JPH0842704A - オイルシール装置 - Google Patents
オイルシール装置Info
- Publication number
- JPH0842704A JPH0842704A JP6200321A JP20032194A JPH0842704A JP H0842704 A JPH0842704 A JP H0842704A JP 6200321 A JP6200321 A JP 6200321A JP 20032194 A JP20032194 A JP 20032194A JP H0842704 A JPH0842704 A JP H0842704A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- pressure
- main lip
- negative pressure
- negative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 title abstract description 3
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims abstract description 40
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 39
- 239000000428 dust Substances 0.000 claims description 23
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 19
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 19
- 239000007788 liquid Substances 0.000 abstract description 6
- 230000002040 relaxant effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 30
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 24
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルシールの他側に作用する正負圧に対
し、主リップが中心軸線方向に移動しながら内側部材に
摺接することが緩和され、主リップの摩耗が軽減されて
耐久性が向上するオイルシール装置の提供。 【構成】 外側部材7に外周部が固定され、内側部材4
との間をシールした状態で、一側Aに大気圧が作用し、
他側Bに一側Aの大気圧に対する正負圧力が作用するオ
イルシール16を具えるオイルシール装置であつて、前
記オイルシール16が、外側部材7に固定される環状の
補強金具1と、補強金具1に接着されたゴム質弾性体に
よつて形成され、内方かつ他側Bに向けて延びて内側部
材4に摺接する主リップ2と、補強金具1に接着された
ゴム質弾性体によつて形成され、内方かつ一側Aに向け
て延びて内側部材4に摺接し、他側Bの正圧を容易に逃
がす負圧リップ9とを、一側Aから順に形成されて具
え、主リップ2と負圧リップ9との間に、中間室14を
区画可能である。
し、主リップが中心軸線方向に移動しながら内側部材に
摺接することが緩和され、主リップの摩耗が軽減されて
耐久性が向上するオイルシール装置の提供。 【構成】 外側部材7に外周部が固定され、内側部材4
との間をシールした状態で、一側Aに大気圧が作用し、
他側Bに一側Aの大気圧に対する正負圧力が作用するオ
イルシール16を具えるオイルシール装置であつて、前
記オイルシール16が、外側部材7に固定される環状の
補強金具1と、補強金具1に接着されたゴム質弾性体に
よつて形成され、内方かつ他側Bに向けて延びて内側部
材4に摺接する主リップ2と、補強金具1に接着された
ゴム質弾性体によつて形成され、内方かつ一側Aに向け
て延びて内側部材4に摺接し、他側Bの正圧を容易に逃
がす負圧リップ9とを、一側Aから順に形成されて具
え、主リップ2と負圧リップ9との間に、中間室14を
区画可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルシール装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のオイルシール装置と
して、例えば図9に示すオイルシールを具えるものがあ
る。このオイルシール90は、外側部材に外周部が固定
されて内周部が内側部材に摺接するもので、外側部材に
固着される環状の補強金具91と、補強金具91に接着
されたゴム質弾性体によつて形成され、他側に向けて延
びて先端部が内側部材に摺接する主リップ92と、該補
強金具91に接着されたゴム質弾性体によつて形成さ
れ、一側に向けて延びて先端部が内側部材に摺接するダ
ストリップ93とを、ダストリップ93、主リップ92
の順に一側から形成されて具える。このオイルシール9
0によれば、一側から侵入する塵埃はダストリップ93
によつて防止され、他側から作用する正圧は主リップ9
2が弾性変形しながら内側部材に密着して受ける。かく
して、ダストリップ93によつて主リップ92の損耗を
防止しながら、他側に充填された潤滑油、作動油等の液
漏れを防止することができる。
して、例えば図9に示すオイルシールを具えるものがあ
る。このオイルシール90は、外側部材に外周部が固定
されて内周部が内側部材に摺接するもので、外側部材に
固着される環状の補強金具91と、補強金具91に接着
されたゴム質弾性体によつて形成され、他側に向けて延
びて先端部が内側部材に摺接する主リップ92と、該補
強金具91に接着されたゴム質弾性体によつて形成さ
れ、一側に向けて延びて先端部が内側部材に摺接するダ
ストリップ93とを、ダストリップ93、主リップ92
の順に一側から形成されて具える。このオイルシール9
0によれば、一側から侵入する塵埃はダストリップ93
によつて防止され、他側から作用する正圧は主リップ9
2が弾性変形しながら内側部材に密着して受ける。かく
して、ダストリップ93によつて主リップ92の損耗を
防止しながら、他側に充填された潤滑油、作動油等の液
漏れを防止することができる。
【0003】しかしながら、このような従来のオイルシ
ール90にあつては、他側から作用する負圧を良好に受
けることができないという技術的課題がある。すなわ
ち、一側の大気圧に対する負圧が他側から作用すると、
これが主リップ92に直接作用するため、他側に向けて
延びる主リップ92が持ち上がるように弾性変形し、内
側部材との間に隙間が形成されて空気が侵入すると共
に、主リップ92が中心軸線方向に移動しながら内側部
材上を摺動するようになる。このため、他側に充満させ
た液体への空気の混入による性能劣化を生じ、また、主
リップ92が早期に摩耗して耐久性に劣るという技術的
課題がある。
ール90にあつては、他側から作用する負圧を良好に受
けることができないという技術的課題がある。すなわ
ち、一側の大気圧に対する負圧が他側から作用すると、
これが主リップ92に直接作用するため、他側に向けて
延びる主リップ92が持ち上がるように弾性変形し、内
側部材との間に隙間が形成されて空気が侵入すると共
に、主リップ92が中心軸線方向に移動しながら内側部
材上を摺動するようになる。このため、他側に充満させ
た液体への空気の混入による性能劣化を生じ、また、主
リップ92が早期に摩耗して耐久性に劣るという技術的
課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、外側部材
7に外周部が固定され、内側部材4との間をシールした
状態で、一側Aに大気圧が作用し、他側Bに一側Aの大
気圧に対する正負圧力が作用するオイルシール16を具
えるオイルシール装置であつて、前記オイルシール16
が、外側部材7に固定される環状の補強金具1と、該補
強金具1に接着されたゴム質弾性体によつて形成され、
内方かつ他側Bに向けて延びて先端部が内側部材4に摺
接する主リップ2と、該補強金具1に接着されたゴム質
弾性体によつて形成され、内方かつ一側Aに向けて延び
て先端部が内側部材4に摺接し、他側Bの正圧を容易に
逃がす負圧リップ9とを、主リップ2、負圧リップ9の
順に一側Aから形成されて具え、前記内側部材4、補強
金具1、主リップ2及び負圧リップ9により、中間室1
4を区画可能であることを特徴とするオイルシール装置
である。請求項2の発明の構成は、主リップ2よりも一
側Aに位置させて補強金具1に接着されたゴム質弾性体
によつて形成され、内方かつ一側Aに向けて延びて先端
部が内側部材4に摺接するダストリップ3を具えること
を特徴とする請求項1のオイルシール装置である。請求
項3の発明の構成は、主リップ2が、ガータスプリング
8によつて内側部材4に弾性的に押圧されていることを
特徴とする請求項1又は2のオイルシール装置である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、外側部材
7に外周部が固定され、内側部材4との間をシールした
状態で、一側Aに大気圧が作用し、他側Bに一側Aの大
気圧に対する正負圧力が作用するオイルシール16を具
えるオイルシール装置であつて、前記オイルシール16
が、外側部材7に固定される環状の補強金具1と、該補
強金具1に接着されたゴム質弾性体によつて形成され、
内方かつ他側Bに向けて延びて先端部が内側部材4に摺
接する主リップ2と、該補強金具1に接着されたゴム質
弾性体によつて形成され、内方かつ一側Aに向けて延び
て先端部が内側部材4に摺接し、他側Bの正圧を容易に
逃がす負圧リップ9とを、主リップ2、負圧リップ9の
順に一側Aから形成されて具え、前記内側部材4、補強
金具1、主リップ2及び負圧リップ9により、中間室1
4を区画可能であることを特徴とするオイルシール装置
である。請求項2の発明の構成は、主リップ2よりも一
側Aに位置させて補強金具1に接着されたゴム質弾性体
によつて形成され、内方かつ一側Aに向けて延びて先端
部が内側部材4に摺接するダストリップ3を具えること
を特徴とする請求項1のオイルシール装置である。請求
項3の発明の構成は、主リップ2が、ガータスプリング
8によつて内側部材4に弾性的に押圧されていることを
特徴とする請求項1又は2のオイルシール装置である。
【0005】請求項1の発明によれば、オイルシール1
6を外側部材7に固定し、主リップ2及び負圧リップ9
が内側部材4に弾性的に接触する状態で、内側部材4が
回転すれば、主リップ2及び負圧リップ9が内側部材4
を摺動する。そして、他側Bに正圧が作用すれば、負圧
リップ9が浮き上がるように弾性的にたわんで正圧を逃
がし、中間室14が昇圧し、主リップ2が内側部材4に
弾性的に強く摺接して一側Aへの液体の漏洩を防止す
る。負圧リップ9は、ゴム質弾性体によつて形成されて
いるので、内方かつ一側に向けて延びていることとも相
まつて、他側Bの正圧に対して比較的容易に弾性変形す
る。一方、負圧リップ9は、中間室14の圧力上昇が止
まつた最大圧の状態で内側部材4に接触する。
6を外側部材7に固定し、主リップ2及び負圧リップ9
が内側部材4に弾性的に接触する状態で、内側部材4が
回転すれば、主リップ2及び負圧リップ9が内側部材4
を摺動する。そして、他側Bに正圧が作用すれば、負圧
リップ9が浮き上がるように弾性的にたわんで正圧を逃
がし、中間室14が昇圧し、主リップ2が内側部材4に
弾性的に強く摺接して一側Aへの液体の漏洩を防止す
る。負圧リップ9は、ゴム質弾性体によつて形成されて
いるので、内方かつ一側に向けて延びていることとも相
まつて、他側Bの正圧に対して比較的容易に弾性変形す
る。一方、負圧リップ9は、中間室14の圧力上昇が止
まつた最大圧の状態で内側部材4に接触する。
【0006】次いで、他側Bの圧力が低下すれば、負圧
リップ9が内側部材4に強く接触しながら摺動し、中間
室14が一側Aの大気圧と他側Bの負圧との中間圧とな
つて、主リップ2及び負圧リップ9がバランスする。そ
の際、中間室14に侵入するごくわずかの空気は、負圧
リップ9によつて他側Bに流入することが良好に防止さ
れる。
リップ9が内側部材4に強く接触しながら摺動し、中間
室14が一側Aの大気圧と他側Bの負圧との中間圧とな
つて、主リップ2及び負圧リップ9がバランスする。そ
の際、中間室14に侵入するごくわずかの空気は、負圧
リップ9によつて他側Bに流入することが良好に防止さ
れる。
【0007】しかして、主リップ2には、他側Bの正圧
はほぼそのまま作用するが、他側Bの負圧は、減圧され
て大気圧に近い状態で作用することになる。従つて、主
リップ2は、他側Bの圧力変動に伴つて内側部材4の中
心軸線方向に移動しながら内側部材4に摺接することが
緩和され、常に、ほぼ同一円周上に摺接するようにな
る。このため、主リップ2の摩耗が軽減され、耐久性が
著しく向上する。
はほぼそのまま作用するが、他側Bの負圧は、減圧され
て大気圧に近い状態で作用することになる。従つて、主
リップ2は、他側Bの圧力変動に伴つて内側部材4の中
心軸線方向に移動しながら内側部材4に摺接することが
緩和され、常に、ほぼ同一円周上に摺接するようにな
る。このため、主リップ2の摩耗が軽減され、耐久性が
著しく向上する。
【0008】請求項2の発明によれば、一側Aから侵入
する塵埃が、ダストリップ3によつて阻止されるので、
主リップ2と内側部材4との間に塵埃が介在することが
防止される。その結果、主リップ2の摩耗が軽減され、
耐久性が更に向上する。なお、オイルシールの他側Bに
負圧が作用する際、内方かつ一側Aに向けて延びて先端
部が内側部材4に摺接するダストリップ3も内側部材4
に比較的強く摺接する傾向を呈する。このため、ダスト
リップ3も、中間室14の減圧状態が緩和されるように
機能する。
する塵埃が、ダストリップ3によつて阻止されるので、
主リップ2と内側部材4との間に塵埃が介在することが
防止される。その結果、主リップ2の摩耗が軽減され、
耐久性が更に向上する。なお、オイルシールの他側Bに
負圧が作用する際、内方かつ一側Aに向けて延びて先端
部が内側部材4に摺接するダストリップ3も内側部材4
に比較的強く摺接する傾向を呈する。このため、ダスト
リップ3も、中間室14の減圧状態が緩和されるように
機能する。
【0009】請求項3の発明によれば、ガータスプリン
グ8の作用により、主リップ2が、他側Bの圧力変動に
伴つて内側部材4の中心軸線方向に移動しながら内側部
材4に摺接することが更に緩和される。
グ8の作用により、主リップ2が、他側Bの圧力変動に
伴つて内側部材4の中心軸線方向に移動しながら内側部
材4に摺接することが更に緩和される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図7は、本発明の1実施例を示す。
オイルシール16は、図1に示すように環状の補強金具
1と、主リップ2と、ダストリップ3とを具える。補強
金具1は、L字状断面をなす主補強金具10の内周側に
V字状断面をなす副補強金具11を溶接固着して構成さ
れる。主補強金具10は、円筒状をなす主補強金具本体
10aと一側Aに位置する円板状部10bとを有し、副
補強金具11は、主補強金具本体10aの他端部に中間
折曲部が固着され、円板状部11aが主補強金具本体1
0aの他端部から内側に向けて延在し、円錐状部11b
が主補強金具10の円板状部10bの中間部に向けて延
在し、この円錐状部11bと主補強金具10の円板状部
10bの中間部との間に、円環状の小さな補助補強金具
12が配置されている。この補助補強金具12は、主補
強金具10の円板状部10bの他側面に加硫接着したゴ
ム又はエラストマーからなるゴム質弾性体5に保持され
ている。しかして、補強金具1の断面の外形はコ字状を
なし、補強金具1の中間部の内側に主リップ2が形成さ
れ、他端部内側に後記する負圧リップ9が形成される。
て説明する。図1〜図7は、本発明の1実施例を示す。
オイルシール16は、図1に示すように環状の補強金具
1と、主リップ2と、ダストリップ3とを具える。補強
金具1は、L字状断面をなす主補強金具10の内周側に
V字状断面をなす副補強金具11を溶接固着して構成さ
れる。主補強金具10は、円筒状をなす主補強金具本体
10aと一側Aに位置する円板状部10bとを有し、副
補強金具11は、主補強金具本体10aの他端部に中間
折曲部が固着され、円板状部11aが主補強金具本体1
0aの他端部から内側に向けて延在し、円錐状部11b
が主補強金具10の円板状部10bの中間部に向けて延
在し、この円錐状部11bと主補強金具10の円板状部
10bの中間部との間に、円環状の小さな補助補強金具
12が配置されている。この補助補強金具12は、主補
強金具10の円板状部10bの他側面に加硫接着したゴ
ム又はエラストマーからなるゴム質弾性体5に保持され
ている。しかして、補強金具1の断面の外形はコ字状を
なし、補強金具1の中間部の内側に主リップ2が形成さ
れ、他端部内側に後記する負圧リップ9が形成される。
【0011】また、主補強金具10の外面、具体的には
主補強金具本体10aの外周面及び円板状部10bの一
側面には、ゴム質弾性体6が加硫接着されている。主補
強金具本体10aの外周面のゴム質弾性体6は、オイル
シール16の後記するハウジング7への取付けを液密に
行う機能を有する。そして、このゴム質弾性体6は、円
板状部10bから内径方向に延び、環状のダストリップ
3を形成している。しかして、ダストリップ3は、補強
金具1の一端内周部に接着されたゴム質弾性体によつて
形成され、内方かつ一側Aに向けて延びて先端部が内側
部材である回転軸4の外周面に摺接する。回転軸4は、
ハウジング7との間に介在させた図外の軸受によつて回
転自在に支持されている。
主補強金具本体10aの外周面及び円板状部10bの一
側面には、ゴム質弾性体6が加硫接着されている。主補
強金具本体10aの外周面のゴム質弾性体6は、オイル
シール16の後記するハウジング7への取付けを液密に
行う機能を有する。そして、このゴム質弾性体6は、円
板状部10bから内径方向に延び、環状のダストリップ
3を形成している。しかして、ダストリップ3は、補強
金具1の一端内周部に接着されたゴム質弾性体によつて
形成され、内方かつ一側Aに向けて延びて先端部が内側
部材である回転軸4の外周面に摺接する。回転軸4は、
ハウジング7との間に介在させた図外の軸受によつて回
転自在に支持されている。
【0012】また、主補強金具10の円板状部10bの
他側面に加硫接着したゴム質弾性体5は、内径方向に延
び、環状の主リップ2を形成している。しかして、主リ
ップ2は、補強金具1に接着されたゴム質弾性体によつ
て形成され、内方かつ他側Bに向けて湾曲しながら延び
て先端部が内側部材に摺接する。この主リップ2の外周
には、ガータスプリング8が環着され、主リップ2を縮
径方向に弾性的に付勢して回転軸4の外周面に押圧して
いる。
他側面に加硫接着したゴム質弾性体5は、内径方向に延
び、環状の主リップ2を形成している。しかして、主リ
ップ2は、補強金具1に接着されたゴム質弾性体によつ
て形成され、内方かつ他側Bに向けて湾曲しながら延び
て先端部が内側部材に摺接する。この主リップ2の外周
には、ガータスプリング8が環着され、主リップ2を縮
径方向に弾性的に付勢して回転軸4の外周面に押圧して
いる。
【0013】更に、補強金具1、具体的には副補強金具
11の円板状部11aの内周部に、環状の負圧リップ9
を加硫接着によつて固着してある。負圧リップ9は、比
較的薄いゴム質弾性体によつて形成され、内方かつ一側
Aに向けて延びて先端部が回転軸4の外周面に摺接す
る。しかして、回転軸4、補強金具1、主リップ2及び
負圧リップ9により、中間室14を気密に区画可能であ
る。このダストリップ3、主リップ2及び負圧リップ9
は、ダストリップ3、主リップ2、負圧リップ9の順に
一側Aから形成されている。負圧リップ9は、円板状部
11aの内周部に、図1,図2に示すように両面貼りに
よつて固着させ、図3に示すように外貼りによつて固着
させ、又は図4に示すように内貼りによつて固着させ
る。
11の円板状部11aの内周部に、環状の負圧リップ9
を加硫接着によつて固着してある。負圧リップ9は、比
較的薄いゴム質弾性体によつて形成され、内方かつ一側
Aに向けて延びて先端部が回転軸4の外周面に摺接す
る。しかして、回転軸4、補強金具1、主リップ2及び
負圧リップ9により、中間室14を気密に区画可能であ
る。このダストリップ3、主リップ2及び負圧リップ9
は、ダストリップ3、主リップ2、負圧リップ9の順に
一側Aから形成されている。負圧リップ9は、円板状部
11aの内周部に、図1,図2に示すように両面貼りに
よつて固着させ、図3に示すように外貼りによつて固着
させ、又は図4に示すように内貼りによつて固着させ
る。
【0014】このようなオイルシール16は、外側部材
であるハウジング7の内周面に主補強金具本体10aの
外周面のゴム質弾性体6を圧入して固定され、内側部材
である回転軸4に、ダストリップ3、主リップ2及び負
圧リップ9をそれぞれ弾性的に接触させて装備される。
このオイルシール16は、一側Aの大気圧に対する正負
圧力が他側Bに作用する箇所に使用され、かつ、他側B
には潤滑油、作動流体等の液体が封入されている。この
ような圧力関係は、例えばオイルシール装置を流体充填
式の流体式リターダに適用した場合に生ずる。流体充填
式の流体式リターダでは、図7に示すように車両の走行
状態において他側Bに常時若干の正圧aが発生し、リタ
ーダとしての制動作動の開始(ON)初期に比較的大き
な正圧bが発生し、次第に圧力が低下して負圧c状態で
定常的な制動力が発生する。その後、リターダとしての
制動作動の停止(OFF)により、当初の若干の正圧状
態に復帰する。
であるハウジング7の内周面に主補強金具本体10aの
外周面のゴム質弾性体6を圧入して固定され、内側部材
である回転軸4に、ダストリップ3、主リップ2及び負
圧リップ9をそれぞれ弾性的に接触させて装備される。
このオイルシール16は、一側Aの大気圧に対する正負
圧力が他側Bに作用する箇所に使用され、かつ、他側B
には潤滑油、作動流体等の液体が封入されている。この
ような圧力関係は、例えばオイルシール装置を流体充填
式の流体式リターダに適用した場合に生ずる。流体充填
式の流体式リターダでは、図7に示すように車両の走行
状態において他側Bに常時若干の正圧aが発生し、リタ
ーダとしての制動作動の開始(ON)初期に比較的大き
な正圧bが発生し、次第に圧力が低下して負圧c状態で
定常的な制動力が発生する。その後、リターダとしての
制動作動の停止(OFF)により、当初の若干の正圧状
態に復帰する。
【0015】上記のオイルシール装置によれば、回転軸
4の回転により、ダストリップ3、主リップ2及び負圧
リップ9が回転軸4の外周面を摺動し、ダストリップ3
によつて一側Aからの塵埃の侵入が防止される。また、
他側Bに正圧が作用すれば、図6に示すように負圧リッ
プ9が浮き上がるように弾性的にたわみ、中間室14が
昇圧し、主リップ2が回転軸4の外周に弾性的に強く摺
接して一側Aへの液体の漏洩を防止する。比較的薄い負
圧リップ9は、内方かつ一側に向けて延びていることと
も相まつて、他側Bの正圧に対して容易に弾性変形し、
他側Bの正圧を中間室14に逃がす。一方、負圧リップ
9は、中間室14の圧力上昇が止まつた最大圧の状態で
回転軸4に接触する。
4の回転により、ダストリップ3、主リップ2及び負圧
リップ9が回転軸4の外周面を摺動し、ダストリップ3
によつて一側Aからの塵埃の侵入が防止される。また、
他側Bに正圧が作用すれば、図6に示すように負圧リッ
プ9が浮き上がるように弾性的にたわみ、中間室14が
昇圧し、主リップ2が回転軸4の外周に弾性的に強く摺
接して一側Aへの液体の漏洩を防止する。比較的薄い負
圧リップ9は、内方かつ一側に向けて延びていることと
も相まつて、他側Bの正圧に対して容易に弾性変形し、
他側Bの正圧を中間室14に逃がす。一方、負圧リップ
9は、中間室14の圧力上昇が止まつた最大圧の状態で
回転軸4に接触する。
【0016】次いで、次第に他側Bの圧力が低下すれ
ば、図5に示すように負圧リップ9が回転軸4に強く接
触しながら摺動し、中間室14が一側Aの大気圧と他側
Bの負圧との中間圧となつて、主リップ2及び負圧リッ
プ9がバランスする。その際、ガータスプリング8が主
リップ2の浮き上がりを防止する。主リップ2の浮き上
がりによつて中間室14に侵入するごくわずかの空気
は、負圧リップ9によつて他側Bに流入することが良好
に防止される。
ば、図5に示すように負圧リップ9が回転軸4に強く接
触しながら摺動し、中間室14が一側Aの大気圧と他側
Bの負圧との中間圧となつて、主リップ2及び負圧リッ
プ9がバランスする。その際、ガータスプリング8が主
リップ2の浮き上がりを防止する。主リップ2の浮き上
がりによつて中間室14に侵入するごくわずかの空気
は、負圧リップ9によつて他側Bに流入することが良好
に防止される。
【0017】しかして、主リップ2には、他側Bの正圧
はほぼそのまま作用するが、他側Bの負圧は、減圧され
て大気圧に近い状態で作用することになる。従つて、主
リップ2は、他側Bの圧力変動に伴つて回転軸4の中心
軸線方向に移動しながら回転軸4に摺接することが緩和
され、常に、ほぼ同一円周上に摺接するようになる。こ
のため、主リップ2の摩耗が軽減され、耐久性が著しく
向上する。なお、オイルシールの他側Bに負圧が作用す
る際、内方かつ一側Aに向けて延びて先端部が内側部材
4に摺接するダストリップ3も内側部材4に比較的強く
摺接する傾向を呈する。このため、ダストリップ3も、
中間室14の減圧状態が緩和されるように機能する。再
度、他側Bが若干の正圧状態に復帰すれば、主リップ2
及び負圧リップ9が当初の姿勢に復帰する。
はほぼそのまま作用するが、他側Bの負圧は、減圧され
て大気圧に近い状態で作用することになる。従つて、主
リップ2は、他側Bの圧力変動に伴つて回転軸4の中心
軸線方向に移動しながら回転軸4に摺接することが緩和
され、常に、ほぼ同一円周上に摺接するようになる。こ
のため、主リップ2の摩耗が軽減され、耐久性が著しく
向上する。なお、オイルシールの他側Bに負圧が作用す
る際、内方かつ一側Aに向けて延びて先端部が内側部材
4に摺接するダストリップ3も内側部材4に比較的強く
摺接する傾向を呈する。このため、ダストリップ3も、
中間室14の減圧状態が緩和されるように機能する。再
度、他側Bが若干の正圧状態に復帰すれば、主リップ2
及び負圧リップ9が当初の姿勢に復帰する。
【0018】次に、上記のオイルシール装置が装備され
る流体充填式の流体式リターダ装置の一例について、図
8を参照して説明する。流体式リターダ装置は、ロータ
側ケース51とステータ側ケース52とをシールリング
40を介在させて複数個のボルト30によつて一体的に
固着したケース53を有する。このケース53は、図外
のフレームのサイドメンバーやトランスミッションリヤ
カバー等の車体側部材に固着されて非回転である。ロー
タ側ケース51及びステータ側ケース52の中心部に
は、トランスミッション出力軸等の回転軸4が2組の本
発明に係るオイルシール16,16及び軸受33,34
を介在させて回転自在かつ液密に貫通している。この回
転軸4は、図外のプロペラシャフト等を介して車輪に接
続され、車輪と共に回転するものであり、主回転軸4a
に副回転軸4bをセレーション結合させ、ボルト・ナッ
ト4cにて固定してある。4dは、シールリングであ
る。
る流体充填式の流体式リターダ装置の一例について、図
8を参照して説明する。流体式リターダ装置は、ロータ
側ケース51とステータ側ケース52とをシールリング
40を介在させて複数個のボルト30によつて一体的に
固着したケース53を有する。このケース53は、図外
のフレームのサイドメンバーやトランスミッションリヤ
カバー等の車体側部材に固着されて非回転である。ロー
タ側ケース51及びステータ側ケース52の中心部に
は、トランスミッション出力軸等の回転軸4が2組の本
発明に係るオイルシール16,16及び軸受33,34
を介在させて回転自在かつ液密に貫通している。この回
転軸4は、図外のプロペラシャフト等を介して車輪に接
続され、車輪と共に回転するものであり、主回転軸4a
に副回転軸4bをセレーション結合させ、ボルト・ナッ
ト4cにて固定してある。4dは、シールリングであ
る。
【0019】このようにして回転軸4の周囲に、オイル
シール16,16を介在するケース53にて区画され、
常時作動流体(油又は水)が充填充満されたリターダ室
54を液密に画成している。このリターダ室54内に
は、ステータ側ケース52の内側に位置させて、回転軸
4を中心とする放射状のフィンが形成されたステータ5
5が設けられると共に、ロータ側ケース51の内側に位
置させて、ステータ55と対向して回転軸4側の部材に
相対回転不可能に固定可能なロータ56が設けられる。
ステータ55は、周方向に複数個突設した支持部によつ
てステータ側ケース52に挟着され、車体側部材に実質
的に回転不可能に固定される。また、リターダ室54の
上部に位置するステータ側ケース52に作動流体入口5
9aが設けられ、リターダ室54の上部に位置するロー
タ側ケース51に作動流体出口59bが設けられてい
る。
シール16,16を介在するケース53にて区画され、
常時作動流体(油又は水)が充填充満されたリターダ室
54を液密に画成している。このリターダ室54内に
は、ステータ側ケース52の内側に位置させて、回転軸
4を中心とする放射状のフィンが形成されたステータ5
5が設けられると共に、ロータ側ケース51の内側に位
置させて、ステータ55と対向して回転軸4側の部材に
相対回転不可能に固定可能なロータ56が設けられる。
ステータ55は、周方向に複数個突設した支持部によつ
てステータ側ケース52に挟着され、車体側部材に実質
的に回転不可能に固定される。また、リターダ室54の
上部に位置するステータ側ケース52に作動流体入口5
9aが設けられ、リターダ室54の上部に位置するロー
タ側ケース51に作動流体出口59bが設けられてい
る。
【0020】更に、ロータ56の内周部には、円環状を
なす複数枚のプレッシャプレート64a,64b等をス
プライン結合させて中心軸線方向の摺動自在に支持する
筒状の支持部材57が、プレッシャプレート65と共に
ボルト41にて固着され、この支持部材57は一対の第
1軸受62を介してケース53に回転自在に支承され
る。すなわち、第1軸受62は、外輪をロータ側ケース
51と一体の固定部材51aに圧入固定して設けられ、
内輪との間に転動体を保持している。そして、支持部材
57と一体で軸線方向の移動不可能なプレッシャプレー
ト65の筒状部の外周面に、第1軸受62の内輪が圧入
固定されている。
なす複数枚のプレッシャプレート64a,64b等をス
プライン結合させて中心軸線方向の摺動自在に支持する
筒状の支持部材57が、プレッシャプレート65と共に
ボルト41にて固着され、この支持部材57は一対の第
1軸受62を介してケース53に回転自在に支承され
る。すなわち、第1軸受62は、外輪をロータ側ケース
51と一体の固定部材51aに圧入固定して設けられ、
内輪との間に転動体を保持している。そして、支持部材
57と一体で軸線方向の移動不可能なプレッシャプレー
ト65の筒状部の外周面に、第1軸受62の内輪が圧入
固定されている。
【0021】また、一対の第2軸受61が、その内輪を
一端部に位置する可動のプレッシャプレート64aの環
状段面に圧入固定して設けられ、外輪との間に転動体を
保持している。第2軸受61の外輪は、円環状をなす接
続部材20の環状段面に圧入固定され、接続部材20の
一側面には、後記するプランジャ部材21が当接可能で
ある。接続部材20は、ステータ側ケース52の筒状面
に中心軸線方向の摺動自在に嵌合している。
一端部に位置する可動のプレッシャプレート64aの環
状段面に圧入固定して設けられ、外輪との間に転動体を
保持している。第2軸受61の外輪は、円環状をなす接
続部材20の環状段面に圧入固定され、接続部材20の
一側面には、後記するプランジャ部材21が当接可能で
ある。接続部材20は、ステータ側ケース52の筒状面
に中心軸線方向の摺動自在に嵌合している。
【0022】しかして、ロータ56を支持する支持部材
57は、その他端部がプレッシャプレート65及び第1
軸受62を介してロータ側ケース51に回転自在に積極
的に支持され、その一端部が可動のプレッシャプレート
64a、第2軸受61及び接続部材20を介してステー
タ側ケース52に回転自在に消極的に支持される。
57は、その他端部がプレッシャプレート65及び第1
軸受62を介してロータ側ケース51に回転自在に積極
的に支持され、その一端部が可動のプレッシャプレート
64a、第2軸受61及び接続部材20を介してステー
タ側ケース52に回転自在に消極的に支持される。
【0023】一方、複数枚のクラッチプレート66は、
回転軸4に軸線方向の移動自在にスプライン結合され、
各プレッシャプレート64a,64b,65間に挟装さ
れている。この支持部材57、プレッシャプレート64
a,64b,65、クラッチプレート66等によつて、
回転軸4側部材とロータ56とを断接可能な湿式多板の
クラッチ装置63を構成している。
回転軸4に軸線方向の移動自在にスプライン結合され、
各プレッシャプレート64a,64b,65間に挟装さ
れている。この支持部材57、プレッシャプレート64
a,64b,65、クラッチプレート66等によつて、
回転軸4側部材とロータ56とを断接可能な湿式多板の
クラッチ装置63を構成している。
【0024】しかして、回転軸4と一体に回転するクラ
ッチプレート66に対し、プレッシャプレート64a,
64b,65を押し付けることにより、クラッチ装置6
3が接続され、非回転部であるケース53に第1軸受6
2を介して回転自在に支持した筒状の支持部材57が回
転するので、支持部材57と一体のロータ56が回転軸
4と一体回転する。
ッチプレート66に対し、プレッシャプレート64a,
64b,65を押し付けることにより、クラッチ装置6
3が接続され、非回転部であるケース53に第1軸受6
2を介して回転自在に支持した筒状の支持部材57が回
転するので、支持部材57と一体のロータ56が回転軸
4と一体回転する。
【0025】次に、クラッチ装置63を接続駆動するプ
ランジャ部材21及び駆動装置22について説明する。
駆動装置22は、図外のリターダスイッチをON作動し
た際に駆動され、クラッチ装置63を接続作動させる。
空気室29が、ステータ側ケース52にボルト30によ
つて固定したシリンダ部材24と、シリンダ部材24に
中心軸線方向の摺動自在に嵌合する環状のピストン部材
25との間に画成されている。この空気室29には、図
外の切換バルブを介して圧力空気供給源が接続され、切
換バルブの切り換え操作によつて空気室29に圧力空気
を供給し、又はドレインすることができるようになつて
いる。なお、ピストン部材25は、接続部材20とステ
ータ55の内周部との間に圧縮して介装したスプリング
23によつて、常時復帰が付勢されている。35は、空
気抜孔である。
ランジャ部材21及び駆動装置22について説明する。
駆動装置22は、図外のリターダスイッチをON作動し
た際に駆動され、クラッチ装置63を接続作動させる。
空気室29が、ステータ側ケース52にボルト30によ
つて固定したシリンダ部材24と、シリンダ部材24に
中心軸線方向の摺動自在に嵌合する環状のピストン部材
25との間に画成されている。この空気室29には、図
外の切換バルブを介して圧力空気供給源が接続され、切
換バルブの切り換え操作によつて空気室29に圧力空気
を供給し、又はドレインすることができるようになつて
いる。なお、ピストン部材25は、接続部材20とステ
ータ55の内周部との間に圧縮して介装したスプリング
23によつて、常時復帰が付勢されている。35は、空
気抜孔である。
【0026】空気室29に外部から圧力空気を供給し、
ピストン部材25を図上にて左方に摺動させ、ステータ
側ケース52を液密かつ摺動自在に挿通させて複数個設
けたプランジャ部材21及びプランジャ部材21と第2
軸受61の外輪を連結する接続部材20を押し込む。こ
れにより、第2軸受61を介してプレッシャプレート6
4aが押し込まれるので、各プレッシャプレート64
a,64b,65間にクラッチプレート66が挟圧さ
れ、クラッチ装置63が接続してクラッチプレート6
6、各プレッシャプレート64a,64b,65及び支
持部材57を介してロータ56が回転軸4との一体回転
を開始する。
ピストン部材25を図上にて左方に摺動させ、ステータ
側ケース52を液密かつ摺動自在に挿通させて複数個設
けたプランジャ部材21及びプランジャ部材21と第2
軸受61の外輪を連結する接続部材20を押し込む。こ
れにより、第2軸受61を介してプレッシャプレート6
4aが押し込まれるので、各プレッシャプレート64
a,64b,65間にクラッチプレート66が挟圧さ
れ、クラッチ装置63が接続してクラッチプレート6
6、各プレッシャプレート64a,64b,65及び支
持部材57を介してロータ56が回転軸4との一体回転
を開始する。
【0027】次に、流体式リターダ装置の作用について
説明する。車両の走行中においてリターダ室54内は若
干の正圧状態にある。車両の走行中において、図外のリ
ターダスイッチをON作動し、駆動装置22を駆動して
クラッチ装置63を接続作動させる。これにより、ロー
タ56が回転軸4との一体回転を開始する。このように
してリターダ装置の作動が開始され、ロータ56による
攪拌によつて生ずる作動流体の速度エネルギーがステー
タ55に吸収されながらリターダ装置の機能が発揮され
る。すなわち、ロータ56の自己ポンプ作用又は電動式
の別置ポンプによつて、冷却を兼ねた作動流体が作動流
体入口59aから流入して作動流体出口59bから流出
する循環状態において、ロータ56の運動エネルギーが
作動流体に熱として伝えられて減速作用が発生する。そ
の際、作動流体によつてクラッチ装置63の冷却も図ら
れる。このリターダ装置の作動の開始により、リターダ
室54内は、比較的高圧の正圧状態に短時間だけ上昇し
た後、負圧状態になつて安定する。
説明する。車両の走行中においてリターダ室54内は若
干の正圧状態にある。車両の走行中において、図外のリ
ターダスイッチをON作動し、駆動装置22を駆動して
クラッチ装置63を接続作動させる。これにより、ロー
タ56が回転軸4との一体回転を開始する。このように
してリターダ装置の作動が開始され、ロータ56による
攪拌によつて生ずる作動流体の速度エネルギーがステー
タ55に吸収されながらリターダ装置の機能が発揮され
る。すなわち、ロータ56の自己ポンプ作用又は電動式
の別置ポンプによつて、冷却を兼ねた作動流体が作動流
体入口59aから流入して作動流体出口59bから流出
する循環状態において、ロータ56の運動エネルギーが
作動流体に熱として伝えられて減速作用が発生する。そ
の際、作動流体によつてクラッチ装置63の冷却も図ら
れる。このリターダ装置の作動の開始により、リターダ
室54内は、比較的高圧の正圧状態に短時間だけ上昇し
た後、負圧状態になつて安定する。
【0028】リターダスイッチをOFF作動し、空気室
29の圧力空気をドレインすれば、ピストン部材25、
プランジャ部材21、接続部材20及び第2軸受61が
スプリング23の作用によつて復帰し、クラッチ装置6
3が切断されるので、ロータ56の回転が実質的に停止
する。これにより、作動流体の速度エネルギーがステー
タ55に作用しなくなり、リターダ装置の作動が停止す
る。リターダ装置の作動の停止により、リターダ室54
内は若干の正圧状態に復帰する。このようなリターダ室
54内の圧力変動に対し、オイルシール16は良好に作
用する。
29の圧力空気をドレインすれば、ピストン部材25、
プランジャ部材21、接続部材20及び第2軸受61が
スプリング23の作用によつて復帰し、クラッチ装置6
3が切断されるので、ロータ56の回転が実質的に停止
する。これにより、作動流体の速度エネルギーがステー
タ55に作用しなくなり、リターダ装置の作動が停止す
る。リターダ装置の作動の停止により、リターダ室54
内は若干の正圧状態に復帰する。このようなリターダ室
54内の圧力変動に対し、オイルシール16は良好に作
用する。
【0029】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るオイルシール装置によれば、次の効果が得
られる。オイルシールの他側に正圧が作用すれば、負圧
リップが容易にたわんで圧力を中間室に逃がし、主リッ
プが内側部材に弾性的に強く摺接して一側への液体の漏
洩を防止する。また、他側に負圧が作用すれば、負圧リ
ップが内側部材に強く接触し、中間室が一側の大気圧と
他側の負圧との中間圧となつて、主リップ及び負圧リッ
プがバランスする。これにより、主リップは、他側の圧
力変動に伴つて内側部材の中心軸線方向に移動しながら
内側部材に摺接することが緩和され、常に、ほぼ同一円
周上に摺接するようになる。その結果、主リップの摩耗
が軽減され、耐久性が著しく向上する。加えて、他側に
負圧が作用した際、中間室に侵入するごくわずかの空気
は、負圧リップによつて他側に流入することが良好に防
止されるので、シール作用が良好に得られる。
本発明に係るオイルシール装置によれば、次の効果が得
られる。オイルシールの他側に正圧が作用すれば、負圧
リップが容易にたわんで圧力を中間室に逃がし、主リッ
プが内側部材に弾性的に強く摺接して一側への液体の漏
洩を防止する。また、他側に負圧が作用すれば、負圧リ
ップが内側部材に強く接触し、中間室が一側の大気圧と
他側の負圧との中間圧となつて、主リップ及び負圧リッ
プがバランスする。これにより、主リップは、他側の圧
力変動に伴つて内側部材の中心軸線方向に移動しながら
内側部材に摺接することが緩和され、常に、ほぼ同一円
周上に摺接するようになる。その結果、主リップの摩耗
が軽減され、耐久性が著しく向上する。加えて、他側に
負圧が作用した際、中間室に侵入するごくわずかの空気
は、負圧リップによつて他側に流入することが良好に防
止されるので、シール作用が良好に得られる。
【図1】 本発明の1実施例に係るオイルシール装置の
回転軸を省略して一部を示す断面図。
回転軸を省略して一部を示す断面図。
【図2】 同じく負圧リップの取り付け状態を示す図。
【図3】 同じく負圧リップの取り付け状態を示す図。
【図4】 同じく負圧リップの取り付け状態を示す図。
【図5】 同じく作用説明図。
【図6】 同じく作用説明図。
【図7】 流体式リターダ装置の圧力−時間特性を示す
線図。
線図。
【図8】 流体式リターダ装置を示す断面図。
【図9】 従来のオイルシールの一部を示す断面図。
1:補強金具、2:主リップ、3:ダストリップ、4:
回転軸(内側部材)、7:ハウジング(外側部材)、
8:ガータスプリング、9:負圧リップ、14:中間
室、16:オイルシール、51:ロータ側ケース、5
2:ステータ側ケース、53:ケース、54:リターダ
室、55:ステータ、56:ロータ、57:支持部材、
59a:作動流体入口、59b:作動流体出口、61:
第2軸受、62:第1軸受、63:クラッチ装置、64
a,64b,65:プレッシャプレート、66:クラッ
チプレート、22:駆動装置、29:空気室。
回転軸(内側部材)、7:ハウジング(外側部材)、
8:ガータスプリング、9:負圧リップ、14:中間
室、16:オイルシール、51:ロータ側ケース、5
2:ステータ側ケース、53:ケース、54:リターダ
室、55:ステータ、56:ロータ、57:支持部材、
59a:作動流体入口、59b:作動流体出口、61:
第2軸受、62:第1軸受、63:クラッチ装置、64
a,64b,65:プレッシャプレート、66:クラッ
チプレート、22:駆動装置、29:空気室。
Claims (3)
- 【請求項1】 外側部材(7)に外周部が固定され、内
側部材(4)との間をシールした状態で、一側(A)に
大気圧が作用し、他側(B)に一側(A)の大気圧に対
する正負圧力が作用するオイルシール(16)を具える
オイルシール装置であつて、前記オイルシール(16)
が、外側部材(7)に固定される環状の補強金具(1)
と、該補強金具(1)に接着されたゴム質弾性体によつ
て形成され、内方かつ他側(B)に向けて延びて先端部
が内側部材(4)に摺接する主リップ(2)と、該補強
金具(1)に接着されたゴム質弾性体によつて形成さ
れ、内方かつ一側(A)に向けて延びて先端部が内側部
材(4)に摺接し、他側(B)の正圧を容易に逃がす負
圧リップ(9)とを、主リップ(2)、負圧リップ
(9)の順に一側(A)から形成されて具え、前記内側
部材(4)、補強金具(1)、主リップ(2)及び負圧
リップ(9)により、中間室(14)を区画可能である
ことを特徴とするオイルシール装置。 - 【請求項2】 主リップ(2)よりも一側(A)に位置
させて補強金具(1)に接着されたゴム質弾性体によつ
て形成され、内方かつ一側(A)に向けて延びて先端部
が内側部材(4)に摺接するダストリップ(3)を具え
ることを特徴とする請求項1のオイルシール装置。 - 【請求項3】 主リップ(2)が、ガータスプリング
(8)によつて内側部材(4)に弾性的に押圧されてい
ることを特徴とする請求項1又は2のオイルシール装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6200321A JPH0842704A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | オイルシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6200321A JPH0842704A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | オイルシール装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0842704A true JPH0842704A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16422362
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6200321A Pending JPH0842704A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | オイルシール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0842704A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102494142A (zh) * | 2011-12-01 | 2012-06-13 | 邓伦胜 | 双剖分式组合油封 |
| JP2017089785A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 密封装置 |
| CN111927954A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-11-13 | 昆山茂顺密封件工业有限公司 | 一种耐高压油封 |
| CN117570134A (zh) * | 2023-11-28 | 2024-02-20 | 青岛青特众力车桥有限公司 | 一种高扭、高可靠性的轻量双极减速桥 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP6200321A patent/JPH0842704A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102494142A (zh) * | 2011-12-01 | 2012-06-13 | 邓伦胜 | 双剖分式组合油封 |
| JP2017089785A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 密封装置 |
| CN111927954A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-11-13 | 昆山茂顺密封件工业有限公司 | 一种耐高压油封 |
| CN117570134A (zh) * | 2023-11-28 | 2024-02-20 | 青岛青特众力车桥有限公司 | 一种高扭、高可靠性的轻量双极减速桥 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6345968B1 (en) | Hydraulic motor with brake assembly | |
| WO1994013504A1 (fr) | Structure de lubrification pour ensembles d'entrainement de roues | |
| JPS6014624A (ja) | 駆動装置 | |
| JP3074030B2 (ja) | 流体式リターダ装置 | |
| US7516612B2 (en) | Transmission pump seal | |
| CN101493122A (zh) | 用于减小传动泵的流体损失的密封组件 | |
| CN100501183C (zh) | 联接装置及为此改进的流体压力系统 | |
| JPH0842704A (ja) | オイルシール装置 | |
| JP3181586B2 (ja) | 自動車のオートマチック・ギヤ変換機用のポンプ駆動装置 | |
| US5400886A (en) | Clutch slave cylinder | |
| JPS5856969A (ja) | 動力舵取装置の制御弁におけるスプ−ルバルブの防振装置 | |
| JPH08170662A (ja) | 流体式リターダ装置 | |
| CA2059702C (en) | Hydraulic clutch operating apparatus | |
| JP4883302B2 (ja) | ウォーターポンプ用密封装置 | |
| WO2013165742A1 (en) | Seal assembly for torque converter | |
| JP2559354Y2 (ja) | 流体式リターダ装置 | |
| CN111623038A (zh) | 一种超高精度静压轴承 | |
| JPH0213174B2 (ja) | ||
| CN217558837U (zh) | 顶驱制动组件 | |
| CN223293899U (zh) | 一种防渗漏的汽车真空泵转子 | |
| JP3658240B2 (ja) | 油圧式動力伝達継手 | |
| CN223049273U (zh) | 湿式离合器的泄压装置、湿式离合器及传动系统 | |
| JP2583950Y2 (ja) | 流体式リターダ装置 | |
| JPH04293658A (ja) | 流体式リターダ装置 | |
| JPH0735831U (ja) | 車両用リターダ装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040430 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040629 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041026 |