JP2000334550A - 連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤 - Google Patents
連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤Info
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- JP2000334550A JP2000334550A JP11145454A JP14545499A JP2000334550A JP 2000334550 A JP2000334550 A JP 2000334550A JP 11145454 A JP11145454 A JP 11145454A JP 14545499 A JP14545499 A JP 14545499A JP 2000334550 A JP2000334550 A JP 2000334550A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に化学的
に安定な酸化物を形成し、形成した酸化物の被膜を凹凸
の小さい平滑面にすることができるコーティング剤を提
供する。 【解決手段】 (1)耐火性の酸化物、バインダ、有機
系糊剤および分散媒から構成されたコーティング剤にお
いて、粒子径10〜200nmの超微粒子の耐火性の酸
化物を有機系糊剤および分散を除く配合量で50〜80
重量%含有し、該超微粒子中のMgOを配合量で40〜
80重量%含有する。(2)上記(1)に記載の超微粒
子の主成分であるMgOを除く耐火性の酸化物がMn
O、SiO2 、Na2 O、K2 O、Fe2 O3 、Al2
O3 、TiO2 、CaO、Y2 O3 、ZrO2 の内の1
種以上である。(3)上記(2)に記載の超微粒子の耐
火性の酸化物の内、Fe2 O3 、Al2 O3 、TiO2
の1種以上の合計配合量が有機系糊剤および分散媒を除
く配合量で10重量%未満である。
に安定な酸化物を形成し、形成した酸化物の被膜を凹凸
の小さい平滑面にすることができるコーティング剤を提
供する。 【解決手段】 (1)耐火性の酸化物、バインダ、有機
系糊剤および分散媒から構成されたコーティング剤にお
いて、粒子径10〜200nmの超微粒子の耐火性の酸
化物を有機系糊剤および分散を除く配合量で50〜80
重量%含有し、該超微粒子中のMgOを配合量で40〜
80重量%含有する。(2)上記(1)に記載の超微粒
子の主成分であるMgOを除く耐火性の酸化物がMn
O、SiO2 、Na2 O、K2 O、Fe2 O3 、Al2
O3 、TiO2 、CaO、Y2 O3 、ZrO2 の内の1
種以上である。(3)上記(2)に記載の超微粒子の耐
火性の酸化物の内、Fe2 O3 、Al2 O3 、TiO2
の1種以上の合計配合量が有機系糊剤および分散媒を除
く配合量で10重量%未満である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造用浸漬ノ
ズルの内・外管面に被覆するコーティング剤に関する。
ズルの内・外管面に被覆するコーティング剤に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造では取鍋からタンデシュ、タン
デシュからモ−ルドに溶鋼を移動させているが、それぞ
れは浸漬ノズルを通じて連続化している。この浸漬ノズ
ルには耐食性、耐スポ−リング性に優れたアルミナ・グ
ラファイト質煉瓦が適用されている。特に、アルミナマ
グネシア系の酸化物を被覆した内管は、多数提案されて
いる。アルミナマグネシア系の酸化物に、さらに、鉄酸
化物を内管の溶鋼浸漬面に塗布したものが使用されてい
る。これは、内管の溶鋼浸漬面上で溶鋼中から析出した
アルミナとコーティング剤中の鉄酸化物(Fe2 O3 )
とを反応させてアルミナ付着層の形成を防止することを
狙いとしたものである(「耐火物」No.50、Vo
l.10、1998、p510)。
デシュからモ−ルドに溶鋼を移動させているが、それぞ
れは浸漬ノズルを通じて連続化している。この浸漬ノズ
ルには耐食性、耐スポ−リング性に優れたアルミナ・グ
ラファイト質煉瓦が適用されている。特に、アルミナマ
グネシア系の酸化物を被覆した内管は、多数提案されて
いる。アルミナマグネシア系の酸化物に、さらに、鉄酸
化物を内管の溶鋼浸漬面に塗布したものが使用されてい
る。これは、内管の溶鋼浸漬面上で溶鋼中から析出した
アルミナとコーティング剤中の鉄酸化物(Fe2 O3 )
とを反応させてアルミナ付着層の形成を防止することを
狙いとしたものである(「耐火物」No.50、Vo
l.10、1998、p510)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
酸化鉄粉体は粒径が100μm〜1mmと粗粒であるた
め、形成した酸化物の被膜は凹凸が大きく、コーティン
グ剤の添加量によっては内管面で侵食され易く安定した
効果が得られない。また、形成された被膜の剥離、垂れ
落ちまたは球滴化等の問題もあり、安定した被膜を形成
するコーティング剤が必要であった。
酸化鉄粉体は粒径が100μm〜1mmと粗粒であるた
め、形成した酸化物の被膜は凹凸が大きく、コーティン
グ剤の添加量によっては内管面で侵食され易く安定した
効果が得られない。また、形成された被膜の剥離、垂れ
落ちまたは球滴化等の問題もあり、安定した被膜を形成
するコーティング剤が必要であった。
【0004】本発明の目的は、連続鋳造用の浸漬ノズル
の内管面に加えて、外管面にも化学的に安定な凹凸の小
さい平滑な酸化物を形成でき、従来問題になっていた剥
離、垂れ落ちまたは球滴化等の問題を低減できるコーテ
ィング剤を提供することにある。
の内管面に加えて、外管面にも化学的に安定な凹凸の小
さい平滑な酸化物を形成でき、従来問題になっていた剥
離、垂れ落ちまたは球滴化等の問題を低減できるコーテ
ィング剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、各種試験を
重ねた結果、下記の知見を得た。 (A) 耐火性の酸化物、バインダ、有機系糊剤および分
散媒から構成されたコーティング剤において、有機系糊
剤および分散媒を除く配合量で50〜80重量%を粒子
径10〜200nmの超微粒子の耐火性の各種酸化物を
含有し、超微粒子中のMgOの配合量を有機系糊剤およ
び分散媒を除く配合量で40〜80重量%含有するコー
ティング剤を連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に使用
すると、化学的に安定な酸化物を形成でき、しかも形成
被膜表面を凹凸の小さい平滑面にすることができる。
重ねた結果、下記の知見を得た。 (A) 耐火性の酸化物、バインダ、有機系糊剤および分
散媒から構成されたコーティング剤において、有機系糊
剤および分散媒を除く配合量で50〜80重量%を粒子
径10〜200nmの超微粒子の耐火性の各種酸化物を
含有し、超微粒子中のMgOの配合量を有機系糊剤およ
び分散媒を除く配合量で40〜80重量%含有するコー
ティング剤を連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に使用
すると、化学的に安定な酸化物を形成でき、しかも形成
被膜表面を凹凸の小さい平滑面にすることができる。
【0006】(B) 上記超微粒子は、、MgOを主成分
として、MnO、SiO2 、Na2O、K2 O、Fe2
O3 、Al2 O3 、TiO2 、CaO、Y2 O3 、Zr
O2との組合わせからなる混合物を用いると、さらに連
続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に化学的に安定な酸化
物を形成でき、しかも形成被膜表面を凹凸の小さい平滑
面にすることができる。
として、MnO、SiO2 、Na2O、K2 O、Fe2
O3 、Al2 O3 、TiO2 、CaO、Y2 O3 、Zr
O2との組合わせからなる混合物を用いると、さらに連
続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に化学的に安定な酸化
物を形成でき、しかも形成被膜表面を凹凸の小さい平滑
面にすることができる。
【0007】(C) 上記酸化物の内で、Fe2 O3 、A
l2 O3 、TiO2 は、合計配合量で10重量%未満の
範囲で使用するのが好ましい。これらの成分は、10重
量%以上になると連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面の
耐火物を劣化(酸化、侵食)させるため連続操業上好ま
しくない。
l2 O3 、TiO2 は、合計配合量で10重量%未満の
範囲で使用するのが好ましい。これらの成分は、10重
量%以上になると連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面の
耐火物を劣化(酸化、侵食)させるため連続操業上好ま
しくない。
【0008】本発明は、以上の知見に基づいてなされた
もので、その要旨は、下記のとおりである。
もので、その要旨は、下記のとおりである。
【0009】(1)耐火性の酸化物、バインダ、有機系
糊剤および分散媒から構成されたコーティング剤におい
て、粒子径10〜200nmの超微粒子の耐火性の酸化
物を有機系糊剤および分散を除く配合量で50〜80重
量%含有し、該超微粒子中のMgOを配合量で40〜8
0重量%含有することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズ
ルのコーティング剤。
糊剤および分散媒から構成されたコーティング剤におい
て、粒子径10〜200nmの超微粒子の耐火性の酸化
物を有機系糊剤および分散を除く配合量で50〜80重
量%含有し、該超微粒子中のMgOを配合量で40〜8
0重量%含有することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズ
ルのコーティング剤。
【0010】(2)超微粒子の主成分であるMgOを除
く耐火性の酸化物がMnO、SiO2 、Na2 O、K2
O、Fe2 O3 、Al2 O3 、TiO2 、CaO、Y2
O3、ZrO2 の内の1種以上であることを特徴とする
上記(1)に連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤。
く耐火性の酸化物がMnO、SiO2 、Na2 O、K2
O、Fe2 O3 、Al2 O3 、TiO2 、CaO、Y2
O3、ZrO2 の内の1種以上であることを特徴とする
上記(1)に連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤。
【0011】(3)超微粒子の耐火性の酸化物の内、F
e2 O3 、Al2 O3 、TiO2 の1種以上の合計配合
量が有機系糊剤および分散媒を除く配合量で10重量%
未満であることを特徴とする上記(2)に記載の連続鋳
造用浸漬ノズルのコーティング剤。
e2 O3 、Al2 O3 、TiO2 の1種以上の合計配合
量が有機系糊剤および分散媒を除く配合量で10重量%
未満であることを特徴とする上記(2)に記載の連続鋳
造用浸漬ノズルのコーティング剤。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のコーティング剤は耐火性
の酸化物、バインダ、有機系糊剤および分散媒から構成
される。
の酸化物、バインダ、有機系糊剤および分散媒から構成
される。
【0013】耐火性の酸化物は、粒径1〜100μmの
粉体である溶融シリカ、珪砂、長石およびカオリン等が
使用できる。
粉体である溶融シリカ、珪砂、長石およびカオリン等が
使用できる。
【0014】耐火性の酸化物に、必要に応じて粒径が1
〜100μmのSiCもしくはSi3 N4 を有機系糊剤
および分散媒を除く配合量で20重量%(以下、単に%
で重量%を示す)未満の範囲で配合することができる。
これらは、浸漬ノズル昇熱過程で溶融してシリケイトの
被膜となって本体材質を保護するが、20%以上である
と被膜全体の垂れ落ちが顕著となり、被膜の機能は失わ
れるため、SiCもしくはSi3 N4 は約10%が適当
である。
〜100μmのSiCもしくはSi3 N4 を有機系糊剤
および分散媒を除く配合量で20重量%(以下、単に%
で重量%を示す)未満の範囲で配合することができる。
これらは、浸漬ノズル昇熱過程で溶融してシリケイトの
被膜となって本体材質を保護するが、20%以上である
と被膜全体の垂れ落ちが顕著となり、被膜の機能は失わ
れるため、SiCもしくはSi3 N4 は約10%が適当
である。
【0015】上記耐火性の酸化物に加えて、コーティン
グ剤に粒子径10〜200nmの超微粒子の酸化物を有
機系糊剤および分散媒を除く配合量で50〜80%含有
させることにより、化学的に安定な被膜を形成でき、し
かも形成被膜の表面を凹凸の小さい平滑面にすることが
できる。
グ剤に粒子径10〜200nmの超微粒子の酸化物を有
機系糊剤および分散媒を除く配合量で50〜80%含有
させることにより、化学的に安定な被膜を形成でき、し
かも形成被膜の表面を凹凸の小さい平滑面にすることが
できる。
【0016】しかし、超微粒子の粒子径が200nm超
えると、形成被膜の凹凸が大きくなり、溶鋼浸漬面にお
いてアルミナクラスタ等の付着が起こり易くなる。ま
た、焼結性が低下するため多量のバインダを要する。さ
らに、分散媒中では沈降しやすくて均一な塗布処理が困
難となる。また、10nm未満の超微粒子は大気中で瞬
時に凝集して超微粒子としての効果が発揮できない。超
微粒子の好ましい粒子径の範囲は、20〜100nmで
ある。
えると、形成被膜の凹凸が大きくなり、溶鋼浸漬面にお
いてアルミナクラスタ等の付着が起こり易くなる。ま
た、焼結性が低下するため多量のバインダを要する。さ
らに、分散媒中では沈降しやすくて均一な塗布処理が困
難となる。また、10nm未満の超微粒子は大気中で瞬
時に凝集して超微粒子としての効果が発揮できない。超
微粒子の好ましい粒子径の範囲は、20〜100nmで
ある。
【0017】超微粒子のMgOの配合量は、有機系糊剤
および分散を除く、各成分の合計量に対して40〜80
%が適当である。理由は、40%未満では、化学的に安
定な被膜を形成できず、剥離が起き易いからであり、8
0%を超えると安定な被膜を形成する効果が飽和するか
らである。
および分散を除く、各成分の合計量に対して40〜80
%が適当である。理由は、40%未満では、化学的に安
定な被膜を形成できず、剥離が起き易いからであり、8
0%を超えると安定な被膜を形成する効果が飽和するか
らである。
【0018】超微粒子の耐火性の酸化物は、好ましく
は、上記MgOを主成分として、その他、MnO、Si
O2 、Na2 O、K2 O、Fe2 O3 、Al2 O3 、T
iO2、CaO、Y2 O3 、およびZrO2 から成る群
から選んだ1種もしくは2種以上の組合わせからなる混
合物を使用する。
は、上記MgOを主成分として、その他、MnO、Si
O2 、Na2 O、K2 O、Fe2 O3 、Al2 O3 、T
iO2、CaO、Y2 O3 、およびZrO2 から成る群
から選んだ1種もしくは2種以上の組合わせからなる混
合物を使用する。
【0019】上記超微粒子の耐火性の酸化物の内で、F
e2 O3 、Al2 O3 、TiO2 は、合計配合量で10
%未満の範囲で使用できる。これらの成分は、合計配合
量で10%以上になると連続鋳造用浸漬ノズルの内・外
管面の耐火物を劣化(酸化、侵食)させるため連続操業
上好ましくない。
e2 O3 、Al2 O3 、TiO2 は、合計配合量で10
%未満の範囲で使用できる。これらの成分は、合計配合
量で10%以上になると連続鋳造用浸漬ノズルの内・外
管面の耐火物を劣化(酸化、侵食)させるため連続操業
上好ましくない。
【0020】CaO、Y2 O3 、ZrO2 は、MgOの
耐食性向上に有効である。しかしながら、経済性を勘案
すると合計配合量は5%程度とするのが好ましい。
耐食性向上に有効である。しかしながら、経済性を勘案
すると合計配合量は5%程度とするのが好ましい。
【0021】バインダは、硼酸塩、珪酸ソ−ダ系塩(水
ガラス)、シリコンオイル、板ガラス粉、アルミナセメ
ント等およびその混合物を用いる。バインダの配合量は
20%未満が適当であり、下限値は5%である。
ガラス)、シリコンオイル、板ガラス粉、アルミナセメ
ント等およびその混合物を用いる。バインダの配合量は
20%未満が適当であり、下限値は5%である。
【0022】有機系糊剤は、ポリビニルアルコ−ル(P
VAともいう)、デキストリン等の糊、蔗糖、糖蜜等の
糖類、およびメチルセルロ−ス(MCともいう)等の水
溶性有機物を用いるとよい。有機系糊剤の溶解、混合方
法は、所定量の分散媒で攪拌混合すればよい。混合粒子
が凝集しやすい場合には、超音波を掛けて分散媒中の気
泡を除去すると凝集を防止でき効果的である。
VAともいう)、デキストリン等の糊、蔗糖、糖蜜等の
糖類、およびメチルセルロ−ス(MCともいう)等の水
溶性有機物を用いるとよい。有機系糊剤の溶解、混合方
法は、所定量の分散媒で攪拌混合すればよい。混合粒子
が凝集しやすい場合には、超音波を掛けて分散媒中の気
泡を除去すると凝集を防止でき効果的である。
【0023】分散媒は水が使用できる。水の他に、アル
コール類またはエステル類等が使用できる。分散媒の使
用量は、塗布手段、施工方法によって任意に決められ
る。
コール類またはエステル類等が使用できる。分散媒の使
用量は、塗布手段、施工方法によって任意に決められ
る。
【0024】被覆処理の施工方法は、混合液への浸漬、
スプレイノズルによる吹き付け、刷毛塗り、減圧槽内で
の含浸、電着塗装方式等であればよい。これらの施工方
法を変えて多層に被覆する方式でもよい。
スプレイノズルによる吹き付け、刷毛塗り、減圧槽内で
の含浸、電着塗装方式等であればよい。これらの施工方
法を変えて多層に被覆する方式でもよい。
【0025】
【実施例】(実施例1)各種コーティング剤を調合して
炭素含有耐火物に塗布して所要温度で熱処理して被覆効
果を調査した。表1は、試験に使用した各種コーティン
グ剤の配合構成と評価試験結果を示す。
炭素含有耐火物に塗布して所要温度で熱処理して被覆効
果を調査した。表1は、試験に使用した各種コーティン
グ剤の配合構成と評価試験結果を示す。
【0026】
【表1】
【0027】比較例1および2のコーティング剤は、有
機系糊剤としてPVAを、分散媒として水を使用してP
VA3%水溶液を作製し、この水溶液中に表中に示す粒
径10〜74μmの各種基材粉体とバインダを所定量配
合し、分散させてスラリ−状としたものである。
機系糊剤としてPVAを、分散媒として水を使用してP
VA3%水溶液を作製し、この水溶液中に表中に示す粒
径10〜74μmの各種基材粉体とバインダを所定量配
合し、分散させてスラリ−状としたものである。
【0028】本発明例1〜5のコーティング剤は、有機
系糊剤としてPVAを、分散媒として水を使用して2.
75%水溶液を作製し、この水溶液中に粒径5〜74μ
mの各種基材粉体、粒径20〜170nmの超微粒子の
耐火性の各種酸化物との混合粉体および粒径1〜20μ
mのバインダを所定量配合し、分散させてスラリ−状と
したものである。
系糊剤としてPVAを、分散媒として水を使用して2.
75%水溶液を作製し、この水溶液中に粒径5〜74μ
mの各種基材粉体、粒径20〜170nmの超微粒子の
耐火性の各種酸化物との混合粉体および粒径1〜20μ
mのバインダを所定量配合し、分散させてスラリ−状と
したものである。
【0029】アルミナ−炭素系(Al2 O3 :50%、
C:25%)の材料から切り出した内径φ20mm、外
径φ60mm、高さ60mmの円筒形状の被覆試験片の
全面に上記スラリ−状に調整したコーティング剤を刷毛
塗りし、115℃で20時間乾燥した。この後に被覆試
験片を温度500〜1500℃のそれぞれの温度で20
0分間加熱処理を行い、処理温度別の減量率と表面状態
を調査した。なお、減量率は、下記式から求めた。
C:25%)の材料から切り出した内径φ20mm、外
径φ60mm、高さ60mmの円筒形状の被覆試験片の
全面に上記スラリ−状に調整したコーティング剤を刷毛
塗りし、115℃で20時間乾燥した。この後に被覆試
験片を温度500〜1500℃のそれぞれの温度で20
0分間加熱処理を行い、処理温度別の減量率と表面状態
を調査した。なお、減量率は、下記式から求めた。
【0030】(被覆試験片の加熱処理前の重量−被覆試
験片の加熱処理後の重量)×100/被覆試験片の加熱
処理前の重量(%)。
験片の加熱処理後の重量)×100/被覆試験片の加熱
処理前の重量(%)。
【0031】また、表中の(剥離)等の記載は、各種コ
ーティング剤により形成された被膜の加熱処理時におけ
る観察結果の特記を示す。
ーティング剤により形成された被膜の加熱処理時におけ
る観察結果の特記を示す。
【0032】表1の評価試験結果に示すように、比較例
1では、1500℃の処理温度で被膜の剥離が生じ、比
較例2では500℃で被膜の剥離が生じ、1500℃以
上の処理温度で被膜の垂れ落ちまたは球滴化が生じて安
定した被膜の形成ができなかった。
1では、1500℃の処理温度で被膜の剥離が生じ、比
較例2では500℃で被膜の剥離が生じ、1500℃以
上の処理温度で被膜の垂れ落ちまたは球滴化が生じて安
定した被膜の形成ができなかった。
【0033】これに対して本発明例1〜5のコーティン
グ剤では広い温度範囲で被膜の剥離等の問題が発生しな
いだけではなく、減量率も比較例1および2に比較して
小さかった。また、形成被膜表面を観察したところ、本
発明例1〜5の被覆試験片の表面は、比較例1および2
に比べて凹凸の小さい平滑面であった。
グ剤では広い温度範囲で被膜の剥離等の問題が発生しな
いだけではなく、減量率も比較例1および2に比較して
小さかった。また、形成被膜表面を観察したところ、本
発明例1〜5の被覆試験片の表面は、比較例1および2
に比べて凹凸の小さい平滑面であった。
【0034】(実施例2)図1(a)、(b)は、本実
施例2で使用した浸漬ノズルの概略図を示す。同図に示
す浸漬ノズルの内・外管面に、実施例1で使用した本発
明例1のコーティング剤を刷毛塗りし、比較例1のコー
ティング剤も同様に同一ロットの浸漬ノズルの内・外管
面に刷毛塗りし、共に105℃で乾燥して被覆処理し
た。さらに、1200℃まで昇熱後100分間、100
0℃で保温して放冷して熱処理後の酸化状況を調査し
た。
施例2で使用した浸漬ノズルの概略図を示す。同図に示
す浸漬ノズルの内・外管面に、実施例1で使用した本発
明例1のコーティング剤を刷毛塗りし、比較例1のコー
ティング剤も同様に同一ロットの浸漬ノズルの内・外管
面に刷毛塗りし、共に105℃で乾燥して被覆処理し
た。さらに、1200℃まで昇熱後100分間、100
0℃で保温して放冷して熱処理後の酸化状況を調査し
た。
【0035】なお、浸漬ノズル本体1の部材はアルミナ
−グラファイト質、溶鋼浸漬域部材2はアルミナ−グラ
ファイト質、およびパウダ−ライン部材3はジルコニア
−グラファイト質を使用して試験を実施した。
−グラファイト質、溶鋼浸漬域部材2はアルミナ−グラ
ファイト質、およびパウダ−ライン部材3はジルコニア
−グラファイト質を使用して試験を実施した。
【0036】この結果、比較例1のコーティング剤の場
合、浸漬ノズルの内管面では部分的な剥離と酸化が進行
し、浸漬ノズルの外管面で被膜の球滴化が起こり、酸化
も進行した。
合、浸漬ノズルの内管面では部分的な剥離と酸化が進行
し、浸漬ノズルの外管面で被膜の球滴化が起こり、酸化
も進行した。
【0037】本発明例1のコーティング剤では、浸漬ノ
ズルの内管面および外管面とも全く被膜の剥離・球滴化
等の問題が発生しなかったし、酸化も進行しなかった。
ズルの内管面および外管面とも全く被膜の剥離・球滴化
等の問題が発生しなかったし、酸化も進行しなかった。
【0038】(実施例3)図2(a)、(b)は、本実
施例3で使用した浸漬ノズルの概略図を示す。
施例3で使用した浸漬ノズルの概略図を示す。
【0039】同図に示す浸漬ノズルの内・外管面に、実
施例1で使用した本発明例2のコーティング剤を刷毛塗
りし、比較例2のコーティング剤も同様に同一ロットの
浸漬ノズルの内・外管面に刷毛塗りし、実炉試験を行っ
た。
施例1で使用した本発明例2のコーティング剤を刷毛塗
りし、比較例2のコーティング剤も同様に同一ロットの
浸漬ノズルの内・外管面に刷毛塗りし、実炉試験を行っ
た。
【0040】試験した実炉は容量75トンのスラブ用2
ストランドタンデシュで、使用した溶鋼4はいわゆるア
ルミキルドした極低炭素鋼である。それぞれのストラン
ドに本発明例2のコーティング剤を塗布した浸漬ノズル
と比較例2のコーティング剤を塗布した浸漬ノズルとを
設置して鋳込み温度1557℃、鋳込み速度1.7m/
minで連続鋳造した。
ストランドタンデシュで、使用した溶鋼4はいわゆるア
ルミキルドした極低炭素鋼である。それぞれのストラン
ドに本発明例2のコーティング剤を塗布した浸漬ノズル
と比較例2のコーティング剤を塗布した浸漬ノズルとを
設置して鋳込み温度1557℃、鋳込み速度1.7m/
minで連続鋳造した。
【0041】なお、浸漬ノズル本体1の部材はアルミナ
−グラファイト質、溶鋼浸漬域部材2はアルミナ−グラ
ファイト質、パウダ−ライン部材3はジルコニア−グラ
ファイト質、および浸漬ノズル内管部材6はアルミナ−
マグネシア質を使用して試験を実施した。
−グラファイト質、溶鋼浸漬域部材2はアルミナ−グラ
ファイト質、パウダ−ライン部材3はジルコニア−グラ
ファイト質、および浸漬ノズル内管部材6はアルミナ−
マグネシア質を使用して試験を実施した。
【0042】この結果、比較例2のコーティング剤を塗
布した浸漬ノズルでは4ch目に湯面変動が発生して5
ch目に鋳込み速度を1.4m/minに引き下げて終
了させた。
布した浸漬ノズルでは4ch目に湯面変動が発生して5
ch目に鋳込み速度を1.4m/minに引き下げて終
了させた。
【0043】一方、本発明例2のコーティング剤を塗布
した浸漬ノズルは、湯面変動等のトラブルがなく、6c
h目以降は1.85m/minに速度を上げて予定した
7chの連々指数で操業を終了できた。
した浸漬ノズルは、湯面変動等のトラブルがなく、6c
h目以降は1.85m/minに速度を上げて予定した
7chの連々指数で操業を終了できた。
【0044】
【発明の効果】本発明のコーティング剤を使用すること
により、連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に化学的に
安定な酸化物を形成し、形成した酸化物の被膜を凹凸の
小さい平滑面にすることができ、従来問題になっていた
被膜の剥離、垂れ落ちまたは球滴化等の問題を低減でき
る。
により、連続鋳造用浸漬ノズルの内・外管面に化学的に
安定な酸化物を形成し、形成した酸化物の被膜を凹凸の
小さい平滑面にすることができ、従来問題になっていた
被膜の剥離、垂れ落ちまたは球滴化等の問題を低減でき
る。
【図1】実施例2で使用した連続鋳造用浸漬ノズルを示
し、図1(a)は縦断面を示し、図1(b)は、図1
(a)のA部の拡大図を示す。
し、図1(a)は縦断面を示し、図1(b)は、図1
(a)のA部の拡大図を示す。
【図2】実施例3で使用した連続鋳造用浸漬ノズルを示
し、図2(a)は縦断面を示し、図2(b)は、図2
(a)のB部の拡大図を示す。の縦断面を示す。
し、図2(a)は縦断面を示し、図2(b)は、図2
(a)のB部の拡大図を示す。の縦断面を示す。
1:浸漬ノズル本体、 2:溶鋼浸漬域部材、 3:パウダ−ライン部材、 4:溶鋼、 5:溶融パウダ−層、 6:浸漬ノズル内管部材、 7:実施例2で使用したコーティング剤により形成され
た被膜、 8:実施例3で使用したコーティング剤により形成され
た被膜。
た被膜、 8:実施例3で使用したコーティング剤により形成され
た被膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E014 DA00 DA01 DB03 4G030 AA03 AA04 AA07 AA08 AA12 AA16 AA17 AA25 AA27 AA36 AA37 AA60 BA29 GA07 GA14 GA16 PA25
Claims (3)
- 【請求項1】 耐火性の酸化物、バインダ、有機系糊剤
および分散媒から構成されたコーティング剤において、
粒子径10〜200nmの超微粒子の耐火性の酸化物を
有機系糊剤および分散を除く配合量で50〜80重量%
含有し、該超微粒子中のMgOを配合量で40〜80重
量%含有することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルの
コーティング剤。 - 【請求項2】 超微粒子の主成分であるMgOを除く耐
火性の酸化物がMnO、SiO2 、Na2 O、K2 O、
Fe2 O3 、Al2 O3 、TiO2 、CaO、Y2 O
3 、ZrO2 の内の1種以上であることを特徴とする請
求項1に記載の連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング
剤。 - 【請求項3】 超微粒子の耐火性の酸化物の内、Fe2
O3 、Al2 O3 、TiO2 の1種以上の合計配合量が
有機系糊剤および分散媒を除く配合量で10重量%未満
であることを特徴とする請求項2に記載の連続鋳造用浸
漬ノズルのコーティング剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11145454A JP2000334550A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11145454A JP2000334550A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000334550A true JP2000334550A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15385613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11145454A Withdrawn JP2000334550A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000334550A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020076066A (ko) * | 2001-03-27 | 2002-10-09 | 주식회사 포스코 | 습식취부용 부정형 내화조성물 및 그 취부방법 |
| KR100483132B1 (ko) * | 2001-10-29 | 2005-04-14 | 조선내화 주식회사 | 침윤방지층 및 저융물형성층을 포함하는 포러스 및 노즐 내화재 |
| EP1541260A4 (en) * | 2002-08-22 | 2006-05-17 | Krosakiharima Corp | METHOD OF CONTINUOUSLY FORMING MELTED STEEL TO SHIN |
| JP2007051015A (ja) * | 2005-08-15 | 2007-03-01 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 細径流路管及びその製造方法 |
| WO2013081113A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 黒崎播磨株式会社 | 耐火物及び鋳造用ノズル |
| JP2017042785A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | 連続鋳造用浸漬ノズル |
| CN119634716A (zh) * | 2024-11-05 | 2025-03-18 | 鞍钢股份有限公司 | 高氧钢浸入水口及其制备、使用方法 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11145454A patent/JP2000334550A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |