JP2000323076A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000323076A
JP2000323076A JP9820799A JP9820799A JP2000323076A JP 2000323076 A JP2000323076 A JP 2000323076A JP 9820799 A JP9820799 A JP 9820799A JP 9820799 A JP9820799 A JP 9820799A JP 2000323076 A JP2000323076 A JP 2000323076A
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image forming
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electron
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Hideaki Mitsutake
英明 光武
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Nobutsugu Yamada
修嗣 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面化に対応可能であり、かつ表示品位の
優れた構成を有する画像形成装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 対向配置された一対の基板と前記両基
板間に配置された外枠とで構成された外囲器内に、前記
一対の基板のうちの、一方の基板上に配置された電子源
と、他方の基板上に配置された画像形成部材と、前記基
板間に配置されたスペーサとを備える画像形成装置であ
って、前記スペーサ前記外枠とが導電性を有し、前記ス
ペーサと前記外枠との間の等電位面が、駆動時に略平行
となるように、前記スペーサと前記外枠とを電気的に接
続する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源基板と発光
表示板とを対向して設け、電子源基板から画像情報に応
じて放出させた電子を発光表示板に供給して画像を形成
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の構成の電子放出用のカ
ソードを備える画像表示装置が提案されてきており、そ
の一例として、図171に断面図として示す構造を有す
るものが知られている。図171に示す表示装置はフル
カラーの表示装置であり、アノード基板101の内面に
ストライプ状に形成された多数本のアノード電極106
が設けられ、アノード電極106上にR、G、Bを発光
する蛍光体が順次被着された面が形成されている。一
方、アノード基板106と対向するカソード基板102
上には多数の電子放出用のカソード(FEC)からなる
FECアレー105が設けられており、このFECアレ
ー105から電子が電界放出され、この放出された電子
がアノード電極106によって捕捉され、そこに被着さ
れている蛍光体に電子が供給されて発光が生じるように
なっている。この装置での電子放出の制御は、一般に、
FECアレー105側において行なわれており、FEC
アレー105から放出された電子は支柱104により所
定間隔を保持されて対向したアノード基板104に向か
って放出されることになる。
【0003】上記の電子放出に伴う動作を可能とするた
めに、この装置ではアノード基板101とカソード基板
102との間の空間が所定の真空度の空間として形成さ
れており、この真空度を維持するためにこれらの基板の
周縁部がシール材103により封止されている。
【0004】なお、アノード電極101とカソード基板
102との間隔tは、例えば数百μmとされ、また、ア
ノード電極106に印加される電圧は例えば数百Vとさ
れる。また、アノード電極106には不図示のアノード
引出電極により表示装置の外部に位置する表示制御装置
に接続されていて、表示制御装置により所定のタイミン
グで応じてアノード電極106に電圧の印加が行なわれ
る。更に、FECアレー105におけるカソード電極や
ゲート電極も不図示のカソード引出電極やゲート引出電
極により表示装置の外部に位置する表示制御装置に接続
されて、表示制御装置により所定のタイミングでこれら
の電極への電圧の印加が行なわれる。
【0005】上述した画像表示装置における電子放出部
はFECアレーによって形成されているものであるが、
電子放出部に配列する電子放出素子についても種々の構
成が提案されている。例えば、表面伝導型電子放出素子
は、構造が単純で製造も容易なことから、大面積にわた
って多数素子を配列形成できる利点がある。そこで、こ
の特徴を活かすための種々の応用が研究されている。例
えば、電荷ビーム源、表示装置等の画像形成装置への利
用が挙げられる。多数の表面伝導型電子放出素子を配列
した例としては、並列に表面伝導型電子放出素子を配列
し、個々の素子の両端を配線にて夫々結線した行を多数
行配列した電子源が挙げられる(例えば、本願出願人に
よる特開平1−1031332号公報)。
【0006】なお、表示装置等の画像形成装置において
は、近年、液晶を用いた平板型表示装置が、CTR方式
のものに替わって普及してきたが、液晶を用いたものは
自発光型でないために、バックライト等を持たなければ
ならない等の問題があり、自発光型の表示装置が望まれ
てきた。
【0007】このような表面伝導型電子放出素子を多数
配置した電子源と、この電子源から放出された電子によ
って可視光を発光させる蛍光体とを組み合わせた表示装
置である画像形成装置は、大画面の装置でも比較的容易
に製造でき、かつ表示品位の優れた自発光型表示装置と
なり、自発光型表示装置の提供という点からも好ましい
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大画面化に
対応可能であり、かつ表示品位の優れた構成を有する画
像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
一態様例は、対向配置された一対の基板と前記両基板間
に配置された外枠とで構成された外囲器内に、前記一対
の基板のうちの、一方の基板上に配置された電子源と、
他方の基板上に配置された画像形成部材と、前記基板間
に配置されたスペーサとを備える画像形成装置であっ
て、前記スペーサ前記外枠とが導電性を有し、前記スペ
ーサと前記外枠との間の等電位面が、駆動時に略平行と
なるように、前記スペーサと前記外枠とを電気的に接続
する手段を有することを特徴とする。
【0010】本発明の画像形成装置の他の態様例は、対
向配置された一対の基板と前記両基板間に配置された外
枠とで構成された外囲器内に、前記一対の基板のうち
の、一方の基板上に配置された電子源と、他方の基板上
に配置された画像形成部材と、前記基板間に配置された
スペーサとを備える画像形成装置であって、前記スペー
サと前記外枠とが導電性を有し、駆動時に、前記スペー
サの上端と前記外枠の上端とに略等しい電位V1が与え
られ、前記スペーサの下端と前記外枠の下端とに略等し
い、前記電位V1とは異なる電位V2が与えられることを
特徴とする。
【0011】本発明に係る電子源基板の一態様は、基板
上に、複数の行方向配線と複数の列方向配線とでマトリ
クス配線された複数の電子放出素子を備える電子源基板
であって、前記複数の電子放出素子の各々が、前記行方
向配線と前記列方向配線とで囲まれており、且つ、前記
行方向配線と前記列方向配線の非交差領域における配線
幅が、前記行方向配線と前記列方向配線の交差領域にお
ける配線幅よりも広いことを特徴とする。
【0012】本発明に係る画像形成装置の他の態様例
は、基板上に、複数の行方向配線と複数の列方向配線と
でマトリクス配線された複数の電子放出素子を備える電
子源基板と、前記複数の電子放出素子から放出される電
子の照射により画像を形成する画像形成部材とを備える
画像形成装置であって、前記複数の電子放出素子の各々
が、前記行方向配線と前記列方向配線とで囲まれてお
り、且つ、前記行方向配線と前記列方向配線の非交差領
域における配線幅が、前記行方向配線と前記列方向配線
の交差領域における配線幅よりも広いことを特徴とす
る。
【0013】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子放出素子が接続された配線の複数が配置された基板
と、前記電子放出素子から放出される電子の照射により
画像を形成する画像形成部材が配置された基板と、前記
両基板間に配置されたスペーサと、ゲッタとを備える画
像形成装置であって、前記スペーサは前記配線上に配置
されており、前記ゲッタは前記スペーサが配置されてい
ない配線上に配置されていることを特徴とする。
【0014】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子放出素子が接続された配線の複数が配置された基板
と、前記電子放出素子から放出される電子の照射により
画像を形成する画像形成部材が配置された基板と、前記
両基板間に配置された複数のスペーサと、ゲッタとを備
える画像形成装置であって、前記複数のスペーサは前記
配線上に配置されており、前記ゲッタは、前記複数のス
ペーサ間の配線上に配置されていることを特徴とする。
【0015】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子放出素子が接続された配線が配置された基板と、前記
電子放出素子から放出される電子の照射により画像を形
成する画像形成部材が配置された基板と、前記両基板間
に配置されたスペーサとを備える画像形成装置であっ
て、前記配線はアーチ状の断面を有し、前記スペーサは
前記配線上に配置され、前記配線と接触する端部の角が
まるまっていることを特徴とする。
【0016】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子放出素子が接続された配線が配置された基板と、前記
電子放出素子から放出される電子の照射により画像を形
成する画像形成部材が配置された基板と、前記両基板間
に配置されたスペーサとを備える画像形成装置であっ
て、前記画像形成部材はアーチ状の断面を有する非発光
部材を有し、前記スペーサは前記非発光部材上に配置さ
れ、前記非発光部材と接触する端部の角がまるまってい
ることを特徴とする。
【0017】本発明の電子源基板の他の態様例は、基板
上に、複数の行方向配線と複数の列方向配線とでマトリ
クス配線された複数の電子放出素子を備える電子源基板
であって、前記行方向配線と前記列方向配線の非交差領
域に電位規定部を有することを特徴とする。
【0018】本発明の画像形成装置の他の態様例は、基
板上に、複数の行方向配線と複数の列方向配線とでマト
リクス配線された複数の電子放出素子を備える電子源基
板と、前記複数の電子放出素子から放出される電子の照
射により画像を形成する画像形成部材とを備える画像形
成装置であって、前記行方向配線と前記列方向配線の非
交差領域に電位規定部を有することを特徴とする。
【0019】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子源が配置された第1基板と、メタルバックにて被覆さ
れた蛍光体及び非発光部材が前記電子源と対向するよう
に配置された第2基板とを備える画像形成装置であっ
て、前記蛍光体と前記非発光部材とは互いに異なる厚さ
を有しており、前記第2基板の、前記蛍光体及び前記非
発光部材が配置された側面とは反対側面に、前記第1基
板の前記電子源が配置された側面に駆動時に印加される
電位に近い電位を印加する手段を有することを特徴とす
る。
【0020】本発明の画像形成装置の他の態様例は、基
板上に、蛍光体と、前記蛍光体を覆うメタルバックと、
前記メタルバックと電気的に接続された高圧引出し端子
とが配置された画像形成基板であって、前記メタルバッ
クと前記高圧引出し端子との間を継ぐ帯状の中継導電膜
を備えることを特徴とする。
【0021】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子源が配置された電子源基板と、前記電子源基板に対向
は位置され、蛍光体と、前記蛍光体を覆うメタルバック
と、前記メタルバックと電気的に接続された高圧引出し
端子とが配置された画像形成基板とを備える画像形成装
置であって、前記画像形成基板が、前記メタルバックと
前記高圧引出し端子との間を継ぐ帯状の中継導電膜を備
えることを特徴とする。
【0022】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子源が配置された電子源基板と、前記電子源から放出さ
れる電子の照射により画像を形成する画像形成部材が配
置された画像形成基板とを有する外囲器と、前記外囲器
の挟持部を有する筐体とを備える画像形成装置であっ
て、前記挟持部は、前記画像形成基板を介さずに前記電
子源基板を挟持していることを特徴とする。
【0023】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子放出素子が接続された配線の複数が配置された基板
と、前記電子放出素子から放出される電子の照射により
画像を形成する画像形成部材が配置された基板と、前記
両基板間に配置された複数のスペーサとを備える画像形
成装置であって、前記複数のスペーサは、スペーサ間の
配線数が5〜50の範囲となるように離散的に前記配線
上に配置されていることを特徴とする。
【0024】本発明の画像形成装置の他の態様例は、対
向配置された一対の基板と前記両基板間に配された外枠
とで構成された外囲器内に、電子源と、前記電子源から
放出される電子の照射により画像を形成する画像形成部
材とを備える画像形成装置であって、前記外枠が、打ち
抜きで形成されたものであることを特徴とする。
【0025】本発明の画像形成装置の他の態様例は、対
向配置された一対の基板と前記両基板間に配された外枠
とで構成された外囲器内に、電子源と、前記電子源から
放出される電子の照射により画像を形成する画像形成部
材とを備える画像形成装置であって、前記外枠の隅部
は、外囲器の内外側で円弧形状を有し、前記円弧形状
は、前記内側と前記外側とで異なる曲率を有しているこ
とを特徴とする。
【0026】本発明の電子源基板の一態様例は、電子放
出素子と、前記電子放出素子に接続された配線と、ゲッ
タとが配置された電子源基板であって、前記ゲッタは前
記配線上に配置されており、前記ゲッタ及び前記配線は
いずれもアーチ状の断面形状を有していることを特徴と
する。
【0027】本発明の画像形成装置の他の態様例は、電
子放出素子と、前記電子放出素子に接続された配線と、
ゲッタとが配置された基板と、前記電子放出素子から放
出される電子の照射により画像を形成する画像形成部材
とを外囲器内に備える画像形成装置であって、前記ゲッ
タは前記配線上に配置されており、前記ゲッタ及び前記
配線はいずれもアーチ状の断面形状を有していることを
特徴とする。
【0028】本発明の画像形成装置の他の態様例は、表
示パネルと、前記表示パネルに接続された高圧電源とを
備える画像形成装置であって、前記高圧電源が、前記表
示パネルの重心よりも下方に配置されていることを特徴
とする。
【0029】本発明の画像形成装置の他の態様例は、蛍
光体と黒色部材とが配された第1の基板と、電子放出素
子が配された第2の基板とを対向配置した画像形成装置
であって、該電子放出素子の電子放出部直上に、前記黒
色部材が配されたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置の一例を図
1に示す。図1は画像形成装置の組立展開図であり、代
表的な構成部材が示されている。1は製品内部を埃など
から保護する金属や樹脂等から形成された前カバーで、
2は製品内部を埃などから保護すると共に、低反射処理
が施された樹脂やガラスから構成された光透過性の前面
保板で、組立時に前カバー1の内部に適当な固定手段に
より固定される。3は左上板、4は右上板で夫々が後述
の画像表示パネル7を挟み支持するための剛性を有する
金属板等で構成されている。5は左前面断熱部材、6は
右前面断熱部材で夫々が後述の画像表示パネル7を挟み
支持する部分の断熱性と緩衝性を目的に、発泡性の樹脂
またはゴムで形成されている。7は画像表示パネルでS
EDと呼ばれる自発光型の画像表示装置で、2枚のガラ
ス板と枠で真空容器を形成し、周辺部に複数のフレキシ
ブルケーブルが設けられている。8は左後面断熱材、9
は右後面断熱材で、画像表示パネル7を後面側から鋏支
持する。これらの断熱材は、先の左右の前面断熱部材5
及び6と同じ材料から構成することができる。
【0031】10は左下板、11は右下板で、夫々後面
側から画像表示パネル7を挟み支持する左上板3、右上
板4と同じ材質から構成できるもので、左下板10は左
上板3と、右下板11は右上板4と互いにねじなどの固
着手段により固定されている。12はフレキシブルケー
ブルの左押え、13は右押えで、夫々が画像表示パネル
7を挟み支持する部分で、左上板3と左下板10、上右
板4と右下板11とを接続固定する部材であり、画像表
示パネル7のフレキシブルケーブルの貫通部が千鳥状に
設けられ、剛性を有する金属等の材料から形成されてい
る。14は、X字状のフレーム(Xフレーム)で、先の
前カバー1のねじ固定部、左下板10と右下板11の固
定部を設け、更に後述のスタンドユニット15やボード
取付け板16の固定部を設け、材質は剛性を有するアル
ミニウムなどの金属で形成されている。15はスタンド
ユニットで、画像形成装置全体を支持する目的でXフレ
ーム14にねじで固定され、内部に剛性と重量のある金
属、外部は外観性の良い樹脂または金属の薄板からなっ
ている。16はボード取付け板で、複数のプリント基板
固定部を設けた樹脂または金属等の薄板からなる部材
で、先のXフレーム14にねじ等の固定手段で固定され
る。17は電気実装ボード類で、画像表示パネル7に画
像を表示するための電気回路等であり、電源部、信号入
力部、信号制御部、パネル駆動部などからなり、各部は
プリント基板に電子素子を実装し、互いに電気ケーブル
などで接続されている。18は、ファンユニットで、先
の画像表示パネル7や電気実装ボード類17から発生す
る熱を筐体外部へ放熱する目的で、ファンと固定部材で
構成され、先のXフレーム14にねじ等の固定手段で固
定される。19は後カバーで、製品内部を埃などの異物
から保護するとともに放熱用の開口部を設け、金属また
は樹脂等の薄板で形成されている。
【0032】図2に表示パネル部の一例の展開図を、図
3に組み立てた状態の図を示す。1はガラス板等からな
るリアプレート、2はパネル内を真空に真空排気するた
めの排気管、3は画像形成部に高圧を印加するための高
圧端子、4はパネルの外周部を支持する外枠(枠部
材)、5はパネル内のガスを吸着するゲッタ、6は外枠
と画像形成部間の大気圧支持をする周辺支持体、7は画
像形成部内へかかる大気圧に対する耐性を持たせるため
のスペーサ、8はガラス板からなるフェースプレート、
9は画像形成部であり、取り出し電極、ブラックストラ
イプ、蛍光体、メタルバックからなり、10は電子放出
素子が複数形成された電子源基板、11は電子源領域か
らY方向配線を外部への取り出すためのY取り出し配
線、12は電子源領域からX方向配線を外部へ取り出す
ためのX取り出し配線、13は排気管及び高圧端子を接
着するためのシート状に仮焼成されたフリットデアルシ
ートフリット、14は外枠とリアプレート及びフェース
プレートを接着するためのフリットである。図4は図3
におけるフェースプレート8の高圧端子取り出し部9−
1を説明するための図であり、図5は図3のA−A断面
を示し、高圧端子部を説明するための図である。1はリ
アプレート、3は高圧端子、3−1は絶縁部材、3−2
は導入線で、3−2は導電性材料であり、フェースプレ
ート8に形成される取り出し部9−1と電気的接続がな
されている。9は画像形成部、10は電子源領域、14
はフリットである。図6は図3のB−B断面図を示し、
ゲッタ及び周辺支持体を説明するための図である。5は
ゲッタであり、5−1はゲッタ支持体、5−2は支持
線、5−3はゲッタ材料、5−5はゲッタループ、6は
周辺支持体である。図7及び8は、表示パネルをフェー
スプレート側及び側面側から見た図であり、図7は多数
のスペーサが平行に配列されたもので、図8はスペーサ
が千鳥状に配置されたものである。図9は線状ゲッタ及
び周辺支持体6が設けられた外枠を示す図である。線状
ゲッタの構成を図16に示す。この線状ゲッタの設置
は、まずBa等からなる線状のゲッタを所定の長さに切
断してゲッタ線を作製し、その非蒸着方向にゲッタ線と
加工後の長さが等しくなるように折り曲げ加工などによ
り成形された例えばNi線を適当な間隔でスポット溶接
し、Ni線とゲッタ線とで複数のループを形成する。こ
のループ構造の固定は、細長い柱状のガラス製などの支
持部材に、支持部材に埋め込まれそこから突き出させた
金属線への溶接によって行うことができる。
【0033】また、図10は表示パネルにおけるスペー
サの長手方向に直交する断面図であり、4−1はフェー
スプレート基板、4−2はリアプレート基板、4−3は
行方向配線(上配線)、4−4は電子放出部、4−5は
導電性フリット、4−6はリアプレート側スペーサ電
極、4−7は高抵抗膜、4−8はスペーサ基板、4−9
はリアプレート側スペーサ電極、4−10はブラックス
トライプ、4−11は緑色蛍光体である。フェースプレ
ート基板4−1に形成されたメタルバック(図示せず)
に印加された加速電圧により、電子放出部4−4より電
子放出した電子は加速され、電子放出部4−4の直上に
配置された、蛍光体4−11に衝突し、蛍光体を緑色に
発光させる。
【0034】図11は表示パネルのスペーサの長手方向
に平行な方向の断面図であり、5−1はフェースプレー
ト基板、5−2はリアプレート基板、5−3は列方向配
線(下配線)、5−4は負側の素子電極、5−5は正側
の素子電極、5−6ブラックストライプである。5−7
は青色蛍光体、4−8は赤色蛍光体、4−9は緑色蛍光
体である。この断面方向にはフェースプレート基板5−
1に形成されたメタルバック(図示せず)に印加された
加速電圧により、電子放出部(図示せず)より電子放出
した電子は加速され、5−7〜9の各色の蛍光体に衝突
し、蛍光体を発光させる。このとき、電子は正側の素子
電極5−5の方向に偏向するため、蛍光体は素子電極間
に形成される放出部の直上からシフト(d)させた位置
に配置する。
【0035】なお、図10で示すスペーサは、高抵抗膜
の外側にスペーサ電極が設けられているものであるが、
このスペーサ表面の構成としては、図61に示される構
成も好適に用いられる。
【0036】図12及び13は電子源基板への電子放出
素子の形成工程を示すものである。以下図面を参照しな
がらこの基板の製造方法を説明する。最初に図12を参
照しながら、本発明の電子放出基板パネルの製造方法の
一例を説明する。まず、よく洗浄された基板9上に金属
材料からなる導電性薄膜を形成し、そのパターンをフォ
トリソグラフィーによって微細加工し、一対の素子電極
1,2を多数形成する。ここで、基板9としては、石英
ガラス、Naなどの不純物含有量を減少したガラス、青
板ガラス、青板ガラスにスパッタ法あるいはCVD法な
どにより形成したSiO2を積層した基板など、及びア
ルミナ等のセラミック等が挙げられる。
【0037】電極1、2の形成方法としては、真空蒸着
法、スパッタリング法、プラズマSVD法等の真空系を
用いて成膜した後にリソグラフィー法でパターニングし
てエッチングする方法や、有機金属を含有するMOペー
ズトをガラス凹板を使ってオフセット印刷する方法を選
択することができる。素子電極1、2の材料としては導
電性を有するものであればどのようなものでもあっても
かまわないが、例えば、Ni、Cr、Au、Mo、W、
Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属あるいは合金、
及びPd、Ag、Au、RuO2、Pd−Ag等の金属
あるいは金属酸化物とガラスなどから構成される印刷導
体、及びポリシリコン等の半導体材料、及びIn2O3−
SnO2等の透明導電体等が挙げられる(図12
(a))。
【0038】次にY方向配線4として導電性ペーストを
印刷形成する。この時Y方向配線4は素子電極2と接続
するように形成する。配線は膜厚が厚いほうが電気抵抗
を低減できるため有利である。そのため厚膜印刷法、特
にスクリーン印刷法を用いるのが好ましく、銀、金、
銅、ニッケル等の導電性ペーズトを用いることができ
る。より高精細なパターニングが要求された場合には、
感光性ペーストを用いて大まかなパターンをスクリーン
印刷によって形成た後に、露光。現像することによって
良好な配線が得られる。なお、所望のパターンを形成し
た後にはペースト中のビヒクル成分を除去するために、
そのペースト、使用ガラス基板の熱特性に応じた温度
(400〜650℃)で焼成される(図12(b))。
【0039】次に、層間絶縁膜5をX方向配線とY方向
配線の交差部に形成する。この層間絶縁膜は、例えば酸
化鉛を主成分とするガラス物質、例えば、PbO、B2
3、ZnO、Al23、SiO2等から適宜選ばれる成
分の混合物で形成される。厚さは、絶縁性を確保できれ
ば特に制限はないが、通常は10〜100μm、好まし
くは20〜50μmである。この層間絶縁膜の形成は、
酸化鉛を主成分とするフリットガラス、エチルセルロー
スなどの適当なポリマー及び有機溶剤からビヒクルとを
混合してなるペーストをスクリーン印刷等により所定位
置塗布した後焼成して行う。なお、層間絶縁膜は、少な
くともY方向配線とX方向配線の交差部を被覆すればよ
いので、その形状は図12に限るものではない(図12
(c))。
【0040】次に、X方向配線6を層間絶面膜上に形成
する。この配線も電気抵抗を低減したほうが有利である
ため、膜厚を厚く形成できる厚膜印刷法を用いるのが好
適である。そこでY方向配線形成と同じようにしてスク
リーン印刷法で導電ペーストを用い、配線を形成した後
焼成する。なお、このとき各配線を素子2と接続する
(図12(d))。次に、導電性薄膜3を形成する。材
料の具体例を挙げるならば、Pt、Ru、Ag、Au、
Ti、In、Cu、Cr、Fe、Zn、Sn、Ta、
W、Pd等の金属、PdO、SnO2、In2O3、Pb
O、Sb2O3等の酸化物、HfB2、ZrB2、LaB
6、CeB6、YB4、GdB4等のホウ化物、TiC、Z
rC、HfC、TaC、SiC、WC等の炭化物、Ti
N、ZrN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導
体、カーボン、AgMg、NiCu、Pb、Sn等であ
り、微粒子膜からなる。なお、ここで述べる微粒子膜と
は複数の微粒子が集合した膜であり、その微細構造とし
て、微粒子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒
子が互いに隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含
む)の膜を指す。
【0041】これらの電子放出部形成用は薄膜を形成す
る手段としては良くバブルジェット方式が用いられる。
これは原理・構成として非常に簡単であり、高速化、液
滴の微小化が容易であるなどの多くの利点を持つ為であ
る。実際には、前述の導電性材料を含む有機金属化合物
の溶液を所定の位置にのみ液滴として付与し乾燥させた
後、加熱処理により有機金属化合物を熱分解することに
より、金属あるいは金属酸化物などの微粒子からなる導
電性薄膜が形成される(図13)。
【0042】図14はフェースプレートをリアプレート
側から見た平面図であり、図15は図14のA−Aで断
面である。これらに図示されたフェースプレートは例え
ば次のような操作により得ることができる。まず、ソー
ダライムガラス(青板ガラス)、あるいは青板ガラスと
熱膨張率のほぼ等しい高歪点ガラスからなる基板61上
に、まず、無機の黒色含量を含むガラスペーストを用い
て、格子状のブラックマトリクス62をスクリーン印刷
により形成する。ブラックマトリクスの材料は、カーボ
ン含有ペーストなど、導電性を有する材料を用いても良
い。次に、ブラックマトリクス62の開口部分にR、
G、Bの3原色蛍光体パターン(63−R、63−G、
63−B)をスクリーン印刷により形成する。次に、印
刷ペースト中の有機バインダを焼失(例えば430℃)
させた後、CRTなどで通常用いられているフィルミン
グ処理(蛍光体上にアクリル系薄膜を形成する処理)を
行い、例えば厚さ1000Å〜2000Åのアルミニウ
ム薄膜を蒸着により成膜する。その後、430℃で焼成
し、アルミニウム薄膜と蛍光体間にあるアクリル系薄膜
を焼失させ、1000Å〜2000Åのアルミニウム薄
膜からなるメタルバック64が形成される。
【0043】上記の画像形成装置における画像表示パネ
ルとしては、種々の構成のものが利用できるが、例え
ば、図17に示す構成のものを挙げることができる。こ
の表示パネルは、表面伝導型電子源基板を、ガラス材か
らなるリアプレート4005、支持枠(枠部材)400
7、フェースプレート4000の中に収め、各部材の所
定の接合部をを接着して、リアプレート4005とフェ
ースプレート4000の間に形成された空間を密閉した
構成を有する。この密閉には例えば、フリットガラス等
が用いられる。フェースプレート4000の内側には、
メタルバック4006(詳細は不図示)と、蛍光体40
08が配置してあり、メタルバック4009に接続され
た高圧端子4011が画像形成装置外部に引き出され、
高圧端子には高圧電源4010が接続されている。また
表面伝導型電子源基板4001上に形成された列方向配
線4003、行方向配線4004は、画像形成装置外部
に延びるX方向端子DX1等、Y方向端子DY1等にそ
れぞれ接続されており、これらの配線により電子放出素
子4002からの電子の放出を画像情報に応じて制御し
てフェースプレートでの画像表示が行われる。なお、電
子源基板の強度等が十分なものであれば、電子源基板に
リアプレートの機能を兼用させることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明で用い得る各部の構成における
実施例等について説明する。
【0045】(構成1)表示パネルの内部は上記のよう
に所定の真空度が維持されるように外界に対して密封さ
れた状態にある。更に、この内部の真空度を維持する目
的でゲッタが配置されるのが一般的である。また、この
内部が真空となることで表示パネル自体の大気圧に対す
る十分な耐性を確保するための各種の手段や方法をとる
必要が生じる場合がある。そのような場合においては、
例えば、リアプレートとフェースプレートとの間に構造
上の強度を高める目的でスペーサーを配置することで、
大気圧に対する強度を向上させることができる。
【0046】まず、このスペーサと電子放出素子から放
出された電子との関係を図25を用いて説明する。図2
5において、30はフェースプレート、20はスペー
サ、41はスペーサ電極、13は配線、111は電子放
出部、31は電子源の形成されたリアプレート基板、1
12は電子軌道、25は等電位線を示す。スペーサ20
の帯電により電子はスペーサ側に吸引される。これを、
補正するために、スペーサ電極41をスペーサ20に形
成し、スペーサ近傍の電子放出部111付近の電位を補
正することにより、電子放出部付近での電子の軌道をス
ペーサ20から反発する方向にし、電子をフェースプレ
ート30の正規の位置に到達させることが可能である。
【0047】そこで、本構成では、そのようなスペーサ
ーとゲッタとの配置における一例としては、ゲッタ材が
配線電極上に配置される構成であって、且つ支持部材を
ゲッタの上に配置させない構成をとるものである。その
実施例について以下に述べる。
【0048】(実施例1)構成1の第1の実施例を図1
8を用いて説明する。図18において、30はフェース
プレート(蛍光体、メタルバック等は省略してある)、
20はスペーサ、41は電子源基板側形成されたスペー
サ電極、13は配線、42はスペーサと接続される配
線、111は電子放出部、31は電子源の形成されたリ
アプレート基板、112は電子軌道、25は等電位線、
101はゲッタを示す。スペーサ20の帯電により吸引
される電子の電子軌道補正するために、スペーサ上に形
成された電極41の高さaをゲッタ上面までの高さbよ
りもより大きくする。aの大きさは、ゲッタ上面までの
高さb、画像形成装置の構造、駆動条件、高抵抗膜の帯
電除去の能力により任意に選択することが可能である
が、帯電で電子がスペーサ20側に引き寄せられること
に対する電子軌道補正を行うには、少なくともa>bで
あることが必要である。更に0≦a−b≦100μmで
あるのが好ましい。ただし、スペーサの帯電を除去でき
る状況ではaとbは略等しい値を選択することが可能で
ある。また、ゲッタ上面までの高さbについても任意の
値を選択することが可能である。また、スパッタ形成、
溶射形成等の各種製法を適用することができる。
【0049】この構成においては、ゲッタをスペーサの
配置する部分に形成しないことにより、表面をスペーサ
で覆われることなく、単位長さ当たりの露出面積が増大
し原料の使用効率をあげることができる。また、ゲッタ
101にスペーサから力が加わらないため、スペーサ組
立工程時や真空排気後にゲッタの破壊、欠落が起こりに
くい効果がある。また、一般に電子軌道はスペーサの電
子源基板側の電場の影響を強く受けるため、スペーサの
下にゲッタを形成しないことにより、ゲッタの製法にお
いて、精密な高さ制御を行いにくい製法も適用できる効
果もある。
【0050】この構成により、ゲッター膜を画像形成装
置の表示領域内に、スペーサ近傍の電子軌道の乱れを生
じることなく形成することが容易となり、輝度の経時的
変化(経時的低下)が少なくかつビームずれが少ない高
品質の画像形成装置の提供が可能となった。
【0051】電子放出部付近の電子軌道補正は各種の方
法を適用することが可能である。上述のスペーサ電極の
高さを大きくする方法の他、スペーサと接続する配線の
高さを大きくすることも可能である。配線は、電子源基
板にフォトリソグラフィ法を用いたパターニングやスク
リーン印刷等の精度の高い形成方法を用いて一括形成す
ることが可能であり、この方法を用いた場合には、電子
放出部に対しての位置ずれをより小さくすることが可能
である。
【0052】配線材料としては、各種導電材料を適用す
ることができる。例えば、スクリーン印刷法を用いて配
線を形成する場合には、金属とガラスペーストと混合さ
せた塗布材料、また、めっき法を用いて金属を析出させ
る場合には、めっき浴材料が適用可能である。スペーサ
と接続する近傍の高くなった配線部は、高さ補正する部
分とその下に形成され部分が電気的に接続されていれ
ば、他の配線と同じ高さ分は他配線と同様の方法を用い
て一括形成し、高さ補正する分のみ他の製法を適用可能
である。また、スペーサの形状としては、板状の他に円
柱等の各種形状を適用することが可能である。
【0053】図19は、この実施例を適用した表示パネ
ルの斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの一部
を切り欠いて示している。図中、3115はリアプレ−
ト、3116は側壁、3117はフェ−スプレ−トであ
り、3115〜3117により表示パネルの内部を真空
に維持するための気密容器を形成している。
【0054】図18の構成は例えば以下のようにして得
ることができる。列方向配線(図示せず)および絶縁層
(図示せず)を電子源基板31形成した後、Agベース
トをスクリーン印刷法により塗布し、行方向配線13を
形成した。、各配線幅は300μmとして形成した。ま
た、スペーサ20の厚みは220μmにし、形成したス
ペーサ電極41の厚み0.2μmの厚で形成した。ま
た、本実施例に用いたゲッタ101は以下の様にして形
成した。ゲッタ形成は、配線形成後に行っており、マス
クを用いて、行方向配線13の上に、減圧プラズマ溶射
法により非蒸発型ゲッターを成膜した。なお、成膜は、
低圧アルゴン雰囲気中で行い、ゲッター材料は日本ゲッ
ターズ株式会社製のZr−V−Mn−Alの組成の合金
であるHS−405(325mesh)粉末を用いた。
本実施例において形成されたゲッター材の膜厚は、平均
して40μ程度である。また、ゲッタ101の形成領域
はスペーサの幅と同程度もしくは、若干小さく形成する
ことが望ましい。これは、配線からはみ出して、電子軌
道が大きく偏向されるのを防ぐためであり、任意の値を
選択することが可能である。
【0055】なお、この例では、スペーサの長さと略同
じ長さでゲッタを形成したが、スペーサが配置される配
線上のスペーサのない部分にもゲッタを形成することも
可能である。この様子を図20に示す。図20に於い
て、スペーサの下にはゲッタは形成しておらず、より大
容量のゲッタが必要な場合に適用される。
【0056】(実施例2)構成1の第2実施例を図21
にパネルの断面図として示す。この構成は、スペーサ2
0の電子源基板側の電極42はスペーサの端面のみに形
成し、スペーサの配置される配線42の高さを高くする
ことにより、電子軌道の補正を行っている。なお、他の
構成は上記の第1の例と同様である。
【0057】ここで、列方向配線42の形成方法につい
て説明する。この例では、行方向配線(図示せず)およ
び絶縁層(図示せず)を電子源基板31形成した後、A
gベーストをスクリーン印刷法により塗布し、行方向配
線13を形成した。また、スペーサと接続される行方向
配線42は、他の行方向配線13と同様に形成したあ
と、さらにスクリーンを変えて、この配線部42のみに
多層印刷することにより形成した。本例においては、2
0μmの厚さで各行方向配線13を形成した後、さらに
3回の印刷をを行い25μmの高さの補正量とした。ま
た、各配線幅は300μmとして形成した。また、スペ
ーサ20の厚みは250μmにし、端部に形成したスペ
ーサ電極41の厚みは1μmの厚で形成した。なお、端
面への電極塗布はディスペンサを用いて行い、約150
μm幅でAgペーストを塗布し、450℃で焼成するこ
とによりスペーサ電極41を形成した。
【0058】なお、本例においては、素子ピッチの大き
さは行方向配線間方向には680μm、列配線方向には
300μmピッチとした。また、a、bは列方向配線及
び絶縁層の厚みを含む高さであり、本例においては、a
の大きさは95μm、ゲッタ101の厚みは35μmと
してbの大きさを65μmとした。
【0059】(実施例3)図22は、この構成1の第3
の実施例を示す図であり、第1の実施例と同じ構成にお
いてスペーサ20の表面22に高抵抗膜を設けなかった
点が異なる。なお、本例においては、素子ピッチの大き
さは行方向配線間方向には800μm、列配線方向には
600μmピッチとした。スペーサ電極41、23の高
さはいずれも180μmとし、aの大きさは230μ
m、ゲッタ101の厚みは50μmとしてbの大きさを
100μmとした。
【0060】(実施例4)図23は、第4の実施例を示
す図であり、第1の実施例と同じ構成においてスペーサ
20に高抵抗膜とフェースプレート側のスペーサ電極を
設けなかった点が異なる。また、本例において、46の
接続部は導電性フィラーを有しない絶縁性のフリットを
用いている。また、本例に於いては、スペーサに隣接す
る行方向配線13の上に形成された。ゲッタの形成厚を
他の配線より高くしてある。本例の構成により、スペー
サに隣接する電子源、及びその隣の電子源から放出され
る電子の電子軌道を補正することが可能である。
【0061】なお、本例においては、素子ピッチの大き
さは行方向配線間方向には800μm、列配線方向には
450μmピッチとした。スペーサ電極41の高さはい
ずれも600μmとし、aの大きさは650μm、スペ
ーサに隣接するゲッタの厚みは100μmとしてbの大
きさを150μm、その他のゲッタの厚みは50μmと
してcの大きさを100μmとした。
【0062】(実施例5)図24は、この構成1の第5
の実施例を示す図であり、第1の実施例と同じ構成にお
いてスペーサに円柱形状スペーサ102を用いたもので
ある。図示はしていないが、スペーサ102はスペーサ
電極及び高抵抗膜を備えており、以下の様に形成した。
まずスペーサ電極の製法であるが、Agペーストを平板
上にバーコータを用いて均一な厚みに展開する。次に、
この展開したAgペーストに円柱スペーサの端面を略垂
直に押し当てることにより、円柱側に電極材であるAg
ペーストを転写した。この円柱を120℃で乾燥させた
後、円柱の上下を逆転させて同様にAgペーストを転写
し、乾燥後450℃で2時間焼成して円柱の上下に電極
を形成した。また、実施例一と同様なスパッタを2回行
うことによりスペーサ102の全面に高抵抗膜を形成し
た。なお、ゲッタ101等の他の構成材料の形成は第1
の例と同様な方法を用いた。本例においては、素子ピッ
チの大きさは行方向配線間方向には550μm、列配線
方向には250μmピッチとした。電子源基板側および
フェースプレート側スペーサ電極(図示せず)の高さは
いずれも60μmとし、ゲッタの厚みは40μmとした。
【0063】パネル内厚dを1.4mm、加速電圧を6
kVとして、上述した構成の画像形成装置を駆動したと
ころ、特性劣化が少なく色ずれのない非常に高品位な画
像の提供が本例において可能となった。
【0064】以上の構成1では、ゲッタを画面領域内に
配置しゲッタのない位置にスペーサを配置することによ
り、特性劣化が少なく且つ輝度にむらを生じず、色ずれ
の少ない高品位の画像装置を提供することが可能となっ
た。また、電子被照射体は特定せず、マルチ平面電子源
を成す電子発生装置においても同様の効果を発揮でき
る。
【0065】(構成2)上記の構成1は更に以下に示す
構成とすることができる。
【0066】図26は、この構成を適用した表示パネル
の斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの一部を
切り欠いて示している。また、図27は図26のA−
A’断面の模式図である。各部の番号は図26に対応し
ている。図中、1015はリアプレート、1016は側
壁(支持枠)、1017はフェースプレートであり、リ
アプレート1015、側壁1016およびフュースプレ
ート1017により、表示パネルの内部を真空に維持す
るための外囲器(気密容器)を形成している。また、気
密容器内部には、大気圧を支えるためのスペーサ102
0が設けられている。
【0067】フェースプレート1017には蛍光膜10
18及びメタルバック1019が形成されている。リア
プレート1015には基板1011が固定されている
が、この基板1011上には冷陰極素子1012がNX
M個形成されており、M本の行方向(X方向)配線10
13とN本の列方向(Y方向)配線1014により結線
されている。
【0068】1013はスペーサ1020が設置される
行方向配線、1021は配線1013上に形成された非
蒸発型ゲッタ、1022はメタルバックを介してフェー
スプレート1017とスペーサ1020を接着する接着
剤、1101はスペーサ近傍の電子放出素子1012か
ら放出された電子の電子軌道、1102はスペーサ近傍
の等電位線を示す。
【0069】スペーサ1020は、薄板状の絶縁牲部材
1の表面に高抵抗膜11を成膜し、かつフェースプレー
ト1017の内側(メタルバック1019)及び基板10
11の表面(行方向配線1013)に面したスペーサの
当接面3に低抵抗膜21を成膜した部材からなる。薄板
状のスペーサ1020は、行方向(X方向)に沿って配
置されている。高抵抗膜11は、基板1011側では低
抵抗膜21及び非蒸発型ゲッタ1021を介して行方向
配線1013と電気的に接続されており、フェースプレ
ート1017側では低抵抗膜21及び接着剤1022を
介してメタルバック1019と電気的に接続されてい
る。
【0070】非蒸発型ゲッタ1021及び接着剤102
2は、スペーサ1020が配線1013またはメタルバ
ック1019と機械的な当接及び電気的接続を成すに際
して、配線1013、メタルバック1019及びスペー
サ1020間の緩衝機能を有している。
【0071】すなわち、非常に薄いメタルバック101
9が剥がれたり破れてしまうのを防止する効果や、小さ
い比抵抗が要求される配線1013aにクラックが入っ
て抵抗が大きくなるのを防止する効果や、脆弱性のある
材料からなるスペーサの場合でスペーサが破損するのを
防止する効果などがある。
【0072】また、非蒸発型ゲッタ1021と接着剤1
022は、フェースプレート1017側或いは電子源を
なす基板1011側のどちらに対して用いても上記の緩
衝効果を得ることが出来る。
【0073】また、上記緩衝効果は、画像表示のなされ
る領域以外(例えば、配線の引出し部など)においても
当然有効である。
【0074】また、スペーサ近傍での電子軌道制御の観
点からは、スペーサ20の正帯電により吸引される電子
の軌道補正をするために、スペーサ上に形成された電極
21の高さaをゲッタ上面(ゲッタのない場合は配線上
面)までの高さbよりもより大きくする。aの大きさ
は、ゲッタ上面までの高さb、画像形成装置の構造、駆
動条件、高抵抗膜の帯電除去の能力により任意に選択す
ることが可能であるが、帯電で電子がスペーサ20側に
引き寄せられることに対する電子軌道補正を行うには、
少なくともa>bであることが必要である。ただし、ス
ペーサの帯電を除去できる状況ではaとbは略等しい値
を選択することが可能である。また、ゲッタ上面までの
高さbについても任意の値を選択することが可能であ
る。
【0075】この構成により、ゲッター膜を画像形成装
置の表示領域内に、スペーサ近傍の電子軌道の乱れを生
じることなく形成することが容易となり、輝度の経時的
変化(経時的低下)が少なくかつビームずれが少ない高
品質の画像形成装置の提供が可能となる。また、スペー
サの形状としては、板状の他に円柱等の各種形状を適用
することが可能である。
【0076】また、図27に示されるように外囲器内
に、外囲器内を真空に保つための補助ポンプとして補助
ゲッター1023を配置する場合がある。この場合、ゲ
ッター材が画像表示領域中に飛散し、電極間の電気的短
絡を防ぐ目的で、補助ゲッター1023と電子放出素子
1012、配線群1013、1014及び及びアノード
電極をなすメタルバック1019を含む領域との間に、
遮蔽体1024を設けておく場合がある。尚、画像表示
領域に形成されたゲッター1021のみで、外囲器内を
十分に真空に保つことができる場合は、補助ゲッター1
023並びに遮蔽体1024を形成しておかなくともよ
い。
【0077】(実施例1)ここで、本発明のもっとも特
徴的な部分であるゲッタとスペーサの詳細について説明
する。図28、29は構成2の実施例を説明するための
図であり、電子線装置をなす表示パネルの断面図であ
る。スペーサ1020の低抵抗膜21は、マスク治具を
用いてスパッタ法によりアルミニウムを約0.1μmの
厚みだけ成膜し、フェースプレート1017側および電
子源基板1011側に形成した。電子源基板1011側
の低抵抗膜21は電子源基板1011に当接される面3
のみに形成した。次に、高抵抗膜11として、WとGe
の合金窒化膜をアルゴンガスと窒素ガスの混合ガス中で
WターゲットとGeターゲットを同時スパッタする反応
性スパッタ法により、約0.2μmの厚さに形成した。
このとき、高抵抗膜11のシート抵抗値は、約10の1
0乗[Ω/□]であった。導電性を有するWとGeの合
金窒化膜は我々の研究により帯電防止性に優れているこ
とが確認されている。
【0078】なお、本実施例では、全ての行方向配線1
013上に行方向配線の長さと略同じ長さで非蒸発型ゲ
ッタ1021(幅200μm、厚み40μm)を形成し
た。
【0079】本実施例では、列方向配線(図示せず)お
よび絶縁層(図示せず)を電子源基板1011上に形成
した後、Agベーストをスクリーン印刷法により塗布
し、行方向配線1013(厚み20μm)を形成した。
各配線幅は300μmとして形成した。なお、電子放出
素子1012の行方向配線方向のピッチは630μm、
列方向配線方向には305μmピッチとした。
【0080】さらに、本実施例においては、スペーサ1
020は接着剤1022にて、フェースプレート101
7に固定した後、電子源基板1011とフェースプレー
ト1017とを組み立てることにより配置した。なお、
接着剤1022には、球状のガラス製絶縁性フィラーに
金属めっきを施したものをフリットガラス中に分散させ
たものを用い、フェースプレート1017とフェースプ
レート側低抵抗膜21との電気的接続とスペーサ102
0の固定を行った。
【0081】(構成3)スペーサの固定については以下
に示す構成をとることができる。
【0082】(リアプレートにスペーサを固定する場
合)リアプレート上には素子を駆動するためにマトリッ
クス状、またははしご状に配線が形成される。スペーサ
をリアプレートに固定するときは、フリットガラス等を
用いて、配線の上に固定される。このとき、スペーサと
フェースプレートとの接点はブラックストライプを介し
て行われる。
【0083】(フェースプレートにスペーサを固定する
場合)また、スペーサがフェースプレートに固定される
ときは、ブラックストライプに、リアプレートと同様フ
リットガラス等で固定される。リアプレートとの接触
は、配線を介して行われる。
【0084】(配線、ブラックストライプの断面)配
線、ブラックストライプは、印刷、フォトリソなどの手
法で形成され、断面は扇状、蒲鉾状、矩形、などの形状
を呈し、スペーサとは、頂点、ライン上、平面で接す
る。
【0085】(スペーサの位置ずれの場合の許容範囲)
配線、ブラックストライプが凸状の断面を有する場合に
おいて、以上で述べたように、スペーサはリアプレー
ト、フェースプレートと両者、あるいはいずれかと、配
線、ブラックストライプを介して接続されるが、スペー
サが設置される配線、ブラックストライプとスペーサの
位置ずれが生じてしまうことがある。その結果、スペー
サのずれ量によってスペーサの角と設置台が当たってし
まうため、ずれの許容範囲は以下のようにした。
【0086】前記設置台の頂部と前記スペーサの間の位
置ずれを x 、前記スペーサの厚みをtとすると x < t / 2 とする。(図30参照)
【0087】(スペーサの傾きの許容範囲)スペーサ
は、位置ずれだけでなく、傾きも問題となる。設置台に
対して、スペーサの傾きによっては、角に荷重がかかっ
て破損の可能性が生じる。そのため、以下のような許容
範囲に傾きを限定した。スペーサの厚みをt、設置台の
曲率半径を R、スペーサの傾き θ とすると、図31の
ように R sinθ< t / 2 となる。
【0088】(スペーサ位置ずれと傾きの許容範囲)さ
らに、位置ずれ、傾きの両方が生じることがある。前記
スペーサの厚みをt、設置台の曲率半径を R、スペーサ
の傾きを θ、リアプレートの平面のスペーサの傾いた
方向をx軸としたとき、設置台でのスペーサの位置ずれ
をx、とし、スペーサと設置台の接点がスペーサ厚み中
央よりもX軸方向に大きいとき R sin|θ| < x + t / 2 であれば、スペーサの角が設置台に接することはない。
(図32)
【0089】なお、スペーサの厚みをt、設置台の曲率
半径を R、スペーサの傾きをθ、リアプレートの平面の
スペーサの傾いた方向をx軸としたとき、設置台でのス
ペーサの位置ずれをxとし、スペーサと設置台の接点が
スペーサ厚み中央と設置台の頂点の間にあるとき R sin|θ| > x ― t / 2 を満たせば、スペーサの角が設置台に接するのを避ける
ことができる。(図33)
【0090】(スペーサにRをつける方法)スペーサの
ずれ、傾きを抑えるほかに、スペーサの角を丸くし、荷
重の集中を小さくすることも可能である。小さくとも、
Rの大きさは10μmが望ましく、スペーサの強度、配
線、ブラックストライプなどの幅、曲率によって好適な
Rを使用する。(図34)
【0091】(スペーサより広い幅の平面を有する設置
台の場合)前記スペーサに接触する接触部に前記スペー
サより広い幅の平面を有する設置台において、スペーサ
が垂直に設置されているとき、スペーサの厚みをt、前
記スペーサの位置ずれを x、設置台の平面部の幅を w
とすると、スペーサの中央が設置台からはずれる場合 x < w / 2 + t / 2 の条件によって、スペーサの角と設置台との干渉を抑え
ることができる。(図35)
【0092】以上述べたような条件を満たすことによ
り、大気圧によるスペーサの破損を抑えることができ
る。
【0093】以上の構成3の実施例を以下に示す。
【0094】(実施例1) (傾きと位置ずれの許容範囲の設定)本実施例では、前
述した図18に示した表示パネルを作製した。
【0095】(電子源作製)まず、あらかじめ基板10
11上に行方向配線1013、列方向配線1014、電
極間絶縁層および表面伝導型電子放出素子1012の素
子電極と導電性薄膜を形成した。
【0096】(スペーサ基板の作製)次に、ソーダライ
ムガラスからなる絶縁性部材からなるスペーサ1(40mm
×2mm×0.2mm)を作製した。
【0097】(スペーサの高抵抗膜と電極成膜)スペー
サ表面のうち、気密容器の画像領域内にかかる4面(40
×2、40×0.2の各表裏面)に後述の高抵抗膜11を成膜
し、フェースプレート、リアプレートに当接する2面
(40×0.2の2面)および、40×2の面のフェースプレー
ト、リアプレートに接する辺から0.1mmの高さまでの領
域(40×0.1)に導電性膜を形成した。高抵抗膜として
は、Crおよび Alのターゲットを高周波電源で同時
スパッタすることにより形成したCr− Al 合金窒化
膜(200 nm厚、 約1e9[Ω/□])を用いた。導電性膜
は、スペーサに成膜された高抵抗膜とフェースプレー
ト、高抵抗膜とリアプレートの電気的接続を確保する目
的のほかに、スペーサ周辺の電場を制御し電子放出素子
からの電子線の軌道制御を行う目的がある。
【0098】(フェースプレートとスペーサ組み立て)
フェースプレートとスペーサ組み立てについて説明す
る。フェースプレートのスペーサが配置される個所にフ
リットを塗布した。その後、スペーサが配置される位置
にスペーサよりわずかに大きな溝を有する治具を、フェ
ースプレートと位置合わせする。そしてスペーサを治具
の溝に挿入し、熱工程を通すことによって前述のフリッ
トによって、スペーサを固定する(図36)。ここで使
った治具の溝は、スペーサの幅、スペーサの表面の膜の
厚みなどを考慮し、幅250μmとしてある。
【0099】(フェースプレートとリアプレートの封
着)次に、スペーサの固定されたフェースプレートをリ
アプレートに固定する。リアプレート1015と側壁1
018の接合部およびフェースプレート1017と側壁
1016の接合部に、フリットガラスを塗布した。そし
てリアプレート1015を、フェースプレート1017
に側壁1016を会して配置し、大気圧中で400℃乃
至500℃で10分以上焼成することで封着した。
【0100】(封着するリアプレートとスペーサの関
係)(図37) 本実施例では、スペーサの厚みが0.2 mm、高さが2mm、
治具の溝の幅が0.25mm、リアプレートの配線が幅0.3 m
m、配線の曲率が R=0.5 mmであった。ゆえに、スペー
サの最大ずれ幅は0.025mm、最大傾きは0.025 rad、であ
る。このとき、最大のずれのとき、傾きは0であるの
で、 x < t /2 を満たし、最大傾きのときも、スペーサと設置台の接点
がスペーサ厚み中央よりもX軸方向に大きい条件で、 R sin|θ| < x + t / 2 を満たす。よって、スペーサの角が配線に当たることは
ない。
【0101】(電子源プロセス、封止)以上のようにし
て完成した気密容器内を排気管を通じ真空ポンプにて排
気し、十分な真空度に達した後容器外端子Dx1〜Dx
mとDy1〜Dynを通じ、行方向配線電極1013及
び列方向配線電極1014を介して各素子に給電して前
述の通電フォーミング処理と通電活性化処理を行うこと
によりマルチ電子源ビーム源を製造した。次に、1e-6[T
orr]程度の真空度で、不図示の排気管をガスバーナーで
熱することで溶着し外囲器(気密容器)の封着を行っ
た。最後に、封止後の真空度を維持するために、ゲッタ
ー処理を行った。
【0102】(画像形成)以上のように完成した表示パ
ネルにおいて、各冷陰極素子(表面伝導型電子放出素
子)1012には、例えば図26に示すような構成の容
器外端子Dx1〜DxmとDy1〜Dynを通じ、走査
信号および変調信号を不図示の信号発生手段によりそれ
ぞれ印加することにより電子を放出させ、メタルバック
1019には、高圧端子Hvを通じて高圧を印加するこ
とにより放出電子ビームを加速し、蛍光膜1018に電
子を衝突させ、各色蛍光体を励起・発光させることで画
像を表示した。なお、高圧端子Hvへの印加電圧Vaは
3[kV]ないし10[kV]、各配線1013、1014
間への印加電圧Vfは14[V]とした。
【0103】このとき、スペーサ1020に近い位置に
ある冷陰極素子1012からの放出電子による発光スポ
ットも含め、二次元上に等間隔の発光スポット列が形成
され、鮮明で色再現性の良いカラー画像表示ができた。
【0104】以上述べたように、配線上でのスペーサの
位置ずれと、傾きの最大値を設定しその範囲内で組み立
てを行い、大気圧によるスペーサの破損を抑えることが
できる。
【0105】(実施例2) (スペーサより幅のある平面を持った配線)本実施例で
は、スペーサより幅のある平面を持った配線でのスペー
サの配置にいて述べる。スペーサおよび、組み立ての条
件は実施例1と同じである。すなわち本実施例では、ス
ペーサの厚みが0.2mm、高さが2mm、治具の溝の幅が0.5
mm、リアプレートの配線が幅0.3mm、配線の平面の幅が
W=0.2 mmであった(スペーサのずれの許容範囲)(図
38)。
【0106】この条件では、x < w / 2 + t /2 を満
たす。ゆえにスペーサの角が配線に当たることなく、大
気圧によるスペーサの破損を抑えることができる。
【0107】以上述べたように。本発明に基づいた条件
を適用することにより、スペーサは、われを生じること
がないため、構造上の強度の低下を防止可能となり、真
空度の維持が確保できた。ゆえに、高輝度高画質である
画像表示可能となった。
【0108】(構成4)表示パネル内部の構成としては
以下の構成をとることもできる。図22は構成4を適用
した画像表示装置の表示パネル内部の構成における表面
伝導型電子放出素子から放出されている電子ビームを模
式的に示しており、カソード基板とアノード基板の断面
図(図39(a))、表面伝導型電子放出素子から放出
された電子ビームのアノード基板上における電子ビーム
の形状(図39(b))、図39(b)上A-A'上での強
度分布(図39(c))を示している。
【0109】各電子放出素子は行方向、列方向に間隔P
x、Pyで行列状に配列し、電圧印加の方向は全て行方向
に平行で、図39では、電極1102を高電位側にして
Vf印加している。該電子放出素子(素子長:L)から
放出した電子ビームのアノード基板上でのビーム径Sx、
Syに関して以下の関係式(I)(II)を満たす。 Sx=Kx×2d(Vf/Va)1/2 [ Kx:0.8≦Kx≦1.0 ] …(I) Sy=L+2Ky×2d(Vf/Va)1/2 [ Ky:0.8≦Ky≦0.9] …(II) このとき、該電子ビームの強度分布は、図39(b)、
(c)に示す通り、電圧印加方向の高電位側に偏向し
て、ビーム形状は電子放出部から遠い部分の強度が強い
楕円形状となる。このため、電子ビームの蛍光体への照
射量を最大にし、また均一性を良くするためには、該電
子源とそれに対応する該蛍光体の位置関係を、該電子放
出部とそれに対応する該蛍光体の電子放出部から遠い方
の端とをSxだけの距離をもって配置することが最良であ
ることが分かった。これにより、放出電子の一部がブラ
ックストライプ1010によりけられても、蛍光体を照
射する電子量は最大にすることができ、高輝度化が可能
となり、さらに位置ずれに対する変動も小さくなり均一
性も良くなる。また、該電子源とそれに対応する該蛍光
体の位置関係を上記のように配置することによって、該
柱状スペーサはブラックストライプ上に接続され、発光
の障害とならないために、高画質な表示が可能となる。
【0110】(柱状スペーサの位置と形状)図40を用
いて、柱状スペーサの位置に関して説明する。図40
(a)はアノード基板を上面からの図、図40(b)は画像
形成装置内部で側面からの図、図40(c)はカソード
基板の上面(真空側)からの図である。ここでは、該ス
ペーサ1020は柱状形状であり、該電子放出素子から
放出された1次電子ビームの非照射部位に設置されてい
る。具体的には、該電子放出部から放出される電子ビー
ムは、電圧印加方向の高電位側に偏向して、真空中を徐
々に広がってアノード基板に到達するため、該柱状スペ
ーサはアノード基板上で電子ビームが照射しない位置に
配置されれば、1次電子ビームに直接さらされないこと
になる。これによって、該円柱状スペーサが該電子ビー
ムから受ける影響を最小にすることができ、該スペーサ
が表示画像に影響を及ぼさない高画質を実現できること
になる。ここで、該電子放出素子から放出された1次電
子ビームの非照射部位とは、Y方向に隣り合う電子放出
素子のほぼ中間領域である。特に、それぞれの素子から
等距離の場所は、高精細化を実現する上で好ましい位置
である。
【0111】また更に、Y方向に隣り合う電子放出素子
と同一直線上にほぼ位置していると、X方向に隣り合う
電子放出素子から放出された2つの電子ビームの間に柱
状スペーサは配置することになる。このため、該スペー
サは4つの電子ビームの囲まれて全ての電子ビームを妨
げることなく存在でき、電子線による帯電の影響も少な
くでき、スペーサの歩留りが向上することになる。ま
た、画素間での輝度の均一性が向上し高画質な画像表示
が可能となる。
【0112】該電子放出部1105の直上のアノード基
板上にはブラックストライプ1010があり、該柱状ス
ペーサ1020はアノード基板とブラックストライプ1
010上で接続されている。これにより、該柱状スペー
サ1020はアノード基板とブラックストライプ101
0を介して接続し、カソード基板とX方向配線を介して
接続されることになり、表側からは見えないで強固に固
定できることになる。また、該スペーサ表面に形成した
場合の帯電防止用の高抵抗膜を流れる微小電流を逃がす
ことができる。これによって、該柱状スペーサが画像に
影響しない高画質を実現できる。
【0113】また、特に、Y方向の互いに隣り合う電子
放出素子の間隔Pyが電子ビームのアノード基板上でのY
方向ビーム径Syよりも大きい場合を図41に示す。図4
1の上部はカソード基板を示し、マルチ電子源が形成さ
れている。図41下部には図41の上部のマルチ電子源
から放射された電子ビームがアノード基板上に当たって
発光した可視光形状が模式的に示されている。つまり、
垂直方向で電子ビームがピクセルの中に十分おさまり、
垂直方向で電子ビームの届かない領域ができる場合に
は、(Py−Sy)の幅の該電子ビームの届かない領域に該
柱状スペーサを配置させる。この場合、該柱状スペーサ
の該カソードとの接合面は、Y方向において隣り合う電
子放出部と同一直線上に存在することが最も良い。
【0114】また、図42に電子の飛翔領域の他の例を
示す。
【0115】また、Y方向の互いに隣り合う電子放出素
子の間隔Pyが電子ビームのアノード基板上でのY方向ビ
ーム径Sy以下の場合について、マルチ電子源から放射さ
れた電子ビームがアノード基板上に当たって発光した可
視光形状を模式的に図5に示す。この場合には、Y方向
で隣り合う該電子放出素子からの電子ビームが蛍光体上
で重なり合うため、スペーサ形状は柱状が望ましく、Y
方向に隣り合う電子放出素子と同一直線上にほぼ位置し
ていると、X方向に隣り合う電子放出素子から放出され
た電子ビームのちょうど間に柱状スペーサは配置し、電
子ビームを妨げることなく存在できる。その結果として
高画質の画像を表示することができる。
【0116】(スペーサ被覆層:共通)図40はこの構成
における柱状スペーサ近傍の構造を示している。スペー
サ1020は絶縁牲部材1の表面に帯電防止を目的とし
た高抵抗膜11を成膜し、かつフェースプレート101
7の内側(メタルバック1019等)及び基板1101
の表面(行方向配線1013または列方向配線101
4)に電気的接合がとれるように低抵抗膜21を成膜し
た部材からなるもので、上記目的を達成するのに必要な
数だけ、かつ必要な間隔をおいて配置され、フェースプ
レートの内側および基板1101の表面に接合材104
1により固定される。また、高抵抗膜は、絶縁性部材1
の表面のうち、少なくとも気密容器内の真空中に露出し
ている面に成膜されており、柱状スペーサ1020上の
低抵抗膜21および接合材1041を介して、フェース
プレート1017の内側(メタルバック1019等)及
び基板1101の表面(行方向配線1013または列方
向配線1014)に電気的に接続される。ここで説明さ
れる態様においては、柱状スペーサ1020は、行方向
配線1013に電気的に接続されている。
【0117】該柱状スペーサ1020としては、基板1
101上の行方向配線1013および列方向配線101
4とフェースプレート1017内面のメタルバック10
19との間に印加される高電圧に耐えるだけの絶縁性を
有し、かつ該スペーサ1020の表面への帯電を防止す
る程度の導電性を有する必要がある。
【0118】柱状スペーサの絶縁性部材1としては、例
えば石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少したガラ
ス、ソーダライムガラス、アルミナ等のセラミックス部
材等が挙げられる。該スペーサの断面形状は、多角形
状、円形状等スペーサの長さ(カソード基板とアノード
基板の間隔を支える方向の距離)に比べて十分小さい対
角距離の断面形状であれば良い。ここで、断面形状の対
角距離とスペーサの長さの比(アスペクト比)は、1:1
0〜1:1000程度が良い。例えば、長さ1mm、断面
形状は100μm×50μmの長方形のスペーサとか、長さ2mm
で断面が直径100μmの円形状のスペーサが適している。
【0119】また、該スペーサの断面形状は、図43に
示す通り、正方形、長方形、菱形、六角形等の多角形状
(図43(a))や円形状等、十分な強度が確保でき、カソ
ード基板とアノード基板と設置できる面積があればよ
い。
【0120】望ましくは、図43(b)に示すような断面
形状が曲線で囲まれているような角を丸めた多角柱、図
43(c)に示すような円や楕円等の円柱が電界集中する
ような部分をもたないために適当である。特に、円柱は
形状が対称であるために作製が容易で、また配置の際の
接合方向や位置ずれに対しての許容範囲が広くなり、特
に望ましい。
【0121】スペーサ1020を構成する高抵抗膜11
には、高電位側のフェースプレート1017(メタルバ
ック1019等)に印加される加速電圧Vaを帯電防止
膜である高抵抗膜11の抵抗値Rsで除した電流が流さ
れる。そこで、スペーサの抵抗値Rsは帯電防止および
消費電力からその望ましい範囲に設定される。帯電防止
の観点から表面抵抗R/□は10の12乗Ω以下である
ことが好ましい。十分な帯電防止効果を得るためには1
0の11乗Ω以下がさらに好ましい。表面抵抗の下限は
スペーサ形状とスペーサ間に印加される電圧により左右
されるが、10の5乗Ω以上であることが好ましい。絶
縁材料上に形成された帯電防止膜の厚みtは10nm〜
1μmの範囲が望ましい。特に、材料の表面エネルギー
および基板との密着性や基板温度によっても異なるが、
成膜時間、再現性、膜応力等の観点より、膜厚は50〜
500nmであることが望ましい。表面抵抗R/□はρ
/tであり、以上に述べたR□とtの好ましい範囲か
ら、帯電防止膜の比抵抗ρは0.1[Ωcm]乃至10
の8乗[Ωcm]が好ましい。さらに表面抵抗と膜厚の
より好ましい範囲を実現するためには、ρは10の2乗
乃至10の6乗Ωcmとするのが良い。
【0122】帯電防止特性を有する高抵抗膜11の材料
としては、例えば金属酸化物を用いることが出来る。金
属酸化物の中でも、クロム、ニッケル、銅の酸化物が好
ましい材料である。その理由はこれらの酸化物は二次電
子放出効率が比較的小さく、冷陰極素子1012から放
出された電子がスペーサ1020に当たった場合におい
ても帯電しにくいためと考えられる。金属酸化物以外に
も炭素は二次電子放出効率が小さく好ましい材料であ
る。特に、非晶質カーボンは高抵抗であるため、スペー
サ表面の抵抗を所望の値に制御しやすい。
【0123】該柱状スペーサ1020を構成する低抵抗
膜21は、高抵抗膜11を高電位側のフェースプレート
1017(メタルバック1019等)及び低電位側の基
板1101(配線1013、1014等)と電気的に接
続する為に設けられたものであり、以下に列挙する複数
の機能を有することが出来る。 高抵抗膜11をフェースプレート1017及び基板1
101と電気的に接続する。
【0124】既に記載したように、高抵抗膜11はスペ
ーサ1020表面での帯電を防止する目的で設けられた
ものであるが、高抵抗膜11をフェースプレート101
7(メタルバック1019等)及び基板1101(配線
1013、1014等)と直接或いは当接材1041を
介して接続した場合、接続部界面に大きな接触抵抗が発
生し、スペーサ表面に発生した電荷を速やかに除去でき
なくなる可能性がある。これを避ける為に、フェースプ
レート1017、基板1101及び当接材1041と接
触する柱状スペーサ1020の当接面或いは側面部に低
抵抗層21を設けた。 高抵抗膜11の電位分布を均一化する。
【0125】陰極素子1012より放出された電子は、
フェースプレート1017と基板1101の間に形成さ
れた電位分布に従って電子軌道を成す。柱状スペーサ1
020の近傍で電子軌道に乱れが生じないようにする為
には、高抵抗膜11の電位分布を全域にわたって制御す
る必要がある。高抵抗膜11をフェースプレート101
7(メタルバック1019等)及び基板1101(配線
1013、1014等)と直接或いは当接材1041を
介して接続した場合、接続部界面の接触抵抗の為に、接
続状態のむらが発生し、高抵抗膜11の電位分布が所望
の値からずれてしまう可能性がある。これを避ける為
に、柱状スペーサ1020がフェースプレート1017
及び基板1101と当接するスペーサ端部の全長域に低
抵抗層を設け、この低抵抗層に所望の電位を印加するこ
とによって、高抵抗膜11全体の電位を制御可能とし
た。 放出電子の軌道を制御する。
【0126】冷陰極素子1012より放出された電子
は、フェースプレート1017と基板1101の間に形
成された電位分布に従って電子軌道を成す。スペーサ近
傍の冷陰極素子から放出された電子に関しては、スペー
サを設置することに伴う制約(配線、素子位置の変更
等)が生じる場合がある。このような場合、歪みやむら
の無い画像を形成する為には、放出された電子の軌道を
制御してフェースプレート1017上の所望の位置に電
子を照射する必要がある。フェースプレート1017及
び基板1101と当接する面の側面部に低抵抗層を設け
ることにより、柱状スペーサ1020近傍の電位分布に
所望の特性を持たせ、放出された電子の軌道を制御する
ことが出来る。
【0127】低抵抗膜21は、高抵抗膜11に比べ十分
に低い抵抗値を有する材料を選択すればよく、Ni,Cr,
Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属、あるいは合
金等より適宜選択される。
【0128】接合材1041は該柱状スペーサ1020
が行方向配線1013およびメタルバック1019と電
気的に接続するように、導電性をもたせる必要がある。
すなわち、導電性接着材や金属粒子や導電性フィラーを
添加したフリットガラスが好適である。
【0129】該柱状スペーサの巨視的な配列方法につい
ては、図44に示したように、(a)規則的に格子点状
の場合、(b)Y方向に隣接するスペーサ列がX方向に
半ピッチだけずれている場合、(c)規則的な配列で所
々抜けている場合、また、ランダムに配列していても良
い。重要な点は、該スペーサによって大気圧が支持さ
れ、電子ビームを妨げずに輝点の均一性が保たれていれ
ば良い。
【0130】(構成5)表示パネルとしてスペーサを用
いる場合におけるそのスペーサの配置については以下の
各実施例の構成をとることができる。
【0131】(実施例1)図45〜図49はこの構成5
を適用した真空容器の実施例1を説明する図である。図
45は平板型ディスプレイの真空容器の概略図であり、
図46は図45におけるA−A断面図であり、図47は
図45におけるB−B断面図であり、図48は図46に
おけるC−C断面図であり、図49はスペーサの斜視図
である。
【0132】図中、101は前面基板(厚さT1=2.
8mm)であり、102は前面基板101に対向した位置
に配置された背面基板(厚さT2=2.8mm)であり、
103は2枚の基板の間に配置され、気密に接着された枠
部である。2枚の基板間距離Dは2mmである。枠部1
03の内側の大きさは、x方向長さW1=112mm、
y方向長さW2=52mmであり、枠部103と前面基
板101および背面基板102とはフリットガラス(不
図示)により気密に接着されている。105は2枚の基
板の間に配置され、断面円形状である円柱スペーサ(半
径R=0.1mm、高さH=2mm)であり、間隔P1
=P2=12mmにて正方格子点に配置されており、本
数は50本である。
【0133】前面基板101、背面基板102、枠部1
03および円柱スペーサ105の材質は青板ガラスであ
る。104は、これらの構成部材によって真空容器10
6が構成されている。
【0134】背面基板102上には、電子を放出する素
子である表面伝導型の電子放出素子109が搭載されて
おり、前面基板102には、電子を照射することで発光
し、画像を表示する蛍光体108が搭載されている。1
07は蛍光体108が発光して画像を表示する画像表示
領域(120mm×67mm)である。
【0135】図48において、AはC−C断面図におけ
る枠部103の内側の面積であり、A=W1×W2であ
るので、5824mm2であり、スペーサの総断面積S
は50本分の円柱スペーサ104の断面積の和であるス
ペーサ総断面積であるので、S=50×π×R2であ
り、S=1.57mm2である。ここで、支持効率比η
は比S/Aであり、支持効率ηは0.027%である。
これは、望ましい真空容器の構成である。
【0136】次に真空容器106を用いた平板型画像表
示装置を説明する。まず、電子放出素子109などが搭
載された背面基板102を電子放出部103をホットプ
レート上に上側に向けてセットし、円柱スペーサ104
を配置する位置にフリットガラスをディスペンサを用い
て塗布する。そして、専用治具にて円柱スペーサ104
をフリットガラス上に配置し、加熱することでスペーサ
104を背面基板102に接着する。
【0137】次に、背面基板102の上に、あらかじめ
z方向の上下にフリットガラスを塗った枠部103をセ
ットし、さらに、蛍光体108などが搭載された前面基
板101を、蛍光体108が電子放出素子109と対向
するように位置合わせして固定する。さらにその上にホ
ットプレートをのせ、荷重をかけながらフリットガラス
の接着温度まで加熱し、その後冷却することで気密な真
空容器を製造する。また、本発明では不図示であるが、
背面基板102または前面基板101には排気管を接着
する。その後、排気管を利用して外部の真空ポンプによ
って内部の空気を排除して、10-6torr程度の真空
とする。そして、電子放出素子109と外部駆動基板等
を接続してに通電処理を行い、電子を放出する機能を与
える。さらに、電子放出素子109に駆動電圧を印加し
て電子を放出させ、蛍光体108と電子放出素子109
間に3kV〜15kVの高電圧を印加して電子を蛍光体
108へ加速して照射し、発光させる。その光は前面基
板101を透過する。外部から前面基板101を見る
と、画像表示領域107に従来より高質の画像が表示さ
れ、目標の達成を確認した。
【0138】(実施例2)図50〜図51は本発明によ
る真空容器の実施例を説明するである。図50は平板型
ディスプレイの真空容器の横方向における断面図であ
り、実施例1の図48に相当する。図51はスペーサの
斜視図である。図中、101は前面基板(厚さT1=
2.8mm)であり、102は前面基板101に対向して
基板間隔D=2mmの位置に配置された背面基板(厚さ
T2=2.8mm)であり、103は2枚の基板の間に配
置され、気密に接着された枠部である。枠部103の内
寸はx方向方向はW1=820mm、y方向はW2=5
00mmである。枠部103と前面基板101および背
面基板102とはフリットガラス(不図示)により気密
に接着されている。105は2枚の基板の間に配置された
断面長方形状である長手スペーサの一つである板スペー
サ(x方向長さL=40mm、y方向長さT=0.2m
m、高さH=1.8mm)であり、x方向に間隔0.1
mm以下(ほぼ連続)で、間隔y方向に間隔P3=2
7.072mmにて均一に連続配置されており、本数は
288本である。なお、図において板スペーサ105の
本数は省略されている。これらの構成部材によって真空
容器106が構成されている。前面基板101、背面基
板102、枠部103および板ペーサ105の材質は青
板ガラスである。
【0139】背面基板102上には、電子を放出する素
子である表面伝導型の電子放出素子109が搭載されて
おり、前面基板102には、電子を照射することで発光
し、画像を表示する蛍光体108が搭載されている。1
07は蛍光体108が発光して画像を表示画像表示領域
(720.792mm×406.08mm)ある。
【0140】図50において、AはC−C断面図におけ
る枠部103の内側の面積であり、A=W1×W2=
4.10×105mm2であり、Sは288本(=n)分
の板スペーサ105の断面積の和であるスペーサ総断面
積S=n×T×Lなので、S=2.30×103mm2
ある。ここで、支持効率ηは0.56%であり、望まし
い構成の真空容器である。
【0141】次に、この真空容器106を用いて平板型
画像表示装置を製造した。まず、電子放出素子109な
どが搭載された背面基板102を電子放出部103をホ
ットプレート上に上側に向けてセットし、長手スペーサ
105を配置する位置にフリットガラスをディスペンサ
を用いて塗布する。そして、専用治具にて長手スペーサ
105をフリットガラス上に配置し、加熱することで長
手スペーサ105を背面基板102に接着する。
【0142】次に、背面基板102の上に、あらかじめ
z方向の上下にフリットガラスを塗った枠部103をセ
ットし、さらに、蛍光体108などが搭載された前面基
板101を、蛍光体108が電子放出素子109と対向
するように位置合わせして固定する。さらにその上にホ
ットプレートをのせ、荷重をかけながらフリットガラス
の接着温度まで加熱し、その後冷却することで気密な真
空容器を製造する。また、本発明では不図示であるが、
背面基板102または前面基板101には排気管を接着
する。その後、排気管を利用して外部の真空ポンプによ
って内部の空気を排除して、10-6torr程度の真空
とする。そして、電子放出素子109と外部駆動基板等
を接続してに通電処理を行い、電子を放出する機能を与
える。さらに、電子放出素子109に駆動電圧を印加し
て電子を放出させ、蛍光体108と電子放出素子109
間に3kV〜15kVの高電圧を印加して電子を蛍光体
108へ加速して照射し、発光させる。その光は前面基
板101を透過する。外部から前面基板101を見る
と、画像表示領域107に従来より高質の画像が表示さ
れ、目標の達成を確認した。
【0143】また、板スペーサ105の配置を千鳥配置
とした場合、スペーサの本数は256本が必要であり、
スペーサの総断面積Sは256本分の板スペーサ105
の断面積の和であり、S=2.05×103mm2であ
る。この場合、支持効率ηは0.50%であり、望まし
い構成の真空容器である。
【0144】また、図52及び53に示す構成とするこ
とができる。図52中、101は前面基板(厚さT1=
2.8mm)であり、102は前面基板101に対向して
基板間隔2mmの位置に配置された背面基板(厚さT2
=2.8mm)であり、103は2枚の基板の間に配置さ
れ、気密に接着された枠部である。枠部103の内寸は
x方向方向はW1=820mm、y方向はW2=500
mmである。枠部103と前面基板101および背面基
板102とはフリットガラス(不図示)により気密に接
着されている。105は2枚の基板の間に配置された断面
長方形状である板スペーサ(x方向長さ40mm、y方
向長さ0.2mm、z方向長さ=1.8mm)であり、
x方向に間隔0.1mm以下(ほぼ連続)で、間隔y方
向に間隔P3=27.072mmにて均一に連続配置さ
れており、本数は288本である。なお、図において板
スペーサ105の本数は省略されている。前面基板10
1、背面基板102、枠部103および板ペーサ105
の材質は青板ガラスである。また、図53のように、板
スペーサ105の配置を千鳥配置とした場合、x方向間
隔は2.55mm、y方向間隔は27.072mmであ
り、スペーサの本数は256本である。なお、枠部材の
角部はこれらの図面に示されているように面取りした湾
曲状とすることができる。この場合の曲率は、例えば内
径10mm±1.0mm、外径18mm±1.0mmと
することができ、このような径での湾曲状の角部を有す
る枠部材は、対角10インチから30インチなどの大画
面のものにまで適用可能である。
【0145】(構成6)枠部材の構成としては以下の構
成を採ることもできる。図54にその一例を示す。支持
部材103は、前面板101及び背面板102と実質的に同様な
熱膨張率をもつ材料で形成され、前面板、背面板及び支
持部材で基本的な容器が構成される。支持部材の隅部形
状は、容器内側、外側両方円弧形状であることがもっと
も好ましいが、内側もしくは外側のみ円弧形状であって
も良く特に限定されるものではない。また、円弧形状の
曲率は内、外側とも限定されるものではないが、特に
内、外同心円で曲率半径は1〜50mmが強度的に好まし
い。支持部材の形成方法は、くり貫き加工、研削加工、
加熱プレス加工、棒材からの折り曲げ加工等、一体化構
造で形成することが一般的であるが、特に限定されるも
のではない。この構成において、有効表示エリアを対角
30インチとする縦、横比3:4のカラー画像形成装置
を作成できた。
【0146】図55に支持枠の他の例を示す。この支持
枠は、青板ガラス板材から研削加工にて厚さ3.6mm幅7
mm、隅部内側曲率半径2±0.5mmすることで形成
することができた。更にリアプレートとの封着面にディ
スペンサによって低融点ガラスペーストを塗布し、乾燥
後、380℃で10分間前処理(仮焼成)することで低融点
ガラス層を形成した。低融点ガラスはフェースプレート
同様、日本電気硝子社製LS-3081をペーストとして用い
た。
【0147】また図56に示す構成を適用して有効表示
エリアを対角10インチとする縦、横比3:4のカラー
画像表示装置を作成することができる。この場合の支持
枠は、青板ガラス板材からくり貫き加工にて厚さ1.6mm
幅13mm、隅部内側曲率半径10±1.0mm、隅部外側
曲率半径18±1.0mmのものとして作製できる。尚、隅
部の円弧形状は内、外とも同一中心を持つものとしてい
る。更にリアプレートとの封着面にディスペンサによっ
て低融点ガラスペーストを塗布し、乾燥後、380℃で10
分間前処理(仮焼成)することで低融点ガラス層を形成
した。低融点ガラスはフェースプレート同様、日本電気
硝子社製LS-3081をペーストとして用いた。
【0148】この構成によれば、背面板と前面板との間
にあって背面板と前面板の間隔を外周部において支持す
る支持部材の隅部形状を少なくとも容器内側もしくは外
側において円弧形状にする事により、支持部材を一体型
で成形することが容易になり、分割支持部材構成で見ら
れていた隅部でのスローリークの発生や封着後の容器の
破損(剥がれ)を低減する事ができ、歩留まりの良い信頼
性の高い画像形成装置が得られる。さらに支持部材自体
の強度が向上することにより取り扱いも安易になり装置
等の簡略化により生産性を向上させる事ができる。
【0149】また、この構成において、背面板と前面板
との間にあって背面板と前面板の間隔を外周部において
支持する支持部材の隅部形状を少なくとも容器内側もし
くは外側において円弧形状にする事により、支持部材を
一体型で成形することが容易になり、分割支持部材構成
で見られていた隅部でのスローリークの発生や封着後の
容器の破損(剥がれ)を低減する事ができ、歩留まりの良
い信頼性の高い画像形成装置が得られた。また、支持部
材自体の強度が向上することにより取り扱いも安易にな
り装置等の簡略化により生産性を向上させる事ができ
た。
【0150】(構成7)一方、フェースプレート、支持
枠、リアプレートの接合部の構成としては以下の各実施
例の構成をとることができる。
【0151】実施例1 本実施例は、画像表示装置の大画面化における課題に対
して、目標を達成した例である。図57および図58は
この構成の実施例1を説明する図である。図57は気密
容器の概略断面図であり、図58は気密容器の構成部材
を分解した概略斜視図である。
【0152】図中、101は前面基板(厚さ2.8m
m)であり、102は前面基板101に対向した位置に
配置された背面基板(厚さ2.8mm)であり、103
はフリットガラス105によって前面基板101と背面
基板103と気密に接着された外枠である。外枠103
の幅Wは3mm、厚さTは1mmであり、縦横比Aは3
である。また、フリットガラス105の厚みは0.2m
mである。
【0153】104は気密容器106の内部を真空にし
た時に外部から印加される大気圧に対して、気密容器の
変形を抑制するためのスペーサ104である。大きさ
は、x方向長さtは0.2mm、y方向長さ40mm、
z方向長さ1.2mmであり、フリットガラス107
(厚さ0.2mm)にて片側固定されている。図57、
58ではスペーサは3本しか記載されていないが、実際
は250本である。
【0154】106は前面基板101と背面基板102
と外枠103によって構成された気密容器であり、11
0は気密空間である。気密容器106の大きさは、x方
向900mm、y方向580mm、z方向7mmであ
る。また、前面基板101と背面基板102と外枠10
3とスペーサ104の材質は青板ガラスである。
【0155】109は背面基板102上に搭載された表
面伝導型電子放出素子であり、108は前面基板上に搭
載され、表面伝導型電子放出素子109で発生した電子
を照射することで発光する蛍光体である。表面伝導型電
子放出素子109についての詳しい技術は特開平7−2
35255等で開示されている。
【0156】次に、気密容器の製造方法を説明する。は
じめに、前面基板101に蛍光体108等を形成し、次
に、背面基板102上に表面伝導型電子放出素子109
などを設け、その後、背面基板102の上にフリットガ
ラス105と外枠103を積層して配置して、さらにス
ペーサ104とフリットガラス107を治具にて位置決
めして配置し、外枠103とスペーサ104に荷重を加
えながらホットプレートにてフリットガラス105の接
着温度まで加熱し、接着させ、冷却する。さらに、外枠
103の上に、フリットガラス105と前面基板101
をのせ、治具等で適切な位置で固定し、ホットプレート
でフリットガラス105の接着温度まで加熱し、フリッ
トガラス105に荷重を加えながら、気密に接合する。
そして、降温してホットプレートから取り出し、気密空
間110を具備する気密容器106を完成した。
【0157】次に、気密容器106を用いた画像表示装
置の製造方法について説明する。はじめに、排気管(不
図示)を介して気密空間110の空気を排出して真空に
し、表面伝導型電子放出素子109と外部の駆動回路
(不図示)等を接続し、表面伝導型電子放出素子109
に通電することで電子放出部としての性能を与え、外部
の駆動回路より画像を表示するべく通電することで、表
面伝導型電子放出素子より電子を発生させ、蛍光体10
8に照射し、蛍光体108が発光することで画像表示に
成功し、画像表示装置の製造を完了した。
【0158】次に、能力最大である前面発光の状態で駆
動を行い、前面基板101および背面基板102の温度
がそれぞれ上昇しても、外枠103およびフリットガラ
ス105においてスローリークは発生せず、安定した気
密容器と画像表示装置を得ることができた。その後、排
気管(不図示)を切断除去した。
【0159】続いて、厚さTを1mmを対象にし、上述
した第一の条件である外枠103の幅W=3mmを中心
として、幅W=1,2,5,30,40mmである外枠
についてFEM解析を行い、引き剥がし応力σがスロー
リークにつながるクラックが発生しないと考えられる1
2MPa以下であることを判定基準とした。さらに外枠
103の幅W=2,5,30,40mmである外枠を用
いて気密容器を作成し、さらに画像表示装置を製造し
た。
【0160】そして、能力最大の駆動を行い、ヘリウム
リークディテクタを用いてスローリークチェックを特に
領域CおよびDにて行い、スローリークがないことを確
認した。
【0161】また、外枠の幅Wが大きくなると、それに
伴って、気密容器を製造する際にフリットガラス105
を用いて外枠と前面基板および背面基板を加熱接合する
ために必要な荷重が大きくなり、製造装置の消耗等が激
しくなり、製造コストが高くなってしまう。従って、実
用的には、幅Wは30mm以下であることが適当であ
る。
【0162】これらの結果を表1に示す。
【0163】
【表1】 本実施例では、大画面を有する気密容器およびそれを用
いた画像表示装置において、外枠103の縦横比Aが、
枠幅Wが2≦W≦30であり、2≦A≦30であれば、
実用的な範囲で、スローリークが発生しにくいことを検
討および製造を行うことで示した。
【0164】また、本実施例ではスペーサ104として
長さ40mm、厚さ0.2mmの形状を用いたが、形状
および大きさをこれに限定するものではない。例えば、
長さが200mm、厚さ0.1mmでもよく、また、半
径が0.1mm程度の円柱形状でもよい。
【0165】なお、30インチ角の大画面に適用する場
合は、例えばW=13mm、T=1.3mm、フリット厚み
0.3mm、A=10mm、スペーサZ方向1.8mm、
容量大きさ7.5mmとすることができる。
【0166】実施例2 本実施例では、実施例1と同じく、画像表示装置の大画
面化における課題に対して、目標を達成した例である。
本実施例は、外枠103とスペーサ104のサイズが異
なるだけで、その他の構成部材のサイズは実施例1と同
じである。
【0167】本実施例では、外枠103の幅Wは12m
mであり、厚さTは3mmであり、外枠の縦横比Aは4
である。またそれにともない、スペーサ104のz方向
の長さが3.2mmである。。また、フリットガラス1
05の厚みは0.2mmである。また、前面基板10
1、背面基板102、外枠103およびスペーサ104
の材質は、高歪点ガラスである。
【0168】これらの部材を用いて、実施例1と同じ方
法で気密容器を製造し、そして画像表示装置を製造し、
最大能力における駆動においてスローリークがないこと
を確認した。
【0169】さらに、外枠の幅W=12に対して、厚さ
Tを、T=3mmを中心としてT=2,4mmと振って
気密容器、さらには画像表示装置を製造し、実施例1と
同様の検討、確認を行った。その結果を表2に示す。な
お、厚さTを変化させるにあたり、スペーサ104のz
方向の長さも、それぞれ、2.2mm,4.2mmと変
更した。
【0170】
【表2】 本実施例では、大画面を有する気密容器およびそれを用
いた画像表示装置において、外枠103の外枠の幅Wが
W=12であり、縦横比Aが、3≦A≦6であれば、実
用的な範囲で、スローリークが発生しにくいことを検討
および製造を行うことで示した。
【0171】なお、例えば、30インチの表示部の場合
は、A=10、W=13、T=1.3、また10インチ
の表示部の場合は、A=8.6、W=12、T=1.4
とすることができる。
【0172】(構成8)更に、フェースプレート、支持
枠、リアプレートの接合部周辺については以下のような
構成をとることができる。この構成は、フェースプレー
トの画像形成部材(蛍光体)領域の周辺から、支持枠と
の接合面にかけて第1の導電性膜を有し、支持枠上のフ
ェースプレートとの接合面から、支持枠上のリアプレー
トとの接合面にかけて第2の導電性膜を有するものであ
る。また、この構成ではリアプレート側の電子源基板中
の複数の電子放出素子と配線の周辺に第3の導電性膜を
有してもよい。更に、第1の導電性膜と第2の導電性膜
との接合部に、第1の導電性膜と第2の導電性膜とを電
気的に接合する導電性材料が形成されていてもよく、フ
ェースプレートと支持枠との間が、導電性のフリット乃
至は接着剤により接合されてもよい。
【0173】図59にこの構成の一例を示す。この例で
は、フェースプレート(前面板)7上の画像形成部材6
の周辺から支持枠9との接合部にかけて、第1の導電性
膜10が形成されており、支持枠9上には、前面板7と
の接合部からリアプレート(背面板)4との接合部にか
けて第2の導電膜11が形成されている。また、第1の
導電膜10と第2の導電膜11は接合部分で電気的に接
続しており、電気的接続を確保するための導電性材料1
2を形成しても良い。また、導電性材料12を用いず
に、接合材14にAuやAg等の導電性のフィラーを混
合させた導電性フリットガラスを用いて、電気的接続を
確保することもできる。
【0174】第2の導電膜11の背面板4との接合部分
は、電子源2を駆動する時の電位と近い電位になるよう
に維持するのが好ましく、例えば図59に示すように、
支持枠9の背面板4との接合端面に導電膜2と接触する
ように電極13を形成し、電極13を例えばグランド電
位に接続する。
【0175】第1の導電膜10は、表面抵抗Rs(シー
ト抵抗)が1011Ω/□以下となるように形成する。な
おシート抵抗Rsは、厚さがt、幅がwで長さがlの薄
膜の長さ方向に測定した抵抗値RをR=Rs(l/w)
とおいたときに現れる値で、抵抗率をρとすれば、Rs
=ρ/tである。シート抵抗Rsを上記範囲に設定する
理由は、先述したイオンなどによる帯電を除去するため
にはRsが1011Ω/□以下であることが好ましいから
である。第2の導伝膜11のシート抵抗は、108Ω/
□〜1011Ω/□とするのが好ましい。これも、イオン
などによる帯電を除去するためにはRsが1011Ω/□
以下であることが好ましいからであり、また、画像形成
部材6に高電圧が印加された時に第2の導電膜11を電
流が流れることにより消費される電力を抑えるためには
Rsが108Ω/□以上であることが好ましいからであ
る。
【0176】支持枠9周囲の構造パラメータを考慮し、
第1の導電膜10および第2の導電膜11のシート抵抗
を上記範囲内で適宜設定することで、支持枠周囲の電界
の乱れを制御することも可能である。ここで、画像形成
部材6に印加する高電圧の値をVaとし、画像形成部材
6の端部から支持枠との接合部との距離をLとし、支持
枠の高さをH、第1の導電膜と第2の導電膜のシート抵
抗をそれぞれRs1,Rs2とする。例えば、Va/2
となる電位が前面板と支持枠との接合部位に来るように
するためには、Rs1/Rs2=H/Lとすれば良い。
また、Rs1/Rs2が極力小さくなるように設定すれ
ば、図59に示すように、画像形成部材6と電子源2と
の間の平衡電界を支持枠近傍まで継続させることができ
る。
【0177】なお、ここでの導電膜の形成用材料として
は、炭素材料や酸化錫、酸化クロム、ITOなどの金属
酸化物や、導電性材料が酸化シリコン等に分散されたも
のなどは、容易にかつ大面積にわたり均一な膜を形成で
きるため好適である。導電膜10、11の成膜方法とし
ては、スパッタ法、真空蒸着法、塗布法、電子ビームに
よる重合法、プラズマ法、CVD法等が挙げられる。こ
れらのいずれの方法によっても、安定した導電膜を容易
に得られる。
【0178】次に、本発明の表示プレートの第2の形態
を図60に示す。図60中、図59と同じ符号を付けた
部材は同じ物を示す。図60で示した画像形成装置と、
図59で示した画像形成装置との相違点は、ガラス等の
絶縁性基体上に形成された電子源2と配線3の、少なく
とも周囲の絶縁基板上に第3の導電性膜16を有してい
る点にある。
【0179】この構成によれば、上記背面板内の電極も
しくは導電性薄膜が形成されていない領域、例えば、各
X方向配線3xの間、各Y方向配線3yの間、それぞれ
の電子放出素子間に存在する基板1の表面等に、第3の
導伝膜が形成される。そして、第3の導電膜は、電子放
出素子の駆動電圧に近い電位となるように、電極電位や
グランド電位などに電気的に接続されているため、これ
らの領域が帯電することにより発生する電子ビーム軌道
の歪みや揺らぎを抑えることができる。第3の導伝膜の
シート抵抗は、帯電を防止する観点から1011Ω/□以
下であることが好ましく、また、各配線や電極間の絶縁
を確保し、リーク電流による無効な消費電力を抑える観
点から108Ω/□以上であることが好ましい。第3の
導伝膜を構成する材料や成膜方法は、第1の導伝膜や第
2の導伝膜と同じ材料や成膜方法を用いることができ
る。
【0180】第3の導伝膜16は、各配線や電極間の絶
縁を確保するような抵抗値に設定してあるため、電子源
を形成した背面板全体に成膜しても良く、また、予め基
板1上に第3の導伝膜を成膜し、その上に電子源2や配
線群3を形成しても良い。
【0181】次に、この構成、例えば図59または60
に示す構成における接合部の作製について説明する。ま
ず、画像表示部分となる前面板7を作成した。前面板7
には、予めガラス基板5の片側全面にITOからなる透
明電極を設けておいた。ITO膜は本発明においける第
1の導伝膜としての機能を備えており、シート抵抗は2
×103Ω/□とした。
【0182】画像形成部材であるところの蛍光膜6は、
カラーを実現するためにストライプ形状の蛍光体とし、
先にブラックストライプを形成し、その間隙部にスラリ
ー法により各色蛍光体を塗布して蛍光膜6を作製した。
ブラックストライプの材料として通常良く用いられてい
る黒鉛を主成分とする材料を用いた。また、蛍光膜6の
電子源に対向する面側にはメタルバックを設けた。メタ
ルバックは、蛍光膜6の作製後、蛍光膜6の内面側表面
の平滑化処理(通常、フィルミングと呼ばれる)を行
い、その後Alを真空蒸着することで作製した。
【0183】次に、支持枠9を作成した。支持枠9はソ
ーダライムガラスからなり、電子ビーム蒸着により酸化
クロムからなる第2の導伝膜を成膜した。シート抵抗は
3×1010Ω/□とした。また、支持枠9の背面板と接
合される接合面と第2の導電膜端部にかけて、Alの蒸
着膜からなる電極を形成した。
【0184】以上のようにして多数の表面伝導型電子放
出素子を作製した背面板の3mm上方に、先ほど作成し
た前面板7を支持枠9を介して配置し、前面板7と支持
枠9との接合部にはAu微粒子のフィラーを混合させた
導電性フリットガラスを塗布し、支持枠9と背面板4と
の間には通常の(絶縁性の)フリットガラスを塗布し
て、大気中で410℃で10分間焼成することで封着し
た。
【0185】更に、第3の導電膜を用いた構成は、ま
ず、RFマグネトロンスパッタによって、上記背面板の
電子源が形成された側の前面に、第3の導電膜を形成す
る。使用したターゲットは炭素であり、膜厚は約2nm
である。このときのシート抵抗値は5×108Ω/□程
度であった。次に、蛍光膜6とメタルバックからなる画
像形成部材を形成後、画像形成部材周辺のガラス基板上
に、炭素系薄膜からなる第1の導電膜10を形成した。
第1の導電膜10の形成は、粒径0.1μmの炭素分散
材料を有機溶剤に分散した溶液をスプレーコートするこ
とにより行った。炭素分散材料は黒鉛を主成分として、
導伝率を下げるためにTiO2を添加されているものを
用いた。また、塗布後に、上記炭素系薄膜を安定化する
ために200℃で熱処理を行った。このように作成され
た第1の導電膜の膜厚は約1μmであり、シート抵抗は
2×107Ω/□であった。更に、支持枠9を作成し
た。支持枠9はソーダライムガラスからなり、電子ビー
ム蒸着により酸化錫からなる第2の導伝膜を成膜した。
シート抵抗は2×1010Ω/□とした。また、支持枠9
の背面板と接合される接合面と第2の導電膜端部にかけ
て、Alの蒸着膜からなる電極を形成した。このような
操作によって第1〜第3の導電膜を用いた構成を得るこ
とができた。
【0186】(構成9)一方、スペーサ自体の構成とし
て種々の構成が取り得るが、例えば図61に示す構成の
ものを好ましく用いることができる。なお、このような
スペーサは以下のようにして行うことができる。
【0187】まず、PDガラスは、真空容器の外囲器を
なすフェースプレート、リアプレート及び枠部材などに
使用しているソーダライムガラスと熱膨張率が近いの
で、表示パネル組立や真空プロセス中の熱工程で表示パ
ネルの破壊や歪みを生じにくい。また、高電界(数kV
/mm)以下での電荷移動がソーダライムガラスに比べ
格段に少ないので、フェースプレート上のアノード電極
及びリアプレート上の電子源間に印加される高電圧下に
おいても、スペーサ沿面での放電やスペーサ部材の劣化
が生じにくい。以上から、スペーサ部材及び表示パネル
の信頼性が格段に向上する。
【0188】スペーサが、フェースプレート及びリアプ
レート接する2面及び/または接続する側面部の一部へ
の電極の形成は以下の工程により行うことができる。 (a)スペーサ電極形成部に開口を有する成膜マスクを
スペーサに位置合せ・密着させた後、スパッタリング成
膜装置内にセットする。 (b)スパッタリング成膜装置内を排気し、所望の真空
度に達した後、所望のターゲット材を所望のイオン化ガ
スによりスパッタし、スペーサ表面に所望の材料を成膜
する。 (b−1)下引き層としてのTiを、チタンターゲット
をアルゴンガス中でスパッタリングして成膜する。 (b−2)スペーサ電極としてのPtを、プラチナ−タ
ーゲットをアルゴンガス中でスパッタリングして成膜す
る。
【0189】下引き層としてのチタンは、スペーサ基板
をなすガラス(酸化物を含む)と酸化しにくいプラチナ
との密着性を強化する機能を有する。低抵抗膜(スペー
サ電極)としてのプラチナは高抵抗膜と接するので、表
示パネル作製工程(特に熱工程)や高電圧印加工程にお
いて、高抵抗膜及びその境界部での変質を起こしにくい
材料として選択したものである。
【0190】上記低抵抗膜(スペーサ電極)は、スペー
サがフェースプレート上のアノード及びリアプレート上
の配線と電気的導通をスペーサ全体にわたって保つ機能
と、かつスペーサ近傍を飛翔する電子軌道に対し所望の
制御を行う機能と、2次電子放出係数の小さい低抵抗部
材よりスペーサ表面で2次電子放出を制御し、スペーサ
帯電を抑制する機能を合せ持つ。
【0191】次に、スペーサが真空容器をなす表示パネ
ル内に表出する面に帯電防止機能を有する高抵抗膜を形
成する。まず、スパッタリング成膜装置内を排気し、所
望の真空度に達した後、所望のターゲット材を所望のイ
オン化ガスによりスパッタリングし、スペーサ表面に所
望の材料を成膜する。例えば、下引き層として窒化アル
ミニウムをアルミニウムターゲットを窒素ガス中でスパ
ッタリングして成膜(200〜500Å)する。次に、
高抵抗膜としての窒化タングステン・ゲルマニム合金化
合物(WGeN)を、タングステンターゲットとゲルマ
ニウムターゲットを窒素ガス中で同時スパッタリングし
て成膜(500〜3000Å)する。
【0192】この高抵抗膜は、リアプレート上の電子源
から放出された放出電子あるいはGフェースプレート上
のアノードから反射した反射電子、あるいはその他のイ
オン化物質、あるいは紫外線やX線の衝突によりスペー
サ表面で発生する2次電子の量を高抵抗膜の2次電子放
出特性及び表面構造により制御し、帯電の発生を抑制す
る機能を有する。また、高抵抗膜の抵抗値を適度に制御
することにより、発生した帯電荷を速やかに除去し、か
つ高電界下においても電流による発熱を適度に抑制する
ことができる。
【0193】(構成10)スペーサを用いた表示パネル
の真空容器内の真空度を維持する手段としてゲッタを容
器内に配置する場合には、スペーサとスペーサの間に少
なくとも1種のゲッタが配設された構成をとることがで
きる。そのような構成の1例を図62に示す。図62に
おいて、1は電子源で、複数の電子放出素子を基板上に
配置し、適当な配線を施したものである。2はリアプレ
ート、3は支持枠、4はフェースプレート、9、14は
ゲッタ、15は板状スペーサ、接合部において、フリッ
トガラスなどを用いて互いに接着され、外囲器5を形成
している。
【0194】上記のようにして形成されたフェースプレ
ートと電子源基板に対し、ゲッタ9を設置する位置とし
ては、スぺーサとスペーサの間でフェースプレート側で
はメタルバック上あるいは黒色導電材上、電子源基板上
ではX方向配線上があげられる。設置はいずれか一方に
行ってもよいし、双方に行ってもよい。また設置領域
は、画像表示領域内全域に、まんべんなく分散して配置
されることが望ましい。さらに、ゲッタ9の設置面積と
しては、前記板状スペーサと前記電子源基板および前記
画像形成部材との設置面積より大きく配設されているこ
とが望ましい。
【0195】一方、ゲッタ14を配置する位置としては、
画像形成装置内でかつ画像表示領域外でメタルバック、
電子源に対し絶縁されてあれば、フェースプレート4上
でもリアプレート上に設置しても良い。
【0196】上記のゲッタ9、14は、その材料として
Ti、Zr、Cr、Al、V、Nb、Ta、W、Mo、
Th、Ni、Fe、Mnのうちから選ばれる一種以上の
金属、またはその合金からなるもの、あるいはBaが使
われ、適当なマスクをのせて真空蒸着法またはスパッタ
リング法、ゲッタフラッシュ法によって製造可能であ
る。以下にゲッタの配置における実施例を示す。
【0197】(実施例1)図62の構成において、メタ
ルマスクを用いて画像表示領域内の上配線102上に、ス
パッタリング法によりZr-V-Fe合金よりなるゲッタ
層109を形成する。ゲッタ層9の厚さは2μmとなるように
調整し、ゲッタ9の幅400μmで板状スペーサの幅200μ
mより太く、かつ長く形成した。非蒸発型ゲッタを形成
した。使用したスパッタリングターゲットの組成は、Z
r;70%、V;25%、Fe;5%(重量比)である。
【0198】(実施例2)更に、図63に本構成の他の
例を示す。この例では、フェースプレート4の全てのブ
ラックマトリクス12上にスパッタリング法によりTi-A
l合金よりなるゲッタ層9を形成した。Ti-Al合金のゲッ
タ層109の厚さは5μmとし、幅は板状スペーサの幅150
μmより太く、長く形成した。スパッタリングに用いた
ターゲットの組成は、Ti85%、Al15%の合金である。
【0199】(実施例3)図64に本実施例について示
す。ここでは蒸発型ゲッタが図64に示すワイヤー状の
ものであることと、ゲッタフラッシュを抵抗加熱で行っ
た以外は、実施例1と同様に画像形成装置を作成した。
【0200】(実施例4)本実施例を図65に示す。本
実施例では、実施例1の長さ20mmの板状スペーサが50mm
おきに千鳥に画像表示領域の全ての上配線上に配置し、
ゲッタ9をスペーサとスペーサの間に形成した以外は、
実施例1と同様に画像形成装置を作成した。
【0201】(実施例5)本実施例の画像形成装置を図
66に示す。本実施例では、実施例1の工程の工程-x
と実施例2の工程の工程-yをそれぞれ行い、上配線102
上とブラックマトリクス12上にゲッタ9を形成した以
外は、実施例1と同様に画像形成装置を作成した。
【0202】以上の構成10によれば、前記ゲッタ材の
設置面積は前記板状スペーサと前記電子源基板および前
記画像形成部材との設置面積より大きく配設されている
ことにより、広い面積で、しかも、最もガスを放出する
部分の近傍にゲッタ材が配置されることになる。その結
果、外囲器内に発生したガスはケ゛ッタ材に速やかに吸着さ
れ、外囲器内の真空度が良好に維持されるので、電子放
出素子からの電子放出量が安定し、特性の劣化を抑制で
き、結果的に、長時間動作させた場合の輝度の低下、と
りわけ、画像表示領域の外側付近での輝度の低下、およ
び輝度むらを抑制することができる。
【0203】(構成11)ゲッタの配置については更に
以下の構成を利用することができる。すなわち、(1)
第一に、外囲器内に、複数の電子放出素子が基板上にマ
トリクス状に配置し対向する電極と配線で結線された電
子源基板と、前記基板に対向して設けられた蛍光膜を有
する画像形成部材とを有する表示パネルにおいて、該電
子源基板の配線上に非蒸発ゲッタが形成され、かつ連続
する該非蒸発ゲッタの任意の二点間の電気抵抗が、同二
点間の該非蒸発ゲッタが形成される配線の電気抵抗より
高いことを特徴とする構成、(2)第二に、上述の電子
源基板の結線方法が、対向する電極の一方を結線した走
査側配線ともう一方を結線した信号側配線で形成された
単純マトリクス配線において、上述の非蒸発ゲッタが形
成される配線が、該電子源基板の走査側配線であること
を特徴とする構成を挙げることができる。
【0204】この構成によれば、 NEGを形成した配
線部分とNEGを形成しなかった配線部分が混在する場
合において、配線部分毎の電圧降下ばらつきを小さく抑
えられ、その結果非蒸発ゲッタを形成することによる輝
度ばらつきを小さく抑えられて、ガスを放出する部分の
近傍である配線上にケ゛ッタ材が配置することができる。こ
れにより、封着工程後に外囲器内に発生したガスはケ゛ッタ
材に速やかに吸着され、外囲器内の真空度が良好に維持
されるので、電子放出素子からの電子放出量が安定す
る。単純マトリクス配線の電子源基板の場合、走査側配
線、信号側配線の両方の配線上に形成しても片側の配線
のみに形成しても構わないが、片側のみに形成する場
合、走査側配線上に形成することが好ましい。それは単
純マトリクス駆動の際、信号配線であるY方向配線より
走査配線であるX方向配線の方が電流容量が大きいこと
が好ましく、必然的にX方向配線の幅が広くなり、NE
Gの形成面積を大きくできるからである。
【0205】図67、68は、2次元的に配置された電
子源を、マトリクス配線で接続された構成を模式的に示
したものである。図67は平面図、図68はA-A'に沿っ
た断面の構成を示す。102はX方向配線(走査側配線、上
配線)、103はY方向配線(信号側配線、下配線)で、それ
ぞれ素子電極105,106を介して電子放出素子108に接続さ
れている。Y方向配線103とX方向配線102の交差部は、Y
方向配線103の上に絶縁層104が形成され、その上にX方
向配線102が形成されている。X方向配線102、Y方向配
線103、素子電極105,106、電子放出素子はフォトリソプ
ロセスと真空蒸着法を組み合わせたもの、メッキ法、印
刷法、金属を溶液に溶かし液滴で付与し焼成する方法等
で形成される。
【0206】この電子源基板の配線上に非蒸発型ゲッタ
(NEG)109,110を形成する。X方向(走査側配線、上配
線)、Y方向(信号側配線、下配線)両方向とも非蒸発
型ゲッタを形成してもよいし、片側のみ形成してもよ
い。片側の場合、好ましくはX方向配線上に形成するこ
とが望ましい。これは単純マトリクス駆動の際信号配線
であるY方向配線より走査配線であるX方向配線の方が
電流容量が大きいことが好ましく、必然的にX方向配線
の幅が広くなり、NEGの形成面積を大きくできるから
である。また、画像表示領域内全域に、まんべんなく分
散して配置されることが望ましい(この意味より、本ゲ
ッタは面内ゲッタと称す)。
【0207】配線上に形成する非蒸発型ゲッタ(NEG)
は、その材料としてTi、Zr、Cr、Al、V、N
b、Ta、W、Mo、Th、Ni、Fe、Mnのうちか
ら選ばれる一種以上の金属、またはその合金からなるも
のが使われ、フォトリソプロセスによるパターニングと
真空蒸着法やスパッタリング法によって製造可能であ
り、また上記ゲッタ材のうちから選ばれる一種以上の金
属、またはその合金からなるものや、それらに他の金
属、非金属材料を混ぜ、スクリーン法やオフセット法の
印刷法、メッキ法等を用いても製造可能である。
【0208】この時、非蒸発ゲッタの連続する任意の二
点間の電気抵抗は、非蒸発ゲッタの下部にある配線の同
二点間の電気抵抗より高くする。これは非蒸発ゲッタを
形成した配線部分と形成しなかった配線部分がある画像
形成装置において、後述する素子形成工程のフォーミン
グ工程や活性化工程、さらには駆動時に配線に電流を流
す際、その上部の主成分が金属である非蒸発ゲッタにも
電流が流れ、配線よりも非蒸発ゲッタの抵抗が低い場合
には、非蒸発ゲッタに配線より大きい電流が流れ、電圧
降下が大きく変わり、画像形成装置の輝度ばらつきを生
じさせてしまう場合がある。非蒸発ゲッタの連続する任
意の二点間の電気抵抗が、非蒸発ゲッタの下部にある配
線の同二点間の電気抵抗より高い場合には、非蒸発ゲッ
タの形成された配線部分と形成されていない配線部分の
電圧降下のばらつきが小さく、輝度ばらつきを少なくす
ることが出来る。
【0209】以下この構成における実施例を挙げる。 (実施例1)本実施例の表示パネルは、図69に模式的
に示された装置と同様の構成を有し、X方向配線(上配
線)102、Y方向配線(下配線)103上に一本おきに非蒸
発型ゲッタ(NEG)が配置されている。また、本実施
例の表示パネルは、基板上に、複数(100行×300列)の表
面伝導型電子放出素子が、単純マトリクス配線された電
子源1を備えている。
【0210】電子源1の一部平面図を図67に示す。ま
た、図中A-A'の断面図を図68に示す。但し、図67、
図68で、同じ記号を付したものは同じ物を示す。ここ
で101は電子源基板、102は図69のDoxmに対応するX方
向配線(上配線、走査側配線とも呼ぶ)、103は図69のD
oynに対応するY方向配線(下配線、信号側配線とも呼
ぶ)、108は電子放出部を含む導電性膜、105,106は素子
電極、104は層間絶縁層である。ゲッタ層109,110の厚さ
は2μmとなるように調整した。この膜厚により、連続
した非蒸発ゲッタの膜上の任意の二点間の非蒸発ゲッタ
の抵抗値は、その下部の同二点間の配線の抵抗より高く
形成された。
【0211】ここで下配線、上配線ともに抵抗率(体積
抵抗率)は5×10-8Ωmであり、一方のゲッタの体積
抵抗率は4.1×10-7Ωmである。ある点における下
配線の断面積は1000μm2、そこでのゲッタ断面積
は100μm2であり、1cmの間隔における抵抗値は
それぞれ0.5Ω、20.5Ωであり、下配線の抵抗値
とりもゲッタの抵抗値を十分大きくすることができた。
また、ある点での上配線の断面積は1500μm2、そ
こでのゲッタの断面積は100μm2であり、1cmの
間隔における抵抗値はそれぞれ0.33Ω、20.5Ω
であり、上配線の抵抗値よりもゲッタの抵抗値を十分に
大きくすることができた。
【0212】なお、本実施例では非蒸発型ゲッタの形成
方法にフォトリソプロセス、スパッタ成膜法を用いた
が、これに限るものでなく、メタルマスクを用いたパタ
ーニング方法や、ディスペンサーや印刷で接着剤を描画
し非蒸発型ゲッタの粉末を接着したもの、メッキ法等を
用いても同様の効果が得られる。また、本実施例のよう
にNEGを配線一本おきに形成するのでなく、任意のパ
ターンに形成する場合においても作成方法は同様であ
り、後述する同様の効果が期待できる。
【0213】(実施例2)図70に本実施例の特徴を最
も良く表す図を示す。実施例1との相違はX方向配線
(上配線)上にのみ非蒸発ゲッタを一本おきに形成した
ことである。
【0214】以上の構成11によれば、複数の電子放出
素子が基板上にマトリクス状に配置され結線された電子
源基板と、前記基板に対向して設けられた蛍光膜を有す
る画像形成装置において、前記画像形成装置の電子源基
板の配線上に非蒸発ゲッタを形成することにより、広い
面積で、しかも、最もガスを放出する部分の近傍にゲッ
タ材が配置されることになる。この際配線上方にゲッタ
材の蒸発源を設ける必要がないので、駆動時の電子軌道
に影響を及ぼすことがなく、封着工程後に外囲器内に発
生したガスはゲッタ材に速やかに吸着され、外囲器内の
真空度が良好に維持されるので、電子放出素子からの電
子放出量が安定し、特性の劣化を抑制でき、結果的に、
長時間動作させた場合の輝度の低下、とりわけ、画像表
示領域の外側付近での輝度の低下、および輝度むらを抑
制することができる。
【0215】また、非蒸発ゲッタを形成する際、非蒸発
ゲッタの電気抵抗を配線の電気抵抗より高くする事によ
り、非蒸発ゲッタの形成された配線部分と形成されてい
ない配線部分がある場合でも、電圧降下のばらつきが小
さく抑えられ、その結果、画像形成装置の輝度ばらつき
が小さく抑えられる。
【0216】さらに、ゲッタの活性化工程が、蒸発型ゲ
ッタを組み込む工程およびゲッタフラッシュ工程を必要
とせず、熱工程でできるので歩留まり良く画像形成装置
を製造することができる。
【0217】(構成12)ゲッタの配置態様としては更
に以下の構成を取り得る。すなわち、複数の電子放出素
子を配列した電子源基板と、画像形成部材を有する発光
表示基板と、が対向に配置されて外囲器が形成される表
示パネルにおいて、該電子源基板に形成される配線上
に、非蒸発型ゲッタ(NEG)が断続的に設置されることを
特徴とする構成である。
【0218】この構成によれば、配線上などに設置され
るNEGの長さが1つの連続対としては短くなるため、膜に
発生する応力が大きくならない。このためNEGの膜剥れ
が抑制され、画像表示領域内全域でNEGの均一分布の崩
れるところがなくなり、その結果画像表示装置内の圧力
分布を均一に保つことができる。またNEGだけでなくそ
の下に配置された配線ごと剥れ、断線が生じる確率を減
らすことができる。さらに剥れたNEGや、完全には剥れ
ていないが部分的にNEG膜が浮いてしまった箇所がきっ
かけとなり、放電やショートを発生させることも抑制で
きる。これにより、画像表示装置の形成の歩留まりを高
めることも可能となる。
【0219】また上記断続的に設置されるNEGの長さ
が、上記電子放出素子の画素ピッチよりも短いこと、ま
たは上記電子放出素子の画素ピッチと同じである構成も
取り得る。
【0220】表示パネルは2次元に電子放出素子を配置
するため、電気エネルギーや信号を供給する配線は、マ
トリクス配線に代表されるように積層配線が多くの交差
部分を持つこととなる。交差部分は意図的に平坦化処理
を施さなければ段差を持ち、図71-(a)の21部に示すよ
うなところは膜応力による断線が発生しやすくなった
り、逆に図71-(b)の22部に示すように接点でない部分
での絶縁が損なわれる危険もある。特に交差部に導電性
の材料を厚みを増やして積み重ねる場合にその危険が大
きい。NEGは金属でありできるだけ厚みを稼ぐことが望
ましいので、配線交差部上のNEGの設置は断線や、上下
配線間のショートの危険を高める。
【0221】またNEG膜作成プロセス上、配線のような
細長いパターン上に連続的に設置する場合には、特にメ
タルマスクを使ったマスクデポを想定すると、NEG材の
回り込みなども予想される(図72(a))。
【0222】本構成では、NEGの長さを画素ピッチと同
じもしくは短くすることとするため、上記配線の交差部
を避けて設置することができ、断線やショートの危険は
回避しやすくなる。またメタルマスクを使う場合につい
ても、NEG膜の不連続部にがマスクの補強パターンを付
けたのと同じ効果を発揮することとなり、NEG材の回り
込みが避けられる(図72(b))。その結果画像形成装
置形成の歩留まりを向上することが可能となる。以下本
構成の実施例を挙げる。
【0223】(実施例1)図73は、本発明の画像形成
装置の構成の一例を模式的に示すものである。1は電子
源で、複数の電子放出素子を基板上に配置し、適当な配
線を施したものである。2はリアプレート、3は支持
枠、4はフェースプレートで、接合部において、フリッ
トガラスなどを用いて互いに接着され、外囲器5を形成
している。NEG膜9は、画像表示領域内の、X方向配
線(上配線)上のほぼ全面に分割配置されている。
【0224】電子源1の一部平面図を図74に示す。ま
た、図中B-B'断面図を図75に示す。但し、図74、図
75で、同じ記号を付したものは同じ物を示す。ここで
81は電子源基板、82は図1のDoxmに対応するX方向配線
(上配線とも呼ぶ)、83は図73のDoynに対応するY方向
配線(下配線とも呼ぶ)、88は電子放出部を含む導電性
膜、89は電子放出部、85,86は素子電極、84は層間絶縁
層、87は素子電極85と下配線83と電気的接続のためのコ
ンタクトホールである。
【0225】ここでは、X方向配線(上配線)に沿うよ
うに、各行に複数個の開口が形成されたメタルマスク
を、位置合わせを行いながら電子源基板81上に被せて固
定する。開口は長さが6.7mm、幅が240μmで、0.89mm間
隔でX方向配線の全長に渡るよう設けられている。この
マスクを被せた電子源基板81をスパッタリング装置内に
設置する。ターゲットにZr-V-Fe=70wt%:25wt%:5wt
%の合金を用い、スパッタリング法により、厚さ1μmの
合金層を形成し、NEG膜810とした。
【0226】(実施例2)X方向配線(上配線)に沿う
ように、各行に複数個の開口が形成されたメタルマスク
を、位置合わせを行いながら電子源基板81上に被せて固
定する。開口は長さが490μm、幅が240μmで、200μm間
隔でX方向配線の全長に渡るよう設けられている。この
マスクを被せた電子源基板81をスパッタリング装置内に
設置する。ターゲットにZr-V-Fe=70wt%:25wt%:5wt
%の合金を用い、スパッタリング法により、厚さ1μmの
合金層を形成し、NEG膜1210とした(図76)。 (実施例3)以下の工程により、図73に示す構成に基
づく表示パネル用の電子源を作製した。
【0227】工程-A まず基板1を洗剤、純水および有機溶剤を用いて十分に
洗浄した。ここにスパッタ法によりPtを0.1μm堆積し、
フォトリソグラフィー技術を用いて加工し、基板1上に
電極間隔L=2μm、長さW=300μmの素子電極1305,1306を
形成した。 工程-B 次にAgペーストインキを印刷、焼成して幅270μm、厚さ
8μmのY方向配線103を形成した。 工程-C 続いてガラスペーストを印刷、焼成(焼成温度550℃)し
て厚さ20μmのSiO2層間絶縁膜を形成した。 工程-D さらに Agペーストを印刷、焼成して幅340μm,厚さ12
μmのX方向配線102を形成した。 工程-E 実施例1の工程-gと共通。 工程-F 電子源基板1にホトレジスト(AZ4620ヘキスト社製)をス
ピンナーで回転塗布後、X方向配線(上配線)、及びY方
向配線(下配線)に沿うように、各行及び各列に複数個の
開口が形成されたメタルマスクを、位置合わせしながら
電子源基板1301上に被せ、仮固定する。メタルマスクの
開口は長さが6.7mm、幅が240μmで、0.89mm間隔でX方向
配線の全長に渡るよう設けられている。90℃で30分ベー
クした後、メタルマスクをつけたまま電子源基板1301を
露光、現像し、開口部のレジストを除去した。 工程-G このマスクを被せた電子源基板1プラズマ溶射装置内に
設置する。この装置の粉末供給部(ホッパー)にZr-V-Fe=
70wt%:25wt%:5wt%の合金からなるゲッタ粉末ST707
(サエス社製)を装填し、フローガスをArとしてパワー15
kWのArプラズマ中に粉末を供給し、厚さ50μmのNEG層を
形成した。 工程-H NEG膜を成膜した電子源基板1301を、レジスト剥離液(マ
イクロポジットリムーバ1165)中に入れ、メタルマスク
ごと開口部以外のNEGをリフトオフで除去し、NEGパター
ニングを行った。以上により、面内ゲッタを備えた電子
源1を形成した。
【0228】(実施例4)電子源基板にホトレジスト(A
Z4620ヘキスト社製)をスピンナーで回転塗布後、X方向
配線(上配線)に沿うように、各行に複数個の開口が形
成されたメタルマスクを、位置合わせしながら電子源基
板上に被せ、仮固定する。メタルマスクの開口は、X方
向は長さ490μm、幅240μm、間隔200μm、Y方向は長さ2
50μm、幅100μm、間隔440μmである。90℃で30分ベー
クした後、メタルマスクをつけたまま電子源基板を露
光、現像し、開口部のレジストを除去した。
【0229】以上の構成12によれば、いずれの場合も
膜剥れや上下配線間ショートが殆どなく、画像形成領域
内の輝度のばらつきが抑えられた。また放電などによる
不良の発生も低減され、表示パネルの歩留まりが向上し
た。
【0230】(構成13)ゲッタの配置態様の他の例に
ついて述べる。本構成は、該非蒸発型ゲッターの断面形
状がアーチ状であることを特徴とする。好ましくは上記
非蒸発型ゲッターが、上記電子放出素子に電圧を印加す
るための走査側配線上あるいは信号側配線上に配置され
ることを特徴とするものであり、上記いずれの配線巾よ
りも短い範囲に配置されることを特徴とする。また、上
記非蒸発型ゲッターが、走査側配線(上配線)と信号側
配線(下配線)とを絶縁するために両者の間に介在する
絶縁層よりもアノード側に位置することを特徴とするも
のであり、上記非蒸発型ゲッターが外囲器内でアノード
よりも下部にあることを特徴とするものである。
【0231】本構成によれば、電子放出素子およびその
近傍から放出されるガスと、電子が衝突する際に画像形
成部材から放出されるガスを効率よく吸収できるため、
局所的な圧力の上昇を防ぐことが出来る。加えて、配置
する非蒸発型ゲッターの断面形状のために、電子ビーム
の軌道の物理的な障害となることがなく、また、非蒸発
型ゲッターの帯電による電子ビームの軌道への影響も最
小限にとどめることが出来る。さらに、非蒸発型ゲッタ
ーの配置に微妙な位置ずれがあった場合でも、電子ビー
ムの軌道への影響を低減することが出来る。
【0232】第1の例は、電子源基板の電子放出素子を
駆動するために電圧印加するための配線に、Zrを主成
分とする合金から成る非蒸発型ゲッターを配置し、その
断面形状をアーチ状にするものである。以下図77を用
いて説明する。図77(a)は本発明の画像形成装置の構
成の一例を模式的に示すものである。1は電子源基板
(リアプレートともいう)で、複数の電子放出素子をガ
ラス等の絶縁性基板上に配置し、後述する配線を施した
ものである。2はX方向配線(下配線)で、3はY方向配
線(上配線)である。4は電子放出素子で、素子電極
5、6との間に形成されている。7は上配線上に配置し
た非蒸発型ゲッターである。
【0233】電子源基板1について、図77(b)を用い
て詳述する。図77(b)は図77(a)の電子源基板1を模
式的に記したものである。X方向配線2とY方向配線3
の間に、両者を絶縁するための層間絶縁層8が配置され
ていることが示されている。
【0234】図78(a)は図77(b)の、A-A'面の断面図
を示したものである。また、図78(b)は、電子放出素
子の駆動時にフェースプレート16に加速電圧を印加した
場合の電子ビームの軌道を、X方向配線2を相対的に陽
極として駆動した場合を想定して示した模式図である。
電子放出素子4の電子放出部9より放出した電子は、プ
ラス信号電圧を印加するX方向配線に引き寄せられ、図
のような曲線軌道を描くことが知られている。この時、
非蒸発型ゲッター7の断面形状が矩形であれば、ゲッタ
ーのエッジで電子ビームの軌道が妨げられ、フェースプ
レート16に到達して蛍光膜14を発光するのに適当でな
い。また、非蒸発型ゲッター7の断面形状が矩形であれ
ば、電子ビームの軌道とプラス電位である非蒸発型ゲッ
ター7の距離がエッジ部分で接近し、電子ビームの軌道
を電気的に曲げ、フェースプレート16に到達して蛍光膜
14を発光するのに適当でない。さらに、複数の電子放出
素子が配置された電子源基板1においては、すべての素
子から放出される電子ビームの軌道が非蒸発型ゲッター
7により障害を受けるのを避けなければならない。製造
工程において、同時に非蒸発型ゲッター7を作製する場
合、1ヶ所の非蒸発型ゲッター7の配置位置にずれが生
じれば、すべての非蒸発型ゲッター7の配置がずれるこ
とになり、製造の精度を出すことが困難となる。従っ
て、非蒸発型ゲッター7の断面形状がアーチ状であれ
ば、矩形である場合に比べて、製造の歩留まりが上がる
ことになる。
【0235】X方向配線およびY方向配線上には、非蒸
発型ゲッターが配置される。その断面形状は図78に記
したようにエッジ部分が丸みを帯びたアーチ状である。
非蒸発型ゲッターとしては、市販のZr系合金(例え
ば、HS-405ハ゜ウタ゛ー(日本ゲッターズ製)、St-707(SAES
製)など)が適用でき、製造時に断面がアーチ状になる
よう作製する。
【0236】(実施例1)本実施例の画像形成装置は、
図77に模式的に示された装置と同様の構成を有し、印
刷法で形成したX方向配線(下配線)2、Y方向配線(上配
線)3上に非蒸発型ゲッタ(NEG)が配置されてい
る。
【0237】上配線および下配線の形状に開口を持つメ
タルマスクを準備し、十分な位置合わせをした後、スパ
ッタリング法によりZr-V-Fe合金を成膜した。準備
したマスクの開口部は逆テーパー加工し、作製する非蒸
発型ゲッターの断面形状がアーチ状になるようにした。
なお、ゲッタ層7の厚さは50μmとなるように調整し
た。以上により、非蒸発型ゲッタを備えた電子源1を形
成した。使用したスパッタリングターゲットの組成は、
Zr;70%、V;25%、Fe;5%(重量比)である。
【0238】本実施例では、幅280μmの配線上に幅
240μmの非蒸発ゲッタを配置した。ここで、該ゲッ
タと最近接の電子放出素子の電子放出部のうちの一点と
交差する接線を有するゲッタ表面の点Aにおいて半径を
2.4μm(ゲッタ幅の1%)である円とゲッタの交点
B、Cを求め、B−A−Cがなす角である内角をはかっ
たところ、174度であった。また、半径を12μm
(ゲッタの幅の5%)として前述の内角をはかったとこ
ろ、150度であった。本実施例では、前記点B、Cは
ゲッタの断面と交差する点であったが、ゲッタが層が薄
く、点B、Cがゲッタと交差しない時には、ゲッタ端の
接線と前記半径を有する円の交点とを点B、Cとして内
角を求めればよい。
【0239】なお、本実施例では非蒸発型ゲッタの形成
方法にメタルマスクを用いたプロセスで説明したが、こ
れに限るものでなく、フォトリソグラフィーを用いたパ
ターニング方法と斜方向から蒸着を組み合わせたもの
や、ディスペンサーや印刷で接着剤を描画し非蒸発型ゲ
ッタの粉末を接着したもの、メッキ法等を用いて、断面
形状をアーチ状に加工しても良い。
【0240】(実施例2)図78の構成について以下の
操作でゲッタを作製した。上配線の形状に開口を持つメ
タルマスクを準備し、十分な位置合わせをした後、スパ
ッタリング法によりZr-V-Fe合金を成膜した。準備
したマスクの開口部は逆テーパー加工し、作製する非蒸
発型ゲッターの断面形状がアーチ状になるようにした。
なお、ゲッタ層110の厚さは2μmとした。使用したスパ
ッタリングターゲットの組成は、Zr;70%、V;25%、Fe;5%
(重量比)である。
【0241】(構成14)一方、電子源基板に設ける行
(横)方向配線(例えば上配線)及び列(縦)方向配線
(例えば下配線)は絶縁層を介した交差部に積層構造を
有するものである(図79(a)及び(b)参照)。そ
こで、縦方向配線(上及び横方向配線が良好な表面形状
を有していないと、下配線に生じている凸部が層間絶縁
膜を貫通して上配線とショートしたり、フェースプレー
トとリアプレート間の所望としない放電が発生するとい
う問題が発生する恐れが生じる。そこで、上配線と下配
線の表面形状を、Raで表わされる表面粗さで、0.5
μm以下、好ましくは0.3μm以下、より好ましくは
0.2μm以下、かつRzで表わされる表面粗さが5μ
m以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは2μm
以下となるように形成するのが望ましい。
【0242】本発明者らの検討によると、下配線と上配
線との交差部における層間絶縁不良(上下ショート)及
びフェースプレートとリアプレート間の放電現象は配線
の表面において大きな突起があればその発生の可能性が
あることがわかった。しかし、数百万個所にも及ぶ交差
部の全てにわたって突起の有無を検査することは実質的
には不可能である。そこで、代わりに何らかの代表的な
パラメータを用いた検査方法で代用することを目的とし
てさまざまな検討を行ったところ、電極が上記の表面粗
さを満たしていることでこれらの問題の発生が有意に低
減されることを発見した。なお、Raは工業製品の表面
粗さを表わす中心線平均粗さであり、Rzは工業製品の
表面粗さを表わす10点平均粗さを表わすパラメータで
ある。このような表面粗さを満たすには、導電性ペース
トに用いられる導電性微粒子の粒子サイズはおよそ0.
1μm〜2μm程度、更に望ましくは0.3μm〜1.
0μm程度の粒子サイズで、なるべく球状の形状をした
ものを使うことが望ましい。
【0243】表3にここで用いたペーストを示す。
【0244】
【表3】 配線の形成はスクリーン印刷方法によった。用いたスク
リーン版は、SX300メッシュを使い、乳剤の厚さが
15μmの東京プロセスサービス制作のものである。作
製したパターンの縦方向配線のピッチは230μm、11
0μm幅で720本、横方向配線のピッチは690μ
m、240μm幅で480本形成し、その後400〜52
0℃の焼成温度で焼成した。
【0245】層間絶縁層としては、ノリタケカンパニー
リミテッド社製NP−7730ペーストを用い3回印
刷、焼成を繰り返して、配線間の交差部においては膜厚
がおよそ16〜20μmであった。このような構成にお
いて、縦方向配線と、横方向配線の交差部の数は34万
5600個所である。絶縁層の信頼性、すなわち上下シ
ョートのチェックには自作のマトリックスチェッカーを
用いてすべての交差部における上下ショートの有無を約
30分でスキャンしてチェックできる装置を用意した。表
に示したとおり、Raが0.3μm以下、Rzが3μm
以下の場合に上下ショートが非常に少なく、更にRaが
0,2μm以下、Rzが2μm以下の場合上下ショート
が全くなくなっており、配線の層間絶縁の信頼性が向上
しているのがわかる。
【0246】一方、白金で素子電極がフォトリソグラフ
ィー方法によって形成されたガラス基板を用意し、これ
に上記の実施例4のペーストを使用して縦方向配線、層
間絶縁層、横方向配線をこの順に形成した。このときに
得られた縦方向配線及び横方向配線のRaは0.21
1、Rzは2.286であった。
【0247】このような配線の表面粗さを制御する構成
によれば、電子放出素子を駆動するために配線の信頼性
を高める、すなわち上下配線間でのショートをなくして
製造歩留まりを向上させることができた。また、表示パ
ネルの輝度を上げるために安定したアノード電圧(V
a)を上げることができる。
【0248】(構成15)電子源基板に設けられる電子
放出素子としては、対向する1対の素子電極間を連絡す
る導電性薄膜に電子放出部を形成した構成のものが好適
に利用され、この一対の素子電極がそれぞれの配線、例
えばその一方が列方向配線と、他方が行方向配線と接続
される。そのような電子源基板の構成として、全ての電
子放出素子が行方向配線及び列方向配線により囲まれた
構成をとることができ、この構成によって電子源基板に
おける帯電量をより均一化することができる。
【0249】図80に示した様に本構成の電子源は、表
面伝導型電子放出素子を複数並べ、マトリクス状の配線
で各々接続された構成(ここでは不特定の9つの電子源
のみ図示。)とする電子源である。本構成では図80の
行配線X1および列配線Y1に接続するの電子放出素子にお
いて、その外側の基板面露出部の帯電量が内側となるX
2,X3及びY2,Y3に接続する電子放出素子と同等となるよ
う冗長の行方向配線X0、列方向配線Y0および電極10
2’、103’を設け、すべての電子放出素子が行方向
(X)配線、及び、列方向(Y)配線で囲まれた構成とし
たことが特徴となっている。ここで好ましくは該冗長配
線に接続した電極には該電子放出部を有する導電性薄膜
は設けない構成とする。これは不必要な素子電流を浪費
しないためである。更に好ましくは、上記冗長配線Y0は
隣接した電子放出素子から放出された電子の軌道が他の
2素子と同じになるよう、上記配線Y1,Y2,Y3と同一の形
状とすることで素子周囲の電位分布を同等となるように
する。X0についても同様X1,X2,X3と同一形状とする。
【0250】以下、図面を参照しながら本構成の製造手
順の一例を説明する。図81(a)〜(f)に本発明の製
造工程を表わす上面図を示す。図81(a)〜(f)では
不図示の基板上に対して電子源を3×3個、計9個を行
列状にマトリクス配線した例を示す。図中、202,203は
一対の素子電極、206は第一の配線層である列方向配
線、208は列方向配線206と第二の配線である行方向配線
207との層間絶縁膜、207は第二の配線層である行方向配
線、204は電子放出部形成用の膜である。209は第二の配
線層207と電極202とを接続するため、絶縁層208に形成
された窓である。
【0251】先ず、予め洗浄された基板に、素子電極の
印刷、焼成を行い、一対の素子電極202,203を形成す
る。(図81(a))本素子電極は電子放出部薄膜と配
線とのオーム接触を良好にするために設けられるもので
ある。通常、電子放出部薄膜は、配線用の導体層と比べ
て著しく薄い膜であるために「ヌレ性」、「段差保持
性」等の問題を回避するために設けているものである。
素子電極の形成方法としては、蒸着法、スパッタリング
法、プラズマCVD法等の真空系を用いる方法や、触媒
に金属成分及びガラス成分を混合した厚膜ペーストを印
刷、焼成するこにより形成する厚膜印刷法がある。ここ
で電子放出部形成用の導電性薄膜を該電極上に形成する
には電極エッジのステップカバレッジを良くするため、
電子放出部近傍の素子電極は膜厚が薄い方が望ましい。
そこで、厚膜印刷法を用いる場合はその際、使用するペ
ーストとして、有機金属化合物により構成されたMOD
ペーストを使用することがの望ましい。もちろん、これ
以外の成膜方法を用いても差し支えなく、また構成材料
として、電気伝導性のある材料であれば、特に限定され
るものではない。
【0252】ここで本発明の特徴である第一の配線層20
6を形成する。(図81(b))第一の配線層206の形成
で、列方向配線は電子放出素子の電極203に接続形成さ
れるもの以外に端の素子で片側に配線が形成されていな
い(ここでは左端の素子列)領域に冗長配線Y0および冗
長電極202',203'を設ける。この冗長配線は1列だけに
限るものではなく複数設けても構わない。
【0253】尚、配線層の形成方法には、素子電極部分
とは異なり、膜厚が厚い方が電気抵抗を低減することが
でき有利である。特に電子放出素子数が多く形成される
画像形成装置においては、単層で比較的厚い膜が得られ
る、厚膜ペーストを用いた厚膜印刷法を用いるのが適当
である。もちろん、電子放出素子の数、密度等により薄
膜配線の適用も可能である。厚膜印刷法としてスクリー
ン印刷法を用いた場合、好ましくは上記冗長の列配線Y0
の下に上記素子電極で列配線Y0に接続する側の電極を連
結させて1列連続した線状に形成することもできる。
【0254】次に層間絶縁膜208を形成する。(図81
(c))この層間絶縁膜208は列方向配線と行方向配線
の交差する部分に形成した。この層間絶縁膜208の構成
材料としては、通常絶縁性を保てるものであれば良く、
例えば、SiO2薄膜や金属成分を含まないPbOを主成
分とした厚膜ペーストによる膜等である。
【0255】次に、本発明の特徴である第二の配線層を
形成する。(図81(d))第二の配線層207の形成
で、行方向配線は電子放出素子の電極203に接続形成さ
れるもの以外に端の素子で片側に配線が形成されていな
い(ここでは上端の素子列)領域に冗長配線X0および冗
長電極202",203"を設ける。この冗長配線は1行だけに
限るものではなく複数設けても構わない。更に、後述す
るように行列状にマトリクス配線された表面伝導型電子
源群を一行ずつ順次駆動する走査信号が印加される方法
で電子源を駆動する場合、少なくとも上記冗長配線は隣
接する配線X1以外の配線と接続する。
【0256】本構成の冗長配線X0は上記Dox1乃至Doxmの
いずれか1つと接続し、Y0は上記Doy1乃至Doynのいずれ
か1つと接続する場合もあるし、外部端子Dox0、Doy0と
して外部で電位規定する場合もある。
【0257】更に、図82に示すように各電子放出素子
を配線で区画される領域に配置し、更に、X方向配線の
取り出し部をY方向配線と同時に印刷形成し、絶縁層を
交差部に設けた後、X方向配線の1つおきの所定配線
(図ではX0とX2)を結線する配線162’をX方向
配線の印刷形成時に同時形成することもできる。
【0258】以下本構成の実施例等について説明する。
【0259】実施例1、比較例1 本発明の第1の実施例として、平面型の表面伝導型放出
素子を多数単純マトリクス配置した図83のような電子
源基板の構成を用いて、電子源を構成した。本実施例で
は、行方向配線(X配線)1ライン毎に、120個の素子
が並び、また、列方向配線(Y配線)1ライン毎に、80
個の素子が並んでいる電子源基板を用い、画像形成装置
を作成した。そのため、後述する、Dxmのmは80、
Dynのnは120である。本実施例にかかる複数の電
子放出素子がマトリクス配線された基板1の一部の平面
図を第84図に示す。また、図中のA−A'断面図を第
85図に示す(図中、電子放出部5は省略する)。
【0260】本実施例にかかる電子源の製造工程を、第
86図、第87図に示す。但しこれらの図中で同じ符号
を付したものは同じ部位を示す。ここで141は層間絶
縁層、142はコンタクトホールである。以下に当該工
程を説明する。 工程−a 清浄化した青板ガラス上に、厚さ0.5μmのシリコン酸
化膜をスパッタ法で形成した基板1上に、真空蒸着法に
より、厚さ5nmのCr、厚さ600nmのAuを順次
積層した後、フォトレジスト(AZ1370/ヘキスト
社製)をスピンナーにより回転塗布、ベークした後、フ
ォトマスク像を露光、現像して、下配線72のレジスト
パターンを形成し、Au/Cr堆積膜をウェットエッチ
ングして、所望の形状の下配線72を形成した(図86
(a))。
【0261】ここで本発明の特徴となる冗長配線として
Y0を設けておく。 工程−b 次に、厚さ、1.0μmのシリコン酸化膜からなる層間
絶縁層141をRFスパッタ法により堆積した(図86
(b))。 工程−c 工程−b で堆積したシリコン酸化膜にコンタクトホール142を
形成するためのフォトレジストパターンを作り、これを
マスクとして層間絶縁層141をエッチングしてコンタ
クトホール142を形成した。エッチングはCF4とH2
ガスを用いたRIE(Reactive Ion Etc
hing)法によった(図86(c))。 工程−d その後、素子電極2、3と素子電極間ギャップとなるべ
きパターンをフォトレジスト(RD−2000N−41
/日立化成社製)で形成し、真空蒸着法により、厚さ5
nmのTi、厚さ100nmのNiを順次堆積した。上
記フォトレジストパターンを有機溶剤で溶解し、Ni/
Ti堆積膜をリフトオフし、素子電極間隔Lが20μ
m、幅Wが300μmの素子電極2、3を形成した(図
86(d))。 工程−e 素子電極2、3の上にX方向配線となる上配線73フォ
トレジストパターンを形成した後、厚さ5nmのTi、
厚さ500nmのAuを順次真空蒸着により堆積し、リ
フトオフにより不要な部分を除去して、所望の形状の上
配線73を形成した(第87図(e))。ここで本発明
の特徴となる冗長配線X0を設けておく。 工程−f 膜厚100nmのCr膜を真空蒸着により堆積・パターニン
グし、そのうえに有機Pd(ccp4230奥野製薬
(株)社製)をスピンナーにより回転塗布、300℃で
10分間の加熱焼成処理をした。また、こうして形成さ
れた導電性薄膜4の膜厚は10nm、シート抵抗値は5×1
4Ω/□であった。その後、Cr膜および焼成後の導
電性薄膜4を酸エッチャントによりエッチングして所望
のパターンを形成した。 工程−g コンタクトホール142部分以外にレジストパターンを
形成し、真空蒸着により厚さ5nmのTi、厚さ500
nmのAuを順次堆積した。リフトオフにより、不要な
部分を除去する事により、コンタクトホール142を埋
め込んだ(第87図(g))。
【0262】次に、以上のようにして作製した未フォー
ミングの電子源を用いて電子源を構成した。以下第83
図を用いて説明する。まず、基板71上に下配線72、
層間絶縁層(不図示)、上配線73、素子電極75導電
性膜74を形成した。上述のようにして多数の表面伝導
型電子放出素子74を設けた電子源基板を真空容器に装
着した。 工程―h:本実施例のフォーミング工程では、第88図に
模式的に示した真空処理装置を用い、Y方向配線をグラ
ンドに接続した共通電極に接続し、X方向配線(上配線)
のそれぞれに印加される電圧パルスのパルス幅が1mse
c、パルス間隔が240msecとなるようにした。パルスによ
り、パルス幅1msec,パルス間隔3.3msecの
パルスを生成し、スイッチング装置により1パルス毎に
電圧を印加するX方向配線を1ラインずつ隣に切り替え
ることを繰り返した。
【0263】パルス波高値は11V、パルス波形は矩形
波とした。また、フォーミング処理中、表示パネル全体
を50℃に保持し、パルス印加と同時に実施例1の工程
(3)と同様にH2とN2よりなる混合ガスを導入した。 工程―I:次に活性化工程を行う。雰囲気を形成する有機
物質のガスとしてはベンゾニトリルを用い、分圧として
は1X10-6Torrに制御し、パルスの印加の仕方は上記
フォーミング工程と同じであるが、全てのX方向配線に
対して同時に処理を行うことができないので、X方向配
線10ラインを1フ゛ロックとし、1ラインに1パルスずつ順番
に10回の印加を行うことを繰り返し1フ゛ロックを活性化
終了し、これを残りのフ゛ロック分順次処理を行って完了し
た。ラインに印加されるパルス幅は1msec、パルス間隔が1
0msecとし、パルス波形は矩形波とし、16Vの波高値
とした。
【0264】その後、基板全体を300℃に保持しなが
ら排気を続け、真空チャンバー内の圧力が1×10-5
a以下で室温に降温し、高圧端子(第4図の407)を通じ
てアノート゛電極に1KV印加し、各素子に15Vの駆動パルス
を印加して電子放出量Ieとバラツキの標準偏差σを、特
に注目する冗長配線と隣接する配線に接続する素子につ
いて測定したところ以下の結果となった。
【0265】ここで比較例1は上記冗長配線X0、Y0が設
けられていないこと以外は同じ構成で同じ工程を用いて
作製した電子源である。
【0266】
【表4】 以上の結果から、冗長配線により電子放出量の均一性が
向上した。 (実施例2、3、比較例2)本構成の第2、3の実施例
として、平面型の表面伝導型放出素子を多数単純マトリ
クス配置した図17のような電子源を印刷配線用いて形
成し、これを画像形成部材と組み合わせて画像形成装置
を構成した。
【0267】以下、第89図を利用して本実施例の構
成、製造手順を説明する。
【0268】実施例2 (a)〜(f)に本実施例の製造工程を表わす上面図を
示す。(a)〜(f)では不図示の基板上に対して電子
源の一部として画像形成領域の角に位置する3×3個、
計9個を行列状にマトリクス配線した部分を示す。図
中、202,203は一対の素子電極、206は第一の配線層、20
8は第一の配線と第二の配線との層間絶縁膜、207は第二
の配線層、204は電子放出部形成用の膜である。全体の
素子は行方向に720、列方向に240並んだ構成とした。
【0269】先ず、予め洗浄された基板(ここでは、ソ
ーダライムガラス基板を使用)に、素子電極の印刷、焼
成を行い、一対の素子電極202,203を形成する。(第8
9図(a))本実施例では、膜の成膜方法として厚膜印
刷法を使用した。ここで使用した厚膜ペースト材料は、
MODペーストで金属成分はAuである。印刷の方法は
スクリーン印刷法を用いた。所望のパターンに印刷の
後、70℃で10分乾燥し、次に本焼成を実施する。焼
成温度は550℃で、ピーク保持時間は約8分である。
印刷、焼成後のパターンは片側の素子電極203が350
×200ミクロン、片側の素子電極202が500×15
0ミクロンと左右非等長のパターンを形成し、膜厚は〜
0.3ミクロン、素子電極302,303の間隔は20μmとし
た。
【0270】次に第一の配線層を形成する。(図89
(b))第一の配線層206の形成ではY方向配線を全パター
ン形成し、Y方向配線は素子電極203に接続形成される。
本実施例では、第一の配線層206の形成方法として厚膜
スクリーン印刷法を用いた。ペースト材料は酸化鉛を主
成分とするガラスバインダーに導電性材料の微粒粉を混
合したものである。本実施例では、導電性材料がAgの
ペーストを使用した。所望のパターンでスクリーン印刷
を行い、110℃で20分の乾燥を行った後、550
℃、ピーク保持時間15分の焼成を行って第一の配線層
306である幅100ミクロン、厚み12ミクロンのY方向
配線を得た。ここで本発明の特徴である第一の配線層20
6を形成する。(第89図(b))第一の配線層206の形
成で、列方向配線は電子放出素子の電極203に接続形成
されるもの以外に端の素子で片側に配線が形成されてい
ない左端の素子列に隣接して冗長配線Y0および冗長電極
202’、203’を設けた。
【0271】ここで上記冗長の列配線Y0の下に上記素子
電極で列配線Y0に接続する側の電極が連結し、第89図
(a)に示したように1列連続した線状に形成しておい
た。
【0272】ここで層間絶縁膜208を形成する。(第8
9図(c))この層間絶縁膜208はX方向配線とY方向配
線の交差部する部分に形成し,この層間絶縁膜208の構成
材料としては、金属成分を含まないPbOを主成分とした
厚膜ペーストを用いた。
【0273】該絶縁層208の形成方法は厚膜スクリーン
印刷法を用いた。所望のパターンでスクリーン印刷を行
い、110℃で20分の乾燥を行った後、550℃、ピ
ーク保持時間15分の焼成を行って500×500ミク
ロン、厚み〜30ミクロンの層間絶縁膜208を得た。
【0274】次に、第二の配線層207を形成する。(第
89図(d))第二の配線層207の形成では第一の配線
層206とは逆にX方向配線を全パターン形成し、X方向
配線は素子電極202に各々接続形成される。形成方法は
第一の配線層206と同様の厚膜スクリーン印刷法を用い
た。使用した厚膜ペースト材料は、第一の配線層206と
同じくAgペーストで金属成分はAgである。所望のパ
ターンでスクリーン印刷の後、110℃で20分の乾燥
を行った後、550℃でピーク保持時間15分の焼成を
行って、第一の配線層206上に第二の配線層207である幅
100ミクロン、厚み12ミクロンのX方向配線を得
た。このように第二の配線層の形成によりX方向配線と
Y方向配線が互いに絶縁された複数(2層)の層からな
るマトリクス配線が完成した(図89(d))。
【0275】以上で、マトリクス配線の部分が完成した
わけであるが、ペースト材料、印刷方法等はここに記し
たものに限るものではない。最後に電子放出部形成用の
導電性薄膜204を形成する。(第89図(e))電子放出
部形成用の膜204(表面伝導型電子源)の形成方法は、
以下に説明する液滴付与方法を用いた。
【0276】液滴を液滴付与装置により該素子電極上に
付与するわけであるが、液滴の基になる溶液は水、金属
化合物および有機溶媒からなり液滴を生じさせる粘度の
ものが用いられ、本実施例では金属化合物の金属成分と
してはPdを用い、液滴付与装置としてはインクジェット
装置、本実施例ではバブルジェット方式の装置をもちい
た。焼成は300℃で10分間行い、膜厚としては100Åとな
るよう吐出液滴量を調整し、シート抵抗は、4 x 104
なる膜を形成した。
【0277】本図では、9素子部分のみを図示したが、
これをX方向720列、Y方向240列に同時に形成する事で
複数層から成る単純マトリクス方式による電子源基板の
構成が完成した。次に、以上のようにして作成した表面
伝導型電子源を有する電子源基板を用いて表示パネルを
構成した。更に、本構成の特徴である冗長の行配線X0,
列配線Y0は容器外端子Dx0,Dy0を通じて接地し、電位を
規定した。
【0278】(実施例3)図90に示したように冗長の
配線を2ラインもうけ、印刷断線の影響を少なくしたも
ので製造の工程、構成部材は実施例2と同じにした。た
だし、冗長配線の下の電極を連結して線状のパターンを
設けることはしなかった。冗長配線X0,X0'およびY0,Y0'
は容器内で接続させ、容器外端子Dx0,Dy0を通じて接地
し、電位を規定した。
【0279】比較例2は冗長配線を設けずに構成した画
像形成装置で製造工程は実施例2と同じ条件としたもの
である。
【0280】これらの構成を用いた場合に得られた結果
を以下に示す。
【0281】
【表5】 上記のように素子近傍に冗長配線を設けることで電子源
としての均一性が向上し、輝度のハ゛ラツキも減少した。こ
こで輝度の平均値が減少したのは電子ヒ゛ームの形状が電位
分布により変形し、フェースプレートのブラックストラ
イプに照射される割合が増加し、光に変換される効率が
低下したためである。
【0282】(実施例4)上記実施例では冗長配線を容
器外端子を通じて電位規定していたが、この実施例では
容器内部で行方向の冗長配線は電子放出素子に接続する
行配線のいずれか1つ、ここでは一つ置いて隣の配線と
接続し、列方向の冗長配線は隣接する列配線と接続した
ことが特徴である。図91に示したように該冗長行配線
X0と隣接する行配線の一部に絶縁層161を形成し、その
後第三の配線として該冗長配線X0と1つ置いて隣の行配
線X2とを接続する形で162を形成した。
【0283】以上の構成を採用することにより、上記冗
長配線を設けたことで配線に挟まれていない電子放出素
子がなくなり、素子周辺の帯電状態がすべての素子で同
等となったため、上記現象と対応して電子源として以下
ような効果が得られた。 (1)電子放出特性の均一性が向上。 (2)電子ビームの形状の均一性が向上。 (3)電子放出特性および電子ビームの形状の時間的変
動が減少。 (4)帯電量が減少し、電極、配線との放電による電子
源の劣化が無くなった。 すなわち、上記電子源を用いた画像形成装置では輝度の
均一性が増し、より高画質な特性が実現できた。
【0284】(構成16)一方、表示パネルにおける配
線取り出し部の構成としては以下の構成をとることがで
きる。すなわち、行方向又は、列方向の取り出し配線部
の長さを最適化し、画像表示部の周辺部をできる限り狭
くした構成を提供するものである。以下のこの構成にお
ける実施例を挙げる。
【0285】(実施例1)次に、図92の一形体である
表面伝導型放出素子を用いた表示パネル(画像表示装
置)は、取り出し配線部の長さを具体的に説明するため
にフレキケーブルを実装する前のパネルの一部分を平面
上に示した図である。1は画像表示装置の表面伝導型放
出素子と、行方向と列方向の配線が印刷配線によって形
成されている素子基板、2は、素子基板1に対して対向
する位置に配置されて、蛍光体とアノード電極がが平面
上に配置されたフェイスプレートで、3は、表面伝導型
放出素子がマトリクス配線上の交点に配置された画素部
で、4は、列方向配線を複数のブロックに分割してフレ
キケーブル(不図示)と圧接するために印刷配置された
列方向側の一ブロックの取り出し配線、5は4と同様に行
方向配線を複数のブロックに分割してフレキケーブル
(不図示)と圧接するための印刷配置された一ブロック
の取り出し配線で、6は、画像表示を行った時に画素部
から放出されるガスを吸着するためのゲッタ部材、7は
フェイスプレートと素子基板1とを真空封止するために
用いられる枠を示す。次に、Lは本実施例1で求められた
取り出し配線長を示し、l1は画素部3からの沿面放電に
対して考慮されて配置されたゲッタ6までの距離、l2
は、真空封止を行うために構成された枠の幅で、l2外形
部がフェイスプレート2の外形部となる。
【0286】l3はフレキケーブルと圧接実装するための
フレキ接合部の長さ、l4は、素子基板の外形部から印刷
配線がされているまでの距離、l5は、素子基板上に印刷
配線される時の印刷角度と、取り出し配線を複数のブロ
ックに分割した時の一ブロック内での長さl7とブロック
間とのクリアランス量l6から決定される長さである。
【0287】取り出し配線長を最適化するにあたって、
実施例1では行方向配線側と列方向配線側との取り出し
配線長を同じとした。その理由として画素部3から素子
基板1までの幅を同じにすることでフレキケーブルの実
装後のパネル組み立て部材等が、同一仕様で構成するこ
とができるためコスト等の低減につながるためである。
従って、取り出し配線長の説明に対しては列方向配線側
で行うこととする。行方向配線側、列方向配線側の取り
出し配線長は、同じ長さに限定されるものではなく、パ
ネルの設計上からそれぞれの長さを変えても良い。
【0288】次に、取り出し配線長Lを決定するにあた
って詳細に説明する。配線長Lは、l1〜l7によって決定
される。まずl1は、前述したように画素部3からゲッタ6
までの距離である。ゲッタ6は画像表示を行った時に画
素部から放出されるガスを吸着するための部材であり、
表示駆動を行った場合にフェイスプレート2の蛍光体に
表面伝導型放出素子からの放出電流による電子が衝突し
た際に発生するガスを吸着し、パネル内は常に一定の真
空度(約10E―5torr近辺)が維持される。ゲッタ部材は
一般的には金属材料等で構成されており、例えば、素子
基板1上の取り出し配線上とフェイスプレート2の空間上
に配置されたワイヤ状の形状で構成されている。パネル
内に金属部材が配置されていることに対する問題点とし
て、フェイスプレート2に印加されている高圧電圧(ア
ノード電圧)との沿面放電がある。沿面放電は、ゲッタ
部材を画素部3に近接するほど起こりやすく、又アノー
ド電圧値に依存する。従って、最低限沿面放電を回避す
るためにはある程度画素部3からの距離をおくことが必
要とされる。本実施例1ではl1は実験的に確認された値
を用いており、少なくとも4mm以上(アノード電圧12k
v)の距離をおいていることとする。次にl2である。ま
ず、フェイスプレートと素子基板1とを真空封止するた
めに用いられる枠7について説明する。枠7はパネル内の
真空度に対して、外部(大気中)からのスローリークを
防止する目的と、パネル作製工程において工程中に行わ
れるベーキング等に熱処理時でのパネルの熱応力による
変形を防止するためのものである。枠部材は、主として
接着材系が用いられている。スローリークは、フェイス
プレート2と接着材との界面状から起こるものと考えら
れており、スローリークを回避するための枠部の幅は約
3mm〜10mm程度の幅をもつことが必要とされることが判
っている。従って本実施例1では、熱応力による変形防
止をも考慮して、l2の枠7の幅を少なくとも5mm以上であ
ることとした。
【0289】次に、フレキケーブルとの接合部であるl3
について説明する。表示装置として外部の表示回路との
接続を行うためのフレキ接合部は、フレキケーブルとの
接触抵抗が重要となってくる。特に行方向配線側では表
面伝導型放出素子が複数接続されていることから数Aの
電流値が流れる。従って取り出し配線とフレキケーブル
とのアライメント不良によって接触位置のずれが生じ接
触抵抗が不安定となったり、又接触抵抗値が高くなった
りした場合には断線や接触部での電圧降下という問題が
おき、表示駆動に対して画質の低下やライン欠陥を及ぼ
すことになる。以上のような問題を無くし信頼性を高め
る方法としては、本実施例1ではACF(異方性導線膜)な
どの技術を用いてフレキケーブルとのコンタクトを行っ
ている。
【0290】更に、本実施例1ではフレキ接合部l3上に
はパネル作製工程のなかでプローブ等を使用したプロセ
スにも対応できる様にしている。例えば第1図形体での
作製工程が終了した時点で、行、列の各配線の隣接間シ
ョートをチェックする場合には、フレキ接合部上のいず
れかの位置にプローブ等の接触部針をコンタクトして計
測を行うことが可能となる。以上の様にフレキ接合部l3
は、フレキケーブルとの接触安定性と他の工程でのチェ
ック用のコンタクト部も含めて、5mmと設定した。l4
は、素子基板の外形部から印刷配線がなされているとこ
ろのクリアランス量で、印刷装置で決定されてくる量で
あり、実施例1では2mmとなっている。
【0291】次に、l5は前述したように、取り出し配線
の一ブロック内の長さl7とブロック間とのクリアランス
量l6と、印刷配線での印刷方向における印刷角度θによ
って決まる。これら具体的に説明するために図93を用
いる。図93(a)は、図92のパネルの一部を列方向
配線部に対して拡大した図で、特に列方向の取り出し配
線4の部分でフレキケーブルが実装された状態が示され
ている。また、わかりやすくするため、左側の取り出し
配線の2ブロックは、フレキケーブルの実装図は省き、
図93(b)に2ブロック間でのクリアランス部分の拡
大図をし示した。更に、l9>l8とした場合でのフレキ接
合部を示した。1、4は図92で説明した素子基板と列方
向配線の取り出し配線、8は取り出し配線の1ブロックに
対応したフレキケーブル、l8は画素部の列方向の全長を
示し、l9は列方向のフレキ接合部の全長、l10はl8の画
素部の長さに対してl9のフレキ接合部がはみ出す場合の
片側の長さである。又、l11はフレキケーブル8が取り出
し配線4に対してアライメントマーク9によって位置あわ
せ後、圧接されたときの片側のはみ出し量で本実施例1
ではl11=2.5mmとした、l12はブロック間に圧接された
フレキケーブルのマージン量を示し、マージン量はフレ
キケーブル実装時での装置からある決められてしまうも
ので、数mm程度必要とされ実施例1ではl12=3mm以上と
設定した。通常、フレキケーブルによって配線の接合を
行う場合フレキ接合部は、画素内の配線ピッチよりも配
線ピッチを細くし、実装密度をあげているのが一般的で
ある。又、フレキ接合部の全長l9は、フレキ接合部とブ
ロック間ごとのフレキケーブルのクリアランスl6によっ
て決まるため、高精細のXGA等の表示装置ではl9>l8と
なり、比較的画素数が少ない場合は、l9<l8になる場合
が多い。次に、l9を求めるための計算を行うと、まず1
ブロック間のピッチBpは、1ブロック間内の本数Xとし、
配線ピッチPとした時に、 Bp=X*P+l6 ・・・ として求められ、次に、列方向配線数Dynとした時の全
ブロック数Bnは、 Bn=Dyn/X・・・ として求められる。そして、よりl9はl9=Bn*Bp(ブ
ロック数*ブロック間ピッチ)によって求められる。次
に、l8を求める計算としては、画素部3内の画素ピッチP
nと列方向配線数Dynからl8=Pn*Dynとして求められる。
【0292】次に、上記に示した計算によりl10はl10=l
9−l8/2を求める。 l10がプラスとなる場合には、フ
レキ接郷部の両端は画素部3からはみ出し、マイナスと
なる場合にはフレキ接合部の両端は画素部3内に配置さ
れることとなる。
【0293】通常ブロック間内の配線ピッチPは,画素
内でのピッチPnよりも高精細に形成されているため、フ
レキ圧接部の長さl7を長くすることによってl8とl9はほ
ぼ同じ長さもしくはそれ以下で構成されることが可能で
ある.実際には、フレキケーブルのピッチ間精度、フレ
キケーブルの圧接時でのアライメント精度、又圧接を行
う装置の問題、更にはフレキケーブルを表示回路系に接
続する場合に用いるコネクタ等のピン数の制限などを考
慮すると、l7の長さは実際にはある程度限定されるのが
現状である。
【0294】上記計算から、l10の値が極端にプラスも
しくはマイナスとなった場合、すなわちフレキ圧接部の
トータルの長さが、画素部3の長さに対して差が大きく
でるような条件で配線ピッチが設定された場合には、ク
リアランスl6の値を変えたり1ブロック内の本数Xを変え
て最適値となるl5を計算し、l8とl9との差をできる限り
近づける様な設定にするのが望ましい。
【0295】次に、l5を求めるには、印刷配線での印刷
方向における印刷角度θと前述したl10によって求める
ことができる。印刷角度θは、印刷時に使用されるメッ
シュの角度で決定される、例えばメッシュ角度に対して
それより大きい角度を持った配線パターンを印刷しよう
としも、メッシュ上からのペーストの吐出不良や干渉に
よって配線の断切れが発生したりする。本実施例1では
上記の条件より印刷角度θは約25度とされている。以上
より、l5は以下の計算によって求めることができる。 l5=l10/tanθ (θ=25度)・・・ 上記示した〜において、でフレキ接合部の1ブロ
ック間の配線数Xとブロック数とブロック間のクリアラ
ンス量l6、においては画像表示装置の大きさと画素数
等が支配的であることから、以下に示した表で各画像表
示装置の仕様と取り出し配線部の仕様を変えたときのl5
の最適値を求めた。尚l5の値は列方向配線側で算出する
が、行方向配線側についても同様な計算によって求めら
れるものである。
【0296】なお、θは45度未満に設定することがで
きる。
【0297】
【表6】 上記の表は、30インチ、42インチ、60インチでの画像表
示サイズに対して、フレキ接合部間のクリアランス量l6
を8mm、15mmとした時のl5の値を求めたものである。実
際に上記の表からl5を決定する場合には、例えば60"のH
D仕様をみると、クリアランスl6を8mmに設定し、ブロッ
ク間本数を320本のにしたときでのl5が30mmとなり最も
小さくなることが判る。逆に30"のVGAの場合には、クリ
アランスl6を15mmに設定し、ブロック間本数を160本と
した時にl5が11mmとなり最小になることが判る。以上の
様に各画像表示サイズごとにフレキ接郷部でのブロック
間本数等を変えた場合での計算を行い、最適値のl5を設
定することが可能となる。尚、1ブロック間の配線本数
は上記の値に限定されるものではなく必要に応じて変え
てよい。更に、l5がマイナス値を示すのは、フレキ接郷
部の全長が画素部3の全長に対し短くなるためであってl
5を決定するにあたっては特に問題にはならない。
【0298】次に、沿面距離l1と枠l2の加算された値
(l1=4mm、l2=5mmでl1+l2=9mm)と、決定されたl5
に対しての比較を行う。つまり上記各表より求められた
最適値l5に対して、実施例1ではゲッタ6配置用の沿面距
離l1とフェイスプレート上に設けた枠l2は最低限必要と
される。従って、l5の値が9mm以下であった場合すなわ
ち、l1+l2>l5の場合にはl5の替わりにl1+l2の値とな
り、l1+l2<l5の場合にはl5が取り出し配線長L値を決
める値とされる。又、l1+l2>l5となった場合は沿面距
離l1のすぐ近傍にl2の枠を設置してよい。そして、l3、l
4に上記で決定されたl5もしくはl1+l2の値を加算して取
り出し配線長Lが求まる。以上、実施例1では取り出し
配線数の距離Lをゲッター部6、フェイスプレート部の枠
7で構成された場合での最適値を示した。それにより、
画像表示パネルの狭額縁化を目指したパネルを実現する
ことが可能となった。
【0299】(実施例2)図94に本実施例2の図を示
す。実施例2は、実施例1に対してゲッター6を排除し、
画素部3内のマトリクス配線上にゲッタを形成されてい
る点が大きく異なる。マトリクス内のゲッタは、非蒸発
型ゲッター材料を使用し実施例1と同様に、画像表示を
おこなった時での画素部からの放出ガスを吸着するため
の部材として使われる。図94において1、2、3、4、5、7及
び、l2、l3、l4、l5は実施例1と同様であることから説明は
省略する。l1はフェイスプレートの枠7を構成する時で
の画素部3からの距離で、図93のl1と同様に高圧電圧
(アノード電圧)との沿面放電を回避するための距離で
l1=4mmで構成されている。取り出し配線長Lは、実施例
1と同様に配線長l5の値をどのように設定されるかで決
まる。l5は実施例1に示したごとく、取り出し配線のフ
レキ接合部l7と1ブロック間のクリアランスl6等により
決まり取り出し配線を求めるための計算式等はすべて実
施例1と同じでよく、実施例2においてもl5の値は実施例
1で示した表をもとに決定されてよい。又、印刷配線の
角度θも実施例1と同じでよい。
【0300】次に、沿面距離l1と枠l2の加算された値
(l1=4mm、l2=5mmでl1+l2=9mm)と、決定されたl5
に対しての比較を行う。つまり実施例1と同様な理由に
よりl1+l2>l5の場合にはl5の替わりにl1+l2の値が決
定され、l1+l2<l5の場合にはl5が取り出し配線長L値
を決める値とされる。そして、l3、l4に上記で決定され
たl5もしくはl1+l2の値を加算して取り出し配線長Lが
求まる。又、実施例2においても取り出し配線Lを決め
るにあたってはl1+l2の値が最低限必要である。
【0301】以上、取り出し配線数の距離Lをフェイス
プレート部の枠7で構成された場合での最適値を示し
た。それによって、画像表示パネルの狭額縁化を目指し
たパネルを実現することが可能となった。
【0302】本構成では、画像表示装置で画像を表示す
る場合での取り出し配線の長さを決定するにあたって、
取り出し配線部の長さをいくつかの設定条件をもとに算
出できることを可能としている。従って、表示パネルの
大型化や、配線数の増加に伴った場合においても画像表
示装置の狭額縁化に対応したパネルを実現することがで
きる。又、狭額縁化によってパネルの計量化も図ること
ができる。
【0303】(構成17)電子源基板の配線の取り出し
部については更に以下の構成を採用することができる。
すなわち、X方向配線とY方向配線の幅が、上記画像形
成領域内よりも該画像形成領域に近接する画像形成領域
の外側で、広く形成された領域を有する構成(第1の
例)とすることができる。更に、該画像形成領域に近接
する画像形成領域の外側の4角で、上記X方向配線ない
しはY方向配線の幅が広く形成された領域を有する構成
をとることもできる。
【0304】図95および図96は、電子放出素子がマ
トリックス状に配置された電子源基板を用いた、本発明
の第1の画像形成装置の構成を示す概略構成図(平面
図)で、図95は画像形成領域の左端の周辺部分、図2
は画像形成領域の上端の周辺部分を拡大して示したもの
である。なお、画像形成領域の右端、および画像形成領
域の下端も、それぞれ図95、図96と対称の形態を有
している。
【0305】また、配線6、7は、それぞれ、画像形成領
域の外側、すなわち電子放出素子の形成されていない場
所まで引き出されており、その場所においてその幅を太
く形成している。これは、画像形成領域の外側において
基板表面の露出面積を減じるためで、この部位における
帯電を生じにくくしている。
【0306】図97は、図95および図96に示した本
発明の第1の画像形成装置の断面方向から見た図であ
る。図97において、31は電子源を形成した基体である
リアプレート、32は透明な基体の内面に蛍光膜33とメタ
ルバック34等が形成されたフェースプレートである。
【0307】第1の例においては、上述したように、配
線6、7が、それぞれ、画像形成領域の外側、すなわち電
子放出素子の形成されていない場所まで引き出されてお
り、かつ、その場所においてその幅を太く形成してお
り、画像形成領域外側の電気抵抗の高い面の露出面積を
減じたため、画像形成領域端部における画像の乱れを防
止できる。
【0308】図98〜100は、第2の例を示す概略構
成図(平面図)で、画像表示領域の4角のうち、左上端
部分を拡大して示したものであるが、他の3つの角も同
様の形態を有する。なお、これらの図において、図中の
番号は、それぞれ図1、図2中の同じ番号で示したものと
同一である。
【0309】配線6、7は、前述したように、m本のX方
向配線7は,DX1、DX2、、、DXm、n本のY方向配線6は、
DY1、DY2、、、DYnからなるが、左上端の角において、D
X1とDY1の形状を図98に示したように、広く変形させ
ている。これは、画像形成領域の外側の角の部分で基板
表面の露出面積を減じるためで、この部位における帯電
を生じにくくしている。なお、同様に、不図示の、左下
端では、DXmとDY1、右上端ではDX1とDyn、右下端ではDX
mとDynをそれぞれ広く変形させて、画像形成領域の外側
の角の部分で基板表面の露出面積を減じている。
【0310】ここで、本構成では、画像形成領域の外側
の角の部分で基板表面の露出面積を減じることが目的で
あるため、図99の様に、X方向配線(左上端ではDX1)
のみを広く変形させても良く、また、図100の様に、
Y方向配線(左上端ではDY1)のみを広く変形させても良
い。
【0311】図101は、それぞれ、電子放出素子がマ
トリックス状に配置された電子源基板を用いた、第3の
例を示す概略構成図(平面図)で、画像表示領域の4角
のうち、左上端部分を拡大して示したものであるが、他
の3つの角も同様の形態を有する。なお、図101にお
いて、図中の番号は、それぞれ図98〜100中の同じ
番号で示したものと同一である。図101中、9は、画
像形成領域の外側の角部に配された導電部材である。導
電部材9は、画像形成領域の角の部分の基板表面の露出
面積を減じるために配されたものであり、配線6、7と同
じ材料を用いることができる。ここで、導電部材9は、
配線6、7のいずれか一本と電気的にほぼ等電位となるよ
う接続することで、電位を規定することができる。
【0312】次に本構成の実施例を挙げる。
【0313】(実施例1)本実施例にかかわる基本的な
画像形成装置の構成は、図98〜100と同様である。
配線6の幅は画像形成領域内部で約70μmとし、配線6間
の距離は約220μmとした。また、画像形成領域の外側、
すなわち、最も端に位置する素子電極の外側の領域にお
いて、配線6の幅を150μmに広げ、配線6間の距離、すな
わち基板表面の露出する幅は約140μmとした。なお、配
線6は、そのまま引き出し電極となるよう、基体1の端ま
で形成する。
【0314】配線7の幅は画像形成領域内部で約280μm
とし、配線7間の距離は約340μmとした。また、画像形
成領域の外側、すなわち、最も端に位置する素子電極の
外側の領域において、配線7の幅を440μmに広げ、配線7
間の距離、すなわち基板表面の露出する幅は約180μmと
した。なお、配線7は、そのまま引き出し電極となるよ
う、基体1の端まで形成する。
【0315】(実施例2〜4)実施例1と同様に、配線
6を形成する。なお、ここで、配線6のうち、DY1とDYn
は、画像形成領域の外側の4角において、図98と同様
になるように、形を広げて形成した。次に、実施例1と
同様に、層間絶縁層8を形成する。更に、実施例1と同様
に、上配線7を形成する。なお、ここで、配線7のうち、
DX1とDXmは、画像形成領域の外側の4角において、図9
8と同様になるように、形を広げて形成した。ここで、
形を広げて形成した領域でのDY1とDX1との距離は、約20
0μm以下となるように形成した。
【0316】さらに、配線7を図99の様に形成した実
施例3、配線6を図100の様に形成した実施例4におい
ても、同様に4角の部分においても、画像の乱れの無
い、長時間にわたって安定な高品質な画像が得られた。
【0317】(実施例5)本実施例5にかかわる基本的な
画像形成装置の構成は、図97、図101と同様にスク
リーン印刷で配線を構成した点にある。また、本実施例
における画像形成装置の製造法は、図102〜103に
示している。以下、これらの図97〜100、図102
〜103を用いて、本実施例にかかる画像形成装置の基
本的な構成及び製造法を説明する。 工程−a 実施例1と同様に、清浄化したガラス基体1上に、素子電
極2、3を形成する(図102(a))。 工程−b 実施例1と同様に、配線6を形成する。ここで、導電部材
9を所定の位置、すなわち、画像形成領域の外側の4角の
位置に、同時に形成する(図102(b))。なお、導
電部材9と配線6との間の距離は、約200μm以下とした。 工程−c 次に、実施例1と同様に、層間絶縁層8を形成する。ここ
で、導電部材9が、次の上配線形成時に、最近接の上配
線と接続しないように、導電部材9の上にも層間絶縁層8
を形成する(図102(c))。 工程−d 実施例1と同様に、上配線7を形成する。ここで、導電部
材9が、最近接の次の配線7と接続するように形成される
(図103(d))。なお、導電部材9と配線7の最近接
の配線との間の距離は、約200μm以下とした。
【0318】以上の工程により、素子電極2、3が配線
6、7によってマトリックス状に結線された、基板が形成
できる。
【0319】工程−e以降は、実施例1と同様に電気的
外部取り出しは配線を異方性導電膜(ACF)で接続す
る形で行って、本実施例における画像形成装置を作製
し、画像表示を行なった。その結果、テレビジョンとし
て十分満足できる輝度(約150fL)で良好な画像を長時
間にわたって安定に表示でき、4角の部分においても、
画像の乱れの無い高品質な画像が得られた。
【0320】この構成によれば、電子源基板表面に露出
した、電気抵抗の高い表面における帯電を抑制し、電子
放出素子からの放出電子の軌道に対する影響を排除した
ので、良好な画像を長時間にわたり保持し得る大画面の
平面型の画像形成装置、例えば、カラーフラットテレビ
が実現できる。
【0321】(構成18)一方、フェースプレートに設
けられた蛍光体層、メタルバック及びブラックマトリッ
クスなどの表示部については、表示パネル(画像表示装
置)の薄型化を実現するためには、画像表示パネルの厚
さを薄くしなければならず、図17で示したリアプレー
ト4005とフェイスプレート4000の距離を小さく
しなければならない。この事より、リアプレート400
5とフェイスプレート4000の間にはかなり高い電界
が生じる事になる。ここでメタルバック4006は蛍光
体膜全体に高電圧Vaを印加し、また蛍光体の帯電を防止
し、また蛍光体から後方(リアプレート方向)に出た光
を鏡面効果により前方に取り出すという目的を持つた
め、連続膜であるのが好ましい。またメタルバック40
06は、加速された電子がメタルバック4006を通し
て蛍光体を励起しなければならないので、薄い膜状であ
るのが好ましい。しかしながら蛍光体は一般に粉体であ
り、したがって蛍光体膜はポーラスになり表面にはかな
りの凹凸が存在する。また、蛍光体の混色防止や、ビー
ム位置が多少ずれても色ずれを起こさないようにするた
めや、外光を吸収し画像のコントラストを向上する、な
どの理由で設けられるブラックマトリクスと上記蛍光体
膜にもかなりの凹凸が存在する。そのために蛍光体膜上
に直接金属を成膜したのでは連続膜にならないので、一
般的にメタルバック作製の工程としてフィルミング工程
が用いられている。
【0322】そこで、メタルバックはフェイスプレート
と接触しており、メタルバックのいずれの場所にも20
μm×20μmの範囲内に、これらの接触部分が2点以上
存在するもしくは接触面積が5割以上とする構成を採用
することができ、かかる構成を採用することで、表示パ
ネル(画像表示装置)のリアプレートとフェイスプレー
トの間の電界強度が1kV/mm以上となっても、メタル
バックとフェイスプレートとの接触部が適度に存在する
ため、クーロン引力が働いた時に接触部にかかる力が小
さくなり、メタルバックがはがれる可能性が著しく減少
し、耐久性・信用性に優れたものとなる。
【0323】また上記メタルバックのいずれの場所にも
20μm×20μmの範囲内に、上記接触部分が3点以上
存在するもしくは接触面積が5割以上とすることによ
り、クーロン引力により接触部にかかる力が更に小さく
なり、メタルバックがはがれる可能性が著しく減少し、
耐久性・信用性に優れたものとなる。
【0324】以上のように、フェイスプレートがブラッ
クマトリクスを有することにより外光を吸収しコントラ
ストを向上させ、隣の画素の蛍光体が混色する事を防ぎ
つつ、メタルバックがブラックマトリクスと接触してい
るために、広い範囲でメタルバックが浮くことなく、し
たがってクーロン引力が働いた際にメタルバックと蛍光
体およびブラックマトリクスの接触部にかかる力が小さ
くなるので、クーロン引力によりメタルバックがはがれ
る可能性が小さくなる。
【0325】またメタルバックを作製する工程におい
て、蛍光体膜およびブラックマトリクスの高さの差が大
きいと、フィルミング工程の際に樹脂材料が蛍光体もし
くはブラックマトリクスの低い部分に多く溜まり、フィ
ルムの膜厚が厚くなってしまう。この上に金属膜を作製
した後に焼成して樹脂材料を除去しようとすると、熱分
解により生じるガスの量がフィルムの膜厚の厚い部分で
多くなり、メタルバックの浮きが発生してしまう。そこ
で一画素中の蛍光体膜の平均厚さをtp(μm)、そこ
に隣接するブラックマトリクスの平均厚さをtb(μ
m)、蛍光体の平均粒径をrp(μm)とした時に、ブ
ラックマトリクスの平均厚さtbを、tp−rp<tb
<tp+rpとする事により、蛍光体もしくはブラック
マトリクスの低い部分に樹脂材料が溜まることなく、し
たがってメタルバックの浮きが生じクーロン力ではがれ
る可能性が低くなる。
【0326】また上記フェイスプレートの蛍光体膜作製
領域のガラス基板を凹ませ、そこに蛍光体を充填する事
によって、一画素あたりの蛍光体膜の上面の平均高さと
そこに隣接するブラックマトリクスの平均高さの差が、
蛍光体の平均粒径以下であるようにする事により、蛍光
体膜およびブラックマトリクスの低い部分に、フィルミ
ング工程の際に樹脂材料が溜り、フィルムが厚くなり、
焼成の際にメタルバックが浮くといった問題が起こりに
くくなる。
【0327】また上記フェイスプレートはブラックマト
リクスを有し、該ブラックマトリクス上に、ブラックマ
トリクスとは異なる材料の物質が積層され、メタルバッ
クと接触させる事により、メタルバックがブラックマト
リクス上に設けられた材料と接触しているために、広い
範囲でメタルバックが浮くことなく、したがってクーロ
ン引力が働いた時にメタルバックと蛍光体およびブラッ
クマトリクスの接触部にかかる力が小さくなるので、ク
ーロン引力によりメタルバックがはがれる可能性が小さ
くなる。
【0328】またメタルバックを作製する工程におい
て、金属膜が作製されたフィルムが、バルクもしくは非
常に粒径の小さい粒子からなるスクリーン上に接してい
ると、焼成の際に熱分解により発生したガスが抜け難
く、メタルバックの浮きを発生し易くなる。また逆に金
属膜が作製されたフィルムが、非常に粒径の大きな粒子
からなるスクリーンに接していると、フィルムの平坦度
が高いと、焼成後にメタルバックとフェイスプレートの
接触部が非常に少なくなり、クーロン引力によりメタル
バックがはがれ易くなってしまう。そこで上記ブラック
マトリクス上に積層される材料の平均粒径をrz(μ
m)とし、蛍光体の平均粒径をrp(μm)としたとき
に、 rp÷2<rz<3rp÷2 とすることによって、焼成の際にメタルバックの浮きが
発生し難く、しかもメタルバックとフェイスプレートの
接触部が少なくならないので、クーロン引力がかかった
際にメタルバックがはがれ難い。
【0329】また上記ブラックマトリクス上に積層され
る材料をの拡散反射率が70%以上とすることにより、
蛍光体から出た光がブラックマトリクス上の材料に吸収
されず、前方に効率よく取り出す事が出来、画像表示装
置に輝度が向上する。
【0330】また上記ブラックマトリクス上に積層され
る材料は、上記蛍光体とする事により、本発明の本質で
ある接触部の多いメタルバックを作製し易くなり、さら
にフェイスプレートの作製工程が単純となり、製造コス
トを削減する事が出来る。
【0331】また上記フェイスプレートにはカラー画像
を表示するため3色の蛍光体が塗り分けられており、上
記ブラックマトリクス上に積層される蛍光体はそのうち
1色の蛍光体が8割以上を占めるようにする事により、本
発明の本質である接触部の多いメタルバックを作製し易
くなり、さらにフェイスプレートの作製工程が単純とな
り、製造コストを削減する事が出来る。
【0332】また上記フェイスプレートにはカラー画像
を表示するため3色の蛍光体が塗り分けられており、上
記ブラックマトリクス上に積層される蛍光体は、両隣の
2色の蛍光体とすることにより、本発明の本質である接
触部の多いメタルバックを作製し易くなり、さらにフェ
イスプレートの作製工程が単純となり、製造コストを削
減する事が出来る。
【0333】また上記ブラックマトリクスに積層される
2色の蛍光体のブラックマトリクスの領域を占める面積
比は(4〜6):(6〜4)とすることにより、本発明の本質
である接触部の多いメタルバックを作製し易くなり、さ
らにフェイスプレートの作製工程が単純となり、製造コ
ストを削減する事が出来る。
【0334】また上記ブラックマトリクスに積層される
2色の蛍光体のブラックマトリクスの領域を占める面積
比は(9.5〜6):(0.5〜4)とすることにより、本
発明の本質である接触部の多いメタルバックを作製し易
くなり、さらにフェイスプレートの作製工程が単純とな
り、製造コストを削減する事が出来る。
【0335】また上記フェイスプレートのブラックマト
リクス作製領域のガラス基板が凹んでおりブラックマト
リクスの材料が充填され、蛍光体膜の上面の平均高さと
ブラックマトリクスの部分の平均高さの差を、蛍光体の
平均粒径以下とすることにより、本発明の本質である接
触部の多いメタルバックを作製し易くなる。
【0336】またメタルバックの凹凸の差が大きいと、
接触部に1ヶ所に対したのメタルバックの表面積が大き
くなり、接触部にかかるクーロン引力が大きくなるの
で、上記メタルバックのいずれの場所でも20μm×2
0μmの範囲内のメタルバックの凹凸の差を蛍光体の平
均粒径以下とする事によって、メタルバックにクーロン
引力がかかった際に、接触部にかかる力が小さくなり、
メタルバックがはがれる可能性が少なくなる。
【0337】以下本構成の実施例を挙げる。
【0338】(実施例1)図104、図105及び図1
08により、本構成の主題であるフェイスプレートおよ
びメタルバックの構成について説明する。厚さ2.8m
mのソーダライムガラスを洗浄・乾燥させた後、ガラス
ペーストおよび黒色顔料を含んだ黒色顔料ペーストを用
い、図108(a)のように、縦方向に幅100μm、ピッ
チ290μmのストライプを240本、横方向に幅30
0μm、ピッチ650μmのストライプを720本有する
パターンを、縦・横共に20μmの厚さでスクリーン印
刷法により作製し、ブラックマトリクスとした。本実施
例ではスクリーン印刷法によりブラックマトリックスを
作製したが、もちろんこれに限定されるものではなく、
たとえばフォトリソグラフィー法をもちいて作製しても
よいが、膜厚が厚い事とコストの関係上スクリーン印刷
法を用いる事が好ましい。また、ブラックマトリクスの
材料として、ガラスペーストと黒色顔料を含んだ黒色顔
料ペーストを用いたが、もちろんこれに限定されるもの
ではなく、たとえばカーボンブラックなどを用いてもよ
いが、スクリーン印刷で作製する事や、膜厚が20μm
と厚いため上記黒色顔料ペーストを用いた。またブラッ
クマトリクスは、本実施例では図108(a)のように、
マトリクス状に作製したが、もちろんこれに限定される
訳ではなく、ストライプ状配列やデルタ状配列やそれ以
外の配列であっても良い。
【0339】次に、図108(a)に示すように、ブラッ
クマトリクスの開口部に、赤色・青色・緑色の蛍光体ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法により、3色の蛍光体
を1色づつ3回に分けて作製する。本実施例ではスクリ
ーン印刷法を用いて蛍光体膜を作製したが、もちろんこ
れに限定される訳ではなく、たとえばフォトリソグラフ
ィー法などにより作製しても良い。また蛍光体はCRTの
分野で用いられているP22の蛍光体とし、赤色(P22−RE
3; Y2O2S:Eu3+)、青色(P22−B2; ZnS:Ag,Al)、緑
色(P22−GN4;ZnS:Cu,Al)のもので平均粒径はメジア
ン径Dmedで7μmのものを用いたが、もちろんこれに限
定される訳ではなく、その他の蛍光体を用いても良い。
また蛍光体の膜厚は、平均して20μm程度になるよう
に作製した。ここで、蛍光体の膜厚が十分平坦にならな
いような場合には、充分な平坦度をもつ平板ガラスにイ
ソプロピルアルコール(IPA)を吸収させた不織布をも
うけ、これによりフェイスプレート上の蛍光体膜および
ブラックマトリクスを加圧し平坦度を増してもよい。つ
いで、この基板を450℃・4時間焼成する事により、ペー
スト中に含まれる樹脂分を熱分解除去し、対角画面サイ
ズ10インチ、アスペクト比4:3、ドット数720×2
40からなるフェイスプレートを得た。ここで蛍光体お
よびブラックマトリクスの厚さを蝕針式表面粗さ測定器
をもちいて測定したところ、一画素中の蛍光体膜の平均
厚さとそこに隣接するブラックマトリクスの平均厚さの
差が、蛍光体の平均粒径である7μmをこえるような場所
は観測されなかった。
【0340】次に、このフェイスプレート上にメタルバ
ックを作製する方法について説明する。上記のようにし
て作製したフェイスプレートをスピンコーター上に配置
し、純水にコロイダルシリカを溶解させた溶液を、基板
を回転させながら塗布し、蛍光体層の凹凸部を湿潤させ
た。続いてポリメタクリレートをトルエンに溶解した溶
液を、基板を回転させながら全面に均一になるようにス
プレーにより塗布し、温風を基板に吹きかける事により
乾燥させ、蛍光体層およびブラックマトリクス上に、樹
脂フィルムを作製する事によって、表面の平坦化を行な
った。ここで、平坦化のための工程として、蛍光体膜を
湿潤した後にポリメタクリレートをトルエンに溶解した
溶液を塗布したが、もちろんこれに限定されるものでは
なく、他の溶剤系ラッカー液を用いても良いし、その他
の方法としてたとえばアクリルエマルジョンを蛍光体に
塗布し乾燥させるという工程を行なっても良い。この後
平坦化されたフェイスプレートに1000オングストロ
ームのアルミニウム膜を真空蒸着法により作製した。次
にこのフェイスプレートを焼成炉内に搬入し、450℃ま
で加熱する事により樹脂フィルムを熱分解除去した。
【0341】このようにして得られたフェイスプレート
を、走査電子顕微鏡(SEM)で観察し、メタルバックと
蛍光体およびブラックマトリクスとの接触部を観察し
た。この際、高加速電圧で観察すると厚さ1000オン
グストロームのメタルバックが観察しにくいので、加速
電圧2kVで観察した。SEMでメタルバックを観察する
と、接触部のメタルバックは蛍光体もしくはブラックマ
トリクスに沿った形状になっており、上記接触部が良好
に観察する事が出来る。SEMの観察により、20μm×2
0μmの範囲にある接触部の数および接触面積を測定し
た。測定は選択したブラックマトリクスの開口部からそ
こに隣接する8箇所のブラックマトリクス開口部とそれ
らに囲まれた範囲で行ない、その測定をフェイスプレー
トの全面から無作為にN=10箇所取り出して行なった。そ
の結果を表1に示す。観察の結果、メタルバックの接触
部が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のところはな
く、フェイスプレートに良好に接触している事が観察さ
れた。
【0342】また、上記のフェイスプレートを真空チャ
ンバ中でフェイスプレートより十分大きい電極に対向し
て一定のギャップをあけて固定し、メタルバックにDCで
高電圧を印加し徐々に印加電圧を上昇させ、放電を開始
した電圧を測定し電界強度(以後、放電開始電界強度と
呼ぶ事にする。)を求めた。ただし、ここで電界強度は
メタルバックに印加した電圧をリアプレートとフェイス
プレートのギャップ距離で割ったものとする。測定の結
果、放電開始電界強度は7.7kV/mmであった(結果を
表7に示す)。このようにして、メタルバックが良好に
接触しているフェイスプレートを得る事が出来、それに
より画像表示装置の信頼性を向上する事が出来た。
【0343】(実施例2)つぎに、図107及び図10
8により、本発明第2の実施例について説明する。実施
例1と同様の厚さ2.8mmのソーダライムガラスを洗
浄・乾燥させた後、実施例1と同様な方法で、厚さ3μm
のブラックマトリクスを作製した(図107(a))。次
に、実施例1と同様に、ブラックマトリクスの開口部に
3色の蛍光体を用いて、図108(a)にあるような配置で
厚さ20μm蛍光体膜を作製した(図107(b))。こ
こで、ブラックマトリクス上に蛍光体が多少積層されて
も、ブラックマトリクスが光を吸収するので混色はおこ
らない。
【0344】次に、ブラックマトリクス上にフェイスプ
レートの凹凸を減らすために、積層物を設ける工程につ
いて説明する。この積層物の主目的は、メタルバックの
接触部を増やす事に有り、フェイスプレートの凹凸が存
在すると、メタルバックの浮きが発生し易くなるため凹
凸を減らす必要がある。また、ここでその積層物の表面
が平滑すぎると、フィルミング工程において、フィルム
焼成後にブラックマトリクスとメタルバックの密着性が
悪くなる可能性が有り、また逆に凹凸が大きすぎるとメ
タルバックの接触部が減る事や、メタルバックが連続膜
にならない可能性があるため、積層物に用いる材料の平
均粒径を考慮したほうが好ましい。また、この積層物が
光吸収性をもつと、蛍光体から発せられた光が吸収さ
れ、前面に取り出される光の効率が低下するので、上記
材料の拡散反射率が70%以上あるのが好ましい。本実
施例では上記の理由を考慮し、平均粒径4μmの酸化マ
グネシウム粉末を用いた。これを樹脂バインダーに分散
し、酸化マグネシウムペーストを作製し、ガラス基板上
に厚さ20μmの膜を作製し、拡散反射率を測定したと
ころ85%程度の良好な値を示した。本実施例では上記
積層物の材料として平均粒径4μmの酸化マグネシウム
粉末を用いたが、もちろんこれに限定される訳ではな
く、上記のような要求を満たすものなら、たとえば窒化
ボロンなどを用いても良い。上記酸化マグネシウムペー
ストを用いて、ブラックマトリクス上にスクリーン印刷
法により積層物を作製した(図107(c))。本実施例
では、スクリーン印刷法により上記積層物を作製した
が、もちろんこれに限定される訳ではなく、たとえばフ
ォトリソグラフィー法などにより作製しても良い。ここ
で、実施例1と同様に蛍光体および積層物の膜厚が十分
平坦にならないような場合には、充分な平坦度をもつ平
板ガラスにイソプロピルアルコール(IPA)を吸収させ
た不織布をもうけ、これによりフェイスプレート上の蛍
光体膜およびブラックマトリクス状の積層物を加圧し平
坦度を増してもよい。ついで、この基板を450℃で4時間
焼成する事により、ペースト中に含まれる樹脂分を熱分
解除去しフェイスプレートを得た。作製したフェイスプ
レートの膜厚・表面粗さを蝕針式表面粗さ測定器により
測定したところ、一画素中の蛍光体膜の平均高さと、そ
こに隣接するブラックマトリクスの平均高さの差が、蛍
光体の平均粒径である7μmを超えるような場所は観測
されなかった。次に、実施例1と同様な方法でフェイス
プレート上にメタルバックを作製し、フェイスプレート
を得た(図107(d))。
【0345】このようにして作製したフェイスプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20μmの
範囲にある接触部の数および接触面積を測定した。その
結果を表7に示す。観察の結果、メタルバックの接触部
が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のところはな
く、フェイスプレートに良好に接触している事が観察さ
れた。また実施例1と同様に、放電開始電界強度を測定
したところ、7.3kV/mmであった。上記のフェイス
プレートと実施例1で用いたものと同様のマルチ電子ビ
ーム源を備えたリアプレートを用いて画像表示装置を作
製したところ、画像表示装置の耐久性および信頼性を向
上する事が出来た。また、ブラックマトリクス上に酸化
マグネシウムの積層物を設け光の利用効率を向上させた
事により、画像表示装置の輝度が10%程度向上した。
【0346】(実施例3)次に、図109及び図108
を用いて、本発明第3の実施例について説明する。実施
例1と同様の厚さ2.8mmのソーダライムガラスを洗
浄・乾燥させた後、実施例1と同様な方法で、厚さ3μm
のブラックマトリクスを作製した(図109(a))。次
に、ブラックマトリクスの開口部に、図108(a)に示
すような配列で、3色の蛍光体膜を作製した。蛍光体膜
の作製は、スクリーン印刷法によりおこない、3色の蛍
光体を1色づつ3回に分けて作製する。ここで、2色目
までは実施例3と同様に作製した(図109(b))。3
色目は、フェイスプレートの凹凸が少なくなるように、
ブラックマトリクス上にも積層した(図109(c))。
ここで、実施例1と同様に蛍光体の膜厚が十分平坦にな
らないような場合には、充分な平坦度をもつ平板ガラス
にイソプロピルアルコール(IPA)を吸収させた不織布
をもうけ、これによりフェイスプレート上の蛍光体膜を
加圧し平坦度を増してもよい。ついで、この基板を450
℃・4時間焼成する事により、ペースト中に含まれる樹
脂分を熱分解除去し、フェイスプレートを得た。このよ
うにして作製したフェイスプレートの膜厚・表面粗さを
蝕針式表面粗さ測定器により測定したところ、一画素中
の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣接するブラックマト
リクスの上の蛍光体の平均高さの差が、蛍光体の平均粒
径である7μmを超えるような場所は観測されなかっ
た。また、このフェイスプレートを光学顕微鏡により観
察したところ、ブラックマトリクス上には最後に印刷し
た蛍光体が8割以上の面積を占めて存在していた。
【0347】次に、実施例1と同様な方法でフェイスプ
レート上にメタルバックを作製し、フェイスプレートを
得た(図109(d))。
【0348】このようにして作製したフェイスプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20μmの
範囲にある接触部の数および接触面積を測定した。その
結果を表7に示す。観察の結果、メタルバックの接触部
が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のところはな
く、フェイスプレートに良好に接触している事が観察さ
れた。また実施例1と同様に、放電開始電界強度を測定
したところ、6.5kV/mmであった。上記のフェイス
プレートと実施例1で用いたものと同様のマルチ電子ビ
ーム源を備えたリアプレートを用いて画像表示装置を作
製したところ、画像表示装置の耐久性および信頼性を向
上する事が出来た。
【0349】(実施例4)次に、図106および図10
8を用いて、本発明第5の実施例について説明する。実
施例1と同様の厚さ2.8mmのソーダライムガラスを
洗浄・乾燥させた後、実施例1と同様な方法で、厚さ3
μmのブラックマトリクスを作製した(図106(a))。
次に、ブラックマトリクスの開口部に、図108(a)に
示すような配列で、3色の蛍光体膜を作製した。蛍光体
膜の作製は、スクリーン印刷法によりおこない、3色の
蛍光体を1色づつ3回に分けて作製する。また、蛍光体
を印刷するパターンはブラックマトリクスの開口部の位
置にドットとして印刷するのではなく、蛍光体が図10
8で見て縦ストライプ状になるように印刷する。まず、
一色目の蛍光体を印刷する際に、そこに隣接するブラッ
クマトリクスの縦ブラックストライプ(ブラックマトリ
クスの縦パターン)上にも、略半分程度はみだすように
印刷を行なった(図106(b))。続いて2色目の蛍光体
を印刷する際に、隣接する縦ブラックストライプのう
ち、一色目の蛍光体が乗っている部分に関しては、2色
目の蛍光体を重ねるようにし、もう一方の縦ブラックス
トライプ上には略半分程度はみだすように印刷を行なっ
た(図106(c))。続いて3色目の蛍光体を印刷する
際には、隣接する縦ブラックストライプ状に乗っている
隣接画素の蛍光体に重ねるようにして印刷した(図10
6(d))。ここで、実施例1と同様に蛍光体の膜厚が十
分平坦にならないような場合には、充分な平坦度をもつ
平板ガラスにイソプロピルアルコール(IPA)を吸収さ
せた不織布をもうけ、これによりフェイスプレート上の
蛍光体膜を加圧し平坦度を増してもよい。ついで、この
基板を450℃・4時間焼成する事により、ペースト中に含
まれる樹脂分を熱分解除去し、フェイスプレートを得
た。このようにして作製したフェイスプレートの膜厚・
表面粗さを蝕針式表面粗さ測定器により測定したとこ
ろ、一画素中の蛍光体膜の平均高さと、そこに隣接する
ブラックマトリクスの上の蛍光体の平均高さの差が、蛍
光体の平均粒径である7μmを超えるような場所は観測
されなかった。また、このフェイスプレートを光学顕微
鏡により観察したところ、ブラックマトリクス上は両隣
の画素の蛍光体に覆われていた。
【0350】次に、実施例1と同様な方法でフェイスプ
レート上にメタルバックを作製し、フェイスプレートを
得た(図106(e))。
【0351】このようにして作製したフェイスプレート
を、実施例1と同様にSEMで観察し、20μm×20μmの
範囲にある接触部の数および接触面積を測定した。そこ
結果を表7に示す。観察の結果、メタルバックの接触部
が20μm×20μmの範囲で2ヶ所未満のところはな
く、フェイスプレートに良好に接触している事が観察さ
れた。また実施例1と同様に、放電開始電界強度を測定
したところ、6.7kV/mmであった。上記のフェイス
プレートと実施例1で用いたものと同様のマルチ電子ビ
ーム源を備えたリアプレートを用いて画像表示装置を作
製したところ、画像表示装置の耐久性および信頼性を向
上する事が出来た。
【0352】
【表7】
【0353】(構成19)一方、表示パネルにおける真
空容器部を構成するフェースプレート、枠部材、リアプ
レートの接合に、ポリフェニル化合物を含む高分子系熱
可塑性接着剤を用いることができる。以下本構成の実施
例を挙げる。
【0354】(実施例1)本実施例における表示パネル
は、図110に模式的に示された装置と同様の構成を有
し、1は電子源で、複数の電子放出素子を基板上に配置
し、適当な配線を施したものである。2はリアプレー
ト、3は外枠、4はフェースプレート、9、14は、接着
剤である。図110(b)のC-C'断面図に示す様に、ポ
リフェニル化合物を有する高分子系熱可塑性の接着剤
9、14を介して、リアプレート2及びフェースプレー
ト4は、外枠3との接合部において、それぞれ接合され
ている。
【0355】接着剤を用いた接着は、ポリエーテルケト
ンを主成分とする高分子系熱可塑性のシート状の接着材
9,14:テクノアルファ(株)製品名 ステイスティ
ック451を外枠の形状に成型し、設置した後、Arなど
の不活性ガス(inert gas)中で350℃の加熱処理によ
り接着剤を軟化させ、圧着(0.3kg/cm2)し、降温
過程で接着剤を硬化することによって接着を行った。電
子源1などの内部構造体の固定も同様に行う。また、リ
アプレート2とフェースプレート4を配置する際には、同
時に画像表示領域外にBaを主成分とする蒸発型ゲッタの
リンク゛状ゲッタ16配置した。
【0356】なお、接着剤に含有させるポリフェニル化
合物としてはポリビスフェノール−A カーボネート、
ポリスルホン、ポリエーテルケトンなどを挙げることが
できる。
【0357】(実施例2)本実施例は、実施例1の接着
剤として、ポリスルホンを主成分とする高分子系熱可塑
性のシート状の接着材9,14:テクノアルファ(株)製
品名 ステイスティック415を用い、加熱処理温度が
300℃である点が実施例1と異なる。
【0358】(実施例3)本実施例は、実施例1の接着
剤として、ポリエーテルを主成分とする高分子系熱可塑
性のシート状の接着材9,14:テクノアルファ(株)製
品名 ステイスティック401を用い、加熱処理温度が
250℃である点が実施例1と異なる。
【0359】(実施例4)本実施例は、実施例1の接着
剤として、ポリスルホンを主成分とする高分子系熱可塑
性のペースト状の接着材9,14:テクノアルファ
(株)製品名 ステイスティック301を用い、ディス
ペンサ塗布法で任意の形状にガラス部材にコーティング
し、脱法し、150℃で溶剤を蒸発させたのち、加熱処理
温度が300℃である点が実施例1と異なる。
【0360】以上のように外囲器の形成のための部材の
接合部にポリフェニル化合物を含む接着剤を用いると、
接着工程における熱処理温度が350℃以下の1回の接
着工程であるので、電力コストを下げ、画像表示装置を
はじめとする真空外囲器を提供することができた。
【0361】(構成20)更に、外囲器形成のための接
合においては、接着部を2種の接着剤から形成すること
もできる。例えば、外囲器を主にシールする機能を有す
る材料と接着機能を有する材料とで接合部を接着形成す
ることができる。このような目的において接合部のシー
ル機能を有するシール材としては、In、Al、Cu、Au、A
g、Pt、Ti、Ni等の金属あるいは合金、および表面にI
n、Al、Cu、Au、Ag、Pt、Ti、Ni等の金属あるいは合金
をコーティングした有機接着剤や無機接着剤等の材料等
から選択することができ、接着機能を有する接着剤とし
ては、本発明の接着剤として、ポリフェニル化合物を有
する高分子系熱可塑性の接着材、ポリベンゾイミダゾー
ル樹脂を主成分とする接着剤、ポリイミド樹脂を主成分
とする接着剤等の有機接着剤、アルミナ、シリカ、ジル
コニア、カーボンを主成分とする無機接着剤等があげら
れる。
【0362】シール材としてはIn、接着剤としてはジル
コニアとシリカを主成分とする無機接着剤が最も好まし
いものの一つとして用いられる。シール材としてInワイ
ヤーを用いると、Inワイヤーを任意の形状に成型し、16
0℃以上で加熱することによりInを軟化させ、圧着し、
降温過程でシールした後、アルミナを主成分とするペー
スト状の接着剤をテ゛ィスヘ゜ンサー等でシール材周辺に塗布
し、100℃以下で水分を蒸発させてから150℃程度で接着
することで前記1〜6の条件を満たすことができる。In
とアルミナを主成分とする無機接着剤を用いた接合材は
他の接合部に比べ、特に最高熱処理温度が低い点が好ま
しい。
【0363】また、シール材としてジルコニアとシリカ
を主成分とするペースト状の無機接着剤をテ゛ィスヘ゜ンサー等
で任意の形状に成型し、100℃以下で水分を蒸発させた
無機接着剤表面上にInをEBやスパッタ等の公知の真空
蒸着法によりコーティング膜を形成した後、160℃以上
で加熱することによりInを軟化させ、圧着し、降温過程
でシールした後、アルミナを主成分とするペースト状の
接着剤をテ゛ィスヘ゜ンサー等でシール材周辺に塗布し、100℃以
下で水分を蒸発させてから150℃程度で接着することで
下記1〜6の条件を満たすことができる。 1.耐熱性:真空中ベーク(高真空形成)工程における
耐熱性 2.シール性:高真空維持(真空リーク極小、ガス透過
極小)可能(但し、真空維持が必要な個所のみ) 3.接着性:ガラス部材との接着性 4.放出ガス特性:低放出ガス(高真空維持)特性 5.熱処理温度:最高熱処理温度がフリット接着(封
着)工程のおよそ400℃よりも低温である。 6.成型性:任意の外枠形状に適合させやすく、接着温
度付近で流動化しない。
【0364】さらに、シール材としてはAl、接着剤と
してはポリエーテルケトンを主成分とする高分子系熱可
塑性の有機接着剤が用いられる。シール材であるAl、
接着剤であるポリエーテルケトンを主成分とする高分子
系熱可塑性のシート状の有機接着剤を任意の形状に成型
し、330℃以上まで加熱することにより接着剤を軟化さ
せ、圧着し、シールさせ、降温過程で接着剤を硬化する
ことによってに接着させ、前記1〜6の条件を満たすこ
とができる。
【0365】上記のシール機能を有するシール材と接着
機能を有する接着剤の少なくとも2つの部材を用いた接
合部は、最高熱処理温度が400℃以下の接着工程であ
るので、電力コストを下げ、輝度低下や寿命短縮の少な
い、さらに表示品位が高く、ゲッタ効果も充分な画像表
示装置をはじめとする真空外囲器を提供することができ
る。
【0366】また、接合部とガラス基板との密着性の向
上のために、予め接合面へシール材と同様の金属または
合金を真空蒸着あるいは同様の金属または合金を含んだ
塗布材をスクリーン印刷、ディッピング、スプレー、デ
ィスペンサ等の公知のコーティング法でコーティングし
ておいても有効である。
【0367】以下本構成の実施例を挙げる。
【0368】(実施例1)本実施例の画像表示装置は、
図111に模式的に示された装置と同様の構成を有し、
1は電子源で、複数の電子放出素子を基板上に配置し、
適当な配線を施したものである。2はリアプレート、3は
外枠、4はフェースプレートである。図111(b)のC-
C'断面図に示す様に、9は接着剤、14はシール材
で、リアプレート2及びフェースプレート4は、外枠3
との接合部において、それぞれ接合されている。
【0369】接合は、Inワイヤーをシール材14とし、In
ワイヤーを任意の形状に成型し、160℃以上で加熱する
ことによりInを軟化させ、圧着し、降温過程でシールし
た後、接着剤9として、ジルコニアとシリカを主成分と
するペースト状の接着剤:(株)スリーボンド 製品名
3715を外枠の形状にディスペンサでシール材周辺に塗布
し、100℃以下で水分を蒸発させてから150℃程度で接着
を行った。電子源1などの内部構造体の固定も同様に行
う。また、リアプレート2とフェースプレート4を配置す
る際には、同時に画像表示領域外にBaを主成分とする蒸
発型ゲッタのリンク゛状ゲッタ16配置した。
【0370】(実施例2)接合部のシール材として、ジ
ルコニアとシリカを主成分とするペースト状の無機接着
剤(株)スリーボンド 製品名3715をテ゛ィスヘ゜ンサー等で任
意の形状に成型し、100℃以下で水分を蒸発させた無機
接着剤表面上にInをEBやスパッタ等の公知の真空蒸着
法によりコーティング膜15を形成したものを用いた。
次に、シール材を160℃以上で加熱することによりInで
あるコーティング膜15を軟化させ、圧着し、降温過程
でシールした後、接着剤9として、ジルコニアとシリカ
を主成分とするペースト状の接着剤:(株)スリーボン
ド 製品名3715を外枠の形状にディスペンサでシール材
14周辺に塗布し、100℃以下で水分を蒸発させてから1
50℃程度で接着を行った。
【0371】(実施例3)本実施例は、リアプレート2
とフェースプレート4と外枠3のシール材と接触する部
分にEBやスパッタ等の公知の真空蒸着法によりInを蒸
着し、実施例1の接合部として、以下の接合部を用いた
以外は実施例1の工程と同様に行った。すなわち、本実
施例の接合部として、シール材としてはAl、接着剤と
してはポリエーテルケトンを主成分とする高分子系熱可
塑性の有機接着剤が用いられる。シール材であるAl、
接着剤であるポリエーテルケトンを主成分とする高分子
系熱可塑性のシート状の有機接着剤を任意の形状に成型
し、330℃以上まで加熱することにより接着剤を軟化さ
せ、圧着し、シールさせ、降温過程で接着剤を硬化する
ことによってに接着させ、前記1〜6の条件を満たすこ
とができる。
【0372】(実施例4)本実施例は、実施例1の接合
部として、以下の接合部を用いた以外は実施例1の工程
と同様に行った。すなわち、本実施例の接合部として、
シール材としてはIn、接着剤としてはポリスルホンを主
成分とする高分子系熱可塑性のペースト状の接着材9,
14:テクノアルファ(株)製品名 ステイスティック
301が用いられる。Inワイヤーをシール材14とし、In
ワイヤーを任意の形状に成型し、160℃以上で加熱する
ことによりInを軟化させ、圧着し、降温過程でシールし
た後、接着剤9として、ポリスルホンを主成分とする高
分子系熱可塑性のペースト状の接着材9,14:テクノ
アルファ(株)製品名 ステイスティック301を用
い、ディスペンサ塗布法で任意の形状にガラス部材にコ
ーティングし、脱法し、150℃で溶剤を蒸発させたの
ち、加熱処理温度が300℃以上まで加熱し、圧着し、
降温過程で接着剤を硬化することによってに接着させ、
前記1〜6の条件を満たすことができる。
【0373】(構成21)フェースプレートに設けられ
たメタルバックは、通常ブラックマトリクスを介して隣
接する多数の蛍光体層を覆うように設けられており、フ
ェースプレートとリアプレートとの間隔が比較的狭いた
めに、表示パネルの構成や駆動条件によってはメタルバ
ックがリアプレート側へ引っ張られて剥離するという問
題が生じる場合があった。そこで、本構成は、フェース
プレートの外側部分に透明電極を設けるという構成によ
りこのような問題を回避するものである。
【0374】図112は、本構成を用いた表示パネルの
斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの一部を切
り欠いて示している。図中、1015はリアプレ−ト、
1016は側壁、1017はフェ−スプレ−トであり、
1015〜1017により表示パネルの内部を真空に維
持するための気密容器を形成している。気密容器を組み
立てるにあたっては、各部材の接合部に十分な強度と気
密性を保持させるため封着する必要があるが、たとえば
フリットガラスを接合部に塗布し、大気中あるいは窒素
雰囲気中で、摂氏400〜500度で10分以上焼成す
ることにより封着を達成した。また、上記気密容器の内
部は10のマイナス6乗[Torr]程度の真空に保持
されるので、大気圧や不意の衝撃などによる気密容器の
破壊を防止する目的で、耐大気圧構造体として、スペー
サ1020が設けられている。フェ−スプレ−ト101
7の下面には、蛍光膜1018が形成されている。本実
施態様はカラ−表示装置であるため、蛍光膜1018の
部分にはCRTの分野で用いられる赤、緑、青、の3原
色の蛍光体が塗り分けられている。各色の蛍光体は、た
とえば図113(a)に示すようにストライプ状に塗り
分けられ、蛍光体のストライプの間には黒色の導電体1
010が設けてある。黒色の導電体1010を設ける目
的は、電子ビ−ムの照射位置に多少のずれがあっても表
示色にずれが生じないようにする事や、外光の反射を防
止して表示コントラストの低下を防ぐ事、電子ビ−ムに
よる蛍光膜のチャ−ジアップを防止する事などである。
黒色の導電体1010には、黒鉛を主成分として用いた
が、上記の目的に適するものであればこれ以外の材料を
用いても良い。また、3原色の蛍光体の塗り分け方は前
記図113(a)に示したストライプ状の配列に限られ
るものではなく、たとえば図113(b)に示すような
デルタ状配列や、それ以外の配列(図114)であって
もよい。
【0375】なお、モノクロ−ムの表示パネルを作成す
る場合には、単色の蛍光体材料を蛍光膜1018に用い
ればよく、また黒色導電材料は必ずしも用いなくともよ
い。
【0376】また、蛍光膜1018のリアプレ−ト側の
面には、CRTの分野では公知のメタルバック1019
を設けてある。メタルバック1019には、蛍光膜10
18が発する光の一部を鏡面反射して光利用率を向上さ
せる事や、負イオンの衝突から蛍光膜1018を保護す
る事や、電子ビ−ム加速電圧を印加するための電極とし
て作用させる事や、蛍光膜1018を励起した電子の導
電路としての作用がある。メタルバック1019の作製
は、蛍光膜1018をフェ−スプレ−ト基板1017上
に形成した後、蛍光膜表面を平滑化処理し、その上にA
lを真空蒸着する方法により形成した。なお、Al以外
の材料であっても、上記機能を有するものであればよ
い。
【0377】フェースプレートの上面(大気側面)に
は、図115のように、少なくとも、メタルバックが存
在する領域に、ITOを材料とする透明電極1022を設
け、接地してある。これによって、マルチビーム電子源
とフェースプレート1017上のメタルバック1019
との間に数kV以上の高電圧(即ち、2kV/mm以上の高
電界)を印加しても、メタルバックには、フェースプレ
ート上面の透明電極1022からのクーロン力が働くの
で剥れなくなり、画像表示時の放電が防止され、良好な
表示画像を得ることができる。
【0378】また、図112及び図116に示されるよ
うな表示パネルを用いた画像表示装置において、各冷陰
極素子(表面伝導型放出素子)1012には、容器外端
子Dx1〜Dxm、Dy1〜Dynを通じ、走査信号及び変調信号を
不図示の信号発生手段よりそれぞれ印加することにより
電子を放出させ、メタルバック1019には、高圧端子
Hvを通じて高圧を印加することにより放出電子ビーム
を加速し、蛍光膜1018に電子を衝突させ、各色蛍光
体(R、G、B)を励起・発光させることで画像を表示し
た。各配線1013、1014間への印加電圧Vfは1
4[V]とした。高圧端子Hvへの印加電圧Vaを10
[kV]である。比較例としては、以前、フェースプレ
ートの表面を接地していない時は、フェースプレートと
リアプレートの距離が2mm、高圧端子Hvへの印加電圧
Vaが8[kV]ないし10[kV]ではがれる例があ
った。
【0379】このように、蛍光体の裏面にはメタルバッ
クが有るため、メタルバックの目的である、電位の低下
の防止、加速電極としての働き、蛍光体からの発光を鏡
面反射することによる輝度の向上、蛍光体が負イオンの
衝突によってダメージを受けることを防ぐ等を果たすこ
とができる。それとともに、フェースプレートの表面は
透明電極を介して接地されているため、メタルバックが
フェースプレートから剥れるのを防ぐことができた。
【0380】(構成22)フェースプレートからの高圧
電源への引出し線にかかる構成としては以下の構成が利
用できる。本構成の実施形態を図117〜120を用い
て説明する。図117は、本発明の画像形成装置の構成
の一例を模式的に示す分解斜め模式図である。図118
は図117のA矢視方向からみたアノード端子部の断面
を示した部分断面図であり、図119A〜Eは、リアプ
レート基板の作製工程を説明する図で電子源領域の一部
分を用いた。図120はリアプレートのアノード端子部
周辺部を示した平面図である。
【0381】1は電子源を形成するための基板を兼ねる
リアプレート、2は電子源領域で、電界放出素子、表面
伝導型電子放出素子などの電子放出素子を複数配置し、
目的に応じて駆動できるように素子に接続された配線を
形成したものであり、電子源を駆動するために引き出し
た駆動用配線引き出し部3−1,3−2により画像形成
装置の外部に取り出され、電子源の駆動回路(不図示)
に接続される。11は画像形成部材が形成されたフェー
スプレート、12は電子源領域2より放出された電子に
より発光する蛍光体よりなる画像形成部材、100は画
像形成部材12に電圧を供給するために引き出されたA
g等の引き出し配線、4はリアプレート1とフェースプレ
ート11に狭持される外枠であり、電子源駆動用配線引
き出し部3は外枠4とリアプレート1の接合部で、例えば
低融点ガラス(フリットガラス201)に埋設されて外
部に引き出される。リアプレート1及びフェースプレー
ト11及び外枠4の材料として、青板ガラス、表面にSi
O2被膜を形成した青板ガラス、Naの含有量を少なくした
ガラス、石英ガラスなど、条件に応じて各種材料を用い
る。101は外部の高圧電源より供給された電圧を導入
するための導入線、102は導入線101をあらかじめ
Ag−Cu、Au−Niなどのろう材料を使用し気密シ
ール処理を施して柱状形状の中心に一体形成した絶縁部
材である。絶縁部材102の材料として、アルミナ等の
セラミック、Na含有量の少ないガラスなどのリアプレ
ート1材料の熱膨張係数に近い材料でかつ、高電圧に耐
える絶縁性を有する材料で、高温度になった場合の熱膨
張差による絶縁部材102とリアプレート1との接合部
での割れを防止する。なお、このような構成をもつ高圧
端子以外の構成でもよく、この構成に限定されるもので
はない。また、導入線101と引き出し配線100との
接続を確実にするために、導入線101と引き出し配線
100との間にAgペーストや機械的なばね構成などの
接続部材を配置構成してもよい。104は気密導入端子
103を貫入するリアプレート1に形成された孔であ
る。気密導入端子103とリアプレート1に形成した貫
通孔104との間は、フリットガラス201などの気密
化が可能な接着部材にて固定する。なお、貫通孔104
の形成場所として、リアプレートの駆駆動用引き出し配
線3−1,3−2の形成されていない4隅でかつ、外枠
4の内側に配置構成される。さらに、数kVの高電圧が
導入線101を通して印加された時の放電対策として、
ガード配線105を駆動用引き出し配線3−1,3−2
の外側に形成することで、内部で放電が発生しても、ガ
ード配線105でガードされるため駆動用引き出し配線
3−1,3−2を通じて電子源領域へ放電電流が流れ、
素子が劣化するなどのダメージが起こらない構成とする
ことができる。ただし、ガード配線からの導入線101
までの沿面距離を、1mm以上離した構成とするべきで
ある。極端に、ガード配線との距離が近いと逆に放電の
発生頻度を増加させることになる。
【0382】つづいて、5は真空化するための排気孔、
6は排気孔5に対応する位置に配置するガラス管で、不
図示の外部真空形成装置に接続され、電子放出素子を形
成する真空処理が終了後封止するためのものである。な
お、この他真空装置内で画像形成装置を組立てる方法を
とれば、上述のガラス管6並びに、排気孔5は不要とな
る。
【0383】以下本構成の実施例を挙げる。
【0384】(実施例1)図面により具体的に説明す
る。図117は、本発明の画像形成装置の構成の一例を
模式的に示す分解斜め模式図である。図118は図11
7のA矢視方向からみた図であり、特にアノード端子部
の断面を示した断面図であり、図119A〜Eは、リア
プレート基板の作成工程を説明する図で電子源領域の一
部分を用いた。図120はリアプレートのアノード端子
部周辺部を示した平面図である。
【0385】11は画像形成部材12を搭載した青板ガ
ラス材料で形成したフェースプレート、100は画像形
成部材12の1隅から引き出したAg材料からなる印刷
により形成した引き出し配線で、その形成場所は、リア
プレート1に形成した貫通孔より導入される高圧端子の
導入線と当接可能な位置に形成した。引き出し配線10
0は画像形成部材12に重なるように印刷形成すること
で、電気的導通を確保した。また、画像形成部材12は
ストライプ状の蛍光体、ブラックストライプ、メタルバ
ックから構成され、蛍光体、ブラックストライプは、印
刷により形成し、その後これらの上にAl膜を真空蒸着
法によりメタルバックとして形成した。
【0386】4はリアプレート1とフェースプレート11
に挟持される青板ガラス材料よりなる外枠であり、駆動
用配線引き出し部3−1,3−2は外枠4とリアプレー
ト1の接合部で日本電気硝子製のLS3081のフリッ
トガラス201に埋設して外部に引き出した。101は
426合金材料よりなる導入線、102は導入線101
をあらかじめAg−Cuにてろう付けし、真空気密シー
ル処理を施して柱状形状の中心に一体形成したアルミナ
セラミック製の絶縁部材、104は導入線101を一体
気密形成した絶縁部材102を導入する貫通孔である。
貫通孔104の配置場所については、後述する。
【0387】リアプレート1は、図117及び120の
ように4隅のみ配線が形成されない領域となり、その1
隅の駆動用配線引き出し部3−1,3−2の一番外側に
ガード配線105が配置され、ガード配線105から7
mm離れたところに貫通孔104を有する構成で、この
孔と対向する位置にフェースプレート11の引き出し配
線100が位置するように構成する。この際の組立て
は、フェースプレート11の画像形成部材12の不図示
の蛍光体とリアプレート1の電子放出素子とが相互に対
応するように注意深く位置合わせする。また、気密導入
端子103及び、ガラス管6を設置し、かつ上述の位置
合わせがなされた状態で、不図示の加熱炉へ投入し42
0度の温度を付与し、フェースプレート11とリアプレ
ート1と外枠4の当設位置に配置したフリットガラス2
01を溶解させる。その後、冷却させて組立てが終了す
る。この状態で、フェースプレート11、リアプレート
1、外枠4、ガラス管6、気密導入端子103が気密化
可能なパネルとして形成できた。この後、ガラス管6を
介して不図示の真空排気装置に接続し、パネル内を排気
し、フォーミング処理、活性化処理を各微粒子膜26に
対して行う。つづいて、パネル内の排気継続し、ベーキ
ング処理を行い、真空パネル内に残留した有機物質分子
を除去する。最後に、ガラス管6を加熱溶着して封止す
る。以上の工程にて、真空パネルは完成する。
【0388】次に、駆動用配線引き出し部3−1,3−
2を駆動基板と又、ガード配線105を外部のグランド
端子とそれぞれ接続するために、FPC(フレキシブル
プリンティッドサーキット)401を図119の位置に
外部のFPC実装装置で電気的な接続及び固定を行う。
この後、真空パネルの筐体への組み込みと電気ボードと
FPCとの接続作業などを行い、画像形成装置が完成す
る。この際、気密導入端子103の導入線101と高圧
電源との配線引き廻し処理は、真空パネルの裏面の隅か
ら出ているために、FPC401との干渉もなくスムー
ズに実装可能であった。
【0389】以上の画像形成装置にて、高電圧を供給し
画像駆動回路と外部映像を入力し画像表示させたとこ
ろ、長い時間放電などの影響もなく安定に画像表示でき
ることを確認した。
【0390】以上の構成により、 (1)真空パネルを筐体モジュール化する際の高圧端子
のケーブル処理(配線引き廻し)がしやすい。真空パネ
ルの背面側に、駆動用の電気ボードを配置する時、高圧
ケーブルの配置において、放電を考慮し空間距離をとる
工夫を施す必要性があるが、隅にあると、空間を確保し
やすいとともに、設計に自由度もたらすことができる。 (2)リアプレートにMTX配線を構成する際、対称設
計が可能となるため、設計が行いやすいとともに、それ
を構成するための装置においても好都合である。 (3)隅には、駆動用の配線などがないたいことと、ガ
ード配線を配置したことで、放電に対して有利である。
以上の長所をもつ画像形成装置を提供できた。
【0391】(実施例2)図121〜124A〜Cを用
いて、実施例2を説明する。図121は、実施例2を説
明するための画像形成装置の構成の一例を模式的に示す
分解斜め模式図である。図122はフェースプレート1
1の引き出し配線の種々の構成を示す図であり、図12
3は高電圧を供給する高圧電源部を説明する図であり、
図124は筐体の内部構造を説明する図である。
【0392】実施例2では、高圧端子を複数配置した構
成であり、図121のように2隅のリアプレート11の
貫通孔104から2個の気密導入端子103を配置して
構成した。この場合のフェースプレート11の構成は、
図122(1)のように引き出し配線を2隅から引き出
したパターンとなる。また、2隅の引き出し配線パター
ンに限るものではなく、例えば図122(2)、図12
2(3)に示すように3隅ないし4隅に配置構成しても
よい。なお、前述した各実施形態と同様な各部には同一
符号を付して、その説明とそれらの構成、製造方法など
を省略する。
【0393】上述の気密導入端子103に高電圧を供給
して画像を形成するためには、高圧電源が必要であり、
それについての説明を図123、図124を用いて説明
する。
【0394】図123の701は高圧電源であり、70
2は制御回路、703は駆動回路、704はトランス、
705は出力電圧を安定化するための電圧フィードバッ
クである。図124は筐体構造を説明する図であり、図
124Aは図122、図123の部材を装置内部へ組み
込んだ外観図で、図124BはA矢視方向からみた筐体
内部の構想を示す断面図、図124Cは筐体801の背
面板を取り除いてB矢視方向からみた図であり、802
は図123による表示デバイスの真空パネルであり、8
03は真空パネル802を駆動する駆動ボード、804
は真空パネル802と駆動ボード803とを電気的に接
続するFPC、805は高圧電源701と気密導入端子
103とを接続する高圧配線である。
【0395】画像形成装置内の不図示のDC電源より高
圧電源701内のトランス704に入力する。入力DC
はトランス704にて所望の電圧値に昇圧され高電圧を
出力する。この電圧出力の際の電圧変動を抑制するため
に、電圧をフィードバック705し、制御回路702に
て電圧を制御し駆動回路703を通してトランス704
に送る。本実施例で用いた電圧は、10kVで10mA
の電圧出力とし、この電圧値を出力する高圧電源701
を作製すると、高圧電源701のトランス704を1つ
で構成した場合、コアの直径で50mm程度のものにな
ってしまうが、これを複数構成するとコアの直径を小さ
く構成することが可能である。例えば、トランスを2つ
で構成すれば、1つがうけもつ電流値を1/2とするこ
とができるため、コアの外形直径寸法を30mm程度ま
で小さくすることができる。同様に4つ設ければ1/4
となり、その直径は25mm程度になる。すなわち、コ
アの直径を小さくすることで、トランス704、高圧電
源701を薄型化可能である。これは、図124A〜C
に示す画像形成装置801をA矢視からみた断面構造図
(図124C)でわかるように、高圧電源701が薄型
化すれば、画像形成装置全体の奥行きを薄型化すること
ができる。高圧電源701の配置場所は、気密導入端子
103を隅に配置構成しているので、配線の引き廻しを
考慮して図124Bのように、気密導入端子103の近
傍で、筐体801の隅に配置構成した。
【0396】以上説明したように、高圧端子を複数真空
パネルの隅に配置構成し、さらに高圧電源を複数構成し
たことにより、装置全体の薄型化に寄与することができ
た。また、複数の気密導入端子を配置したことで、輝度
の勾配が減少した。このことは、大面積化に有利な構成
といえる。
【0397】(実施例3)図125A、Bを用いて、実
施例3を説明する。図125Aは、実施例3を説明する
ためのフェースプレート側からみた真空パネルの平面図
であり、図125Bは、図125AのA−A’方向から
みた高圧端子構造部周辺の断面構造図である。なお、前
述した各実施形態と同様な各部には同一符号を付して、
その説明とそれらの構成、製造方法などを省略する。
【0398】実施例3では、フェースプレート側に高圧
取り出し部を形成した構成であり、図125A,Bのよ
うに引き出し配線100の配線幅中央部の位置にフェー
スプレート900に直径1mmの貫通孔を形成し、引き
出し配線100と電気的導通を確保すると同時に貫通孔
の内周に導電部材901であるAgペーストを塗布形成
し、その後、シール材料902となるフリットガラスで
埋め込み真空気密性を確保した。この構成によれば、リ
アプレート1側に形成される印刷配線などの電極体との
沿面距離を確保できるため、放電に対して有利である。
【0399】(構成23)高圧電源用の引出しの構成に
ついては、放電が発生した場合に高圧引き出し線との接
続部分の抵抗が高いと発熱により、脱ガスして2次的な
放電が起るという問題があり、これに対しては、接続部
分の抵抗を低くすることにより発熱が抑えられ2次放電
を抑制できる。高圧引き出し配線と中継導電膜との接続
長、またメタルバックと中継導電膜との接続長を長く取
る、あるいは中継導電膜のシート抵抗をさげることによ
り接続部分の抵抗を下げることができる。接続長を変え
て2次的な放電の起る頻度を評価したところ、中継導電
膜層と高圧引き出し配線との接続長W1[mm]、およ
び中継導電膜層とメタルバック層の接続長W2[mm]
の何れも、中継導電膜層のシート抵抗r[Ω/□]に対し
て W1、W2>(2.5×r)1/2(1) を満たす接続長を採ることにより、2次放電を抑えられ
る。
【0400】以下本構成の実施例を示す。
【0401】(実施例1)図126(1)〜(7)に作
製工程を示す。(1)まず引き出し配線4021を印刷
法により作製する。配線は銀ペーストによる配線でシー
ト抵抗が0.1Ω/□以下となるように作製した。
(2)次に中継導電膜4025を同じく印刷法により作
製した。導電膜はガラスペーストにカーボンを混合した
ものを用い、厚さ2μmとなるように作製した。その際
の中継導電膜4025のシート抵抗は50Ω/□であっ
た。中継導電膜の接続長Wは式(1)を充分満たすよう
にW=150mmとした。(3)次に絶縁性のブラック
ストライプ4022を同じく印刷法により作製した。こ
の厚さは3μmとした。(4)次にRGBの蛍光体層4
008を同じく印刷法により作製した。用いた蛍光体は
P22系の蛍光体で、RGB共に平均粒径5μmのもの
を用いて、厚さ15μmの蛍光体層4008とした。
(5)次にコロイダルシリカ、界面活性剤などを含んだ
水溶液を蛍光面上に塗布し、まず蛍光体層4008の凹
凸部を湿潤させ、ついでポリメタクリレートを主成分と
した樹脂を可塑剤とともにトルエン、キシレン等の非極
性溶媒中に溶解させ、これを蛍光面上にスプレーし、蛍
光体凹凸上にo/w型の小滴を載せ,スピンコートによ
り延伸させたのち、水分と溶剤成分を乾燥除去し厚さ3
μmのフィルミング膜4028を作製した。(6)次に
画像領域のみに開口を持ったアルミ蒸着用マスク402
9を被せて、1000Å厚のアルミをフィルミング膜4
028上に蒸着した。(7)最後にこの基板を焼成炉内
で450℃まで1℃/minの昇温速度にて昇温させ、30
分この温度を維持したのち、−2.5℃/minの降温速度
で冷却させ、樹脂中間層を熱分解除去した。フィルミン
グ樹脂4028除去後にメタルバック層4009は蛍光
体層4008、ブラックストライプ層4022、中継導
電膜層4025に覆い被さるようにして接触する。
【0402】(実施例2)図127(2)に電極構成を
示す。中継導電成膜4025は膜厚3μmの黒色銀系配
線でシート抵抗は0.5Ω/□である。中継導電膜40
25とメタルバック4009との接続長W2は式(1)
を十分満たすように5mmの長さを採っている。高圧引
き出し配線4021は直径2mmのタングステンワイヤ
で、電子源基板4004を貫通して、中継導電膜402
1に押し当てて接触をとっている。接触部分の直径は
1.8mmであるので、高圧引き出し線4021と中継
導電膜4025との接続長W1はその円周5.7mmと
なり、式(1)を十分満たす。画像領域およびスペーサ
4020から中継導電膜4025までの距離Lを12m
mとした。
【0403】中継導電膜4025、絶縁性ブラックスト
ライプ4022、蛍光体層4008、メタルバック層4
009の作成方法は実施例1と同様である。
【0404】(実施例3)次に別の実施例について説明
する。本実施例では中継導電膜4025を白色銀配線で
作製した。本実施例では中継導電膜4025の下地膜と
して絶縁性ブラックストライプ4022を中継導電膜ま
で延長した。これにより白色銀配線を用いても、画像表
示面側からは黒色帯の縁取りしか見えず、画像への妨害
感は感じられなかった。中継導電膜材料として以上実施
例で使用したもの以外に、酸化ルテニウムを含む導電膜
を使用することもできる。
【0405】(構成24)フェースプレートとリアプレ
ート、特に電子源基板との関係については以下の構成を
用いることができる。
【0406】まず、これらの関係については、以下のよ
うな課題があった。従来の画像形成装置においては、電
子源から放出される電子が画像形成部材の蛍光体に衝突
することによって発光する現象を利用しているが、これ
に伴う以下のような問題点が発生していた。 問題点陰極周辺領域の電極配置に伴う電界集中 問題点陽極周辺領域の絶縁部材の帯電(反射電子によ
る帯電) 問題点陰極周辺領域の絶縁部材の帯電(正電荷粒子に
よる帯電) 以上の撹乱作用により、周辺の領域に局所的な帯電が生
じ、ビーム軌道に歪みを与えたり、放電を誘発し電子線
放出素子の絶縁耐圧を低下させる原因となっていた。上
記問題点を具体的に説明する。
【0407】問題点 電子線放出装置は、巨視的にみて一組の陰極、陽極から
なる平行平板キャパシタとみることができる。陰極陽極
間間隙の周囲を除いた大部分は平行電場が形成され、電
界分布は、基本的に均一であるが、陰極陽極の周辺領域
は、平行電場が崩れ、電界集中点が、金属、絶縁境界す
なわち電位基底部と基板境界に発生する。
【0408】電界計算結果によると、陽陰極が同一面積
構成では、陽陰極間隙の内部空間の電界に対して、前記
の前記電位基底部と基板の境界の電界は約1.3倍の大き
さとなる。電界放出は、一般的に、陰極・陽極で対称で
はなく、陰極側からの電子放出がより発生しやすい。こ
のため、上記の幾何学的配置に伴う電界集中は、陰極・
基板境界からの電子の電界放出として捉えられる。上記
電界放出が誘発された場合は、電子線放出装置の基板帯
電にともなうビーム軌道ずれと居所的放電の発生原因の
一つとなるが、この境界領域の電界集中は、陰極上の電
子線放出素子の放出・非放出とは独立に、陽極への加速
電圧の印加により生じるため、電子源の非選択期間によ
り緩和することができないなどの問題も生じていた。
【0409】問題点 問題点を図128を用いて説明する。図128には、
陽極としてメタルバック610が形成されており、画像
形成領域には蛍光体とブラックストライプからなる画像
形成部材606が形成された画像形成装置となってい
る。本発明のような平板型電子線放出素子の画像表示装
置においては、図128に示したように電子線の衝突に
より可視光を発する蛍光体とブラックストライプからな
る画像形成部材606と光反射層であるアルミ製のメタル
バック610に照射された電子ビームのうちおよそ5〜2
0%が後方散乱され、電界により高圧印加されたメタル
バック610に再突入する。さらに、この後方散乱電子線
の一部は、ガラス等の絶縁物からなるフェースプレート
605、側壁部609を衝撃し、二次電子放出や吸着ガス脱離
によるガス放出が生じる。絶縁物の二次電子放出効率に
したがって、入射電子電流量に対して(δ−1)倍の正
電荷が絶縁体であるガラス中に発生する。絶縁体の低い
導電性により発生した電荷が蓄積され、フェースプレー
トの局所的帯電となり、電界を撹乱してしまう。この電
界の撹乱により、所望の電子線軌道が得られなくなって
しまい、色ずれ等を生じる場合が合った。また、吸着ガ
スが放出されると、電子なだれにより放電が生じやすく
なり、リアプレート601側の電極や配線、更には電子放
出素子へ損傷を与えることがあった。
【0410】問題点 電子の画像形成部材への衝突の際の反応や、装置内部の
雰囲気ガスを電離することにより正イオンが発生する。
この正イオンは、加速電極により電子源と画像形成部材
との間に生じた電界により電子源から放出された電子と
は反対方向に加速され、電子源上に到達する。一方、電
子源には、電子放出素子の素子電極のパターニングに必
要な絶縁部分が多く存在している。そのため、電子源に
到達した正イオンが電子源の絶縁部分に帯電すると、電
子放出素子から放出される電子は、帯電した絶縁部分の
方向に曲げられて軌道がずれ、発光位置のずれなどの問
題が生じる。また、帯電電荷によって放電等が引き起こ
される確率が高くなり、装置の信頼性や寿命も損なわれ
てしまう。
【0411】以上のような問題点より発生する電界の撹
乱や放電は平板型画像形成装置において、高精細化/高
色純度、さらには平板型画像形成装置の信頼性に関わる
大きな問題点であった。
【0412】本出願人は、表面伝導型電子放出素子を用
いた画像形成装置をより簡単な構成で実現する方法とし
て、複数本の行方向配線と複数本の列方向配線とによっ
て、表面伝導型電子放出素子の対向する1対の素子電極
をそれぞれ結線することで、行列状に、多数個の表面伝
導型電子放出素子を配列した単純マトリクス型の電子源
を構成し、行方向と列方向に適当な駆動信号を与えるこ
とで、多数の表面伝導型電子放出素子を選択し、電子放
出量を制御し得る系を考えている。このような、表面伝
導型電子放出素子を用いた単純マトリクス型の画像形成
装置においても、同様に絶縁性部材の表面に帯電が生
じ、電子軌道に影響が出るおそれがある。上述した電子
の軌道がずれるという問題は、電子被照射部材として蛍
光体を用いていない電子線放出装置においても画像形成
装置と同様に発生する。
【0413】そこで本構成では、最小限の範囲を電位規
定することで、陰極側絶縁部の帯電および周辺部の電界
放出および陽極絶縁部の帯電を防止し、放出電子軌道の
安定と放電を抑制した高耐圧な電子線放出装置および画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0414】以下に述べる構成を用いることにより、最
外周部の陰極・第2基板境界部の電界放出が抑制され局
所的な帯電もなく、さらには、最外周縁部の電子放出素
子を駆動した際にも、蛍光体等の画像形成部材にて後方
散乱された電子線が絶縁物であるフェースプレート、側
壁部等の画像形成部外に入射することがない。さらに
は、加速電極下の蛍光体から正電荷粒子の離脱にともな
う陰極の帯電も抑制される。これらにより、電界に撹乱
を与える帯電や電極や電子放出素子に損傷を与える放電
等が激減し、高精細/高色純度、さらには平板型画像形
成装置の信頼性/安全性が向上する。
【0415】本構成の一例を、図129等を用いて説明
する。図129は、本発明の電子線放出装置を応用した
画像形成装置の第1実施例の一部を破断した斜視図であ
り、図130は、図129に示した画像形成装置をY方
向から見た断面を模式的に示した図である。図130に
おいて、リアプレート2には、複数の表面伝導型の電子
放出素子15がマトリクス状に配列された電子源1が固
定されている。電子源1には、ガラス基板6の内面に蛍
光膜7と加速電極であるメタルバック8が形成された、
画像形成部材としてのフェースプレート3が、絶縁性材
料からなる支持枠4を介して対向配置されており、電子
源1とメタルバック8との間には、不図示の電源により
高電圧が印加される。これらリアプレート2、支持枠4
およびフェースプレート3は互いにフリットガラス等で
封着され、リアプレート2と支持枠4とフェースプレー
ト3とで外囲器10を構成する。
【0416】また、陰極側基板すなわち電子源1の表面
には、各電子放出素子15およびそれらを電気的に接続
する配線を除く部位の所定の範囲(図129中、破線で
示した範囲)にSnO2膜からなる電位規定膜が形成さ
れ、この範囲内が電位規定部9となっている。陰極側の
電位規定部9は、図130に示すように、メタルバック
8と電子源1との間の距離をdとし、陽極側の電位規定
部であるメタルバック8上において各電子放出素子15
から放出された電子が実際に照射される最大の領域を
A、陽極側電位規定部すなわちメタルバックの敷設され
た領域をB、陰極側電位規定領域をCとしたとき、この領
域Bの最外郭から電子源1に向かって垂線を下ろし、こ
の垂線で囲まれた領域よりも電子源1の面に平行ないず
れの方向にもdだけ大きい領域Cに位置する。すなわ
ち、図130に示した領域E(領域A、B、C、E、F
は、それぞれ図2ではX方向の線分で示されているが、
Y方向についても同様に考える)のX方向およびY方向
の長さがdということである。さらには、陽極側の電位
規定部8は、前記各電子放出素子15から放出された電
子が実際に照射される最大の領域である領域Aの最外郭
から、陽極として電位規定された面に平行ないずれの方
向にも2αdだけ大きい領域に位置する。すなわち、図
130に示した領域FのX方向およびY方向の長さが2
αdということである。本実施例では、電子源1とメタ
ルバック8との間の距離dを5mmとし、αは0.6m
mとした。
【0417】次に、本実施例の動作について説明する。
各電子放出素子15に、容器外端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynを通じて電圧を印加する
と、電子放出部23から電子が放出される。それと同時
にメタルバック8(あるいは不図示の透明電極)に高圧
端子HVを通じて5kVの高電圧を印加して電子放出部
23から放出された電子を加速し、フェースプレート3
の内面に衝突させる。これにより、蛍光膜7の蛍光体7
a(図131参照)が励起されて発光し、画像が表示さ
れる。ところで、本実施例を含む陽極に加速電極を備え
た平面型の画像形成装置においては、発光輝度を確保す
るために加速電圧を大きくすることが要求される。した
がって、陽極のメタルバック8と陰極の電位規定部9の
間に印加される電圧は、大きい場合には20kV程度にもな
り、陽極陰極の間隙の平行電場が形成されている領域の
電界は1kV/cm乃至数十kV/cmにも達する。しかしなが
ら、こうした、陽極陰極の最外殻領域は、両電極の間隙
のような空間的な対称性が崩れるため、電場が平行から
ずれ曲げられた状態となる。とくに、陽極陰極と絶縁部
材との境界領域は電界集中がおこり、局所的に内部の間
隙のほぼ1.3倍の電界の集中が生じる。また、通常電界
集中に伴う電界放出が問題となるのは、ほとんどの場
合、陰極側からの電子放出である。したがって、陰極終
端側からみた陽極の電圧印加部分が直上になく、陽極が
相対的に陰極よりも小さい構成をとれば、陰極側終端の
電界集中が緩和するが、さらには、陽極終端部が陰極終
端部よりも陰極への射影面内において内側すなわち電界
印加領域側に少なくとも陽陰極間距離dだけ引き込んだ
構成をとれば、終端部の陽極陰極間距離は実質的に1/√
2だけ抑制され、陰極側の電界集中が問題とならないレ
ベルまで緩和させることが可能となる。もちろん、陽陰
極の終端部の投影境界の差として、dよりおおきく確保
しても陰極側の電界集中が緩和されていれば差し支えな
い。
【0418】次に、本発明の陽陰極の配置のより好まし
い構成の説明のために、フェースプレート構成の拡大詳
細図を図132に示す。図132において、1005は導電
性向上のため設けられた透明導電膜であるITO膜1011と
アルミニウム薄膜のメタルバック1010で覆われた蛍光体
1006がパネル内側に設置された青板ガラスからなるフェ
ースプレートである。最外周縁部の電子放出素子1002か
ら放出された一次電子が入射方向からθの角度で後方散
乱され、後方散乱電子が平行電界により再加速されてい
る様子を模式的に表している。dはフェースプレート10
05とリアプレート1001の間隔であり、実質的に陽極・陰
極間の距離に等しい。Fは一次電子線が照射される蛍光
体1006の周縁部から、導電体であるメタルバック1010と
ITO膜1011の端部までの距離を表している。
【0419】図132に示すように一次電子線が入射す
るアルミメタルバック1010上の点を原点にとり、x軸、y
軸を図の通りに考えると、後方散乱角θで後方散乱した
電子線の軌道は
【0420】
【数1】 となる。ここに、v0は後方散乱電子線の後方散乱直後
の速度の絶対値、e,mはそれぞれ、電子の電荷、質量
である。Ey、tはy方向電界強度と時間である。な
お、ここでは平行電場を仮定しており、x方向の電界強
度Ex=0としている。
【0421】次に、電子線が電界に再加速されて、着地
(y=0)するまでの距離x(θ)=Fを求める。そのため
に、次の関係を用いて、上式に代入、変形すると、
【0422】
【数2】 となる。ここに、α、Vaはそれぞれ、一次電子線と後
方散乱電子線のエネルギー比、フェースプレートに印可
された一次電子線の加速電圧である。αは一次電子線が
入射する部材の材質、形状、構成等に大きく依存し、一
般にα=0.6〜1である。Fはθ=π/4にて、次式
で表される最大値をとり、 F=2αd すなわち、周縁部で生じた後方散乱電子線は周縁部か
ら、最大2αdの距離に再着地することがわかる。
【0423】以上の考察に基づき、画像形成部の周縁部
から2αd以上に導電体を配し、さらにその外側に側壁
部を配置することにより、後方散乱電子線が画像表示エ
リア外のガラス等の絶縁部や側壁部に衝突することがな
くなる。そして、二次電子放出やガス放出等に伴う帯電
や放電が減少し、平板型画像形成装置の高精細化/高色
純度化、そしてデバイスとしての信頼性が向上する。
【0424】次に、本発明の陽陰極の配置のさらなる好
ましい構成の説明のために、リアプレート構成の拡大詳
細図として図132を用いて説明する。電子放出部1002
から放出されたがフェースプレート1005の内面に衝突す
ることにより蛍光体1006が発光するが、この発光現象以
外に、蛍光膜1006やメタルバック1010に付着した粒子が
電離・散乱される現象が生じる。この散乱粒子のうち、
正イオンはメタルバック1010に印加される電圧により電
子源1003側に向かって加速され、電界に対して垂直方向
の初速度に応じて放物線軌道をとって飛翔する。
【0425】ここで、電子源1003とメタルバック1010と
の間の電位差をVa、正イオンの水平方向の初期運動エ
ネルギーの最大値をeVi[eV]、正イオンの質量m
[kg]電荷量+q[C]垂直方向への初速度をvin、水
平方向のへの初速度をvitとしたとき、メタルバック8
の表面に発生した正イオンが距離dだけ離れた電子源10
03に到達するまでに要する時間tと電子源1001の面に平
行な方向への移動距離ΔSは、
【0426】
【数3】 で表わされる。このとき、正イオンの条件としての最大
到達範囲は、下記条件(4)、(5)で与えられ
【0427】
【数4】 このとき
【0428】
【数5】 となる、なお、本実施例では、メタルバック1010と蛍光
体1006とをあわせた厚さは約50μm以下であるので、
電子源1001とメタルバック1010との距離dを、リアプレ
ート1001とフェースプレート1006との距離としても実用
上は差し支えない。
【0429】仮に、メタルバック1010の表面で発生した
正イオンが、メタルバック1010に印加された電圧による
エネルギーの全てを受けて電子源1003の面と水平な方向
に飛び出したとすると、この正イオンが電子源1003に到
達するまでの移動距離ΔSは、(6)式においてViに
Vaを代入し、ΔSmax=2d(7)となる。すなわ
ち、メタルバック1010の、実際に電子が衝突する位置か
ら電子源1003の面に対する垂線を延ばし、電子源1003の
内面上において、この垂線の電子源1003との交点を中心
とする半径2dの範囲内が、メタルバック1010の表面で
発生した正イオンが到達する可能性のある部位である。
【0430】したがって、少なくとも(7)式を満たす
範囲内を電位規定しておけば、メタルバック1010の表面
で発生した正イオンの飛翔方向に電位不定面が存在せ
ず、電子源1が帯電することがなくなる。本実施例で
は、上述したように陰極側電位規定部1003を陽極側電位
規定部1010から水平にかつ外側に少なくともd、さら
に、陽極側電位規定部1010を電子被照射領域1006から同
じく水平にかつ外側に少なくとも1.2d離れた所まで
配置しているため、陰極側電位規定部1003は被照射領域
1006から2.2d外側にまで形成されていることにな
り、結果的に、この電位規定部1003の範囲は(7)式を
満たしている。もちろん、電位規定部1003の大きさを上
述した範囲よりも大きくしても、(7)式を満たす範囲
内が電位規定されていることになるので差し支えない。
【0431】また、電位規定部1003を構成する電位規定
膜の抵抗値は比較的高いが、電位規定部1003全体に対す
る電位規定膜の面積の比率は30%以内であり、他の部
分は金属からなる電極等、抵抗値が十分に低い導電材で
覆われているため、電位を規定するには十分である。す
なわち電位規定部1003は、その全てが抵抗値が低い導電
材で構成される必要はなく、抵抗値が低いものと高いも
のとを組み合せて構成してもよい。この場合、電位規定
部1003の面積のうち50%以上を表面抵抗値が1×10
の5乗Ω/□以下の導電材で構成し、残りの部分を表面
抵抗値が1×10の12乗Ω/□以下の導電材で構成す
ることが好ましい。
【0432】以上説明したように陰極側基板上に電位規
定部1003を設けることで、フェースプレート1005の内面
の帯電が発生しなくなるので、電子放出部1002から放出
された電子の軌道が安定し、位置ずれのない良好な画像
が得られた。また、放電等が引き起こされる確率も極め
て低くなり、信頼性の高い画像形成装置が得られた。
【0433】通常、電子放出素子1015の対の素子電極1
6、17間の印加電圧は12〜16V程度、メタルバッ
ク1010と電子源1001との距離dは2mm〜8mm程度、
メタルバック8の印加電圧Vaは1kV〜10kV程度
である。本実施例では、対の素子電極1016、101
7間の印加電圧は14V、メタルバック1010と電子
源1との距離は上述したように5mm、メタルバック8
の印加電圧Vaは5kVとした。
【0434】なお、本構成における電位規定部は、例え
ばX方向及びY方向での素子電極の配置ピッチからなる
微小領域中の基板よりも抵抗が小さく電位が規定されて
いる部分の割合が30%以上の領域として認識すること
ができる。
【0435】(構成25)フェースプレートとリアプレ
ートとの関係については、フェースプレートよりもリア
プレートを大きくする構成をとることができる。例え
ば、リアプレートのサイズは、900mm×580m
m、フェースプレートサイズ850mm×530mmを
使用することができる。
【0436】表面伝導型電子放出素子を、基板を兼ねる
リアプレート上に複数形成し、マトリクス状に配線して
電子源を形成し、これを用いて画像形成装置を作製し
た。図133は,その一例である画像表示装置の正面図
である。図133において,101は電子放出素子を構成
した青板ガラスからなるリアプレート,105は電子放出
部,109はメタルバック及び蛍光体が形成された青板ガ
ラスからなるフェースプレート,111は外枠、403はX方
向配線、406はY方向配線、316は画像表示装置を駆動す
るための駆動用プリント基板、206はX、Y方向配線40
3,406とプリント基板316とを接続するFPC、である。な
お、配線の取り出しは、例えば画像表示部が10インチ
角の場合3方向から、30インチ角の場合4方向からと
することができる。次に、本構成の実施例を挙げる。
【0437】(実施例1)図133に画像表示装置にF
PCとプリント基板を接続した図を示す。図にはFPC
を分割した状態を示すが、一括FPCでもよい。
【0438】まず、リアプレート101の外部取出し配
線であるX方向電極配線403にACFをFPC206を
接続する位置に貼り付ける。次にリアプレート101の
X方向電極配線403とそこからプリント基板までを接続
するのに必要なFPC206を接合する位置にセットし
X方向電極配線403の位置合わせを行い一致させる。F
PC206のFPC電極207とリアプレート101の
X方向電極配線403が一致したところで、FPC206
と画像表示装置を熱圧着ツールの下に移動させる。その
後熱圧着ツールを降ろしてFPC206とX方向電極配
線403をACFによって熱圧着させFPC206とX方
向電極配線403の接合を完了した。このように、FPC2
06とX方向電極配線403の接合を完了し1辺の接合を行
った。それをリアプレート101のX方向電極配線403、Y
方向電極配線406の必要な4辺について行った。その
後、リアプレート101に接合されたFPC206についてい
るコネクタ(不図示)をプリント基板316のコネクタ部に
さし込み、リアプレート101とプリント基板316の接続が
完了した。この画像表示装置のX方向配線には14Vの
任意の電圧信号を、Y方向配線には7Vの電位とし、フ
ェースプレートのメタルバックに5kVのアノード電圧
を印加したところ、放電のない任意の良質な画像を表示
することができた。
【0439】以上のようにして、画像表示装置を製造し
た。以上のように作製した画像表示装置はリアプレート
のみに外部取出し電極を持つため、通電処理時にリアプ
レートのみにプローバー等を上から落して工程ができる
ため容易に電極に電圧や電流を流すことができ、電極部
の接触不良がほとんどなくなるため、均一な画像を作製
することができる。
【0440】また、FPCの接合時に、画像表示装置を
反転することなく接合ができるため、反転による画像表
示装置の保持方法の煩雑や割れの危険がなく、接合時の
時間が短縮できる。また、反転無しの接合と比較して、
接合装置が単純で容易なため不良がほとんどない接合が
できる。
【0441】(実施例2)本発明の実施例2を以下に示
して説明する。本発明のフェースプレートサイズは、9
00mm×580mm、リアプレートサイズは850m
m×530mmを使用した。
【0442】このフェースプレート、外枠、リアプレー
トを使用してパネルを作製するが、一部のパネルの作製
方法については第1実施例と同様であるので異なる部分
のみを述べる。図134は,その一例である画像表示装
置の正面図である。図134において、210は電子放
出素子を構成した青板ガラスからなるリアプレート、1
05は電子放出部、403はX方向配線、406はY方向配
線、316は画像表示装置を駆動するための駆動用プリン
ト基板、206はX、Y方向配線403,406とプリント基板31
6とを接続するFPC、である。フェースプレートは省略し
てある。
【0443】まず、基板に前述の電子放出部105を形成
しておく。また,画像表示装置のフェースプレートの内
側表面には,あらかじめ蛍光体を塗布し,さらに蛍光体
の表面に導電性を持たせたメタルバックを形成してお
く。
【0444】このフェースプレート,外枠,リアプレー
ト201、排気管(不図示)等に低融点ガラスを塗布し,
フェースプレートの位置とリアプレートとの位置合わせ
を行なった後,治具等により固定したのち,電気炉にい
れて低融点ガラスの融点以上の温度に加熱し,接合し機
密容器を完成させる。
【0445】その後,配線を通してプローバーによって
通電処理を行い、最後に排気管を封止する。次に、上記
のように作製した画像表示装置の外部取出し配線とFP
Cとを接続させる方法を説明する。図134に画像表示
装置にFPCとプリント基板を接続した図を示す。ま
ず、フェースプレートを下にして、圧着装置上にセット
する。次に、リアプレート201の外部取出し配線であ
るX方向電極配線403又は503にACFを、FPC206
を接続する位置に貼り付ける。次にリアプレート201
のX方向電極配線403又は503とそこからプリント基板ま
でを接続するのに必要なFPC206を接合する位置に
セットしX方向電極配線403又は503の位置合わせを行い
一致させる。FPC206のFPC電極207とリアプ
レート201のX方向電極配線403又は503が一致したと
ころで、FPC206と画像表示装置を熱圧着ツールの
下に移動させる。その後熱圧着ツールを降ろしてFPC
206とX方向電極配線403又は503をACFによって熱
圧着させFPC206とX方向電極配線403又は503の接
合を完了した。このように、FPC206とX方向電極配
線403又は503の接合を完了し1辺の接合を行った。それ
をリアプレート201のX方向電極配線403又は503、Y
方向電極配線406又は506の必要な4辺について行った。
その後、リアプレート201に接合されたFPC206に
ついているコネクタ(不図示)をプリント基板316のコネ
クタ部にさし込み、リアプレート201とプリント基板
316の接続が完了した。この画像表示装置のX方向配線
には14Vの任意の電圧信号を、Y方向配線には7Vの
電位とし、フェースプレートのメタルバックに5kVの
アノード電圧を印加したところ、放電のない任意の良質
な画像を表示することができた。
【0446】以上のように作製した画像表示装置は実施
例1と異なり、通電処理時、FPC接合時にフェースプ
レートを下にしてセットして工程を得ることになるが、
セットする時にリアプレートを下かフェースプレートを
下にするかの違いだけで、特に工程に差が生じることは
ない。このように、フェースプレートのみに外部取出し
電極を持つため、通電処理時にフェースプレートのみに
プローバー等を落して工程ができるため容易に電極に電
圧や電流を流すことができ、電極部の接触不良がほとん
どなくなるため、均一な画像を作製することができる。
【0447】また、FPCの接合時に、画像表示装置を
反転することなく接合ができるため、反転による画像表
示装置の保持方法の煩雑や割れの危険がなく、接合時の
時間が短縮できる。また、反転無しの接合と比較して、
接合装置が単純で容易なため不良がほとんどない接合が
できる。
【0448】(実施例3)本構成の実施例3を以下に示
して説明する。本構成のフェースプレートサイズは、3
00mm×250mm、リアプレートサイズは350m
m×300mmを使用した。まず、リアプレート101
に実施例1と同様に電子放出部105や電極を形成してお
く。また,画像表示装置のフェースプレート109の内側
表面には,あらかじめ蛍光体107を塗布し,さらに蛍光
体に表面に導電性を持たせたメタルバック108を形成し
ておく。このフェースプレート109,外枠111,リアプレ
ート101、排気管(不図示)等に低融点ガラスを塗布
し,フェースプレート109の位置とリアプレート101との
位置合わせを行なう。この時、リアプレートとフェース
プレートの1辺又は2辺の端面を一致させるように位置合
わせを行った後,治具等により固定したのち,電気炉に
いれて低融点ガラスの融点以上の温度に加熱し,接合し
機密容器を完成させる。(図135(a)、(b)参
照) 次にこのフェースプレート、外枠、リアプレートを使用
してパネルを作製するが、一部のパネルの作製方法につ
いては第1実施例と同様であるので異なる部分のみを述
べる。図136は,その一例である画像表示装置の正面
図である。図136において,101は電子放出素子を構
成した青板ガラスからなるリアプレート,105は電子放
出部,109はメタルバック及び蛍光体が形成された青板
ガラスからなるフェースプレート,111は外枠、403はX
方向配線、406はY方向配線、316は画像表示装置を駆動
するための駆動用プリント基板、206はX、Y方向配線4
03,406とプリント基板316とを接続するFPC、である。そ
の後,配線を通してプローバーによって通電処理を行
い、最後に排気管を封止する。次に、上記のように作製
した画像表示装置の外部取出し配線とFPCとを接続さ
せる方法を説明する。図136に画像表示装置にFPC
とプリント基板を接続した図を示す。
【0449】まず、フェースプレート201の外部取出
し配線であるX方向電極配線403にACFをFPC20
6を接続する位置に貼り付ける。次にリアプレート1の
X方向電極配線403とそこからプリント基板までを接続
するのに必要なFPC206を接合する位置にセットし
X方向電極配線403の位置合わせを行い一致させる。F
PC206のFPC電極207とフェースプレート20
1のX方向電極配線403が一致したところで、FPC2
06と画像表示装置を熱圧着ツールの下に移動させる。
その後熱圧着ツールを降ろしてFPC206とX方向電
極配線403をACFによって熱圧着させFPC206と
X方向電極配線403の接合を完了した。このように、F
PC206とX方向電極配線403の接合を完了し1辺の接合
を行った。それをフェースプレート201のX方向電極
配線403、Y方向電極配線406の必要な3辺について行っ
た。また、X方向電極配線403、Y方向電極配線406の各
1辺のみをFPC接合し、合計2辺をFPC接合したも
のでもよい。(図137参照)その後、フェースプレー
ト201に接合されたFPC206についているコネクタ
(不図示)をプリント基板316のコネクタ部にさし込み、
フェースプレート201とプリント基板316の接続が完
了した。この画像表示装置のX方向配線には14Vの任
意の電圧信号を、Y方向配線には7Vの電位とし、フェ
ースプレートのメタルバックに5kVのアノード電圧を
印加したところ、放電のない任意の良質な画像を表示す
ることができた。以上のようにして、画像表示装置を製
造した。
【0450】このように、フェースプレートのみに外部
取出し電極を持つため、フォーミング、活性化工程時に
フェースプレートのみにプローバー等を落して工程がで
きるため容易に電極に電圧や電流を流すことができ、電
極部の接触不良がほとんどなくなるため、均一な画像を
作製することができる。また、接合辺が2辺又は3辺の
ため電極部の接触部が少なくなるため実施例1、2より
さらに接触不良が低減する。
【0451】また、FPCの接合時に、画像表示装置を
反転することなく接合ができるため、反転による危険が
なく、接合時の時間が短縮できる。また、反転無しの接
合と比較して、接合装置が単純で容易なため不良がほと
んどない接合ができる。また、接合辺が2辺又は3辺の
ため実施例1、2より接合時間がより短縮できる。
【0452】本構成によれば、作製プロセスが容易とな
り、FPC接続時での接続信頼性が高く、またFPCの
接合方向が一緒なのでFPC処理が容易となり、基板回
転がないので安全性も向上し、製造時間の短縮となる。
このように作製時の接続不良の減少により均一な画像を
効率よく得られ、信頼性の高い画像表示装置を安定に供
給することが可能になるので生産性のよい画像表示装置
を提供することができる。
【0453】(構成26)一方、図1に示すような画像
表示装置全体の組立にかかる構成としては以下のような
構成をとり得る。
【0454】(実施例1)図138に、本発明による画
像表示装置の斜視図を示した。同図において、1はマル
チ電子ビーム源を形成した電子源基板、2は電子線照射
により発光する蛍光体を備えし表示用基板、3は電子源
基板1の配線端部に直接接続された駆動ICである。図1
39は、この駆動ICを配線端部に接続する部分の断面
を示した図である。1は電子源基板、6は電子源源基板
1上に形成された行又は列配線の一部である取り出し電
極部、3は駆動ICチップ、4は駆動ICチップの接続端
子として形成された金属(例えば金)によるバンプ、5
は導線性接着材、7は封止材である。ここで、行または
列配線6としては導電性ペーストを印刷形成する。配線
は膜厚が厚い方が電気抵抗を低減できるため有利であ
る。そのため厚膜印刷法、特にスクリーン印刷法をもち
いるのが好ましく銀、金、銅、ニッケル等の導電性ペー
ストを用いることができる。なお、より高精細なパター
ンニングが要求された場合には、感光性ペーストを用い
て大まかなパターンをスクリーン印刷によって形成した
後に、露光、現像することによって良好な配線形状が得
られる。なお、所望のパターンを形成した後にはペース
ト中のビヒクル成分を除去するために、そのペースト、
使用ガラス基板の熱特性に応じた温度(400〜650
℃)で焼成される。
【0455】また、厚膜配線を形成する技術としては、
例えば、特開平8―227656に開示されている。す
なわち、基板上に、無電解メッキによって下地金属層を
形成し、この下地金属層上に所定パターンで絶縁層を形
成し、この絶縁層の隙間部分、すなわち、下地金属層が
露出している部分に電気メッキにより金属層を形成し、
絶縁層を除去した後、露出している下地金属層をエッチ
ング除去して、所望の導電パターンを形成するものであ
る。
【0456】さて、図139のような構成は、いわゆる
COG(チップ・オン・グラス)と呼ばれる実装形態で
あり、同図に示した行又は列配線に駆動ICを実装する
工程は、以下のようにしてなされる。
【0457】駆動ICチップ3上のバンプ4に導線性接
着剤5を転写し、電子源基板1上に配設した取り出し電
極部6とアライメント後、電子源基板1上に駆動ICチ
ップ3を下降させてマウントする。その後、加熱・紫外
線照射等によって導電性接着剤を硬化させ、適当な樹脂
材料によってICチップ3の保護コート7を行い実装を
完成する。
【0458】上述のような実装形態を電子源基板1に行
うための具体的な取り出し電極部のレイアウトを図14
0に示した。同図において、6は列側配線の取り出し電
極部であり、9は行側配線の取り出し電極部である。ま
た、8、10は駆動ICとこれに接続される他の駆動回
路部との接続を行う電極部である。同図において破線に
よる四角で囲った部分の内側の電極部は、駆動ICとの
接続部分に相当する。
【0459】図141に電極部8(または10)の実装
例を示した。3から8は図139の駆動IC実装部と同
様である。11は、駆動IC3と他の駆動回路部とを接
続するためのフレキシブルケーブルの導電材料による電
極部、12は樹脂フィルムである。フレキシブルケーブ
ルの電極11と電極部8とは、駆動ICと同様に導電性
接着剤で接続される。
【0460】尚、取り出し電極の接続部の接続面の大き
さは、行側と列側で異なる。すなわち、行側の場合に
は、行選択した場合の総素子数分の駆動電流が流れるた
め、FE型の電子放出素子で0.05Aから0.2A程
度、表面伝導型電子放出素子で1〜10A程度の瞬時電
流が流れる。一般的な導電性接着材の電流容量0.5A
/mm2からすれば、接続部の面積は、0.1mm2から
20mm2の領域を取る必要がある。一方、列側の場合
には、当該素子分の駆動電流が流れるため、FE型の電
子放出素子で5μAから20μA程度、表面伝導型電子
放出素子で0.2mA〜2mA程度の実効電流が流れ
る。一同様に接続部の面積は、0.00001mm2
ら0.04mm2の領域を取る必要がある。但し、導電
性接着剤の導電フィラーの大きさなどによる最小実装面
積に限界があるため、0.00001mm2という実装
面積は実際には40ミクロン角程度、すなわち0.00
016mm2程度が限界と考えられる。
【0461】さて、このマルチビーム電子源の配線交差
部による容量成分をLCRメータにより測定したとこ
ろ、交差部当たり0.05pFで、n=3072とする
と154pFとなった。一方、約30mmの取り出し電
極部での誘導成分は、30nHとマトリク部での誘導成
分は320nHと測定された。従って、共振周波数は、
22MHzと求められた。一方、課題図2におけるVs
およびVeの立ち上がり時間を調べたところ、それぞれ
約60nsecおよび80nsecで、最高周波数成分
としては約17MHzとなる。したがって、共振周波数
を駆動信号の最高周波数よりも高くすることができ、リ
ンギングの発生を十分低減することができた。尚、取り
出し電極部と駆動IC部とをフラットケーブルでつなぐ
従来の実装方法の場合、前記取り出し電極部、80mm
のフラットケーブル部及び駆動ICまでの電気回路パタ
ーンでの誘導成分は約170nHあり、共振周波数は1
8MHzとなり、共振周波数に近い周波数となりリンギ
ングの発生の懸念が生じる。
【0462】以上説明したように、行および列配線端部
に駆動ICを直接実装することにより、配線取りだし部
及び駆動ICとの接続部の誘導成分を最小限とすること
ができ、マトリクス配線に形成される容量成分とによる
共振周波数を十分高くとることができ、駆動信号にリン
ギング波形が加算されることが回避され高品位な画像表
示を行うことができた。
【0463】(実施例2)本実施例は、実施例1と行側
配線端部での駆動IC実装は同様であるため、説明を省
略する。本実施例の列側配線端部での駆動ICの実装部
を図140および図142を用いて説明する。図140
におけるA部の列側配線端部の構成が実施例1と異なる
ために、その拡大図を示したものが図142である。同
図(a)は実施例1におけるA部の拡大図であり、6は
厚膜配線による取り出し電極部、13は駆動ICとの接
続部である。一方、同図(b)は本実施例におけるA部
の拡大図である。6は厚膜配線による取り出し電極部で
あり、14は薄膜配線による補助電極部である。13は
補助電極部14上に設けられる駆動ICとの接続部であ
る。
【0464】次に、補助電極部の役割について説明す
る。一般に、厚膜配線はスクリーン印刷やめっきなど、
低抵抗配線の形成は容易に行うことが出来るが、表面の
平面性を十分に取る事は難しく、研磨や或いは接続部の
面積を十分にとる必要でてくる場合がある。一方、薄膜
配線は、フォトリソグラフィーを用いる場合やオフセッ
ト印刷を用いる場合など、微細な領域にわたり十分平滑
性の良い電極部を形成することができる。具体的には、
真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法等の
真空系を用いて成膜した後にリソグラフィー法でパター
ニングしてエッチングする方法や、有機金属を含有する
MOペーストをガラス凹版を使ってオフセット印刷する方
法を選択することができる。電極部14の材料としては
導電性を有するものであればどのような物であっても構
わないが、例えば、Ni、Cr、Au、Mo、W、P
t、Ti、Al、Cu、Pd等の金属あるいは合金、及
びPd、Ag、Au、RuO2、Pd−Ag等の金属あ
るいは金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、
及びポリシリコン等の半導体材料、及びIn2O3-Sn
O2 等の透明導電体等があげられる。従って、必要最小
限の接続部の面積で駆動ICの実装を行うことができ
る。尚、本実施例においてはマルチ電子ビーム源1には
青板ガラスを用い、電極部14にはオフセット印刷によ
るNi薄膜を用いた。電極部14の厚さは0.1μm、
幅は100μm、長さは400μmとした。
【0465】また、前に述べたように、リンギングの発
生に寄与する可能性のある誘導成分Lは、Lc+(Lc
/n)で示される。これは行選択駆動を行った場合のう
ち多くの電子放出素子が電子放出動作状態のときに相当
する。一方、特定の画像を表示する場合であり、選択行
の内わずかの素子数しか電子放出状態になる場合には、
Lの式のうち実質的にnが小さい数字をとりLcの成分
が無視できない状態が発生する。この場合、先にL=3
0nHと見積ったところを最大2倍のL=60nHと見
積られる場合も生じてくる。この対策として、LCRの
直列共振回路におけるR成分として、補助電極14に実
効的に減衰定数ζ=2R/√(L/C)が1以上となるよう
な配線抵抗を(この場合10Ω以上の値)積極的に与え
てやることにより、リンギングの発生を抑制する、いわ
ゆるダンピング効果を得ることが出来る。
【0466】また、何らかの原因で配線に異常電位が加
わった場合には、列側の駆動ICにも印加されてしま
い、駆動ICを壊してしまう可能性に対しても、上に述
べたのと同様に積極的に補助電極14に抵抗を与えるこ
とで保護抵抗の役割を与える事が出来る。仮に、3Vの
異常電位を配線側で起こした場合には、駆動ICの流入
可能電流を10mAとして、補助電極での抵抗を300
Ωとすると駆動ICへの印加は全く起こらない。前述し
たオフセット印刷による補助電極部14は、圧膜配線端
部と駆動IC実装部13までの抵抗値としては、約30
0Ωが得られた。
【0467】以上説明した様に、本実施例では、取り出
し電極部に薄膜による補助電極を設けることにより、よ
り高密度に、また、より安定駆動を行うことができる。
【0468】(構成27)装置の組立にかかる構成とし
ては以下の構成を更に挙げることができる。
【0469】(実施例1)図143に、本発明の画像表
示装置において、駆動電気回路部104を構成する電気
回路基板の基板レイアウト図を示す。本発明の画像表示
装置は、フェースプレート101とリアプレート102
からなる画像表示部103、画像表示のための駆動電気
回路部104、それらを支持する支持構造部材105、
更に外装部材(カバー:不図示)と電源ユニット110
で構成されている。図143は画像表示装置を画像表示
側の反対側から見たときのレイアウトを示している。
【0470】駆動電気回路基板104は、大きく分ける
と、走査回路基板106、変調回路基板107、画像デ
ータ発生回路基板108、入力インターフェース(I/
F)基板109からなる。走査回路基板106は画像表
示部103のリアプレート102基板の走査配線400
2を線順次選択するパルス走査信号を発生する。この
時、走査回路基板106はリアプレート102の走査配
線を左右同時から駆動するため、走査回路基板#1:1
06a、走査回路基板#2:106bからなる。変調回
路基板107は、リアプレート102の走査配線と直交
した変調側配線4003からマルチ電子源をパルス幅変
調駆動するためのパルス変調信号を発生する。本実施例
においては画像表示装置のサイズが大きく、2枚の変調
回路基板107a,bに分割して構成した。
【0471】画像データ発生回路基板108は、画像情
報を変調回路基板107への変調データに変換する。入
力インターフェース(I/F)基板109は、入力画像
信号からR・G・Bコンポーネント信号を出力するデコ
ーダ部と入力画像信号に重畳されている同期信号(SY
NC)を分離し、各種タイミング信号を発生する。
【0472】本実施例において、駆動電気回路部104
を構成する電気回路基板のなかで、発熱が大きな変調回
路基板107を上方にレイアウトし、変調回路基板10
7への信号を出力する画像データ発生回路基板104を
その下方にレイアウトした。また1対の走査回路基板1
06は画像表示装置の左右端にレイアウトした。
【0473】図144に本発明の画像表示装置の駆動電
気回路の機能ブロック図を、図145にそのタイミング
図を示す。P2000は表面伝導型電子放出素子を単純
マトリクス構成したマルチ電子源を配したリアプレート
とフェースプレートで構成された画像表示部(以下表示
パネルと略す)であり、本実施例においては480*2
556個の表面伝導型素子P2001が垂直480行の
行配線と水平2556列の列配線によりマトリクス配線
され、各表面伝導型素子P2001からの放出電子ビー
ムが高圧電源部P30から印加される高圧電圧により加
速され不図示のフェースプレート側蛍光体に照射される
ことにより発光を得るものである。この不図示の蛍光体
は用途に応じて種々の色配列を取ることが可能である
が、一例としてRGB縦ストライプ状の色配列とする。本
実施例においては以下前記水平852(RGBトリオ) *垂直4
80ラインの画素数を有する表示パネルにHDTV相当の
テレビ画像を表示する応用例を示すが、HDTVに限ら
ずNTSCのような高精細な画像やコンピュータの出力
画像など、解像度やフレームレートが異なる画像信号に
対しても、ほぼ同一の構成で容易に対応できる。
【0474】本実施例において、走査回路106が選択
した行P2002上の素子をパルス幅変調して駆動する
ことで、パルス幅に応じた期間だけ各素子から電子放出
する。この走査回路が選択するラインを順次走査するこ
とで2次元画像が形成される。
【0475】以下、画像信号の流れに従って説明する。
画像信号は、まず、入力I/F基板109に入力する。
入力I/F基板109はP1、P2ブロックからなる。
P1は、HDTVのコンポジットビデオ入力を受けRG
Bコンポーネント信号(図145、T101)を出力す
るHDTV−RGBデコーダ部である。このユニット内
にて入力ビデオ信号に重畳されている同期信号(SYN
C、図145:T102)を分離し、またサンプリング
CLK信号(CLK1)を生成し出力する。P2は、P1に
てデコードされたアナログRGB信号を、表示パネルを
輝度変調するためのデジタル階調信号に変換するために
必要な以下のタイミング信号を発生するためのタイミン
グ発生部である。 ・P1からのRGBアナログ信号をアナログ処理部P3
にて直流再生するためのクランプパルス、 ・P1からのRGBアナログ信号にアナログ処理部P3
にてにブランク期間を付加するためのブランキングパル
ス、 ・アナログRGB信号をA/D部P6にてデジタル信号
に変換するためのサンプルパルス(不図示)、 ・ラインメモリP10、輝度ラインメモリP22を書き
込み、読み出しするタイミング信号 ・走査制御信号Yscan RGBコンポーネント信号は、画像データ発生回路基板
108に入力される。画像データ発生回路基板108
は、P3〜P10のブロックからなる。P3は、P1か
らの出力原色信号それぞれに備えられるアナログ処理部
であり、主に以下の動作をする。 ・P2からクランプパルスを受け直流再生を行なう。 ・P2からブランキングパルスを受けブランキング期間
を付加する。 ・P1から入力された原色信号の振幅制御やP1から入
力された原色信号の黒レベル制御を行なう。
【0476】LPFP5は、A/D部P6の前段に置か
れるプリフィルタ手段である。A/D部P6はLPFP
5を通過したアナログ原色信号を必要階調数で量子化す
るA/Dコンバータ手段である。逆γテーブルP7は、
入力されるビデオ信号を表示パネルが有する発光特性に
変換するために備えれれた階調特性変換手段である。本
実施例のようにパルス幅変調により輝度階調を表現する
場合、輝度データの大きさに発光量がほぼ比例するリニ
アな特性を示すことが多い。一方ビデオ信号は、CRT
を用いたTV受像機を対象としているため、CRTの非
線形な発光特性を補正するためにγ処理を施されてい
る。このため本実勢例のようにリニアな発光特性を持つ
パネルにTV画像を表示させる場合、P7のような階調
特性変換手段でγ処理の効果を打ち消す必要がある。P
10は、各原色信号毎に備えられる水平ラインメモリ手
段であり、RGB其々の輝度データを変調回路基板10
7へ出力する。(図145:T105) 一方、106a,bは、走査回路基板であり、Yシフト
レジスタ部P1002、プリドライバP1003、スイ
ッチトランジスタから構成される。
【0477】Yシフトレジスタ部P1002は、水平周
期のシフトクロック及び行走査開始トリガを与えるため
の垂直周期のトリガ信号を受け行配線P2002を逐
次、走査するための選択信号を各行配線毎に備えられる
プリドライバ部P1003に順に出力する。各行配線を
駆動する出力部は例えば、FET手段P1004、P1
006から構成される。プリドライバ部P1003はこ
の出力部を応答良く駆動するためのものである。FET
手段P1004は行選択時に導通するスイッチ手段で選
択時に−Vss=−7v電位を行配線に印加する。FE
T手段P1006は行非選択時に導通するスイッチ手段
で非選択時にGND電位を行配線に印加する。図14
5、T112に行配線駆動波形の一例を示す。
【0478】次に、画像データ発生回路108からのラ
インメモリ出力P10であるRGB輝度データが変調回
路基板107に入力された後の信号を流れを説明する。
1水平期間の間に、RGB輝度信号は其々、水平方向の
素子数2556個(R1−R852、G1−G852、
B1−B852)が出力される。これを1水平期間の間
に変調側配線に接続した2556個のドライバに転送
し、各変調ドライバはパルス幅変調出力を発生する必要
がある。そこで、高速に変調側ドライバへのデータ転送
を行うためにラインメモリP10をいったん、16ブロ
ックからなる輝度ラインメモリP22に転送し、各ライ
ンメモリP22が其々160個の変調ドライバデータを
同時に転送するようにした。すなわち、P10のRGB
ラインメモリの出力をP2003で接続されたパネルの
蛍光体色に応じた順番に並べ替えて直列信号に変換し、
輝度信号用ラインメモリ;P22に転送する。
【0479】シフトレジスタ・ラッチ回路P1101
は、ラインメモリP22からの水平周期毎の2556個
の列配線数の輝度データ列(画像情報)をシフトクロッ
ク(図3:T107)により読み込み、図3:T108
のようなLDパルスによりシフトレジスタ・ラッチ回路
P1101内ののラッチ回路P11101bに並列にラ
ッチし、PWMジェネレータ部P1102に2556個
の1水平列分のデータを一度に転送する。
【0480】各列配線毎に備えられるPWMジェネレー
タ部P1102はシフトレジスタ・ラッチ回路P110
1内のラッチ回路からの輝度データ(画像情報)を受
け、図145:T110に示す波形のように水平周期毎
にデータの大きさに比例したパルス幅を有するパルス信
号を発生する。
【0481】P1104はトランジスタなどで構成され
るスイッチ手段であり、+Vs=7V電圧出力をPWM
ジェネレータ部P1102からの出力が有効な期間列配
線に印加し、PWMジェネレータ部P1102からの出
力が無効な期間は列配線を接地する。図145:T11
1に列配線駆動波形の一例を示す。
【0482】このような方法により、順次行配線を走査
し、それに対応する画像情報でパルス幅変調された値で
列配線を駆動し表示パネルP2000に画像を形成す
る。変調回路基板107のうち、輝度ラインメモリから
パルス幅変調駆動信号を発生するドライバ段はIC化さ
れている。即ち、ドライバICは160ch分の変調ド
ライバと、各ドライバのパルス幅変調データを転送、ラ
ッチするシフトレジスタ回路とラッチ回路およびPWM
ジェネレータを有している。本実施例では、水平255
6列の列配線に対して、輝度データを160個ずつシフ
トするシフトレジスタを使用しているため、シフト数と
しては、320×8=2560個であり、PWMジェネ
レータ部等もそれぞれ2560個で構成されている。た
だし、スイッチ手段;P1104の2560個の出力端
のうち左右それぞれ2ラインは、列配線に接続していな
い。
【0483】次に、各ボードにおける発熱量を見積もっ
てみた。算出にあたり、水平852(RGBトリオ)*垂直480
ラインの素子数を想定し、また入力信号としては60H
zプログレシブスキャンの画像信号を仮定した。素子特
性に関しては、14V駆動時に1素子に流れる素子電流
は1mAとした。 1)変調回路基板 変調回路基板においての発熱は、A:出力トランジスタ
における電力損出と、B:ロジック部における電力消費
に起因する。 A:出力トランジスタにおける電力損出であるが、1ト
ランジスタのON抵抗を100Ωとすると、全白画面表
示を行うと、 PlosA=Ron × (If)^2 × 2556=100×(1m
A)^2 ×2556=0.3W B:ロジック 前述の様に、1H(走査線480本、60Hzプログレ
シブスキャンにおいては〜30us)期間の間に、2556
個のPWMジェネレータP1102に8bit輝度データを転送
する必要がある。この時のデータ転送時のロジック消費
電力が最も多い。即ち、ドライバIC内で消費されるロ
ジック消費電力が最も多い。
【0484】即ち、ドライバIC1個あたりに、160
個の8bitデータを転送するシフト動作とPWMカウンタ
回路が動作する。一般に、一ロジックの消費電力は Plogic=(1/2)×f×C × (Vlogic)^2 ここで、fは動作周波数、Cはロジックゲート容量、V
logicはロジック動作電圧本実施例において、シフトカ
ウンタ、PWMカウンタクロック=9MHZで動作させたと
ころドライバIC1個あたり、1Wの消費電力が消費さ
れた。全部でドライバICはPlosB=1w × 16 =
16Wの電力損出になった。 2)走査回路基板 変調回路基板においての発熱は、A:出力トランジスタ
における電力損出と、B:ロジック部における電力消費
に起因する。 B:走査回路基板の、ロジックの動作周波数は、低くほ
とんど問題にならなかった。 A:出力トランジスタによる損出(1トランジスタのO
N抵抗を0.2Ω、一つの基板当り) PlosA=Ron × (ラインIf/2)^2 =0.2 × (2556mA / 2)^2 =0.3W 3)画像データ発生回路 変調回路基板においての発熱は、主に、B:ロジック部
における電力消費に起因する。ロジック部の消費電力
は、ロジック動作電圧を3.3V動作させると10w程
度だった。1)〜3)の結果より、最も発熱の多い変調
回路基板107を画像表示部の上端に配し、また画像デ
ータ変換回路基板が変調回路基板の下に配した。また一
対の走査回路基板を画像表示部の右または左端に配し
た。これにより画像表示装置は、駆動電気回路部からの
発熱を効率よく放熱し、安定した動作をした。本実施例
によれば、駆動電気回路部を構成する電気回路基板から
の発熱を、外装部材の上下に設けた空気取り入れ口から
自然対流で充分に放熱することができた。これによりフ
ァンレスが実現され、静粛性の高い画像表示装置が実現
された。特に、画像表示装置の解像度が増加した場合
は、変調回路基板のロジック部の発熱が大きく本実施例
のようなレイアウトが効果が高い。例えば水平方向画素
数1920(×3素子数)、走査線1080本、60H
zプログレシブスキャンにおいては、前述のPWMカウ
ンタやシフトクロックを>20MHZで動かす必要がある。
この場合、ロジックの動作電圧を下げることはできて
も、ICの出力電圧で決まるロジックICのサイズは変
えられないため、ロジックゲート容量が変わらず、ドラ
イバIC1個あたり2Wの消費電力が消費され、変調回
路基板の発熱が増えた。
【0485】(構成28)装置の組立にかかる構成とし
ては以下の構成を更に挙げることができる。
【0486】図146はこの構成の実施例における表示
パネルのリアプレート側のコネクタの配置を示す図であ
る。1は真空封止された表示パネルである。表示パネル
の詳しい構造および製造方法は後述する。2は列配線端
子となるフレキシブルケーブルおよびコネクタである。
3は行配線端子となるフレキシブルケーブルおよびコネ
クタである。4は加速電圧端子である。
【0487】図147は表示パネル1に制御部、駆動
部、電源部等を実装した場合の配置図である。5は変調
駆動部である。6は走査駆動部である。7は加速電圧発
生部である。8は装置全体の制御部である。9は加速電
圧用配線である。10は装置の電源部である。
【0488】図151は加速電圧端子4の取り付け構造
および行配線、列配線、加速電極との位置関係を示す図
である。101はリアプレートで、表示パネル1の裏面
の構造部材である。111はフェイスプレートで、表示
パネル1の表面の構造部材である。104は支持枠であ
り、フェイスプレート111とリアプレート101を支
持する構造部材である。131は加速電圧を供給するケ
ーブルである。116は加速電圧端子である。132は
ゴムキャップである。122はリアプレートに開けられ
た貫通穴である。121は加速電圧端子領域を支持する
中空部材である。120は加速電圧の取り出し配線であ
る。112は加速電極であり、フェイスプレート111
上に形成されており、取り出し配線120を通じて加速
電圧端子116と電気的に接続されている。102は電
子源領域であり、行配線、列配線、電子源が配置されて
おり、リアプレート101上に形成されている。
【0489】図150は画像を表示するための処理の流
れを示すブロック図である。31は映像入力部である。
32はA/Dコンバート部である。33はタイミング制御
部である。34は信号処理部である。S1は入力された
複合映像信号である。S2は同期分離された映像信号で
ある。S3は複合映像信号S1から分離された同期信号
である。S4はデジタル化された映像信号である。S5
は変調信号である。S6は変調駆動部に対するタイミン
グ信号である。S7は走査信号である。S8は走査駆動
部に対するタイミング信号である。S8は加速電圧であ
る。
【0490】映像信号入力部31は複合映像信号S1を
入力し、映像信号S2と同期信号S3に分離する。A/
Dコンバート部32は映像信号S2をデジタル化しデジ
タル映像信号S4を出力する。タイミング制御部33は
同期信号S3を基に、装置全体の動作タイミング信号を
出力する。映像信号処理部34はデジタル映像信号S4
を処理し、走査信号S7および変調信号S5を出力す
る。走査駆動部6は走査タイミング信号S8と走査信号
S7に従い、行配線端子3を経由して、表示パネル1の
行配線を±10V以下の低電圧で駆動する。変調駆動部
は変調タイミング信号S6と変調信号S5に従い、列配
線端子2を経由して表示パネル1の列配線を±10V以
下の低電圧で駆動する。加速電圧発生部7は、高電圧を
発生し、表示パネル1に加速電圧S8を供給する。表示
パネル1の不図示の行配線と列配線の交点には不図示の
電子源が配置されており、行配線と列配線の単純マトリ
ックス駆動により電子ビームが発生し、表示パネル1内
の不図示の蛍光体を発光させて画像を表示する。表示パ
ネル1の構造および電子源の詳細については後述する。
【0491】加速電圧発生手段7の高電圧発生方法とし
ては、フライバック方式あるいはフォワードコンバータ
方式等が用いられる。
【0492】行配線端子3は表示パネル1内の不図示の
行配線の両側に接続されており、2組の走査駆動部6に
よって全く同じ信号によって駆動される。こうする事に
より、行配線に流れる電流が両側に分散され、行配線の
部分的な電圧降下が小さくなる。
【0493】この装置の内、加速電圧端子4、電源部
7、加速電圧用配線9は数KV〜20KV程度の高電圧
部、その他の部分は5V〜15V程度の低電圧部であ
る。高圧部と低圧部との距離Lは、1mm/KV以上離れてい
る事が放電耐圧による安全上は望ましい。図147のよ
うに各部をレイアウトする事により低電圧部と高電圧部
の距離Lを容易に20mm以上離して配置する事が可能とな
り、放電耐圧が向上し装置の安全性が高まる。
【0494】さらに、高電圧部は高電圧発生回路による
ノイズの輻射が大きいため、装置の制御部8や駆動部
5、6などの低電圧部を、高電圧部より離れた場所に配
置可能となり、高電圧部の輻射ノイズによる回路の誤動
作の可能性も低減できた。
【0495】図152は表示パネル1のリアプレート1
01を正面から見た図である。この図では不図示のフレ
キシブルケーブル2、3は列配線105、行配線106
の端の電極部にACFによって熱圧着接続される。リア
プレートにおいても、列配線105、行配線106、不
図示の電子源等からなる低電圧部の電子源領域102と
高電圧部の加速電圧端子の中空部122との間の距離L
は0.5mm/KV以上離れている事が放電耐圧による安全上あ
るいは表示パネル1の性能維持のためには望ましく、1m
m/KV以上離れていればさらに望ましい。行配線端子、列
配線端子、加速電圧端子を図146のように配置する事
によって、図152に示すように低電圧部の電子源領域
と高電圧部の加速電圧端子の中空部122を容易に20mm
以上離して配置する事が可能となり、表示パネル1内部
での放電耐圧が向上して、装置の安全性が高まるととも
にパネルの性能を長時間維持する事が容易となる。
【0496】また、以上で述べた安全上望ましい高圧部
と低圧部との距離(高圧部と低圧部が20mm以上離れてい
る)を満たしていれば、図148に示したように加速電
圧端子4は必ずしも表示パネル1の辺の中央に配置され
る必要はない。さらに図示はしていないが、同様に列配
線端子12および行配線端子13も辺のどの部分に配置
されてもよい。
【0497】また、本発明を縦形の表示装置に適用する
場合もほぼ同様の構成で実現できる。装置の重心が下方
になるように、図149のように電源部7、10を装置
の下方に配置し、装置内のレイアウトを多少変化させた
点を除いては上記実施例と同様である。
【0498】(構成29)画像形成装置からの除電を行
う場合には以下の構成が利用できる。
【0499】(実施例1)図153が本構成の実施例で
の画像表示装置である。この実施例では実際に画像表示
装置として駆動させた場合においての除電駆動を行う時
の方法を述べる。まず、画像表示装置の説明として、画
像表示部1は実施例1と同じである。駆動方法として
は、走査方法を線順次とし、表示画像に階調をつけるた
めに、一水平走査時間(1H)内の電子放出期間を変調
信号の時間幅で制御することにより、蛍光体の発光総量
を制御し階調表現することを基本としている。図153
において、信号分離回路12はNTSCなどの映像信号から、
水平同期信号、垂直同期信号、ディジタル映像信号等を
作製するための回路である。この中には映像中間周波数
回路、映像検波回路、同期分離回路、ローパスフィルタ
ー、A/D変換回路、タイミング制御回路等が含まれてい
る。14は、画像表示部の行方向配線を駆動するための走
査信号側ドライバーであり、信号分離回路12で分離作製
された水平同期信号に基づいて、走査信号を出力する回
路である。13は画像表示部の列方向を配線を駆動するた
めの変調信号側ドライバであり、信号分離回路12で分離
作製された水平同期信号、垂直同期信号、ディジタル映
像信号などから変調信号を出力する回路である。
【0500】16は本画像表示装置の電源状態を検知す
る回路で、電源SWのON/OFFに応じた信号を出力
する。更に、17ではSW OFF信号をもとに表示装
置の除電駆動を行うために信号をコントローラ11に出
力しているタイマ回路である。タイマ回路17からの信号
がアクティブ状態の時には、Va=0vに対応した信号が出
力されることとなる。又、7、8は実施例1と同様に高
圧電源8とアノード電流検出回路7である。図158
は、本発明の画像表示装置の画像表示部を駆動する際
に、行方向配線(すなわち走査信号を供給する側の配
線)、列方向配線(すなわち、変調信号を供給する側の
配線)の引き出し線に印加する電圧のタイミングチャー
トの一例を表している。同図のタイミングチャートは前
記画像表示装置のある行I,I+1、I+2を順々に駆動し
ている時のI,I+1、I+2行の行方向配線に印加してい
る電圧と、変調信号側である列方向配線J、J+1、J+2列
の列方向配線に印加している電圧を表した図である。
(必然的に1<I<M−2、1<JN−2、Mは行方向配線本
数、Nは列方向配線本数である>同図では、ある1水平走
査期間Kでは、I行目の表示、K+1ではI+1行目の行を表示
K+2ではI+2行目の行を表示している。線順次走査する際
の走査側である、行方向配線は1水平走査期間(以降1H
とする)ごとに順番に選択され、選択された行の行方向
配線には、1Hに相当するパルス幅を持つ波高値−1/2Vf
(Vfはここでは駆動電圧であり、およそVf=2Vth)の走
査信号が順番に印加されていく。走査は全方向配線に付
いて行われた後は、又始めの行から順番に繰り返され
る。列方向配線には、行方向配線に印加する走査信号と
同期して、選択された行に表示する映像信号に対応した
1/2Vfの波高値を有する。変調信号が全列方向配線に印
加される。変調信号は、操作信号の立ち上がりに同期し
て立ち上がり、映像信号に対応した時間だけ波高値1/2
Vfの状態を維持した後立ち上がる。(以後変調信号が
立ち上がってから、次に立ち上がるまでの期間を単に変
調信号のパルス幅と呼ぶ)変調信号のパルス幅は、選択
された行に表示する映像信号のRGBの3色に分解した
時のそれぞれの輝度に対応しているが、実際には高品位
な画像を表示するためにさまざまな補正をかけるため単
純な比例関係ではない。このように、電圧印加すること
により、選択された行の表面伝導放出型素子には、変調
信号のパルス幅だけ駆動電圧Vfが印加される。表面伝
導放出型素子の放出電流IeはVfに対して上述したよ
うな明確な閾値特性をもっているため、この結果として
選択された行には、所望の映像信号に対応した画像が表
示される。さらに、線順次に操作を行っていくことによ
り画像表示部内の全表面伝導型放出素子にわたって画像
の表示が行われる。
【0501】次に、本実施例の除電作用について説明す
る。画像表示装置においての除電駆動を行う方法として
は、画像表示中に例えば、Ieの変化率を検知してVaを
ある時間停止しておくことは画像表示装置として不可能
である。そのため電源状態の変化を検知するためのSW
ON/OFF検知回路16を設けて、画像表示装置のSWがOFFさ
れたことを検知しその信号をタイマ回路15に出力する。
タイマ回路15はSW信号のOFFを認識しコントロール回路1
1に除電駆動を行うためのVa=0v指示信号を一定時間出
力する。そしてコントロール回路11は、タイマ回路15の
信号をもとに、高圧コントロール信号によって高圧電源
8のVa制御を0Vに設定する。
【0502】図154に上記の制御に対応したタイミン
グチャートを示した。まず、画像表示装置がT1なる時
間においてSWがOFFされた場合には、SW ON/OFF
検知回路よりOFFのロジックレベルの信号が出力され
る。タイマ回路15は、OFF時での信号の変化,例えば
本実施例2ではH→Lへの信号の立ち下がりをとらえ、タ
イマカウンタを作動させる。タイマカウンタは、タイマ
回路内部で設定されたカウンタ回路によって決定されコ
ントローラ回路11に対してVa=0に対応したロジック
信号(本実施例2ではL→Hレベル)をTaなる時間だけ
出力する。コントローラ回路11はタイマ回路13の信
号の変化をとらえ、除電駆動を開始する。
【0503】除電駆動は、Taの間行われ、コントロール
回路11から高圧コントロール信号Va=0の設定が高圧
電源8に対してなされ、一方素子駆動のみを行うために
走査側ドライバ14と変調信号側ドライバ13はそのま
ま駆動される。そして、タイマカウンタによりTaの時間
が終了する場合には、タイマカウンタの出力信号はH→L
に変化され、コントローラ回路11はその信号の変化を
とらえることで除電駆動の解除を行い素子駆動も停止さ
れる。以上の制御では、アノード電流検出回路7からの
アノード電流Ieの検出を行わずに除電駆動を行ったが、
アノード電流値Ieの値を取り込んで除電駆動を行っても
よい。具体的には、例えばTaなる時間のタイマカウンタ
の信号が出力された時点で、コントローラ回路11がア
ノード電流Ieの値を検知し、その値に対して除電駆動を
行うかどうかの判断をしてもよい。判断方法としては、
コンパレータ回路等を用いてIeとの比較を行い、コンパ
レータ回路に設定された設定Ie値以上のIeであれば除電
駆動を行うものとする。そして、Ta時間内でIeが設定値
以下になればその時点で除電駆動は完了する。又Taの時
間が経過してもIeの値が設定値以上であれば引き続き除
電駆動を継続する。この場合、アノード電流Ieは、電気
的な信号として変換されて(アナログ信号または、ADコ
ンバータを通してのデジタル信号)コンパレータ回路に
入力される。更に、コンパレータ回路で設定される設定
Ie値は、画像表示装置で表示駆動される時に印加される
Vaの値に応じて変更される。
【0504】更に、別の方法としては、SWの状態時間に
応じてTaの時間設定を行ってもよい。その場合には、タ
イマ回路13がSW ON/OFF検知回路16からの信号をも
とにON時間の計測する。画像表示装置のON時間が短い場
合にはTaの時間を短くし、ON時間が長い場合はTaを長く
する。又、この時にもアノード電流Ieを検知して前述し
たようなコンパレート回路を用いた制御を行ってもよ
い。それにより画像表示の駆動時間に応じた除電駆動を
行うことが可能である。
【0505】更に、別の方法として、コントローラ内部
にCPUあるいはシーケンサ等を備え、シーケンス処理に
よって除電駆動を行ってもよい。図155に、シーケン
スで行う場合のフローチャートを示したので簡単に説明
する。S10によってSWのON/OFF状態の判定がされる。SW
がOFF状態えあればS11でアノード電流Ieの値を検知して
除電駆動が必要か否かの判断がされる、許容値以上であ
ればS12に進む。次に、除電駆動を行う場合にはS12での
タイマの設定を行う。除電時間は前述したTaの時間に相
当する。次にS13で除電駆動を行う。除電駆動はVa=0
v、素子駆動ONの状態としてS12で設定された時間だけ
除電を行う。除電駆動がS14で完了したことが判断され
ると、S15で再度Ieの値を検知し除電駆動の停止かどう
かの判断がおこなわれる。そして除電駆動停止の場合に
はS16で素子駆動がOFFされる。
【0506】以上、本実施例ではSWのON/OFF信
号を検知し除電駆動の制御を可能とした。本実施例によ
って、画像表示装置の表示時間に応じて除電駆動を行う
ことができ除電効果も向上し、真空放電の要因の一つで
ある表面電位上昇をふせぎ表示装置の信頼性も向上し
た。又、短時間の間でSWのON/OFFが繰り返される場合
(例えばTVからゲームに切り替える時)などにも本実
施例の方法によって除電駆動が可能である。
【0507】(実施例3)次に本発明の実施例3を説明
する。実施例3は、除電駆動を画像表示中にも行う様に
している。画像表示回路の構成及び、画像表示の制御回
路等はすべて実施例2で同じであることから説明は省略
する。実施例3の制御方法としては、アノード電流検出
回路7によって検知されたIeの値が、設定値Ieをこえた
場合にタイマ回路によって除電駆動を行う時間Taが設定
される。設定されたTaの信号の開始から、水平同期信号
に同期させて数フレームに1回の割合でVa=0の高圧コ
ントロール信号が出力され除電を行うものである。図1
56にそのタイミングチャートを示したので具体的に説
明する。
【0508】まず、アノード電流検出回路7より常時ア
ノード電流Ieがコントローラ回路11に取り込まれる。コ
ントローラ回路11内では、実施例2と同様にコンパレー
タ回路が用いられ、設定値Ieに対して、検出されたIeが
設定値以上の場合には、コンパレータ回路からコントロ
ーラ回路11を通してタイマ回路15にその信号が入力され
る。タイマ回路15は入力された信号を検知することで、
タイマ信号Taを出力する。Taの出力方法は実施例2と同
様である。タイマ信号Taが出力されると、コントローラ
回路11ではその信号の変化(L→H)をとらえて、水平
同期信号と同期をとりながらVa=0の信号を出力する。
水平同期信号は、NTSC信号である場合には60Hzの周期で
同期信号が出力されることから、例えば実施例3では水
平同期信号をカウントするカウンタと、Taの信号と水平
同期信号との同期をとる同期回路によって、2フィール
ド(1フレーム)に1回の割合でVa=0vの信号を高圧電
源8に対して出力されるされるように上記カウンタの設
定を行うようにしている。それによって、高圧電源8へ
の制御は約16msec間Va=0vとなり、素子駆動のみを行
う除電駆動の期間が1フレームに1回存在することにな
る。以上の様な制御を行うことで、画像表示中において
も表示装置への除電駆動が実現できる。また除電駆動の
設定に関しては水平同期信号をカウントするカウンタの
設定値を変えることで可能である。本実施例3で設定し
た除電駆動周期によって画像の表示に対してフリッカ等
の影響がある場合には、カウンタの設定値を増やして除
電駆動周期を長くしてもよい。その場合には、Taの設定
時間も長くしたほうがよい。更に実施例3においても、I
eの値を検知し、設定されているTaの時間内にIeの値が
設定Ie以下になった場合には、除電駆動を解除すること
も可能である、又Taの時間が終了してもIeの値が設定Ie
値以上の場合には引き続き除電駆動を継続する。更に、
実施例2と同様に別の方法として、コントローラ内部にC
PUあるいはシーケンサ等を備え、シーケンス処理によっ
て除電駆動を行ってもよい。図157にシーケンス処理
で行なった場合でのフローチャートを示し、そのフロー
を簡単に説明する。まずS17でアノード電流Ieの判断が
行われ、設定Ie値以上である場合には、S18で除電駆動
のタイマ設定Taがおこなわれる。次にS19で水平同期信
号から予め設定されているカウント値をもとにして所定
の水平同期信号をカウントした後、S20にてVa=0で素子
駆動のみの除電駆動を行う。除電駆動制御は前述した制
御と同じである。次にS21で設定時間Taが終了したかの
判断がなされる。設定時間が終了のであればS22で再度
アノード電流Ieの検知を行い、設定値以下であればS23
でVaを所定の電圧で設定し、水平同期カウンタをディセ
ーブル状態にして、通常の画像表示駆動を行い。Ieの値
が設定以上で除電駆動が必要であれば設定値以下になる
まで引き続き除電駆動が継続される。
【0509】以上実施例3では、画像表示中においても
除電駆動を行うことを可能とし、実施例2と同様に真空
放電の要因の一つである表面電位上昇をふせぎ表示装置
の信頼性も向上した。
【0510】(構成30)画像表示面を分割駆動する構
成について実施例により説明する。
【0511】(実施例1)図159は実施例に用いた表
示パネルの斜視図であり、内部構造を示すためにパネル
の1部を切り欠いて示している。前記NxM個の表面伝
導型放出素子は、M本の行方向配線1003と電気的に
2つの区画に分割したN本の列方向配線1004により
単純マトリクス配線されている。
【0512】次に、前記実施例の表示パネルに用いたマ
ルチ電子ビ−ム源の製造方法について説明する。本発明
の画像表示装置に用いるマルチ電子ビ−ム源は、表面伝
導型放出素子を単純マトリクス配線した電子源であれ
ば、表面伝導型放出素子の材料や形状あるいは製法に制
限はない。しかしながら、発明者らは、表面伝導型放出
素子の中では、電子放出部もしくはその周辺部を微粒子
膜から形成したものが電子放出特性に優れ、しかも製造
が容易に行えることを見いだしている。したがって、高
輝度で大画面の画像表示装置のマルチ電子ビ−ム源に用
いるには、最も好適であると言える。そこで、上記実施
例の表示パネルにおいては、電子放出部もしくはその周
辺部を微粒子膜から形成した表面伝導型放出素子を用い
た。
【0513】以下、図160を参照しながら本実施例の
マルチ電子ビ−ム源製造方法の一例を説明する。図16
0は電子源の一部分を拡大して示した図である。まず、
よく洗浄された基板9上に金属材料からなる導電性薄膜
を形成し、そのパターンをフォトリソグラフィーによっ
て微細加工し、一対の素子電極1、2を多数形成する。
ここで、基板9としては、石英ガラス、Na等の不純物
含有量を減少したガラス、青板ガラス、青板ガラスにス
パッタ法あるいはCVD法等により形成したSiO2を積層
したガラス基板等、及びアルミナ等のセラミック等があ
げられる。電極1、2の形成方法としては、真空蒸着法、
スパッタリング法、プラズマCVD法等の真空系を用い
て成膜した後にリソグラフィー法でパターニングしてエ
ッチングする方法や、有機金属を含有するMOペーストを
ガラス凹版を使ってオフセット印刷する方法を選択する
ことができる。素子電極1、2の材料としては導電性を
有するものであればどのような物であっても構わない
が、例えば、Ni、Cr、Au、Mo、W、Pt、T
i、Al、Cu、Pd等の金属あるいは合金、及びP
d、Ag、Au、RuO2、Pd−Ag等の金属あるい
は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、及び
ポリシリコン等の半導体材料、及びIn2O3-SnO2
等の透明導電体等があげられる。本実施例においては基
板9には青板ガラスを用い、素子電極1と2にはNi薄
膜を用いた。素子電極の厚さは1000[オングストロ
−ム]、電極間隔は2[マイクロメ−タ−]とした(図
160(a))。
【0514】次に列方向配線4として導電性ペーストを
印刷形成する。この時列方向配線4は素子電極1と接続
する様に形成する。配線は膜厚が厚い方が電気抵抗を低
減できるため有利である。そのため厚膜印刷法、特にス
クリーン印刷法をもちいるのが好ましく銀、金、銅、ニ
ッケル等の導電性ペーストを用いることができる。図1
60(b)には、電子源の中央部で列方向配線を断線
し、電気的に2つの区画に分割してある様子を示してい
る。この断線個所の列方向配線の先端は図に示すように
円形の形状にパターンニングを施した。このようにする
ことで、メタルバックに印加されている高電圧による電
位分布が断線部分のエッジ部分において急峻になること
を避けることができ、配線の断線部からメタルバックへ
の放電を起こすことを防ぐことができた。なお、より高
精細なパターンニングが要求された場合には、感光性ペ
ーストを用いて大まかなパターンをスクリーン印刷によ
って形成した後に、露光、現像することによって良好な
配線形状が得られる。なお、所望のパターンを形成した
後にはペースト中のビヒクル成分を除去するために、そ
のペースト、使用ガラス基板の熱特性に応じた温度(4
00〜650℃)で焼成される(図160(b))。
【0515】次に層間絶縁膜5を行方向配線と列方向配
線の交差部に形成する。この層間絶縁膜は、例えば酸化
鉛を主成分とするガラス物質、例えばPbO、B2O3、
ZnO、Al2O3、SiO2等から適宜選ばれる成分の
混合物で形成される。厚さは、絶縁性を確保できれば特
に制限はないが、通常は10〜100μm、好ましくは
20〜50μmである。この層間絶縁膜の形成は、酸化
鉛を主成分とするフリットガラス、エチルセルロースな
どの適当なポリマーおよび有機溶剤等からビヒクルとを
混合してなるペーストをスクリーン印刷等により所定位
置塗布した後焼成して行う。
【0516】尚、層間絶縁膜は、少なくとも列方向配線
と行方向配線の交差部を被覆すればよいので、その形状
は図1に限るものではなく、適宜選択することができる
(図160(c))。
【0517】次に行方向配線6を層間絶縁膜上に形成す
る。この配線も電気抵抗を低減したほうが有利であるた
め、膜厚を厚く形成できる厚膜印刷法を用いるのが好適
である。そこで列方向配線形成と同じようにしてスクリ
ーン印刷法で導電性ペーストを用い、配線を形成した後
に焼成する。なお、このとき各配線を素子電極2と接続
する様に形成する(図160(d))。
【0518】次に、表面伝導型電子放出素子の導電性薄
膜3を形成する(図161)。
【0519】次に、マルチ電子ビーム源の駆動方法につ
いて詳しく説明する。ここでは、表面伝導型電子放出素
子群を列方向に上下二分割し、同時にライン走査して画
像を形成する、所謂、画面分割駆動法により画像形成を
行う駆動方法について詳しく説明する。図162は表示
パネルを駆動する駆動回路の構成例を示すブロック図で
ある。同図において、表示する画像データは、例えばNT
SC信号などのテレビジョン信号から、あるいはパーソナ
ルコンピュータなどで生成されて入力され、画像メモリ
109に格納される。なお、説明を簡単にするため、画像
メモリ109はVRAMとして一般的なデュアルポートRAMであ
るとし、不図示のCPUなどにより画像が展開されている
間でも、その格納内容を読取ることができるものとす
る。また、表示パネル108の上半分の素子を駆動制御す
るためにラインメモリ105a,変調信号発生器107a,走査
回路102aを設け、下半分の素子を駆動制御するためにラ
インメモリ105b,変調信号発生器107b,走査回路102bを
設ける。
【0520】さて、制御回路103は、上画面,下画面の
順に画像メモリ109から一ライン分の画像データを取出
すためのアドレス信号を生成するとともに、画像メモリ
109に対してはリード信号を出力し、ラインメモリ105a
と105bに対しては交互に書込信号を出力する。画像メモ
リ109からラインメモリ105aと105bヘの接続は共通にな
っているので、ラインメモリ105aと105bへの書込みは交
互に行う必要がある。制御回路103は、それぞれ一ライ
ン分のデータがラインメモリ105aと105bに格納される
と、メモリロードタイミング信号Tmry-aおよびTmry-bを
出力するとともに、次ラインのデータの読出しを行う。
【0521】変調信号発生器107aは、ラインメモリ105a
に格納されたデータに対応する駆動信号を列方向配線端
子Dy1からDynへ出力し、また走査回路102aは、制御回路
103から入力されたTscan-a信号により、端子Dx1からDx
(m/2)に接続された行方向配線のうち表示すべきライン
の配線へ駆動信号を出力する。これと同時に、変調信号
発生器107bは、ラインメモリ105bに格納されたデータに
対応する駆動信号を列方向配線端子Dz1からDznへ出力
し、また走査回路102bは、制御回路103から入力されたT
scan-b信号により、端子Dx((m/2)+1)からDxmに接続され
た行方向配線のうち表示すべきラインの配線へ駆動信号
を出力する。すなわち、表示パネル108の二ラインを同
時に駆動制御しながら、画像を表示するものである。
【0522】このように、画面分割駆動法により表示パ
ネル108を駆動制御することにより、表示パネル108の二
ラインを同時に発光することができ、ラインの走査周波
数を1/2にすることができるので、一ライン当りの発光
時間を二倍にして二倍の輝度を得ることができる。
【0523】以上説明した本実施例の列側を分割配線と
したマルチ電子ビーム源を用いて駆動する事により、不
要な電子放出を起こさない高輝度で、かつ、品質の良い
画像表示を行う事ができた。
【0524】(実施例2)本実施例においても列方向配
線を電気的に2つの区画に分割したマルチ電子ビーム源
に本発明を適用した例を示す。本実施例は、実施例1と
列方向配線の断線部分の構成が異なるのみであるので、
以下実施例1と異なる部分のみについて説明する。図1
63は本実施例のマルチ電子ビーム源の一部を拡大して
示した図である。図163(b)では素子電極1,2お
よび列方向配線4を作成した時点での電子源を示すもの
である。1,2は実施例1で説明したものと同じ素材お
よび構成の素子電極である。4は実施例1で説明したも
のと同じ素材の列方向配線である。実施例1と異なるの
は断線部分にパターンニングの処理していないことであ
る。図163(c)は層間絶縁膜5を行方向配線と列方
向配線の交差部に形成した時点での図である。実施例1
と異なるのは、列方向配線4の断線部を覆うように層間
絶縁膜5を形成していることである。このようにするこ
とで、断線部のエッジがフェースプレートの高電圧に対
して電気的に露出することがなくなる。つまり断線部の
エッジ部分での電界集中に伴う、断線部分からフェース
プレートへの放電を防ぐことができる。さらに本実施例
の列方向配線の断線部分の構成では、形状をパターンニ
ングする工程を省くことができる点が有利である。
【0525】また、配線交差部に断線部分を設けたため
に、マトリクス配線上の配置が単純となり、高画質化の
対応でさらに配線密度を上げる場合にも容易に達成でき
る。
【0526】なお層間絶縁膜5の素材および形成方法は
実施例1と同じである。図163(d)は行方向配線6
を層間絶縁膜上に形成した様子を示している。列方向配
線の素材および形成方法についても実施例1と同じであ
る。以下、表面伝導型放出素子の導電性薄膜の作成方
法、通電フォーミング処理、活性化処理、マルチ電子ビ
ーム源の駆動方法等々は実施例1と同じ物を採用した。
以上説明した本発明の列側を分割配線としたマルチ電子
ビーム源を用いて実施例1と同様の駆動を行う事によ
り、不要な電子放出を起こさない高輝度で、かつ、品質
の良い画像表示を行う事ができた。
【0527】(構成31)実装部と配線取り出しからの
接続の構成としては以下の構成が挙げられる。
【0528】(実施例1)図164にこの構成の一例を
示す。1はマルチ電子ビーム源を形成した電子源基板、
2は電子線照射により発光する蛍光体を備えた表示用基
板、3は電子源基板1の配線部と駆動電源とを接続する
ケーブル、4は駆動電源である。本実施例では行配線側
のフラットケーブル長、列配線側のフラットケーブル長
を、それぞれ約100mm、50mmとした。また、そ
れぞれの誘導成分は約100nH、約50nHとした。
【0529】このマルチビーム電子源の配線交差部によ
る容量成分をLCRメーターにより測定したところ、交
差部当たり0.04pFで、n=3072とすると15
4pF(=c)となった。また、行配線の取り出し部及
び電源5002との接続ケーブル部の誘導成分はLr
は、約30mmの取り出し電極部での誘導成分約30n
H、駆動電極と取り出し電極部を接続するフラットケー
ブル(約100mm)での誘導成分約100nHからな
る。Lrは130nHと見積もられる。マトリックス部
での誘導成分(素子間を接続する配線の誘導成分Lm×
n)は約280nHである。列配線の取り出部及び電源
5003との接続部の誘導成分Lcは約30mmの取り
出し電極部での誘導成分約30nH、駆動電源と取り出
し電極部を接続するフラットケーブル(約50mm)で
の誘導成分約50nHからなる。Lc/nは0,08n
Hと見積もられる。従って、L=130+280+0.
08=410.08nH、C=154pFとなり、パネ
ル特性周波数は22MHzと求められた。一方、図16
5におけるVsおよびVeの立ち上がり時間を調べたと
ころ、それぞれ約60nsecおよび80nsecで、
最高周波数成分として約17MHzとなる。したがっ
て、共振周波数を駆動信号の最高周波数よりも高くする
ことができ、リンギングの発生を十分低減することがで
きた。以上は行選択駆動を行った場合のうち多くの電子
放出素子が電子放出動作状態のときに相当する。
【0530】一方、特定の画像を表示する場合、つま
り、選択行のうちのわずかの素子数しか電子放出状態に
なる場合には、Lの式のうち実質的にnが小さな数字と
なるため、Lc成分はむしできなくなる場合がる。最
大、Lc/n成分が80nH(列配線1列分の誘導成
分)となり、共振周波数18.3MHzと求められる。
この場合も共振周波数を駆動信号の最高周波数よりも高
くすることができ、リンギングの発生を十分低減するこ
とができた。
【0531】本実施例では、行・列配線端部と駆動電源
の接続部としてフラットケーブルとしたが、これに限定
されるものではなく、タブやフレキキシブル配線などを
用いてもよい。
【0532】(実施例2)本実施例では、マトリクスは
配線部を2つの群に分割した電子源基板を用いた例を示
す。N×M個の表面伝導型電子放出素子は、2つの群に
分割され、各群をM/2本の行方向配線1003とn本
の行方向配線1004により単純マトリックス配線され
ている。図166に斜視図を示す。本実施例では、行配
線のフラットケーブル長、列配線のフラットケーブル長
を、それぞれ約100mm、約50mmとした。またそ
れぞれの誘導成分を約100nH、約50nHとした。
この場合、行配線側のフラットケーブル長、列配線側の
フラットケーブル長を、このマルチビーム電子源の配線
交差部による容量成分をLCRメーターにより測定した
ところ、交差部当たり0.04pFで、n=3072と
すると154pF(=c)となった。また、行配線の取
り出し部及び電源5002との接続ケーブル部の誘導成
分はLrは、約30mmの取り出し電極部での誘導成分
約30nH、駆動電極と取り出し電極部を接続するフラ
ットケーブル(約100mm)での誘導成分約100n
Hからなる。Lrは130nHと見積もられる。マトリ
ックス部での誘導成分(素子間を接続する配線の誘導成
分Lm×n)は約280nHである。列配線の取り出部
及び電源5003との接続部の誘導成分Lcは約30m
mの取り出し電極部での誘導成分約30nH、駆動電源
と取り出し電極部を接続するフラットケーブル(約50
mm)での誘導成分約50nHからなる。Lc/nは
0,08nHと見積もられる。従って、L=130+2
80+0.08=410.08nH、C=154pFと
なり、パネル特性周波数は22MHzと求められた。一
方、図165におけるVsおよびVeの立ち上がり時間
を調べたところ、それぞれ約60nsecおよび80n
secで、最高周波数成分として約17MHzとなる。
したがって、共振周波数を駆動信号の最高周波数よりも
高くすることができ、リンギングの発生を十分低減する
ことができた。以上は行選択駆動を行った場合のうち多
くの電子放出素子が電子放出動作状態のときに相当す
る。
【0533】一方、特定の画像を表示する場合、つま
り、選択行のうちのわずかの素子数しか電子放出状態に
なる場合には、Lの式のうち実質的にnが小さな数字と
なるため、Lc成分はむしできなくなる場合がる。最
大、Lc/n成分が80nH(列配線1列分の誘導成
分)となり、共振周波数18.3MHzと求められる。
この場合も共振周波数を駆動信号の最高周波数よりも高
くすることができ、リンギングの発生を十分低減するこ
とができた。
【0534】本実施例では、行・列配線端部と駆動電源
の接続部としてフラットケーブルとしたが、これに限定
されるものではなく、タブやフレキキシブル配線などを
用いてもよい。
【0535】以上のように、マトリクスが上記のように
分割されている場合にも、本構成は有効である。
【0536】(構成32)画像装置内における各部材の
配置については以下の構成を採ることができる。
【0537】(実施例1)本構成の画像表示装置を図1
67を参照して説明する。図167は、画像装置の構成
を示す模式的な断面図である。図167の画像表示装置
は、外装ケース115中に表示パネル100を収容して
構成されている。表示パネル100は蛍光体を配したフ
ェースプレート1007と、電子放出素子1002を配
したリアプレート1005とを対向させて構成されてい
る。101はパネル内の暖った空気を自然対流によって
流し出す空気取り出し口であり、同じく102は空気導
入口である。また、103はフェースプレート1007
を外部から防護し、破壊することを防ぐため設置してあ
る透明な樹脂などで作られた前面板である。前面板10
3には、光学的なフィルターを入れてコントラスト改善
などの機能を付加しても良い。次に104は表示パネル
100を電気的に駆動するための駆動回路部であり、フ
レキシブル配線(不図示)などによって表示パネルの取
り出し配線DX1〜DXm、DY1〜DYnに電気的に
接続されている。本例における表示パネル100のフェ
ースプレート1007、リアプレート1005の温度に
ついて図167及び図168を用いて以下に説明する。
まず、フェースプレート1007は前述のようにリアプ
レート1005の電子源1002から放出された電子ビ
ームがフェースプレート1007上のメタルバックに印
加された高電圧(アノード電圧:Va)によって加速さ
れ、フェースプレート1007上に設けられた蛍光体に衝突
し、一部は発光し、大部分は熱に変わる。この発熱量
は、画像の種類などによっても変わるが、時間的に平均
するとほぼ一定と考えられ、これを単位面積あたりでQ
f(W/m2)とする。また、リアプレート1005上
においてはマトリクス配線を通って駆動回路104に戻
り、その間にリアプレート上に配線、及び素子電極、電
子放出部で熱に変わる。フェースプレートと同様にこの
発熱量も時間的に平均するとほぼ一定と考えられ、これ
をQr(W/m2)とした。次に、駆動回路部104で
はリアプレート1005上の電子源を駆動するために、
電流を出している。こちらの電流を駆動するに当たって
電気回路上に内部損失が発生するためにこれらが発熱源
となる。これについても時間的に平均するとほぼ一定に
考えられ、Qd(W/m2)とした。これらの関係を模
式的な回路図で表わしたのが図168である。本実施例
の場合は、Qf=100(W/m2)、Qr=20(W
/m2)、Qd=40(W/m2)であり、この時、d=
5mmとした際に、フェースプレート1007とリアプ
レート1005の温度がほぼ同じになることがわかった
(周辺温度20℃の時、約40℃)。これはフェースプ
レート1007とリアプレート005はそれぞれ異なる
発熱量をもっているため、これらだけの関係で温度が決
まる場合はそれぞれ異なって温度になるのは自明である
が、また別の発熱源である駆動回路部104をd=5m
mの位置に配置することで特にリアプレート1005の
温度に影響を与え(より具体的には暖める)フェースプ
レート1007とリアプレート1005の温度が同じに
なったと考えられる。これにより、両プレートの熱膨張
量の差が減少して熱歪みが減少し、画像歪みや色ずれが
実質的には生じなくなる。本実施例のような構成は、フ
ァンなどの可動部分が無いため静粛性が要求される家庭
用デスプレイやコンピュータ用デスプレイとして好適と
いえる。
【0538】(実施例2)本実施例における外装ケース
を含めた構成は実施例1と同様である。本実施例におい
て異なるのは表示パネルの設計としてVaを下げ、同じ
輝度を確保するために素子長を大きくして素子電流(I
f、Ie)を大きく取れるようにした場合である。本実
施例の場合は、Qf=100(W/m2)、Qr=80
(W/m2)、Qd=40(W/m2)であり、この時、
d=30mmとした時、フェースプレート1007とリ
アプレート1005の温度がほぼ同じになることがわか
った。(周辺温度が20℃の時、約40℃)。このよう
に、表面伝導型電子放出素子を用いたデスプレイの場合
パネルの設計値を変えることでフェースプレートでの発
熱とリアプレートでの発熱との比率が変わってしまう。
これにより、実施例1と同様に両プレートの熱膨張量の
差が減少して熱歪みが減少し、画像歪みや色ずれが実質
的に生じなくなる。
【0539】(実施例3)本実施例の構成について図1
69に示す。図169において実施例と異なるのは外装
ケース115に開けられた空気口101、102内に強
制対流用ファン301、302を設けたことである。3
01は空気取り出し用ファンで図面の上方向に軸流が発
生するものである。また302は空気取り込み用ファン
で同じく上方向に軸流が発生するものである。これら2
つのファンで外装ケース内横断面積に平均して0.9m
/sの流速が選られた。各発熱量はQf=100(W/
m2)、Qr=20(W/m2)、Qd=40(W/m
2)であり、この場合d=10mmにした時にフェース
プレート1007と1005の温度が同じになった。
(周辺温度が20℃のとき、約30℃)。この理由につ
いては強制対流にすることでフェースプレート側の温度
がより大きく下がり、駆動回路部104の発熱のリアプ
レート1005への影響が小さくなる配置にした結果で
あると考えられる。これにより実施例1と同様、両プレ
ートの熱膨張量の差が減少して熱歪みが減少し、画像歪
みや色ずれが実質的になくなる。本実施例のような構成
は、周辺温度が上がるような環境下においてもパネル温
度を上げないようにできるため工場や野外と外気が遮断
されないような場所での使用に好適といえよう。
【0540】(実施例4)本実施例の構成について図1
70に示す。図170において実施例3と異なるのは外
装ケース115の空気口に防塵フェルタ401を付加し
たことである。各発熱量は本実施例においては実施例1
と同様、Qf=100(W/m2)、Qr=20(W/
m2)、Qd=40(W/m2)である。フェルターを設
けたため、コンダクタンスが悪くなり平均流速が下がっ
て約0.45m/sと実施例3の半分程度になった。こ
の場合、d=7.5mmとした時、フェースプレート1
007とリアプレート1005の温度がほぼ同じになる
ことがわかった。(周辺温度が20℃の時、約35
℃)。これにより、実施例1と同様、両プレートの熱膨
張量の差が減少して熱歪みが減少し、画像歪みや色ずれ
が実質的に生じなくなる。本実施例のような構成は、環
境に多少の塵埃があってもフィルタでブロックされるた
め、屋外に近い場所での使用に好適といえる。
【0541】以上に実施例で説明した以外にも、種々の
設計のディスプレイを実際に作製したり、あるいは実測
のデータに基づく熱シミュレーションを行い、フェース
プレート1007とリアプレート1005の温度差がな
くなるような駆動回路部104の配置を検討したとこ
ろ、画像面積30インチから100インチの大きさの画
像形成装置において、dの値を5mm〜30mmに配置
することで、概ね温度差がなくなることが判明した。
【0542】
【発明の効果】本発明によれば、大画面化に対応可能で
あり、かつ表示品位の優れた構成を有する画像形成装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図2】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図3】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図4】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図5】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図6】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図7】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図8】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図9】本発明の画像形成装置の構成を説明するための
図である。
【図10】本発明の画像形成装置の構成を説明するため
の図である。
【図11】本発明の画像形成装置の構成を説明するため
の図である。
【図12】本発明の画像形成装置の構成を説明するため
の図である。
【図13】本発明の画像形成装置の構成を説明するため
の図である。
【図14】本発明の画像形成装置の構成を説明するため
の図である。
【図15】本発明の実施例を説明するための図である。
【図16】本発明の実施例を説明するための図である。
【図17】本発明の実施例を説明するための図である。
【図18】本発明の実施例を説明するための図である。
【図19】本発明の実施例を説明するための図である。
【図20】本発明の実施例を説明するための図である。
【図21】本発明の実施例を説明するための図である。
【図22】本発明の実施例を説明するための図である。
【図23】本発明の実施例を説明するための図である。
【図24】本発明の実施例を説明するための図である。
【図25】本発明の実施例を説明するための図である。
【図26】本発明の実施例を説明するための図である。
【図27】本発明の実施例を説明するための図である。
【図28】本発明の実施例を説明するための図である。
【図29】本発明の実施例を説明するための図である。
【図30】本発明の実施例を説明するための図である。
【図31】本発明の実施例を説明するための図である。
【図32】本発明の実施例を説明するための図である。
【図33】本発明の実施例を説明するための図である。
【図34】本発明の実施例を説明するための図である。
【図35】本発明の実施例を説明するための図である。
【図36】本発明の実施例を説明するための図である。
【図37】本発明の実施例を説明するための図である。
【図38】本発明の実施例を説明するための図である。
【図39】本発明の実施例を説明するための図である。
【図40】本発明の実施例を説明するための図である。
【図41】本発明の実施例を説明するための図である。
【図42】本発明の実施例を説明するための図である。
【図43】本発明の実施例を説明するための図である。
【図44】本発明の実施例を説明するための図である。
【図45】本発明の実施例を説明するための図である。
【図46】本発明の実施例を説明するための図である。
【図47】本発明の実施例を説明するための図である。
【図48】本発明の実施例を説明するための図である。
【図49】本発明の実施例を説明するための図である。
【図50】本発明の実施例を説明するための図である。
【図51】本発明の実施例を説明するための図である。
【図52】本発明の実施例を説明するための図である。
【図53】本発明の実施例を説明するための図である。
【図54】本発明の実施例を説明するための図である。
【図55】本発明の実施例を説明するための図である。
【図56】本発明の実施例を説明するための図である。
【図57】本発明の実施例を説明するための図である。
【図58】本発明の実施例を説明するための図である。
【図59】本発明の実施例を説明するための図である。
【図60】本発明の実施例を説明するための図である。
【図61】本発明の実施例を説明するための図である。
【図62】本発明の実施例を説明するための図である。
【図63】本発明の実施例を説明するための図である。
【図64】本発明の実施例を説明するための図である。
【図65】本発明の実施例を説明するための図である。
【図66】本発明の実施例を説明するための図である。
【図67】本発明の実施例を説明するための図である。
【図68】本発明の実施例を説明するための図である。
【図69】本発明の実施例を説明するための図である。
【図70】本発明の実施例を説明するための図である。
【図71】本発明の実施例を説明するための図である。
【図72】本発明の実施例を説明するための図である。
【図73】本発明の実施例を説明するための図である。
【図74】本発明の実施例を説明するための図である。
【図75】本発明の実施例を説明するための図である。
【図76】本発明の実施例を説明するための図である。
【図77】本発明の実施例を説明するための図である。
【図78】本発明の実施例を説明するための図である。
【図79】本発明の実施例を説明するための図である。
【図80】本発明の実施例を説明するための図である。
【図81】本発明の実施例を説明するための図である。
【図82】本発明の実施例を説明するための図である。
【図83】本発明の実施例を説明するための図である。
【図84】本発明の実施例を説明するための図である。
【図85】本発明の実施例を説明するための図である。
【図86】本発明の実施例を説明するための図である。
【図87】本発明の実施例を説明するための図である。
【図88】本発明の実施例を説明するための図である。
【図89】本発明の実施例を説明するための図である。
【図90】本発明の実施例を説明するための図である。
【図91】本発明の実施例を説明するための図である。
【図92】本発明の実施例を説明するための図である。
【図93】本発明の実施例を説明するための図である。
【図94】本発明の実施例を説明するための図である。
【図95】本発明の実施例を説明するための図である。
【図96】本発明の実施例を説明するための図である。
【図97】本発明の実施例を説明するための図である。
【図98】本発明の実施例を説明するための図である。
【図99】本発明の実施例を説明するための図である。
【図100】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図101】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図102】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図103】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図104】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図105】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図106】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図107】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図108】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図109】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図110】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図111】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図112】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図113】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図114】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図115】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図116】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図117】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図118】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図119】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図120】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図121】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図122】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図123】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図124】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図125】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図126】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図127】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図128】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図129】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図130】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図131】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図132】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図133】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図134】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図135】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図136】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図137】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図138】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図139】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図140】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図141】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図142】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図143】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図144】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図145】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図146】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図147】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図148】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図149】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図150】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図151】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図152】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図153】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図154】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図155】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図156】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図157】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図158】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図159】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図160】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図161】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図162】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図163】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図164】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図165】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図166】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図167】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図168】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図169】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図170】本発明の実施例を説明するための図であ
る。
【図171】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 前カバー 3 左上板 4 右上板 5 左前面断熱部材 6 右前面断熱部材 7 画像表示パネル 8 左後面断熱材 9 右後面断熱材 10 左下板 11 右下板 12 フレキシブルケーブルの左押え 13 右押え 14 X字状のフレーム(Xフレーム) 15 スタンドユニット 16 ボード取付け板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/04 H01J 29/04 5G435 29/32 29/32 29/86 29/86 Z 29/87 29/87 29/88 29/88 29/92 29/92 Z 29/94 29/94 (72)発明者 外處 泰之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 長谷川 光利 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 光武 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山口 英司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 修嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD09 DD17 5C032 AA01 BB16 BB18 CC05 CC10 CD04 DD10 DE01 DE02 DG02 DG10 JJ08 JJ13 5C036 EE02 EE09 EE15 EF01 EF06 EF09 EG01 EG12 EG50 EH08 EH10 EH26 5C080 AA08 BB05 CC03 DD05 DD07 DD10 DD29 EE30 FF10 GG08 HH17 JJ06 KK02 KK43 5C094 AA04 AA14 AA47 AA54 AA55 BA04 BA32 BA34 CA19 DA07 DA12 EA04 EA05 EA10 EC03 EC04 FA01 FA02 FB02 FB03 FB12 GA10 JA01 5G435 AA07 AA14 AA16 BB02 CC09 EE05 EE09 EE11 FF11 HH02 HH06 HH12 HH18 KK05 LL04

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された一対の基板と前記両基板
    間に配置された外枠とで構成された外囲器内に、前記一
    対の基板のうちの、一方の基板上に配置された電子源
    と、他方の基板上に配置された画像形成部材と、前記基
    板間に配置されたスペーサとを備える画像形成装置であ
    って、前記スペーサ前記外枠とが導電性を有し、前記ス
    ペーサと前記外枠との間の等電位面が、駆動時に略平行
    となるように、前記スペーサと前記外枠とを電気的に接
    続する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 対向配置された一対の基板と前記両基板
    間に配置された外枠とで構成された外囲器内に、前記一
    対の基板のうちの、一方の基板上に配置された電子源
    と、他方の基板上に配置された画像形成部材と、前記基
    板間に配置されたスペーサとを備える画像形成装置であ
    って、前記スペーサと前記外枠とが導電性を有し、駆動
    時に、前記スペーサの上端と前記外枠の上端とに略等し
    い電位V1が与えられ、前記スペーサの下端と前記外枠
    の下端とに略等しい、前記電位V1とは異なる電位V2が
    与えられることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 基板上に、複数の行方向配線と複数の列
    方向配線とでマトリクス配線された複数の電子放出素子
    を備える電子源基板であって、前記複数の電子放出素子
    の各々が、前記行方向配線と前記列方向配線とで囲まれ
    ており、且つ、前記行方向配線と前記列方向配線の非交
    差領域における配線幅が、前記行方向配線と前記列方向
    配線の交差領域における配線幅よりも広いことを特徴と
    する電子源基板。
  4. 【請求項4】 基板上に、複数の行方向配線と複数の列
    方向配線とでマトリクス配線された複数の電子放出素子
    を備える電子源基板と、前記複数の電子放出素子から放
    出される電子の照射により画像を形成する画像形成部材
    とを備える画像形成装置であって、前記複数の電子放出
    素子の各々が、前記行方向配線と前記列方向配線とで囲
    まれており、且つ、前記行方向配線と前記列方向配線の
    非交差領域における配線幅が、前記行方向配線と前記列
    方向配線の交差領域における配線幅よりも広いことを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 電子放出素子が接続された配線の複数が
    配置された基板と、前記電子放出素子から放出される電
    子の照射により画像を形成する画像形成部材が配置され
    た基板と、前記両基板間に配置されたスペーサと、ゲッ
    タとを備える画像形成装置であって、前記スペーサは前
    記配線上に配置されており、前記ゲッタは前記スペーサ
    が配置されていない配線上に配置されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電子放出素子が接続された配線の複数が
    配置された基板と、前記電子放出素子から放出される電
    子の照射により画像を形成する画像形成部材が配置され
    た基板と、前記両基板間に配置された複数のスペーサ
    と、ゲッタとを備える画像形成装置であって、前記複数
    のスペーサは前記配線上に配置されており、前記ゲッタ
    は、前記複数のスペーサ間の配線上に配置されているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 電子放出素子が接続された配線が配置さ
    れた基板と、前記電子放出素子から放出される電子の照
    射により画像を形成する画像形成部材が配置された基板
    と、前記両基板間に配置されたスペーサとを備える画像
    形成装置であって、前記配線はアーチ状の断面を有し、
    前記スペーサは前記配線上に配置され、前記配線と接触
    する端部の角がまるまっていることを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 電子放出素子が接続された配線が配置さ
    れた基板と、前記電子放出素子から放出される電子の照
    射により画像を形成する画像形成部材が配置された基板
    と、前記両基板間に配置されたスペーサとを備える画像
    形成装置であって、前記画像形成部材はアーチ状の断面
    を有する非発光部材を有し、前記スペーサは前記非発光
    部材上に配置され、前記非発光部材と接触する端部の角
    がまるまっていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 基板上に、複数の行方向配線と複数の列
    方向配線とでマトリクス配線された複数の電子放出素子
    を備える電子源基板であって、前記行方向配線と前記列
    方向配線の非交差領域に電位規定部を有することを特徴
    とする電子源基板。
  10. 【請求項10】 前記電位規定部は、前記配線と接続さ
    れている請求項9に記載の電子源基板。
  11. 【請求項11】 前記電位規定部は、前記配線の引出し
    電極である請求項9または10に記載の電子源基板。
  12. 【請求項12】 前記マトリクス配線は、単一の基板上
    に形成されている請求項9〜11のいずれかに記載の電
    子源基板。
  13. 【請求項13】 基板上に、複数の行方向配線と複数の
    列方向配線とでマトリクス配線された複数の電子放出素
    子を備える電子源基板と、前記複数の電子放出素子から
    放出される電子の照射により画像を形成する画像形成部
    材とを備える画像形成装置であって、前記行方向配線と
    前記列方向配線の非交差領域に電位規定部を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記電位規定部は、前記配線と接続さ
    れている請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記電位規定部は、前記配線の引出し
    線で電極である請求項13または14に記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 前記マトリクス配線は、単一の基板上
    に形成されている請求項13〜15のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 電子源が配置された第1基板と、メタ
    ルバックにて被覆された蛍光体及び非発光部材が前記電
    子源と対向するように配置された第2基板とを備える画
    像形成装置であって、前記蛍光体と前記非発光部材とは
    互いに異なる厚さを有しており、前記第2基板の、前記
    蛍光体及び前記非発光部材が配置された側面とは反対側
    面に、前記第1基板の前記電子源が配置された側面に駆
    動時に印加される電位に近い電位を印加する手段を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】 基板上に、蛍光体と、前記蛍光体を覆
    うメタルバックと、前記メタルバックと電気的に接続さ
    れた高圧引出し端子とが配置された画像形成基板であっ
    て、前記メタルバックと前記高圧引出し端子との間を継
    ぐ帯状の中継導電膜を備えることを特徴とする画像形成
    装置。
  19. 【請求項19】 電子源が配置された電子源基板と、前
    記電子源基板に対向は位置され、蛍光体と、前記蛍光体
    を覆うメタルバックと、前記メタルバックと電気的に接
    続された高圧引出し端子とが配置された画像形成基板と
    を備える画像形成装置であって、前記画像形成基板が、
    前記メタルバックと前記高圧引出し端子との間を継ぐ帯
    状の中継導電膜を備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 電子源が配置された電子源基板と、前
    記電子源から放出される電子の照射により画像を形成す
    る画像形成部材が配置された画像形成基板とを有する外
    囲器と、前記外囲器の挟持部を有する筐体とを備える画
    像形成装置であって、前記挟持部は、前記画像形成基板
    を介さずに前記電子源基板を挟持していることを特徴と
    する画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記挟持部は、前記電子源基板の前記
    画像形成基板と重なり合わない部位を挟持している請求
    項20に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記挟持部は、前記電子源基板に配さ
    れたフレキ部とともに前記電子源基板を挟持している請
    求項20または21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 電子放出素子が接続された配線の複数
    が配置された基板と、前記電子放出素子から放出される
    電子の照射により画像を形成する画像形成部材が配置さ
    れた基板と、前記両基板間に配置された複数のスペーサ
    とを備える画像形成装置であって、前記複数のスペーサ
    は、スペーサ間の配線数が5〜50の範囲となるように
    離散的に前記配線上に配置されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記基板と前記両基板間に配置された
    外枠とで外囲器が構成されており、前記両基板のいずれ
    か一方の基板面に水平な面で切った断面における外囲器
    内部面積Aと、前記断面における前記複数のスペーサの
    総断面積Sとの比S/Aが、0.018%〜7.8%の
    範囲である請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記両基板と前記両基板間に配置され
    た外枠とで外囲器が構成されており、前記外枠の幅Wと
    厚さTとの比W/Tが、1.5〜30の範囲である請求
    項23に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 対向配置された一対の基板と前記両基
    板間に配された外枠とで構成された外囲器内に、電子源
    と、前記電子源から放出される電子の照射により画像を
    形成する画像形成部材とを備える画像形成装置であっ
    て、前記外枠が、打ち抜きで形成されたものであること
    を特徴とする画像形成装置。
  27. 【請求項27】 対向配置された一対の基板と前記両基
    板間に配された外枠とで構成された外囲器内に、電子源
    と、前記電子源から放出される電子の照射により画像を
    形成する画像形成部材とを備える画像形成装置であっ
    て、前記外枠の隅部は、外囲器の内外側で円弧形状を有
    し、前記円弧形状は、前記内側と前記外側とで異なる曲
    率を有していることを特徴とする画像形成装置。
  28. 【請求項28】 電子放出素子と、前記電子放出素子に
    接続された配線と、ゲッタとが配置された電子源基板で
    あって、前記ゲッタは前記配線上に配置されており、前
    記ゲッタ及び前記配線はいずれもアーチ状の断面形状を
    有していることを特徴とする電子源基板。
  29. 【請求項29】 前記ゲッタは、非蒸発型のゲッタであ
    る請求項28に記載の電子源基板。
  30. 【請求項30】 前記配線上に配置されているゲッタの
    幅は、前記配線の幅よりも狭い請求項28または29に
    記載の電子源基板。
  31. 【請求項31】 電子放出素子と、前記電子放出素子に
    接続された配線と、ゲッタとが配置された基板と、前記
    電子放出素子から放出される電子の照射により画像を形
    成する画像形成部材とを外囲器内に備える画像形成装置
    であって、前記ゲッタは前記配線上に配置されており、
    前記ゲッタ及び前記配線はいずれもアーチ状の断面形状
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記ゲッタは、非蒸発型のゲッタであ
    る請求項31に記載の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 前記配線上に配置されているゲッタの
    幅は、前記配線の幅よりも狭い請求項31または32に
    記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】 表示パネルと、前記表示パネルに接続
    された高圧電源とを備える画像形成装置であって、前記
    高圧電源が、前記表示パネルの重心よりも下方に配置さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  35. 【請求項35】 前記高圧電源は、前記表示パネルの表
    示面側と反対側の背面に配置されている請求項34に記
    載の画像形成装置。
  36. 【請求項36】 前記表示パネルと前記高圧電源とは間
    隔をもって配置されている請求項34または35に記載
    の画像形成装置。
  37. 【請求項37】 蛍光体と黒色部材とが配された第1の
    基板と、電子放出素子が配された第2の基板とを対向配
    置した画像形成装置であって、該電子放出素子の電子放
    出部直上に、前記黒色部材が配されたことを特徴とする
    画像形成装置。
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