JP2000323065A - カラー陰極線管およびその電子ビーム調整装置 - Google Patents

カラー陰極線管およびその電子ビーム調整装置

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JP2000323065A
JP2000323065A JP11128297A JP12829799A JP2000323065A JP 2000323065 A JP2000323065 A JP 2000323065A JP 11128297 A JP11128297 A JP 11128297A JP 12829799 A JP12829799 A JP 12829799A JP 2000323065 A JP2000323065 A JP 2000323065A
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magnet ring
electron beam
pole magnet
pole
point
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JP11128297A
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Hiroshi Ito
博 伊藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム調整装置の位置変更や磁力変更、
ガラスバルブ、偏向コイル、電子銃、電子ビーム調整装
置の交換、さらにはマグネットリングにおける磁極の強
さ(着磁量)の変更といった面倒で手間のかかる対応を
とらなくても、簡単な操作によって緑の電子ビームを蛍
光面スクリーンの幾何学的中心付近に合致させる状態で
ランディングさせる。 【解決手段】 ネック部14に装着する電子ビーム調整
装置30として、第1の2極マグネットリング32と4
極マグネットリング34と6極マグネットリング36に
加えて、第2の2極マグネットリング38を設けてあ
る。第1の2極マグネットリング32の調整において、
緑の電子ビームGbeamを蛍光面スクリーン15の幾何学
的中心Oに近づける電子ビーム軌道補正が不足するとき
は、第2の2極マグネットリング38の調整で補助を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やモニターディスプレイなどに用いられるカラー陰極
線管およびその電子ビーム調整装置にかかわり、特に電
子ビーム軌道を補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はカラー陰極線管の概略構造を示
す。カラー陰極線管(CRT:カソードレイチューブ)
は、ガラスの外管であるガラスバルブ10、電子銃2
0、電子ビーム調整装置30a、偏向コイル40などか
ら構成されている。
【0003】ガラスバルブ10は膨らんだコーン部11
と細長いネック部14とからなり、コーン部11は互い
に接合されたパネル部12とファンネル部13とからな
る。パネル部12の内面に蛍光面スクリーン15があ
り、さらにその内側にシャドーマスク16がある。ネッ
ク部14に電子銃20が装着され、ネック部14の外周
部に電子ビーム調整装置30aが装着され、さらにネッ
ク部14からコーン部11にかけての外周部に偏向コイ
ル40が装着されている。
【0004】電子銃20として赤・緑・青の3つの電子
銃があり、その3つの電子銃が水平に一列に並んだイン
ライン型となっている。緑の電子銃が中央にあり、赤の
電子銃と青の電子銃がその両側に位置している。
【0005】電子銃20のカソードから発射された電子
ビームは電子ビーム調整装置30aにおける6極マグネ
ットリング36、4極マグネットリング34および2極
マグネットリング32によってその軌道を調整された上
で、また、偏向コイル40によって走査される状態で、
シャドーマスク16を通過し、蛍光面スクリーン15に
ランディングする。
【0006】電子ビーム調整装置30aは、赤・緑・青
の3つの電子銃から放射された3本の電子ビームがどの
位置に偏向されても、蛍光面スクリーン15上で1つに
集中するようにして、色ずれを防止するためのものであ
る。
【0007】図9は上記の電子ビーム調整装置30aの
概要を示す。電子ビーム調整装置30aは、2極マグネ
ットリング32と4極マグネットリング34と6極マグ
ネットリング36とを備えている。それぞれのマグネッ
トリングは、2枚一組のプラスチック製の円環状の永久
磁石つまりリング磁石を重ね合わせたものである。
【0008】ネック部14の端部のベースピンからパネ
ル部12に向かう方向で見たときに、左側から右側にか
けて、赤の電子銃、緑の電子銃、青の電子銃の順に水平
に並んでいるとする。水平の右方向を+X方向、左方向
を−X方向とし、垂直上方向を+Y方向、垂直下方向を
−Y方向とする。
【0009】2極マグネットリング32は、ピュリティ
磁石とか色純化磁石とか呼ばれるもので、赤・緑・青の
3つの電子銃から放射された3本の電子ビームをシャド
ーマスク16の中心に合致させるためのものである。つ
まり、受像管の製造公差のために電子ビーム(赤・緑・
青のいずれも)の軌道がわずかにずれていることがあ
り、それを補正するために3つの電子ビームの軌道を一
括して移動させるためのものである。2極マグネットリ
ング32は、2枚のリング磁石の開き角度を変えること
により磁界の強さを調整し、また2枚のリング磁石を一
体として同時に回転させることにより磁界の方向つまり
は電子ビームの軌道を変位させる方向を調整することに
より、赤・緑・青の3つの電子ビームの基準の軌道を管
軸に合致させるものである。
【0010】2極マグネットリング32における第1の
リング磁石と第2のリング磁石とを開いて、第1のリン
グ磁石のN極・S極を第2のリング磁石のN極・S極か
らずらし、N極からS極へ向かう磁界の方向が−Y方向
であると、赤・緑・青の3つの電子ビームが一括的に+
X方向に移動され、磁界の方向が+Y方向であると、赤
・緑・青の3つの電子ビームが一括的に−X方向に移動
される。また、磁界の方向が+X方向であると、赤・緑
・青の3つの電子ビームが一括的に+Y方向に移動さ
れ、磁界の方向が−X方向であると、赤・緑・青の3つ
の電子ビームが一括的に−Y方向に移動される。
【0011】また、第1のリング磁石と第2のリング磁
石の開き角度を大きくすると、一方のリングのN極と他
方のリングのS極とが離れるので、磁界の強さが変化
し、赤・緑・青の3つの電子ビームに与える電磁力が変
化する。
【0012】4極マグネットリング34は、2枚のリン
グ磁石を同時に回転させて磁極の位置を変えて磁界の方
向を調整することにより両側の赤の電子ビームと青の電
子ビームとを水平方向または垂直方向で互いに逆向きに
同量動かし、このとき、2枚のリング磁石の開き角度を
変えることにより動く量を調整するものである。後述す
る6極マグネットリング36との比較で違う点は、逆向
きに動かすという点である。
【0013】すなわち、4極であるから、周方向で隣接
する異極は90度の位相差をもつ。N極からS極へ向か
う2組の磁界の方向が3つの電子銃の並び方向である水
平方向に対して90度で逆向きになっているとき、赤の
電子ビームと青の電子ビームとはともに水平方向でとも
に内向きとなるように逆方向に同量移動する。つまり、
赤の電子ビームと青の電子ビームとが接近する。また、
そのまま2枚のリング磁石を一体にして90度回転させ
ると、赤の電子ビームと青の電子ビームとはともに水平
方向で前記とは逆にともに外向きとなるように逆方向に
同量移動する。つまり、赤の電子ビームと青の電子ビー
ムとは離間する。
【0014】また、N極からS極へ向かう2つずつ2組
の磁界の方向が電子銃の並び方向である水平方向に対し
て平行で内向きになっているとき、赤の電子ビームは垂
直方向で上向きに移動し、同じ量だけ、青の電子ビーム
は垂直方向で下向きに移動する。また、N極からS極へ
向かう2つずつ2組の磁界の方向が電子銃の並び方向に
対して平行で外向きになっているとき、赤の電子ビーム
は垂直方向で下向きに移動し、同じ量だけ、青の電子ビ
ームは垂直方向で上向きに移動する。
【0015】6極マグネットリング36は、2枚のリン
グ磁石を同時に回転させて磁極の位置を変えて磁界の方
向を調整することにより両側の赤の電子ビームと青の電
子ビームとを水平方向または垂直方向で互いに同じ向き
に同量動かし、このとき、2枚のリング磁石の開き角度
を変えることにより動く量を調整するものである。4極
マグネットリング34との比較で違う点は、同じ向きに
動かすという点である。
【0016】すなわち、6極であるから、周方向で隣接
する異極は60度の位相差をもつ。N極からS極へ向か
う2組の磁界の方向が3つの電子銃の並び方向である水
平方向に対して90度でしかも上向きになっていると
き、赤の電子ビームと青の電子ビームとはともに水平方
向左側に同量移動する。また、N極からS極へ向かう2
組の磁界の方向が水平方向に対して90度でしかも下向
きになっているとき、赤の電子ビームと青の電子ビーム
とはともに水平方向右側に同量移動する。
【0017】また、N極からS極へ向かう2つずつ2組
の磁界の方向が電子銃の並び方向に対して平行でしかも
右向きになっているとき、赤の電子ビームと青の電子ビ
ームとはともに垂直方向で上向きに同量移動する。ま
た、N極からS極へ向かう2つずつ2組の磁界の方向が
電子銃の並び方向に対して平行でしかも左向きになって
いるとき、赤の電子ビームと青の電子ビームとはともに
垂直方向で下向きに同量移動する。
【0018】以上のようにして、4極マグネットリング
34と6極マグネットリング36とを動かすことによっ
て、赤の電子ビームと青の電子ビームをシャドーマスク
16の上で緑の電子ビームに重ね合わせるように調整す
る。
【0019】赤・緑・青の3つの電子ビームを蛍光面ス
クリーンの中心で合致させる手順を説明する。図10に
おいて、15は蛍光面スクリーン、Oは蛍光面スクリー
ン15の幾何学的中心(画面中心)を示す。
【0020】(1)まず、2極マグネットリング32を
調整することによって、図10(a)に示すように、緑
の電子ビームGbeamを画面中心Oに合致させる。
【0021】(2)次に、図10(b),(c)に示す
ように、赤の電子ビームRbeamによりX‐Y方向の赤の
クロスハッチパターンRx,Ryと青の電子ビームBbe
amにより青のクロスハッチパターンBx,Byを蛍光面
スクリーン15上に映出し、4極マグネットリング34
を調整することによって、画面中心Oの付近において、
赤のクロスハッチパターンと青のクロスハッチパターン
を重ね合わせる。重ね合わせると、赤紫色(マゼンタ)
のクロスハッチパターンとなる。
【0022】(3)そして、図10(d),(e)に示
すように、蛍光面スクリーン15上において、前記の重
ね合わされて赤紫色になっている赤・青のクロスハッチ
パターン〔Rx・Bx〕,〔Ry・By〕とともに、緑
の電子ビームGbeamによりX‐Y方向の緑のクロスハッ
チパターンGx,Gyを映出し、6極マグネットリング
36を調整することによって、緑のクロスハッチパター
ンGx,Gyに対して、すでに重ね合わされた赤・青の
クロスハッチパターン〔Rx・Bx〕,〔Ry・By〕
をそれぞれ重ね合わせる。重ね合わせると、黄色のクロ
スハッチパターンとなる。
【0023】上記の(1)がピュリティ調整であり、
(2),(3)が静コンバーゼンス調整である。そし
て、このようなピュリティ調整と静コンバーゼンス調整
を行うのが電子ビーム調整装置30aである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
は次のような問題点がある。カラー陰極線管は、ガラス
バルブ10、電子銃20、電子ビーム調整装置30a、
偏向コイル40などの組み合わせからなり、また、それ
ぞれは複数の部品から成り立っている。それら様々の部
品のばらつきは避けられない。また、組み付けにおける
ばらつきも避けられない。このようなばらつきに対応す
るために、電子ビーム調整装置30aを設けて、静コン
バーゼンス調整とピュリティ調整を行っている。
【0025】しかしながら、総合的なばらつきが大きす
ぎると、いかに上記の調整を行っても、白色品位の悪化
やミスコンバーゼンスが発生してしまう。
【0026】このような表示品位の悪化は、主として、
図11に示すように、6極変化に偏心を起こしているこ
とに、その原因がある。これは、緑の電子ビームGbeam
が画面中心Oに対して垂直方向で偏位してしまう、いわ
ゆる「緑の電子ビームの曲がり」を生じるためである。
【0027】表示品位を良品化するために、従来におい
ては、電子ビーム調整装置30aの位置変更や磁力変更
などで対応したり、あるいは、ガラスバルブ10を交換
したり、偏向コイル40を交換したり、電子銃20を交
換したり、電子ビーム調整装置30aを交換したり、さ
らにはマグネットリングにおける磁極の強さ(着磁量)
の変更を行うといったことで対応している。そのため、
カラー陰極線管の生産性の歩留まりが悪くなっている。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子ビーム調
整装置に第2の2極マグネットリングを付加したもので
ある。従来の技術の2極マグネットリングに相当する第
1の2極マグネットリングだけでは調整し切れなかった
緑の電子ビームの蛍光面スクリーンの幾何学的中心に対
するランディングを可能にする。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明にかかわる請求項1の電子
ビーム調整装置は、2極マグネットリングとして第1の
2極マグネットリングに加えて電子ビーム軌道補正用の
第2の2極マグネットリングを付加した構成となってい
る。
【0030】請求項2の電子ビーム調整装置は、4極マ
グネットリングと6極マグネットリングと第1の2極マ
グネットリングとともに第2の2極マグネットリングを
備えた構成となっている。
【0031】請求項3のカラー陰極線管は、電子銃をイ
ンライン型に構成してあり、ネック部に(第1の)2極
マグネットリングと4極マグネットリングと6極マグネ
ットリングからなる電子ビーム調整装置を装着してある
カラー陰極線管であって、前記電子ビーム調整装置にお
いて第2の2極マグネットリングをネック部の任意の箇
所に付加した構成となっている。
【0032】以上のような構成によると、次のような作
用がある。部品ばらつきや組み付けばらつきのいかんに
かかわらず、第1の2極マグネットリングと第2の2極
マグネットリングの協働操作によって緑の電子ビームを
蛍光面スクリーンの幾何学的中心付近に合致させること
が可能となる。
【0033】以下、本発明にかかわるカラー陰極線管な
いし電子ビーム調整装置の具体的な実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0034】図1は本発明の実施の形態のカラー陰極線
管の概略構造を示し、図2は本実施の形態における電子
ビーム調整装置の構造を示す。従来の技術についての図
8、図9におけるのと同じ符号は本実施の形態について
の図1、図2においても同一構成要素を指示しているの
で、ここでは符号名称を記載するにとどめることとし、
また、従来の技術において説明した事項であって本実施
の形態において改めて説明しない事項はそのまま本実施
の形態にも該当するものとし、詳しい説明は省略する。
符号の10はガラスバルブ、11はコーン部、12はパ
ネル部、13はファンネル部、14はネック部、15は
蛍光面スクリーン、16はシャドーマスク、20は電子
銃、40は偏向コイルである。本実施の形態における構
成が従来の技術と相違する点は以下のとおりである。
【0035】本実施の形態のカラー陰極線管において
は、その電子ビーム調整装置30が従来の技術とは異な
っている。電子ビーム調整装置30は、特に図2に示す
ように、2極マグネットリング32と、4極マグネット
リング34と、6極マグネットリング36と、新たに付
加したもう一つの2極マグネットリング38とから構成
されている。最初の2極マグネットリング32を第1の
2極マグネットリング32と称し、付加した2極マグネ
ットリング38を第2の2極マグネットリング38と称
することとする。第2の2極マグネットリング38は、
第1の2極マグネットリング32と同様の構成となって
いる。
【0036】第2の2極マグネットリング38の装着位
置は任意であるが、ここでは、6極マグネットリング3
6よりも電子銃20側に寄った位置に第2の2極マグネ
ットリング38を装着することとする。
【0037】第2の2極マグネットリング38の装着位
置として、この実施の形態では、6極マグネットリング
36の後方側としたが、これ以外に、第1の2極マグネ
ットリング32の前方でもよいし、第1の2極マグネッ
トリング32と4極マグネットリング34との間でもよ
いし、4極マグネットリング34と6極マグネットリン
グ36との間でもよいし、さらには偏向コイル40の箇
所でもよい。なお、4極マグネットリング34のほかに
もう一つの4極マグネットリングを付加した形態のカラ
ー陰極線管もあり、本発明はそのような形態のカラー陰
極線管にも適用することができる。
【0038】原理を図3〜図6を用いて説明する。簡略
化のために、電子銃20と蛍光面スクリーン15と第1
の2極マグネットリング32と第2の2極マグネットリ
ング38のみを図示する。電子銃20は実は緑の電子ビ
ームGbeamを出射する緑の電子銃である。
【0039】図3は、第1の2極マグネットリング32
のみが電子ビーム軌道に与える影響を考察するものであ
る。ここでは、第2の2極マグネットリング38の影響
は考慮しない。電子銃20におけるカソードをKで表
す。点Kから蛍光面スクリーン15上の点Aを結ぶ直線
の軌道L11,L12は、初期の緑の電子ビームGbeam
の軌道である。この軌道が第1の2極マグネットリング
32の中心面と交差する点をP1とする。L11は点K
から点P1までの軌道である。L12は点P1から点A
までの軌道である。
【0040】円形に図示したマグネットリングの見方
は、電子銃20のベースピン側から蛍光面スクリーン1
5に向かって見たときの様子であるものとする。第1の
2極マグネットリング32において、それを構成してい
る第1のリング磁石と第2のリング磁石の操作片32
a,32bを開いて右側つまり+X方向に位置させ、か
つN極からS極を結ぶ方向が−X方向から+X方向に向
かう方向となるようにセットする。両リング磁石のN極
どうし、S極どうしを一致させる。
【0041】このような姿勢の第1の2極マグネットリ
ング32を通過する緑の電子ビームGbeamは、フレミン
グの左手の法則に従って、上向きすなわち+Y方向への
電磁力V1を受ける。この電磁力V1によって緑の電子
ビームGbeamの軌道L12はL21へと変更され、緑の
電子ビームGbeamは蛍光面スクリーン15において点B
にランディングする。すなわち、電子銃カソードKから
発射された緑の電子ビームは軌道L11にて点P1に至
り、点P1から軌道L21にて点Bに至る。蛍光面スク
リーン15上において、点Aから点Bに向かうベクトル
W1は第1の2極マグネットリング32における前記の
電磁力V1に対応している。すなわち、電子ビーム軌道
補正が点Aからスクリーンの幾何学的中心Oに近づく方
向で点Bまで行われたことになる。これが、第1の2極
マグネットリング32による電子ビーム軌道補正の限度
である。
【0042】図4は、第2の2極マグネットリング38
のみが電子ビーム軌道に与える影響を考察するものであ
る。ここでは、第1の2極マグネットリング32の影響
は考慮しない。電子銃カソードKから点Aを結ぶ軌道L
11−1,L11−2,L12は初期の緑の電子ビーム
Gbeamの軌道である。軌道L11−1,L11−2は図
3の軌道L11と同じである。軌道L11−1,L11
−2が第2の2極マグネットリング38の中心面と交差
する点をQとする。
【0043】第2の2極マグネットリング38におい
て、電子銃カソードKから蛍光面スクリーン15を見た
状態で、操作片38a,38bを右側に位置させ、かつ
磁力線の方向が−X方向から+X方向に向かう方向とな
るようにセットする。
【0044】このような姿勢の第2の2極マグネットリ
ング38を通過する緑の電子ビームGbeamは、+Y方向
への電磁力V2を受ける。この電磁力V2によって緑の
電子ビームGbeamの軌道L11−2,L12はL31へ
と変更され、緑の電子ビームGbeamは蛍光面スクリーン
15において点Cにランディングする。すなわち、電子
銃カソードKから発射された緑の電子ビームは軌道L1
1−1にて点Qに至り、点Qから軌道L31にて点Cに
至る。蛍光面スクリーン15上において、点Aから点C
に向かうベクトルW2は第2の2極マグネットリング3
8における前記の電磁力V2に対応している。すなわ
ち、電子ビーム軌道補正が点Aから蛍光面スクリーン1
5の幾何学的中心Oに近づく方向で点Cまで行われたこ
とになる。これが、第2の2極マグネットリング38に
よる電子ビーム軌道補正である。
【0045】補正された軌道L31が第1の2極マグネ
ットリング32の中心面と交差する点をP2とする。軌
道L12から軌道L31への変更は、第1の2極マグネ
ットリング32の中心面においては、点P1から点P2
への電子ビーム通過点補正に相当している。この点P1
から点P2への電子ビーム通過点補正を補正効果ベクト
ルΔSで示す。この補正効果ベクトルΔSは、蛍光面ス
クリーン15上ではベクトルW2に相当している。
【0046】図5は、図3の影響と図4の影響を合成し
たものである。電子銃カソードKから発射された緑の電
子ビームGbeamは、軌道L11−1にて第2の2極マグ
ネットリング38の中心面の点Qに至り、第2の2極マ
グネットリング38による電磁力V2に基づく電子ビー
ム軌道補正により、第1の2極マグネットリング32の
中心面の点P2に向かう軌道L31−1となる。この軌
道L31−1は、軌道L31上にあり、そのまま延長す
ると、蛍光面スクリーン15上のC点に向かうような軌
道である。さらに、緑の電子ビームGbeamは、第1の2
極マグネットリング32の中心面の点P2において、第
1の2極マグネットリング32による電磁力V1に基づ
く電子ビーム軌道補正を受け、軌道L31が+Y方向へ
と大きく変位した軌道L41となり、蛍光面スクリーン
15上の点Dにランディングする。点Dは蛍光面スクリ
ーン15の幾何学的中心Oを超えて+Y方向に変位して
いる。
【0047】点Cから点Dに向かうベクトルは、図3に
おけるベクトルW1と同じものである。図3と図4の総
合が図5となっており、ベクトルW1+W2が点Aから
点Dに向かうベクトルとなっている。こまかくいうと、
〔A→C〕のベクトルW2と〔C→D〕のベクトルW1
とが合成されて、初期の軌道L12が軌道L41へと補
正されたことになり、これは見方を変えると、〔A→
B〕のベクトルW1と〔B→D〕のベクトルW2との合
成にも相当するのである。すなわち、補正効果ベクトル
ΔSの影響を考察すると、補正効果ベクトルΔSは、蛍
光面スクリーン15において、点Aから点Cへのベクト
ルW2に相当し、これは、結局は、点Bから点Dへのベ
クトルW2に相当しているのである。
【0048】次に、図6で、最終的な電子ビーム軌道補
正について説明する。点Dまでの補正は行き過ぎとなっ
ている。そこで、再び、第1の2極マグネットリング3
2にて補正を行う。まず、第1の2極マグネットリング
32を180度回す。S極が左側すなわち−X方向にな
り、N極が右側すなわち+X方向になり、磁界の方向が
逆転し、電磁力の方向は−Y方向となる。操作片32
a,32bの開き角度を固定したまま単に180度回転
するだけでは、ランディングポイントが点Dから点Cへ
と戻ってしまい、戻り過ぎとなる。そこで、次いでは、
両リング磁石の操作片32a,32bの開き角度を少な
くする。これにより、電磁力を小さくする。このときの
−Y方向の電磁力V3は、軌道L41を軌道L51へと
変更する影響をもち、緑の電子ビームは蛍光面スクリー
ン15上において、点Dから幾何学的中心Oへと補正さ
れる。そのベクトルがW3である。
【0049】図3において、点Aから幾何学的中心Oま
での補正ベクトルはΔWであるが、スカラーだけでなく
方向性を含めてのベクトル合成の計算において、W2+
W1+W3=ΔWとなり、第1の2極マグネットリング
32と第2の2極マグネットリング38との協働によ
り、点Aから幾何学的中心Oまでの補正が行われ、緑の
電子ビームGbeamが幾何学的中心Oへとランディングす
る状態を得ることができるのである。
【0050】上記の原理説明においては、まず、第1の
2極マグネットリング32を限度まで操作し、次いで第
2の2極マグネットリング38を操作し、最後に再び第
1の2極マグネットリング32を逆方向に操作したが、
これは説明の都合上のことに過ぎない。肝要なのは、第
1の2極マグネットリング32と第2の2極マグネット
リング38との協働で緑の電子ビームGbeamのランディ
ングポイントを幾何学的中心Oに合致するように電子ビ
ーム軌道補正を行うということであり、第1の2極マグ
ネットリング32と第2の2極マグネットリング38と
の操作順序および操作量ならびに操作回数はまったく任
意である。
【0051】第2の2極マグネットリング38におい
て、それを構成する2つのリング磁石の磁極の強さ(着
磁量)を適当に定めることにより、上記の電子ビーム軌
道補正の効果が達成される。
【0052】以上のような第1の2極マグネットリング
32と第2の2極マグネットリング38との協働に基づ
いた緑の電子ビームGbeamの幾何学的中心Oへのランデ
ィング調整(ピュリティ調整)の後、4極マグネットリ
ング34および6極マグネットリング36による静コン
バーゼンス調整を行う。もっとも、その順序も任意でよ
い。
【0053】以上のようにして、6極変化が図7(a)
であったところを、図7(b)のように補正することが
できた。すなわち、図7(a)では、緑の電子ビームの
ランディングポイントが−Y方向に偏っていたが、第1
の2極マグネットリング32と第2の2極マグネットリ
ング38との協働による上記のような調整によって、図
7(b)のように、X方向でもY方向でもバランスが良
く、蛍光面スクリーン15の幾何学的中心Oに緑の電子
ビームをランディングさせることができ、これに合わせ
て、3つ重ね合わされるべき赤・緑・青のクロスハッチ
パターンも幾何学的中心Oにおいて重ね合わされること
になる。
【0054】以上で詳しく説明した原理が分かれば、第
2の2極マグネットリング38をどの箇所に設けてもよ
いことが理解できるはずである。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、従来のように、電子ビ
ーム調整装置の位置変更や磁力変更、ガラスバルブ、偏
向コイル、電子銃、電子ビーム調整装置の交換、さらに
はマグネットリングにおける磁極の強さ(着磁量)の変
更といった面倒で手間のかかる対応をとらなくても、第
1の2極マグネットリングと第2の2極マグネットリン
グの協働操作という簡単な操作によって電子ビームを蛍
光面スクリーンの幾何学的中心付近に合致させる状態で
ランディングさせることができ、カラー陰極線管の生産
性の歩留まりを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のカラー陰極線管の概略
構造を示す側面図
【図2】 実施の形態のカラー陰極線管における電子ビ
ーム調整装置の構造を示す側面図
【図3】 実施の形態の電子ビーム調整装置による電子
ビーム軌道補正の原理を説明するもので、第1の2極マ
グネットリングのみが電子ビーム軌道に与える影響を考
察するための図
【図4】 同じく前記の原理を説明するもので、第2の
2極マグネットリングのみが電子ビーム軌道に与える影
響を考察するための図
【図5】 同じく前記の原理を説明するもので、第1の
2極マグネットリングと第2の2極マグネットリングの
相乗作用を考察するための図
【図6】 同じく前記の原理を説明するもので、最終調
整を考察するための図
【図7】 実施の形態の場合の6極変化の説明図
【図8】 従来の技術のカラー陰極線管の概略構造を示
す側面図
【図9】 従来の技術のカラー陰極線管における電子ビ
ーム調整装置の構造を示す側面図
【図10】 従来の技術のカラー陰極線管における2極
マグネットリング、4極マグネットリングおよび6極マ
グネットリングによる電子ビーム軌道補正の説明図
【図11】 従来の技術の場合に問題となる6極変化の
説明図
【符号の説明】
10…ガラスバルブ、11…コーン部、12…パネル
部、13…ファンネル部、14…ネック部、15…蛍光
面スクリーン、16…シャドーマスク、20…電子銃、
30…電子ビーム調整装置、32…第1の2極マグネッ
トリング、34…4極マグネットリング、36…6極マ
グネットリング、38…第2の2極マグネットリング、
40…偏向コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2極マグネットリングとして第1の2極
    マグネットリングに加えて第2の2極マグネットリング
    を付加したことを特徴とするカラー陰極線管における電
    子ビーム調整装置。
  2. 【請求項2】 4極マグネットリングと6極マグネット
    リングと第1の2極マグネットリングとともに第2の2
    極マグネットリングを備えていることを特徴とするカラ
    ー陰極線管における電子ビーム調整装置。
  3. 【請求項3】 電子銃をインライン型に構成してあり、
    ネック部に2極マグネットリングと4極マグネットリン
    グと6極マグネットリングからなる電子ビーム調整装置
    を装着してあるカラー陰極線管であって、前記電子ビー
    ム調整装置において第2の2極マグネットリングをネッ
    ク部の任意の箇所に付加してあることを特徴とするカラ
    ー陰極線管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422045B1 (ko) * 2001-12-24 2004-03-11 삼성전기주식회사 편향요크
CN1306544C (zh) * 2004-01-05 2007-03-21 彩虹集团电子股份有限公司 调整彩色显像管电子束配列的工艺方法

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KR100422045B1 (ko) * 2001-12-24 2004-03-11 삼성전기주식회사 편향요크
CN1306544C (zh) * 2004-01-05 2007-03-21 彩虹集团电子股份有限公司 调整彩色显像管电子束配列的工艺方法

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