JP2000329002A - 自動二輪車用エンジン - Google Patents

自動二輪車用エンジン

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JP2000329002A
JP2000329002A JP11137160A JP13716099A JP2000329002A JP 2000329002 A JP2000329002 A JP 2000329002A JP 11137160 A JP11137160 A JP 11137160A JP 13716099 A JP13716099 A JP 13716099A JP 2000329002 A JP2000329002 A JP 2000329002A
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rocker shaft
rocker
cylinder head
cam chain
camshaft
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JP11137160A
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Yoshiharu Isaka
義治 井坂
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/20—SOHC [Single overhead camshaft]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッドのカムチェーン室側の壁の剛
性を向上させ、カムチェーン室側に位置するカム軸用軸
受の耐久性を高く維持できるようにする。 【解決手段】 シリンダヘッド45のロッカーシャフト
孔7aを、カムチェーン室23とは反対側の端部のみに
ロッカーシャフト挿入口24が開口するように穿設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、吸気弁と排気弁を
1本のカム軸で駆動する自動二輪車用エンジンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動二輪車用エンジンと
しては、例えば図12および図13に示すように構成し
たものがある。図12は従来の自動二輪車用エンジンの
シリンダヘッドの縦断面図、図13はシリンダヘッドの
ロッカーシャフト部の横断面図である。図13の破断位
置を図12中にXIII−XIII線によって示す。
【0003】これらの図において、符号1で示すもの
は、自動二輪車用SOHC単気筒エンジンのシリンダヘ
ッドである。このシリンダヘッド1は、鋳造によって成
形し、吸気ポート2、排気ポート3および燃焼室4を形
成するための凹陥部5を有する燃焼室形成部分6と、ロ
ッカーシャフト用支持部7や二つのメンテナンス用開口
8を形成する上部9とを一体に形成して動弁装置10の
全ての部材を支持する構造を採っており、4本のヘッド
ボルト11によって図示していないシリンダボディに固
定している。
【0004】前記動弁装置10は、1本ずつの吸気弁1
2と排気弁13と、各弁毎のロッカーアーム14,15
と、1本のカム軸16などから構成している。前記ロッ
カーアーム14,15は、図13に示すように、ロッカ
ーシャフト17が貫通するボス18と、吸気弁12また
は排気弁13に接続するアーム19と、カム軸16に摺
接するスリッパ20とを一体に形成し、ボス18をロッ
カーシャフト17によって前記ロッカーシャフト用支持
部7に回動自在に支持させている。ロッカーシャフト1
7は、互いに対向するように設けた二つのロッカーシャ
フト用支持部7,7のロッカーシャフト孔7aに圧入し
ている。
【0005】前記ボス18は、軸線方向の両端面が微小
な隙間を介して前記支持部7と対向する略円筒状に形成
し、一方の端面から前記支持部7側に突出するように前
記スリッパ20を突設している。
【0006】前記カム軸16は、両端部を軸受21,2
2によってシリンダヘッド1に回転自在に支持させ、図
13において下側の端部にカムチェーン用スプロケット
(図示せず)を取付けている。カムチェーンは、シリン
ダヘッド1とシリンダボディの一側部に形成したカムチ
ェーン室23に収容し、前記スプロケットとクランク軸
側スプロケット(図示せず)とに巻掛けている。
【0007】前記カムチェーン室23に、ロッカーシャ
フト挿入口24を開口させ、カムチェーン室23側から
ロッカーシャフト孔7aにロッカーシャフト17を挿通
させる構造を採っている。
【0008】このように構成した従来のエンジンにおい
てロッカーアーム14,15の組付けは、吸・排気弁1
2,13およびカム軸16をシリンダヘッド1に組付け
た後に、図12に示すように、ロッカーアーム14,1
5をこれが捻られる方向に90°傾斜させてメンテナン
ス用開口8からシリンダヘッド1内に挿入して行う。同
図に示すロッカーアーム15は排気弁用のものである。
【0009】すなわち、先ず、ロッカーアーム15を上
述したように90°傾斜させた状態で排気側の互いに対
向する二つのロッカーシャフト用支持部7,7の間に挿
通させ、ボス18を前記支持部7とカム軸16との間に
位置付ける。この状態からロッカーアーム15を正立位
置に戻るように反対方向に傾斜させ、ボス18を前記二
つのロッカーアーム用支持部7,7どうしの間に上方か
ら挿入する。ボス18の軸孔と前記支持部7のロッカー
シャフト孔7aが同一軸線上に位置付けられる状態でロ
ッカーシャフト17をカムチェーン室23側からロッカ
ーシャフト孔7aに挿通させる。吸気弁用ロッカーアー
ム14も排気弁用ロッカーアーム15と同様に組付けて
いる。
【0010】なお、この種の自動二輪車用エンジンは、
吸気弁を2本として吸気流量を増大させ、エンジン出力
を増大させることが要請されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した従来の自動二輪車用エンジンにおいては、
シリンダヘッド1におけるカム軸支持用軸受21を支持
する壁が変形し易いという問題があった。これは、吸気
弁12側のロッカーシャフト用支持部7,7のうち、カ
ムチェーン室23側に位置するロッカーシャフト用支持
部7は、図13に示すように、ロッカーシャフト孔7a
を穿設する部位にヘッドボルト11が貫通していて相対
的に剛性が低くなるからである。しかも、吸気弁を2本
設けるためには、カム軸16を回転させるための荷重も
増大するから、前記壁の剛性向上を図ることは重要であ
る。
【0012】カムチェーン室23側のロッカーシャフト
用支持部7が変形すると、これの近傍に位置するカム軸
用軸受21の外輪が変形し、この軸受21の耐久性が低
下し易くなる。特に、カムチェーン室23側の軸受21
にはチェーン張力等が作用するため、この軸受21の負
荷が大きくなる。
【0013】前記ロッカーシャフト用支持部7が変形し
易いのは、シリンダヘッド1を形成する材料であるアル
ミニウム合金と、ヘッドボルト11の材料である鋼との
熱膨張率の違いに起因してヘッドボルト11の締付け力
が増大することと、エンジン出力の増大に伴いシリンダ
ヘッド1の温度がさらに高くなることに起因してシリン
ダヘッド1の強度が低下することとの両方が重なること
も原因の一つになっている。
【0014】このような不具合は、ヘッドボルト11ど
うしの間隔を拡げてロッカーシャフト用支持部7の剛性
を向上させたり、吸気弁側のロッカーシャフト用支持部
7と排気弁側のロッカーシャフト用支持部7との間隔を
狭くすることによって、ある程度は解消することはでき
る。
【0015】しかし、ヘッドボルト11どうしの間隔を
拡げると、シリンダヘッド1とシリンダボディとの間
(特に燃焼室)のシール性が低下し易くなってしまう
し、前記両ロッカーアーム用支持部7どうしの間隔が狭
くなると、ロッカーアーム14,15を組付けることが
できなくなってしまう。
【0016】ロッカーアーム14,15を組付けること
ができなくなるのは、吸気弁側のロッカーシャフト用支
持部7と排気弁側のロッカーシャフト用支持部7との間
隔D(図12参照)が狭くなることによって、これらの
支持部7とカム軸16とに遮られてシリンダヘッド1内
でロッカーアーム14,15を回転できなくなったり、
例え回転できたとしても、スリッパ20の長さ(図12
中に符号Lで示す)より前記間隔Dの方が狭くなってし
まい、スリッパ20をカム軸16側に平行移動させるこ
とができなくなってしまうからである。
【0017】両ロッカーアーム用支持部7どうしの間隔
が狭くてもロッカーアーム14,15を組付けることが
できるようにするためには、シリンダヘッド1を、ロッ
カーシャフト用支持部7を有する上部9と、シリンダボ
ディ側の燃焼室形成部分6とに分割可能に形成すること
によって解消することができる。すなわち、燃焼室形成
部分6から分割された上部9にロッカーアーム14,1
5を燃焼室形成部分6側から組付けることによって、遮
るものが何ら存在しない状態でロッカーアーム14,1
5を組付けることができる。
【0018】しかしながら、このようにシリンダヘッド
1を二つの部材で形成する構造では、部品数が多くなっ
てコストアップになってしまうし、シリンダヘッド1に
おける燃焼室4から熱が伝達される部材(シリンダヘッ
ド下部)の体積、すなわち熱容量が小さくなって冷却性
が低下してしまう。
【0019】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、シリンダヘッドのカムチェーン室側
の壁の剛性を向上させ、カムチェーン室側に位置するカ
ム軸用軸受の耐久性を高く維持できるようにすることを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係る自動二輪車用エンジンは、シリンダヘッ
ドにおけるロッカーシャフト用支持部のロッカーシャフ
ト孔を、カムチェーン室とは反対側の端部のみにロッカ
ーシャフト挿入口が開口するように穿設したものであ
る。
【0021】本発明によれば、カムチェーン室側に位置
するロッカーシャフト用支持部はロッカーシャフト孔が
貫通しないから、カムチェーン室側のヘッドボルトどう
しの間に形成される壁、すなわちカムチェーン室側のカ
ム軸用軸受を保持する壁の剛性を従来に較べて増大させ
ることができる。
【0022】一方、カム軸両端の軸受への負荷を比較す
ると、カムチェーンの張力等が作用するカムチェーン室
側の軸受に較べ反対側の軸受への負荷は小さく、軸受サ
イズも小径のものの使用が可能となるため、ロッカーシ
ャフト孔が貫通してもこの軸受を保持する壁の剛性を確
保することができる。
【0023】また、請求項2に記載した発明に係る自動
二輪車用エンジンは、吸気弁を気筒当たり2本設け、こ
れらの吸気弁を一つのロッカーアームで駆動する構造と
し、このロッカーアームにおけるロッカーシャフトが貫
通するボスに、カム軸が摺接するスリッパをそのロッカ
ーシャフト軸方向の位置が前記ボスのロッカーシャフト
軸方向の両端面に挟まれる範囲の内側に位置するように
設けたものである。
【0024】この発明によれば、互いに対向する二つの
ロッカーシャフト用支持部の間にロッカーアームをスリ
ッパの摺接面がカム軸と対向する姿勢を維持させたまま
平行移動させて挿入することができる。このため、ロッ
カーアームの組付性を向上させながら、ロッカーシャフ
ト孔とヘッドボルト孔との干渉を回避でき、カム軸用軸
受を保持する壁の剛性を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、本発明に係る自動二輪車用エンジンの一実施の形
態を図1ないし図10によって詳細に説明する。図1は
本発明に係るエンジンを搭載した自動二輪車の側面図、
図2は本発明に係るエンジンの縦断面図、図3はシリン
ダヘッドの横断面図、図4および図5はシリンダヘッド
の縦断面図で、図4はロッカーアームを取外した状態を
示し、図5はロッカーアーム取付工程の途中の状態を示
す。
【0026】図6はロッカーアーム支持部分を示す断面
図、図7はシリンダヘッドの側面図、図8はシリンダヘ
ッドのシリンダボディ側端面を示す図、図9は図8にお
けるIX−IX線断面図、図10はシリンダヘッドを路面側
から見た状態を示す底面図である。これらの図におい
て、前記図12および図13で説明したものと同一もし
くは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明
は省略する。
【0027】図1において、符号31で示すものは、こ
の実施の形態による自動二輪車である。この自動二輪車
31は、車体フレーム32にフロントフォーク33を介
して前輪34を回転自在かつ操舵自在に支持させるとと
もに、後輪35を回転自在に支持するリヤアーム36を
ピボット軸37によって上下方向に揺動自在に支持させ
ている。同図において符号38は操向ハンドルを示し、
39はシートを示す。
【0028】また、この自動二輪車1は、前輪34と後
輪35との間に空冷式SOHC型単気筒エンジン41を
シリンダ軸線が車体の前後方向と平行になるように搭載
している。このエンジン41は、クランクケース42を
前記車体フレーム32に支持させ、クランクケース32
の車体前側の端部にシリンダ43を装着している。この
シリンダ43のシリンダボディを図において符号44で
示し、シリンダヘッドを符号45で示す。
【0029】前記シリンダヘッド45の上面に吸気管4
6を介して気化器47を接続するとともに、下面に排気
管48を接続している。気化器47は、シリンダヘッド
45の上方に配置し、車体の前方に向けて開口する吸気
入口に吸気ダクト49を介してエアクリーナ50を接続
している。前記シリンダ43、気化器47、エアクリー
ナ50は、側方および上方がレッグシールド51および
車体カバー52で覆われている。
【0030】前記シリンダヘッド45は、従来のものと
同様に鋳造によって成形し、図2〜図4に示すように、
吸気ポート2や排気ポート3、燃焼室4を形成するため
の凹陥部5などを有する燃焼室形成部分6と、ロッカー
シャフト用支持部7およびメンテナンス用開口8を有す
る上部9とを一体に形成している。
【0031】前記吸気ポート2は、図8に示すように、
シリンダヘッド45内で二股状に分岐するように形成し
ている。排気ポート3は、前記吸気ポート2の二つの吸
気出口2aのうちカムチェーン室23側の吸気出口2a
の近傍に排気入口3aを形成している。この排気入口3
aの横であって他方の吸気出口2aの近傍に、点火プラ
グ53(図3参照)を螺着するためのねじ孔54を形成
している。
【0032】また、このシリンダヘッド45は、2本の
吸気弁12,12と1本の排気弁13を1本のカム軸1
6と各弁毎のロッカーアーム55,56とで駆動する動
弁装置57を備えている。この動弁装置57のカム軸1
6は、図3に示すように、車体右側(図3においても右
側)に位置する吸気カム16aがシリンダ軸線Cと交差
するように全体をカムチェーン室23側に寄せて配置
し、車体左側の端部にカムチェーン用スプロケット58
を取付けている。
【0033】このようにカム軸16を配設することによ
って、カム軸16と点火プラグ53の間が広く開放され
るから、このシリンダヘッド45においては、この広い
空間を利用して冷却性の向上を図っている。詳述する
と、図3に示すように、点火プラグ53とカム軸16の
間に車体右側へ向けて開口する凹陥部59を形成すると
ともに、この凹陥部59の底から図9に示すように下方
へ(路面方向へ)延びる冷却風通路60を形成してい
る。この冷却風通路60の下端の開口を図10中に符号
60aで示す。
【0034】すなわち、走行時には、走行風が前記冷却
風通路60に下端の開口60aから流入し、燃焼室4や
点火プラグ53の近傍に形成した凹陥部59を通って車
体右側に流出するようになるから、燃焼室4および点火
プラグ53を効率よく冷却することができる。なお、停
車時においても、シリンダヘッド45の熱によって冷却
風通路60内の空気が対流によって上昇し、前記凹陥部
59から排出されるようになるので、従来のシリンダヘ
ッド45に較べて冷却効率が高くなる。
【0035】この実施の形態で示したように、カム軸1
6をカムチェーン室23寄りに配設して点火プラグ53
の周囲近傍を広く開放することによって、前記凹陥部5
9から大気中に放散される熱気を遮るものを少なくする
ことができるという利点もある。しかも、点火プラグ5
3の冷却性も向上させることができる。
【0036】前記凹陥部59の底は、図3に示すよう
に、カムチェーン室23から燃焼室形成用の壁61に沿
ってシリンダヘッド45内に延びる凹陥部62の底と対
向させている。この実施の形態で示すようにシリンダ4
3を略水平に設けたエンジン1では、潤滑油がカムチェ
ーンに付着してシリンダヘッド45側に流込み易いか
ら、カムチェーン室23に開口する前記凹陥部62に潤
滑油が容易に流入することができる。この凹陥部62の
開口を図7中に符号63で示す。このように潤滑油がカ
ムチェーン室23側の凹陥部62に流入することによっ
て、熱気が対流し易い前記空冷用凹陥部59の底を潤滑
油によって冷却することができる。
【0037】前記吸気弁12と排気弁13は、挟み角が
従来より狭くなるように配設している。これに伴って吸
気弁用ロッカーシャフト支持部7と排気弁用ロッカーシ
ャフト支持部7をこれらの間隔が従来より狭くなるよう
に形成している。このため、ロッカーアーム55,56
の組付性を向上させながら、ロッカーシャフト孔7aと
ヘッドボルト孔との干渉を回避でき、カム軸用軸受21
を保持する壁の剛性を向上させることができる。
【0038】ロッカーアーム55,56は、上述したよ
うに前記両支持部7,7どうしの間隔が狭くても簡単に
組付けることができる構造を採っている。詳述すると、
ロッカーアーム55,56は、図6に示すように、ロッ
カーシャフト17を貫通させるボス64と、吸気弁12
または排気弁13を接続するアーム65と、カム軸16
に摺接するスリッパ66とを一体に形成し、前記ボス6
4に、前記スリッパ66をそのロッカーシャフト軸方向
の位置が前記ボス64のロッカーシャフト軸方向の両端
面に挟まれる範囲の内側に位置するように設けている。
吸気弁用ロッカーアーム55は、2本の吸気弁12,1
2を駆動できるようにアーム65を2本備えている。
【0039】この実施の形態では、吸気弁用ロッカーア
ーム55のスリッパ66をシリンダボアの中心(図6中
に符号Aで示す)の近傍に位置付け、このスリッパ66
と2本のアーム65,65とが図6に示すようにシリン
ダ43の軸線方向から見て略Y字状に位置する構造を採
っている。この構造を採ることにより、2本の吸気弁1
2,12を一つのロッカーアーム55で駆動する構造で
あるにもかかわらず、荷重が片方のアーム65に偏って
加えられるのを阻止することができ、偏摩耗を防止でき
る。
【0040】次に、ロッカーアーム55,56をシリン
ダヘッド45に組付けるときの手順を図4および図5に
よって説明する。シリンダヘッド45は、図4に示すよ
うに、ロッカーアーム55,56を組付ける以前に吸・
排気弁12,13とカム軸16とを予め組付けておく。
ロッカーアーム55,56を組付けるときには、先ず、
ロッカーアーム55,56をシリンダヘッド45のメン
テナンス用開口8からシリンダヘッド45内に挿入し、
互い対向するように形成した一対のロッカーシャフト用
支持部7,7どうしの間にボス64を挿入する。
【0041】この挿入操作は、図5に示すように、スリ
ッパ66の摺接面66aがカム軸16と対向する姿勢を
維持させたままロッカーアーム55,56を平行移動さ
せて行う。その後、ボス64の軸孔とロッカーシャフト
孔7aとが同一軸線上に位置付けられるようにロッカー
アーム55,56の位置を調整し、ロッカーシャフト1
7をカムチェーン室23側からロッカーシャフト孔7a
に圧入する。そして、ロッカーシャフト抜止め用のスト
ッパー67(図6,7参照)をシリンダヘッド45に取
付ける。このストッパー67は、ロッカーシャフト孔7
a内に臨む2本の突片67aと、カム軸用軸受21の外
端面に対接する突片67bとを一体に形成し、カム軸用
軸受21の外れ止めも兼ねる構造を採っている。
【0042】したがって、このエンジン41は、互いに
対向する二つのロッカーシャフト用支持部7,7の間に
ロッカーアーム55,56をスリッパ66の摺接面66
aがカム軸16と対向する姿勢を維持させたまま平行移
動させて挿入することができるから、吸・排気弁12,
13の挟み角が狭くても簡単にロッカーアーム55,5
6をシリンダヘッド45に組付けることができる。この
ため、ロッカーアーム55,56の組付性を向上させな
がら、吸・排気弁12,13の挟み角を従来より狭く設
定してエンジン出力の向上を図ることができる。
【0043】挟み角を狭くすると通常シリンダヘッド4
5の高さは高くなるが、従来のような組付時にロッカー
アームを回転させるための空間は不要となる分、低く抑
えることが可能である。したがって、ホイールベースを
延長することなく搭載することができる。
【0044】第2の実施の形態 シリンダヘッド45は図11に示すように構成すること
ができる。図11は請求項1に記載した発明の一実施の
形態を示す断面図である。同図において、前記図1ない
し図10および図12,13によって説明したものと同
一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。
【0045】図11に示すシリンダヘッド45は、ロッ
カーシャフト孔7aをカムチェーン室23とは反対側
{車体右側(図11においては左側)}のみにロッカー
シャフト挿入口24が開口するように穿設している。こ
のため、カムチェーン室23側のロッカーシャフト支持
部7は、吸気弁12側と排気弁12側の両方とも貫通孔
形成されることはなく、カムチェーン室23側の2本の
ヘッドボルト11,11どうしの間に形成される壁71
の剛性を向上させることができる。この壁71にカムチ
ェーン室23側のカム軸用軸受21を嵌合保持させてい
るから、このシリンダヘッド45においては、前記軸受
21を強固に保持することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ムチェーン室側に位置するロッカーシャフト用支持部は
ロッカーシャフト孔が貫通しないから、カムチェーン室
側のヘッドボルトどうしの間に形成される壁、すなわち
カムチェーン室側のカム軸用軸受を保持する壁の剛性を
従来に較べて増大させることができる。
【0047】したがって、カム軸におけるカムチェーン
室側端部を支持する軸受を強固に保持できるから、吸気
弁を2本としてもカム軸用軸受の耐久性を高く維持でき
る。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、互い
に対向する二つのロッカーシャフト用支持部の間にロッ
カーアームをスリッパの摺接面がカム軸と対向する姿勢
を維持させたまま平行移動させて挿入することができ
る。
【0049】このため、ロッカーアームの組付性を向上
させながら、ロッカーシャフト孔とヘッドボルト孔との
干渉を回避でき、カム軸用軸受を保持する壁の剛性を向
上させることができる。この構造を採ることにより、排
気弁の挟み角が従来より狭くなってエンジン出力の向上
を図ることができるという効果もある。しかも、シリン
ダヘッド45を分割する構造ではないから、熱容量を多
くとることができ、冷却性が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエンジンを搭載した自動二輪車
の側面図である。
【図2】 本発明に係るエンジンの縦断面図である。
【図3】 シリンダヘッドの横断面図である。
【図4】 シリンダヘッドの縦断面図である。
【図5】 シリンダヘッドの縦断面図である。
【図6】 ロッカーアーム支持部分を示す断面図であ
る。
【図7】 シリンダヘッドの側面図である。
【図8】 シリンダヘッドのシリンダボディ側端面を示
す図である。
【図9】 図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 シリンダヘッドを路面側から見た状態を示
す底面図である。
【図11】 請求項1に記載した発明の一実施の形態を
示す断面図である。
【図12】 従来の自動二輪車用エンジンのシリンダヘ
ッドの縦断面図である。
【図13】 シリンダヘッドのロッカーシャフト部の横
断面図である。
【符号の説明】
6…燃焼室形成部分、7…ロッカーシャフト用支持部、
7a…ロッカーシャフト孔、9…上部、12…吸気弁、
13…排気弁、16…カム軸、17…ロッカーシャフ
ト、23…カムチェーン室、24…ロッカーシャフト挿
入口41…エンジン、45…シリンダヘッド、55,5
6…ロッカーアーム、64…ボス、66…スリッパ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁と排気弁とを1本のカム軸と各弁
    毎のロッカーアームによって駆動する自動二輪車用エン
    ジンにおいて、シリンダヘッドにおけるロッカーシャフ
    ト用支持部のロッカーシャフト孔を、カムチェーン室と
    は反対側の端部のみにロッカーシャフト挿入口が開口す
    るように穿設したことを特徴とする自動二輪車用エンジ
    ン
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドにおける燃焼室を形成す
    る部分と、ロッカーシャフトの両端を支持する一対のロ
    ッカーシャフト用支持部とを一体に形成し、吸気弁と排
    気弁とを1本のカム軸と各弁毎のロッカーアームによっ
    て駆動する自動二輪車用エンジンであって、吸気弁を気
    筒当たり2本設け、これらの吸気弁を一つのロッカーア
    ームで駆動する構造とし、このロッカーアームにおける
    ロッカーシャフトが貫通するボスに、カム軸が摺接する
    スリッパをそのロッカーシャフト軸方向の位置が前記ボ
    スのロッカーシャフト軸方向の両端面に挟まれる範囲の
    内側に位置するように設けたことを特徴とする自動二輪
    車用エンジン。
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