JP2000333033A - 補償変換方法、装置および記録媒体 - Google Patents

補償変換方法、装置および記録媒体

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JP2000333033A
JP2000333033A JP2000121620A JP2000121620A JP2000333033A JP 2000333033 A JP2000333033 A JP 2000333033A JP 2000121620 A JP2000121620 A JP 2000121620A JP 2000121620 A JP2000121620 A JP 2000121620A JP 2000333033 A JP2000333033 A JP 2000333033A
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Joseph Shu
シュー ジョセフ
Tsung-Nan Lin
ナン リン ツァン
Hakan Ancin
アンシン ハカン
Anoop Bhattacharjya
バタチャージャ アヌープ
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    • H04N1/46—Colour picture communication systems
    • H04N1/56—Processing of colour picture signals
    • H04N1/60—Colour correction or control
    • H04N1/6058—Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut

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  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力装置ガマット外のカラーが出力装置ガマ
ット内のカラーに写像される態様を改善する。 【解決手段】 カラー画像再生システムが、入力装置の
ガマット内にはないような出力装置のガマット内カラー
の利用を改善することにより高品質カラー再生を達成す
る。これは、入力装置のガマット内と出力装置のガマッ
ト内との両方にある第2色集合を出力装置のガマット内
にはあるが入力装置のガマット内にはないような第1色
集合に写像する装置依存型の補償変換により達成され
る。該補償変換は、第1及び第2色集合を識別し、次い
で第2色集合を第1及び第2色集合の和集合に写像する
1以上の位取り係数を決定するような多数の方法で導出
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くはカラー画像
再生システムに係り、更に詳細には元のカラー画像と、
これら画像の再生との間のカラーマッチングを改善する
機能に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像再生システムは、典型的に
は、元の画像の表現を得る入力装置と、該画像の複製を
生成する出力装置と、上記入力装置から入力された信号
を処理して上記出力装置に送出される新たな信号を生成
することにより、好ましくは上記元の画像の高忠実度再
生であるような複製を生成する制御装置とを有してい
る。該制御装置は、周辺機器制御及び信号処理のための
適切なソフトウェア及び/又はハードウェアを具える汎
用コンピュータにより実施化することができる。入力装
置の例は、元の画像を感知するための手持ち型、フラッ
トベッド型及び用紙供給型の光学スキャナ並びにデジタ
ルカメラ、更に、元の画像を生成する広範囲のソフトウ
ェア及び装置を含む。出力装置の例は、インクジェット
型、レーザ型及び写真製版型のプリンタ、静電型、フラ
ットベッド型及びドラム型のプロッタ、並びに陰極線管
(CRT)、薄膜トランジスタ(TFT)及び液晶表示
(LCD)パネル等のビデオディスプレイを含む。
【0003】一般的に、入力装置及び出力装置は、色を
何らかの装置依存型の色空間(DDCS)における点の
座標として表すような信号を用いる。これらの色空間
は、特定の装置の色感知処理又は色生成処理に応じて色
座標の便利な表現を提供するように選択することができ
る。上記“色空間”なる用語は、各点が特定の色に対応
するようなN次元の空間を示すものとする。
【0004】三次元色空間の一例は、点座標が、加算的
に合成して特定の色を表す赤(R)、緑(G)及び青
(B)の着色剤の特定の量を規定するようなRGB空間
である。多くのスキャナ及びビデオ表示装置の動作は、
RGB空間内で規定される信号により都合良く制御する
ことができる。四次元色空間の一例はCMYK空間であ
り、該空間では点座標は、減算的に合成して特定の色を
表すシアン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)及び黒
(K)の着色剤の特定の量を指定する。三次元色空間の
他の例はCMY空間である。多くのインクジェット及び
レーザプリンタの動作は、CMYK空間又はCMY空間
内で規定される信号により都合良く制御することができ
る。特定の装置に関連するような他の色空間も知られて
いる。
【0005】実際の装置は、通常、人の観察者により認
識することができる色の一部のみを感知又は再生するこ
とができる。装置“ガマット(gamut:色再現領域)”
とは、特定の装置により感知又は再生することができる
色を指す。例えば、特定のスキャナのガマットとは当該
スキャナにより感知することができる色を指し、特定の
プリンタのガマットとは該プリンタにより再生又は印刷
することができる色を指す。
【0006】スキャナのガマットは、光学センサのスペ
クトル応答、色フィルタのスペクトル特性、照明源のス
ペクトル特性、並びにアナログ/デジタル変換器の解像
度及び線形性を含む種々の要因により決まる。
【0007】プリンタのガマットは、インク等の着色剤
のスペクトル特性、用紙等の媒体のスペクトル及び孔隙
率の特性、印刷される画像の解像度又はインチ当たりド
ット数、ハーフトーン方法、並びに(もしあれば)ディ
ザリングの使用等を含む種々の要因により決まる。
【0008】ビデオディスプレイのガマットは、発光材
料のスペクトル特性、表示装置の型式、ピクセル又はビ
デオラインの解像度及び励起電圧を含む種々の要因によ
り決まる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】原理的には単に出力装
置を入力装置に直接接続することによりカラー画像再生
システムを構成することは可能であるが、その結果は通
常は満足のゆくものではないであろう。何故なら、入力
装置及び出力装置のDDCSは通常は同一ではないから
である。“色空間変換”は、一方の色空間における色の
座標を他方の色空間における対応する色の座標に写像す
ることにより異なる色空間に対処することができる。こ
れらの変換は、前述した制御装置により提供することが
できる。例えば、特定のスキャナのRGB空間から特定
のプリンタのCMYK空間へ色座標を写像するような色
空間変換を実行する制御装置は、該スキャナのRGB信
号を該プリンタのCMYK信号へ変換することにより、
該プリンタを該スキャナに結合するために使用すること
ができる。
【0010】しかしながら、色空間変換により色空間の
相違が処理されても、再生画像の忠実度は元の画像と比
較すると、多分、非常に劣るであろう。何故なら、入力
装置のガマットは、通常、出力装置のガマットとは同一
の広がりを有していないからである。例えば、出力装置
のガマット内にない“ガマット外”カラーを表す色空間
座標は再生することはできない。代わりに、当該出力装
置のガマット内の何れかの“ガマット内”カラーで各ガ
マット外カラーを置換しなければならない。“ガマット
写像変換”が、ガマット外カラーを代替えカラーに写像
することによりガマット内カラーでガマット外カラーを
置換するのに使用することができる。該ガマット写像変
換は、上述した制御装置により提供することができる。
【0011】多くのカラー画像再生システムにおいて
は、上記ガマット写像及び色空間変換は統合され、容易
に分離することはできない。それらは、使用される用途
の要求に従って、1以上の変換によりまとめて実施化す
ることができる。説明を容易にするために、ここでは両
型式の変換を参照するために“校正変換”なる用語が使
用される。
【0012】既知のカラー画像再生システムは、通常、
入力DDCSと出力DDCSとの間で色を写像する校正
変換を、上述した2つの変換のみに従い、即ち(1)入
力装置ガマットにおけるカラーを出力装置ガマットにお
ける対応するカラーに写像する色空間変換、及び(2)
入力装置ガマットにおけるカラーを出力装置ガマットに
おける代替えカラーに写像するガマット写像変換、に従
って実施化する。これらの2つの変換のみによりカラー
を写像するような校正変換は、出力装置ガマット内の各
カラーが入力装置ガマット内に対応するカラーを有する
ような、即ち出力装置ガマットカラーが入力装置ガマッ
トカラーの部分集合であるようなシステムに対しては充
分であるかもしれない。しかし、これらの2つの型式の
変換のみの使用は、出力装置ガマットが入力装置ガマッ
ト内には無いかなりの色集合を含んでいるようなシステ
ムにとっては最適ではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの目的は、
入力装置ガマットの外側のカラーが出力装置ガマット内
のカラーに写像される態様を改善することにある。
【0014】本発明の1つの特徴の教示によれば、方法
又は装置は、入力ガマットを持つ入力装置と出力ガマッ
トを持つ出力装置とを備えるカラー画像再生システムに
おいて補償変換を、上記入力ガマット内及び出力ガマッ
ト内にある第1カラーの色空間座標を表す入力信号を受
信し、前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマット
内にはないような第2カラーの色空間座標を表す出力信
号を生成するように前記記補償変換を前記入力信号に適
用することにより、実行する。
【0015】本発明の他の特徴の教示によれば、方法又
は装置は、入力ガマットを持つ入力装置と出力ガマット
を持つ出力装置とを備えるようなカラー画像再生システ
ムにおいて使用する補償変換を、上記出力ガマット内に
はあるが上記入力ガマット内にはないような第1色集合
を識別し、前記入力ガマット内及び前記出力ガマット内
にある第2色集合を識別し、該第2色集合内の色の色度
を向上させる前記補償変換を第2色集合を第1色集合に
写像することにより生成する、ことにより導出する。
【0016】本発明の種々の特徴及びその好ましい実施
例は、以下の説明及び添付図面を参照することにより、
より良く理解されるであろうが、添付図面においては同
様の符号が幾つかの図において同様の要素を示してい
る。以下の説明及び図面における内容は例示としてのみ
記載され、本発明の範囲に対する限定を表すものと理解
してはならない。
【0017】
【発明の実施の形態】A.カラー画像再生システム 1.主要なシステム構成要素 図1は、典型的なカラー画像再生システムにおける主要
な構成要素を示している。入力装置10は、元の画像を
表す信号を経路11から受信し、該元の画像の入力装置
に依存する表現を経路12に沿って生成する。制御装置
20は該表現を経路12から受信すると共に、これに応
答して、上記元の画像の出力装置に依存する表現を経路
31に沿って生成する。出力装置30は該表現を経路3
1から受信すると共に、これに応答して、上記元の画像
の複製を経路32に沿って生成する。本発明は、該複製
が上記元の画像を再生する忠実度を改善することに向け
られている。
【0018】入力装置10は、本質的に、如何なる型式
のスキャナ、カメラ又はデジタルグラフィックスアプリ
ケーションであってもよい。入力装置10が例えば光学
スキャナである場合は、経路11から受信される信号は
光学的なものと考えられる。入力装置10が例えばカラ
ー画像を生成又は操作するアプリケーションである場合
は、経路11から受信される信号は命令又はデータを表
すものと考えられる。本開示を通して、光学スキャナに
ついての一層特別な言及がなされるが、本発明の原理及
び特徴は、他の入力装置を含むシステムにも適用するこ
とができる。
【0019】出力装置30は、本質的に、如何なる型式
のプリンタ、プロッタ又はディスプレイでもよい。出力
装置30が例えばインクジェットプリンタである場合
は、経路32に沿って生成される前記複製は印刷された
画像であると考えられる。出力装置30が例えばCRT
又はTFTディスプレイである場合は、経路32に沿っ
て生成される前記複製は当該表示装置上に形成される画
像を表すものと考えられる。本開示を通して、プリンタ
についての一層特定的な言及がなされるが、本発明の原
理及び特徴は他の出力装置を含むシステムにも適用する
ことができる。
【0020】正にその性質上、経路12に沿って生成さ
れる前記の入力装置に依存する表現の特性は入力装置1
0の特性に依存する。例えば多くの光学スキャナは、色
を表す信号を、RGB装置依存型色空間(DDCS)に
おける赤(R)、緑(G)及び青(B)座標を伴う点と
して生成する。ここでは説明の容易化のために、該入力
DDCSは通常RGB空間であるとするが、本発明を実
施するには多くの他の色空間及び表現を使用することも
できる。
【0021】同様に、経路31に沿って生成される前記
の出力装置依存型の表現の特性は、出力装置30の特性
に合うように選択される。例えば、多くのカラープリン
タはCMYK DDCS内のシアン(C)、マゼンタ
(M)、黄(Y)及び黒(K)座標を表す値に応じて画
像を生成する。CRT又はTFTディスプレイのような
多くの装置は、RGB DDCSにおける赤、緑及び青
を表す値に応じて画像を生成する。これら色空間の装置
依存型の性質のため、スキャナのRGB空間はディスプ
レイのRGB空間とは等しく扱うべきではない。ここで
の説明を容易化するために、上記出力DDCSは通常C
MYK空間とするが、本発明を実施するには多くの他の
色空間及び表現を使用することができる。
【0022】制御装置20は、入力DDCSにおいて元
の画像を表す信号を、同じ画像を出力DDCSで表す信
号に変換する責任を負う。これは、上記入力DDCS信
号を装置非依存型色空間(DICS)における表現に写
像するような校正変換を実施するために入力装置写像2
1を使用し、且つ、該DICS表現を上記出力DDCS
で同じ画像を表す信号に写像するような校正変換を実施
するために出力装置写像23を使用することにより、達
成することができる。制御装置20は、ここで述べるよ
うな他の変換及び処理を含んでいてもよい。
【0023】制御装置20は、図2に示すもののような
汎用コンピュータにおけるソフトウェア及び/又はハー
ドウェアにより構成することができる。図2は、典型的
なパーソナルコンピュータシステム40の一実施例にお
ける主要な構成要素を図示している。CPU42は計算
資源を提供している。I/O制御部43は、キーボー
ド、マウス又はモデムのようなI/O装置44に対する
インターフェースを表している。RAM45はシステム
ランダムアクセスメモリである。記憶制御部46は、磁
気テープ若しくはディスク又は光学媒体のような記憶媒
体を含む記憶装置47に対するインターフェースを表し
ている。該記憶媒体はオペレーティングシステム、ユー
ティリティ及びアプリケーション用の命令のプログラム
を記録するために使用することができ、本発明の種々の
機能を実施するプログラムの実施例を含むことができ
る。表示制御部48は表示装置49に対するインターフ
ェースを提供する。制御部50は、光学スキャナのよう
な入力装置であるスキャナ51に対するインターフェー
スを表している。また、制御部52は、インクジェット
カラープリンタ等の出力装置であるようなプリンタ53
に対するインターフェースを表している。上記スキャナ
51のような装置は前記入力装置10として作用するこ
とができ、表示装置49又はプリンタ53のような装置
は前記出力装置30として作用することができる。
【0024】図示の実施例においては、全ての主要なシ
ステム構成要素は、1以上の物理的バスを表すことがで
きるバス41に繋がっている。例えば、幾つかのパーソ
ナルコンピュータは所謂工業規格アーキテクチャ(IS
A)バスのみを有している。他のコンピュータは、IS
Aバスと同様に、VESA、PCI又はAGPバス規格
等の何らかの規格に準拠した広帯域バスも含んでいる。
好ましくは、表示制御部48は表示速度を改善させるた
めに広帯域バスに繋がるものとする。尚、バスアーキテ
クチャは本発明を実施するには必要ではない。
【0025】1以上のコンピュータ構成要素の機能及び
本発明の種々の特徴は、個別論理部品、1以上のASI
C及び/又はプログラム制御されたプロセッサを含む種
々の回路で実施化することができる。例えば、制御装置
20は専用装置により実施化することができる。他の例
として、入力装置写像21及び/又は出力装置写像23
は別々に、自己校正ユニットとなるように各入力/出力
装置と、多分、統合された形で実施化することができ
る。制御装置20が実施化される態様は、本発明にとり
重要ではない。また、デジタル及びアナログ処理回路を
含む他の実施化法も用いることができる。2.装置写像変換の導出 図3A及び図3Bは、入力装置写像21及び出力装置写
像23を導出するための主な構成要素を示している。こ
れらの図及び以下の説明は、原理を説明するための例示
としてのみ提示される。これらの写像及び校正変換は他
の方法でも導出することができる。
【0026】図3Aを参照して、入力装置写像21は、
既知のカラー特性を有する画像15を走査することによ
り導出することができる。例えば、画像15は既知の色
の領域、即ち“パッチ”を伴う1枚以上の用紙とするこ
とができる。これらのパッチのカラー特性はスペクトル
光度計又は色彩計のような校正された測定装置60によ
り検出することができる。図に示す技術によれば、測定
装置60は画像15を走査し、国際照明委員会(CI
E)1931XYZ空間(ここでは、CIE XYZ空
間と称す)のような何らかのDICSで該パッチの色を
表す信号を経路61に沿って生成する。入力装置10は
画像15を走査し、スキャナRGB空間のような入力D
DCSで上記パッチの色を表す信号を経路12に沿って
生成する。
【0027】経路61及び12に沿って各々生成される
上記の装置非依存型及び装置依存型の表現は、入力装置
10が現実の色を装置依存型の表現に変換する態様を表
す順方向変換fIを規定するような上記2つの色空間内
の選択された点を提供する。これらの信号に応答して、
校正装置65は、上記DDCSからDICSへの校正変
換rIであるような入力装置写像21を導出する。例え
ば、測定装置60がCIE XYZ空間内の値を生成
し、入力装置10が何らかのRGB空間内の信号を生成
する場合は、入力装置10に対応する順方向変換は
fI:XYZ→RGBとして示され、入力装置写像21
に対応する校正変換はrI:RGB→XYZとして示さ
れる。
【0028】これら2つの構成要素が共動する態様が図
5Aに示されている。入力装置10は現実の色を表す値
に対して順方向変換fIを実行して、何らかの入力DD
CS内の値を得る。現実の色をCIE XYZ空間のよ
うな何らかのDICSで表すのが、しばしば、便利であ
る。その場合、上記順方向変換はCIE XYZ空間か
ら上述したRGB空間のような何らかの入力DDCSへ
の写像として表すことができる。入力装置写像21は上
記入力DDCS内の値に対し校正変換rIを実行して、
CIE XYZ空間のような何らかのDICS内の写像
された値を得る。これら2つの構成要素の終端間効果
は、或るDICSから他のDICSへの複合変換を実行
することである。上述し且つ図示した例によれば、該複
合変換は原理的にCIE XYZ空間からCIE XYZ
空間へ写像する恒等行列に類似しており、TI:XYZ
→XYZと示すことができる。しかしながら、実際には
校正変換rIは順方向変換fIの所望の逆転の近似に過ぎ
ない。算術的まるめ誤差及び当該校正変換での誤差が、
該複合変換に不正確さを生じさせる。
【0029】図3Bを参照すると、出力装置写像23
は、出力装置30を用いて画像35を生成させると共に
該画像35のカラー特性を検出することにより導出する
ことができる。例えば、画像35はスペクトル光度計又
は色彩計のような測定装置62により解析されるパッチ
を伴うような1枚以上の用紙とすることができる。図示
の技術によれば、測定装置62は画像35を走査し、C
IE XYZ又はCIEL*a*b*空間のような何らかの
DICSで上記パッチの色を表す信号を経路63に沿っ
て生成する。出力装置30又は該出力装置30を制御す
る何らかの要素が、プリンタCMYK空間のような何ら
かの出力DDCSで上記パッチを表す信号を経路33に
沿って生成する。
【0030】経路63及び33に沿って各々生成される
上記の装置非依存型及び装置依存型の表現は、出力装置
30が装置依存型の表現を現実の色に変換する態様を表
す順方向変換fOを規定するような上記2つの色空間内
の選択された点を提供する。これらの信号から、校正装
置67は、上記DICSからDDCSへの校正変換r O
であるような出力装置写像23を導出する。例えば、測
定装置62がCIE L *a*b*空間内の値を生成し、出
力装置30が何らかのCMYK空間内の信号に応答して
画像を生成する場合は、出力装置30に対応する順方向
変換はfO:CMYK→L*a*b*として示され、出力装
置写像23に対応する校正変換はrO:L*a*b*→CM
YKとして示される。
【0031】CIE L*a*b*色空間からの校正変換は
多くの実際の実施例においては便利な選択である。何故
なら、これら変換は出力装置のガマット外の色の該ガマ
ット内の色への良好な品質の写像をしばしば容易にする
からである。CIE L*a*b*空間から写像する校正変
換rOが所望される場合、当該変換を導出するために使
用される測定装置62が実際にL*a*b*空間内の値を
生成することは必須ではない。例えば、CIE XYZ
空間内の値を生成する測定装置を、その代わりに使用す
ることができる。当該導出に必要とされるCIE L*a
*b*空間内の対応する値は、以下に説明する一連の解析
的な表現を用いてXYZ値から正確に得ることができ
る。
【0032】出力装置写像23及び出力装置30が共動
する態様が図5Bに示されている。出力装置写像23
は、何らかのDICS内の色を表す値に校正変換rOを
施して何らかの出力DDCS内の値を得る。出力装置3
0は該出力DDCS内の値に順方向変換fOを施して現
実の色を有する複製画像を得る。本質的に、元の画像及
び複製画像の現実の色を表現するには如何なる色空間も
選択することができる。しかしながら、着想上、これら
の色を共通のDICSで表す方が助けとなる。上記2つ
の画像の色が同一の色空間内で表される場合は、理想の
カラー画像再生システムは、入力DICSから出力DI
CSへの恒等写像(identity mapping)と等価となる。
例えば、現実の色がCIE XYZ空間のような何らか
のDICSで表現されている場合は、順方向変換fOは
出力DDCSからCIE XYZへの写像として表すこ
とができる。該出力DICSは、校正変換rOがカラー
値を写像する色空間とは独立して選択することができ
る。上述した例では、校正変換はCIE L*a*b*空間
から写像する。
【0033】装置写像23及び出力装置30の終端間効
果は、或るDICSから他のDICSへの複合変換を実
行することである。上述し且つ図示した例によれば、該
複合変換はCIE L*a*b*空間からCIE XYZ空
間へ写像し、これはTO:L*a*b*→XYZと示すこと
ができる。実際には、これら2つの変換の全体的効果は
完全ではない。何故なら、校正変換rOは順方向変換fO
の所望の逆転の近似に過ぎないからである。算術的なま
るめ誤差及び当該校正変換における誤差が、上記複合変
換に不正確さを生じさせる。3.装置写像変換の実施化 2つの任意の色空間の間の変換は、通常、閉じた又は解
析的な形では表現することはできない。従って、これら
の変換は、しばしば、ルックアップテーブル(LUT)
及び多次元補間により実施化される。該LUTへの各エ
ントリは、第1色空間内の特定の点の座標と、第2色空
間内の対応する点の座標とを含んでいる。第1色空間内
の何れの任意の点に対しても、第2色空間内の対応する
点の座標は、選択されたテーブルエントリの座標を補間
することにより近似することができる。三線型、角柱
型、角錐型及び四面体型補間技術及び斯かる技術の多数
の変形が知られているが、通常は、何らかの形の四面体
型補間が好ましい。
【0034】四面体補間法によれば、上記任意の点を囲
む最小の四面体の頂点を規定する第1色空間内の点を表
すようなエントリを見付けるために、上記LUTが検索
される。補間係数は、上記任意の点の上記4つの頂点に
対する相対位置に基づいて算出される。最後に、これら
補間係数を用いて第2色空間内の上記4つの頂点に対応
する座標の線形結合を形成することにより、写像される
点の近似が得られる。この線形結合は: xP=a1x1+a2x2+a3x3+a4x4 yP=a1y1+a2y2+a3y3+a4y4 zP=a1z1+a2z2+a3z3+a4z4 として表すことができる。ここで、xPは上記任意の点
に対応する第2色空間内の点に等しく、a1ないしa4は
補間の係数であり、 (x1,y1,z1)=第2色空間における頂点1の座
標、 (x2,y2,z2)=第2色空間における頂点2の座
標、 (x3,y3,z3)=第2色空間における頂点3の座
標、 (x4,y4,z4)=第2色空間における頂点4の座
標、 である。
【0035】補間の種々の形態に関する追加情報は、本
明細書に参考文献として組み込む、SPIE光学技術出
版1997年の第64〜101頁、第141〜152頁
及び第248〜251頁のH.R.Kangによる「電子
画像化装置用のカラー技術」から得ることができる。
【0036】校正変換の直線補間LUTによる実施化
は、通常、所望の変換が高度に非線形であるが故に完全
に正確とはなり得ない。典型的な色空間の間の変換の非
線形性が図4A及び図4Bに示されている。これらの図
は、以下に更に詳細に説明するように、既知の解析的関
係によれば互いに対応するようなCIE XYZ空間と
CIE L*a*b*空間とにおける点及び領域を図示して
いる。これらの図は、解析的関係が知られていないよう
な2つの任意の色空間の間での写像変換の原理を説明す
るのに有効である。これら図に示すように、第1色空間
内の点101ないし104は、第2色空間内の点111
ないし114に各々対応している。図4Aの色空間内の
これら基準点を接続する4つの直線線分に沿う点は、図
4Bの色空間における基準点を接続する曲線及び直線線
分に沿う点に対応する。
【0037】CIE XYZ空間からCIE L*a*b*
空間への変換は、一連の解析的表現により表すことがで
きる。斯様な解析的表現は多くの色空間写像に対しては
利用可能ではないが、この特別な写像は補間の不正確さ
を説明するには有効である。
【0038】CIE XYZ空間内の或る点は下記の非
線形な式によりCIE L*a*b*空間内に写像すること
ができる: L*=116m(y/y0)−16 a*=500[m(x/x0)−m(y/y0)] b*=500[m(y/y0)−m(z/z0)] ここで、 x,y,z=CIE XYZ空間における座標、 x0,y0,z0=CIE XYZ空間における座標に関す
る最大値、 また、独立変数tに対して、 m(t)=t1/3 但し、0.008856<t
≦1、 m(t)=7.787t+(16/116) 但し、0≦t<0.0088
56 である。
【0039】図4A及び4Bを参照して、点107はC
IE XYZ空間における或る色を表している。上述し
た3つの解析的表現を点107の座標に適用することに
より、点107に関するCIE L*a*b*空間への正確
な写像を得ることができる。この正確な写像が点117
として示されている。
【0040】しかしながら、当該変換が補間により実行
される場合は、該写像は正確ではない。図4Aを参照す
ると、XYZ色空間における点107は点101ないし
104に頂点を持つ四面体内に存在するように示されて
いる。四面体補間をL*a*b *空間における対応する点
111ないし114に対し、XYZ空間内の四面体頂点
に対する点107の相対位置に従って適用することによ
り、L*a*b*空間における対応する点に関して近似位
置を得ることができる。この近似位置が点118として
図示されている。点117と118との間の距離が補間
誤差を表している。
【0041】図4A及び4Bに示す特別な写像関係は、
2つのDICSを使用するようなスキャナ及びプリンタ
を含むシステムの多くの実施例に関係するものである。
特に、多くの実施例はスキャナ信号をCIE XYZ空
間に写像し、プリンタ信号をCIE L*a*b*空間から
写像する。従って、これらの実施例においては図に示す
ようにCIE XYZ空間からCIE L*a*b*空間へ
の写像即ち変換を設けることが必要である。この変換は
TT:XYZ→L*a*b*として示すことができる。前述
したように、この変換は図4A及び4Bにグラフ的に示
されている。斯様な実施例においては、制御装置20は
前記経路12から受信される信号を、上述した変換の縦
続接続された適用と等価な変換TCに従い、経路31に
沿って生成される信号に変換する。ここで、上記変換T
Cは:TC=rI・TT・rO、又は TC:RGB→CMYK=rI:RGB→XYZ・TT:XYZ→L*a*b*・
rO:L*a*b*→CMYK として示すことができる。
【0042】上記TT変換の他の変換との組み合わせに
よる効果が図5Cに示されている。前述したように、入
力装置10及び入力装置写像21は、TI:XYZ→X
YZにより示されるCIE XYZ空間からCIE XY
Z空間へのような、或るDICSから他のDICSへの
変換を実行する。出力装置写像23及び出力装置30
は、TO:L*a*b*→XYZにより示されるCIE L*
a*b*空間からCIEXYZ空間へのような、或るDI
CSから他のDICSへの変換を実行する。CIE X
YZ空間からCIE L*a*b*空間への変換を実行する
ことにより、上記TT変換はTI変換とTO変換とを一緒
に結合するために要するリンクを提供する。
【0043】これらの結合された変換の終端間効果は、
当該カラー画像再生システムの全体的動作を表す。上述
し且つ図に示した例によれば、この終端間効果は、原理
的に恒等変換と等価であるようなCIE XYZ空間か
らCIE XYZ空間への写像TSである。成分変換にお
いて算術的まるめ誤差及び/又は他の計算誤差が無い場
合は、当該カラー画像再生システムは元の画像を完全に
再生することが可能な透明なシステムとなる。
【0044】上記校正変換の精度は、入力装置ガマット
及び出力装置ガマット内にある色の再生精度に影響す
る。残念ながら、たとえ校正変換rI及びrOが入力及び
出力装置カラー写像の完全に正確な逆転であったとして
も、実際のカラー画像再生システムは全ての色を完全に
再生することはない。何故なら、入力装置及び出力装置
は、通常は同一に広がることはない限られたガマットし
か有していないからである。B.ガマット写像 入力及び出力装置は、人間の観察者により認識すること
のできる色の一部のみしか感知し又は再生することしか
できない。例えば、スキャナのガマットとは、該スキャ
ナにより感知することのできる色を指す。プリンタのガ
マットとは、該プリンタにより生成することのできる色
を指す。再生することのできる色は“ガマット内(in g
amut)”カラーと呼び、再生することのできない色は
“ガマット外(out-of-gamut)”カラーと呼ぶ。
【0045】色空間変換は、入力装置ガマット内にあり
且つ出力装置ガマット内に対応する色を有するような色
を写像するために使用することができる。この説明にお
いて、“対応する”なる用語は、2つの装置の色空間に
おける相対する色を指すものとする。色空間変換は、所
望の変換が或る色空間における特定の色の他の色空間に
おける対応する色への単なる写像であるが故に、好適で
ある。2つの色空間が同一である場合は、該色空間変換
は原理的に恒等変換と等価である。
【0046】色空間変換は、通常、出力装置ガマット内
に対応する色を有していないような入力装置ガマット内
の色を写像するには適していない。代わりに、或る色空
間内の斯様な色を他の色空間内の代替え色へ変換するよ
うな何らかの形態のガマット写像変換を使用することが
できる。1.ガマット表現 図6は、2つの仮想的装置ガマットの説明図である。閉
じた輪郭120は、可視スペクトルの色度を表す、CI
E xy色度図のような正規化された色空間の二次元的
投影を表している。色は、該図においては波長に従いプ
ロットされている。最短の波長は輪郭120内の左下領
域に現れ、最長の波長は輪郭120内の右下領域に現れ
る。
【0047】頂点121ないし123を伴う三角形は、
典型的にRGB空間内で表される装置ガマットを表して
いるが、図示のように、該ガマットの境界はCIE x
y空間内にプロットされている。頂点121は、当該ガ
マットがスペクトルの赤色部分に色を含む程度を表して
いる。点122及び123における頂点は、当該ガマッ
トがスペクトルの緑色及び青色部分に色を含む程度を各
々表している。デジタル装置の離散特性による粒状度を
無視すると、このガマットを有する装置は、この三角形
内の全ての色を再生することが可能である。
【0048】同様に、点126ないし128に頂点のう
ちの3つを持つ六角形は、典型的にCMY空間内で表さ
れる装置ガマットを表しているが、図示のように、この
ガマットの境界はCIE xy空間内にプロットされて
いる。点126ないし128における頂点は、当該スペ
クトルのシアン、マゼンタ及び黄色部分に各々対応して
いる。デジタル的な実施化による粒状度を無視すると、
このガマットを有する装置は、該六角形内に含まれる全
ての色を再生することが可能である。図示の例では、上
記六角形状のガマットは上記三角形状のガマット内に概
ね含まれるが、当該スペクトルの黄色部分内に該三角形
状ガマット内には含まれない色の集合を含んでいる。
【0049】図7の(A)及び(B)は、CIE L*
a*b*空間における点及び仮説的ガマットの境界の説
明図である。L*座標は輝度又は明るさを表し、a*及
びb*座標は色相及び色度を表している。同一のL*座
標を持つ点は同一の輝度を有し、a*及びb*軸に対し
て同一の角度を持つ点は同一の色相を有する。或る点と
L*軸との間の距離は、クロマの大きさ即ち色度の尺度
となる。L*軸に沿う点は、色としては中性の黒から白
へのグレイのシェード(shade)を表す。
【0050】図7の(A)は、L*軸に沿って見た場合
の、L*a*b*色空間における2つの仮説的ガマット
131及び133を図示している。図7の(B)は、a
*軸に沿って見た場合の、ガマット131及び133を
図示している。図7の(A)及び他の図に示すガマット
の境界は、本発明の原理を理解するために適した簡単な
図解を提供しようとするものである。これら図は、通常
はもっと複雑な実際の装置に関するガマットの境界を表
そうとするものではない。
【0051】図7の(A)に示す円131及び133
は、上記2つのガマットの境界における面130内の点
の軌跡を図示している。点134はガマット131内に
あるが、ガマット133の外側にある。点136は両ガ
マット内にある。2つの図から分かるように、ガマット
133に含まれる色は、ガマット131に含まれる色の
固有の部分集合を形成する。典型的なスキャナのガマッ
トは、しばしば、典型的なプリンタのガマットが含むよ
りも大きな色集合を含む。このような状況に対する1つ
の好適なガマット写像技術を次ぎに説明する。2.出力装置ガマット外色の写像 或る型式の写像が、入力装置ガマット内の第1カラーを
出力装置ガマットの境界上にある代替え第2カラーへ写
像するために使用することができる。この写像は、本質
的に、上記第1カラーを中性(グレイ)色を表す色空間
内のライン上へ投影し、該投影を上記出力装置ガマット
境界においてクリップさせる。
【0052】この特定の写像は、L*軸上の点が中性色
を表すようなCIE L*a*b*空間内で都合良く実
行することができる。図8の(A)を参照すると、点1
34により表されるカラーは点134からL*軸へライ
ンを投影し、該投影とガマット133の境界との交点を
見付けることにより、該ガマット133の境界上の点1
35により表されるカラーへ写像される。もし可能な
ら、輝度レベルが維持されるように、上記投影はL*軸
に対して直交的とする。
【0053】L*軸に対する直交的な投影は常に可能と
は限らない。図8の(B)を参照すると、点141及び
144により表されるカラーは、ガマット133の外側
に位置するような輝度レベルを有している。点141か
らの投影は、中性色の軸に沿うガマット133内のL*
に対する最小値を表すような点142に対してなされ
る。また、点144からの投影は、中性色の軸に沿うガ
マット133内のL*に対する最大値を表すような点1
45に対してなされる。
【0054】このような写像は他の色空間においても実
行することができる。例えば、CIE XYZ空間にお
いては、中性色の点はx/x0=y/y0=z/z0とな
るようなラインを規定し、ここで(x0,y0,z0)は
該色空間に関する正規化座標を特定する。ガマット外カ
ラーは、当該ガマットの境界と、当該点をこのラインに
接続する曲線との交点に写像される。該曲線は、輝度を
維持するようなL*a*b*空間での前記直交的投影に
対応する。他の例として、XYZ空間において直線投影
又は何らかの他の曲線を使用することができるが、これ
らは異なる結果をもたらすであろう。
【0055】出力装置のガマット外カラーに関する他の
型式のガマット写像も知られている。3.入力装置ガマット外カラーの写像 プリンタのような出力装置が、スキャナのような入力装
置のガマットの外側にある何らかの色を含むようなガマ
ットを有することは普通でないことではない。斯かる状
況が図9の(A)及び(B)に図示され、これら図はC
IE L*a*b*空間における点及び仮説的ガマット
境界の説明図である。
【0056】図9の(A)は、L*軸に沿って見た場合
のL*a*b*空間における2つの仮説的ガマット15
1及び153を図示している。図9の(B)は、a*軸
に沿ってみた場合の領域151及び153を図示してい
る。図9の(A)に示す閉じた曲線151及び153
は、上記2つのガマットの境界における面150内の点
の軌跡を図示している。ガマット151は仮説的なスキ
ャナのガマットを表し、ガマット153は仮説的なプリ
ンタのガマットを表している。点154はスキャナガマ
ット151内にあるが、プリンタガマット153の外側
にある。点158は、プリンタガマット153内にある
が、スキャナガマット151の外側にある。点156は
両ガマット内にある。図示の例では、スキャナガマット
151はプリンタガマット153が含まない色集合を含
んでおり、プリンタガマット153もスキャナガマット
151が含まない色集合を含んでいる。
【0057】点156に対する色のような色をスキャナ
ガマット151からプリンタガマット153に写像する
ためには、色空間変換を使用することができる。上述し
たもののようなガマット写像変換は、点154に対する
色のような色をスキャナガマット151からプリンタガ
マット153の境界上へ写像するために使用することが
できる。点158に関する色のような色に対しては、何
れの型式の変換も適していない。
【0058】入力装置10に該装置のガマットの外側に
ある色が供給された場合、該入力装置自体が該色を該装
置のガマット内に写像するようなガマット写像変換を実
施する。斯様な変換の一例が図9の(A)に示され、こ
こでは、点158に対応する色はスキャナガマット15
1の境界上又は該境界付近の点159に対応する色に写
像される。点159はプリンタガマット153の内側に
あるので、通常のガマット写像変換は必要ではない。何
故なら、色空間変換が所要の写像を達成することができ
るからである。何れの写像の結果も、スキャナガマット
151外にあるプリンタガマット153の一部の利用不
足である。
【0059】本発明による補償変換は、出力装置ガマッ
トの上記部分をもっと完全に利用する方法を提供する。C.補償変換の導出 カラー画像再生システム用の最適な補償変換は、装置依
存型のものである。補償変換を導出する好ましい方法
は、所与のシステムにおいて使用される特定の入力装置
10及び出力装置30の特性を考慮に入れる。
【0060】補償変換を導出するために使用することが
できる1つの方法が、図10に示されている。この方法
において、ステップ201は、出力装置のガマット内に
あるが入力装置のガマット内にないような第1色集合を
見付けることにより色空間の補償用の1以上の領域を識
別する。説明の容易化のために、ここでは、“入力ガマ
ット”なる用語が入力装置のガマットを示すために使用
され、“出力ガマット”なる用語が出力装置のガマット
を示すために使用される。ステップ202は入力ガマッ
ト内にあり且つ出力ガマット内にあるような第2色集合
を識別し、ステップ203は第2色集合を第1色集合に
写像する変換を生成する。1.第1色集合を識別 第1色集合は、本発明の適用なくしてはカラー画像再生
システムにより十分に再現されない色空間領域内に存在
する。これらの色は出力ガマット内にあるから、出力装
置30により印刷することが可能であるが、これら色は
入力ガマット内にはないから、入力装置10によっては
感知することができず、補償がされない限り当該システ
ムにより再生はされない。a)第1の方法 第1色集合は種々の方法により識別することができる。
1つの方法の各ステップが図11の(A)に図示されて
いる。ステップ211は、出力装置30の出力ガマット
の当該色相に対する色度の範囲に等しいか又は該範囲を
超えるような第1色度範囲において同じ色相を持つ第3
色集合を有する1枚の用紙のような第1媒体を得る。或
る実施例においては、単一色相が、最少色度から最大色
度までの範囲にわたるような色の細条の形で印刷され
る。好ましい媒体は、赤、マゼンタ、緑、黄、青及びシ
アンの色相に対する細条を有し、残りのステップは各色
相に対して実行される。
【0061】ステップ212は入力装置10を使用して
上記第1媒体を走査し、上記第3色集合を表す第1色座
標を得る。定義により、該第1色座標は入力ガマット内
にある。
【0062】ステップ213は、後の印刷用の適切な出
力DDCSにおける第2色座標を得るために必要とされ
るように、上記第1色座標に第1色空間変換を適用す
る。ステップ214は、出力装置30を使用して、上記
第2色座標に応答して第2媒体上に色を印刷する。入力
装置10のガマット写像特性及び上記第1色空間変換の
精度に応じて、第2媒体上に印刷される色の色相は、第
1媒体上の第3色集合の色相と略同一でなければならな
い。或る実施例においては、色の細条が第2色度範囲を
有して印刷される。この第2色度範囲は、通常は、第1
色度範囲よりも狭いことが期待される。
【0063】ステップ215は、出力DDCS内の第3
色座標を得るために、前記第1色座標に第2色空間変換
を適用する。この第2色空間変換は、第1色座標を、上
記第1色空間変換がなすよりも広い範囲の色度に写像す
るもので、該第1色空間変換を修正することにより得る
ことができる。ステップ216は、出力装置30を使用
し、上記第3色座標に応答して第3媒体上に色を印刷す
る。入力装置10のガマット写像特性及び上記第2色空
間変換の精度に応じて、第3媒体上に印刷される色の色
相は、第1媒体上の第3色集合の色相と略同一でなけれ
ばならない。或る実施例においては、色の細条が第3色
度範囲を有して印刷される。この第3色度範囲も、通常
は、前記第1色度範囲よりも狭いことが期待されるが、
第2色度範囲より狭くてはいけない。
【0064】ステップ217は、上記第2範囲と第3範
囲の色度を比較して、第3色度範囲が第2色度範囲より
広いか判定する。もし広い場合は、第3媒体上には現れ
るが第2媒体上には現れないような極端な色度の色は、
出力ガマットにはあるが入力ガマットにはないことが分
かる。該比較は、スペクトル光度計のような校正された
測定装置を用いて実行することができるか、又は計器の
助けなしで視覚的に実行することもできる。計器が使用
されない場合は、出力装置30が、上記媒体上に印刷さ
れる色の幾つかに対して色空間座標値を印刷するように
命令されるようにすれば、第1色集合の色空間座標は一
層容易に判定することができる。b)第2の方法 第1色集合を識別する第2の方法が図11の(B)に示
されている。ステップ221は、出力装置30の出力ガ
マットの当該色相に対する色度の範囲に等しいか又は該
範囲を超えるような色度範囲において単一の色相を表す
第1色座標を得る。或る実施例においては、値が色空間
の或る極限から反対の極限への範囲にわたるようなCM
Y色空間内の色座標(c,m,y)が生成される。或る
実施例では、色座標値は0から255までの範囲の値を
持つような8ビットの二進量により表される。或る群の
第1色座標は、0≦i≦255に対して{(0,0,
i)}として表されるような、黄色の色度範囲を表すこ
とができる。好ましい実施例においては、第1色座標は
シアン、赤、マゼンタ、緑、黄及び青の色相に対する最
大色度範囲を表し、残りのステップは各色相に対して実
行される。
【0065】上記第1色座標には、ステップ222での
印刷のために該座標を適切な出力DDCSに写像するの
に必要とされるように、色空間変換が適用される。この
変換は、該第1色座標が出力DDCSにおける所望の色
を表している場合は、必要とされない。ステップ222
は、第1色度範囲を持つ色を第1媒体上に印刷する。
【0066】ステップ223は、入力装置10を使用し
て上記第1媒体を走査し、第2色座標を得る。ステップ
224は、出力DDCSにおける第3色座標を得るため
に必要とされるように、上記第2色座標に色空間変換を
適用する。ステップ225は、出力装置30を使用し、
上記第3色座標に応答して第2媒体上に色を印刷する。
入力装置10のガマット写像特性及びステップ224で
適用される何れかの色空間変換の精度に応じて、上記第
2媒体上に印刷される色の色相は、前記第1媒体上に印
刷された色の色相と略同一とならなければならない。或
る実施例においては、第2色度範囲を持つ色の細条が印
刷される。この第2の色度範囲は前記第1の色度範囲よ
りも狭くすることができる。
【0067】ステップ226は、上記第1範囲と第2範
囲の色度を比較して、第1色度範囲が第2色度範囲より
広いか判定する。もし広い場合は、第1媒体上には現れ
るが第2媒体上には現れないような極端な色度の色は、
出力ガマット内にはあるが入力ガマット内にはないこと
が分かる。該比較は、スペクトル光度計のような校正さ
れた測定装置を用いて実行することができるか、又は計
器の助けなしで視覚的に実行することができる。計器が
使用されない場合は、出力装置30が、上記媒体上に印
刷される色の幾つかに対して色空間座標値を印刷するよ
うに命令されるようにすれば、第1色集合の色空間座標
は一層容易に判定することができる。c)第3の方法 第1色集合を識別する第3の方法が図11の(C)に示
されている。ステップ231ないし233は、媒体上に
第1の色度範囲で色を印刷するために出力装置30を用
い、且つ、該第1媒体を走査すると共に第2の色度範囲
を持つ第2色座標を得るために入力装置10を用いて、
ステップ221ないし223に関して上述したのと同様
の方法で各々実行される。ステップ233は、何れかの
所望の色空間における第2色座標を得るために色空間変
換を適用することもできる。好ましい実施例において
は、何らかのDICSにおける座標を得るために変換が
適用される。
【0068】ステップ234は、入力装置10のガマッ
トよりも大きなガマットを持つスペクトル光度計のよう
な校正された走査装置を用いて、当該媒体上の色を測定
すると共に第3の色度範囲内で色を表す第3色座標を得
る。好ましくは、上記の校正された走査装置は、ステッ
プ233に関して上述したのと同一のDICS内の色座
標を提供するものとする。
【0069】ステップ235は、上記第2範囲と第3範
囲の色度を比較して、第3色度範囲が第2色度範囲より
広いか判定する。もし第3範囲の方が広い場合は、第3
色座標の群では表されるが第2色座標の群では表されな
いような極端な色度の色は、出力ガマットにはあるが入
力ガマットにはないことが分かる。該比較は、上述した
DICS内の座標を解析することにより数値的に実行す
ることができる。他の例として、上記比較は、第2及び
第3座標を適切な出力DDCSに写像し、該写像された
座標に対応する色を、これらの色の幾つかに関する座標
値と一緒に印刷し、該印刷された色を視覚的に調べるこ
とにより達成することもできる。視覚的な比較は、出力
装置30に、印刷される色の幾つかに関して色空間座標
値を印刷するように命令することにより容易化すること
ができる。2.第2色集合の識別 第1色集合と異なり、第2色集合は当該カラー画像再生
システムにより再生することが可能なガマット内カラー
である。即ち、これら色は入力ガマット及び出力ガマッ
トの両者内にある。従来のシステムにおけるガマット内
カラーに対する変換の設計は、色相及び色度を維持しよ
うとするものである。本発明を含むシステムにおけるガ
マット内カラーに対する変換の設計は、第2色集合に対
する写像精度を歪ませようとするものである。
【0070】図12の(A)及び(B)は、図9の
(A)及び(B)の図と同様に、CIEL*a*b*空
間において表された仮説的なガマットの境界の説明図で
ある。ガマット151は仮説的なスキャナの入力ガマッ
トを表し、ガマット153は仮説的なプリンタの出力ガ
マットを表している。点161は、出力ガマット内には
あるが入力ガマット内にはないような第1色集合におけ
る色を表している。点162及び163は、両ガマット
内にある色を表している。点162を直に囲んでいる閉
じたラインは、補償変換が適用されるべき色空間の領域
の境界を表している。従って、点162は第2色集合に
おける色を表し、点163は第2色集合内にはない色を
表している。
【0071】本発明を含むシステムの好ましい実施例に
おいては、第2色集合の外側にある点163のような点
の色空間座標に適用される変換は、色相及び色度を維持
しようと試みる。第2色集合内にある点162のような
点の座標に適用される変換は、幾つかの色が第1色集合
に写像されるように、輝度、色相及び/又は色度を歪ま
せるであろう。
【0072】第2点集合により表される領域の大きさ
は、2つの競い合う利益のバランスをとるように選択さ
れる。一方では、該領域は当該補償変換の色歪み効果を
制限するために小さくなければならない。他方では、該
領域は補償された領域と補償されない領域との間の遷移
が急激とならないように大きくなくてはならない。この
領域の大きさは経験的に決定することができる。3.変換の生成 第2色集合を識別すると、該第2色集合により表される
色空間の領域から第1及び第2色集合の和集合により表
される色空間の領域へ色を滑らかに且つ略一様に写像す
るように当該補償変換を設計することができる。別の言
い方をすると、第2色集合における色の幾つかは第1色
集合における色に写像される。第2色集合における残り
の色は、該第2色集合における他の色に写像される。
【0073】補償変換は、本質的に、如何なる色空間に
おいても実行することができる。理想的には、該補償変
換は色度のみを変化させて色相及び輝度を維持しなけれ
ばならないか、又は少なくとも色相及び輝度の変化を最
小にしなければならない。原理的に、選択された色の理
想的写像は、簡単な計算によりCIE L*a*b*空
間において容易に達成することができる。残念ながら、
CIE L*a*b*空間において実施化される変換
は、通常、他の色が出力ガマット外に写像されてしまう
のを防止するために複雑な計算を必要とする。対照的
に、例えばCMYK色空間で実施化される変換は、他の
色を出力ガマット外に写像するのを容易に避けることが
できるが、色相及び輝度の維持を達成するのは一層困難
である。通常、CMYK染料を使用する出力装置30を
有するようなシステムにおいては、CMYK空間におけ
る変換が好ましい。
【0074】補償は、一次元及び多次元変換により実施
化することができる。通常は一次元の実施化は好ましく
ない。何故なら、通常、当該変換の写像効果を所望の第
2色集合に制限することが非常に困難であるからであ
る。にも拘わらず、一次元変換に関する説明は、多次元
変換の動作を理解するのに有効である。a)一次元変換 補償変換を実施化する1つの方法が図13に図示するブ
ロック図により示されており、該図において制御装置2
0は入力装置写像21と、出力装置写像23と、4つの
独立したスケーラにより構成された補償変換24とを含
んでいる。図示の実施例においては、入力装置写像21
は、経路12r、12g及び12bから入力されるRG
B空間で色を表す信号を、CIE L*a*b*空間の
ような他の色空間でこれら色を表す信号に変換する。出
力装置写像23は、これらの信号を、CMYK空間でこ
れら色を表すような信号に変換する。これらの色空間の
選択及び次元は、単なる例示である。各色のシアン座標
を伝達する信号はスケーラ24cに渡され、このスケー
ラは該信号を位取り即ち乗算し、該位取り結果を経路3
1cに沿って出力装置30に伝送する。同様に、スケー
ラ24m、24y及び24kは図示のようにマゼンタ、
黄及び黒座標を表す信号を各々位取りし、位取りされた
結果を経路31m、31y及び31kに沿って通過させ
る。
【0075】この実施例は、選択された信号を位取りす
ることにより補償変換を実施化している。例えば、出力
装置30の出力ガマットが、当該スペクトルの黄色部分
に、入力装置10の入力ガマットには含まれないような
かなりの範囲の色を含んでいる場合、この状況はスケー
ラ24yに黄色信号を適切な量だけ位取りさせることに
より補償することができる。補償は、もし所望なら、他
のスケーラにおいて適切な位取り係数を用いることによ
り、他の信号の何れにもなすことができる。
【0076】好ましくは、補償は、1以上の敷居値との
比較を満足する色度を持つ色相を表すような信号に対し
てのみなされるようにする。上記敷居値は、前述した第
2色集合の境界に対応する。上記位取り係数の大きさ
は、第2色集合を第1及び第2色集合の和集合により表
される略全範囲の色に写像するように選択される。
【0077】図14は、黄色に対する仮説的入力及び出
力ガマット間の一次元写像を図示している。入力装置1
0の入力ガマットはY1からY2まで延びる色度範囲内
の黄色色相の色を含んでおり、出力装置30の出力ガマ
ットはY3からY4まで延びる色度範囲内の黄色色相の
色を含んでいる。図示の例では、出力ガマットは、低い
及び高いレベルの色度に関して入力ガマットに含まれな
いような色を含んでいる。ガマット間の理想的な写像7
0は、説明の明瞭化のために、線形関数であると仮定す
る。補償無しでは、当該カラー画像再生システムは、印
刷のために走査された色を、Y5からY6まで延びる色
度範囲に写像する。前述した第1色集合は、Y3からY
5まで及びY6からY4までの色度範囲内にある。前述
した第2色集合は、Y1からY7まで及びY8からY2
までの色度範囲により表される。第1及び第2色集合を
識別すれば、第2色集合を図示のように第1及び第2色
集合の和集合に写像するような断片的線形補償変換を実
施するように位取り係数を選択することができる。
【0078】スケーラ24は、ガンマ補正のような他の
目的のための、又は入力装置写像21及び/又は出力装
置写像23により実施される校正変換の精度を改善する
ための位取りをするために使用することもできる。前述
したように、多くのシステムにおける校正変換は、通
常、何らかの形態の線形補間により非線形写像関数を実
施する。該補間の精度は、色座標が何らかの線形化され
た色空間における点座標を得るために先ず非線形な態様
でゆがめられるなら、改善することができる。これは、
図には示さないスケーラにより達成することができる。
この技術が使用されるならば、スケーラ24を用いて上
記のゆがみ効果を逆転させ、出力DDCSにおける点座
標を得ることができる。b)多次元変換 補償変換を実施化する第2の且つ好ましい方法は、多次
元LUT内での線形補間によるものである。斯様な補償
は、出力装置写像23を、色空間写像及び/又はガマッ
ト写像に加えて補償をおこなうように変更することによ
り、効率的に行うことができる。
【0079】図15は、2つの色空間の間での多次元変
換の説明図である。該例に示される写像関係80によれ
ば、RGB空間内の点78はCMY空間内の点82に対
応する。該図は、RGB空間内の四角柱の各頂点と、C
MY空間における四角柱の対応する頂点との間の仮説的
写像関係を示そうとするものである。各頂点は、三次元
LUTのエントリに対応する。前述したように、RGB
空間における中間点の写像は、CMY空間における頂点
に対応するLUTエントリの補間により得ることができ
る。
【0080】図16の(A)は、輝度、色相及び色度を
維持しようとする第1色空間変換を実施するようなLU
Tへの幾つかのエントリを表すCMY空間内の一様に離
隔された点の格子を図示している。点83は、黄色に関
して点84により表される色が有するよりも低い色度を
有する色を表し、該点84により表される色は黄色に関
し点85により表される色が有するよりも低い色度を有
する。
【0081】図16の(B)は、第2色空間変換を実施
するような他のLUTへの幾つかのエントリを表すCM
Y空間内の他の点の格子を図示している。上記第1変換
とは相違して、該第2変換は、点84を含む敷居CM面
より上の色の黄色色度を歪ませる。これは、本質的に、
位取り係数により上記敷居CM面“より上の”格子部分
を伸張することにより達成される。
【0082】点84を含む上記の敷居CM面は、前述し
た第2色集合と入力ガマットの残部との間の境界を表し
ている。この敷居面における又は該敷居面より下の点に
より表される色、言い換えると、該敷居面内の点により
表される色より小さい又はこれら色に等しい黄色色度を
有する色は、第2色集合内にはない。第2色集合内にあ
る色は、前述し且つ図14に示した一次元変換と同様の
態様で黄色色度を増加させるような変換により写像され
る。
【0083】この型式のLUT構成は魅力的である。何
故なら、該構成は、出力装置写像23を設けるために必
要とされるものを越えるような如何なる追加の計算又は
記憶資源を必要とせず、補償変換によっては写像されな
い色空間の領域と該補償変換により写像される隣接する
色空間の領域との間の滑らかな遷移をもたらすからであ
る。D.システム構成 好ましい実施例においては、カラー画像再生システム
は、新たな入力及び出力装置用の補償変換を導出し、又
は該補償変換を経年部品の動作特性の変化に応じて調整
する機能を提供する。これは種々の方法により達成する
ことができる。補償変換を導出するための幾つかの方法
は、図10及び11に関連して上述した。
【0084】他の方法は、当該システムに接続された特
定の入力及び出力装置を検出し、これら特定のモデルに
関し規定のガマットのライブラリを調査して第1及び第
2色集合を識別し、第2色集合を第1及び第2色集合の
和集合へ写像するための位取り係数を選択することによ
り、補償変換を導出する。上記の特定の入力及び出力装
置は、操作者入力により提供されるか、又は所謂“プラ
グ・アンド・プレイ”設置に対してなされるような装置
自体により提供される構成用信号により識別することも
できる。
【0085】好ましくは、上記補償変換は、出力装置写
像23用のもののような校正変換を実施するLUTへの
エントリを変更することにより設けられる。該校正変換
用のLUTは、例えば、記憶装置47又はROM若しく
は他の不揮発性メモリに記憶することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、入力装
置ガマットの外側のカラーが出力装置ガマット内に写像
される態様を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なカラー画像再生システムにおける主要
な構成要素を示す図である。
【図2】本発明の種々の機能を実施化するために使用す
ることができる典型的なパーソナルコンピュータシステ
ムの主要な構成要素を示す図である。
【図3】Aは、入力装置用の校正変換を導出するための
主要な構成要素を示す図であり、Bは、出力装置用の校
正変換を導出するための主要な構成要素を示す図であ
る。
【図4】Aは、色空間における点及び領域の概念図であ
り、特にCIE XYZ空間における対応する点及び領
域を示し、Bは、色空間における点及び領域の概念図で
あり、特にCIE L*a*b*空間における対応する点及
び領域を示す。
【図5】Aは、入力装置の終端間効果及び装置校正変換
を実施化するシステム構成要素を示す図であり、Bは、
出力装置の終端間効果及び装置校正変換を実施化するシ
ステム構成要素を示す図であり、Cは、入力及び出力装
置の終端間効果及び装置校正変換を実施化するシステム
構成要素を示す図である。
【図6】正規化された色空間の二次元的投影内での2つ
の仮説的ガマットの概念図である。
【図7】(A)及び(B)は、CIE L*a*b*空
間における点及び仮説的ガマットの境界の概念図であ
る。
【図8】(A)及び(B)は、CIE L*a*b*空
間における点及び仮説的ガマットの境界への変換写像の
概念図である。
【図9】(A)及び(B)は、CIE L*a*b*空
間における点及び仮説的ガマットの境界の概念図であ
る。
【図10】補償変換を導出する方法における各ステップ
を示すフローチャートである。
【図11】(A)、(B)及び(C)は、出力装置のガ
マット内にはあるが、入力装置のガマット内にはない第
1色集合を識別するための幾つかの方法における各ステ
ップを示すフローチャートである。
【図12】(A)及び(B)は、CIE L*a*b*
空間内の点及び仮説的ガマットの境界、並びに補償変換
により写像される色空間の領域の概念図である。
【図13】1以上のスケーラにより補償変換を実施化す
るようなカラー画像再生システムの主要構成要素を示す
図である。
【図14】仮説的な一次元色空間及び補償変換を示すグ
ラフである。
【図15】RGB空間とCMY空間との間での仮説的三
次元写像を示すグラフ的説明図である。
【図16】(A)及び(B)は、仮説的ルックアップテ
ーブルへのエントリを表すと共に、補償変換をどのよう
に実施化することができるかを示すCMY空間における
点の格子を示す図である。
【符号の説明】
10…入力装置 20…制御装置 21…入力装置写像 23…出力装置写像 24…スケーラ 30…出力装置 42…CPU 43…I/O制御部 44…I/O装置 45…RAM 46…記憶制御部 47…記憶装置 48…表示制御部 49…表示装置 50、52…制御部 51…スキャナ 53…プリンタ 60、62…測定装置 65、67…校正装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハカン アンシン アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーベ ール市アノヌエボアベニュー396アパート 番号107 (72)発明者 アヌープ バタチャージャ アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーベ ール市サウスフェアオークスアベニュー 655アパートエィチ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ガマットを有する入力装置と出力ガ
    マットを有する出力装置とを備えるカラー画像再生シス
    テムに使用するための補償変換を生成する方法におい
    て、 前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマット内には
    ない第1色集合を識別するステップと、 前記入力ガマット内及び前記出力ガマット内にある第2
    色集合を識別するステップと、 前記第2色集合内の色の色度を向上させる前記補償変換
    を、該第2色集合を前記第1及び第2色集合の和集合に
    写像することにより生成するステップと、を有している
    ことを特徴とする補償変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 第1色度範囲の第3色集合を有する第1媒体を得るステ
    ップと、 前記第1媒体を前記入力装置により走査して、前記第3
    色集合を表す前記入力ガマット内の第1色座標を得るス
    テップと、 第1色空間変換を適用し、前記第1色座標に応答して第
    2色座標を得るステップと、 前記第2色座標に応答して、第2媒体上に第2色度範囲
    の色を印刷するステップと、 第2色空間変換を適用し、前記第1色座標に応答して第
    3色座標を得るステップと、 前記第3色座標に応答して、第3媒体上に第3色度範囲
    の色を印刷するステップと、 前記第2及び第3色度範囲を比較すると共に、前記第3
    色集合におけるどの色が前記第1色集合にもあるかを識
    別するステップと、により前記第1色集合を識別するこ
    とを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、 第3色集合を表す第1色座標を得るステップと、 前記第1色座標に応答して、第1媒体上に第1色度範囲
    の色を印刷するステップと、 前記第1媒体を前記入力装置により走査して、前記入力
    ガマットにおける第2色座標を得るステップと、 前記第2色座標に応答して第3色座標を得るステップ
    と、 前記第3色座標に応答して、第2媒体上に第2色度範囲
    の色を印刷するステップと、 前記第1及び第2色度範囲を比較すると共に、前記第3
    色集合におけるどの色が前記第1色集合にもあるかを識
    別するステップと、により前記第1色集合を識別するこ
    とを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、前記第
    1色集合を、 第3色集合を表す第1色座標を得るステップと、 前記第1色座標に応答して、媒体上に第1色度範囲の色
    を印刷するステップと、 前記媒体を前記入力装置により走査して、第2色度範囲
    の色を表す前記入力ガマット内の第2色座標を得るステ
    ップと、 前記媒体を校正された測定装置により走査して、第3色
    度範囲の色を表す第3色座標を得るステップと、 前記第2及び第3色度範囲を比較すると共に、前記第3
    色集合におけるどの色が前記第1色集合にもあるかを識
    別するステップと、により識別することを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項5】 入力ガマットを有する入力装置と出力ガ
    マットを有する出力装置とを備えるカラー画像再生シス
    テムにおいて補償変換を実行する方法において、 前記入力ガマット内にあると共に前記出力ガマット内に
    あるような第1カラーの色空間座標を表す入力信号を受
    信するステップと、 前記入力信号に前記補償変換を適用して、前記出力ガマ
    ット内にはあるが前記入力ガマット内にはない第2カラ
    ーの色空間座標を表す出力信号を生成するステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、前記補
    償変換が、前記第1カラーの色空間座標を位取りするこ
    とにより前記第1カラーを前記第2カラーに写像するよ
    うに適用されることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の方法において、前記補
    償変換が、前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマ
    ット内にはない色を表すエントリを有するような多次元
    ルックアップテーブルの補間により前記第1カラーを前
    記第2カラーに写像するように適用されることを特徴と
    する方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の方法において、前記補
    償変換を第1色空間領域内にあるような前記入力ガマッ
    ト内の色空間座標を表す信号に適用して、前記出力ガマ
    ット内の色空間座標を第2色空間領域内で表す出力信号
    を生成し、前記第2色空間領域と前記入力ガマットとの
    交差内で表される略全ての色が前記第1色空間領域でも
    表されることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の方法において、 前記入力ガマット及び前記出力ガマットの特性を表す構
    成用信号を受信するステップと、 前記補償変換を、前記入力ガマット内の色空間座標によ
    っては表されない前記出力ガマット内の色空間座標によ
    り表される色に従って変化させるステップと、を有して
    いることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の方法において、第1
    色集合は前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマッ
    ト内にはなく、第2色集合は前記入力ガマット内及び前
    記出力ガマット内にあり、前記補償変換は前記第2色集
    合から前記第1及び第2色集合の和集合へ色を写像する
    ことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 入力ガマットを有する入力装置と出力
    ガマットを有する出力装置とを備えるカラー画像再生シ
    ステムにおいて補償変換を実行する装置において、 前記入力ガマット内にあると共に前記出力ガマット内に
    あるような第1カラーの色空間座標を表す入力信号を受
    信する端子と、 前記入力信号に前記補償変換を適用して、前記出力ガマ
    ット内にはあるが前記入力ガマット内にはないような第
    2カラーの色空間座標を表す出力信号を生成する処理回
    路と、を有することを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の装置において、前
    記処理回路は、前記第1カラーの色空間座標を位取りす
    ることにより前記第1カラーを前記第2カラーに写像す
    るように前記補償変換を適用することを特徴とする装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の装置において、前
    記処理回路は、前記出力ガマット内にはあるが前記入力
    ガマット内にはない色を表すエントリを有するような多
    次元ルックアップテーブルの補間により前記第1カラー
    を前記第2カラーに写像するように前記補償変換を適用
    することを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の装置において、前
    記処理回路は、前記補償変換を第1色空間領域内にある
    ような前記入力ガマット内の色空間座標を表す信号に適
    用して、前記出力ガマット内の色空間座標を第2色空間
    領域内で表す出力信号を生成し、前記第2色空間領域と
    前記入力ガマットとの交差内で表される略全ての色が前
    記第1色空間領域でも表されることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の装置において、前
    記入力ガマット及び前記出力ガマットの特性を表す構成
    用信号を受信する端子を有し、前記処理回路は前記補償
    変換を、前記入力ガマット内の色空間座標によっては表
    されない前記出力ガマット内の色空間座標により表され
    る色に従って変化させることを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の装置において、第
    1色集合は前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマ
    ット内にはなく、第2色集合は前記入力ガマット内及び
    前記出力ガマット内にあり、前記補償変換は前記第2色
    集合から前記第1及び第2色集合の和集合へ色を写像す
    ることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 入力ガマットを有する入力装置と出力
    ガマットを有する出力装置とを備えるカラー画像再生シ
    ステムに使用する補償変換を生成する方法をコンピュー
    タに実行させるための命令のプログラムを記録したコン
    ピュータによって読取可能な記録媒体であって、 前記方法が、 前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマット内には
    ない第1色集合を識別するステップと、 前記入力ガマット内及び前記出力ガマット内にある第2
    色集合を識別するステップと、 前記第2色集合内の色の色度を向上させる前記補償変換
    を、該第2色集合を前記第1及び第2色集合の和集合に
    写像することにより生成するステップと、を有している
    ことを特徴とする媒体。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の媒体において、前
    記方法が、 第1色度範囲の第3色集合を有する第1媒体を得るステ
    ップと、 前記第1媒体を前記入力装置により走査して、前記第3
    色集合を表す前記入力ガマット内の第1色座標を得るス
    テップと、 第1色空間変換を適用し、前記第1色座標に応答して第
    2色座標を得るステップと、 前記第2色座標に応答して、第2媒体上に第2色度範囲
    の色を印刷するステップと、 第2色空間変換を適用し、前記第1色座標に応答して第
    3色座標を得るステップと、 前記第3色座標に応答して、第3媒体上に第3色度範囲
    の色を印刷するステップと、 前記第2及び第3色度範囲を、比較のため、及び前記第
    3色集合におけるどの色が前記第1色集合にもあるかの
    識別のために供給するステップと、により前記第1色集
    合を識別することを特徴とする媒体。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の媒体において、前
    記方法が、 第3色集合を表す第1色座標を得るステップと、 前記第1色座標に応答して、第1媒体上に第1色度範囲
    の色を印刷するステップと、 前記第1媒体を前記入力装置により走査して、前記入力
    ガマットにおける第2色座標を得るステップと、 前記第2色座標に応答して第3色座標を得るステップ
    と、 前記第3色座標に応答して、第2媒体上に第2色度範囲
    の色を印刷するステップと、 前記第1及び第2色度範囲を、比較のため、及び前記第
    3色集合におけるどの色が前記第1色集合にもあるかの
    識別のために供給するステップと、により前記第1色集
    合を識別することを特徴とする媒体。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の媒体において、前
    記方法が、 第3色集合を表す第1色座標を得るステップと、 前記第1色座標に応答して、媒体上に第1色度範囲の色
    を印刷するステップと、 前記媒体を前記入力装置により走査して、第2色度範囲
    の色を表す前記入力ガマット内の第2色座標を得るステ
    ップと、 前記媒体を校正された測定装置により走査して、第3色
    度範囲の色を表す第3色座標を得るステップと、 前記第2及び第3色度範囲を、比較のため、及び前記第
    3色集合におけるどの色が前記第1色集合にもあるかの
    識別のために提供するステップと、により前記第1色集
    合を識別することを特徴とする媒体。
  21. 【請求項21】 入力ガマットを有する入力装置と出力
    ガマットを有する出力装置とを備えるカラー画像再生シ
    ステムにおける補償変換を実行する方法をコンピュータ
    に実行させるための命令のプログラムを記録したコンピ
    ュータによって読取可能な記録媒体において、 前記方法が、 前記入力ガマット内にあると共に前記出力ガマット内に
    あるような第1カラーの色空間座標を表す入力信号を受
    信するステップと、 前記入力信号に前記補償変換を適用して、前記出力ガマ
    ット内にはあるが前記入力ガマット内にはないような第
    2カラーの色空間座標を表す出力信号を生成するステッ
    プと、を有することを特徴とする媒体。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の媒体において、前
    記方法が前記補償変換を、前記第1カラーの色空間座標
    を位取りすることにより前記第1カラーを前記第2カラ
    ーに写像するように適用することを特徴とする媒体。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の媒体において、前
    記方法が前記補償変換を、前記出力ガマット内にはある
    が前記入力ガマット内にはない色を表すエントリを有す
    るような多次元ルックアップテーブルの補間により前記
    第1カラーを前記第2カラーに写像するように適用する
    ことを特徴とする媒体。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の媒体において、前
    記方法が前記補償変換を第1色空間領域内にあるような
    前記入力ガマット内の色空間座標を表す信号に適用し
    て、前記出力ガマット内の色空間座標を第2色空間領域
    内で表す出力信号を生成し、前記第2色空間領域と前記
    入力ガマットとの交差内で表される略全ての色が前記第
    1色空間領域でも表されることを特徴とする媒体。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の媒体において、前
    記方法が、 前記入力ガマット及び前記出力ガマットの特性を表す構
    成用信号を受信するステップと、 前記補償変換を、前記入力ガマット内の色空間座標によ
    っては表されない前記出力ガマット内の色空間座標によ
    り表される色に従って変化させるステップと、を有して
    いることを特徴とする媒体。
  26. 【請求項26】 請求項21に記載の媒体において、第
    1色集合は前記出力ガマット内にはあるが前記入力ガマ
    ット内にはなく、第2色集合は前記入力ガマット内及び
    前記出力ガマット内にあり、前記方法は前記補償変換を
    前記第2色集合から前記第1及び第2色集合の和集合へ
    色を写像するように適用することを特徴とする媒体。
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