JP2000331295A - 屋外駐車場における自動誘導方法、および、同じく自動誘導装置 - Google Patents

屋外駐車場における自動誘導方法、および、同じく自動誘導装置

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JP2000331295A JP2000065609A JP2000065609A JP2000331295A JP 2000331295 A JP2000331295 A JP 2000331295A JP 2000065609 A JP2000065609 A JP 2000065609A JP 2000065609 A JP2000065609 A JP 2000065609A JP 2000331295 A JP2000331295 A JP 2000331295A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨の音によって誤作動する虞れ無く、タイヤ
に踏まれて誤作動する虞れも無く、屋外駐車場に進入し
てくる多数かつ多車種の自動車を自動的に空車スペース
へ誘導する。 【解決手段】 車止め形状のセンサー組立品8を構成す
る。この部材は車止めではないから自動車に踏みつけら
れて誤作動する虞れが無く、しかも、車止め形状である
から地上に載置しても駐車場の美観を損わない。この車
止め形状のセンサー組立品8は、大きい仰角で矢印uの
ように赤外線を投,受光する赤外線センサー8cが設
けられていて大型車を検知することができ、小さい仰角
(矢印d)で赤外線を投,受光する赤外線センサー8c
も設けられていて小形車を検知することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風雨に晒されたり
日光の直射を受けたりする虞れの有る屋外駐車場におい
て、空車スペースを求めて進入してくる自動車を自動的
に誘導する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、広大な長方形の敷地の中に、2
1台×5=105台の自動車を収容し得るように、10
5個の単位スペースと3本の通路とを設定した屋外駐車
場の1例を示す平面図である。このような方式の駐車場
において、出入口3から駐車場の外郭1の中に入った自
動車の数が、単位スペース2の数に比して著しく少ない
(例えば1/3以下)ときは、進入した自動車を適宜の
空車スペースに誘導するために別段の手数を要せず、進
入車の運転者の良識に委せておけば良い。図6は、従来
例の駐車場において、単位スペースの数に比して駐車中
の自動車の台数が著しく少ない場合の情景を模式的に描
いた鳥瞰図である。この図6のような状態では、駐車自
動車4が疎なので、進入車6の運転手は容易に空車スペ
ース(駐車されていない単位スペース)2′を視認する
ことができる。
【0003】それぞれの単位スペースには車止めが設け
られている。この車止めは公知公用の器具であって、コ
ンクリートもしくは鉄板などによって頑丈に作られ、タ
イヤに踏まれても潰れないようになっている。この車止
めは、絶対に設置しなければならないものではないが、
例えば屋上駐車場や、岸壁駐車場などのように、行き過
ぎると重大な事故を生じる場合には必ず設けられる。そ
れほど重大な事故を招かない場合であっても、所定の単
位スペースの中に自動車を収めさせるため、すなわち、
駐車状態を乱雑ならしめたり、既に駐車中の自動車に衝
突したり、駐車場外郭1のフェンス(本図4の例えばブ
ロック塀)を毀したりさせないように、車止めを設ける
例が非常に多い。こうした事情により、一応の整備され
た駐車場には必ず車止めが設けられていると言っても過
言ではない。また、例えば運動場を臨時に駐車場として
使用する場合、地上に縄を張って車止めを置けば一応の
駐車場として機能し得る。駐車場における車止めの意義
は以上の実情から察することができよう。
【0004】図7は、前掲の図6に示した駐車場に多数
の自動車が駐車されて、空車スペースの数が非常に少な
くなったとき、進入車が空車スペースに向かっている状
態を模式的に描いた鳥瞰図である。本図7の例では2箇
所の空車スペース2′が残っているが、進入車が矢印F
のように進行している間、既に駐車している自動車に視
界を妨げられて空車スペース2′を視認することができ
ない。矢印Gのように進行していっても、既に駐車して
いる自動車の形状,寸法が一定でなく、駐車位置にもそ
れぞれ偏りが有るので、相当接近しないと空車スペース
2′を確認しにくい場合が珍しくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者(出願人)
は、警備会社の責任者として多年、社会に奉仕してき
た。そして、警備業務の中で駐車場の警備は大きいウェ
イトを占めている。駐車場の警備は、単に盗難防止や防
火だけでなく、交通整理も重要な任務である。駐車場が
混雑してきた場合、進入車を空車スペースに誘導するた
めに費す労力は多大であるが、警備が額に汗して飛び回
っても小さいトラブルの多発を免れ得ないのが実情であ
る。ここに言う小さいトラブルとは、例えば或る進入車
を誘導して入れようとしていた空車スペースに、予期し
ていなかった他の自動車が入ってしまったとか、駐車し
ていた自動車が予想しなかったのに出庫(単位スペース
から走り出す意)したとか、急に出庫しようとした自動
車と進入車とが擦れ違い出来なくて立往生し、後続車の
渋滞を誘発するとかいった、損壊を伴わない混乱・混乱
である。警備員は、社会奉仕の精神が有るからこそ、労
力の割には少ない賃金で奮闘し、特にラッシュアワーに
は涙ぐましいくらいの努力を尽くすのであるが、出,入
庫してゆく自動車の運転手から余り感謝されることが無
く、小さいトラブルの度に冷たい視線を浴せられている
というのが実情である。
【0006】上述の不具合を解消するため、エレクトロ
ニクスを応用したセンサーやコンピュータを適用しよう
とする工夫,努力は試みられたが、未だ有効な解決方法
や装置は開発されていない。例えば、前掲の図3に示し
た駐車場において、出入口3の付近に設けられた自動計
数器によって、出入口から入庫した自動車の台数から出
庫した自動車の台数を減算することによって、駐車場外
郭1の中に入っている自動車の台数を把握し、収納能力
を越える台数の自動車を進入させないように入場制限す
ることも行なわれている。この総量規制的な入場制限は
確かに有効であって、収納能力を越える台数の自動車が
駐車場外郭1内に進入してしまったときの破局的な混乱
を未然に防止することができる(後に説明する本発明を
適用する場合も、この入場台数規制と併せて行なうこと
により完全な実効を期待することができる)。
【0007】さらに、最近開発されたエレクトロニクス
を応用したセンサーやコンピュータを適用して駐車管理
を行なう工夫も種々試みられている。以下に、本発明者
が行なった駐車管理研究を中心として公知技術、およ
び、公知技術に基づいて容易に想到し得る技術と、その
問題点とについて述べる。駐車場に設けられている多数
の(図3の例では105個)の単位スペースのそれぞれ
について、タイヤに踏まれたときに作動する感圧センサ
ーを埋設して、当該単位スペースに駐車している自動車
の有無を検知できるようにするとともに、管理室に簡単
なコンピュータとディスプレイ(何れも図示省略)を設
置して、スペース番号「A1」から「E21」に至る1
05の単位スペースの一つずつについて、駐車の存否を
図面表示することは可能であるが、次に述べるような不
具合が有るため実用が困難である。
【0008】a.感圧センサーを駐車面に埋設するとい
うことは、多大の労力と時間とを要して不経済である上
に、何らかの事情で点検,補修が必要になったとき、再
び駐車面を掘り返さなければならないので非常に厄介で
ある(すなわちメンティナンス性が良くない)。感圧セ
ンサーを設けるという技術は、例えば立体駐車場や、自
動車運搬専用船舶のように、工事の最初から駐車空間を
建造する場合には適用可能であるが、既設の駐車場を掘
り返して感圧センサーを埋設することは非常に困難であ
る。特に、既設のビルの屋上に設けられている屋上駐車
場においては駐車面が鉄筋コンクリート床であるため、
これを破壊して感圧センサーを埋め込むことは実施不可
能である。また、通常の屋外駐車場であっても、コンク
リート舗装されていたりアスファルト舖装されていれば
掘り返しは困難である。
【0009】上述のような困難を伴うことが明らかであ
るのも拘らず、感圧センサーを駐車面に埋設することが
考究されたのは、設備を設置した後に、自動車が通行す
る経路の付近に地上突出物が有ってはならないからであ
る。感圧センサーを走行路面に埋めこもうという着想
は、地表突起物を設けないという制約をクリアーするた
めに生まれたものである。従って、後に述べる本発明の
構成においても地表突起物を設けないという制約に抵触
しないように工夫されている。
【0010】駐車場は、恒久的な設備であるとは限らな
い。例えば、地方都市持ち回りで開催される国民体育大
会の会場を設営する場合、休遊地や公有広場などを利用
して会期間だけの駐車場が設けられる。その他、災害救
助,外国元首来訪,大相撲地方巡業,国葬,社葬,御成
婚など有期限の、もしくは1日限りの行事に際して臨時
の駐車場を設けなければならない場合は非常に多い。臨
時であるだけに予測できない諸条件下で駐車場を運営し
なければならないので、場内の交通整理はより以上に重
要である。しかし乍ら、短期間と限られた駐車場予定値
を一面に掘り返して感圧センサーを埋設することは経済
的に成立し難い。
【0011】b.車庫入れという運転操作には上手,下
手の差が有る。通常の運転手が単位スペースの中へ自動
車を車庫入れした場合、偶然のときを除いて正確に中央
には入らない。従って、感圧センサーを埋設しておいて
も、駐車した自動車のタイヤが該感圧センサーを踏まな
い虞れは充分に有り得る。特に、未熟な運転手が急いで
車庫入れした時には、せっかくの感圧センサーを踏んで
くれない虞れが有る。こうした場合にも間違い無くタイ
ヤで踏んで貰おうとすると、広い範囲に感圧センサーを
配置して埋設しなければならないので、設備工事費が高
額になる上、その後の保守,整備も大変である。
【0012】踏み損いによる誤作動を防止するために、
感圧センサーに代えて光学的センサーを使用することも
考えられる。しかし、光学的センサーを駐車面に埋設し
ておくと、水はけが悪くて該光学センサーが長期間水び
たしになる虞れが有る上に、時折り自動車のタイヤで踏
みつけられるので、耐久性が保証されない。その上、自
動車の走行路面に埋め込まれた光学センサーは泥や埃で
汚損されて検出性能が保持されない。
【0013】c.管理室が、各単位スペース毎に駐車自
動車の有無を把握し得ても、駐車場内の交通混乱は防止
できない。いま仮に、図3の出入口3付近に設けられて
いる管理室の中に、この図3に表されているような電光
掲示板が設置されていて、「A1」から「E21」に至
る105個の単位エリアのそれぞれについて、駐車の存
否がパイロットランプの点滅によって標示されていたと
しても、管理人が進入車の運転手に対して指令を伝える
ための有効,確実,簡便な手段が無い。劇場の指定席や
航空機の指定席においては、図3に示されたような区分
を用いて座席指定を行ない、観客整理,乗客整理に実績
を挙げている。しかし、この方法を実施して整理を行な
うには、指定券を発行して観客,乗客の良識と責任にお
いて所定の席に就かしめることが必要である。駐車場の
場合、該駐車場の外郭1が図3のように整然とした長方
形をなしているとは限らない上に、不慣れな来客(進入
車の運転者)を扱わねばならないので、該来客が例えば
「D16」と指定されても、その位置を直ちには理解で
きず、その「D16」に至る順路も直ちには理解できな
い。しかも、1台の進入車が指定された単位スペースを
誤ると、次々と他の自動車の影響を及ぼしてしまう。ま
た、劇場や列車の指定席であれば、間違って座っている
者を立たせることが比較的容易であるが、駐車中の自動
車を立ち退かせようとすると該誤駐車自動車の運転手を
場内放送で呼び出さねばならない。博覧会やスーパーの
駐車場なら場内放送も出来ようが、音楽会や式典の駐車
場では場内放送による運転手の呼び出しは、実際問題と
して不可能に近い。このため、1台の誤駐車が発生する
と、その影響が大きい。さらに、途中で行先の誤りに気
付いた進入車がバックし始めると、他の進入車との擦れ
違いが容易でない場合、交通渋滞を起こしてしまう(劇
場の観客や列車の乗客のように通路上で容易に擦れ違う
ことができない)。
【0014】ここにおいて、駐車場における整理・誘導
の特殊な条件を考察しなければならない。立体駐車場に
おけるがごとく、自動車を搬送するコンベアやロボット
を遠隔操作して入,出庫作業を遂行する場合は、単位ス
ペースに駐車されている自動車の有無をセンサーによっ
て自動的に検出し、指令室において電光掲示板に標示さ
れた情報に基づいて操作員により、または、マイクロコ
ンピュータによって全自動的に、預けられた自動車を空
車スペースに搬送して収納する技術は公知である。ま
た、上記の公知技術においては、求めに応じて特定の駐
車中の自動車をコンベアやロボットによって搬出し、引
き渡すこともできる。上述した公知技術においては、自
動車は単なる被搬送物、つまり1個の荷物であって、目
も無く、足も無く、思考力も判断力も無い。しかし乍
ら、本発明が適用の対象としているのは、運転手が操縦
している自動車であって、自走の能力も、視力も、判断
力も備えている。この点が、前記の公知技術(立体駐車
場の自動操作ないし半自動操作)と比較して本質的に異
なっている。
【0015】本発明者は上述の事情に鑑みて、多数の、
かつ多車種の自動車を平面的に配列せしめて収容する屋
外駐車場に進入してくる自動車を、設置容易、かつ移設
可能な機器を用いて、安全に、かつ確実に、しかも自動
的に、空車スペースへ誘導することのできる方法、およ
び同装置を創作しようとして鋭意研究し、試作・実験を
重ねたところ、予期しなかった困難に遭遇し、その原因
を解明した。
【0016】すなわち、駐車スペースに自動車が存在す
るか否かを検知する手段としては、超音波を用いた非接
触式センサーや、電波を用いた非接触式センサーが公
知,公用であるが、超音波センサーを用いると、雨天の
場合に誤作動を生じる。その理由は、雨水によって発生
した水泡が破裂して消滅する際に超音波を発生するから
である。水泡の破裂に際して超音波が発生することは超
音波美顔術に応用されたため周知されたが、この現象は
屋外駐車場における超音波センサーの利用に重大な支障
を与える。また、電波を用いたセンサーは、市街地にお
いては予期せぬ妨害電波によって誤差動を生じる。
【0017】こうした誤作動の虞れが無い非接触式セン
サーとして、赤外線投,受光器を用いたセンサーが有力
候補となるが、多車種の自動車を対象とする駐車場にお
いては、次のような問題が有る。すなわち、地表付近に
赤外線センサーを設置して自動車を斜め上方に見上げる
場合、その仰角(水平に比して上向きの角度)が小さい
と、大型貨物自動車が存在しても、投光された赤外線が
該大型貨物自動車の腹の下を潜り抜ける形に放散されて
しまって、反射光を検知することができない。しかし、
前記の仰角が過大であると、小型乗用車などのように腹
の低い自動車を検知することができない。その理由は、
赤外線センサーが検知可能な距離範囲の下限を下回るか
らである。つまり、近すぎて見えない形になってしま
う。このような不具合は、スペアタイヤ,スペアタイヤ
カバー,プロペラシャフトなどが至近距離に位置したと
きに生じる虞れが有る。さらに、もう一つ、従来技術で
は解消できない不具合が有る。従来、非接触センサーを
車止めの中に設けた例が有るが、このような構成の場
合、自動車のタイヤが車止めに対して、半ば乗り上げる
形に踏みつけたとき、センサ(すべての型式において
は)は、目を覆われた形になって自動車の存在を検知で
きなくなってしまう。
【0018】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、その目的とする処は、多数かつ多車種の自動
車を収容する屋外駐車場に進入してくる自動車を、ポー
タブルな機器を用いて、安全・確実に、天候に妨げられ
て誤作動する虞れ無く、地上に突出して美観を損ねず、
しかも自動車のタイヤに踏みつけられて誤作動する虞れ
無く、自動的に案内できる方法、および装置を提供しよ
うとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明の基本的原理を、その1実施形態に
対応する図1を参照して略述すると次のとおりである。
すなわち、雨の音によって誤作動する虞れ無く、タイヤ
に踏まれて誤作動する虞れも無く、屋外駐車場に進入し
てくる多数かつ多車種自動車を自動的に空車スペースへ
誘導するため、車止め形状のセンサー組立品8を構成す
る。この部材は車止めではないから自動車に踏みつけら
れて誤作動する虞れが無く、しかも、車止め形状である
から地上に載置しても駐車場の美観を損わない。この車
止め形状のセンサー組立品8は、大きい仰角で矢印uの
ように赤外線を投,受光する赤外線センサー8cが設
けられていて大型車を検知することができ、小さい仰角
(矢印d)で赤外線を投,受光する赤外線センサー8c
も設けられていて小形車を検知することもできる。
【0020】以上に説明した原理に基づいて請求項1に
係る発明方法の構成は、多数の、かつ多車種の自動車を
屋外に配列せしめて収容する駐車場に進入してくる自
動車を、未だ駐車されていない空車スペースに誘導する
方法において、多数の「1台の自動車を駐車せしめる単
位スペース」を、複数個のブロックエリアに区分し、前
記多数の単位スペースのそれぞれに、駐車されている自
動車の有無を非接触的に検知するセンサーを設けるとと
もに、前記多数のブロックエリア毎に、駐車平面から高
さ数メートルの箇所に誘導灯を設置し、複数のブロック
エリアのそれぞれについて、当該ブロックエリアを構成
している単位スペースの全部が、前記のセンサーによっ
て自動車の存在を検知されたときは、当該ブロックエリ
アに設けられている誘導灯によって「空車スペース無
し」を意味する標示を行なわせ、複数のブロックエリア
のそれぞれについて、当該ブロックエリアを構成してい
る単位スペースの中に、1個もしくはそれ以上の「自動
車の存在を検知しない単位スペース」が有るときは、当
該ブロックエリアに設けられている誘導灯によって「空
車スペース有り」を意味する標示を行なわせ、かつ、前
記の「自動車の有無を非接触的に検知するセンサー」
は、電波や超音波を用いることなく「赤外線投光器と赤
外線受光器との組合せ」より成るものを用いるととも
に、自動車1台に対応する単位スペース当たり、少なく
とも2組のセンサーを、相互に仰角を異ならしめて設置
し、さらに、各単位スペースに設けられている1対の車
止めのほぼ中央に位置せしめて、車止めに類似した形状
のセンサーケースを置くとともに、該センサーケースの
中に前記の「仰角を異にする少なくとも2組のセンサ
ー」を収納することを特徴とする。
【0021】以上に説明した請求項1の発明方法による
と、進入車の運転者自身に対して、「空車スペースの存
在するブロックエリアの概要的な位置」を視認せしめ
て、その方向に自走せしめることができる。運転者に対
して、空車スペースの位置を詳細かつ正確に教えなくて
も、概要の位置を知らしめれば、運転者は進入車を運転
して、該空車スペースに接近することができる。駐車場
を構成している多数の単位スペース(1台の自動車を収
容し得る区画)の内の大半が駐車されているとき、進入
車の運転者は駐車している自動車に視界を遮られて空車
エリアを視認することは困難である。しかし本請求項に
係る発明の誘導灯は地上数メートルの高所に設置されて
いるので、離れた所からでも明瞭に視認することができ
る。遠くから誘導灯を見て接近してゆく時期には、空車
スペースの具体的な位置を詳細に知らなくても良いか
ら、本請求項に係る誘導灯は空車スペースを標示するの
ではなく、「空車スペースの有るブロックエリア」を標
示する。従って多数の単位スペースを有する広大な駐車
場であっても、単位スペースの個数だけの誘導灯を設け
る必要は無く、その数分の一の個数のブロックエリアの
数だけの誘導灯を設ければ足りる。このように、少ない
資材を用いて目的を達成できるから設備費用が少なくて
済む上に、臨時の駐車場を設営して誘導することや、駐
車場の移動に追随して誘導設備を移転することが容易で
ある。進入車が誘導灯を目当てにして空車スペースに接
近できれば、該進入車の運転者自身が空車スペースの存
在を発見し、確認して、自分で運転して「車庫入れ」す
れば良い。本発明は上述のように、進入車には運転者の
眼が有り、走行機能が有り、かつ運転者の判断力が有る
ことを最大限に有効利用して、空車スペースの有る箇所
の概要をブロックエリア単位で標示することによって誘
導の目的を達成するものである。空車スペースを求めて
走行している進入車の数は1台とは限らないので、他車
によって空車スペースを先取りされることは、しばしば
起こり得る。しかし、本請求項1の発明方法によると、
他車が空車スペースの一つを先取りしても、同じブロッ
クエリアの中に空車スペースが残っていれば、当該ブロ
ックエリアの誘導灯は相変わらず「空車スペース有り」
を標示しているから、その「空車スペース有り」と標示
している誘導灯に向かって進行し、接近すれば少なくと
も一つの空車スペースを容易に発見することができる。
また、他車が空車スペースを先取りして、当該ブロック
エリアの中に空車スペースが無くなると、当該ブロック
エリアの誘導灯は「空車スペース有り」の標示を、瞬時
にして「空車スペース無し」の標示に変化させる。進入
車が目指していた「空車スペース有り」の標示が「空車
スペース無し」に変わっても、当該駐車場外郭の中へ進
入を許した自動車の台数が単位スペースの数を超えてい
ない限り、見渡せば、必ず、少なくとも一つの「空車ス
ペース有り」を標示している誘導灯が見つかる。該誘導
灯は地上数メートルの高所に設けられているので、駐車
場外郭の中で徐行している進入車の運転者は、容易にこ
れを発見することができる。このようにして、進入車
が、運転者の視力と判断力を活用して自動的に空車スペ
ースに向けて誘導されるので、空車スペース争奪の紛争
を生じたり、駐車場内通路の交通渋滞を招いたりする虞
れが無い。しかも、非接触センサーとして赤外線センサ
ーを用いるので、超音波センサーにおけるがごとく雨の
音(気泡の破裂音)によって誤作動する虞れが無く、電
波センサーのように妨害電波で誤作動する虞れも無い。
赤外線センサーを用いる場合「多種類の車種の総べてに
対応しにくい」という問題については、仰角を異にする
複数個の赤外線センサーを併用することによって解消さ
れた。
【0022】請求項2に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて、前記のセンサー
ケースに、斜め上方に向かって開口する窓状の孔を穿つ
とともに、上記の孔を通して赤外線を投光・受光する少
なくとも2組のセンサーを設置するとともに、上記窓状
の孔を「赤外線を通過させ、紫外線の通過をほとんど許
容しないフィルター」で覆うことを特徴とする。
【0023】以上に説明した請求項2の発明方法による
と、車止めの形状をしたセンサーケースに窓状の開口が
穿たれているので、このセンサーケースを例えば鋼板な
どのように赤外線を透過させない金属材料で堅牢に構成
しても、ケース内の赤外線センサーは窓状開口を通して
赤外線を投,受光することができる。その上、上記の窓
状開口を「赤外線を通過させ、紫外線の通過をほとんど
許容しない、いわゆる紫外線カットフィルター」で覆う
ので、太陽光の直射を受けても赤外線センサーが劣化し
ない。さらに、上記紫外線カットフィルターが窓ガラス
に類似した作用を果たし、センサーケースの中に雨水や
洗車水が浸入して故障や発錆を誘発する虞れが無い。そ
して、前記車止めに類似した形状のセンサーケースは、
車止めそのものではないので、自動車のタイヤに踏みつ
けられて窓状開口を塞がれる虞れなく、作動信頼性が高
い。さらに、該センサーケースは車止めに類似した形状
をしているので、駐車場の地上に設置しても違和感を生
じさせることが無く、当該駐車場の美観を損ねる虞れが
無い。
【0024】請求項3に係る発明装置の構成は、多数
の、かつ多車種の自動車を 屋外に配列せしめて収容す
る駐車場に進入してくる自動車を、未だ駐車されていな
い空車スペースに誘導する装置において、多数の「1台
の自動車を駐車せしめる単位スペース」が、複数個のブ
ロックエリアに区分されており、前記多数の単位スペー
スのそれぞれに、駐車されている自動車の有無を検知す
る機能を備えた非接触型のセンサーが設置されており、
前記複数個のブロックエリア毎に、「当該ブロックエリ
アを構成している単位スペースの中に、少なくとも1個
の空車スペースが有るか無いかを標示する誘導灯」が設
けられていて、前記非接触型のセンサーは、赤外線投光
器と赤外線受光器との組合せより成るものであり、か
つ、1個の空車スペース当たり少なくとも2組の赤外線
投光器と赤外線受光器とが、車止めに類似した形状のケ
ースの中に収納して設置されるとともに、該少なくとも
2組の「赤外線投光器と赤外線受光器」を構成している
少なくとも2個の赤外線投光器は、相互に主投光方向の
仰角を異にしており、さらに、前記非接触型センサー
は、車止めに類似したケースの中に収容されているとと
もに、上記のケースは「紫外線の通過をほとんど許容し
ないフィルターで覆われた赤外線投,受光窓を備えてい
るとともに、各駐車スペースに設置されている1対の車
止めの中央付近に位置せしめて、上記1対の車止めに対
して長手方向をほぼ一致せしめて設置されていることを
特徴とする。
【0025】以上に説明した請求項3の発明設備による
と、前記請求項1に係る発明方法を容易に実施して、そ
の効果を充分に発揮せしめることができる。すなわち、
多数の単位スペースのそれぞれに、駐車されている自動
車の有無を検知する機能を備えた非接触式のセンサーが
設置されているので、該多数の単位スペースのそれぞれ
について、空車スペースになっているか駐車自動車が存
在するかを自動的に検知することができる。上記のセン
サーが非接触式であるから、自動車の駐車位置が偏って
いたため接触感応しなかったとか、特殊形状の自動車で
あるために接触検知できなかったとかいった誤作動が無
い。また、非接触式であるから、接触子の摩耗などのト
ラブルを発生しない。さらに、接触子が自動車の車体に
触れて汚損させたとか擦過傷痕を生じたとかいった苦情
を誘発する虞れが無い。そして、本請求項3に係る誘導
灯は、少なくとも1個の空車スペースが有るか否かをブ
ロックエリア毎に標示する構成であるから、単位スペー
スの数が非常に多数であっても、該単位スペースと同数
の誘導灯を必要としない。すなわち、例えばn個の単位
スペース毎に一つのブロックエリアが構成されている場
合、誘導灯の必要個数は単位スペースの数の1/nで足
りる。発明された結果を見ると何でもないように思われ
るかも知れないが、単位スペース毎に誘導手段を設ける
のでなく、ブロックエリア毎に誘導手段を設けたという
ことは、駐車のために進入した自動車を被搬送物(荷
物)と考えることなく、該進入車の運転者がもっている
感覚器官と、運転者がもっている判断力と、自動車が有
している自走機能と、運転者が持っている操縦技能とを
有効に利用して、駐車せしめる単位スペースを具体的に
指定することなく、「空車スペースの有るブロックエリ
アを標示して、空車スペースそのものは運転者をして発
見せしめる」という、新規な技術的思想を具体的な構成
として具現したものである。さらに、誘導手段として光
を用いたことも重要である。人間の五感のうちで、遠隔
的に感知可能なものは視覚,聴覚および臭覚であり、こ
の三つの中で一般に情報の伝達に用いられるのは視覚と
聴覚とである。視覚による情報伝達と聴覚による情報伝
達とにはそれぞれ長短が有り、古来の知恵はこれら双方
を使いわけてきたが、駐車場における空車スペースの間
接的な標示は視覚に訴える光信号でなければならない。
光信号の内容は点滅でも良く、変色でも良く、図形標示
でも良いが、もし仮に音響信号を用いて運転者の視覚に
訴えようとすると、駐車場の交通整理においては複数の
情報(音響信号)が交錯して混乱を惹き起こす。こうし
た事情を勘案して、本請求項3の発明装置においては光
信号を発する誘導灯を要件としたのである。これにより
進入車の運転者は、複数のブロックエリアから光信号を
受けても、容易かつ確実にそれぞれの信号を識別して、
「少なくとも1個の空車スペースの存在するブロックエ
リア」に向かって走行することができる。しかも、非接
触センサーとして赤外線センサーを用いるので、超音波
センサーにおけるがごとく雨の音(気泡の破裂音)によ
って誤作動する虞れが無く、電波センサーのように妨害
電波で誤作動する虞れも無い。赤外線センサーを用いる
場合「多種類の車種の総べてに対応しにくい」という問
題については、仰角を異にする複数個の赤外線センサー
を併用することによって解消された。
【0026】請求項4に係る発明装置の構成は、車止め
に類似した形状の、ポータブルなケースと、上記のケー
スに設けられた窓状の開口と、上記のケース内に設けら
れた複数組の「赤外線投光器と赤外線受光器との組合せ
より成る非接触型センサー」と、前記窓状の開口を覆っ
て取り付けられた紫外線カットフィルターと、を具備し
ており、かつ、前記複数組の非接触型センサーを構成し
ている複数個の赤外線投光器の主投光方向が、相互に仰
角を異にして設置されており、上記の仰角の一つは14
度±5度であり、他の一つは28度±8度であることを
特徴とする。
【0027】以上に説明した請求項4の発明装置による
と、車止めに類似した形状のポータブルなケースの中に
赤外線センサが設けられているので、本請求項に係る装
置を駐車場の地上に置いても外観的な違和感を生じさせ
ず、該駐車場の美観を損じる虞れが無い。そして、上記
のケースには窓状の開口が設けられているので、該ケー
スを鋼板などの金属材料で強固に構成しても、その中に
収納されている赤外線センサーは上記の窓状開口を通し
て赤外線の投,受光を行なうことができる。さらに、上
記の開口が紫外線カットフィルターで覆われているの
で、直射日光を受けても赤外線センサーの構成材料が紫
外線で劣化する虞れが無く、また風雨に晒されてもケー
スに収納されている電子機器が濡れたり発錆したりする
虞れが無い。さらに、仰角約14度の赤外線センサー
と、仰角約28度の赤外線センサーとが設けられている
ので、低仰角赤外線センサーでは検知しにくい大形貨物
車は高仰角赤外線センサーで検出し、かつ、高仰角赤外
線センサーでは検知しにくい小形乗用車は低仰角赤外線
センサーで検出する、というように、双方の赤外線セン
サーが協働して多車種の自動車の何れをも検出すること
ができる。
【0028】請求項5に係る発明装置の構成は、車止め
の形状寸法に比して格別に著しい差の無い形状,寸法を
有するケースと、上記ケースの側面板のうち、背中合わ
せに対向する2枚の側面板のそれぞれに設けられた窓状
の開口と、上記の開口を水密に覆っている紫外線カット
フィルターと、上記紫外線カットフィルターを介して前
記窓状開口の内側に設置された「赤外線投光器と赤外線
受光器との組合せから成る赤外線式非接触センサー」
と、を具備していて、前記赤外線式非接触センサーの設
置個数は少なくとも2個であって、該2個のうち、少な
くとも1個の赤外線式非接触センサーの赤外線投光器の
主投光方向の仰角は45度±15度であり、前記少なく
とも2個のうち、他の1個の赤外線式非接触センサーの
赤外線投光器の主投光方向の仰角は30度±15度であ
ることを特徴とする。
【0029】以上に説明した請求項5の発明装置による
と、ケースの形状寸法は必ずしも車止めと同様ではない
にしても、車止めの形状寸法に比して格別に著しい差異
が無いので、このケースを「車止めが設けられていない
駐車場」に置いても、別段の違和感が無く、当該駐車場
の美観を損ねる虞れが無い。上記のケース内には赤外線
式非接触センサーが設けられているので、このケースを
携行して駐車場に置けば、直ちに自動誘導装置としての
機能を発揮せしめることができる。この、車止めにやや
類似した形状のケース内に収納されているセンサー組立
品は、屋外駐車場の駐車用単位スペースの中央付近に、
かつ、赤外線投光方向の平面投影が自動車の進入方向と
一致するように配置して使用するように構成されてい
る。すなわち、駐車状態の自動車に対して、一般に車止
めは該自動車の中央部よりも後方寄りに位置するので、
車止め付近に設けた赤外線式非接触センサーの標準検知
距離が必然的に長くなるのに比して、自動車の中央部下
方に位置する本請求項の赤外線式非接触センサーの標準
検知距離は短く(約半分に)なる。このため、該赤外線
式非接触センサーを擬人的に考察すると、駐車している
自動車の腹を比較的高い仰角で見上げることになる。こ
のような作動条件に置かれるため、本請求項5の誘導装
置の赤外線式非接触センサーは、45度という大きい仰
角で大型貨物車を検知し、30度の仰角で小型乗用車を
検知することができる。大型貨物車と小型乗用車との中
間に、種々様々な最低地上高の自動車が有るが、赤外線
式非接触センサー(略称・赤外線センサー)の主投光方
向の両側に若干の角度の検知可能範囲が有るので、全車
種をカバーすることができる。本請求項5に係る非接触
センサーは赤外線を投,受光する方式であるから、超音
波式におけるがごとく降雨時の雑音(気泡の破裂によっ
て生じる超音波)によって誤作動する虞れが無く、ま
た、電波式におけるがごとく妨害電波によって誤作動す
る虞れも無いので、作動信頼性が高い。さらに、ケース
の窓状開口が紫外線カットフィルターによって水密に覆
われているので、風雨に晒される屋外駐車場の地面に載
置しても雨水の浸入によって電気絶縁性が低下して故障
したり、発錆したりして早期に損耗する虞れが無く、耐
久性に優れている。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る屋外駐車場
における自動誘導装置の1実施形態を示し、(A)は模
式化して描いた側面断面図、(B)は模式化して描いた
背面断面図であって、主要構成部材の配置を表してい
る。ただし、模式化してあるから写実的な投影図ではな
い。この図1(A),(B)は車止め形状のセンサー組
立品8を描いてあり、鋼板製のケース8aに2個の開口
8bが穿たれている。上記開口8bのそれぞれは、枠状
のパッキン8fを介して紫外線カットフィルター8gで
覆われている。本実施形態においては、前記のパッキン
8fを、アキレス株式会社製のアキレスソフティアシー
ル(商標名)で構成した。この材料は弾性が大きく水密
性に優れているので、風雨に晒される屋外駐車場に設置
されるケース8aの内部を保護するに好適である。ま
た、前記の紫外線カットフィルター8gとして、特許登
録番号2624575号に係るシーグフィルム(商標
名)を用いた。この材料は紫外線遮蔽率99.9%以上
であって、太陽の直射を受ける屋外駐車場においても、
ケース内の構成部材を紫外線に対して防護し得る上に、
断熱機能や結露抑制機能も併せ有しているから好適であ
る。
【0031】前記2個の開口8bのそれぞれに対して赤
外線センサー8cと同8cとを各1個配設し、か
つ、赤外線センサー8cの仰角(矢印d)に比して赤
外線センサー8cの仰角(矢印u)が大きくなるよう
に設置する。設置角度の詳細については図2を参照して
後に述べる。符号8eを付して示したのは電子回路基
板、同じく8dは電源用の電池(単1アルカリ電池)で
ある。ただし配線は図示を省略してある。単1電池の大
きさと比較してケース8aの大きさが概要的に推察でき
るように、この車止め形状のセンサー組立品は携行可能
であり、かつ、作動に必要な構成部品が一通りケース8
a内に収納されているので、この組立品を搬送して設置
すると、迅速,容易に誘導作用を開始せしめることがで
きる。前記の赤外線センサー8c,8cのそれぞれ
は、赤外線投光器と受光器との組から成り立っている。
本実施形態においては、上記赤外線センサーとして、松
下電工株式会社製の発振回路内臓式モーションセンサ
(商標名)を用いた。
【0032】図2は、前掲の図1(A)に示した高,低
2種類の仰角を有する2個の赤外線センサーの作用を説
明するために示したもので、車止め形状のセンサー組立
品の側面図に光路図を付記した図である。赤外線センサ
ー8cの主投光方向を示す矢印dの仰角は、本実施形
態では14度であるが、この矢印dを中心として円弧矢
印で示した角θの範囲が検知可能である。ところが、本
発明は多数かつ多車種の自動車を対象とするので、この
矢印dだけの赤外線投光では、大型貨物車のように最低
地上高の高い車種の場合、矢印dの投射光束(赤外線)
が大型貨物車の腹の下を潜り抜けてしまって、反射光が
返ってこない虞れが有る。反射光が返ってこなければ、
赤外線センサー8cは、駐車している自動車が無いも
のと誤った判断をしてしまう。そこで、赤外線センサー
8cの主投光方向は矢印uのように仰角28度に設定
する。この投射光束も、角φの範囲が検知可能である。
本実施形態において、前記の角θ=角φ≒14度であ
る。
【0033】図2に示した高さ寸法Hjは、乗用車のシ
ャーシ高さ寸法の平均値(15センチメートル)を表し
ている。また、高さ寸法Hkは、貨物車シャーシ高さの
平均値(40センチメートル)を表している。これらは
平均値であって、実際には図示の寸法Hkよりも最低地
上高の高い車種も有り、図示の寸法Hjよりも最低地上
高の低い車種も有る。しかし本発明者は多数,多車種の
自動車について実験的に研究を重ねた結果、仰角約14
度と、仰角約28度とによって、実際問題として全車種
をカバーし得ることを確認した。ただし、矢印uの投射
光束は角φの検知可能範囲を有し、矢印dの投射光束は
角θの検知可能範囲を有しているので、本発明を実施す
る場合、矢印dの仰角は14度±4度、矢印uの仰角は
28度±8度の誤差を許容される。
【0034】図2について考察すると、仰角の大きい赤
外線投射(矢印u)だけで全車種を検知することができ
そうに思われ、矢印dの低仰角の赤外線投射は必ずしも
必要としないのではないかと思われるが、高仰角の赤外
線投射(矢印u)だけでは次のような不具合を生じる。
すなわち、本実施形態においては標準検知距離Lを20
00ミリメートルに設定した。本例の赤外線センサーの
定格検知距離は最大1155ミリメートル,最小190
0ミリメートルである。この範囲よりも若干遠くても検
知可能であるが、遠くなればなるほど検知信頼性は低下
する。また、前記の範囲よりも近い場合も検知可能であ
るが、著しく近いと検知信頼性が低下してしまう。上述
の特性から理解できるように、次の問題が有る。すなわ
ち、いま仮に、仰角28度の赤外線センサー28c
(矢印u)だけが設置されているとして、シャーシ高
さが平均値Hjの乗用車が駐車した場合を考えると、矢
印uの投射光束は、図示の距離Lsだけ進行して乗用車
のシャーシに到達し、反射される。この距離Lsは、標
準検知距離L(定格検知距離の平均値:2000ミリメ
ートル)に比して著しく短いので検知信頼性が低い。
【0035】上述のように、高仰角(矢印u)の赤外線
センサー8cだけでは最低地上高の低い小型乗用車の
検知が困難であるから、低仰角(矢印d)の赤外線セン
サー8cを設けて、該小型乗用車の検知を可能ならし
めた。駐車場に入っている車種が多い場合、その最低地
上高は種々雑多であって、1個の赤外線検知センサーに
よっては全車種に対応できないが、本実施態様のように
低仰角(矢印d)と高仰角(矢印u)との2個の赤外線
センサーを設けると、それぞれの赤外線センサーが検知
可能範囲(角θ,角φ)を有しているので、実用上、総
べての車種をカバーすることができる。本発明を実施す
る場合、単一の赤外線投受光用電子機器を用いても、光
学部材によってその検知可能角度範囲を拡開して、実質
的に2個の赤外線センサーと等価に作用せしめることも
可能であり、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0036】図3は、前掲の図1に示した本発明に係る
車止め形状のセンサー組立品8を駐車場に設置した状態
の外観鳥瞰図である。駐車する自動車の進入方向に対し
て直角な、地表に引いた仮想の線mnに揃えて、2個の
車止め5が設置されている。本発明の車止め形状のセン
サー8は、その長手方向を上記の線mn対してほぼ揃え
て地上に載置して用いられる。駐車場には、元来、車止
め5が設置されているので、これと並べて車止め形状の
ケーシング8aを有するセンサー組立品を地上に置いて
も違和感が無く、当該駐車場の美観を損ねない。
【0037】地上に置くということは、一つには、設置
に際して地面を掘り返さなくても良いことを意味し、設
置が容易であり、かつ、撒去した跡の原状復帰に労力,
時間,費用を要しない。このように、設置・撤収を迅
速,容易に行ない得るので、前記車止め形状のセンサー
組立品8がポータブルであることと相俟って、臨時駐車
場に適用することを好適ならしめている。上記の臨時駐
車場とは、例えば学園祭のために運動場を駐車場として
用いる場合などを意味する。さらに、本発明に係る車止
め形状のセンサーは、図3から理解されるように車止め
そのものではないから、自動車のタイヤに踏みつけられ
赤外線センサーとしての機能を阻害される虞れが無い。
【0038】図4は、本発明に係る「駐車場における自
動誘導方法」を実施するために構成した本発明に係る
「駐車場における自動誘導装置」の1実施形態を示し、
単位スペースのほとんど全部に自動車が駐車されて、少
数の空車スペースが残っている状態において、進入車が
上記の空車スペースを求めて走行している様子を模式的
に描いた鳥瞰図である。本発明方法においては多数の
(本図1においては27個を描いてあるが、全数は10
5個(図5参照)単位スペースを、複数個のブロックエ
リアに区分する。ただし、区分するのは思考的に区分す
るのであって、区画ラインを引いたりする必要は全く無
い。本図4において太目の鎖線でブロックエリアMとブ
ロックエリアNとを描いてあるが、これは説明の便宜
上、模式的に表したものであって、実景を描いたもので
はない。
【0039】駐車場を形成している多数の単位スペース
を何個のブロックエリアに区分すべきか、また、何個の
単位ブロックによって1個のブロックエリアを構成すべ
きかについて別段の制限は無い。本発明者が種々試験的
に個数を変えて研究したところによると、3〜10台が
適当であると判断された。しかし、例外的に、例えば身
体障害者用の単位スペースが1,2個設けられる場合が
あり、このような場合は1個もしくは2個の単位スペー
スによって1個のブロックエリアを構成することが望ま
しい。10個を超える多数の単位スペースで1個のブロ
ックエリアを構成すると、そのブロックエリアの中に1
個の空車スペースが有ると判明しても、該空車スペース
を直ちには発見できない場合も生じるので、1ブロック
エリアは10個以内の単位スペースで構成することが望
ましい、ただし、通路幅が比較的広く、かつ駐車される
自動車の車種がほぼ同一ないし類似である場合など、条
件によっては11個以上の単位スペースで1ブロックエ
リアを構成しても良い。
【0040】(図4参照)本発明においては、単位スペ
ース毎に車止め形状のセンサー組立品8を設ける。本図
において、自動車が駐車している単位スペースの車止め
形状のセンサー組立品8は、該自動車で隠されていて見
えないが、空車スペース2′に車止め形状のセンサー組
立品8が現れている。上記車止め形状のセンサー組立品
8に対応して、各ブロックエリア毎に誘導灯が設けられ
る。本例においては、ブロックエリアMに、誘導灯とし
てフラッシュランプ10Mが設けられ、ブロックエリア
Nには同じくフラッシュランプ10Nが設けられてい
る。
【0041】ブロックエリアMに設けられた誘導灯(フ
ラッシュランプ)10M、およびブロックエリアNに設
けられた誘導灯10Nは、ポール9の上端付近に取り付
けられていて、地上高数メートルである。(屋上駐車場
の場合を考えると、地上高というのは正しくない。駐車
平面よりも数メートル上方の意である)。ここに数メー
トルとは、メートル未満を四捨五入した値が1メートル
以上9メートル未満の意である。要するに、駐車してい
る自動車に遮られることなく目視できる高さに設定すれ
ば良い。
【0042】図4に示した状態においては、ブロックエ
リアNには自動車が満車している。すなわち、ブロック
エリアNの10個の単位スペースのそれぞれに設けられ
ている車止め形状のセンサー組立品8(図において隠れ
ている)の全部が自動車の存在(駐車)を検知してい
る。このように、ブロックエリア内の車止め兼センサー
の総べてが駐車を検知すると、その情報は前記のポール
9内に設けられた簡単な制御装置(マイクロコンピュー
タ・図において隠れている)に伝えられ、当該ブロック
エリアの誘導灯(フラッシュランプ)10Nは消灯する
ようになっている。車止め形状のセンサー組立品8から
前記制御装置までの情報伝達は有線でも無線でも良い。
いずれにせよ、上記車止め形状のセンサー組立品8に
は、何らかの信号出力手段を設けておく。図4に示され
た状態において、ブロックエリアMには空車スペース
2′が有る。このようにして、少なくとも1個の空車ス
ペースが有って、車止め形状のセンサー組立品8が駐車
されていないことを検知すると、このブロックエリアM
の誘導灯(フラッシュランプ)10Mが点灯する。
【0043】進入車6の運転者は、駐車中の自動車に遮
られているので、矢印aのように空車スペース2′を視
認することはできない。しかし、地上数メートル(本例
では3メートル)の高所で点灯している誘導灯(フラッ
シュランプ)は、矢印bのように容易に視認することが
できる。進入車の運転者は、駐車場の入口で「点灯して
いるランプの所へ行きなさい」と教えられる。そして、
この場合、矢印F′のようにフラッシュランプ10Mに
向かって進行する。進入車6がフラッシュランプ10M
に近づくと、自然に空車スペース2′が目に入る。も
し、2つ以上の空車スペースが有れば、適宜に任意の空
車スペースに入れば良い。
【0044】もし、進入車6が空車スペース2′に入る
以前に、他の自動車(図示省略)が該空車スペース2′
に入ってしまって、ブロックエリアMに空車スペースが
無くなると、フラッシュランプ10Mが消えるので、目
標を失った進入車の運転手が駐車場内を見回すと、ブロ
ックエリアM,同N以外のブロックエリアの誘導灯(フ
ラッシュランプ・図外)が点灯しているのを発見でき
る。この場合、駐車場外郭の出入口で、人為的にもしく
は自動的に入場台数と出場台数とを計数として、収容可
能台数を超える自動車を入場させないように規制する公
知技術を併用すれば、進入車6は必ず誘導灯(フラッシ
ュランプ)の点灯を発見することができる。進入車は、
点灯中のフラッシュランプを目標として接近しつつあっ
た間に、他車によって空車スペースを先取りされても、
フラッシュランプの消灯によって直ちに予定を変えて他
のブロックエリアに向けて方向転換することができる。
このように、早目の方向変換が可能であるから、前進し
ようとする自動車と後退しようとする自動車と割り込ん
でくる自動車とが三つ巴になって通路につかえてしまっ
て交通渋滞を惹き起こすといったトラブルを生じる虞れ
が無い。
【0045】本実施形態においてはフラッシュランプを
用いて誘導灯を構成したが、本発明を実施する際、必ず
しもフラッシュランプに限らない。前述の作用・効果か
ら容易に理解できるように、誘導灯の役目は、何らかの
光信号によって「空車スペース有り・こちらへいらっし
ゃい」という情報、または「空車スペース無し・来ても
駄目よ」という情報を標示できれば良い。従って、例え
ば赤・青の信号灯であっても良く、または、矢印(→)
やバツ印(×)を標示する電光掲示板であっても良い。
本発明者は、各種の標示方式を試験的に実施したが、
「満」,「空」という文字を電光標示したとき好評を得
た。上記実施形態の変形例として、例えば板状の標示部
材の表,裏を交互に現すようにした機械的信号機を設け
ることも容易に想到することができる。電気的な光信号
を機械的な視覚信号に替えることは、技術的な進歩に逆
行するものであって好ましくはないが、このような機械
的信号器を用いた場合も、本発明の技術的思想を借りた
ものであって実質的に同一な構成であるから、本発明の
技術的範囲を回避することは出来ない。
【0046】図8は、前掲の図1と異なる実施形態に係
るセンサー組立品の1例を示し、模式化して描いた側面
断面図である。ケース8a′は、車止めにやや類似した
形状,寸法に、鋼板で構成されている。やや類似した形
状,寸法とは、類似の幅を著しく大きくして考察したと
きに類似の範囲内にあることを言い、意匠における類似
の概念よりも著しく広い。その理由は、比較の基礎とさ
れる車止めなるものが各種各様であり、これら各種の車
止め(ただし、自動車用の車止め)を包括した形状,寸
法に類似していれば足りるからである。8aおよび8
は、それぞれケース8aの側板であり、かつ、これ
らは互いに背中合わせに位置する側板である。これら双
方の背中合わせの側板のそれぞれに、窓状の開口8
b′、および窓状の開口8b″が設けられている。
【0047】上記それぞれの開口8b′,8b″は、パ
ッキン8fを介して紫外線カットフィルター8gで水密
に覆われており、かつ、その内側に赤外線センサー8c
,同8cが設置されている。矢印d′は上記赤外線
センサー8cの主投光方向であり、前記実施形態(図
1,図2)における主投光方向(矢印d)に比して仰角
Ψが大きく、約30度である。矢印u′は前記赤外線セ
ンサー8cの主投光方向であり、前記実施形態(図
1,図2)における主投光方向(矢印u)に比して仰角
Ψ′が大きく、約45度である。これらの仰角の技術的
な意義については、図9を参照して後に詳しく述べる。
平面投影図形について考察すると、上述のような構成に
より、2個の赤外線センサー8cと赤外線センサー8
とは、互いに反対方向に向けて赤外線を投射して非
接触で物体を検知する。8eは基板,8dは電池であ
る。このようにして、所要の部材がケース8a′の中に
収納されているので、このポータブルなセンサー組立品
8′を搬送して駐車場の地面に置くと、迅速かつ容易に
進入自動車を自動的に誘導する作用が開始される。
【0048】図9は、前掲の図8に示した実施形態に係
る自動誘導装置における赤外線の投,受光方向を示す模
式図である。本実施形態における車止めにやや類似した
形状のセンサー組立品8′は、駐車用の単位スペース2
(本図9においては概要的に表してある)の、ほぼ中央
に置かれる。従って、前記実施形態(図2)に比して標
準検知距離L′が短く、約半分になっている。従って、
駐車している自動車の腹を、前記実施形態(図2)に比
して高い仰角で見上げる形となる。こうした事情を勘案
して、本実施形態(図9)においては、小型乗用車のよ
うに最低地上高の低い車種の自動車を検知するための赤
外線センサー8c′の主投光方向(矢印d′)の仰角
Ψを約30度に設定してある。そして、大型貨物車のよ
うに最低地上高の高い車種の自動車を検知するための赤
外線センサー8c′の主投光方向(矢印u′)の仰角
Ψ′を約45度に設定してある。
【0049】上記矢印d′方向に投射された赤外線は、
図示の角度θ′の範囲の検知が可能であり、また、矢印
u′方向に吐出された赤外線は角度φ′の範囲の検知が
可能であるから、これらを総合して、実用上、総べての
車種の自動車を検知することが可能である。本発明者
は、警備保障を主たる任務として社会に貢献する立場か
ら本発明を創作するに至ったものであるが、こうした業
者は、多種多様な警備条件下で駐車場の案内,整理を行
なわなければならない。すなわち、作業条件が劣悪であ
ることを理由として就業を拒否することは、社会正義
上、許されない立場にある(警備をしなければ犯罪が増
えることは確実である)。これは利益採算の取引を越え
た道義感から、「俺がやらねば誰がやる」といった思い
に駆られてのことである。こうした事情により、車止め
が設置されていない駐車場の警備,案内も遂行しなけれ
ばならないし、運動場に石灰で線引きしただけの(もち
ろん車止めは無い)臨時駐車場の警備,案内も遂行しな
ければならない。このように、車止めが設備されていな
い駐車場において自動車を自動的に誘導するには、本請
求項5に係る装置が好適であり、かつ有効である。
【0050】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、進入車の運転者自身に対して、「空車スペ
ースの存在するブロックエリアの概要的な位置」を視認
せしめて、その方向に自走せしめることができる。運転
者に対して、空車スペースの位置を詳細かつ正確に教え
なくても、概要の位置を知らしめれば、運転者は進入車
を運転して、該空車スペースに接近することができる。
駐車場を構成している多数の単位スペース(1台の自動
車を収容し得る区画)の内の大半が駐車されていると
き、進入車の運転者は駐車している自動車に視界を遮ら
れて空車エリアを視認することは困難である。しかし本
請求項に係る発明の誘導灯は地上数メートルの高所に設
置されているので、離れた所からでも明瞭に視認するこ
とができる。遠くから誘導灯を見て接近してゆく時期に
は、空車スペースの具体的な位置を詳細に知らなくても
良いから、本請求項に係る誘導灯は空車スペースを標示
するのではなく、「空車スペースの有るブロックエリ
ア」を標示する。従って多数の単位スペースを有する広
大な駐車場であっても、単位スペースの個数だけの誘導
灯を設ける必要は無く、その数分の一の個数のブロック
エリアの数だけの誘導灯を設ければ足りる。このよう
に、少ない資材を用いて目的を達成できるから設備費用
が少なくて済む上に、臨時の駐車場を設営して誘導する
ことや、駐車場の移動に追随して誘導設備を移転するこ
とが容易である。進入車が誘導灯を目当てにして空車ス
ペースに接近できれば、該進入車の運転者自身が空車ス
ペースの存在を発見し、確認して、自分で運転して「車
庫入れ」すれば良い。本発明は上述のように、進入車に
は運転者の眼が有り、走行機能が有り、かつ運転者の判
断力が有ることを最大限に有効利用して、空車スペース
の有る箇所の概要をブロックエリア単位で標示すること
によって誘導の目的を達成するものである。空車スペー
スを求めて走行している進入車の数は1台とは限らない
ので、他車によって空車スペースを先取りされること
は、しばしば起こり得る。しかし、本請求項1の発明方
法によると、他車が空車スペースの一つを先取りして
も、同じブロックエリアの中に空車スペースが残ってい
れば、当該ブロックエリアの誘導灯は相変わらず「空車
スペース有り」を標示しているから、その「空車スペー
ス有り」と標示している誘導灯に向かって進行し、接近
すれば少なくとも一つの空車スペースを容易に発見する
ことができる。また、他車が空車スペースを先取りし
て、当該ブロックエリアの中に空車スペースが無くなる
と、当該ブロックエリアの誘導灯は「空車スペース有
り」の標示を、瞬時にして「空車スペース無し」の標示
に変化させる。進入車が目指していた「空車スペース有
り」の標示が「空車スペース無し」に変わっても、当該
駐車場外郭の中へ進入を許した自動車の台数が単位スペ
ースの数を超えていない限り、見渡せば、必ず、少なく
とも一つの「空車スペース有り」を標示している誘導灯
が見つかる。該誘導灯は地上数メートルの高所に設けら
れているので、駐車場外郭の中で徐行している進入車の
運転者は、容易にこれを発見することができる。このよ
うにして、進入車が、運転者の視力と判断力を活用して
自動的に空車スペースに向けて誘導されるので、空車ス
ペース争奪の紛争を生じたり、駐車場内通路の交通渋滞
を招いたりする虞れが無い。しかも、非接触センサーと
して赤外線センサーを用いるので、超音波センサーにお
けるがごとく雨の音(気泡の破裂音)によって誤作動す
る虞れが無く、電波センサーのように妨害電波で誤作動
する虞れも無い。赤外線センサーを用いる場合「多種類
の車種の総べてに対応しにくい」という問題について
は、仰角を異にする複数個の赤外線センサーを併用する
ことによって解消された。
【0051】請求項2の発明方法によると、車止めの形
状をしたセンサーケースに窓状の開口が穿たれているの
で、このセンサーケースを例えば鋼板などのように赤外
線を透過させない金属材料で堅牢に構成しても、ケース
内の赤外線センサーは窓状開口を通して赤外線を投,受
光することができる。その上、上記の窓状開口を「赤外
線を通過させ、紫外線の通過をほとんど許容しない、い
わゆる紫外線カットフィルター」で覆うので、太陽光の
直射を受けても赤外線センサーが劣化しない。さらに、
上記紫外線カットフィルターが窓ガラスに類似した作用
を果たし、センサーケースの中に雨水や洗車水が浸入し
て故障や発錆を誘発する虞れが無い。そして、前記車止
めに類似した形状のセンサーケースは、車止めそのもの
ではないので、自動車のタイヤに踏みつけられて窓状開
口を塞がれる虞れなく、作動信頼性が高い。さらに、該
センサーケースは車止めに類似した形状をしているの
で、駐車場の地上に設置しても違和感を生じさせること
が無く、当該駐車場の美観を損ねる虞れが無い。
【0052】請求項3の発明装置によると、前記請求項
1に係る発明方法を容易に実施して、その効果を充分に
発揮せしめることができる。すなわち、多数の単位スペ
ースのそれぞれに、駐車されている自動車の有無を検知
する機能を備えた非接触式のセンサーが設置されている
ので、該多数の単位スペースのそれぞれについて、空車
スペースになっているか駐車自動車が存在するかを自動
的に検知することができる。上記のセンサーが非接触式
であるから、自動車の駐車位置が偏っていたため接触感
応しなかったとか、特殊形状の自動車であるために接触
検知できなかったとかいった誤作動が無い。また、非接
触式であるから、接触子の摩耗などのトラブルを発生し
ない。さらに、接触子が自動車の車体に触れて汚損させ
たとか擦過傷痕を生じたとかいった苦情を誘発する虞れ
が無い。そして、本請求項3に係る誘導灯は、少なくと
も1個の空車スペースが有るか否かをブロックエリア毎
に標示する構成であるから、単位スペースの数が非常に
多数であっても、該単位スペースと同数の誘導灯を必要
としない。すなわち、例えばn個の単位スペース毎に一
つのブロックエリアが構成されている場合、誘導灯の必
要個数は単位スペースの数の1/nで足りる。発明され
た結果を見ると何でもないように思われるかも知れない
が、単位スペース毎に誘導手段を設けるのでなく、ブロ
ックエリア毎に誘導手段を設けたということは、駐車の
ために進入した自動車を被搬送物(荷物)と考えること
なく、該進入車の運転者がもっている感覚器官と、運転
者がもっている判断力と、自動車が有している自走機能
と、運転者が持っている操縦技能とを有効に利用して、
駐車せしめる単位スペースを具体的に指定することな
く、「空車スペースの有るブロックエリアを標示して、
空車スペースそのものは運転者をして発見せしめる」と
いう、新規な技術的思想を具体的な構成として具現した
ものである。さらに、誘導手段として光を用いたことも
重要である。人間の五感のうちで、遠隔的に感知可能な
ものは視覚,聴覚および臭覚であり、この三つの中で一
般に情報の伝達に用いられるのは視覚と聴覚とである。
視覚による情報伝達と聴覚による情報伝達とにはそれぞ
れ長短が有り、古来の知恵はこれら双方を使いわけてき
たが、駐車場における空車スペースの間接的な標示は視
覚に訴える光信号でなければならない。光信号の内容は
点滅でも良く、変色でも良く、図形標示でも良いが、も
し仮に音響信号を用いて運転者の視覚に訴えようとする
と、駐車場の交通整理においては複数の情報(音響信
号)が交錯して混乱を惹き起こす。こうした事情を勘案
して、本請求項3の発明装置においては光信号を発する
誘導灯を要件としたのである。これにより進入車の運転
者は、複数のブロックエリアから光信号を受けても、容
易かつ確実にそれぞれの信号を識別して、「少なくとも
1個の空車スペースの存在するブロックエリア」に向か
って走行することができる。しかも、非接触センサーと
して赤外線センサーを用いるので、超音波センサーにお
けるがごとく雨の音(気泡の破裂音)によって誤作動す
る虞れが無く、電波センサーのように妨害電波で誤作動
する虞れも無い。赤外線センサーを用いる場合「多種類
の車種の総べてに対応しにくい」という問題について
は、仰角を異にする複数個の赤外線センサーを併用する
ことによって解消された。
【0053】請求項4の発明装置によると、車止めに類
似した形状のポータブルなケースの中に赤外線センサが
設けられているので、本請求項に係る装置を駐車場の地
上に置いても外観的な違和感を生じさせず、該駐車場の
美観を損じる虞れが無い。そして、上記のケースには窓
状の開口が設けられているので、該ケースを鋼板などの
金属材料で強固に構成しても、その中に収納されている
赤外線センサーは上記の窓状開口を通して赤外線の投,
受光を行なうことができる。さらに、上記の開口が紫外
線カットフィルターで覆われているので、直射日光を受
けても赤外線センサーの構成材料が紫外線で劣化する虞
れが無く、また風雨に晒されてもケースに収納されてい
る電子機器が濡れたり発錆したりする虞れが無い。さら
に、仰角約14度の赤外線センサーと、仰角約28度の
赤外線センサーとが設けられているので、低仰角赤外線
センサーでは検知しにくい大形貨物車は高仰角赤外線セ
ンサーで検出し、かつ、高仰角赤外線センサーでは検知
しにくい小形乗用車は低仰角赤外線センサーで検出す
る、というように、双方の赤外線センサーが協働して多
車種の自動車の何れをも検出することができる。
【0054】請求項5の発明装置によると、ケースの形
状寸法は必ずしも車止めと同様ではないにしても、車止
めの形状寸法に比して格別に著しい差異が無いので、こ
のケースを「車止めが設けられていない駐車場」に置い
ても、別段の違和感が無く、当該駐車場の美観を損ねる
虞れが無い。上記のケース内には赤外線式非接触センサ
ーが設けられているので、このケースを携行して駐車場
に置けば、直ちに自動誘導装置としての機能を発揮せし
めることができる。この、車止めにやや類似した形状の
ケース内に収納されているセンサー組立品は、屋外駐車
場の駐車用単位スペースの中央付近に、かつ、赤外線投
光方向の平面投影が自動車の進入方向と一致するように
配置して使用するように構成されている。すなわち、駐
車状態の自動車に対して、一般に車止めは該自動車の中
央部よりも後方寄りに位置するので、車止め付近に設け
た赤外線式非接触センサーの標準検知距離が必然的に長
くなるのに比して、自動車の中央部下方に位置する本請
求項の赤外線式非接触センサーの標準検知距離は短く
(約半分に)なる。このため、該赤外線式非接触センサ
ーを擬人的に考察すると、駐車している自動車の腹を比
較的高い仰角で見上げることになる。このような作動条
件に置かれるため、本請求項5の誘導装置の赤外線式非
接触センサーは、45度という大きい仰角で大型貨物車
を検知し、30度の仰角で小型乗用車を検知することが
できる。大型貨物車と小型乗用車との中間に、種々様々
な最低地上高の自動車が有るが、赤外線式非接触センサ
ー(略称・赤外線センサー)の主投光方向の両側に若干
の角度の検知可能範囲が有るので、全車種をカバーする
ことができる。本請求項5に係る非接触センサーは赤外
線を投,受光する方式であるから、超音波式におけるが
ごとく降雨時の雑音(気泡の破裂によって生じる超音
波)によって誤作動する虞れが無く、また、電波式にお
けるがごとく妨害電波によって誤作動する虞れも無いの
で、作動信頼性が高い。さらに、ケースの窓状開口が紫
外線カットフィルターによって水密に覆われているの
で、風雨に晒される屋外駐車場の地面に載置しても雨水
の浸入によって電気絶縁性が低下して故障したり、発錆
したりして早期に損耗する虞れが無く、耐久性に優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋外駐車場における自動誘導装置
の1実施形態を示し、(A)は模式化して描いた側面断
面図、(B)は模式化して描いた背面断面図であって、
主要構成部材の配置を表している。ただし、模式化して
あるから写実的な投影図ではない。
【図2】前掲の図1(A)に示した高,低2種類の仰角
を有する2個の赤外線センサーの作用を説明するために
示したもので、車止め形状のセンサー組立品の側面図に
光路図を付記した図である。
【図3】前掲の図1に示した本発明に係る車止め形状の
センサー組立品8を駐車場に設置した状態の外観鳥瞰図
である。
【図4】本発明に係る「駐車場における自動誘導方法」
を実施するために構成した本発明に係る「駐車場におけ
る自動誘導装置」の1実施形態を示し、単位スペースの
ほとんど全部に自動車が駐車されて、少数の空車スペー
スが残っている状態において、進入車が上記の空車スペ
ースを求めて走行している様子を模式的に描いた鳥瞰図
である。
【図5】広大な長方形の敷地の中に、21台×5=10
5台の自動車を収容し得るように、105個の単位スペ
ースと3本の通路とを設定した屋外駐車場の1例を示す
平面図である。
【図6】従来例の駐車場において、単位スペースの数に
比して駐車中の自動車の台数が著しく少ない場合の情景
を模式的に描いた鳥瞰図である。
【図7】前掲の図6に示した駐車場に多数の自動車が駐
車されて、空車スペースの数が非常に少なくなったと
き、進入車が空車スペースに向かっている状態を模式的
に描いた鳥瞰図である。
【図8】前掲の図1と異なる実施形態に係るセンサー組
立品の1例を示し、模式化して描いた側面断面図であ
る。
【図9】前掲の図8に示した実施形態に係る自動誘導装
置における赤外線の投,受光方向を示す模式図である。
【符号の説明】
1…駐車場外郭 2…単位スペース 2′…空車スペース 3…駐車場の外郭 4…駐車している自動車 5…従来例の車止め 6…駐車場に入場して空車スペースを求めつつ走行して
いる進入車 8…車止め形状のセンサー組立品 8a…ケーシング 8b…窓状の開口 8c…赤外線センサー 8d…電池 8e…基板 8f…パッキン 8g…紫外線カットフィルター 9…ポール 10M…ブロックエリアMに対応する誘導灯としてのフ
ラッシュランプ 10N…ブロックエリアNに対応する誘導灯としてのフ
ラッシュランプ M、N…ブロックエリア a…進入車から空車スペースに向けて視線を表す矢印 b…進入車からフラッシュランプを見るときの視線を表
す矢印 F…進入車の進行方向を表す矢印 F′…進入車が誘導される進路を表す矢印 G…進入車が空車スペースに接近する進路を表す矢印 d,u…赤外線センサーの投光方向を表す矢印 Hk…貨物車シャーシ高さ Hj…乗用車シャーシ高さ θ,φ…検知可能範囲の角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の、かつ多車種の自動車を 屋外に
    配列せしめて収容する駐車場に進入してくる自動車を、
    未だ駐車されていない空車スペースに誘導する方法にお
    いて、 多数の「1台の自動車を駐車せしめる単位スペース」
    を、複数個のブロックエリアに区分し、 前記多数の単位スペースのそれぞれに、駐車されている
    自動車の有無を非接触的に検知するセンサーを設けると
    ともに、 前記多数のブロックエリア毎に、駐車平面から高さ数メ
    ートルの箇所に誘導灯を設置し、 複数のブロックエリアのそれぞれについて、当該ブロッ
    クエリアを構成している単位スペースの全部が、前記の
    センサーによって自動車の存在を検知されたときは、当
    該ブロックエリアに設けられている誘導灯によって「空
    車スペース無し」を意味する標示を行なわせ、 複数のブロックエリアのそれぞれについて、当該ブロッ
    クエリアを構成している単位スペースの中に、1個もし
    くはそれ以上の「自動車の存在を検知しない単位スペー
    ス」が有るときは、当該ブロックエリアに設けられてい
    る誘導灯によって「空車スペース有り」を意味する標示
    を行なわせ、 かつ、前記の「自動車の有無を非接触的に検知するセン
    サー」は、電波や超音波を用いることなく「赤外線投光
    器と赤外線受光器との組合せ」より成るものを用いると
    ともに、 自動車1台に対応する単位スペース当たり、少なくとも
    2組のセンサーを、相互に仰角を異ならしめて設置し、 さらに、各単位スペースに設けられている1対の車止め
    のほぼ中央に位置せしめて、車止めに類似した形状のセ
    ンサーケースを置くとともに、該センサーケースの中に
    前記の「仰角を異にする少なくとも2組のセンサー」を
    収納することを特徴とする、屋外駐車場における自動誘
    導方法。
  2. 【請求項2】 前記のセンサーケースに、斜め上方に向
    かって開口する窓状の孔を穿つとともに、上記の孔を通
    して赤外線を投光・受光する少なくとも2組のセンサー
    を設置するとともに、 上記窓状の孔を「赤外線を通過させ、紫外線の通過をほ
    とんど許容しないフィルター」で覆うことを特徴とす
    る、請求項1に記載した屋外駐車場における自動誘導方
    法。
  3. 【請求項3】 多数の、かつ多車種の自動車を 屋外に
    配列せしめて収容する駐車場に進入してくる自動車を、
    未だ駐車されていない空車スペースに誘導する装置にお
    いて、 多数の「1台の自動車を駐車せしめる単位スペース」
    が、複数個のブロックエリアに区分されており、 前記多数の単位スペースのそれぞれに、駐車されている
    自動車の有無を検知する機能を備えた非接触型のセンサ
    ーが設置されており、 前記複数個のブロックエリア毎に、「当該ブロックエリ
    アを構成している単位スペースの中に、少なくとも1個
    の空車スペースが有るか無いかを標示する誘導灯」が設
    けられていて、 前記非接触型のセンサーは、赤外線投光器と赤外線受光
    器との組合せより成るものであり、 かつ、1個の空車スペース当たり少なくとも2組の赤外
    線投光器と赤外線受光器とが、車止めに類似した形状の
    ケースの中に収納して設置されるとともに、 該少なくとも2組の「赤外線投光器と赤外線受光器」を
    構成している少なくとも2個の赤外線投光器は、相互に
    主投光方向の仰角を異にしており、 さらに、前記非接触型センサーは、車止めに類似したケ
    ースの中に収納されているとともに、上記のケースは
    「紫外線の通過をほとんど許容しないフィルターで覆わ
    れた赤外線投,受光窓を備えているとともに、 各駐車スペースに設置されている1対の車止めの中央付
    近に位置せしめて、上記1対の車止めに対して長手方向
    をほぼ一致せしめて設置されていることを特徴とする、
    屋外駐車場における自動誘導装置。
  4. 【請求項4】 車止めに類似した形状の、ポータブルな
    ケースと、 上記のケースに設けられた窓状の開口と、 上記のケース内に設けられた複数組の「赤外線投光器と
    赤外線受光器との組合せより成る非接触型センサー」
    と、 前記窓状の開口を覆って取り付けられた紫外線カットフ
    ィルターと、を具備しており、 かつ、前記複数組の非接触型センサーを構成している複
    数個の赤外線投光器の主投光方向が、相互に仰角を異に
    して設置されており、 上記の仰角の一つは14度±5度であり、他の一つは2
    8度±8度であることを特徴とする、屋外駐車場におけ
    る自動誘導装置。
  5. 【請求項5】 車止めの形状寸法に比して格別に著しい
    差の無い形状,寸法を有するケースと、 上記ケースの側面板のうち、背中合わせに対向する2枚
    の側面板のそれぞれに設けられた窓状の開口と、 上記の開口を水密に覆っている紫外線カットフィルター
    と、 上記紫外線カットフィルターを介して前記窓状開口の内
    側に設置された「赤外線投光器と赤外線受光器との組合
    せから成る赤外線式非接触センサー」と、を具備してい
    て、 前記赤外線式非接触センサーの設置個数は少なくとも2
    個であって、該2個のうち、少なくとも1個の赤外線式
    非接触センサーの赤外線投光器の主投光方向の仰角は4
    5度±15度であり、 前記少なくとも2個のうち、他の1個の赤外線式非接触
    センサーの赤外線投光器の主投光方向の仰角は30度±
    15度であることを特徴とする、屋外駐車場における自
    動誘導装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102392547A (zh) * 2011-10-14 2012-03-28 陕西科技大学 基于红外线技术的停车场汽车防刮蹭装置及其实现方法
CN108230738A (zh) * 2018-01-31 2018-06-29 四川驿停车智慧科技有限公司 一种交叉式车位停车感应系统
CN110030931A (zh) * 2019-04-19 2019-07-19 深圳市简道三捷智能停车科技有限公司 一种用于立体车库车辆超长的检测方法及装置

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