JP2000329562A - 角速度センサ装置 - Google Patents
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Abstract
出力値の0点や出力感度のドリフトを抑制し、且つ、装
置の小型化、低コスト化を達成する。 【解決手段】 センサエレメント100は、角速度軸z
に対してa0方向に駆動用電極4、5により駆動振動す
る駆動用振動子1と、駆動用振動子1と梁13によって
連結された2個の検出用振動子11、12と、検出用振
動子11、12に加わるコリオリ力を検出する検出用電
極14、15とを備え、コリオリ力が加わったときに各
々の検出用振動子11、12に発生する検出振動の方向
a1、a2がコリオリ力の作用する方向Kから角度θず
れている。そして、各検出用電極14、15からの出力
信号に基づき、慣性力に起因する信号を基準にコリオリ
力に起因する信号から角速度を算出するようにしてい
る。
Description
ム、車両転倒検知システム、ナビゲーションシステム、
光学機器の手ぶれ防止システム等の角速度をセンシング
する必要のある角速度センサ装置に関する。
て、マイクロマシン技術を用いた振動型の角速度センサ
装置が報告されている。この種のセンサ装置におけるセ
ンサエレメントの概略平面を図23に示す。SOI基板
等を用いて加工されたセンサチップの外周枠部J1内
に、互いに直交する駆動用梁J2及び検出用梁J3によ
って振動子J4が懸架されている。ここで、矢印a0は
振動子J4の駆動振動方向、矢印a1は検出振動方向
(従来のセンサエレメントにおけるコリオリ力発生方
向)である。
検出しようとする角速度軸zと垂直に、質量mを持った
振動子J4を駆動振動させ、角速度軸z及び該駆動振動
方向と垂直に発生するコリオリ力2mVΩ(V:振動子
J4の速度、Ω:角速度)を、該コリオリ力の発生方向
への振動子J4の変位等を利用して検出するものであ
る。
環境温度の変化や時間の経過とともに、センサエレメン
トのばね定数等の物性値が変化するため、角速度出力値
の0点や出力感度がドリフトするという問題がある。こ
れを回避するために、振動子の振幅をモニターしてフィ
ードバックをかけることにより一定振幅で振動子を振動
させる機能や、温度を計測しつつ温度によって感度を補
正する機能が搭載されている。
搭載するという対策においては、振動モニタや温度セン
サ等が必要でありかつ回路の規模も大きくなるため、セ
ンサ装置のサイズ及びコストが増大する。また、補正と
いう手法であるがゆえに、原理的に上記0点や出力感度
のドリフトを0にすることはできず、高精度に補正しよ
うとすれば、装置のサイズ及びコストはより増大する。
センサ装置において、角速度出力値の0点や出力感度の
ドリフトを抑制し、且つ、装置の小型化、低コスト化を
達成することを目的とする。
め、請求項1ないし請求項7記載の発明では、水平面内
で駆動振動を行う可動部(1、38、41、51)を有
し、この可動部を駆動振動させて該水平面と垂直な角速
度軸(z)回りに角速度が発生したときに、該可動部に
対して該水平面と平行な方向にコリオリ力を作用させる
ようにしたセンサエレメント(100、300、33
0、350、400、450、500、550、60
0)と、このセンサエレメントからの出力信号に基づ
き、該コリオリ力に起因しない信号を基準に該コリオリ
力に起因する信号から角速度を算出する回路手段(20
0)とを有することを特徴としている。
によれば、環境温度の変化や時間の経過とともに同様に
変化するコリオリ力に起因しない信号とコリオリ力に起
因する信号を導出し、コリオリ力に起因しない信号を基
準にコリオリ力に起因する信号を算出することによっ
て、絶対値として持っている角速度出力値の0点や出力
感度のドリフトを相対的にキャンセルすることができる
ため、該ドリフトを抑制でき、また、余分な回路等から
の補正が不要となるため、装置の小型化、低コスト化を
達成することができる。
がコリオリ力に起因する信号とコリオリ力に起因しない
信号とが合成されたものである場合は、回路手段(20
0)がこれら両信号を分離する機能を有することが好ま
く、また、コリオリ力に起因しない信号としては、該可
動部(1、38、41、51)に作用する慣性力等のコ
リオリ力とは90°位相がずれた力に基づく信号を採用
することができる。
用して加速度αを生ずる場合に、−mαに相当する力」
(岩波理化学辞典より)である。言い換えれば、「非慣
性系から見たため見かけ上現れる力の総称」であるた
め、コリオリ力も慣性力に含まれる。本明細書では、
「慣性力」といえば、コリオリ力以外の慣性力を指すこ
とにする。
レメント(100、300、330、350、400、
450、500、550、600)として、検出しよう
とする角速度軸に対して垂直方向に駆動振動する振動子
(11、12、31、32)と、角速度が入力されたと
きに該振動子に加わるコリオリ力を検出する検出部(1
4、15、34、35)とを備え、該コリオリ力が加わ
ったときに前記振動子に発生する検出振動の方向が前記
コリオリ力の作用する方向に対してずれているものを採
用している。
オリ力が加わったときに振動子に発生する検出振動の方
向がコリオリ力の作用する方向に対してずれているか
ら、該検出振動方向に対してコリオリ力に起因する力と
コリオリ力に起因しない力とを発生させることができ、
検出部からの出力信号にはコリオリ力に起因しない信号
とコリオリ力に起因する信号とが含まれる。
き、コリオリ力に起因しない信号を基準にコリオリ力に
起因する信号から角速度を算出するようにしているた
め、上記請求項1〜請求項7の発明と同様の作用効果を
奏することができる。
振動子(11、12、31、32)と各振動子に対応す
る検出部(14、15、34、35)とを有するから、
各々の振動子に対応して複数個の出力信号が得られる。
そして、各出力信号に基づき、コリオリ力に起因しない
信号を基準にコリオリ力に起因する信号から角速度を算
出するようにしているため、請求項8の発明と同様の効
果を奏する。
エレメント(100)として、検出しようとする角速度
軸に対して垂直方向に駆動振動する第1の振動子(1)
と、この第1の振動子と梁(13)によって連結された
複数個の第2の振動子(11、12)と、この第2の振
動子に加わるコリオリ力を検出する検出部(14、1
5)とを備え、該コリオリ力が加わったときに各々の該
第2の振動子に発生する検出振動の方向が該コリオリ力
の作用する方向からずれているものを採用している。
個の第2の振動子は、第1の振動子と共に駆動振動を行
い、コリオリ力が加わったときに梁によって検出振動す
ることができ、この検出振動に基づき検出部からコリオ
リ力を検出する。ここで、各第2の振動子の検出振動の
方向が該コリオリ力の作用する方向からずれているた
め、請求項9の発明と同様の作用効果を奏することがで
きる。
請求項10記載のセンサエレメント(100)におい
て、複数個の第2の振動子(11、12)を、互いの間
で検出振動の方向のずれ角が異なるものとしても、検出
部からの出力信号に基づき、コリオリ力に起因しない信
号を基準にコリオリ力に起因する信号から角速度を算出
することができる。
8〜請求項11記載のセンサ装置における駆動振動を、
この駆動振動を行う振動子を有する可動部(51)と固
定部(3)とを連結する一対の梁(501、502)の
弾性力によって行うものとし、該一対の梁を該可動部に
おける駆動振動の軸(b1、b2)を挟んで設けるとと
もに、個々の該梁を互いに非対称な形状としたことを特
徴としている。
とでばね定数が異なるから、コリオリ力を検出する検出
振動の方向に対して容易に駆動振動の方向をずらすこと
ができ、駆動振動方向と直交する方向であるコリオリ力
の作用する方向と、検出振動の方向とをずらすことがで
きる。
ンサエレメント(600)を製造するときの加工誤差を
利用することによって、検出振動の方向をコリオリ力の
作用する方向に対してずらすものとすれば、加工誤差を
積極的に利用することができ、従来排除しようとしてい
た加工誤差を排除する必要が無くなり、低コスト化に有
効である。
動振動を行うための構成部分の物性値が温度変化等に伴
って変化したりして目的外方向の振動が発生すると、セ
ンサエレメントの検出部からの出力信号には誤差が発生
する。
では、請求項8〜請求項13記載の角速度センサ装置に
おいて、検出部(14、15)を振動子(11、12)
と同様に駆動振動させるようにしているから、検出部か
らの出力信号には上記の駆動振動の目的外振動による誤
差が発生しない。
項8〜請求項13記載の角速度センサ装置において、駆
動振動の共振周波数と検出振動の共振周波数とを、一致
もしくは近接するように構成したことを特徴としている
から、検出振動の振幅を大きくでき、検出振動方向のコ
リオリ力に起因しない力(慣性力等)の成分及びコリオ
リ力成分を大きくできる。そのため、センサエレメント
からの出力信号におけるコリオリ力に起因しない信号成
分及びコリオリ力に起因する信号成分を大きくでき、上
記の検出振動の変化による誤差を相対的に小さくでき
る。
求項15記載の構成とした場合には、センサエレメント
からの出力信号におけるコリオリ力に起因しない信号成
分及びコリオリ力に起因する信号成分を大きくでき、出
力感度を向上させることができる。
ングしようとする角速度軸に対して垂直方向に駆動振動
する第1の検出用振動子(11、31)および第2の検
出用振動子(12、32)を備え、該第1の検出用振動
子と該第2の検出用振動子とで、該角速度軸回りの角速
度が入力されたときに振動する検出振動の振動軸が、コ
リオリ力の作用する方向に対して非平行であり、さら
に、該第1および第2の検出用振動子の各々の出力信号
を入力して減算により慣性力を算出する慣性力算出手段
と、該第1および第2の検出用振動子の各々の出力信号
を演算することによりコリオリ力を含む値を算出するコ
リオリ力算出手段と、該慣性力算出手段からの信号と該
コリオリ力算出手段とからの信号とに基づいて演算を行
い角速度を算出する角速度算出手段とを備えることを特
徴としている。
動子の検出振動の振動軸が、それぞれコリオリ力の作用
する方向に対して非平行であるため、それぞれの振動子
において慣性力とコリオリ力とを含んだ出力信号を発生
させることができる。そして、両振動子のからの出力信
号を減算することにより慣性力を算出でき、演算により
コリオリ力を算出でき、上記請求項1ないし7記載の発
明と同様の効果を得ることができる。
エレメント(400)として、角速度軸に対して垂直方
向に駆動振動する複数個の第1の振動子(1a、1b)
と、各々の第1の振動子の内部に梁(13)で連結され
た第2の振動子(11、12)と、角速度が入力された
ときに該第2の振動子に加わるコリオリ力を検出する検
出部(14、15)とを備え、かつ、該複数個の第1の
振動子の少なくとも2個が少なくとも1個の梁(6)で
連結されており、コリオリ力が加わったときに該第2の
振動子に発生する検出振動の方向が前記コリオリ力の作
用する方向に対してずれているものを採用している。
(検出用振動子)は、それぞれに対応する第1の振動子
(駆動用振動子)とともに駆動振動を行い、コリオリ力が
加わったときに、梁(13)によって検出振動すること
ができ、この検出振動に基づき、複数個の検出部から各
々コリオリ力を検出する。
の検出振動の方向からずれているため、コリオリ力に起
因しない信号を基準にコリオリ力に起因する信号を計算
することができる。そのため、角速度出力値の0点や出
力感度のドリフトをキャンセルできる。したがって、そ
れらを回路で補正することが不要となるので、装置の小
型化、低コスト化が可能である。
1の振動子同士が梁(6)で連結されているため振動系
は連成振動系となり、駆動振幅が極大となる駆動力の周
波数は、該梁で連結された第1の振動子において同じ値
(固有振動数)となる。角速度センサでは、駆動振幅を
大きくとるために固有振動数で振動させることが多い
が、連成振動系を作ることにより、振幅を一致(または
近い値に)させるのが容易となる。
7のセンサエレメントにおいて、複数個の第1の振動子
(1a、1b)同士を連結せずに独立したものとしたセ
ンサエレメント(450)を採用したことを特徴とする
ものである。本発明によっても、請求項17の発明と同
様に、コリオリ力に起因しない信号を基準にコリオリ力
に起因する信号を計算することができ、角速度出力値の
0点や出力感度のドリフトのキャンセル、装置の小型
化、低コスト化といった効果を奏する。
振動子を連結せずに独立させることにより、複数個の第
1の振動子のチップ内での配置が自由になり、チップの
小型化が可能である。これは、単純には低コストになる
し、歩留まりも向上する。また、複数個の第1の振動子
を連結しないことにより、複数の第1の振動子をそれぞ
れ別のチップ(1000、1001)上に配置すること
も可能であり、これも歩留まり向上に役立つ。
いということは、これら第1の振動子を連結するための
梁を設けなくても良いことであるから、個々の第1の振
動子の周囲に駆動手段(駆動用電極等)を、簡単に複数
個とりつけることができる。従って、駆動力を大きくす
ることができて非常に有利である。
エレメント(330)として、角速度軸に対して垂直方
向に駆動振動する複数の第1の振動子(31、32)
と、各々の該第1の振動子の外側に該第1の振動子と梁
(36)によって連結された第2の振動子(34)と、
この第1の振動子に加わるコリオリ力を第2の振動子を
介して検出する検出部(34、35)とを備え、かつ、
該複数個の第1の振動子の少なくとも2個が少なくとも
1個の梁(6)で連結されており、コリオリ力が加わっ
たときに各々の該第1の振動子に発生する検出振動の方
向がコリオリ力の作用する方向からずれているものを採
用している。
駆動振動しているときに、コリオリ力が加わると各第1
の振動子には検出振動が発生する。この第1の振動子の
検出振動は、梁(36)を介して対応する各第2の振動
子(34)をも同様に検出振動させ、この第2の振動子
の検出振動に基づき、複数個の検出部から各々コリオリ
力を検出する。
の検出振動の方向からずれており、それによって、コリ
オリ力の方向は第2の振動子の検出振動の方向からもず
れることとなるため、コリオリ力に起因しない信号を基
準にコリオリ力に起因する信号を計算することができ
る。そのため、角速度出力値の0点や出力感度のドリフ
トをキャンセルできる。したがって、それらを回路で補
正することが不要となるので、装置の小型化、低コスト
化が可能である。
が梁(6)で連結されているため振動系は連成振動系と
なり、駆動振幅が極大となる駆動力の周波数は、該連成
振動用梁で連結された第1の振動子において同じ値(固
有振動数)となる。角速度センサでは、駆動振幅を大き
くとるために固有振動数で振動させることが多いが、連
成振動系を作ることにより、振幅を一致(または近い値
に)させるのが容易となる。
9のセンサエレメントにおいて、複数個の第1の振動子
(31、32)同士を連結せずに独立したものとしたセ
ンサエレメント(350)を採用したことを特徴とする
ものである。本発明によっても、請求項19の発明と同
様に、コリオリ力に起因しない信号を基準にコリオリ力
に起因する信号を計算することができ、角速度出力値の
0点や出力感度のドリフトのキャンセル、装置の小型
化、低コスト化といった効果を奏する。
振動子を連結せずに独立させることにより、請求項18
の発明と同様の効果、即ち、第1の振動子の配置自由
化、別チップへの配置によるチップの小型化、低コスト
化、歩留まり向上、及び、駆動手段の複数化による駆動
力の増大化、といった効果を奏する。
請求項17〜請求項20記載のセンサエレメント(33
0、350、400、450)において、検出振動の方
向がコリオリ力の作用する方向からずれている複数個の
第1または第2の振動子(11、12、31、32)
を、互いの間で検出振動の方向のずれ角が異なるものと
しても、検出部(14、15、34、35)からの出力
信号に基づき、コリオリ力に起因しない信号を基準にコ
リオリ力に起因する信号から角速度を算出することがで
きる。
9、17〜21に記載の角速度センサ装置において、駆
動振動を行う複数個の振動子(1a、1b、11、1
2、31、32)における互いの駆動振幅が予め等しく
なるように調整してあることを特徴としている。
が同じでも、駆動振動を行う複数個の振動子の振幅が異
なってしまうことがある(全く同じ振動子を複数個作る
ことができれば、同じ電圧をかけることによって振幅は
同じになるが、実際には、エッチング時の加工誤差等に
よって全く同じ振動子を複数個作ることは難しい)。
合、検出振動に基づく信号も複数個出力されるが、コリ
オリ力による信号を得るには、これら複数個の出力信号
(aa、bb、aa’、bb’)を演算(例えば加算も
しくは減算)することを行う。これは、それぞれの駆動
振動を行う振動子の駆動振幅が等しいことを前提として
いる。したがって、加工誤差によって、それぞれの振動
子の駆動振幅が異なってしまえば、コリオリ力による信
号を精度良く得にくくなる。その点、本発明のように、
駆動振動を行う振動子の駆動振幅を調整すれば、たとえ
加工誤差等があっても、複数個の信号を演算することに
よって、コリオリ力による信号を精度良く得ることがで
きる。
求項9、17〜21に記載の角速度センサ装置におい
て、複数個の検出部(14、15、34、35)におけ
る互いの出力信号振幅を予め等しくなるようにゲインを
調整しても、請求項22の発明における駆動振幅を同じ
にする効果と同じ効果が得られる。
求項8、9、及び17〜21に記載の角速度センサ装置
において、駆動振動を行う振動子(1a、1b、11、
12、31、32)における該駆動振動の物理量をモニ
タする手段(4’、5’)を備えたものとすれば、駆動
振動の物理量(駆動振幅や駆動振動速度等)をモニタす
ることによって、このモニタの結果に基づき、振動子の
駆動振動の振幅やその振動速度等を調整したり、検出部
からの出力信号の振幅を調整することができる。
ニタの結果を用いた負帰還(フィードバック)により、
駆動振動を行う振動子(1a、1b、11、12、3
1、32)の駆動振幅を一定に制御すれば、駆動振動を
行う振動子が複数個ある場合に、請求項22の発明と同
様の効果を得られる。また、このフィードバック制御に
よる駆動振幅一定制御は、上記のモニタ結果に基づくも
のであるため、装置に対する環境変化が生じても関係な
く制御できる。
メントにおいては、その出力信号には、必ずコリオリ力
に起因する信号とコリオリ力に起因しない信号とが含ま
れる。その点、請求項26記載の発明のように、複数の
センサエレメント(401、402)を別々のチップ
(1000、1001)に形成した場合、複数個の出力
信号を演算すれば、コリオリ力に起因しない信号を基準
にしてコリオリ力に起因する信号から角速度を算出する
ことができ、上記本発明の目的を達成できる。
のチップに形成することで、振動子の配置等、1つのチ
ップ内におけるエレメント構造の自由度を大きくでき、
結果として、各チップの小型化が可能である。これは、
単純には低コストになるし、歩留まりも向上する。ま
た、各チップを重ねて配置する等の工夫が可能で、装置
の小型化を図ることができる。
1〜請求項26に記載の角速度センサ装置において、コ
リオリ力に起因しない信号が慣性力による信号であるこ
とを特徴としている。
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例であ
る。
について説明する。なお、以下の実施形態において平面
図に施されたハッチングは便宜上施したもので断面を示
すものではない。また、各実施形態相互において同一部
分に付いては図中、同一符号を付してある。
形態に係る角速度センサ装置のセンサエレメント100
の概略平面図を示し、図2に該角速度センサ装置の回路
部(回路手段)200のブロック図を示す。なお、図2
は以下の各実施形態に係る回路部200のブロック図で
もある。
基板にマイクロマシン技術を施すことにより形成された
略矩形状のチップであり、基板の水平面(図1における
紙面に相当)内で駆動振動を行う可動部としての略矩形
状の駆動用振動子(本発明の第1の振動子にも相当)1
を有し、この駆動用振動子1を駆動振動させて該水平面
と垂直な角速度軸z回りに角速度Ωが発生したときに、
該駆動用振動子1に対して該水平面と平行な方向にコリ
オリ力が作用するようになっている。
て、上記水平面内に延びる例えば4本の梁2によってチ
ップ(即ちセンサエレメント100)の外周枠部3に連
結されており、該連結部以外では、外周枠部3と開口部
(非ハッチング部分)を介して離間している。ここで、
駆動用振動子1は、梁2によって外周枠部3とは独立に
図1に示す矢印a0の方向(駆動振動方向)にのみ振動
可能となっている。
結部以外の対向辺部には、複数個の棒状の駆動用可動電
極4が櫛歯状に設けられ、これら駆動用可動電極4の櫛
歯の隙間には、外周枠部3から延びる複数個の棒状の駆
動用固定電極5が櫛歯状に設けられており、これら両電
極4、5の側面は離間して対向している。ここで、駆動
用振動子1及び駆動用可動電極4と駆動用固定電極5と
は、電気的に絶縁され独立している。
パッド等を介して回路手段200に電気的に接続されて
おり、回路部200から両電極4、5の間に或る周期で
電圧を印加することによって、両電極4、5の間に静電
力が作用し上記梁2の弾性力により、可動部である駆動
用振動子1を上記水平面内において図1に示すa0方向
に駆動振動させることができるようになっている。
の検出用振動子(本発明でいう第2の振動子)、即ち第
1の検出用振動子11及び第2の検出用振動子12を有
している。両検出用振動子11及び12は、各々その対
向辺部において、2個の梁13によって駆動用振動子1
に連結されており、該連結部以外では、駆動用振動子1
と開口部(図1中の非ハッチング部分)を介して離間し
ている。ここで、検出用振動子11、12は、上記角速
度Ωの入力時に、それぞれ梁13によって駆動用振動子
1とは独立に図1に示す矢印a1、a2の方向(検出振
動方向、検出振動の振動軸)にのみ振動可能となってい
る。
駆動用振動子1との連結部以外の対向辺部には、複数個
の棒状の検出用可動電極14が櫛歯状に設けられ、これ
ら検出用可動電極14の櫛歯の隙間には、駆動用振動子
1から延びる複数個の棒状の検出用固定電極15が櫛歯
状に設けられており、両検出用電極14、15は離間し
て対向している。
び検出用振動子1、11、12及び検出用可動電極14
とは、例えば、溝を形成し、酸化膜などの絶縁体を埋め
込むことで、電気的に絶縁され独立している。そして、
両検出用電極14、15は、検出用振動子11、12に
加わるコリオリ力を検出する検出部として構成されてい
る。
子11、12は、それぞれ、梁及び検出部13〜15と
の組み合わせによって一つの加速度センシング部10、
20をなし、センサエレメント100は、可動部である
駆動用振動子1に2個の加速度センシング部10、20
が一体化された形となっている。
は、上記駆動用振動子1の駆動振動時において、角速度
軸z回りの角速度の非入力時(Ω=0のとき)には、駆
動用振動子1と同様に駆動振動する。そして、角速度軸
z回りの角速度Ωの入力時には、上記水平面と平行であ
って且つ角速度軸z及び駆動振動方向(a0方向)と直
交する方向(図1中、一点鎖線Kで図示)に発生するコ
リオリ力の作用により、各検出用振動子11、12は、
それぞれ図1に示すa1、a2の方向に振動する(検出
振動)。
出用振動子11、12における各々の検出振動の方向
(検出方向)a1、a2を、a0方向(駆動振動方向)
と垂直なコリオリ力の作用方向Kに対して角度θだけず
らした独自の構成として、紙面に対して垂直方向の角速
度軸z回りの角速度Ωを検出しようとしている。このよ
うなセンサエレメント100の働きについて、図3を参
照して説明する。図3は第1の検出用振動子11を例に
とって、これに作用する力を説明するものである。
子11がx=Asinφt(x:変位、A:駆動振幅、
sinφt:位相)でa0方向に駆動振動しているとす
る。角速度軸z回りの角速度Ωが入力されたとき、第1
の検出用振動子11に対して、駆動振動方向と平行に慣
性力Fiが作用し、駆動振動方向と直交する方向Kにコ
リオリ力Fcが作用する。
子11の検出振動の方向がa1方向に規定されているた
め、慣性力はFi・sinθ成分のみ(図3(a)参
照)、コリオリ力はFc・cosθ成分のみ(図3
(b)参照)、各々検出することができる。
量をm、第1の検出用振動子11に加わる加速度をa、
角速度をΩとすると、第1の検出用振動子11にて検出
される慣性力Fai及びコリオリ力Facは、下記の数
式1のようになる。
ば、該第2の検出用振動子12にて検出される慣性力F
bi及びコリオリ力Fbcは、下記の数式2のようにな
る。
おいて各々図1に示すa1、a2方向の変位となって現
れ、検出部としての両検出用電極14、15の側面間の
距離変化が発生し、両検出用電極14、15間の容量変
化として検出することができる。すなわち、2つの検出
用振動子11、12および検出部14、15からは、セ
ンシングした加速度として下記の数式3に示す2つの信
号aaおよびbbが得られることとなる。
φcosφt・cosθ bb=Aφ2sinφt・sinθt+2ΩAφcos
φt・cosθ このようにして、本実施形態における角速度センサ装置
においては、センサエレメント100から異なる2個の
出力信号、即ち第1の検出用振動子11からの信号aa
と第2の検出用振動子12からの信号bbとを発生す
る。次に、得られた2個の出力信号aa、bbを、上記
回路部200にて処理し出力を得るのであるが、その処
理方法を、図4に示す回路部200の説明図を使って説
明する。
a、bbを減算、加算することによって、それぞれ信号
S11、S12が得られる。信号S11はコリオリ力に
起因しない慣性力に、信号S12はコリオリ力に起因し
た信号である。この2つの信号S11、S12のピーク
値を検出し、得られた信号S21、S22同士を除算し
てその強度比をとることによって、最終的に、2Ω/φ
tanθの出力が角速度センサ装置の検出値として得ら
れる。
よび第2の検出用振動子11、12の各々の出力信号a
a、bbを入力して減算により慣性力を算出する慣性力
算出手段(信号S11及び信号S21を算出する部分)
と、第1および第2の検出用振動子11、12の各々の
出力信号aa、bbを演算することによりコリオリ力を
含む値を算出するコリオリ力算出手段(信号S12及び
信号S22を算出する部分)と、慣性力算出手段からの
信号(信号S21)とコリオリ力算出手段とからの信号
(信号S22)に基づいて演算を行うことによって角速
度を算出する角速度算出手段(除算して出力を算出する
部分)と、を備えている。
後、一定の角速度における出力を測定しておくことによ
って角速度Ωが算出可能である。またφとθは既知であ
るから、その値を用いて角速度Ωを算出することが可能
である。
Ω/φtanθ)は、駆動用振動子1の駆動振幅Aに依
存しないことより、環境温度の変化や時間の経過により
駆動振幅Aが変化しても、得られる値は一定である。ま
た、駆動振幅Aを一定にする回路等が不要となる。
が不要となるという記述は、駆動振幅Aを一定にする回
路を否定するものではない。それどころか、駆動振幅A
を一定にする回路を用いても、次に述べるように、駆動
振幅以外の環境温度の変化や時間の経過影響を除くとい
うメリットは残るので、本実施形態は有効である。
経過影響を除くというメリット」:駆動振幅以外の環境
温度の変化や時間の経過影響(例えば検出用振動子1
1、12の梁13のばね定数の変動等)として、検出用
振動子11、12の共振周波数の変動等によって一定の
力が加わったときの検出用振動子11、12からの出力
信号aa、bbが変化することが考えられる。しかし、
コリオリ力に起因しない慣性力とコリオリ力とが同じよ
うに温度等に依存することから、上記の影響は、減算処
理、加算処理で得られる信号S11と信号S12に等し
く影響するために上記のように除算することによってキ
ャンセルすることが可能となる。
ノイズとなる慣性力を用いて、環境温度の変化や時間の
経過とともに同様に変化するコリオリ力に起因しない信
号とコリオリ力に起因する信号とを導出し、コリオリ力
に起因しない信号を基準に、コリオリ力に起因する信号
を算出することによって、絶対値として持っている0点
や出力感度のドリフトを相対的にキャンセルし抑制する
ことができる。
境温度の変化や時間の経過にともなった特性変動がな
く、高精度、高信頼性が確保でき、余分な補正回路やセ
ンサエレメント内の振動モニタ等が不要となるために低
コストかつ小型化が実現できる。
形態に係るセンサエレメント300の概略平面を示す。
上記図1に示したセンサエレメント100においては、
検出部である検出用可動電極14と検出用固定電極15
とが共に駆動用振動子1と一体化されて可動部を構成
し、駆動用振動子1と同様に駆動振動するものであった
が、本実施形態のセンサエレメント300では、検出部
のうち検出用固定電極35が、駆動振動する振動子3
1、32とは別体であり、共に駆動振動しない構成とな
っていることが、第1実施形態との主たる相違点であ
る。
体に設けることにより、2個の検出用振動子11、12
を同一周波数で駆動振動するようにしたが、図5のセン
サエレメント300では、2個の振動子31、32に連
結された梁構造等を工夫することにより、両振動子3
1、32を角速度軸zと垂直方向に且つ同一周波数で駆
動振動させるようにしている。
えばSOI基板にマイクロマシン技術を施すことにより
形成された略矩形状のチップであり、基板の水平面(本
実施形態では図5における紙面に相当)内で駆動振動を
行う略矩形状の2個の振動子31、32を有し、両振動
子31、32を駆動振動させて該水平面と垂直な角速度
軸z回りに角速度Ωが発生したときに、両振動子31、
32に対して該水平面と平行な方向にコリオリ力が作用
するようになっている。
の櫛歯状の駆動用可動電極4は、それぞれ梁2により外
周枠部3と連結され、外周枠部3の対向辺部に支持され
た櫛歯状の駆動用固定電極5と対向しており、また、両
駆動用可動電極4は支持梁(支持棒)2aによって一体
に連結されている。ここで、梁2は、後述の本発明でい
う可動部38を図5に示す矢印a0の方向(駆動振動方
向)にのみ振動可能とするものである。
いて支持梁2aの両側には、2個の振動子31、32が
配置され、各々例えば4本の検出用梁33によって駆動
用可動電極4に連結されている。ここで、振動子31は
本発明でいう第1の検出用振動子、振動子32は本発明
でいう第2の検出用振動子に相当する。
a、振動子31、32及び検出用梁33は互いに一体化
され、本発明でいう可動部38を構成する。ここで、検
出用梁33は角速度Ωの入力時、各振動子31、32
を、それぞれ可動部38の他の部分とは独立に、図5に
示す一点鎖線a1、a2方向(検出振動方向)にのみ検
出振動させることが可能となっている。
様に、回路手段200によって両駆動用電極4、5に静
電力を作用させることにより、梁2の弾性力によって可
動部38全体を水平面内において図5に示すa0方向に
駆動振動させることができるようになっている。なお、
厳密に言えば、可動部38における両振動子31、32
の駆動振動方向は、図5に示すa0方向からややはずれ
るが、実質的には両振動子31、32の駆動方向は図5
に示すa0方向として問題ない。
ぞれ例えば2本の連結梁36によって櫛歯状の検出用可
動電極34が連結されており、検出用可動電極34の櫛
歯の隙間には、櫛歯状の検出用固定電極35が離間対向
して設けられている。この検出用固定電極35は、外周
枠部3において両駆動用電極4、5が存在する対向辺部
以外の対向辺部に支持されている。
用可動電極34が図5に示すa1及びa2方向とそれぞ
れ垂直な方向に変位しないように抑制するための駆動振
動抑制梁37が設けられている。こうして、本実施形態
では、各振動子31、32は、それぞれ各梁及び検出部
33〜37との組み合わせによって一つの加速度センシ
ング部30、40をなした形となっている。
可動部38の駆動振動時において、図5に示すa0方向
に振動する。そして、角速度軸z回りの角速度Ωの入力
時、これら振動子31、32には、この駆動動作にとも
ない、慣性力とコリオリ力が加わることとなる。
1、32は上記水平面(図5の紙面)内にて変位する
が、検出用可動電極34には、それぞれ図5に示すa
1、a2方向の変位のみしか伝わらない。すなわち、a
1、a2方向の変位動作(振動子31、32の検出振
動)は連結梁36を通して検出用可動電極34を変位さ
せることとなるが、それと垂直方向の変位は、駆動振動
抑制梁37によって抑えられる。
0においても、2個の振動子31、32における各々の
検出振動の方向(検出方向)a1、a2を、a0方向
(駆動振動方向)と垂直なコリオリ力の作用方向Kに対
して角度θだけずらした独自の構成として、紙面に対し
て垂直方向の角速度軸z回りの角速度Ωを検出するよう
になっている。
しては、上記第1実施形態と同様の考えに基づくと、下
記の数式4のように異なる2個の出力信号、即ち、一方
の振動子31からの信号aaと他方の振動子32からの
信号bbとが発生する。これら出力信号aa、bbは両
検出用電極34、35間のa1及びa2方向の距離変化
による容量変化として検出できる。
cosφt・cosθ+α bb=Aφ2sinφt・sinθ+2ΩAφcosφ
t・cosθ+α ここで、各出力信号の右辺において、第1項は、慣性力
の項、第2項はコリオリ力の項である。上記第1実施形
態には無かった第3の項αは、駆動振動そのものが検出
用可動電極34を変位させることによる。αは駆動振幅
Aの変動に対しては他の項と同様に変化するために問題
はないが、検出用梁33のばね定数の変化等の検出側の
変動に対しては誤差となる。
ば検出用梁33の共振周波数等、検出側の共振周波数を
駆動周波数と一致もしくは近傍に設定することにより、
検出振動の振幅を大きくでき検出振動方向の慣性力及び
コリオリ力成分を大きくできるため、上記第1、第2の
項を共振倍率分、拡大することが可能である。そのよう
にすれば、相対的にαの項が小さくなり、誤差も低減で
きる。
レメント300の構成によっても、上記図4と同様の回
路部200(符号の関係で、加算と減算が逆になる)を
用いることで、上記第1実施形態と同様の効果が得られ
る。
0を構成すれば、可動部38をすべて同一の電位で形成
することが可能となり、上記図1のように加速度センシ
ング部を搭載する構造に対してプロセスが容易、電気的
カップリングが小さいという利点がある。
態のセンサエレメント100、300においては、2つ
の振動子11及び12、31及び32を共通の駆動用電
極4、5にて同一方向に駆動振動させている。
レメント400の様に、梁2によって外周枠部3に懸架
された2個の駆動用振動子1a、1bに、それぞれ検出
用振動子11、12を含む上記加速度センシング部1
0、20を設け、両駆動用振動子1a、1bの間に連成
振動用梁6を設け、これによって両駆動用振動子1a、
1bを連成振動させることも可能である。
つの駆動用振動子1a、1bを同相で駆動することも、
逆相で駆動することも可能である。それによって、上記
第1実施形態にて述べたのと同様に、各加速度センシン
グ部10、20から角速度軸z回りの角速度Ωを検出す
ることができ、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏
することができる。
00として、角速度軸zに対して垂直方向に駆動振動す
る2個の第1の振動子(駆動用振動子)1a、1bと個
々の第1の振動子1a、1bの内部に梁13で連結され
た第2の振動子(検出用振動子)11、12と、角速度
が入力されたときに第2の振動子11、12に加わるコ
リオリ力を検出する検出部14、15とを備え、かつ、
2個の第1の振動子1a、1bが連成振動用梁6で連結
されており、コリオリ力が加わったときに第2の振動子
11、12に発生する検出振動の方向がコリオリ力の作
用する方向に対してずれているものを採用している。
を連成振動可能に結合する連成振動用梁6は2個以上で
も良い。また、第1の振動子は3個以上でもよい。その
場合、複数個の第1の振動子の少なくとも2個が少なく
とも1個の連成振動用梁で連結されていればよい。
動子同士が連成振動用梁で連結されているため振動系は
連成振動系となり、駆動振幅が極大となる駆動力の周波
数は、該連成振動用梁で連結された第1の振動子におい
て同じ値(固有振動数)となる。角速度センサでは、駆
動振幅を大きくとるために固有振動数で振動させること
が多いが、連成振動系を作ることにより、振幅を一致
(または近い値に)させるのが容易となる。
0、20を含む両駆動用振動子1a、1b及び連成振動
用梁6が可動部41に相当し、また、図6の破線で囲ん
だ2つの部分を、各々一つのセンサエレメントユニット
(第1のユニット401及び第2のユニット402)と
みなすことができる。また、図6中の矢印a0、a1、
a2は、図1に示す矢印a0、a1、a2に相当するも
のである。
第3実施形態とセンサエレメントの構造は全く同じであ
る。本実施形態と第3実施形態との違いは、両駆動用振
動子1a、1bの駆動振幅の不一致に対処するための信
号の処理方法である。本実施形態の信号の処理方法を以
下に述べる。従って、以下の説明は、上記図6に示すセ
ンサエレメント400によるものである。
理方法)検出用振動子11、12は、それぞれの駆動用
振動子1a、1bの駆動振動時において、角速度軸z回
りの角速度の非入力時(Ω=0のとき)には、それぞれ
の駆動用振動子1a、1bと同様に駆動振動する。そし
て、角速度軸z回りの角速度Ωの入力時には、基板の水
平面(図6中の紙面に相当)と平行であって且つ角速度
軸z及び駆動振動方向(a0方向)と直交する方向に発
生するコリオリ力の作用により、各検出用振動子11、
12は、それぞれ図6に示すa1、a2の方向に振動す
る(検出振動)。
ために、駆動力の周波数を振動系の固有振動数と一致
(またはほぼ一致)させて(いわゆる共振を利用し
て)、振動させることが良く行われる。上記第3実施形
態では、2個の駆動振動子1a、1bが、連成振動用梁
6で結ばれている。従って、加工誤差によって左右対称
な振動子構造ができなかったとしても、両駆動用振動子
1a、1bの振幅の周波数特性は同じ周波数(固有振動
数)でピーク(極大値)を持つ。従って、共振を利用し
た場合、両振動子1a、1bの振幅は、近い値になる。
しかし、厳密には一致しない。
でも、加工誤差があって、左右対称な振動子構造ができ
なかった場合には、両振動子1a、1bの駆動振幅は、
一般的には厳密には一致しない。以下に述べる本実施形
態の信号処理の方法は、このような両駆動用振動子1
a、1bの駆動振幅の不一致に対処する方法である。
と同様、2個の検出用振動子11、12における各々の
検出振動の方向(検出方向)a1、a2を、a0方向
(駆動振動方向)と垂直なコリオリ力の作用方向に対し
て角度θだけずらした独自の構成として、角速度軸z回
りの角速度Ωを検出しようとしている。このようなセン
サエレメント400の働きは、第1実施形態と同様、上
記図3(第1の検出用振動子11に作用する力を説明す
る図)を参照して説明できる。
とともに第1の検出用振動子11がx1=Aasinφ
t(x1:変位、Aa:駆動振幅、sinφt:位相)
でa0方向に駆動振動しているとする。角速度軸z回り
の角速度Ωが入力されたとき、第1の検出用振動子11
に対して、駆動振動方向と平行に慣性力Fiが作用し、
駆動振動方向と直交する方向Kにコリオリ力Fcが作用
する。
子11の検出振動の方向がa1方向に規定されているた
め、慣性力はFi・sinθ成分のみ(図3(a)参
照)、コリオリ力はFc・cosθ成分のみ(図3
(b)参照)、各々検出することができる。図6におけ
る第1の検出用振動子11の質量をm、第1の検出用振
動子11に加わる加速度をa、角速度をΩとすると、第
1の検出用振動子11にて検出される慣性力Fai及び
コリオリ力Facは、下記の数式5のようになる。
ば、該第2の検出用振動子12にて検出される慣性力F
bi及びコリオリ力Fbcは、下記の数式6のようにな
る。
検出用振動子12の駆動振幅である。
の検出振動において各々図6に示すa1、a2方向の変
位となって現れ、検出部としての両検出用電極14、1
5の側面間の距離変化が発生し、両検出用電極14、1
5間の容量変化として検出することができる。すなわ
ち、2つの検出用振動子11、12および検出部14、
15からは、センシングした加速度として下記の数式7
に示す2つの信号aaおよびbbが得られることとな
る。
Aaφcosφt・cosθ bb=Abφ2sinφt・sinθt+2ΩAbφc
osφt・cosθ ここで、上記第1実施形態では、出力信号aa、bbを
そのまま、減算、加算したが、本実施形態ではその前に
次のような操作を行う。すなわち、aa、bbに対し
て、各々下記の数式8に示す操作を行う。
け、この増幅回路を用いて行うことができる。なお、も
ちろん上記第1実施形態でも信号の増幅を行うことがあ
るが、この場合、2個の検出部(加速度センシング部1
0の検出部14、15と加速度センシング部20の検出
部14、15)からの各信号の増幅率は等しい(または
ほぼ等しい。)。
号の増幅率が異なることが特徴である。ここで、2個の
検出部の信号の増幅率は、それぞれAb×C、Aa×C
であり、2個の検出部14、15における互いの出力信
号振幅を、共にAa×Ab×Cとして予め等しくなるよ
うにゲインを調整する。このようにして、本実施形態に
おける角速度センサ装置においては、センサエレメント
400から異なる2個の出力信号、即ち第1の検出用振
動子11からの信号aa’と第2の検出用振動子12か
らの信号bb’とが発生する。
b’を、上記回路部200にて処理し出力を得るのであ
るが、その演算処理方法を、図7に示す本実施形態の回
路部200の説明図を使って説明する。2個の出力信号
aa’、bb’の処理方法は、基本的には、上記図4と
同様である。
信号aa’、bb’を減算、加算することによって、そ
れぞれ信号S11、S12が得られる。信号S11はコ
リオリ力に起因しない慣性力に、信号S12はコリオリ
力に起因した信号である。この2つの信号S11、S1
2のピーク値を検出し、得られた信号S21、S22同
士を除算してその強度比をとることによって、最終的
に、2Ω/φtanθの出力が角速度センサ装置の検出
値として得られる。
0は、第1および第2の検出用振動子11、12の各々
の出力信号aa’、bb’を入力して減算により慣性力
を算出する慣性力算出手段(信号S11及び信号S21
を算出する部分)と、第1および第2の検出用振動子1
1、12の各々の出力信号aa’、bb’を演算するこ
とによりコリオリ力を含む値を算出するコリオリ力算出
手段(信号S12及び信号S22を算出する部分)と、
慣性力算出手段からの信号(信号S21)とコリオリ力
算出手段とからの信号(信号S22)に基づいて演算を
行うことによって角速度を算出する角速度算出手段(除
算して出力を算出する部分)と、を備えている。
サエレメント400を作製後、一定の角速度における出
力を測定しておくことによって角速度Ωが算出可能であ
る。またφとθは既知であるから、その値を用いて角速
度Ωを算出することが可能である。
に得られる出力(2Ω/φtanθ)は、第1の駆動用
振動子1aの駆動振幅Aaおよび第2の駆動用振動子1
bの駆動振幅Abに依存しないことより、環境温度の変
化や時間の経過により駆動振幅AaおよびAbが変化し
ても、得られる値は一定である。また、駆動振幅Aaお
よびAbを一定にする回路等が不要となるとともに、上
記した「駆動振幅以外の環境温度の変化や時間の経過影
響を除くというメリット」も有する。
ノイズとなる慣性力を用いて、環境温度の変化や時間の
経過とともに同様に変化するコリオリ力に起因しない信
号とコリオリ力に起因する信号とを導出し、コリオリ力
に起因しない信号を基準に、コリオリ力に起因する信号
を算出することによって、絶対値として持っている0点
や出力感度のドリフトを相対的にキャンセルし抑制する
ことができる。
4、15における互いの出力信号aa、bbの振幅を予
め等しくなるようにゲインを調整しているから、両駆動
用振動子1a、1bの駆動振幅の不一致が存在しても、
調整された各信号aa’、bb’を演算することによっ
て、コリオリ力による信号を精度良く得ることができ
る。
振動子1a、1bの両振動子の駆動振幅の不一致に対処
する方法としては、この他にも、例えば、次の2つの方
法がある。(1)予め両振動子1a、1bの駆動振幅が
同じになるように、両方の振動子1a、1bの駆動電圧
を調整する方法。(2)振動モニタを用いて、駆動振
幅、駆動振動速度等をモニタし、その情報を用いて駆動
振幅にフィードバックをかけ、駆動振幅を両振動子1
a、1bで同じにして、かつ時間変化もしないようにす
る方法。これら(1)及び(2)の方法については、各
々、後述の第6実施形態、第8実施形態を参照すればよ
い。
におけるセンサエレメント100、300、400にお
いては、振動子等の梁をコリオリ力の発生する方向から
θだけ傾けて形成しているが、振動子の梁の長さや幅を
非対称に変える等、梁のばね定数を変化させることで駆
動方向と検出方向の角度を90度からずらしてもよい。
振動子の駆動振動用の梁の長さを変えたセンサエレメン
ト500の概略平面図である。本センサエレメント50
0は、上記図6と同様、加速度センシング部10、20
を含む両駆動用振動子1a、1bが連成振動用梁6を挟
んだ形の可動部51を有するが、加速度センシング部1
0、20は、可動部51を外周枠部3に連結する一対の
梁501、502に対して平行としている。
(図示せず)を配置し、回路部200(図2参照)によ
って駆動用配線503に電流を流すことで、図8に示す
一点鎖線c1及びc2方向に駆動用の力が発生する。こ
こで、駆動振動の軸c1、c2を挟んで設けられた梁5
01と梁502の長さを変えている(なお、太さを変え
ても良い)ために、各駆動用振動子1a及び1bは、そ
れぞれ図8に示す一点鎖線b1及びb2方向に変位する
(駆動振動する)。
して駆動振動している時に角速度軸z回りに角速度Ωが
入力されると、b1及びb2方向と直交するK方向にコ
リオリ力が作用し、各駆動用振動子1a及び1bにそれ
ぞれ設けられた検出用振動子11、12は、梁13によ
って各々図8に示すa1、a2方向に検出振動を行う。
このようにして、容易に駆動振動方向b1、b2と検出
振動方向a1、a2との角度を90度からずらすことが
でき、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様
の作用効果を奏することができる。
ずに電磁駆動で説明したのは、このように駆動振動b
1、b2の方向が斜めにずれる場合、駆動振動中に駆動
用櫛歯4、5の間隔が変化し、櫛歯がぶつかったりする
問題があるからである。しかし、櫛歯がぶつかってもそ
のことが問題にならない場合も多くあり、従って、本実
施形態の駆動方法を静電駆動に変えた方法ももちろん有
効である。
施形態に係る角速度センサ装置のセンサエレメント45
0の概略平面図を示す。本実施形態は、上記第1実施形
態及び上記第3実施形態とは、主に次の点で異なってい
る。
は、2個の略矩形状の検出用振動子、即ち第1の検出用
振動子11及び第2の検出用振動子12を有しており、
その2個の検出用振動子による信号を演算して、角速度
信号を得ている。一方、本実施形態では、駆動用振動子
が第1の駆動用振動子1aと第2の駆動用振動子1bの
2個あり、それぞれに検出用振動子11、12が1個ず
つあることが主に第1実施形態と異なっている。
較した場合、第3実施形態のセンサエレメント400で
は両駆動用振動子1a、1bが連成振動用梁6で連結さ
れた構造(両振動子連結構造)であるのに対し、本実施
形態では、図9に示す様に、連成振動用梁6が存在しな
い構造(両振動子独立構造)であることが主に異なって
いる。つまり、本実施形態の可動部41は、第3実施形
態から連成振動用梁6を除いたものである。
11、12も含む)は、図9中のa0軸方向にそれぞれ
駆動振動する。ここで、本実施形態では、駆動振幅が2
個の駆動用振動子1a、1bで等しく(あるいはほぼ等
しく)なるように、予め2個の駆動振動子1a、1bの
駆動電圧を調整しておき、第1実施形態と同様に作動さ
せる。このように2個の駆動用振動子1a、1bの駆動
振幅が異なる理由としては、加工誤差等が考えられる。
なお、加工誤差等がない場合には、両駆動用振動子は同
じ駆動電圧で同じ振幅の振動をするから、このような駆
動電圧の調整は不要である。
動子1a、1bの駆動振幅を調整すれば、たとえ両振動
子1a、1b間に加工誤差があっても、複数個の信号を
演算(例えば加算若しくは減算)することによって、コ
リオリ力による信号を精度良く得ることができる。な
お、角速度信号を得るための演算方法は、上記第1実施
形態(図4参照)と同様である。
造においては、上記第3実施形態と同様に、駆動振動の
方向として、2つの駆動用振動子1a、1bを同相で駆
動することも、逆相で駆動することも可能である。それ
によって、上記第1実施形態にて述べたのと同様に、各
加速度センシング部10、20から角速度軸z回りの角
速度Ωを検出することができ、上記第1実施形態と同様
の作用効果を奏することができる。
て、本実施形態では、連成振動用梁6が存在しない。こ
のことによって、2個の駆動用振動子1a、1bの配列
がチップ内で自由になるというメリットがある(なお、
ここでいう配列の自由度とは、主に並進の自由度を指
す)。
のチップ上にあってもよい。2個の駆動用振動子1a、
1bを別チップにできれば、歩留まりの上でも有利であ
る。また、装置(センサアッシー)をコンパクトに小型
化することもできる。2個の駆動用振動子1a、1b
(両ユニット401、402)が別のチップ1000、
1001にあるセンサエレメント450を概略平面図と
して図10に示す。なお、両チップ1000、1001
を積層するように重ねて配置しても良く、この場合に
は、装置の一層の小型化が図れる。
動用振動子1a、1bの駆動電圧を等しく(またはほぼ
等しく)する調整は、上記第1実施形態で述べている
「駆動振幅Aを一定にする回路」とは異なる。従って、
第1実施形態で述べている「駆動振幅Aを一定にする回
路等が不要となる」というメリットは損なわれない。
まず、第1実施形態で述べた「駆動振幅Aを一定にする
回路」とは、センサの動作中に駆動振動の振幅や速度を
モニタし、駆動電圧にフィードバックをかけることによ
り、駆動振幅を一定にする回路のことである。
一定にする調整」とは、出荷前に、2個の駆動振動子1
a、1bの駆動振幅を計測して、それらが同じになるよ
うに、2個の駆動振動子1a、1bの駆動電圧の片方ま
たは両方の値を調整することである。従って、センサ動
作中に駆動振動の振幅や駆動振動の速度をモニタし、駆
動電圧にフィードバックをかけることはしない。
時間の経過等により、それぞれの駆動振動子1a、1b
の駆動振幅Aa、Abは変化する。しかし、これら駆動
振幅の変化は2つの駆動振動子1a、1b間でほぼ同じ
(例えば、Aaが1.2倍になれば、Abもほぼ1.2
倍になる)であるから、動作中も常にAaとAbはほぼ
等しいことになる。
動振幅Aを一定にする回路等が不要となる」というメリ
ットは、本実施形態においても発揮される。さらに、上
記第1実施形態にて述べた「駆動振幅以外の環境温度の
変化や時間の経過影響を除くというメリット」は、本実
施形態においても発揮される。
ノイズとなる慣性力を用いて、環境温度の変化や時間の
経過とともに同様に変化するコリオリ力に起因しない信
号とコリオリ力に起因する信号とを導出し、コリオリ力
に起因しない信号を基準に、コリオリ力に起因する信号
を算出することによって、絶対値として持っている0点
や出力感度のドリフトを相対的にキャンセルし抑制する
ことができる。
形態のセンサ装置では、環境温度の変化や時間の経過に
ともなった特性変動がなく、高精度、高信頼性が確保で
き、余分な補正回路やセンサエレメント内の振動モニタ
等が不要となるために低コストかつ小型化が実現でき
る。
a、1bの駆動方法として静電駆動の方法を用いている
が、図11に示す様に電磁駆動を用いる方法がある。こ
れは、上記第5実施形態と同じ駆動用配線503を用い
るものである。その方法を説明する。センサエレメント
450を構成する基板上に、アルミニウム、白金、チタ
ン等の金属等よりなる駆動用配線503を配置して、こ
の配線503に電流を流す。同時に、永久磁石または電
磁石等によって、該基板面に垂直な方向(図11中の紙
面垂直方向)に磁場をかける。
るもの(例えば、正弦波、矩形波)であれば、両駆動用
振動子1a、1bは駆動振動する。そして、角速度信号
を得るための演算方法(検出方法)は、上に述べた方法
と同じである。この電磁駆動は、静電駆動に比べて一般
に駆動力が大きいという利点がある。
メント450として、角速度軸に対して垂直方向に駆動
振動する2個の第1の振動子(駆動用振動子)1a、1
bと、各々の第1の振動子1a、1bの内部に梁13で
連結された第2の振動子(検出用振動子)11、12
と、角速度が入力されたときに第2の振動子11、12
に加わるコリオリ力を検出する検出部14、15とを備
え、かつ、2個の第1の振動子1a、1b同士が連結さ
れておらず独立しており、コリオリ力が加わったときに
第2の振動子11、12に発生する検出振動の方向がコ
リオリ力の作用する方向に対してずれているものを採用
している。ここにおいて、第1の振動子1a、1bは3
個以上でもよい。
ずに独立させることにより、各第1の振動子のチップ内
での配置が自由になり、チップの小型化が可能である。
これは、単純には低コストになるし、歩留まりも向上す
る。また、各第1の振動子を連結しないことにより、図
10に示したように、複数の第1の振動子をそれぞれ別
のチップ1000、1001上に配置することも可能で
あり、これも歩留まり向上に役立つ。
を連結しないということは、これら第1の振動子を連結
するための梁(例えば、上記図6中の連成振動用梁6)
を設けなくても良いことであるから、個々の第1の振動
子の周囲に駆動手段(駆動用電極等)を、簡単に複数個
とりつけることができる。従って、駆動力を大きくする
ことができて非常に有利である。
は、駆動用の櫛歯電極4、5が、駆動用振動子1a、1
bのそれぞれの片側にしかないが、後述する第8実施形
態にて示す図12の様に両側にあってもよい。つまり、
該図12に示す様に、駆動用振動子1a、1bのそれぞ
れの片側に位置する駆動用櫛歯電極4、5に加えて、他
側に駆動用可動電極4’と駆動用固定電極5’とからな
る駆動用櫛歯電極4’、5’を設けることができる。そ
れにより、駆動力の増大化が図れる。
第6実施形態とセンサエレメントの構造(両振動子独立
構造)は全く同じである。本実施形態と第6実施形態と
の違いは、両駆動用振動子1a、1bの駆動振幅の不一
致に対処するための信号の処理方法である。つまり、第
6実施形態では、2個の駆動用振動子1a、1b(検出
用振動子11、12を含む)の駆動振幅が等しく(ある
いはほぼ等しく)なるようにあらかじめ調整しておいた
が、本実施形態はそれを行わない。
a、1bの駆動振幅が異なる場合に対処するものである
が、両駆動振幅が異なる理由としては、加工誤差等が考
えられる。加工誤差等がなく、両振動子1a、1bの駆
動振幅がほぼ一致する場合には、両振動子1a、1b
は、同じ駆動電圧で同じ振幅の駆動振動を行うから、以
下に述べるような処理が不要になることもあるが、一般
的には、加工誤差は必ず存在し、2個の駆動用振動子1
a、1bの駆動振幅は異なる。従って、本実施形態は常
に有効である。
る。以下の説明は、上記図9に示すセンサエレメント4
50によるものである。なお、本実施形態は、上記図1
0、図11及び図12のセンサ装置に適用できることは
勿論である。また、本実施形態の信号処理方法は、上記
第4実施形態のものと基本的には同じであるため、その
説明は簡略化して述べることとする。
子11、12は、それぞれの駆動用振動子1a、1bの
駆動振動時において、角速度の非入力時には、それぞれ
の駆動用振動子1a、1bと同様に、図9中のa0方向
へ駆動振動する。そして、角速度の入力時には、各検出
用振動子11、12は、それぞれ図9中のa1、a2の
方向に振動する(検出振動)。ここで、本実施形態にお
いても、2個の検出用振動子11、12における各々の
検出方向a1、a2を、a0方向(駆動振動方向)と垂
直なコリオリ力の作用方向Kに対して角度θだけずらし
た独自の構成としている。
出用振動子11が、変位Aasinφt(Aa:駆動振
幅、sinφt:位相)でa0方向に駆動振動し、第2
の駆動用振動子1bとともに第2の検出用振動子12
が、変位Absinφt(Ab:駆動振幅、sinφ
t:位相)でa0方向に駆動振動しているとする。
の検出用振動子11において検出される慣性力Fai及
びコリオリ力Fac、第2の検出用振動子12において
検出される慣性力Fbi及びコリオリ力Fbc、及び、
センシングした加速度としての信号aaおよびbbは、
第4実施形態と同様に、下記の数式9に示される。
osφt・cosθ bb=Abφ2sinφt・sinθt+2ΩAbφc
osφt・cosθ ここで、上記数式9中、mは第1の検出用振動子11及
び第2の検出用振動子の質量、Ωは第1の検出用振動子
11及び第2の検出用振動子12に加わる角速度であ
る。そして、上記第4実施形態と同様に、aa、bbに
対して、各々下記の数式10に示す操作を行う。
路を用いて行うことができる。本実施形態でも、これら
2個の検出部の信号の増幅率が異なることが特徴であ
る。2個の検出部の信号の増幅率は、それぞれAb×
C、Aa×Cであり、2個の検出部14、15における
互いの出力信号振幅を、共にAa×Ab×Cとして予め
等しくなるようにゲインを調整する。
度センサ装置においては、センサエレメント450から
振幅の等しい2個の出力信号、即ち第1の検出用振動子
11からの信号aa’と第2の検出用振動子12からの
信号bb’とが発生する。そして、これら信号aa’及
びbb’を、上記図7に示す様に、演算処理し、最終的
に、2Ω/φtanθの出力を角速度センサ装置の検出
値として得る。
メント450を作製後、一定の角速度における出力を測
定しておくことによって角速度Ωが算出可能である。ま
たφとθは既知であるから、その値を用いて角速度Ωを
算出することが可能である。
に得られる出力(2Ω/φtanθ)は、第1の駆動用
振動子1aの駆動振幅Aaおよび第2の駆動用振動子1
bの駆動振幅Abに依存しないことより、環境温度の変
化や時間の経過により駆動振幅AaおよびAbが変化し
ても、得られる値は一定である。また、駆動振幅Aaお
よびAbを一定にする回路等が不要となるとともに、
「駆動振幅以外の環境温度の変化や時間の経過影響を除
くというメリット」も有する。
通常ノイズとなる慣性力を用いて、環境温度の変化や時
間の経過とともに同様に変化するコリオリ力に起因しな
い信号とコリオリ力に起因する信号とを導出し、コリオ
リ力に起因しない信号を基準に、コリオリ力に起因する
信号を算出することによって、絶対値として持っている
0点や出力感度のドリフトを相対的にキャンセルし抑制
することができる。
実施形態に係る角速度センサ装置のセンサエレメント4
50の概略平面図を示す。本実施形態は、上記第6実施
形態の構造(両振動子独立構造、図9参照)を基本とし
たものであるが、該第6実施形態と比較して主に次の2
点が異なっている。
振動子1a、1bに駆動振動モニタ用電極(櫛歯構造)
4’、5’が存在する。なお、繰り返しとなるが上記第
6実施形態の最終段にて述べたように、駆動振動モニタ
用電極4’、5’は駆動用の電極として用いても良い。
形態では、駆動振幅が2個の駆動用振動子1a、1bで
等しく(あるいはほぼ等しく)なるようにあらかじめ2
個の駆動振動子1a、1bの駆動電圧を調整している。
しかし、本実施形態では、そのような駆動電圧の調整は
行わず、駆動振動モニタ用電極4’、5’を用いて、両
振動子1a、1bの駆動振動の振幅を検出する。
1bで同じになるように、回路部200によって、両駆
動用振動子1a、1bの駆動電圧をフィードバック制御
する。さらに、環境温度の変化や時間の経過影響による
駆動振動の変化に対してもそれを検知して、駆動振動の
時間変化を防ぐことも可能である。なお、角速度信号を
得るための演算方法は、上記第1実施形態(図4参照)
と同様である。
4’、5’を設けることによって、上記第1及び第6実
施形態の「駆動振幅Aを一定にする回路等が不要とな
る。」というメリットは失われる。しかし、第1実施形
態に書かれている「駆動振幅以外の環境温度の変化や時
間の経過影響を除くというメリット」は依然失われな
い。
1a、1bにおいて、ともに駆動用電極が4及び5であ
り、駆動振動モニタ用電極が4’及び5’であるとして
きた。しかし、この関係は逆でもよい。つまり、駆動用
電極が4’及び5’であり、駆動振動モニタ用電極が4
及び5であるとしてもよい。
せてもよい。つまり、図12中、「左側の第1の駆動用
振動子1aにおいては、駆動用電極が4、5であって駆
動振動モニタ用電極が4’、5’であるが、右側の第2
の駆動用振動子1bにおいては駆動用電極が4’、5’
であって駆動振動モニタ用電極が4、5である」として
もよいし、「右側振動子1bにおいては駆動用電極が
4、5であって駆動振動モニタ用電極が4’、5’であ
るが、左側振動子1aにおいて駆動用電極が4’、5’
であって駆動振動モニタ用電極が4、5である」として
もよい。
4’、5’として、櫛歯電極による静電検出を用いた
「静電駆動、静電振動モニタ」の構成としているが、そ
の他にも、「駆動振動子1a、1b外に配置された永久
磁石または電磁石と駆動振動子上の配線との相互作用に
より駆動振動子上の配線に生じる誘導起電力を検出する
電磁検出」の方法が可能である。また、圧電検出等の方
法が可能である。
の駆動振動の振幅をモニタする例を図13に示す。図1
3では、櫛歯状の電極4、5を駆動用電極とし、各駆動
用振動子1a、1bにおいて駆動用電極4、5とは反対
側に、上記した駆動用配線503を形成し、この配線5
03を駆動振動モニタ用電極としたものである。つま
り、「静電駆動、電磁振動モニタ」の構成としている。
503を駆動用電極とし、櫛歯状の電極4、5を駆動振
動モニタ用電極とした「電磁駆動、静電振動モニタ」の
構成としてもよい。また、「左の振動子1aは、電磁駆
動、静電振動モニタ、右の振動子1bは、静電駆動、電
磁振動モニタ」の構成としてもよい。さらには、図14
に示す様に、両駆動用振動子1a、1bともに、駆動用
配線503及び503’を用いて「電磁駆動、電磁振動
モニタ」の構成としても良い。
動振動を行う振動子1a、1bにおける駆動振動の物理
量をモニタする手段4’、5’を備えたものとすれば、
駆動振動の物理量(駆動振幅や駆動振動速度等)をモニ
タすることによって、このモニタの結果に基づき、振動
子1a、1bの駆動振動の振幅やその振動速度等を調整
したり、検出部14、15からの出力信号の振幅を調整
することができる。
ィードバック)により、駆動振動を行う振動子1a、1
bの駆動振幅を一定に制御すれば、両駆動用振動子1
a、1b間に加工誤差等があっても、複数個の信号a
a、bbを演算(例えば加算若しくは減算)することに
よって、コリオリ力による信号を精度良く得ることがで
きる。また、この場合の駆動振幅一定制御はモニタ結果
に基づくものであるため、装置に対する環境変化が生じ
ても関係なく制御できる。
実施形態に係る角速度センサ装置のセンサエレメント3
30の概略平面図を示す。本実施形態は、上記第2実施
形態(図5参照)を変形したものである。第2実施形態
では可動部は1個であったのに対し、本実施形態では、
図15に示す様に、可動部38は、第1の可動部38a
と第2の可動部38bとより構成し、両可動部38a、
38bを連成振動用梁6にて連結した構造(両振動子連
結構造)としている。
個の振動子31、32における各々の検出方向a1、a
2、駆動振動方向a0方向、及びコリオリ力の作用方向
Kに対して角度θだけずらした独自の構成として、紙面
に対して垂直方向の角速度軸z回りの角速度Ωを検出す
るようになっている。ここで、図15では、上記図5と
比較して、これら各方向a0〜a2、Kを90°回転さ
せた構成となっており、それに対応して、振動子31、
32、駆動用電極4、5、検出用電極34、35や各梁
も回転した構成となっている。
動子31を検出用梁33を介して支持棒(支持梁)2a
に支持させ、この支持棒2aの一端側に櫛歯構造の駆動
用電極4、5を設け、他端側は連成振動用梁6に接続さ
れている。また、一方の振動子31には、連結梁36に
よって検出部としての櫛歯状の検出用可動電極34が連
結されており、検出用可動電極34と対向して櫛歯状の
検出用固定電極35が設けられている。
によって図15に示す矢印a0の方向(駆動振動方向)
にのみ振動可能となっており、角速度Ωの入力時には、
振動子31が、検出用梁33によって図15に示す一点
鎖線a1方向(検出振動方向)にのみ検出振動すること
が可能となっている。また、検出用可動電極34は、駆
動振動抑制梁37によって図15に示すa1方向と垂直
な方向に変位しないように抑制されている。
は、一方の振動子31を基板の水平面(図15における
紙面に相当)内で、a0方向へ駆動振動させ、該水平面
と垂直な角速度軸z回りに角速度Ωが発生したときに、
慣性力とコリオリ力が加わることとなる。ここで、それ
ら力の総合によって、振動子31は上記水平面内にて変
位するが、検出用可動電極34には、a1方向の変位の
みしか伝わらない。すなわち、a1方向の変位動作(振
動子31の検出振動)は連結梁36を通して検出用可動
電極34を同じa1方向へ変位させる。
とが言える。即ち、第2の可動部38bは、他方の振動
子32を中心に、検出用梁33、支持棒(支持梁)2
a、駆動用電極4、5、連結梁36、検出用電極34、
35が設けられてなる。そして、第1の可動部38aと
第2の可動部38bとは、駆動振動方向に変位可能な連
成振動用梁6にて連結されている。
a0の方向にのみ振動可能となっており、角速度Ωの入
力時には、振動子31が、検出用梁33によってa2方
向にのみ検出振動することが可能となっている。また、
第2の可動部38bにおいても、検出用可動電極34
は、駆動振動抑制梁37によってa2方向と垂直な方向
に変位しないように抑制されている。
も、梁2によって、他方の振動子32をa0方向へ駆動
振動させ、角速度軸z回りに角速度Ωが発生したとき
に、慣性力とコリオリ力によって、他方の振動子32及
び検出用可動電極34は、a2方向へ変位する。
38aが加速度センシング部30に、第2の可動部38
bが加速度センシング部40に実質的に相当する。ここ
で、各可動部38a、38bは連成振動用梁6によっ
て、連成振動するが、各振動子31、32は同相で駆動
振動させても、逆相で駆動振動させても良い。
しては、上記第2実施形態と同様に、上記数式4のよう
に異なる2個の出力信号、即ち、一方の振動子31(加
速度センシング部30)からの信号aaと他方の振動子
32(加速度センシング部40)からの信号bbとが発
生する。そして、両信号aa、bbを上記図4と同様の
回路部200(符号の関係で、加算と減算が逆になるこ
ともある)を用いて演算処理することで、角速度Ωを検
出でき、第2実施形態と同様の効果が得られる。また、
本実施形態では、上記第2実施形態で述べたαによる誤
差については無視している。αによる誤差については、
第2実施形態で述べた方法により、低減できる。
8a及び38bにおける検出用可動電極34は、各振動
子31、32からのコリオリ力を連結梁36を介して受
け、各振動子31、32の検出振動方向であるa1方
向、a2方向へ検出振動する。よって、本実施形態は、
振動子31、32を第1の振動子、各検出用可動電極3
4を第2の振動子として構成されたものとすることもで
きる。
ント330として、角速度軸zに対して垂直方向に駆動
振動する2個の第1の振動子31、32と個々の第1の
振動子31、32の外側に梁36で連結された第2の振
動子34と、角速度が入力されたときに第1の振動子3
1、32に加わるコリオリ力を第2の振動子34を介し
て検出する検出部34、35とを備え、かつ、2個の第
1の振動子31、32が連成振動用梁6で連結されてお
り、コリオリ力が加わったときに第1の振動子31、3
2に発生する検出振動の方向(及び第2の振動子34の
検出方向)がコリオリ力の作用する方向に対してずれて
いるものを採用している。
を連成振動可能に結合する連成振動用梁6は2個以上で
も良い。また、第1の振動子31、32は3個以上でも
よい。その場合、複数個の第1の振動子の少なくとも2
個が少なくとも1個の連成振動用梁で連結されていれば
よい。
動子同士が連成振動用梁で連結されているため振動系は
連成振動系となり、駆動振幅が極大となる駆動力の周波
数は、該連成振動用梁で連結された第1の振動子におい
て同じ値(固有振動数)となる。角速度センサでは、駆
動振幅を大きくとるために固有振動数で振動させること
が多いが、連成振動系を作ることにより、振幅を一致
(または近い値に)させるのが容易となる。
10実施形態に係る角速度センサ装置のセンサエレメン
ト350の概略平面図を示す。本実施形態は、上記第2
実施形態の変形であり、構造的には、上記図5に示す第
2実施形態とは、各方向a0、a1、a2及びKを変え
ずに、可動部38を2つの可動部38a及び38bに分
離したもの(両振動子独立構造)である。言い換えれ
ば、本センサエレメント350は、上記図15に示す第
9実施形態において、上記図5と一致するように各方向
a0〜a2、Kを90°回転させ、且つ、連成振動用梁
6を無くしたものである。
互いに独立した第1の可動部38a及び第2の可動部3
8bによって構成することで、2個の振動子31、32
(可動部38a、38b)の配列が、チップ内で自由に
なるというメリットがある(ここでいう配列とは、主に
並進方向の自由度を指す)。また、図16において、セ
ンサエレメント(チップ)350を左右半分ずつに区切
って左半分を第1のセンサエレメント351、右半分を
第2のセンサエレメント352とした場合、各エレメン
ト351、352は別々のチップ上に形成されていても
よい。2個の振動子(可動部)を別チップにできれば、
歩留まりの上でも有利である。
両振動子31、32(可動部38a、38b)を、a0
方向にそれぞれ駆動振動させる。ここで、駆動振幅が2
個の振動子31、32で等しく(あるいはほぼ等しく)な
るようにあらかじめ2個の振動子31、32の駆動電圧
を調整しておき、上記第2実施形態と同様に作動させ
る。このように2個の振動子31、32(可動部38
a、38b)の駆動振幅が異なる理由としては、加工誤
差が考えられる。加工誤差がない場合には、両振動子は
同じ駆動電圧で同じ振幅の振動をするから、このような
駆動電圧の調整は不要である。
させた後の信号処理方法(検出方法)は、上記図4に示
す演算方法と同様に行うことができ、上記第2実施形態
と同様の効果を得ることができる。
実施形態と同様に、振動子31、32を第1の振動子、
各検出用可動電極34を第2の振動子として構成された
ものとすることもできる。
350として、角速度軸zに対して垂直方向に駆動振動
する2個の第1の振動子31、32と、個々の第1の振
動子31、32の外側に梁36で連結された第2の振動
子34と、角速度が入力されたときに第1の振動子3
1、32に加わるコリオリ力を第2の振動子34を介し
て検出する検出部34、35とを備え、かつ、2個の第
1の振動子31、32同士が連結されておらず独立して
おり、コリオリ力が加わったときに第1の振動子31、
32に発生する検出振動の方向(及び第2の振動子34
の検出方向)がコリオリ力の作用する方向に対してずれ
ているものを採用している。ここにおいて、第1の振動
子31、32は3個以上でもよい。
1の振動子31、32を連結せずに独立させることによ
り、上記第6実施形態と同様の効果、即ち、第1の振動
子の配置自由化、別チップへの配置によるチップの小型
化、低コスト化、歩留まり向上、及び、駆動手段の複数
化による駆動力の増大化、といった効果を奏する。
いて、上記図16を用いて説明する。本実施形態は、上
記第10実施形態(第2実施形態を両振動子独立構造と
したもの)とセンサエレメント350の構造は全く同じ
である。本実施形態と第10実施形態との違いは、次の
2点である。
31、32(可動部38a、38b)の駆動振幅が等し
く(あるいはほぼ等しく)なるようにあらかじめ調整し
ておいたが、本実施形態ではそれを行わない。そのた
め、上述したように加工誤差により、両振動子31、3
2の駆動振幅が異なる。(2)(1)の変更に伴い、第
10実施形態と信号処理の方法が異なる。本実施形態の
信号処理方法は、両振動子31、32の駆動振幅の不一
致に対処するための方法である。
すセンサエレメント350おいて、上記第2実施形態と
同様に考えると、一方の振動子31及び検出部34、3
5からの信号(センシングした加速度)aaと、他方の
振動子32および検出部34、35からの信号(センシ
ングした加速度)bbとが、下記の数式11に示す様な
形で得られることとなる。
ΩAaφcosφt・cosθ bb=Abφ2sinφt・sinθt+2ΩAbφc
osφt・cosθ この数式11に示す様に、本実施形態における各信号a
a、bbは、上記第4実施形態(数式7)及び第7実施
形態(数式9)に示されるものと同じとなる。そして、
上記第10実施形態では、各出力信号aa及びbb(た
だし、第10実施形態では両振動子31、32の駆動振
幅は等しい)を、そのまま、上記図4に示す方法で演算
するのであるが、本実施形態では、aa、bbに対し
て、各々下記の数式12に示す操作を行う。
施形態と同様の操作を行う。この操作は、例えば増幅回
路を用いて行うことができ、本実施形態でも、これら2
個の検出部の信号の増幅率が異なることが特徴である。
2個の検出部の信号の増幅率は、それぞれAb×C、A
a×Cであり、2個の検出部14、15における互いの
出力信号振幅を、共にAa×Ab×Cとして予め等しく
なるようにゲインを調整する。
度センサ装置においては、センサエレメント350から
振幅の等しい2個の出力信号、即ち、一方の第1の振動
子31からの信号aa’と他方の第1の振動子32から
の信号bb’とが発生する。そして、これら信号aa’
及びbb’を、上記図7に示す様に、演算処理し、最終
的に、2Ω/φtanθの出力を角速度センサ装置の検
出値として得る。
メント350を作製後、一定の角速度における出力を測
定しておくことによって角速度Ωが算出可能である。ま
た、φとθは既知であるから、その値を用いて角速度Ω
を算出することが可能である。また、上記第4及び第7
実施形態と同様に、環境温度の変化や時間の経過により
駆動振幅AaおよびAbが変化しても、出力(2Ω/φ
tanθ)が一定であること、駆動振幅AaおよびAb
を一定にする回路等が不要となること、及び、「駆動振
幅以外の環境温度の変化や時間の経過影響を除くという
メリット」も有する。
も、通常ノイズとなる慣性力を用いて、環境温度の変化
や時間の経過とともに同様に変化するコリオリ力に起因
しない信号とコリオリ力に起因する信号とを導出し、コ
リオリ力に起因しない信号を基準に、コリオリ力に起因
する信号を算出することによって、絶対値として持って
いる0点や出力感度のドリフトを相対的にキャンセルし
抑制することができる。
いて、図16を用いて説明する。本実施形態は、上記第
10実施形態(第2実施形態を両振動子独立構造とした
もの)に、第8実施形態(駆動振動を行う振動子におけ
る駆動振動の物理量をモニタする手段を備えるもの)の
考えを適用したものである。従って、本実施形態では、
上記第10実施形態と比較して主に次の2点が異なる。
子31、32に、それぞれ駆動振動モニタ用電極(櫛歯
構造)4’、5’が存在する。ここで、図16に示され
る2個の駆動用電極(駆動用電極4、5と駆動用電極
4’、5’)のうちの片方を駆動振動モニタ電極として
用いたものと考えれば良い。従って、外観は図16と同
じものとなる。
施形態では、駆動振幅が2個の振動子(第1の振動子)
31、32で等しく(あるいはほぼ等しく)なるように、
予め該2個の振動子31、32の駆動電圧を調整してい
る。しかし、本実施形態では、そのような駆動電圧の調
整は行わず、駆動振動モニタ用電極4’、5’を用い
て、駆動振動の振幅を検出し、それらが2個の振動子3
1、32で同じになるようにフィードバック制御する。
さらに、環境温度の変化や時間の経過影響による駆動振
動の変化に対してもそれを検知して、駆動振動の時間変
化を防ぐことも可能である。なお、角速度信号を得るた
めの演算方法は、上記第10実施形態と同様である。
用の電極4’、5’を設けることによって、上記第1実
施形態にて述べた「駆動振幅Aを一定にする回路等が不
要となる。」というメリットは失われるが、「駆動振幅
以外の環境温度の変化や時間の経過影響を除くというメ
リット」は失われない。
動振動モニタ電極4’、5’として、櫛歯電極による静
電検出を用いたが、その他にも、上記第8実施形態に述
べたのと同様に、「振動子31、32外に配置された永
久磁石または電磁石と振動子31、32上の配線との相
互作用により振動子上の配線に生じる電磁検出」の方法
や、圧電検出等の方法が可能である。
5実施形態(図8参照)にて述べた、「振動子の梁の長
さや幅を非対称に変える等、梁のばね定数を変化させる
ことで駆動方向と検出方向の角度をコリオリ力の発生方
向からずらしてもよい」という技術的思想を、上記第6
〜第8及び第10〜第12実施形態における両振動子独
立構造のセンサエレメント350、450に適用したも
のである。
て振動子の駆動振動用の梁の長さを変えたセンサエレメ
ント550の概略平面図である。本センサエレメント5
00は、上記第6実施形態(図9参照)と同様、加速度
センシング部10、20を含む両駆動用振動子1a、1
bよりなる可動部51を有するが、加速度センシング部
10、20は、可動部1a、1bを外周枠部3に連結す
る一対の梁501、502に対して平行としている。
て、駆動用電極4、5を用いて周期的に時間変化する駆
動力を与えると、各駆動用振動子1a、1bは、それぞ
れ、図17中のb1、b2方向に駆動振動する。これ
は、梁501と梁502との長さを変えたことによる。
また、本実施形態では、図17に示す様に、個々の駆動
用振動子1a、1bにおいて、長い方の梁501と短い
方の梁502との組が2組あるが、各組における長短の
配置を互い違いとしている。なお、梁の太さを変えるこ
とでも、本実施形態の効果は同じである。
して駆動振動している時に角速度軸z回りに角速度Ωが
入力されると、b1及びb2方向と直交するK方向にコ
リオリ力が作用し、各駆動用振動子1a及び1bにそれ
ぞれ設けられた検出用振動子11、12は、梁13によ
って各々図17に示すa1、a2方向に検出振動を行
う。
1、b2と検出振動方向a1、a2との角度を90度か
らずらすことができ、本実施形態においても、上記第1
実施形態と同様の作用効果を奏することができる。もち
ろん、本実施形態においても、加工誤差等によって2個
の駆動用振動子(または可動部)の駆動振幅が異なる場合
には、次のような工夫が必要である。
り、2個の駆動用振動子の駆動振幅を一致させること
(例えば、第6実施形態、第10実施形態)。(2)2
個の駆動用振動子の駆動振幅が同じになるような電圧調
整はしないが、検出信号のゲインを調整することによ
り、2個の駆動用振動子の駆動振幅の不一致を穴埋めす
る方法(例えば、第7実施形態、第11実施形態)。
(3)2個の駆動用振動子のそれぞれに駆動振動モニタ
を設け、駆動振幅や駆動速度をモニタし、駆動電圧にフ
ィードバックして、駆動振幅を一定にする方法(例え
ば、第8実施形態、第12実施形態)。
て静電駆動を用いたが、電磁駆動を用いる方法はさらに
優れている。静電駆動を用いた場合、駆動方向が櫛歯の
長手方向に対して、ずれているため、駆動用振動子が変
位すると櫛歯間のギャップが狭くなったり広くなったり
して、駆動力が不安定になったり、駆動用電極4と駆動
用電極5の櫛歯同士がぶつかったりしてしまうことがあ
るからである。
で、電磁駆動を用いた方がよい。本第13実施形態にお
いて、この電磁駆動を採用する場合は、例えば上記第5
実施形態(図8参照)にて述べたような構成を採用する
ことができる。もちろん上に述べたことが問題にならな
い場合も多くあり、したがって、静電駆動の方法も有効
である。
に示したセンサエレメント100の変形例である。
に起因する信号を分離する場合、コリオリ力に起因しな
い信号とコリオリ力に起因する信号の大きさが、同程度
であることが望ましい。検出しようとする角速度Ωが小
さい場合、コリオリ力が小さくなるため、慣性力も小さ
くする必要がある。
くする必要がある。その場合、駆動方向であるa0方向
との垂直線Kに対する検出方向のずれを、2つの検出用
振動子11、12の間で一致させることが困難となる。
つまり、図1において、a1方向と垂直線Kとのなす角
度θと、a2方向と垂直線Kとのなす角度θとが相違す
る。本実施形態は、このような条件下において適用可能
なものである。
角度(第1の検出用振動子11の検出振動方向のずれ角
度)をθ1、a2方向と垂直線Kとのなす角度(第2の
検出用振動子12の検出振動方向のずれ角度)をθ2と
すると、2つの検出用振動子11、12(つまり2つの
加速度センシング部10、20)から得られる信号a
a、bbは、下記の数式13のようになる。
ΩAφcosφt・cosθ1 bb=Aφ2sinφt・sinθ2+2ΩAφcos
φt・cosθ2 ここで、θ1とθ2は0に近いことを考慮すると、上記
の数式13は下記の数式14に示す様に近似される。
osφt bb=Aφ2θ2sinφt+2ΩAφcosφt 図18に、本第14実施形態に対応した回路部200の
概略を示す。2つの加速度センサシング10、20から
の出力信号aa、bbを、減算、加算することによっ
て、信号G111、G12が得られる。信号G111は
慣性力に、信号G12は慣性力とコリオリ力に起因した
信号である。
と信号G111の位相を90度シフトさせた信号G11
2とを基準信号として使って同期検波をかけ、信号G2
1、信号G22を得る。信号G111の位相を90度シ
フトさせるには、例えば微分回路をもちいればよい。同
期検波をかけるには、例えば乗算回路とローパスフィル
タをもちいればよい。
した信号は、常に90度位相がずれていることより、こ
のように同期検波をかけることにより慣性力に起因した
信号G21とコリオリ力に起因した信号G22が得ら
れ、これらの除算によって角速度センサ装置の検出値と
しての出力4Ω/(θ2−θ1)が得られる。
センサエレメント100を作製後、一定角速度における
出力を測定しておくことによって(θ2−θ1)の値が
求められ、求められた(θ2−θ1)の値を用いて角速
度Ωが算出可能である。
段)200は、コリオリ力に起因しない(慣性力に起因
した)信号G21から位相が90°ずれた位相における
コリオリ力に起因する信号G22を検出する機能を有
し、両信号G21、G22を除算してその強度比をとる
ことにより角速度を算出する。
は、駆動用振動子1の駆動振幅Aに依存しないことよ
り、環境温度の変化や時間に経過により駆動振幅Aが変
化しても、得られる値は一定である。また、駆動振幅A
を一定にする回路等が不要となる。
時間の経過影響として、検出用振動子11、12の共振
周波数の変動等によって一定の力が加わったときの検出
用振動子11、12からの出力信号aa、bbが変化す
ることが考えられるが、これは減算処理、加算処理で得
られる信号G21と信号G22に等しく影響するために
除算することによりキャンセルすることが可能となる。
検波する場合、温度等によってコリオリ力に起因した信
号の位相が変化すると出力誤差となってしまうが、本実
施形態のように、慣性力に起因した(コリオリ力に起因
しない)信号を基準信号としてコリオリ力を同期検波す
れば、温度等によってコリオリ力に起因した信号の位相
が変化しても、同じだけ慣性力に起因した信号も位相変
化するために出力誤差とはならない。
いても上記第1実施形態と同様に、環境温度の変化や時
間の経過にともなった特性変動がなく、高精度、高信頼
性が確保でき、余分な補正回路やセンサエレメント内の
振動モニタ等が不要となるために低コストかつ小型化が
実現できる。
て同期検波をかけているが、図19に示す他の例に示す
様に、信号G12の代わりに、加速度センシング部10
からの出力信号aaもしくは加速度センシング部20か
らの出力信号bbを直接用いることも可能である。
21と信号G22を除算せず、信号G22を出力とする
ことも可能である。この場合、駆動振幅の変化に対する
出力変動は残るが、温度等によるコリオリ力に起因した
信号の位相変化に対しては変動のない出力が得られる。
メントとして図1を用いて説明したが、平面レイアウト
上、上記図1に示す角度θがθ=0となるように狙った
センサエレメントを用いることも可能である。
加速度センシング部における振動子の検出振動方向を9
0°となるように設計、製作しても、加工能力や材料の
不均一性から厳密に90°とすることが不可能なためで
ある。例えば、エッチングを用いて梁を形成した場合、
図20に示す梁H1の断面形状のようにわずかながらの
テーパ角β、γが発生しうるが、これによって振動方向
が狙いの方向から変化してしまう。
は、センサの特性に悪影響を与えるが、本実施形態では
このずれを積極的に利用することができる。図21に示
すセンサエレメント600は、上記図6に示すセンサエ
レメントにおいて上記図1に示す角度θがθ=0となる
ように狙ったものであるが、例えば各梁の加工誤差によ
って上述のように第1の検出用振動子11の検出振動方
向のずれ角度θ1、または第2の検出用振動子12の検
出振動方向のずれ角度θ2が発生したものである。
00においても、図18に示す信号処理を加えれば同様
に出力4Ω/(θ2−θ1)が得られるため、製造上の
加工誤差を利用することにより高精度、高信頼性の小型
化で低コストな角速度センサ装置を実現できる。また、
本実施形態で示した加工誤差による振動方向のずれを利
用した検出方法は、上の全ての実施形態にも適用可能で
ある。 (他の実施形態)なお、上記各実施形態においては、セ
ンサエレメントにおける2個の振動子の検出振動によっ
て2つの異なる出力信号aa、bbを得て、これらの出
力信号を演算処理することによりコリオリ力に起因しな
い信号を基準に前記コリオリ力に起因する信号から角速
度を算出するようにしているが、検出振動を行う振動子
が3つ以上備えられたセンサエレメントであっても良
い。この場合、各振動子において、検出振動方向と駆動
振動方向とが90°からずれていればよい。
動を行う振動子が1個であってもよい。例えば、図1に
示すセンサエレメント100において、加速度センシン
グ部10のみの場合には出力信号aaのみとなるが、駆
動信号sinφt及びこの駆動信号sinφtを微分し
た信号cosφtを各々基準信号として、出力信号aa
を同期検波すれば、コリオリ力に起因した信号と慣性力
に起因した(コリオリ力に起因しない)信号とに分離で
き、分離された2つの信号を除算することによって、駆
動振幅Aに依存しない出力を得ることができる。
動を行う振動子が1個であっても、環境温度の変化や時
間の経過にともなった特性変動がなく、高精度、高信頼
性が確保でき、余分な補正回路やセンサエレメント内の
振動モニタ等が不要となるために低コストかつ小型化が
実現できる。
振動の方法として、主に、静電気力による駆動(静電駆
動)を取り上げたが、どの実施形態においても、駆動方
法は、ローレンツ力による電磁駆動や、圧電効果を用い
た圧電駆動等に置き換えることが可能である。
静電容量による検出(静電検出)を取り上げたが、どの
実施形態においても、検出方法は、電磁誘導による電磁
検出や、圧電効果による圧電検出に置き換えることが可
能である。
検出方法として、主に、静電容量による検出を取り上げ
たが、どの実施形態においても、検出方法は、電磁誘導
による電磁検出や、圧電効果による圧電検出に置き換え
ることが可能である。
の以外にも、検出振動の方向がコリオリ力の作用する方
向からずれている複数個の振動子(11、12、31、
32)は、互いの間で、検出振動の方向のずれ角が異な
っていても良い(各図において左右のθが異なっていて
も良い)。
も、外部からの加速度をとり除くことより、精度アップ
を図ることが可能である。例えば、図22に、図1のセ
ンサエレメント100を2個配置した例を概略平面図と
して示す。なお、図22中、下側のセンサエレメント1
00’は、上側のセンサエレメント100と同一のもの
であるが、識別のため符号に「’」を付してある。
00、100’を互いに逆位相で駆動振動させる。する
と、2つのセンサエレメント100、100’には逆位
相のコリオリ力による信号が発生する(同じ瞬間には、
逆方向に同じ力のコリオリ力が発生する。)。また、外
部からの加速度は、同じ瞬間には、同方向にほぼ同じ大
きさで働く。
0、100’からの出力を、上記図4に示す検出回路2
00に通す。そして、2つの最終的に得られる出力を引
き算すれば、コリオリ力による信号は足し合わされ、加
速度による信号はキャンセルされるので、外部の加速度
の影響を除くことができるとともに、感度を2倍とでき
る。この考え方は、他の全ての実施形態にも適用可能で
ある。なお、図22では、2個のセンサエレメントを縦
に配置したが、横に配置してもよい。並進方向の基板面
内の並進移動は自由である。
因しない信号は、慣性力による信号以外にも考えられ
る。例えば、上記した駆動振動モニタ電極4’、5’の
出力と駆動振動の斜めずれ角の実測値等が挙げられる。
それらのうち、慣性力による信号は、例えば、静電検出
の場合、検出用の櫛歯電極14、15の容量変化にな
り、コリオリ力による信号と重ねあわせて出力される
(図3参照)。従って、検出方向を斜めにする等の構造
の工夫と回路の若干の変更のみ(つまり、新たな部品を
追加すること無し)で、上記した信号処理方法によって
コリオリ力による信号の算出を実現でき、有利である。
して、静電もしくは電磁駆動、静電検出を例として説明
したが、本発明は駆動方法や検出方法によらずに適応可
能であり、圧電素子やひずみゲージを使っても同様の効
果が得られる。
の概略平面図である。
ある。
明する説明図である。
2実施形態に係る回路部の処理方法を示す説明図であ
る。
の概略平面図である。
レメントの概略平面図である。
路部の処理方法を示す説明図である。
の概略平面図である。
レメントの概略平面図である。
子を別々のチップに形成した例を示す概略平面図であ
る。
例を示す概略平面図である。
トの概略平面図である。
動振幅をモニタする例を示す概略平面図である。
検出を行う例を示す概略平面図である。
トの概略平面図である。
サエレメントの概略平面図である。
ントの概略平面図である。
方法を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
る。
レメントの概略平面図である。
略断面図である。
メントの概略平面図である。
1、31…第1の検出用振動子、12、32…第2の検
出用振動子、13…梁、14、34…検出用可動電極、
15、35…検出用固定電極、36…連結梁、38、4
1、51…可動部、100、300、330、350、
400、450、500、550、600…センサエレ
メント、200…回路部、401、402…センサエレ
メントユニット、501、502…梁、1000、10
01…チップ、a0、b1、b2…駆動振動方向、a
1、a2…検出方向(検出振動の方向)、K…コリオリ
力の作用する方向。
Claims (27)
- 【請求項1】 水平面内で駆動振動を行う可動部(1、
38、41、51)を有し、この可動部を駆動振動させ
て前記水平面と垂直な角速度軸回りに角速度が発生した
ときに、前記可動部に対して前記水平面と平行な方向に
コリオリ力を作用させるようにしたセンサエレメント
(100、300、330、350、400、450、
500、550、600)と、 このセンサエレメントからの出力信号に基づき、前記コ
リオリ力に起因しない信号を基準に前記コリオリ力に起
因する信号から角速度を算出する回路手段(200)
と、を有することを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項2】 前記出力信号は、前記コリオリ力に起因
する信号と前記コリオリ力に起因しない信号とが合成さ
れたものであり、 前記回路手段(200)は、前記出力信号から前記コリ
オリ力に起因する信号と前記コリオリ力に起因しない信
号とを分離する機能を有するものであることを特徴とす
る請求項1に記載の角速度センサ装置。 - 【請求項3】 前記コリオリ力に起因する信号と、前記
コリオリ力に起因しない信号とは、位相が互いに90°
ずれていることを特徴とする請求項1または2に記載の
角速度センサ装置。 - 【請求項4】 前記回路手段(200)は、前記コリオ
リ力に起因しない信号から位相が90°ずれた位相にお
ける前記コリオリ力に起因する信号を検出する機能を有
することを特徴とする請求項3に記載の角速度センサ装
置。 - 【請求項5】 前記回路手段(200)は、前記コリオ
リ力に起因する信号と前記コリオリ力に起因しない信号
の強度比をとることにより前記角速度を算出する機能を
有することを特徴とする請求項1または2に記載の角速
度センサ装置。 - 【請求項6】 前記センサエレメント(100、30
0、330、350、400、450、500、55
0、600)は異なる2個の出力信号を発生するもので
あり、 前記回路手段(200)は、前記2個の出力信号を加算
もしくは減算することによって前記コリオリ力に起因し
ない信号を得る機能を有することを特徴とする請求項1
に記載の角速度センサ装置。 - 【請求項7】 前記コリオリ力に起因しない信号は、前
記可動部(1、38、41、51)に作用する慣性力に
基づく信号であることを特徴とする請求項1ないし6の
いずれか1つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項8】 検出しようとする角速度軸に対して垂直
方向に駆動振動する振動子(11、12、31、32)
と、角速度が入力されたときに前記振動子に加わるコリ
オリ力を検出する検出部(14、15、34、35)と
を備え、前記コリオリ力が加わったときに前記振動子に
発生する検出振動の方向が前記コリオリ力の作用する方
向に対してずれているセンサエレメント(100、30
0、330、350、400、450、500、55
0、600)を有し、 このセンサエレメントの前記検出部からの出力信号に基
づき、前記コリオリ力に起因しない信号を基準に前記コ
リオリ力に起因する信号から前記角速度を算出するよう
にしたことを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項9】 前記振動子(11、12、31、32)
は前記角速度軸に対して垂直方向に且つ同一周波数で駆
動振動する複数個のものからなり、 前記検出部(14、15、34、35)は前記複数個の
振動子の各々に対応して設けられ、 前記複数個の振動子の各々の前記検出振動の方向が前記
コリオリ力の作用する方向に対してずれていることを特
徴とする請求項8に記載の角速度センサ装置。 - 【請求項10】 検出しようとする角速度軸に対して垂
直方向に駆動振動する第1の振動子(1)と、この第1
の振動子と梁(13)によって連結された複数個の第2
の振動子(11、12)と、この第2の振動子に加わる
コリオリ力を検出する検出部(14、15)とを備え、
前記コリオリ力が加わったときに各々の前記第2の振動
子に発生する検出振動の方向が前記コリオリ力の作用す
る方向からずれているセンサエレメント(100)を有
し、 このセンサエレメントの前記検出部からの出力信号に基
づき、前記コリオリ力に起因しない信号を基準に前記コ
リオリ力に起因する信号から前記角速度を算出するよう
にしたことを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項11】 前記複数個の第2の振動子(11、1
2)は、互いの間で前記検出振動の方向のずれ角が異な
ることを特徴とする請求項10に記載の角速度センサ装
置。 - 【請求項12】 前記駆動振動は、この駆動振動を行う
振動子を有する可動部(51)と固定部(3)とを連結
する一対の梁(501、502)の弾性力によって行わ
れるものであり、 前記一対の梁は前記可動部における駆動振動の軸(b
1、b2)を挟んで設けられ、個々の前記梁は互いに非
対称な形状になっていることを特徴とする請求項8ない
し11のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項13】 前記センサエレメント(600)を製
造するときの加工誤差を利用することによって、前記検
出振動の方向が前記コリオリ力の作用する方向に対して
ずらされていることを特徴とする請求項8ないし11の
いずれか1つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項14】 前記検出部(14、15)は、前記振
動子(11、12)と同様に前記駆動振動を行うように
なっていることを特徴とする請求項8ないし13のいず
れか1つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項15】 前記駆動振動の共振周波数と前記検出
振動の共振周波数とが一致もしくは近接するように構成
されていることを特徴とする請求項8ないし14のいず
れか1つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項16】 センシングしようとする角速度軸に対
して垂直方向に駆動振動する第1の検出用振動子(1
1、31)および第2の検出用振動子(12、32)を
備え、 前記第1の検出用振動子と前記第2の検出用振動子と
で、前記角速度軸回りの角速度が入力されたときに振動
する検出振動の振動軸が、コリオリ力の作用する方向に
対して非平行であり、 前記第1および第2の検出用振動子の各々の出力信号を
入力して、減算により慣性力を算出する慣性力算出手段
と、 前記第1および第2の検出用振動子の各々の出力信号を
演算することによりコリオリ力を含む値を算出するコリ
オリ力算出手段と、 前記慣性力算出手段からの信号と前記コリオリ力算出手
段とからの信号とに基づいて演算を行い角速度を算出す
る角速度算出手段とを備えることを特徴とする角速度セ
ンサ装置。 - 【請求項17】 検出しようとする角速度軸に対して垂
直方向に駆動振動する複数個の第1の振動子(1a、1
b)と、各々の前記第1の振動子の内部に梁(13)で
連結された第2の振動子(11、12)と、角速度が入
力されたときに前記第2の振動子に加わるコリオリ力を
検出する検出部(14、15)とを備え、かつ、前記複
数個の第1の振動子の少なくとも2個が少なくとも1個
の梁(6)で連結されており、前記コリオリ力が加わっ
たときに前記第2の振動子に発生する検出振動の方向が
前記コリオリ力の作用する方向に対してずれているセン
サエレメント(400)を有し、 このセンサエレメントの前記複数個の検出部からの出力
信号に基づき、前記コリオリ力に起因しない信号を基準
に前記コリオリ力に起因する信号から前記角速度を算出
するようにしたことを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項18】 検出しようとする角速度軸に対して垂
直方向に駆動振動する複数個の第1の振動子(1a、1
b)と、各々の前記第1の振動子の内部に梁(13)で
連結された第2の振動子(11、12)と、角速度が入
力されたときに前記第2の振動子に加わるコリオリ力を
検出する検出部(14、15)とを備え、かつ、前記複
数個の第1の振動子同士が連結されておらず独立してお
り、前記コリオリ力が加わったときに前記第2の振動子
に発生する検出振動の方向が前記コリオリ力の作用する
方向に対してずれているセンサエレメント(450)を
有し、 このセンサエレメントの前記複数個の検出部からの出力
信号に基づき、前記コリオリ力に起因しない信号を基準
に前記コリオリ力に起因する信号から前記角速度を算出
するようにしたことを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項19】 検出しようとする角速度軸に対して垂
直方向に駆動振動する複数の第1の振動子(31、3
2)と、各々の前記第1の振動子の外側に前記第1の振
動子と梁(36)によって連結された第2の振動子(3
4)と、この第1の振動子に加わるコリオリ力を前記第
2の振動子を介して検出する検出部(34、35)とを
備え、かつ、前記複数個の第1の振動子の少なくとも2
個が少なくとも1個の梁(6)で連結されており、前記
コリオリ力が加わったときに各々の前記第1の振動子に
発生する検出振動の方向が前記コリオリ力の作用する方
向からずれているセンサエレメント(330)を有し、 このセンサエレメントの前記複数個の検出部からの出力
信号に基づき、前記コリオリ力に起因しない信号を基準
に前記コリオリ力に起因する信号から前記角速度を算出
するようにしたことを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項20】 検出しようとする角速度軸に対して垂
直方向に駆動振動する複数の第1の振動子(31、3
2)と、各々の前記第1の振動子の外側に前記第1の振
動子と梁(36)によって連結された第2の振動子(3
4)と、この第1の振動子に加わるコリオリ力を前記第
2の振動子を介して検出する検出部(34、35)とを
備え、かつ、複数の第1の振動子同士が連結されておら
ず独立しており、前記コリオリ力が加わったときに各々
の前記第1の振動子に発生する検出振動の方向が前記コ
リオリ力の作用する方向からずれているセンサエレメン
ト(350)を有し、 このセンサエレメントの前記複数個の検出部からの出力
信号に基づき、前記コリオリ力に起因しない信号を基準
に前記コリオリ力に起因する信号から前記角速度を算出
するようにしたことを特徴とする角速度センサ装置。 - 【請求項21】 前記検出振動の方向が前記コリオリ力
の作用する方向からずれている複数個の振動子(11、
12、31、32)は、互いの間で、前記検出振動の方
向のずれ角が異なることを特徴とする請求項17ないし
20のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項22】 前記駆動振動を行う複数個の振動子
(1a、1b、11、12、31、32)における互い
の駆動振幅が、予め等しくなるように調整してあること
を特徴とする請求項9及び17ないし21のいずれか1
つに記載の角速度センサ装置。 - 【請求項23】 前記複数個の検出部(14、15、3
4、35)における互いの出力信号振幅が、予め等しく
なるように調整してあることを特徴とする請求項9及び
17ないし21のいずれか1つに記載の角速度センサ装
置。 - 【請求項24】 前記駆動振動を行う振動子(1a、1
b、11、12、31、32)における該駆動振動の物
理量をモニタする手段を備えたことを特徴とする請求項
8、9、及び17ないし21のいずれか1つに記載の角
速度センサ装置。 - 【請求項25】 前記モニタの結果を用いた負帰還によ
り、前記駆動振動を行う振動子(1a、1b、11、1
2、31、32)の駆動振幅を一定に制御することを特
徴とする請求項24に記載の角速度センサ装置。 - 【請求項26】 複数個の角速度センサ用のセンサエレ
メント(401、402)が、互いに別々のチップ(1
000、1001)に形成されてなり、 各々の前記センサエレメントからの出力信号に基づき、
コリオリ力に起因しない信号を基準にしてコリオリ力に
起因する信号から角速度を算出することを特徴とする角
速度センサ装置。 - 【請求項27】 前記コリオリ力に起因しない信号が慣
性力による信号であることを特徴とする請求項1ないし
26のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
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