JP2000320687A - ダストシール - Google Patents
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高いシール性を維持できるようにすること。
【解決手段】 補強環4と、補強環4に装着されたシー
ル部材6とを含み、シール部材6はリップ部66を備え
ているダストシール2。シール部材6の外周面には弾性
リング体7が嵌合保持される。リップ部66は、軸12
8の外周面に嵌合されると、それ自体の弾性圧縮力に加
えて弾性リング体7の弾性圧縮力により軸128の外周
面に圧接させられる。
ル部材6とを含み、シール部材6はリップ部66を備え
ているダストシール2。シール部材6の外周面には弾性
リング体7が嵌合保持される。リップ部66は、軸12
8の外周面に嵌合されると、それ自体の弾性圧縮力に加
えて弾性リング体7の弾性圧縮力により軸128の外周
面に圧接させられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の機械におけ
る軸受部、例えば、建設機械である油圧ショベルのブー
ムとアームとを連結する軸受部、アームとバケットとを
連結する軸受部等において、ダストの浸入防止(防
塵)、防水等のために適用されるダストシールに関す
る。
る軸受部、例えば、建設機械である油圧ショベルのブー
ムとアームとを連結する軸受部、アームとバケットとを
連結する軸受部等において、ダストの浸入防止(防
塵)、防水等のために適用されるダストシールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】機械における軸受部、例えば、建設機械
である油圧ショベルのブームとアームとを連結する軸受
部には、ダストの浸入防止(防塵)あるいは防水等のた
めにダストシールが使用されている。軸受部は、アーム
側に設けられた一対のボス部と、ボス部の各々に形成さ
れた共通の軸線を有する貫通孔に、それぞれ軸受を介し
て相対回転しうるよう支持された軸(ピン)とを備えて
いる。軸の両端部はボス部の各々の外側に突出してお
り、突出した軸の両端部に、ブーム側に設けられたヨー
ク部の連結孔が嵌合されている。軸の一端は固定手段に
よってヨーク部の片側に固定されている。軸の他端部に
はヨーク部の他側に隣接してスナップリングが装着され
ている。以上の如くして軸受部が構成され、アームがブ
ームに対し相対回転自在に支持される。
である油圧ショベルのブームとアームとを連結する軸受
部には、ダストの浸入防止(防塵)あるいは防水等のた
めにダストシールが使用されている。軸受部は、アーム
側に設けられた一対のボス部と、ボス部の各々に形成さ
れた共通の軸線を有する貫通孔に、それぞれ軸受を介し
て相対回転しうるよう支持された軸(ピン)とを備えて
いる。軸の両端部はボス部の各々の外側に突出してお
り、突出した軸の両端部に、ブーム側に設けられたヨー
ク部の連結孔が嵌合されている。軸の一端は固定手段に
よってヨーク部の片側に固定されている。軸の他端部に
はヨーク部の他側に隣接してスナップリングが装着され
ている。以上の如くして軸受部が構成され、アームがブ
ームに対し相対回転自在に支持される。
【0003】上記軸受部において、軸受の各々はプレー
ンベアリングから構成されている。軸受の各々の内周面
には、周方向に延在する環状の溝と、環状の溝に交叉し
て軸線方向に直線状に延在する複数の溝とが形成され、
環状の溝が形成された部分には貫通孔が形成されてい
る。上記溝の各々及び貫通孔の各々はグリースの通路を
構成する。ボス部の各々にはグリースの注入孔が形成さ
れ、注入孔の各々の一端はボス部の表面に開口し、他端
は対応する軸受の上記貫通孔に連通している。ボス部の
各々の注入孔の各々からグリースが注入(圧入)され
る。グリースは、対応する軸受の貫通孔から各溝を通し
て軸受と軸との間に供給される。
ンベアリングから構成されている。軸受の各々の内周面
には、周方向に延在する環状の溝と、環状の溝に交叉し
て軸線方向に直線状に延在する複数の溝とが形成され、
環状の溝が形成された部分には貫通孔が形成されてい
る。上記溝の各々及び貫通孔の各々はグリースの通路を
構成する。ボス部の各々にはグリースの注入孔が形成さ
れ、注入孔の各々の一端はボス部の表面に開口し、他端
は対応する軸受の上記貫通孔に連通している。ボス部の
各々の注入孔の各々からグリースが注入(圧入)され
る。グリースは、対応する軸受の貫通孔から各溝を通し
て軸受と軸との間に供給される。
【0004】上記ボス部の各々の軸線方向の外側一端部
であって、軸受の各々の軸線方向の外側一端に隣接した
一端部には、それぞれダストシールのための環状の装着
部が形成され、この装着部の各々内にダストシールが装
着されている。ダストシールの典型例は、断面がL形の
補強環と、補強環に一体に装着された環状のシール部材
とを含んでいる。シール部材は、対応する軸受の軸線方
向の一端から離れる方向に向かって該軸線に近付く方向
に傾斜して延びる環状のリップ部と、リップ部の半径方
向外側に形成された環状の凹部(くぼみ部)とを備えて
いる。シール部材のシール面はリップ部の先端部の内周
面により規定され、リップ部の先端部の内周面は、それ
自体の弾性圧縮力によって軸の外周面に圧接させられ
る。
であって、軸受の各々の軸線方向の外側一端に隣接した
一端部には、それぞれダストシールのための環状の装着
部が形成され、この装着部の各々内にダストシールが装
着されている。ダストシールの典型例は、断面がL形の
補強環と、補強環に一体に装着された環状のシール部材
とを含んでいる。シール部材は、対応する軸受の軸線方
向の一端から離れる方向に向かって該軸線に近付く方向
に傾斜して延びる環状のリップ部と、リップ部の半径方
向外側に形成された環状の凹部(くぼみ部)とを備えて
いる。シール部材のシール面はリップ部の先端部の内周
面により規定され、リップ部の先端部の内周面は、それ
自体の弾性圧縮力によって軸の外周面に圧接させられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダストシー
ルによる軸受部のシールは、シール部材のリップ部の弾
性圧縮力のみにより行なわれるよう構成されているの
で、軸の外周面に対する緊縛力が比較的小さくしかもク
リープが大きいので緊縛力が変化して当初の緊縛力を維
持できず、シール性が低下する。シール性が低下すると
ダストの浸入が大きくなり、軸受部の耐久性を低下させ
る。更にはまた、特に軸受として長時間給脂間隔用ベア
リングが装着された場合には、リップ部におけるシール
面の潤滑材が徐々に失われてゆく傾向がみられ、その結
果、摩擦係数が大きくなって摩耗が促進される。また上
記従来のダストシールにおいては、シール部材がリップ
部の半径方向外側に環状の凹部(くぼみ部)を備えてい
るので、この凹部内に土砂が堆積し易い。凹部内に土砂
が堆積するとリップ部のシール面から浸入する可能性が
高くなる。更にはまた、軸(ピン)をシール部材のリッ
プ部を通して軸受内に挿入する際(組み込む際)、軸の
先端がシール部材のリップ部の凹部寄りに偏心して当た
った場合には、リップ部を容易に反転させて損傷させる
おそれがある。
ルによる軸受部のシールは、シール部材のリップ部の弾
性圧縮力のみにより行なわれるよう構成されているの
で、軸の外周面に対する緊縛力が比較的小さくしかもク
リープが大きいので緊縛力が変化して当初の緊縛力を維
持できず、シール性が低下する。シール性が低下すると
ダストの浸入が大きくなり、軸受部の耐久性を低下させ
る。更にはまた、特に軸受として長時間給脂間隔用ベア
リングが装着された場合には、リップ部におけるシール
面の潤滑材が徐々に失われてゆく傾向がみられ、その結
果、摩擦係数が大きくなって摩耗が促進される。また上
記従来のダストシールにおいては、シール部材がリップ
部の半径方向外側に環状の凹部(くぼみ部)を備えてい
るので、この凹部内に土砂が堆積し易い。凹部内に土砂
が堆積するとリップ部のシール面から浸入する可能性が
高くなる。更にはまた、軸(ピン)をシール部材のリッ
プ部を通して軸受内に挿入する際(組み込む際)、軸の
先端がシール部材のリップ部の凹部寄りに偏心して当た
った場合には、リップ部を容易に反転させて損傷させる
おそれがある。
【0006】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その目的は、軸の外周面に対する緊縛力が比較
的大きくしかもリップ部にクリープ及び摩耗が発生して
も当初の緊縛力を維持することができ、その結果高いシ
ール性を維持することができる、新規なダストシールを
提供することである。
であり、その目的は、軸の外周面に対する緊縛力が比較
的大きくしかもリップ部にクリープ及び摩耗が発生して
も当初の緊縛力を維持することができ、その結果高いシ
ール性を維持することができる、新規なダストシールを
提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、リップ部におけるシ
ール面の摩擦係数を低減することができ、したがって該
シール面の摩耗を低減することができる、新規なダスト
シールを提供することである。
ール面の摩擦係数を低減することができ、したがって該
シール面の摩耗を低減することができる、新規なダスト
シールを提供することである。
【0008】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成されたダストシールの実施形態について、
添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らか
になるであろう。
に従って構成されたダストシールの実施形態について、
添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らか
になるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、補強環と、該補強環に装着された環状のシール部材
とを含み、該シール部材は環状のリップ部を備えている
ダストシールにおいて、該リップ部の外周面には弾性リ
ング体が嵌合保持され、該リップ部は、シールすべき軸
の外周面に嵌合されると、それ自体の弾性圧縮力に加え
て該弾性リング体の弾性圧縮力により該軸の外周面に圧
接させられる、ことを特徴とするダストシール、が提供
される。
ば、補強環と、該補強環に装着された環状のシール部材
とを含み、該シール部材は環状のリップ部を備えている
ダストシールにおいて、該リップ部の外周面には弾性リ
ング体が嵌合保持され、該リップ部は、シールすべき軸
の外周面に嵌合されると、それ自体の弾性圧縮力に加え
て該弾性リング体の弾性圧縮力により該軸の外周面に圧
接させられる、ことを特徴とするダストシール、が提供
される。
【0010】本発明の他の局面によれば、補強環と、該
補強環に装着された環状のシール部材とを含み、該シー
ル部材は環状のリップ部を備えているダストシールにお
いて、該リップ部の外周面に嵌合保持された弾性リング
体と、該補強環に装着された環状の補助シール部材とを
備え、該シール部材及び該補助シール部材がシールすべ
き軸の外周面に嵌合されると、該シール部材の該リップ
部は、それ自体の弾性圧縮力に加えて該弾性リング体の
弾性圧縮力により該軸の外周面に圧接させられ、該補助
シール部材の該内周面は該軸の外周面に圧接させられか
つ該リップ部の内周面と該軸の外周面と該補助シール部
材の内周縁部における該リップ部側の側面との間には環
状の隙間が形成される、ことを特徴とするダストシー
ル、が提供される。
補強環に装着された環状のシール部材とを含み、該シー
ル部材は環状のリップ部を備えているダストシールにお
いて、該リップ部の外周面に嵌合保持された弾性リング
体と、該補強環に装着された環状の補助シール部材とを
備え、該シール部材及び該補助シール部材がシールすべ
き軸の外周面に嵌合されると、該シール部材の該リップ
部は、それ自体の弾性圧縮力に加えて該弾性リング体の
弾性圧縮力により該軸の外周面に圧接させられ、該補助
シール部材の該内周面は該軸の外周面に圧接させられか
つ該リップ部の内周面と該軸の外周面と該補助シール部
材の内周縁部における該リップ部側の側面との間には環
状の隙間が形成される、ことを特徴とするダストシー
ル、が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を添
付図面を参照して更に詳細に説明する。なお図1〜図5
において、相互に実質上同一部分には、同一符号が付さ
れている。図1を参照して、全体を番号100で示す油
圧ショベルは、下部走行体102と、下部走行体102
上に旋回自在に装着された上部旋回体104とを備えて
いる。上部旋回体104には運転室106、エンジン1
08、作業機110等が備えられている。作業機110
は、一端部が上部旋回体104に回転自在に支持された
ブーム112と、ブーム112の他端部にその一端部寄
りの部分が回転自在に支持されたアーム114と、アー
ム114の他端部に回転自在に支持されたバケット11
6とを備えている。ブーム112は、ブーム112と上
部旋回体104との間に設けられたブームシリンダ11
8によって作動させられ、アーム114は、アーム11
4とブーム112との間に設けられたアームシリンダ1
20によって作動させられ、またバケット116は、バ
ケット116とアーム114との間に設けられたバケッ
トシリンダ122によって作動させられるよう構成され
ている。
付図面を参照して更に詳細に説明する。なお図1〜図5
において、相互に実質上同一部分には、同一符号が付さ
れている。図1を参照して、全体を番号100で示す油
圧ショベルは、下部走行体102と、下部走行体102
上に旋回自在に装着された上部旋回体104とを備えて
いる。上部旋回体104には運転室106、エンジン1
08、作業機110等が備えられている。作業機110
は、一端部が上部旋回体104に回転自在に支持された
ブーム112と、ブーム112の他端部にその一端部寄
りの部分が回転自在に支持されたアーム114と、アー
ム114の他端部に回転自在に支持されたバケット11
6とを備えている。ブーム112は、ブーム112と上
部旋回体104との間に設けられたブームシリンダ11
8によって作動させられ、アーム114は、アーム11
4とブーム112との間に設けられたアームシリンダ1
20によって作動させられ、またバケット116は、バ
ケット116とアーム114との間に設けられたバケッ
トシリンダ122によって作動させられるよう構成され
ている。
【0012】図1及び図2を参照して、ブーム112と
アーム114との間に設けられる軸受部は、アーム11
4側に設けられた一対のボス部124と、ボス部124
の各々に形成された共通の軸線Lを有する貫通孔125
に、それぞれ軸受126を介して相対回転しうるよう支
持された軸(ピン)128とを備えている。軸128の
両端部はボス部124の各々の外側に突出するよう位置
付けられている。ボス部124の各々の外側に突出した
軸128の両端部に、ブーム112側に設けられたヨー
ク部130が、それに形成された連結孔132を介して
嵌合されている。軸128の一端には、固定手段の一部
を構成するプレート部材134が一体に固着され、プレ
ート部材134はまた、ヨーク部130の片側に、固定
手段の他の部分を構成するボルト136により固定され
ている。軸128の他端部の外周部に形成された図示し
ない環状溝にはヨーク部130の他側に隣接してスナッ
プリング138が装着されている。軸128はブーム1
12のヨーク部130に相対回転できないよう一体的に
固定される。以上の如くして軸受部が構成され、アーム
114がブーム112に対し相対回転自在に支持され
る。
アーム114との間に設けられる軸受部は、アーム11
4側に設けられた一対のボス部124と、ボス部124
の各々に形成された共通の軸線Lを有する貫通孔125
に、それぞれ軸受126を介して相対回転しうるよう支
持された軸(ピン)128とを備えている。軸128の
両端部はボス部124の各々の外側に突出するよう位置
付けられている。ボス部124の各々の外側に突出した
軸128の両端部に、ブーム112側に設けられたヨー
ク部130が、それに形成された連結孔132を介して
嵌合されている。軸128の一端には、固定手段の一部
を構成するプレート部材134が一体に固着され、プレ
ート部材134はまた、ヨーク部130の片側に、固定
手段の他の部分を構成するボルト136により固定され
ている。軸128の他端部の外周部に形成された図示し
ない環状溝にはヨーク部130の他側に隣接してスナッ
プリング138が装着されている。軸128はブーム1
12のヨーク部130に相対回転できないよう一体的に
固定される。以上の如くして軸受部が構成され、アーム
114がブーム112に対し相対回転自在に支持され
る。
【0013】上記軸受部において、軸受126の各々は
それ自体公知のプレーンベアリングから構成されてい
る。図示はされていないが、軸受126の各々の内周面
には、周方向に延在する環状の溝と、環状の溝に交叉し
て軸線L方向に直線状に延在する複数の溝とが形成さ
れ、環状の溝が形成された部分には貫通孔が形成されて
いる。上記溝の各々及び貫通孔の各々は潤滑材であるグ
リースの通路を構成する。ボス部124の各々にはグリ
ースの注入孔(図示せず)が形成され、注入孔の各々の
一端は対応するボス部124の表面に開口し、他端は対
応する軸受126の上記貫通孔に連通している。ボス部
124の各々の注入孔の各々からグリースが注入され
る。グリースは、対応する軸受126の貫通孔から各溝
を通して軸受126と軸128との間に供給される。
それ自体公知のプレーンベアリングから構成されてい
る。図示はされていないが、軸受126の各々の内周面
には、周方向に延在する環状の溝と、環状の溝に交叉し
て軸線L方向に直線状に延在する複数の溝とが形成さ
れ、環状の溝が形成された部分には貫通孔が形成されて
いる。上記溝の各々及び貫通孔の各々は潤滑材であるグ
リースの通路を構成する。ボス部124の各々にはグリ
ースの注入孔(図示せず)が形成され、注入孔の各々の
一端は対応するボス部124の表面に開口し、他端は対
応する軸受126の上記貫通孔に連通している。ボス部
124の各々の注入孔の各々からグリースが注入され
る。グリースは、対応する軸受126の貫通孔から各溝
を通して軸受126と軸128との間に供給される。
【0014】図2と共に図3を参照して、上記ボス部1
24の各々の軸線L方向の外側一端部であって、貫通孔
125の各々の軸線L方向の外側一端に隣接した一端部
には、それぞれ後述するダストシール2のための環状の
装着部140が形成されている。装着部140の各々
は、対応する貫通孔125よりも大径の内周面142
と、内周面142の内側端と対応する貫通孔125の軸
線L方向の外側一端との間に形成される環状の段部14
4とから構成されている。段部144は、内周面142
の内側端から半径方向内側に向かって軸線Lに対し直角
に延びる環状の端面により形成されている。装着部14
0の各々における段部144の半径方向内側への延長上
に、対応する上記軸受126の軸線L方向の一端面(外
側面)が位置付けられている。以上のような装着部14
0の各々内に本発明のダストシール2が装着されてい
る。上記ボス部124の各々における軸受部の構成及び
それに使用されるダストシール2の構成は相互に実質上
同一である。
24の各々の軸線L方向の外側一端部であって、貫通孔
125の各々の軸線L方向の外側一端に隣接した一端部
には、それぞれ後述するダストシール2のための環状の
装着部140が形成されている。装着部140の各々
は、対応する貫通孔125よりも大径の内周面142
と、内周面142の内側端と対応する貫通孔125の軸
線L方向の外側一端との間に形成される環状の段部14
4とから構成されている。段部144は、内周面142
の内側端から半径方向内側に向かって軸線Lに対し直角
に延びる環状の端面により形成されている。装着部14
0の各々における段部144の半径方向内側への延長上
に、対応する上記軸受126の軸線L方向の一端面(外
側面)が位置付けられている。以上のような装着部14
0の各々内に本発明のダストシール2が装着されてい
る。上記ボス部124の各々における軸受部の構成及び
それに使用されるダストシール2の構成は相互に実質上
同一である。
【0015】図7を参照して、本発明におけるダストシ
ール2は、金属製の補強環4と、補強環4に一体に装着
された環状のシール部材6とを含んでいる。なお、以下
の説明において、軸線L方向の一方とは図3、図4、図
7、図8及び図11において右方を意味し、また軸線L
方向の他方とは上記各図において左方を意味するものと
する。更にはまた、上記軸線Lは、ダストシール2の軸
線と共通であり、したがってダストシール2を構成する
全ての環状部材(以下において説明する、補強環4、シ
ール部材6、弾性リング体7、押さえ環8及び補助シー
ル部材9)の共通の軸線である。補強環4は、円筒部4
2と、円筒部42の軸線L方向の他方側の一端から半径
方向内側に直角に延びる環状のフランジ部44とを備
え、断面がL形状をなしている。弾性を有しかつ耐摩耗
性を有する材料、例えば、ニトリルゴム(NBR)、ポ
リウレタン等の合成ゴム、その他の弾性を有する合成樹
脂から形成されるシール部材6は、シール部材6の軸線
Lに平行な円筒部62と、円筒部62の軸線L方向の他
方側の一端から半径方向内側に直角に延びる環状の本体
部64と、本体部64の内周縁に一体に形成されてシー
ル部材6の内周縁部を規定するリップ部66と、リップ
部66の半径方向外側に形成された環状の凹部68とを
備えている。リップ部66は、シール部材6の軸線L方
向の他方から一方に向かってかつ軸線Lに近付く方向に
傾斜して延びるよう形成されている。なおリップ部66
が本体部64の内周縁と一体に接続される部分は、リッ
プ部66の基部を規定する。凹部68は、シール部材6
の外周面と同心の内周面と、該内周面の奥側の一端から
半径方向内側に直角に延びる端面と、該端面の半径方向
内端から軸線L方向の一方に向かってかつ軸線Lに近付
く方向に傾斜して延びる傾斜面69とから構成されてい
る。傾斜面69は、リップ部66の外周面69でもあ
る。リップ部66の外周面69は軸線Lに近付く方向に
傾斜角度θ1をもって傾斜して延びるよう形成されてい
る。
ール2は、金属製の補強環4と、補強環4に一体に装着
された環状のシール部材6とを含んでいる。なお、以下
の説明において、軸線L方向の一方とは図3、図4、図
7、図8及び図11において右方を意味し、また軸線L
方向の他方とは上記各図において左方を意味するものと
する。更にはまた、上記軸線Lは、ダストシール2の軸
線と共通であり、したがってダストシール2を構成する
全ての環状部材(以下において説明する、補強環4、シ
ール部材6、弾性リング体7、押さえ環8及び補助シー
ル部材9)の共通の軸線である。補強環4は、円筒部4
2と、円筒部42の軸線L方向の他方側の一端から半径
方向内側に直角に延びる環状のフランジ部44とを備
え、断面がL形状をなしている。弾性を有しかつ耐摩耗
性を有する材料、例えば、ニトリルゴム(NBR)、ポ
リウレタン等の合成ゴム、その他の弾性を有する合成樹
脂から形成されるシール部材6は、シール部材6の軸線
Lに平行な円筒部62と、円筒部62の軸線L方向の他
方側の一端から半径方向内側に直角に延びる環状の本体
部64と、本体部64の内周縁に一体に形成されてシー
ル部材6の内周縁部を規定するリップ部66と、リップ
部66の半径方向外側に形成された環状の凹部68とを
備えている。リップ部66は、シール部材6の軸線L方
向の他方から一方に向かってかつ軸線Lに近付く方向に
傾斜して延びるよう形成されている。なおリップ部66
が本体部64の内周縁と一体に接続される部分は、リッ
プ部66の基部を規定する。凹部68は、シール部材6
の外周面と同心の内周面と、該内周面の奥側の一端から
半径方向内側に直角に延びる端面と、該端面の半径方向
内端から軸線L方向の一方に向かってかつ軸線Lに近付
く方向に傾斜して延びる傾斜面69とから構成されてい
る。傾斜面69は、リップ部66の外周面69でもあ
る。リップ部66の外周面69は軸線Lに近付く方向に
傾斜角度θ1をもって傾斜して延びるよう形成されてい
る。
【0016】シール部材6は、その円筒部62の外周面
が補強環4の円筒部42の内周面に、またその本体部6
4の軸線L方向の他方側の面(軸線L方向における凹部
68と反対側の面)が補強環4のフランジ部44におけ
る円筒部42側の面に、またリップ部66の、本体部6
4から軸線L方向の他方側に補強環4のフランジ部44
の厚さ分だけ突出した端部の外周面がフランジ部44の
内周面に、それぞれ焼付けられることにより補強環4に
一体に固着される。補強環4のフランジ部44の表面
と、リップ部66の、本体部64から補強環4のフラン
ジ部44の厚さ分だけ突出した端面とは軸線Lに直交す
る同一面上に位置付けられる。上記説明から明らかなよ
うに、補強環4の円筒部42はシール部材6の外周面を
覆い、補強環4のフランジ部44はシール部材6の軸線
L方向の他方側の(凹部68と反対側の)少なくとも一
部を覆うように、シール部材6に固着される。
が補強環4の円筒部42の内周面に、またその本体部6
4の軸線L方向の他方側の面(軸線L方向における凹部
68と反対側の面)が補強環4のフランジ部44におけ
る円筒部42側の面に、またリップ部66の、本体部6
4から軸線L方向の他方側に補強環4のフランジ部44
の厚さ分だけ突出した端部の外周面がフランジ部44の
内周面に、それぞれ焼付けられることにより補強環4に
一体に固着される。補強環4のフランジ部44の表面
と、リップ部66の、本体部64から補強環4のフラン
ジ部44の厚さ分だけ突出した端面とは軸線Lに直交す
る同一面上に位置付けられる。上記説明から明らかなよ
うに、補強環4の円筒部42はシール部材6の外周面を
覆い、補強環4のフランジ部44はシール部材6の軸線
L方向の他方側の(凹部68と反対側の)少なくとも一
部を覆うように、シール部材6に固着される。
【0017】シール部材6の凹部68内には弾性リング
体7が嵌合保持される。弾性を有する材料、例えば、ニ
トリルゴム(NBR)等の合成ゴムあるいはその他の弾
性を有する合成樹脂から形成される弾性リング体7は、
ほぼ台形状の断面を有し、その外周縁部における軸線L
方向の他方側の角部に面取りが形成され、内周面が軸線
L方向の一方に向かってかつ軸線Lに近付く方向に傾斜
した傾斜面7aから構成されている。すなわち弾性リン
グ体7の内周面7aは軸線Lに近付く方向に傾斜角度θ
2をもって傾斜して延びるよう形成されている。図7か
ら明らかなように、弾性リング体7の傾斜面7aの、軸
線Lに対する傾斜角度θ2は、凹部68の傾斜面69す
なわちシール部材6のリップ部66の外周面(傾斜面)
69の、軸線Lに対する傾斜角度θ1よりも若干大きく
形成されている。弾性リング体7の小径側内周面(軸線
L方向の一方側の内周面)7aと軸線L方向端面(軸線
L方向の一方側の端面)との間に形成される角部には、
断面がほぼL形状をなす環状の切欠き7bが形成されて
いる。切欠き7bは、内周面7aの最小径を規定する先
端から半径方向外方に軸線Lに対しほぼ直角に延びる環
状の端面と、環状の端面の外径を規定する環状の段部と
からなる。環状の段部は、切欠き7bにおける環状の端
面と、弾性リング体7の軸線L方向の一方側の端面であ
って、切欠き7bにおける環状の端面よりも半径方向外
側の端面との間に形成される。弾性リング体7をシール
部材6の凹部68内に嵌合(挿入)した状態で、弾性リ
ング体7の外周面は凹部68の最大外径面である内周面
に当接し、弾性リング体7の軸線L方向の他方側の面
は、凹部68の軸線L方向の最奥部である端面に当接
し、弾性リング体7の軸線L方向の一方側の面は、凹部
68の開放端から若干軸線L方向の一方に突出するよう
位置付けられ、そして弾性リング体7の内周面7aは、
リップ部66の外周面69の外周面に嵌合させられる。
上記したように、弾性リング体7の傾斜面7aの傾斜角
度θ2とリップ部66の外周面69の傾斜角度θ1との
間には、θ2>θ1の関係が規定されているので、リッ
プ部66の外周面69と弾性リング体7の傾斜面7aと
の間には、軸線L方向の一方から他方に向かうにしたが
って徐々に大きくなるような環状の隙間が形成される。
体7が嵌合保持される。弾性を有する材料、例えば、ニ
トリルゴム(NBR)等の合成ゴムあるいはその他の弾
性を有する合成樹脂から形成される弾性リング体7は、
ほぼ台形状の断面を有し、その外周縁部における軸線L
方向の他方側の角部に面取りが形成され、内周面が軸線
L方向の一方に向かってかつ軸線Lに近付く方向に傾斜
した傾斜面7aから構成されている。すなわち弾性リン
グ体7の内周面7aは軸線Lに近付く方向に傾斜角度θ
2をもって傾斜して延びるよう形成されている。図7か
ら明らかなように、弾性リング体7の傾斜面7aの、軸
線Lに対する傾斜角度θ2は、凹部68の傾斜面69す
なわちシール部材6のリップ部66の外周面(傾斜面)
69の、軸線Lに対する傾斜角度θ1よりも若干大きく
形成されている。弾性リング体7の小径側内周面(軸線
L方向の一方側の内周面)7aと軸線L方向端面(軸線
L方向の一方側の端面)との間に形成される角部には、
断面がほぼL形状をなす環状の切欠き7bが形成されて
いる。切欠き7bは、内周面7aの最小径を規定する先
端から半径方向外方に軸線Lに対しほぼ直角に延びる環
状の端面と、環状の端面の外径を規定する環状の段部と
からなる。環状の段部は、切欠き7bにおける環状の端
面と、弾性リング体7の軸線L方向の一方側の端面であ
って、切欠き7bにおける環状の端面よりも半径方向外
側の端面との間に形成される。弾性リング体7をシール
部材6の凹部68内に嵌合(挿入)した状態で、弾性リ
ング体7の外周面は凹部68の最大外径面である内周面
に当接し、弾性リング体7の軸線L方向の他方側の面
は、凹部68の軸線L方向の最奥部である端面に当接
し、弾性リング体7の軸線L方向の一方側の面は、凹部
68の開放端から若干軸線L方向の一方に突出するよう
位置付けられ、そして弾性リング体7の内周面7aは、
リップ部66の外周面69の外周面に嵌合させられる。
上記したように、弾性リング体7の傾斜面7aの傾斜角
度θ2とリップ部66の外周面69の傾斜角度θ1との
間には、θ2>θ1の関係が規定されているので、リッ
プ部66の外周面69と弾性リング体7の傾斜面7aと
の間には、軸線L方向の一方から他方に向かうにしたが
って徐々に大きくなるような環状の隙間が形成される。
【0018】上記弾性リング体7は、周方向に複数個、
この実施形態においては12個に分割されている。具体
的に説明すると、図5及び図6に示されているように、
弾性リング体7は、それぞれ実質上同一の構成を有する
弾性円弧部材77から構成されている。弾性円弧部材7
7の各々を形成する材料及び断面形状は、いうまでもな
く上記した弾性リング体7と実質上同一であり、また弾
性円弧部材77の周方向の両端面は、弾性円弧部材77
の軸心(L)から30度の角度で延びる2本の直線と一
致する面上に位置付けられるよう形成されている。した
がって、弾性円弧部材77の各々の周方向の端面を相互
に隣接する弾性円弧部材77に対し密接させて環状(円
形状)に配列することにより、上記した環状の弾性リン
グ体7が容易に構成されると共に、環状の凹部68内に
その状態で容易に挿入されて装着される。
この実施形態においては12個に分割されている。具体
的に説明すると、図5及び図6に示されているように、
弾性リング体7は、それぞれ実質上同一の構成を有する
弾性円弧部材77から構成されている。弾性円弧部材7
7の各々を形成する材料及び断面形状は、いうまでもな
く上記した弾性リング体7と実質上同一であり、また弾
性円弧部材77の周方向の両端面は、弾性円弧部材77
の軸心(L)から30度の角度で延びる2本の直線と一
致する面上に位置付けられるよう形成されている。した
がって、弾性円弧部材77の各々の周方向の端面を相互
に隣接する弾性円弧部材77に対し密接させて環状(円
形状)に配列することにより、上記した環状の弾性リン
グ体7が容易に構成されると共に、環状の凹部68内に
その状態で容易に挿入されて装着される。
【0019】ダストシール2はまた、弾性リング体7を
保持するための押さえ環8を備えている。金属製の押さ
え環8は、円筒部82と、円筒部82の軸線L方向の一
方側の一端から半径方向内側に直角に延びる環状の押さ
えフランジ部84とを備えている。押さえ環8の円筒部
82の内周面が補強環4の円筒部42の外周面に圧着
(焼きばめ)されることにより、押さえ環8は補強環4
に固着されると共に、押さえ環8の押さえフランジ部8
4は、弾性リング体7の軸線L方向の外側面(軸線L方
向の一方側の面)を押さえるよう位置付けられる(図4
参照)。その結果、弾性リング体7は、軸線L方向の他
方に向かう方向(凹部68の軸線L方向の最奥部に向か
う方向)に若干圧縮された状態で、凹部68内に嵌合保
持される(図4参照)。弾性リング体7は、上記した如
く押さえ環8の押さえフランジ部84によって軸線L方
向の他方に向かう方向に若干圧縮されることにより、凹
部68の開放端から若干軸線L方向の一方に突出した片
側面がシール部材6の片側面と実質上同一面上に位置付
けられる(図4参照)。なお、押さえ環8の円筒部82
の内周面が、補強環4の円筒部42の外周面を覆うよう
に圧着される軸線L方向の範囲は、軸線L方向の一方側
の一端から軸線L方向の他方側に向かう全範囲ではな
く、補強環4の円筒部42の外周面の、軸線L方向の他
方側の一部の領域を残すように規定されている。したが
って押さえ環8の円筒部82の内周面が、補強環4の円
筒部42の外周面を覆うように圧着された状態で、補強
環4の円筒部42の外周面の、軸線L方向の他方側の一
部の領域は露呈された状態となる(図4参照)。
保持するための押さえ環8を備えている。金属製の押さ
え環8は、円筒部82と、円筒部82の軸線L方向の一
方側の一端から半径方向内側に直角に延びる環状の押さ
えフランジ部84とを備えている。押さえ環8の円筒部
82の内周面が補強環4の円筒部42の外周面に圧着
(焼きばめ)されることにより、押さえ環8は補強環4
に固着されると共に、押さえ環8の押さえフランジ部8
4は、弾性リング体7の軸線L方向の外側面(軸線L方
向の一方側の面)を押さえるよう位置付けられる(図4
参照)。その結果、弾性リング体7は、軸線L方向の他
方に向かう方向(凹部68の軸線L方向の最奥部に向か
う方向)に若干圧縮された状態で、凹部68内に嵌合保
持される(図4参照)。弾性リング体7は、上記した如
く押さえ環8の押さえフランジ部84によって軸線L方
向の他方に向かう方向に若干圧縮されることにより、凹
部68の開放端から若干軸線L方向の一方に突出した片
側面がシール部材6の片側面と実質上同一面上に位置付
けられる(図4参照)。なお、押さえ環8の円筒部82
の内周面が、補強環4の円筒部42の外周面を覆うよう
に圧着される軸線L方向の範囲は、軸線L方向の一方側
の一端から軸線L方向の他方側に向かう全範囲ではな
く、補強環4の円筒部42の外周面の、軸線L方向の他
方側の一部の領域を残すように規定されている。したが
って押さえ環8の円筒部82の内周面が、補強環4の円
筒部42の外周面を覆うように圧着された状態で、補強
環4の円筒部42の外周面の、軸線L方向の他方側の一
部の領域は露呈された状態となる(図4参照)。
【0020】ダストシール2は更にまた、リップ部66
の基部側におけるシール部材6の端面に密接するよう補
強環4に装着された環状の補助シール部材9を備えてい
る。弾性を有する材料、例えば、ニトリルゴム(NB
R)、ポリウレタン等の合成ゴム、あるいはその他の弾
性を有する合成樹脂から形成される補助シール部材9
は、円筒部92と、円筒部92の軸線L方向の他方側の
一端から半径方向内側に直角に延びる環状の本体部94
とを備えている。本体部94の内周縁部は、リップ部6
6側である補助シール部材9の軸線L方向の一方側(軸
線L方向における円筒部92側)に向かってかつ軸線L
に近付く方向に若干傾斜して延びるよう形成されてい
る。本体部94の内周縁部には、周方向に間隔をおいて
複数個の貫通孔96が形成されている。なお、これら複
数個の貫通孔96に代えて図示しないスリット(内周面
から半径方向外方に向かって一定の幅で所定の長さだけ
延びると共に軸方向の一端から他端に抜けるようなスリ
ット)を形成する実施形態もある。補助シール部材9の
内周縁部における、リップ部66側の端面には、該端面
からリップ部66方向に延び出す羽根部(突出部)97
が周方向に間隔をおいて複数個形成されている。羽根部
97は、補助シール部材9の内周縁部における、貫通孔
96の半径方向内側に形成され、各々の内周面は補助シ
ール部材9の内周面、したがって本体部94の内周面と
一致するよう構成されている。補助シール部材9の内周
縁部からリップ部66方向に突出した羽根部97の各々
の周方向の両端面は、補助シール部材9の軸線Lと平行
に延在するよう形成されているが、軸線Lに対して周方
向の一方に向かって傾斜して延在するよう構成する実施
形態もある。
の基部側におけるシール部材6の端面に密接するよう補
強環4に装着された環状の補助シール部材9を備えてい
る。弾性を有する材料、例えば、ニトリルゴム(NB
R)、ポリウレタン等の合成ゴム、あるいはその他の弾
性を有する合成樹脂から形成される補助シール部材9
は、円筒部92と、円筒部92の軸線L方向の他方側の
一端から半径方向内側に直角に延びる環状の本体部94
とを備えている。本体部94の内周縁部は、リップ部6
6側である補助シール部材9の軸線L方向の一方側(軸
線L方向における円筒部92側)に向かってかつ軸線L
に近付く方向に若干傾斜して延びるよう形成されてい
る。本体部94の内周縁部には、周方向に間隔をおいて
複数個の貫通孔96が形成されている。なお、これら複
数個の貫通孔96に代えて図示しないスリット(内周面
から半径方向外方に向かって一定の幅で所定の長さだけ
延びると共に軸方向の一端から他端に抜けるようなスリ
ット)を形成する実施形態もある。補助シール部材9の
内周縁部における、リップ部66側の端面には、該端面
からリップ部66方向に延び出す羽根部(突出部)97
が周方向に間隔をおいて複数個形成されている。羽根部
97は、補助シール部材9の内周縁部における、貫通孔
96の半径方向内側に形成され、各々の内周面は補助シ
ール部材9の内周面、したがって本体部94の内周面と
一致するよう構成されている。補助シール部材9の内周
縁部からリップ部66方向に突出した羽根部97の各々
の周方向の両端面は、補助シール部材9の軸線Lと平行
に延在するよう形成されているが、軸線Lに対して周方
向の一方に向かって傾斜して延在するよう構成する実施
形態もある。
【0021】上記の如く構成された補助シール部材9の
円筒部92の内周面が補強環4の円筒部42の外周面
(上記の如く、押さえ環8の円筒部82の内周面が圧着
されていない露呈された軸線L方向の他方側の一部領域
における外周面)に嵌合されることにより、補助シール
部材9は、補強環4に装着されると共に補助シール部材
9の本体部94は、少なくとも補強環4のフランジ部4
4の軸線L方向の他方側の表面に密接して位置付けられ
る。実施形態では、補強環4のフランジ部44の上記表
面の、半径方向内側に向かう延長上にシール部材6のリ
ップ部66の軸線L方向の他方側の一端面が存在するの
で、補助シール部材9の本体部94はリップ部66の該
一端面にも密接して位置付けられる(図4参照)。上記
の如くして補助シール部材9が補強環4に装着された状
態で、補助シール部材9の円筒部92の外周面の直径
は、押さえ環8の円筒部82の外周面の直径よりも若干
小さくなるよう規定されている(図4参照)。
円筒部92の内周面が補強環4の円筒部42の外周面
(上記の如く、押さえ環8の円筒部82の内周面が圧着
されていない露呈された軸線L方向の他方側の一部領域
における外周面)に嵌合されることにより、補助シール
部材9は、補強環4に装着されると共に補助シール部材
9の本体部94は、少なくとも補強環4のフランジ部4
4の軸線L方向の他方側の表面に密接して位置付けられ
る。実施形態では、補強環4のフランジ部44の上記表
面の、半径方向内側に向かう延長上にシール部材6のリ
ップ部66の軸線L方向の他方側の一端面が存在するの
で、補助シール部材9の本体部94はリップ部66の該
一端面にも密接して位置付けられる(図4参照)。上記
の如くして補助シール部材9が補強環4に装着された状
態で、補助シール部材9の円筒部92の外周面の直径
は、押さえ環8の円筒部82の外周面の直径よりも若干
小さくなるよう規定されている(図4参照)。
【0022】図4を参照して、以上のとおりにして組み
立てられたダストシール2は、その押さえ環8の円筒部
82の外周面が、ボス部124の装着部140の内周面
142内に圧入されることにより、ボス部124の装着
部140に装着される。補助シール部材9の円筒部92
の外径は、押さえ環8の円筒部82の外径よりも若干小
さく規定されているので、上記圧入は円滑かつ確実に遂
行され、該圧入によって補助シール部材9の円筒部92
が損傷されることもない。ダストシール2がボス部12
4の装着部140に装着された状態で、補助シール部材
9の本体部94の表面(軸線L方向の他方側の表面)
は、装着部140の段部144の表面及びそれと実質上
同一面上に位置する軸受126の軸線L方向の一方側の
端面に実質上密接して位置付けられる。上記リップ部6
6は、軸受126の上記端面から離れる方向に向かって
かつ軸線Lに近付く方向に傾斜して延びるよう位置付け
られる。また補助シール部材9の本体部94の内周縁部
も、軸受126の上記端面から離れる方向に向かってか
つ軸線Lに近付く方向に傾斜して延びるよう位置付けら
れる。ダストシール2がボス部124の装着部140に
装着された状態において、しかも軸128が嵌合されな
い状態において、弾性リング体の内周面の傾斜角度θ2
と、リップ部66の外周面の傾斜角度θ1との間には、
θ2>θ1の関係が保持されている。
立てられたダストシール2は、その押さえ環8の円筒部
82の外周面が、ボス部124の装着部140の内周面
142内に圧入されることにより、ボス部124の装着
部140に装着される。補助シール部材9の円筒部92
の外径は、押さえ環8の円筒部82の外径よりも若干小
さく規定されているので、上記圧入は円滑かつ確実に遂
行され、該圧入によって補助シール部材9の円筒部92
が損傷されることもない。ダストシール2がボス部12
4の装着部140に装着された状態で、補助シール部材
9の本体部94の表面(軸線L方向の他方側の表面)
は、装着部140の段部144の表面及びそれと実質上
同一面上に位置する軸受126の軸線L方向の一方側の
端面に実質上密接して位置付けられる。上記リップ部6
6は、軸受126の上記端面から離れる方向に向かって
かつ軸線Lに近付く方向に傾斜して延びるよう位置付け
られる。また補助シール部材9の本体部94の内周縁部
も、軸受126の上記端面から離れる方向に向かってか
つ軸線Lに近付く方向に傾斜して延びるよう位置付けら
れる。ダストシール2がボス部124の装着部140に
装着された状態において、しかも軸128が嵌合されな
い状態において、弾性リング体の内周面の傾斜角度θ2
と、リップ部66の外周面の傾斜角度θ1との間には、
θ2>θ1の関係が保持されている。
【0023】図3を参照して、ダストシール2がボス部
124の装着部140に装着された後、軸受126内に
軸128が挿入されて組み込まれる。シール部材6に軸
128の外周面が嵌合されると、リップ部6は軸128
の外周面によって半径方向外方に弾性的に拡大されるよ
う、その傾斜した内周面の径が規定されているので、弾
性リング体7もリップ部66を介して凹部68内で圧縮
される。これによりリップ部66の内周面は、それ自体
の弾性圧縮力に加えて弾性リング体7の弾性圧縮力によ
り軸128の外周面に圧接させられる。その結果、リッ
プ部66の軸128の外周面に対する緊縛力が、従来の
リップ部66のみの弾性圧縮力に比較して大きくなり、
しかもリップ部66にクリープ及び摩耗が発生しても、
弾性リング体7の弾性圧縮力によって当初の緊縛力を維
持することができるので、高いシール性を維持すること
ができる。高いシール性を維持できることに起因して、
ダストの浸入を効果的に防止することができ、軸受部の
耐久性を向上させることができる。上記ダストシール2
においては、リップ部66が軸128の外周面に嵌合さ
れた状態で、弾性リング体7の、リップ部66の外周面
69に作用する弾性圧縮力が、リップ部66の、軸12
8の外周面に作用する弾性圧縮力よりも大きくなるよう
に規定されている。これは、弾性リング体7を、その弾
性力がリップ部66の弾性力よりも大きな弾性力を有す
る材料により形成することにより、容易に達成される。
124の装着部140に装着された後、軸受126内に
軸128が挿入されて組み込まれる。シール部材6に軸
128の外周面が嵌合されると、リップ部6は軸128
の外周面によって半径方向外方に弾性的に拡大されるよ
う、その傾斜した内周面の径が規定されているので、弾
性リング体7もリップ部66を介して凹部68内で圧縮
される。これによりリップ部66の内周面は、それ自体
の弾性圧縮力に加えて弾性リング体7の弾性圧縮力によ
り軸128の外周面に圧接させられる。その結果、リッ
プ部66の軸128の外周面に対する緊縛力が、従来の
リップ部66のみの弾性圧縮力に比較して大きくなり、
しかもリップ部66にクリープ及び摩耗が発生しても、
弾性リング体7の弾性圧縮力によって当初の緊縛力を維
持することができるので、高いシール性を維持すること
ができる。高いシール性を維持できることに起因して、
ダストの浸入を効果的に防止することができ、軸受部の
耐久性を向上させることができる。上記ダストシール2
においては、リップ部66が軸128の外周面に嵌合さ
れた状態で、弾性リング体7の、リップ部66の外周面
69に作用する弾性圧縮力が、リップ部66の、軸12
8の外周面に作用する弾性圧縮力よりも大きくなるよう
に規定されている。これは、弾性リング体7を、その弾
性力がリップ部66の弾性力よりも大きな弾性力を有す
る材料により形成することにより、容易に達成される。
【0024】この作用を図8を参照して更に具体的に説
明すると、リップ部66が軸128の外周面に嵌合され
ると、締め代Sだけ半径方向外方にその内周面したがっ
てその外周面69も拡大される。このため、リップ部6
6は、軸128の外周面に対しF1の弾性圧縮力をもっ
て締め付ける。他方、弾性リング体7は、リップ部66
の外周面69が半径方向外方に拡大されることにより、
その内周面7aがリップ部66の外周面69に対しF2
の弾性圧縮力をもって締め付ける。そして弾性リング体
7の弾性力はリップ部66の弾性力よりも大きな弾性力
を有する材料により形成されることにより、F2/S>
F1/Sの関係が成立することになる。これによりリッ
プ部66にクリープ及び摩耗が発生しても、弾性リング
体7の弾性圧縮力によって当初の緊縛力を維持すること
ができ、高いシール性を長期にわたって維持することが
できるのである。また、ダストの侵入を従来のリップ部
66のみのダストシールにおける以上に効果的に防止す
ることができる。
明すると、リップ部66が軸128の外周面に嵌合され
ると、締め代Sだけ半径方向外方にその内周面したがっ
てその外周面69も拡大される。このため、リップ部6
6は、軸128の外周面に対しF1の弾性圧縮力をもっ
て締め付ける。他方、弾性リング体7は、リップ部66
の外周面69が半径方向外方に拡大されることにより、
その内周面7aがリップ部66の外周面69に対しF2
の弾性圧縮力をもって締め付ける。そして弾性リング体
7の弾性力はリップ部66の弾性力よりも大きな弾性力
を有する材料により形成されることにより、F2/S>
F1/Sの関係が成立することになる。これによりリッ
プ部66にクリープ及び摩耗が発生しても、弾性リング
体7の弾性圧縮力によって当初の緊縛力を維持すること
ができ、高いシール性を長期にわたって維持することが
できるのである。また、ダストの侵入を従来のリップ部
66のみのダストシールにおける以上に効果的に防止す
ることができる。
【0025】上記した如く、シール部材6に軸128の
外周面が嵌合されて、リップ部66が軸128の外周面
によって半径方向外方に弾性的に拡大されると、リップ
部66の外周面69は弾性リング体7の内周面7aに圧
接させられる。そしてリップ部66の外周面69はシー
ル部材6の軸線Lに近付く方向に傾斜角度θ1をもって
傾斜して延びるよう形成され、弾性リング体7の内周面
7aは軸線Lに近付く方向に傾斜角度θ2をもって傾斜
して延びるよう形成され、θ2>θ1に規定されている
ので、リップ部66のシール面に常に適切で先端部に高
い面圧P(図8参照)を得ることができる。その結果、
リップ部66にクリープ及び摩耗が発生しても、弾性リ
ング体7の弾性圧縮力によって当初の緊縛力を維持する
ことができ、高いシール性を長期にわたって維持するこ
とができるのである。また、ダストの侵入を従来のリッ
プ部66のみのダストシールにおける以上に効果的に防
止することができる。
外周面が嵌合されて、リップ部66が軸128の外周面
によって半径方向外方に弾性的に拡大されると、リップ
部66の外周面69は弾性リング体7の内周面7aに圧
接させられる。そしてリップ部66の外周面69はシー
ル部材6の軸線Lに近付く方向に傾斜角度θ1をもって
傾斜して延びるよう形成され、弾性リング体7の内周面
7aは軸線Lに近付く方向に傾斜角度θ2をもって傾斜
して延びるよう形成され、θ2>θ1に規定されている
ので、リップ部66のシール面に常に適切で先端部に高
い面圧P(図8参照)を得ることができる。その結果、
リップ部66にクリープ及び摩耗が発生しても、弾性リ
ング体7の弾性圧縮力によって当初の緊縛力を維持する
ことができ、高いシール性を長期にわたって維持するこ
とができるのである。また、ダストの侵入を従来のリッ
プ部66のみのダストシールにおける以上に効果的に防
止することができる。
【0026】上記したダストシール2においてはまた、
弾性リング体7の小径側(軸線Lの一方側)内周面と軸
線L方向端面との間に形成される角部には、断面がほぼ
L形状をなす環状の切欠き7bが形成されている。この
構成により、弾性リング体7の内周面7aの小径側の内
周縁部に設けられる締め代に相当する圧縮代hを十分確
実に逃げることができ、その結果、リップ部66の、軸
128の外周面に対する面圧Pを、過剰でも過少でもな
い適性な面圧Pとすることができる(図8参照)。
弾性リング体7の小径側(軸線Lの一方側)内周面と軸
線L方向端面との間に形成される角部には、断面がほぼ
L形状をなす環状の切欠き7bが形成されている。この
構成により、弾性リング体7の内周面7aの小径側の内
周縁部に設けられる締め代に相当する圧縮代hを十分確
実に逃げることができ、その結果、リップ部66の、軸
128の外周面に対する面圧Pを、過剰でも過少でもな
い適性な面圧Pとすることができる(図8参照)。
【0027】上記したダストシール2においてはまた、
弾性リング体7は周方向に複数個に分割されている。す
なわち、先に述べたように、弾性リング体7は、それぞ
れ実質上同一の構成を有する12個の弾性円弧部材77
から構成され、それらが環状の凹部68内に円形に配列
されて挿入・取り付けられる。リップ部66が軸128
の外周面に嵌合されると、締め代Sだけ半径方向外方に
その内周面が拡大されるので、弾性リング体7の内周面
7aの小径側が圧縮代hだけ半径方向外方に拡大され
る。弾性リング体7が上記の如く分割されているので、
圧縮代hに起因して切欠き7bには、たわみによる片持
梁力が作用する。その結果、リップ部66の、軸128
の外周面に対するシール面に常に均一な力を、その円周
の全面にわたって、及びシール面の軸線L方向の全領域
にわたって付与することができる。これによりリップ部
66の、軸128の外周面に対する面圧Pを、過剰でも
過少でもない適性な面圧Pとすることができる(図9及
び図10参照)。弾性リング体7を一体に形成する実施
形態もあるが、フープ力の作用によって切欠き7b側の
内周面には過剰に大きな弾性力が発生するおそれがある
ので、上記の如く周方向に複数個に分割されるよう構成
することが好ましい。
弾性リング体7は周方向に複数個に分割されている。す
なわち、先に述べたように、弾性リング体7は、それぞ
れ実質上同一の構成を有する12個の弾性円弧部材77
から構成され、それらが環状の凹部68内に円形に配列
されて挿入・取り付けられる。リップ部66が軸128
の外周面に嵌合されると、締め代Sだけ半径方向外方に
その内周面が拡大されるので、弾性リング体7の内周面
7aの小径側が圧縮代hだけ半径方向外方に拡大され
る。弾性リング体7が上記の如く分割されているので、
圧縮代hに起因して切欠き7bには、たわみによる片持
梁力が作用する。その結果、リップ部66の、軸128
の外周面に対するシール面に常に均一な力を、その円周
の全面にわたって、及びシール面の軸線L方向の全領域
にわたって付与することができる。これによりリップ部
66の、軸128の外周面に対する面圧Pを、過剰でも
過少でもない適性な面圧Pとすることができる(図9及
び図10参照)。弾性リング体7を一体に形成する実施
形態もあるが、フープ力の作用によって切欠き7b側の
内周面には過剰に大きな弾性力が発生するおそれがある
ので、上記の如く周方向に複数個に分割されるよう構成
することが好ましい。
【0028】また、軸受126内に軸128が挿入され
て組み込まれると、補助シール部材9の本体部94の内
周面は軸128の外周面に圧接させられると共に、シー
ル部材6のリップ部66の内周面と軸128の外周面と
上記本体部94の内周縁部におけるリップ部66側の側
面との間には環状の隙間S1が形成される。そしてこの
隙間S1は、本体部94の貫通孔96(又は貫通孔96
に代わる図示しないスリット)の各々を介して、軸受1
26の内周面と軸128の外周面との間に形成される隙
間S2に連通されるよう構成される。したがって、先に
述べたように、ボス部124の図示しない注入孔からグ
リースが注入されると、グリースは、軸受126の図示
しない貫通孔から軸受126の図示しない溝を通して軸
受126と軸128との間の上記隙間S2に供給され
る。このようにして注入されたグリースは、補助シール
部材9の本体部94における貫通孔96の各々を通し
て、及び本体部94の内周縁部のたわみ(弾性変形)に
よって上記隙間S1に充填される。本体部94の内周縁
部に形成された上記軸線L方向の一方側への傾斜は、グ
リース注入時における上記たわみを容易にし、グリース
の隙間S1への流入、充填を円滑に遂行させる。上記貫
通孔96(又は貫通孔96に代わる図示しないスリッ
ト)の各々はグリースの通路として機能する。
て組み込まれると、補助シール部材9の本体部94の内
周面は軸128の外周面に圧接させられると共に、シー
ル部材6のリップ部66の内周面と軸128の外周面と
上記本体部94の内周縁部におけるリップ部66側の側
面との間には環状の隙間S1が形成される。そしてこの
隙間S1は、本体部94の貫通孔96(又は貫通孔96
に代わる図示しないスリット)の各々を介して、軸受1
26の内周面と軸128の外周面との間に形成される隙
間S2に連通されるよう構成される。したがって、先に
述べたように、ボス部124の図示しない注入孔からグ
リースが注入されると、グリースは、軸受126の図示
しない貫通孔から軸受126の図示しない溝を通して軸
受126と軸128との間の上記隙間S2に供給され
る。このようにして注入されたグリースは、補助シール
部材9の本体部94における貫通孔96の各々を通し
て、及び本体部94の内周縁部のたわみ(弾性変形)に
よって上記隙間S1に充填される。本体部94の内周縁
部に形成された上記軸線L方向の一方側への傾斜は、グ
リース注入時における上記たわみを容易にし、グリース
の隙間S1への流入、充填を円滑に遂行させる。上記貫
通孔96(又は貫通孔96に代わる図示しないスリッ
ト)の各々はグリースの通路として機能する。
【0029】上記の如き補助シール部材9を設けること
により、上記隙間S1、したがってリップ部66のシー
ル面の軸線L方向の直内側にグリースを介在させる(溜
める)ことが可能となるので、シール部材6のリップ部
66におけるシール面の摩擦係数を低減することがで
き、したがってその摩耗を低減することができる。この
ため軸受として長時間給脂間隔用ベアリングを装着した
場合においてもその摩擦係数を低く維持することがで
き、摩耗を低減することができる。リップ部66の上記
面圧Pが弾性リング体7により従来のリップ部66のみ
のダストシールにおける面圧よりも高くなるので、リッ
プ部66のシール面にはリップ部66の磨耗を低減させ
るに必要なグリースを供給する必要があるが、上記の如
き補助シール部材9を設けることは、このような潤滑効
果を十分確実に達成せしめるものである。更にはまた、
軸受126側から直接リップ部66へグリースの軸線L
方向への圧力が作用することが防止される(堰の機能を
も有する)ので、リップ部66のシール面からグリース
が過剰に漏出することが防止される。
により、上記隙間S1、したがってリップ部66のシー
ル面の軸線L方向の直内側にグリースを介在させる(溜
める)ことが可能となるので、シール部材6のリップ部
66におけるシール面の摩擦係数を低減することがで
き、したがってその摩耗を低減することができる。この
ため軸受として長時間給脂間隔用ベアリングを装着した
場合においてもその摩擦係数を低く維持することがで
き、摩耗を低減することができる。リップ部66の上記
面圧Pが弾性リング体7により従来のリップ部66のみ
のダストシールにおける面圧よりも高くなるので、リッ
プ部66のシール面にはリップ部66の磨耗を低減させ
るに必要なグリースを供給する必要があるが、上記の如
き補助シール部材9を設けることは、このような潤滑効
果を十分確実に達成せしめるものである。更にはまた、
軸受126側から直接リップ部66へグリースの軸線L
方向への圧力が作用することが防止される(堰の機能を
も有する)ので、リップ部66のシール面からグリース
が過剰に漏出することが防止される。
【0030】上記補助シール部材9の内周縁部におけ
る、リップ部66側の端面には、該端面からリップ部6
6方向に延び出す羽根部97が周方向に間隔をおいて複
数個形成されている。このような構成により、補助シー
ル部材9と軸128との間に相対回転が生ずると、隙間
S1内に溜められたグリースに流れ及びポンピング作用
が発生する(図8において矢印fは上記グリースの流れ
の方向を示している)。その結果、隙間S1に溜められ
たグリースがリップ部66のシール面に向けて積極的に
移動せしめられ、グリースがシール面の全面に均等に行
き渡り、リップ部66のシール面の潤滑効果が促進さ
れ、摩耗の低減を一層効果的に遂行することを可能とす
るものである。
る、リップ部66側の端面には、該端面からリップ部6
6方向に延び出す羽根部97が周方向に間隔をおいて複
数個形成されている。このような構成により、補助シー
ル部材9と軸128との間に相対回転が生ずると、隙間
S1内に溜められたグリースに流れ及びポンピング作用
が発生する(図8において矢印fは上記グリースの流れ
の方向を示している)。その結果、隙間S1に溜められ
たグリースがリップ部66のシール面に向けて積極的に
移動せしめられ、グリースがシール面の全面に均等に行
き渡り、リップ部66のシール面の潤滑効果が促進さ
れ、摩耗の低減を一層効果的に遂行することを可能とす
るものである。
【0031】上記ダストシール2においてはまた、シー
ル部材6の凹部68内には弾性リング体7が嵌合保持さ
れ、しかも弾性リング体7の軸線方向外側面は、押さえ
環8の押さえフランジ部84によってその大部分が押さ
えられ、したがってカバーされているので、凹部68は
弾性リング体7によって実質上充填され、従来の如き外
側が開放された凹部(くぼみ部)が実質上存在しなくな
る。その結果、シール部材6には従来の如く凹部68内
に土砂が堆積する不具合は完全に防止され、堆積した土
砂がシール部材6のリップ部66のシール面から浸入す
ることも防止され、軸受部の耐久性が確保される。
ル部材6の凹部68内には弾性リング体7が嵌合保持さ
れ、しかも弾性リング体7の軸線方向外側面は、押さえ
環8の押さえフランジ部84によってその大部分が押さ
えられ、したがってカバーされているので、凹部68は
弾性リング体7によって実質上充填され、従来の如き外
側が開放された凹部(くぼみ部)が実質上存在しなくな
る。その結果、シール部材6には従来の如く凹部68内
に土砂が堆積する不具合は完全に防止され、堆積した土
砂がシール部材6のリップ部66のシール面から浸入す
ることも防止され、軸受部の耐久性が確保される。
【0032】シール部材6に凹部が実質上存在しなくな
ることに起因して、軸128の組み込み時におけるリッ
プ部66の損傷を防止することができる。すなわち、図
2において左側のボス部124に装着されたダストシー
ル2は、右側のボス部124に装着されたダストシール
2に対し、その軸線L方向の向きが対称的に位置付けら
れる。したがって図2において左側のボス部124に装
着されたダストシール2においては、リップ部66は、
軸受126の上記端面から離れる方向に向かって(図2
において左側に向かって)かつ軸線Lに近付く方向に傾
斜して延びるよう位置付けられるが、軸128は、図2
において軸線L方向の左から右へ挿入して組み付けられ
る。このため、軸128を、図2において左側のダスト
シール2におけるシール部材6のリップ部66を通して
軸受125内に挿入する際(組み込む際)、軸128の
先端(図2において右端)がシール部材6のリップ部6
6の凹部68寄りに偏心して当たった場合、従来の如く
リップ部66の半径方向外側に環状の凹部が存在する場
合には、リップ部66を容易に反転させて損傷させるお
それがあるが、本発明のダストシール2のシール部材6
には、凹部68が弾性リング体7によって充填されて実
質上存在しなくなるので凹部68の部分がガイドの役割
を果たし、リップ部66を損傷させることなく軸128
が挿入される。
ることに起因して、軸128の組み込み時におけるリッ
プ部66の損傷を防止することができる。すなわち、図
2において左側のボス部124に装着されたダストシー
ル2は、右側のボス部124に装着されたダストシール
2に対し、その軸線L方向の向きが対称的に位置付けら
れる。したがって図2において左側のボス部124に装
着されたダストシール2においては、リップ部66は、
軸受126の上記端面から離れる方向に向かって(図2
において左側に向かって)かつ軸線Lに近付く方向に傾
斜して延びるよう位置付けられるが、軸128は、図2
において軸線L方向の左から右へ挿入して組み付けられ
る。このため、軸128を、図2において左側のダスト
シール2におけるシール部材6のリップ部66を通して
軸受125内に挿入する際(組み込む際)、軸128の
先端(図2において右端)がシール部材6のリップ部6
6の凹部68寄りに偏心して当たった場合、従来の如く
リップ部66の半径方向外側に環状の凹部が存在する場
合には、リップ部66を容易に反転させて損傷させるお
それがあるが、本発明のダストシール2のシール部材6
には、凹部68が弾性リング体7によって充填されて実
質上存在しなくなるので凹部68の部分がガイドの役割
を果たし、リップ部66を損傷させることなく軸128
が挿入される。
【0033】図11には、本発明におけるダストシール
2の他の実施形態が示されている。この実施形態におい
て、シール部材6は、本体部64と、リップ部66とか
ら構成され、先の実施形態における円筒部62を備えて
いない。したがって、シール部材6は、本体部64の外
周面が補強環4の円筒部42の内周面に、またその本体
部64の軸線L方向の他方側の面(軸線L方向における
凹部68と反対側の面)が補強環4のフランジ部44に
おける円筒部42側の面に、またリップ部66の、本体
部64から軸線L方向の他方側に補強環4のフランジ部
44の厚さ分だけ突出した端部の外周面がフランジ部4
4の内周面に、それぞれ焼付けられることにより補強環
4に一体に固着される。先の実施形態における環状の凹
部68は、補強環4の円筒部42の内周面と、シール部
材6の本体部64の軸線L方向の一方側の端面と、シー
ル部材6の外周面69との間により形成される。弾性リ
ング体7は、先の実施形態と同じとおりにして凹部68
内に挿入され、シール部材6のリップ部66の外周面に
嵌合保持される。その他の構成は先に述べた実施形態と
実質上同一であるので、説明は省略する。このダストシ
ール2は、上記したように、シール部材6の構成が先に
述べた実施形態と若干相違するのみで、基本的構成は先
に述べた実施形態と実質上同一である。したがって図1
1に示すダストシール2は、図1〜図10により説明し
た先の実施形態におけるダストシール2と実質上同一の
作用効果が得られることは明確であり、更なる説明は省
略する。
2の他の実施形態が示されている。この実施形態におい
て、シール部材6は、本体部64と、リップ部66とか
ら構成され、先の実施形態における円筒部62を備えて
いない。したがって、シール部材6は、本体部64の外
周面が補強環4の円筒部42の内周面に、またその本体
部64の軸線L方向の他方側の面(軸線L方向における
凹部68と反対側の面)が補強環4のフランジ部44に
おける円筒部42側の面に、またリップ部66の、本体
部64から軸線L方向の他方側に補強環4のフランジ部
44の厚さ分だけ突出した端部の外周面がフランジ部4
4の内周面に、それぞれ焼付けられることにより補強環
4に一体に固着される。先の実施形態における環状の凹
部68は、補強環4の円筒部42の内周面と、シール部
材6の本体部64の軸線L方向の一方側の端面と、シー
ル部材6の外周面69との間により形成される。弾性リ
ング体7は、先の実施形態と同じとおりにして凹部68
内に挿入され、シール部材6のリップ部66の外周面に
嵌合保持される。その他の構成は先に述べた実施形態と
実質上同一であるので、説明は省略する。このダストシ
ール2は、上記したように、シール部材6の構成が先に
述べた実施形態と若干相違するのみで、基本的構成は先
に述べた実施形態と実質上同一である。したがって図1
1に示すダストシール2は、図1〜図10により説明し
た先の実施形態におけるダストシール2と実質上同一の
作用効果が得られることは明確であり、更なる説明は省
略する。
【0034】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、上記実施形態において、ダストシール2
は、補強環4と、補強環4に一体的に装着されかつリッ
プ部66及びシール部材6と、凹部68内に嵌合された
弾性リング体7と、弾性リング体7を凹部68内に保持
する押さえ環8と、補助シール部材9とから構成されて
いるが、押さえ環8及び補助シール部材9を除く残りの
部材により構成される実施形態もある。この実施形態の
場合、弾性リング体7とシール部材6の凹部68との間
には、弾性リング体7を凹部68から抜け出さないよう
に保持するための係止手段、例えば、凹部68の外径を
規定する内周面及びリップ部66の外周面に形成される
環状の係止突起又は環状の被係止溝のうちの一方と、弾
性リング体7の外周面及び内周面に形成される環状の係
止突起又は環状の被係止溝のうちの他方とからなる係止
手段を設ける必要があろう。そしてこの実施形態の場
合、ダストシール2は補強環4を利用してボス部124
の装着部140に装着される。この実施形態において
も、軸128の外周面に対する緊縛力が比較的大きくし
かもリップ部66にクリープ及び摩耗が発生しても当初
の緊縛力を維持することができ、その結果高いシール性
を維持することができる、土砂の堆積を防止することが
できる、等の効果は達成しうる。ダストシール2を、補
助シール部材9のみを除く残りの部材により構成する実
施形態の場合には、上記効果に加えて更に、軸128の
組み込み時におけるリップ部66の損傷を防止すること
ができる、との効果が得られる。
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、上記実施形態において、ダストシール2
は、補強環4と、補強環4に一体的に装着されかつリッ
プ部66及びシール部材6と、凹部68内に嵌合された
弾性リング体7と、弾性リング体7を凹部68内に保持
する押さえ環8と、補助シール部材9とから構成されて
いるが、押さえ環8及び補助シール部材9を除く残りの
部材により構成される実施形態もある。この実施形態の
場合、弾性リング体7とシール部材6の凹部68との間
には、弾性リング体7を凹部68から抜け出さないよう
に保持するための係止手段、例えば、凹部68の外径を
規定する内周面及びリップ部66の外周面に形成される
環状の係止突起又は環状の被係止溝のうちの一方と、弾
性リング体7の外周面及び内周面に形成される環状の係
止突起又は環状の被係止溝のうちの他方とからなる係止
手段を設ける必要があろう。そしてこの実施形態の場
合、ダストシール2は補強環4を利用してボス部124
の装着部140に装着される。この実施形態において
も、軸128の外周面に対する緊縛力が比較的大きくし
かもリップ部66にクリープ及び摩耗が発生しても当初
の緊縛力を維持することができ、その結果高いシール性
を維持することができる、土砂の堆積を防止することが
できる、等の効果は達成しうる。ダストシール2を、補
助シール部材9のみを除く残りの部材により構成する実
施形態の場合には、上記効果に加えて更に、軸128の
組み込み時におけるリップ部66の損傷を防止すること
ができる、との効果が得られる。
【0035】また上記実施形態において、補助シール部
材9に、上記複数個の貫通孔96又は図示しないスリッ
ト、内周縁部の傾斜、羽根部97のいずれをも設けない
実施形態もある。その場合においても、補助シール部材
9を設けることによって、上記隙間S1が形成され、リ
ップ部66のシール面に隣接した位置にグリースが溜め
られるので、先に述べたリップ部66のシール面の潤滑
効果は得られるものである。これに関連して、上記弾性
リング体7を分割することなく、一体に形成する実施形
態も可能となる。弾性リング体7を一体に形成した場合
には、先に述べたように、リップ部66のシール面の面
圧が過剰に高くなるおそれがある。しかしながら上記補
助シール部材9を併設することによって、リップ部66
のシール面の潤滑効果を向上せしめられるので、リップ
部66の磨耗を所望のとおりに低減させることは十分可
能となるのである。なお、上記実施形態において、本発
明のダストシール2は、潤滑材としてグリースが使用さ
れている軸受部に適用されているが、これに限るもので
はなく、高粘度オイルが使用される軸受部にも適用可能
である。
材9に、上記複数個の貫通孔96又は図示しないスリッ
ト、内周縁部の傾斜、羽根部97のいずれをも設けない
実施形態もある。その場合においても、補助シール部材
9を設けることによって、上記隙間S1が形成され、リ
ップ部66のシール面に隣接した位置にグリースが溜め
られるので、先に述べたリップ部66のシール面の潤滑
効果は得られるものである。これに関連して、上記弾性
リング体7を分割することなく、一体に形成する実施形
態も可能となる。弾性リング体7を一体に形成した場合
には、先に述べたように、リップ部66のシール面の面
圧が過剰に高くなるおそれがある。しかしながら上記補
助シール部材9を併設することによって、リップ部66
のシール面の潤滑効果を向上せしめられるので、リップ
部66の磨耗を所望のとおりに低減させることは十分可
能となるのである。なお、上記実施形態において、本発
明のダストシール2は、潤滑材としてグリースが使用さ
れている軸受部に適用されているが、これに限るもので
はなく、高粘度オイルが使用される軸受部にも適用可能
である。
【0036】
【発明の効果】本発明のダストシールによれば、軸の外
周面に対する緊縛力が比較的大きくしかもリップ部にク
リープ及び摩耗が発生しても当初の緊縛力を維持するこ
とができ、その結果高いシール性を維持することができ
る。また、リップ部におけるシール面の摩擦係数を低減
することができ、したがってその摩耗を低減することが
できる。
周面に対する緊縛力が比較的大きくしかもリップ部にク
リープ及び摩耗が発生しても当初の緊縛力を維持するこ
とができ、その結果高いシール性を維持することができ
る。また、リップ部におけるシール面の摩擦係数を低減
することができ、したがってその摩耗を低減することが
できる。
【図1】本発明におけるダストシールの実施形態を備え
た軸受部を含む油圧ショベルの側面図。
た軸受部を含む油圧ショベルの側面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図2のB部拡大図。
【図4】図3に示すダストシールがボス部の装着部に装
着された状態を部分的に示す断面図。
着された状態を部分的に示す断面図。
【図5】図4に示すダストシールにおける一部の構成要
素を図4において右方から見た部分図。
素を図4において右方から見た部分図。
【図6】図3に示すダストシールに含まれる弾性リング
体を構成する一つの弾性円弧部材の斜視図。
体を構成する一つの弾性円弧部材の斜視図。
【図7】図4に示すダストシールの一部を分解した状態
で示す断面図。
で示す断面図。
【図8】図3の要部を拡大して示す図であって、本発明
の作用効果の一部を説明するための図。
の作用効果の一部を説明するための図。
【図9】図8に示すダストシールにおける一部の構成要
素を部分的に示す斜視概略図であって、本発明の作用効
果の一部を説明するための図。
素を部分的に示す斜視概略図であって、本発明の作用効
果の一部を説明するための図。
【図10】図9に示す弾性リング体の一部を示す斜視図
であって、本発明の作用効果の一部を説明するための
図。
であって、本発明の作用効果の一部を説明するための
図。
【図11】本発明におけるダストシールの他の実施形態
を示す図であって、図3と同じ態様を示す図。
を示す図であって、図3と同じ態様を示す図。
2 ダストシール 4 補強環 6 シール部材 66 リップ部 68 凹部 7 弾性リング体 7b 切欠き 8 押さえ環 9 補助シール部材 77 弾性円弧部材 94 貫通孔 97 羽根部 124 ボス部 126 軸受 128 軸 L 軸線
Claims (10)
- 【請求項1】 補強環と、該補強環に装着された環状の
シール部材とを含み、該シール部材は環状のリップ部を
備えているダストシールにおいて、 該リップ部の外周面には弾性リング体が嵌合保持され、
該リップ部は、シールすべき軸の外周面に嵌合される
と、それ自体の弾性圧縮力に加えて該弾性リング体の弾
性圧縮力により該軸の外周面に圧接させられる、ことを
特徴とするダストシール。 - 【請求項2】 該軸の外周面に嵌合された状態で、該弾
性リング体の、該リップ部の外周面に作用する弾性圧縮
力が、該リップ部の、該軸の外周面に作用する弾性圧縮
力よりも大きくなるように規定されている、請求項1記
載のダストシール。 - 【請求項3】 該リップ部の外周面は該シール部材の軸
線に近付く方向に傾斜角度θ1をもって傾斜して延びる
よう形成され、該弾性リング体の内周面は該軸線に近付
く方向に傾斜角度θ2をもって傾斜して延びるよう形成
され、θ2>θ1に規定されている、請求項1又は請求
項2記載のダストシール。 - 【請求項4】 該弾性リング体の小径側内周面と軸線方
向端面との間に形成される角部には、断面がほぼL形状
をなす環状の切欠きが形成されている、請求項1〜3の
いずれか1項に記載のダストシール。 - 【請求項5】 該弾性リング体は周方向に複数個に分割
されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のダス
トシール。 - 【請求項6】 該リップ部の基部側における該シール部
材の端面に密接するよう該補強環に装着された環状の補
助シール部材を備え、該補助シール部材の内周面が該リ
ップ部と共に該軸の外周面に嵌合されると、該補助シー
ル部材の該内周面は該軸の外周面に圧接させられかつ該
リップ部の内周面と該軸の外周面と該補助シール部材の
内周縁部における該リップ部側の側面との間には環状の
隙間が形成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載
のダストシール。 - 【請求項7】 該補助シール部材の内周縁部は、該リッ
プ部側に向かってかつ該軸線に近付く方向に傾斜して延
びる、請求項6記載のダストシール。 - 【請求項8】 該補助シール部材の内周縁部における、
該リップ部側の端面には、該端面から該リップ部方向に
延び出す羽根部が周方向に間隔をおいて複数個形成され
ている、請求項6又は請求項7記載のダストシール。 - 【請求項9】 該補助シール部材の内周縁部には周方向
に間隔をおいて複数個の貫通孔又はスリットが形成され
ている、請求項6〜8のいずれか1項に記載のダストシ
ール。 - 【請求項10】 補強環と、該補強環に装着された環状
のシール部材とを含み、該シール部材は環状のリップ部
を備えているダストシールにおいて、 該リップ部の外周面に嵌合保持された弾性リング体と、
該補強環に装着された環状の補助シール部材とを備え、
該シール部材及び該補助シール部材がシールすべき軸の
外周面に嵌合されると、該シール部材の該リップ部は、
それ自体の弾性圧縮力に加えて該弾性リング体の弾性圧
縮力により該軸の外周面に圧接させられ、該補助シール
部材の該内周面は該軸の外周面に圧接させられかつ該リ
ップ部の内周面と該軸の外周面と該補助シール部材の内
周縁部における該リップ部側の側面との間には環状の隙
間が形成される、ことを特徴とするダストシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11125863A JP2000320687A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | ダストシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11125863A JP2000320687A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | ダストシール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000320687A true JP2000320687A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=14920810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11125863A Pending JP2000320687A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | ダストシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000320687A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009257378A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 軸受装置 |
| CN111810532A (zh) * | 2020-07-28 | 2020-10-23 | 浙江长盛塑料轴承技术有限公司 | 一种直线导向轴的压紧块 |
| WO2023190548A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 株式会社バルカー | ダストシールリング |
| JP2023149987A (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-16 | 株式会社バルカー | ダストシールリング |
-
1999
- 1999-05-06 JP JP11125863A patent/JP2000320687A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009257378A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 軸受装置 |
| CN111810532A (zh) * | 2020-07-28 | 2020-10-23 | 浙江长盛塑料轴承技术有限公司 | 一种直线导向轴的压紧块 |
| WO2023190548A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 株式会社バルカー | ダストシールリング |
| JP2023149987A (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-16 | 株式会社バルカー | ダストシールリング |
| JP2023149988A (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-16 | 株式会社バルカー | ダストシールリング |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040915 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050215 |