JP2000334825A - 成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ - Google Patents

成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ

Info

Publication number
JP2000334825A
JP2000334825A JP11151539A JP15153999A JP2000334825A JP 2000334825 A JP2000334825 A JP 2000334825A JP 11151539 A JP11151539 A JP 11151539A JP 15153999 A JP15153999 A JP 15153999A JP 2000334825 A JP2000334825 A JP 2000334825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
plug
cavity
thickness
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11151539A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyouko Egawa
亮子 江川
Kazuyuki Onishi
和幸 大西
Minoru Tomizawa
實 富澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Zeon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Zeon Kasei Co Ltd
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeon Kasei Co Ltd, Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Zeon Kasei Co Ltd
Priority to JP11151539A priority Critical patent/JP2000334825A/ja
Publication of JP2000334825A publication Critical patent/JP2000334825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 得られる成形体の厚み斑をその外観性を損な
わない程度にまで極力抑え、機械的強度に優れた成形体
を製造することができる成形体の製造方法およびこれに
用いるプラグを提供する。 【解決手段】 金型6のキャビティ8内面から真空引き
し、合成樹脂製シートを前記キャビティ8の内面に沿っ
て展延して賦形する際に、前記シート14の反キャビテ
ィ側表面から、前記キャビティ8に挿入される方向Xに
実質的に沿って延びる凹部164が周壁162bに形成
してある押圧部162を有するプラグ16を用いて、シ
ート14を金型6方向に押し込むことによりシート14
の賦形を補助する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形体の製造方法
およびこれに用いるプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製シートに所定の形状を賦形
し、たとえばカップやトレイなどの容器を製造するため
に、真空成形が用いられている。真空成形ではシートに
熱を加えて柔軟にした後、金型のキャビティ上に設置
し、キャビティの内周面に形成してある真空引き用孔か
ら真空引きを行い、シートをキャビティの内周面に沿わ
せて賦形を行っている。
【0003】このような真空成形を行うにあたり、金型
のキャビティに沿ってシートを真空引きにより引き込
み、シートの賦形を補助するために、シートの反キャビ
ティ側表面から、アシストプラグによりシートを金型方
向に押し込むことも行われる。このアシストプラグを用
いた場合、単に真空引きのみによって成形体を成形する
よりも、成形体がより高精度かつ短時間に成形され、生
産性が向上する。
【0004】この種のアシストプラグは、通常、シート
と接触する押圧部を有するが、従来から、成形体の生産
性を高めるために、この押圧部の形状を金型のキャビテ
ィ形状に概ね対応させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押圧部
の形状をキャビティ形状に概ね対応させた場合であって
も、得られる成形体に厚み斑を生じる場合があった。成
形体に厚み斑を生じると成形体の外観が損なわれる。特
に、厚みの薄い箇所が成形体の広範囲に亘って存在する
と、成形体の機械的強度が低下してしまい、使用に耐え
ない場合もある。
【0006】本発明の目的は、こうした従来技術の問題
点を解決し、得られる成形体の厚み斑をその外観性を損
なわない程度にまで極力抑え、機械的強度に優れた成形
体を製造することができる成形体の製造方法およびこれ
に用いるプラグを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る成形体の製造方法は、金型のキャビテ
ィ内面から真空引きし、合成樹脂製シートを前記キャビ
ティの内面に沿って展延して賦形する際に、前記シート
の反キャビティ側表面から、前記キャビティに挿入され
る方向に実質的に沿って延びる凹部が周壁に形成してあ
る押圧部を有するプラグを用いて、シートを金型方向に
押し込むことによりシートの賦形を補助することを特徴
とする。
【0008】本発明に係るプラグは、金型のキャビティ
内面から真空引きし、合成樹脂製シートを前記キャビテ
ィの内面に沿って展延して賦形する際に、前記シートの
賦形を補助するために用いられるプラグであって、前記
キャビティに挿入される方向に実質的に沿って延びる凹
部が周壁に形成してある押圧部を有する。
【0009】前記凹部は、前記キャビティに挿入される
方向に対して、より平行に近い状態で形成してあること
が好ましいが、多少、傾斜して形成してあってもよい。
【0010】前記凹部は、前記キャビティに挿入される
方向に実質的に沿って延びるように形成してあればよい
が、連続的に形成してあることが好ましい。
【0011】前記凹部は、プラグの周方向に略等間隔に
なるよう複数形成してあることが好ましいが、厚み調整
に適した位置に形成してあれば1つでもよく、好ましく
は1〜20個、より好ましくは1〜10個である。
【0012】前記プラグの断面形状、大きさ、長さは、
成形体の形状や大きさに応じて適宜選択可能であり、必
ずしも円筒状でなくてもよく、断面が細い長方形状など
であってもよい。
【0013】前記プラグの横断面の外径D1(円形以外
の場合には、最大外径)に対する凹部の最大深さD2の
比((D2/D1)×100)は、特に限定されない
が、好ましくは2〜45、より好ましくは4〜15であ
る。
【0014】前記最大外径D1は、キャビティの大きさ
に応じて適宜選択可能である。
【0015】前記プラグの材質は、特に限定されず、た
とえば、木材、アルミニウムなどの金属、ポリアセター
ル樹脂およびフッ素樹脂などの合成樹脂、セラミックな
どのあらゆる素材で構成することができるが、軽量化、
取り扱い性および製造コストなどの観点からは、木材ま
たはアルミニウムが好ましい。
【0016】
【作用】本発明に係る成形体の製造方法では、まずシー
トを金型に密着させる。その前後にシートを軟化させ
る。その後、シートの反キャビティ側表面から、プラグ
を用いて、シートを金型方向に所定の深さまで押し込み
つつ真空引きを行い、シートをキャビティの内面に沿っ
て賦形し、成形体を得る。
【0017】従来、このような真空成形に用いられるプ
ラグの形状は、金型のキャビティ内面形状に対応した形
状のものが良いと考えられていた。しかしながら、プラ
グの形状をキャビティ内面形状に対応させた場合であっ
ても、得られる成形体に厚み斑を生じる場合が多かっ
た。本発明者らは、得られる成形体の厚み斑をその外観
性を損なわない程度にまで極力抑え、機械的強度に優れ
た成形体を製造することができるシートの成形体の製造
方法について鋭意検討した結果、プラグの押圧部の外周
に、キャビティに挿入される方向に実質的に沿って延び
る凹部を積極的に形成することで、逆に、成形体の厚み
斑がなくなるとともに、成形体の機械的強度が向上する
ことを見い出し本発明を完成させるに至った。
【0018】本発明に係る成形体の製造方法において、
成形体の厚み斑が少なくなる理由としては、必ずしも明
確ではないが、次の理由によると考えられる。すなわ
ち、特に厚み調整に適した位置(成形体の厚みが薄くな
りやすい箇所)に対応する位置のプラグの押圧部の外周
に凹部を設けることで、逆にその位置に対応する成形体
の厚みを確保することが可能となり、全体として厚み斑
がなくなる。また、凹部に対応する位置の成形体の厚み
を増すことで、その部分が積極的にリブを構成し、成形
体の機械的強度の向上に寄与するものと考えられる。
【0019】本発明に係る方法により得られる成形体
は、たとえば、カップやトレイなどの容器、旅行鞄など
の運搬容器、冷蔵庫の内箱または内扉その他の用具に好
適に用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る成形体の製造
方法を、図面に示す実施形態に基づき詳細に説明する。
図1(A)〜(D)は本発明の一実施形態に係る成形体
の製造方法を示す概略図、図2は本発明に係る方法によ
り得られる成形体の一例を示す概略斜視図、図3(A)
は本発明に係る方法に用いられるプラグの斜視図、図3
(B)は図3(A)のプラグの平面図、図3(C)は図
3(A)のプラグの正面図、図4はシートを金型上に配
置する場合の一例を示す平面図である。
【0021】第1実施形態 まず、本発明に係る方法に用いる金型装置およびプラグ
の構成を説明する。
【0022】金型装置2は、図1(A)に示すように、
型取り付け台4に取り付けられた金型本体6を有する。
金型本体6は、内部にキャビティ8が形成してあり、キ
ャビティ8には、真空引きを行うための通気孔82が形
成してある。通気孔82には、型取り付け台4に接続さ
れた配管10を介して、図示省略してある真空ポンプが
接続されるようになっている。なお、通気孔82の形成
位置およびその数などは特に限定されない。このような
金型本体6は、たとえば木材、金属、合成樹脂などで構
成される。金型本体6は、ジャケットやヒータなどで温
度制御されても良い。その場合の制御温度は、賦形され
るシートを構成する合成樹脂の種類により適宜決定され
るが、通常0〜80°Cの範囲である。
【0023】プラグ16は、たとえば横断面が略円形の
木材などで構成してあり、図3(A)〜(C)に示すよ
うに、押し込み時にシート14と接触する押圧部162
を有する。押圧部162は、下端162aおよび周壁1
62bを有し、周壁162bには、金型本体6のキャビ
ティ8に挿入される方向X(図3(A)参照)に沿って
連続的に延びる凹部164が周方向略等間隔に4つ形成
してある。本実施形態の場合には、凹部164の長手方
向がプラグ16の長手方向に一致する。
【0024】前記プラグ16の横断面の最大外径D1に
対する凹部164の最大深さD2の比((D2/D1)
×100)は、好ましくは2〜45である。D1に対す
るD2の比が小さすぎると、押圧部162に凹部164
が形成してある効果が得られず、あまりに大きすぎる
と、得られる成形体の厚肉部と薄肉部との差が大きくな
りすぎ、外観を損ねてしまう傾向にある。プラグ16の
横断面は、下端方向に沿って次第に小さくなっていく。
凹部164の最大深さD2は、プラグ16の下端方向に
沿って浅くなって行くのが好ましいが、略同一であって
も良い。
【0025】凹部164の幅Wは、特に限定されず、各
凹部毎に同じであっても異なっていてもよいが、得られ
る成形体に均一なリブを形成する観点からは、略同一で
あることが好ましく、通常10〜200mmの範囲であ
る。
【0026】なお、押圧部162は、角を面取り加工ま
たは曲率加工することにより、滑らかな形状にしてある
ことが好ましい。また、プラグ16の押圧部162は、
シート14からの離型性を良好にするために離型処理が
なされていることが好ましい。成形後に、シート表面か
らプラグ16の押圧部162を良好に剥離させるためで
ある。離型処理としては、特に限定されず、たとえば、
フェルト地貼り付け、フェルト地塗装、フッ素樹脂加工
などが挙げられる。これらの離型処理は、シート成形時
の保温性にも優れているので、加熱されたシートを成形
するには特に都合が良い。また、こうしたプラグ16
は、中実状であっても中空状であっても良い。
【0027】次に、成形体の製造方法を説明する。本実
施形態では、図2に示すように、塗料の混ぜ合わせなど
に使用される計量カップ20を製造する方法を例に取り
説明する。
【0028】金型装置2を用いる真空成形に際し、図1
(A)に示すように、まず、クランプ枠12によりクラ
ンプされたシート14を、たとえば図示省略してあるヒ
ータなどを用いて加熱する。
【0029】シート14は、たとえば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、プロピレンーエチレン共重合体(エ
チレン含有量が1〜50重量%)、高密度ポリエチレ
ン、塩化ビニル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体、ポリスチレン、A−PET(非晶
性ポリエチレンテレフタレート)などの各種合成樹脂か
ら構成することができる。また、シート14には、たと
えば、無機充填剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、顔料な
どの添加剤が含有してあってもよい。こうした添加剤の
含有量は、樹脂100重量部に対して、合計で、0.1
〜30重量部であることが好ましく、より好ましくは
0.2〜20重量部である。シート14は、単層あるい
は、合成樹脂シートと発泡樹脂または、他の樹脂、ゴム
などとの複合層から形成してあってもよい。シート14
の厚みは、特に限定されないが、0.1〜2mmである
ことが好ましい。シートの厚みが0.1mmより薄いと
剛性が不足する傾向にあり、2mmを越えると成形時の
賦形性が劣る傾向にあり、経済性および賦形性の両方を
考慮すると、0.3〜0.8mmがより好ましい。シー
ト14の加熱温度は、シート14を構成する合成樹脂が
軟化する程度の温度であり、用いる合成樹脂の種類に応
じて適宜決定されるが、通常は60〜320°Cの範囲
である。
【0030】次いで、図1(B)に示すように、金型装
置2を上昇させてシート14に密着させる。またはシー
ト14を金型装置2に向けて下降させる。
【0031】次いで、本実施形態では、図1(B)およ
び(C)に示すように、シート14の反キャビティ側表
面から、プラグ16を用いて、シート14をキャビティ
8内に押し込みつつ、図1(D)に示すように、通気孔
82および配管10を通じて、真空ポンプ(図示省略)
により真空引きする。これによりシート14がキャビテ
ィ8の内周面に沿った形状に賦形され、図2に示すよう
な成形体20が得られる。
【0032】キャビティ8内に押し込む際のプラグ16
の押圧部162、特に下端162aは、ヒータなどで温
度制御されてもよい。その場合の制御温度は、シート1
4を構成する材質により異なるが、たとえばシート14
がポリプロピレンの場合には通常0〜180°C、ポリ
エチレンの場合には通常0〜170°C、ポリカーボネ
ートの場合には通常0〜315°C、硬質塩化ビニルの
場合には通常0〜150°C、ABS樹脂の場合には通
常0〜150°C、耐衝撃性ポリスチレンの場合には通
常0〜150°Cの範囲で適宜選択可能である。
【0033】キャビティ8内に押し込む際のプラグ16
の下降速度を制御するのが好ましい。プラグ16の下降
速度によっては、成形体の厚み分布に影響を与えるから
である。プラグ16の下降速度は、通常5〜100cm
/秒の範囲内で適宜決定される。
【0034】キャビティ8内に押し込む際のプラグ16
とシート14との接触位置は、シート14中の厚み調整
に適した位置(成形体の厚みが薄くなりやすい箇所)
に、前記プラグ16の凹部164が接するように設ける
ことが好ましい。
【0035】真空引きは、シート14がキャビティ8の
内周面に良好に張り付く程度の真空度で行われる。
【0036】本実施形態では、真空成形に際し、プラグ
16をアシストプラグとして用いてシート14の賦形を
補助することとしてあるので、単に真空引きのみにより
シート14の賦形を行うよりも高精度かつ短時間にシー
ト14の賦形が可能となり、得られる成形体20の生産
性が向上する。特に、本実施形態では、押圧部162の
周壁162aにキャビティ8に挿入される方向Xに沿っ
て連続的に延びる凹部164を周方向略等間隔に4つ形
成してあるプラグ16を用い、シート14の賦形を補助
することとしてある。このため、凹部164の位置に対
応する成形体20の厚みが薄くなりやすい箇所の厚みを
確保することができ、全体として成形体20の厚み斑が
なくなる。また、凹部164に対応する位置の成形体2
0の厚みが増加することとなるので、その部分がリブを
構成し、成形体20の機械的強度を向上させることがで
きる。
【0037】第2実施形態 本実施形態では、図4に示すように、一枚のシート14
で、一度に多数個(本実施形態では4個)の成形体を得
ようとするような多面取りの場合を例に取り説明する。
【0038】本実施形態のように、多面取りの場合に
は、得ようとする成形体の数に対応するプラグを必要と
する。一枚のシート14に対するプラグ16の押し付け
位置84は、図4に示すように、本実施形態では、点線
で示す正四角形の四隅位置に各プラグ16の横断面の中
心が位置する位置とする。本実施形態では、プラグ16
に形成された凹部164は、シート14の厚み調整に適
した位置、すなわちシート賦形時に伸びる余裕が少ない
位置22に位置するよう前記プラグ16を配置し、その
後、シート14を押し込むこととする。
【0039】シート賦形時に伸びる余裕が多い位置24
にのみ凹部164が対向するようプラグ16を配置して
シート14の賦形を行う場合に比較して、本実施形態で
は、成形体20の厚み斑をさらに低減することができ
る。
【0040】その他の実施形態 以上本発明の実施形態について説明してきたが、本発明
はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で
実施し得ることは勿論である。
【0041】たとえば、金型装置2とシート14とを密
着させた後に、通気孔82から、たとえば空気などを供
給しシート14を外側へ膨らませて、ある程度伸ばして
から、プラグ16を用いて、シート14をキャビティ8
内に押し込むこととしてもよい。
【0042】また、シート14の反キャビティ側表面か
ら、プラグ16を用いてシート14をキャビティ8内に
押し込んだ後、真空引きを行っても良い。
【0043】さらに、プラグ16に形成される凹部16
4の数は、必ずしも4つである必要はなく、少なくとも
1つ形成してあればよい。
【0044】さらに、シート14を金型装置2に密着さ
せてからプラグ16で押す代わりに、シート14をプラ
グ16で押し込みつつ金型装置2に密着させてもよい。
【0045】さらに、金型装置2がキャビティ8を下側
に向けて、シート14の上方に配置されていて、プラグ
16がシート14を下側から金型装置2に向けて押し上
げる態様であってもよい。
【0046】さらにまた、得られる成形体20の形状
は、特に限定されず、たとえ、円筒状、断面が細い長方
形のような場合でもよく、形状が長方形の場合には、プ
ラグ16には凹部164が少なくとも1つ形成してあれ
ば本発明の効果は得られる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を、更に詳細な実施例に基づき
説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
【0048】実施例1 まず、図3(A)〜(C)に示すプラグ16を準備し
た。プラグ16は、最大外径D1が96.5mmである
円形横断面を有する木材で構成してあり、キャビティに
挿入される方向Xに沿って連続的に延びる4つの凹部1
64を有する。凹部164の幅Wは24.98mm、最
大深さD2は5.27mm、((D2/D1)×10
0)は5.46、隣接する凹部同士の間隔は周方向に略
等間隔であった。
【0049】次に、以下に示すように、シートの真空成
形を行った。
【0050】縦500mm×横420mm×平均厚み
0.78mmのポリプロピレン製の半透明合成樹脂シー
トを、クランプ枠に保持した状態で、ヒータを用いて、
400°Cで15秒間加熱し、軟化させた。そして、図
4に示すように、成形体の形状に対応する4つのキャビ
ティ8が形成してある金型装置に、加熱軟化されたシー
トを密着させた。
【0051】そして、予め準備した既述のプラグ16
を、図4に示すように、シート賦形時に伸びる余裕が少
ない位置22に前記凹部164が対向して位置するよう
配置して、既述のシート14の上から金型に形成された
キャビティ8内に向かって、シート14を押し込みつ
つ、真空引きを行った。その後、所定形状に賦形された
シート14を取り出し、各成形体毎に切断することによ
り、図2に示すように、直径が101.5mmの円形、
かつ高さが101.5mmである円筒状の成形体20
(計量カップ)が4つ得られた。
【0052】得られた成形体20の外観性を、目視によ
り評価したところ、良好であった。
【0053】また、得られた成形体20の厚みを測定し
た。厚みは、図5(A)および(B)に示すように、成
形体20の底面202の中心を0mmとし、そこから成
形体20の口204の方向に向かって20mmづつ移動
した位置の厚みを測定した(この方向を0°方向とす
る)。また、45°方向(斜め方向)および90°方向
(縦方向)についても同様にして測定した。結果を図6
に示す。図6から分かるように、本実施例の成形体は、
0.1mm以下の極薄部分がないことが確認された。ま
た、底面202の中心からの距離10〜130mmにお
いて、周方向の膜厚のバラツキ(0°方向、45°方向
および90°方向におけるへりを除く実質的な成形膜部
分の最大膜厚と最小膜厚の差)についても約0.18m
mであり、膜厚斑が少ないことが確認された。また、底
面202の中心からの距離10〜130mmにおいて、
縦方向の膜厚のバラツキ(0°方向、45°方向および
90°方向のそれぞれにおける膜厚のバラツキ)も少な
いことが確認できた。
【0054】さらに、緩衝材用落下衝撃試験機を利用し
て、得られた成形体20の機械的強度を評価した(静的
圧縮試験)。機械的強度は、次のようにして測定した。
まず、成形体20をその口204(図5(A)および
(B)参照)を上にして台の上に置き、成形体20の上
から、2kgの重りを一定の速度で下げていき、重りが
成形体20の口204に接触した位置で、重りの強制的
な移動を停止する。その後は重りの荷重を成形体20の
口204に作用させ、成形体20が潰れて重りが停止し
た位置を変位計で読み取る。読み取った値からカップ保
持高さ(mm)に換算する。本実施例での成形体20
は、その高さが101.5mmであるので、カップ保持
高さがこの値に近いほど、成形体は潰れていないことに
なり、機械的強度は高いことになる。こうした操作を1
0回繰り返して行った。結果を図7に示す。図7から分
かるように、本実施例の成形体は、1回目および2回目
のカップ保持高さは約101.5mmであり、初期の機
械的強度は良好であった。また、3回目についても、依
然としてカップ保持高さは約98mmであり、耐久性が
あることも確認された。
【0055】実施例2 プラグ16を、シート賦形時に伸びる余裕が多い位置2
4(図4参照)にのみ凹部164が対向するよう配置し
て、シート14を押し込んだ以外は、実施例1と同様に
して成形体20を4つ得た。
【0056】得られた成形体20の外観性を、目視によ
り評価したところ、良好であった。
【0057】また、得られた成形体20の厚みを、実施
例1と同様に測定した。結果を図8に示す。図8から分
かるように、本実施例の成形体は、実施例1と同様に、
0.1mm以下の極薄部分がないことが確認された。ま
た、底面202の中心からの距離10〜130mmにお
いて、周方向の膜厚のバラツキ(0°方向、45°方向
および90°方向におけるへりを除く実質的な成形膜部
分の最大膜厚と最小膜厚の差)についても約0.19m
mであり、膜厚斑が少ないことが確認された。また、底
面202の中心からの距離10〜130mmにおいて、
縦方向の膜厚のバラツキ(0°方向、45°方向および
90°方向のそれぞれにおける膜厚のバラツキ)も少な
いことが確認できた。
【0058】さらに、得られた成形体20の機械的強度
を評価した結果、実施例1と同様の評価が得られた(図
7参照)。
【0059】比較例1 プラグとして、実施例1〜2と異なり、その押圧部の周
壁に凹部を有しないものを用いた以外は、実施例1と同
様にして成形体20を4つ得た。
【0060】得られた成形体20の外観性を、目視によ
り評価したところ、膜厚の薄い箇所が目立った。
【0061】また、得られた成形体20の厚みを、実施
例1と同様に測定した。結果を図9に示す。図9から分
かるように、本比較例の成形体は、実施例1〜2と異な
り、0.1mm以下の極薄部分があることが確認された
(底面202の中心から約120mmの位置)。また、
底面202の中心からの距離10〜130mmにおい
て、周方向の膜厚のバラツキ(0°方向、45°方向お
よび90°方向におけるへりを除く実質的な成形膜部分
の最大膜厚と最小膜厚の差)についても約0.32mm
であり、実施例1〜2と比較して、膜厚斑が多いことが
確認された。また、底面202の中心からの距離10〜
130mmにおいて、縦方向の膜厚のバラツキ(0°方
向、45°方向および90°方向のそれぞれにおける膜
厚のバラツキ)も、実施例1〜2と比較して、多いこと
が確認できた。
【0062】さらに、得られた成形体20の機械的強度
を評価した。結果を図7に示す。図7から分かるよう
に、本比較例の成形体は、1回目のカップ保持高さは約
89mmであり、実施例1〜2と比較して、初期の機械
的強度は劣っていることが確認された。また、2回目
で、カップ保持高さが約51mmになってしまい、耐久
性に劣っていることも確認された。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、得られる成形体の厚み斑をその外観性を損なわない
程度にまで極力抑え、機械的強度に優れた成形体を製造
することができる成形体の製造方法およびこれに用いる
プラグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(D)は本発明の一実施形態に係
る成形体の製造方法を示す概略図である。
【図2】図2は本発明に係る方法により得られる成形体
の一例を示す概略斜視図である。
【図3】図3(A)は本発明に係る方法に用いられるプ
ラグの斜視図、図3(B)は図3(A)のプラグの平面
図、図3(C)は図3(A)のプラグの正面図である。
【図4】図4はシートを金型上に配置する場合の一例を
示す平面図である。
【図5】図5(A)および(B)は実施例および比較例
で得られた成形体の厚み測定の位置を示す図である。
【図6】図6は実施例1で得られた成形体の厚みを測定
結果を示したグラフである。
【図7】図7は実施例1〜2および比較例1で得られた
成形体の静的圧縮試験の結果を示したグラフである。
【図8】図8は実施例2で得られた成形体の厚みを測定
結果を示したグラフである。
【図9】図9は比較例1で得られた成形体の厚みを測定
結果を示したグラフである。
【符号の説明】
2… 金型装置 4…型取り付け台 6…金型本体 8… キャビティ 82… 通気孔 10… 配管 12… クランプ枠 14… シート 16… プラグ 162… 押圧部 162a… 下端 162b… 周壁 164… 凹部 20… 計量カップ(成形体) 202… 底面 204… 口
フロントページの続き (72)発明者 大西 和幸 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1号 日本ゼオン株式会社総合開発センター内 (72)発明者 富澤 實 東京都港区芝公園二丁目4番1号 ゼオン 化成株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AG07 AG26 AH55 CA09 CB01 CB29 CK41 CK64 CP06 CQ01 4F208 AG07 AH55 MA01 MB01 MC01 MC04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティ内面から真空引きし、
    合成樹脂製シートを前記キャビティの内面に沿って展延
    して賦形する際に、 前記シートの反キャビティ側表面から、前記キャビティ
    に挿入される方向に実質的に沿って延びる凹部が周壁に
    形成してある押圧部を有するプラグを用いて、シートを
    金型方向に押し込むことによりシートの賦形を補助する
    ことを特徴とする成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 金型のキャビティ内面から真空引きし、
    合成樹脂製シートを前記キャビティの内面に沿って展延
    して賦形する際に、前記シートの賦形を補助するために
    用いられるプラグであって、 前記キャビティに挿入される方向に実質的に沿って延び
    る凹部が周壁に形成してある押圧部を有するプラグ。
JP11151539A 1999-05-31 1999-05-31 成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ Pending JP2000334825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151539A JP2000334825A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151539A JP2000334825A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000334825A true JP2000334825A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15520734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11151539A Pending JP2000334825A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000334825A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8043539B2 (en) 2002-03-13 2011-10-25 Nissei Company, Ltd. Process for producing biodegradable molded item and molding dies therefor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8043539B2 (en) 2002-03-13 2011-10-25 Nissei Company, Ltd. Process for producing biodegradable molded item and molding dies therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0502396B1 (en) Method of preparing an in-mold label
RU96103650A (ru) Вспененный лист полистирола и способ его получения
US5165982A (en) Shaped plastic article having a grained surface of improved scratch resistance
US10265894B2 (en) Transfer sheet, decorative sheet, and decorative article
JP2000334825A (ja) 成形体の製造方法およびこれに用いるプラグ
US20090179342A1 (en) Process for In-molding Labels onto Plastic During a Hybrid Thermoforming-injection Molding Process
KR20180101212A (ko) 장식 필름 및 장식 필름의 제조방법
US20050146073A1 (en) Method for forming a decorative flower pot
CA2087078A1 (en) Composite plastic sheet material with a ruled line for bending
JP2012196876A (ja) 樹脂シート連続熱成形用型とその製造方法及び樹脂成形体の製造方法並びに樹脂成形体
JP2007098607A (ja) 表皮シート付き発泡樹脂成形品とその製造方法
US20060284348A1 (en) Method of, and apparatus for, forming an article and an article formed thereby
JPS6213788Y2 (ja)
JPH076128Y2 (ja) 緩衝材
JP2015074173A (ja) 立体模様を備えた成形品
KR101614298B1 (ko) 에칭용 저광택 방오 마이크로패턴 전사 필름을 이용한 금형의 제조 방법
KR950010639B1 (ko) 플라스틱 시이트 진공성형법
JPS6037770B2 (ja) 立体的表面被覆成形法
JPH06114877A (ja) 成形品の製造方法
JPH0571472B2 (ja)
JP2512641Y2 (ja) 発泡ポリプロピレンよりなるコップ
JPS6240190B2 (ja)
WO2007018483A1 (en) Method for forming a decorative flower pot
JP2003160122A (ja) 成形紙トレー
JPH09226002A (ja) 合成樹脂発泡シート体の熱成形方法、合成樹脂発泡シート体及び合成樹脂発泡シート体の熱成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090407