JP2000328655A - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JP2000328655A
JP2000328655A JP11170940A JP17094099A JP2000328655A JP 2000328655 A JP2000328655 A JP 2000328655A JP 11170940 A JP11170940 A JP 11170940A JP 17094099 A JP17094099 A JP 17094099A JP 2000328655 A JP2000328655 A JP 2000328655A
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Atsushi Tanaka
敦史 田中
Kazuki Kurita
一樹 栗田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常用進入口として設けた窓を有効利用する
ことが可能なユニット式建物を提供すること。 【解決手段】 三階建物ユニット30Bの傾斜面32の
開口部分に、上面31の短辺に沿って、かつ、当該短辺
の全長に渡った凹部41を形成し、この凹部41を、バ
ルコニ41Aとし、三階建物ユニット30Bを短辺バル
コニ付傾斜建物ユニットとする。バルコニ41Aと、室
内空間との境界部分に形成した掃出し窓45を非常用進
入口45Aとする。掃出し窓45は、非常用進入口45
Aとして利用する以外に、バルコニ41Aと室内空間と
を行き来するための通路としても利用される。非常用進
入口45Aとして設けた掃出し窓45を有効利用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱状に形成された
複数の建物ユニットを上下に組み合わせることにより形
成される三階建て以上のユニット式建物に関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】従来より、予め工場で製造した複数の建物
ユニット等を建築現場で組み合わせて建築されるユニッ
ト式建物が利用されている。このユニット式建物によれ
ば、建築現場での作業が大幅に削減されることから、短
期間で建築工事を完了することができるというメリット
が得られる。
【0003】このようなユニット式建物を、三階建てに
建築するにあたっては、道路に面した部分から安全に三
階部分に到達できるように三階部分の建物ユニットに非
常用進入口を設ける必要がある。通常、この非常用進入
口としては、三階部分の居室空間となっている建物ユニ
ットに形成される窓等が利用される。また、ユニット式
建物を、三階建てあるいはそれ以上に建築すると、北側
隣接地に対する日照の制限(北側斜線制限)や、道路面
および対向建築物への日照・採光・通風等の制限(道路
斜線制限)を特に考慮しなければならない。そこで、近
年では、ユニット式建物の最上階に、水平な上面と、こ
の上面の一辺から斜め下方に延びる傾斜面とを有し、こ
の傾斜面に窓等が形成された傾斜建物ユニットを利用
し、前述の制限に対応させるとともに、非常用進入口を
確保している(特開平9−203119号公報等参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような傾斜建物ユ
ニットでは、非常用進入口として設けた窓は、採光、通
風および非常用進入口として利用できるが、それ以外に
は利用することができず、当該窓を他の目的にも有効利
用したいという要望がある。
【0005】本発明の目的は、非常用進入口として設け
た窓を有効利用することが可能なユニット式建物を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、箱状に形成された複数の建物ユニット1
0、20、30を上下に組み合わせることにより形成さ
れる三階建て以上のユニット式建物1であって、最上階
には、水平面となる上面31と、少なくとも当該上面3
1の一辺に沿った傾斜面32とを備えた複数の傾斜建物
ユニット30A、30Bが設けられ、これら傾斜建物ユ
ニット30A、30Bのうち、少なくとも一つは、前記
傾斜面32が開口されることにより、立ち上がり壁42
と床43とを有する凹部41が設けられ、この凹部41
がバルコニ41Aとされたバルコニ付傾斜建物ユニット
となっていることを特徴とする。このような本発明で
は、バルコニ付傾斜建物ユニットのバルコニと室内空間
との境界部分に掃出し窓等を設ければ、この掃出し窓
は、非常時にも安全、かつ、容易に室内への進入を行う
ことができる大型の非常用進入口とすることが可能とな
る。また、この掃出し窓は、非常用進入口として利用す
る以外に、バルコニで、洗濯物を干したり、植物を置い
たり、日光浴等を行うための、室内空間との通路として
も利用されるので、これにより、非常用進入口として設
けた掃出し窓を有効利用することが可能となる。
【0007】以上において、前述のバルコニ付傾斜建物
ユニット30Bは、その平面形状が短辺と長辺とを有す
る長方形状に形成され、凹部41は、上面31の短辺に
沿って形成されるとともに、短辺の全長に渡って設けら
れた短辺バルコニ付傾斜建物ユニットであることが好ま
しい。このようにすれば、短辺バルコニ付傾斜建物ユニ
ットを、その凹部が道路に面するように配置して、ユニ
ット式建物を建築することで、バルコニと室内空間との
境界部分に設けられる掃出し窓が自動的に非常用進入口
となるとともに、道路に向かって傾斜しているため、道
路斜線制限にも容易に対応することが可能となる。
【0008】また、前述のバルコニ付傾斜建物ユニット
30Dは、その平面形状が短辺と長辺とを有する長方形
状に形成され、傾斜面52は、上面51の長辺に沿って
形成され、凹部61は、少なくとも傾斜面52の一部に
設けられた長辺バルコニ付傾斜建物ユニットであること
が望ましい。このようにすれば、長辺バルコニ付傾斜建
物ユニットを、その傾斜面が道路に面するように配置し
て、ユニット式建物を建築することで、バルコニと室内
空間との境界部分に設けられる掃出し窓が自動的に非常
用進入口となるとともに、道路に向かって傾斜している
ため、道路斜線制限にも容易に対応することが可能とな
る。
【0009】さらに、前述のバルコニ付傾斜建物ユニッ
ト30Jは、その平面形状が短辺と長辺とを有する長方
形状に形成され、前記傾斜面92A,92B,92B
は、上面91の長辺および両短辺に沿って形成され、凹
部105は、少なくとも一つの傾斜面の少なくとも一部
に設けられたバルコニ付傾斜建物ユニットであることが
望ましい。このようにすれば、例えばユニット式建物
に、寄せ棟式の屋根を設ける場合に、長辺方向の両側に
傾斜面があるので、ユニット式建物の平面における中心
と、屋根の中心とが一致する。従って、建物と屋根との
バランスがよくなり、外観がよくなる。
【0010】さらに、複数の傾斜建物ユニット30A、
30B、30D、30E、30Fは、平面視で当該ユニ
ット式建物1Bの出隅部分で交差する列を形成するよう
にL字状に配列されていることが好ましい。このように
すれば、敷地が、平面L字形状に曲がった道路に沿った
ものであっても、最上階に設けられる傾斜建物ユニット
が、傾斜面を道路側に向け、かつ、道路に沿って配置さ
れるので、両方の道路斜線制限に容易に対応することが
可能となる。その上、ユニット式建物の最上階の出隅部
に、道路に沿って二方向に傾斜した傾斜面を有する二方
向傾斜建物ユニットを配置すれば、前記出隅部が道路斜
線制限を受けることがないとともに、ユニット式建物の
外観を向上させることが可能となる。また、短辺バルコ
ニ付傾斜建物ユニットおよび長辺バルコニ付傾斜建物ユ
ニットを、ユニット式建物の建築される方向に応じて配
置すれば、道路に面して複数の非常用進入口を設けるこ
とが可能となる。
【0011】また、最上階を除く階にも、傾斜建物ユニ
ット20Aが設けられ、その傾斜面22が前記最上階の
前記傾斜建物ユニット30D、30Eの傾斜面52と連
続した面となる位置に配置されていることが望ましい。
このようにすれば、ユニット式建物が高く、最上階だけ
でなく、その下方の階の部分も斜線制限を受ける場合で
も、ユニット式建物の全体が斜線制限内に納まり、道路
幅の小さい道路に係る道路斜線制限にも容易に対応する
ことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
に係るユニット式建物1が示されている。ユニット式建
物1は、基礎2上に設置された複数の一階建物ユニット
10と、これら一階建物ユニット10の上部に配置され
た複数の二階建物ユニット20と、これら二階建物ユニ
ット20の上部に配置された複数の三階建物ユニット3
0とを備え、道路100に直交する敷地101に地上三
階建てに建てられている。各建物ユニット10、20、
30は、その平面形状が短辺と長辺とを有する長方形状
に形成されている。
【0013】三階建物ユニット30のうち、道路100
に面する部分に配置されている三階建物ユニット30
A、30Bは、水平面となる上面31と、この上面31
の一辺(短辺)から斜め下方(道路100側)に延びる
傾斜面32とを備えた傾斜建物ユニットとなっている。
この傾斜面32により、ユニット式建物1は、道路面へ
の法律上の斜線制限(道路斜線制限)を満足するように
なっている。
【0014】これら三階建物ユニット30A、30Bの
各傾斜面32のうち、三階建物ユニット30Bの傾斜面
32は、開口されている。そして、開口されている部分
には、立ち上がり壁42と床43とを有する凹部41が
形成されている。この凹部41は、上面31の短辺に沿
って、かつ、当該短辺の全長に渡って形成されてバルコ
ニ41Aとされている。つまり、三階建物ユニット30
Bは、上面31の短辺側にバルコニ41Aが形成された
短辺バルコニ付傾斜建物ユニットである。
【0015】バルコニ41Aと、三階建物ユニット30
Bの室内空間との境界部分には、垂直面44が設けら
れ、この垂直面44の略全体に掃出し窓45が形成され
ている。この掃出し窓45は、非常時にも安全、かつ、
容易に室内への進入を行うことができる大型の非常用進
入口45Aとなっている。また、掃出し窓45は、非常
用進入口45Aとして利用する以外に、バルコニ41A
で、洗濯物を干したり、植物を置いたり、日光浴等を行
うための、室内空間との通路としても利用されている。
【0016】このような三階建物ユニット30A、30
Bは、図2に示されるように、通常の長さの二本の長寸
柱34と、この長寸柱34よりも短い二本の短寸柱35
と、長寸柱34の上端間および短寸柱35の上端間を連
結する短辺天井梁36と、長寸柱34の上端および短寸
柱35の上端を連結する長辺天井梁37と、長寸柱34
および短寸柱35の下端間を連結する床梁38とで形成
された骨組み33を備えている。長辺天井梁37は、長
寸柱34の上端から床梁38と平行に、かつ、短寸柱3
5側に所定寸法だけ延出された水平部37Aと、この水
平部37Aの端部から短寸柱35の上端に向かって延出
された傾斜部37Bとで形成され、傾斜部37Bの端部
は短寸柱35と結合されている。この水平部37Aと傾
斜部37Bとの接合部分には、短辺天井梁36と平行な
連結梁39が長辺天井梁37間に架け渡されている。ま
た、水平部37Aと傾斜部37Bとの接合部分と、床梁
38との間には、間柱40が立設されている。これによ
り、この建物ユニット30A、30Bの上部には、長寸
柱34側の短辺天井梁36、連結梁39および2本の長
辺天井梁37の水平部37Aで、前述の水平面となる上
面31が形成され、短寸柱35側の短辺天井梁36、連
結梁39および2本の長辺天井梁37の傾斜部37B
で、前述の傾斜面32が形成されている。
【0017】一方、一階建物ユニット10、二階建物ユ
ニット20および三階建物ユニット30のうちの残る三
階建物ユニット30Cは、図3に示されるように、四隅
に立設する柱11Aと、これらの柱11Aの上端および
下端間に掛け渡された天井梁11Bおよび床梁11Cと
で直方体状に形成された骨組み11を有する通常の建物
ユニットである。床梁11C間には、図示しない床面材
を支持する床根太12が掛け渡され、天井梁11B間に
は、図示しない天井面材を支持する天井小梁13が掛け
渡されている。
【0018】このようなユニット式建物1の建築手順を
以下に説明する。まず、建築現場で敷地101に基礎2
を打設するとともに、工場で予め一階〜三階建物ユニッ
ト10、20、30を組み立てておく。次に、建築現場
で、一階建物ユニット10から順次基礎2上に配置す
る。この際、三階建物ユニット30A、30Bは、傾斜
面32が道路に面するように、道路側に配置する。この
ようにしてユニット式建物1を建築する。
【0019】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、掃出し窓45を、非常用
進入口45Aとして利用する以外に、バルコニ41A
で、洗濯物を干したり、植物を置いたり、日光浴等を行
うための、室内空間との通路としても利用したので、非
常用進入口45Aとして設けた掃出し窓45を有効利用
することができる。
【0020】また、短辺バルコニ付傾斜建物ユニットと
なる三階建物ユニット30Bを、その凹部41が道路1
00に面するように配置して、ユニット式建物1を建築
したので、バルコニ41Aと室内空間との境界部分に設
けられる掃出し窓45を自動的に非常用進入口45Aと
できるとともに、道路100に向かって傾斜しているた
め、道路斜線制限にも容易に対応できる。
【0021】図4には、本発明の第2実施形態に係るユ
ニット式建物1Aが示されている。本第2実施形態は、
前記第1実施形態の短辺バルコニ付傾斜建物ユニットと
された三階建物ユニット30Bを、長辺バルコニ付傾斜
建物ユニットとされた三階建物ユニット30Dとしたも
のである。
【0022】詳しくは、三階建物ユニット30のうち、
道路100に面する部分に配置されている三階建物ユニ
ット30D、30Eは、水平面となる上面51と、この
上面51の一辺(長辺)から斜め下方(道路100側)
に延びる傾斜面52とを備えた傾斜建物ユニットとなっ
ている。
【0023】これら三階建物ユニット30D、30Eの
各傾斜面52のうち、三階建物ユニット30Dの傾斜面
52の一部は、開口されている。そして、この開口され
ている部分には、立ち上がり壁62と床63とを有する
凹部61が形成されている。この凹部61は、上面51
の長辺に沿って形成されてバルコニ61Aとされてい
る。また、開口とされた一部を除く傾斜面52には、非
常用進入口にもなるトップライト66が設けられてい
る。これにより、三階建物ユニット30Dは、上面51
の長辺側にバルコニ61Aが形成された長辺バルコニ付
傾斜建物ユニットとなっている。
【0024】バルコニ61Aと、三階建物ユニット30
Dの室内空間との境界部分には、垂直面64が設けら
れ、この垂直面64の略全体に掃出し窓65が形成され
ている。この掃出し窓65は、非常時にも安全、かつ、
容易に室内への進入を行うことができる大型の非常用進
入口65Aとなっている。また、掃出し窓65は、非常
用進入口65Aとして利用する以外に、バルコニ61A
で、洗濯物を干したり、植物を置いたり、日光浴等を行
うための、室内空間との通路としても利用されている。
【0025】また、二階建物ユニット20のうち、道路
100に面する二つの二階建物ユニット20Aは、前述
の三階建物ユニット30Eと同様な傾斜建物ユニットと
なっている。これら二階建物ユニット20Aは、三階建
物ユニット30D、30Eの斜め下方(道路100側)
に配置されている。これらの配置関係は、三階建物ユニ
ット30D、30Eの傾斜面52と、二階建物ユニット
20Aの傾斜面22とが、連続した面となるような位置
に配置されるようになっている。具体的には、三階建物
ユニット30D、30Eは、二階建物ユニット20Aの
配置位置よりも、道路100から奥まった位置に配置さ
れている。これらの傾斜面52、22により、ユニット
式建物1Aは、道路面への法律上の斜線制限(道路斜線
制限)を満足するようになっている。
【0026】このような三階建物ユニット30D、30
Eは、図5に示されるように、通常の長さの二本の長寸
柱54と、この長寸柱54よりも短い二本の短寸柱55
と、長寸柱54の上端間および短寸柱55の上端間を連
結する長辺天井梁56と、長寸柱54の上端および短寸
柱55の上端を連結する短辺天井梁57と、長寸柱54
および短寸柱55の下端間を連結する床梁58とで形成
された骨組み53を備えている。短辺天井梁57は、長
寸柱54の上端から床梁58と平行に、かつ、短寸柱5
5側に所定寸法だけ延出された水平部57Aと、この水
平部57Aの端部から短寸柱55の上端に向かって延出
された傾斜部57Bとで形成され、傾斜部57Bの端部
は短寸柱55と結合されている。この水平部57Aと傾
斜部57Bとの接合部分には、長辺天井梁56と平行な
連結梁59が短辺天井梁57間に架け渡されている。ま
た、水平部57Aと平行な床梁58の中間部分には、連
結梁59と平行な中間梁60Aが床梁58間に架け渡さ
れている。この中間梁60Aの両端および中間部分に
は、間柱60Bが立設されている。さらに、連結梁59
の中間部分と、短寸柱55側の長辺天井梁56の中間部
分との間には、中間傾斜部60Cが架け渡されている。
これにより、この建物ユニット30D、30Eの上部に
は、長寸柱54側の長辺天井梁56、連結梁59および
2本の短辺天井梁57の水平部57Aで、前述の水平面
となる上面51が形成され、短寸柱55側の長辺天井梁
56、連結梁59および2本の短辺天井梁57の傾斜部
57Bで、前述の傾斜面52が形成されている。また、
傾斜面52のうち、中間傾斜部60Cと一方の傾斜部5
7B(図中右側)とで囲まれた部分に前述のトップライ
ト66が形成され、中間傾斜部60Cと他方の傾斜部5
7B(図中左側)とで囲まれた部分にバルコニ61Aが
形成されるようになっている。
【0027】このような本第2実施形態によれば、前記
第1実施形態と同様な効果が得られる他、次のような効
果が得られる。すなわち、三階建物ユニット30Dを、
その傾斜面52が道路100に面するように配置して、
ユニット式建物1を建築したので、バルコニ61Aと室
内空間との境界部分に設けられる掃出し窓65を自動的
に非常用進入口65Aにできるとともに、道路100に
向かって傾斜しているため、道路斜線制限にも容易に対
応できる。
【0028】また、三階建物ユニット30D、30E
を、二階建物ユニット20Aの配置位置よりも、道路1
00から奥まった位置に配置し、三階建物ユニット30
D、30Eの傾斜面52と、二階建物ユニット20Aの
傾斜面22とを、連続した面となるようにしたので、ユ
ニット式建物1が高く、三階だけでなく、その二階も斜
線制限を受ける場合でも、ユニット式建物1の全体が斜
線制限内に納まり、道路幅の小さい道路100に係る道
路斜線制限にも容易に対応できる。
【0029】図6には、本発明の第3実施形態が示され
ている。本第3実施形態は、前記第1実施形態の直線状
の道路100に直交する敷地101に建てられたユニッ
ト式建物1を、平面L字形状に曲がった道路102に沿
った敷地103に建てられたユニット式建物1Bとした
ものである。
【0030】詳しくは、道路102に面する位置には、
前述の三階建物ユニット30B、30Dがユニット式建
物1Bの建築される方向に応じてそれぞれ配置されてい
る。ユニット式建物1Bの三階の出隅部には、水平面と
なる上面71と、道路102に沿って二方向に傾斜した
傾斜面72A、72Bとを有する二方向傾斜建物ユニッ
トとなる三階建物ユニット30Fが配置されている。こ
れにより、三階建物ユニット30B、30D、30F
は、平面視でユニット式建物1Bの出隅部分で交差する
列を形成するように、L字状に配列されている。
【0031】このような本第3実施形態によれば、前記
第1、2実施形態と同様な効果が得られる他、次のよう
な効果が得られる。すなわち、敷地103が、平面L字
形状に曲がった道路102に沿ったものであっても、三
階建物ユニット30B、30D、30Fを、傾斜面3
2、52、72A、72Bを道路102側に向け、か
つ、道路102に沿って配置したので、両方の道路斜線
制限に容易に対応できる。
【0032】また、ユニット式建物1Bの最上階となる
3階の出隅部に、三階建物ユニット30Fを配置したの
で、出隅部が道路斜線制限を受けることがないととも
に、ユニット式建物1Bの外観を向上できる。
【0033】さらに、三階建物ユニット30B、30D
を、ユニット式建物1Bの建築される方向に応じて配置
したので、道路102に面して複数の非常用進入口45
A、65Aを設けることができる。
【0034】図7〜10には、本発明の第4実施形態が
示されている。本実施形態は、平面L字状のユニット式
建物1Cに、寄棟式の屋根90をバランスよく設けたも
のである。ここで、前記第1〜第3実施形態で使用され
た、一方向に傾斜面32,52、または二方向に傾斜面
72A,72Bを有する建物ユニット30A等を、例え
ば、図11に示すように、平面L字状に配置してユニッ
ト式建物1Dを建て、このユニット式建物1Dに、寄棟
式の屋根90を設けた場合、ユニット式建物1DのL字
に沿った中心線Aと、屋根90の中心線Bとが、傾斜面
32等のためにずれてしまい、外観が悪くなるという問
題が生じる。そこで、本実施形態は、このような問題を
なくそうとするものである。
【0035】すなわち、本実施形態のユニット式建物1
Cは、複数の前記一階建物ユニット10、二階階建物ユ
ニット20と、二階階建物ユニット20の上に載せられ
た3つの三階建物ユニット30Gと、1つの三階建物ユ
ニット30Hと、1つの三階建物ユニット30Jを備え
て構成されている。三階建物ユニット30Gは、水平面
91と、長辺および一つの短辺の二方向に形成された傾
斜面92A,92Bとを有する。三階建物ユニット30
Hは、水平面91と、一方の短辺に形成された傾斜面9
2Bと、他方の短辺角部に形成され、互いに交差する傾
斜面92C,92Dとを有する。また、三階建物ユニッ
ト30Jは、水平面91と、長辺および両短辺の三方向
に傾斜面92A,92B,92Bとを有する。このよう
に、本実施形態のユニット式建物1Cは、三階部分の全
周に傾斜面が形成されている。
【0036】また、ユニット式建物1CのL字の2面に
沿った建物ユニット30Gと、建物ユニット30Hとに
は、凹部105、バルコニ106、垂直面107、掃出
し窓108、および凹部135、バルコニ136、垂直
面137、掃出し窓138がそれぞれ設けられている。
【0037】三階建物ユニット30Jは、図9に示すよ
うな骨組み93を備えている。すなわち、四隅に立設さ
れた4本の短寸柱94を有し、これらのうち2本の短寸
柱94の上端間同士は、1本の長辺連結梁95で結合さ
れ、4本の短寸柱94の短辺方向の上端間同士は、それ
ぞれ短辺連結梁96で結合されている。
【0038】長辺連結梁95で連結された2本の短寸柱
94と対向する2本の短寸柱94の上端間同士は、長辺
天井梁97で結合され、この長辺天井梁97は、短寸柱
94の上端から互いに近づき、かつ、上方に向けて傾斜
する傾斜梁97Bと、その上端同士を連結する水平天井
梁97Aで構成されている。この水平天井梁97Aの両
端には、当該水平天井梁97Aと直交するとともに、前
記短辺連結梁96より短い寸法に形成された短辺天井梁
98の一端が接続され、これらの短辺天井梁98の他端
は、水平天井梁97Aと同じ長さ寸法に形成された水平
な長辺天井梁99が結合されている。
【0039】この長辺天井梁99と短辺天井梁98との
接合部と、2本の短寸柱94,94の上端部との間は、
それぞれ傾斜梁110,110で結合されている。ま
た、長辺天井梁97の水平天井梁97Aの両端と傾斜梁
97Bとの接合部には、下方に延びる2本の長寸柱11
1が設けられ、それぞれの下端は、4本の短寸柱94の
下端間同士を結合する長辺床梁112と結合されてい
る。
【0040】このように、各2本の水平天井梁97A,
97Aおよび短辺天井梁98,98により囲まれた部分
で三階建物ユニット30Jの前記平面91が形成され、
傾斜梁97B,110、短辺天井梁98および連結短辺
梁96により囲まれた部分でそれぞれ2面の前記傾斜面
92B,92Bが形成され、長辺天井梁99、傾斜梁1
10,110および連結長辺梁95により囲まれた部分
で長辺方向の前記傾斜面92Aが形成されている。つま
り、三階建物ユニット30Jは、3方向に傾斜面92
A,92B,92Bを有する3方向に傾斜建物ユニット
となっている。
【0041】三階建物ユニット30Hは、図10に示す
ような、骨組み113を備えている。すなわち、四隅の
うち1隅部に立設された1本の長寸柱114、および残
り3隅部に立設された3本の短寸柱115を有し、これ
らの柱114,115のうち、長寸柱114の上端と長
辺方向の1本の短寸柱115の上端間同士は、長辺天井
梁116で結合されており、この長辺天井梁116は、
長寸柱114の上端から短寸柱115側に向けて水平
に、かつ、途中まで延びる水平天井梁116Aと、その
先端部から、短寸柱115の上端に向けて傾斜する傾斜
梁116Bとで構成されている。長辺方向に沿った2本
の短寸柱105,105の上端間同士は、別の長辺天井
梁117で結合されており、この長辺天井梁117は、
上記水平天井梁116Aより短い寸法の水平天井梁11
7Aと、その両端に互いに反対方向に延び、かつ、上記
傾斜梁116Bと同一傾斜の傾斜梁117Bとで構成さ
れている。
【0042】水平天井梁116A,117Aにおいて、
2本の短寸柱105,105側の一端部同士は、水平な
短辺天井梁118で結合されている。また、上記2本の
短寸柱105,105の上端部同士は、短辺天井梁11
8と同一長さの短辺連結梁120で結合されている。水
平天井梁116A,117Aの他端側は、短辺天井梁1
18と平行、かつ、長寸柱114の上端から1本の短寸
柱115側に向けて延びる別の短辺天井梁119で結合
されており、この短辺天井梁119は、水平天井梁11
9Aと、その水平天井梁119Aの途中から傾斜する傾
斜梁119Bとを有し、傾斜梁119B端部が短寸柱1
15の上端と結合している。
【0043】柱114,115の下端同士は、4本の床
梁121で結合され、また、長辺天井梁117の水平天
井梁117Aおよび短辺天井梁119の水平天井梁11
9Aの一端部には、下方に延び、床梁121と結合され
る2本の長寸法間柱122,122が設けられている。
また、これらの間柱122の上端から長辺上梁123
4、短辺上梁124がそれぞれ内側に延びている。これ
らの上梁123,124は、互いが直交するとともに端
部同士が結合されている。さらに、上梁123,124
の接続する部位と1本の短寸柱115の上端部間同士
は、傾斜梁125により結合されている。
【0044】これにより、各2本の水平天井梁106
A,107Aおよび短辺天井梁109A,110により
囲まれた部分で三階建物ユニット30Jの前記平面91
が形成される。また、傾斜天井梁117B,124、短
辺天井梁118および短辺連結梁120により囲まれた
部分で前記傾斜面92Bが形成され、傾斜天井梁117
B、短辺上梁124および傾斜梁125により囲まれた
部分で、上記傾斜面92Bとは反対向きの傾斜面92C
が形成され、さらに、傾斜天井梁119B、長辺上梁1
23および傾斜梁125により囲まれた部分で、傾斜面
92Cと交差する傾斜面92Dが形成されている。つま
り、三階建物ユニット30Hは、1方向に傾斜面92B
を有するとともに、反対方向に互いに交差する傾斜面9
2C,92Dを有する変形建物ユニットとなっている。
【0045】このようなユニット式建物1Cでは、図8
に示すように、その平面を見たときに、L字に沿ったユ
ニット式建物1Cの中心線Aの両側に、傾斜面92A,
92A、または92B,92Bが位置している。従っ
て、このようなユニット式建物1Cに、寄棟式の屋根9
0を設けた場合、ユニット式建物1Cの中心線Aと、屋
根90の中心線Bとが平面で重なるようになるため、ユ
ニット式建物1Cに対して屋根90がバランスよく取り
付けられ、外観が優れたものとなる。
【0046】このような本第4実施形態によれば、前記
第1〜3実施形態と同様な効果が得られる他、次のよう
な効果が得られる。すなわち、本第4実施形態のユニッ
ト式建物1Cは、L字に沿ったユニット式建物1Cの中
心線Aの両側に、傾斜面92A,92A、または92
B,92Bが設けられているので、寄棟式の屋根90を
設ける際、ユニット式建物1Cの中心線Aと、屋根90
の中心線Bとが平面で重なる。従って、ユニット式建物
1Cに屋根90をバランスよく取り付けることができる
ので、ユニット式建物1Cの外観が優れたものとなる。
【0047】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、傾斜建物ユニットとしては、例えば、二階部分
などの最上階を除く階にも設けなくてもよく、最上階を
除く階に設けるか否かは、ユニット式建物に係る斜線制
限等を考慮して適宜決めればよい。
【0048】また、傾斜建物ユニットとしては、L字状
に配列するに限らず、その配列形状は、ユニット式建物
に係る斜線制限等を考慮して適宜決めればよい。
【0049】さらに、二方向傾斜建物ユニットとなる三
階建物ユニット30Fとしては、図12に示されるよう
に、傾斜面72Bの一部に凹部81からなるバルコニ8
1Aを形成し、このバルコニ81Aと、三階建物ユニッ
ト30Fの室内空間との境界部分に垂直面84を設け、
この垂直面84の略全体に非常用進入口85Aとなる掃
出し窓85を形成してもよい。
【0050】また、前記第4実施形態のユニット式建物
1Cにおける三階建物ユニット30Hの骨組み113
は、これに限らない、例えば、短辺上梁124を水平天
井梁116Aまで延ばし、つまり、2本の長辺天井梁1
16,117間に中間梁を架けわたした状態とし、さら
に、その中間梁の端部において水平天井梁116Aと床
梁121との間に中間柱を設ける構造の骨組みとしても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のユニット
式建物によれば、非常用進入口として設けた窓を有効利
用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるユニット式建物
を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態における傾斜建物ユニットの骨組
みを示す斜視図である。
【図3】前記実施形態における通常の建物ユニットの骨
組みを示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるユニット式建物
を示す斜視図である。
【図5】前記実施形態における傾斜建物ユニットの骨組
みを示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態におけるユニット式建物
を示す斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態における寄棟式の屋根を
設けたユニット式建物を示す斜視図である。
【図8】図7における平面図である。
【図9】前記実施形態のユニット式建物を構成する3方
向傾斜建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。
【図10】前記実施形態のユニット式建物を構成する変
形建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。
【図11】本発明の一方向または二方向傾斜建物ユニッ
トを備えたユニット式建物に寄棟式の屋根を設けた例を
示す平面図である。
【図12】本発明の変形形態であって、二方向傾斜建物
ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C ユニット式建物 10、20、30 建物ユニット 30B 短辺バルコニ付傾斜建物ユニット 30D 長辺バルコニ付傾斜建物ユニット 20A、30A、30E、30F 傾斜建物ユニット 31、51、71、91 水平面となる上面 22、32、52、72A,72B 傾斜面 41、61 凹部 41A バルコニ 42 立ち上がり壁 43、63 床 30J 三方向傾斜建物ユニット 92A,92B 傾斜面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状に形成された複数の建物ユニットを
    上下に組み合わせることにより形成される三階建て以上
    のユニット式建物であって、 最上階には、水平面となる上面と、少なくとも当該上面
    の一辺に沿った傾斜面とを備えた複数の傾斜建物ユニッ
    トが設けられ、 これら傾斜建物ユニットのうち、少なくとも一つは、前
    記傾斜面が開口されることにより、立ち上がり壁と床と
    を有する凹部が設けられ、この凹部がバルコニとされた
    バルコニ付傾斜建物ユニットとなっていることを特徴と
    するユニット式建物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物におい
    て、 前記バルコニ付傾斜建物ユニットは、その平面形状が短
    辺と長辺とを有する長方形状に形成され、前記凹部は、
    前記上面の短辺に沿って形成されるとともに、前記短辺
    の全長に渡って設けられた短辺バルコニ付傾斜建物ユニ
    ットであることを特徴とするユニット式建物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のユニット式建物におい
    て、 前記バルコニ付傾斜建物ユニットは、その平面形状が短
    辺と長辺とを有する長方形状に形成され、前記傾斜面
    は、前記上面の長辺に沿って形成され、前記凹部は、少
    なくとも前記傾斜面の一部に設けられた長辺バルコニ付
    傾斜建物ユニットであることを特徴とするユニット式建
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のユニット式建物におい
    て、 前記バルコニ付傾斜建物ユニットは、その平面形状が短
    辺と長辺とを有する長方形状に形成され、前記傾斜面
    は、前記上面の長辺および両短辺に沿って形成され、前
    記凹部は、前記少なくとも一つの傾斜面の少なくとも一
    部に設けられたバルコニ付傾斜建物ユニットであること
    を特徴とするユニット式建物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のユニット式建物において、 前記複数の傾斜建物ユニットは、平面視で当該ユニット
    式建物の出隅部分で交差する列を形成するようにL字状
    に配列されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のユニット式建物において、 前記最上階を除く階にも、傾斜建物ユニットが設けら
    れ、その傾斜面が前記最上階の前記傾斜建物ユニットの
    傾斜面と連続した面となる位置に配置されていることを
    特徴とするユニット式建物。
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