JP2000333669A - 加工手段、試料加工方法および試料加工装置 - Google Patents

加工手段、試料加工方法および試料加工装置

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JP2000333669A JP11149432A JP14943299A JP2000333669A JP 2000333669 A JP2000333669 A JP 2000333669A JP 11149432 A JP11149432 A JP 11149432A JP 14943299 A JP14943299 A JP 14943299A JP 2000333669 A JP2000333669 A JP 2000333669A
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楠本  正博
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勝徳 池田
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西矢  芳昭
Fumikiyo Kawakami
川上  文清
Yoshihisa Kawamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質から硬質にいたる広い範囲の動物および
植物などに由来する生体試料を、その比重の大小に関わ
らず、効率よく微細加工し撹拌均質化可能な加工手段お
よびこれを用いた試料加工方法ならびに試料加工装置を
提供する。 【解決手段】 容器2内で運動することにより、この容
器2内の試料4を加工可能であって、その先端部10a
が試料4を挟みつけ可能に分割されているペッスルと、
これを用いた試料加工方法とホモジナイザー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工手段、試料加工
装置および試料加工方法に関し、詳しくは、動物および
植物などに由来する生体試料などを容器内で効率よく微
細加工し、撹拌均質化するために用いるペッスルのよう
な加工手段、およびこの加工手段を用いた試料加工方法
ならびにホモジナイザーのような試料加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】主として医学および生物学などに関連す
る分野において、動物および植物などに由来する生体試
料を微細加工し均質化する、すなわちホモジナイズする
ための試料加工装置として、例えば、ホモジナイザーが
使用されている。現在までにホモジナイザーを用いて種
々の試料加工方法が提供されているが、比較的少量ある
いは多数の生体試料を均質化する場合においては、有底
形の容器内で図6(a)に模式的に示す加工手段(例え
ば、ペッスル)を運動させて加工する方法が一般的であ
る。
【0003】すなわち、従来の代表的な試料加工方法
は、図6(a)に示すような先細り状の先端部1aを有
する樹脂製のペッスル1を使用し、図6(b)〜(c)
に示すように、遠心チューブ等の容器2内にある被加工
溶液5中の試料4をペッスル1の長軸芯3周りに回転ま
たは長軸芯3方向の上下の往復動により加工する方法で
ある。この試料加工方法は、使用する有底形の容器2お
よびペッスル1の形状が比較的単純であるため、その素
材(例えば、ポリプロピレン樹脂)を工夫することによ
って、他の試料加工方法に比べコストを低く抑えること
が可能であり、使い捨ての要求にも十分に対応し得る点
で有利である。
【0004】しかしながら、試料が硬い場合あるいは凍
結状態である場合には、この試料加工方法で良好な均質
化の効果を得るために大変な労力が必要であり、手動で
上記したような試料加工方法の実施は困難であった。
【0005】ー方、このような試料加工方法を自動的に
行うようにすると、労力の問題は解決されるが、良好な
均質化の効果を得るためには比較的高い回転数でペッス
ルを回転する必要がある。高速回転をすると、試料が少
なくとも局部的に高温に加熱されるため、温度に敏感な
生体試料は変質あるいは損傷するおそれがあり、効率的
に均質化することは困難であった。
【0006】そこで試料を効率的に均質化する装置とし
て、ペッスルのような加工体の先端部を容器に底部近傍
の形状にならわせると共に、加工体の側部表面に粗面部
(溝部)を形成することにより、比較的柔らかい植物な
どから比較的硬い動物の臓器などに至るまでの試料を加
工し得る装置が提案された(特開昭63−112974
号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置では動物の臓器よりさらに硬いイネなどの植物あるい
は凍結状態の臓器などを均質化することは困難であるだ
けでなく、特に比重の小さな試料を溶液中で加工する場
合には、図6(d)に示すように、試料が加工体の側方
に逃げ易く、浮き上がったりするため、容器内での加工
体の回動運動が有効に機能せず、試料を効率的に均質化
することは困難であった。
【0008】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題点に鑑みて、軟質から硬質にいたる広い範囲の
動物および植物などに由来する生体試料などを、その比
重の大小に関わらず、効率よく微細加工し撹拌均質化で
きる加工手段およびこの加工手段を用いた試料加工方法
ならびに試料加工装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、有底形の容器内で加
工手段を運動させて、この容器内の生体試料を加工する
試料加工装置において、前記加工手段の先端部を複数に
割れた形状とすることによって試料を効率的に加工し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。さらに、
本発明者らは、前述の新規な加工手段を使用した試料の
加工方法および試料加工装置についても検討し、試料を
効率的に加工し得る試料加工方法および試料加工装置を
見出した。
【0010】すなわち、本発明にかかる加工手段の特徴
構成は、容器内で運動することにより、この容器内の試
料を加工可能であって、その先端部が前記試料を挟みつ
け可能に分割されていることにある。
【0011】この構成によれば、加工手段の先端部が複
数に割れた形状を有するため、比重の小さな試料であっ
ても容器中で挟みつけて保持することが可能となり、従
来技術のように比重の小さい試料が加工体の側方に逃げ
て浮き上がるといったことを確実に回避できる。しか
も、動物の臓器よりさらに硬いイネなどの植物あるいは
凍結状態の臓器などに対しても、先端部によって挟みつ
けることにより、加工し均質化することができる。従っ
て、本発明の加工手段を試料加工装置に装着して用いる
ことにより、軟質から硬質にいたる広い範囲の動物およ
び植物などに由来する生体試料などを、被加工試料の比
重の大小に関わらず、効率よく微細加工し撹拌均質化で
きる。しかも、ここに、本発明における加工とは、試料
を微細化および均質化すること等を意味し、典型的には
試料をホモジナイズすることである。本発明において加
工手段とは、前記試料加工装置に用いられて容器内の試
料をホモジナイズ等するために使用される部品、器具の
類を指すものであり、例えば、ペッスルが挙げられる。
また、本発明において試料加工装置とは、試料、特に生
体試料を微細加工し、撹拌均質化、すなわち典型的には
試料をホモジナイズするための装置であるホモジナイザ
ー等をいう。
【0012】前記先端部が、前記容器の形状に拘束され
て前記試料を挟みつけ可能に弾性変形し得るようになっ
ていることが好ましい。
【0013】この構成によれば、先端部が容器の形状に
拘束されて弾性変形し得るため、容器内で運動すること
により、その先端部に挟まれた試料を効率的に加工して
均質化することができる。しかも、先端部が単一の部品
構成にて加工手段を作製し得るため、コストを低く抑え
ることが可能であり、使い捨ての要求にも十分に対応し
得て都合がよい。
【0014】前記先端部が先端にゆくほど互いが離間す
るように分割されていることが好ましい。
【0015】この構成によれば、加工手段を使用するに
際して、先端部を容器内部に挿入するに従い、容器底部
の形状により強く拘束されるため、試料を挟み付ける力
が大きくなって、効率良く試料を破砕して微細加工する
ことができる。
【0016】加工手段が、耐薬品性を備えると共に硬質
の略棒状材料から形成されていることが好ましい。
【0017】この構成によれば、試料が浸漬されている
各種薬品の種類に関わらず、加工材料に起因する試料へ
の汚染を確実に回避できて都合がよく、硬質の略棒状材
料から形成されているため、試料を均質に加工できると
共に加工手段を運動させる駆動方法を単純化でき、加工
を機械化し易くて都合がよい。そのような材料として
は、各種熱可塑性樹脂などを採用できるが、特にポリプ
ロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリフッ化エチレン樹脂などが好まし
く、とりわけポリプロピレン樹脂は材料コストが低く、
使い捨てにする場合などには都合がよい。又、形状は丸
棒状であると扱い易くて都合がよいが、角棒状その他の
形状でもよく、棒状体の側面に凹あるいは凸状の起伏が
あってもよい。
【0018】更に、本発明に係る試料加工方法の特徴構
成は、請求項1〜4のいずれか記載の加工手段を容器に
挿入し、前記加工手段の長軸方向上下運動と、前記加工
手段の長軸芯周りの回動運動とのいずれか又は双方の動
きをすることにより、前記容器内の試料を加工すること
にある。
【0019】この構成によれば、容器中の試料を効率的
に均質化するために必要な加工手段の運動が、その長軸
方向の上下運動と長軸芯周りの回動運動に基づく単純な
動作のいずれか又は双方を用いるのみであり、機械化へ
の対応が容易であるため高度に自動化された試料加工方
法を安価に提供し得る。しかも、上記した加工手段を用
いるので、軟質から硬質にいたる広い範囲の動物および
植物などに由来する生体試料などを、その比重の大小に
関わらず、効率よく微細加工し撹拌均質化できる試料加
工方法を提供することができた。
【0020】前記加工手段の長軸芯周りの回動運動が、
時計周りと反時計周りのいずれか又は双方の運動である
ことが好ましい。
【0021】この構成によれば、加工手段の動作が単純
であるため、自動化、機械化がし易く、特に時計周りと
反時計周りの両運動を組み合わせると、容器中の試料を
一層均質に攪拌加工することができて都合がよい。
【0022】試料が収納された前記容器内に前記加工手
段を挿入して運動させて前記試料を加工し、所定時間後
前記加工手段を廃棄し、ついで新たな加工手段で次の容
器内の試料を加工後、この加工手段を廃棄することを複
数の容器について繰り返すことが好ましい。
【0023】この構成によれば、多数の試料を確実に加
工処理することができ、しかも使用済の加工手段を所定
場所に廃棄することができるので、多数の試料であって
も試料加工を手際よくできて都合がよく、自動化も容易
になし得て都合がよい。
【0024】前記容器内の試料と共にこの容器内に投入
可能な粒径を有するビーズを混在させて加工することが
好ましい。
【0025】この構成によれば、容器中の試料を一層均
質かつ迅速に加工できて都合がよい。この場合、ビーズ
としては、試料およびその溶液と反応し難い材質のもの
であればよく、硬質のものであれば一層都合がよい。試
料およびその溶液にもよるが、例えば、熱可塑性硬質樹
脂、ガラス、セラミック、耐蝕性金属などから製造され
た微細なビーズを使用できる。
【0026】更に又、本発明に係る試料加工装置の特徴
構成は、請求項1〜4のいずれか記載の加工手段と、こ
の加工手段を駆動する駆動手段と、被加工試料を収納す
る容器の載置部と、を備えることにある。
【0027】この構成によれば、軟質から硬質にいたる
広い範囲の動物および植物などに由来する生体試料など
を、その比重の大小に関わらず、自動的、機械的に効率
よく微細加工し撹拌均質化できる試料加工装置を提供す
ることができる。しかも、試料を収納する容器への特殊
な加工が不要なため市販の使い捨て容器の使用でき、効
率的で低コストかつ高い汎用性をもって加工処理が可能
になると共に、試料を効率的に均質化するために必要な
加工手段の運動は、加工手段の長軸方向の往復運動およ
び長軸を軸芯とした回動運動に基づく単純な動作を採用
できるので、機械化への対応が容易であるため高度に自
動化された汎用性の高い試料加工装置を安価に提供し得
る。
【0028】複数の加工手段を載置する加工手段載置部
と、使用済の加工手段を廃棄する廃棄部とを更に備える
ことが好ましい。
【0029】この構成によれば、加工手段を運動させる
駆動手段を所定方向に移動させる等することにより、加
工手段載置部に配置された加工手段を駆動手段などによ
って把持して取り上げて、容器中に加工手段を挿入しつ
つ加工手段を上下あるいは回動運動させると共に、加工
終了後は加工手段をその廃棄部に廃棄するようにするこ
とにより一連の加工作業を連続的、自動的に行うことが
でき、多数の試料であっても、効率良く高能率に試料を
加工し均質化することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、有底形の容器に収納させた
試料を、加工手段の一例であるペッスルを用いてホモジ
ナイズすることを例に挙げて、本実施形態について図面
を参照して詳細に説明する。なお、図面において同一ま
たは同等の部分については同一の符号を付してある。こ
こに有底形の容器としては、特に限定されるものではな
く、1.5ml程度のマイクロチューブから数100m
l程度のカップ状の容器まで広範囲のスケールのものを
用いることができる。また、容器の素材や形状に関して
も、試料に悪影響を及ぼすことなく、ペッスルが十分に
機能し得るものであれば、特に限定されない。
【0031】図1は、ペッスル10の4つ割りに分割さ
れた先端部10a構造を示す。図2(a)〜(c)は4
つ割りに分割された形状の先端部10aを有するペッス
ル10を使用して、容器2内の試料4を加工する過程の
一例を模式的に表す。ただし、これらの図面は、本発明
の内容を何ら限定するものではない。
【0032】本実施形態における試料加工方法は、図1
に示すペッスル10を使用し、図2に示す容器2内に収
納されている溶液5中の試料4を、ペッスル10の長軸
方向3を軸とする軸芯周りの時計周りと反時計周りの往
復回転または軸方向の上下往復運動により加工する。い
ずれの運動方式によってもよいが、これら各上下と回転
運動を適宜組み合わせることが均質加工する上で一層好
ましい。
【0033】この方法ではペッスル10の先端部10a
の形状により、図2(a)に示す状態から図2(b)に
示す状態となるため、比重の小さな試料を加工する場合
であっても、加工条件下すなわち被加工溶液5中に試料
を挟みつけ保持し得る。さらに、ペッスル10の先端部
10aは先端ほど互いの離間距離が幾分大きくなるよう
になっているので、容器2の先端の先細り形状による拘
束を受けて、容器2の形状に合わせて変形し得て、図2
(b)に示す状態から図2(c)に示す状態となり、先
端部10aの変形により先端部に挟まれた試料を効率的
に均質化し得る。
【0034】このようにペッスル10の先端部10aは
容器2の形状に沿って変形し得るため、ペッスル10の
長軸方向3の往復(上下運動)を適宜繰り返すことによ
り、先端部10aの形状を連続的に変化させ、従来の試
料加工方法に比べて効率的に試料4を均質化し得る。ま
た、このペッスル10を、上記したように、その長軸方
向3を軸芯としてその周りに適宜回動させることによ
り、試料4が均質化される系を撹拌し得る。
【0035】本実施形態において被加工溶液5中に試料
4および任意の粒径を有する硬質樹脂製などのビ−ズを
適量混在させることが好ましい。このようにすることに
より、複数に分割された先端部10aを有するペッスル
10を上述のように運動させると、さらに迅速かつ好適
に試料4を加工すなわち均質化し得る。
【0036】次に、前記ペッスル10を装着した試料加
工装置の一例であるホモジナイザーAを、図3を用いて
説明する。
【0037】このホモジナイザーAは、側面視略L字形
をしたハウジング11を備えていて、このハウジング1
1は載置台部11aと、ペッスル10を駆動する駆動手
段12を移動可能に支持する背面部11bとからなって
いる。載置台部11aは、前後方向に移動可能な可動テ
ーブル16を備えていて、この可動テーブル16上に、
多数のペッスル10を収納して載置する加工手段載置部
であるペッスル載置部13と、試料を入れる多数の容器
2を収納して載置する容器載置部14と、使用済のペッ
スルを廃棄するペッスル廃棄部15とが載置されてお
り、これらは可動テーブル16の移動に伴い矢印Yで示
すように前後に移動されるようになっている。そして、
ペッスル10と容器2を夫々れ同数用意しておき、1の
試料に対しては1のペッスル10を使用するようにし、
使用が終了すれば、ペッスル10を廃棄部に投棄するよ
うにしている。
【0038】次に、駆動手段12の移動について図4を
参照して説明する。この駆動手段12は、その先端12
aを上下方向(Z方向)に移動可能に構成していると共
に、先端12aをその軸芯周りに左右いずれの方向(時
計、反時計方向)にも回動可能にする交流モータ(図示
略)などを内蔵しており、ハウジング11の背面部11
bの全面側に形成されたレール17に沿ってX方向に移
動可能になっている。そして、ペッスル載置部13のペ
ッスル10をピックアツプした後、このペッスル10を
容器2内に挿入し、容器2内の試料を所定時間加工す
る。加工終了するとペッスル10を容器2から引上げ、
更に移動して使用済のペッスル10をペッスル廃棄部1
5に投棄する。この動作を多数のペッスル10について
繰り返す。
【0039】すなわち、図4(a)は、ペッスル載置部
13に2列に配列されたペッスル10の内、最前列左側
のペッスル10を駆動手段12の先端12aがピックア
ップした状態を示す。図4(b)は、ピックアップされ
たペッスル10を容器載置部14の最前列左側の容器2
に挿入すると共に、駆動手段12の先端12aを上下方
向および先端12aの軸芯周りを時計方向と反時計方向
に交互に回動させと試料を加工し均質化する状態を示
す。各方向での移動は、適宜定めた時間、間欠的あるい
は連続的に組み合わせて行うことが好ましい。所定時間
の加工処理が終了すると、駆動手段12はペッスル10
を容器2から引上げ、更にX方向に移動して使用済のペ
ッスル10をペッスル廃棄部15に投棄する(図4
(c))。
【0040】そして、駆動手段12が次のペッスル10
をピックアップするため、前記X方向を逆に移動して次
のペッスル10の配置されている直上位置に達する。同
列のペッスル10がなくなれば、駆動手段12のX方向
移動と同期して可動テーブル16が前方に移動し、ペッ
スル載置部13のペッスル10直上に達するようにな
る。
【0041】この動作を繰り返し、最終的に図4(d)
〜(f)の順に従い、ペッスル載置部13のペッスル1
0を全て消費して、ホモジナイザーAに配置した全ての
試料の加工が終了する。
【0042】図4で、駆動手段12の先端12aにより
ペッスル10を順次ピックアップすると共に、試料を加
工後はペッスル10廃棄したが、これは駆動手段12の
先端12aが円筒状になっていて、ペッスル10の上部
を挟持してピックアツプできるように構成されている。
駆動手段12の先端12aによるペッスル10の挟持方
式としては、種々の機構が考えられ特に限定されるもの
ではないが、例えば次のようにしてもよい。すなわち、
ペッスル10の長さ方向中間位置に突起を形成してお
き、一方これに嵌合する凹部を先端12aの内部に形成
して、駆動手段12の先端12aをペッスル載置部13
のペッスル10の直上に位置決めすると共に、先端12
aをペッスル10の軸を覆うようにして降下させ、ペッ
スル10の突起と先端12aの内部の凹部とを弾性嵌合
させる。この状態で駆動手段12の先端12aを引き上
げることにより、ペッスル10をピックアップすること
ができる。そして、ピックアップしたペッスル10をペ
ッスル廃棄部15に投棄する場合は、駆動手段12の先
端12a内上部に待機させた棒状物(図示略)を先端1
2aの内筒に沿って降下させることにより、強制的にペ
ッスル10をペッスル廃棄部15に押し落とすようにす
ることができる。
【0043】駆動手段12およびその先端12aの動
作、可動テーブル16の動作などは、図外の制御機構、
例えばパソコンを介して、作業者がキーボードなどの入
力手段から入力指示することによって行うことができる
し、所定の作業手順を予めプログラムしておき、入力動
作によって一連の作業を実施、完了するように自動化す
ることもできる。
【0044】尚、ホモジナイザーAを作動する際には、
周囲環境からの汚染を防止するため、カバーをかけるこ
とが好ましいが、図3にはカバーを省略してある。もと
より、所定能力を有するクリーンルーム内で作動させる
場合などではカバーは不要である。又、ペッスルは、消
費されるに従い自動あるいは手動的に補充されるように
構成してもよい。
【0045】
【実施例】本実施形態に係るペッスルと従来技術のペッ
スルを用いてホモジナイズした結果を、夫々図5
(a),(b)に示す。用いた試料はラットの肝臓約5
0mgであり、これを容器内に投入し、この試料に対し
て夫々のペッスルを約2分間、上下および時計、反時計
周りの回動運動させたものである。この回動運動は、1
50rpmで行った。図5より、従来技術のペッスルを
用いた場合(b)、大きな破砕片が残存し、不均質な加
工がされているのに対して、本実施形態のペッスルを用
いた場合(a)は、十分に均質化されていることがわか
る。
【0046】〔別実施の形態〕 (1) 本発明に適用できる試料としては、典型的には
動物および植物などに由来する細胞などの生体試料、組
織片などがあり、かかる試料から核酸、更にはDNAを
抽出したりする用途に用いられるが、もとより本発明の
用途はこれに限定されるものではなく、その他、食品中
の病原菌検査、各種組織検査などにも使用できる。
【0047】(2) ペッスル10の先端部10aの形
状として上記実施形態では、4つ割りになっている例を
挙げたが、これ以外に、2つ割りでもよく、それ以上に
分割した形状であってもよい。
【0048】(3) 本発明が適用し得る容器について
は、遠心チューブに限定されるものではなく、各種容器
を用いることができ、蓋付の容器を用いてもよい。
【0049】(4) 試料加工装置のホモジナイザーA
として、上記実施形態では、多数の試料を自動的に次々
と加工し得る連続加工可能な装置を例に挙げたが、もと
より手動式に試料容器を装置内に配置して、個別に行う
ものでもよく、その形式に限定されるものではない。そ
して、試料加工装置内に配置されるペッスルの数、容器
の数などは、任意に増減してもよく、その数は図示した
ものに限定されない。
【0050】
【発明の効果】以上、本発明によれば、軟質から硬質に
いたる広い範囲の動物および植物などに由来する生体試
料などを、その比重の大小に関わらず、効率よく微細加
工し撹拌均質化でき、しかも安価に試料を加工し得る加
工手段およびこの加工手段を用いた試料加工方法ならび
に試料加工装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における加工手段の一例を示す斜視図
【図2】本発明における加工手段を用いた試料加工方法
を説明する図
【図3】本発明に係る試料加工装置の概略全体斜視図
【図4】図3の試料加工装置による試料加工過程を説明
する斜視図
【図5】本発明の実施例の効果を説明する図
【図6】従来の加工手段とこれを用いた試料加工方法を
説明する図
【符号の説明】
2 容器 3 長軸芯 4 試料 10 加工手段 10a 先端部 12 駆動手段 13 加工手段載置部 14 容器載置部 15 廃棄部
フロントページの続き (72)発明者 西矢 芳昭 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社敦賀バイオ研究所内 (72)発明者 川上 文清 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社敦賀バイオ研究所内 (72)発明者 川村 良久 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社敦賀バイオ研究所内 Fターム(参考) 4B029 AA15 BB20 CC03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内で運動することにより、この容器
    内の試料を加工可能な加工手段であって、その先端部が
    前記試料を挟みつけ可能に分割されていることを特徴と
    する加工手段。
  2. 【請求項2】 前記先端部が、前記容器の形状に拘束さ
    れて前記試料を挟みつけ可能に弾性変形し得る請求項1
    記載の加工手段。
  3. 【請求項3】 前記先端部が先端にゆくほど互いが離間
    するように分割されている請求項1又は2記載の加工手
    段。
  4. 【請求項4】 耐薬品性を備えると共に硬質の略棒状材
    料から形成されている請求項1〜3のいずれか記載の加
    工手段。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の加工手段
    を容器に挿入し、前記加工手段の長軸方向上下運動と、
    前記加工手段の長軸芯周りの回動運動とのいずれか又は
    双方の動きをすることにより、前記容器内の試料を加工
    する試料加工方法。
  6. 【請求項6】 前記加工手段の長軸芯周りの回動運動
    が、時計周りと反時計周りのいずれか又は双方の運動で
    ある請求項5記載の試料加工方法。
  7. 【請求項7】 試料が収納された前記容器内に前記加工
    手段を挿入して運動させて前記試料を加工し、所定時間
    後前記加工手段を廃棄し、ついで新たな加工手段で次の
    容器内の試料を加工後、この加工手段を廃棄することを
    複数の容器について繰り返す請求項5又は6記載の試料
    加工方法。
  8. 【請求項8】 前記容器内の試料と共にこの容器内に投
    入可能な粒径を有するビーズを混在させて加工する請求
    項5〜7のいずれか記載の試料加工方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれか記載の加工手段
    と、この加工手段を駆動する駆動手段と、被加工試料を
    収納する容器の載置部と、を備える試料加工装置。
  10. 【請求項10】 複数の加工手段を載置する加工手段載
    置部と、使用済の加工手段を廃棄する廃棄部とを更に備
    える請求項9の試料加工装置。
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