JP2000320686A - パワーステアリング装置内で使用されるシール組立体 - Google Patents

パワーステアリング装置内で使用されるシール組立体

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JP2000320686A
JP2000320686A JP2000104876A JP2000104876A JP2000320686A JP 2000320686 A JP2000320686 A JP 2000320686A JP 2000104876 A JP2000104876 A JP 2000104876A JP 2000104876 A JP2000104876 A JP 2000104876A JP 2000320686 A JP2000320686 A JP 2000320686A
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power steering
flexible lip
steering device
contour
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W Martin John
ジョン・ダブリュー・マーティン
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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    • B62D5/06—Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/10—Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of power unit
    • B62D5/12—Piston and cylinder
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    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間に亙ってパワーステアリングモータが
使用された後にシール組立体は磨耗し且つ漏洩を生じる
可能性を軽減し、漏洩し始める迄のシール組立体の有効
寿命を最大にするように改良すること。 【解決手段】 軸方向に往復運動可能な軸36を有する
パワーステアリング装置10内にて改良されたシール組
立体142が使用される。シール組立体142は、液圧
流体が作用する内側部164を有している。シール組立
体142は、最小直径の円形の輪郭線152を有する可
撓性のリップ部148を備えている。環状のコイルばね
158が最小直径の輪郭線152と反対側の可撓性のリ
ップ部の側部と係合する状態に配置されている。コイル
ばね158は、可撓性のリップ部148の最小直径の輪
郭線152を含む平面から軸方向にずらした円形の中心
軸線170を有している。コイルばね158の円形の中
心軸線170は、シール組立体をパワーステアリング装
置10内に取り付ける前に、シール組立体142の内側
部164に向けた方向に可撓性のリップ部148の最小
直径の輪郭線152からずらされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向に往復運動
可能な軸を有するモータを備えるパワーステアリング装
置にて使用される改良されたシール組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】公知のパワーステアリング装置は、ステ
アリング可能な車の車輪に接続された液圧モータを備え
ている。該液圧モータは、ステアリング可能な車の車輪
を回すように作用可能である。公知のパワーステアリン
グ装置の液圧モータは、ピストンと、該ピストン及びス
テアリング可能な車の車輪に接続された軸とを有してい
る。ステアリング可能な車の車輪を回すようにモータが
作動されると、軸は、モータハウジングに対して往復運
動する。
【0003】公知のパワーステアリングモータは、モー
タハウジングと、往復運動可能な軸との間に配置された
シール組立体を備えている。このシール組立体は、ハウ
ジングと接続されている。該シール組立体は、往復運動
可能な軸の円筒形の外側面に係合する可撓性のリップ部
を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】長時間に亙ってパワー
ステアリングモータが使用された後にシール組立体は磨
耗し且つ漏洩を生じる可能性がある。漏洩し始める迄の
シール組立体の有効寿命を最大にすることが望ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に往復
運動可能な軸を有するモータを備えるパワーステアリン
グ装置内で使用される新規且つ改良されたシール組立体
に関する。該シール組立体は、モータの作動中、液圧流
体が作用する内側部を有している。該シール組立体は、
最小直径の円形の輪郭線を有する可撓性のリップ部を備
えている。環状のコイルばねが最小直径の輪郭線から反
対側の可撓性のリップ部の側部と係合する位置に配置さ
れている。
【0006】該コイルばねは、可撓性のリップ部の一部
分の周りを伸長する中心軸線を有している。該コイルば
ねの中心軸線は、シール組立体をパワーステアリング装
置内に取り付ける前に、シール組立体の内側部に向けた
方向に、可撓性のリップ部の最小直径の輪郭線を含む平
面からずらしてある。この構造であればシール組立体の
有効寿命が延びることが分かった。シール組立体をパワ
ーステアリング装置装置内に取り付ける前に、シール組
立体の内側部に向けた方向に、0.15乃至0.75m
mの距離だけ、コイルばねの円形の中心軸線が可撓性の
リップ部の最小直径の輪郭線を含む平面からずれるよう
にすれば好都合である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の上記及びその他の特徴
は、添付図面を参照しつつ、本発明の以下の説明を読む
ことにより、本発明が関係する技術分野の当業者により
明確になるであろう。
【0008】パワーステアリング装置10(図1)は、
ステアリング可能な車の車輪を旋回するように作動可能
である。パワーステアリング装置10は、車のステアリ
ングハンドルに接続された入力軸14を有する制御弁組
立体12を備えている。制御弁組立体12の作動によ
り、液圧流体はパワーステアリングモータ22に接続さ
れた導管18、20を通って流れることができる。
【0009】パワーステアリングモータ22は、車のフ
レームと固定状態に接続された略円筒形のハウジング2
6を有している。該ハウジング26は、円筒形のピスト
ン28を包み込んでいる。ピストン28は、ハウジング
26と協働して、一対の可変容積チャンバ30、32を
形成する。制御弁組立体12が作動すると、圧力下の液
圧流体は、可変容積チャンバ30又は32の一方に供給
され且つ他方の可変容積チャンバから排出される。
【0010】ピストン28は、円筒形の往復運動可能な
軸36と固定されている。往復運動可能な軸36の両端
は、ステアリング可能な車の車輪に接続されている。制
御弁組立体12が作動すると、可変容積チャンバ30又
は32の一方の液圧流体の圧力により、ピストン28
は、ハウジング26に対して軸方向に動く。その結果、
軸36が軸方向に動いて、公知の方法にて、ステアリン
グ可能な車の車輪を旋回することになる。
【0011】公知のシール組立体 本発明以前、ハウジング26と往復運動可能な軸36と
の間に、公知のシール組立体42(図2)が設けられて
いた。この公知のシール組立体42は、パワーステアリ
ングモータ22用の標準的なシール組立体と称すること
ができる。この公知のシール組立体42は、パワーステ
アリングモータ22のハウジング26と固定状態に接続
された基部46を有している。可撓性のリップ部(li
p)48が基部46から伸長し且つ往復運動可能な軸3
6に係合する。
【0012】可撓性のリップ部48はシール組立体42
をパワーステアリング装置10内に取り付ける前におけ
るリップ部の最初の状態、すなわち非拘束状態にて図2
に図示されている。このように、図2に図示するよう
に、可撓性のリップ部48は、パワーステアリングモー
タ22の往復運動可能な軸36との係合によってゆがむ
ことはない。
【0013】可撓性のリップ部48は、最小直径の円形
の輪郭線52を有している。この最小直径の円形の輪郭
線52は、軸36の外径よりも小さい直径を有してい
る。このため、可撓性のリップ部48が軸36における
円筒形の外側面54に係合すると、可撓性のリップ部4
8は、半径方向外方にゆがめられる。環状のヘリカルコ
イルばねすなわちガータばね58(図2)がリップ部4
8の半径方向外側部60に係合する。このため、ばね5
8は、最小直径の輪郭線52から反対側のリップ部48
の側部に係合する。
【0014】図2の公知のシール組立体42は、パワー
ステアリングモータ22が作動する間、可変容積チャン
バ30内の液圧流体圧力が作用する軸方向内側部64を
有している。また、可撓性のリップ部48の半径方向外
側部60にも、可変容積チャンバ30内の液圧流体の圧
力が作用する。また、公知のシール組立体42は、パワ
ーステアリングモータ22が作動する間、周囲(空気)
圧力が作用する軸方向外側部66も有している。
【0015】環状ばね58の円形の中心軸線70は、軸
36及び公知のシール組立体42の長手方向中心軸線に
対して垂直に伸びる半径方向平面内に配置されている。
公知のシール組立体42(図2)において、ばね58の
円形の中心軸線を含む平面は、可撓性のリップ部48の
最小直径の円形の輪郭線52を含む半径方向平面からシ
ール組立体の空気側すなわち外側部66に向けてずらし
てある。ばね58の中心軸線70を含む平面は、可撓性
のリップ部48の最小直径の輪郭線52を含む平面に対
して平行に伸長している。しかしながら、可撓性のリッ
プ部48の最小直径の輪郭線を含む平面は、公知のシー
ル組立体42の内側部64に向けた方向に、ばね58の
中心軸線70を含む平面からずらしてある。
【0016】ヘリカルコイルばね58の中心軸線70を
含む平面が可撓性のリップ部48の最小直径の輪郭線5
2を含む平面からずれる距離は、公知のシール組立体4
2のR値と称することができる。他の取決めも可能では
あるが、可撓性のリップ部48の最小直径の輪郭線52
を含む半径方平面から空気側すなわち外側部66に向け
て、すなわち、図2に見て左方向に向けて、ずらした半
径方向平面内にばね58の中心軸線70が配置されたと
き、そのR値は負であると称することができる。往復運
動可能な軸36を有する公知のパワーステアリング装置
は、全て、負のR値を有するシール組立体42を備える
構造であると考えられる。このように、公知のシール組
立体のばね58の中心軸線は、シール組立体をパワース
テアリング装置10内に取り付ける前に、可撓性のリッ
プ部48の最小直径の円形の輪郭線52を含む半径方向
平面からシール組立体の外側部すなわち空気側66に向
けてずらしてある。
【0017】往復運動可能な軸36を有するパワーステ
アリング装置内で使用される1つの公知のシール組立体
42は、図2に参照番号74で示した距離だけ可撓性の
リップ部48の最小直径の輪郭線52を含む平面からず
らした平面内に円形の中心軸線70が配置されたコイル
ばね58を有するものであった。1つの公知のシール組
立体42に対する距離74は0.25mmであった。そ
の結果、公知のシール組立体42は0.25mmすなわ
ち約0.01インチの負のR値を有するものであった。
【0018】シール組立体42に対応する公知のシール
組立体は、0.25mmの上記の特定のR値以外のR値
を有する構造であることを理解すべきである。往復運動
可能な軸36を有するパワーステアリングモータ22に
て使用される公知のシール組立体42は、少なくとも
0.75mm(約0.03インチ)の負のR値を有する
構造であろうと考えられる。往復運動可能な軸36を有
するパワーステアリングモータ22内で使用される公知
のシール組立体42は、実質的な範囲の距離内の負のR
値を有する構造であると考えられる。しかしながら、こ
れら公知のシール組立体の全ては、負のR値を有するも
のである、すなわち、パワーステアリングモータ内にシ
ール組立体を取り付ける前に、シール組立体の外側部す
なわち空気側66に向けて、ばね58の中心軸線70を
含む平面がずらしてあった。
【0019】改良されたシール組立体 本発明に従った構造とした改良されたシール組立体14
2が、図3に図示されている。この改良されたシール組
立体142は、モータハウジング26と固定状態に接続
された環状の基部146を有している。環状のリップ部
148が基部146から半径方向内方に伸長している。
環状のリップ部148は、最小直径を有する円形のライ
ンすなわち輪郭線152を有している。
【0020】改良されたシール組立体142は、パワー
ステアリング装置10内に取り付ける前に、図3に最初
の状態、すなわち弛緩した状態で示してある。シール組
立体142をパワーステアリング装置10内に取り付け
たとき、可撓性のリップ部(lip)148は、往復運
動可能な軸36の円筒形の外側面54と係合可能であ
る。可撓性のリップ部148が往復運動可能な軸36に
係合すると、このリップ部は、パワーステアリング装置
10内にシール組立体142を取り付ける前における、
図3に図示したリップ部の最初の方向から該リップ部が
半径方向外方にゆがめられる。
【0021】環状コイルばねすなわちガータばね158
は、可撓性のリップ部148の半径方向外側部160と
係合状態に配置される。該コイルばね158は、可撓性
のリップ部148の周りを伸長し、また、可撓性のリッ
プ部148の中心軸線及び軸36の中心軸線と一致する
中心軸線170を有している。コイルばね158は、可
撓性のシール組立体142がステアリング装置10内に
取り付けられたとき、往復運動可能な軸36の外側面5
4に可撓性のリップ部148を強く押し付ける効果があ
る。
【0022】改良されたシール組立体142は、パワー
ステアリングモータ22の可変容積チャンバ30内の液
圧流体の圧力が作用する環状の軸方向内側部164を有
している。この環状の可撓性のリップ部148における
円形の半径方向外側部160にも、パワーステアリング
モータ22が作動する間、可変容積チャンバ30内の液
圧流体圧力が作用する。この改良されたシール組立体1
42は、パワーステアリングモータ22が作動する間
に、周囲(空気)圧力が作用する環状の軸方向外側部1
66を有している。
【0023】本発明のこの実施の形態の1つの特徴に従
って、コイルばね158の円形の中心軸線170は、シ
ール組立体をパワーステアリング装置10内に取り付け
る前にシール組立体142の内側部164に向けた方向
に、可撓性のリップ部148の最小直径のラインすなわ
ち輪郭線152を含む半径方向平面からずらした半径方
向平面内に配置されている。コイルばね158の円形の
中心軸線170を含む平面は、可撓性のリップ部148
の最小直径の輪郭線152を含む平面に対し平行に伸長
している。この可撓性のリップ部148の最小直径の輪
郭線152を含む平面は、コイルばね158の円形の中
心軸線170を含む半径方向平面から、外側部166に
向けた方向にすなわち、図3に見て左方向にずらしてあ
る。
【0024】可撓性のリップ部148の最小直径の輪郭
線152を含む半径方向平面は、図3に参照番号174
で示した距離だけ、コイルばね158の円形の中心軸線
170を含む平面からずらしてある。この距離174
は、改良されたシール組立体142のR値と称すること
ができる。コイルばね158の円形の中心軸線170を
含む平面は、可撓性のリップ部148の最小直径の輪郭
線152を含む平面からシール組立体の内側部164に
向けてずらしてあるから、シール組立体142のR値は
正であるということができる。
【0025】正及び負のR値に対する一般的な取決めは
何も存在しないことを理解すべきである。しかしなが
ら、本明細書において、正のR値であることは、ばね1
58の円形の中心軸線170を含む平面が、パワーステ
アリング装置10内にシール組立体を取り付ける前に、
改良されたシール組立体142のチャンバ30及び内側
部164に向けた方向に、可撓性のリップ部148の最
小直径の円形の輪郭線152を含む半径方向平面からず
らしてあることを意味するものとみなす。同様に、この
場合、負のR値であることは、コイルばね58の円形の
中心軸線70(図2)を含む平面が可撓性のリップ部の
最小直径の円形の輪郭線52を含む半径方向平面からシ
ール42の外側部すなわち空気側66に向けた方向にず
らしてあることを意味するものとする。
【0026】実験によって、驚くべきことに、正のR値
を有するシール組立体は、負のR値を有するシール組立
体よりも有効寿命が長いことが確認された。このため、
図3のシール組立体142と同様な、正のR値を有する
シール組立体は、図2のシール組立体42と同様な、負
のR値を有するシール組立体よりも長い有効寿命を有す
ることになる。図1のパワーステアリング装置10の往
復運動可能な軸36は、約20mm乃至約40mmの直
径とすることができる。この範囲内の直径の往復運動可
能な軸の場合、図3のシール組立体142と同様な、正
のR値を有するシール組立体は、図2のシール組立体4
2と同様な、負のR値を有するシール組立体よりも長い
有効寿命であることが実験によって確認された。
【0027】図3に図示した本発明の実施の形態におい
て、改良されたシール組立体142は、シール組立体1
42をパワーステアリング装置10内に取り付ける前
に、0.50mm(約0.02インチ)の正のR値を有
するものとした。このため、コイルばね158の中心軸
線170を含む半径方向平面が可撓性のリップ部148
の最小直径の輪郭線152を含む半径方向平面からずれ
る距離174は、改良されたシール組立体142の内側
部164に向けた方向に0.50mmとなる。改良され
たシール組立体142は、0.50mmよりも大きい
か、又は小さい何れかの範囲内のR値を有する構造とす
ることが考えられる。改良されたシール組立体142の
正のR値の範囲174は、パワーステアリング装置10
内にシール組立体142を取り付ける前に、0.15m
m乃至0.75mmの範囲内で変更可能であると考えら
れる。このため、図3の距離は、パワーステアリング装
置10内にシール組立体142を取り付ける前に、0.
15mm乃至0.75mmの範囲内にて変更可能であ
る。約0.50mmの正のR値であることが好ましいと
考えられる。このため、図3の距離174は、約0.5
0mmであることが好ましいと考えられる。
【0028】シール組立体−特定の構造 改良されたシール組立体142の特定の構造が図4に図
示されている。改良されたシール組立体142の1つの
特定の構造が図4に図示されているが、所望であるなら
ば、該改良されたシール組立体142は、多数の異なる
構造であるようにすることができることを理解すべきで
ある。しかしながら、改良されたシール組立体142の
特定の構造に関係なく、シール組立体は、該シール組立
体をパワーステアリング装置10内に取り付ける前に、
正のR値を有することになる。このように、ばね158
は、シール組立体をパワーステアリング装置10内に取
り付ける前に、可撓性のリップ部148の最小直径の円
形の輪郭線152を含む半径方向平面からシール組立体
142の内側すなわち液圧流体側164に向けた方向に
ずらした半径方向平面内に配置された中心軸線170を
有している。
【0029】改良されたシール組立体142の環状の基
部146(図4)は、環状の金属補強壁182を有して
いる。補強壁182は、軸方向に伸長する比較的長い主
要部分184と、半径方向に伸長する比較的短い端部分
186とを有している。補強壁の主要部分184は円筒
状の形態をしている。端部分186は環状の形態をして
おり且つ主要部分184と一体に単一体として形成され
ている。
【0030】基部は、ゴムすなわち重合系材料で出来て
おり且つ補強壁182を包み込む環状の成形本体190
を有している。極めて薄いフラッシュ層が端部分186
の軸方向外側部に結合され且つ端部分186とモータハ
ウジング26との間に配置されている。環状の可撓性の
リップ部148が本体190と単一体として一体に成形
されている。可撓性のリップ部148及び本体190
は、同一の重合系材料で形成されている。
【0031】環状の成形した支持リング194が成形本
体190に係合する。支持リング194は、チャンバ3
0内の液圧流体の圧力の作用を受けて左方向に動かない
ように可撓性のリップ部148を支持する。支持リング
194は、補強壁182及び可撓性のリップ部148と
同軸状の関係に配置されている。
【0032】ばね158は、環状の可撓性のリップ部1
48の周りを伸長する。ばね158は、ガータばねと称
されることもある、きつく巻いたヘリカルコイルばねで
ある。環状ばね158は、可撓性のリップ部148の半
径方向内側部分を付勢して軸36の円筒形の外側面54
と係合させる。
【0033】好適なシール組立体142の1つの特定の
実施の形態において、シール組立体は、全体的な直径が
約35mmで、全体的な軸方向伸長距離が約6.35m
mである。シール組立体142のこの特定の実施の形態
において、最小直径の輪郭線152は、シール組立体1
42をパワーステアリング装置10内に取り付ける前
に、直径約21.13mmで、正のR値が約0.50m
mであるようにした。
【0034】改良されたシール組立体142は、本明細
書に記載した上記の特定の構造以外の構造とすることも
可能であることを理解すべきである。また、改良された
シール組立体142は、本明細書に記載した特定の寸法
と相違する寸法とすることも可能であることも理解すべ
きである。上記の特定の構造及び寸法は、説明を明確に
する目的のために掲げたものである。しかしながら、改
良されたシール組立体142は、正のR値を有する構造
とする、すなわち、シール組立体をパワーステアリング
装置10内に取り付ける前、コイルばね158の中心軸
線170を含む平面が可撓性のリップ部148の最小直
径の輪郭線152を含む平面からシール組立体の内側部
164に向けた方向にずれるようにする。
【0035】性能の比較 往復運動可能な軸と関係したシール組立体42、142
と同一の全体の構造を有する3つのシール組立体の性能
の比較が図5及び図6に示してある。往復運動軸におけ
る3つの異なるシール組立体によるオイル圧力及び抵抗
力の比較が図5にグラフ202で示してある。グラフ2
02には、往復運動軸に対してシール組立体により付与
された抵抗力がシール組立体のオイル側の圧力の変化と
共に変化する状況が示してある。
【0036】第二のグラフ206には、シール組立体の
重量損失がシール組立体の作動サイクルの数と共に変化
する状況が示してある。シール組立体の重量損失は、シ
ール組立体の磨耗の直接的関数である。勿論、シール組
立体の磨耗が大きければ大きい程、シール組立体はより
早期に漏洩する。
【0037】抵抗力が第一のシール組立体に対する液圧
流体と共に変化する状況が図5のグラフ202の曲線2
10で示してある。第一のシール組立体の重量損失、す
なわち磨耗率は、図6のグラフ206の曲線212で示
してある。図5及び図6の曲線210、212に対応す
る第一のシール組立体は、図2のシール組立体42の構
造に対応する構造を有するものとした。この特定のシー
ル組立体のR値は負の0.75mmであった。
【0038】図5のグラフ202の曲線216は、抵抗
力が第二のシール組立体に対する圧力と共に変化する状
況を示す。図6のグラフ206の曲線218は、第二の
シール組立体が作動サイクルに伴う重量損失、すなわち
磨耗状況を示す。第二のシール組立体は、図2のシール
組立体42の構造に対応する構造のものにした。この特
定のシール組立体のR値は負の0.25mmであった。
【0039】図5のグラフ202の曲線222は、抵抗
力が第三のシール組立体に対する液圧流体の圧力と共に
変化する状況を示す。図6のグラフ206の曲線224
は、第三のシール組立体が作動サイクルに伴う重量損
失、すなわち磨耗状況を示す。グラフ202及び206
の曲線222及び224に対応する第三のシール組立体
は、図3及び図4のシール組立体142に対応する構造
のものとした。この特定のシール組立体のR値は正の
0.50mmであった。
【0040】図5及び図6のグラフ202、206の曲
線210、212、216、218、222、224に
対応するシール組立体は、R値が相違する点を除いて、
全体として同一の構造を有するものとした。しかしなが
ら、第三のシール組立体、すなわち、図5及び図6の曲
線222、224に対応するシール組立体のみが正のR
値を有するものとした。曲線210、212、216、
218に対応するシール組立体は、負のR値を有してい
た。
【0041】試験の間、正のR値を有するシール組立
体、すなわち図3に図示した構造を有するシール組立体
は、その総漏洩量が最小であった。このため、図5及び
図6の曲線222、224に対応する構造を有するシー
ル組立体の漏洩量は0.125ミリリットルであった。
曲線210、212に対応し且つ0.75mmの負のR
値を有するシール組立体は漏洩量が最大である、すなわ
ち、約1.75ミリリットルの漏洩量であった。曲線2
16、218に対応するシール組立体は、シール組立体
42と同一の構造であり、また、0.25mmの負のR
値であった。曲線216、218に対応するシール組立
体の総漏洩量は1.0ミリリットルであった。
【0042】試験後、シール組立体を分析すると、図5
及び図6の曲線222、224に対応するシール組立
体、すなわち、0.50mmの正のR値を有するシール
組立体は、直径の増加が最小である、すなわち、3つの
シールのうち磨耗程度が最小であった。図5及び図6の
曲線222、224に対応し且つシール組立体142と
同一の構造の正のR値のシールは、負のR値を有する他
の2つのシール組立体の場合の100.12及び90.
85g/cm(8.97及び8.14オンス/インチ)
と異なり、周方向長さあたりの322.33g(11.
37オンス)という軸の最高密封力(リップ部の負荷)
を有していた。
【0043】本発明の上記の説明から、当業者は、改
良、変更及び改変例が認識されよう。当業者の技術範囲
に属するかかる改良、変更及び改変は、特許請求の範囲
により包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転するステアリング可能な車の車輪にて使用
される公知のパワーステアリング装置の簡略化した概略
図である。
【図2】公知のパワーステアリング装置内で使用される
公知のシール組立体の簡略化した部分概略図である。
【図3】パワーステアリング装置内で使用すべく本発明
に従った構造とした、改良されたシール組立体の簡略化
した部分概略図である。
【図4】改良されたシール組立体の構造を更に示す、図
3の一部分の拡大部分図である。
【図5】2つの従来技術のシール組立体と、本発明のシ
ール組立体との間における抵抗力及びオイルの圧力の関
係を示すグラフである。
【図6】パワーステアリングモータの作動サイクルに伴
う、2つの従来技術のシール組立体と本発明のシール組
立体との磨耗程度を示すグラフである。
【符号の説明】
10 パワーステアリング装置 22 パワーステ
アリングモータ 26 モータハウジング 30 パワーステアリングモータの可変容積チャンバ 36 往復運動可能な軸 54 往復運動可
能な軸の円筒形の外側面 142 改良されたシール組立体 146 シール組
立体の環状の基部 148 可撓性のリップ部 152 環状のリップ部の最小直径の円形の輪郭線 158 環状コイルばね/ガータばね 160 可撓性のリップ部の半径方向外側部 164 シール組立体の軸方向内側部 166 シール組立体の軸方向外側部 170 コイルばねの中心軸線 174 ずれる距
離 182 シール組立体の基部の金属補強壁 184 シール組立体の基部の金属補強壁の主要部分 186 シール組立体の基部の金属補強壁の端部分 190 成形本体 194 環状の成
形した支持リング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復運動可能な軸を少なくとも部分的に
    包み込むハウジングを有するパワーステアリング装置内
    で使用されるシール組立体において、 パワーステアリング装置の作動中に液圧流体にさらされ
    る内側部と、 ハウジングと接続可能な基部と、 該基部から伸長し且つ往復運動可能な軸と係合可能な可
    撓性のリップ部であって、前記シール組立体をパワース
    テアリング装置内に取り付ける前、最小直径の円形の輪
    郭線を有する可撓性のリップ部と、 前記最小直径の輪郭線から反対側の前記可撓性のリップ
    部の側部と係合するように配置された環状ばねとを備
    え、該ばねが、前記可撓性のリップ部の一部の周りを伸
    長する円形の中心軸線であって、前記シール組立体をパ
    ワーステアリング装置内に取り付ける前、前記可撓性の
    リップ部の最小直径の前記輪郭線を含む平面から前記シ
    ール組立体の前記内側部に向けた方向に軸方向にずらさ
    れた円形の中心軸線を有する、シール組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシール組立体におい
    て、前記ばねの円形の中心軸線が、前記シール組立体を
    パワーステアリング装置内に取り付ける前、0.15乃
    至0.75mmの距離だけ、前記可撓性のリップ部の最
    小直径の輪郭線を含む平面から前記シール組立体の前記
    内側部に向けた方向に軸方向にずらされる、シール組立
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシール組立体におい
    て、前記コイルばねの円形の中心軸線が、前記シール組
    立体の内側部に向けた方向に約0.50mmの距離だ
    け、前記可撓性のリップ部の最小直径の輪郭線を含む平
    面から軸方向にずらされる、シール組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のシール組立体におい
    て、軸方向に往復運動可能な軸が、20mm乃至40m
    mの範囲の直径を有する、シール組立体。
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