ン4bを有する。
ディスプレーサ5は、このシリンダ4の内側に配設され
シリンダ4の内周壁4a(ベーン4bよりも曲率が大き
い部分)及びベ−ン4bと噛み合うように互いの中心を
εだけずらして構成されている。尚、シリンダ4の中心
o’とディスプレーサ5の中心oを一致させると、両者
の輪郭形状の間には基本形状として一定幅の隙間が形成
される。
【0020】次に、容積形圧縮要素1の作動原理を図1
及び図2により説明する。記号oはデイスプレ−サ5の
中心、記号o’はシリンダ4(あるいは駆動軸6)の中
心である。記号a,b,c,d,e,fはシリンダ4の
内周壁4a及びベ−ン4bとディスプレーサ5の噛み合
いの接点(シール点)を表す。ここで、シリンダ4の内
周輪郭形状をみると、同じ曲線の組合せが3箇所連続し
て滑らかに接続されている。このうちの1箇所に着目す
ると、内周壁4a、ベ−ン4bを形作る曲線を、厚みの
ある一つの渦曲線(ベーン4bの先端を渦の巻始めと考
える)とみることができ、その内壁曲線(g−a)は、
曲線を構成する各円弧角の合計である巻き角がほぼ36
0°(設計思想は360°であるが製造誤差等のため丁
度その値にはならないという意味である。以下、同
様。)の渦曲線で、外壁曲線(g−b)は巻き角がほぼ
360°の渦曲線である。このように、上記1箇所の内
周輪郭形状は、内壁曲線及び外壁曲線から形成されてい
る。これら2つの曲線円周上にほぼ等ピッチ(3条ラッ
プであるので120°)に配設し、隣合う渦巻体の外壁
曲線と内壁曲線とは円弧等の滑らかな接続曲線(b−
b’)で結ぶことによって、シリンダ4の内周輪郭形状
全体が構成されている。ディスプレーサ5の外周輪郭形
状も上記シリンダ4と同じ原理で構成されている。
【0021】なお、3つの曲線からなる渦巻体を円周上
にほぼ等ピッチ(120°)に配設するとしたが、これ
は圧縮動作に伴う荷重を均等に分散させる目的と製造の
し易さを配慮したためで、特に、これらのことが問題に
ならない場合は、不等ピッチでもよい。
【0022】さて、このように構成されたシリンダ4と
ディスプレーサ5による圧縮動作を図2を用いて説明す
る。8aは吸入ポート、9aは吐出ポートであり、夫々
3か所対応する端板に設けられている。駆動軸6を回転
させることにより、ディスプレーサ5が固定側であるシ
リンダ4の中心o’の周りを自転することなしに旋回半
径ε(=oo’)で公転運動し、ディスプレーサ5の中
心o周りに複数の作動室16(シリンダ内周輪郭(内
壁)とディスプレーサ外周輪郭(側壁)とにより囲まれ
て密閉された複数の空間のうち、吸入が終了し圧縮(吐
出)行程となっている空間をいう。すなわち吸入終了か
ら吐出終了までの期間となっている空間。前述の巻角が
360゜の場合に限ると、圧縮終了時点ではこの空間は
無くなるが、その瞬間に吸入も終了するのでこの空間を
1つと勘定する。
【0023】但し、ポンプとして用いる場合は、吐出ポ
ートを介して外部と連通している空間をいう)が形成さ
れる(本実施の形態では常時3個の作動室)。接点aと
接点bで囲まれハッチングが施された1つの作動室(吸
入終了時点では2つに別れているが、圧縮行程が開始さ
れると直ぐにこの2つの作動室はつながって1つにな
る)に着目して説明する。
【0024】図2(1)が吸入ポ−ト8aからこの作動
室への作動ガスの吸入が終了した状態である。この状態
から時計周りに90°駆動軸6が回転した状態が図2
(2)で、回転が進み最初から180°回転した状態が
図2(3)で、さらに回転が進み最初から270°回転
した状態が図2(4)である。図2(4)から90°回
転すると最初の図2(1)の状態に戻る。これより、回
転が進むに従って作動室15はその容積を縮少し、吐出
ポ−ト9aは吐出弁10a(図1に示す)で閉じられて
いるため作動流体の圧縮作用が行われることになる。そ
して、作動室16内の圧力が外部の吐出圧力よりも高く
なると圧力差で吐出弁10aが自動的に開き、圧縮され
た作動ガスは吐出ポ−ト8aを通って吐き出される。1
0bは吐出弁10aのリフトを規定するストッパであ
る。
【0025】吸入終了(圧縮開始)から、吐出終了まで
の駆動軸の回転角は360°で、圧縮、吐出の各行程が
実施されている間に次の吸入行程が準備されており、吐
出終了時が次の圧縮開始となる。例えば、接点aとdに
よって形成される空間に着目すると、図2(1)の段階
で既に吸入ポート7aから吸入が開始されており、回転
が進むにつれてその容積が増し、図2(4)の状態にな
ると、この空間は分断される。この分断された量に相当
する流体は接点bとeによって形成される空間から補わ
れる。
【0026】この補われ方について詳述する。図2
(1)の状態の接点aとbとにより形成された作動室の
隣の接点aとdによって形成された空間は吸入が始まっ
ている。この空間は、一旦図2(3)に示されるように
広がった後、図2(4)になると分断されている。従っ
て、接点aとdによって形成された空間の全ての流体が
接点aとbによって形成される空間で圧縮される訳では
ない。分断されて接点aとdによって形成された空間に
取り込まれなかった流体の体積と同量の流体は、図2
(4)において吸入過程にある接点bとeによって形成
される空間が、図2(1)に示されるように分断され
て、吐出ポート付近の接点eと接点bとにより形成され
る空間に流入している流体によって充当される。
【0027】これは、前述したように、各ラップを均等
ピッチで配置したことによる。即ち、ディスプレーサお
よびシリンダの形状が同一輪郭形状の繰返しにより形成
されているため、いずれの作動室も異なる空間から流体
を得てもほぼ同量の流体を圧縮することができるのであ
る。なお、不均等ピッチであっても各空間に形成される
容積が等しくなるように加工を施すことは可能であるが
製作性が悪い。前出のいずれの従来技術においても吸入
過程にある空間が閉じられて内部の流体がそのまま圧縮
され吐出されるのに対して、このように作動室に隣合う
吸入過程にある空間が分断されて圧縮動作を行うことは
本実施形態の特徴の一つでである。
【0028】以上説明したように、連続的な圧縮動作と
なる作動室がディスプレーサ5の中心部に位置する駆動
軸受5aの周りにほぼ等ピッチで分散して配設され、各
作動室は各々位相がずれて圧縮が行われる。すなわち、
一つの空間に着目すると吸入から吐出までは駆動軸の回
転角で360°ではあるが、本実施形態の場合3個の作
動室が形成され、これらが120°ずれた位相で各々吐
出をするので、流体である冷媒を圧縮する圧縮機として
動作させた場合、駆動軸の回転角で360°間に3回冷
媒を吐出することになる。
【0029】さて、圧縮動作を終了した瞬間の空間(接
点aとbによって囲まれた空間)を一つの空間として見
做すと、本実施形態の如く巻角が360゜の場合、いず
れの圧縮機動作状態においても、吸入行程となっている
空間と圧縮行程となっている空間とが交互になるように
設計されており、このため、圧縮行程が終了した瞬間直
ちに次の圧縮行程に移行することができ、滑らかで連続
的に流体を圧縮することができる。
【0030】次に、このような形状をした容積形圧縮要
素1を組み込んだ圧縮機を図1及び図3を用いて説明す
る。図1及び図3において、容積形圧縮要素1は、上記
詳述したシリンダ4及びディスプレーサ5に加えて、デ
ィスプレーサ5の中心部の軸受5aに偏心部6aの一部
を切り欠く形で配設された略弓形のスライダ7が嵌合し
てディスプレーサ5を駆動する駆動軸6、前記シリンダ
4の両端開口部を閉塞する端板と駆動軸6を軸支する軸
受を兼ねた主軸受8と副軸受9、前記主軸受8の端板に
形成された吸入ポ−ト8a、前記副軸受9の端板に形成
された吐出ポ−ト9a、この吐出ポ−ト9aを差圧で開
閉する吐出弁10aを有する。11は主軸受8に取り付
けられた吸入カバ−、12は副軸受9に一体的に吐出室
9bを形成するための吐出カバ−である。
【0031】電動要素2は、固定子2aと回転子2bか
らなり、回転子2bは駆動軸6に焼き嵌め等で固定され
ている。この電動要素2は、電動機効率向上のため、ブ
ラシレスモータで構成され、3相インバータにより駆動
制御される。ただし、電動要素2は他の電動機形式、例
えば、直流電動機や誘導電動機でも差し支えない。
【0032】13は密閉容器3の内の底部に溜められた
潤滑油で、この中に駆動軸6の下端部が浸かっている。
14は吸入パイプ、15は吐出パイプ、16はシリンダ
4の内周壁4a及びベ−ン4bとディスプレーサ5の噛
み合いによって形成される前述した作動室である。ま
た、吐出室9bはOリング等のシ−ル部材17により密
閉容器3内の圧力と区画されている。
【0033】本実施形態における容積形流体機械を空調
用圧縮機として利用した場合、その作動ガス(冷媒ガ
ス)の流れを図1により説明する。図中に矢印で示すよ
うに、吸入パイプ14を通って密閉容器3に入った作動
ガスは、主軸受8に取り付けられた吸入カバ−11内に
入り吸入ポ−ト8aを通って容積形圧縮要素1に入り、
ここで駆動軸6の回転によってディスプレーサ5が旋回
運動を行い作動室の容積が縮少することにより圧縮され
る。圧縮された作動ガスは、副軸受9の端板に形成され
た吐出ポ−ト9aを通り吐出弁10aを押し上げて吐出
室9b内に入り、吐出パイプ15を通って外部に流出す
る。尚、吸入パイプ14と吸入カバー11との間に隙間
が形成されている理由は、作動ガスを密閉容器3内にも
流通させることによって電動要素を冷却するためと、作
動ガス中に含まれる非圧縮性液体(潤滑油、液冷媒等)
を効果的に分離するためである。
【0034】内部に溜められた潤滑油13は、差圧や遠
心ポンプ作用によって底部から駆動軸6内部に設けられ
た給油穴6bを通り、この給油穴6bに連通した油穴6
c,6dより各摺動部に送られ潤滑する。この一部は作
動室内部にも隙間を通って供給される。
【0035】ここで、本発明の容積形圧縮要素1の特徴
であるディスプレーサ5の旋回半径εを変化させる駆動
機構の一例を図4乃至図9を用いて説明する。図4
(a)は、本発明に係る容積形流体機械のディスプレー
サ駆動軸受5aにかかる荷重Fの極線図、図4(b)
は、駆動機構部のシール力Fs発生機構の説明図、図5
は本発明に係る容積形流体機械の駆動機構要部斜視図、
図6は本発明に係る容積形流体機械の駆動機構部におけ
る旋回半径可変動作説明図、図7は、図6における旋回
半径可変範囲を示す模式図、図8は本発明に係る容積形
流体機械におけるディスプレーサに作用する自転モーメ
ントMとシール力Fsによるシール点の接触状態説明
図、図9はディスプレーサに作用する自転モーメントの
計算例である。
【0036】図4(a)に示した、ディスプレーサ5の
駆動軸受5aにかかる荷重極線図は、図1に示す容積形
圧縮要素1の冷凍条件(例えば作動流体HFC134
a,吸入圧力Ps=0.095MPa,吐出圧力Pd=
1.043MPa)における計算結果で、ディスプレー
サ5の中心oを原点とする静止座標系で表したものであ
る。図中の数字は駆動軸6の回転角を示す。FxとFy
は軸受荷重Fpのx方向分力とy方向分力である。これ
より、本発明の容積形圧縮要素1の軸受荷重Fのベクト
ル軌跡はほぼ円軌跡を描き、駆動軸の回転とともに荷重
方向も回転する回転荷重であることが分かる。このこと
は、駆動軸に固定した回転座標系でみた場合には、荷重
Fは駆動軸6に対してほぼ一定方向から働き、駆動軸の
負荷面が固定されることを意味し、本容積形流体機械
は、軸受荷重Fpの一部をシール力として利用できる基
本要件を満足することが分かる。
【0037】次に、図4(b)及び図5によりシール力
Fsの発生機構を説明する。図において、駆動軸6の偏
心部6aの一部を切り欠く形でスライド面6eが形成さ
れており、このスライド面6eに略弓形の部分円筒形状
をしたスライダ7のスライド面7bが係合して摺動す
る。偏心部6aのスライド面6eは、ディスプレーサ5
の中心oを通り、駆動軸6の中心o’と中心oとを結ぶ
線分に直角な平面に対して角度αだけ傾斜して形成され
ている。この角度αをスライド角と呼称する。また、ス
ライダ7の円筒部7aはディスプレーサ5の駆動軸受5
aに嵌合して流体潤滑作用により軸受荷重Fpを受ける
油膜圧力発生部である。ここで、軸受の油膜厚さを無視
して考えればディスプレーサ5中心oは、スライダ7の
円筒部7aの中心でもある。6dはスライド面6eに潤
滑油を供給する油穴である。
【0038】これより、軸受荷重Fpはスライド面6e
に垂直な成分Fnとスライド面6eに平行な成分Fsに
分解される。スライド面6eに平行な荷重成分Fsはス
ライダ7を斜面に沿って押し上げるように働き(図4
(b)に図示した方向を荷重Fsの正方向とする)、旋
回半径ε(=oo’)を増大させてシリンダ4とディス
プレーサ5の噛み合いの接点(シール点)のクリアラン
スをつめるように作用する。即ち、各シール点にシール
力が付与されるようになり、作動流体の内部漏れを低減
して圧縮機の性能を向上することができる。軸受荷重F
pのスライド面6e方向の分力Fsがシール力となる。
ここで、スライド角αの値は、圧縮機の運転条件(吸入
圧力、吐出圧力、回転速度等)を考慮して、常に適正な
シール力Fs(但し、Fs>0)が働くように設定され
る。
【0039】このように、外径面の一部を切り欠いた形
の平面部が形成された偏心部を有する駆動軸と、この駆
動軸の平面部に係合して摺動し、ディスプレーサ駆動軸
受にかかる荷重を支承するための油膜圧力発生部を有す
る略弓形形状のスライダという2つの部品により、比較
的簡便に構成されることから、低コストの旋回半径可変
手段を提供することができる。
【0040】次に、本駆動機構における旋回半径可変動
作及び可変範囲について、図6、図7により説明する。
図6(b)において、駆動軸6の偏心部6aの外径はス
ライダ7の円筒部にあたる油膜圧力発生部7aの外径
(2点鎖線で図示)よりも半径隙間δだけ小さくなって
いる。この寸法設定状態からスライダ7が偏心部6aの
スライド面6eに沿って破線矢印のように摺動し、旋回
半径εが最大になった状態が図(a)で記号εmaxで表
し、旋回半径が最小になった状態が図(c)でεminで
表している。この寸法関係を模式的に示したのが図7で
ある。これより、旋回半径可変範囲は半径隙間δの寸法
により任意に調整することが可能である。
【0041】例えば、スライド角αが35°の場合、半
径隙間δを75μmにすると旋回半径εは約±44μm
の範囲で可変になる。このように旋回半径εが広い範囲
で変化できることにより、シリンダ4とディスプレーサ
5の輪郭形状の精度を緩和できるとともに、旋回半径が
固定している場合に必要な、両者の絶対寸法に合わせた
最適旋回半径の選定が不要となり組立性を大幅に向上で
きる。
【0042】さらに、シリンダ4とディスプレーサ5の
噛み合いの接点(シール点)は、駆動軸6の回転角速度
をωとすると相対的に半径εの周速v=ε・ωの速度で
摺動しているが、これらの移動線接触部が仮に摩耗した
場合でも旋回半径εが大きくなることによってクリアラ
ンスの増加を防止し摩耗補償されることから、摩耗によ
る性能低下を防止することができる。なお、旋回半径可
変範囲はスライダ7の運動追従性や摩耗補償範囲等を考
慮して決められるが、組立性からシリンダとディスプレ
ーサの輪郭形状誤差以上とその下限値が規定される。
【0043】次に、作動流体の圧縮によってディスプレ
ーサに働く自転モーメントMと前述したシール力Fsに
よるシール点の接触状態を図8により説明する。ディス
プレーサ5には作動流体の圧縮に伴い、各作動室16の
内圧による力が作用し、これらの合力の作用線がディス
プレーサ5の中心oを通らない場合にはディスプレーサ
5自身を回転させようとするモーメント(自転モーメン
トM)を生ずる。本発明の容積形圧縮要素1では、この
自転モーメントは図8に図示するように反時計周りのモ
ーメントになる。この自転モーメントMを受けられる接
点(シール点)は、図から明らかなように記号a,b,
dの3点である。理想的にはこの3点が同時に接触する
わけだが、シリンダ4とディスプレーサ5の輪郭形状の
精度を考えた場合にはこの3点のうち少なくともどれか
1点が接触しているといえる。次に、前述したシール力
Fsによる接触点を考える。シール力Fsが働き旋回半
径εを増加させる方向にスライダ7が摺動することによ
り、先の3点以外のシール点、記号c,e,fの3点の
うち少なくともどれか1点が接触することになる。
【0044】ここで、シール点cは曲率半径も大きく内
部漏れもおきにくいので積極的に隙間をあけて接触を回
避するような輪郭形状の修整を行えば、シール力Fsに
よる接触点はシール点、記号e,fの2点のうちどちら
か1点が接触することになる。これは自転モーメントM
と反対方向のモーメントが働いた時の接触点にあたる。
このように、旋回半径εが可変となる駆動機構により、
ディスプレーサ5に作用する作動流体圧縮の反力による
自転モーメントを受ける側のシール点とこの自転モーメ
ントと反対方向のモーメントを受ける側のシール点にお
いて、各々1箇所以上の移動線接触部を有することか
ら、ディスプレーサ5は少なくとも2箇所のシール点で
自転方向の角変位が規定されるためその挙動が安定し、
中心o周りの自転角変位を小さくでき、振動、騒音の低
減に寄与することができる。
【0045】このことは又、シリンダ4とディスプレー
サ5輪郭形状を性能、信頼性の面からさらに改良できる
ことを示している。図9のM1は、本発明の容積形圧縮
要素1におけるディスプレーサ5に作用する自転モーメ
ントの前述したHFC134a冷凍条件における計算結
果である。自転モーメントM1は駆動軸1回転中に正の
値をとり、常に一方向のモーメントが働くことを示して
いる。旋回半径εが一定の場合には振動、騒音の点から
シール点が離間しないように(歯面分離振動を引き起こ
さないように)ディスプレーサには常に一方向のモーメ
ントが作用するようにしなければならないが、旋回半径
が可変となる本駆動機構においてはこの制約条件が不要
となり、図9の自転モーメントM2のような、自転モー
メントの値が正負に切り替わる交番の自転モーメントと
なるシリンダ及びディスプレーサの輪郭形状を選択する
ことが可能となる。
【0046】このように交番の自転モーメントとなる状
態が、モーメントの絶対値が最も小さくなり、自転モー
メントによるシール点の接触荷重も最も低減できること
になる。したがって、移動線接触部(シール点)の機械
摩擦損失を低減して性能向上できるとともに、接触部の
摩耗に対する信頼性をさらに向上することができる。
【0047】図10は、本発明に係る容積形流体機械の
他の駆動機構要部斜視図である。図において、6fは駆
動軸6の偏心部6aを一部切り欠く形で設けられたスラ
イド面6eに形成された案内溝で、この案内溝6fにス
ライダ7のスライド面7bに形成された突起状の案内部
7cが係合し、スライダ7の駆動軸スライド面6eに沿
う摺動のガイドをするようになっている。なお、案内溝
6fは駆動軸6の油穴6dと連通しており、スライダ7
のスライド面7b及び案内部7cの潤滑を行う油溝を兼
ねている。ここで、案内溝6fを駆動軸6の軸心に対し
て直角に形成し、案内溝6fとスライダ7の案内部7c
との隙間を小さくすることにより、スライダ7の摺動方
向が駆動軸6の軸心に直角な方向に規定されるようにな
り、スライダ7及びこのスライダ7に嵌合するディスプ
レーサ5の軸方向の振動を抑え、容積形流体機械の振
動、騒音低減が図れる。
【0048】さて、上記説明した本実施形態、即ち図3
に示す実施形態では、密閉容器3内の圧力が低圧(吸入
圧力)に保持されるタイプの密閉形圧縮機について説明
したが、低圧タイプにすることにより以下のような利点
がある。 (1)圧縮された高温の作動ガスによる電動要素2の加
熱が少なく、吸入ガスによって冷却されるため、固定子
2a,回転子2bの温度が低下し、モ−タ効率が向上し
て性能向上が図ることができる。 (2)フロン等の潤滑油13と相溶性のある作動流体で
は、圧力が低いため潤滑油13中に溶解する作動ガスの
割合が少なくなり、軸受等での油の発泡現象も起こりに
くくなることから、信頼性を向上することができる。 (3)密閉容器3の耐圧を低くでき、薄肉・軽量化を図
ることができる。
【0049】次に、密閉容器3内の圧力が高圧(吐出圧
力)に保持されるタイプのものについて説明する。図1
1は、本発明の他の実施形態に係る容積形流体機械を圧
縮機として用いた高圧タイプの密閉形圧縮機の要部拡大
断面図である。図11において、前述の図1〜図3と同
一符号を付したものは同一部品であり、同一の作用をな
す。図において、8bは吸入カバ−11によって主軸受
8に一体的に形成された吸入室で、シ−ル部材17等に
よって密閉容器3内の圧力(吐出圧力)と区画されてい
る。18は吐出室9b内と密閉容器3内を連通する吐出
通路である。容積形圧縮要素1の作動原理等は前述した
低圧(吸入圧力)タイプと同様である。
【0050】作動ガスの流れは図中に矢印で示すよう
に、吸入パイプ14を通って吸入室8bに入った作動ガ
スは、主軸受8に形成された吸入ポ−ト8aを通って容
積形圧縮要素1に入り、ここで駆動軸6の回転によって
ディスプレーサ5が旋回運動を行い作動室16の容積が
縮少することにより圧縮される。圧縮された作動ガス
は、副軸受9の端板に形成された吐出ポ−ト9aを通り
吐出弁10aを押し上げて吐出室9b内に入り、吐出通
路18を通って密閉容器3内に入り、この密閉容器3に
接続された吐出パイプ(図示せず)より外部に流出す
る。
【0051】このような高圧タイプの利点は、潤滑油1
3が高圧になっているため、駆動軸6の回転による遠心
ポンプ作用等によって各軸受摺動部に給油された潤滑油
13がディスプレーサ5の端面の隙間等を通ってシリン
ダ4内に供給され易くなるため、作動室16のシ−ル性
及び摺動部の潤滑性を向上できる点にある。
【0052】以上、本発明の容積形流体機械を用いた圧
縮機では機器の仕様や用途あるいは生産設備等に応じて
低圧タイプ、高圧タイプどちらでも選択することが可能
となり、設計の自由度が大幅に拡大する。
【0053】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。図12は、本発明の別の実施形態に係る高圧タイプ
の密閉形圧縮機の要部縦断面図、図13は、図12にお
ける駆動機構要部C−C矢視図、図14は、図12にお
ける駆動機構要部斜視図である。図12において、前述
の図1〜図3及び図11と同一の符号を付したものは同
一部品であり、同一の作用をなす。図において、7dは
スライダ7と一体に形成されたカウンタウェイトで、デ
ィスプレーサ5の遠心力Fcdに対向して釣り合うよう
にその偏心質量が決められている。カウンタウェイト7
dの偏心質量による遠心力をFcbとすると、Fcb=
Fcdとなる。8cは主軸受8の中心部に、仕切り板1
9とでカウンタウェイト7dが収納されるように形成さ
れた空間であるカウンタウェイト室、19aは仕切り板
19の中心部の貫通穴で、貫通穴19aの内径はカウン
タウェイト7dと一体になったスライダ7が装着可能な
ようにスライダ7の円筒部である油膜圧力発生部7aの
外径よりも大きくなっている。
【0054】本実施形態では、ディスプレーサ5の遠心
力Fcdはスライダ7に一体に取り付けられたカウンタ
ウェイト7dの遠心力Fcbとキャンセルされるため、
ディスプレーサ5の駆動軸受5aの軸受荷重Fには慣性
力の影響は含まれなくなり、作動ガスの圧縮に伴う荷重
だけになる。したがって、軸受荷重Fpの一部を利用し
たシール力Fsにも慣性力はなく、駆動軸6の回転速度
の影響は受けないことになる。
【0055】図15に、駆動軸の回転速度nとシール力
Fsとの関係を示すが、慣性力の影響がある場合には同
一圧力条件で図のAのように回転速度nが上昇するとと
もにシール力Fsも増加してくるが、本実施形態の場合
には図のように回転速度に依らず一定値となり、シール
機能を保持する最適なシール力に設定できることから、
特に、駆動軸の回転速度が広範囲に変化するインバータ
機に好適な駆動機構で、広い回転範囲で高性能を発揮で
きることになる。なお、本実施形態ではカウンタウェイ
トの遠心力Fcbとディスプレーサの遠心力Fcdを完
全に釣り合うようにしたが、回転速度の変化範囲があま
り広くない場合には、ディスプレーサの遠心力の一部と
釣り合うようにカウンタウェイトの偏心質量を設定して
もよい。この場合でも、慣性力の影響を小さくできるた
め高速性能向上の効果がある。
【0056】以上、シリンダ4の内周に3箇所のベ−ン
4bをもつ容積形流体機械について説明してきたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ベ−ン4bの数
が2個以上N個の容積形流体機械に拡張することができ
る(Nの値は実用上は8〜10以下となる)。このよう
にベ−ンの数Nが実用できる範囲でしだいに多くなるに
したがって以下のような利点がある。
【0057】(1)トルク変動が小さくなり、振動・騒
音が低減される。 (2)シリンダが同一外径で比較した場合、同じ吸入容
積を確保するためのシリンダ高さが低くなり、圧縮要素
の寸法を小型化できる。 (3)ディスプレーサに働く自転モ−メントが小さくな
るため、ディスプレーサとシリンダの摺動部の機械摩擦
損失を低減できるとともに信頼性を向上できる。 (4)吸入・吐出配管内の圧力脈動が小さくなり、一層
の低振動、低騒音化を図ることができる。これにより、
医療用や産業用等で要求のある無脈流の流体機械(圧縮
機、ポンプ等)を実現できる。
【0058】図16に、本発明の容積形圧縮機を適用し
た空調システムを示す。このサイクルは冷暖房が可能な
ヒ−トポンプサイクルで、前述の図3で説明した本発明
の容積形圧縮機20、室外熱交換器21とそのファン2
1a、膨張弁22、室内熱交換器23とそのファン23
a、4方弁24から構成されている。一点鎖線25は室
外ユニット、26は室内ユニットである。
【0059】容積形圧縮機20は、図2に示した作動原
理図に従って動作し、圧縮機を起動することによりシリ
ンダ4とディスプレーサ5間で作動流体(例えばフロン
HCFC22やR407C,R410A等)の圧縮作用
が行われる。冷房運転の場合、圧縮された高温・高圧の
作動ガスは破線矢印で示すように吐出パイプ15から4
方弁24をとおり室外熱交換器21に流入して、ファン
21aの送風作用で放熱、液化し、膨張弁22で絞ら
れ、断熱膨張して低温・低圧となり、室内熱交換器23
で室内の熱を吸熱してガス化された後、吸入パイプ14
を経て容積形圧縮機20に吸入される。一方、暖房運転
の場合は、実線矢印で示すように冷房運転とは逆に流
れ、圧縮された高温・高圧の作動ガスは吐出パイプ15
から4方弁24を通り室内熱交換器23に流入して、フ
ァン23aの送風作用で室内に放熱して、液化し、膨張
弁22で絞られ、断熱膨張して低温・低圧となり、室外
熱交換器23で外気から熱を吸熱してガス化された後、
吸入パイプ14を経て容積形圧縮機20に吸入される。
【0060】図17は、本発明の容積形圧縮機を搭載し
た冷凍システムを示す。このサイクルは冷凍(冷房)専
用のサイクルである。図において、27は凝縮器、27
aは凝縮器ファン、28は膨張弁、29は蒸発器、29
aは蒸発器ファンである。容積形圧縮機20を起動する
ことによりシリンダ4とディスプレーサ5間で作動流体
の圧縮作用が行われ、圧縮された高温・高圧の作動ガス
は実線矢印で示すように吐出パイプ15から凝縮器27
に流入して、ファン27aの送風作用で放熱、液化し、
膨張弁28で絞られ、断熱膨張して低温・低圧となり、
蒸発器29で吸熱ガス化された後、吸入パイプ14を経
て容積形圧縮機20に吸入される。ここに、図16、図
17ともに本発明の容積形圧縮機を搭載しているので、
エネルギ効率に優れ、低振動・低騒音で信頼性の高い冷
凍・空調システムが得られる。なお、ここでは容積形圧
縮機20として低圧タイプを例にあげて説明したが、高
圧タイプでも同様に機能し、同様の効果を奏することが
できる。
【0061】これまでに述べた実施形態では、容積形流
体機械として圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明は
これ以外にポンプや膨張機及び動力機械にも応用するこ
とができる。また、本発明では運動形態として、一方
(シリンダ側)が固定しもう一方(ディスプレーサ)が
旋回半径εで自転せずに公転運動を行う形式としたが、
相対的に上記の運動と等価な運動形態となる両回転式の
容積形流体機械にも適用することができる。
【0062】つぎに、本発明の他の実施例に係る可変ク
ランク機構について説明する。図18は図1(b)と同
様の断面図、図19は本発明の実施形態を示す可変クラ
ンク機構部の平面図であり、図20は旋回軸受に作用す
る荷重の大きさとその方向を示す図で、図21および図
22はディスプレーサ5のラップ押付け荷重の特性を表
す説明図である。
【0063】図18において、ディスプレーサ5の内周
部に圧入された旋回軸受5aとクランク軸6aとの間に
はスライダ60が設置されている。該スライダ60の形
状は山形をしており、その外周側は旋回軸受5aとの摺
動面であるため円筒形状である。また、内面側はクラン
ク軸6aとの摺動面61とクランク軸6aとある隙間を
有して形成されている面62の二つの面を有している。
この二つの内面61と62は円弧部63で接続されてい
る。したがって、前記内面61と62と対応するクラン
ク軸6aも二つの平面と円筒面で構成されている。スラ
イダ60において、円筒面と二つの平面とは円弧64お
よび65で接続されており、クランク軸6aとの摺動面
61には、油保持手段66が設けられているが、給油方
法ついては後述する。
【0064】スライダ60の円筒面の外周長さは、旋回
軸受の内周長さに対してほぼ1/3以上となっており、
いわゆる部分軸受構造となっている。これは限られたス
ペースに有効に可変クランク機構を構成するためであ
る。つまり、従来技術で実施されているスライダ軸受
(平行な2面にカットされたクランクピン部にスライダ
ブロックを挿入し、スライダブロック全外周で旋回軸受
と摺動させる)構造を本実施形態の圧縮機に適用する
と、クランク軸の強度を考慮すると、旋回軸受外径が大
きくなり、該圧縮機の外径が大きくなる。逆に、圧縮機
の外径を同じにすると、クラン軸径が小さくなりクラン
ク軸の強度が低下したり、軸受特性が低下する。
【0065】上記した構成は、限られたスペースで両方
の特性を満足させるためには好適である。また、スライ
ダ66の摺動面61が開放されているので、その面の加
工が容易に実施可能となる。さらに、スライダ60の円
筒面は、後述する旋回軸受け荷重を受ける部分でもあ
り、その負荷容量や潤滑油による油膜厚さの形成などか
ら決められるものである。
【0066】そして、スライダ60の摺動面61は、図
19に示すようにディスプレーサ5の偏心方向に対して
傾斜角(以下、スライド角と呼称)αを有している。デ
ィスプレーサ5には、作動ガスの圧縮に伴うガス圧縮荷
重や自転モーメントの反力およびディスプレーサ5の遠
心力などが合力Fpとして作用する。この合力Fpはディ
スプレーサ5の旋回軸受5aで支持するので旋回軸受荷
重となる。
【0067】つぎに、スライド角αの決め方について説
明する。前記旋回軸受け荷重Fpによって常にスライダ
60がスライド角に沿って図5の左下方向に微動するよ
うにスライド角αを決めればよいことになる。スライダ
60の摺動面61には、旋回軸受け荷重Fpの摺動面に
直角方向に作用する分力Fnと摺動面に平行に作用する
分力Fsが作用する。この分力Fsによってスライダ6
0がスライド角に沿って図5の左下方向に微動し、さら
に、 Fsの偏心方向分力Fs’により、ディスプレーサ
5が偏心方向に押付けられる。その結果、前述したシリ
ンダ4の内周壁4a及びベ−ン4bとディスプレーサ5
の噛み合いの接点(シール点)のクリアランスを原理的
にはゼロとすることができる。
【0068】ここで、このFsの偏心方向分力Fs’を
ラップ押付け荷重と呼称し、前記旋回軸受け荷重Fpの
作用方向をディスプレーサ5の偏心方向に対してβとす
ると、ラップ押付け荷重Fs’は次式で表される。 Fs’=−Fp cos (π/2−α+β)sin α……………(1) (1)式から、ラップ押付け荷重Fs’を常に正(但
し、図19において左方向を正とする)にするには旋回
軸受け荷重Fpの作用方向βが重要になる。
【0069】図20は上記旋回軸受け荷重Fpの大きさ
とその作用方向、つまり、荷重点の軌跡を回転軸6に乗
った座標系で本発明の実施形態と従来技術(スクロール
圧縮機)の比較を示したものである。比較するために圧
縮機の理論行程容積を同じにしている。
【0070】本発明の実施形態、従来技術(スクロール
圧縮機)ともに、圧縮機の回転速度nと圧縮機の吐出圧
力と吸入圧力の比(圧力比)を変化させている。スクロ
ール圧縮機では、旋回軸受け荷重Fpの作用方向は、回
転速度や圧力比に対してあまり変化せず偏心方向に対し
てほぼ直角である。これに対して、本発明の実施形態で
は、回転速度や圧力比に対して変化している。つまり、
圧縮機の運転条件によって旋回軸受け荷重Fpの大きさ
および作用方向が変化するということである。図6にお
いて、本発明の実施形態の荷重点の軌跡が″おむすび″
形した閉曲線となっているが、この閉曲線は回転軸6が
1回転する間に4回(4条ラップであるため)描かれる
ことになる。本発明の実施形態では、旋回軸受け荷重F
pの作用方向が回転軸6の回転とともに変化するので、
作用方向βの最大値と最小値がスライド角を決める上で
重要となる。
【0071】図21および図22は、圧縮機の吐出圧力
と吸入圧力を一定として、前記旋回軸受け荷重Fpの作
用方向βの最大値および最小値において、スライド角α
をパラメータにして示したラップ押付け荷重Fs’の回
転速度特性を示したものである。ラップ押付け荷重F
s’は、圧縮機の回転速度およびスライド角αを減少す
るに伴い大きくなる。また、旋回軸受け荷重Fpの作用
方向βに対しては、スライド角αを最小値で設定するよ
り最大値で設定する方がラップ押付け荷重Fs’は大き
くなる。これは、前述した図19及び図20からも定性
的に説明がつくものである。しかし、回転速度に対して
はある回転速度を境にして特性が逆転している。
【0072】以上説明したように、スライダ60のスラ
イド角αは、旋回軸受け荷重Fpの作用方向βの最小値
で決める必要がある。上記構成とすることによって、可
変クランク機構を限られたスペースで有効に構成するこ
とができるとともに、スライダの加工方法を簡単化でき
る。
【0073】つぎに、上記圧縮機の全体の給油構造につ
いて説明する。前記回転軸6において、下支持軸6dの
下端部に固定された給油パイプ40には、前記密閉容器
3内の底部に貯油され潤滑油の貯油部12に連通する給
油通路41が形成されている。
【0074】また、該給油通路41には、各軸受けに連
通するように半径方向外向きに形成された副軸受け給油
孔42、旋回軸受給油孔43および主軸受給油孔44が
それぞれ設置されている。さらに、前記副軸受け給油孔
42と連通するように、下支持軸6dには給油溝6d′
が形成されている。前記上支持軸6cには、一端を主軸
受給油孔44に連通するように、他端は上側フレーム7
の上端より上側になるように形成された給油溝(スパイ
ラル溝)47が設置されている。前記給油通路41の上
端部には、前記電動機械室27に通じるようにガス抜き
穴45および46が設置されている。また、前記給油パ
イプ40には下端部には小孔40aが設孔されている。
【0075】ここで、可変クランク機後部の給油構造に
ついて図18および図19により説明する。クランク軸
6aには前記した密閉容器3内の底部に貯油され潤滑油
の貯油部12に連通する給油通路41が形成されてお
り、前記スライダ60の摺動面61に設けられた油保持
手段66としての油ポケットとは、前記旋回軸受給油孔
43によって連通している。ここで、前記油保持手段6
6の他の方法として自己潤滑性の材料等を積層したもの
でもよい。また、スライダ60の他の面62とクランク
軸6aとの間にはある隙間が設けられているが、これは
スライダ60が微動するときこの二面同士で干渉しない
ようにするとともに、潤滑油の給油路としての作用も持
たせるものである。さらに、円筒面と二つの平面とは円
弧64および65で接続されており、逃げ部が形成され
ている。この逃げ部64はクランク軸6aの回転に伴い
潤滑油を掻き込む作用をなし、逃げ部65はスライダが
微動したとき旋回軸受5aとクランク軸6aとの間に楔
作用でくい込むことを回避している。
【0076】よって、回転軸6の回転に伴って、密閉容
器3内の底部に貯油され潤滑油が、遠心ポンプ作用によ
って給油パイプ40の小孔40aより給油通路41内に
押し上げられる。ここで、副軸受け給油孔42に流入し
た油は、下支持軸6dに形成された給油溝6d′に入
り、副軸受け8cの潤滑を行った後、スラストレース2
6の潤滑を行い密閉容器3内の底部に戻る。
【0077】旋回軸受給油孔43に流入した油は油ポケ
ット66に入りスライダ60の摺動面61の潤滑を行なった
後、ここで上下に分かれて、一部は下方に向かい旋回軸
受5aの潤滑を行った後、上記した給油溝6d′に流入
した油と共に密閉容器3内に戻る。他の油は上方に向か
い旋回軸受5aの潤滑を行った後、主軸受給油孔44に
流入した油と合流する。
【0078】主軸受給油孔44に流入した潤滑油は、上
支持軸6cに形成されたスパイラル溝47に入り、主軸
受7bの潤滑を行った後、前記電動機械室27に流出さ
れる。そして、上記した電動機械室27で冷媒より分離
された油と共に、上側フレーム7、端板10、シリンダ
4、下側フレーム8および吐出カバー11に形成された
油戻し通路28bを通じて密閉容器3内の底部に還油さ
れる。給油通路41内の潤滑油は、各軸受けの潤滑を行
うとともに、ディスプレーサ5やシリンダ4に形成され
た給油手段(図示せず)を介して、前記作動室15との
差圧により両部材の各摺動部にも供給される。上記構成
とすることによって、部分軸受としての負荷容量を十分
に発揮できる油膜圧力を発生することができるととも
に、スライダの摺動部への給油を確実に実施できる。
【0079】つぎに、本発明の他の実施形態について説
明する。図24は本発明の他の実施形態に係る可変クラ
ンク機後部の断面図である。ここで、図18および図1
9に示した実施形態と比較して同一番号を付記したもの
は同一の作用をなす。本実施の形態の特徴は、スライダ
60の円筒面の外周長さを旋回軸受の内周長さに対して
ほぼ1/2程度としていることである。つまり、スライ
ダ角を同一にしてスライダ60の二つの内面61と62
のなす角度を小さくしたものである。上記構成とするこ
とによって、油膜発生領域を広げることができる。
【0080】つぎに、本発明の他の実施形態について説
明する。図24は本発明の他の実施形態に係る可変クラ
ンク機後部の断面図である。ここで、図24および図5
に示した実施形態と比較して同一番号を付記したものは
同一の作用をなす。本実施の形態の特徴は、スライダ6
0の形状を凹状とし、円筒面の外周長さを旋回軸受の内
周長さに対してほぼ3/4程度としていることである。
つまり、摺動面61の反対側に内面67を形成し、クラ
ンク軸との間に間隙を設けるとともに、その先端部に逃
げ部64を付けた。また。内面62と63とは円弧68
で接続している。
【0081】上記構成とすることによって、内面62お
よび67での潤滑油の保持量を増やすことができる。以
上に述べた実施の形態は、クランク軸に作用する荷重を
2箇所の軸受で支持する両持ち軸受支持構造の容積形流
体機械に限ったものではなく、片持ち軸受支持構造の容
積形流体機械にも適用ができ、上記した効果を発揮する
ことができる。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ディスプレーサを旋回運動させて作動流体を圧縮
したときに、このディスプレーサ駆動軸受にかかる軸受
荷重を利用して旋回半径が可変となる簡便な構造の駆動
手段を具備することにより、加工、組立性を向上すると
ともに、作動流体の内部漏れを低減して性能向上が図
れ、かつ信頼性が高く低コストの容積形流体機械が得ら
れる。また、スライダの摺動部に油保持手段を設け、潤
滑油の貯油部に連通し遠心ポンプ作用を持った給油パイ
プおよび給油通路に連通するように給油孔を設ける構成
とすることにより摺動部への確実な給油を実施すること
ができるので、信頼性の高い容積形流体機械を得ること
ができる。また、このような容積形流体機械を冷凍サイ
クルに搭載することにより、エネルギ効率に優れ、信頼
性の高い冷凍・空調システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容積形流体機械を圧縮機に適用し
た密閉形圧縮機の圧縮要素の縦断面図及び平面図。
【図2】本発明に係る容積形流体機械の作動原理説明
図。
【図3】本発明に係る容積形流体機械の縦断面図。
【図4】本発明に係る容積形流体機械のディスプレーサ
駆動軸受にかかる荷重の極線図(a)と駆動機構部のシ
ール力発生の説明図(b)。
【図5】本発明に係る容積形流体機械の駆動機構要部斜
視図。
【図6】本発明に係る容積形流体機械の駆動機構部にお
ける旋回半径可変動作の説明図。
【図7】図6における旋回半径可変範囲を示す模式図。
【図8】本発明に係る容積形流体機械におけるディスプ
レーサに作用する自転モーメントとシール力によるシー
ル点の接触状態説明図。
【図9】ディスプレーサに作用する自転モーメントの計
算例。
【図10】本発明に係る容積形流体機械の他の駆動機構
要部斜視図。
【図11】本発明の他の実施形態に係る密閉形圧縮機の
要部縦断面図。
【図12】本発明の別の実施形態に係る密閉形圧縮機の
要部縦断面図。
【図13】図12における駆動機構要部C―C矢視図。
【図14】図12における駆動機構要部斜視図。
【図15】回転速度とシール力の関係説明図。
【図16】本発明の容積形圧縮機を適用した空調システ
ムを示す図。
【図17】本発明の容積形圧縮機を適用した冷凍システ
ムを示す図。
【図18】本発明の他の実施例に係る図1(b)と同様
の断面図
【図19】本発明に係る可変クランク機構部の平面図
【図20】本発明における旋回軸受に作用する荷重の大
きさとその方向を示す図
【図21】本発明におけるディスプレーサ5のラップ押
付け荷重の特性を表す説明図
【図22】本発明におけるディスプレーサ5のラップ押
付け荷重の特性を表す説明図
【図23】本発明の他の実施形態に係る可変クランク機
構部の断面図
【図24】本発明の他の実施形態に係る可変クランク機
構部の断面図
【符号の説明】
1 容積形圧縮要素 2 電動要素 3 密閉容器 4 シリンダ 4a 内周壁 4b ベ−ン 5 ディスプレーサ 5a 軸受 6 駆動軸 6a 偏心部 6b 給油穴 6c,6d 油穴 6e スライド面 6f 案内溝 7 スライダ 7a 油膜圧力発生部 7b スライド面 7c 案内部 7d カウンタウエイト 8 主軸受 8a 吸入ポ−ト 9 副軸受 9a 吐出ポ−ト 9b 吐出室 10a 吐出弁 10b リテーナ 11 吸入カバ− 12 吐出カバ− 13 潤滑油 14 吸入パイプ 15 吐出パイプ 16 作動室 17 シ−ル部材 18 吐出通路 19 仕切り板 20 容積形圧縮機 21 室外熱交換器 22 膨張弁 23 室内熱交換器 24 4方弁 27 凝縮器 28 膨張弁 29 蒸発器 o ディスプレーサ中心 o’ シリンダ中心 Fp 軸受荷重 Fs シール力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹林 昌寛 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 早瀬 功 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 畠 裕章 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 田川 茂太郎 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 東條 健司 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム内 (72)発明者 幸野 雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3H029 AA01 AA13 AA21 AB03 BB21 BB24 BB32 CC05 CC07 CC30 3H039 AA03 AA04 AA11 BB01 BB02 CC01 CC11 CC20 CC32

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端板間にディスプレーサとシリンダとを
    配置し、前記シリンダ中心と前記ディスプレーサ中心を
    合わせたとき前記シリンダ内壁面及び前記ディスプレー
    サ外壁面により1つの空間が形成され、前記ディスプレ
    ーサ及び前記シリンダとの位置関係を旋回位置においた
    ときは複数の空間が形成される容積形流体機械におい
    て、前記ディスプレーサの公転運動の旋回半径が実働運
    転時に前記シリンダ内壁面と前記ディスプレーサ外壁面
    の移動線接触部の形状に沿って変化する駆動手段を具備
    したことを特徴とする容積形流体機械。
  2. 【請求項2】 端板間にディスプレーサとシリンダとを
    配置し、前記シリンダ中心と前記ディスプレーサ中心を
    合わせたとき前記シリンダ内壁面及び前記ディスプレー
    サ外壁面により1つの空間が形成され、前記ディスプレ
    ーサ及び前記シリンダとの位置関係を旋回位置においた
    ときは複数の空間が形成される容積形流体機械におい
    て、前記シリンダ内壁面と前記ディスプレーサ外壁面
    が、前記ディスプレーサに作用する作動流体圧縮の反力
    による自転モーメントを受ける側のシール点とこの自転
    モーメントと反対方向のモーメントを受ける側のシール
    点において、各々1箇所以上の移動線接触部を有するこ
    とを特徴とする容積形流体機械。
  3. 【請求項3】 端板間にディスプレーサとシリンダとを
    配置し、シリンダ中心と前記ディスプレーサ中心を合わ
    せたとき前記シリンダ内壁面及び前記ディスプレーサ外
    壁面により1つの空間が形成され、前記ディスプレーサ
    及び前記シリンダとの位置関係を旋回位置においたとき
    は複数の空間が形成される容積形体機械において、前記
    ディスプレーサを旋回運動させて作動流体を圧縮したと
    きに前記ディスプレーサの駆動軸受にかかる軸受荷重の
    一部を、前記ディスプレーサと前記シリンダのシール点
    の密封力として作用させる駆動手段を具備したことを特
    徴とする容積形流体機械。
  4. 【請求項4】 端板間に平面形状が連続した曲線で構成
    される内壁を有するシリンダと、このシリンダの内壁に
    対向するように設けられた外壁を有し、旋回運動したと
    き前記内壁とこの外壁と前記端板により複数の空間を形
    成するディスプレーサとを備えた容積形流体機械におい
    て、前記ディスプレーサの公転運動(旋回運動)の半径
    が少なくとも前記ディスプレーサと前記シリンダの形状
    誤差以上の範囲で可変となる駆動手段を具備したことを
    特徴とする容積形流体機械。
  5. 【請求項5】 端板間に平面形状が連続した曲線で構成
    される内壁を有するシリンダと、このシリンダの内壁に
    対向するように設けられた外壁を有し、旋回運動したと
    き前記内壁とこの外壁と前記端板により複数の空間を形
    成するディスプレーサとを備えた容積形流体機械におい
    て、前記ディスプレーサを旋回運動させて作動流体を圧
    縮したときに前記ディスプレーサの駆動軸受にかかる軸
    受荷重の一部を、前記ディスプレーサと前記シリンダの
    シール点の密封力として作用させる駆動手段を具備し、
    且つ前記ディスプレーサに作用する自転モーメントの方
    向が切り替わる交番のモーメントとなるように前記シリ
    ンダ内壁及び前記ディスプレーサ外壁の平面形状を構成
    したことを特徴とする容積型流体機械。
  6. 【請求項6】 端板間に平面形状が連続した曲線で構成
    される内壁を有するシリンダと、このシリンダの内壁に
    対向するように設けられた外壁を有し、旋回運動したと
    き前記内壁とこの外壁と前記端板により複数の空間を形
    成するディスプレーサとを備えた容積形流体機械におい
    て、 前記ディスプレーサの遠心力の全部または一部と
    釣り合うカウンタウェイトを備え、ディスプレーサの公
    転運動の半径(旋回半径)が可変となる駆動手段を具備
    したことを特徴とする容積形流体機械。
  7. 【請求項7】 請求項1、3、4、5又は6において、
    駆動手段は、一端が電動要素に固定され、外径面の一部
    を切り欠いた形の平面部が形成された偏心部を有する駆
    動軸と、前記駆動軸の平面部に係合して摺動し、ディス
    プレーサ駆動軸受にかかる荷重を支承するための油膜圧
    力発生部を有する略弓形の部分円筒形状のスライダを備
    える容積形流体機械。
  8. 【請求項8】 スライダの摺動方向を駆動軸の軸心に直
    角な平面内に規定するための案内部を有する請求項7記
    載の容積形流体機械。
  9. 【請求項9】 請求項1、3、4、5又は6において、
    駆動手段は、一端が電動要素に固定され、偏心部を有す
    る駆動軸と、駆動軸に対して摺動するスライダを備え、
    前記スライダは、前記駆動軸に対して摺動する面がV字
    形状に形成される容積形流体機械。
  10. 【請求項10】 請求項1、3、4、5又は6におい
    て、駆動手段は、一端が電動要素に固定され、偏心部を
    有する駆動軸と、駆動軸に対して摺動するスライダを備
    え、前記スライダは、前記駆動軸に対して摺動する面が
    コ字形状に形成される請求項7記載の容積形流体機械。
  11. 【請求項11】 前記スライダと前記駆動軸との間の摺
    動面に対して、駆動軸を介して給油する通路を備える請
    求項9又は10記載の容積形流体機械。
  12. 【請求項12】 前記スライダの負荷面は、ディスプレ
    ーサの軸受内周長さの1/3以上である請求項9又は1
    0記載の容積形流体機械。
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