JP2000323097A - 蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents

蛍光ランプおよび照明器具

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JP2000323097A
JP2000323097A JP11130394A JP13039499A JP2000323097A JP 2000323097 A JP2000323097 A JP 2000323097A JP 11130394 A JP11130394 A JP 11130394A JP 13039499 A JP13039499 A JP 13039499A JP 2000323097 A JP2000323097 A JP 2000323097A
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fluorescent lamp
light
pigment
activated
chromaticity
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English (en)
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Toshio Mori
利雄 森
Hiromi Tanaka
裕美 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス管1の内面に、複数の蛍光体を主成分と
する混合蛍光体からなる可視光を放射する発光層2を有
する蛍光ランプであって、ガラス管1と発光層2との間
に、所定の物体色を呈する顔料からなる薄膜3を設ける
ことにより、白色光を放射し、インテリア性の高い蛍光
ランプと照明器具を提供する。 【解決手段】薄膜3は、コバルトバイオレット、コバル
トグリーン、チタンイエロー、べんがら、銅クロムブラ
ック等から選ばれる顔料をポリマー(バインダー)とと
もに塗布し乾燥して形成する。このとき酸化アルミニウ
ム微粒子または酸化イットリウム微粒子等を添加しても
良い。これにより、相関色温度が2700-7500K、かつ色度
点がCIE1960uv色度図上で黒体軌跡からの色度偏差が-0.
005-+0.005の色度範囲内である照明光を放射する蛍光ラ
ンプが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光ランプおよび照
明器具に関する。さらに詳しくは、屋内において使用し
やすいインテリア性の高い蛍光ランプおよび照明器具に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般の照明に用いられている蛍光
ランプには様々な品種があり、住宅照明や屋内施設照明
等に広く使用されている。この蛍光ランプでは、ランプ
内に封入された水銀の励起により作り出される紫外線
で、ガラス管内面に塗布された蛍光体を励起、発光させ
るというプロセスで照明光を作り出している。
【0003】通常、ランプのガラス管を外からみると白
色を呈しているのが普通である。これは、一般的な蛍光
ランプに使用されている蛍光体が白色を呈しているから
であり、外光を特定の可視領域の吸収無しに反射するた
め白く見える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような蛍光ランプ
が多く用いられている住宅や屋内施設等では、必要な明
るさを提供しその空間で支障無く行動・作業が出来るよ
うにすることが照明の目的である。そのためには、充分
な明るさの白色光を放射する必要があり、一般的には高
効率な青色、緑色、赤色に発光する希土類イオンを発光
中心とする蛍光体を組み合わせ、相関色温度が2700
〜7500K、かつ色度点がCIE1960uv色度図
上で黒体軌跡からの色度偏差が−0.005〜0.00
5の色度範囲内である照明光を放射する3波長域発光形
蛍光ランプがよく用いられている。
【0005】しかしながら、近年特に住宅の一部の部屋
や屋内施設の一部を、例えば落ち着いた雰囲気にとか、
高級感あふれる雰囲気にといった、あるコンセプトに基
づきインテリア等を意図的に演出しようとする試みもな
されることもよくあり注目されつつある。そのような演
出を考える場合、その空間を構成する装飾要素の一つと
してランプやそのランプを具備した照明器具も当然考え
なければならない。
【0006】このような観点で従来の一般的な蛍光ラン
プを考えた場合、この蛍光ランプの外観はほとんど画一
的に白色をしており、必ずしも空間の演出に適している
とはいえない。
【0007】一方、ランプのインテリア性を重視するた
め、特定の波長域に発光する蛍光体を用いて、青、緑、
赤といった白色でない特定の色光を放射するようにつく
られた蛍光ランプを用いる場合も考えられるが、この場
合は照明光が白色光でないために、照明の本来の目的で
ある物体の視認性などを著しく低下させ、行動・作業す
るのに支障をきたす。
【0008】また他方では、蛍光ランプのガラス管外側
にある色に着色させたプラスチックフィルム等を被せ、
インテリア性を高めたものも見られる。しかしながら、
この方法では製造に手間がかかり、コストが高くなると
いう難点がある。
【0009】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、大きな製造上の変更を伴わないため一般的な蛍光ラ
ンプと同様に製造できて、その空間で支障無く行動・作
業が出来るようにするという照明本来の機能を損なわな
い白色光を放射する蛍光ランプであって、インテリア性
を高めた蛍光ランプおよびその蛍光ランプを用いた照明
器具を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の蛍光ランプは、ガラス管内面に複数の蛍光
体を主成分とする混合蛍光体からなる発光層を有し、相
関色温度が2700〜7500K、かつ色度点がCIE
1960uv色度図上で黒体軌跡からの色度偏差が−
0.005〜0.005の色度範囲内である照明光を放
射する蛍光ランプであって、前記ガラス管と発光層との
間に所定の物体色を呈する顔料からなる薄膜を設けたこ
とを特徴とする。これにより、一般的な蛍光ランプと同
様に製造できる白色光を放射する蛍光ランプであり、ラ
ンプ自体はある特定の色に着色したインテリア性の高い
蛍光ランプが得られる。
【0011】前記本発明の蛍光ランプにおいては、所定
の物体色を呈する顔料からなる薄膜に、さらに酸化アル
ミニウム及び酸化イットリウムから選ばれる少なくとも
一つの酸化物が混合されていることが好ましい。これに
より、一般的な蛍光ランプと同様に製造できる白色光を
放射する蛍光ランプであり、ランプ自体はある特定の色
に着色したインテリア性の高い蛍光ランプが得られる。
【0012】また前記本発明の蛍光ランプにおいては、
所定の物体色を呈する顔料100重量部に対して、酸化
アルミニウム及び酸化イットリウムから選ばれる少なく
とも一つの酸化物を20〜150重量部の範囲混合した
ことが好ましい。
【0013】また前記本発明の蛍光ランプにおいては、
所定の物体色を呈する顔料が、コバルトバイオレット、
コバルトブルー、コバルトアルミニウムクロムブルー、
群青、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、チ
タンコバルトグリーン、チタンイエロー、チタンバリウ
ムニッケルイエロー、べんがら、鉛丹、銅クロムブラッ
ク及びコバルトフェライトブラックから選ばれる少なく
とも一つの顔料であることが好ましい。
【0014】また前記本発明の蛍光ランプにおいては、
発光層が、波長400〜470nmの青色領域、波長4
90〜550nmの緑色領域、波長600〜670nm
の赤色領域の発光の組み合わせを主発光として放射する
ことが好ましい。これにより、ランプ自体はある特定の
色に着色していながら、白色光を放射する蛍光ランプを
得ることができる。
【0015】また前記本発明の蛍光ランプにおいては、
発光層が、下記A〜C成分を主成分とする混合蛍光体か
らなることが好ましい。 A.波長400〜470nmの青色領域に発光ピークを
有する2価ユーロピウム付活青色蛍光体の少なくとも一
種類 B.波長490〜550nmの緑色領域に発光ピークを
有する3価テルビウム付活、または3価セリウム、3価
テルビウム付活、または2価マンガン付活緑色蛍光体の
少なくとも一種類 C.波長600〜670nmの赤色領域に発光ピークを
有する3価ユーロピウム付活、もしくは2価マンガン付
活、もしくは4価マンガン付活赤色蛍光体の少なくとも
一種類 これらの蛍光体の組み合わせを主成分とする混合蛍光体
を発光層に用いることにより、ランプ自体はある特定の
色に着色していながら、白色光を放射する蛍光ランプを
得ることができる。前記において、混合蛍光体を構成す
る前記A〜C成分の主成分とは、全蛍光体を100重量
%としたとき、50〜100重量%の範囲をいう。
【0016】次に本発明の照明器具は、前記のいずれか
に記載の蛍光ランプと、この蛍光ランプを点灯させる点
灯装置と、これら蛍光ランプおよび点灯装置を設けた器
具本体から構成される。これにより、その空間で支障無
く行動・作業が出来るようにするという照明本来の機能
を損なわず、インテリア性を高めた照明器具を得ること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の蛍光ランプは、所定の物
体色を呈する顔料を含む薄膜をランプのガラス管内面に
設けることによって、ランプ自体はある特定の色に着色
したインテリア性の高い外観を有しており、かつ複数の
蛍光体を主成分とする混合蛍光体からなる発光層を設け
ることにより、放射される照明光は一般的な蛍光ランプ
と同様の白色光であることを特徴としている。
【0018】図1に本発明の一実施形態である蛍光ラン
プの断面図を示す。ガラス管1の内面に、複数の蛍光体
を主成分とする混合蛍光体からなる可視光を放射する発
光層2が形成されている。そして、ガラス管1と発光層
2との間に、所定の物体色を呈する顔料からなる薄膜3
が形成されている。
【0019】発光層2から放射された可視光は所定の物
体色を呈する顔料からなる薄膜3を通過するが、この所
定の物体色を呈する顔料からなる薄膜3は用いた顔料特
有の吸収スペクトルに基づいた可視光の選択的な吸収を
する。
【0020】よって、本発明の蛍光ランプを点灯した時
の外部に得られる照明光4の光色は、発光層2から放射
される発光スペクトルと所定の物体色を呈する顔料から
なる薄膜3の可視光の吸収の特性で決まるので、これら
を調整することにより、一般的な蛍光ランプと同様の白
色の照明光4を得ることができる。
【0021】一方、所定の物体色を呈する顔料からなる
薄膜3をガラス管1の内面に設けていて、消灯時は顔料
が特有の反射・吸収特性に応じて外光を反射・吸収する
ため、顔料の色による特定の色に着色したインテリア性
の高い外観を得ることができる。
【0022】ガラス材料とランプに封入された水銀との
反応を抑制する効果、紫外線を反射する等を期待して、
ガラス管1の内面に酸化アルミニウム、酸化イットリウ
ム等の微粒子を主体とする保護膜と一般的に呼ばれる薄
膜を形成することが一般的によく行われているが、本発
明においても上記保護膜を形成してもよく、この場合で
も本発明の効果が得られる。
【0023】なお、上記保護膜は酸化アルミニウム、酸
化イットリウム等の微粒子を水もしくは有機溶媒等に分
散させた保護膜液を作成し、それをガラス管内面に塗布
・乾燥させて形成しても良い。
【0024】上記保護膜液中に所定の物体色を呈する顔
料も同時に分散させ、保護膜材料と顔料の混合物溶液と
し、この溶液を用いて、所定の物体色を呈する顔料と、
保護膜の材料である酸化アルミニウムまたは酸化イット
リウムのうちの少なくとも一種類を含む混合物を用いて
形成された薄膜を設けても、本発明の効果を得ることが
できる。この構成であれば、一つの薄膜において、保護
膜としての機能とランプ自体を着色させる顔料からなる
薄膜としての機能を同時に持たせることができる。
【0025】上記保護膜材料と顔料の混合物溶液を用い
て蛍光ランプに薄膜形成するに際しては、薄膜中の保護
膜材料と顔料の含有比率が、形成される薄膜の特性を決
定する。すなわち、所定の物色体を呈する顔料の重量に
対し、保護膜材料である酸化アルミニウム及び酸化イッ
トリウムから選ばれる少なくとも一つの酸化物の重量が
少ないと、ランプ自体を着色させる機能は果たせるが、
保護膜としての機能を十分果たすには至らない。
【0026】逆に、所定の物色体を呈する顔料の重量に
対し、保護膜材料である酸化アルミニウム及び酸化イッ
トリウムから選ばれる少なくとも一つの酸化物の重量が
多いと、保護膜としての機能は果たせるが、保護膜材料
である酸化アルミニウム及び酸化イットリウムが白色の
粒子であるため、ランプ自体を白色でない特定の色に着
色させることができなくなる。
【0027】このような観点より、上記薄膜において、
保護膜としての機能と、ランプ自体を着色させる顔料か
らなる薄膜としての機能を同時に持たせるためには、上
記薄膜中の所定の物色体を呈する顔料と保護膜材料であ
る酸化アルミニウム及び酸化イットリウムから選ばれる
少なくとも一つの酸化物の含有量について、所定の物色
体を呈する顔料100重量部に対して、酸化アルミニウ
ム及び酸化イットリウムから選ばれる少なくとも一つの
酸化物を20〜150重量部の範囲が好ましく、とくに
40〜100重量部の範囲で混合することが好ましい。
【0028】図2に上記構成の蛍光ランプの断面図を示
す。ガラス管5の内面に、複数の蛍光体を主成分とする
混合蛍光体からなる可視光を放射する発光層6が形成さ
れおり、ガラス管5と発光層6との間に、所定の物体色
を呈する顔料と、保護膜の材料である酸化アルミニウム
または酸化イットリウムのうちの少なくとも一種類を含
む混合物からなる薄膜7が形成されている。そして照明
光8は、一般的な蛍光ランプと同様の白色光である。
【0029】本発明の蛍光ランプに用いられる顔料とし
ては、無機顔料を単独、もしくは複数使用すればよい。
蛍光ランプを製造する際に、蛍光体からなる発光層をガ
ラス管内面に形成するために、ガラス管を500〜80
0℃程度で熱処理する必要があるため、有機顔料を用い
るのは不適当である。
【0030】本発明を実現するために使用することので
きる顔料の代表的なものの一覧を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】また、表1に挙げていない顔料であって
も、蛍光ランプの製造中や点灯中に安定であるものであ
れば、他の顔料であっても使用することができる。
【0033】次に本発明の蛍光ランプの発光層は、一般
的な3波長域発光形蛍光ランプと同様の波長400〜4
70nmの青色領域、波長490〜550nmの緑色領
域、波長600〜670nmの赤色領域の発光の組み合
わせを主発光として放射するように、複数の蛍光体を主
成分とする混合蛍光体から構成すればよい。
【0034】波長400〜470nmの青色領域に発光
ピークを有する蛍光体としては、2価ユ−ロピウム付活
青色蛍光体の少なくとも一種類を用いる。例えば、2価
ユ−ロピウム付活アルミン酸バリウムマグネシウム蛍光
体(BaMg2Al16O27:Eu2+)や、2価ユ−ロピ
ウム付活ストロンチウムカルシウムバリウムクロロアパ
タイト蛍光体((Sr,Ca,Ba)10(PO4)6Cl
2:Eu2+)等を用いる。
【0035】波長490〜550nmの緑色領域に発光
ピークを有する蛍光体としては、3価テルビウム付活、
もしくは3価セリウム、3価テルビウム付活、もしくは
2価マンガン付活緑色蛍光体の少なくとも一種類を用い
る。例えば、3価テルビウム付活アルミン酸セリウムマ
グネシウム蛍光体(CeMgAl11O19:Tb3+)、3
価セリウム、3価テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体
(LaPO4:Ce3+,Tb3+)、2価マンガン付活ア
ルミン酸セリウムマグネシウム亜鉛蛍光体(Ce(M
g,Zn)Al11O19:Mn2+)等を用いる。
【0036】波長600〜670nmの赤色領域に発光
ピークを有する蛍光体としては、3価ユーロピウム付
活、もしくは2価マンガン付活、もしくは4価マンガン
付活赤色蛍光体の少なくとも一種類を用いる。例えば、
3価ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y
2O3:Eu3+)、3価ユーロピウム付活酸化ガドリニウ
ム蛍光体(Gd2O3:Eu3+)、2価マンガン付活ホウ
酸セリウムガドリニウムマグネシウム蛍光体(CeGd
MgB5O10:Mn2+)、4価マンガン付活ゲルマン酸
フルオロマグネシウム蛍光体(3.5MgO・0.5M
gF2・GeO2:Mn 4+)等を用いる。
【0037】また、一般的な3波長域発光形蛍光ランプ
において、演色性の改善などの効果を狙って、波長40
0〜470nmの青色領域、波長490〜550nmの
緑色領域、波長600〜670nmの赤色領域に発光す
る蛍光体の他に、その他の波長領域に発光ピークを有す
る蛍光体を意図的に追加することがあるが、本発明にお
いてもその他の波長領域に発光ピークを有する蛍光体を
追加してもよく、本発明の効果が失われることはない。
【0038】以上の顔料、蛍光体材料を用いて本発明の
蛍光ランプを作成することができるが、本発明の蛍光ラ
ンプが点灯時に、相関色温度が2700〜7500K、
かつ色度点がCIE1960uv色度図上で黒体軌跡か
らの色度偏差が−0.005〜0.005の色度範囲内
である照明光を放射するようにすればよい。
【0039】住宅照明や屋内施設照明等に使用されてい
る蛍光ランプは、相関色温度が2700〜7500Kの
範囲内のものが一般的であり、特に3000〜7000
Kの範囲内のものが大半を占めている。また、光色の色
度点のCIE1960uv色度図上での黒体軌跡からの
色度偏差は0近傍に設定することが一般的であり、製造
工程上のばらつきなどがあることから、おおむね−0.
005〜0.005の色度範囲内にあるものが大半であ
り、上記色度範囲内であればCIE1960uv色度図
上での黒体軌跡からの色度偏差が0のランプと同様の機
能を有するランプとして支障なく使用されている。
【0040】すなわち、相関色温度が2700〜750
0K、かつ色度点がCIE1960uv色度図上で黒体
軌跡からの色度偏差が−0.005〜0.005の色度
範囲内である照明光が一般的に”白色光”として認識さ
れ使用されており、照明された空間で支障無く行動・作
業ができるようにするという目的を満たすものと考えら
れる。
【0041】ゆえに本発明においても、点灯時に相関色
温度が2700〜7500K、かつ色度点がCIE19
60uv色度図上で黒体軌跡からの色度偏差が−0.0
05〜0.005の色度範囲内である照明光を放射する
ように蛍光ランプの光色を設定すればよい。
【0042】次に具体的な本発明の蛍光ランプの作成方
法を示す。
【0043】まず、蛍光ランプの消灯時に所望の色を呈
することのできる顔料を選択して、その顔料を水もしく
は有機溶媒等に分散させ、必要に応じて成膜を容易にす
るためのポリマー(バインダー)などを適宜追加し、顔
料溶液を作成する。この時、保護膜の材料として一般的
に使用される酸化アルミニウム微粒子または酸化イット
リウム微粒子のうちの少なくとも一種類と顔料を同時に
混合・分散させた顔料溶液であってもよい。そして、こ
の顔料溶液をガラス管内面に塗布・乾燥させ、必要によ
ってはその後に適切な温度での加熱処理を行って、所定
の物体色を呈する顔料からなる薄膜をガラス管内面に形
成する。
【0044】このような薄膜の形成方法は、一般的な蛍
光ランプにおける保護膜層の形成方法と全く同じプロセ
スであるため、大きな製造上の変更を伴わず一般的な蛍
光ランプと同様に作成することが可能である。
【0045】ここで蛍光ランプの消灯時の物体色は用い
る顔料の物体色によっておおむね決まるが、顔料溶液中
の顔料濃度や顔料からなる薄膜の膜厚によって、色の濃
淡を調整することができる。もちろん、用いる顔料が同
じであれば、顔料濃度が高くなるほど、また顔料からな
る薄膜の膜厚が厚くなるほど蛍光ランプの消灯時の物体
色は濃い色となることは言うまでもないが、それに従っ
て蛍光ランプの点灯時には発光層より放射された可視光
を顔料からなる薄膜が多く吸収してしまうため、ランプ
の光束の低下をまねくことは言うまでもない。前記顔料
を含む層の好ましい膜厚は0.2〜5.0μmの範囲で
あり、さらに好ましい膜厚は0.5〜3.0μmの範囲
である。
【0046】次に、波長400〜470nmの青色領
域、波長490〜550nmの緑色領域、波長600〜
670nmの赤色領域にそれぞれ発光ピークを有する複
数の蛍光体を所望のランプの光色に応じて調合し、水も
しくは有機溶媒等に分散させ、必要に応じて成膜を容易
にするためのポリマーなどを適宜追加し、蛍光体サスペ
ンジョンを作成する。そして、この蛍光体サスペンジョ
ンを上記顔料からなる薄膜を形成したガラス管内面に塗
布・乾燥し、適切な温度で加熱処理を行って発光層を形
成する。
【0047】ここで、ガラス管内面に顔料からなる薄膜
を形成していない一般的な3波長域発光形蛍光ランプに
おいて相関色温度が2700〜7500K、かつ色度点
がCIE1960uv色度図上で黒体軌跡からの色度偏
差が−0.005〜0.005の色度範囲内である白色
の照明光を放射するように複数の蛍光体をある割合で調
合した蛍光体サスペンジョンをそのまま、顔料からなる
薄膜を形成したガラス管内面に塗布し発光層を形成して
蛍光ランプとした場合、顔料からなる薄膜が発光層より
放射された可視光を選択的に吸収してしまうために、外
部に放射される照明光が相関色温度が2700〜750
0K、かつ色度点がCIE1960uv色度図上で黒体
軌跡からの色度偏差が−0.005〜0.005の色度
範囲内からはずれてしまう場合もあり得る。
【0048】しかし、波長400〜470nmの青色領
域、波長490〜550nmの緑色領域、波長600〜
670nmの赤色領域の3つの主発光をいろいろな割合
で混合することによって、白色光を含むかなり広範囲の
色度範囲の可視光を作り出すことが可能であるのが3波
長域発光形蛍光ランプの大きな特徴であり、本発明の蛍
光ランプにおいても顔料からなる薄膜による可視光の選
択的な吸収を考慮して、青色領域、緑色領域、赤色領域
に発光する蛍光体の調合比を調整することによって、容
易にランプ自体はある特定の色に着色していながら、白
色光を放射する本発明の効果を有する蛍光ランプを得る
ことができる。
【0049】以降は、上記顔料からなる薄膜と、混合蛍
光体からなる発光層とを設けたガラス管の排気、希ガス
および水銀の封入、封止、口金形成等の通常通りの蛍光
ランプの製造方法によって、本発明の蛍光ランプを得る
ことができる。
【0050】なお、本発明の蛍光ランプは、直管蛍光ラ
ンプの他、環形蛍光ランプやコンパクト形蛍光ランプ等
でもよく、特にランプの形状に制限はない。どの形状の
蛍光ランプにおいても本発明の効果を有する蛍光ランプ
を得ることは可能である。
【0051】以上の様にして作成された本発明の蛍光ラ
ンプを用いて、インテリア性の高い照明器具を得ること
もできる。
【0052】図3に本発明の照明器具の一実施形態の構
成を示す。この照明器具は、本発明の蛍光ランプ9と、
この蛍光ランプ9を点灯させるために安定器等から構成
される点灯装置10と、これら蛍光ランプ9および点灯
装置10を設けた器具本体11から構成される。
【0053】照明器具の形状とともに、本発明の蛍光ラ
ンプ9の消灯時の物体色との配色の調和を考慮して、点
灯装置10や器具本体11の色を決めることによって、
照明器具が設置される空間の雰囲気に適合したインテリ
ア性の高い照明器具とすることができる。
【0054】
【実施例】次に本発明にかかる蛍光ランプの実施例につ
いて説明する。
【0055】(実施例1)純水3000mlに平均粒径
0.2〜0.5μmのコバルトブルー青色顔料15gを
分散させ、バインダーとして水溶性ポリマーのポリエチ
レンオキサイド(PEO)の1.5重量%水溶液を50
0ml添加し、青色の顔料溶液を作成した。
【0056】使用したコバルトブルー青色顔料の粉体状
態での分光反射スペクトルを図4に示す。なお各波長に
おける分光反射率は、標準の硫酸バリウム白色粉末の各
波長における分光反射率の値を100%とした時の値で
ある。
【0057】そしてこの顔料溶液を用いて、ガラス管内
面に顔料からなる薄膜(膜厚:約1μm)を形成したと
ころ、ガラス管は淡い青色を呈した。
【0058】次に、2価ユーロピウム付活アルミン酸バ
リウムマグネシウム青色蛍光体、3価テルビウム付活リ
ン酸ランタン緑色蛍光体、3価ユーロピウム付活酸化イ
ットリウム赤色蛍光体を15重量%:50重量%:35
重量%の割合で混合し、蛍光体サスペンジョンを作成し
た。そして、この蛍光体サスペンジョンを用いて、上記
顔料からなる薄膜を形成したガラス管内面に混合蛍光体
からなる発光層を形成した(膜厚:約20μm)。
【0059】そして、一般的な蛍光ランプの製造方法に
従い排気・封止等を行って、本発明にかかる蛍光ランプ
を得た。
【0060】得られた蛍光ランプの点灯時の光色は、相
関色温度5023K、色度点のCIE1960uv色度
図上での黒体軌跡からの色度偏差が−0.0012の白
色光であった。
【0061】また、蛍光ランプの消灯時には、青色顔料
からなる薄膜を形成したために、淡い青色を呈したイン
テリア性の高い外観を有したものであった。
【0062】(実施例2)酢酸ブチル3000mlに平
均粒径0.3〜0.6μmのチタンコバルトグリーン緑
色顔料30gと、平均粒径0.01〜0.1μmの酸化
アルミニウム微粒子15gを分散させ、酢酸ブチルに可
溶なポリマーであるエチルセルロース(EC)の5重量
%溶液をバインダーとして150ml添加し、緑色の顔
料溶液を作成した。
【0063】使用したチタンコバルトグリーン緑色顔料
の粉体状態での分光反射スペクトルを図5に示す。(な
お各波長における分光反射率は、標準の硫酸バリウム白
色粉末の各波長における分光反射率の値を100%とし
た時の値である。) そしてこの顔料溶液を用いて、ガラス管内面に顔料と酸
化アルミニウムの混合物からなる薄膜(膜厚:約2μ
m)を形成したところ、ガラス管は鮮やかな緑色を呈し
た。
【0064】次に、2価ユ−ロピウム付活ストロンチウ
ムカルシウムバリウムクロロアパタイト青色蛍光体、2
価マンガン付活アルミン酸セリウムマグネシウム亜鉛緑
色蛍光体、3価テルビウム付活リン酸ランタン緑色蛍光
体、3価ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体
を重量%で40%:8%:20%:32%の割合で混合
し、蛍光体サスペンジョンを作成した。そして、この蛍
光体サスペンジョンを用いて、上記顔料と酸化アルミニ
ウムの混合物からなる薄膜を形成したガラス管内面に混
合蛍光体からなる発光層を形成した(膜厚:約20μ
m)。
【0065】そして、一般的な蛍光ランプの製造方法に
従い排気・封止等を行って、本発明にかかる蛍光ランプ
を得た。
【0066】得られた蛍光ランプの点灯時の光色は、相
関色温度6650K、色度点のCIE1960uv色度
図上での黒体軌跡からの色度偏差が0.0008の白色
光であった。
【0067】また、蛍光ランプの消灯時には、緑色顔料
を含む薄膜を形成したために、鮮やかな緑色を呈したイ
ンテリア性の高い外観を有したものであった。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大きな製
造上の変更を伴わないため一般的な蛍光ランプと同様に
製造できる、白色光を放射する蛍光ランプでありなが
ら、ランプ自体はある特定の色に着色したインテリア性
の高い蛍光ランプおよびその蛍光ランプを用いた照明器
具を得ることができる。このように本発明は工業的価値
の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の蛍光ランプの断面図。
【図2】本発明の別の実施形態の蛍光ランプの断面図。
【図3】本発明の一実施形態の照明器具の構成を示す模
式図。
【図4】本発明の実施例1で用いたコバルトブルー青色
顔料粉体の分光反射スペクトル図。
【図5】本発明の実施例2で用いたチタンコバルトグリ
ーン緑色顔料粉体の分光反射スペクトル図。
【符号の説明】
1 ガラス管 2 混合蛍光体からなる発光層 3 顔料からなる薄膜 4 照明光 5 ガラス管 6 混合蛍光体からなる発光層 7 顔料と保護膜材料の混合物からなる薄膜 8 照明光 9 蛍光ランプ 10 点灯装置 11 照明器具本体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管内面に複数の蛍光体を主成分と
    する混合蛍光体からなる発光層を有し、相関色温度が2
    700〜7500K、かつ色度点がCIE1960uv
    色度図上で黒体軌跡からの色度偏差が−0.005〜
    0.005の色度範囲内である照明光を放射する蛍光ラ
    ンプであって、前記ガラス管と発光層との間に所定の物
    体色を呈する顔料からなる薄膜を設けたことを特徴とす
    る蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 所定の物体色を呈する顔料からなる薄膜
    に、さらに酸化アルミニウム及び酸化イットリウムから
    選ばれる少なくとも一つの酸化物が混合されている請求
    項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 所定の物体色を呈する顔料100重量部
    に対して、酸化アルミニウム及び酸化イットリウムから
    選ばれる少なくとも一つの酸化物を20〜150重量部
    の範囲混合した請求項2に記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 所定の物体色を呈する顔料が、コバルト
    バイオレット、コバルトブルー、コバルトアルミニウム
    クロムブルー、群青、コバルトグリーン、コバルトクロ
    ムグリーン、チタンコバルトグリーン、チタンイエロ
    ー、チタンバリウムニッケルイエロー、べんがら、鉛
    丹、銅クロムブラック及びコバルトフェライトブラック
    から選ばれる少なくとも一つの顔料である請求項1〜3
    のいずれかに記載の蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 発光層が、波長400〜470nmの青
    色領域、波長490〜550nmの緑色領域、波長60
    0〜670nmの赤色領域の発光の組み合わせを主発光
    として放射する請求項1〜4のいずれかにに記載の蛍光
    ランプ。
  6. 【請求項6】 前記発光層が、下記A〜C成分を主成分
    とする混合蛍光体からなる請求項5に記載の蛍光ラン
    プ。 A.波長400〜470nmの青色領域に発光ピークを
    有する2価ユーロピウム付活青色蛍光体の少なくとも一
    種類 B.波長490〜550nmの緑色領域に発光ピークを
    有する3価テルビウム付活、または3価セリウム、3価
    テルビウム付活、または2価マンガン付活緑色蛍光体の
    少なくとも一種類 C.波長600〜670nmの赤色領域に発光ピークを
    有する3価ユーロピウム付活、もしくは2価マンガン付
    活、もしくは4価マンガン付活赤色蛍光体の少なくとも
    一種類
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の蛍光ラ
    ンプと、この蛍光ランプを点灯させる点灯装置と、これ
    ら蛍光ランプおよび点灯装置を設けた器具本体から構成
    されることを特徴とする照明器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044486A3 (en) * 2002-11-14 2004-07-29 Koninkl Philips Electronics Nv Light-transmitting substrate provided with a light-absorbing coating
US7550910B2 (en) * 2005-11-08 2009-06-23 General Electric Company Fluorescent lamp with barrier layer containing pigment particles

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