JP2000325439A - 電子線照射方法 - Google Patents
電子線照射方法Info
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Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 円筒形の周面に突起を有する被照射物に対
し、生産性の向上を図りつつ電子線量分布を抑えること
の出来る滅菌に使用する電子線照射方法の提供。 【解決手段】 略円筒形部のケーシングより周方向に突
起を具えた複数の被照射物を電子線照射方向と交差する
方向に搬送させながら、該電子線照射により殺菌等の所
期の目的を達成する電子線照射方法において、前記被照
射物を搬送方向に沿って2列状に配列するとともに、前
列側の被照射物と後列側の被照射物とが略千鳥足状に配
列ピッチ間隔をずらした状態で電子線照射を行なうこと
を特徴とする。
し、生産性の向上を図りつつ電子線量分布を抑えること
の出来る滅菌に使用する電子線照射方法の提供。 【解決手段】 略円筒形部のケーシングより周方向に突
起を具えた複数の被照射物を電子線照射方向と交差する
方向に搬送させながら、該電子線照射により殺菌等の所
期の目的を達成する電子線照射方法において、前記被照
射物を搬送方向に沿って2列状に配列するとともに、前
列側の被照射物と後列側の被照射物とが略千鳥足状に配
列ピッチ間隔をずらした状態で電子線照射を行なうこと
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば血液処理モ
ジュール等の医療機器のように、立体的で複雑な形状を
した被照射物に高エネルギの電子線を照射しながら殺菌
等の所期の目的を達成する電子線照射方法に関する。
ジュール等の医療機器のように、立体的で複雑な形状を
した被照射物に高エネルギの電子線を照射しながら殺菌
等の所期の目的を達成する電子線照射方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半透膜の中空糸状毛細管内を
血液を通過させながらその管周囲を流れる透析液によ
り、前記管膜を介した両流体の濃度勾配に基づく分子拡
散等により尿毒症原因物質等を排出する血液透析用ダイ
アライザは公知であり、かかるダイアライザ1の形状は
図6に示すように、多数本の中空糸状毛細管35をその
上下両端で保持するリング状の毛管ホルダ21を具え、
これらを円筒状のケース20で包被するとともに、該ケ
ース20の上下両端に夫々キャップ22、23により螺
着された漏斗状の血液流入部26と血液流出部27とを
固定する。又、前記円筒状ケース20の上下両側の側面
には細筒状の透析液流入口24と流出口25とを突設さ
せている。
血液を通過させながらその管周囲を流れる透析液によ
り、前記管膜を介した両流体の濃度勾配に基づく分子拡
散等により尿毒症原因物質等を排出する血液透析用ダイ
アライザは公知であり、かかるダイアライザ1の形状は
図6に示すように、多数本の中空糸状毛細管35をその
上下両端で保持するリング状の毛管ホルダ21を具え、
これらを円筒状のケース20で包被するとともに、該ケ
ース20の上下両端に夫々キャップ22、23により螺
着された漏斗状の血液流入部26と血液流出部27とを
固定する。又、前記円筒状ケース20の上下両側の側面
には細筒状の透析液流入口24と流出口25とを突設さ
せている。
【0003】かかる血液透析用ダイアライザ1は血液が
循環するものであるために、当然のごとく十分滅菌して
使用せねばならず、その滅菌方法には、従来より高圧蒸
気滅菌、エチレンオキシドガス滅菌、γ線滅菌などが開
発されている。
循環するものであるために、当然のごとく十分滅菌して
使用せねばならず、その滅菌方法には、従来より高圧蒸
気滅菌、エチレンオキシドガス滅菌、γ線滅菌などが開
発されている。
【0004】さらに近年は、電子線照射が、その加速電
圧を大きくすることで、医療用具等を滅菌可能な方法が
注目されている。電子線照射による滅菌法は、高圧蒸気
滅菌法のように、被照射物の耐熱性が問題になることな
く、又エチレンオキシドガス法のような残留毒性の心配
がなく、更にエチレンオキシドガス法、γ線照射法のよ
うに滅菌処理時間が長くなく短時間で処理が可能であ
る。また、電源を切れば、瞬時に照射を停止し、γ線の
照射施設のような放射性物質の保管に関する配慮は不要
で環境上の安全性が高く、コスト面からも安価である等
の有利性を有す。更に、γ線との違いは、材料劣化が小
さいと言われていることである。このため、材料選択の
範囲が広い利点がある。
圧を大きくすることで、医療用具等を滅菌可能な方法が
注目されている。電子線照射による滅菌法は、高圧蒸気
滅菌法のように、被照射物の耐熱性が問題になることな
く、又エチレンオキシドガス法のような残留毒性の心配
がなく、更にエチレンオキシドガス法、γ線照射法のよ
うに滅菌処理時間が長くなく短時間で処理が可能であ
る。また、電源を切れば、瞬時に照射を停止し、γ線の
照射施設のような放射性物質の保管に関する配慮は不要
で環境上の安全性が高く、コスト面からも安価である等
の有利性を有す。更に、γ線との違いは、材料劣化が小
さいと言われていることである。このため、材料選択の
範囲が広い利点がある。
【0005】しかし、電子線照射の欠点はγ線照射と異
なり透過力が小さく、その透過距離は照射される物質の
密度と厚みの積に依存すると言われている。従って、こ
れまで電子線照射法を滅菌法として採用したほとんどの
製品は、手術用手袋、手術用シート、手術着、縫合糸、
等の比較的形状が均一で単一部材からなるものであり、
比較的容易に照射可能であった。
なり透過力が小さく、その透過距離は照射される物質の
密度と厚みの積に依存すると言われている。従って、こ
れまで電子線照射法を滅菌法として採用したほとんどの
製品は、手術用手袋、手術用シート、手術着、縫合糸、
等の比較的形状が均一で単一部材からなるものであり、
比較的容易に照射可能であった。
【0006】しかしながら、中空糸からなる人工透析装
置や人工肺などの人工臓器と呼ばれる医療用具は、前記
したように立体的で複雑な形状を有している。特に前記
のように血液透析用ダイアライザ1は、単なる円筒形状
ではなく、厚肉の円筒ケース20の両端に、リング状毛
管ホルダ21やキャップ22、23が取り付けられてお
り、又ケース20側面に、細筒状の透析液流入口24と
流出口25が突設されており、この為、軸方向にも周方
向にも厚肉(高密度)で且つ複雑な形状となっていた。
置や人工肺などの人工臓器と呼ばれる医療用具は、前記
したように立体的で複雑な形状を有している。特に前記
のように血液透析用ダイアライザ1は、単なる円筒形状
ではなく、厚肉の円筒ケース20の両端に、リング状毛
管ホルダ21やキャップ22、23が取り付けられてお
り、又ケース20側面に、細筒状の透析液流入口24と
流出口25が突設されており、この為、軸方向にも周方
向にも厚肉(高密度)で且つ複雑な形状となっていた。
【0007】従って、血液透析用ダイアライザ1におい
ては各部位の面密度の違いが大きく、電子線照射時に一
製品中の線量分布(最大線量と最小線量との比)が大き
くなり、その値が大きいほど、安全性、製品管理、性能
等に問題を生じていた。具体的には、照射基準を最大線
量に合わせると、最小線量位置での滅菌が不十分にな
り、又照射基準を最小線量に合わせると、前記人工臓器
は一般に有機樹脂で製造されているために、最大線量位
置で過大照射となり、材料の劣化や着色が生じてしま
う。
ては各部位の面密度の違いが大きく、電子線照射時に一
製品中の線量分布(最大線量と最小線量との比)が大き
くなり、その値が大きいほど、安全性、製品管理、性能
等に問題を生じていた。具体的には、照射基準を最大線
量に合わせると、最小線量位置での滅菌が不十分にな
り、又照射基準を最小線量に合わせると、前記人工臓器
は一般に有機樹脂で製造されているために、最大線量位
置で過大照射となり、材料の劣化や着色が生じてしま
う。
【0008】この為、照射による線量分布のバラツキを
抑えるために、表裏両面から電子線を照射する両面照射
方式が考えられるが、血液透析用ダイアライザ1のよう
に面密度の大きい被照射物を照射する高エネルギの電子
線照射装置は金額的にも極めて高く、これらの高価な装
置を複数設置する事は採算性の面からも極めて困難であ
り、而も前記のような高密度で円筒形の組み合わせから
なるような複雑な形状をした被照射物に両面照射を実施
したとしても、線量分布(最大線量と最小線量との比)
が2倍以上と十分大きく、尚、実用性に届かないもので
あった。
抑えるために、表裏両面から電子線を照射する両面照射
方式が考えられるが、血液透析用ダイアライザ1のよう
に面密度の大きい被照射物を照射する高エネルギの電子
線照射装置は金額的にも極めて高く、これらの高価な装
置を複数設置する事は採算性の面からも極めて困難であ
り、而も前記のような高密度で円筒形の組み合わせから
なるような複雑な形状をした被照射物に両面照射を実施
したとしても、線量分布(最大線量と最小線量との比)
が2倍以上と十分大きく、尚、実用性に届かないもので
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる欠点を解消する
ために、特開平8−275991号において、高い線量
が当たる部位に線量を吸収するためのシールド部材を用
いる従来技術が開示されている。かかる技術は、被照射
物夫々に、例えばタングステンを含有させた軟質塩化ビ
ニルからなるシールドシートを線量が過多となる部分に
固定して電子線照射を行なうものであるが、個々の被照
射物全てに線量が過多となる部分にシールドシートを固
定することは、その固定作業が極めて煩雑化し、実用的
でない。
ために、特開平8−275991号において、高い線量
が当たる部位に線量を吸収するためのシールド部材を用
いる従来技術が開示されている。かかる技術は、被照射
物夫々に、例えばタングステンを含有させた軟質塩化ビ
ニルからなるシールドシートを線量が過多となる部分に
固定して電子線照射を行なうものであるが、個々の被照
射物全てに線量が過多となる部分にシールドシートを固
定することは、その固定作業が極めて煩雑化し、実用的
でない。
【0010】かかる欠点を解消するために、本出願人等
は、密度と厚みの積が3(g/cm 2)以上である血液
処理モジュールを3方向以上から回転を刻みながら複数
パス(回)累積照射させるか、有効電子線照射領域内で
連続回転させる技術(特願平10−312378号)を
提案している。(以下先願技術という。未公知)
は、密度と厚みの積が3(g/cm 2)以上である血液
処理モジュールを3方向以上から回転を刻みながら複数
パス(回)累積照射させるか、有効電子線照射領域内で
連続回転させる技術(特願平10−312378号)を
提案している。(以下先願技術という。未公知)
【0011】しかしながらかかる技術においても次のよ
うな問題がある。即ち前記先願技術は、略円筒形部のケ
ーシングより周方向に突起を具えた複数の被照射物を電
子線照射方向と略直交する方向のベルトコンベア等の搬
送方向に1列状に配列しながら、該被照射物を例えば有
効電子線照射領域内で回転させながら、該電子線照射に
より殺菌等の所期の目的を達成するものである。
うな問題がある。即ち前記先願技術は、略円筒形部のケ
ーシングより周方向に突起を具えた複数の被照射物を電
子線照射方向と略直交する方向のベルトコンベア等の搬
送方向に1列状に配列しながら、該被照射物を例えば有
効電子線照射領域内で回転させながら、該電子線照射に
より殺菌等の所期の目的を達成するものである。
【0012】一方、被照射物としてのモジュールケース
20はその周面側面に、細筒状の透析液流入口24と流
出口25が突設されており、このため図1(B)に示す
ように、該血液処理モジュール1の回転半径はケース2
0の外径ではなく、前記流入口24や流出口25の突設
部を含む大径の仮想円29となってしまい、このような
大径の仮想円29に基づいてベルトコンベア等の被照射
物搬送方向に沿う配列間隔を設定すると、隣接するケー
ス間で空隙間隔28が大きくなり、その空隙を電子線8
が通過し、結果として電子線8の無駄な照射量が多くな
り、生産コストの面でもまた空隙を高エネルギの電子線
8が通過するためにオゾン発生量も多くなる等の問題が
あった。
20はその周面側面に、細筒状の透析液流入口24と流
出口25が突設されており、このため図1(B)に示す
ように、該血液処理モジュール1の回転半径はケース2
0の外径ではなく、前記流入口24や流出口25の突設
部を含む大径の仮想円29となってしまい、このような
大径の仮想円29に基づいてベルトコンベア等の被照射
物搬送方向に沿う配列間隔を設定すると、隣接するケー
ス間で空隙間隔28が大きくなり、その空隙を電子線8
が通過し、結果として電子線8の無駄な照射量が多くな
り、生産コストの面でもまた空隙を高エネルギの電子線
8が通過するためにオゾン発生量も多くなる等の問題が
あった。
【0013】この為、前記配列間隔を狭めようとする
と、モジュール回転の際に、前記突設部が隣接するケー
ス周面にぶつかり、円滑な回転を行なうことができな
い。そして回転ができないことは、円筒形の組み合わせ
等からなる複雑な立体形状をした被照射物に対し、電子
線量分布(最大線量と最小線量との比)を1.5倍以内
に抑えることが出来ないことにつながる。
と、モジュール回転の際に、前記突設部が隣接するケー
ス周面にぶつかり、円滑な回転を行なうことができな
い。そして回転ができないことは、円筒形の組み合わせ
等からなる複雑な立体形状をした被照射物に対し、電子
線量分布(最大線量と最小線量との比)を1.5倍以内
に抑えることが出来ないことにつながる。
【0014】本発明はかかる技術的課題に鑑み、円筒形
の周面に突起を有する被照射物に対し、生産性の向上を
図りつつ電子線量分布を1.5倍以内に抑えることの出
来る、主として滅菌に使用する電子線照射方法を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、円筒形の周
面に突起を有する被照射物に対し、回転若しくは電子線
照射域通過毎に逐次角度変位させながら電子線照射を行
なう場合に、生産性の向上を図りつつ高エネルギの電子
線を有効に活用し得る電子線照射方法を提供することに
ある。
の周面に突起を有する被照射物に対し、生産性の向上を
図りつつ電子線量分布を1.5倍以内に抑えることの出
来る、主として滅菌に使用する電子線照射方法を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、円筒形の周
面に突起を有する被照射物に対し、回転若しくは電子線
照射域通過毎に逐次角度変位させながら電子線照射を行
なう場合に、生産性の向上を図りつつ高エネルギの電子
線を有効に活用し得る電子線照射方法を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
略円筒形部のケーシングより周方向に突起を具えた複数
の被照射物を電子線照射方向と交差する方向に搬送させ
ながら、該電子線照射により殺菌等の所期の目的を達成
する電子線照射方法において、該被照射物を搬送方向に
沿って2列状に配列するとともに、前列側の被照射物と
後列側の被照射物とが略千鳥足状に配列ピッチ間隔をず
らした状態で電子線照射を行なうことを特徴とする。
略円筒形部のケーシングより周方向に突起を具えた複数
の被照射物を電子線照射方向と交差する方向に搬送させ
ながら、該電子線照射により殺菌等の所期の目的を達成
する電子線照射方法において、該被照射物を搬送方向に
沿って2列状に配列するとともに、前列側の被照射物と
後列側の被照射物とが略千鳥足状に配列ピッチ間隔をず
らした状態で電子線照射を行なうことを特徴とする。
【0016】本発明において、請求項2に記載のよう
に、前記被照射物を電子線照射域内で同一方向に回転さ
せるか若しくは所定角度単位で正逆方向に反転回転させ
ながら搬送させる場合に有効に適用されるものである
が、これ以外に前記被照射物は請求項3に記載のよう
に、周面方向に角度変位させた位置より複数方向照射す
る場合、より具体的にはほぼ180°前後の位置より両
面照射するか、若しくは前記被照射物を周面方向に所定
角度ずつ角度変位させながら複数回累積照射する場合に
も有効に適用される。
に、前記被照射物を電子線照射域内で同一方向に回転さ
せるか若しくは所定角度単位で正逆方向に反転回転させ
ながら搬送させる場合に有効に適用されるものである
が、これ以外に前記被照射物は請求項3に記載のよう
に、周面方向に角度変位させた位置より複数方向照射す
る場合、より具体的にはほぼ180°前後の位置より両
面照射するか、若しくは前記被照射物を周面方向に所定
角度ずつ角度変位させながら複数回累積照射する場合に
も有効に適用される。
【0017】本発明を図1に基づいて説明する。図1
(B)に示す比較技術によれば、被照射物1の周側面に
透析液流入口24や流出口25等が突設されているもの
は、その回転半径は、前記流入口24や流出口25の突
設部を含む大径の仮想円29の直径に対応する配列ピッ
チ間隔が設定され、この他の隣接する被照射物1のケー
ス間で空隙間隔28が大きくなり、その空隙間隔28を
電子線8が通過し、電子線8の無駄な照射量が多くなる
という欠点が生じていたが、本発明は図1(A)に示す
ように、突設部を含む大径の仮想円29の直径に対応す
る配列ピッチ間隔で配列された前列側の被照射物1A間
に位置する空隙間隔28の後方に第2列目の被照射物1
Bが位置するように千鳥足状に設定されているために、
前記空隙間隔28を通過した高エネルギの電子線8は第
2列目の被照射物1Bに衝突/照射され、結果として無
駄な電子線の照射がなくなり電子線の有効利用が図ら
れ、生産コストの面でもまたオゾン発生阻止の面でも実
用的である。
(B)に示す比較技術によれば、被照射物1の周側面に
透析液流入口24や流出口25等が突設されているもの
は、その回転半径は、前記流入口24や流出口25の突
設部を含む大径の仮想円29の直径に対応する配列ピッ
チ間隔が設定され、この他の隣接する被照射物1のケー
ス間で空隙間隔28が大きくなり、その空隙間隔28を
電子線8が通過し、電子線8の無駄な照射量が多くなる
という欠点が生じていたが、本発明は図1(A)に示す
ように、突設部を含む大径の仮想円29の直径に対応す
る配列ピッチ間隔で配列された前列側の被照射物1A間
に位置する空隙間隔28の後方に第2列目の被照射物1
Bが位置するように千鳥足状に設定されているために、
前記空隙間隔28を通過した高エネルギの電子線8は第
2列目の被照射物1Bに衝突/照射され、結果として無
駄な電子線の照射がなくなり電子線の有効利用が図ら
れ、生産コストの面でもまたオゾン発生阻止の面でも実
用的である。
【0018】この場合、回転機構の選択上、前記被照射
物を同一方向に回転させてもよく、又例えば150〜1
80°角度単位で正逆方向に反転回転させるようにして
も同様な効果を得ることが出来る。
物を同一方向に回転させてもよく、又例えば150〜1
80°角度単位で正逆方向に反転回転させるようにして
も同様な効果を得ることが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0020】本実施形態では、図6に示す血液透析用ダ
イアライザ1を用いて行なった。尚、本発明が最も有効
に活用できる医療機器は、これ以外の血液処理モジュー
ルが好ましい。特にメディカル用途において、照射滅菌
線量として水浸漬状態で15〜35KGy程度が好まし
く用いられている。血液処理モジュールとは、血漿交換
治療や人工透析治療(HD、HDF、HF)、人工肝
臓、エンドトキシンフィルタ、バイオリアクター等の医
療及び産業用途等、各種用途に用いられている。なお、
HDはHemo Dialysis(血液透析)、HDFはHemo DiaF
iltration(血液濾過透析)、HFはHemo Filtration
(血液濾過)である。
イアライザ1を用いて行なった。尚、本発明が最も有効
に活用できる医療機器は、これ以外の血液処理モジュー
ルが好ましい。特にメディカル用途において、照射滅菌
線量として水浸漬状態で15〜35KGy程度が好まし
く用いられている。血液処理モジュールとは、血漿交換
治療や人工透析治療(HD、HDF、HF)、人工肝
臓、エンドトキシンフィルタ、バイオリアクター等の医
療及び産業用途等、各種用途に用いられている。なお、
HDはHemo Dialysis(血液透析)、HDFはHemo DiaF
iltration(血液濾過透析)、HFはHemo Filtration
(血液濾過)である。
【0021】そしてこのようなモジュールは、前記した
ように片面照射では電子線が届きにくいため、回転照射
を行なうことにより図4に示すように、均等な線量(具
体的には最大線量と最小線量の比が1.5倍以下)での
電子線滅菌を可能とすることが出来る。
ように片面照射では電子線が届きにくいため、回転照射
を行なうことにより図4に示すように、均等な線量(具
体的には最大線量と最小線量の比が1.5倍以下)での
電子線滅菌を可能とすることが出来る。
【0022】又このような複雑な立体形状のモジュール
の電子線滅菌装置として10MeVの電子線照射装置を
用いた。本発明の実施形態について、図2及び図3を参
照して説明する。尚、図2は本発明のベルトコンベア搬
送機構を用いた電子線滅菌装置の平面図、図3はそのコ
ンベア搬送側から見た側面図である。図において、血液
透析用ダイアライザ1は外径(キャップ22,23の部
位)φ70mmのケースを有し、該ケース周側面に透析
液流入口24や流出口25の突起部が突設され、該突設
部位の外径はφ90mmとなっている。
の電子線滅菌装置として10MeVの電子線照射装置を
用いた。本発明の実施形態について、図2及び図3を参
照して説明する。尚、図2は本発明のベルトコンベア搬
送機構を用いた電子線滅菌装置の平面図、図3はそのコ
ンベア搬送側から見た側面図である。図において、血液
透析用ダイアライザ1は外径(キャップ22,23の部
位)φ70mmのケースを有し、該ケース周側面に透析
液流入口24や流出口25の突起部が突設され、該突設
部位の外径はφ90mmとなっている。
【0023】そこで本実施形態においては略180+α
mm間隔(90mm×2)で、前記複数のダイアライザ
1を搬送方向に沿って2列状に配列するとともに、前列
側のダイアライザ列1Aと後列側のダイアライザ列1B
との配列ピッチ間隔とを半ピッチ分(90mm+1/2
α)ずらし、言換えれば前列側と後列側のダイアライザ
1A、1Bを略千鳥足状に配列ピッチ間隔をずらした状
態で設置されるように、ベルトコンベア2上のダイアラ
イザ置き台3を配設する。又、前記夫々の置き台3は電
子線照射域、好ましくは正規分布状の電子照射域の半値
幅内(有効電子線照射領域)で1回転以上するように、
置き台3下方に垂設する回転軸端に従動スプロケット4
を設ける。
mm間隔(90mm×2)で、前記複数のダイアライザ
1を搬送方向に沿って2列状に配列するとともに、前列
側のダイアライザ列1Aと後列側のダイアライザ列1B
との配列ピッチ間隔とを半ピッチ分(90mm+1/2
α)ずらし、言換えれば前列側と後列側のダイアライザ
1A、1Bを略千鳥足状に配列ピッチ間隔をずらした状
態で設置されるように、ベルトコンベア2上のダイアラ
イザ置き台3を配設する。又、前記夫々の置き台3は電
子線照射域、好ましくは正規分布状の電子照射域の半値
幅内(有効電子線照射領域)で1回転以上するように、
置き台3下方に垂設する回転軸端に従動スプロケット4
を設ける。
【0024】又、前記ベルトコンベア2の側部前側と後
側の電子線照射域の、前記従動スプロケット4と対面す
る位置には、無端状の駆動チェーン5A、5Bが配設さ
れ、該駆動チェーン5A、5Bは、左右両側に設けたス
プロケット6A、6Bにより張設されるとともに、その
一のスプロケット6Aを調速モータ11に連結された駆
動スプロケットとする。この結果、ベルトコンベア2上
に沿って電子線照射域内に搬送された置き台3は、その
下面側に設けた従動スプロケット4が前記無端状チェー
ン5A、5Bに歯合する。
側の電子線照射域の、前記従動スプロケット4と対面す
る位置には、無端状の駆動チェーン5A、5Bが配設さ
れ、該駆動チェーン5A、5Bは、左右両側に設けたス
プロケット6A、6Bにより張設されるとともに、その
一のスプロケット6Aを調速モータ11に連結された駆
動スプロケットとする。この結果、ベルトコンベア2上
に沿って電子線照射域内に搬送された置き台3は、その
下面側に設けた従動スプロケット4が前記無端状チェー
ン5A、5Bに歯合する。
【0025】この際、前記チェーン5A、5Bが回転を
停止している場合は、前記チェーン5A、5Bがラック
的機能を有し、ベルトコンベア2の搬送速度に同期して
回転するが、更に前記チェーン5A、5Bを歯合する駆
動スプロケット6A、6Bを所定速度で回転させること
により、前記電子線照射域内での一回転以上の回転を確
保できる。
停止している場合は、前記チェーン5A、5Bがラック
的機能を有し、ベルトコンベア2の搬送速度に同期して
回転するが、更に前記チェーン5A、5Bを歯合する駆
動スプロケット6A、6Bを所定速度で回転させること
により、前記電子線照射域内での一回転以上の回転を確
保できる。
【0026】かかる実施形態により、前記二列の置き台
3上に夫々ダイアライザ1A,1Bを置いた状態で、ベ
ルトコンベア2を搬送しながら前記チェーン5A,5B
を所定速度で周回させることにより、前記電子線照射装
置7よりエネルギー10MeVの電子線8をダイアライ
ザ1A,1Bの中心軸線に沿って垂直面内にビーム走査
している電子線照射装置7の有効電子線照射域を、一回
転以上の回転を確保しながら通過させる。
3上に夫々ダイアライザ1A,1Bを置いた状態で、ベ
ルトコンベア2を搬送しながら前記チェーン5A,5B
を所定速度で周回させることにより、前記電子線照射装
置7よりエネルギー10MeVの電子線8をダイアライ
ザ1A,1Bの中心軸線に沿って垂直面内にビーム走査
している電子線照射装置7の有効電子線照射域を、一回
転以上の回転を確保しながら通過させる。
【0027】そして前記ダイアライザ1A、1Bの回転
半径は、前記流入口24や流出口25の突設部を含む大
径の仮想円29の直径に対応する配列ピッチ間隔が設定
されているが、本実施形態は前記1列目のダイアライザ
1A間の空隙間隔28の後方に、第2列目のダイアライ
ザ1Bが位置するように千鳥足状に設定されているため
に、前記1列目のダイアライザ1A間の空隙間隔28を
通過した高エネルギの電子線8は第2列目のダイアライ
ザ1Bに衝突/照射され、結果として無駄な電子線の照
射がなくなり、電子線の有効利用が図られる。
半径は、前記流入口24や流出口25の突設部を含む大
径の仮想円29の直径に対応する配列ピッチ間隔が設定
されているが、本実施形態は前記1列目のダイアライザ
1A間の空隙間隔28の後方に、第2列目のダイアライ
ザ1Bが位置するように千鳥足状に設定されているため
に、前記1列目のダイアライザ1A間の空隙間隔28を
通過した高エネルギの電子線8は第2列目のダイアライ
ザ1Bに衝突/照射され、結果として無駄な電子線の照
射がなくなり、電子線の有効利用が図られる。
【0028】その照射結果を図4に示す。本図より明ら
かな如く前列側のダイアライザ1Aと後列側のダイアラ
イザ1Bのいずれも同等の線量分布を得ることが出来
た。尚、ダイアライザ1A、1Bはいずれも中空部内に
多数本の中空糸状毛細管35が充填されており、密度と
厚みの積が6〜8(g/cm2)程度有するもので、か
かる血液透析用ダイアライザである。
かな如く前列側のダイアライザ1Aと後列側のダイアラ
イザ1Bのいずれも同等の線量分布を得ることが出来
た。尚、ダイアライザ1A、1Bはいずれも中空部内に
多数本の中空糸状毛細管35が充填されており、密度と
厚みの積が6〜8(g/cm2)程度有するもので、か
かる血液透析用ダイアライザである。
【0029】次に、例えば前記チェーン5A、5Bを取
外し、前記置き台3上で位置固定させた状態で前記有効
電子線照射域をベルトコンベア2で1回通過の都度、正
5角形の頂部に対応する72°ずつ角度変位させ、前記
ベルトコンベア2上を5回周回させて、5回の累積照射
を行なった。その照射結果を図5に示す。本図より明ら
かな如く、前列側のダイアライザ1Aと後列側のダイア
ライザ1Bのいずれもほぼ同等の線量分布を得ることが
出来、且つ最大線量/最小線量が略1.1〜1.2倍と
なり、本発明の要求分布比である1.5倍を大きく下回
った。
外し、前記置き台3上で位置固定させた状態で前記有効
電子線照射域をベルトコンベア2で1回通過の都度、正
5角形の頂部に対応する72°ずつ角度変位させ、前記
ベルトコンベア2上を5回周回させて、5回の累積照射
を行なった。その照射結果を図5に示す。本図より明ら
かな如く、前列側のダイアライザ1Aと後列側のダイア
ライザ1Bのいずれもほぼ同等の線量分布を得ることが
出来、且つ最大線量/最小線量が略1.1〜1.2倍と
なり、本発明の要求分布比である1.5倍を大きく下回
った。
【0030】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、円筒
形の周面に突起を有する被照射物に対し、生産性の向上
を図りつつ電子線量分布を1.5倍以内に抑えることが
出来る、主として滅菌に使用する電子線照射方法を得る
事が出来る。
形の周面に突起を有する被照射物に対し、生産性の向上
を図りつつ電子線量分布を1.5倍以内に抑えることが
出来る、主として滅菌に使用する電子線照射方法を得る
事が出来る。
【0031】特に本発明によれば、円筒形の周面に突起
を有する被照射物に対し、回転若しくは電子線照射域通
過毎に逐次角度変位させながら電子線照射を行なう場合
に、生産性の向上を図りつつ高エネルギの電子線を有効
に活用し得ることが出来る。
を有する被照射物に対し、回転若しくは電子線照射域通
過毎に逐次角度変位させながら電子線照射を行なう場合
に、生産性の向上を図りつつ高エネルギの電子線を有効
に活用し得ることが出来る。
【図1】 (A)は本発明の基本構成図、(B)はその
比較例である。
比較例である。
【図2】 請求項1〜3記載の発明の実施形態にかかる
ベルトコンベアを用いて血液処理モジュールを電子線照
射する場合の電子線滅菌装置の平面図である。
ベルトコンベアを用いて血液処理モジュールを電子線照
射する場合の電子線滅菌装置の平面図である。
【図3】 図2の装置をコンベア搬送側から見た側面図
である。
である。
【図4】 図2及び図3の装置における前列側と後列側
のダイアライザの設定線量比と円周表面位置との関係を
示す。
のダイアライザの設定線量比と円周表面位置との関係を
示す。
【図5】 図2及び図3の装置で、72°角度変位の五
方向で照射した場合の円筒ダイアライザの設定線量比と
円周表面位置との関係を示す。線量比と円周表面位置と
の関係を示す。
方向で照射した場合の円筒ダイアライザの設定線量比と
円周表面位置との関係を示す。線量比と円周表面位置と
の関係を示す。
【図6】 本発明の被照射物である血液透析用ダイアラ
イザの形状を示す。
イザの形状を示す。
1 血液透析用ダイアライザ 2 コンベア 3 置き台 4 従動スプロケット 5A、5B 無端状の駆動チェーン 6A、6B スプロケット 7 電子線照射装置
Claims (3)
- 【請求項1】 略円筒形部のケーシングより周方向に突
起を具えた複数の被照射物を電子線照射方向と交差する
方向に搬送させながら、該電子線照射により殺菌等の所
期の目的を達成する電子線照射方法において、 該被照射物を搬送方向に沿って2列状に配列するととも
に、前列側の被照射物と後列側の被照射物とが略千鳥足
状に配列ピッチ間隔をずらした状態で電子線照射を行な
うことを特徴とする電子線照射方法。 - 【請求項2】 前記被照射物を電子線照射域内で同一方
向に回転させるか若しくは所定角度単位で正逆方向に反
転回転させながら搬送させることを特徴とする請求項1
記載の電子線照射方法。 - 【請求項3】 前記被照射物を周面方向に角度変位させ
た位置より複数方向照射するか、若しくは前記被照射物
を周面方向に角度変位させながら複数回累積照射するこ
とを特徴とする請求項1記載の電子線照射方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11142067A JP2000325439A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 電子線照射方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11142067A JP2000325439A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 電子線照射方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000325439A true JP2000325439A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15306669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11142067A Withdrawn JP2000325439A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 電子線照射方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000325439A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002055940A1 (en) * | 2001-01-11 | 2002-07-18 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Air feed system, air dezymotizing method, and system and method for transfer |
| WO2009017227A1 (ja) | 2007-08-01 | 2009-02-05 | Asahi Kasei Kuraray Medical Co., Ltd. | 電子線滅菌方法 |
-
1999
- 1999-05-21 JP JP11142067A patent/JP2000325439A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002055940A1 (en) * | 2001-01-11 | 2002-07-18 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Air feed system, air dezymotizing method, and system and method for transfer |
| WO2009017227A1 (ja) | 2007-08-01 | 2009-02-05 | Asahi Kasei Kuraray Medical Co., Ltd. | 電子線滅菌方法 |
| US8691146B2 (en) | 2007-08-01 | 2014-04-08 | Asahi Kasei Medical Co., Ltd. | Electron beam sterilization method |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |