JP2000324400A - 電子線像撮像装置及び電子顕微鏡 - Google Patents
電子線像撮像装置及び電子顕微鏡Info
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- JP2000324400A JP2000324400A JP11132379A JP13237999A JP2000324400A JP 2000324400 A JP2000324400 A JP 2000324400A JP 11132379 A JP11132379 A JP 11132379A JP 13237999 A JP13237999 A JP 13237999A JP 2000324400 A JP2000324400 A JP 2000324400A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1台の電子線像撮像装置で、高品位な静止画
の取り込みと高フレームレートの動画観察を行う。 【解決手段】 フルフレームトランスファ型CCD素子
109を備え、CCD制御部110の制御下に、静止画
撮像のときにはフルフレームトランスファ方式で画像を
取り込み、動画撮像のときにはフレームトランスファ方
式で画像の連続取込みを行う。フルフレームトランスフ
ァ型CCD素子109をフレームトランスファー方式で
動作させるときは、電子線遮断板112によってシンチ
レータ107に照射される電子線の一部を遮断してフル
フレームトランスファ型CCD素子109の一部に遮光
領域を作り、そこをメモり部として利用する。
の取り込みと高フレームレートの動画観察を行う。 【解決手段】 フルフレームトランスファ型CCD素子
109を備え、CCD制御部110の制御下に、静止画
撮像のときにはフルフレームトランスファ方式で画像を
取り込み、動画撮像のときにはフレームトランスファ方
式で画像の連続取込みを行う。フルフレームトランスフ
ァ型CCD素子109をフレームトランスファー方式で
動作させるときは、電子線遮断板112によってシンチ
レータ107に照射される電子線の一部を遮断してフル
フレームトランスファ型CCD素子109の一部に遮光
領域を作り、そこをメモり部として利用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス製
造分野、新素材開発研究分野、医学生物研究分野などに
おいて使用される透過電子顕微鏡像など電子顕微鏡、及
びその電子顕微鏡などに備えられて電子線像を撮像する
ための電子線像撮像装置に関する。
造分野、新素材開発研究分野、医学生物研究分野などに
おいて使用される透過電子顕微鏡像など電子顕微鏡、及
びその電子顕微鏡などに備えられて電子線像を撮像する
ための電子線像撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透過型電子顕微鏡を利用する分野など
で、電子線画像を観察及び記録する手段としてCCD素
子を組み込んだ撮像装置が使われている。CCD撮像装
置を用いるメリットとしては、画像を電子情報として記
録できることがあげられる。特に、フルフレームトラン
スファ型CCDは、読み出しノイズを低く抑えることが
できることなどから、美しい画像の取り込みや高精度か
つ2次元の位置分解能を持って電子線を計測する検出器
として広く使われている。
で、電子線画像を観察及び記録する手段としてCCD素
子を組み込んだ撮像装置が使われている。CCD撮像装
置を用いるメリットとしては、画像を電子情報として記
録できることがあげられる。特に、フルフレームトラン
スファ型CCDは、読み出しノイズを低く抑えることが
できることなどから、美しい画像の取り込みや高精度か
つ2次元の位置分解能を持って電子線を計測する検出器
として広く使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フルフレームトランス
ファ型CCDは、シャッターなどを用いて光がCCDに
当たらない時間(読み出し時間)を作らねばならない。
従って、動画観察、視野探し、電子顕微鏡の調整の際な
どには、露光の時間以外に読み出し時間が1フレーム毎
に必要となり、速いフレームレートでの画像出力ができ
ず、またフレームレートを高めようとすると露光時間を
稼ぐことができなくなるため、感度が低くなってしまう
等の欠点があった。また、動画観察用にTVカメラ等の
別の撮像手段を用いると、撮像素子の違いによって起こ
る見え方の違いが大きい上、観察から撮像への素早い移
行が困難である。
ファ型CCDは、シャッターなどを用いて光がCCDに
当たらない時間(読み出し時間)を作らねばならない。
従って、動画観察、視野探し、電子顕微鏡の調整の際な
どには、露光の時間以外に読み出し時間が1フレーム毎
に必要となり、速いフレームレートでの画像出力ができ
ず、またフレームレートを高めようとすると露光時間を
稼ぐことができなくなるため、感度が低くなってしまう
等の欠点があった。また、動画観察用にTVカメラ等の
別の撮像手段を用いると、撮像素子の違いによって起こ
る見え方の違いが大きい上、観察から撮像への素早い移
行が困難である。
【0004】本発明は、1台で高精度読み出しと高速読
み出しの両方を可能にする電子線像撮像装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、また、高速で画像取り込
みを行って動画観察もしくは視野探し、焦点合わせ、非
点補正などを迅速に行うことができると共に、高品位の
記録静止画像の取り込みをも容易に行うことのできる電
子顕微鏡を提供することを目的とする。
み出しの両方を可能にする電子線像撮像装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、また、高速で画像取り込
みを行って動画観察もしくは視野探し、焦点合わせ、非
点補正などを迅速に行うことができると共に、高品位の
記録静止画像の取り込みをも容易に行うことのできる電
子顕微鏡を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、試料を透過
した電子線の拡大像をシンチレータ上に形成して光像に
変換し、その光像をフルフレームトランスファーCCD
(以下、FFT−CCDという)を使って撮像する。撮
像した画像を高精細取込みする時はFFT−CCDを通
常のフルフレームトランスファ方式で読み出し、速いフ
レームレートで読み出す時はFFT−CCDをフレーム
トランスファCCD(以下、FT−CCDという)とし
て動作させ、フレームトランスファ方式で読み出す。こ
の2種類の動作方式の切換はCCD制御回路によって行
う。
した電子線の拡大像をシンチレータ上に形成して光像に
変換し、その光像をフルフレームトランスファーCCD
(以下、FFT−CCDという)を使って撮像する。撮
像した画像を高精細取込みする時はFFT−CCDを通
常のフルフレームトランスファ方式で読み出し、速いフ
レームレートで読み出す時はFFT−CCDをフレーム
トランスファCCD(以下、FT−CCDという)とし
て動作させ、フレームトランスファ方式で読み出す。こ
の2種類の動作方式の切換はCCD制御回路によって行
う。
【0006】CCDをFFT−CCDとして動作させ、
電子線像を静止画像として取り込む時は、シャッターな
どを用いてCCD上に重ねられたシンチレータに照射さ
れる電子線を遮蔽することでCCDに光が当たらない時
間を作り、その時間内にフルフレームトランスファ方式
で画像信号を取り込む。また、CCDをFT−CCDと
して動作させ、電子線像を動画像として取り込む時に
は、CCDの撮像領域の一部、例えば半分を電子線遮蔽
してシンチレータからの光が当たらない遮光部を作り、
その遮光部を、フレームトランスファ方式で読み出す際
に受光部からの信号電荷を転送するメモリ部として利用
することで、読み出しを連続的に繰り返すことを可能に
する。
電子線像を静止画像として取り込む時は、シャッターな
どを用いてCCD上に重ねられたシンチレータに照射さ
れる電子線を遮蔽することでCCDに光が当たらない時
間を作り、その時間内にフルフレームトランスファ方式
で画像信号を取り込む。また、CCDをFT−CCDと
して動作させ、電子線像を動画像として取り込む時に
は、CCDの撮像領域の一部、例えば半分を電子線遮蔽
してシンチレータからの光が当たらない遮光部を作り、
その遮光部を、フレームトランスファ方式で読み出す際
に受光部からの信号電荷を転送するメモリ部として利用
することで、読み出しを連続的に繰り返すことを可能に
する。
【0007】すなわち、本発明による電子線像撮像装置
は、電子線像を受像するシンチレータと、シンチレータ
上に形成された光像を2次元画像として取り込むための
CCD撮像手段とを含む電子線像撮像装置において、C
CD撮像手段は撮像領域の一部をメモり部として使用す
る機能を有することを特徴とする。本発明による電子線
像撮像装置は、また、電子線像を受像するシンチレータ
と、シンチレータ上に形成された光像を2次元画像とし
て取り込むためのCCD撮像手段とを含む電子線像撮像
装置において、CCD撮像手段は、フルフレームトラン
スファーCCDを備え、フルフレームトランスファーC
CDの撮像領域全域を受光部として使用するモードと、
撮像領域を受光部とメモり部とに分割して使用するモー
ドとを有することを特徴とする。
は、電子線像を受像するシンチレータと、シンチレータ
上に形成された光像を2次元画像として取り込むための
CCD撮像手段とを含む電子線像撮像装置において、C
CD撮像手段は撮像領域の一部をメモり部として使用す
る機能を有することを特徴とする。本発明による電子線
像撮像装置は、また、電子線像を受像するシンチレータ
と、シンチレータ上に形成された光像を2次元画像とし
て取り込むためのCCD撮像手段とを含む電子線像撮像
装置において、CCD撮像手段は、フルフレームトラン
スファーCCDを備え、フルフレームトランスファーC
CDの撮像領域全域を受光部として使用するモードと、
撮像領域を受光部とメモり部とに分割して使用するモー
ドとを有することを特徴とする。
【0008】CCD撮像領域の一部をメモり部として使
用するに当たっては、電子線の光路の一部に可動電子線
遮蔽板を挿入してシンチレータの電子線像受像領域の一
部を電子線遮蔽し、CCDの撮像領域の一部にシンチレ
ータからの光が当たらない遮光領域を作り、CCD制御
部によってその遮光領域をメモり部として機能させる。
メモり部は、CCDの受光部で光電変換され蓄積された
信号電荷を、読み出すまでの間一時的に保管しておくた
めに使用される。
用するに当たっては、電子線の光路の一部に可動電子線
遮蔽板を挿入してシンチレータの電子線像受像領域の一
部を電子線遮蔽し、CCDの撮像領域の一部にシンチレ
ータからの光が当たらない遮光領域を作り、CCD制御
部によってその遮光領域をメモり部として機能させる。
メモり部は、CCDの受光部で光電変換され蓄積された
信号電荷を、読み出すまでの間一時的に保管しておくた
めに使用される。
【0009】本発明による電子顕微鏡は、電子銃と、電
子銃から放出された電子線を試料に照射するための照射
レンズ系と、試料を透過した電子による電子線像を形成
するためのレンズ系と、電子線像を撮像するための前述
の電子線像撮像装置とを含む電子顕微鏡において、電子
線像撮像装置は、高精度読み出し時と高速読み出し時と
で電子線像受像面積を変化させることを特徴とする。本
発明の電子顕微鏡が撮像する電子線像は、2次元的な広
がりを持った電子線像であればどのような電子線像でも
よく、それには試料の透過電子線像、電子線回折像、電
子線のエネルギー分散像などが含まれる。
子銃から放出された電子線を試料に照射するための照射
レンズ系と、試料を透過した電子による電子線像を形成
するためのレンズ系と、電子線像を撮像するための前述
の電子線像撮像装置とを含む電子顕微鏡において、電子
線像撮像装置は、高精度読み出し時と高速読み出し時と
で電子線像受像面積を変化させることを特徴とする。本
発明の電子顕微鏡が撮像する電子線像は、2次元的な広
がりを持った電子線像であればどのような電子線像でも
よく、それには試料の透過電子線像、電子線回折像、電
子線のエネルギー分散像などが含まれる。
【0010】高精度読み出し時には電子線像受像装置が
備えるCCD撮像手段の撮像領域全域を受光部として使
用し、高速読み出し時にはCCD撮像手段の撮像領域の
一部を受光部として使用し他の部分をメモり部として使
用する。あるいは、高精度読み出し時には電子線像撮像
装置の電子線像受像領域全域を使用し、高速読み出し時
には電子線像撮像装置の電子線受像領域の一部の領域を
可動電子線遮蔽板によって電子線遮蔽する。
備えるCCD撮像手段の撮像領域全域を受光部として使
用し、高速読み出し時にはCCD撮像手段の撮像領域の
一部を受光部として使用し他の部分をメモり部として使
用する。あるいは、高精度読み出し時には電子線像撮像
装置の電子線像受像領域全域を使用し、高速読み出し時
には電子線像撮像装置の電子線受像領域の一部の領域を
可動電子線遮蔽板によって電子線遮蔽する。
【0011】高速読み出し時には前記CCD撮像手段の
撮像領域の半分の領域を受光部として使用してもよい
し、CCD撮像手段の撮像領域の半分以下の領域を受光
部として使用してもよい。受光部として使用するCCD
撮像手段の撮像領域が狭くなればなるほど、より高速な
読み出しが可能となる。本発明によれば、FFT−CC
Dを組み込んだCCDカメラで、高品位の静止画を撮像
する時には、CCD素子全域を使用し、シャッター等を
用いて通常のFFT−CCD素子の動作を行う。そし
て、高フレームレートでの撮像時には、FFT−CCD
にFT−CCDと同じ動作をさせることにより、CCD
露光時間内のCCDの信号電荷読み出しを光が被ること
なく行うことを可能とし、高速連続撮像時の露光時間延
長、感度向上、連続撮像の更なる高速化を図ることがで
きる。
撮像領域の半分の領域を受光部として使用してもよい
し、CCD撮像手段の撮像領域の半分以下の領域を受光
部として使用してもよい。受光部として使用するCCD
撮像手段の撮像領域が狭くなればなるほど、より高速な
読み出しが可能となる。本発明によれば、FFT−CC
Dを組み込んだCCDカメラで、高品位の静止画を撮像
する時には、CCD素子全域を使用し、シャッター等を
用いて通常のFFT−CCD素子の動作を行う。そし
て、高フレームレートでの撮像時には、FFT−CCD
にFT−CCDと同じ動作をさせることにより、CCD
露光時間内のCCDの信号電荷読み出しを光が被ること
なく行うことを可能とし、高速連続撮像時の露光時間延
長、感度向上、連続撮像の更なる高速化を図ることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。ここでは、本発明を透過型電子顕
微鏡による試料透過電子線像の撮像に適用する場合の一
例について説明する。図1は、本発明による電子線像撮
像装置を組み込んだ透過型電子顕微鏡の一例を示す概略
構成図である。電子銃101から発生された通常数百キ
ロボルトで加速されている電子線は、照射レンズ系10
2によって試料103に照射される。試料103に照射
された電子線は、その一部が試料103を透過する。光
の場合と同様に、試料103の厚さや試料構成物質の性
質により電子線の透過する量が異なる。試料103を透
過した電子線を2次元の位置分解能を有して検出する手
段があれば、これを試料の透過電子線像としてとらえる
ことができる。この役割を果たすものが蛍光板106や
電子線像撮像装置200である。資料の透過電子線像
は、対物レンズ系104と結像レンズ系105を用いて
拡大することができる。像を形成するのが電子線である
ため、これらのレンズの多くは電磁石で作られた磁場の
作用を利用する電磁レンズであるが、電場の作用を利用
する静電レンズの場合もある。
施の形態を説明する。ここでは、本発明を透過型電子顕
微鏡による試料透過電子線像の撮像に適用する場合の一
例について説明する。図1は、本発明による電子線像撮
像装置を組み込んだ透過型電子顕微鏡の一例を示す概略
構成図である。電子銃101から発生された通常数百キ
ロボルトで加速されている電子線は、照射レンズ系10
2によって試料103に照射される。試料103に照射
された電子線は、その一部が試料103を透過する。光
の場合と同様に、試料103の厚さや試料構成物質の性
質により電子線の透過する量が異なる。試料103を透
過した電子線を2次元の位置分解能を有して検出する手
段があれば、これを試料の透過電子線像としてとらえる
ことができる。この役割を果たすものが蛍光板106や
電子線像撮像装置200である。資料の透過電子線像
は、対物レンズ系104と結像レンズ系105を用いて
拡大することができる。像を形成するのが電子線である
ため、これらのレンズの多くは電磁石で作られた磁場の
作用を利用する電磁レンズであるが、電場の作用を利用
する静電レンズの場合もある。
【0013】透過型電子顕微鏡は高加速の電子線を使用
しているため、光学顕微鏡を用いたのではほとんど実現
不可能な倍率まで拡大した試料透過像を得ることができ
る。電子線の光路中には、電子線を遮断するための電子
線遮断手段115a(あるいは115b)が配置されて
いる。電子線遮断手段115aは電子線を偏向させて遮
断するタイプのものであり、電子線遮断手段115bは
機械的に電子線を遮断するタイプのものであり、どちら
か一方を備えていればよい。
しているため、光学顕微鏡を用いたのではほとんど実現
不可能な倍率まで拡大した試料透過像を得ることができ
る。電子線の光路中には、電子線を遮断するための電子
線遮断手段115a(あるいは115b)が配置されて
いる。電子線遮断手段115aは電子線を偏向させて遮
断するタイプのものであり、電子線遮断手段115bは
機械的に電子線を遮断するタイプのものであり、どちら
か一方を備えていればよい。
【0014】電子線像撮像装置200は、電子線が当た
ると発光するシンチレータ107、電子線によってシン
チレータ107上に形成された2次元の光像を取り込む
FFT−CCD109及びそれを制御するCCD制御部
110、取り込んだ画像を表示し保存するためのコンピ
ュータ111、シンチレータ107とFFT−CCD1
09とを光学的に結合するファイバーオプチックスプレ
ート108などで構成される。また、試料透過電子線の
光路を横切るように、電子線遮蔽板112が進退自在に
配置されている。CCDの読み出し方法にも様々な方法
があるが、ここで使用するCCDの読み出し方法はフル
フレームトランスファ方式とフレームトランスファ方式
である。
ると発光するシンチレータ107、電子線によってシン
チレータ107上に形成された2次元の光像を取り込む
FFT−CCD109及びそれを制御するCCD制御部
110、取り込んだ画像を表示し保存するためのコンピ
ュータ111、シンチレータ107とFFT−CCD1
09とを光学的に結合するファイバーオプチックスプレ
ート108などで構成される。また、試料透過電子線の
光路を横切るように、電子線遮蔽板112が進退自在に
配置されている。CCDの読み出し方法にも様々な方法
があるが、ここで使用するCCDの読み出し方法はフル
フレームトランスファ方式とフレームトランスファ方式
である。
【0015】図2は、FFT−CCDモードで動作時の
CCD109の概略平面図である。図2を用いて、フル
フレームトランスファ方式について簡単に説明する。F
FT−CCD109の受光部201の各画素は、光が当
たるとその光量に応じた電荷を生成する。図中の升目は
それぞれがCCDの画素を表している。FFT−CCD
109に信号電荷の読み出し器202は一つだけ設けら
れている。また、受光部201は、受光部の各CCD画
素で生成した信号電荷をバケツリレーのように隣のCC
D画素へ移動させていくことができる。図中の矢印20
5,204は、この信号電荷の移動方向を示している。
CCD109の概略平面図である。図2を用いて、フル
フレームトランスファ方式について簡単に説明する。F
FT−CCD109の受光部201の各画素は、光が当
たるとその光量に応じた電荷を生成する。図中の升目は
それぞれがCCDの画素を表している。FFT−CCD
109に信号電荷の読み出し器202は一つだけ設けら
れている。また、受光部201は、受光部の各CCD画
素で生成した信号電荷をバケツリレーのように隣のCC
D画素へ移動させていくことができる。図中の矢印20
5,204は、この信号電荷の移動方向を示している。
【0016】一度露光して受光部201の各CCD画素
に電荷が蓄積されると、電子線遮断手段115a(又は
115b)を作動させてシンチレータ107に照射され
る電子線を遮断する。シンチレータ107に電子線が照
射されないと、シンチレータ107は光を発生しないの
で、受光部201には新たな電荷が発生しない。この電
子線遮断状態において、CCD109の動作を制御する
CCD制御部110(図1参照)の制御下に、電荷読み
出し器202のあるCCD画素列203では、各画素の
信号電荷は電荷読み出し器202のある方向に向けて矢
印204で示すように1画素分ずつ送られていき、電荷
読み出し器202に入る。電荷読み出し器202から読
み出された信号電荷は、A/D変換器206によってデ
ジタルデータに変換され、その電荷が元あったCCD画
素の位置の画像データとして記憶される。
に電荷が蓄積されると、電子線遮断手段115a(又は
115b)を作動させてシンチレータ107に照射され
る電子線を遮断する。シンチレータ107に電子線が照
射されないと、シンチレータ107は光を発生しないの
で、受光部201には新たな電荷が発生しない。この電
子線遮断状態において、CCD109の動作を制御する
CCD制御部110(図1参照)の制御下に、電荷読み
出し器202のあるCCD画素列203では、各画素の
信号電荷は電荷読み出し器202のある方向に向けて矢
印204で示すように1画素分ずつ送られていき、電荷
読み出し器202に入る。電荷読み出し器202から読
み出された信号電荷は、A/D変換器206によってデ
ジタルデータに変換され、その電荷が元あったCCD画
素の位置の画像データとして記憶される。
【0017】一列分の画素データが読み出し終わった
ら、受光部201の全CCD画素の信号電荷を読み出し
が終わった画素列203の方向へ、矢印205で示すよ
うに一列分移動させる。その後、電荷読み出し器202
のあるCCD画素列203では、先ほどと同じように、
各CCD画素の信号電荷を電荷読み出し器202の方へ
矢印204のように1画素分ずつ移動させて画像データ
を読み出していく。この動作を繰り返して受光部201
の画素の信号電荷を全て読み出し終わったら、受光部2
01に次の露光を行うことができる。
ら、受光部201の全CCD画素の信号電荷を読み出し
が終わった画素列203の方向へ、矢印205で示すよ
うに一列分移動させる。その後、電荷読み出し器202
のあるCCD画素列203では、先ほどと同じように、
各CCD画素の信号電荷を電荷読み出し器202の方へ
矢印204のように1画素分ずつ移動させて画像データ
を読み出していく。この動作を繰り返して受光部201
の画素の信号電荷を全て読み出し終わったら、受光部2
01に次の露光を行うことができる。
【0018】受光部201の画素に蓄積された信号電荷
の読み出しを行っている間は、受光部201の画素には
光を当てることができない。光を当てると、画像データ
に余計な画像が重なったようになってしまうからであ
る。そのため、フルフレームトランスファ方式の読み出
しには受光部201を露光しない時間が必要であり、電
子線遮断手段115a(又は115b)が必要とされ
る。
の読み出しを行っている間は、受光部201の画素には
光を当てることができない。光を当てると、画像データ
に余計な画像が重なったようになってしまうからであ
る。そのため、フルフレームトランスファ方式の読み出
しには受光部201を露光しない時間が必要であり、電
子線遮断手段115a(又は115b)が必要とされ
る。
【0019】図3は、FT−CCDモードで動作時のC
CDの概略平面図である。図3を用いて、フレームトラ
ンスファ方式の読み出しについて簡単に説明する。フレ
ームトランスファ方式では、例えばCCD109に備え
られている画素の半分を受光部301として使用する。
CCD109の残りの半分は常に遮光しておき一画面分
の容量のメモリ部302として使用する。受光部301
の各CCD画素で作られた画像データとなる信号電荷
は、垂直ブランキング期間内にまとめてメモリ部302
に転送し、次にメモり部302から水平1ラインずつ電
荷読み出し器202に転送される。すなわち、電子線像
を受像したシンチレータ107から発せられた光によっ
て受光部301の画素毎に蓄積された信号電荷を、垂直
ブランキング期間内に、その位置関係を維持しながら矢
印304のように遮光されたメモリ部302へ移動させ
る。信号電荷のメモり部302への移動直後から、受光
部301のCCD画素では次の画像の電荷蓄積が開始さ
れる。
CDの概略平面図である。図3を用いて、フレームトラ
ンスファ方式の読み出しについて簡単に説明する。フレ
ームトランスファ方式では、例えばCCD109に備え
られている画素の半分を受光部301として使用する。
CCD109の残りの半分は常に遮光しておき一画面分
の容量のメモリ部302として使用する。受光部301
の各CCD画素で作られた画像データとなる信号電荷
は、垂直ブランキング期間内にまとめてメモリ部302
に転送し、次にメモり部302から水平1ラインずつ電
荷読み出し器202に転送される。すなわち、電子線像
を受像したシンチレータ107から発せられた光によっ
て受光部301の画素毎に蓄積された信号電荷を、垂直
ブランキング期間内に、その位置関係を維持しながら矢
印304のように遮光されたメモリ部302へ移動させ
る。信号電荷のメモり部302への移動直後から、受光
部301のCCD画素では次の画像の電荷蓄積が開始さ
れる。
【0020】メモリ部302に移動された信号電荷は、
フルフレームトランスファ方式で説明したのと同じ要領
で電荷読み出し器202の方へ送られ、A/D変換器2
06によってデジタルデータに変換されて画像データと
して外部コンピュータのメモリに記憶されていく。この
読み出し期間中、信号電荷の移動が行われるのはメモリ
部302のみで、受光部301の電荷は移動させず蓄積
を続ける。メモリ部302の信号電荷が全て読み出され
たら、次の画像データとなる信号電荷を受光部301か
らメモリ部302に一度に移動させる。この動作を連続
的に繰返し、画像を表示することによって、高感度で速
いフレームレートでの動画像取得が実現される。
フルフレームトランスファ方式で説明したのと同じ要領
で電荷読み出し器202の方へ送られ、A/D変換器2
06によってデジタルデータに変換されて画像データと
して外部コンピュータのメモリに記憶されていく。この
読み出し期間中、信号電荷の移動が行われるのはメモリ
部302のみで、受光部301の電荷は移動させず蓄積
を続ける。メモリ部302の信号電荷が全て読み出され
たら、次の画像データとなる信号電荷を受光部301か
らメモリ部302に一度に移動させる。この動作を連続
的に繰返し、画像を表示することによって、高感度で速
いフレームレートでの動画像取得が実現される。
【0021】本発明では、FFT−CCD109の動作
を、静止画の高精度画像取込みのときにはフルフレーム
トランスファ方式とし、動画撮像時にはフレームトラン
スファ方式とする。動画撮像時にFFT−CCD109
をフレームトランスファ動作させて画像を取り込むに
は、FFT−CCD109の撮像領域の一部を遮蔽し、
電子線がシンチレータ107に当たらない領域を作らな
ければならない。そのために、図1に示したように、シ
ンチレータ107前方の透過電子線の光路に対して進退
自在に設けた電子線遮蔽板112を利用する。
を、静止画の高精度画像取込みのときにはフルフレーム
トランスファ方式とし、動画撮像時にはフレームトラン
スファ方式とする。動画撮像時にFFT−CCD109
をフレームトランスファ動作させて画像を取り込むに
は、FFT−CCD109の撮像領域の一部を遮蔽し、
電子線がシンチレータ107に当たらない領域を作らな
ければならない。そのために、図1に示したように、シ
ンチレータ107前方の透過電子線の光路に対して進退
自在に設けた電子線遮蔽板112を利用する。
【0022】図4により、電子線遮蔽板112について
説明する。電子線遮蔽板112は金属の板でできてい
て、電子線を透過させることはない。動画撮像時には、
この電子線遮蔽板112をFFT−CCD109のCC
D画素をおよそ半分隠す位置403まで電子線の光路中
に出す。このようにすることによって、FFT−CCD
109には露光しない部分が半分できるので、この部分
のCCD画素を一時的に信号電荷を保管するメモリ部と
して使用し、フレームトランスファ方式で信号読み出し
を行う。
説明する。電子線遮蔽板112は金属の板でできてい
て、電子線を透過させることはない。動画撮像時には、
この電子線遮蔽板112をFFT−CCD109のCC
D画素をおよそ半分隠す位置403まで電子線の光路中
に出す。このようにすることによって、FFT−CCD
109には露光しない部分が半分できるので、この部分
のCCD画素を一時的に信号電荷を保管するメモリ部と
して使用し、フレームトランスファ方式で信号読み出し
を行う。
【0023】静止画撮像時には、電子線遮蔽板112を
FFT−CCD109の撮像領域上から完全に退く位置
404に移動する。そうすると、電子線はFFT−CC
D109上のシンチレータ107全域に照射され、FF
T−CCD109はその撮像領域全域が受光部として機
能する。露光時間終了時には、電子線遮蔽手段115a
(又は115b)あるいは電子線遮蔽板112を作動さ
せて電子線がシンチレータ107に照射されない期間を
作り、フルフレームトランスファ方式で信号電荷の読み
出しを行う。
FFT−CCD109の撮像領域上から完全に退く位置
404に移動する。そうすると、電子線はFFT−CC
D109上のシンチレータ107全域に照射され、FF
T−CCD109はその撮像領域全域が受光部として機
能する。露光時間終了時には、電子線遮蔽手段115a
(又は115b)あるいは電子線遮蔽板112を作動さ
せて電子線がシンチレータ107に照射されない期間を
作り、フルフレームトランスファ方式で信号電荷の読み
出しを行う。
【0024】また、動画撮像時のフレームレートを更に
速くしたい時には、電子線照射によってシンチレータ1
07からの発光が入射するFFT−CCD109の領域
(図3の受光部301)をもっと狭くすればよい。その
ためには、図4に示した電子線遮蔽板112をFFT−
CCD109の撮像領域が半分以上隠れる位置、例えば
図4に破線405で示した位置まで移動し、CCD画素
に蓄積された信号電荷をフレームトランスファ方式で読
み出せばよい。このときのフレームトランスファ動作
は、電荷読み出し器に一番近い受光部の画素列の信号電
荷が電荷読み出し器のある画素列まで移動させられるよ
うに受光部の画素全体の信号電荷を移動させて、受光部
の幅の分だけの読み出しを行うことになる。こうする
と、読み出すデータ量が減るためFFT−CCD109
の撮像領域の半分を受光部とする場合よりもフレームレ
ートは速くなる。
速くしたい時には、電子線照射によってシンチレータ1
07からの発光が入射するFFT−CCD109の領域
(図3の受光部301)をもっと狭くすればよい。その
ためには、図4に示した電子線遮蔽板112をFFT−
CCD109の撮像領域が半分以上隠れる位置、例えば
図4に破線405で示した位置まで移動し、CCD画素
に蓄積された信号電荷をフレームトランスファ方式で読
み出せばよい。このときのフレームトランスファ動作
は、電荷読み出し器に一番近い受光部の画素列の信号電
荷が電荷読み出し器のある画素列まで移動させられるよ
うに受光部の画素全体の信号電荷を移動させて、受光部
の幅の分だけの読み出しを行うことになる。こうする
と、読み出すデータ量が減るためFFT−CCD109
の撮像領域の半分を受光部とする場合よりもフレームレ
ートは速くなる。
【0025】なお、受光部として使用するFFT−CC
D109の領域を撮像領域の半分以下に狭めて動画撮像
時のフレームレートを速くするときに、必ずしも受光部
として使用する画素列以外のCCD画素を全て電子線遮
蔽板112で覆う必要はなく、その下に少なくとも一画
面分の容量のメモリ領域を確保できるように撮像領域を
覆えばよい。すなわち、電荷読み出し器202のある画
素列を含めて少なくとも電子線像取得のために信号電荷
の蓄積を行うCCD画素列と同数のCCD画素列が覆わ
れるように電子線遮蔽板112を位置させてもよい。例
えば3列のCCD画素列によって電子線像取得のための
信号電荷蓄積を行う場合、電子線遮蔽板112は、電荷
読み出し器のあるCCD画素列を含めて最低3列のCC
D画素列を覆ってメモリ部302を形成すればよい。受
光部として使用しないCCD画素列が露光されることに
よって蓄積された不要の電荷は捨て去り、電子線像取得
のための信号電荷蓄積を行った3列のCCD画素列分の
信号電荷のみを遮蔽したメモリ部302に移動し、電荷
読み出し器202から順次読み出せばよいからである。
D109の領域を撮像領域の半分以下に狭めて動画撮像
時のフレームレートを速くするときに、必ずしも受光部
として使用する画素列以外のCCD画素を全て電子線遮
蔽板112で覆う必要はなく、その下に少なくとも一画
面分の容量のメモリ領域を確保できるように撮像領域を
覆えばよい。すなわち、電荷読み出し器202のある画
素列を含めて少なくとも電子線像取得のために信号電荷
の蓄積を行うCCD画素列と同数のCCD画素列が覆わ
れるように電子線遮蔽板112を位置させてもよい。例
えば3列のCCD画素列によって電子線像取得のための
信号電荷蓄積を行う場合、電子線遮蔽板112は、電荷
読み出し器のあるCCD画素列を含めて最低3列のCC
D画素列を覆ってメモリ部302を形成すればよい。受
光部として使用しないCCD画素列が露光されることに
よって蓄積された不要の電荷は捨て去り、電子線像取得
のための信号電荷蓄積を行った3列のCCD画素列分の
信号電荷のみを遮蔽したメモリ部302に移動し、電荷
読み出し器202から順次読み出せばよいからである。
【0026】図5は、FFT−CCD109を制御する
CCD制御部110の概略ブロック図である。FFT−
CCD109からの信号はAMP&CDS回路501に
供給され、増幅器によって必要なレベルまで増幅され、
その後CDS回路(相関2重サンプリング回路)によっ
て雑音除去され、A/D変換器502によってデジタル
信号に変換される。デジタル化された信号は、I/F5
03を介し、ビデオ信号508としてRS−422信号
にて外部のコンピュータ111(図1参照)に転送され
る。一方、タイミング信号発生器505から発生された
信号は、CCDドライバ506を介してFFT−CCD
109を駆動する。CCD制御部110は、また、これ
らの回路の動作に必要な電源507を備え、全体の動作
はCPU504によって制御される。撮像装置の利得や
露光時間を制御するカメラ制御信号509は、コンピュ
ータ111からI/F503を介してCPU504に入
力される。
CCD制御部110の概略ブロック図である。FFT−
CCD109からの信号はAMP&CDS回路501に
供給され、増幅器によって必要なレベルまで増幅され、
その後CDS回路(相関2重サンプリング回路)によっ
て雑音除去され、A/D変換器502によってデジタル
信号に変換される。デジタル化された信号は、I/F5
03を介し、ビデオ信号508としてRS−422信号
にて外部のコンピュータ111(図1参照)に転送され
る。一方、タイミング信号発生器505から発生された
信号は、CCDドライバ506を介してFFT−CCD
109を駆動する。CCD制御部110は、また、これ
らの回路の動作に必要な電源507を備え、全体の動作
はCPU504によって制御される。撮像装置の利得や
露光時間を制御するカメラ制御信号509は、コンピュ
ータ111からI/F503を介してCPU504に入
力される。
【0027】FFT−CCD109をFT−CCDとし
て動作させるには、例えばFFT−CCD109の2分
の1を露光部とは独立したメモリ部として機能させるた
めにCCD有効面積の2分の1を遮蔽する。このため、
前述のように電子顕微鏡の電子走行系内に電子線を遮る
ための電子線遮蔽板112を挿入し、FFT−CCDを
用いながら全体として等価的にメモリ部を持ったFT−
CCDを構成する。この電子線遮蔽板112を挿入した
ことを外部からFT制御信号510として供給すること
により、CCD制御部110はFFT−CCD109を
FT−CCDとして動作させるためのタイミング信号を
発生させる。FT−CCDの動作は、露光の後、撮像さ
れた電子線像を遮蔽されたメモリ部に高速で転送し、そ
の後読み出しに移る。メモリ部からの信号読み出しは、
次の露光時間中に行うことで、撮像面積は半分になるも
ののFFT−CCDの露光→電子線遮断→読み出しとい
う一連の動作で読み出す場合より速いフレームレートで
の撮像が可能となる。
て動作させるには、例えばFFT−CCD109の2分
の1を露光部とは独立したメモリ部として機能させるた
めにCCD有効面積の2分の1を遮蔽する。このため、
前述のように電子顕微鏡の電子走行系内に電子線を遮る
ための電子線遮蔽板112を挿入し、FFT−CCDを
用いながら全体として等価的にメモリ部を持ったFT−
CCDを構成する。この電子線遮蔽板112を挿入した
ことを外部からFT制御信号510として供給すること
により、CCD制御部110はFFT−CCD109を
FT−CCDとして動作させるためのタイミング信号を
発生させる。FT−CCDの動作は、露光の後、撮像さ
れた電子線像を遮蔽されたメモリ部に高速で転送し、そ
の後読み出しに移る。メモリ部からの信号読み出しは、
次の露光時間中に行うことで、撮像面積は半分になるも
ののFFT−CCDの露光→電子線遮断→読み出しとい
う一連の動作で読み出す場合より速いフレームレートで
の撮像が可能となる。
【0028】CCDの露光領域を狭めることでフレーム
レートを速くして画像を取り込む方法は、電子線のエネ
ルギー分析を一緒に行おうとする時にも有効である。電
子顕微鏡のエネルギー分析系は、試料でエネルギーを吸
収された電子線を分別するために使われるもので、エネ
ルギーフィルタとも呼ばれる。電子線を挟むように配置
した電磁石の磁界によって電子線の軌道を曲げ、その曲
がり方によって電子線のエネルギーを分別する。現在、
種々のエネルギー分析系もしくはエネルギーフィルタが
存在するが、ここではγ型のエネルギーフィルタを例に
説明する。
レートを速くして画像を取り込む方法は、電子線のエネ
ルギー分析を一緒に行おうとする時にも有効である。電
子顕微鏡のエネルギー分析系は、試料でエネルギーを吸
収された電子線を分別するために使われるもので、エネ
ルギーフィルタとも呼ばれる。電子線を挟むように配置
した電磁石の磁界によって電子線の軌道を曲げ、その曲
がり方によって電子線のエネルギーを分別する。現在、
種々のエネルギー分析系もしくはエネルギーフィルタが
存在するが、ここではγ型のエネルギーフィルタを例に
説明する。
【0029】図6は、電子線エネルギー分析系(γ型フ
ィルタ)の説明図である。エネルギーフィルタ601は
紙面垂直方向の磁界を生成しており、ここに入った電子
線は、軌道602のように曲げられて元々の光軸から外
れ、また光軸に戻るように作られている。このときエネ
ルギーフィルタ601内では、エネルギーの低い電子線
は大きく曲がり、エネルギーの高い電子線は小さく曲が
る。このため、エネルギーフィルタ601を通った電子
線はプリズムを通った光のようにそのエネルギーによっ
て曲がり方が異なり、分散される。エネルギー分散は決
まった一方向に生じ、このエネルギー分散方向611と
垂直方向には同じエネルギーの電子線が来ることにな
る。このエネルギー分散像を、本発明による電子線像撮
像装置200を用いて撮像する。
ィルタ)の説明図である。エネルギーフィルタ601は
紙面垂直方向の磁界を生成しており、ここに入った電子
線は、軌道602のように曲げられて元々の光軸から外
れ、また光軸に戻るように作られている。このときエネ
ルギーフィルタ601内では、エネルギーの低い電子線
は大きく曲がり、エネルギーの高い電子線は小さく曲が
る。このため、エネルギーフィルタ601を通った電子
線はプリズムを通った光のようにそのエネルギーによっ
て曲がり方が異なり、分散される。エネルギー分散は決
まった一方向に生じ、このエネルギー分散方向611と
垂直方向には同じエネルギーの電子線が来ることにな
る。このエネルギー分散像を、本発明による電子線像撮
像装置200を用いて撮像する。
【0030】図7は、電子線像撮像装置に備えられてい
るFFT−CCD109に設定する受光部301及びメ
モり部302と、エネルギー分散方向611との関係を
示す説明図である。図7に示すように、FFT−CCD
109をFT−CCD動作させる時に設定するCCD1
09の受光部301とメモり部302との境界線の方向
をエネルギー分散方向611と平行になるようにする。
このとき、エネルギー分散方向と直交する方向612に
並んでいるCCD画素は同じエネルギーの電子線を検出
することになる。この同じエネルギーの電子線を集め
て、試料を透過してきた電子線のエネルギー分布を調べ
るのであるが、エネルギー分散方向と直交する方向61
2の電子線を全て集める必要はなく、それよりもデータ
を速く取り込む方が効率の良い電子線エネルギー分析を
行うことができる。
るFFT−CCD109に設定する受光部301及びメ
モり部302と、エネルギー分散方向611との関係を
示す説明図である。図7に示すように、FFT−CCD
109をFT−CCD動作させる時に設定するCCD1
09の受光部301とメモり部302との境界線の方向
をエネルギー分散方向611と平行になるようにする。
このとき、エネルギー分散方向と直交する方向612に
並んでいるCCD画素は同じエネルギーの電子線を検出
することになる。この同じエネルギーの電子線を集め
て、試料を透過してきた電子線のエネルギー分布を調べ
るのであるが、エネルギー分散方向と直交する方向61
2の電子線を全て集める必要はなく、それよりもデータ
を速く取り込む方が効率の良い電子線エネルギー分析を
行うことができる。
【0031】データを速く取り込むために、受光部30
1を狭めてエネルギー分散方向と直交する方向612の
画素数を減らす。受光部301の画素に蓄積された信号
電荷を、矢印614で示すようにメモリ部302に移動
させ、不要な電荷は捨ててしまう。そして、メモリ部3
02に移動した電荷を電荷読み出し器202から読み出
すと同時に、受光部301への次の露光を開始する。
1を狭めてエネルギー分散方向と直交する方向612の
画素数を減らす。受光部301の画素に蓄積された信号
電荷を、矢印614で示すようにメモリ部302に移動
させ、不要な電荷は捨ててしまう。そして、メモリ部3
02に移動した電荷を電荷読み出し器202から読み出
すと同時に、受光部301への次の露光を開始する。
【0032】図8は、図6に示した電子線像撮像装置2
00の出力から得られた電子線エネルギー分析結果の一
例を示すグラフである。横軸は電子線のエネルギーを表
し、縦軸はそのエネルギーを持った電子線の数を表す。
このグラフは、電子線像撮像装置200に組み込まれた
FFT−CCD109から読み出されてデジタル変換さ
れたデータを、エネルギー分散方向と直交する方向61
2の画素について全て足し合わせ、それをエネルギー分
散方向611の画素位置毎にプロットしたものである。
00の出力から得られた電子線エネルギー分析結果の一
例を示すグラフである。横軸は電子線のエネルギーを表
し、縦軸はそのエネルギーを持った電子線の数を表す。
このグラフは、電子線像撮像装置200に組み込まれた
FFT−CCD109から読み出されてデジタル変換さ
れたデータを、エネルギー分散方向と直交する方向61
2の画素について全て足し合わせ、それをエネルギー分
散方向611の画素位置毎にプロットしたものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、1台で高精度読み出し
と高速読み出しとを選択的に行うことのできる電子線像
撮像装置を得ることができる。また、本発明によると、
観察、記録といった作業を同一の画面を見ながら、より
スムーズに、より高品位に行うことのできる電子顕微鏡
を得ることができる。
と高速読み出しとを選択的に行うことのできる電子線像
撮像装置を得ることができる。また、本発明によると、
観察、記録といった作業を同一の画面を見ながら、より
スムーズに、より高品位に行うことのできる電子顕微鏡
を得ることができる。
【図1】本発明による電子線像撮像装置を組み込んだ透
過型電子顕微鏡の一例を示す概略構成図。
過型電子顕微鏡の一例を示す概略構成図。
【図2】FFT−CCDモードで動作時のCCDの概略
平面図。
平面図。
【図3】FT−CCDモードで動作時のCCDの概略平
面図。
面図。
【図4】電子線遮蔽板の説明図。
【図5】CCDを制御する制御部の概略ブロック図。
【図6】電子線エネルギー分析系(γ型フィルタ)の説
明図。
明図。
【図7】電子線像撮像装置に備えられているFFT−C
CDに設定する受光部及びメモり部と、エネルギー分散
方向との関係を示す説明図。
CDに設定する受光部及びメモり部と、エネルギー分散
方向との関係を示す説明図。
【図8】電子線エネルギー分析結果の一例を示すグラ
フ。
フ。
101…電子銃、102…照射レンズ系、103…試
料、104…対物レンズ系、105…結像レンズ系、1
06…蛍光板、107…シンチレータ、108…ファイ
バーオプチックスプレート、109…FFT−CCD、
110…CCD制御部、111…コンピュータ、112
…電子線遮蔽板、115a,115b…電子線遮蔽手
段、200…電子線像撮像装置、201…受光部、20
2…電荷読み出し器、203…電荷読み出し器の付いて
いる画素列、204…読み出し動作時の電荷読み出し器
の付いている画素列での信号電荷移動方向と移動距離、
205…読み出し動作時の電荷読み出し器の付いてない
画素列の信号電荷移動方向と移動距離、206…A/D
変換器、301…受光部、302…メモリ部、304…
受光部からメモリ部への信号電荷移動方向と移動距離、
403,405…フレームトランスファ動作時の電子線
遮蔽板位置、404…フルフレームトランスファ動作時
の電子線遮蔽板位置、501…AMP&CDS、502
…A/D変換器、503…I/F、504…CPU、5
05…タイミング信号発生器、506…CCDドライ
バ、507…電源、508…ビデオ信号、509…カメ
ラ制御信号、510…FT制御信号、601…エネルギ
ーフィルタ、602…フィルタ内の磁界によって曲げら
れた電子線の軌道、611…エネルギー分散方向、61
2…エネルギー分散方向と直交する方向、614…受光
部からメモリ部への信号電荷の移動方向と移動距離
料、104…対物レンズ系、105…結像レンズ系、1
06…蛍光板、107…シンチレータ、108…ファイ
バーオプチックスプレート、109…FFT−CCD、
110…CCD制御部、111…コンピュータ、112
…電子線遮蔽板、115a,115b…電子線遮蔽手
段、200…電子線像撮像装置、201…受光部、20
2…電荷読み出し器、203…電荷読み出し器の付いて
いる画素列、204…読み出し動作時の電荷読み出し器
の付いている画素列での信号電荷移動方向と移動距離、
205…読み出し動作時の電荷読み出し器の付いてない
画素列の信号電荷移動方向と移動距離、206…A/D
変換器、301…受光部、302…メモリ部、304…
受光部からメモリ部への信号電荷移動方向と移動距離、
403,405…フレームトランスファ動作時の電子線
遮蔽板位置、404…フルフレームトランスファ動作時
の電子線遮蔽板位置、501…AMP&CDS、502
…A/D変換器、503…I/F、504…CPU、5
05…タイミング信号発生器、506…CCDドライ
バ、507…電源、508…ビデオ信号、509…カメ
ラ制御信号、510…FT制御信号、601…エネルギ
ーフィルタ、602…フィルタ内の磁界によって曲げら
れた電子線の軌道、611…エネルギー分散方向、61
2…エネルギー分散方向と直交する方向、614…受光
部からメモリ部への信号電荷の移動方向と移動距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂子沢 成人 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 大西 康敏 静岡県浜松市常光町812番地 浜松ホトニ クス株式会社内 (72)発明者 水島 廣 静岡県浜松市常光町812番地 浜松ホトニ クス株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AB01 BA12 5C024 AA11 CA11 CA16 DA05 EA01 EA10 FA01 FA11 GA07 GA11 GA15 HA07 HA14 JA10 JA21
Claims (8)
- 【請求項1】 電子線像を受像するシンチレータと、前
記シンチレータ上に形成された光像を2次元画像として
取り込むためのCCD撮像手段とを含む電子線像撮像装
置において、 前記CCD撮像手段は撮像領域の一部をメモり部として
使用する機能を有することを特徴とする電子線像撮像装
置。 - 【請求項2】 電子線像を受像するシンチレータと、前
記シンチレータ上に形成された光像を2次元画像として
取り込むためのCCD撮像手段とを含む電子線像撮像装
置において、 前記CCD撮像手段は、フルフレームトランスファーC
CDを備え、該フルフレームトランスファーCCDの撮
像領域全域を受光部として使用するモードと、前記撮像
領域を受光部とメモり部とに分割して使用するモードと
を有することを特徴とする電子線像撮像装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の電子線像撮像装置
において、前記シンチレータの電子線像受像領域の一部
を電子線から遮蔽するための可動電子線遮蔽板を備える
ことを特徴とする電子線像撮像装置。 - 【請求項4】 電子銃と、前記電子銃から放出された電
子線を試料に照射するための照射レンズ系と、試料を透
過した電子による電子線像を形成するためのレンズ系
と、前記電子線像を撮像するための請求項1〜3のいず
れか1項記載の電子線像撮像装置とを含む電子顕微鏡に
おいて、 前記電子線像撮像装置は、高精度読み出し時と高速読み
出し時とで電子線像受像面積を変化させることを特徴と
する電子顕微鏡。 - 【請求項5】 請求項4記載の電子顕微鏡において、高
精度読み出し時には前記電子線像受像装置が備えるCC
D撮像手段の撮像領域全域を受光部として使用し、高速
読み出し時には前記CCD撮像手段の撮像領域の一部を
受光部として使用し他の部分をメモり部として使用する
ことを特徴とする電子顕微鏡。 - 【請求項6】 請求項4記載の電子顕微鏡において、高
精度読み出し時には前記電子線像撮像装置の電子線像受
像領域全域を使用し、高速読み出し時には前記電子線像
撮像装置の電子線受像領域の一部の領域を可動電子線遮
蔽板によって電子線遮蔽することを特徴とする電子顕微
鏡。 - 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項記載の電子
顕微鏡において、高速読み出し時には前記CCD撮像手
段の撮像領域の半分の領域を受光部として使用すること
を特徴とする電子顕微鏡。 - 【請求項8】 請求項4〜6のいずれか1項記載の電子
顕微鏡において、高速読み出し時には前記CCD撮像手
段の撮像領域の半分以下の領域を受光部として使用する
ことを特徴とする電子顕微鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11132379A JP2000324400A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 電子線像撮像装置及び電子顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11132379A JP2000324400A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 電子線像撮像装置及び電子顕微鏡 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000324400A true JP2000324400A (ja) | 2000-11-24 |
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ID=15080018
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11132379A Pending JP2000324400A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 電子線像撮像装置及び電子顕微鏡 |
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| Country | Link |
|---|---|
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