JP2000321796A - 浸漬塗布方法並びに装置および感光体並びにその製造方法 - Google Patents

浸漬塗布方法並びに装置および感光体並びにその製造方法

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JP2000321796A
JP2000321796A JP11130089A JP13008999A JP2000321796A JP 2000321796 A JP2000321796 A JP 2000321796A JP 11130089 A JP11130089 A JP 11130089A JP 13008999 A JP13008999 A JP 13008999A JP 2000321796 A JP2000321796 A JP 2000321796A
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tank
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coating liquid
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JP11130089A
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Kenichi Saito
健一 斉藤
Kiyoshi Fukazawa
清 深沢
Noriyasu Saito
紀保 斉藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃淡ムラや縦スジ状の色ムラ、塗布ムラ
等の塗膜欠陥が発生しない塗布方法並びに装置を提供
し、優れた特性の電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 被塗布物を塗布槽中にある塗布液に浸漬
することにより、被塗布物の外周面に塗膜を形成する塗
布方法において、被塗布物を塗工槽中にある塗布液に浸
漬する際、該被塗布物の下端が塗布槽中にある塗布液に
浸入後、該被塗布物表面と塗布槽中を移動もしくは静止
している塗布液との間の相対的な速度を変化させながら
浸漬させる方法並びに装置であり、電子写真感光体の製
造に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗布物の表面に
塗膜を浸漬塗布する方法に関し、特には電子写真感光体
用円筒状基体の外周面に感光材料を含む塗布液を浸漬塗
布する事により均一な塗膜を形成して電子写真感光体を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体において、有機系
の光導電性材料は開発が進み、従来より用いられてきた
無機系の光導電性材料よりも多く使用されるようになっ
た。有機系材料を用いた感光体は感度、耐久性及び環境
に対する安定性等に若干の問題はあるが、毒性、コス
ト、材料設計の自由度等の点において無機材料に比べ多
くの利点がある。
【0003】一般に有機電子写真感光体は、単層型と機
能分離(積層)型に分類される。積層型の層構成は2層
又は3層から成り、2層構成の場合は導電性基体の上に
電荷発生層、その上に電荷輸送層という構成になってお
り、3層の場合は導電性基体の上に下引き層、その上に
順次電荷発生層及び電荷輸送層という構成になってい
る。これらの感光層は各層を構成するための有機系光導
電性材料を結着剤樹脂と共に有機溶剤に溶解又は分散さ
せて感光体塗布液として調整し、この感光体塗布液を導
電性基体の上に順次塗布、乾燥させることにより製造さ
れる。
【0004】有機電子写真感光体の塗布方法としては、
スプレー法、バーコート法、ロールコート法、ブレード
法、リング法、浸漬法等が挙げられる。特に浸漬塗布方
法は、感光体塗布液を満たした塗布槽に導電性基体を浸
漬した後に、一定速度又は逐次変化する速度で引き上げ
ることにより、感光層を形成する方法であるが、比較的
簡単で、生産性及びコストの点で優れているため、電子
写真感光体を製造する場合に多く利用されている。
【0005】一般に浸漬塗布の場合、塗布膜厚(湿潤膜
厚)は、塗布速度及び塗布液の比重・粘度に依存してお
り、塗布速度及び塗布液の比重・粘度で制御できる。具
体的には、膜厚の薄い感光体を作成するには、塗布液粘
度を下げるが塗布速度(引上速度)を遅くする(方法)
が挙げられる。
【0006】生産時においては、上記の浸漬塗布は基体
を交換しながら連続的に行なわれる。しかし連続塗布時
には塗布液上部からの溶剤蒸発による被膜形成、空気中
からのダストの混入、塗布液の槽内部での濃度不均一が
生じ塗布欠陥を生じる原因となっている。
【0007】この欠点を解消する方法として、基体の浸
漬により液面上昇した塗布液を塗布槽からあふれさせ、
このオーバーフローした塗布液を撹拌タンクに戻し、ダ
スト、被膜等をロ過により除去し、溶剤等を追加して粘
度を調整した後、再び塗布槽に供給するオーバーフロー
方法が提案されている(特開昭57−5047)。
【0008】オーバーフロー方法は塗布膜厚が0.2μ
m以上(乾燥膜厚)の塗布膜を形成する場合には有効な
方法であるが、塗布膜厚が0.1μm以下の場合には、
オーバーフローの際の塗布液の流れによって、塗布膜に
ムラが生じ、これが感度ムラの原因となり電子写真感光
体の良品率の低下を招くこととなる。又、円筒状基体を
塗布液に浸漬させる時、基体が液面に接触した際に塗布
液面が波立ち、基体表面に沿って塗布液の流れが生じこ
れによってすじ状のムラが塗布膜に生ずる。
【0009】また高粘度の塗布液により、塗布膜を形成
した場合、蒸気層濃度の分布むらにより湿潤状態にある
塗布膜のレベリングが均等にいかず、塗布むらが発生す
る。
【0010】これらの塗布ムラはいずれも円筒状基体を
塗布液に浸漬処理する際の塗布液の流れが原因であり、
基体表面への塗布液の吸着のし方が膜厚ムラの発生に影
響していると考えられる。
【0011】これら膜厚むらを発生させない方法として
浸漬から塗工にかけての塗布液の塗工槽からオーバーフ
ローする液量を一定にする方法(特開平07−1994
89、特開平07−209885)、塗工槽の形状を円
筒状で上部から下部に連続的に面積が小さくなる装置を
使用する循環塗工方法(特開平05−337417)等
がある。
【0012】また塗布膜の上下差を均一にする方法とし
て変速塗工(特開昭57−5048、特開昭59−46
171、特開平03−78751)等がある。
【0013】類似パテントとしてコニカ(株)出願の特
開平9−304949があり、被塗布物の浸漬速度を1
〜50mm/secで行うオーバーフロー型浸漬塗布方
法が公開されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、濃淡
ムラや縦スジ状の色ムラ、塗布ムラ等の塗膜欠陥が発生
しない塗布方法並びに装置を提供し、優れた特性の電子
写真感光体を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため特許請求の範囲に記載した請求項1ないし1
3に記載した発明よりなる。
【0016】請求項1、2の発明は、従来、被塗布物を
設定された一定の速度(等速)で浸漬させていたことで
発生していた円周方向に近い濃淡ムラや縦スジ状の色ム
ラ、塗布ムラ等の塗膜欠陥が発生しない方法である。
【0017】請求項3は上記請求項1、2において適切
な浸漬速度の範囲を規定したものであり、請求項4は浸
漬速度が変化する際の適切な変速条件(加速度)を規定
したものであり、請求項5は、被塗布物が蒸気層を通過
する際の適切な速度を規定したものであり、請求項6は
被塗布物が塗布液の液面に突入する際の適切な速度を規
定したものである。
【0018】請求項7は上記塗布方法に適した装置に係
るものであり、請求項8はその塗布槽の適切な大きさに
ついて規定したものである。
【0019】請求項9は被塗布物として適切な電子写真
感光体の導電性支持体について規定したものであり、請
求項10は塗布液の特徴を規定したものであり、さらに
請求項11は塗布液が電荷輸送層塗布液であることを規
定したものである。
【0020】そして、請求項12は上記により製造され
た電子写真感光体を請求するものであり、さらに請求項
13はかかる電子写真感光体を使用する複写機、ファク
シミリもしくはプリンターの作像システムを請求するも
のである。
【0021】以下、図面に基づいて本発明を具体的に説
明する。
【0022】図1は、この方式にある浸漬塗布装置の概
要断面図を示すものである。塗布槽6内には所定の塗布
液9が収容され、塗布槽6の側壁16の周囲には受け皿
3が設けられている。塗布液9は予備槽8から送液ポン
プ10によって送り出されフィルター11を介して供給
口12より塗布槽6内へと供給され、さらに側壁16の
上縁部を越えて塗布槽6の円周方向へと溢流し、受け皿
3で集められ、戻り配管7より予備槽8へと排出され
る。円筒状基体1は塗工槽蓋2が全開後に浸漬を始め蒸
気層5を通過し塗布液面15に突入する。円筒状基体1
の下端部が塗布液9に浸入後、速度を変化させながら浸
漬する。
【0023】円筒状基体1が浸漬する際の動作において
支持具(図示せず)に保持された円筒状基体1が塗布槽
蓋開口部4の位置まで下降する速度を下降速度と言う。
塗布槽蓋開口部4から塗布液面15上までの速度を蒸気
層突入速度(又は蒸気層通過速度)と言う。塗布液面1
5に突入する速度を液突入速度と言う。塗布液面15を
突入した後から塗布開始位置まで浸漬する速度を浸漬速
度(又は、液中浸漬速度)と言う。特に本発明は下引層
の如くポリマーを主成分として含有する層上に重ねて塗
布する場合に有効であり、顔料分散系塗料をポリマー層
上に塗布する際に極めて有効である。その理由について
は充分な解析はなされていないが、顔料分散系塗料の如
くに不均一系の塗液中に浸漬塗布する場合、液表面に溶
媒の蒸発に伴うビヒクルの還流、すなわちバーナードセ
ルが発生する。このバーナードセルは、溶媒の蒸発濃度
が薄くなると発生し易く濃度が濃いと発生が鈍くなると
考えられる。このバーナードセルが発生した時に被塗布
物が浸漬すると被塗布物表面にこの模様が付着し塗布ム
ラになると考えられる。又、浸漬時のオーバーフロー液
の流れ方によっても塗布ムラになると思われる。又、被
塗布物の表面張力と塗布液の表面張力又は、濡れ性の影
響により浸漬速度に敏感となり色ムラ、塗布ムラとして
検知され易いのではと推測される。
【0024】浸漬速度が一定(等速)の場合その速度が
遅いと円周方向に近い濃淡ムラが発生し易く、又、速い
と縦スジ状の色ムラ、塗布ムラ等の塗膜欠陥が発生す
る。
【0025】電荷輸送塗布液に於いては、浸漬速度が一
定(等速)の場合その速度が遅いと下層のバインダーを
一部溶解させ塗布液中に流失、汚染させてしまう。又、
速いとエアーの巻き込みによる気泡(CTL凸)等の塗
膜欠陥が発生する。
【0026】本発明では、被塗布物を塗工槽中にある塗
布液に浸漬する際、該被塗布物表面と塗工層中を移動す
るもしくは塗工槽中に静止している塗布液との間の相対
的な浸漬速度を変化させることによりこれら塗膜欠陥を
無くすことが出来る。好ましくは該被塗布物と塗布液が
相対的に加速する浸漬が効果的であり、更に好ましく
は、浸漬時の相対的な加速度を15mm/s2以下にす
ることが良い。又、別の加速方法として浸漬時ある速度
迄加速浸漬しその後等速で浸漬することも良い。例えば
5mm/sから80mm/sまで加速浸漬しその後80
mm/sで等速浸漬する。変化させる速度としては、1
05mm/s以下で変化出来る。好ましくは95mm/
s以下が良い。又、被塗布物が浸漬する際、蒸気層を通
過するがこの時の速度が10mm/sより速いと蒸気層
が乱れバーナードセルを発生させてしまう。又、1mm
/sより遅いと塗工槽蓋が開いているので蒸気濃度が薄
くなりこちらもバーナードセルを発生させてしまう。好
ましくは3〜7mm/sが良い。
【0027】次に、被塗布物が塗布液面に突入する速度
も蒸気層通過速度と同様の理由で1〜10mm/sが良
い。好ましくは3〜7mm/sが良いが、蒸気層通過速
度≦塗布液面突入速度の関係を保つ必要がある。
【0028】本発明に於いてポリマーを主成分として含
有する層とは、膜中の全固形分に対し3wt%以上のポ
リマーを含むことをいう。特に5wt%以上が本発明の
効果が顕著に現れ易い。
【0029】電子写真用感光体における円筒状基体とし
ては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケルなどの金
属のドラム及びシート、紙、プラスチック又はガラス上
にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタ
ン、ニッケル−クロム、ステンレス、銅−インジウムな
どの金属を蒸着するか、酸化インジウム、酸化錫などの
導電性金属酸化物を蒸着するか、金属箔をラミネートす
るか、又はカーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫
−酸化アンチモン粉、金属粉、ヨウ化銅などを結着樹脂
に分散し、塗布することによっても導電処理したドラム
状、シート状、プレート状のものなど、公知の材料を用
いることができるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0030】更に、必要に応じて導電性支持体の表面
は、画質に影響のない範囲で各種の処理を行うことがで
きる。例えば、表面の酸化処理、薬品処理、着色処理等
を行うことができる。
【0031】又、導電性支持体と電荷発生層の間に更に
下引き層を設けることが出来るが、この下引き層は帯電
時において、積層構造からなる感光層における導電性支
持体から感光層への電荷の注入を阻止するとともに、感
光層を導電性支持体に対して一体的に接着保持せしめる
接着層としての作用、或いは導電性支持体からの反射光
の防止作用等を示す。この下引き層に用いる樹脂は、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、
ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセ
タール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビ
ニルアルコール、水溶性ポリエステル、ニトロセルロー
ス又はカゼイン、ゼラチンなど公知な樹脂を用いること
ができるが、これらに限定されるものではない。
【0032】また、下引き層の厚みは0.01〜10μ
m、好ましくは0.3〜7μmが適当である。下引き層
を設けたときに用いる塗布方法としては、ブレードコー
ティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコ
ーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティン
グ法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティ
ング法などの通常の方法が挙げられる。
【0033】電荷発生層(キャリア発生層)は例えばモ
ノアゾ色素、ジスアゾ色素、トリスアゾ色素などのアゾ
系色素、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペ
リレン系色素インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系
色素、アンスラキノン、ピレンキノン及びフラパンスロ
ン類などの多環キノン類、キナグリドン系色素、ビスベ
ンゾイミダゾール系色素、インダスロン系色素、スクエ
アリリウム系色素、金属フタロシアニン、無金属フタロ
シアニンなどのフタロシアニン系顔料、ピリリウム塩色
素、チアピリリウム塩色素とポリカーボネートから形成
される共晶錯体等、公知各種の電荷発生物質(キャリア
発生物質)を適当なばバインダー樹脂及び必要により電
荷輸送物質(キャリア輸送物質)と共に溶媒中に溶解或
いは分散し、塗布することによって形成することができ
る。
【0034】電荷発生物質を樹脂中に分散させる方法と
してはボールミル分散法、アトライター分散法、サンド
ミル分散法などを用いることができる。この際、電荷発
生物質は、体積平均粒径で5μm以下、好ましくは2μ
m以下、最適には0.5μm以下の粒子サイズにするこ
とが有効である。これらの分散に用いる溶剤として、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノ
ール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチル
セルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、酢酸メチル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチレンクロライド、クロロホルム1,2−ジクロ
ロエタン、モノクロロベンゼン、キシレンなどの通常の
有機溶剤を単独或いは2種類以上混合して用いることが
できる。
【0035】本発明で用いる電荷発生層の膜厚は、一般
的には0.1〜5μm、好ましくは0.2〜2μmが適
当である。
【0036】本発明の電子写真感光体における電荷輸送
層は、電荷輸送物質を適当なバインダー中に含有させて
形成される。電荷輸送物質としては、2,5−ビス(p
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾールなどのオキサゾアゾール誘導体、1,3,5−ト
リフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−
3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエ
チルアミノフェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン誘導
体、トリフェニルアミン、スチリルトリフェニルアミ
ン、ジベンジルアニリンなどの芳香族第3級アミノ化合
物、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチ
ルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4’−ジアミ
ンなどの芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’−ジ
メチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキ
シフェニル)−1,2,4−トリアジンなどの1,2,
4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアル
デヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどのヒドラゾ
ン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キンゾリンな
どのキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ
(p−メトキシフェニル)−ベンゾフランなどのベンゾ
フラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−
N、N−ジフェニルアニリンなどのα−スチルベン誘導
体、“Journal of Imaging Sci
ence”29:7〜10(1985)に記載されてい
るエナミン誘導体、N−エチルカルバゾールなどのカル
バゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの
ポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリ−
γ−カルバゾリルエチルグルタナート及びその誘導体、
更にはピレン、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラ
セン、ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビフェニルア
ントラセン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカ
ルバゾールホルムアルデヒド樹脂などの公知の電荷輸送
物質を用いることができるが、これらに限定されるもの
ではない。また、これらの電荷輸送物質は単独或いは2
種以上混合して用いることができる。
【0037】更に、電荷輸送層における結着樹脂として
は、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタク
リル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセ
テート樹脂、ブチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
リデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッ
ド樹脂、フェノール−アルムアルデヒド樹脂、スチレン
−アルキッド樹脂、ポリ−Nビニルカルバゾールなどの
公知の樹脂を用いることができるが、これらに限定され
るものではない。また、これらの結着樹脂は単独或いは
2種以上混合して用いることができる。
【0038】電荷輸送材料と結着樹脂との混合比(重量
比)は10:1〜1:5が好ましい。本発明で用いる電
荷輸送層の膜厚は一般的には5〜50μm、好ましくは
10〜30μmが適当である。
【0039】更に、電荷輸送層を設ける際に用いる溶剤
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベン
ゼンなどの芳香族系炭化水素類、アセトン、2−ブタノ
ンなどのケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化
エチレンなどのハロゲン化脂肪族系炭化水素類、テトラ
ヒドロフラン、エチルエーテルなどの環状若しくは直鎖
状のエーテル類などの通常の有機溶剤を単独或いは2種
類以上混合して用いることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】下記に各液の処方を明記し、その
液での実施例を挙げ本発明を詳細に説明する。
【0041】1.下引き層塗布液の形成 以下の材料を溶解して下引き層塗布液を調合した。
【0042】 可溶性ナイロン 5重量部(アラミンCM
−8000、東レ製) メタノール 95重量部 2.電荷発生層塗布液の作成 構造式1に示す電荷発生剤 10重量部 ポリビニルブチラール 7重量部 テトラヒドロフラン 145重量部 をボールミルに入れ、72時間ミリングした。更にテト
ラヒドロフラン200重量部を加えて、1時間分散を行
った。分散を終了した液を更にテトラヒドロフランで希
釈、調整し電荷発生層塗布液とした。
【0043】3.電荷輸送層塗布液の作成 構造式2に示す電荷輸送剤 7重量部 ポリカーボネート 10重量部(パンライトC
−1400、帝人化成製) ジクロルメタン 83重量部 を溶解して電荷輸送層塗布液を調合した。
【0044】構造式1 電荷発生材料
【0045】
【化1】
【0046】構造式2 電荷輸送材料
【0047】
【化2】
【0048】実施例1(請求項1、2、3、4、7) 外径30mm、全長340mmのアルミニウム製の円筒
状基体を、下引き層用塗布液に浸漬し引き上げることで
塗膜を形成し130℃で20min間乾燥したサンプル
上に、電荷発生層、電荷輸送層を逐次塗布し塗膜欠陥の
発生状況を評価した。電荷発生層、電荷輸送層を形成す
る際、浸漬速度、塗布液速度、相対的な加速度の条件を
下表に示す範囲で変更し塗布を行った。
【0049】この際、浸漬速度とは円筒状基体が塗布液
に突入後、下降していく時の速度とし、塗布液速度とは
塗工槽内を流れる塗布液の流速とする。従って塗布液速
度には塗布液の流れる方向により正と負の値が発生する
が、今回は下方から上方に塗布液が流れている場合の流
速を正(+)で表し、上方から下方に塗布液が流れてい
る場合の流速を負(−)で表す事にする。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】
【表9】
【0059】
【表10】
【0060】
【表11】
【0061】
【表12】
【0062】
【表13】
【0063】
【表14】
【0064】
【表15】
【0065】
【表16】
【0066】
【表17】
【0067】
【表18】
【0068】
【表19】
【0069】実施例2(請求項5) 外径30mm、全長340mmのアルミニウム製の円筒
状基体を、下引き層用塗布液に浸漬し引き上げることで
塗膜を形成し130℃で20min間乾燥したサンプル
上に、電荷発生層、電荷輸送層を逐次塗布し塗膜欠陥の
発生状況を評価した。
【0070】電荷発生層、電荷輸送層を形成する際、蒸
気層通過速度の条件を下表に示す範囲で変更し塗布を行
った。
【0071】
【表20】
【0072】
【表21】
【0073】実施例3(請求項6) 外径30mm、全長340mmのアルミニウム製の円筒
状基体を、下引き層用塗布液に浸漬し引き上げることで
塗膜を形成し130℃で20min間乾燥したサンプル
上に、電荷発生層、電荷輸送層を逐次塗布し塗膜欠陥の
発生状況を評価した。
【0074】電荷発生層、電荷輸送層を形成する際、塗
布液への突入速度の条件を下表に示す範囲で変更し塗布
を行った。
【0075】
【表22】
【0076】実施例4(請求項8) アルミニウム製の円筒状基体を、下引き層用塗布液に浸
漬し引き上げることで塗膜を形成し130℃で20mi
n間乾燥したサンプル上に、電荷発生層、電荷輸送層を
逐次塗布し塗膜欠陥の発生状況を評価した。
【0077】電荷発生層、電荷輸送層を形成する際、円
筒状基体の外径をd、塗布槽の内径をDとした時の関係
をaとしたとき、aの条件を下表に示す範囲で変更し塗
布を行った。
【0078】a=((D2−d2)/D20.5
【0079】
【表23】
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、塗膜に塗工ムラ等の塗
膜欠陥のない塗布を可能とし、電子写真感光体の導電性
支持体上に電荷発生層を電荷輸送層を塗布する技術に応
用して、優れた特性をもった電子写真感光体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適した塗布装置の詳細図であ
る。
【符号の説明】
1 円筒状基体 2 塗布槽蓋 3 受け皿 4 塗布槽蓋開口部 5 溶剤蒸気層 6 塗布槽 7 戻り配管 8 予備槽 9 塗布液 10 送液ポンプ 11 フィルター 12 供給口 13 オーバーフローした塗布液 14 戻り液 15 塗布液面 16 側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 紀保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H068 AA21 AA26 EA16 EA20 4D075 AB02 AB12 AB37 AB52 AB56 CA48 DA15 DB01 DC27 EA45 4F040 AA07 AB06 BA47 CC02 CC09 DA03 DA12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗布物を塗布槽中にある塗布液に浸漬
    することにより該被塗布物の外周面に塗膜を形成する塗
    布方法において、被塗布物を塗工槽中にある塗布液に浸
    漬する際、該被塗布物の下端が塗布槽中にある塗布液に
    侵入後、該被塗布物表面と塗布槽中を移動するもしくは
    塗布槽中に静止している塗布液との間の相対的な速度を
    変化させながら浸漬させる事を特徴とする浸漬塗布方
    法。
  2. 【請求項2】 前記被塗布物を塗布槽中にある塗布液に
    浸漬する際、該被塗布物の下端が塗布槽中にある塗布液
    に侵入後、少なくとも該被塗布物の一部を、該被塗布物
    表面と塗布槽中を移動するもしくは塗布槽中に静止して
    いる塗布液との間の相対的な速度を加速させながら浸漬
    させる事を特徴とする請求項1記載の浸漬塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記被塗布物を塗布槽中にある塗布液に
    浸漬する際、該被塗布物の下端が塗布槽中にある塗布液
    に侵入後、該被塗布物表面と塗布槽中を移動するもしく
    は塗布槽中に静止している塗布液との間の相対的な速度
    が1(mm/s)〜105(mm/s)の範囲である事
    を特徴とする請求項1または2記載の浸漬塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記被塗布物を塗布槽中にある塗布液に
    浸漬する際、該被塗布物の下端が塗布槽中にある塗布液
    に侵入後、該被塗布物表面と塗布槽中を移動するもしく
    は塗布槽中に静止している塗布液との間の相対的な加速
    度が15(mm/s2)以下であることを特徴とする請
    求項1または2記載の浸漬塗布方法。
  5. 【請求項5】 被塗布物を塗布液に浸漬する事により該
    被塗布物の外周面に感光層を形成する浸漬塗布方法にお
    いて、該被塗布物が塗布液の液面上に存在する蒸気層を
    通過する速度が1〜10(mm/s)である事を特徴と
    する電子写真感光体の製造方法。
  6. 【請求項6】 被塗布物を塗布液に浸漬する事により該
    被塗布物の外周面に感光層を形成する浸漬塗布方法にお
    いて、該被塗布物が塗布液の液面に突入する時の速度が
    1〜10(mm/s)である事を特徴とする電子写真感
    光体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の塗布方法により該被塗布
    物に塗膜を塗布形成する塗布槽、塗布槽からのオーバー
    フローした塗布液を受ける容器、塗布液を貯めておくタ
    ンク、塗布槽からのオーバーフローした塗布液を受ける
    容器から塗布液を貯めておくタンクに塗布液を送る為の
    リターン用配管、塗布液を貯めておくタンクから塗布槽
    に塗布液を供給するためのポンプおよび配管を備え、更
    に循環流量を制御する装置を備えていることを特徴とす
    る塗布装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の浸漬塗布装置において、
    塗布槽の内径をD、該被塗布物の外径をdとした時、次
    に示す式を満足する事を特徴とする浸漬塗布装置。 0.21≦((D2−d2)/D20.5<1
  9. 【請求項9】 前記塗布物が導電性支持体上にポリマー
    を主成分として含有する層を有する事を特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記塗布液が、顔料分散系塗布液であ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電
    子写真感光体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記塗布液が、電荷輸送層塗布液であ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電
    子写真感光体の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の浸漬塗布方法で製造
    した事を特徴とする電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の浸漬塗布方法で製造
    した電子写真感光体を使用する事を特徴とする複写機、
    ファクシミリもしくはプリンターの作像システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011090095A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Canon Inc 浸漬塗布方法、電子写真感光体の製造方法及び該浸漬塗布方法に使用する装置

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