JPH10104855A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH10104855A
JPH10104855A JP26300296A JP26300296A JPH10104855A JP H10104855 A JPH10104855 A JP H10104855A JP 26300296 A JP26300296 A JP 26300296A JP 26300296 A JP26300296 A JP 26300296A JP H10104855 A JPH10104855 A JP H10104855A
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JP
Japan
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coating
liquid
coating liquid
base material
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Application number
JP26300296A
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English (en)
Inventor
Akira Ohira
晃 大平
Junji Ujihara
淳二 氏原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚変動のない優れた電子写真感光体の製造
方法を提供する。さらに同時重層塗布においても、いわ
ゆる逐次重層塗布においても膜厚変動のない優れた電子
写真感光体の製造方法を提供する。 【解決手段】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
下から上へ垂直に押し上げながら、円形量規制型塗布装
置により前記基材外周面上に、塗布液タンクから送液手
段により送液された塗布液を塗布液分配室を経て前記基
材上に塗布する連続塗布方法において、前記送液手段は
1つの送液手段Aと該送液手段Aから送られた液の一部
を前記塗布液タンクに戻す送液手段Bよりなり、送液手
段Aの送液量Vaと送液手段Bの送液量Vbとの差の量
を前記基材上に送液し、3〜50μmの塗布液膜を形成
し、乾燥膜厚変動率を20%以下にしたことを特徴とす
る電子写真感光体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる電子写真感光体に関し、より詳しくはエ
ンドレスに形成された連続面を有する基材の外面上に、
塗布液を均一に塗布する塗布装置により製造された電子
写真感光体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンドレスに形成された連続面を
有する基材の外面上への薄膜で均一な塗布を行うための
手段としてスプレー塗布法、浸漬塗布法、ブレード塗布
法、ロール塗布法等の種々の方法が検討されている。
【0003】特に電子写真感光体ドラムのような薄膜で
均一な塗布については生産性の優れた塗布装置を開発す
べく検討されている。しかしながら、従来のエンドレス
基材への塗布方法においては、均一な塗膜が得られなか
ったり生産性が悪い等の短所があった。
【0004】スプレー塗布法ではスプレーガンより噴出
した塗布液滴が、該エンドレスに形成された連続面を有
する基材の外周面上に到達するまでに、溶媒が蒸発する
ため、塗布液滴の固形分濃度が上昇してしまう。それに
ともない塗布液滴の粘度上昇が起って液滴が面に到達し
たとき、液滴が面上で充分に広がらないために、あるい
は乾燥固化してしまった粒子が表面に付着するために、
塗布表面の平滑性の良いものがえられない。また該連続
面を有する基材への液滴の到達率が100%でなく塗布
液のロスがあったり部分的にも不均一である為、膜厚コ
ントロールが非常に困難である。更に、高分子溶液等で
は、いわゆる糸引き現象を起こす事があるため使用する
溶媒及び樹脂に制限がある。
【0005】ブレード塗布法、ロール塗布法は例えば円
筒状基材の長さ方向にブレードもしくはロールを配置
し、該円筒状基材を回転させて塗布を行い、円筒状基材
を1回転させた後ブレードもしくはロールを後退させる
ものである。しかしながら、ブレードもしくはロールを
後退させる際、塗布液の粘性により、塗布膜厚の一部に
他の部分より厚い部分が生じ、均一な塗膜が得られない
欠点がある。
【0006】浸漬塗布法は、上記におけるような塗布液
表面の平滑性、塗布膜の均一性の悪い点は改良される。
【0007】しかし、塗布膜厚が塗布液物性、例えば粘
度、表面張力、密度、温度等と塗布速度に支配され、塗
布液物性の調整が非常に重要となる。また一般的にいっ
て、塗布速度も上げられず、塗布液槽を満たすためには
ある一定量以上の液量が必要である。さらに重層する場
合、下層成分が溶け出し、層界面が乱れ、しかも塗布液
槽が汚染されやすい等の欠点がある。
【0008】そこで特開昭58−189061号公報に
記載の如く円形量規制型塗布装置(この中にはスライド
ホッパ型塗布装置が含まれる)が開発された。この円形
量規制型のスライドホッパ型塗布装置について説明する
と、エンドレスに形成された連続周面を有する円筒状基
材を連続的にその長手方向に移動させながら、その周囲
を環状に取り囲み、円筒状基材の外周面に対して塗布液
を塗布するものである。さらに、この塗布装置は環状の
液溜まり室と、この液溜まり室内の一部に対して外部か
ら塗布液を供給する供給口と、前記液溜まり室の内方に
開口する塗布液分配スリットとを有する。このスリット
から流出した塗布液を斜め下方に傾斜するスライド面上
に流下させ、スライド面の下端の唇状部のスライドエッ
ジと円筒状基材との僅かな間隙部分にビードを形成し、
円筒状基材の移動に伴ってその外周面に塗布するもので
ある。この塗布法での膜厚はポンプによる送液量によっ
て定まる。
【0009】しかしながら、前記円形量規制型のスライ
ドホッパ型塗布装置を用いてもなお層厚の膜厚変動の問
題があり、特に薄膜塗布においてはポンプの液送量の精
度が問題となってくる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記実情に鑑
みて提案されたものであり、その目的とするところは、
膜厚変動のない優れた電子写真感光体の製造方法を提供
することにある。
【0011】さらに本発明の目的は、同一塗布装置から
複数の塗布層を同時に基材上に形成させるいわゆる同時
重層塗布においても膜厚変動のない優れた電子写真感光
体の製造方法を提供することにある。
【0012】さらに又、本発明の目的は、複数の塗布装
置から塗布層を逐次基材上に形成させるいわゆる逐次重
層塗布においても、膜厚変動のない優れた電子写真感光
体の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、下
記構成を採ることによって達成される。
【0014】(1) 円筒状基材の筒軸を合わせて積み
重ね、下から上へ垂直に押し上げながら、円形量規制型
塗布装置により前記基材外周面上に、塗布液タンクから
送液手段により送液された塗布液を塗布液分配室を経て
前記基材上に塗布する電子写真感光体の製造方法におい
て、前記送液手段は1つの送液手段Aと該送液手段Aか
ら送られた液の一部を前記塗布液タンクに戻す送液手段
Bよりなり、送液手段Aの送液量Vaと送液手段Bの送
液量Vbとの差の量を前記基材上に送液し、3〜50μ
mの塗布液膜を形成し、乾燥膜厚変動率を20%以下に
したことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0015】(2) 前記垂直型塗布装置がスライドホ
ッパー型塗布装置であることを特徴とする(1)記載の
電子写真感光体の製造方法。
【0016】(3) 前記送液手段Bにより塗布液分配
内から塗布液タンクに戻すことを特徴とする(1)又は
(2)記載の電子写真感光体の製造方法。
【0017】(4) 前記円形量規制型塗布装置が逐次
重層塗布方法であることを特徴とする(1)、(2)又
は(3)記載の電子写真感光体の製造方法。
【0018】(5) 前記円形量規制型塗布装置が同時
重層塗布方法であることを特徴とする(1)、(2)又
は(3)記載の電子写真感光体の製造方法。
【0019】電子写真感光体の性能向上のためには塗布
精度と安定化向上が重要であり、円形量規制型その中で
もスライドホッパ型塗布装置は、現在最もこの要求に適
合した塗布方法といえる。
【0020】しかし、それでもなお、現在もちいられて
いる通常の送液ポンプでは少量送液は難しくしかも誤差
が大きく、膜厚ムラが大きい。特に液膜厚が30μm以
下の時膜厚変動を20%以下に抑えることは難しい。特
に、CGL(電荷発生層)又はUCL(下引層)は、薄
膜塗布がなされるためバラツキが問題となり、それだけ
ポンプの送液精度が必要となる。しかし、現在、工学的
に安定して、これだけの送液精度を出し得るポンプはな
く、大きな問題となっていた。本発明の構成をとるな
ら、液膜厚3μmまで精度よく送液することが出来る。
又、上限は50μm以上となれば、必ずしも、本発明の
構成をとらなくても精度を確保出来るようになる。
【0021】本発明では少量液の送液精度を維持するた
め、ポンプにより送液する液量をある程度確保し、塗布
に用いられない塗布液を還流させることにより、例え少
量の液量による薄膜塗布の場合にも、基材上に極めて均
一な液膜を形成することが出来、それにより薄膜でも均
一な塗布層形成が可能になる。すなわち、本発明の構成
にすることにより、液膜厚変動を20%以下、すなわ
ち、乾燥膜厚変動率も20%以下に抑えることが出来
る。ここで、乾燥膜厚変動率とは、感光体基材の全長D
の内、両端部をのぞく中央部分のD/2の長さ部分の乾
燥膜厚の変動量を乾燥膜厚で除したものをいう。
【0022】本発明で用いられる定量性のあるポンプと
してはギヤポンプ、チューブポンプ、化学ポンプ等があ
るが、ギヤポンプが耐久性、定量性の点で好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の塗布装置の概要
断面図であるが、図1に於いて、中心線Yに沿って垂直
状に重ね合わしたエンドレスに形成された円筒状基材1
A、1Bと、該円筒状基材1A、1Bに順次感光用の塗
布液2を塗布するスライドホッパ型の円形量規制型塗布
装置3を示す。
【0024】図の様に前記円筒状基材1Aを取り囲む様
に、塗布液2のホッパ塗布面4が形成され、該ホッパ塗
布面4に供給される塗布液2を前記円筒状基材1Aに順
次塗布する様に構成している。塗布方法としては、前記
環状の円形量規制型塗布装置3を固定し、前記円筒状基
材1Aを中心線Yに沿って矢印方向に上昇移動させなが
ら上端部より塗布を行う。前記円形量規制型塗布装置3
のホッパ塗布面4に塗布液2を供給するため、外部に設
けた塗布液タンク5より送液ポンプ6−1と送液管6−
1′(送液手段A)と、送液ポンプ6−2と、送液管6
−2′(送液手段B)とよりなる送液手段を、塗布液供
給部6Aにより前記環状の円形量規制型塗布装置3に接
続し、塗布液2を供給する。
【0025】次に供給された塗布液2は、前記環状の円
形量規制型塗布装置3内に形成した環状の塗布液分配室
7に供給されて塗布液分配スリット8よりエンドレスの
塗布液流出口9より前記ホッパ塗布面4に塗布液2が連
続的に供給され、塗布液2は前記円筒状基材1Aの全周
面に塗布される。12は、前記ホッパ塗布面4より落下
した塗布液2を液溜めする液溜部である。
【0026】図2は、図1に示したものと同様な本発明
の塗布装置の他の概要断面図であるが、違いは前記円形
量規制型塗布装置3のホッパ塗布面4に塗布液2を供給
するため、外部に設けた塗布液タンク5より送液ポンプ
6−1と送液管6−1′(送液手段A)と、送液ポンプ
6−2と、送液管6−2′(送液手段B)とよりなる送
液手段と、塗布液供給部6A及び6A′を設け、前記環
状の円形量規制型塗布装置3内に形成した環状の塗布液
分配室7に連結して塗布液を供給し、ここから余剰の塗
布液を還流させる方法を採ったものである。
【0027】本発明の実施態様としては、無論何れの態
様でも良く、送液手段は2つの送液手段A及びBからな
り、送液手段Aの送液量Vaと送液手段Bの送液量Vb
との差の液量を塗布するものであれば良い。しかし、図
2に示す塗布液分配室7に直接2つの送液手段A及びB
を繋げる態様の方が、塗布液の撹拌混合効果を期待でき
るので好ましい。
【0028】又、送液手段A及び送液手段Bとは、いず
れも塗布液を流すための導液管とこれを伝わって塗布液
を目的方向に一定量送るためのポンプ作用をもつものか
らなるのであり、特にその形状、方式等はいとわず、い
ずれの形状、方式によっても良い。
【0029】図3は、図1、2に示す前記円形量規制型
塗布装置3の一部を切欠して示す斜視図である。尚、円
形量規制型塗布装置は、必ずしもスライドホッパ型とは
限らず、環状の塗布機の中を円筒状基材を通し、環状の
塗布機より量規制された塗布液を出して円筒状基材に液
膜を形成する型の塗布装置例えば特開昭60−9544
0号記載の押し出し型を指すが、スライドホッパ型が最
も代表的なものであるので、スライドホッパ型をここに
示した。
【0030】図4は、前記図1及び2の実施態様例に用
いられた環状の円形量規制型塗布装置3を用いてエンド
レスに形成した円筒状基材1A、1Bに感光体となる塗
布液を同時に重層塗布する本発明の好ましい実施態様例
(同時重層塗布方法)を示す塗布装置の概要断面図であ
る。
【0031】図4に於いて、中心線Yに沿って垂直状に
重ね合わした円筒状基材1A、1Bと、該円筒状基材1
A、1Bに順次感光用の塗布液2を塗布する環状の円形
量規制型塗布装置3を示す。図の様に前記円筒状基材1
A取り囲む様に、塗布液2,2Aのホッパ塗布面4が形
成され、該ホッパ塗布面4に供給される塗布液2,2A
を前記円筒状基材1Aに順次塗布する様に構成してい
る。塗布方法としては、前記環状の円形量規制型塗布装
置3を固定し、前記円筒状基材1Aを中心線Yに沿って
矢印方向に上昇移動させながら上端部より塗布を行う。
前記円形量規制型塗布装置3のホッパ塗布面4に塗布液
2,2Aを供給するため、外部に設けた塗布液タンク5
より送液ポンプ6−1と送液管6−1′(送液手段A)
と、送液ポンプ6−2と送液管6−2′(送液手段B)
とよりなる送液手段とにより、塗布液供給部6A及び6
A′から塗布液分配室7に塗布液を送り、塗布に用いな
い余剰分を塗布液タンク5に戻す。
【0032】塗布液タンク51から塗布液分配室71へ
の送液も同様に行う。
【0033】次に供給された塗布液2,2Aは、前記円
形量規制型塗布装置3内に形成した環状の塗布液分配室
7には前記塗布液2を供給し、該円形量規制型塗布装置
3内に形成した環状の塗布液分配室71には前記塗布液
2Aを供給する。先ず供給された塗布液2は塗布液分配
スリット8よりエンドレスの塗布液流出口9より前記ホ
ッパ塗布面4に塗布液2が連続的に供給され、前記円筒
状基材1Aの全周面に先ず塗布液2に塗布される。
【0034】更に前記塗布液分配室71には前記塗布液
2Aが供給される。供給された塗布液2Aは塗布液分配
スリット81よりエンドレスの塗布液流出口91より前
記塗布された塗布液2面上に連続的に供給され、前記円
筒状基材1Aの全周面に先ず塗布液2が、その上に塗布
液2Aが重層塗布される。
【0035】12は、前記ホッパ塗布面4より落下した
塗布液2を液溜めする液溜部である。
【0036】図5は前記図1又は2の実施態様例に使用
されている環状の円形量規制型塗布装置3を上下に配置
した、本発明の好ましいもう一つの実施態様例(逐次重
層塗布方法)である塗布装置の概要断面図である。これ
も前記図4に示すようなエンドレスに形成した円筒状基
材1A、1Bに塗布液の重層塗布を行う実施態様例であ
る。
【0037】先ず前記図1と同様にホッパ塗布面4に供
給される塗布液2を前記円筒状基材1Aに順次塗布す
る。塗布方法としては、前記円形量規制型塗布装置3を
固定し、前記円筒状基材1Aを中心線Yに沿って矢印方
向に上昇移動させながら上端部より塗布を行う。前記円
形量規制型塗布装置3のホッパ塗布面4に塗布液2を供
給するため、外部に設けた塗布液タンク5より送液ポン
プ6−1と送液管6−1′(送液手段A)と、送液ポン
プ6−2と送液管6−2′(送液手段B)とよりなる送
液手段とにより、塗布液供給部6A及び6A′から塗布
液分配室7に塗布液を送り、塗布に用いない余剰分を塗
布液タンク5に戻す。
【0038】塗布液タンク52から塗布液分配室72へ
の送液も同様に行う。
【0039】これにより円形量規制型塗布装置3,32
内に形成した環状の塗布液分配室7,72に供給されて
塗布液分配スリット8よりエンドレスの塗布液流出口9
より前記ホッパ塗布面4に塗布液2が連続的に供給さ
れ、塗布液2は前記円筒状基材1Aの全周面に一層目が
塗布される。
【0040】更に前記円形量規制型塗布装置3の上部に
円形量規制型塗布装置32が設けられている。
【0041】一層目の塗布液2が塗布されるため、円筒
状基材1Aは矢示方向に上昇し、環状の円形量規制型塗
布装置3のホッパ塗布面4に進入する。ホッパ塗布面4
に供給される塗布液2を前記円筒状基材1Aに塗布され
る。塗布方法としては、前記同様に前記環状の円形量規
制型塗布装置3を固定し、前記円筒状基材1Aを中心線
Yに沿って矢印方向に上昇移動させながら上端部より塗
布を行う。
【0042】前記環状の円形量規制型塗布装置32のホ
ッパ塗布面42に塗布液2Aを供給するため、外部に設
けた塗布液タンク52より送液ポンプの塗布液供給部を
前記環状の円形量規制型塗布装置32に接続し(接続方
法は前記塗布装置3に対するのと同一)、塗布液2Aを
供給する。次に供給された塗布液2Aは、前記円形量規
制型塗布装置32内に形成した環状の塗布液分配室72
に供給されて塗布液分配スリット82よりエンドレスの
塗布液流出口92より前記ホッパ塗布面42に塗布液2
Aが連続的に供給され、塗布液2Aは前記円筒状基材1
Aに塗布された塗布液2の全周面に塗布される。
【0043】本発明の電子写真用感光体における円筒状
基材としては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケル
などの金属のドラム及びシート、紙、プラスチック又は
ガラス上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウ
ム、チタン、ニッケル−クロム、ステンレス、銅−イン
ジウムなどの金属を蒸着するか、酸化インジウム、酸化
錫などの導電性金属酸化物を蒸着するか、金属箔をラミ
ノートするか、又はカーボンブラック、酸化インジウ
ム、酸化錫−酸化アンチモン粉、金属粉、ヨウ化銅など
を結着樹脂に分散し、塗布することによっても導電処理
したドラム状、シート状、プレート状のものなど、公知
の材料を用いることができるが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0044】更に、必要に応じて円筒状基材の表面は、
画質に影響のない範囲で各種の処理を行うことができ
る。例えば、表面の酸化処理、薬品処理、着色処理等を
行うことができる。
【0045】又、円筒状基材と電荷発生層(CGL)の
間に更に下引き層を設けることが出来るが、この下引き
層は帯電時において、積層構造からなる感光層における
導電性の円筒状基材から感光層への電荷の注入を阻止す
るとともに、感光層を導電性の円筒状基材に対して一体
的に接着保持せしめる接着層としての作用、或いは円筒
状基材からの反射光の防止作用等を示す。この下引き層
(UCL)に用いる樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド樹脂、塩
化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、水
溶性ポリエステル、ニトロセルロース又はカゼイン、ゼ
ラチンなど公知な樹脂を用いることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0046】また、下引き層の厚みは0.01〜10μ
m、好ましくは0.05〜2μmが適当である。
【0047】電荷発生層は例えばモノアゾ色素、ジスア
ゾ色素、トリスアゾ色素などのアゾ系色素、ペリレン酸
無水物、ペリレン酸イミドなどのペリレン系色素、イン
ジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素、アンスラキ
ノン、ピレンキノン及びフラパンスロン類などの多環キ
ノン類、キナグリドン系色素、ビスベンゾイミダゾール
系色素、インダスロン系色素、スクエアリリウム系色
素、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどの
フタロシアニン系顔料、ピリリウム塩色素、チアピリリ
ウム塩色素とポリカーボネートから形成される共晶錯体
等、公知各種の電荷発生物質(CGM)を適当なバイン
ダー樹脂及び必要により電荷輸送物質(CTM)と共に
溶媒中に溶解或いは分散し、塗布することによって形成
することができる。
【0048】電荷発生物質を樹脂中に分散させる方法と
してはボールミル分散法、アトライター分散法、サンド
ミル分散法などを用いることができる。この際、電荷発
生物質は、体積平均粒径で5μm以下、好ましくは2μ
m以下、最適には0.5μm以下の粒子サイズにするこ
とが有効である。これらの分散に用いる溶剤として、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノ
ール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチル
セルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、酢酸メチル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メチレンクロライド、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン、モノクロロベンゼン、キシレンなどの通常
の有機溶剤を単独或いは2種類以上混合して用いること
ができる。
【0049】本発明で用いるの電荷発生層の膜厚は、一
般的には0.1〜5μm、好ましくは0.2〜2μmが
適当である。
【0050】本発明の電子写真感光体における電荷輸送
層は、電荷輸送物質(CTM)を適当なバインダー中に
含有させて形成される。電荷輸送物質としては、2,5
−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−
オキサジアゾールなどのオキサゾアゾール誘導体、1,
3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−〔ピリジル−
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリンなどのピラ
ゾリン誘導体、トリフェニルアミン、スチリルトリフェ
ニルアミン、ジベンジルアニリンなどの芳香族第3級ア
ミノ化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス
(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,
4′−ジアミンなどの芳香族第3級ジアミノ化合物、3
−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−
(4′−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン
などの1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルア
ミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン
などのヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル
−キンゾリンなどのキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ
−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)−ベンゾフラン
などのベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニル
ビニル)−N,N−ジフェニルアニリンなどのα−スチ
ルベン誘導体、“Journal of Imagin
g Science”29:7〜10(1985)に記
載されているエナミン誘導体、N−エチルカルバゾール
などのカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ールなどのポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導
体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタナート及びそ
の誘導体、更にはピレン、ポリビニルピレン、ポリビニ
ルアントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビ
フェニルアントラセン、ピレン−ホルムアルデヒド樹
脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂などの公
知の電荷輸送物質を用いることができるが、これらに限
定されるものではない。また、これらの電荷輸送物質は
単独或いは2種以上混合して用いることができる。
【0051】更に、電荷輸送層における結着樹脂として
は、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタク
リル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセ
テート樹脂、ブチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
リデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッ
ド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン
−アルキッド樹脂、ポリ−Nビニルカルバゾールなどの
公知の樹脂を用いることができるが、これらに限定され
るものではない。また、これらの結着樹脂は単独或いは
2種以上混合して用いることができる。
【0052】電荷輸送物質と結着樹脂との配合比(重量
比)は10:1〜1:5が好ましい。本発明で用いる電
荷輸送層の膜厚は一般的には5〜50μm、好ましくは
10〜30μmが適当である。
【0053】更に、電荷輸送層を設ける際に用いる溶剤
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベン
ゼンなどの芳香族系炭化水素類、アセトン、2−ブタノ
ンなどのケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化
エチレンなどのハロゲン化脂肪族系炭化水素類、テトラ
ヒドロフラン、エチルエーテルなどの環状若しくは直鎖
状のエーテル類などの通常の有機溶剤を単独或いは2種
類以上混合して用いることができる。
【0054】更に、必要に応じて電荷輸送層の上に保護
層(OCL)を設けてもよい。この保護層は、積層構造
からなる感光層の帯電時の電荷輸送層の化学的変質を防
止すると共に、感光層の機械的強度を改善する為に用い
られる。
【0055】又前記保護層中に前述した電荷輸送材料を
添加してもよい。
【0056】また、この保護層に用いる結着樹脂として
は、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン、ポリアクリ
ルアミド樹脂などの公知の樹脂を用いることができる。
【0057】また、保護層は像露光に用いられる光の通
過を実質上妨げないよう構成されなければならない。
【0058】本発明で用いる保護層の膜厚は0.5〜2
0μm、好ましくは1〜10μmが適当である。
【0059】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0060】実施例1 (実施例及び比較例)円筒状基材としては鏡面加工を施
した直径80mm、高さ355mmのアルミニウムドラ
ム支持体を用いた。
【0061】前記基材上に下記の如く塗布液組成物UC
L−1を調製し、吸引脱泡法により液中の泡を除去し
た。その後、図1のポンプ送液系統にて、図3に記載の
如くのスライドホッパ塗布装置にて0.3μm塗布し、
実施例1−1、比較例1−1を得た。
【0062】 UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 20g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000ml 本実施例1−1の場合、6−1の主ポンプの送液量は5
0ml/minであり、6−2のポンプの送液量は47
ml/minであり、実送液量は3ml/minであ
る。
【0063】結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】本発明によると、膜厚変動幅は小さく薄膜
塗布性は良好であった。
【0066】実施例2 円筒状機材としては鏡面加工を施した直径80mm、高
さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0067】実施例1と同様に上記支持体上に下記の如
く塗布液組成物CGL−1を調製し、加圧脱泡法により
液中の泡を除去した後、塗布(乾燥膜厚0.4μm、液
膜厚20μm)し、実施例2−1を得た。但し図1の代
わりに図2のポンプ送液系統を用いた。
【0068】なお比較例2−1は比較例1−1と同じで
塗布液をCGL−1に変えて塗布したものである。
【0069】 CGL−1塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−1) 100g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g t−酢酸ブチル 10000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて17時間分散し
た。
【0070】本実施例2−1の場合、6−1の主ポンプ
の送液量は50ml/minであり、6−2のポンプの
送液量は45ml/minであり、実送液量は5ml/
minである。
【0071】結果を表2に示す。
【0072】
【化1】
【0073】
【表2】
【0074】本発明によると、膜厚変動は小さく、顔料
の凝集や沈降も見られず薄膜塗布性は良好であることが
わかる。
【0075】本発明の塗布方法によれば、表1〜2から
明らかな如く塗布ムラ、色ムラ、膜厚変動のムラ等の塗
布故障がなく、また重層性も優れることがわかる。
【0076】また本発明の方法で支持体上に前記UCL
−1層、その上に前記CGL−1層さらにその上にCT
M−1を含有するCTL(23μm)を塗布し、多層有
機感光体を組み上げ実写テストを行ったところ、初期か
ら5千枚コピー後でも、膜厚変動や塗布ムラに起因する
画像ムラ、画像欠陥はなく良好な画像が得られた。
【0077】
【化2】
【0078】
【発明の効果】本発明により、 (1)膜厚変動のない優れた電子写真感光体の製造方法
を提供する事が出来る。
【0079】(2)さらに同一塗布装置から複数の塗布
層を同時に基材上に形成させるいわゆる同時重層塗布に
おいても膜厚変動のない優れた電子写真感光体の製造方
法を提供することが出来る。
【0080】(3)さらに又、複数の塗布装置から塗布
層を逐次基材上に形成させるいわゆる逐次重層塗布にお
いても、膜厚変動のない優れた電子写真感光体の製造方
法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置の概要断面図。
【図2】本発明の塗布装置の他の概要断面図。
【図3】本発明に係わる環状の円形量規制型塗布装置の
斜視図。
【図4】本発明の好ましい態様の塗布装置の概要断面
図。
【図5】本発明の好ましい、もう一つの態様の塗布装置
の概要断面図。
【符号の説明】
1A,1B 円筒状基材 2,2A 塗布液 3,32 円形量規制型塗布装置 4,42 ホッパ塗布面 5,51,52 塗布液タンク 6−1,6−2 送液ポンプ 6−1′,6−2′ 送液管 6A,6A′ 塗布液供給部 7,72 塗布液分配室 8,82 塗布液分配スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら、円形量規制型塗布装
    置により前記基材外周面上に、塗布液タンクから送液手
    段により送液された塗布液を塗布液分配室を経て前記基
    材上に塗布する電子写真感光体の製造方法において、前
    記送液手段は1つの送液手段Aと該送液手段Aから送ら
    れた液の一部を前記塗布液タンクに戻す送液手段Bより
    なり、送液手段Aの送液量Vaと送液手段Bの送液量V
    bとの差の量を前記基材上に送液し、3〜50μmの塗
    布液膜を形成し、乾燥膜厚変動率を20%以下にしたこ
    とを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記垂直型塗布装置がスライドホッパー
    型塗布装置であることを特徴とする請求項1記載の電子
    写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記送液手段Bにより塗布液分配内から
    塗布液タンクに戻すことを特徴とする請求項1又は2記
    載の電子写真感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記円形量規制型塗布装置が逐次重層塗
    布方法であることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の電子写真感光体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記円形量規制型塗布装置が同時重層塗
    布方法であることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の電子写真感光体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001109176A (ja) * 1999-09-29 2001-04-20 Xerox Corp 電子写真画像形成部材の製造方法

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