JP2000333637A - 甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム - Google Patents

甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム

Info

Publication number
JP2000333637A
JP2000333637A JP11143676A JP14367699A JP2000333637A JP 2000333637 A JP2000333637 A JP 2000333637A JP 11143676 A JP11143676 A JP 11143676A JP 14367699 A JP14367699 A JP 14367699A JP 2000333637 A JP2000333637 A JP 2000333637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
composition
oil
weight
oily
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11143676A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sakurada
敏 櫻田
Toshiko Yoshino
寿子 芳野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Nisshin Oil Mills Ltd
Priority to JP11143676A priority Critical patent/JP2000333637A/ja
Publication of JP2000333637A publication Critical patent/JP2000333637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品分野、特にガムにおいて、甘味遅効機能
を有する甘味料製剤が求められていた。 【解決手段】 甘味料含有分散油を含有し、且つ水分含
有量が30重量%以下で、好ましくは水溶性フィルム形
成剤を含有するペースト相又は固体相が、油性成分及び
HLB10以下の乳化剤組成物を含有してなる油相中に
微粒子状態で分散した油性組成物又は該油性組成物を含
有する乳化組成物や粉末組成物を、ガムへ配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品分野において
利用できる、甘味料を含有するペースト相微粒子又は固
体相微粒子、場合によっては水溶性性フィルム形成剤を
含有するペースト相微粒子又は固体相微粒子が、油相中
に分散した油性組成物および、該油性組成物を含有する
乳化組成物や粉末組成物並びにこれらを配合したガムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、本発明のような、甘
味料を特定の微粒子状態で油相中に分散させ、且つペー
スト相又は固体相中の水分含有量を特定の量にした油性
組成物又は該油性組成物を含有する乳化組成物や粉末組
成物が、口の中で数分間にわたって甘味を感じさせるも
の(甘味遅効性機能を有するもの)はこれまで知られて
いなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、甘味遅効性機能を有する油性組成物、乳化組成物及
び粉末組成物を調製すること、並びにそれらをガムベー
スに添加することにより甘味を長時間持続させるガムを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み、鋭意研究を行った結果、甘味料を特定の微粒子状
態(ペースト相又は固体相状態)で油相中に分散させ、
且つペースト相又は固体相中の水分含有量を特定の量に
した油性組成物又は該油性組成物を含有する乳化組成物
や粉末組成物が上記目的を達成し得ることを知見した。
本発明において、ペースト相又は固体相は甘味料からな
り、水分含有量が30重量%以下で、場合によっては水
溶性フィルム形成剤を含有する相のことである。ペース
ト相とは、甘味料やフイルム形成剤等の固形分含量が7
0%〜約80%の流動性の低い高粘性物質のことを示
し、固体相とは、固形分含有量が約80%以上の流動性
のない固体(結晶を含む)を示す。本発明は、上記ペー
スト相又は固体相と、油性成分及び親油性乳化剤を含有
してなる油相とからなる油性組成物又は該油性組成物を
含有する乳化物や粉末組成物並びにそれらを配合したガ
ムを提供するものである。本発明の乳化組成物は、多価
アルコール相中に油性組成物粒子が分散しており、その
油性組成物粒子中には甘味料を含有するペースト相微粒
子又は固体相微粒子が分散しているものである。ここ
で、多価アルコール相とは、多価アルコールを50重量
%以上含有する相を示す。本発明の粉末組成物は、粉末
基材に油性組成物粒子が吸着または包接しており、その
油性組成物粒子中には甘味料を含有するペースト相微粒
子又は固体相微粒子が分散しているものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の甘味遅効機能を有
する油性組成物について詳述する。本発明に用いられる
油性組成物は、甘味料からなるペースト相微粒子又は固
体相微粒子と、油性成分及びHLBが10以下の乳化剤
を含有してなる油相とからなる。
【0006】まず、本発明に用いられるペースト相又は
固体相中の甘味料について説明する。本発明に用いられ
る甘味料としては、5μm以下の甘味料微粒子が唾液中
へ溶出した際に、より甘味を感じさせるために、高甘味
度甘味料を含有させたものが望ましい。高甘味度甘味料
とは、甘味度の高い甘味料の総称であり、明確な基準は
ないが、ショ糖の甘さを基準とした場合、ショ糖より大
幅に甘く、具体的にはショ糖の甘さの10倍から数10
00倍甘い甘味料をいう。高甘味度甘味料を例示する
と、ステビア抽出物、レバウディオサイドAを高含有す
るステビア、酵素処理ステビア、果糖転移ステビア、甘
草抽出物、グリチルリチン酸二ナトリウム、タウマチ
ン、アスパルテーム、サッカリン、サッカリンナトリウ
ム、スクラロース、ソーマチン、カンゾウ抽出物、羅漢
果抽出物、モネリン、クルクリン、アセスルファムK、
スクラロース、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン等が
挙げられる。また、これらに併用できる甘味料として、
単糖類、二糖類、オリゴ糖、糖アルコール等、種々のも
のを使用できる。それらを例示すると、ショ糖、砂糖、
水飴、グルコース、フルクトース、マルトース、乳糖、
ブドウ糖ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、フラク
トオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロ
オリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロー
ス、パラチノースオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、ゲンチオ
オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マルチトール、ソルビ
タン、ソルビトール、、キシリトール、イノシトール、
エリスリトール、ペンタエリスリトール、還元澱粉糖化
物、還元麦芽糖等を挙げることができる。これらは単独
で又は2種以上組み合わせて用いることができる。本発
明において用いられる甘味料の含有量は、油性組成物の
ペースト相又は固体相の全重量に対して1〜100重量
%であり、好ましくは10〜100重量%であり、更に
好ましくは20〜100重量%である。本発明に用いる
甘味料は、特にその製造法を限定しない。
【0007】本発明に用いられる水溶性フィルム形成剤
とは、その水溶液を乾燥したときにフィルムを形成する
もので、例えば、ゼラチン、コラーゲンペプチド、にか
わ、アラビアガム、澱粉微生物培養物、ヘミセルロー
ス、水溶性被膜形成合成高分子等が挙げられる。上記ゼ
ラチン及びコラーゲンペプチドとは、動物の骨や皮に多
く含まれるコラーゲンを分解・抽出・精製・乾燥等の処
理をしたポリペプチド及びペプチドのことをいい、食
品、飼料、香粧品、医薬品、工業等の分野で利用されて
いるものを特に制限なく用いることができる。さらに、
漂白精製等を行った精製ゼラチンも用いることができ
る。上記にかわとしては、ゼラチンの不純物の多いもの
であって、食品、飼料、香粧品、医薬品、工業等の分野
で一般に利用されているものである。上記アラビアガム
とは、食品、飼料、香粧品、医薬品、工業等の分野で一
般に利用されているものである。上記澱粉微生物培養物
は、澱粉を微生物培養した後、抽出・精製・乾燥等の処
理をした中性多糖類で、食品、飼料、香粧品、医薬品、
工業等の分野で一般に利用されているものである。澱粉
微生物培養物として、例えば、プルランが挙げられる。
上記ヘミセルロースとは、針葉樹、広葉樹、イネ科植
物、種子、種子皮等から抽出・精製した水溶性多糖質で
あり、また、これらを、酸、アルカリ等による化学的処
理や、熱、圧力等による物理的処理、酵素等による生物
的処理によって加水分解したものである。上記ヘミセル
ロースは、食品、飼料、香粧品、医薬品、工業等の分野
で一般に利用されているものである。ヘミセルロースと
して、例えば、カラマツ属樹木中から抽出・精製したア
ラビノガラクタン、トウモロコシの種皮から抽出・精製
したコーンファイバー(例えば、日本食品化工(株)
製、セルエース#40)、大豆から抽出・精製したファ
イバー(不二製油(株)製、ソヤファイブ−S)、小麦
粉のキシラン等が挙げられる。本発明において用いられ
る水溶性被膜形成合成高分子とは、例えば、カルボキシ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル
酸ナトリウムで、食品等の分野で一般に利用されている
ものである。上記水溶性フィルム形成剤は、単独で用い
てもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記水溶性フィルム形成剤のペースト相又は固体相中の
含有量は、0.1〜70重量%、好ましくは1〜60重
量%、さらに好ましくは1〜50重量%である。水溶性
フィルムを配合することにより、口の中での甘味成分の
溶出量をより減少させることができるため(溶出量調
整)、甘味をより長い時間維持することができると考え
られる。
【0008】本発明に用いられる油性組成物のペースト
相又は固体相には、必要に応じて、増粘安定剤を添加す
ることができる。用いられる増粘剤としては、キサンタ
ンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギー
ナン、寒天、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、ジェラ
ンガム等が挙げられる。増粘剤を添加する場合、その含
有量は、油性組成物のペースト相又は固体相中に好まし
くは0.01〜5重量%である。
【0009】本発明に用いられる油性組成物のペースト
相又は固体相には、必要に応じて、HLBが10以上の
乳化剤を添加することができる。用いられる乳化剤のH
LBは20以下であることが好ましい。HLBが10以
上の乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、抽出レシチン、酵素分解レシチ
ン、水添レシチン、サポニン、糖脂質、蛋白質、蛋白加
水分解物(ゼラチン、にかわを除く)、シリコーン系乳
化剤、アルキレンオキサイド付加乳化剤等が挙げられ
る。HLBが10以上の乳化剤を添加する場合、その含
有量は、油性組成物の全重量に対して、好ましくは0.
01〜5重量%である。
【0010】更に、本発明に用いられる油性組成物のペ
ースト相又は固体相には、公知の防腐剤、着色料、香
料、又はクエン酸等のpH調製剤等の添加剤を添加する
ことができる。pH調整することにより、たとえばアス
パルテーム等の安定性を維持することができる。該添加
剤を添加する場合、その含有量は、油性組成物のペース
ト相又は固体相の全重量に対して、好ましくは0.01
〜5重量%である。
【0011】本発明に用いられる油性組成物のペースト
相又は固体相は、その水分含有量が30重量%以下であ
り、好ましくは20重量%以下であり、さらに好ましく
は15重量%以下であり、最も好ましくは10重量%以
下である。ペースト相又は固体相中の水分含有量が30
重量%より多い場合、甘味遅効性機能が著しく低下し、
油性組成物の保存安定性も低下する。さらに、油性組成
物の衛生性が低下するため、カビ等が生えやすくなる。
本発明に用いられる油性組成物のペースト相又は固体相
の水分含有量を30重量%以下にする方法に特に制限は
ないが、例えば、減圧乾燥、加熱乾燥、薄膜蒸留乾燥及
び凍結乾燥等の方法により実施することができる。
【0012】本発明に用いられる油性組成物のペースト
相又は固体相は、平均粒子径5μm以下の微粒子状態
で、後述する油相中に分散している。ペースト相又は固
体相の平均粒子径は好ましくは3μm以下であり、さら
に好ましくは0.05〜2μmである。ペースト相又は
固体相の平均粒子径が、5μmより大きい場合、油性組
成物の保存安定性が著しく低下する。この油性組成物を
用いて粉末組成物を調製した場合、油相粒子中にペース
ト相微粒子又は固体相微粒子を安定分散させることは難
しい。また、甘味遅効性機能が著しく低下する。油相中
に分散するペースト相又は固体相を平均粒子径5μm以
下の微粒子状態にする方法に特に制限はないが、例え
ば、油相と水相とをゆっくり混合しながらホモミキサー
を用いて約30分間混合、乳化させるか、又は、高圧ホ
モジナイザ−、マイクロフルイダイザー等の乳化機を用
いて最終的にW/O型乳化物を得、これを乾燥処理する
ことにより得られる。ここで、「最終的にW/O型乳化
物を得」とは、乳化初期段階でW/O型やO/W型であ
っても、O/W型及びW/O型の混合物であっても、最
終的にW/O型になれば良いという意味である。なお、
本発明において、ペースト相又は固体相の平均粒子径と
は、レーザー回折式粒度分布測定装置(LA−500
型、(株)堀場製作所製)を用いて測定した値である。
【0013】次に、本発明に用いられる油性組成物の油
相について説明する。該油相は、乳化剤及び油性成分を
含有してなるものである。上記乳化剤としては、食品、
飼料、香粧品、医薬品及び工業等の分野で利用される公
知の乳化剤を下記に述べる以外は特に制限なく用いるこ
とができる。本発明において用いられる乳化剤として
は、HLBが10以下の乳化剤を用いるのが好ましい。
またHLBが1以上の乳化剤を用いるのが好ましい。H
LBが10より大きい乳化剤のみを用いた場合、W/O
型乳化物の調製ができないため油性組成物が得られな
い。
【0014】HLBが10以下の乳化剤としては、例え
ば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、有機酸モノグリセライド、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、ジグリセライド、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、水添レシチン、レ
シチン等が挙げられ、具体的にはソルビタンモノオレー
ト、ソルビタンジステアレート、グリセリンモノステア
レート、グリセリンモノリノレート、クエン酸とグリセ
リンモノオレートのエステル化物、プロピレングリコー
ルモノステアレート、グリセリンジオレート、グリセリ
ンジリノレート、なたね油とグリセリンのエステル交換
により得られたジグリセライド、サフラワーとグリセリ
ンのエステル交換により得られたジグリセライド、ジグ
リセリンジステアレート、ジグリセリントリステアレー
ト、ヘキサグリセリントリオレート、ヘキサグリセリン
ペンタステアレート、テトラグリセリン縮合リシノレー
ト、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ
糖トリないしペンタステアリン酸エステル、レシチン
(日清製油(株)製、レシチンDX、ベイシスLP−2
0)、水添レシチン(日清製油(株)製、ベイシスLP
−20H)等が挙げられる。本発明ではとりわけポリグ
リセリン縮合リシノル酸エステル単独、又はこれとポリ
グリセリン脂肪酸エステルあるいはグリセリンモノ脂肪
酸エステルやレシチンとの併用が望ましい。本発明にお
いては、上記乳化剤を単独で用いてもよく、又は2種以
上を組み合わせてもよい。本発明に用いられる油性組成
物の油相中の上記乳化剤の含有量は、0.5〜95重量
%で、好ましくは0.5〜50重量%であり、更に好ま
しくは1〜30重量%である。
【0015】また、本発明においては、HLB10以下
の乳化剤にHLBが10以上の乳化剤を併用してもよ
い。このとき、添加する全乳化剤のHLB(計算値)
は、10以下でなければならない。HLB10以上の乳
化剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、抽出レシチン、酵素分解レシ
チン、水添レシチン、サポニン、糖脂質、蛋白質、蛋白
加水分解物(ゼラチン、にかわを除く)、等がある。具
体的には、ショ糖ステアリン酸モノエステル、ヘキサグ
リセリンオレイン酸モノエステル、デカグリセリンステ
アリン酸モノエステル、抽出レシチン(日清製油(株)
製、ベイシスLS−60)、酵素分解レシチン(日清製
油(株)製、ベイシスLG−10K、ベイシスLP−2
0E)、水添レシチン(日清製油(株)製、ベイシスL
S−60H)、キラヤサポニン、大豆蛋白加水分解物、
カゼインナトリウム、小麦グルテン加水分解物等が挙げ
られる。本発明においては、上記乳化剤の単独又は2種
以上を組み合わせたものを親油性乳化剤と併用すること
ができる。
【0016】本発明で用いられる油性成分としては、食
品の分野で利用される公知の油性成分を特に制限なく用
いることができる。該油性成分としては、液体状態のも
のを用いるが、常温で液体状態のものでもよく、また、
加温により溶解するものであれば、特に制限なく用いる
ことができる。該油性成分としては、例えば、炭化水素
類、エステル類、動植物性油脂類、ワックス類、ハゼ
脂、高級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン系物
質、ステロール類、樹脂類等、これらを酵素的処理(加
水分解、エステル交換等)や化学的処理(エステル交
換、水素添加等)したもの等が該当する。製造上及び取
り扱い面から油相は、常温で液状か流動性を有する状態
のものを用いるのが好ましい。これらの例として大豆
油、なたね油、コーン油、ごま油、綿実油、サフラワー
油、ひまわり油、落花生油、米胚芽油、小麦胚芽油、玄
米胚芽油、ハトムギ油、マカダミアンナッツ油、ガーリ
ックオイル、ツバキ油、パーム油、オリーブ油、ホホバ
油、マカデミアンナッツ油、アボガド油、ボラージ油、
ヒマシ油、アマニ油、シソ油、ユーカリ油、月見草油、
タートル油、ミンク油、豚脂、牛脂、馬油、蛇油、魚
油、卵油、卵黄油、スクワラン、スクワレン、トリカプ
リル酸グリセリルエステル、カプリル酸及びカプリン酸
の混合脂肪酸のトリグリセリド等をあげることができ
る。
【0017】また大豆硬化油、なたね硬化油、パーム硬
化油、魚硬化油、トリステアリン酸グリセリルエステ
ル、ロジン、コレステロール、フィトステロール(カン
ペステロール、スチグマステロール、シトステロール
等)、オレンジラフィー油、ラノリン、ミリスチン酸、
パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、エメ
リー社製イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、10−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、エル
シン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサ
ヘキサエン酸、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシ
ンワックス、ミツロウ、ワセリン、ハードファット、カ
ルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワッ
クス、米ぬかワックス、木ろうセラック、動植物由来の
精油成分等も対象とすることができる。これら油性成分
は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0018】また、本発明に用いられる油性組成物の油
相には、公知の防腐剤、着色料又は香料等の添加剤を添
加することができる。該添加剤を添加する場合、その添
加量は、油性組成物の油相の全重量に対して、好ましく
は0.01〜5重量%である。本発明に用いられる油性
組成物においては、油相に油溶性有効物質を含有させて
もよい。上記油溶性有効物質とは、例えば、抗酸化剤、
栄養強化剤、薬剤及び動植物抽出物質が挙げられ、具体
的には、ミックストコフェロール、dl−α−トコフェ
ロ−ル、酢酸−dl−α−トコフェロ−ル、トコトリエ
ノール、EPA、DHA、ゴマ油抽出物、β−カロチ
ン、ビタミンA、ローズマリー油、ビタミンD類、ビタ
ミンK類、必須脂肪酸、米ぬか油抽出物、γ−オリザノ
ール、センブリエキス、プロポリス抽出物、セージ抽出
物、ペパー抽出物、スクワレン、スッポンオイル、肝油
等が挙げられる。上記油溶性有効物質は、単独で用いて
もよく、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。上
記油溶性有効物質を油相に含有させる場合、その含有量
は、油相の全重量に対しては、好ましくは0.1〜99
重量%であり、更に好ましくは0.2〜40重量%であ
る。
【0019】本発明に用いられる油性組成物は、上記ペ
ースト相又は固体相を1〜80重量%、好ましくは5〜
70重量%、より好ましくは10〜60重量%、上記油
相を99〜20重量%、好ましくは95〜30重量%、
より好ましくは90〜40重量%含有するものがよい。
【0020】本発明に用いられる油性組成物の製造方法
には特に制限はないが、例えば、後述する方法によって
製造することができる。本発明に用いられる油性組成物
の製造方法は、甘味料、水溶性フィルム形成剤、水を含
有する水相を10〜90℃に調整し、該水相と、油性成
分及び乳化剤を含有する油相とを混合して最終的にW/
O乳化物とし、次いでペースト相又は固体相中の水分含
有量が30重量%以下となるように乾燥処理することか
らなる。また、増粘安定剤等を添加する場合は、上記水
相に混合溶解する。上記甘味料、水溶性フィルム形成
剤、増粘安定剤、油性成分及び乳化剤としては、本発明
に用いられる油性組成物に含有されるものと同様のもの
が用いられる。上記水としては、特に制限はなく、精製
水、蒸留水及び水道水等を用いることができる。本発明
に用いられる油性組成物の製造方法においては、先ず甘
味料、水溶性フィルム形成剤を水に混合し水相とする。
上記水相に、増粘安定剤等を添加する場合は、ここで水
相に混合する。また、上記水相には、本発明に用いられ
る油性組成物のペースト相又は固体相に含有させること
ができる添加剤等を添加してもよい。次いで、上記水相
を10〜90℃の温度に調整する。また、乳化剤及び油
性成分を混合して油相とする。該油相中の乳化剤の混合
割合は、油相の全重量に対して0.5〜95重量%、好
ましくは0.5〜50重量%で、更に好ましくは1〜3
0重量である。また、上記油相には、本発明に用いられ
る油性組成物の油相に含有させることができる油性有効
物質及び添加剤等を添加してもよい。次いで、上記油相
と、上記水相を混合して最終的にW/O型乳化物とす
る。この場合、上記油相も10から90℃の温度に調整
することが好ましい。油相を加温することにより、常温
で固体状態の油性成分を添加することが可能となる。ま
た、上記水相及び上記油相の混合割合(上記水相の重量
部/上記油相の重量部)は、好ましくは90/10〜5
/95であり、更に好ましくは、80/20〜10/9
0である。
【0021】上記水相と油相との混合物を最終的にW/
O型乳化物とする方法としては、従来公知の方法を特に
制限なく用いることができ、例えば、上記水相と油相と
の混合物を、プロペラ、ホモミキサー、ホモディスパ
ー、高圧ホモジナイザー、マイクロフルイダイザー等の
乳化機を用いて乳化する方法が挙げられる。次いで、上
記W/O型乳化物を、乾燥処理することにより、ペース
ト相又は固体相中の水分含有量が30重量%以下、好ま
しくは0〜20重量%、さらに好ましくは0〜15重量
%、最も好ましくは0〜10重量%となるよう処理し、
油性組成物とする。このように親油性乳化剤が水相まわ
りに密に配列したW/O型乳化物を乾燥してペースト相
又は固体相を形成させると、親油性乳化剤の親水性部分
が、ペースト相又は固体相に取り込まれた形でペースト
相又は固体相のまわりに密に配列するため、ペースト相
又は固体相の油中での分散安定性が非常に高くなると考
えられる。上記W/O型乳化物を、乾燥する方法として
は特に制限されないが、例えば、減圧乾燥、加熱乾燥、
薄膜蒸留乾燥及び凍結乾燥等の方法が挙げられる。ま
た、上記W/O型乳化物を加温したままの状態で行って
もよく、上記W/O型乳化物を冷蔵温度〜室温まで冷却
した後に行ってもよい。
【0022】次に、本発明の乳化組成物について詳述す
る。本発明の乳化組成物は、先に説明した油性組成物を
内相とし、親水性乳化能物質を含む多価アルコール相を
外相としたもので、油性組成物粒子が多価アルコール相
中に分散している。
【0023】本発明の乳化組成物は、上記油性組成物と
多価アルコール相の混合割合(上記油性組成物の重量部
/上記多価アルコール相の重量部)は、1/99〜80
/20であり、好ましくは5/95〜60/40であ
り、より好ましくは10/90〜50/50である。上
記油性組成物と、多価アルコール相の混合割合を調整す
ることによって、外観が不透明、半透明、透明の乳化物
を得ることができる。本発明の乳化組成物の平均粒子径
は、100μm以下、好ましくは50μm以下、さらに
好ましくは20μm以下、最も好ましくは10μm以下
である。
【0024】本発明に用いられる多価アルコールは種々
のものを使用できるが、分子内に2個以上、より好まし
くは2〜12個、さらに好ましくは2〜6個の水酸基を
有する水溶性のものがよい。例えばグルコース、マルト
ース、マルチトール、ソルビタン、ソルビトール、ショ
糖、水飴、乳糖、フルクトース、キシリトール、イノシ
トール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチ
レングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリ
セリン、ポリグリセリン(平均重合度:4〜10)、還
元澱粉糖化物、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖等
を挙げることができる。これらの多価アルコールは、単
独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いて
もよい。該多価アルコールの好ましい含有量は、多価ア
ルコール相の全重量に対して、50〜99.9重量%、
好ましくは60〜99.5重量%、より好ましくは70
〜99.5重量%である。
【0025】上記親水性乳化能物質とは、HLBが7〜
20の乳化剤又は乳化機能を有する親水性素材で、例え
ば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、レシチン、抽出レシチン、酵素分解レシチン、水
添レシチン、サポニン、糖脂質、アラビアガム、蛋白
質、蛋白加水分解物、澱粉加水分解物、加工澱粉、ヘミ
セルロース、澱粉微生物培養物、水溶性皮膜形成合成高
分子等である。上記加工澱粉とは、澱粉又は澱粉加水分
解物を加工処理したもので、例えば、酸化澱粉、一澱粉
リン酸エステル、二澱粉リン酸エステル、リン酸化二澱
粉リン酸エステル、アセチル化二澱粉リン酸エステル、
アセチル化澱粉、アセチル化二澱粉アジピン酸、ヒドロ
キシプロピル二澱粉リン酸エステル、オクテニルコハク
酸澱粉ナトリウム、オクテニルコハク酸澱粉加水分解物
ナトリウム等である。上記親水性乳化能物質とは、具体
的には、ショ糖ステアリン酸モノエステル、テトラグリ
セリンオレイン酸モノエステル(日清製油(株)製、M
O−310)、ヘキサグリセリンオレイン酸モノエステ
ル、ヘキサグリセリンオレイン酸トリエステル(阪本薬
品工業(株)製、TS−500)、デカグリセリンステ
アリン酸モノエステル、レシチン(日清製油(株)製、
ベイシスLP−20)、抽出レシチン(日清製油(株)
製、ベイシスLS60)、酵素分解レシチン(日清製油
(株)製、ベイシスLG−10K、ベイシスLP−20
E)、水添レシチン(日清製油(株)製、ベイシスLP
−20H、ベイシスLS−60H)、キラヤサポニン、
ゼラチン、にかわ、大豆蛋白加水分解物(日清製油
(株)製、ソルピー2000)、カゼインナトリウム、
小麦グルテン加水分解物、デキストリン、コーン澱粉加
水分解物とアルケニルコハク酸とのエステル化物、アラ
ビノガラクタン、コーンファイバー(例えば、日本食品
化工(株)製、セルエース#40)、大豆より抽出した
ファイバー(不二製油(株)製、ソヤファイブ−S)、
小麦粉のキシラン、プルラン、カルボキシルメチルセル
ロース等が挙げられる。上記親水性乳化能物質は、単独
で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いても
よい。該親水性乳化能物質の好ましい含有量は、多価ア
ルコール相の全重量に対して、0.1〜50重量%、好
ましく0.5〜40重量%、より好ましくは0.5〜3
0重量%である。
【0026】上記多価アルコール相には、防腐、乳化安
定化等の目的で一価アルコールを含有させることができ
る。上記一価アルコールは、例えば、99.5%エタノ
ールや90%エタノールである。上記一価アルコール
は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて
用いてもよい。該一価アルコールの好ましい含有量は、
乳化組成物の全重量に対して、0.5〜20重量%、よ
り好ましくは0.5〜10重量%である。
【0027】本発明の乳化組成物に用いられる水は、先
に述べた油性組成物に用いることができる水と同じもの
を用いることができる。
【0028】また、本発明の乳化組成物の多価アルコー
ル相には、必要に応じて、上記油性組成物に用いる増粘
安定剤を添加することもできる。例えば、アラビアガ
ム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビーンガ
ム、カラギーナン、寒天、ペクチン、アルギン酸ナトリ
ウム、ジェランガム等が挙げられる。上記増粘安定剤
は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて
用いてもよい。上記増粘安定剤の添加量は、乳化組成物
の全重量に対して、0.01〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%
である。
【0029】更に、本発明品の乳化組成物の多価アルコ
ール相には、公知の防腐剤、着色料、香料、又はpH調
整剤等を添加することができる。該添加剤を添加する場
合、その含有量は、乳化組成物の全重量に対して、好ま
しくは0.01〜5重量%である。
【0030】本発明の乳化組成物の製造方法には特に制
限はないが、例えば、後述する方法によって製造するこ
とができる。本発明の乳化組成物の製造方法は、先ず多
価アルコール相に、親水性乳化能物質を溶解する。次い
で、上記水相を10〜90℃の温度に調整する。また、
水性有効物質を含有した油性組成物を10〜90℃の温
度に調整する。次いで、上記多価アルコール相と、上記
油性組成物を混合して、油性組成物が内相、多価アルコ
ール相が外相となるよう乳化する。この時の乳化温度
は、10〜90℃の温度に調整することが好ましい。上
記油性組成物と、上記多価アルコール相との混合割合
(上記油性組成物の重量部/上記多価アルコール相の重
量部)は、1/99〜80/20であり、好ましくは5
/95〜60/40であり、更に好ましくは10/90
〜50/50である。乳化は、従来公知の方法を特に制
限なく用いることができ、例えば、プロペラ、ホモミキ
サー、ホモディスパー、高圧ホモジナイザー、マイクロ
フルイダイザー等の乳化機を用いて行うことができる。
【0031】次に、本発明の粉末組成物について詳述す
る。本発明の粉末組成物は、甘味料を含有する上記油性
組成物と粉末化基材とからなるもので、油性組成物を粉
末化基材に吸着又は包接させたものである。本発明の粉
末組成物は、先に説明した油性組成物を1〜80重量
%、好ましくは5〜60重量%、より好ましくは10〜
50重量%含有し、上記粉末化基材を99〜20重量
%、好ましくは95〜40重量%、より好ましくは90
〜50重量%を含有する。
【0032】本発明の粉末化組成物の粉末化基材は、油
を吸着又は包接させることのできる物質で、澱粉、澱粉
加水分解物、サイクロデキストリン、蛋白、蛋白加水分
解物、複合蛋白質、加工澱粉、多価アルコール、アラビ
アガム、増粘安定剤、澱粉微生物培養物、ヘミセルロー
ス、水溶性皮膜形成合成高分子等が挙げられる。上記粉
末化基材は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み
合わせて用いてもよい。上記粉末化基材として用いられ
る澱粉、澱粉加水分解物、サイクロデキストリン、蛋
白、蛋白加水分解物、複合蛋白質は、例えば、コーン澱
粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、又
はこれら澱粉の加水分解物、α−サイクロデキストリ
ン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキスト
リン、分岐型サイクロデキストリン、化学修飾サイクロ
デキストリン、コーン蛋白、大豆蛋白、カゼインナトリ
ウム、糖蛋白、脱脂乳、及びこれら蛋白の加水分解物、
ゼラチン、にかわ、小麦グルテン加水分解物、レシチン
蛋白複合体等が挙げられる。上記粉末化基材に用いられ
る加工澱粉は、澱粉又は澱粉加水分解物を加工処理した
もので、例えば、酸化澱粉、一澱粉リン酸エステル、二
澱粉リン酸エステル、リン酸化二澱粉リン酸エステル、
アセチル化二澱粉リン酸エステル、アセチル化澱粉、ア
セチル化二澱粉アジピン酸、ヒドロキシプロピル二澱粉
リン酸エステル、オクテニルコハク酸澱粉ナトリウム、
オクテニルコハク酸澱粉加水分解物ナトリウム等であ
る。上記粉末化基材に用いられる多価アルコールとして
は種々のものを用いることができ、先に述べた乳化組成
物に用いることができる多価アルコールと同じものを用
いることができる。上記粉末化基材に用いられる増粘安
定剤は、例えば、キサンタンガム、グアーガム、ローカ
ストビーンガム、カラギーナン、寒天、ペクチン、アル
ギン酸ナトリウム、ジェランガム等が挙げられる。上記
粉末化基材に用いられる澱粉微生物培養物は、先に述べ
た油性組成物に用いることができる澱粉微生物培養物と
同じものを用いることができる。上記粉末化基材に用い
られるヘミセルロースは、先に述べた油性組成物に用い
ることができるヘミセルロースと同じものを用いること
ができる。上記粉末化基材に用いられる水溶性皮膜形成
合成高分子は、先に述べた油性組成物に用いることがで
きる水溶性皮膜形成合成高分子と同じものを用いること
ができる。上記、粉末化基材は、単独で用いてもよく、
又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記粉末化
基材の含有量は、粉末状組成物全重量に対して、20〜
99重量%、好ましくは40〜95重量%、さらに好ま
しくは50〜90重量%である。
【0033】更に、本発明品の粉末組成物には、公知の
粉末流動性向上剤(乳酸カルシウムやシリカゲル等)、
着色料、香料等を配合又は添加することができる。該添
加剤を添加する場合、その配合又は添加量は、粉末重量
に対して、好ましくは0.01〜5重量%である。
【0034】本発明の粉末組成物の製造方法には特に制
限はないが、例えば、後述する方法によって製造するこ
とができる。上記粉末化基材を、ホバートミキサー、ヘ
ンシェルミキサー、アトマイザー、ファイングラインダ
ー、コーヒーミル、石臼等の攪拌機に投入後、流動して
いる粉末化基材中に、上記油性組成物をゆっくり投入・
攪拌することにより、本発明の粉末組成物を得る。上記
油性組成物及び上記粉末化基材の混合割合(上記油性組
成物の重量部/上記粉末化基材の重量部)は、1/99
〜80/20であり、好ましくは、5/95〜60/4
0であり、さらに好ましくは10/90〜50/50で
ある。
【0035】本発明の油性組成物、乳化組成物、粉末組
成物の食品への添加量は0.1%〜40%で、0.1%
〜30%が好ましく、0.1%〜20%がさらに好まし
い。本発明の甘味遅効機能を有する油性組成物は、油で
希釈した状態やそのままの状態で食品に用いることがで
きる。本発明の甘味遅効機能を有する乳化組成物及び粉
末組成物は、水に分散させた状態やそのままの状態で食
品に用いることができる。また、本発明の組成物は、甘
味料が水溶液状態でなく、水分の少ない状態として油性
成分に被覆されているため、甘味料自体の劣化、分解、
腐敗等を防止することができる。
【0036】次に本発明品を、ガムに使用した場合につ
いて説明する。本発明の油性組成物のガムへの添加量は
0.1%〜20%で、0.1%〜15%が好ましく、
0.1%〜10%がさらに好ましい。本発明の乳化組成
物、粉末組成物のガムへの添加量は0.1%〜40%
で、0.1%〜30%が好ましく、0.1%〜20%が
さらに好ましい。通常、ガムベースに添加された甘味料
は、口の中で全量がすぐに溶出してしまうため甘味を感
じる時間は、本発明の評価法に準じて測定すると約5〜
6分である。本発明の甘味遅効機能を有する油性組成
物、乳化組成物及び粉末組成物を、チューインガムや風
船ガムに添加することにより、ガムを噛んだときの甘味
を感じる時間が約2〜3分もさらに長く持続させること
ができる。これは、ガムベース中の遅効性甘味組成物
が、口の中で間噛まれることにより、唾液中へ特定微粒
子状の甘味料が、徐放溶出現象により一度に溶け出さ
ず、徐々に溶出してくるためと考えられる。
【0037】
【実施例】本発明を、以下の実施例を用いて更に具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0038】以下に実施する製造例1〜8及び比較製造
例1〜5において、油性組成物中の水分含有量、油性組
成物のペースト相又は固体相中の水分含有量、ペースト
相又は固体相中の甘味料含有量、ペースト相又は固体相
の平均粒子径は、以下の方法により測定及び算出した値
である。 〔油性組成物中の水分含有量〕油性組成物中の水分含有
量は、乾燥減量法で測定した。 〔ペースト相又は固体相中の水分含有量〕油性組成物の
水分は、全てペースト相又は固体相中に含まれているの
で、油性組成物の水分含有量から下記計算式により求め
た。 ペースト相又は固体相中の水含有量(重量%)=(油性
組成物中の水重量/ペースト相又は固体相重量)×10
0 〔ペースト相又は固体相中の甘味料含有量〕 ペースト相又は固体相中の甘味料含有量(重量%)=
(甘味料重量/ペースト相又は固体相重量)×100 〔ペースト相又は固体相中の高甘度甘味料含有量〕 ペースト相又は固体相中の高甘度甘味料含有量(重量
%)=(高甘度甘味料重量/ペースト相又は固体相重
量)×100 〔ペースト相又は固体相の平均粒子径〕油性組成物のペ
ースト相又は固体相の平均粒子径は、レーザー回折式粒
度分布測定装置(LA−500型、株式会社堀場製作所
製)を用いて測定した。
【0039】製造例1 酵素分解ステビア(東洋精糖(株)製、αGスイートP
X)3.0g、キシリトール(東和化成(株)製、キシ
リット)5.0g、D−ソルビトール液(東和化成工業
(株)製、ソルビットL−70、水分含有量:30重量
%)10.0g、水47.0gを混合して60℃に加温
したものを水相とし、菜種油(日清製油(株)製、ユニ
エースR)30.0g、ポリグリセリン縮合リシノレイ
ン酸エステル(阪本薬品工業(株)製、SYグリスターC
R−500、HLB:2)5.0gを混合して60℃で
溶解させたものを油相とした。この油相に前記水相をゆ
っくり添加しながらホモミキサーを用いて6000rpm
で20分間、60℃で混合乳化することによりW/O乳
化物を得た。次いで、得られた乳化物をエバポレーター
を用いて減圧脱水を行い、脱水している途中で操作を止
めた。その結果、甘味料を27.4重量%含有する液状
透明の油性組成物を得た。油性組成物中の水分含有量は
8.7重量%、酵素分解ステビアの含有量は5.5重量
%であった。油相中に分散しているペースト相中の水分
含有量は24.1重量%、甘味料の含有量は75.9重
量%であった。ペースト相の平均粒子径は1.3μmで
あった。
【0040】製造例2 アスパルテーム(味の素(株)製、PAL SWEET
DIET)1.3g、キシリット5.0g、パラチニ
ット(三井製糖(株)製、パラチニット粒状PN)5.
0g、水58.7gを混合して、クエン酸でpH4に調
整後、60℃に加温したものを水相とし、中鎖脂肪酸ト
リグリセリド(日清製油(株)製、ODO)25.0
g、トコフェロール(日清製油(株)製、トコフェロー
ル100)2.0g、ポリグリセリン縮合リシノレイン
酸エステル(阪本薬品工業(株)製、SYグリスターC
R−310、HLB:2)2.5g、グリセリン脂肪酸
モノエステル(理研ビタミン(株)製、エマルジーM
U、HLB:4.2)0.5gを混合して60℃で溶解
させたものを油相とした。この油相に前記水相をゆっく
り添加しながらホモミキサーを用いて6000rpmで2
0分間、60℃で混合乳化することによりW/O乳化物
を得た。次いで、得られた乳化物をエバポレーターを用
いて減圧脱水を行い、脱水している途中で操作を止め
た。その結果、甘味料を26.2重量%含有する液状半
透明の油性組成物を得た。油性組成物中の水分含有量は
4.3重量%、アスパルテームの含有量は3.0重量%
であった。油相中に分散している固体相中の水分含有量
は14.1重量%、甘味料の含有量は85.9重量%で
あった。固体相の平均粒子径は1.1μmであった。
【0041】製造例3 αGスイートPX3.0g、キシリット10.0g、フ
ラクトオリゴ糖(明治製菓(株)製、メイオリゴ糖)1
0.0g、水47.0gを混合して60℃に加温したも
のを水相とし、ユニエースR10.0g、ペンタグリセ
リン縮合リシノレイン酸エステル(太陽化学(株)製、
サンソフトNO818TY、HLB:2)5.0g、グリ
セリンジオレイン酸エステル15.0gを混合して60
℃で溶解させたものを油相とした。この油相に前記水相
をゆっくり添加しながらホモミキサーを用いて6000
rpmで20分間、60℃で混合乳化することによりW/
O乳化物を得た。次いで、得られた乳化物をオイルポン
プを用いて減圧脱水し、脱水途中で操作を止めた。その
結果、甘味料を41.9重量%含有する液状白色の油性
組成物を得た。油性組成物中の水分含有量は3.4重量
%、酵素分解ステビアの含有量は5.5重量%であっ
た。油相中に分散している固体相中の水分含有量は7.
5重量%、甘味料の含有量は92.5重量%であった。
固体相の平均粒子径は1.0μmであった。
【0042】製造例4 PAL SWEET DIET1.2g、エリスリット
10.0g、ソルビットL−70、5.0g、水58.
8gを混合して60℃に加温したものを水相とし、大豆
油(日清製油(株)製、ユニエースS)19.0g、大
豆硬化油(日清製油(株)製、大豆硬化油34)1.0
g、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(理研
ビタミン(株)製、ポエムPR−300、HLB:1.
7)5.0gを混合して60℃で溶解させたものを油相
とした。この油相に前記水相をゆっくり添加しながらホ
モミキサーを用いて6000rpmで20分間、60℃で
混合乳化することによりW/O乳化物を得た。次いで、
得られた乳化物をオイルポンプを用いて減圧脱水するこ
とにより、甘味料37.0重量%を含有する液状白色の
油性組成物を得た。油性組成物中の水分含有量は0.1
重量%、アスパルテームの含有量は3.0重量%であっ
た。油相中に分散している固体相中の水分含有量は0.
3重量%、甘味料の含有量は99.7重量%であった。
固体相の平均粒子径は0.5μmであった。
【0043】製造例5 PAL SWEET DIET1.4g、ゼラチン(新
田ゼラチン(株)製、ゼラチンKC)10.0g、水5
6.0gを混合し、クエン酸でpH4に調整後、60℃
に加温したものを水相とした。綿実油28.0g、SY
グリスターCR−310、4.5g、レシチン(日清製
油(株)製、レシチンDX)0.1gを混合して60℃
で溶解させたものを油相とした。以下製造例2の方法と
同様にして甘味料3.0重量%含有する液状白色の油性
組成物を得た。油性組成物中の水分含有量は5.2重量
%、アスパルテームの含有量は3.0重量%であった。
油相中に分散している固体相中の水分含有量は17.5
重量%、甘味料の含有量は10.1重量%であった。固
体相の平均粒子径は1.3μmであった。
【0044】製造例6 αGスイートPX3.0g、マルチトール(東和化成
(株)製、アマルティーMR−50)5.0g、アラビ
アガム(三栄薬品貿易(株)製、アラビックコールS
S)10.0g、水45.5gを混合して、加温したも
のを水相とし、米ぬか油30.0g、ボラージ油2.0
g、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(太陽
化学(株)製、サンソフトNO818H、HLB:2)
4.0g、グリセリン脂肪酸モノエステル(理研ビタミ
ン(株)製、エマルジーMU、HLB:4.2)0.5
gを混合して60℃で溶解させたものを油相とした。こ
の油相に前記水相をゆっくり添加しながらホモミキサー
を用いて6000rpmで20分間、60℃で混合乳化す
ることによりW/O乳化物を得た。以下、製造例3と同
様にして、甘味料を14.3重量%含有する液状白色の
油性組成物を得た。油性組成物中の水分含有量は2.9
重量%、酵素分解ステビアの含有量は5.3重量%であ
った。油相中に分散している固体相中の水分含有量は
8.3重量%、甘味料の含有量は40.7重量%であっ
た。固体相の平均粒子径は0.9μmであった。
【0045】製造例7 PAL SWEET DIET1.4g、キシリット
5.0、アラビックコールSS、9.0g、プルラン
(林原(株)製、プルラン)1.0g、水52.6gを
混合して60℃に加温したものを水相とし、コーン油2
6.0g、ポエムPR−300、4.0g、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル(阪本薬品工業(株)製、SYグリ
スターPO−310)1.0gを混合して60℃で溶解
させたものを油相とした。この油相に前記水相をゆっく
り添加しながらホモミキサーを用いて6000rpmで2
0分間、60℃で混合乳化することによりW/O乳化物
を得た。次いで、得られた乳化物をオイルポンプを用い
て減圧脱水することにより、甘味料を13.4重量%含
有する液状白色の油性組成物を得た。油性組成物中の水
分含有量は1.0重量%、アスパルテームの含有量は
2.9重量%であった。油相中に分散している固体相中
の水分含有量は2.8重量%、甘味料の含有量は37.
9重量%であった。固体相の平均粒子径は0.7μmで
あった。
【0046】製造例8 αGスイートPX2.8g、PAL SWEET DI
ET0.2g、ソルビットL−70、5.0g、水溶性
コーンファイバー(日本食品化工(株)製、セルエース
#25)5.0g、寒天(伊那食品工業(株)製、ウル
トラ寒天AX−30)1.0g、水44.0gを混合し
て60℃に加温したものを水相とし、ユニエースS3
7.0g、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
(理研ビタミン(株)製、ポエムPR−300、HL
B:0.3)5.0gを混合して60℃で溶解させたも
のを油相とした。この油相に前記水相をゆっくり添加し
ながらホモミキサーを用いて6000rpmで20分間、
60℃で混合乳化することによりW/O乳化物を得た。
次いで、得られた乳化物をオイルポンプを用いて減圧脱
水することにより、甘味料を11.9重量%含有する液
状白色の油性組成物を得た。油性組成物中の水分含有量
は0.1重量%、酵素分解ステビアとアスパルテームの
含有量は5.5重量%であった。油相中に分散している
固体相中の水分含有量は0.4重量%、甘味料の含有量
は51.8重量%であった。固体相の平均粒子径は0.
5μmであった。
【0047】製造例9 製造例3で得た油性組成物30gを60℃に加温した。
へキサグリセリンモノステアリンエステル(阪本薬品工
業(株)製、SYグリスターMO−500、HLB:1
1)5g、ソルビットL−70、63g、99.5%エ
タノール2gを混合して60℃に加温したものを多価ア
ルコール相とした。この多価アルコール相に前記油性組
成物をゆっくり添加しながらホモディスパーを用いて4
000rpmで20分間、混合乳化することにより、甘味
料を含有した白色の乳化組成物を得た。該乳化組成物を
顕微鏡で観測すると、油粒子中には5μm以下の固体相
微粒子が存在していた。また、得られた乳化組成物1g
を水99gに添加することにより、半透明白色の乳化組
成物希釈液を得た。
【0048】製造例10 製造例8で得た油性組成物30gを60℃に加温した。
ポリグリセリン脂肪酸エステル(阪本薬品工業(株)
製、SYグリスターMO−750、HLB12.9)5
g、ポリグリセリン脂肪酸エステル(阪本薬品工業
(株)製、SYグリスターMS−500、HLB11.
6)0.5g、グリセリン65.0gを混合して60℃
に加温したものを多価アルコール相とした。以下製造例
9の方法と同様にして、甘味料を含有した白色の乳化組
成物を得た。該乳化組成物を顕微鏡で観測すると、油粒
子中には5μm以下の固体相微粒子が存在していた。
【0049】製造例11 澱粉加水分解物(松谷化学工業(株)製、パインフロ
ー)50g、澱粉加水分解物(松谷化学工業(株)製、
パインデックス#3)20.0gをホバートミキサーに
投入し、粉末を回転流動させているところへ、製造例2
で得た油性組成物30g(50℃)をゆっくり滴下後、
20分間攪拌することにより、甘味料を含有する流動性
の良い粉末組成物を得た。また、得られた粉末組成物1
gを水99gに添加することにより、白色の乳化液を得
た。この乳化液を顕微鏡で観測すると、油粒子中には5
μm以下の固体相微粒子が存在していた。
【0050】製造例12 カッターミキサーへサイクロデキストリン(日本食品化
工(株)製、セルデックスB−100)40g、パイン
デックス#3、30g、を入れる。そこへ製造例3の油
性組成物30gを徐々に添加し、1時間攪拌・混合する
ことにより、甘味料を含有する流動性の良い粉末組成物
を得た。また、得られた粉末組成物1gを水99gに添
加することにより、半透明の乳化液を得た。この乳化液
を顕微鏡で観測すると、油粒子中には5μm以下の固体
相微粒子が存在していた。
【0051】比較製造例1 αGスイートPX3.0g、キシリット5.0g、ソル
ビットL−70、10.0g、ゼラチンKC10.0
g、水37.0gを混合して60℃に加温したものを水
相とし、ユニエースR30.0g、SYグリスターCR
−500、5.0g、gを混合して60℃で溶解させた
ものを油相とした。この油相に前記水相をゆっくり添加
し、プロペラ攪拌器で200rpmで20分間攪拌乳化す
ることによりW/O乳化物を得た。次いで、得られた乳
化物をオイルポンプを用いて減圧脱水することにより、
甘味料を24.8重量%含有する液状白色の油性組成物
を得た。油性組成物中の水分含有量は1.0重量%、酵
素分解ステビアの含有量は5.0重量%であった。油相
中に分散している固体相中の水分含有量は2.3重量
%、甘味料の含有量は58.6重量%であった。固体相
の平均粒子径は6.2μmであった。調製1日後、多量
の甘味料とゼラチンの沈澱物が生じていた。
【0052】比較製造例2 αGスイートPX3.0g、キシリット5.0g、ソル
ビットL−70、10.0g、ゼラチンKC10.0
g、水37.0gを混合して60℃に加温したものを水
相とし、ユニエースR30.0g、SYグリスターCR
−500、5.0g、gを混合して60℃で溶解させた
ものを油相とした。この油相に前記水相をゆっくり添加
しながらホモミキサーを用いて6000rpmで20分
間、60℃で混合乳化することにより甘味料を15.0
重量%含有する液状白色のW/O乳化物を得た。乳化物
中の水分含有量は40.0重量%、酵素分解ステビアの
含有量は3.0重量%であった。水相中の水分含有量は
61.6重量%、甘味料の含有量は23.1重量%であ
った。乳化粒子の平均粒子径は1.8μmであった。
【0053】比較製造例3 αGスイートPX3.0g、キシリット5.0g、ソル
ビットL−70、10.0g、ゼラチンKC10.0
g、水37.0gを混合して60℃に加温したものを水
相とし、ユニエースR30.0g、SYグリスターCR
−500、5.0g、gを混合して60℃で溶解させた
ものを油相とした。この油相に前記水相をゆっくり添加
しながらホモミキサーを用いて6000rpmで20分
間、60℃で混合乳化することにより液状白色のW/O
乳化物を得た。次いで、得られた乳化物をエバポレータ
ーを用いて製造例1よりも短い時間乾燥することによ
り、甘味料を20.2重量%含有し、製造例1よりも水
分含有量が多い液状白色のW/O乳化物を得た。乳化物
中の水分含有量は19.4重量%、酵素分解ステビアの
含有量は4.0重量%であった。水相中の水分含有量は
36.5重量%、甘味料の含有量は38.1重量%であ
った。乳化粒子の平均粒子径は1.7μmであった。
【0054】比較製造例4 αGスイートPX3.0g、キシリット5.0g、ソル
ビットL−70、10.0g、ゼラチンKC10.0
g、SYグリスターMO−500、5.0g、水37.
0gを混合して60℃に加温したものを水相とし、ユニ
エースR30.0g、SYグリスターCR−500、
5.0g、gを混合して60℃で溶解させたものを油相
とした。この油相に前記水相をゆっくり添加しながらホ
モミキサーを用いて6000rpmで20分間、60℃で
混合乳化を行ったが、W/O乳化物が転相してO/W乳
化物となってしまい、油性組成物は得られなかった。
【0055】比較製造例5 比較製造例2で得た乳化組成物30gを60℃に加温し
た。SYグリスターMO−500、5g、ソルビットL
−70、63g、99.5%エタノール2gを混合して
60℃に加温したものを多価アルコール相とした。この
多価アルコール相に前記乳化組成物をゆっくり添加しな
がらホモディスパーを用いて4000rpmで20分間、
混合乳化することにより、甘味料を含有した白色の乳化
組成物を得た。該乳化組成物を顕微鏡で観測したが、油
粒子中に微粒子は存在していなかった。
【0056】比較製造例6 比較製造例3で得た乳化組成物30gを60℃に加温し
た。SYグリスターMO−750、5g、SYグリスタ
ーMS−500、0.5g、グリセリン65.0gを混
合して60℃に加温したものを多価アルコール相とし
た。以下比較製造例5の方法と同様にして、甘味料を含
有した白色の乳化組成物を得た。該乳化組成物を顕微鏡
で観測したが、油粒子中に微粒子は存在していなかっ
た。
【0057】比較製造例7 パインフロー50g、パインデックス#3、20.0g
をホバートミキサーに投入し、粉末を回転流動させてい
るところへ、比較製造例2で得た油性組成物30g(5
0℃)をゆっくり滴下後、20分間攪拌することによ
り、甘味料を含有する流動性の悪い粉末組成物を得た。
また、得られた粉末組成物1gを水99gに添加するこ
とにより、白色の乳化液を得た。この乳化液を顕微鏡で
観測すると、油粒子中には5μm以下の固体相微粒子が
わずかに存在していた。
【0058】〔油性組成物の保存安定性〕製造例1〜
8、比較製造例1〜3で得られた油性組成物を、5℃及
び40℃の恒温槽に入れ、1ヶ月、3ヶ月及び6ヶ月保
存した後の油性組成物の外観を肉眼で観察した。また、
油性組成物を室温に、1ヶ月、3ヶ月及び6ヶ月保存し
た後の油性組成物の外観の肉眼による観察も行った。そ
れぞれ、下記評価基準に従って評価を行った。なお、製
造直後の肉眼観察についても表に記載した。結果を表1
及び2に示す。 ◎:油性組成物に異常が全く認められなかった。 ○:全体積の1%未満の油相分離が認められた。 △:全体積の1〜5%の油相分離が認められた。 ▲:全体積の5%以上の油相分離が認められた。 □:全体積の1%未満のペースト相又は固体相(又は水
相)分離が認められた。 ■:全体積の1%以上のペースト相又は固体相(又は水
相)分離が認められた。 ×:カビが発生した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】〔チューインガムによる甘味の持続性評
価〕甘味遅効機能を有する油性組成物、乳化組成物及び
粉末組成物を、高甘味度甘味料含量が約0.1%となる
量を配合したチューインガムを調製し、それらを5人の
パネリストが12分間噛み、甘味の感じる時間を測定
し、その平均時間を求めた。チューインガムの配合を表
3及び5に示し、試験結果を表4及び6に示す。
【0062】実施例2
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】比較例2
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】
【発明の効果】本発明の甘味料含有油性組成物又はその
粉末組成物は、甘味料を含有し、好ましくは水溶性フィ
ルム形成剤を含有してなるペースト相又は固体相と、油
性成分及びHLBが10以下の乳化剤を含有してなる油
相とからなる油性組成物又は該油性組成物を含有する乳
化組成物や粉末組成物であって、上記ペースト相又は固
体相が平均粒子径5μm以下の微粒子状態で油相中に分
散しており、且つ上記ペースト相又は固体相中の水分含
有量が30重量%以下のものである。そのため、この甘
味料含有組成物を配合したガムは、甘味料をそのまま配
合した従来のガムと比較して、著しく甘味の持続時間が
長くなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B014 GB17 GG07 GG12 GG14 GK03 GK07 GL06 4B026 DC01 DK01 DL02 DL03 DL04 DP10 DX05 DX08 4B035 LC01 LC16 LE01 LG09 LG12 LG15 LG20 LK03 LK13 LP24 4B047 LB09 LE05 LE06 LF09 LG10 LG17 LG18 LG30 LG32 LG36 LP07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甘味料を含有するペースト相又は固体相
    が、油性成分及びHLB10以下の乳化剤を含有してな
    る油相中に分散した油性組成物であって、該甘味料を含
    有するペースト相又は固体相が平均粒子径5μm以下の
    微粒子で、且つ、該ペースト相又は固体相中の水分含有
    量が30重量%以下のものである甘味遅効機能を有する
    油性組成物。
  2. 【請求項2】 甘味料が、高甘味度甘味料である請求項
    1記載の甘味遅効機能を有する油性組成物。
  3. 【請求項3】 ペースト相又は固体相中に、水溶性フィ
    ルム形成剤を含有してなることを特徴とする請求項1記
    載の甘味遅効機能を有する油性組成物。
  4. 【請求項4】 水溶性フィルム形成剤が、ゼラチン、コ
    ラーゲンペプチド、にかわ、アラビアガム、澱粉微生物
    培養物、ヘミセルロース、水溶性被膜形成合成高分子か
    ら選ばれる1又は2以上のものである請求項1〜3の何
    れか1項記載の甘味遅効機能を有する油性組成物。
  5. 【請求項5】 ペースト相又は固体相を1〜80重量%
    含有し、油相を99〜20重量%含有するものである請
    求項1〜4の何れか1項記載の甘味遅効機能を有する油
    性組成物。
  6. 【請求項6】 甘味料を含有した水溶液と、油性成分及
    び乳化剤を含有する油相とを乳化したW/O型乳化物を
    乾燥処理することにより得られる甘味遅効機能を有する
    油性組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項記載の甘味遅
    効機能を有する油性組成物と、親水性乳化能物質を含む
    多価アルコール相とからなることを特徴とする乳化組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れか1項記載の甘味遅
    効機能を有する油性組成物と、粉末化基材とからなるこ
    とを特徴とする甘味遅効機能を有する粉末組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6に何れか1項記載の甘味遅
    効機能を有する油性組成物を配合したことを特徴とする
    ガム。
  10. 【請求項10】 請求項7項記載の甘味遅効機能を有す
    る乳化組成物を配合したことを特徴とするガム。
  11. 【請求項11】 請求項8項記載の甘味遅効機能を有す
    る粉末組成物を配合したことを特徴とするガム。
JP11143676A 1999-05-24 1999-05-24 甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム Pending JP2000333637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143676A JP2000333637A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143676A JP2000333637A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000333637A true JP2000333637A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15344357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11143676A Pending JP2000333637A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000333637A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514198A (ja) * 2004-09-27 2008-05-08 カーギル インコーポレイテッド シクロデキストリン包接複合体及びその製造方法
JP2017035023A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 株式会社J−オイルミルズ レシチン含有油脂組成物
JP2018038274A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 理研ビタミン株式会社 呈味物質含有油脂組成物の製造方法
JP2018042495A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社明治 チューインガム組成物
JP2023512980A (ja) * 2020-02-13 2023-03-30 ロケット フレール チューインガムの増量剤としての多孔質デンプン
WO2024071243A1 (ja) * 2022-09-28 2024-04-04 味の素株式会社 食品用組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514198A (ja) * 2004-09-27 2008-05-08 カーギル インコーポレイテッド シクロデキストリン包接複合体及びその製造方法
JP2017035023A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 株式会社J−オイルミルズ レシチン含有油脂組成物
JP2018038274A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 理研ビタミン株式会社 呈味物質含有油脂組成物の製造方法
JP2018042495A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社明治 チューインガム組成物
JP2023512980A (ja) * 2020-02-13 2023-03-30 ロケット フレール チューインガムの増量剤としての多孔質デンプン
JP7787079B2 (ja) 2020-02-13 2025-12-16 ロケット フレール チューインガムの増量剤としての多孔質デンプン
WO2024071243A1 (ja) * 2022-09-28 2024-04-04 味の素株式会社 食品用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6190680B1 (en) Oily composition and process for producing the same
JP5358023B2 (ja) 粉末油脂組成物及びその製造方法、並びにo/w型乳化物の官能性の改善方法
JP5343002B2 (ja) 生理活性物質含有組成物
JP2011041512A (ja) 改質アラビアガムを含有する乳化組成物
EP0127677B1 (en) Readily-absorpable fatty acid emulsions
DE60124738T2 (de) In wasser dispergierbare verkapselte sterole
JP5377304B2 (ja) 補酵素q10含有組成物
EP0930828A1 (en) A cellulose composition, its preparation, and its use in foods
JP7282068B2 (ja) ステロール及び可溶化剤を含有するゲルカプセル
JP2000229118A (ja) 消臭・酸化防止用茶抽出物含有組成物
JP3502762B2 (ja) 油性組成物及びその製造方法
JP2000026283A (ja) 油性組成物を含有した粉末組成物
JP2000157168A (ja) 油性組成物及びその製造方法
JPH11188256A (ja) 油性組成物及びその製造方法
EP1916998B1 (de) Sterolesterpulver
JP2004075541A (ja) ステロール類含有粉末組成物、圧縮成形物、製造方法及び用途
CN102341005A (zh) 虾青素衍生物的配制剂及其应用iii
JP2000333637A (ja) 甘味遅効機能を有する組成物及びそれを添加したガム
JP2001017093A (ja) 油脂被覆組成物及びその製造方法
JP2000024487A (ja) 油性組成物を含有した乳化組成物
KR20200007822A (ko) 고형 입자
JPH11113486A (ja) 油性組成物及びその製造方法
JP3145579B2 (ja) 可食性油性材料の粉末化方法
JPS6362535A (ja) 乳化剤の製造方法
JP2000026884A (ja) 油性組成物を含有した粉末組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040701