JP2000334276A - 濾過装置の運転方法 - Google Patents

濾過装置の運転方法

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JP2000334276A
JP2000334276A JP11145695A JP14569599A JP2000334276A JP 2000334276 A JP2000334276 A JP 2000334276A JP 11145695 A JP11145695 A JP 11145695A JP 14569599 A JP14569599 A JP 14569599A JP 2000334276 A JP2000334276 A JP 2000334276A
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separation membrane
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washing water
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Kenji Honjo
賢治 本城
Satoshi Miyashita
聡史 宮下
Katsuyuki Yanone
勝行 矢ノ根
Osami Kato
修身 加藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の洗浄水で、効率よく分離膜モジュール
の洗浄を行うことができ、長期にわたり安定した濾過処
理を行うことができる濾過装置の運転方法を提供する。 【解決手段】 分離膜モジュール13による濾過処理
を、濾過停止時間を挟んで間欠的に繰り返し、濾過停止
時間内に分離膜モジュール13の2次側から洗浄水を通
液し、濾過処理時間と濾過停止時間とからなる1サイク
ルの時間が30分以下である濾過装置10の運転方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下排水処理や産業
廃水処理における固液分離など、特に汚濁性の高い液体
の濾過処理に用いられる濾過装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、膜分離の技術は、無菌水、飲
料水、高度純水の製造、空気の浄化等に数多く使用され
てきた。これらの用途に加えて、近年では、下水処理場
における2次処理、3次処理や、浄化槽における固液分
離、産業廃水中の懸濁物質(SS)の固液分離など、高
汚濁性水の処理用途に用いられるようになっている。
【0003】図5は、分離膜モジュールを用いた濾過装
置の一例を示す概略構成図である。この濾過装置50
は、被処理液供給ライン51から供給された被処理液を
処理する被処理液槽52と、この被処理液槽52内に配
置された分離膜モジュール53と、濾液用配管54によ
ってこの分離膜モジュール53と接続されたポンプ55
とを具備して概略構成される。被処理液槽52に満たさ
れた被処理液は、ポンプ55を稼働させ、分離膜モジュ
ール53内を負圧にすることによって、分離膜モジュー
ル53によって濾過され、その濾液は、濾液用配管54
内部を通って、系外に排出される。
【0004】分離膜モジュール53を用いた濾過装置5
0においては、長時間の濾過運転を行うと、懸濁物質
(SS)等による分離膜モジュール53の膜面の閉塞が
起こる。この膜面閉塞による分離膜モジュール53の分
離能の低下は、濾液用配管54に設けられた圧力計56
によって測定される濾過時の差圧上昇によって知ること
ができる。特に、汚濁性の高い液体の処理においては、
分離膜モジュール53の閉塞が起こりやすく、このた
め、分離膜モジュール53の寿命が短くなるという問題
が生じていた。
【0005】そこで、膜面が閉塞した分離膜モジュール
53を、薬液などの洗浄水を満たした洗浄用タンクに移
動し、分離膜モジュール53の膜面に付着した閉塞原因
物質を取り除き、その分離能を回復させることが行われ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薬液を
満たした洗浄用タンクに分離膜モジュール53を移動
し、薬液に浸漬する方法では、分離膜モジュール53を
濾過装置50から取り外し、移動する手間がかかるとい
う問題があった。また、被処理液槽52内の被処理液を
一旦、排出し、これに代わって薬液を被処理液槽52に
満たすことによって、分離膜モジュール53を移動せず
に、分離膜モジュール53の膜面の薬液洗浄を行う方法
も考えられるが、多量の薬液が必要とされる。
【0007】そこで、特開平7−313850号公報、
特開平9−75689号公報、特開平10−15615
5号公報、特開平10−66844号公報などに示され
るような、分離膜モジュールに薬液を2次側より通液し
て洗浄する方法も提案されているが、分離膜モジュール
の膜面が閉塞しているため、分離膜モジュール全体に薬
液が行き渡りにくく、分離膜モジュールに洗浄斑が生じ
やすかった。そのため、洗浄効果を発揮させるために
は、分離膜モジュール内に薬液を保持させる時間をある
程度取る必要があった。
【0008】分離膜モジュールの洗浄斑を減らすため
に、圧力をかけて薬液などの洗浄水を通液する方法も提
案されている。しかしながら、結果的には多量の薬液を
使用することになり、また、薬液によって被処理液の性
状が悪くなり、分離膜モジュールを用いた濾過処理へ影
響を及ぼす可能性があった。また、これら分離膜モジュ
ールの洗浄方法は、濾過装置を長期間停止させる必要が
あり、1日当たりの濾過処理能力に影響を及ぼす可能性
があった。
【0009】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、分離膜モジュールを移動させることなく、少量の洗
浄水で、効率よく分離膜モジュールの洗浄を行うことが
でき、高い濾過処理能力を保ちながら、長期にわたり安
定した濾過処理を行うことができる濾過装置の運転方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の濾過
装置の運転方法は、分離膜モジュールによって被処理液
の濾過処理を行う濾過装置の運転方法であって、前記濾
過処理を、濾過停止時間を挟んで間欠的に繰り返し、前
記濾過停止時間内に分離膜モジュールの2次側から洗浄
水を通液し、濾過処理時間と濾過停止時間とからなる1
サイクルの時間が30分以下であることを特徴とする。
また、本発明の濾過装置の運転方法においては、前記洗
浄水を、前記濾過処理時における設定流量以上の流量で
前記分離膜モジュールの2次側から通液することが好ま
しい。
【0011】また、本発明の濾過装置の運転方法におい
ては、濾過停止時間の1/8〜1/2の時間内に洗浄水
を通液することが好ましい。また、本発明の濾過装置の
運転方法においては、洗浄水の通液時または洗浄水の通
液後にエアーバブリングによって分離膜モジュールの膜
面の洗浄を行うことが好ましい。また、洗浄水として、
酸化剤溶液、酸水溶液およびアルカリ水溶液のうちの少
なくとも1種の薬液を用いることが好ましい。また、洗
浄水として、さらに水を用い、前記薬液と水を交互に通
液することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は、分離膜モジュールを用いた濾過
装置の一例を示す概略構成図である。この濾過装置10
は、被処理液供給ライン11から供給された被処理液を
処理する被処理液槽12と、この被処理液槽12内に配
置された分離膜モジュール13と、圧力計16が設けら
れた濾液用配管14によって、この分離膜モジュール1
3の濾液取出口17と接続されたポンプ15と、圧空ポ
ンプ19に接続した膜洗浄エアバブリング用の散気装置
18と、開閉弁22が設けられた洗浄水用配管21によ
って分離膜モジュール13の濾液取出口17に連通可能
に接続された洗浄水貯留部20と、タイマを有する制御
機構(図示略)とを具備して概略構成される。また、濾
液用配管14、濾液取出口17および洗浄水用配管21
の接続部には、流路を切り替えるための三方切替弁23
が設けられている。
【0013】前記分離膜モジュール13は、複数の微細
な孔を有する濾過膜(分離膜)を備えたものであれば特
に限定されるものではなく、例えば、平膜タイプ、中空
糸膜タイプ、管状膜タイプ、袋状膜タイプなどの公知の
分離膜モジュールを適用することができる。中でも、体
積当たりの膜面積を増やし処理効率を上げる見地より、
中空糸膜を用いることが好ましい。また、その材質とし
ては、セルロース、ポリオレフィン、ポリスルフォン、
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ四フッ化エチ
レン(PTFE)、セラミックス、ポリアクリロニトリ
ル(PAN)などが挙げられる。分離膜モジュール13
の分画性能は、その濾過の目的によって任意のものが選
択でき、通常0.01〜1μmのものが適用できる。
【0014】分離膜モジュール13には、例えば、図2
に示すような、並行に配された2枚の平膜31,31
と、枠材32,32および枠材33,33とからなり、
前記平膜31,31を支持する枠状支持体とを有して概
略構成される平膜モジュール、図3に示すような、複数
の中空糸で構成される中空糸膜41と、中空糸膜41の
両端に設けられた管状の集水部材42とを有して概略構
成される中空糸膜モジュールなどを適用できる。
【0015】前記制御機構は、タイマと、処理部と、イ
ンターフェース部とから概略構成され、被処理液の濾過
停止と、前記分離膜モジュール13への洗浄水の供給開
始と、前記分離膜モジュール13への洗浄水の供給停止
と、被処理液の濾過開始とを、前記タイマに設定された
任意の時間周期で制御するものである。
【0016】前記タイマは、時間を管理する時計部と、
濾過処理時間の長さ、濾過停止時間の長さ、洗浄水の通
液時間の長さ等の設定を記憶する記憶部とを具備してな
り、記憶部に記憶された設定時間間隔で電気信号を発信
できるようにされている。前記インターフェイス部は、
前記ポンプ15、圧空ポンプ19、開閉弁22、三方切
替弁23と、前記処理部との間を電気的に接続するもの
である。前記処理部は、タイマからの電気信号に基づい
て、前記ポンプ15、圧空ポンプ19の運転の開始と停
止、前記開閉弁22の開閉、三方切替弁23の流路の切
替えを制御するものである。
【0017】なお、この処理部は専用のハードウエアに
より実現されるものであってもよく、また、この処理部
はメモリおよび中央演算装置(CPU)によって構成さ
れ、処理部の機能を実現するためのプログラムをメモリ
にロードして実行することによりその機能を実現させる
ものであってもよい。また、前記制御機構には、周辺機
器として、入力装置、表示装置等が接続されるものとす
る。ここで、入力装置とは、ディスプレイタッチパネ
ル、スイッチパネル、キーボード等の入力デバイスのこ
とをいい、表示装置とは、CRTや液晶表示装置のこと
をいう。
【0018】前記開閉弁22および三方切替弁23に使
用される弁としては、前記制御機構からの制御によって
弁の開閉、流量の調節、流路の切替えを行うことができ
るものであればよく、例えば、電磁弁、電動弁などが挙
げられる。
【0019】次に、この濾過装置10の運転方法につい
て説明する。まず、前記制御部に、濾過処理時間の長
さ、濾過停止時間の長さ、洗浄水の通液時間の長さ等の
設定を入力装置から入力し、前記タイマの記録部にこれ
らの設定を記録する。
【0020】ついで、制御機構によって、開閉弁22を
閉じ、三方切替弁23を、濾液取出口17と濾液用配管
14とが接続されるように切り替えた後、ポンプ15お
よび圧空ポンプ19を稼働させ、分離膜モジュール13
の2次側を負圧にして、被処理液の濾過処理を開始す
る。
【0021】制御機構のタイマに設定された濾過処理時
間の終了とともに、制御機構によって、ポンプ15を停
止させ、被処理液の濾過処理を停止する。三方切替弁2
3を、濾液取出口17と洗浄水用配管21とが接続され
るように切り替えた後、開閉弁22を開いて、洗浄水貯
留部内の洗浄水を分離膜モジュール13の2次側から通
液し、分離膜モジュール13の洗浄を行う。
【0022】制御機構のタイマに設定された洗浄水の通
液時間の終了とともに、制御機構によって、開閉弁22
を閉じて洗浄水の通液を中止し、三方切替弁23を、濾
液取出口17と濾液用配管14とが接続されるように切
り替える。
【0023】ついで、制御機構のタイマに設定された濾
過停止時間の終了とともに、ポンプ15を稼働させ、分
離膜モジュール13の2次側を負圧にして、被処理液の
濾過処理を再開する。再び、制御機構のタイマに設定さ
れた濾過処理時間が終了すると、濾過処理を停止して、
洗浄水の通液を行い、洗浄水の通液終了後、被処理液の
濾過処理を再開する。
【0024】このように、濾過装置10においては、前
記濾過処理は、濾過停止時間を挟んで間欠的に繰り返し
行われており、また、濾過停止時間内に行われる分離膜
モジュール13の洗浄も、前記濾過処理時間を挟んで間
欠的に繰り返し行われる。
【0025】前記濾過処理時間と前記濾過停止時間とか
らなる1サイクルの時間は、30分以下である必要があ
り、好ましくは10〜25分である。1サイクルの時間
が30分を超えると、分離膜モジュール13の膜面の閉
塞が進行してしまい、分離膜モジュール13の洗浄時に
多量の洗浄水が必要となり、分離膜モジュール13の濾
過処理能力も十分に回復しなくなる。
【0026】前記濾過処理時間の長さは、前記1サイク
ルの時間以内であれば、特に限定はされないが、通常、
5〜20分の範囲とされる。濾過処理時間が5分未満で
は、目標処理量をクリアできなくなるおそれがあるので
好ましくない。濾過処理時間が20分を超えると、分離
膜モジュール13の膜面の閉塞が進行し、分離膜モジュ
ール13の洗浄時に多量の洗浄水が必要となるおそれが
あるので好ましくない。
【0027】前記濾過停止時間の長さは、前記濾過処理
時間の長さよりも短ければ、特に限定はされないが、通
常、1〜10分の範囲とされる。濾過停止時間が1分未
満では、分離膜モジュール13の洗浄時間が短くなりす
ぎ、分離膜モジュール13の洗浄が不十分となるおそれ
があるので好ましくない。濾過停止時間が10分を超え
ると、1日当たりの濾過処理時間が短くなり、目標処理
量をクリアできないるおそれがあるので好ましくない。
【0028】前記洗浄水の通液時間は、被処理液の性状
にも影響され、比較的閉塞の起こりやすい性状のもので
あれば、長時間の通液を行い、濾過しやすい性状のもの
であれば、短時間の通液を行うことが多く、好ましく
は、濾過停止時間の1/8〜1/2である。洗浄水の通
液時間が濾過停止時間の1/8未満では、分離膜モジュ
ール13の洗浄時間が短くなりすぎ、分離膜モジュール
13の洗浄が不十分となるおそれがあるので好ましくな
い。洗浄水の通液時間が濾過停止時間の1/2を超える
と、洗浄水の通液量が多くなり、洗浄コストが高くなる
おそれがあるので好ましくない。また、洗浄水の通液
は、濾過処理を停止するたびに毎回実施してもよいし、
濾過処理と濾過停止のサイクルの数回のうち、1サイク
ルのみで実施してもよい。
【0029】また、濾過停止時の洗浄水の通液は、濾過
停止時間中全て洗浄水の通液を行う方法と、濾過停止時
間中の一部の時間で行う方法とがある。分離膜の洗浄は
主として洗浄水の通液によりなされるため、濾過停止時
間が短い際には、濾過停止時間中全て洗浄水の通液を行
うことが好ましいが、濾過停止時間が比較的長い場合に
は、洗浄水通液後に、洗浄水を分離膜内に充填したまま
保持する時間があると、洗浄水が分離膜表面に残存する
堆積物中に浸透するので、分離膜表面から堆積物が剥離
しやすくなる。
【0030】洗浄水の通液方法は、水頭差による自然落
下の他、公知の方法を用いることができる。例えば、洗
浄水を満たした洗浄水貯留部20からポンプによって洗
浄水を分離膜モジュール13に送り込む方法、洗浄水貯
留部20として加圧容器を用い、コンプレッサー等によ
る圧力によって洗浄水を分離膜モジュール13に送り込
む方法等を用いることができる。
【0031】洗浄水の通液流量は、特に限定はされない
が、分離膜モジュール13全体の隅々まで洗浄水が行き
渡るように、濾過処理時に設定される濾過流量以上の高
流量にて通液することが好ましく、より好ましくは設定
濾過流量の2〜4倍の範囲内である。洗浄水の通液流量
が、濾過処理時に設定される濾過流量以上の高流量であ
れば、分離膜モジュール13の洗浄斑が生じにくくな
る。洗浄水の通液流量の調節は、開閉弁22の解放割合
を調節することによって行うことができる。
【0032】洗浄に用いられる洗浄水とその濃度は、洗
浄する分離膜モジュール13の材質やその濾過の目的、
閉塞状況に応じて、適宜選択されることが望ましい。洗
浄水としては、通常、次亜塩素酸塩、過炭酸塩、過酸化
水素等の酸化力を有する酸化剤の水溶液、水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ類の水溶液、塩酸、硫酸、シュウ酸、
クエン酸等の酸類の水溶液、界面活性剤の水溶液、アル
コールなどの薬液が用いられる。これら薬液の中でも、
洗浄能力に優れることから、酸化剤溶液、酸水溶液、ア
ルカリ水溶液が好適に用いられる。また、洗浄水とし
て、薬液以外に、膜透過水、水道水、井戸水、工業用水
などの水を用いることもできる。また、これら洗浄水の
通液後、分離膜モジュール13の膜面に各種処理が必要
な場合には、適正な処理剤を、上記洗浄水に続いて上記
と同様の方法にて通液してもよい。
【0033】また、薬液の使用量を抑えることを目的と
して、薬液と水の両方を洗浄水として用い、これらを交
互に通液してもよい。この場合、図4に示すような、三
方切替弁24によって流路が分岐された2本の洗浄水用
配管21にそれぞれ接続する薬液用の洗浄水貯留部20
aと水用の洗浄水貯留部20bとを有する濾過装置を用
いることができる。薬液と水の通液は、三方切替弁24
を切り替えることによって交互に行うことができる。薬
液と水の通液は、濾過処理時間と濾過停止時間からなる
1サイクル内の濾過停止時間内に三方切替弁24を1回
以上切り替えて交互に行ってもよく、数サイクルの内に
三方切替弁24を1回のみ切り替えて交互に行ってもよ
い。
【0034】さらに、洗浄水を通液するに当たり、分離
膜洗浄用のエアーバブリングを継続しながら、通液を行
ってもよく、分離膜洗浄用エアーバブリングを停止して
洗浄水を通液し、通液後、エアーバブリングを再開して
分離膜を洗浄してもよい。これにより、分離膜への閉塞
物質の堆積を防止することが可能となり、閉塞物質の剥
離効率も上昇する。
【0035】このような濾過装置の運転方法によれば、
濾過停止時間を挟んで濾過処理を間欠的に繰り返し、濾
過停止時間内に分離膜モジュール13の2次側から洗浄
水の通液を行い、濾過処理時間と濾過停止時間からなる
1サイクルの時間が30分以下であるので、分離膜モジ
ュール13の膜面が閉塞してしまう前に膜面の洗浄をこ
まめに行うことができる。これにより、少量の洗浄水で
も効率よく分離膜モジュール13の洗浄を行うことがで
きるようになる。また、常に分離膜モジュール13の膜
面を閉塞させてしまうことなく濾過処理を行っているの
で、高い濾過処理能力を保ちながら、長期にわたり安定
した濾過処理を行うことができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をさらに詳しく
説明する。 (実施例1)図1に示す濾過装置10を用いて被処理液
の濾過処理を行った。分離膜モジュール13として、ポ
リエチレン製中空糸膜をシート状に固定した平型中空糸
膜モジュール(三菱レイヨン(株)製、商標ステラポア
ーLF、分画性能0.4μm)を3本(8m2/1本)
並列に積層したものを用い、被処理液槽12へ設置し
た。被処理液として、SSが10000mg/Lの活性
汚泥水を用い、LV(単位膜面積当たりの処理量)=
0.4m/D、エアー量15m3 /hの条件下で、濾過
処理時間13分、濾過停止時間2分を1サイクルとした
間欠濾過処理を行った。
【0037】さらに、毎回の濾過停止時間2分の間に、
以下のようにして洗浄水の通液を行った。まず、膜洗浄
用エアーバブリングを停止し、次に次亜塩素酸ナトリウ
ム1000mg/L溶液を、濾過処理時の設定濾過流量
とほぼ同等の7.5L/minの流量にて1分間通液し
た。通液後、エアーバブリングを再開して1分間洗浄を
行った。
【0038】濾過開始時における初期差圧は5kPaで
あった。また、4ヶ月後の差圧は8kPaであり、大き
な差圧上昇は見られなかった。
【0039】(実施例2)実施例1と同様の濾過条件に
て間欠濾過処理を行い、かつ実施例1と同じタイミング
で洗浄水の通液を行った。このときの洗浄水の通液は、
以下の条件で行った。まず、膜洗浄用エアーバブリング
を停止し、次に次亜塩素酸ナトリウム1000mg/L
溶液を、濾過処理時の設定濾過流量の1.5倍である1
0L/minの流量にて1分間通液した。通液後、エア
ーバブリングを再開して1分間洗浄を行った。濾過開始
時における初期差圧は5kPaであった。また、4ヶ月
後の差圧は5kPaであり、差圧上昇はまったく見られ
なかった。
【0040】(実施例3)図4に示す濾過装置を用い、
実施例1と同様の濾過条件にて間欠濾過処理を行い、か
つ実施例1と同じタイミングで洗浄水の通液を行った。
このときの洗浄水の通液は、以下(i)と(ii)の条件
を交互に繰り返しながら行った。 (i)濾過処理終了後、膜洗浄用エアーバブリングを停
止し、次に次亜塩素酸ナトリウム1000mg/L溶液
を、濾過処理時の設定濾過流量とほぼ同等の7.5L/
minの流量にて1分間通液した。通液後、エアーバブ
リングを再開して1分間洗浄を行った。洗浄後、濾過処
理を再開した。 (ii)濾過処理終了後、膜洗浄用エアーバブリングを停
止し、次に水を、濾過処理時の設定濾過流量とほぼ同等
の7.5L/minの流量にて1分間通液した。通液
後、エアーバブリングを再開して1分間洗浄を行った。
洗浄後、濾過処理を再開した。濾過開始時における初期
差圧は5kPaであった。また、4ヶ月後の差圧は5k
Paであり、差圧上昇はまったく見られなかった。
【0041】(比較例1)実施例1と同様の濾過条件に
て間欠濾過処理を行った。ただし、洗浄水の通液は行わ
なかった。濾過開始時における初期差圧が、5kPaで
あったものが、6ヶ月後には差圧40kPaとなった。
この分離膜モジュールについて、以下の洗浄を行った。
まず、濾過を停止するとともに、膜洗浄用エアーバブリ
ングを停止し、次に次亜塩素酸ナトリウム1000mg
/L溶液を、8L/minの流量にて90分間通液し
た。通液後、エアーバブリングを再開して30分間洗浄
を行った。この洗浄の後、SSが10000mg/Lの
活性汚泥水を用い、LV=0.3m/D、エアー量15
3 /hの条件下で再び濾過処理を行ったところ、差圧
は18kPaであった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の濾過装置
の運転方法によれば、濾過停止時間を挟んで濾過処理を
間欠的に繰り返し、濾過停止時間内に分離膜モジュール
13の2次側から洗浄水の通液を行い、濾過処理時間と
濾過停止時間からなる1サイクルの時間が30分以下で
あるので、分離膜モジュールを移動させることなく、少
量の洗浄水で、効率よく分離膜モジュールの洗浄を行う
ことができ、高い濾過処理能力を保ちながら、長期にわ
たり安定した濾過処理を行うことができる。また、前記
洗浄水を、前記濾過処理時における設定流量以上の流量
で前記分離膜モジュールの2次側から通液すれば、分離
膜モジュール全体の隅々まで洗浄水が行き渡るようにな
り、分離膜モジュールの洗浄斑が生じにくくなる。
【0043】また、濾過停止時間の1/8〜1/2の時
間内に洗浄水の通液を行えば、少量の洗浄水で、効率よ
く分離膜モジュールの洗浄を行うことができる。また、
洗浄水の通液時または洗浄水の通液後にエアーバブリン
グによって分離膜モジュールの膜面の洗浄を行えば、分
離膜への閉塞物質の堆積を防止することが可能となり、
閉塞物質の剥離効率も上昇する。また、洗浄水として、
酸化剤溶液、酸水溶液およびアルカリ水溶液のうちの少
なくとも1種の薬液を用いれば、分離膜モジュールの洗
浄効果がさらに向上する。また、洗浄水として、さらに
水を用い、前記薬液と水を交互に通液すれば、薬液の使
用量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 分離膜モジュールを用いた濾過装置の一例を
示す概略構成図である。
【図2】 平膜モジュールの一例を示す斜視図である。
【図3】 中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図であ
る。
【図4】 分離膜モジュールを用いた濾過装置の他の例
を示す概略構成図である。
【図5】 分離膜モジュールを用いた濾過装置の他の例
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 濾過装置 13 分離膜モジュール 18 散気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢ノ根 勝行 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 加藤 修身 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 Fターム(参考) 4D006 GA02 HA02 HA19 HA93 KA43 KC02 KC03 KC13 KC14 KC16 KD01 KD11 KD17 KD24 KE01Q KE01R KE05P KE06P KE08P KE11Q KE12P KE22Q KE23Q KE24Q KE28R MA01 MA22 MC03 MC11 MC22X MC29 MC30 MC39 MC62 PA01 PA02 PB08 PC64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離膜モジュールによって被処理液の濾
    過処理を行う濾過装置の運転方法であって、 前記濾過処理を、濾過停止時間を挟んで間欠的に繰り返
    し、 前記濾過停止時間内に分離膜モジュールの2次側から洗
    浄水を通液し、 濾過処理時間と濾過停止時間とからなる1サイクルの時
    間が、30分以下であることを特徴とする濾過装置の運
    転方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄水を、前記濾過処理時における
    設定流量以上の流量で前記分離膜モジュールの2次側か
    ら通液することを特徴とする請求項1記載の濾過装置の
    運転方法。
  3. 【請求項3】 濾過停止時間の1/8〜1/2の時間内
    に洗浄水を通液することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の濾過装置の運転方法。
  4. 【請求項4】 洗浄水の通液時または洗浄水の通液後に
    エアーバブリングによって分離膜モジュールの膜面の洗
    浄を行うことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一
    項に記載の濾過装置の運転方法。
  5. 【請求項5】 洗浄水として、酸化剤溶液、酸水溶液お
    よびアルカリ水溶液のうちの少なくとも1種の薬液を用
    いることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に
    記載の濾過装置の運転方法。
  6. 【請求項6】 洗浄水として、さらに水を用い、前記薬
    液と水を交互に通液することを特徴とする請求項5記載
    の濾過装置の運転方法。
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